U9609 早稲 田大学理工学
建綺学科卒業臓文
渡辺仁 指導教授 “ ・= : tt,
インタ■ネット 上における、 企画設計のCollaboration 篠 崎光男
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Research
平成 8年 度卒業論文
イ ンターネッ ト上にお ける、 企画、 設計のCollaboration Research
早稲 田大 学 理 工 学部建築 学科 渡 辺 仁史研 究室
G2D078
早稲田大 学理 _工 学部建築 学科
劇
匈勧移整
篠崎光 男
目次 【1】 研究背景
1-1)デ ジタル革命 1-2)建 築分野へ のデ ジタル革命 1-3)建 築表現 +Macintosh l-4)建 築分野 のイ ンター ネ ッ ト
p.1-2 p.3-4 p.5-6 p.7
【2】 研究 目的
p.8
【3】 研究方法
p.9
【4】 調査 (事 例 )結 果
4-1)ア ンケー ト結果 4-2)事 例結果
p.10-12 p.13-26
【5】 結果 十考察 十展望
5-1)概 要
p.27
5-2)VDSと は
p.28
5-3)ア ンケー ト分析 5-4)コ ミュニ ケー ション方法 5-5)問 題点十利点十それぞれの展望 5-6)最 後 に
p.29-30 p.31-33 p.34-36 p.37
【6】 参考文献
p.38-39
【7】 終わ りに
p.40
早稲田大 学理 工学部建築 学科
渡辺 匈 商 脇 室
【1】 研 究 背 景
1-1)デ ジタル 革 命 デ ジ タル コ ン ピュ ー タ ー が 出現 し始 め て まだ 50年 位 しか 経 って い な い の を知 って い るの は果 た して どれ く らい い るで あ ろ うか 。初期 の コ ン ピュー タ ー は ノイ マ ン と い うユ ダヤ 人が 開発 した もので 、ミサ イル の 弾道 計算 用 つ ま り軍 事 目的 で あ った。そ の 頃 の コ ン ピュー タ ー と い え ば 巨大 で 莫 大 な電 力 を喰 う化 け物 み た い な しろ もので あ った 。1950年 代 の 初 め 頃 は 世 界 で 数 ダ ー ス とい う単 位 の 需要 しか な か った が 、今 日で は、 Apple社 の GUI(グ ラ フ ィカル・ユ ー ザ ー・イ ンター フェイ ス )が 一 般 市 場 向 け に完成 させ た おか げ で コ ン ピュー タ ー を利用 して の グ ラフ ィ ック の 環 境 が急 速 に整 い 、又 イ ン タ ー ネ ッ トの ブー ム も手伝 っ て 日本 で も、全 くの コ ン ピュ ー タ ー の 初 心 者 が パ ソ コ ンを 買 い求 め る姿 が 目立 つ よ うにな った。な か には イ ンテ リア と して マ ッキ ン トッシ ュ を買 う人 も出て きた 。 しか し、そ もそ も コ ン ピュー タ ー とは何 で あ るのか。そ の 答 え は 、強 力な 計 算機 械 で あ る。この よ うに本 来 計 算 の た め の機 械 で あ るた めそ の 用 途 は 限 ら れ た もので 、又 限 られ た人 しか 扱 う ことが 出来 な か ったが 、 Apple社 のマ ッ キ ン トッシュ さ らにそ れ に 追 随 して Microsoft社 のWindows95が 世 に 出た お か げで 様 々 な分 野 の 人達 が 有 効 に コ ン ピュー タ ー を使 って仕 事 をす る こ とが 出来 るよ うにな った。 さて 、21世 紀 に 向 けて も う間 もな い 現 在 、時代 は ま さ に指 数 関数 的 な勢 い で 成 長 し続 けて い る と い って も過 言 で はな く、今現 在 も こ う して い る 間 に 世界 中 で あ らゆ る 技 術 が消 え 又 生 まれ て い る。世 は 戦乱 の 最 中 と もい え るで あ ろ う。そ の な か で も最 も急 速 に進 歩 して い るの は、デ ジタル の 分 野 で あ る。 「デ ジ タル革 命 」は も う始 まって い るの だ 。 わ が 日本 にお い て もパ ソ コ ンの 出荷 台 数 は年 間
500万
台 を超 え 、ま さに
欧米 な み の 、一 家 に一 台 へ と普 及 し始 め て い る。イ ンタ ー ネ ッ トも世 界 中 の 人 口の 1割 以 上 の 人達 が 接続 を して い る と言 われ 、また 、日本 のISDN(Mr の 総 合 サ ー ビス デ ジタル 回線 )の INSネ ッ トも 120万 回線 が利 用 され て い る。これ は、日本 人 の 100人 に一 人 、また 一 家族 平 均 4人 とす る と 25世 帯 に 1本 、ISDNが ひ か れ て い る こ とにな る。特 に この イ ンター ネ ッ ト分 野 に お け る「革 命 」は急 速 で 、ま さ に 日進 月歩 な らぬ 秒 進 分 歩 な み に成 長 して い る の が現 状 で あ る。ア メ リカで は 、す で に この 分 野 にお い て 早稲田大 学理 工 学部建築 学科
痴 ″ _ 史研究室
20代 そ こそ この
若者が一気 に億万長者 にな っている人達が何人 もいる。例 えば、 大学院時代 に友達二 人で始 めたyahooと い うインター ネ ッ トの検索サ ー ビスが一般化 し、 投資家達 に認め られ会 社 を設立 し、わずかな期間で会社 を上場 させ億万 長者 になった り、イ ンター ネ ッ トのサ ー ビスの一つであるWWWの ブラウ ザ ー であるNETSCAPEを 開発 した若者 も同様である。さらに言え ば、こう い う若者達がアメリカの経済 を支えて い るとも言われて いる。 この衰えを見 せない「デ ジタル革命」であるが、これは あ らゆる分野 にまで 影響 を及 ぼ し始めて いるの は確 かである。
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渡辺 /_コ 馘 眈 室
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1-2)建 築分野 へ のデジタル革命 先 にも述 べ たがデジタル革 命 は様 々な分野 にまで浸透 し、建築 の分野 も又 然 りである。では、この建築 の分野 にどの様 にデ ジタルが使われ ているので あろうか。まず最た るものはCAD(Computer Aided Design)で あろう。こ のCADの 格段 の進歩によ り、さ らに簡単に、 速 く、よ リリアルに近づける こ とが出来 るようになった。CADが ドラフター な どを使 っての手書きよ りも 大胆なや り直 しが可能 である ことで あろう。手書きの場合 優れ て いる点 は、 ち ょっと した修正 はきくが、大幅な修正 は書 き直 しを意 味す る。さらに 3D ソフ トも格段に進歩 して い る。 例 えば、コンピュー ター グラフィックスで 作った 3次 元 の物体 にスキ ャナー等で コ ンピュー ターに読み取 った素材 の
写真 (大 理石や木 目な ど)を 張 り付ける ことによってよ リリアル に見 せる こ とが出来 る。 さらに、 建築は図面を書 く人達だけではな くでき上がった建物 を表現す る 人達 もいる。例え ば建築物 の写真家や ビデオを取 った りす る人達である。こ ういった分野にもデジタル革命は起 こっている。例え ば、写真を取 るカメラ であるが、 従来 はカメラにフ ィルムをいれ写真 を取 り、 現像を して、ス ライ ド にす るな リスキ ャナーで コ ン ピューター に取 り入れるな りして加工 した り するのを何 の疑間 もなく行 って いたが、いわば これは、 現像 をするまでが ア ナ ログでスキ ャナ ーに取 り込 む段階 でアナ ログか らデジタルに変換 してい る。つ ま り、い くらヨ ンピュー ター を使 って加工 したとはいえ、 今 までは、ア ナ ログとデジタルがまだ混在 していたのだが、デジタルカメラの出現 によ り 写真 を取 る段階 か ら出力まで 一貫 してデジタルで行 う ことが可能 とな り、ま た、 画質 も、デジタル のため半永久的に変化 しないものとなった。このため、 アナ ログか らデ ジタルヘ の変換 に伴 う「ずれ」を解消す ることと、アナ ログか らデジタルヘ の移行 が ここで もなされた。 ビデオ において も同様で、 従来 の アナ ログビデオカメラよ りも格段 に画 質 や音質 の向上が 図れ、 劣化 もアナ ログに比べ て格段 に優れて いる、デジタル ビデオカメラが世 にで始 めた。しか し現段階では、 直接デジタル ビデオカメ ラか らコ ンピュー ター に取 り込む ことは出来な い、つ まリデジタルの画像 を デジタルで取 り込む ことは出来な い、これはもちろん技術的な問題ではな い、 実際デ ジタル ビデオカメラにはデジタル でのイ ンプ ッ ト、アウ トプッ ト のための端子が ついている。しか し今は使われな い、 それは著作権 の問題が 絡 むか らである。従来 のアナ ログではダ ビングの時点で画質な り音質が劣化 早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
痴 4_ 史 研究室
す るため、 元 に比べ劣 って いて差別化 できるが、デジタル保存 されたビデオ では簡単 にデジタルtoデ ジタルでダビング可能 となって しまい元 との差別 化が全 くな くな り、 著作権 に深 く影響 してきて しまうのである。 さて、これ までハ ー ドについてのデジタル革 命 について述 べ てきたが次 は ソフ トの分野 で広がるデ ジタル革 命 を建築に関わ りあると思われるものに つ いて触 れてみ る。 Apple社 は、常 に人 々 を魅 了す るアイディアあふれ るものをユーザ ー に 提供 してきた。当時は、コマ ン ドと呼 ばれる命令 を直接キー ボ ー ドで打ち込
GUIと いわれる手法を用 いたため格段 にイ ン んで、 処理 を行 っていたが、 ター フェイスがす ぐれ、 使 いやす くな り、コマ ン ドを全 く知 らな い人で もす ぐに操作 できるようにした。この優れたインター フェイ スのおかげで生まれ て きた素晴 しい技術 の一つ にWYSIWYG鰤ぬ at You See ls What You Get)が ある。これは、 そ の 名 の通 り画面上で見たものがそのままプリン トな どして も得 られ るという意味である。あた りまえのよ うに聞 こえるが、この あた りまえの ことがApple社 が提供す るまでなされていなか ったのである。 つ ま りそれまでは、コマ ン ドによ リレイアウ トを決めて いたため、 画面上で はプ リン トアウ トする結果 を確認す ることが 出来ず、いったんプ リン トし て、 気 にい らな ければ又修正 し、又 プ リン トす るといった非効率的な ことが あた りまえとしてなされたきた。このWYSIWYGは 、マ ッキ ン トッシュのOS に直接組み込 まれてお り、新た に購入す ることな くマ ッキ ン トッシュユー ザ ー な らだれで も得 られ る技術であ る。結論か らい って しまえば、この技術 が あったか らこそ建築 にお ける今ではな くてはな らな いCADが 進化 して き た ので ある。(CADで 作 った図面は非常に容量 が大 きいため、プ リン トアウ トす るのにとて も時間がかか り、画面 上で確認 できずプリン トしてか ら確認 す るとい った作業 はとて も骨 の折れ ることである。これか らも、いかにこの
WYSIWIGの 技術が素晴 しいかが感 じ取れ る。)
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渡辺 / 史 研究 室
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1-3)建 築 表 現 十Macintosh 建築 を表 現 す るた め の 場 と して思 いつ くの は、何 とい って もプ レゼ ンテ ー シ ョンで あ ろ う。この 分 野 につ い て もマ ッキ ン トッシ ュ は ま さ に他 社 の 追 随 を許 さな く依 然 と して 先端 を走 り続 けて い る。約
10年 に も及 ぶ DTPR
(DeskTop PResentation)の 歴 史 の上 で も建築 分 野 は深 く この DTPRに 関 わ つて きた 。早 くか ら設 計 、製 図 の た め の ツ ー ル と して マ ッキ ン トッシ ュ を 利 用 して きた 建築分 野 で あ るが 、次第 に この プ レゼ ンテ ー シ ョンが会 社 の 発 展 を大 き く左 右す る よ うにな って きた 。プ レゼ ンテ ー シ ョン とは、情 報 を ど の 様 に加 工 し表現 させ るか が キ ー ポイ ン トとな るた め 、ま さに人 間 と コ ン ピュー タ ー が 一 体 とな って お 互 いが持 て る 力 を出 しき って こそ 本 領 が発 揮 させ られ る ま さに理 想 的 な コ ン ピュー タ ー の 使 い方 の一 つ で あ る。この プ レ ゼ ンテ ー シ ョンで あ るが 、これ は プ レゼ ンテー シ ョン用 ソ フ トー 本 あれ ば 出 来 て しま う と い う単 純 な もの で はな い 。そ れ だ けで もで きな くはな いが 、や は り他 との 差 別化 をす るた め には もっ と趣 向 を こ らす べ きで あ る。そ の た め ハ イ エ ン ドの 人達 は あ らゆ る ソ フ トを統 合 して 一 つ の プ レゼ ンを仕 上 げ る。 例 え ば、プ レゼ ンテ ー シ ョン ソ フ トは も とよ り、ワー プ ロ、表 計算 、デ ー タ ベ ー ス、グ ラ フ ィ ック ソ フ ト、3Dソ フ ト、CAD、 DTP、 オ ー サ リング ソ フ ト、 ム ー ビー 編 集 ソ フ ト、D硼 ソ フ トと、ほ ぼ全 て の 分 野 の ソ フ トが プ レゼ ン に 役 立 つ 。又 マ ッキ ン トッシ ュな らで はで 、この 様 々 な分 野 の ソ フ トを簡 単 に 連 携 させ る こ とが 出来 る た め ウイ ン ドウズ等 を圧 倒 す る作 業効 率 が得 られ る。さ らに、長 年Apple社 が 培 って きた技 術 か ら登 場 した の が QuickTimeで あ る。これ は 、コ ン ピュー タ ー 上 で ム ー ビー (動 画 )を 表 示 させ る ことの 出来 る 技術 で あ る。そ んな こ とは、小 さい 頃 か らテ レ ビを見 て 育 って い る 我 々 に とって動 い て いる画 像 を見 る の は少 しも驚 くよ うな こ とで はな い よ うに見 え るが、これ は非 常 に画 期 的 な技 術 で あ り、今 まで の コ ン ピュー タ ー で は 不 可 能 といわ れ て い た こ とだ が 、こん にち の 飛躍 的 な コ ン ピュー タ ー の 高速 化 と低価 格化 に よ り実 現 した た わ もので あ る。例 え ば、 A4サ イズ の フル カ ラー の 画 像 は一 枚 だ いた い 20MBは 容 量 が あ り、この サ イ ズ で 15秒 間 の コマー シ ャル を作 った 場合 、一 コマ テ レビ画 像 な み の 1秒 間 に30コ マ とす る と、
20MBx30コ マx15秒 =9,000MBと い った膨 大 なサ イ ズ とな りこの 容 量 をそ の ま ま処理 で き るだ け の 能 力 は さす が にハ ー ドデ ィ ス ク の 転 送 レー トか ら い って も不 可 能 で あ る。現 在 高 速 な ハ ー ドデ ィ ス クで も一 秒 間 に50MBも 転 送 出来 な い で あ ろ う。毎 秒 600MBに まで は まだ まだ 遠 い 道 の りで あ る。しか 級
学理 工 学部建築 学科
渡辺 /_ t研究室
Apple社 は この一 見 無 理 な こ とをソ フ ト的 に 画 像 の圧 縮 技 術 を高度 に 発 し、 達 させ る こと によ り、可能 に し、現 在 で は QuiCk■ me ・ ‐'■ され 事 実 上 この 分野 篭 il ,I.1
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CAD空 間内 を 自由 に視 点 を変 在 は 、QtliCkTimeVRが 開 発 され これ によ り、 えた り、移 動 した り出来 る。(上 図参 照 )
早稲 田大 学理 工 学 部 酸
学科
渡 辺 r_雙 ″ 雀
6
1-4)建 築 分 野 の イ ンター ネ ッ ト イ ンタ ー ネ ッ トとは何 で あ ろ うか。今 世 紀 最 大 の メデ ィ ア革 命 と い え る、 イ ンタ ー ネ ッ トは、元 来皮 肉 な ことに 国 防 の み を 目的 と した 軍 事 プ ロ ジ ェ ク トで あ った。(こ の 世 か ら戦 争 が な くな るた め には、全 世 界 が 少 な く と も軍 隊 を廃 止 す る ことが 前提 で あ るが 、皮 肉な こ とに この 軍事 によ り進 歩 した 学 問 や 技 術 が 数 多 くあ るの も歪 め られ な い 事 実 で あ る。例 え ば、コ ン ピュ ー タ ー もそ うで あ り、イ ンタ ー ネ ッ ト、医学 、心 理 学 、化 学 、物 理 学 、等 も軍 事 によ る もの が 多 い。)し か し、今 で はそ の 安 全 性 、信 頼性 な どの 観 点 か ら需 要 が 増 し、 研 究 機 関 へ と広 が り、一 般 の 利 用 が可 能 とな り、利 用 者 、サ ー ビス 学術 機 関 、 が 一 気 に増大 した 。 で は 、建 築 の 分 野 にお いて 使 わ れ て い る イ ンタ ー ネ ッ トの サ ー ビス とはな んで あ ろ うか 。そ れ は、 ,日 「 P,E― mailが 主 流 とな って い る。建 築 にお い ― て 、特 に コ ラボ レー シ ョンにつ いて は、新 た な挑 戦 を与 えて くれ た。そ れ は、 物理 的 に離 れ た 人達 との共 同作 業 で あ る。
早稲田大 手理 工 学部建築 学科
痴 ″ _ 2研究室
【2】 研究 目的 イ ンターネ ッ トは、 建築 の研究者達 に新 しい展望、すなわち物理的に離れ た人達 と共同で作業するとい う機会を与えて くれた。しか し、イ ンター ネ ッ ト上で のコ ラボ レー ションは以前か ら行われてきてはいるが、 独 自にプ ロ ジェク トを押 し進めて い るため に、あち こちにコ ラボ レー シ ョンのノウハ ウ が偏在 して しまっているのが現状 である。そ こで 、 今 まで培われたノウハ ウ を一つ に集め、これか らコ ラボ レー ションをしよ うとする人が参照できるよ うにす ることを 目的とす る。
早稲 己大 学理 工学部建築学科
痴 4_
e研 究室
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【3】 研究方法 ①イ ンターネ ット上で建築デザインのコラボ レー ションを実践 している、 ホームペー ジを探す。(コ ラボレー ション関連 の技術を開発 しているところ も含む)そ の際以下の二つのアプ ローチをとる。 1)大 学が主体 となっている所 2)企 業が主体 となっている所 具体的な進め方、 ② プロジェク トの内容、 問題点、 利点を調査する。 その際、 アンケー トによる調査 も含 む。 ③ それ らをフォーマ ッ ト上に要約 し、ホームペー ジに展開する。
硼 離 扶 学理工 学部建築 学科
痴 4_ 史 研究室
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【4】 調査 (事 例 )結 果
4-1)ア
ン ケ ー ト結 果
大 阪大 学 、熊 本 大 学 、京 都 工 繊 大 学 、MIT、 Cornel Un市 ersity、
Hong
Kong University、 National Chiao Tung UniversityfTaiwan)、 Univer― sity of British Columbia(Canada)、 Toront University、 Warsaw University、 Sydey Universityの 計
11大 学 に調 査 を依 頼 し、そ の 際教 授 、
助 教 授 、ア シス タ ン ト、学 生 な どの地 位 に 関係 な く、コ ラボ レー シ ョンに関 わ った で あ ろ う と思わ れ る方 々 を対 象 と した。質 問 の 内容 は 以下 の
9項 目で
あ る。 1、
イ ンタ ー ネ ッ ト上 で の コ ラボ レー シ ョンの 経験 数 は ? (初 め て
2、
* 2回
目
* 3回
日以 上 )
イ ンタ ー ネ ッ ト上 で の コ ラボ レー シ ョンは成 功 した。
(Yes *No) 3、
"no"と 答 えた方 そ の 理 由 は ? a.コ ミュ ニ ケ ー シ ョンが うま くで きなか った。
4、
b。
イ ンフ ラ の 不 整備
c。
そ の他 (
)
コ ラボ レー シ ョンにイ ンタ ー ネ ッ トを使 うの は有 効 的 な 手 段 で あ
る。
(Yes *No) 5、
"no"と 答 えた方 そ の 理 由は ?
6、
商 業 ベ ー スで もや って い け る と思 う。
(Yes *No) 7、
"no"と 答 えた 方 そ の 理 由 は ?
8、
今後 、もっ とネ ッ ト上 で の コ ラボ レー シ ョンが盛 ん にな る と思 う。
(Yes *No) 9、
又機 会 が あれ ば、や りた い 。
(Yes *No)
早稲田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /_ 2研究室
10
ア ンケ ー ト回答 者 の 国 内外 比 率
卜上でのコラボレーションの経験数は ? 三回
NO 12%
以上
40%
二回
13% 2、
4、
コ ラボレーシ ョンにインターネッ 卜を使 うのは有効的な手段である。
O NM
│「
イ ンターネッ 卜上でのコラボ レー ションは成功 した。
6、
早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /_
史 研究室
商 業 ベー ス で もや って い け る と思 う。
11
8、
今 後 、もっ とネ ッ ト上 で の コ ラボ レー シ ョンが盛 ん にな る と思 う。
NO 6%
YES
94% J
又機 会 が あれ ば、や りた い 。
朝
田大学理工 学部建築 学科
渡 辺仁史研究室
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4-2)事 例 結果 VDS'96:Autogenerative Process ll1996/1/3∼
26"
University of British Clumbia ■ 内容 非 建 築 的 な もの か ら言 葉 を表 わす ドロー イ ング とモ デ ル を作 成 す る。 ■ 目的 1.デ ザインの場 においてすでによ く知 られたツールを完全 に修得するた
め様 々な ソフ トとハー ドを使 い、コ ンピュー ター に従事す る。 2.コ ンピューターの過度 に複雑で機械的な面 の認識 を克 服す る。 3.手 に入る全て のデザイ ンツール を用 いて、 それぞれの媒体 の論理や能 力、限界 をよ り理解す る。 4.ド ローイ ングとモデルの役割 を調査する。 ■方法 ・素材 1.素 材 となるオブジェか 写真 を選び、白黒写真 にする。
・パ ター ンの形成
1.鉛 筆 を使 って ベ ラム紙 に トレー ス して い く。その際繰 り返 して起 こる 線、表面 のパ ター ンを意識する。 点、 2.3パ ター ン用意す る。 3.ス キ ャンして フ ォ トショップファイル を作 る。 4.オ リジナル の素材 をスキ ャンして フォ トショップファィル を作 る。 5。 フィルターな どを使用 してオリジナルから 3種 類 のパ ター ンを用意す る。 ・パ ター ンの整理 1.6つ のイメー ジをMiniCADに 取 り込み線画 を トレー スさせ る。 2.レ イヤー によ り合成 させ 、3パ ター ン用意、 プ リン トアウ トする。 一つのマ トリックス と見立てることが 出来 る。 3。 これ らは、 ・形成 1.一 つ選びそれ を平面図や断面図 に見立て 3-d化 する。 ボ リュー ムを生 成す る際は押 し出 しが最 も有効であ る。 2.ア ナ ログモデル を生成す る。 そ の際今回の変換 に最 も適切 と思われる材 料 を使 う。 3。 これ を研 究 モ デル として 分析す る。 早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
渡υ鍛
"銃
室
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EDS'95:Modular Shelter ・ 1995/11''
University of British Columbia ■ 目的 1.内 側 と外側 の 間 の空 間 的 関係 を 最 大 限 に引 き出す 。
2.表 面 描 写 によ りすで に研 究 され て い る空 間 的 関係 をよ り拡 張 して い く。 3.空 間 的描 写 に よ り、固体 と空 間 の 関係 を検 討 す る。
■方 法 1.敷 地 :ブ リテ ィ ッシュ コ ロ ン ビアの 公 園 の うち の 好 み のス キ ー 又ハ イ キ
ング コー ス の 非常 に 小 さい 場 所 。また は、ブ リテ ィ ッ シ ュ コ ロ ン ビアの
Hyphocus島 の 非 常 に小 さ い 場 所 。 2.敷 地 面積 :40 sq.m。 (432sq.ft。 ) 3.二 つ の 内側 空 間 か らな る シェル タ ー を作 る。そ の 際 キ ッチ ンカ ウ ンタ ー
を使 って そ の二 つ を分 け る。 4.空 間 的描 写 に 対 す る集 合 的 又 は反 射 的装 置 と して 暖 炉 を用 意 す る。 5.壁 を完 成 させ るため、モ ジ ュー ル の 組合 わ さった もの をよ う いす る。 6.急 勾 配 の屋 根 を用意 す る。 7。
最 終 プ ランは長 方形 で は い けな い 。
■ 要求 図 面 シェル タ ー の コ ン ピュー タ ー モ デ ル コ ンポ ー ネ ン トの 分解 図 交通 手 段 の 要 素 平面 図 内側 と外 側 の 空 間 を最 も良 く表 わ して い る 内観 パ ー ス 外観 パ ー ス 遊歩 道 沿 いの ポ イ ン ト
早稲田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /_ t研究 室
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VDS'96:空 ← 間 → 地 ―PA'96 ・ 1996/Aug.∼ Sep."
MIT 熊 本 大 学 、京 都 工 繊 大 学 、 ■ 内容
4つ の 農 業 用 サ イ ロ を材 料 と して 10月 29日 か ら 11月 5日 まで の 期 間 に熊 本市 内 の 九州 電 力熊 本 支 店 跡地 に、オ ブ ジ ェを作 成す る。 ■ 目的 くま も とア ー トポ リス '96国 際建 築 展 にお け る熊本 まちづ く り展 の一 貫 と して 、ア ー トス テ ー シ ョン を企 画 す る こと にす る。これ は、ア ー トリン グ と名 付 けた展 示 回路 を熊本 市 の 中心 部 に設 定 し、あ らゆ る ジ ャ ンル の 創 造 にか か わ る作 家 と市 民が都市 、造 形 、環 境 な どにつ い て発 表 や 意見 交 換 の 場 を持 つ ことを 目的 と して い る。 ■方 法 0熊 本 大 学 、 TeamA,B,Cの 三 チ ー 京 都 工 芸大学 、MITの 三 校 か らな ってお り、
ム か らな り、各 々 のチー ム には、三 校 の メ ンバ ー が各 々含 まれ て い る。 ・DXF data、 VttILを ホ ー ム ペー ジ に乗 せ る。 ・ビデ オ カ ン フ ァランス &ホ ワイ トボ ー ド(CU_SeeMe) ■ 途 中経 過 “スチ ー ル ドラム "に つ い て ● “環 境 装 置 ";な ぜ “スチ ー ル ドラム "な の か ? ・題 材 と して見 た スチ ー ル ドラム ↓ ・円柱 と言 う単 純 な形態 ・二 次元 形 態 の 長方 形 をボ ル トで 固定 した 単 純 な構造 ・分解 、再 構 築 、素材追加 、等 様 々 な ア プ ロー チ ↓ ・新 しい イ メ ー ジ の 展 開 ・発 想 の 面 白 さ ● 制作 条 件 ・ス チ ー ル ドラム の うち 3個 は、現 状 の 状 態 に復 元 して 持 ち主 に返 却 、8つ に 分解 の み可 能 。 ・残 り1個 は 、加 工 (溶 接 、溶 断 )が 可 能 。 ・ ドラム缶 へ の 他 の要 素 の 付 加 、塗 装 は可 能 とす る。 ・敷 地 表 面 の 舗 装 を可 とす る。 早稲 駄
学理 工 学部建築 学科
渡辺 / 史 研究室
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VDSi96:Monument to 1997 Competition "進 行 中 "
Hong Kongl」
niversity,etc。
■ 内容
1997年 に イ ギ リスか ら中国 に返還 され る香港 のモ ニ ュ メ ン トをデザ イ ンす る。 ■ 目的 1.最 新 の イ ンタ ー ネ ッ ト技術 が どの 様 に して 、デ ザ イ ンにお け る共 同作 業 に
利 用 出来 るか を探 る。 2.他 の 大 学 等 で 生み 出 され た デザ イ ンを研 究 す る。 ■方 法 異 な る場 所 に い る学 生達 が 、 ― る。 コ ミュ ニ ケ ー シ ョンの方 法
上 で デザ イ ンを創 るた め に 共 同で作 業 す
:
*添 付書 類 (グ ラフィ ッ ク、サ ウ ン ド等 ) *相 手 の ftpサ イ トヘ 転 送
*WWW上
に乗 せ る
*チ ャ ッ ト *ビ デ オ カ ン フ ァラ ンス &ホ ワイ
早稲田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /
トボ ー ド(InPerson,CU_SeeMe)
2研究室
16
VDS'95:Center for Cultural and Religious Studies near a Japanese
shrine in Miyaima "終 了 "
IIong Kong University,etc. ■ 内容 宮 島 の 神 社 の 近 くに文 化 、宗 教 的研 究 セ ンタ ー をデ ザ イ ンす る。 ■ 目的
1.Virtual Design Studioは 、異 な る場所 に い る人 々 が 一 緒 に作 業 す る こと が 出来 る仮 想 の ア トリエ を作 る た め に コ ン ピュー タ ー ネ ッ トワー ク を利 用 して い る。 2.デ ジタル デザ イ ンの コ ラボ レー シ ョン に ま つ わ る社 会 的 、技術 的 問題 を探 究 す る。 3。
この研 究 は、科 学 技術 を通 して 、デザ イ ン コ ミュ ニ ケ ー シ ョンを最 大 限 に
利 用 す るた め の 努 力 の一 端 で あ る。 ■方 法
それぞれ の生徒が、 他大学 のパー トナー と相談 を して 自分達 自身 のデザイ ン を追及 して い く。 ■途中経過 1.仮 想 のデザイ ンスタジオで の作業 では、 通常 のデザインワー クで遭遇す る 問題 とは違 った問題 にで くわ した。 2.コ ンピュー ター は、まだ十分 にデザイ ンする環境を提供 していないので、 今まで通 り考えを構成す るためスケ ッチ をした。 最初 は、 3.し か し、 後 にコ ンピュー ター を使 い、 世界中の見知 らぬ人 と接触 し自分達 の アイディアを説明 しあい、問題 も発 生 しなかった。 E― maiを 使 っての コ ミュニ ケー ションに不備が 出てきた。 一方的 4。 しか し、 なディスカ ッションになって しまい、 相手 の意見 に途 中で コメン トする こと が出来なかった。 5。 次 の手段 として、 オンライ ンチ ャッ トを利用 したが、 時間的ずれが、生 じ た。又 ビデオ会議では、汚 い画像 の向 こうに相手 の姿が写 しだされ声 も聞 き 取れた。 ■結論 仮想 の世界 は、 我 々建築家 の仕事 に、又情報 を読み取 る方法 にどの様な影響 を与えるであろうか。一つの 問題 として、 仮想 の世界は、具体化 された世界 で 早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /_ t研究室
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あ る ことだ 。規 模 も位 置 もな い 。ネ ッ トをサ ー フす る時 、我 々 は ど こに い る の か意 識 しな い し、物 理 的国境 も意識 しな い。仮 想 の 部屋 を不 特 定 多数 の 見 知 らぬ 人 と同時 に分 か ちあ う。人 と会 話 を交す 時 、我 々 は、相 互 に影 響 しあ い 、 身 の 振 る舞 い を選 択 し変 え る。しか し我 々 が 情 報 を掲示 す るネ ッ ト上 で は 、 この ことは起 こ りえな い。だ れ で も、我 々の 掲 示 を読 む ことが 出来 る。さ らな る 問題 と して は、我 々 が どの情 報 を見 せ た い の か を非常 に注 意 深 く選 ば な く て はな らな い こ とで ある。デ ジ タル は、よ りた くさん の 情 報 を創 り出す こ と を可 能 に して くれ た が、今 や 、問題 はそ の選 択 にな って い る。
早稲 己大 学理 工 学 部建 築 学科
渡辺
/_t瞬究 室
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Workshop on―
and C01laboration "1995/9/11∼ 12"
■ 内容 イ ンタ ー ネ ッ ト上で の コ ラボ レー シ ョンに必 要 だ と思 わ れ る プ ロ トコ ル の 改訂 を推進 して いるW3Cの た め の 背 景 を作 る。 ■ 目的 広 範 囲 の非 同期 的な コ ラボ レー シ ョンア プ リケ ー シ ョン、特 に 96年 初頭 まで に衝 撃 を与 え るで あ ろ う もの をサ ポ ー トす るWebプ ロ トコ ル に対 す る 拡張。 上 で の コ ラボ レー シ ョン をよ り便 利 にす るた め の 開発 段 階 の 技 術 ― の 継 続 的研 究 に対 す る 出発 点 とす る。 ■構 成 。 ヽIassachusetts lnstitute of Technology Laboratory for Computer
Sclence ・Artificial lntelligence Lboratory
oWorld Wide Web Consortium ■ ア プ リケ ー シ ョ ン 1.リ アル タイ ム システム
・WebTalk:Web上 で の 多 数参 加 の ビデ オ会 議 」udith Donath,MIT M[edia lab
Niel Robertson,NIIT NIedia bb ・Ubique's
Virtual Places:― 上 で の イ ンタ ラクテ ィ ブ な コ ミュニ
ケ ー シ ョン
Kirk Scott,Ubique,Inc. 2.グ ル ー プウェ ア システ ム ・Workgroup Web Forum:― ベ ー ス の グル ー プ コ ラボ レー シ ョン用 ア プ リケ ー シ ョンツ ー ル
Dah Ming Chiu,Digital Equipment Corporation David Griffin,Digital Equiplnent Corporation olnterNotes and Collaborative
`Filtering:Webの ナ ビゲ ー タ ー Dave Newbold,Iris Associates,Inc. 早稲 田大 学理 ■学 部建築 学科
痴
4_ t研 究室
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3.情 報 共 有 ス ペ ー ス 。 Shared lnformation Space:イ ンタ ラクテ ィ ブな コ ラボ レー シ ョンシ ステ ム
Sankar Virdhagriswaran,Crystaliz lnc. NIike Webb,Crystaliz lnc. Jeffヽlallatt,Crystaliz lnc.
・Collaboration
with HyperNews:HyperNews(―
上 で会 議 を可 能
にす る もの)で の コ ラボ レ ー シ ョン
Daniel LaLiberte,NCSA ・Supporting collaborative inforrnation sharing with the World一
Wide Web:情 報 共有 ス ペ ー ス Richard Bentley,GMD FIToCSCW Thilo Horstrnann,GMD FIToCSCW 4.Group Kno、vledge ・The
Open Meeting:会 議 、計画 、方 針 、経 験 を構 成 して い く John Co Mallery,NIIT Artificial
lntelligence Laboratory Roger IIulwitz,MIT Artificial lntelligence Laboratory
oCollaborating around Shared Content on the―
:共 有 して い る
情 報 で の コ ラボ レー シ ョ ン をサ ポ ー トす る
Tom Gruber,Stanford University 5。
Annotations(注 釈 ) 。 Public Annotations:機 能 して い る コ ラボ レー シ ョンシス テ ム と誰 も
使 って い な い シス テム の 両 者 に対 して 、そ の 原 因 とそ れ を克 服 す る方 法 を示 す
Wayne Granllich,Sun Microsystems ・Generalized Annotations for Shared Conllnenting,Content Rat一
ing,and Other Collaborative Usages:Web上 で の 独 断 的 な もの に対 し て 、基 準 とされ る 注釈 を加 え る ヽlartin Roscheisen,Stanford l」 niversity Computer Sci―
ence Department Terry Winograd,Stanford l」 niversity Computer Science Departinent 師
″大 学理 工 学部建築学科
渡辺 /_2研 究室
20
Wetlce96 "Collaborating on the lnternet":The World― Wide Web and Beyond" ■ 内容
WET ICE'96は
、同時 平行 で行 わ れ て い る 7つ の個 々 の ワー ク シ ョ ップ か ら
な って い る。 ■ 目的 この ワー ク シ ョ ッ プは多 数 の ア プ リケ ー シ ョン範 囲 、特 に イ ンター ネ ッ トを 利 用 す る技 術 、にお ける コ ラボ レー シ ョン に 関連 した イ ンフ ラ記事 に フ ォー カ ス して いる 。 ■方 法
*Workshop on Web lnfrastructure for Collaborative Applications *Workshop on ProJect Coordination
*Workshop *Workshop *Workshop *Workshop *Workshop
on Electronic Notebooks on Enterprise Security on Shared Design and Prototyping Environnlents on Distance Learning on Requirements Engineering
一Workshop on Web lnfrastructure for Collaborative Applications― ■ 内容 この ワー ク シ ョ ップは 以 下 の 主 な 質 問 につ い て言 及 して い る。 「Webは 、グ ロー バ ル に共 同作 業 を して い る環 境 にあ る企 業 に とって 、開発 中 の 又 は、導 入 され て い る ビジ ネ ス ソ フ トの 基 盤 とな るか
?」
■考 察 まず 、コ ラボ レー シ ョン用 の ア プ リケ ー シ ョンに課 せ られ て い る 要 求 を 明 確 にす る必 要 が あ る。これ は、次 の 質 問 の 答 え を含 む べ きで あ る。 「Webベ ー ス の ソ フ トは、グ ロー バ ル に展 開 して いる企 業 が 直 面 して い る こ とへ の 答 え とな りえ るか
?」
2番 目 に、開発 に対す る 要 求 を 明確 にす る。つ ま り、 「 ア プ リケ ー シ ョンは 、これ 迄 とい った い どん な違 い が あ るのか ― 「どの様 に、 WWWの 開発 は 実現 した のか ?」 「どの欠点 を 明確 にす べ きか 、又 、どの解 決 が 可能 か ?」
?」
3番 目 に、明確 に され た要 求 の 重 要 性 を決 め な くて はな らな い 。この こ とは、 あ いて 側 のWWW開 発 に対 す るセ キ ュ リテ ィ、効 率性 、プ ロ トコル 、言 語 、組 早稲田大 学理 工 学 部建築 学科
痴 4_ 史 研究室
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織 構 造 の 様 な議 論 余地 が あ る 面 を含 む。 ―Workshop on ProieCt COordination― ■ 目的
有益であるために、プロジェク トコーディネー ションサポー トツールは、い くつかの企業と技術的な目的を満足 しなくてはならない。この種 のソフ トに 対する総合的な企業の目標 は、プ ロジェク トのコス ト、 時間、リスクを減 ら し、 基本的に、コーディネー ション 製品 とその過程 の質 を上げることである。 サポー トツール の仕事は、まさに適 した時 に適 した人に適 した情報 を与える ことにある。 ―Workshop on Enterprise Security― ■ 内容 この ワー ク シ ョ ップ は、企 業 間 シス テ ム のセ キ ュ リテ ィ に対 す る問題 と挑 戦 に フ ォ ー カス して いる。 ■ 目的 企 業 は ます ます 、仕事 をサ ポ ー トす るた め に情 報 システ ム に 頼 って きて い る。多 数 の企 業 間 で の相 互 性 や 協 調 性 を高 め るた め に統 一 した 、電気 的 接続 の 必 要 が あ る。これ は、企 業 のセ キ ュ リテ ィや機 密 をよ り重 要 にす る。しか し、多 数 の企 業 が セ キ ュ リテ ィ に対 して 異 な る 方針 を持 って い た り、安 全 性 の 低 いイ ンター ネ ッ トを通 して の 接 続 の場 合 、達 成 す るの は よ り困難 とな る。これ らの企 業 間 の シス テ ム は 莫 大 な規 模 で 、ツ ー ル と技 術 は、セ キ ュ リ テ ィ の 仕 様 書 、分 析 、導入 の サ ポ ー トに必 要 とされ て い る。我 々 は、イ ンタ ー ネ ッ トとセ キ ュ リテ ィの 両 方 の 第 一 任 者 を寄 せ 集 め る 予定 で あ る。
Workshop on Shared Design and Prototyping Environments― ■ 内容
このワー クシ ョップは共 同デザイ ンの コ ン ピューターサポー トにフォー カス して いる。 仮想環境 を可 能 に し、経験 の分 かち合 いや技術 開発 に対 して 具体的 には、 フ ォー ラムを提供する。そ して、これ らの環境 に従事す る人達全てのために CADや 動的 に変化す るWebベ ー スのノー ト等 を 同席 している感 覚 を作 り、 共有す るための ビデオ会議や共同 のWeb上 のベー ジの役割 を見て い く。 痴 ″ _ 史 研 究室
″ 9 ,“
早稲田大 学理 工 学部建築 学科
■考察
vdsは 、ネッ トワー クコ ミュニ ケー ションを含んだ伝統的なデザイ ンスタ ジオの拡張である。なぜな ら、 そ のス タジオは、もはや 境界線がな いか らであ vdsへ の同席 を作 る基礎 は、単独や共同で作業す るためのサポー ト技術 る。 の理解 を要す る。単独で作業 しているときで も、そ のデザイナー は、アクセス してきた人達 に現在 のデザ インの状況を提示 していることで、間接的 にも他 人 と共 同 して い る。また、共 同で作業 して いるときは、そのスタジオは、ビデ オ会議や ホワイ トボー ドを使 うことによ り境界線 のな い会議室 となる。
Workshop on]Distance Learning― ■ 内容 この ワー クシ ョ ッ プは下 記 の シス テ ム とネ ッ トワー ク関連 の 問題 に フ ォ ー カス して いる 。 ・バ ン ド幅 の 有 効 的利 用 ・マ ル チ メデ ィ ア形式 で の ノー ト 0デ ジ タル レ コー デ ィ ン グ ・教 育 用 素材 の 準備 と発 表 ・宿 題 の 提 出 、採 点 ・共 同 グル ー プ 研 究 、復 習 、教 育 0パ フ ォーマ ンス と測 定
0信 頼 性 と許 容 誤差
・調査 と 自動 制 御 ・教 授 と生 徒 との 同調 ・マ ル チ キ ャ ス テ ィ ング の 有効 的利 用 ―Workshop on Requireinents Engineering― ■ 内容
このワー クシ ョップは、アイデ ィ アと結果 を共有す るための以下 の 2つ の 関連 した関心をもつ人達 に機会 を与え る。つ ま り、コ ラボ レー シ ョン技術 に そ して、ネ ッ トワァ ク化 した企 業や仮想企業 必要な 工学 に関心 のある人達、 に必要な工学 又は企業プ ロセスエ学 に関心 の ある人達である。 ディスカ ッションの トビックは以下 の通 りである。 ・ネッ トワー ク化 した企業や仮想企業内でのアプ リケー ションに必要な工学 ・現存 の企業 をネ ットワー ク化 していくための方法 ・ のリソー スに必 要な工学や管理 に対す るイ ンタラクティブな技術 ― の利用 早稲田大 学理 工 学部建築 学科
痴 ″ 雙 研究室
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CSCW'96:Cooperating Communities "1996/11/16∼ 20" ■スポ ンサー ・acm
・Andersenn
Consulting
oSInart Technology ・Intel
oSun ・Lotus ・ヽrentana ■内容
全て のワー クショップは、マサチューセ ッツ州ケ ンブ リッジのハ イア ッ ト リー ジェンシーホテルにて 11月 16日 土曜 日に行 われる。 ワー クショップは、 半 日と全 日の 2つ の種類 に分 かれる。 ・半 日ワー ク シ ョップ
Wl.Extending CSCW Into Domestic Environments(Morning) W2.Approaches For Distributed Learning Through Computer Supported Collaborative Learning(ハ 、 fternoon)
'AB
V-, i= vJ
W3. CSCW and Organizational Learning W4. CSCW and the Internet W5. Commercial Use of Meetingware W6. Introducing Groupware Into Organizations: What l-eads to Successes and Failures? W7. Integrating Personal and Community Recommendations in Collaborative Filtering W8. Tacit Knowledge: Icebergs In Collaborative Design W9. Strategies For Collaborative Modeling and Simulation W10. Design and Use of MUDs for Serious Purposes Wl1. Widening the Net: The Theory and Practice of Physical and Electronic Communities 早稲田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 /取 り 銃 室
ERCIM/W4G,Sal■ kt Augustin,Gerrnany "1996/2/7-9" ■内容 この ワー クショップの主 な部分 は、 最近開発 された り又は現在開発 されて いるWebベ ースコラボ レー シ ョンシステムの発表 とデ ィスカ ッションか ら なる。この考えは、イ ンタラクテ ィブなセ ッシ ョンか らな り、 そ のなかで誰 も が ワー クショップ の参加者 とこのシステムや特徴やデザイ ンや 弱点な どを 討論す る機会 を与 え られる。 もしあなたが この ワー クシ ョップに参加 したいのであれば、このよ うな徹 底的な発表 をしなければな らな いの ではな く、 単 に、 短 い発表 を行 って もい いし、 又ただ参加す ることだけで もできる。 ■ 目的
Computer― Supported Cooperative Work(CSCW)は 、10年 以 」二も活 は、イ ンター ネ ッ トを通 して共 同作業 発な研究 を発表 して きている。 ― をサポー トする基盤 として特有な可能性 を提供 している。他方、 Webの 構造 は、 克服す るのが 困難なCSCWア プ リケー ションヘ 障壁 を負わ している。一 Webベ ースの アプ リケー ションが現われ始 めた。 昨年 に渡 って、 この ワー クショップの 目的は、この分野 に関心 の ある人達 とコ ンタク トを とり、コ ラボ レー シ ョンをサポ ー トす るWebベ ー スのシステム のデザイン、 建設、 配置 に関わ る機会と問題 につ いてお互 いの経験か ら学ぶ ことである。 W3Cに 代わってINRIAや ERCIMに よ り また、このワー クシ ョップの結果 は、 遂行 された研究 にそそがれ る。
早稲田大 学理 工 学部建 築 学科
度辺 /_コ 嘲 銃 室
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GreenSpace Project II
rz,-fi
>t-
Human Interface Technology I:.b
'Alias ' Armstrong Aeromedican Research l-aboratory (AAMRL) 'Digital Equipment Corp. 'Fluke .Franz
'American Express Co. 'Boeing
'Division 'Ford Motor Co. .Fujitsu
'Hewlett Packard 'Insight
'Hughes ' Industrial Technology Research Institute ' Institute for Information Industry 'Kopin Corporation 'Microsoft 'Microvision Inc. .NBBJ 'Philips 'Rockwell Corporation 'Samsung 'Sharp Corporation 'Starke Diekstra 'Stratos 'Sun Microsystems 'Tektronix 'Telecom ltalia 'Teleres 'Texas Instruments . 'Virtual i/o Virtual Reality Inc. (VRI) 'Virtual Vision 'U.S. Navy ' tl.S. West Communications
rHH! Greenspace Ⅱの 目的は、配布 されているVRを 特定 のアプ リケー ション 領域 に適用す る ことで ある。そ の アプ リケーシ ョンは、 建築デザイ ンとす る。 Greenspace Ⅱの努力は、デザイナーの作品を分析 とコメン トのために特 定 の視聴者 に発表するとい うデザイナー にとって普通 の状況 にフォー カス を当てて いる。 ■途 中経過 The CEDeS研 究所 とGreenspace Ⅱのチー ムは、Seattle professional communityと Department of Architectureか ら建築家を招待 してた くさ んの実験的なデザイ ンを調査 している。現在、このシステムは、 HIT研 究所 内 で配布 されている。これか らの研究 によ り、 地理的に離れた所で もこのシス テムが導入され る予定で ある。 早稲 己大 学理 工 学 部建築 学科
痴 4_ 史 研究室
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【5】 結果十考察 十展望
5-1)概 要 イ ンター ネ ッ ト上で、コ ラボ レーシ ョンを実践 している所 を探す上で、ま VDSⅣ irtual De― ず大学が主体 となっているなかで一番大 きな ところは、 sign Studio)で あった。 企業が主体 となって いる ところは、コ ラボ レー ショ ンは実践 して いるのだが、ホー ムペー ジを持たずイ ン トラネッ トで実施 して いる所がほとん どであった。ホー ムペー ジを開 いて コ ラボ レー ションをして いる所 は、そ の 内容が理論的な事や技術的な事でワー クシ ョップを行 って い た。さらに当初 は、 イ ンター ネ ッ ト上での コ ラボ レー ションとしてまず思 い ついた、 物理的 に離れた人達 と一緒 に、ネ ッ トを通 じて画面上で共同で設計 を行 うことを想像 して調 査 したが、 実際 にそれ を行 って、ホームペー ジ上に GreenSpace Prdect Ⅱとい 発表 をしている所 にはた どり着 けなかったが、 うワシン トン大学 のHuman lnterface Technologyし わ という所iが 、ネ ッ ト上で多数 の人が参加 しての設 計 を可能 にするソフ トを開発 し現在研究所 内で使 って い る。この種 の ソフ トは、色 々な所で開発 されてはいるが、ここが 恐 らく最たる もので、そ の名だた るスポ ンサ ー を見 て も推測できる。しか し、 主 にVDSを 中心 に分析を イ ンター ネ ッ ト上ではまだ使われて いな いので、 行 った。
早稲田大 学理 工 学部建築 学科
痴4
史 研究室
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5-2)VDSと は、 CADに
とって新 しい模範 となるもので、 デザイ ンが基本的 に社会的プ ロ セスであるという概念を紹介 している。それは、 建築 を学ぶ こととデザイ ン VDSは 、また時間と空間 を教えるとい うことの新 しい方法 を強調 している。 の境界 を超えて遠 く離れたスタジオ をどのように運営するか を描写 してい る。それは、 共同デザインにお ける同期的又非同期的な技術 を調査 して、 WWW上 にVDSを 発表す る ことによ り、デザイ ン教育 の民主化 へ の動きを始 めた。 最近では (1993、 1994、 1995)、 イ ンター ネッ トのような広範 囲 のネ ッ ト ワー ク上 にお ける コ ラボ レー ションに重点 を置 いた い くつ かのデザ イ ンプ ロジェク トが試み られた。コ ミュニ ケー ションや コ ラボ レー シ ョンの道 具 と しての コ ンピュー タの可能性 は、 す ぐに明 らかになった。そ してデザイン ネッ トワー クの重要性は、 複雑なデザイ ン用 のコンピュー タの重 要性 を超え 始 めた。
VDS95は 、ヨー ロッパ 、北 アメ リカやアジアの い くつかの大学 の学生や教 授が参加 し、 参加者達はコ ン ピュー タや遠隔通信 を利用 して創造的な コ ラボ レー シ ョンの見解 を深めた。スタジオは、 建築物 を共同で生産す る間、 基本 と な る概念的な定義やデザイ ン知識の組み立てに必要なデザイ ン手法 の開発 を論 じてきた。正式な認識 を調査、 発行、 改善す るための掲示板や電子メー ル、マルチメデ ィア の利用が実現 され るようになった。 従来 の アナ ログデザ イ ンのメデ ィアはデジタル と一体 となって作用 した。 VDSで は、コ ンピュー タソフ トは、技術サポー トがある間は期待 されて い た。デザイン教育 に強 く重点 を置 いてお り、 新技術 を深 く学ぶ ことではな い。 技術的なテクニ ックではな くデザイ ンの公表をす る ことによ リコ 学 生達 は、 ンピュー タの創造的な可能性 に対す る理解 を得た。コ ンピュー タの理論的な 一 面 に触れた のは、彼等が建築 を作るという過程 に着手 した とい う面だけで ある: これ らのツー ルが連動 した 時、デザイン知識 の開発、 統制、組み立てのプロ セスが、高度に組織化され る。それゆえに、デザイ ンを組み立てる最初 の段階 では、非決定的なデザイ ン研究だけでな く率直な会 議 までもが 開かれた。 VDSは 、デザイ ンの反復的な過程 によ り成 し遂げられ る、視覚化 と発 明 の両 方 にコ ンピュー タ の応用を示 した。我 々のビジョンは、デザイ ン分野 に存在 す る情報技術 を適用することではな く拡張す ることであ り、時間 と空間 の境 界 を超 える ことで ある。 早稲 己大 学理 工 学部建築 学科
渡 辺 仁史 研究 室
28
5-3)ア ンケ ー
ト分 析
今 回 の ア ンケ ー トは先 に上 げた 9つ の 質 問 を計 た。回答 者 の構 成 は、海外 47%で 国 内
53%と
11大 学 に調 査 を依 頼 し
平均 的 にな って お リー 国 に
片 寄 った 結果 で な い ことが 分 か る。まず コ ラボ レー シ ョンの 経 験 数 で あ る が、これ は 両極 端 には っき り と分 か れ た。つ ま り、ま る っ き り始 めて の 人 と 3 回以 上 と い う経 験 豊富 な 人達 とで あ る。さ らに これ を分 析す る と、海 外 の 中 での は
3回 以 上 の 占 め る割 合 は 62%な の に対 して 、国 内で の 3回 以 上 の割 合
11%と
コ ラボ レー シ ョン 経験 者 の
10人 に一 人 しか 経験 豊 富 な 人材 が
いな い と い う結 果 が 得 られ 、この 分 野 にお いて は 日本 が いか にで 遅 れ て い る かが 分 か る。 次 に、コ ラボ レー シ ョンが 成 功 した と思 うか ど うか とい う問 い に対 して は、大 多 数 の 人 が YESと 答 え て お り、着 実 に ノウハ ウが 蓄 え られ て い るの は 事 実 で あ る。で は NOと 答 え た 方 は どんな意 見 を持 って い るか 検 討 して 見 る と、 「最 初 に顔 を会 わ せ な い で 関係 を築 い て い くのが 困難 だ った 」00海 外 、女 性 といか に も外 国 人 らしく 目 と 目を見 て会 話 を し、お 互 いの顔 を見て 信 頼 を築 く彼 等 に とって い きな り見 ず 知 らず の 人 と共 同 で 作 業 を進 めて い く こ とに 最初 は戸 惑 った 様 で あ った 。 さ らに、 「成功 す るか ど うか は、そ の 計画 の 内容 、技 術 又 どれ だ け従 事 した か によ り、一 番 の 問題 は 、準 備期 間 が 少 な いの と技 術 サ ポ ー トがす くな い ことで あ る。」… 海 外 、教 授 今 回 の 調 査 で も多 か った意 見 が技 術 に 関す る ことで あ った。つ ま り、お互 い が コ ラボ レー シ ョンに必 要 な 技術 をあ る 程 度 知 って い な い と効 率 良 くプ ロ ジェ ク トが進 まな い とい う こ とで 、や は りまだ現 実 レベ ル と して コ ン ピュ ー タ の 習熟 が必 要 と され て い る のが 現 状 で あ る。又 国 内 の 意見 と して は、 「設 計 案 の ま と ま らなか っ た理 由 と して コ ミュ ニ ケ ー シ ョンが うま くとれ ・0 なか った 。さ らに 、回線 が遅 く作 業 だ けで な く、精 神 的 ダ メー ジ も受 けた。」 国内、男 性 や は り、海外 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョンは英 語 が基 本 な の で 、英 語 で 議 論 を 詰 めて い くの は 困難 で あ る と思 わ れ る。 次 に、コ ラボ レー シ ョン に イ ンタ ー ネ ッ トが有効 か ど うか とい う質 問で あ るが 、これ は、94%も の 人 が 前 向 きな意 見 で 、残 りの 早稲田大 学理 工 学部建 築 学科
渡辺 /_コ馘 銃 室
6%の 少 数 意 見 は、い 29
わ ゆ る 回線 速 度 や 、先 に 出 て き た お互 い が コ ン ピュー タ を使 い こな さな い と 機 能 しな い とい う意 見 で あ った 。 次 に、商 業 ベ ー ス で は どうか につ いて は 、約
2割 の方 が 否 定 的 な意 見 を示
した。そ の な か で もユ ニ ー クな 理 由 と して 、 「商 業 的 と い う意 味が ペ イす るか とい う ことな らNO。 しか し、企 業 にふ さ わ しいか な らYES。 重 要 な の は 、ネ ッ トワー ク環 境 によ り設 計 の 仕 方 が変 わ るので はな く、コ ミュ ニ ケ ー シ ョンの仕 方 が変 わ る ことに よ って 人 間 の考 え 方 が変 わ る と い う こと。そ う い う意 味 で 、た くさん の 資 質 を もった 人 間 を抱 ・・国 内、男性 えた企 業 に こそ ふ さわ しいの で は。」 た しか に、ペ イ す るか どうか は 現 状 で は まだ 無理 で あ る。そ れ ゆ え に今 回 の 調査 で も企 業 が コ ラボ レー シ ョンをや って い るホ ー ム ペ ー ジが な か った 理 由で あ る。しか し面 白 いの は 、ネ ッ トワ ー クが設 計 で はな く コ ミュ ニ ケ ー シ ョン を変 え る と い う ことで あ る。つ ま り、コ ミュ ニ ケ ー シ ョンが 変 わ る こ とによ り人間 の考 え方 が変 わ り、そ の 人が 作 る設 計 も変 わ って くる とい う論 理 で あ る。 次 に、今 後 盛 ん にな るか ど うか につ いて は、100%全 員 の 方 が 将 来 に対 して積 極 的 な意見 を もって い た 。つ ま り、今 現 在 イ ンフ ラや 技術 的 困難 、コ ミュ ニ ケ ー シ ョン不 足 、セ キ ュ リテ ィ の 問題 と数 々 抱 えて い るが 、将 来 的 に は解 決 され て い くで あろ うと い うの が現 場 の 意見 で あ る。 最後 の 質 問で 、又参 加 した い か につ いて はや は り高 い賛 成 が得 られ た。
NOと 答 えた方 は、そ の 理 由 と して 、そ の 方 は教 授 と い う立 場 にあ り毎 日の ス ケ ジ ュ ー ル が ぎ っ し りつ ま って い て 、そ こに時 間 を費 や す よ りも他 の方 法
の方がよ り生産性 を上げることが出来るとい うことであった。やは り、まだ この分野 は、 発展途 上の段階 にあ り、時間的 に余裕 のある学生が主体 となっ て押 し進めて いか ざるを得な いの は仕方がな い と思われ る。 以 上のよ うに、全体的にはイ ンターネ ッ ト上での コ ラボ レー ションに肯定 的な人が大部分であ り、 否定的な考 えの人は ごく少数であった。
早稲 雨大 学理 工 学部建築 学科
度通 /_史研究室
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5-4)コ
ミュ ニ ケ ー シ ョン 方 法
コ ラボ レー シ ョン の実 際 の 現 場 で は、コ ミュ ニ ケ ー シ ョンが どの 様 にな さ れ て い る の か 、熊 本 大 学 で グル ー プ ワ ー ク を研 究 して い る 高 橋 氏 に意 見 を 聞 く ことが 出来 た 。それ に よ る と、そ こで は、timbuktuを 使 って ス ケ ッチ を 物 理 的 に離 れ て い るメ ンバ ー と行 お う と した が 、や は り回線 の悪 さのた め あ え な く中止 した との こ とで あ った。これ は、当初 か ら予 測 されて い た ことで あ り、イ ン フ ラ の 整備 が今 だ 十 分 で な い ことが 実 際 の 現 場 で さ らに立 証 され た 。つ ま り、所 詮 はイ ンタ ー ネ ッ トと い って も、声 を伝 え るだ け のた め に整 備 され た電 話 回線 を 利 用 して い る 限 り、このよ うな技 術 的 な 問題 は避 け られ ず 、今後 、この 銅 線 に代わ り光 フ ァイ バ ー の 整 備 を早 く進 めて も らい た い と こ ろで あ る。 この よ うに、決 定 的な技 術 的 問題 をは らんで い るた め 、ネ ッ ト上 で 、共 同 に 作 業 を進 め る ソ フ トは徐 々 に 出て きて は い る もの の、100%活 用 され る に は至 って い な か った。
VDSを さ らに分 析 して み る と、プ ロ ジ ェ ク トに対 し、い くつ か の そ こで 、 チ ー ム に分 か れ 、そ れぞ れ の チ ー ム が独 自 に作 業 を進 め 、独 自の ホ ー ム ペ ー ジ を作 り、途 中全 体 会議 な ど を しなが ら最終 的 に、選 考 す る とい った 方 法 が 、 ほ とん どで あ った 。そ こで 、問題 とな って くるの が 、そ れ ぞ れ の チ ー ム の コ ミュ ニ ケ ー シ ョンの仕 方 で ある が 、こ こで もVDS'96で 熊 本 大 学 と京 都 工 芸 大 学 とMITが 共 同で作 業 を行 って い る プ ロ ジ ェ ク トに参 加 して い る、熊 本 大 学 の 高橋 氏 に貴 重 な意見 を 聞 く ことが 出来 た。以 下は、氏 の 返事 そ の もの を 抜 粋 して あ る。 コ ミュ ニ ケ ー シ ョンは、大 き く 2つ に 大別 され ます 。
1.3チ ー ムす べ て が 参 加 す る全 体 会議 。 2.チ ー ム 内でデ ザ イ ン検 討 な どを行 う個 別 会 議 。
<コ
ミュ ニ ケ ー シ ョンの方 法 >
1.全 体 会 議 (1)使 用 す る メデ ィア ・Webの 各 チ ー ム の ペ ー ジ ・Cu― SeeNIe ・Apple QTC(Kurnamoto,Kyoto),Picture tel(MI■ 渡 辺 仁史 研究 室
1■ つ0
早稲 田大 学理 工 学 部建 築 学科
――(ISDN) )一 ―
etirnbuktu
(2)会 議 の 進 行 につ い て プ レゼ ンテ ー シ ョンの 方 法 は、各 チ ー ム によ って 異 な るので す が 、基 本 的 に は timbukutuを 使 って発 表
者 が 自分 のwebペ ー ジを操 作 しな が ら、説
明 を して い く方 法 でや って い ます 。 す べ て の 発 表 が終 わ った後 、講評 会 を行 い ます 。 こ こで 、各案 に対 す る 質 問 、補 足説 明 、意 見 な どが交 換 され ます 。
(3)ス ケ ジ ュ ニ ル につ いて 全 体 会議 の ス ケ ジュ ー ル は 、主 に メ ー ル で 連 絡 され て い ます 。 全 体 会 議 の 日時 は、各大 学 の 先 生 方 が メー ル を使 って設 計 の 始 まる 最 初 の 段 階 で週 一 の ペ ー スで 行 わ れ る ことが 決 ま りま した。 現 在 は、ス ケ ジ ュ ー ル の 変 更 に 関す る ものが メ ー ル でや りと りされ て い ま す。 全 体 会議 の 最 後 に、次 の 全 体 会議 の 日時 の 確 認 を して い ます 。
2.個 別 会 議 (1)使 用 す る メデ ィ ア ・Webの 各 チ ー ム のペー ジ ・Cu― Seeヽle ・tirnbuktu
(2)チ ー ム 編 成 チ ー ム構 成 は、Kumamoto,Kyoto,MITそ れ ぞ れ 1人 づ つ 、計 二 人 です 。 これ は 各 チ ー ム 同 じです 。
>チ ー ム の 編 成 方 法 ・最初 に、 設計条件が提示 され各デザイナー は個人で設計を行 う。
3 ・最初の全体会議ですべてのデザイナーは自分の案 を説明する。 ・同時 に講評会が行われる。 ↓ 痴 4_ 史 研究 室
″ つ ,0
早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
・他 の作品を見て、チー ムを組みた い他 の大学 のデザイナー を、第 1希 望、 第 2希 望 として 2人 づつ選 び、メール によって両角先生 に連絡す る。集 まっ たメール を元 にチー ムを編成す る。 各大学で、 得票数 の多 か ったデザ イナーがチ ー ム リー ダとなる。
(3)デ ザイ ン展開
TeamCに つ いて説明 し デザイ ン展 開 は 3チ ー ムで異な ります。ここでは、 ます。 第 一 回目の全体会議で提 出されたチ ー ムメンバの案 についてチ ー ムとし て、 今後展開 していきたい部分 を抽出す る。
3 個別会議でチー ムのDedign Key wordを 決定する。
3 チ ームke y wordを 元 に各デザイナー は設計 を始 める。
3 各設計者 の案 の合成
3 各 自が さらに案 を展開 して い く
(4)会 議 の進行 メールで、 会議 の時間を決め る。基本的 には、 毎 日そ の 日の報告 を行 う。
3 各 自の案 の説明、 意見交換
webの 自分 の ペー ジを、timbuktuを 使 って説 明 しています。 会議では、 このよ うに、チ ー ムごとの 日毎 の報告会や会議 の 日時や変更 をメー ルにて 行 い、ビデオカ ンファレンス ソフ トであるCU,SeeMeや Appleの QuiCkTime Conferenceを 使 って会議 をし、timbuktuと い う遠 隔操作 を可 能 にす るソフ トを使って 自分 のホー ム ペー ジを説 明 している。他 の所 で も使 vdsの 様 に経験 用す るメデ ィアや方法 もにた りよった りであった。しか し、 の豊富な所だか らこそ このよ うに筋だってもの ごとを進めて い くことが出 や は りここで も問題が い くつか生 じている。次 に、問題点 と利点 来て いるが、 それぞれ について述 べ る。 早稲 麒
学理 工 学部建築学科
渡辺 /_t研 究室
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5-5)問 題点 十利点十それぞれ の展望 問題点、 1.イ ンター ネッ トを利用す るイ コール コ ンピュー タを使 いこなさな い と な らな い 2.海 外 との コ ミュニ ケー シ ョンで の英語 の議論 3.デ ー タの転送ス ピー ド 4.デ ー タの互 換性 5.ホ ームペー ジのア ップデ ー トの手間
まず、問題点 の一番 目に挙 げ られるのがイ ンターネ ッ トを利用す るイ コー ル コ ンピュー タを使 い こな さな いとな らな い とい うのが現状 としてあ り、コ ン ピュータをマスターす るのが大変なた め出来ないという意見があ る。しか し、 今 は多 くの学生達 は ヨ ンピュー タを使 いこなせた り、又技術サポー トを 強化 させることによ り解決 させている。そ して厄介な のが 英語 による議論 で あるが、これ に悩 まされて いる人が多 く、 議論が うまくできなかったため案 が一 つにまとま らず結局失敗 した という人もいて深刻な問題 となって いる。 しか しこればか りは、 英語 を勉強す るか、出来 る人に手伝 って もらうしか方 法 はな い と思われる。次 に出て くる問題 として、回線速度がある。特 に コラボ レー ションを実践 して い る人達 は皆 チー ムメイ トが各国に散 らばって いた りす るため、国内の回線 の 問題だけでな く、国 と国 との間 の国際回線 にもか な りの影響 を受けることになる。 例え ば、イ ンフラが整っていない第 二世界 や小国な どにチームメイ トが いる場合、 海外 との回線の細 さか ら来 る速度 の 遅 さか ら、会議がなかなか進行 しないな どである。また、イ ンター ネ ッ ト上で 配布 されて いる無料ソフ トの最新版 が出た りしたために回線がバ ンク常態 一番 のネックとなって いる。さらにそれぞれ にな り、 会議 に影響が出 るな ど、 が作成 したデ ー タのや り取 りの 中で、相手側が、作成 に当たったアプ リケー シ ョンを持ち合わせて いな いため、デー タを開 くことが出来な いとい う問題 も出てきて い る。たしかに、 現在 は互換性のとれているフ ァイル の タイプが 増 えて いるが、まだ全てではな いので これか らの ソフ ト業界 に期待 を望む と ころである。最後 の問題点 として、 各国 のチーム メイ トごとや、チー ム ごとの 発表 の場であるホーム ペー ジを毎回アップグ レー ドする のはかな りの手間 で、ましてや他人の作成 したhtmlを 手直 しするのは労力を必要 とする。で は、そ の解決策 を考察す る と以下 の様 になる。 働贖り辞理■
学
部建築 学科
渡辺 r
2研 究 室
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問題 点 の解 決 策 1.イ ンタ ー ネ ッ トを利 用 す る イ コー ル コ ン ピュ ー タ を使 い こな さな い と
な らな い 現 在 コ ン ピュ ー タ は、ます ます 操 作 が 簡 単 にな って きてお り初心 者 で も 買 った 後 す ぐに使 う こ とが 出来 て しま う ぐ らい にな って いる 。さ らには これ か らもっ と初 心 者 に とって フ レ ン ドリー な コ ン ピュー タが期 待 され るた め 、 時 と共 に解 決 され る問題 で あ る。別 の 方 法 と して は 、技 術サ ポ ー トの 強化 す る こ とによ って も改 善 され る。 2.海 外 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンで の英 語 の議 論 自分 で勉 強 す るか 、出来 る人 に助 けて も らうか しか 現在 は 方 法 が な い が 、 しか し、ソフ ト業 界 で は 音 声認 識 ソ フ トと同時通 訳 ソ フ トの 開発 が進 ん で お り、これ によ り将 来 的 に は 、こち らか ら 日本 語 で 話 して も相 手側 か らは英 語 に翻 訳 されて 聞 こえ る とい う とが 可能 にな る と い わ れ て い る。 3.デ ー タ の 転 送 ス ピー ド これ につ い て は、各 国 の 今後 の イ ンフ ラに期 待 す る しか な い が 、現在 各 国 、 特 に 先 進 国 は 急 ピ ッチ で イ ンフ ラ整備 を進 めて い る。個 人 で 解 決 す る 一 つ の 手段 と して、ネ ッ ト上 で の エ チ ケ ッ トで あ る通 称 ネ チ ケ ッ トを実 施 す る こ と で あ ろ う。つ ま リネ ッ ト上 で の 社 会 も、実社 会 と同様 個 人 のモ ラル が 問わ れ て い る ことに な る。また 、プ ロ ジ ェ ク トを進 め て い く上で よ リク リアな pictureや movieが 必要な ときな どは、ネ ッ ト上で公開 した り、 配布 した りす
るには限界があるので写真や ビデオやバ ンフレッ ト等を郵便で送付する事 で、 賄 っている。 4.デ ー タの互 換性
この問題 に対 しては、事前 の会議 の段階でアプ リケー ションを統 一 した り、同 フ ォーマ ッ トで開 くことの出来 るアプ リケー ションを使用す るほう が、ソフ ト会社が互換性 を増 していくのを待 つ よ りも早 い と思われる。 5.ホ ー ムペー ジのア ップデー トの手間
htmlの 対処 は、これか らのソフ ト業界 に、よ り簡単 に作成出来 るホー ム ベー ジ作成ソフ トの開発 を待 つか、チー ムのホーム ペー ジフ ォーマ ッ トを形 早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
痴″
2研究室
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成 し、ア ップ グ レー ドを用 意 にす るか 、htmlの 作 成 者 をだれ か 一 人 に 決 め 、 ア ッ プ グ レー ドは全 て彼 /彼 女 を通 して 行 うよ うにす る こ とで 、新 た に今 あ るhtmlを 理解 しな くて もす む 。 次 に イ ンタ ー ネ ッ トを通 じて の 共 同製 作 は、問題 点 だ けで な く利 点 もた く さん あ り、以下 の 様 に リス トされ る。 利点 1.情 報 の一 元 管 理
2.チ ー ム 編 成 の 柔 軟性 3.時 間 、空 間 か らの解 放 4.第 二 者 との 関わ り まず 、利 点 の一 番 目 に挙 げ られ るのが 情 報 の一 元 化 で あ る。イ ンター ネ ッ トで ホ ー ム ペ ー ジ を利用 す る ことによ り、個 々の メ ンバ ー が そ れぞ れ デ ー タ を重 複 して 管 理 す る必 要 が な く、ホ ー ム ペ ー ジ を管 理 して い る人一 人 だ けで よ く、又 、常 に 最 新 の 情報 が そ の ホ ー ム ペ ー ジ に喝采 され て い るた め 、誰 で も そ こに ア クセ ス す れ ば、全 て にお け る 最 新 の 情報 が 手 に入 る。つ ま り、分 散 さ れ た情 報 を個 々 に管 理 す るよ りも時 間 的 に も コ ス トの 面 か らも利 点 とな る。 さ らに実 際 に コ ラボ レー シ ョンを実 践 して い る人 達 に最 もイ ンセ ンテ ィ ブ な の は、や は り様 々 な才能 、個 性 、感 性 を持 ち合 わせ た人達 と一 緒 に作 業 が 出 来 る とい う こ とで あ る。これ は 、3番 目 の 利 点 と も重 な るの だが 、空 間 を超 え て の チ ー ム 編 成 が 可能 とな る こ とだ。イ ンタ ー ネ ッ トを使 わず して は、世界 の 人達 と共 同で 作 業す る こ とは、そ う簡 単 には 出来 な い。 最 後 に、利 点 の
3番 目 と 4番 目 に重 な る ことで あ るが 、プ ロ ジェ ク トに直
接 関わ って い な い 人 も、興 味 さえ あれ ば ど こか らで もア クセ ス して 覗 く こと が 出来 、又 コ メ ン トも出来 る の も時 間や 空 間 に東 縛 され な い 、イ ンタ ー ネ ッ トだ か ら こそ の メ リッ トで あ る。
早稲 田大 学理 工 学部建築 学科
渡辺 在史 研究室
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5-6)最 後 に 結 局 イ ンタ ー ネ ッ トを利 用 して の コ ラボ レー シ ョンをす る ことに メ リ ッ トは あ るので あ ろ うか。個 人 的 な 意見 と して は 、条 件 付 きで は あ るが メ リ ッ トは あ る と思 う。実 際 に 関 わ った 人 も 同 じ意 見 で あ る。な ぜ な ら、問題 点 と し て 上 が って き た 5つ の デ メ リッ トは 皆 、時 が 解 決 して くれ る 問題 で あ るが 、 利 点 と して 出 て きた 4つ の 事 柄 は、他 の もので 代 替 す る こ とが 出来 ず 、イ ン タ ー ネ ッ トな らで はの 特 性 で あ り、利点 で あ るた め 、や は リメ リッ トは得 ら れ る。しか し、多 忙 な人 に とって は、まだ 発 展段 階 にあ る この 分 野 は、メ リッ
トはあるがデ メ リッ トのほ うが秀でて しまうのが現状である。つ ま り、生産 性が低 いがためだ。これか らの展望 としては、一 刻 も早 くイ ンフラの整備が、 世界中に整い、ソフ ト業界がよ り簡単で互換性 の あるソフ トの開発が進め ば、最高の メデ ィアとして活躍 していくのは間違 いな い と言 える。
早稲 田大 学理 工 勢 搬 築 翔
痴 〃 _ 史 研究室
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【6】 参 考 文献 ・ヽZIDS'96:Autogenerative Process‐
"http://w、 vぃ′ .architectureoubcoca:8080/vds96/home/
vds96.htln" ・VDS'96:GYMNASIUM,Fencing
Salle/UBC― 一―
"http://― .architecture.ubcoca:8080/vds96/home/ vds96 2.htin'1 ・EDS'95:Modular Shelter/UBC― ―
"http://w― .architecture.ubcoca/eds95/" ・VDS'96:空 ← 間 → 地 ―PA:96-― ―
"http://1edoux.■ lit.edu/kkm/index/coverohtinl" ・VDS196:Monumentto
1997 Competition― ――
"http://arch.hku.hk/∼ vds96/'' ・VDS'95:Center for Cultural and Religlous Studies near a」 apanese. shrine in Miyaima一 一― ''http://arch.hku.hk/∼ vds95/" ・VDS'94-― 一
"http://arch.hku.hk/∼vds94/" ・VDS'93-一 一
"http://arch.hku.hk/∼vds93/" 。 、 lmRv cOllaboration PrdectS― 一―
"http://unlon.ncsa.uiuc.edu/HyperNews/get/恥 ″ 、 へv/ 、 collaboration.htinl" ・Workshop on― r and C01laboration― ――
"http://― .W3.org/pub/― /C01laboration/Workshop/ #proceedings" ・"Collaborating on the lnternet":The World Wideヽ Veb and Be― yond"― ――
"http://w― 。 cerc.― u.edu/WETICE/WETICE96.htrnl" 。 CSCWi96:Cooperating Conllnunities― ―一
"http://w-7.aCm.org/sigchi/cscw96/"
早稲己大 学理 工 学 部建築 学科
痴 ″ _2研 究室
38
'ECSCW'95:The Fourth European Conference on Computer Supported Cooperative Work--" http: / / ww'uv. nada. kth. se /ecscw9S / " .ERCIM/W4G___
"http: / / orgwis.gm d.de /W 4G / " 'SFIARE DesignNet Page--"http: / / gummo. stanford.edu/html/SIIARE/DesignNet.html" 'RdT Archs/dT AFI--"http: / /www.inforamp.netl-dutoit/index.html" 'GreenSpace Project II --"http: / / www. hitl.washington. edu/projects/greenspace/ " 'l{ellmuth, Obata * Kassabaum--" http: / / www. hok. com / techdemo. html " 'B.J.Novitski "Merging Virtual Technologies Change the Rules of Collaboration" --Arhitectural Record October 1996
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痴 ″ _ 史 研究室
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【7】 終 わ りに 今 回 の研 究 によ り、元 か ら興 味 の あ った コ ン ピュー タ ー の分 野 を さ らに 違 った アプ ロー チ によ りか い ま見 る こ とが 出来 、非 常 に い い機 会 を 与 えて 下 さ った と感 謝 して い ます 。そ もそ も僕 が この 渡 辺研 究 室 に入 る ことを決 め た の も一 番 ハ イ テ クな研 究 室 で 、僕 も愛 用 して い るマ ッキ ン トッシ ュで 組織 化 され て い て 愛 着 が湧 い たか らで す 。製 図 が 苦 手 で 、建築 嫌 い にな って い た僕 で した が 、こ こに来 て又違 った意 味で の 建築 に携 わ る こ とが 出来 、とて も感 謝 して お ります 。ほ とん どの 作 業 を 自宅 で 行 った た め 、研 究 室 に も顔 を出 さ
M2の 橘 木 さん と平 野 さんそ して 渡 ず 、そ れ で も温 か く見 守 って 下 さった 、 辺 先 生 に、この 場 をお借 り して 深 く感 謝 致 します 。そ して 、研 究 室 の 皆様 も含 め ま して 、ど う もお 世話 にな りま した。
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渡辺 /_ t研 究室
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:tlヽ
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