建築計画支援 シス テ ムに関す る研究 ― 「人 間 一空 間」系 の分析 と情報獲得 について
早稲田大学大 学 院理 工 学研究科 高
明秀
一
目次 1章 序論
1-1 1-2 1-3
研究目的 研究背景 研究概要
2章 建築計画学の流 れ と現状
2-1 2-2 2-3 2-4
建築計画学 の概念 日本 における建築計画学 の流 れ 建築計画学 と「人間一 空間系」 建築計画 にお ける コンピュー タの活用 の現状
3章 「人 間一 空間系」 の研 究分析
3-1 3-2 3-3 3‐-4
「人間一 空間系」 の流 れ と現状 人間行動 に関する研 究 人間心理 に関す る研究 システム に関す る研 究
4章 ARRCIシ ステム
-1 4‐-2 4-3
システムの概 要
4‐
システ ムの構成 システムの活用
5章 結論
5-1 5-2
考察 今後 の展望
おわ りに 参考文献 資精 デー タ 1:シ ステム関連 プログラム
1章 序論
1-1
研究 目的
本研究 の 目的は、今 まで様 々な視点から行 なわれてきた「 人間一空間J系 の研究の調査 デー タ 及 び解析結果などを総合的な視点から評価 し、それらの関連性や有効性 を分析、整理 しなが ら、 それらのデータと関連性がある映像や言葉を総合的にシステム化す ることにより、建築計画あ る いは行動研究 を進める上で、有効な情報を提供 で きる総合システムを開発す ることである。 さらに、統合メデ ィア環境 であるマルチメディアを応用 してシステムを作成することによって、 新 しいデー タベース環境 の可能性を試みる。
ゞ ,早 稲田大学渡辺仁史研究壼 1992年 度修士論文
1
´
1-2
研 究背景
建築空 間を利用する人 間 とその空間 との問題 に対 して人間の「行動」 をテーマ の 中心 として、 行動科学的な観点からアプ ローチを試みるべ く「人間一空間系 の研究」 と言 うテーマで 1969 年 か ら研 究 されて きた。 その後、「人間一空間」系 は様 々 な視点か ら人間の行動 や空 間 に関す る 研究 が行 なわれ、その調査 デ ー タ及 び それ らの解析結果 は論文 などに個 々の形 で まとめ られてい るが、それ らは単 にまとめ られてい るだけで、それ らの関連性 やその後 の研究成 果 との関係 な ど を総合 的な視点 か ら考察 して整理 したことはなっかた。 また、調査 デ ー タ及 び解析結果 をその後 の新 しい研究 に有効 に活 かす様 な建築計画研究支援 シ ス テム も未整備 で あった。 そ こで「人間―空間」系 を総合的な視点か ら評価 し、 それ らの関連性 や有効性 を分析 、整理す る必要性 と、それ らのデー タをシステ ム化 して建築計画 あるいは行動研 究 を進める上 で、有効 な情 報 を提供 で きる総合 システムが要求 されてい る。 ところで、総合すると言 う ことは、 ただ単 に多 くの要素を寄 せ集 めることではな く、それぞれ の要素 を全体構成 のなかに正 しく位置 づ ける こ とが要請 される。それには、個 々の 要素、個 々の 要求を しかるべ く評価する必 要 がある。 また、計算機支援 による人 間の記憶、思考能力 の増幅を目的 としたマル チメデ ィア情報 の蓄積、 利用、共有、伝達 を実現す るための基盤技術 としたハ イパー メディアが各分野 で注 目を集 めてい る。現在 は世界 的 に、マル チメディアの研 究 は盛 んになってお り、マル チメディア環境 を応用 し た色々なデー タベースやシス テ ムの作成が進み つつ ある。建築分野 のデー タベー ス システムに も マルチメディアの応用が求め られるよ うになった。
ずゞ 早稲 田大学渡辺仁 史研究室
1992年 度修士論文
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1-3
研究概要
本論 は 1章 ∼ 5章 まで構成 されてお り、論文 の内容 は以下 の通 りである。
1章
序論 研 究 目的、研 究背景、研 究概要 につい て述べ る
2章
建築計画学 の流 れと現状 建築計画学 の概念 を探 りなが ら、 日本 におけ る建築計画学 の流 れ を考察 し、建築計画 の 流 れ における「人間一 空間」系 の位置 づ けを試みる。 また建築計画学 におけ る コンピュ ー タの活用 と コンピュー タの新 しい情報 の表現方法 に関 して考察 してみ る
3章
「人間一 空間系 」 の研究分析
1965年 か ら始 まった「人間一 空間」系 の研究 の流 れ と現在 の研 究 の現状 を探 りなが ら今 までの「人間一空 間」系 の研 究 を人間の行動、人間の心理、 システ ムなどの視点か ら考察 してみ る
4章
ARCⅢ
シス テ ム
新 しい デー タベースシス テ ム として提案 したARCHIシ ス テ ムの概要 と構成 を説明す る。 また、そのシス テムの建築計画 の場 でお ける活用 に関 して考察 してみる。
5章
結論
ARCHIシ ステムの有効性 や建築計画支援 システム としての今後 の課題 につい て 検 討す る
ゞゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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建築計画学 の流 れ と現状
2-1
建築計画 の概念
「建築計画」 とは何 か とい う問題 に対 しては、明確 に定義す ることは難 しい。 「計画」 と言 う言葉 の意味 は、物事 を行 な う際 に、定 め られた目標 を達成するためにその方法、 手順 などを筋道立 てて考 え企 てることである。 「計画」 と言 う言葉 は、様 々 な分野 で用 い られてい るが、建築に置 け る計画、すなわ ち建築計 画 とは、建築 を作 る際 の基礎 と成 る技術 であ り、それは建築 のすべ での分野 の技術 を包合 し総合 す る物 で ある。 ただ、建 築分野 では、対象が建築 である こ とに規定 されて、ある種 の特殊性 を持 っている。建築計画 の特殊性 は、大 きく3点 となるで あろ う。 1。
物的な計画である
建築計画 とは、建物 と言 う「 もの」 を作 る計画、す なわち物的な計 画 である こ とは建築計画 の 大 きな性格 で ある。 もの を作 る計画 である以上、それは文章や数字 や数式 で示 されるだけではな く、図や模型 を持 って考 え、 また、 これらを用 いて示す「設計」 と言 う行為 を伴 う。
2.計 画がイ固別的、特殊 的 である 建築生産 が 、他 の工 業製品の生産 と異なる特徴点 は、 それがいわゆる一 品生産、注文生産 であ ると言 う点 で ある。建築 は一 つの計画、設計 で同一製品 を多 量 に作 ることはむ しろ例 外 で、一般 には 1回 限 りの ものの生産 である。 このように建築行為 の 1件 ごとに計画が必要 とされ、 したが って、建築計画 は世 の 中 に置 いて無数 に行 なわれることになる。 3。
計画 の総合性 と価値観 の多様性
建築 の計画 は、常 に総合性 の要求 されるところに大 きな特徴 がある。建築計画 に置 いて関与す る技術 は、構 造、材料、 設備 な どにわた り、幅広 い技術 が関与 しているが、 これ らの関与要素 を まとめて 1個 の建築計画 に仕 上げることが要求 されるのである。 これ らの計 画 の特徴 を踏 まえて建築 を作 る過程 に置 ける計画 の概念が重視 されて くるに伴 い、 「企画」 と「設計」 の 間 に「計画」 をはさみ、 これ を独 立 した一過程 と考 える ことが近 年次第 に 定着 してきた。すなわ ち、全体 のプロセスは次 の図 1の よ うに表 される。 これは、建築の大規模化 、技術 の高度化、社会機構 の複雑化 に応 じて、企 画 が直 ちに建築 の設 計条件 をイメー ジ し確定 し得 るとは限 らない と言 う状況 が生 じたことに由来 してい る。
ず ゞ 早稲田大学渡辺仁史研 究室
1992年 度修士論文
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図 1建 築 を作 る過程 における計画の位置づ け
この よ うな位置 づ けの なか に置け る建築計画 の学問的な成 り立 ちを見 てい く場合 、その基盤 と して考 えるべ きものは、次 の三 つの指向性が上 げ られる。 1。
計画 に置 け る決定根拠 の客観化、合理化 で ある
これは現代 の建築計画 の学問、技術 の出発点 で ある。設計者 の経験 に頼 った り、個人的な思想 性 にのみゆだね られてい た計画決定方法 を客観的 な視点から決定 しようとの意図 によ り、計画学 は成 り立 っている。実態調査 を通 して現像 を認識 し、問題点 を把握 し、 これ を計 画 の基礎 に置 こ う と言 う方法論 も、計画 された ものの使 われ方 の予測 などの技術 も、すべ てこの客観化、合理化 の意図か ら出発 してい る6 2。
人間主体 の計画論 の組立 である
建設 の経済性 や 能率性 のため に研究 力弩り 用 されることも少 な くない力弩U用 者 のため と言 う指向 は、現代 の建築計 画学 の主要 な理念 である。 3。
計画 に置 け る社会性、公共性 の獲得 である
現代建築計画学 の立場 の表現 である。 これは、建築が社会的、都市的要請 にこたえるべ きであ るとの理念 に基 づ いてい る。 したが って研 究 も、単 に建築の利用状況 や建設 の合理化 を問題 とす るだけではな く、社会 のなか に置 け る意味、役割が重視 され、 これが立地、規模 、配置計画な ど の研究 の重視 へ とつ なが り、あ るい は歴史的な流 れのなかに置け る役割 の尊重へ とつ なが ってい る。
ザ ● 早稲 田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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2-2
日本 にお ける建築 計画学 の流 れ
建築 の分野 で「計画」 とい う言葉 は、 日本 ではす でに明治中期 か ら使 われ は じめてい る。 日本 建築学会 の機 関誌「建築雑誌」 に、下田菊太郎が「建築計画論」 を発 表 したのが 1889年
(明
治 22年 )で ある。ただ し、 この時代 の計画 の概念が、近代 的な意味 での「計画」 か らはるかに 遠 い物 で あ ったことはた しかな ことで ある。 建築計画 の概念 の近代化 に大 きな役 割 を果 た したのは、 1930年 代後期 以後 における西山の 研 究、 またはこれを継 い で、 1950年 代 以後 における吉武 な らびに吉武研 究室 の研究 で ある。 もちろんこれ以 前か ら、建築 の計画 における数 々の動 きはあった。 1920年 代後半 か ら始 まっ た不 良住宅地区改良事業 と住宅調査 や、アパー ト建設事業 とそれに伴 う研 究、調査事業な どは不 完全 なが ら新 しい計画 の方法 と言え る物 で ある。 西山 は、実態調査 に基 づ く現状認識 と問題把握 と言 う点 で、その後 の建築計画 の考 え方 に大 き な影響 を与 えた。計画者個人 の思考 や理念 や経験 にゆだねるのではな く、現状 の客観的理解 で計 画課題 を組み立 てよう とす る ところに、当時 としては測 り知 れない新 しさがあったのである。 吉武 は、実態調査 を基礎 に して計 画 を組 み立 てると言 う点 では西山の考 え方 を受 け継 い だが、 さらに調査 方法 を科学化 し、 またその分析 手法、現状 の予測手法 を客観化 す ると言 う点 で、建築 計画 の近代化 をさらに進めた。 この よ うに推進 された計画 の客観化、合理化 の道 は、 1960年 代以降 の 高度経済成長 の時期 を通 じて、大量 かつ大規模 な計 画事例 へ の適用 によって飛躍的 に進展 した。計 画 におけ る手段選 択 の手法、プ ロセス予測 の手法 などは、数理解析 や電算技術 な どを使 い、極 めて高度 なものにな った。 ただ し、計画 の基礎 となる 目標設定 に関 しては、何 に価値 を置 くかによって全 く異 なったもの になる。すな わ ち、高度成長期 には、 よ り能率的、功利 的な建設 に向けて計画 の技術 が動員 され たが、成長期 に続 く安定期 に入 つて、 ようや く人間性尊重が叫ばれてきてい る。合理化、近代化 された計画技術 はいわば手段 で あるが、その技術 を駆使すべ き目標 は世界観 、思想 によって与 え られるもので ある ことをあ らためて認識す る必要 である。
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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2-3
建築計画学と「人間一空間系」
戦後 か らほぼ 20年 間にわたった新建築 の建設 が一段落 し、実態 を観察、調査 し、生活 と空 間 の対応 に関す る法則性 と問題 点 を見 い だす ことで設計、計画 の よ りどころ となる とい う建築計画 学 の思想 の変換 は高度経済成 長期 を背景 として定着 し、多様 な展 開を示 してい る。 建築計画学 の多様 な展 開の流 れの なかで、人 間の側 に取 り組 んだ人 間工 学 の研 究 がある。 この 研 究 は、利用者 と しての人 間 の特性 を多面的 に研究 しようとす るものである。その分野 ととして は、人体寸法や動作 寸法 な どの寸法研 究、行動特性 などの幅広 い もので あった。人間工学の研究 成果 は設計、計 画、避難 な どに応用、建築各部 の寸法計画へ の応用 な どが考 えられる。 また人 間 に着 日 した研究 で、建築計画独 自の発展 を してきたのは「 空間論」 である。 こ う した建築計画 の展 開の流 れの 中、建築計画 において従来 の経験 的、概念的な決定 の あ り方 に新 たな動向 を もたらしての は、東京大学 を中心 とする「建物 の使 われ方 に関す る研究」 であ っ た。 この種 の研 究 には大阪大学 を中心 とす る「共用施 設 の規模算定」 の研究 などがある。 さらに、 人 間 と空 間の接 点 の研究 は、早稲田大学 の池原研究室 のグル ー プによって「人間―空間」系 の研 究 としてはじめ られた。 また、その建築計画の研究方法 の変化 は、分析 に関連 した電算機 の利用 によって、い っそ う大容量 の計算が可能 になったわけで、、数理 モ デルによるシ ミュレー シ ョン も可 能 にされ、分析 だけではな く、実際 の計画手法 となたもの もある。
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研究室
1992年 度修士論文
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2-4
建築計画 にお ける コン ピュ ー タの活 用 の現状
建築分野 に コンピュー タは導入 されて、電算機 と言 う機能 だけではな く情報処 理機 と して建築 生産 の あ らゆる場面 で活躍 して い る。 また、設計 や建築 の表現 をす る際 に コ ンピュー タを不U用 し た CAD(Computer Aided Design)に 代表 される製図作 業へ の利用が盛 んになっっている。 このごろ、 コンピュー タ利用 の新 しい形 として言 われる もの は「人工知能」 と新 しい デー タベ ース環境 であるハ イパー メデ ィアとマルチメディアである。 人工知能、す なわちAI(Artifici」 ´ 置 づ け ようとす る技術 である。
Intel五
gencc)は コンピュー タを人間によ り近い存在 として位
もう一つの コンピュー タ利用 の新 しい形 として現在注 目を浴 びてい るのは、ハ イパー メディア
(Hyper Media)と マルチメデ ィア (Muld Media)で ある。 それ らは厳密 な定義 はな く、個 々のシス テ ムによって定義 が異 なるのが現状 で あるが、広義 な 定義 で示 してみればテキス ト、画像、音声、図形、アニ メー シ ョン、 ビデオ動画像 などのマル チ メディア情報 の典型的 な利用形態 がハ イパー メディアで ある。 この よ うな定義 で示 されるハ イパー メデ ィア あるいはマル チメディアが現在注 目される背景 に は次 の よ うな ものが あると考 え られる。
1)情 報形態 の変化 コンピュー タで扱 える情報 の形態 が数値、文字中心 か ら、 これ らを含む マルチメディア情報 を 扱 うものへ と変化 しつつ ある こ と。
2)コ
ンピュー タの利用形態 の変化
数値計算、 デー タ処理、文書処理 などのツール としてだけではな く、情報 の視覚的な表現、呈 示 (Presenaion)、 流通、人間 の思考支援 や コ ミュニケー シ ョン、協同作業 を行 な うための道具 と しての役割 が増大 しつつ ある。
3)従 来型 のデー タベース システムヘの反省 数値、文字 中心 の大量 の定 型化 されたデー タを扱 う従来 のデ ー タベース に対 して、 よ り非定型 なデー タやパー ソナルなデー タを扱 うデー タベースシス テムの必要性 が増大 しつつ ある。 ハ イパーメ デ ィアのデー タ構 造 は、情報 を値 として持 つ ノー ドが リンクでつ ながれたネ ッ トヮ
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研 究室
1992年 度修士論支
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― ク構造であ り、データベースで言 うスキーマがない。 この結果決められた静的構造の制限が無 く、動的に構造をA4Lさ せることができるが、全体 の構造の把握が難 しい。情報 の表現能力 につ いては、 ノー ドの中にあ りとあらゆる情報 を入れることを考 えているネットワー ク構造 であるた めに情報の表現能力 は高い。 ハイパーメデ ィア構築 ツールには、Hypa cな ぃlpr α劇田應m― が、今度の研究では、その中からハイパーカー ド
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ど、様 々なものが ある
(Hypa Qd)を 用 いて建築計画研究支援 シス
テムを制作することにした。
$f +nB*+futrtfitt rsoatFtr*tft
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図2
ハ イパ ー メ デ ィアの概 念 図
ドキュメント
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ゞゞ 早稲 田大学渡辺仁史研 究室
1992年 度修士論文
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3章
「人 間一 空 間系」 の研究分析
3--1
「人間一空間系」の流れと現状
建築計画研究 に置 いて従来 の経 験的、概念的な決定 の在 り方 に加 えて、合理的で客観 的な解決 方法 を求めて、行動科学的な観 点か らアプローチを行 なって きた「 人間一空間」系 は 1969年 か ら早稲 田大学池原研 究室の グル ー プによって研究 を始 めた。 この研 究 は、当初 オ ー プンス ペー ス内 での人間の行動研究 と して発表 された。 これは、行動 の 単純 な外 的要素 (歩 く、止る、走 るな ど)を 観察す ることか ら、人 間 と空 間の接点
(す
なわち人
間 と空 間の相互作用 )を 分析 し、空 間の質的、量的 な評価 を試み た もので ある。 この研 究 は調査 のみ に止 らず、 これ らの分析結果を用 いてモデル を作成 し、 まだ存在 していな かった計 画中の空間内 での行動予測 を行 ない、 これ を計画案 に反映 させる目的で発展 した。初期 の分析段階 では行列理論、情報理論 が モデ リングツール として用 い られた。行動予測の段階では 必然的 にシミュレーシ ョンの技法 が用 い られ、待 ち行 列 の問題 を解 くのに適 したGPSS、 フイー ド バ ック過程 の表現 に適 したDYNAMOと 言 ったシミュ レー シ ョン言語が採用 された。
1971年 には、「人間一空間系 の研究一建築計画 における人 間の行動予測 モデル」 と言 うテ ーマで、中村 良三 によって空 間 にお け る人間の行動特性 の研究 が学位 論文 にまとめ られた。 これ は調査 を通 して帰納的 なアプロー チ に主眼 を置 いてい たものである。 次 に、 1976年 に「建築計画 にお ける行動 シ ミュレー シ ョンに関する研 究」 とい うテーマ で 渡辺仁史 によって空 間 における人 間 の行動予測 の理論的な体系 の研 究 が学位 論文 にまとめ られ て い る。 また 1982年 に「施設配置計画のための行動 モデルに関す る研究」 とい うテーマ で位 寄 和久 によって施設内 の移動 を人間の心理状態 と空間の状態 との対応 か ら説明す る行動 モデルの形 式 を学位 論文 にまとめ られてい る。 また、学位論 文以外 にも卒業論 文、学会発表、修士論文な どの形 で人間の行動 の研究以外 にも 人 間の心理、 システム、AI,CGな ど自由な形 で幅広 く研究 されてい る。
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研 究室
1992年 度修士論文
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3-2
空間 にお ける人 間行動 に関 す る研究
は じめの「人 間一空 間」系 の研究 は特定 の遊園地 と言 う研究 の対象空間を限定 してい た り、観 察 される人間の行動 の うちで も「流動」 だ けを取 り上 げ て研究が進 んで きたが、その後 の「人間 一 空間」系 の研 究 は様 々 な視点か ら研究が行 なわれてい った。。そ こで研究 の過程 や研 究内容 を、 修 士論文 として発表 されたもの を主 に内容別 に取 り上 げ て見 ると以 下 の ように整理 され る。
1)研 究施設 の拡散 ●観覧施設 ●水族館 :葛 西水族館 の観客行動 の研究 ●都市
:1)成 熟化社会 の街 づ くりに関す る研究 2)都 市分析 に関す る研究
(星 野仁 )
(浅 見邦 一)
都市 の姿 をデ ー タとして直 して、全 国役 670市 政制定都市 (東 京都特別区を 含 む)の デー タを、昭和 50年 、 55年
60年 と経年的 に収集 し、 それ らをパ
ー ソナル・ コンピュー ター を用 いて解析す ることとによ り、都市 の深層 構造及 び都市 を見 る視点 の移 り変 わ りを客観 的 に明 らかに しよう とす るもので ある。
3)町 並みの空間構 造 に関す る研究
(松 本哲至 )
京都 の町並み にお け る空 間のお大 きさに注 目し、その空間の構造 を探 る手法 を 提案す るものである。
4)移 動空間の「利用度」 に関する研究
(志 多宏彦 )
建築 や都市 を論 じる時に (形 )か らアプ ローチす ることは非常 に重要 であるが、 そのためには何 らかの方法論 が必要 となる。本研究 は、建築や都市 にお け る様 々 な (形 )を 「 フラクタル理論」 によって定量的 に分析 ・記述す るこ とと、そ の結果、建築 や都 市 に適 した新 たな形態分析 の方法 を提案 す るものである。
5)都 市 の状態変化 に関す る研 究
(林 田和人 )
本研究 では、全国約 670市 制制定都市 (東 京特別区 を含 む)に つい ての 19
75年 、 1980年 、 1985年 の時系列性
デー タを基 に、都市 の姿 を都市
の状態 として捉 え直 し、 また都市 を階層 的、かつ有機的 つ なが りを持 った もの
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室 1992年 度修士論文
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として捉え、その状態の変化 をモデル化することにより、都市 の姿 を正確 に把 握 していこうとす るものである。
6)音 楽 としての街路 7)音 楽 としての都市
●美術館
:1)美 術展示空 間におけ る鑑賞行動特性 に関す る研究
(今 井康博 )
主 として美術展示 を目的 と した展示空間 を中心 に人間の鑑賞行動特性 を整理 し、それ に基 づい て展示空 間計画へ の留意点、指針 を指摘 し、人の歩行経路 を予想す る方法 を提案する もので ある。
2)増 築す る美術館
(成 瀬功 )
利用者 の行動 と美術館 の環境 との関係 の調 べ 、実際 の美術館 設計 の 中 に運用 で きる「行動予測 による施設評価 モデル」 を開発す るもので ある。
●配置計画
:1)「 人 と車」 を考慮 した施設配置計画 の方法 に関す る研究
(橋 詰明子 )
地域 を火 と、車、情報、 ものが相 互 に影響 を及 ぼ しているシス テム として 把 え、 それ らと施 設 とのかかわ りから、地域的 な立場 に立 った施設配置 の 方法 を検討す るものである。
●駅
:1)池 袋地下 コンコースにおける人間行動 のシミュレーシ ョンに関す る研 究
(鄭 姫敬 )
池袋駅地下 コンコース における利用者 の流動 に関す る実測調査 を基 にその流動特 性 を明 らかに し、 これ によ り駅 コンコースにおけるスムーズ な流動 を実現す るた めの予測 モデル を作成す るものである。
2)流 動 と分布 の研 究
●流動
:1)人 間の流動 を考慮 した配置計画 の方法 に関す る研究
(永 田敬輔 )
ザゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文 13
本研 究 では、地域 を人 、車、情報、物が相互 に影響 を及 ぼ してい るシステ ム とし て捉 え、それ らと施設 (建 物、道路、広場、駐車場 eじ .)と の関 わ りか ら、地域的 な立場 に立った 施 設配置 の方法 を検討 してい く。具体 的 には、研究 の遅 れてい る来訪型集客都市 を取 り上 げ、そ こでの人間行動 によって施設配置 を最適化する 方法 を提案する もので ある。
2)行 動予測 モデルあるい はシミュレー シ ョンの方法 の提案
●避難
:1)建 築計画 におけ る避難安全性評価 に関す る研究
(池 田浩敬 )
設計者及 び建物管理者等 に対 し、避難安全性 評価 を簡便 に行 うための指標 とし ての 、最小限 のデー タを基 に した潜在 避難可能性の測定 を客観的 に達成する手 段 を与 えるための モデル を提案するものである。
2)八王子 における情報・避難拠点設置の提案
● モ デル
(西 野悦子 )
:1)歩 行 ‐空間系 にお け る内面的負荷 モデル に関す る研究
(縄 田浩 )
2)オ フィスにおけ る人 間の行動 モデルに関す る研究 一 アメニティ・スペース の利用行動 に関す る研究一 (小 林進治 ) オ フイスにお け るすべ ての ワー カー に対 して執務行為 をより効率的 また快適 に行 な うに種 々のサ ー ビス を日常的 に提供す る、 ワー カーの生活 に密接 に結 びついていた空 間を総称 してオフイス・ アメニ ティ・ スペー ス とした上で、 オ フィス内におけるワー カーの行動 をアメニティスペースの利用 を中心 に調 査 し、そ こか ら得 られる行動特性 とアメ ニ ティスペー スの充実度 す なわち 「快適性」 あるいは「居住性」 との関係 を もとに、オフィス内 におけ る人間の 行動 を説明す るモデル を開発 し、そのモデル を用 いて アメニ ティスペースの 計画手法 を提案す ることである
ず ゞ 早稲田大学渡辺仁史研 究室
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● シ ミュレー シ ョン :1)建 築計画 に関する知識表現 の枠 組 (渡 辺俊 ) 建築計画 に関す る知識表現及 びその記述方法 につい て、現在市販 されてい るエ キスパー ト・ システム構築 ツー ルやLISPn01og,Small Talkと いった人工 知能向言語 を考慮 しなが ら検討す る と共 に現在 の
方法論及 び問題点 を踏 まえた上で、現在 の知識表現 のモデル を参 考 として、建築 の専門知識 を進 めてい く方法 を考察 し、人 工知 能 を建築 の分野 に応用 してい く上 での基本的 な考 え方 を示成す る も のである。
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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3-3
人間心理 に関す る研究
「人間一空 間」系 では、 これ まで感覚的 に扱 われていった人 間の心理 につい て様 々 な研 究が行 なわれているがそれを大 きく分 け てみ ると以下の ようにまとめることがで きる。 ●イ メー ジ関す る研究
:1)イ メー ジ想起法 による都市解釈 に関す る研究
(稲 生剛)
都市 における生活、あるいは体験 と言 った ものが`心 理的 にどう 人間の中に組 み込 まれてい るのか、そ してそれ らが知覚 された 環境 にどのよ うに働 きかけが なされてい るのか を人 間行動 に対 す るイメー ジの役割 を明示 しなが ら考察 し、都 市 におけ る新 た な読み取 り法 を提案 してゆ くことで都市 の全体 的 な意味 を復権 してゆ く手がか りに しようとするものである。
2)建 築 のイメージ形成 プロセス に関す る研究
(武 田信寛)
本研 究の 目的 は建築 ファサ ー ドを見 ること、す なわちメ ッセ ー ジの受容 か らそれを消化 し、イメー ジを形成 してい くと言った プロセス に重 点 を起 き建築 ファサ ー ドの もたらす イフェク トを 心理的概念の助 けを借 りて求明 しよ う とす る ものである。
3)生 活空間のイメージ構造 の解析 に関す る研 究 人 は、ある一定 の空間を把握する際、その空間を自分 な りにイ メー ジ してい る。 イメー ジが その一 定 の空間を共有す る人 々 に 共通 の物 ならば、その ようなイメー ジを作 り上 げ ている要因を 空間構造 に求 め ることがで きる。 それはまた人 々 にとって好 ま しい、住み よい空間の界年 を作 り上 げ るための方策 の手立 にも なる。そ こで、本研究 の 目的 は実際 の空間構造 とイメー ジされ た空間構造 とのズ レを調べ ることによ り、 ズ レに影響 を及 ぼす 要因を、 さらに、その要因か らイメー ジされた空 間構造 を探 る ものである。
4)設 計 のための空 間イメー ジ処理 に関す る研究
ずゞ 早稲 田大学渡辺仁 史研究室
(西 村 隆)
1992年 度修士論文
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本論文 の 目的 は、建築 の映像 をデザ イ ン活動 にお け る空 間のイメ ー ジ処 理 の支援 として有 効 に活用す るたゆ である。 また、その映像 情報 の媒 体 として光 デ イス クを取 り上 げ、設計 に即 した建築的 な映像検索方法 を 提案す ることによ り、その有効 な活用法 を示す。
5)外 部空 間の構成要素 とその構造特性 に着 目した空間知識モデル に関す る研究 (榎 本 弘行 ) イメ ー ジと しての空間構造 か ら実体論的空間構造 までの レベ ルを関連 付 け、歩行 スケ ールの外部空間のための計画論 として有効 な体系 を提 案す ることにある。 さらに、 これ による空 間知識 モデルを電算機 上で 表現 し、実体 と しての空間 とイメー ジとしての空 間構造 と密接 な関連 の上 になる歩行行動 をその同一 のモデル上で扱 うことによ り提案 の有 効性 を示す ものである。
●快適 さ :1) 建築空間の「わか りやすさ」 に関する研究 (清 水里司) 本研究の 目的は、大規模商業施設である「 ららポー ト」 に対
す る利用者
の空間構造 の把握 の現状 を捉え、物理的環境 との関係 を分析 し、建築の「わ か りやすさ」を定量化することによって、空間を評価す ることである。
2) オフィスビル街 における移動空間の快適性
●空 間認識
:1)都 市構造 の認知 プロセスに関す る研究
(萩 原成夫 )
ある空 間におけ る人 間の行動 は、その空 間 に対 してその人間が持 つ認知 マ ップに依存 してい る とす るならば、認知 マ ップは、特 に移動 を行 な うため に参照 される認知 マ ップは、移動 プロセス、即 ち経路 によ り人それぞれ異 なった ものになると考 えら れる。そ こで本研究 では、対象空間 と して、 建築群及 び移動空間 によって構成 される都市空間 を選 び、都市 おける 2地
ゞ ゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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点 間 の経路 の認知 のされ方 を明 らか に し、都市構造 の認知 プ ロセス を 説 明す るもので ある。
2)増 殖 す る美術館
●形
:1)建 築 と都市の
(成 瀬功 )
(形 )に おけるフラクタル性 (西 谷賢 二)
建築や都市 を論 じる時に (形 )か らアプロー チす ることは非常 に重 要 であるが、 そのためには何 らかの方法論が必要 となる。 そ こで、建築や都市 における様 々 な (形 )を 「 フラクタル理論」 によって定量的 に分析 ・ 記述す ることで あ り、その結
果建築や都市 に適 した新 たな形態分析 の方法 を提案す ることである。
●ライフスタイル :1)住 宅の情報化 に伴うライフスタイルの変化
(山 東美和子)
●社会的不適応性 に対す る建 築空間学的関与 (野 村 亜紀 ) 現在 、社会的不適応 行動 に対す る関与方法 として基本 とされてい るのは、心理学 を中 心 と した人間関係 学 で あるが、人間関係学の知見 を踏 まえて上で、建築空間学 を導入 した関与方法 を提案する
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研究室
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3-4
シス テ ムに関 す る研究
「 人 間一空間」系 では、デー タベース をは じめ とす る建築計画支援 システムの 開発 も研 究 のテ ーマ として取 り上 げで研究 して きた。 また、 コンピュー タ利用 の新 しい形 で あるマル チメディア、 ハ イパ ーメデ ィア、AIな ど も盛 んに研究 し、建築計画 にお け るコンピュー タの新 たな活用 の提案 も行 なわれて きた。 ●デー タベー ス
:1)行 動空 間把握 のためのシステムに関す る研究
(川
口和英 )
本研 究 の 目的 は建築空間及 び都市空間 と人間行動 の特性 を明 らかにす るための計画支援 システムの方法及 び方向性 を考察す ることである。 渡辺仁史研究室 において人間 ―空間系 の研 究系 の研究 の一 環 と して、 行 われている種 々の研究 を、住宅 レベルか ら都市計画 レベ ル まで支援 す る。人間行動 を取 り入 れたツー ルの提案 を行 う。 リス ト処 理、再帰 処理、 の可能な初心者 にも使 いやす い人工知能型言語KXЮ Iこ 着 日し、 空間 の把握 の一 つの方法 を考察す る。 さらに建築 へ の人工 知 能 の適用 につい ての考察 を加 える。 ここではそのケ ースス タデ イー と して京都 二条障屋 をクロース アップ して取 り上 げ てみる もので ある。
2)デ ー タベースによる行動情報 と空 間情報の関係 を分析 す るための手法 の開発 (鈴 木大 三 ) 本研 究 の 目的 は、人間の施設利 用行動 に関す る歩行軌跡 のデ ー タ及 び、 空間 のデー タをパー ソナル コンピュー タに蓄積す ることによ り、建築 計画 あるい は行動研 究 を進め る上での必要 な情報 を迅速 に取 り出 して、 加 工 、整理、参照 で きるシス テ ム を開発す るものです る。
3)木 造軸組構 法 における建築設計 デー タベース に関す る研究
(加 藤 能治)
木造軸組構 法 を例 として、建築設計上の知識 を整理 し、 エ キスパー ト・ シス テムの知識 ベー ス とデー タ・ ベース との総 合環境 によ り、建築設 計 に際 してデー タや知識の効 率的運用 を図る。本研究 では、設計初心 者 に対す るシステムを試作す ることによって、設計者 にとって使 いや
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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す い設計援助 システムを考 える上 で、知識 デー タ 。ベー スの有効性 を示す も ので ある。 ●景観研究 と映象 デー タベー ス
:1)建 築企画 および景観研 究のための 都市景観 デー タベー スの基礎的研 究 (木 瀬貴品) 本研究 の 目的 は建築、都市計画分野 にお け る映像情報 の ユー ス に対 して、今 日のデー タベース技術 の現状 と問 題点 を踏 まえた うえで ビジュアルな景観 映像 のデー タベ ース構築 の在 り方 を検 討す ると共 に、実際 にデー タベー ス を試作 し、その評価 を行 な うことで ある。 さらにデー タベー スの試作 に当 たっては、汎用 デー タベース として これ を構成す ると同時 に都 市景観研 究 の立 場 に立 ったデ ー タの利用 を想 定 し、 ニ ュー ラルネ ッ トワー クモ デルを 用 い た景観分析 を試みたものである。
2)建 築計画 における知識獲得 の技術 に関す る研 究
(横 沢正人)
設計者 が扱 っている専門知識 の一部分 を、ある種 の コ ンピュー タ・ プログラムが学習 し、電算機 に適 したアー キテクチ ャー でそれが思考 を行 な うことを明 らか に した い と思 う。脳 の計算 メカニズムを利用 した神経 回路 モ デ ル、記号処理 を基礎 にお く概念学習 モ デ ルの二つのモ デ ルを取 り上げ、それぞれの手法 が何 に対 して、 どう適 し ているか を考察 してい きたい と思 う。
ずゞ 早稲 田大学渡辺仁 史研究室
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4章 ARCⅢ システム
4-1
シス テ ムの概要
ARCIIIシ ス テ ム は、建 築計画 お よび人間 の行動特性 の研 究 や これに関連す るシス テ ムの 開発 な どを情 報提供 の側 面 か らを支援す る こ とを 目的 とす る。情報 (デ ー タ)は 渡 辺仁研 究室 の 論 文、 調査報告書 を中心 と した文献 を基 と し、 文章・ 表 ・ 映像 な どで 表現 され た もの を、 なる べ くその ままの 形 で利 用す る。 シス テ ム にはHyp― dを 利用 し、単 なるデ ー タベー ス とす る ことな くユーザ ーが シス テ ム と対 話 しなが ら目的 を達す る ことがで きる よ う にす る。
ARCHIシ
ス テ ムの大 きな特徴 は以 下 の 通 りで ある
1)個 人登録 S(Hch
system
登録 され た 個 人 の Stackで デ ー タ内容 を検 索 や メモ す る ことがで きる
2)USERぶ 田田ごACE MENU NENU barを 整理 してUSERが使 い やす いMENU barに す る Arctt Menuの 添加
3)Mlm MEDIAを 利用 したシステムの有効性 4)MAP STack 自分 の位 置把 握 が で きるS融
ず ゞ 早稲 田大学渡辺仁 史研究室
1992年 度修士論文 21
4--2 ARCⅢ
シス テ ム の構成
シス テ ムは 大 き く三 つ のLIBRARYで 構成 され て い る。
そ の 三 つ のLIBRARYは WORDIPICRRE,DATAで あ る。 ● WORD
LIBRARY:行 動辞書
● PICrURE ● DATA
LIBRARY:映 像 デ ー タ
LBRARY:論 文 とデ ー タベ ー ス部
PICTURE
WORD -
DATA ARCHI SYSTEM 図
3 ARCHISYSTEMの
OARCⅢ HOME:ARCm SYSTEM内
三 つ の LIBRARY
のす べ てのス タックで共通 に必要 とされ るプ ログラ ムや ユ
ー ザ情報 な どの デ ー タを保管 ・ 管理す るス タ ック。
○行動辞書 :人 間の様 々な行動 に関す る語彙 とその定義 を集 め、デー タベー ス化 したス タック。 ○ (卒 業・修士・博 士 。学会)論 文 :今 までに渡辺研究室 が出 した全論文 を、研究 目的 。研 究 構成 。研究内容 の三つ の項 目にまとめ て整理 しデー タベ ース化 したス タック。 ○行動 デー タベース :今 までに渡辺研究室 が出 した全論 文 の 中か ら、主 に人間の行動 に関す る 項 目だけを集 めてデー タベース化 したス タック.
ゞゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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O研 究室 :今 までに渡辺研究室 が出 した全論文 の中の他 のス タックを整理 して統合的 に活用す るための 、HOME的 なス タック。
OPImE:主
に都市 と建築物 の映像 をデ ー タベース化 したス タック。QuiCkTim赫 を利用 し て、動画 との リ ンクも可能 である。
OSEARCH SYSTEM:検
索 し た い あ る 一 つ の 言 葉 が ど こ に存 在 す る の か 、 す べ て の ス タ ッ ク の
中か らその在 りかを探 し、 このス タックの中に保存す る。 ここに収集 さ れたデー タを元 に して、移動 したいカー ドに移動す ることが出来 る、 プ ラッ トフォーム的なス タック。起 動時 の登録 によって、各個人用 のSEAR
CH SYttEMを 作成 し活用す ることも出来 る。
OMAP:複 数のス タックの中で迷子 にな らない ように、 自分 の現在 の居場所 を表示 して くれ る ス タック。
卒業論文 修 士論 文 博士論文
研究 目的 研究構成 研究内容
学会論文 行動 デー タベース 研究室
図4
ARCⅢ SYSttMの 構 成 図
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ゞ ゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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SearchSystem
from I卒 業 論 文 l 「 cardld 5430 9J rcardid 61 886J 「 cardld 6381」 「 cardld 6860」 「 cardld 1 4772」 「 cardid 1 6072」 「 cardld 25411」
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研 究室
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憧
詢
「社 会 的 不 適 応 性 に 対 す 』 『建 築 企 画 お よび 景 観 研 J 「建 築 空 間 の 「わ か りや J 「設 計 の た め の 空 間 イ メ 』 『由 積 空 間 計 画 綸 』 『J 「建 築 計 画 に お け る避 難 』 『計 画 の た め の 都 市 ・ 地 』
「人 間 ―環 境 シ ス テ ム の 』 『木 造 軸 組 構 法 に お け る 』
空 間 に お け る行 動 特 性 の 研 究
コ ミ ュ ニ テ ィ ク ラ フ・の 設 計 計 画
(1970年
)
人 間 ―空 間 系 の 研 究
(1971年 ) STUDY ON MAN― SPACE SYSTEM (1973年 ) 人 間 ‐空 間 系 の 研 究
(1975年
)
歩 行 者 空間 の研 究 高 層 高 密 度 住 宅 団 地 の 外 35空 間 に 関 す る 研 究
(1976年
)
一 f□ 建 て 住 宅 の プ ラ ン 選 択 過 程 に つ い て 建 築 計 画 に お け る 歩 行 行 動 に 関 す る研 究
(1978年
)
ザゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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屋 内型 テーマ パ ー タにおけ る観客 の行動特性 に 関す る研 究
ずゞ 早稲 田大学渡辺仁史研究室
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4-3
シス テムの 活用
1)デ ー タベー ス としての活用 計画研究 は様 々な視点 か ら行 なわれてい るが、その調査 デー タや研究結果 は論文 や報告書 な どにまとめているだ け で設計者 や他の計画研究者 に情報 として有効 に提供 されてい ない 状況 である。
2)映 像デー タベース としての活用 映像 だけの デー タベー スではな く、その映像 と関連性 が あるデー タを リンクさせ ることに よって映像 か ら関連デ ー タを検索 した り移動す ることがで きる。
3)発 想 の支援 システムと しての活用
(知 的ア シス タ ン ト)
建築計画研 究 の ヒン トを得 られるシス テム として活用
4)建 築計画 の教育 システ ム としての活用 5)研 究室管理 システムと しての活用
ずヽ 早稲田大学渡辺仁 史研究室
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5章
結論
5-1
考察
建築計画支援 システムであるARCⅢ SYSTEMの 開発 によって、以下のようなことができるよう になった。
1)「 人間一空間」系 の研究 を総合的な視点から評価、整理することができた。
2)「 人間―空間」系 の研究内容をまとめ、そのデー タと関連性がある映像や言葉をリンクさ せることによ り、建築計画あるいは行動研究 を進める上で、簡単 に有効 な情報 を提供で きる総合システムを開発す ることができた。
3)統 合 メディア環境 であるマルチメディアを応用 してシステムを作成することによって、新 しいデー タベース環境 の可能性が確認できた。
ザ● 早稲田大学渡辺仁 史研究室
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5-2
今後 の課題
今後 マルチメディアを応用 した計 画支援 システ ムを作成す るためには解決 しなければな らな い 課題 が まだ残 されてい るが、それは以下の通 りである。
1)画 像 の圧縮技術 の開発 画像 デ ー タはその保 存 に大 きな容量を必要 とす るため、大容量 の記憶装置が必要 になるが、そ こで画像 を圧縮 して保 存す る技術 が必要 になる。
2)Muli Media環 境 で使用 で きるSOF「 の開発 Hypc Qrdは 、優 れ た ものであるが、マルチメデ ィアを完全 に実現す るには限界 が見 え て くる。
3)GIIIの 構想 の慎重 ボタン、アイ コンな どを利用 したGIJIの イ ンター フ ェースの設計 には慎重 を期すべ きである。
ザ● 早稲田大学渡辺仁 史研究室
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お わ りに
謝辞
Hyp―dと いう素晴 らしいアプリケーシヨンに出会 って もう3年 にな りました。学部の卒業論 文 に続 いて修士論文で もこのHyp―dの 偉大さを再度確認す ることにな りました。 もちろんよ り 優 れた専門的なアプリケーションも多 く、Hypardの 限界を感 じることも往 々ありましたが、シ ンプルながらも先進的なその設計思想 から考えさせられたことはあまりにも大 きい ものです。 マルチメディアがもてはやされている現在、Hyp― dを 通 じてマルチメデイアの制作者 として 同時に利用者 として、マルチメデイアの胎児 に触 れることが出来たのは誠 に幸いであったと思い ます。 このマルチメディア・ハイパーメディアと言うコンセプ トを通 じて、建築の分野だけでな く様 々な場面 において人間の知恵がさらに創造 され多 くの人の中で共有 され利用されてい くこと を心から願 うものであ ります。
いままで 3年 間、 このような貴重 な研究の機会を与えて ください ました渡辺仁史先生、誠に有 難 うございました。 コンピュータ関係 や進路相談の際の良きア ドバイザ ー、渡辺俊 さんと林田和人 さんにも感謝 し ます。 同じ研究室で研究のアイデアやヒン トを提供 し、論文 に協力 してくださった、鄭さん、大石、 笠井、切敷、佐野、高瀬君、あ りが とうございました。 そして、著書や論文を通 じて多 くの示唆 を与えて ください ました、参考文献や参考論文 を書か れた著者 の方々にも感謝の言葉を述べ ます。
この研究が少 しでも皆さんの学問活動に役立つことを願い ます。 どうも有難うござい ました。
ず ゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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参考文献
参考文献 (1)新 建築学大系 (23)建 築計画
(2)建築計画 とコンピュー タ :渡 辺
仁史
鹿島出版社
(3)建 築計画 実教出版株式会社
(4)AIの 基礎 を知 る事典 和多 田 作 一郎著 実務教 育出版 ―昭和 61
(5)コ
ミュニ ケー シ ヨンの科学
田中 靖政著 日本評論社 ―昭和 53
(6)シ ス テ ムの はな し 大村
平著
日科技連 -1971年
(7)す
ぐに使 えて便利 なハ イパー トー ク
大 重 美幸著 日本実業出版社 -1989年
(8)日 本語H,野r
Talkハ
ン ドブック
大 重 美幸著
BNN-1988年
(9)人 工知能
PoH・
ウィンス トン著
培風館 ―昭和 6
(10)画 像 デー タベース 坂内正夫 、大沢 裕 昭晃堂
著
1987
(11)応 用HypOrd 掌田津耶乃
著
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室 1992年 度修士論文
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ビジネス アスキー
1991
(12)実 習Hyp― d 掌 田津耶乃
著
ビジネス アスキー
1991
(13)小 型 コンピュー タの建築技術 へ の応用 高橋 たか し 著 日本建築学会
(14)知 的 プログラミング支援 システムについて 上 野晴樹
著
知識工 学 と人工 知能研究会資料
(15)対 話型マルチメディアの技術 と理論‐マルチメディアの専門知識 山本和 明、小嶋隆一、阿部千春 獅
評識
著
1993
ザ● 早稲田大学渡辺仁史研究室 1992年 度修士論文
35
参考論文 (1)知 的生産 の技術 カー ド支援 システム_考 古学 デー タヘ の適用¨ 情報処 理学会 和 田満、宗森純、長澤康二
著
人文科学 とコンピュー ター研 究会 7-3
1990
(2)分 散型マルチメディアプラッ トフォー ムの提案 宗森純、吉野孝、長澤康 二
著
平成 3年 度電気 関係学会九州支部連合大会論文集 734
1991
(3)マ ルチメデ ィアオブジ ェク ト指向 デー タベースモデルのための 時間的・ 空間的デー タモ デルの提案 満谷美正、上田一成、吉孝淳夫、平川正人、市川忠男 デ ー タベー ス・ システ ム 87-9
著
1992
(4)本 とハ イパー テキス トを融合 したグルー プ指向作業環境 の実現 市村
哲、前 田典彦、工藤 正人、松下 温
マルチメデ ィア通信 と分散処理 55-10
(5)コ
著
1992
ミュニケ ー シ ヨンコンピュー テイングの提案 とその実施例
服部進実
著
マルチメデ ィア通信 と分散処 理 58-20
1992
(6)Virtual offlceの 基本 設計 と基 本部分 の実現
上林弥彦、高田秀志、渡辺正子、稲森 ヒ ューマ ンイ ン タ フェー ス
豊
著
41-17 1992
(7)デ ータベース視覚言語の標準形 三浦孝夫 著 デ ー タベー ス シス テ ム 89-5
1992
(8)博 物館 来館 者 の ための汎用 型 ハ イパ ー メデ ィアの制作 山 田奨治、洪
政国、杉 田繁 治
情 報 メデ ィア 8-6
著
1992
(9)情 報 とイ ン タフ ェースの デザ イ ン‐Ⅲ 設計 レビューの支援 ツール を事例 と して‐ 川克彦 ガヽ
著
ヒュー マ ンイ ンタフェー ス 45-5
1992
ずゞ 早稲田大学渡辺仁 史研究室
1992年 度修士論文
36
(10)知 的ハ イパーメディアの ためのスクリプテイング環境 とその応用例 安井照昌、清水広 之 著 ヒューマ ンイ ンタフェース 40-2
1992
(11)多 次元情報 システムの提案 佐藤
基
著
マルチメデ ィア通信 と分散処 理 54-1
1992
(12)空 間認知 に影響 を与 える因子 について 横 山賢介、広瀬通孝、及川道雄、一九丈厳 ヒューマ ンイ ンタフェース 42-3
著
1992
(13)マ ルチメデ ィアデー タベースのオブジ ェク ト構成 と そのユーザ イ ンタフェースの設計 金 森吉成、脇 山俊 一郎、増永 良文 著 デ ー タベースシステム 89-4
1992
ゞ ゞ 早稲 田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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資料編 デ ー タ 1:シ ス テ ム関連 プ ロ グラム
デ ー タ 1:シ ス テ ム関連 プログラム集 (1)AFChi HOme stackの プ ロ グ ラ ム
on openS鰍 global NeedSaks,ArchiUwrName lock screen
r"ArchiHome"is notin the stackshUse then setthe lockMessages to me putlme l ofcd nd“ NeedData"ofcd linto NeedStacks CheckStacks Needstacks if ArchiUserName is empty then
MakePasonalSystem else
answer"Your Nagne is「 "aArchiUHNama"」
?"with"No・ or"Yes"
if it is''Yesi=then
Put ArchiUserName&"ScarchSystem"into item 2 ofNeedStacks else
MakePersonalSystem end if end if
start using stack"Archtte'!
nkeArchiMcnu NeedSmks end if
pass openS鰍 end openS“ Ek
On nkePersOnalSystem
global ttcHUsuNamelNedSmks 劉 rwhatぶ YourName?・ with"渡 辺研 究室 " r itis empty then put"????"into ArchiUMName else putitinto ArchiUserName lock screen
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setthe lockMessagesto me go lo stack ArchiUserName 2貶
:'SearchSystem='without dialog
if ale result is not empty tten
if ArchiUserName is not"????“ then answer"「 "&ArchiUserName&"SearchSystem」
は 、 この フ オ
ル ダ ー の 中 に は あ り ませ ん 。 "
allswer"Make Your Own S“ ∝ hingSystem?"with"New"or"No・ or"Quiげ if it is l!Newi!then
if ArchiUserName is ernpty or ArchiUserName is“ ????"then
"InPut YourNtte"with"渡 辺 研 究 室 " 劉【 ifitis empty then put"無 名 氏 "intO ArchiUserName else put itinto AFChiUSerName end if
Put ArchiUserNamQ&“ SearchSystem"inm item 2 ofNeedStacks save sttk''PersonalSearchSystem"as itern 2 ofNeedStacks else if it is''No:i then
putempty in“ )ArchiUserName delete item 2 ofNeedStacks
elSe QuithhiHome else
Put AIchiUserName&"SearchSystemm into item 2 of NeedStacks go to stack t'ArchiHome" end if
end MakePersonalSystem
on ChckStacks AuStks global Stacks,Documents push od put empty into ErorStacks
putline l of ule stksinto WhereNowFolder
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室 1992年 度修士論文
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get Orset("ArchiHome",WhcNowFolderp delete charitto nunber ofchars ofWhmNov7Folder ofWhereNowFolder put reurn&ⅥhereNowFoldr after Stacks
putretllmawhereNowFolder tt Doculnents repeat宙 th卜 l to number ofitems of AIStacks setthe cursor to busy
put WhereNowFolderaitem i Of AliStacksinゎ CheckS油ま go stack item i of AllStacks without dialog if the result is■ ot empty or line l of the stacks is not CheckSatck then
putitem i of AllStacks 2L'1,"after ErrorStacks end if end repeat
delete last Char ofborStacks
pop cd set the lockMessages to false mOck screen
、
r ErrorStacks is not empty then
answer quotea ErorScks&quotea・ "こ
retma以 上 の ス タ ックが 見 つ か りませ ん。 "&dШ l&ツ
の「ArchiHome」 スタックと同じフオルダに入れてからもう一度起動 し直 して ください。"
get the enabled of menultem"Cbse Sは だ ofmenu"File" if it is true then
doMenu"Close Smck" else
doMenu"QumHyprard" exlt to HypeFCard end if end if
end CheckScks
ザゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室 1992年 度修士論文
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on suspendstack
global PRESTACK put short name of this stack into PRESTACK end suspendStack on closeStack
global PRESTACK put short name of this stack into PRESTACK end closeStack
on QuitArchiHome global NeedStacks,AxchiuserName answer "Do you really want to Quit?" with "Yes" or "No"
if it is "No" then exit QuitArchiHome sop using stack "ArchiHome" CloseS tacks Needstacks
put empty
ino NeedSacks
put empty into ArchiUserName delete menu "Archi Menu" end QuitArchiHome on CloseStacks AllStacks
lock screen push cd set the lockMessages to true
put the sacks into openedsacks repeat with
i=l
to number of lines of Openedstacks
set the cursor to busy
get lastHCltem(":"Jine i of OpenedStacks)
if it is in AllStacks
then put
it &"," after ArchiStacks
end repeat
ゞゞ 早稲田大学渡辺仁 史研究室
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delete last char of′壼d巨Stacks
r the number oflines ofOpenedSLksis the nurnber ofitems of Arc籠 Saksthen
doMenu"QuitHyprard" dse repeat widli〓 l to number ofitems of ArchiSmks
setthe cursor to busy close window item i of ArchiStacks end repeat end if
end CloseStks on FindOneStr UsingSystem
g10bal NeedSCks
lock― en put the sdection into FindSt
ifFindStris empty then ask"Input words to Fhd!“ ifitis empty then exit FhdOneStr put it into FindStr else
answer"「 "&Fhtttra"」 の錬
を始 め ますか ?"with"No"or"OK"
if it is"No"then e対 t FindOneStr end if
push cd go to stack UsingSystem
setthe lockMessagesto me rnd whOle FindStr&""in nd"Tide“ if the resultis empty then
answer“
すでに検索情報を持 っています。それで も新 しく探 しますか ?"with"NewFInd"or"No
ず ゞ 早稲 田大学渡辺仁 史研究室
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if it is "No" then exit FindOneStr else ask "Inhrt Another KeyWords
(",
put changeltemDelimit end
from f"&Findsr&"J
?" with
fld "KeyWords"
",",",it) into KeyWords
if
else ask "ArntherKeyWords
from f"&FindSu&'l ?'
put changeltemDelimit
(",
end
",","it) ino KeyWords
if
put Needstacks
ino AllSacks
if item 2 of NeedStacks is "SearchSystem" then delete item? of AllSacks else delete iwm2tc 3 of AllS tacks
put empty into FindCommand put empty into GoFindlist repeat with
i=l
to number of iterns of KeyWords
put "mark cards by finding "&quote&item i of KeyWords&quote&return after FindCommand end repeat
delete last char of FindCommand repeat with
i=l
!o number of items of AllStacks
set the crrsor !o busy
put item i of AllStacks inoo NowFindStack go to stackNowFindSack
unMark all cards mark cards by finding Findstr
if FindCommand is not empty then do FindCommand
ず ゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
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go to first marked cd
if the marked of this cd is false
then next repeat
put "from ["&NowFindStack&"]"&return after Findlist --
put
"
["&the short name of this cd &"J "&renrn afterFindlist --
put quote&1.{owFindStack&quote&return after GoFindlist
-
put the name of this cd &" of sack "&quote&l.IowFindStack&quote&reurm after
GoFindList put the id of this cd into FirstCardlD repeat go to next marked cd
if
the id of this cd is FintCardlD then exit repeat
put
"
f
"&the short name of this cd &"
I
"&rentrn after Findlist
-
put the name of this cd &" of stack "&quote&NowFittdStack&quote&renm after
GoFindlist end repeat end repeat
delete last char of
Findlist
if GoFindlist is empty then answer "There is NO Cards that contains
["&Findstr&"J ."
pop cd
exitFindOneStr end
if
pop cd go to stack UsingSystem in a new window
find whole Findstr &" " in fld "Title"
if the result is not empty then go to last cd doMenu "New Cffd"
$f
FfflE*+fl8;u{tr.t.:ffinig.
1ss2+Etrfffi*
M
putFIndStr &" " into fld "Title" end
if
put KeyWmds
ino fld "KeyWords"
put Findlist into fld "List" put GoFindlist into fld "Golist" end FindOneStr
function changeltemDelimit a,b,str put the number ofchars
ofa-l ino delA
repeat
get offset (a,str)
if it is 0 then exit put char delete
repeat
I to it - I of sr
& b after su2
chr I o it+delA of sr
end repeat
put str after su2 return st'2 end changeltemDelimit on FindByPaleue
global ArchiUserName
FindOneSr ArchiUserName&"SearchSyslem"
endFindByhlette qr ldalreArchiMenu LNeedstacks global ArchiUserNameNeedS tacls put LNeedstacks
ino
NeedStacks
if item 2 of NeedSrcks is "SeachSystem" then put empty into FSMI put empty ino FSM2 else
ずゞ 早稲 田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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put ",Find A Word by "&quote&item 2 of NeedStacks&quote into FSMI put ""FindOneStr "&quote&iwm2 of NeedStacks&quote end
ino FSM2
if
repeat with
i=l
to numberof items of NeedStacts
put "go to Stack "&quote& item i of NeedStacks &quote&"," aftetr goNeedStacks end repeat
put "Archi Menu" into menuName
if there is a menu "Archi Menu" then exit MakeArchiMenu create menu menuName put NeedStacks&'-"&FSMI&",Find A Word by SearchSystem,-,Show ArchiPalette,-,Quit ArchiStacks,
-,DeleteThisMenu" into menu 'Archi Msnu" with menuMsg goNeedSrcks&FsM2&',FindOneStr ystem,,Palette "&quole&"ArchiPalette"&quote&",,QuitArchiHoffi
SearchS
o,i"
set menuMsg of last menuitem of menu menuName to "delete menu"
&&
quote
&
menuName & quote end ldakeArchiMenu
(2)修 士論 文、博 士論 文、事業論 文、学会論 文 のsakプ ログ ラ ム on openStack
ゞゞ 早稲田大学渡辺仁史研究 室
1992年 度修士論文
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if "ArchiHome" is not in the strckslnUse then lock screen push cd go to stack "ArchiHome" pop cd else pass
openSrck
end openStack
(3)FIND Bl「 FrONの プ ロ グ ラ ム on mouseUp play click
宙sual effct zoom open
ask"検 索 した い 言 葉 を い れ て くだ さい " ifitis empty then exit mouseUp repeat find string it
if the resultis・ ■ot foundl'then
answer・ 該当す る言葉 はあ りません" cxit repeat end if
watt undlthe mouse is down ifthe mouse ls down then
wait 15 dcks end if
ずゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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if
the mouseClick then exit repeat
end r€peat
play doorclose end mouseUp
(a) nnn><ala/7a on mouseUp
play click global lineCnt
get wod
2 of the cliclJ-ine
put item I of line it of me into keyWord visual effect scroll left slow
find whole keyWord in field "Title"
if
the result is empty then exit mouseUp
hide msg send renrmKey to HyperCard
end mouseUp
(s) nvou<BUTToNO-7I:/'a on mouseUp
play click set cursor to busy
hide od fieldtudexl
lock
screen
put I into kk put the number of cards ino ke
ず ゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室
1992年 度修士論文
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repeat with i=3 to ke
go
o cardi
get line
lof bg field "Title"of card i
if it is not empty then go to card "index" put it into line
put
kk+l
tft of card field "index"
into kk
else end
if
end repeat
go to cd "index" end
rnuseUp
(6)
u.lpolarr t
onopenSrck global PRESTACK
if "ArchiHome" is not in the stackslnUse then go to stack "ArchiHome" pass openStack end
if
lock screen Checl0reStack PRESTACK unlock screen with dissolve fast PASS openSack
endopenSmk on CheclPrestack PRESTACK repeat with
i=l
to number of cds
$f
FffiE*+friafreffi4:l lssz+E#tnt
4s
go!ocdi repeat with
j=l
to number of cd btns
get the short name of cd btn
if it is PRESTACK
then
set the style of cd btn
j to Opaque
set the hilite of cd btn set the script of cd
j
I
j to true
to i&","&PRESTACK
exit CheckPreStack else next repeat end repeat end re,peat
pnt "No Such Stack Here.Please Make aNew Butlon"
erd ClpcfPrestack on resumeStack
global PRESTACK lock screen CheckPreStack PRESTACK
unlock screen with dissolve fast
edresumeSacl
m suspendStrck lock screen
ClerPrestack unlock screâ&#x201A;Źn with dissolve fast end suspendSack on closeStack
lock screen
CleaheStack unlock scroen with dissolve fast
$t'
FrlE*iFtmtr*;ffinE 1.gsz+frtarst
so
end closestack
on CleaPreStack get the scriptof cd
go to cd item
I
I of it
set the style of cd btn item
2of ftA opaque
set the hilite of cd btn item 2 of it to
fdse
end ClearPreStack
(7)MAPの NEW BlrrroNの
プ ログ ラム
on mouseUp
Jobal ArchiUwName answer"Makea New Bumn"with"OK"or"PRonalSystem"or"No" if it is"No"then e対 t mouseUp if it is='PersonalSystem=]then
put ArchiUserNamα else put""inω
L“
SearchSystem"into BmName
BmName
ask"InPut ale Button Name"widl BmName if it is empty or dle resultis"Cancel"ulen e対 t mouseUp
doMenu"New Button" setthe nalne ofthe last cd bm to m set tte style ofthe last cd bm to opaquc
setthe Autonhte Ofthelastcd bm m me
SetSⅢ 8m doMenut'Icon.“
"
put"位 置 を決 め て ク リ ッ ク " reCat until tt mous∝ lick
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setthe loc ofthe Lst cd bm to the l■ ouseLoc
end meat put"大 き さ を 決 め て ク リ ッ ク" putthe topLeft of dle last cd bm into LTB repeat until the mous∝ ■ck
putLm&","&dle mouseLocinto REB setthe rect of dle last cd bm to REB end repeat
choose browse tool
end nlouseUp on setScriptBm
put"on mouseStinDown"だ
het耐
"MoveMe“ &κmm&"end mouseStillDown"&retum&"“ aremm&"。
n mouseUp"aretum&"goStackmaretum&"end mouseUp"into S setthe scrlpt ofthe last cd bm to S end setScriptBtn
(8
)
DeletePersonalSystemBUTTONO/u
fl t
on mouseUp
put "ctck the Buuon to Delete' choose button lool set the cursor 0o plus
wait until the mouseClick get the mouseloc
putit into MCL put ""
ザゞ 早稲田大学渡辺仁史研究 室
1992年 度修士論文
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ヽ′
click at MCL
if
ttre enabled of menultem "Button Info..." of menu "Objects" is false then
choose browse tool
exit mouseUP end
if
doMenu "Copy Button" doMenu "Pasts Button" put the short name of the last cd btn into DelName set the hilite of the last btn !o true
doMenu "Clear Button"
if "SearchSystem" is in DelName and ttre number of chan of DelName > 12 then answef "Delete buffon
f"&DelName&'l ?" with "Yes"
6 "No" of "Cancel"
if it is "No" then send mouseUp oo me else
if it is "Yes" then
pur it into
McL
doMenu 'Clear Butlon" end
if
else beep
choose browse tool end mouseUp
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