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9416
早稲 田 大学 理 工 学 部建 築 学 科 事 業論 文 ニ史 指 導教 授 渡 辺イ
本近現代住 宅 の 空間 構成 に関 す る研 究
馬渕富夫
Depanmcnt of′ ヽchitectllre.Scho(:11)│'Sciellce tuld E1lζ 11lct〕 1・
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U9.416
早稲田大学理工学部建築学科事業論文 指導教授 渡 辺仁史
日本近現代住宅の空間構成 に関する研究
馬渕富夫
DeBartment of ArchitectureSchool of Sciene and Engineerins,Wasda
Uniraniry
■目次 0.は じめに・・ ・・・ ●●●●●●●●●●●●●●●・・・・・ ●
2
1.研 究 目的・ ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・
3
2.研 究背景・ ・・・・・・・・・・・・・ ・・ ・・・・・・・・・・
4
3.研 究方法・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
4.浄 吉 果・・・ ・ ・・ ・・・・ ・・ ・ ・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・・・
ラフ理論 による晰
。20
の結果・・・・・・・・・・・・・・・ 。20
4‐
1.グ
4‐
2恩 形代数 の行列 を用 い た解析 の結果・・・・・・・・・・・・・ 46
5。 考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
6。 今後 の展望・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
54
7.参 考文献・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
8。 おわ りに
。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。・・・・・・ 56
9.サ ンプル資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ …
… ・ 57
1994年 度 - 1 -
渡辺仁史研究室 事業論文
■ 0.は じめ に 空間の「配列
(ト
ポロジー)」 について
ご く大雑把 な言 い方 をすれば、 日本 の明治時代 は、「様式構成 の時代 」 だったといえる。様式 とい って誤解 を招 くの な らば、表層 表現 の 時代 と言 い換 え て もよい。建築家 のエ ネルギーは、建物内外 の表 層表現 に集 中 し、建物各 々の機能 に対応 した様 式 を追求 し、その議論 に熱 をあげた。「市庁舎 は古典主 義 であるべ きであ り、教会 は ゴシ ックであるべ きだ」等 々。 一方、 日本 の昭和 は、「空間構成 の時代」 であっ_た 。類型や様 式 といった閉 じられた体系 か ら脱却 し、多 くの建築家 が「空 間」 を語 り、 イメー ジ す る空間を創 り出そ うと努力 した。流動的空 間、均 質空間、機能的空間等、「空 間」 とい う言葉が頻繁 に使 われた。「空 間」 を叫 んで創 られ た建築 は、 ギー ディオ ンの発言 か らもわか るよ うに「様式」 を主 張 して創 られた建築 とは、 自ず と異 な っていることは言 うまで もない。 ここで よ り重要なのは、「空間」 を念 頭 に置 いて創作 していたとい うことである。そ して、論理的 には「空 間」 とは何 らかの要素の集合 によって形成 される もので あるか ら、空 間の配列 に焦点 を結 ぶ ことによっては じめて空間の意味 に接近 す ることがで きる よ うになるのであ り、FoL.ラ イ トは実際「私 は何 よ りもまず住 宅 を、洞窟な どではな く、 見通 し、それ も内か らの ヴィス タと外 か らの ヴイス タとに結 ばれ、開かれた大地 の上の広大 なシェル タ ー として見 は じめ た」 と空間の配列関係 に根 差 した新 しい住宅 の解釈 が表明 されてい る。 また、吉村順 三は、 日本建築 の特徴 につい て、「第 1の 特色 は、流動的な自由な空間をもつ とい うことで ある。 ・・・ (「
現代 日本建築家全集 』 )と 同様 に空 間の配列関係 に根差 した新 しい解釈 を述 べ ている。 さらに「 日
本建築 におけ る空 間』 におい て井 上 充夫氏 は、 日本 において古代 では実体的 な ものへ の関心、古代後半 では絵画的構成、中世か ら空間的 な もの に対 す る関心が強 ま り、近世 で行動的空 間が完成 されると述べ てお り建築空間 は、人 々の知覚 や行動 との関わ りにお いて認知、分節化 され、更 │こ 分節化 された空間 と 空間の配列 と連結 関係 のネッ トワー ク と して現象 してい ると考 え られる ことか ら、 ここで言 われている 行動 とは空間の配列 であるとも解釈 で きる。 つ ま り、近代、そ してそれ らの流 れの 中 にい る現代 の建築 の分析 には、空間 の配列 とい う関係性 の観点 か らの研 究が重 要で あると考 えられ る。
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中――
渡辺仁史研究室 卒業論文
■ l.研 究 目的 本論 は、現代 日本 の住宅作品 において、人が通過す ることを前提 とした諸領域 の配列 の集合 として動 線 を提 え、動線空間の配列状態 の特質 を明 らかにす る。 さらに人が他 の領 域 を認知す るための諸領域 の 配列 の集合 として視線構造 を捉 えたときの視線 の空間構成 も考慮 し、比 較す ることによ り空間構成手法 の類似性 や差異性 の一端 を明 らか にす る ことを目的 とする。
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渡辺仁史研究室
事業論文
■2.研 究背景 ここでは、空間の配列 の考 え方 につい て、その歴史的な背景 について考察す ると、原
(「
建 築 に何が
可能か』 )の 「近代 建築思想 の基底 に構成主義 がある 。・・ 構成 なる概念 は要素 を集合す ることを意味 す るのだか ら、要素 の役割 と全体性 の分析 が当然 なされて しかるべ きなのだ。」 とす る考 え で は、建築 の空間構成 の基本 的 な特徴 は、「要素か ら構成 される」点 に見 い出 されてい る。近代建築 とそ こか ら展 開 した現代 の建築 が、 要素 の集合 による構成主義 を基本 に してい るとす る考 え は、Banham(「 第一次機 械時代 の理論 とデザ イ ン』)に よる と、Guadetの 「建築 のエ レメン トと理論」 が、建築物 の構成 をその諸 要素 と全体性 におい て研究す ることにある。 そ してそれは、建築物 の規定 のプログラムヘ の適合、お よ び素材 の必然性へ の適合 とい う二 重 の観点 か らなされる。」 として、要素か らの構成 を主張 したのを塙 矢 とし、Guadetの 弟子 であ ったA.ペ レー とT.ガ ル ニエ、 さらに コル ビュジェ、 ミースやグ ロ ピウス と伝達 継承された とい う。 その意味 で、、「 要素 か ら構成 される」現代 の建築論 を導 い たことは、当然 といえ る。 しか し、Guadetの 「要素」 は、必ず しも人の体験 で きる内部 を有する空間ではなかった。 このような 文字 どお り内部を持 つ空 間が要素 と して意 図 されるのは、デ・ス ティルの主張 の 中に初 めて見 られ、ギ ーディオ ン、特 にZeviの 「空間と しての建築」 の見方 で発展 してい る。 この二十世紀半 ばの段 階 の空間の 考 え方 こそ、現代 の空間 の内包 である。確か に、空間構成 を、人間の体験で きる内部 を持 つ 、空間の要 素の集合 と して理解 し、特徴 を見 い出す ことは、現代 の建築 にとってはきわめて 自然 の ことで ある。 次 に、建築計画研 究立場 から、空 間構成 につい てみると、 日本 の建築計画の理念 の先駆者 で ある長倉 は、間取 りの決定 の手続 きで、 まず「所要 の室」 を求め、それ らについ て配置す るとす る中 で 、「通 り 抜け式 の 間取 り」 と「 寄道式 の 間取 り」 を区別 してい る。 この認識 は、 日本 の伝統的 な和室 の 空間構成 と廊下式 の近代建築 の構成 の違 い を指摘 してい る。 また、西山は、約半世紀前 に「 建築 を室 と建築組織 線 との二要素 の結合 と して」考え ることを主張 してい る。 これ らは、単位 となる室 を要素 にす るとする 近代建築の命題 を、 一 歩進 めて動線 (西 山の建築組織線 )の 重要性 を意識 してい る。 空間の 配列 としての空間構成 は、空間単位 がなんらかの論理 で関係 づ けられ、秩序 を持 ち成立 した もので ある。特に現代建築の流れの中では、空間は、人間側 の体験、特 に通行 ―動経 ‐とい う点 か ら構成 の手がか りを得 てきた。以上の背景 を踏 まえ、本論 文 では通行…動線 からの空間の解釈 としての空間の配 列 と通行 によって現 われるたたず まいや雰囲気 とい った様相 を構成 してい ると考 え られる視線 の構成 の
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渡辺仁史研究室
卒業論文
関係 を探 ってい くことを目的 としてい る。
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■ 3.研 究方 法 研究方法の概要
3‐
1)対 象 となる作家 の抽出
3‐
2)図 面の収集
3‐
3)建 築空間の空間エ レメ ン トヘ の分節 化
3‐
4)グ ラフの作 成
3-5)グ ラフ理論 による解析
3‐
6)行 列 の作成
3¨
7)線 形代数 を用 い た構造解析
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渡辺仁史研究室 事業密文
3‐
1)対 象 と な る 作 品 の オ由出
建築家 の言説 にお い て、建築空 間 に対す る解釈 が様式 ではな く、空間構成 につい て と考 え られる発言 が い くつ か見 られる。例 えば、吉村順三 は、 日本建築 の特徴 について、「第 1の 特色 は、流動的な自由 な空間を もつ とい う ことである。 ・・・ 」
(「
現代 日本建築家全集』)と 述べ ている。 また、原広司は
「建築 に何 が可能 か」 の 中で「近代建築思想 の基底 に構成主義 がある 。・・構成 なる概 念 は要素 を集合 する ことを意味す るのだか ら、 要素 の役割 と全体性 の分析 が当然 なされて しかるべ きなのだ。」 と空間 単位 とその構成 の関係 につい て述 べ てい る。 このよ うな空間構成 に関す る発言が見 られる建築家 の作品 を中心 として、さらに比 較対象 と して 17世 紀 の民家 2点 を含 めて、20世 紀前半 か らポス トモ ダ ンと言 われている20世 紀後半 までの建築家 による独立住宅約 80点 について分析 を行 う。
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渡辺仁史研究室
事業論文
表
1
建築家名
作品名
不評
百 T・TttII署
2 不詳 A・ レー モ ン ド
4 土浦亀城 5 前川国男 堀口捨己 7
1:解 析対 象 の作 品名 と建築家名 リス ト
カニ ンガム 邸
土浦自邸 前 JII自 邸
銀座の」ヽ 住宅 紫姻荘
坂倉準三
飯箸邸
10 吉村順 三 池辺陽 12 池辺陽 池辺陽 14 池辺 陽
38 磯崎新 39 鈴木何 40 鈴木拘 41 鈴木拘 42 東孝光 43 東孝光
旧伊藤 家住 宅
堀 口捨己
9 吉村 順 三
建 築家 名
吉村 自邸
浜田山の家 立体最小限住宅 アイラン ドキチンを持 つ家 No.20
斎藤助教授 の家 宮城教授の家 清家自邸
19 丹下健三
丹下自邸
20 増沢洵
増沢 自邸
21 増沢洵 22 増沢洵
ケーススタディハ ウス#3
49 宮脇檀 50 官脇檀
安藤忠雄
コアの あるH氏 邸
大山邸
原 自邸
52 林雅子 安藤忠雄 54 安藤忠雄
18 清家清
塔 の 家 (東 自邸 )
46 原広 司 47 原広 司 48 宮脇檀
ξυ
清家清 17 清家清
長尾邸 住宅 <KAH>
粟辻邸
林雅子
森博士 の家
天野邸
宍戸 邸
44 東孝光 45 原広司
No.28
清家清
作品名
57 58 59 60
粟津邸 秋 田邸 松lllボ ックス
ぶる うばっくす 菅野 ボ ック ス
林 自邸 (改 築前)
林自邸 (改 築後) 住吉の長屋 ガラスプロ ックウォールの家 九条の町屋 (井 筒邸)
安藤忠雄
岩佐邸
安藤忠雄
畑邸
安藤忠雄
中山邸
出 下和 正
夭帰屋根 の票
山下和 正
松葉邸
久我山の 家 (篠 原 目邸 )
自の家 地の家 未完の家
61 山下和正
桂邸
62 池原義郎
N邸
63 伊東豊雄
桜上水の家
篠 さんの 家
64 伊東豊雄
28 吉阪隆正 29 吉阪隆正 30 生 田勉
ヴィラ・ クゥクゥ
伊東豊雄 66 高松伸
中野 本町 の 家 シル バーハ ッ ト
‘υ
23 篠原 一男
24 篠原一男 25 篠原一男 26 篠原 一 男 27 篠原 一男
吉阪自邸
‘υ
栗 の本 の あ る家
菊竹清訓
スカイハ ウ ス (改 築 前 )
32 菊竹清訓 33 白井晟一 34 RIA RIA
スカイハ ウ ス (改 築後)
谷口吉生
37 磯崎新
高松伸 石山修武
修学院の家
│
PHARAOH 幻鷹
杉田君と日吉君の家
呉羽の舎
69 石山修武 70 長谷川逸子
壁 の家
71 冨永 譲
経堂 の住 宅
避署地 の 別 灌
水無瀬 の 町 家
雪 ヶ谷の住 宅
72 坂本 一成 73 坂本 一成
代田の町家
中山邸
74 妹島和世
PLATORM
緑 が丘の家
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渡辺仁史研究室 卒業論文
3‐
2)図 面 の収集
図面の収集 については、新建築誌、現代 日本建築家全集、建築資料集成等 より収集する。
3‐
3)建 築 空 間 の 空 間 エ レ メ ン
トヘ の 分 節 化
建築空 間 は様 々 な空間 エ レメ ン トの集合 とみ なす ことがで きるわけであるが 、その ようなエ レメ ン ト ヘ の分節化 へ の規則 は以 下 に従 っておこな う。
3‐ 3‐
0)図 面 に記載 されている空間名に ついて
まず は じめ に、図面 に空間名 の表記 が ある空間にはその表記 に従 って空 間を分節 す る。 図面 に部屋名 が表記 されてい な い場合 で も壁 、引戸 、障子 で区切 られてい る領域 は分節 す る。 次 に平面 図 において文字 では表記 されず にグラフィックとして表記 される ことで表現 されていた り、 さらには玄関から靴 を脱 いで 1段 階高 い面 に移行す るときの ように空間内 にお け る人間の行為 の意味 の 差異があ り、人間行動的 に分節 されるよ うな場合が考 えられるが、その よ うな分節化 の規則 については 以下 の よ うに定 める。
3‐ 3‐
1)ポ ーチについ て
ポーチの分節 は図面 に表記 され てい るか、 または玄関 ドアの外部 にあ り、地表面 よ リー段以上高 くな っている領域 でかつ屋根 またはそれに準ず る建築構成要素 が上空 を覆 ってい る領域 をポーチ として分節 す る。
3‐
3-2)玄 関 について
玄関 の分節 は図面 に表記 され ているか、 または玄関 ドアか ら靴 を脱 ぎ、1階 床面へ移行す る手前 の領 域 で、床面 の違 いがない場合 にはホール と玄関 との分節 は行 われない。
3‐ 3‐
3)浴 室・脱衣室 について
浴室・脱衣室の分節 は脱衣室 が浴室 の ためだけにある場合 は 2室 を 1室 の浴室 として分節 される。脱
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渡辺仁史研究室 卒業論文
衣室が他 の 2つ 以上 の空間 と連結 され ている場合 には浴室 とは分節 される。
3-3-4)廊 下 につい て 廊 下 の分節 は一 直線 の場合 には一つ として分節 される。L字 に折れ曲がった場合 には外側 壁折線 と内側 壁折線 とを結 んだ面 によって分節 される。 ただ し、二 つ に分節 されるには一方 が十分 には長 くはない場 合 は分節 されない。
3‐
3-5)広 縁・ テラスについて
広縁 ・ テラスの分節 は一直線 の場合 には一 つ として分節 される。雁行型 の場合 には凸型 の場合 は二 つ に分節 される。凹型 の場合 は一 つ として分節 される。 ただ し、二 つ に分節 されるには一方が十分 には長 くはない場合 は分節 されない。
3-3‐
6)庭 ・ コー トヤー ドにつ いて
庭・ コー トヤー ドの分節 は図面 に表記 され ているか、またはU字 形 の形態 の場合 は 3方 向を建築棟 によ って囲 まれてい る領域 を他方 の領域 と分節 す る。
3‐ 3‐
7)階 段 について
階段 の分節 は n階 か ら n年 1階 へ の移動 を行 うための領域 として分節 される。 したが って中 2階 が 階段 の途 中 で接続 してい る場合 で も、階段が上階 または下階に連続 してい る場合 は 1領 域 として分節 される。 ただ し、中 2階 に接続 していて、かつ 中 2階 か ら上階 に連続 して階段が接続 していない場合 には分節 さ れる。
3-3-8)室 。前 室 について 室 。前室 の分節 は図面 に表記 されてい るか、 または 3方 向以上 を囲まれてお り、かつ動線 を処理す る ための領域 で あるか、あるいは 4方 向を囲 まれ ている場合 に分節 される。
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渡辺仁史研究室
事業論文
3‐
3-9)外 部空間について
ここ において定義 される空間 エ レメ ン トは視線 の空 間配列 のと きに適用 され る。 建築外部 の水平領域 を東西南北 の 4つ に分節 する。 さらに建築内部の空間エ レメン トと垂 直な外部領 域 を上空 として分節 す る。
3‐
4)グ ラ フの 作 成
3-4-0)グ ラフの定義
次 にグラフの作成 についてであるが、 ここでい うグラフとは統計などで本論文中にも掲載されている 棒 グラフや折れ線グラフのことではな く、頂点 (NODE)と 辺 (EDGE)と の連結によって表わされてい る応用数学におけるグラフ理論 のおけるグラフのことである。本論文では、一つの住宅の空間構造を表 わすグラフを、動線、視線 それぞれについて 1個 づつ (一 部視線 に関 しては 2個 [後 文参照])作 成す る。
3‐ 4‐
1)動 線 のグラフについて
○頂点
(NODE)は
さきほど定義 した建築内部
の空間 エ レメン トと対応 す る。 ○辺
CDGE)は 2空 間エ レメ ン ト間の交通関
係 を表 し、 2頂 点 間が辺 によって結 ばれてい る ときに
は交通 して い る。
ここでい う「交通」 とは、人 間が空 間エ レメ ン ト間 において他 の エ レメ ン ト領域 を通過す る ことな く互 いの空間 に到 達 で きる状 態 をい う。
図 1:自 の家 のグラフ (動 線 )
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-― ―
渡辺仁史研究室 卒業論文
3-4‐
2)視 線 の グラ フについて
○建 築内部 空 間 につい ての頂点
(NODE)
は動線 のグ ラフにお い て定義 した空 間 エ レ メ ン トと同 一 である。 それ に加 え外部 空 間
ミ ミ 、 ○
を東 、西、南 、北 、 それ に上 空 を加 え る。
○辺
‐ O
CDGE)は 2空 間エ レメ ン ト間の交
通関係 を表 し、 2頂 点間が辺 によって 結 ばれてい る ときには交通 してい る。 図 2:自 の家 のグラフ (視 線 ) ここでい う「交通」 とは、以下の よ うに 定義す る。 住宅内の視覚 は人間の行動 とともに現 われて くるもので あると考 え られる。 したがってある空間エ レ メン トか ら他 のエ レメン トヘ横 断 (冨 いⅥRSE)す るときに隣接す る領域 との 閾 としての 開 き戸 や引 き 戸 を開け る行為 は視覚 における「交通」行為 の一種 である (動 線 におい ては開 き戸 や引 き戸 の「存在」 が「 交通」行為 で ある)。 よってある空間エ レメ ン トと他 の エ レメ ン トとの敷居 としての 開 き戸 や引 き 戸 は開 かれた状態 とみなす ことがで きる。そ れ以外 は定常状態 として閉 じられた状態 とみ なす ことがで きる。 ただ し、障子の よ うな着脱 可能 な引 き戸 の場合 はすべ て取 り外 した状態 と して使用 された状態 と の 2通 りについ て解析す る。その場合 を<最 大 開放 >と 定義す る。以 上 をふ まえ て以下の よ うな状態 を 「交通」す ると定義す る。
I)あ る空間エ レメ ン ト内か ら他 の空間領域活動 がで きる状態 は交通する Ⅱ)あ る空 間エ レメ ン ト内か ら他 の空間領域活動が で きない状態 は交通 しない
1994年 度 - 12 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
3‐
5)グ ラ フ理 論 に よ る 解 析
つ ぎに作成 されたグラフの形態、 つ ま り空間の配列状態 の特性 を調 べ るために以下の ような指標 を用 い ることとす る。
3‐ 5‐
0)指 標 の定義
以下 に示す ものの 中で頂点数、辺 の 数、次数、直径 は応用 数学 のグラフ理論 の なか で一般的 に用 い ら れてい る もので、 ここでは建築的観点 か らみてどの ような意味 をもつ か を示 している。 また直径 。頂点 比や エ ン トランス偏心度 、可視性度 は本論文 におい て定義す るもの とす る。
3‐ 5…
1)頂 点数 n、 辺の数m
この値 が大 きい と部屋数や経路数 が多 い とい える。
3‐ 5‐
2)次 数 di
この指標 はグラフのある頂点 と接合 してい る辺の数、つ ま りあ る空 間エ レメ ン トか ら他 の空 間エ レメ ン トに 1ス テ ップで移動す ることので きる経路の数 を示 してい る。 この値 が大 きい とその頂点か らの経路選択の可能性が多 い とい え、 またその頂点 が結節点 になる度合 いが大 きい といえる。
3‐ 5‐
3)直 径 d
この指標 はすべ ての 2点 間の最短 の経路 の うち最長 の もの を示す。 この値 力g/J、 さい と空 間内 における有 目的移動 の距離が短 い とい え、長 い と空 間の配列 が リニ アである とい える。
3‐ 5‐
4)エ ン トランスか らの最大距離
l
この指標 はエ ン トラ ンスから最遠の空 間までい くつの領域 を通過 しなければい けないかを示 してい る。
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渡辺仁史研究室 卒業論文
この値 が大 きい と奥 まった空間を有 してい るといえる。
3-5-5)空 間分節度
sd(延床 面積/n)
この指標 は延床面積 と頂点数 との比 、 つ ま りその住宅が 1空 間エ レメ ン ト当 りどれだけの面積 を有 し ているかの程度 を表 わ してい る。 この値 が高 い と空 間が細 か く分節化 されてい るとい える。
3‐ 5‐
6)辺 。頂点比 μ
(m/n)
この指標 は頂点 と辺 との比 つ ま り、住宅空 間内にお いて空間エ レメン ト数 に対 しての交通関係 の量 を 示 してい る。 つ ま り空間エ レメン ト数 を同 じに したと仮 定 した場合 の経路 の多 さを示す とい える。 この値 が高 い と空 間内 の 回遊性 が高 い とい える。
3-5‐
7)総 延長・ 直径比 π
(グ ラフの総延 長距離
/d)
この指標 はグラフの総延長距離 と直径 との比 であ り、 グラフの形態、 つ ま り空間の配列 の凝集性 を示 してい る。 この値 が高 い と空 間の凝集性 が大 きい とい える。
3-518)直 径・ 頂点比 do(d/n) この指標 は直径 と頂点 との比 で あ り、 グラフの最遠距離、 つ ま り空間の配列 におけ るリエ アの程度 を 示 してい るといえる。 この値が高 い と空 間の配列が よ り直線状 であるといえる。
3‐
5-9)エ ン トランス偏心度 er(1/d)
この指標 はエ ン トラ ンス からの最大距離 と直径 との比であ り、住宅 における空間の配列 を、直径 を 1 本 の線 とみな して、他 の 空間エ レメ ン トを直径 を構成 して い る空 間エ レメ ン トに連結 した状態であると 考 えた場合 において、 エ ン トラ ンスが全体 か らみてどの程度末端 の位置 にあるかを示 してい る。 この値 は 1の 場合 にはエ ン トラ ンスか らの最大距離 と直径 が一致す る、つ ま リエ ン トラ ンスが グラフの端に位
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渡辺仁史研究室
卒業論文
置 してい ることがわかる。 そ して 0.5に 近づ くに したが って中央 に位 置 してい ることを示 してい る。 この値 が高 い とエ ン トラ ンスの位置が空間内 において端 によっている といえ、 この値 が低 い とエ ン ト ラ ンスの位置が中央 にある とい える。
3‐ 5‐
10)可 視性度 s(視 線 の辺 の数/動 線 の辺 の数)
この指標 は動線 の辺 の数 と視線 の辺 の数 の比 つ ま り人間行動 におけ る交通量 と視覚 的 な交通量 との割 合 を示 してい る。 この値が高 い と任意の領域 か ら他 の領域 の知覚が容易 である程度が高 い とい える。
3‐ 5‐
14)指 標 による結果 の解析
それぞれの指標 によって抽出 された結果 を降順 に並べ、それ らの位 置 づ けにお いてどの よ うな空間配 列 を もった住宅が くるのか を調 べ 、他 の指標 との相 関性 について も考察 してい く。
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渡辺仁史研究室 事業論文
3‐
6)行 列 の 作 成
次 に行列 の作成 についてであ るが、 ここで定義す る行列 は一般生活 にお いて用 い られてい る人間等が 並 んでいる状態 を意味 してい るのではな く線形代数 におけ るマ トリックスのことを意味する。 一般 に高 校 の数学 で習 う行列 はユー クリッ ド空 間 におけるベ ク トルの集合 で あるが、 ここで扱 う行列 は
(広 義 な
意味 での)ト ポ ロジー空間おけ るベ ク トルの集合 で あるとい える。行 と列 には空 間エ レメン トが相 当 し、
N個 の空間エ レメ ン トが存在 した場合 にそれ に対応す る行列 はNttN列 の対称行列 である。
I)行 と列 に配列 された空間エ レメ ン トが一致す る場合 は 0と なる。 Ⅱ)行 と列 に配列 された空間 エ レメ ン トが一致 しない場合 で それ らの「交通」関係 がある場合 は 1 となる。 Ⅲ )行 と列 に配列 された空 間エ レメ ン トが一致 しない場合 でそれ らの「交通」関係 がない場合 は 0と なる。
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図 4:自 の 家 の行列 (動 線 )
図 3:自 の家 のグラ フ (動 線 )
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3‐
7)線 形 代 数 を用 い た構 造 解 析
次 に前章で述べ た行列 を用い て線形代数の概念を用いて解析 を行 う。 ここでは行列の固有値、それに 対応す る固有ベ ク トルについての解析 を行 う。
3‐ 7‐
1)固 有値 、固有ベ ク トル について
本論文 にお いて用 い るNttN列 の対称行列 にはN 個 の 固有値 とその固有値 一つ一 つ につ き各点 の固有 ベ ク トルが存在 す る。 この 中で 固有値 、それ に対応 す る固有 ベ ク トルがすべ て正で ある固有値 は固有値 の 中 で最大 の ものである。行列 の 固有値 のなかで最 大 の ものに対応 す る各点 の固有 ベ ク トル
(モ
08 07 ●6
05 04 α3
ー ド) 菫
■■
居ロ
はグラフの全 体構 造関係 におけ る相対 的な比重 の よ うな もので、動線 においてこのモ ー ドが高 い と空間 移動 において通過 または結節点的 な空 間 としての比 重が高 い とい え、 また視線 にお いてこのモー ドが高
図 5:中 山邸 の固有 モー ドのグラフ
い と空 間認知 にお いて最 も容易 であるつ ま り、住宅 内 において最 も眺望 の きく視覚 的 な求心空間 と して の比重が高 い とい える。 ベ ク トルの値 は隣接す る頂 点 の ベ ク トルの値 と相関性 を持 つ ため、次数 の値 と は相 関性が高 い が、次数 が同 じ場合 において も末端 よ りもグラフの中央部分 の方 が値 が高 くな り、局所 的な関係 と全 体 的 な関係性 とが考慮 された指標 とい 図 6:中 山邸 の全体 グラフ (動 線 )
える。 本論文 にお いて は固有 ベ ク トルの値 xを Σ x*x= 1と お く。 これは n次 元空間 における単位長 の各座
標 へ の正射影 で ある とい え、 3次 元空 間で考 えると 図 7:中 山邸 の部分 グラフ
1994年 度 t7
渡辺仁史研究室
事業論文
半径 1の 球 における位置 の方向性 を各座標 で示 してお り、各要素 の関係性 を記述するの に適 している と 考 え られる。
3‐ 7‐
2)眺 望特異点 の解析 について
前章 で定義 した固有ベ ク トル において、動線、視線 につい てそれぞれ調 べ るわけであるが、その際 に 動線 にお け る固有 モ ー ドが低 い 、 つ ま り動線空間の配列 の観 点 か らは奥 まった位 置 にある空 間エ レメ ン トが、視覚的 には高 い位置 に くる空間を持 つ住宅 が い くつ かあると考 え られる。その よ うな空間の抽出 を行 い、それ らの空 間構成 を類 型化す る。
3‐ 7‐
3)部 分グラフについて
3‐ 7‐
3.0)部 分 グラフの定義 部分 グラフは前段落 で抽 出 された固有 ベ ク トル
(モ
ー ド)の 高 い頂点 の連結構造 を表 わすグラフ
である。 これによ り主要な空間構造が見 やす くな り、視覚 的 な違 いが把握 しやす い と考 え られる。本論 文 では その中で上位
3‐ 7‐
50%と 上位 5点 を対 象 とす る。
3.1)部 分 グラ フを用 いた解析
部分 グラフで抽 出 された上位 5点 を以下 に示す 11個 の群 に分類す る。
Y:中 庭、 コー トヤー ド、 コー ト、外室 E:玄 関、 ポー チ、玄関ホール、ホール、土間 L:居 間、応接 室、家族室、和室、付属室
D:食 堂、食事室 K:台 所、厨房 U:ユ ー テイリティ、作業室 、洗濯室、家事室、書斎 、 ア トリエ、サ ー ビスヤー ド B:寝 室、子供室、室、婦 人室、老人室
1994年 度 -
18
-
渡辺仁史研究室 事業論文
M:廊 下、階段 、踊場、前室、回廊 、通路 、渡廊 下、板 の間、太鼓橋 、 プリッジ T:テ ラス、ベ ランダ、デ ッキ、サ ンルーム、プラッ トフォー ム、縁 、広縁 、ギャラリー、屋上 S:ト イ レ、浴室、洗面所
C:納 戸 、車庫
次 に上位 5点 に重み付 けを行 い、それ らをサ ンプル数 で割 り平均 をだ して、 どの よ うな空間要素 が多 い かを求める。比重 は以下 の通 りとす る。
第 1位 ・・・・・ 5 第 2位 ・・ ・・ 。4 第 3位 ・・・・ 。3 第 4位 ・ ・・・・ 2 第 5位 ・ ・・・ ・ 1
1994年 度 ―…-
19 -― ―
渡辺仁史研究室
卒業論文
■ 4.研 究結果 4‐
1)指 標 に よ る解 析 結 果 に つ い て
4-1-1)住 宅における空間エレメン トのポリューム まず最初に、本論文において住宅における空間エ レメン トとして定義 した空間単位 のポリュームにつ いて空間分節度 の指標の結果を示す。
床 面 積
。 55 5 。“ m 7 。 % 。. 55 03 7 3 秘鰤 あ 獅 笏 獅 7 ・5 ・
延
頂点数 図 8:頂 点数 と延床 面積数 の散布 図
1994年 度 ―
‐
20‐―
渡辺仁史研究室 卒業論丈
0 2
9 1
8 1
7 1
6 1
5 1
4 1
3 1
2 1
1 1
0 1
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
N8
久 費 山 の凛
P
L
A T F
二屋“
館 燿 荘
土漕 自3
古 巨自邸
O
R M
移田 君 とB 吉君 の凛
螢 の凛
票 辻邸
,
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
宮 墟 a授 の薫
代 田 の町 〓
吉 村 自 “ ζ 第 4用 , シ ル バ 一 ハ フト く 伊 東 自 3
宍戸 3
松 菫邸
ス カ イ ハウ ス
桂 ロ
住 宅 く К AH>
未 完 の家
奮 野 ● フタ ス
,
- 21 -
中 野 卒 町 の〓
綺 家自“
九 彙 の町 風 く 井 綺 “
丹 下自3
畑 “
亀 の家
原自 ロ
中山 ロ
住 古 の長 屋
燿 メ丘 の家
矢 野ロ
P H A R A O H
修 学 院 の〓 I
旧伊 藤 〓住 宅
吉 村 〓住 宅
自 の事
図 9:空 間エ レメン トの面積数 1(平 米 )
20
19
18
17
16
15
4
3
2
1
0
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
大山“
ア イ ラ ン ド キ テ ンを持 つ家
立体最小限住宅
岩佐●
N
●
o
・2 0
・2 8
車 博士 の象
N
F ● 助 欲 授 の家
増沢自“
,
卒業論文
渡辺仁史研究室
1994年 度
果 のホ の あ る 凛
水 無 口 の町 薇
饉 座 の小 住 宅
林自3て 改舞後
遭 暑 地 の別 荘
経費 の住 宅
ガ ス プ ロ ツク ウ オ 一ル , おるうは くす ,
ス カ イ ハ ウ ス ・改 舞 後
興 羽 の會
カ ヨン ガ ム●
浜 日山 の家
22 -― ―
――-
コ ア の あ る H氏 邸
,
ケ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス # 3
■ 夕谷 の 住 宅
中山3
秋 田3
夫 婦風 ■ の家
松 川 ポ ツク ス
颯 箸ロ
前 川自 ロ
等 の家 く 東 自 3
● さ ん の凛
ヴ イ ラ ・ク ク ク ウ
票津ロ
図 10:空 間エ レメン トの面積数 2
この結果 よ り平均 的な空間単位 の面積 81弱 で あ り、約四畳半程度 の空間の集合 であるとみ なす こと いえる。 これ らの値 と前近代 の伝統的 な住宅を比較 した場合
17世 紀 の住宅の値 が 16程 度 であるのに
たい して現代 は約半分 で あるとい える。
1994年 度 ―‐
23-
渡辺仁史研究室 事業論文
2)住 宅空間内にお ける最大距離 4‐ 1‐
次 に住宅空 間内 にお け る最大距離 を直径の指標 の結果 で示す。
大山瑯
秋 田邸
中山瑯
果 の本 の あ る 〓
ケ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス ● 3
吉阪自 邸
浜 田山 の家
轟 博士 の家
飯 箸“
颯 座 の小 住 宅
力 〓ンガ ム邸
前 川自 邸
P LAT F OR M
水 無 日 の町 ネ
鳳自3
岩 佐g
■ 津“
長屋3
住 宅 く K AH>
土浦自 “
矢 野ロ
松 鶏ロ
宍戸3
林自邸 2
ス カ イ ハ ウ ス ・改 築 後
E 暑地 の別 荘
未 完 のま
桂 3
畑 覇
,
ガ ス プ ロ ツク ウ オ 一 ル , ■ 夕各 の 住 宅
吉村家住 宅
,
● さん の〓 吉 村家住 宅く 最 大開放
票 辻邸
■ の家 < 東 自 邸 , 九 条 の町 屋 ‘ 井 綺 邸
-24-
渡辺仁史研究室 事業論文
1994年 度
直径 (助 線 ) ― ― 一
直径 (視 線 )
図 11:直 径 の長 さのグラフ 1
清 凛 自3
丹 下自邸
古 村 自3 て 最初期> ス カ イ ハウ スζ 最 大 鵬 放 ︱ ス カ イ ハウ ス ヴ イ ラ ・ク ウ タ ウ 地 の家 自 の家
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
立体 最小限住 宅
古 村 自“ て 第 2期 , 黛 燿荘 織 童 の住 宅 臓 が 丘 の象
移 田 君 と B 吉 君 のま 修 学 院 の家 X シ ル バ 一 ハ ツト く 伊 東 自 3 , 書 上 水 の家
住 吉 の長 E 奮 野 r ツタ ス ■ の凛 興 羽 の舎 久 2 山 の〓
N o ・2 3
25 -――
――-
コア のあ る H氏駆 増沢 自3 宮 鎮 依授 の家 斎 藤 助 軟 授 の凛
ア イ ラ ン ド キ チ ン を 持 つ 家 古 村 自 邸 ‘ 第 4月 ,
吉 村 自 ● ‘ 第 3月 , 旧 伊 薔 な 住 宅‘ 最 大 田 放 , 旧伊●凛住 宅 代 日 の町 菫
糧 堂 の住 宅
P H A R A O H
幻鷹
N ロ
中 野 本町 のま
夫 婦 層 社 の凛
中山ロ
お ろ う け つく す 松 川 ポ ツク ス 秋 田邸
図 12:直 径 の長 さのグラフ 2
この結果 よ り動線 にお け る平均値 は 6.1で あ り、 また 5か ら 7の 間 にほとんどが集 中 してい ることが わかる。 一方、視線 に関 しては平均値 は 5.2で あ り、動線 の直径 の値 が高 いほ ど動線 に比 べ 、 1ま たは 2だ け 距離が短 くな ってい る。 また直径が小 さ くな るに したがって動線 よ りも同 じか長 くなる住宅が多 くなる。 このことは動線 の直径 が長 くなるに連 れて外部 または内部の中で視 覚的 に連続 した空 間が直径 の 間に入 り込 んでい ることが いえ、閉鎖的な住宅 は直径 が短 い位置に くる ことがい える。 全体 としては動線 の直径 の長 さに関係 な く4か ら 7の 間 に収 まってい ることがわか る。
1994年 度 -26-
渡辺仁 史研究室 卒業論文
3)空 間の奥行 き 4‐ 1‐
次 に空間の奥行 きの程度 をエ ン トラ ンスか らの最大距離 によって示す。
―
玄日からの最大臣菫 (動線)
―
視線) 玄日からの最大距鳳 《
N邸
27 -― ―
…―-
中山瑯
岩 佐邸 住 吉 の二 風 曹 野 ポ ツク ス 〓 る う に つく す 秋 田8 大山 g 矢 野“ 中山“ 壺 暑 地 の別 荘 果 の本 のあ る 凛 薇 さ ん の凛 ケ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス ■ 3 藤 博 士 の凛 浜 田 山 の〓 蘭 川自 邸 カ ニンガム● 糧“ 畑 3 林 自3 2 鳳 自瑯 果 津邸
住 宅く K A H> 長 島3 宍 戸邸 ス カ イ ハ ウ ス ・政 策 後 未 完 の家 颯 箸“ 曇 座 の小住 宅 土浦自 “ 宙村〓 住 宅く 最大 田菫 > 吉 村凛 住 宅 後 彙“ ガ ス プ ロ ツ タ ウ オ 一ル
,家 ‘ 東 自 口 等 の , 雪 夕谷 の 住 宅 九 彙 の町 屋 ‘ 井 簡 口 > 栞 辻“
図 13:エ ン トラ ンス か らの最大距離 の グ ラフ1
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
10
6
0
N
● ・2 0
清 凛 自ロ
,
,
タ
ウ
シ ル バ 一 ハ フト ‘ 伊 東 自 3 , 桜 上 水 のま
イ
・ 夕
夫 婦 臓 社 の事 ヴ
畳 の家
,
,
渡辺仁 史研究室 卒業論文
1994年 度
地 の家 自 の家
増沢 自邸 丹 下自“ く 最 大 開放 丹 下自ロ
粛 ● 助 歓 授 のま
立体 最小瞑住 宅
吉 村自 口く 第 3月 > 吉村 自“ く第 2畑 , 古村自椰く最初月 , 書畑荘
P L AT FOR M 経 ■ の住 宅 餞 が 二 の家
修 学 院 の家 ︰
松 川 ポ ツタ ス 興 羽 の舎 ス カ イ ハウ スく 最 大 開 放
‐――
28
-
ス カ イ ハウ ス 古鷹自ロ
ヨ ア のあ る H 氏 “
久 裁 山 の〓
富 城 軟 授 のま ア イ ラ ン ド キ チ ン を 持 つ〓 吉 村 自 邸 く 第 4用 , 旧伊 澤凛住宅ζ最大開放ン
旧伊薔凛住宅
代 田 の町 〓 水 儀 日 の町 ネ
経 童 の住 宅 移 田 君 と 日古 君 の凛
P H A R A O H
幻鷹
中 野 ネ 町 の凛
図 14:エ ン トラ ンスか らの最大距離 のグラフ 2
この結果 よ り動線 における平均値 は 4.7で あり、ほとんどが 3か ら6の 間に収 まっていることがわか る。一方、視線 においては平均値 は 3.9で あ り、動線の距離が長い住宅においては 1か ら2短 い距離 に なってお り、動線 の距離が短 い場合 にはほとんど一致 していることがわかる。全体 としては 3か ら 7の 間に収 まっていることがわかる。 さらに見 てい くとそれぞれ同 じ建築家の作品が同 じ距離を持っている場合が多 いことに気付 く。 距離が 3の 住宅 は玄関を持たず、 1室 の広間的空間が外部空間と接続 しているものが多い。 距離が 4に なると1階 が ピロテイで持ち上 げられた空間が多 い。 距離が 5に なると配列が リニアになっているものが多い。 距離が 6に なると原広司や鈴木悔 の一連の建築が固まっている。 この指標 は作家の特質を表 しているといえる。
1994年 度 ―口
"―
渡辺仁史研究室 事業論文
4-1‐
4)経 路選択量
つ ぎに住宅内における経路 の多 さについ て辺 。頂点比 の指標 によって示す。
50 45 40
辺 の 数
35 30 25 20 15 10 5
0
図 15:辺 ・頂点比 の散布 図
1994年 度 - 30
‐――
渡辺仁史研究室 卒業論文
―
辺・頂点比 C3m)
P H A R A O H
ガ ス プ ロ ツ ク ウ オ 一ル , イ ハ ウ ス ・改 郷 色 スカ
吉 村凛住 宅く 最 大 田放 , 吉村凛住 宅 中山3 ぶろう は くす , 桂邸 果 のホ の あ る ネ 清象自● 轟 博 士 の家 颯 座 の小 住 宅 大山3 松 ■■
吉鷹自3 住 宅く K AH> 経 営 の住 宅 N ● ・2 0
,
タ ウ
古村自●く 第3月 , ● 川自瑯 未 完 の凛 螢 の凛 ヨ ア のあ る H氏 3 ケ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス 参 3 富 壌 歓授 の家 稟 辻g
ヴ イ ラ ・夕
夫 婦 晨 根 の家
地 の家
颯 箸“ 鎌 ガ丘 の家
N ● ・2 8
具 コ の舎
立体最小限住 宅 丹 下自 3 く 最 大 田 菫 , 丹 下自“
自 の凛 ス カ イ ハウ ス アイ ン ド キ チ ン を 持 つ凛 ,
-
31
―中-
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
(視 線》
・頂点比
辺
図 16:辺 ・ 頂点比 のグラフ 1
5.5
5
4.5
4
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
饉 ■ の住 宅
書目荘
修 学 院 の撃 ︰
PL AT FO R M
畑昴
移 田 君 と 日古 君 のな
中 野 本 町 の家
幻鷹
N“
,
渡辺仁史研究室 事業論文
1994年 度
機 上 水 の〓
習 野 ポ ツタ ス
票津邸
曇屋ロ
中山 ●
矢 ”“
久我 山 の凛
,
増沢自邸 古村自●‘最初期 , 旧伊藤 〓住 宅て 最 大 田放
旧伊 藤〓住宅
岩 住“
,
凛自“ 古 材自口 ‘第 4月
水 缶 種 の町 家
秋 田ロ
等 の〓‘ 東自 3
,
32 -― ―
申―-
代 日 の町 〓
浜 田山 のま
土浦自邸
カ ニ ン ガ ム邸
通 暑 t の別 荘
着 ● 助 ●授 の家
住 吉 の二 量
林自●2
松 川 ● フタ ス 吉村自“く第 2月
● さ ん の凛
安戸ロ
雪 夕各 の 住 宅
,
シ ル バ 一 ハ ツト ‘ 伊 東 自 邸 >
九 彙 の町 E く 井 綺 3
図 17:辺・ 頂点比 の グラフ 2
動線 においては 1.14で あ り、最大 で も 1.57(ア イラン ドキチ ンを持 つ家 )で あ り、 ほ とんどが 1 か ら 1.5の 間に収 まる ことがわかる。近世の住宅 は平均値 の位 置 にあることがわか り、池辺陽の一 連の 住宅や山下和正の作 品 は高い値 を示 し、反対 に安藤忠雄、原広 司、石 山修武、初期 の伊東豊雄 の作 品 は 低 い値 を示 してい ることがわか る。 また清家清 や坂本 一成 の作 品 は平均値的 な位 置 にきてい る。 スカイ ハ ウスについ て、増築前後 につい て観 てみる と増築後 は値 が低 くな ってお りよ り秩序立 った空間 になっ ていること力=わ かる。 一方、視線 に関 しては動線 の値 とは関係 な く 1.5か ら 2.5の 間 に収束 す ることがわか り、 つ ま り、平 均 して一空 間エ レメ ン トからは 3か ら 5箇 所 の領域 が認知 で きる ことがわかる。 日本 の伝統的 な住宅が 引 き戸 を取 り外 して使用 される と格段 に透過性が増す ことが わか る。
1994年 度 ――-
33
-― ―
渡辺仁史研究室 卒業論文
1-5)住 宅空間 の凝集性 4‐
次 に住宅空間の凝集性 を総延長・ 直径比 πの指標 によって示す。
―
ス只 スロ 口 !ヽ
吉 村 凛 住 宅く 最 大 開 放 >
吉 村 〓 住 宅
,
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
票 辻 ロ
領 箸 “
菅 野 ポ ツク ス
自 の家
〓 燿 荘
秋 田ロ
鳳自 邸
富 繍 欲 授 のま
″ ス プ ロ ツ ク ウ オ 一ル , ■ 夕各 の住 宅
未 完 の家
夫 婦 屋 機 の家
前 川 自 3
票 津 “
タ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス # 3
松 川 ポ ツク ス
岩 佐 邸
宍戸 邸
通 暑 地 の別荘
ヨア のあ る H氏3
,
ヴ イ ラ ・ク 夕 , , シ ル バ 一ハ ツト く 伊 東 自 3
大 山 ロ
立 体 最 小 限住 宅
住 宅 く K AH>
曇 塵 の小住 宅 古 村 自 ● ‘ 第 4月 , ス カ イ ハウ スぐ 最 大 田 放
P H A R A O H
ス カ イ ハウ ス
アイ ン ド キ チ ンを 持 つ凛 , 丹 下自 〓く 最 大田 枚 コ
丹 下自邸
呉 羽 の會
-
34
ど ヽ
M 訳
-
八 ′ /`
/ヽ ハ \ノVVヽ .ノ
J
ヽ /\ 、 / /ミ ノと ノ
(視 緯)
指標
C π
。 8 ” 42 。 8 6 4 2 。 8 6 42 0 8 6 4 2 0 4 3 3 3 3 2 2 2 2 2 1 ︲ ︲ ︲ ︲
π指標 (動 緯)
図 18:総 延長・ 直径比 のグラフ 1
。 4
8 3
6 3
4 3
2 3
。 3
8 2
6 2
4 2
2 2
。 2
8 1
6 ︲
4 ︲
2 ︲
Ю
ロハ
8
│
L
―
旧 伊 〓 家 住 宅‘ 最 大 田 放
旧伊層凛住 宅 層 食 の住 宅 等 のま て 東 自 3 > 増 沢自 邸 畑3
PLATF ORM
,
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
移 田 君 と 日 吉君 の家 吉村自邸 < 最初 期 , 薇 さ ん の家 土浦 自“
幻鷹
桜 上水 の凛 地 の家
ス カ イ ハ ウ ス ・改 業 後 矢 野“
中山ロ 吉阪自3 カ ニンガ ム 邸 ■ の事
N “
住 吉 の長 層 久 ■ 山 の凛 九 彙 の町 晨 ‘ 丼 簡 口 , 中 野本町 の蒙 吉 村 自 3 て 第 2月 ,
35 -
――-
長 島 3
緑 が 丘 の凛 修 学 院 の〓 ︰
斎 ● 助 軟 授 の家 経 童 の住 宅 吉 村自邸 く 第 3期>
松 ■●
浜 田山 の家
代 日 の町 凛 清 凛自 ロ
ニ 博 士 のま 桂3
果 の本 の あ る 凛 水 麟 日 の町 〓
中山ロ ぶ ろう は くナ 林自口 2 ,
19:総 延 長 ・直径比 の グラフ 2
図
尺
ヽ どヽ 八 入
動線 において は平均 は 2.9で あ り、 3か ら 5の 間で収 まってい ることがわかる。 視線 におい ては平均 は 7.6で あ り 5か ら 11の 間で動線 の値 とは関係 な く揺 らいで い ることがわかる。 動線 において池辺陽の作 品 は高 い値 を示 していることがわかる。 石 山修武 の作 品、「塔 の家」 などは低 い値 を示 してい る。 近世の住宅 は平均値的 な位 置 にきてい る。 辺 。頂点比 と比 べ た時 に相対 的な値 が高 い位置 に移行 してい る作 品 に原広 司、安藤忠雄、「銀座 の小 住宅」 などがある。
1994年 度 -36‐
―
渡辺仁史研究室 事業論文
4‐ 1‐
6)空 間の配列の線形度
次 に空間の配列 の線形度 を直径 ・頂点比 によって示す。 動線 におい ては 0.4で 、 0.3か ら 0.5の 間 にあることが わかる。
12 11
10 直
9
径
8 7 6 5
4 3
2 1
0 0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
28
30
頂点数 図 20:直 径 ・ 頂点比 の散布 図 (動 線 )
1994年 度 37
渡辺仁史研究室
事業論文
1
0.95
0.9
0.85
0.8
0.75
0.7
0.65
0.55
′キ
Up r 0.5
5 m 5 0 ︲ 0 ・ ・ 0 0
月
ヽ
ー 0.35
減 田 山 のな
久 我 山 の事
宮 城 軟 授 の家
N
●
・2 8
斎 藤 助 歓授 のま
中山 ロ
桂邸
,
果 のホ のあ る 家 ‘
清 凛自邸
領箸3
,
,
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
森 博 士 の家
栞辻3
矢野邸
松 彙邸
吉 村 自 ●‘ 第 2月
桜 上 水 の家
住 吉 の長 屋
吉 村 自 3て 第 3期 , 九 彙 の町 屋 ‘ 井 簡3
幻鷹
P L A T F O R M
力 〓ンガ ムロ
餞 が 丘 の 凛
畑 B
移 田 君 と B 吉 君 の凛
放
,
蜃 の家 ス カ イ ハ ウ ス ・改 鮨 後 く 最 大 田
,
ス カ イ ハ ウ ス ・改 鮨 後
吉 阪 自 8
自 のま
吉村自3く 最初期
土浦 自“
■ さ ん の家
経 2 の住 宅
地 のま
増沢自●
等 の凛 く 東 自 口 , 旧伊 二 凛住 宅く 最大田 放
旧伊 藤 凛住 宅
‐――
38
――‐
コ
ど
/\
/ Crヽ
嘱 1/ ヽ 0.3
_________ \
へ ヽ
0.45
′ /―
/ ヽ け 卜 、ノ 0.6
0.4
0.25
0.2
図 22:直 径 ・ 頂点比 の グラフ 1
1
0.95
0.9
・0.85
0.8
0.75
0.7
0.65
0.6
0.55
0.45 0.5
0.4
0.35
0.3
0.25
0.2
15 0。
0.1
0.05
0
吉 村 自 ● く 第 4用 , PHARAOH
晏 羽 の舎
鎮 座 の小 住 宅 岩佐暉 票津邸
住 宅 くKAH>
選 暑 地 の劇 荘
丹 下自■く 最 大開 放
●
・2 0
,
,
卒業論文
渡辺仁史研究室
1994年 度
丹 下自8
黛燿荘 シ ル バ 一 ハ フト ‘ 伊 東 自 “ 大山 邸 宍戸3
曹 野 ポ ツク ス 番 川 ボ ツク ス コ ア のあ る H氏ロ 鳳自 邸 秋 田邸
修 学 院 の家 ︰ アイ ン ド ● チ ン を 持 つ凛 , 雪 ケ の 宅 各 住 ス カ イ ハ ウ スで 最 大 開 放 ,
N
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図 23:直 径 ・ 頂点比 のグラフ 2
7)エ ン トラン スの相対位 置 4-1‐
次 にエ ン トランスの相対位置 をエ ン トランス偏心度 の指標 によって示す。
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中 野 本 町 のま Nロ 中山 邸 ぶ る う け つく す 秋 田3 大山 3 中山3 果 の木 の あ る 凛 ケ 一ス ス タ デ イ ハ ウ ス # 3 森 博 士 の家 浜 口 山 の凛 前 川自 邸 カ ニンガ ムロ 鳳自邸 票 津邸 住宅くKAH> 長 尾邸 土浦自 邸 松 菫3 雪 ケ各 の 住 宅 票 辻邸 移 田君 と 日 吉 君 のネ 住 吉 の長 風 書 野 ポ ツク ス ス カ イ ハウ ス ζ 最 大 田 放 > ス カ イ ハウ ス 吉村自邸ぐ 最初期 , 銀箸椰 彙 座 の小住 宅
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- 40 -―
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事業論文
渡辺仁史研究室
1994年 度
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図 24:エ ン トラ ンス偏 心度 の グラフ 1
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渡辺仁史研究室 事業論文
1994年 度
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図 25:エ ン トラ ンス偏 心度 の グ ラフ 2
この値 は 1の 場 合 にはエ ン トラ ンス か らの 最大距 離 と直径 が 一 致す る、 つ ま リエ ン トラ ンス が グ ラフ の端 に位 置 して い ることが わか る。 そ して 0.5に 近 づ くに したが って 中央 に位 置 して い るこ とを示 して い る。
それ をふ まえて、 動線 におい ては平均 は 0.78で あ り、全体 として端 と中央 との 中間 に位置 している住宅 が多 い ことが わか る。 視線 においては平均 は動線 と変 わ りがあま りないが、動線 との相対的な個 々の 関係 は変動 が激 しい。 動線 において石 山修武、原広 司の作 品が高 い値 を示 し、エ ン トランスが端 か または大 きなループに連 結 してい ることが わかる。伊東豊雄、妹 島和世 の作 品 は中央 にエ ン トラ ンスが位 置 してい ることがわか る。篠原 一男 の作 品 は平均値的 な位 置 にあ り、端か ら 4分 の 1の あた りにあることがわかる。
1994年 度 ―‐
42‐ ―
渡辺仁史研究室 卒業論文
4-1-8)空 間内の認知度
次 に空間内の認知度 を可視性度 の指標 を使 って示す。
0 1
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5
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・
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渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度
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図 26:可 視性度 の グラフ 1
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事業論文
渡辺仁史研究室
1994年 度
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図 27:可 視性度 のグラフ 2
平均 は 2.2で 動線 の約 2倍 視線が通 ってい ることがわかる。 この数値 の上位 には伝統的 な住宅の形式 を踏襲 してい るといわれる住宅が きてい る。 値 の高い位置 には上記 の他 に安藤忠雄、石 山修武、鈴木拘 の作品が、低 い位置 には篠原 一男、伊東豊 雄 の作 品が くる ことがわかる。
1994年 度 ― D45-
渡辺仁史研究室 率葉鍮文
4‐
4‐ 2‐
2)線 形 代 数 に よ る解 析 結 果 に つ い て 1)固 有値、固有 ベ ク トル に よる空間配列のポテンシャル
グラフにおいて、空 間エ レメ ン トの順番 は動線 の固有 モー ドが高 い空間順 に配列 してある。 固有 モー ドが高 い点 をそれぞれの住宅か ら 5点 ず つ選 びだ した ものに比重 をかけて平均 をとったグラ フにお い て動線 にお い ては移動空 間が最上位 にきてい る。 一 方、視線 におい ては居間的 な空間が最上位 にきている。 動線 と視線 との比重が大 きく変化 しているのは居 間的空間 とテラス的空間 で あることがわかる。
―T比 重 (動 線 )
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比重 (視 線 ) 一
M L D E K B T C S U Y 図 28:固 有 モー ドの機能別比重 グラフ
1994年 度 ―
‐
46-
渡辺仁史研究室
卒業論文
4‐ 2‐
2)眺 望特異点
安藤忠雄 の 中山邸 の住宅 を例 に採 ってみると動線 と してはモー ドが低 く、全体構造 か らは末端 に位置 してい る空 間が視線 になると突然高 くなる空間、具体的 には中庭、 テラスが存在す る。
0.5 日 、
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図 29:中 山邸 の 固有 モー ドの グラ フ
1994年 度 47
渡辺仁史研究室 事業論文
その よ うな空間で は動線 と視線 では構造が大 きく変化す る連結 が視線 において起 こっていることがわ かる。 その空間がかか わる空間の配列構造が視線 の特殊 な構成 を形成 してい るといえる。 つ ま り動線 と しては奥 まっていて且 つ視線 と しては構造上重 要 な配列 になってい るとい える。 その よ うな配夕1を 生み出す形式 は大 きく分 け て以下 の 3つ に分類 で きると考 え られる。
1)上 階の空間エ レメ ン トと下階 の空間エ レメン トをつ な ぐことによ り、動線 と視線 の配列構造 を大 きく変化 させる「 立体性 」配列
2)空 間エ レメ ン トが壁や引 き戸 な どな しに水平 に連続 してい ることによ り、動線 と視線 の配列構 造 を大 きく変化 させ る「水平性」 配列
3)外 部空間 との視覚的交通 に よ り、動線 と視線 の配列構造 を大 きく変化 させる「外部性」配夕J そ してさらに「 立体性」 の中で 1‐
1)1室 の内部空 間、 つ ま り内部空間 にお け る吹抜空間 において上階空 間エ レメン トと下階の空間エ
レメ ン トとの視 覚的 な交通関係 が結 ばれた配列『G』 1‐
2)中 庭 または囲み庭 と上階の空 間エ レメ ン トが視 覚的 に交通関係 が結 ばれた内部空 間 と半外部空 間
とが結 ばれた配列「 中庭』 がある。 そ してさらに1‐ 1)の 配列 を分類 す ると上 階 の空 間エ レメン トが 1室 空間の 中央 に移動空間が
AVERSE)す る配列 の もの と 1室 空 間の片側 に位 置 している もの とがある。 横 断 (葛こ そ して「水平性」 に関 しては 2‐
1)H)Kの
2‐
2)居 間や食堂、 それ に連続 した外部空間 と隣接 した、動線 としては奥 まってい る位 置 にあるが視 覚
よ うに 1室 に水平 に連 続 し、 さらにテラスや縁 に連続 してい く配列「水平』
的 には連続 した配列 「広 間』 がある。次 に外部空 間 との関係 による空間配列 の偏心 の状態 について 1‐
1)は 比較的南 に偏心 してい る配列 と相関性 が高 い とい える。
1‐
2)は 水平方向 との相 関性がないが上空 にたい しての比重が高 くなっているといえる。
2‐
1)、
2‐
2)共 に南側 に偏心 した配列関係 と相 関性が非常 に高い といえる。
個 々の空 間 につい て観 てみると 「 立体性」 の「G』 の 最大眺望点 は寝室 や書斎 が多 く、 それに「水平性」 や「外部」 の 要素が加 わる と 多様 な空間が出て くる。
1994年 度 - 48 -―
―
渡辺仁史研 究室 卒業論文
表 2:最 大眺望点 の名称 と構成要素 の リス ト
1994年 度 49
渡辺仁史研究室
卒業論文
「 中庭』 については中庭 に面 した上階のテラスが多 く、安藤忠雄 はこの傾向が強い といえる。 「水平性」 の「水平』 は居間な どの延長領域 としてのテラス的空間が多いといえる。 個人における配列 の特性 につい て観 てみると、「立体性」 には石山、坂本、篠原、東、原、安藤、 には清家、池辺、磯崎、伊東などの一連の住宅が属することがわかる。
「水平側
4‐
2-3)空 間配列の主 要骨格
部分 グラフとして紬出 したグラフの配列 を比 較 してみると、個 人個人 の作品 のなか には配列的 に見 て 同様 、 または きわめて類似 した配 列 が見 られる。 また篠原 一男本人 の作 品の中 に同一の構造 を持 った も のがみ られ、「 篠原 ス クール」 と呼 ばれてい る人達 (伊 東豊雄や長谷川逸子)の 作品 にも同一の構造 が 見 られる。
篠原 ―男・久我山の家 伊東豊雄 0桜 上水 の家
篠 原 T男 ・ 未完の家 篠 原 ― 男 ロ篠 さんの家 長 谷 川逸 子 ・ 緑 ヶ丘 の 家
部分 グラフ
1994年 度 -
50 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
■5.考 察 指標 の結果 から 経路 の多 さについ て と しての辺 ・ 頂点比 の特 質 と住宅空 間の凝集性 としての総延長 ・ 直径比 π の 関係 についてさ らに踏み込 んでみ る と、辺 ・頂点比 の値 が相対 的に低 く、総延長 ・ 直径比 πの値 が 高 い値 を示す配列構 造 の住宅が何 点か観 られたが、それ らの構成 につい て考察 してみ る と、そのよ うな 関係 に最 も影響 の あるの は、それ らに共通 してい る、空間の配列が全体 的 に一つの大 きなルー プを形成 してい る形式 である と考 え られる。 一つの大 きなルー プは経路の数 としてはツ リー構 造 とあま り変化 が ないが、直径 の値 が 高 くなるため にこの よ うな性質 を持 つ といえる。 この ような構造 を持 つ作品 は原広 司、安藤忠雄 の作 品群 に顕著に現 われ るものであ り、空 間 としては線形性 の強 い、つ ま リシー クエ ンス の強 い空間の配列 で あ る といえる。 また空 間の奥行 きの程 度 をエ ン トラ ンスか らの最大距離 として見 た場合、距離 の値 によって空間配列 の特性が顕著 にみえ る。 このことは逆 にある配列 を用 い る と距離が限定 を もって しま う ともいえる。 同様 にエ ン トランスの相対位置 をエ ン トランス偏心度 で見 た場合、作家 の特徴 が顕著 に見 えることが わかることか らもエ ン トランスの配列 は重要性 を持 っているとい える。
固有 モ ー ドに関 して 眺望特異点 につい て考察 してみ る とすでに示 したよ うに配列 の構成 の形式 は「 立体性」、「水平性」 「外部性」 の 3つ に大 き く分類 で きるが、 これ らの配列関係 による各空間エ レメン トのモー ドは全体 の 関係性 か ら規定 され るわ けであ り、それ らが外部空間 との関係性 と相関性 が高 い とい う ことは外部 との 交通が内部空間の配 列 の 関係 をある程度 規定 してい ることがわかる。 部分 グラフとして取 り出 された空間 エ レメ ン トの機能 を観 てみると、それぞれの作家 につい ての特質 が見 て取 れる。 例 えば、先程述べ た線 的要素 の 強 い 、原広 司や安藤忠雄 の住宅 には動線 では移動空 間が、視線 ではそ れ らが つ な ぐホールや テ ラスが現 われて きてお り、視覚的 には求心的 であ りなが ら直接 はつ ながない配 列 な どがわかる。
1994年 度 ――-
51
…――
渡辺仁史研 究室 卒業論文
石 山修武 の 2つ の作品につい て観 てみ ると、最大眺望点 は共 に玄関にな っているが 、形態か らみた場 合、 つ ま り既存 の建築言語か らこの住宅 を観 る と空中にかかった太鼓橋 が 空間の特異点 に思 われるが、 配列 の 関係 か らすれば吹抜 をはさんで離れてい る 2点 が連結 される とい う関係性 の重要性があ り、それ らが視覚 において「交通」す る ときの特異点 と して玄関が存 在 してい ると考 え られる。その よ うな「横 断」 の概念 を石山は利休 の茶室 に例 えて語 ってい る点 は見事 である。 また別 な見方 をすれば、玄関か ら 配列状離 れている居 間に階段 で連結 した とす るならば空間全体 の配列構 造が大 きく変化す るといえる。
グラフの類似性 について 「篠原 スクール」 と呼 ばれてい る篠原 一男本人、伊東豊雄 、 さらに長谷川逸子の作 品 につい ては篠原 一男 の初期 の住宅 と伊東豊雄 の初期 の住宅 は部分 グラフの形態 か ら空間エ レメ ン トの機能 までほぼ同 じ であ つた り、篠原 一男 の後期 の「谷」 の一連 の住宅 と長谷川逸子 の住宅 の部分 グラフは同 じものがでて くる。 この ことは「篠原 ス クー ル」 と呼 ばれてい る人 々が影響 を受 けたのは、空間の配列 の形式 である ともい うこ とがで きるか もしれない。 その よ うな観点か らすれば篠原 一男 の住 宅 にお け る「谷」 とい う 概念 も空間の配列 で あるともい うことがで きる。
配列の「自己言及」について ここで作家における空間の配列 の「言語」 は篠原一男のように部分グラフにおいて特 に類似 している ものと、先程述べ た、安藤や原のように指標 において類似 しているものと大 きく分けて 2つ があるが、 前者 は広間などのように求心的な空間を中心 とした部分 の構成 の形態 に特徴 が観 られるものと、後者の ように住宅空間全体 の、いわゆるネットヮー ク的な、関係 の構成 の形式 に特徴 があるものとの 2つ があ ると思われる。配列自体が トポ ロジカルな ものであるが、後者 は トポロジー における トポロジー とでも いうべ き「 自己言及」の関係のようなものであるとい うことがで きる。
│
以上の観点からすれば、前者 に「篠原 スクール」や石山修武、池辺陽、後者 に鈴木`陶 、宮脇檀、東孝 光、安藤忠雄、原広司、坂本一成、清家清、石山修武があたると思 われる。
外部 との「交通」 と配列の秩序の関係性について 空間の配列 として現 われてきた特異点 は外部空間との「交通」 との関係性が強 く、外部 と内部をどの
1994年 度 52
渡辺仁史研究室 卒業論文
ように取 り結ぶかという配列であるともいえるのではないだろうか。つまり、動線においてはエン トラ ンスの配列構成、視線においては外部空間との開口部の配列構成 とが内部空間を規定 し、また空間を統 合するエレメントとして存在するといえるかもしれない。 このことは「はじめに」で述べたFoL.ラ イ トの 発言 と同様のことを意味 していると思われる。
1994年 度 53
渡辺仁史研究室 事業静文
■6.今 後 の展望 本論 文 では以上 の ように住宅空 間の配列構造 につい て研 究 を行 い、特 に奥行 き、つ ま リエ ン トラ ンス との配列関係 と視覚構造 の特質 につい て調べ て きたが、それぞれの建築家 の配列 における言語 とで も言 うべ きものはその空 間の特質 で あるとい える し、空間を統合 してい る要素 であると思 われる。 これ らは 建築空 間の構成 をエ レメ ン トにのみ注視 してい たのではわか らない秩序 で あると考 え られる。それ らを 構成 してい る配列 の秩序 は ある意味 で空間移動 によって現 われるシー クエ ンスの ような もので あるとい える と思 う。今後 は、 この よ うな欠如 してい るシー クエ ンス におけ るボキャプラリーの研究 を発展 させ てい きたい と思 う。 この ことは 日本的空間の魅力 を構成 してい る秩 序 の発見 とい うことか も しれない。
1994年 度 -
54
-― ―
渡辺仁史研究室 卒業論文
■参考文献 「 グラフ理論」 フランク・ハ ラリー 共立出版 「建築に何が可能か」 原広司 学芸出版社 「住空間の冒険 「室内記号学』」 竹山実、他共著
INAX
「 20世 紀の住宅」 原口秀昭 鹿島出版会 「第一次機械時代 の理論 とデザイン」 Banham著
原広司訳
「現代 日本建築家全集 8 吉村順三」 「 日本の近代住宅」 内田青蔵 「動線計画の数学的解析」 太田利彦
日本建築学会計画系論文報告集
「建築空間の形態学的研究」 榊原磨理子、大嶋治雄、他
日本建築学会学術講演梗概集
「計画学におけるグラフ理論適用に関する研究」 渡辺健一、他
日本建築学会計画系論文報告集
「 グラフ・ ネッ トヮーク指数の検討 とその適用 による地下街街路構成 の分析」 高木幹朗 他
日本建築学会計画系論文報告集
「建築の空間構成 を記述する形式言語 (生 成文法)の 可能性」 服部琴生
日本建築学会計画系論文報告集
1994年 度 -
55
-
渡辺仁史研究室 卒業論丈
■お わ りに この論文 を作成す るにあたっては大量 の資料 を収集 し、それ らをグラフに置換す る作 業 だけではな く、
BASIC言 語 を用 い た数理解析 に多大 な時間を要 しま した。本論文 を書 き上 げた現在か ら振 り返 ってみる と当初 の絶望的 な状 況 か ら一応 の完成 を見 ま したの も、多忙 な中、多大 な時間を割いて指導、助言 さら には締 切直前 に疲労 しきって、 自らの方向性 を見失 っていた 自分 を修正 し、叱咤激励 し続け ていただい た渡辺仁史教授 を は じめ研究室 の方 々の おかげであると確信 してお ります。皆様 から受 けた恩恵 は筆舌 に尽 くし難 い ものが あ ります。紙面 か らですが、感謝の念 を述べ たい と思 い ます。
1994年 度 -56‐
―
渡辺仁史研究室 事業論文
■サ ンプル 資料 本論 文 において行 った住宅 の 配列解析 の全基 礎 デ ー タを資料 と してこ こに示す。 日次 住宅作 品の参考情報 一覧
・・・・・・・・・・・・・・・ 58
住宅作品のグラフ理論の指標 のデ ー ター覧
・・・・・・・・・・・・・・・ 59
住宅作 品の固有 モ ー ドBEST5-覧
・・・・・・・・ ・・・・・・・ 63
住 宅作 品各 自のデ ー タ (以 下参照 )
・・・・・・・ ・・・・・・・・ 65
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261篠原 ― 男 27:篠 原 一 男
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周広 司
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1
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大山邸
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1
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言
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田 君 と 日吉 君 の 承
57
-
13`
Eの 家
1994年 度 -
13(
ly
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度 58
渡辺仁史研究室 卒業論文
1994年 度 ――-
59 ‐―申
渡辺仁史研 究室 卒業論文
1994年 度 一‐
60‐―
渡辺仁史研究室
卒業論文
1994年 度 - 61 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
眺望特異 点上位 リス ト (動 線 )
1994年 度 …―-
62 -… ―
渡辺仁史研究室
卒業論文
眺望特異点上位 リス ト (視線 )
1994年 度 ‐―- 63
-― ―
渡辺仁史研究室 事業論文
個 々 の 作 品 の 資料 に お ける注 意 事項
1)「 各空間の固有ベク トル」 について ○各空間の配列は「動線」の固有モー ドの高い順に降順に並んでいる。 ○「視溝」 の固有モー ドにおいて引戸が取 りはずし可能な状態で使用可能な構造を有する場合、 すべ て取 りはず した状態として<最 大開放 >と して示す。
2)「 グラフ」
│こ
ついて
○「視瀬」 のグラフにおいて以下のように分類する。
動線 と視線が重複 している
i楡
ゝ
動線 と視線 が重複 してい ない「視網 ・・・・・
外部空間 と「 交通」 してい る「視線」
1994年 度
-64-
渡辺仁史研究室 卒業論文
吉 村 家住 宅
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 α2 0.1
0 ● 呟 螢懺ユ 稟口 女 で■●●次広 ■■ "t い口田 い0● "=“ IET,:“ ″田 5饉 032● ““ "内 “ “ ●所呂 のえ口 1● ●口 ● 2
各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩
⑩
q田 ):固 有 ベクト ル50%
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
グラ フ (動 線 )
1994年 度 65
渡 辺仁史研究室 卒業論文
旧伊藤家住宅
不詳
一 一 ∝ ・
●
8
□ 広
門
▲
1階
■ 2
“ ︱
‘ ● ロ
⑩
● 4
広 ロ
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
:固 有 ベ ク トル50%
⑪
ベ ク トル BEST5 硼 脚 ド 固有
グラ フ
⑩
(動 線 )
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―-
66 -
渡辺仁史研究室 事業論文
カ ニ ンガ ム 邸
A・ レーモ ン ド
1
0.9
0.3
07 0.6
0.5
0.4
03 0.2
0.:
0 台 所
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平 面 図
⑩ ⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グ ラ フ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-67-
ニ史研究室 渡辺イ
卒業論文
土浦 自邸
土浦亀城
1
0.9
08 07 06 0.5
04 0.3
02 0.1
0 ,
着 ● 1
日
地階
各空間の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ
(動 線 )
⑩
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 _- 68 -_
渡辺仁史研究室
卒業論文
前 川 国男
│1自 邸 前り
1
09 0.8
07 06 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
けa
居由
0
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% CE):固 有 ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 69 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
銀座 の小住宅
堀 口捨 己
2階
東
3●
■■
●T2
■ ロー 所 ■ ●︰
広ロ ”● 3
嘔 8 台 ■ ■
口T︰
1階
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
(I):固 有 ベ ク トル50% ベクト qШD:固 有 ルBEST5 グラフ (視 線 )
1994年 度
- 70 -
渡辺仁 史研 究室
事業論文
紫畑 荘
堀 口捨 己
1
09 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
藩ヨ
●■
8日
0
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩ ⑩
グラフ
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
(I):固 ⑩
(動 線 )
グラフ (視 線 )
1994年 度 甲-
71 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
飯箸 邸
坂倉 準 三
1
0.9
08 0.7
06 0.5 0.4 0.3
02 0.1
t〓〓
0
1階
各空間の固有 ベ ク トル
各階平面図
ル CI):固 有ベクト 50% ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 72 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
吉村 自邸 (第 4期 )
吉村順 三
1
0.9 0.8
2階
0.7 0.6 α5 0.4 0.3 0.2
Ql t
哺戸 t 〓
和三
●■ 所
●下
む所
0
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平 面 図
⑩ ⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
⑪
⑩
グラ フ (動 線 )
グラフ
1994年 度 ―-
73 -
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5 (ll■
線)
渡辺仁 史研究室
卒業論文
吉村順 三
浜田山の家
,
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
04 0.3
0.2 0.1
真
ニ ロ所
層ロ
0
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩ ⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 74 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
立体最小限住宅
池辺陽
1
0.9 0.8 0.7
Q6 0.5 0.4
03 0.2 0.1
0
各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% (Ⅱ ):固 有 ⑩
ベクト ル 50% 《 E):固 有
:固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
75_
渡辺仁史研究室 卒業論文
アイラン ドキチ ン を持 つ家
池辺 陽
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
諏輛
α4 0.3 0.2 0.1
■■1
子■〓
畿●″
⑩
グラ フ
層ロ
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
●晨
0
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5 (動 線 )
⑩
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-76
渡辺仁史研究室 卒業論文
No.20
池辺陽
1
09 08
土 Ш 堅 皿週
0.7
0.6
0.5
0.4
03 0.2
0.1
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 11
渡辺仁史研究室 卒業論文
No.28
池辺 陽
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4
0.3
0.2
1階
0.1
口 ,
● 所
■ 田
1
● T 2
■ ■
0
各空 間の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
78-
渡辺仁史研究室
卒業論文
森博士 の家
清 家清
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
1階
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
ベクト ル 50% CⅡ):固 有 ⑩
グラ フ
東
● F
層膊
● 下
0
:固 有 ベ ク トルBEST5 (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
79-
渡辺仁史研究室 卒業論文
斎藤助教授 の家
清家清
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0 所
1階
`口
口
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ラ
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― 戸
各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
qttD:固 有 ペクト ル 50% ⑩
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―-
80 -
渡辺仁史研究室 事業論丈
宮城教授 の 家
清家清
1
0.9
0.8
0.7
06 0.5
0.4 0.3
0.2
01
■■
●所
層ロ
0
各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平 面 図
ベクト ル 50% (E):固 有 ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―-
81
‥ ―
渡辺仁史研究室 卒業論文
清家 自邸
清家 清
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
各空間の固有 ベ ク トル
各階平面図
CI):固 有ベクトル50%
ル50% 《I):固 有ベクト
ベクトルBEST5 qⅢD:固 有
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
82-
渡辺仁 史研究室
卒業論文
丹下健三
丹下自邸
1
0.9 0.8 0.7 0.6
―
●
勁線
0.5 一― 視線 (量 大目 ――◆ 放〕
04 0.3
0.2
0.1
0 時 彙 西 籠 層 食 層 子● ●● =● '僣 ■■ “ 田 t日 ,下 田 ″ 口 菫 イ
各空間の固有 ベ ク トル
各階平面図
qttD I固 ⑩
t
ル 50% 有ベクト
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 …… 83 -―
渡辺仁 史研 究室 卒業論文
増沢洵
増沢 自邸
1
0.9
0.8
2階
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
●■
●所
〓日
0
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル 50% 《E):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 84 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
ケースス タデ ィハ ウス #3
増沢洵
1
0.9 0.8
07 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
t
薇■所
台肝
層 ロ
ロ 下
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面図
q□ D:固
ル 有ベクト
グラフ (動 線 )
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
(I):固
507●
ベクト qttD:固 有 ルBEST5
⑩
グラフ (視 線 )
1994年 度
-85
渡辺仁 史研究室
事業論文
コアの あるH氏 邸
増沢洵
1
0.9 0.8 0.7
ooooo (cc
0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
1階
t
各空間の固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル50% 《E):固 有ベクト ⑩
東
凛口所
和 三
●所
● T2
■■
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居ロ
0
ベクト ル 50% (E):固 有
:固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 86
渡辺仁 史研 究室
卒業論丈
久我山の家 (篠 原 自邸 )
]∩
看
興
□□□ ::]墓
広
納
篠原 一 男
戸 1
間
四
訃
0.9
嗣 0.8
2階
07 06 0.5 0.4
0.3
0.2
0.1
む所
広ロ
に曖
0
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
)
1994年 度 87
渡辺仁史研究室 卒業論文
篠原 一男
自の家
ヘ ¨
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
脚に 開
0.4 0.3 0.2 0.1
● 菫
ra
0
各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% (Ⅱ ):固 有 ⑩
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
ルBE釘5 硼レ :固 有ベクト
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )´
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―-
88 -
渡辺仁史研究室 事業論文
篠原 一男
地の家
1
α9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4
03
層田
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
(I):固 ⑩
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-89
渡辺仁史研究室 卒業論文
篠 原 一男
未完 の 家
…″ ЮO 日
_ 9
北
建●
●●2
●所
●●3
各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% GⅡ):固 有 ⑩
⑪
:固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
90-
渡辺仁史研 究室
事業論文
篠原 一男
篠 さんの家
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4
03 0.2 0.1
〓〓2
●T
台所
居田
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩ ⑩
グラ フ
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
⑩
(動 線 )
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 91
渡辺仁史研究室 卒業論文
ヴィラ・ ク ゥクゥ
吉阪隆正
1
0.9
08 0.7 0.6
2階 0.5 0.4 0.3 0.2
0.1
”●
●所
層ロ
0
各空間の固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ペ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-92
渡辺仁史研究室
卒業論文
吉阪 自邸
吉阪隆正
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
”彙 ︰
壼
●所
”●2
8ロ
0
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
(動 線 )
1994年 度
_93
渡辺仁史研 究室 卒業論文
栗の木 の ある家
生 田勉
1
0.9
0.8 0.7 0.6 0.5 0.4
03 0.2
0.1
0日
3T
0
各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩ ⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
:固 有 ⑩ グ ラ フ (視 線 )
グラ フ (動 線 )
1994年 度 ―-
:固 有 ベ ク トル50%
94 -
ベ ク トルBEST5
渡 辺仁史研究室
卒業論文
スカイハ ウス (改 築前 )
菊竹清訓
1
0.9
0.3
0.7
0.6
05 0_4
0.3
0.2
0.1
臣彙
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⑩
1階
●所
各階平面 図
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0
各空間の 固有 ベ ク トル
:固 有 ベ ク トル50%
ベク 硼 皿 ):固 有
トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
- 95 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
ス カイハ ウ ス (改 築後 )
菊竹 清 訓
_r_ + -.-
iltli
fit (E^!l
&)
子 ■ ■ 1
●
“ , T l
● T 4
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各空 間 の 固有 ベ ク トル
各階平面図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
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(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル 50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 96 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
呉羽の舎
白井晟 一
:
0.9
08 07 0.6 0.5 0.4 0.3
02 01 0 月 下 2
台 所
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―- 97 -―
渡辺仁史研究室
卒業論文
RIA
壁 の家
1
0.9 0.8 0.7 0.6
Q5 0.4 0.3 0.2 0.1
”a
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日
自
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1階
各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
ベ ク トル BEST5 硼 皿 ド 固有
グラ フ
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
(動 線 )
1994年 度 ―-
98 -
渡辺仁 史研 究室
卒業論文
RIA
避暑地 の 別 荘
0.6 0.5
0.4 0.3 0.2 0.1
0 t
稟
”a “
台所
■■
こり●T
層日
中■
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ
(動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
99-
渡辺仁史研究室
事業論文
雪 ヶ谷 の 住 宅
谷口吉生
t
菫
● 下
層 ロ
″ ,
● 曖 ︱
3
“ 下 , ︱
食事〓
1階 各空間の 固有 ベ ク トル
各階平 面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
q田 は固有ベクト ルBEST5
グラ フ
(動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-100 -
渡辺仁史研究室 事業論文
磯 崎新
中山邸
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
04 0.3
02 0.1
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● 所
菫 T 2
● 下 ︰
着 田
0
2階
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑩
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 101-
渡辺仁史研究室
卒業論文
矢野 邸
磯 崎新
1
0.9 0.8 0,7 0.6 0.5 0.4 0.3
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各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
(I):固 ⑩
I●
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -102 -
渡辺仁史研究室 事業論文
鈴 木灼
宍戸 邸
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1
1贈 チ ,ス
2
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1階 各空間 の固有 ベ ク トル
各 階 平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
グラフ (視 線 )
1994年 度 -103 -
ニ史研究室 渡辺イ
卒業論文
鈴 木拘
長尾邸
1
09 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3
0.2 0.1
口a
層屏
口“
菫●
層ロ
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
ベクト ル 50% (E):固 有 ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (視 線 )
1994年 度 -104 -
渡辺仁史研 究室
卒業論文
住宅
<KAH>
鈴 木悔
”戸
台所2
食生
〓日
1階 各空間の固有 ベ ク トル
各階平面図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -105 -
渡辺仁史研 究室 卒業論文
塔 の 家 (東 自邸 )
東孝光
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
04 α3 0.2 0.1
t
●■ 4
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台所
0
各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (視 線 )
)
1994年 度
-106-
渡辺仁史研究室
卒業論文
東孝光
大 山邸
上奎
■量2 ●菫
外●‘下
●T2
む所
諄● 所
〓日 “下 ︱
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ
(動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 107 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
東孝光
粟辻邸
層 t● ■ ,,テ 玄唐エア 13撃 暉●● バ′ マト浴東● ―● ラロロロ トイ下―曖菫下=和 ルイ室 日■ "t上● 1 '彙 :ピ ■ス Ⅲ 2 リレ lテ 2 2 ==ル ,2レ
1階 各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―-
108 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
原広 司
粟津 邸
I 房
層 ● 3
● T 2
1階 各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
グラ フ
(動 線 )
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
(I):固
q皿):固 有ベクト ルBEST5
⑩
グラフ (視 線 )
1994年 度 _109 _
渡辺仁 史研 究室 卒業論文
原自邸
原広 司
● 所
各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (視 線 )
1994年 度 ……110
-
渡辺仁史研究室
卒業論文
秋田邸
原広 司
お ■
■
●所
,
(I):固 ⑩
■●
口T
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -111-
渡辺仁史研究室 卒業論文
││ボ ッ ク ス 松′
宮脇 檀
1
0.9 0.3 0.7
2階
0.6 0.5 0.4 0.3
02 0.1
t
東
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0
1階 各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% GⅡ ):固 有 ⑩
グラ フ
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5 (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―
H2-
渡辺仁史研 究室
事業論文
ぶ るうばっ くす
宮脇檀
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
● 下
●所
0
各空間の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -113-
渡辺仁史研究室
卒業論文
宮脇 檀
菅野 ボ ッ ク ス
0.5
04 0.3
0.2 0.1
●■所
●下︱
口a
全 手 コ ¨ナ 一
● T2
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -114-
渡辺仁 史研究室
卒業論文
林雅子
林 自邸 (改 築 後 )
t
●
こ槽■●こ
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E
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●●晨
●着
●a
層ロ
各空間の 固有 ベ ク トル
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -115-
渡辺仁史研 究室
卒業論文
安藤 忠雄
住吉 の 長 屋
一腱
0.7
劃﹃︱
0.6 0.5 0.4 0.3 0.2
0.1
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2階
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各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面図
①
ベクト ル 50% CI):固 有 ⑩
ベクト ル 50% (Ⅱ):固 有
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -116-
渡辺仁史研究室 卒業論文
ガラスプロ ックウ ォールの家
安藤忠雄
3階
2階 02 01 0 お菫
”■ 2 ●T ︰
層ロ
1階 各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
(□ D:固 ⑩
ル 50% 有ベクト
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -117-
渡辺仁史研究室
卒業論文
九条 の町屋 (井 筒邸 )
安藤 忠 雄
0.5
0.4
ワ● ■ ■ プ ー ■
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各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平 面 図
ベクト ル 50% CE):固 有 ⑩
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1階
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -118-
渡辺仁史研究室
卒業論文
安藤忠雄
岩佐邸
東
●崚 1
●所
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■日
●T2
●T I
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層0 3
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各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
⑩ ⑩
ベクト ル 50% (E):固 有
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -119-
渡辺仁史研究室 卒業論文
安藤忠雄
畑邸
2階
1階
t
東
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●菫︱
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⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
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食生
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面 図
(動 線 )
⑩
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 _ 120_
渡辺仁史研究室 卒業論文
中山邸
安藤忠雄
1
0.9 0.3 0.7 0.6 0.S O.4 0.3 α2
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各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面図
ベクト ル 50% CI):固 有 ⑩
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⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -121-
渡辺仁史研究室
卒業論 文
夫婦屋 根 の 家
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山下和 正
1
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各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面図
(I):固 ⑩
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有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑪
⑩ グ ラ フ (視 線 )
1994年 度 -122 -―
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
渡辺仁史研究室 卒業論文
山下和 正
松葉 邸
1
0.9
08 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3
0.2 0.1
t
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各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 123 -
渡辺仁史研究室
卒業論文
山下和正
桂邸
1
0.9 0.8 0.7 0.6
05 0.4 0.3 0.2 0.1
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薫
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各空間 の固有 ベ ク トル
各 階平面図
ベクト ル 50% GⅡ ):固 有 ⑩
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -124-
渡辺仁史研究室 卒業論 文
N邸
池原義郎
1
0.9 0.8 0.7 0.6
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0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
0
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
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各空間の固有 ベ ク トル
各階平面 図
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラ フ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 125 -
渡辺仁史研 究室
卒業論文
桜上水 の家
伊東豊雄
1
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5
α4
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1階 各空間の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% CI):固 有 ⑩
(I):固
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -126 -
渡辺仁史研究室 卒業論文
中野本町 の 家
伊 東豊雄
1
0.9 0.8 0.7 0.6
05 0.4 0.3 0.2 0.1
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-ln
渡辺仁史研究室
卒業論文
シル バ ーハ ッ ト (伊 東 自邸 )
伊 東豊雄
1
0.9 0.8
2階
0.7
06 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
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東
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0
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
ベクト ル 50% CI):固 有 ⑩
ル 50% 《I):固 有ベクト
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
)
1994年 度 ―-
128 _
渡辺仁 史研究室
卒業論文
修 学院 の 家
高松 伸
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1
09 08 0.7 0.6
0.5
04 03 0.2
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1階
各空間の固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ベクト ル 50% CI):固 有 ⑩
ル 50% 《I):固 有ベクト
:固 有 ベ ク トルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度
-r29-
渡辺仁史研究室
卒業論文
PHARAOH
高松 伸
ら 燿 〓
● ● ︱
台 所
屋 ロ
● T I
各空 間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
)
1994年 度 -130 -
渡辺仁史研究室
卒業論 文
石山修武
幻庵
1
0.9
08 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
t
彙
六 ■■
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各空間の固有 ベ ク トル
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -131-
渡辺仁 史研 究室
卒業論文
石山修武
杉 田 君 と日吉 君 の 家
:
0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1
︱● ●下
0
奎 “
各空間 の固有 ベ ク トル
各階平面図
ベクト ):固 有 ル 50% 《 Ⅱ ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線)
ル 50% 《E):固 有ベクト :固 有 ⑩ グラフ (視 線 )
1994年 度 -132 -
ベ ク トルBEST5
渡辺仁史研究室
卒業論文
長谷 川逸子
緑 が丘 の 家
0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0.
t
む”
腱晨
1階 各空間 の 固有 ベ ク トル
各 階平面 図
ル50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -133
‐ ―
渡辺仁史研究室
卒業論文
富永譲
経 堂 の住 宅
1
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
Cた 1
2階
t
各空間の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル 50% 《E):固 有ベクト ⑩
外 ”●
0■
■●
●T
0
⑪
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑩
:固 有 ベ ク トル50% :固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 - 134 -
渡辺仁史研究室 事業論文
坂本一成
水無瀬の町家
:
0.9 0.8 0.7
06 0.5 0.4 0.3 0.2 0.:
■ 皐●
●所
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居円
■■
● T
0
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面 図
qttD:固 有 ベクト ル 50%
(I):固
ベクト qttD:固 有 ルBEST5
⑩
グラフ (動 線 )
有 ベ ク トル50%
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 135
ニ史研究室 渡辺イ
卒業論文
坂本 一成
代 田の町家
1
0.9 0.8 0,7 0.6 0.5 0.4
03 02 Cた 1
東
各空間 の 固有 ベ ク トル
各階平面図
ル 50% 《E):固 有ベクト ⑩
和■
●T2
外 〓2
●●
●所
8m
0
2階
●TI
1階
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 -136 -
渡辺仁史研究室
卒業論 文
PLATFORM
妹 島和 世
1
:
0.9 0.8 0.7 :`
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0.6 1
1
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0.5 0.4 α3
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0.2 0.1
0 t
〓 下
む 所
1階 各空間の固有 ベ ク トル
各階平面 図
ル 50% CI):固 有ベクト ⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (動 線 )
⑪
:固 有 ベ ク トル50%
⑩
:固 有 ベ ク トルBEST5
グラフ (視 線 )
1994年 度 ―- 137 -―
渡辺仁史研究室
卒業論文
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