<人の集まり>の場に関する研究 情報伝達・空間移動の機能発達に基づく<人の集まり>の変化・多様性についての考察

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U9607 早稲 田大 学理 工 学 35建 築学科 卒業論 文 指 導教授

渡辺仁 史

<人 の 集 ま り>の 場 に関 す る研 究 ‐ 情報伝達・空間移動の機能発達 に基づ く <人 の集 まり>の 変化 。多様 性 についての考察― 西 ガヽ

Dcpartmcnt of Architcoure, School of Scicnce and Enginccring, Waseda University



<人 の集 ま り>の 場 に関す る研 究 ―情報伝達 ・空間移動 の機能発達 に基 づ く<人 の集 ま り>の 変化 ・多様性 につい ての考察 ―


a hitoshi

graduation

watanabe

g3do53-9

Lab.

thesis Iitaseda

mayu

univ.

konishi


mayu

1996 kon■ shi

はじめに

■は じめに 情報伝達の形態が、近年、多様化 している.手 紙、電話から始まって、電子メール、ポケット ベル、携帯電話、インターネットなどに至るまで様 々であ り、日に見えないネットワータ (都 市) にも日まれている9今 では、1:1、

1:n、 そして ■ :■ の コ ミユニケーシ ョンまでもが自分

の部屋でできる時代である。また、交通機関の発達により、物理的移■にかかる時間も変化を続 けている。例えば、1986年 、アメリカの レーガン大統領 (当 時)は 、スペースプレーン (極 超音速旅客機)と 呼ばれる、マ ッハ 5以 上で東京∼ニユーヨータ間を 2時間で結ぶ旅客機の開発 構想を発表 している.こ れらのことが、<人 の集まり>を 、変化/多 様化 させてい く。そ して、 今がまさにそのまっただなかである。そして、その <人 の集まり>は 、どのように変化 していく のだろうか. また、同時代に生活 していても、これらに全く関係なく日常を送っている人の存在 も忘れては ならない。それは、例えば携帯電話が、生活に必要ない人もいる。それがなくても十分にコミユ ニケーシ ヨンが成 り立っているのである。人の存在する場所や要求に応 じて、様 々なコ ミユニケ ーションの方法を採用している。どのような方法を、どのように採用しても、全体 として『コ ミ ユニケーシヨンJが 成立 していれば良いはずである。 以上が、この論文のテーマに興味をもった理由である.

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ sh■

目次

■ 目次 研究目的

-3-

研究背景

-4-

研究方法

-5-

研究結果

‐45-

考察

-54-

おわ りに

-56-

‐57-

H工 TOSHI

WATANABE

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研究 目的

■研 究 目的 本研究では、「<人 の集まり>の 場

=

人が互いに情報をや り取 りする場」

「情報 = 人が五感で感 じられる全ての事象」と定義 し、情報のや り取 りの手段 ・性質により異なる、<人 の集まり>の 場を示す新たな表現・評価方法を探 り、 ひとつの手法 として提案することを目的 とする。 <人 の集まり>を 研究するにあたり、<人 の集まり>の 場だけでなく、単位空間論では捨象せ ざるを得なかった人間の行為か ら、人が集まる為の行動 。手段、また 目に見えない

(ネ

ッ トワー

ク上の )<人 の集 ま り>も 取 り上げ、単位 とは違った、<人 の集 ま り>の 場の提え方 。評価方法 を探 る。また、本研究における <人 の集ま り>の 場は、密度が高 いこ とと、<人 の集ま り>の 評 価が高いことはイ コールではない。<人 の集ま り>の 評価をコ ミュニ ケ ーシ ョン度 とい う視点か らも評価する。

H工 TOSHI

WATANABE

LABo

WASIEDA

IJN工 V.


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研究背景

■研究背景 過去における<人の集まり>に 関する研究においては、単位空間論や、群集 として人間の 目に 見 える集 ま りを提えるものな どがある。 単位空間論は、主に日に見える物理 的 。身体的距離、密度な どか ら考えられている.そ して、 論文「非単位空間の存在性に関す る考察 ―単位空間の限界性 ―J(沖

種郎ほ か 2名 )に は、次

の よ うに記載 されている。 単位空間は、主体 と機能 と領域を限定す ることによ り分節が可能であ り、その内部的整合性 と 単位牢 間相互の因果関係を明 らかにすることができる。 しか し、機能の 目的性 と領域の隔離の ために、単位化操作の過程で人間の行為のかな り重要な部分を捨象せ ざるを得ない とい う限界 性をもってお り、 しかも、整合性 を求め る余 りに主体を取 りちがえる誤 りを犯 しがちであった ことが、近代合理主義の体験的歴史のなかで しば しば見受け られた。 この ことは、単位 化 とは異な る手法によってセ ッティングす べ き空間の存在 を示 している。J 群集 として論 じられているものは、人間を点で表示 し、密度が高いことを「集まっているJと 定義 してすすめ られるものな どであった。 これまでの研究では、<人 の集 まり>に お いてコ ミユニ ケ ーシ ョンとい う人間の行為は、抽象 化の 中で切 り捨て られ、議論の対象 として扱われることは少な く、建築空間 との関わ りについ て は体系だった研究は、未だ見受け られない。

HITOSH工

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研究方法

■研究方法 概要

l章

実空間 におけるく人の集 まり>の場

1-1-1)対 象 となる交通 。通信の手段 l-1-2)因 子の設定 1-1-3)チ ャー トの作成 (チ ャー ト1) 1-2-1)対 象 となる実空間における<人の集まり>の場 1-2-2)因 子の設定 1-2-3)チ ャー トの作成 (チ ャー ト2) 2章

く人の集まり>の 場の表現・評価方法

2-1)対象となる人が集まるために必要な手段、モデルの作成

2-2-1)対 象となる実空間における<人の集まり>の 場 2-2-2)モ デルの作成

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研究方法

1章

■ :章

1…

1-0)言

葉 の定 義

本論文における言葉の定義を行う。 「<人 の集まり>の 場 「情報

=

1-1-1)対

=

人が互いに情報をやり取 りする場J

人が五感で感じられる全ての事象J

と定義する.

象 となる交通 ・ 通信 の手 段

<AO集 まり>を 考えるにあたり、ます第一に二つに分類できる.物 理的な<人 の集まり>と 、 概念的な<人 の集まり>で ある。そして、それぞれの<人 の集まり>に 参加する為に交通 。通信 は必要不可欠である。そこでここでは、人が「物理的な集まりJま た F概 念的な集まりJに 参加 する為の手段となる交通 。通信の手段を中心として抽出する。さらに比較対象として個人的な情 報のや り取りには使用できないが、主な交通・通信の手段としての 5サ ンブルを含め、計 16の サンプルについて分析を行う。

概念的移動手段

物理的移動手段

01 郵便

01 歩行

02喘

02車

03 FAX

03 電車 04 飛行機

04 ポケットベル

05電 子メール 06機 帯電話

05馬

07イ ンターネット 08 テレビ 09 ラジオ 10新 聞 11 立て札

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1-1-2)因

:章

子 とな る軸 の 設定

ここでは、交通 。通信の機能がどのように変化しているのかがわかる因子を抽出、決定する こととした。概念的移■手段に関しては、情報を発信してから相手に居くまでの時間の差、物 理的移動手段に関しては、同距離における移動にかかる時間の差を表す因子として、<瞬 聞的 ―継績的>を 採用するcま た移■がどのように行われているかということを表す因子として、

<電 子的―身体的>を 採用する。ここでいう<身 体的>と <電 子的>は 反対語である、と定義 する.<電 子的―非電子的>と <非 身体的―身体的>と いう因子は、本論文の内容では同義と 解釈できるので、この 2つ の因子を合わせて<電子的―身体的>と いう造語にして因子として 採用することにした。

1-l-3)チ

ャー トの作 成 (チ ャー ト 1)

次にチャー トの作成を行う。ここではサンプルとサンプルの相対比較によリチャー ト内にブ ロットする。プロットの位置については、建築を学んでいる大学生・大学院生 28人

(男

17

人、女 11人 )の 被験者にそれぞれ記入前のチャー トとサンプル表を渡しチャー トを作成して もらい、それらの平均値から位置を決定することとした。

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1章

研究方法

1

情報伝達機能 ・空間移動機能

○ポケベル① 電子 メール

《E)携 帯電話 1925∼ ラジオ 飛行機

電話 1953∼

1890∼ (ダ イヤル式 1926へ ′ )

(カ ラ ーn/1960∼

)

(24h衛 星放送 1987∼ )

謝in

1870∼

イ ン タ 一ネ ツ ト

1985∼

1871∼

行 歩

立 て札

国□圏国

○ 継続 的

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l-2-l)対

象 となる 実空間 にお ける く人 の 集 ま り>の 場の 抽 出

対象となる実空間

(実 際には存在 しない計画やコンペ案も含む)は 、およそ西暦 19∞

年以降 のものとし、研究内容にふ さわしいと思われる建築物、空間、都市計画などを国内、 日外のも のを聞わず多数収集した.さ らに建築物のスケール、用途などがバランスよ く取り上げられる ように考慮して、合計 66の 実空間をサンプル として用いることとする。

HIToSHI

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1-1

サンプル リス ト

サンプ Jレ 〔 ft品 )名

建菫 家 名

amusement 1

2 3 4 5 6 7 8

請□劇 場 ラヴィ レッ ト公日

バ ーナ ー ト ロチ ュミ

デイズ ニ…ラン ドくアメリカ>

ウォル トロディズニー

ハ ウステレポヨ

遺園地

た道書人

カラオケボックス ゲームセンタ… museum

9

檸章 1:l県 士 五 貸 菫 術 館

10

キレベル圭 簡館 ポン ピ ドー・Lン ター

12 13

ヴイ トラ・ デザイン ロミュ…ジアム

14

クンスタJレ

15 16

L●

レン ソ・ ビア ノet● フラン ク・ 0・ ゲ ー リ ー .

水戸芸術館 ,レ

含 整 =独 薔 瓢 壼 FF

ルイス・ カーン

顧崎鋼 レム ロコ ーJレ ハ ース

ーブル菫 簡館 く議榛 >

こ KMく 実 >

レム・ コ ー Jレ ハ ー ■

5hop

17 18 19 20 21

22 23

麟店爾 市場

デバ … ト フアミリ ー レユ トラン コン ピニエ ンス・ ス トア ー イン タ ーネ リ トカフェ 通信駈 売

mansion/house 24

サヴォア野 『

25 26 27 28 29 30

カサ・ ミう

フン トニ オ・ ガらギ ゴ

ロコ奎アパ ー ト

同薗会

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ヴアイセンホフ ロジー ドルレク

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スカイハ ウ■ ユニテ・ ダ ビタシ オン

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ゲ中リー自壺 『

耐川□男 フラン ク・ 00ゲ ー リ 中

32 33

壁宣幽盤豊餞宅

横文寛

セキスイハイムMl

HITOSHI

膵唐

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1章

表 1-2

34 35 36

サンブル リス ト

サンプ Jレ 〔 作品 〕名

建菫 蒙 名

饉ホ県営優田窪菫―□地

山ホ理堕

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レム・ コ ーJレ ハ ー■ et●

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ハ ウステレ ポス 〔 性居〕

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つう し ■日 十 日 義 館

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バ らハ らュ性書 〔 ギ リサ ら〕

ワ』 レク …・ グ ロピ ら■

41 42

曽遺 上 掌日

塵 庭士 掌 ● 11キ ャ つ パ ■

横文意

43

菫張 Al′ 1ヽ 学 校

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44 45 46 47 48

菫東霊 カ ール ■・ ず う =リ ツ 璽

49 50

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62 63

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その他

64 65 66

胸金 キ際

精室

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1章

研究方法

l…

2-2)因

子 とな る 軸 の 設 定

ここでは、実空間での集まり方が、どのように変化 。多様化 しているのかがわかる国子 とし て、<身体的―電子的>を 採用する。ここでいう<身 体的>と <電 子的 >は 反対語である、と 定義する。<電 子的―非電子的 >と <非 身体的一身体的>と い う因子は、本論文の内容では同 義 と解釈できるので、この 2つ の因子を合わせて<電 子的―身体的>と いう造語に して因子 と して採用することにした。また、スケールEl10変 化を表す因子 として、<空 間大一空間小>を 採用する。

また、因子としては以下の ものなどを取 り上げ、この中から抽出、決定 した。 人<少 ない一多い>

空間<大 ―小>

情報のや り取 り<身 体的―電子的 一方向―双方向

l…

2-3)チ ャー トの作成

(チ

時代<過 去―現在> 瞬間的―継続的

動的 ―固定的

具体的 ―抽象的>

など

ャー ト2)

次にチャー トの作成であるが、<空 間大一空間小>の 因子については、スケール別にプ ロ ッ トする。時代<過 去 ―現在>の 因子については、サンプルの出来た年代別にプロ ットする。< 電子的 一身体的 >の 因子については、サンブル とサンプルの相対比較に よリプロ ットする。ブ ロ ットの位置については、建築を学んでいる大学生 。大学院生 28人 (男 17人 、女 11人 )

の被験者にそれぞれ記入前のチャー トとサンプル表を渡 しチャー トを作成 してもらい、 それ ら の平均値から位置を決定することとした。

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mayu

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1華

研究方法

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サヴォア● ▲ 1931 ル・コルピュジェ

▲ カサ・ミラ 1910 ガウディ

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1869 目瀾会アバー ト

1925∼ 1932

ヴァイセンホフ・ ジ… ドルンク 1927 ミースetc.

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目■囁 1911

カールス・ プラッツ瞑 1899 オットー・ワーグナー

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1914 燿uレ 金詈

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1章

研究方法

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AXttSく 電子的 ―身体的 ><空 間大 一空間小 >

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● 神奈川県立近代桑衝菫 1951 坂倉準三腱彙研究所

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1958

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1935 ル・コルピュジェ ヽヽ、 .

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199` kon■ shi

研究方法

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■ 青連土学■ 1968 メ0工 宏

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● キンペJH● 1972 ルイス・

ラヴィレット公■ 1982 ベルナール・チュミ

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1982

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研究方法

:章

AXISく 電子的―身体的>く 空間大 一空間小 >

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研究方法

1章 難

AXIS<電 子的 ―身体的 ><過 去 ―現在 > (未 来 )

インターネットカフェ

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研究方法

2章

2章 ここでは、1章 をもとに、<人 の集まり>の 場の表現・辞籠方法を探る。 1章では、ます物理的な<人 の集まり>に は、どのような集まり方の傾向・志向性があるのか

を知る為に、実空間の例を取 り上げて分類・分析した。2章 では、人が集まるために必要な手段にま でさかのはり、モデル化・分析を行ったのち、再び、実空間の例を取り上げて分類・分析を試みる。こ こで、この論文では、 「<人の集まり>の 場

=

人が情報をや り取りする場J「 情報

=

人が五感で

感じられる全ての事象Jと 定義 していることを、再び記しておく.

2-1)対

象 となる人 が集 まるため に必要 な手 段 の抽 出、 モ デ ル の作 成

次ベージからのモデル作成の例にならう。

18

Hrrosnr

wATANABE

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wAsEDA uNrv.


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研究方法

2章

MODEL <example>

FAX___1

く1>

Categow

く2>

[F:ELD]

<3> <4>

field

Movement

19

く5>

Man

<6> く7> く8>

Information Interface 集まり方

HrrosHr- wATANABE LAB. wAsEDA nNrv.


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2章

研究方法

< 1 > Category ここでいう"C費部v"と は、"<人の集まり>の 手段の分類"と する。 ここでは、人間が集まるために必要な手段を取 り上げ、分類する。ます、物理的移動手段 と概 念的移動手段に分けられる。物理的移勤手段とは、<集 まり>の 場の中に人間自身が存在するた めの手段であり、概念的移動手段とは,<集 まり>の 場の中に人間自身は存在せず、情報のみを 存在させるための手段である。つまり、日に見える集まりに参加する手段と目に見えない集まりに 参加する手段である。ここでは、以下に示す主な物理的移動手段 移動手段

(01∼ 04)と 、主な概念的

(05∼ 12)の 計 12項 目を取 り上げる。

移 動手 段

01 歩き

02車 03 電車 04 飛行機 05 郵便 06 FAX

(手 紙 )

07 ポケットベル 08 電子メール 09喘 10 留守番電話 11 テ レビ電話 12 インターネット

F想 J

l二 巧 一

<example> く1>

Category

く2>

[F:ELD]

く3> fie:d く4> Movement

:

<5> Man <6> Information <7> Interface <g> *:f ut' 20

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111

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研究方法

2章

<2>[日 ELD] ここでいう"InFInl"と は、"<人 の集まり>の 場"と する。 ・ 人が直接会っていれば、人のモデルが、 lHELD]を 表す四角の中に表示 される.ま た、直接会 っていなければ、人のモデルが、 lΠ FI n]を 表す四角の外に表示される。 ・[FIED]を 表す四角の横方向のすれは、<集 まり>に 必要な時差を表す。つ まり、情報を発進 してから届 くまでにかかる時間のことであ り、<集 まり>の 場の中に人間自身が存在する場合 には、その場で情報を発進 し、その場で届くので、このずれは存在 しない。またこの場合の時 「情報を発進 「情報を発進 してから届 くまでにかかるer10ず れJで あ り、 差は、あくまでも、 してから、その情報の内容を知るまでの時間のずれ Jで はない.後 述については、<8>で 取 り扱 う。

ずれ :<集 まり>に 必要な時差

<example>

<1> Category <2> [F|EL[)] <3> fleld <4> Movement

<5> Man <6> Information <7> Interface <g> ** uf, 21

HITOSHI

WATANABE

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mayu

研究方法

2章

<3)>f:eld ここでい う"■ dd"と は、"特 定の場所"と する。

"特 定の場所"を 表す、 ・"<集 まり>の 場"に 参加するために、特定の場所を必要とする場合、 この記号が表示される。 ・"特 定の場所"の 特定度が強いほど太線、弱いほど細線 (点 線)で 表示する。

特定度 強

例 ) 電話に関 しては、

特定度 <強 >一 家 。会社にある電話な ど 特定度 <弱 >― 公衆電話 。電話ボ ッタスな ど と分類 され る。

特定の場所 <家・ 会社 etc.> 鬱 一 ∝

﹁ ︲ ︱ ︰ ︱一

一︱ ︱ ︱ ︱ ﹂

∝ 孫

電話BOX

どこで も <携 帯電話 etc.>

<example> く1>

Category

く2>

[F!ELD]

く3>

field

く4>

Movement

く5> く6> く7> く8>

Man inforrnation

interface 集 ま り方

22

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.

/


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

2章

<4>Movement ここでい う"M田国mt"と は、"人 の働き"と する. ・矢印の向き :人 の動きの向 きを表す。 ・矢印の幅 :人 の動きの自由度を表す.自 由度が高いほど広い幅、低いほ ど狭い幅で表示さ れる。 自由度J:駅 、空港、電話など (場 所)へ 人が動 く際に、経由する地点が少ないものほ ど自由度が高い とする. ︱︱ ︱▼

EEE▼ 度

由 自

の II I サ   き 動

︱︱ ︰ ︱ ︱ 占 ▼

・矢印の長さ :人 の働きの速度を表す。速度が逮いほど長い矢印、運いほど短い矢印で表示 される。

l_■

巧F想 J

<example> く1> Cate9ory く2> [FIELD] く3> fidd く4> Movement

<5> Man <6> Information <7> Interface <g> *t.r)fr 23

HrrosHr- wATANABE LAB. wASEDA uNrv.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

<5>Man ここでいう"Man"と は、"人 間"と する。 ・人の向きは、以下に示す記号の向きで表示される。

後― 圏餅前

<example> く1>

Category

く2>

[FIELD]

く3>

fie:d

く5> Man く6> :nforrnation く7> :nterface

く4>

Movement

く8>

集ま り方

24

H工 TOSH工

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.

2章


1996

mayu

<〔

konishi

研究方法

2章

6〕>:nforrnation ここでいう"InfOmdm"と は、"<人 の集まり>で 得 られる情報"と する。

の集まり>で 得られる情報は、さまざまである。そ こで、その情報を"身 体度"と いう視 点から人間の五感、<視 覚・聴覚・触覚・味覚 。嗅覚>の 計 5項 目に分類し、以下に示す記号

<人

で表示される。 ・<視 覚>は 、さらに<文 字 。写真 。映像>に 分類 し、以下に示す記号で表示され る。 ・<文 字・写真 。映像>に ついては、情報量に限度のあるものは、記号を<>で 囲われて表示 さ れる。

<集 まり>の 身体度

v

_*_

H To

Vision Hearing

_Touch

-'*-*Taste

Ta

S --*'-* Smell

<視 角>尋 <聴 覚> <触 覚> <嗅 覚> <嗅 覚>

<文 字> <写 真> <映 像 >

… … text

F想 J

1■ 巧 <example>

<1> Category <2> [F|ELD] <3> field <4> Movement

く5> Man く6> :nforrnation く7> :nterface く8>

集 ま り方

25

H工 TOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

2章

研究方法

<7>:nterface ここでい う"Intdace"と は、"<人の集まり>の 場の内側 と外側 との境界 をなす装置 "と す る。 ・Intd・

>の 場 を示す四角の境界線

“ を必要 とする<人 の集ま り>の 場合は、 <人 の集ま り

上に、Intdaい を示す、小 さい四角の記号が表示 され る。 ・Intd・ い の種類 としては、以下の計 4種 類が対象 として取 り上げ られた。以下に示す記号で、 Intdaceを 示す記号の 中に表示 され る。

01

Td 電話 ――

IPC::

02 FAX― ―FAX

03 バーソナルコンピユーター ーー PC

04 ポケットベルーIB

<example>

<1> <2> <3> <4>

Category [F|ELD] field

Movement

く5> Man く6> lnforrnation く7> :nterface く8> 集まり方

26

HITOSHI WATANABE

LAB。

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

2章

<8>集 まり方 ここでい う"集 ま り方 "と は、"人 の集ま り方 "と す る。 ・矢印を用 いて、以下に示す記号の組み合わせで表示 され る。 ・矢印の幅 :集 まる人の人数 を表す .人 数が多いほ ど、広い幅で表示 され る。 。矢印の向 き :集 ま り方 (情 報の伝達 )の 方向を表す。一 方向ずつな ら向かい合 う2つ の矢 印、双方向な ら両端に矢を持つ 1つ の矢印で表示 される。 ・矢印の縦方向のずれ :許 容 される時差 を表す。この場合の時差は、 「情報を発進 してか ら、 その情報の内容 を知るまでの時間のずれ 」を示す。 ・時差の許容範囲に幅の あるものは、最小許容範囲を表す図 と最大許容範囲を表す図の 2つ を表示す る。

1)人 数 について

3)許 容される時差について 縦方向のずれで表す。

一人

双方向ずつ 時差許容

双方向同時 一 n人

2)方 向について

一 方向同時

一方 向ず つ 時差許容

一方向ずつ

双方向

<example>

<1> Category <2> IFIELD] <3> field <4> Movement

く5> Man く6> :nforrnation く7> :nterface く8> 集まり方

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

01

MODEL

︱︱︱▼

Walking

nln

<example>

<1> Category <2> [FTELD] <3> field <4> Movement

2章

く5>

Man

く6>

lnforrnation く7> !nterface く8>

集 ま り方

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

2章

MODEL

?     ︲壺 一

Car

F想 J

l二 巧 <example>

Movement

Man

> > 7 8 く く

く4>

> > 5 6 く く

く1> Cate9ory く2> [FIELD] く3> fidd

:nterface

:nformation

集ま り方

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


1996

mayu konishi-

2章

MODEL

o3

Train ?     ︲二 一

I

3n:n

│く Station)

-----J

_ <1> Category <2> [F|ELD] <3> field <4> Movement

<5> <6> <7>

く8>

<elample>

Man

Information Interface 集まり方

30

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

2章

04

MODEL

Flight

n:n

<example> [FIELD]

く3>

fie:d

く4>

Movement

> 8 く

く2>

> 7 く

Category

> > 5 6 く く

く1>

Man :nformation :nterface 集 ま り方

HITOSHI WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kOn■ shi 2章

Mall

― 守

<exanip!9≧ く1> Category く2> [F:ELD] く3> fie:d

<4> Movement

く5> く6>

:nforrnati6n

く7>

:nterface

<g>

集まり方

Man

HITOSHI

wATANABE

LABo

wASEDA

uNIV.

一5

0

MODEL


1996 kon■ shi

一 軍

mayu

MODEL 一 口 一 一 口 ” 一 口 一 一 一 ロ ロ ロ ロ 一 一 一 ︶ ▼ 一 一 一

FAX

:二 巧F想 J <example> > > > > 1 2 3 4 く く く く

Category IFTELDI

field Movement

<5> Man <6> Information <7> lnterface <8> ** U f' HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

ヽ 翻熙 M翻 纂ぶヽ錢屏熙繊翻歩麟機鰤蠅鑢鱚ざ鰯機鈴饒麟難翌轟朦骰瀬鍮懸翌蕩隷総懸擬慰雛 S覇蒸機

2章

麟機鶉鍮無猾繊 '緞

MODEL

10‐

l尋 U

Pocket be‖

特定の場所 <家 0会 社 etc.>

■ 舌BOXetc. :日

〇 一

豊 含l

どこでも

<携 帯電話etc.>

<example> く1> Category く2> [F:ELD] く3> field く4> Movement

<5> Man <6> Information <7> Interface <g> *:t u fi' HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.

7


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

2章

0

MODEL e― Mall

]

111

<example> Cate9ory

Man

[F:ELD]

:nforrnation

field

:nterface

Movement

集まり方

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

MODEL ・ I二●

丁el

特定の場所 <家・ 会社etc.>

豊 含︰ <1> Category <2> IF|ELDJ <3> field <4> Movement

どこでも <携 帯電話etc.>

く5> Man く6> :nfoΠ nation く7> :nterface く8> 集まり方

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.

2章


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

■0

MODEL Voice Mail

-

111

∼ │

ex.

特定の場所 <家 0会 社etc.> Or

電話 BOX

上鬱

どこでも

<携 帯電話etc.>

<example>

> <2> <3> <4> <1

Category [F|ELD]

field Movement

2車

<5> Man <6> Information <7> Interface <g> **.r)fi 37

HITOSHI WATANABE

LABo

WASEDA UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法

MODEL

1111

一 鬱

TV Telephon

n:n

合I ⑩一 一 <example>

> Category <2> [F|ELD] <3> field <4> Movement <1

2章

く5>

Man

く6> :nforrnation く7> lnterface く8> 集ま り方

H工 TOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA


1996 mayu kon■ shi

研究方法

MODEL

2章

1112

Inter net

含l @一 一 <example> Category

> 8 く

field Movement

> 7 く

[F|ELD]

> > 5 6 く く

> <2> <3> <4> <1

Man :nforrnation

!nterface 集 ま り方

H工 TOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究方法 1■ ■││●

2-2-1)対

2章

=

象 とな る実 空 間 に お け る <人 の 集 ま り>の 場 の 抽 出

1章のチャー トより、同時代に存在 しながら<電 子的一身体的 >の 軸では、ばらばらな位置に プロ ットされているサンプルがあることからもわかるように、現時点で美術館は、<人 の集まり

>の 場 として、、かなりの多様性を持っている。そこでここでは美術館を取 り上げ、次の 3つ のサ ンブルについてモデル化を試みる。

01 ヴィトラ・デザイン・ ミュージアム 1989 フランク・0・ グー リー 02 タンスタル 1992 レム・コールハース

03 ZKM<案 > 1988∼ 1992

レム・コールハース

また、実空間の 「美術館Jで はないが、日に見えない<集 まり>の 場 としての、比較対象 とし て以下に示す架空のサンプルも取 り上げる。

04 デジタル・ ミユージアム

2-2-2)モ

デルの 作 成

ここで作成するモデルは、基本的に、 2章の 2-1)の 定義に基づ く。

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


1996

mayu

kOn■ shi

研究方法

Vitra・

一 ⑬

1鬱

閻 ⑬

鶴 圏

Design C Museum

醸 滓 ― 囃 De

l③

〇 一

Man

[FIELD]

Information<chair>

ヴィ トラ・デザイン・ ミユー ジアム フランク・0・ グー リー

1989

この美術館は、 ドイッ・フランス・スイスの 国境線が 交わる場所付近 、 ドイッの 小都市ヴィル・アム・ライン に、国際的な家具メーカー、ヴィ トラ社がつ くった格子 の 美術館である。椅子が美術 品 として常設展示 されてい

る。現在では 1500を 数 えるこの世 界有数の格子 コレ クシ ョンを保存 し、修復 し、展示 し、拡大 してい く。

HITOSHI

wATANABE

2章

LABo

WASEDA

UNIV.


1996 kon■ shi

研究方法

〓 早

mayu

Kunsthalle

⑫ 一

l⑫

□ ψ 〇 一

Man

協 扇` ■ 枠 /鶴 1麟

梁1多 □

[F!ELD]

Information

ロ ッテル ダム・ クンス タル レム ・ コ■ル ハ■ ス

1992

オランダの ロッテルダムにあるこの建物は、コレク ションは一切断有 しておらず企画展覧会のみを開催する アー ト・ホールである。ここでは歴史の流れを自在に飛

び回●企画展を開催している。美術離建築l=ヽ 遊びの余 裕を持たせ、リゾ■卜感覚を導入して楽しぃ美術館を作 : ろうとしている。.1 .:

42

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


〓 早

mayu

1996 kon■ shi

ZKM

⑫ 一 l⑫

0

..二 ___

一 回トロ

爾_

。 国

日 騨 〓 9 一

Man

E

Information

Interface

「ZKM」 <案 > レみ・コールハース

[F:ELD]

: 1988∼ 1992中 止

こ イツ ールスルーェ市中央駅の真上 ― は、ド のカ に計画されたアート'メ デイア・テタノロジーセンター である。ブrtグ ラムは、メディア・アー ト美術館、現代 美術館、音楽・ビデオ・ヴァーチャル・リアリテキ研究 制作施設、メディア劇場、レクチャーホ∵ル、メデオア・ ライプラリァを複合させている。 │

43

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


1996 kon■ shi

▲ 早

mayu

Digital Museum

︱上 ⑫

│}― ‐

‐ト ロー ︱■ 出 □

⑫ 一

Man E

Interface

lnformation

[F!ELD]

デジタル・ ミユー ジアム ●ヽ―チ ャル ・ ミユー ジアム、空想美術館 )

これは、ある人力りヽ 一ソナル・コンピユ‐夕■で選ら れてくる美術品、コレクションを、例えば、自分の議 屋で見ている場合である。現在では■各美術饉が制作 したホームベージを見るなどである::│‐ │

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

i謝 軍響撃椰

研究結果

嬌響奪籠 萎壽奪義導重晦

二f議 ‐ 1-■

,青

1荘 諄壽華毒

■研究 結果 ■ 1章 に関する結果 作成 したチャー トか ら、次の ことが言 える。

1)<人 の集 まり>の 場は、情報伝達 。空間移動の機能発達が進むにつれ多種多様化す るが、空 間が大 きい、 もしくは小 さいの どちらかに偏ったスケ ールの ものほ ど、この傾向が強い。 α)コ ンピニエ ンス・ ス トア ー ノ八百屋、肉や、 リール d四 駅 ノ 東京駅 cc.

2)情 報伝達 。空間移動の機能発達が進むにつれ、コ ミュニケーシ ョンの種類が増える と、突然 全 く新 しい <人 の集ま り>の 場が、主に空間の小 さいスケ ールの ものか らでて くる。 α)コ ンビニエ ンス・ス トア ー、カラオケボ ックス、インタ ー ネッ ト・ カフ ェ etc.

3)情 報伝達・空間移動の機能発達が進むにつれ、同類の建築物に対 し、プ ログラムが多 様イヒす るもの、また全 く変わ らないものがある。 α)多 様化す るもの :美 術館 ・ZKM(案 )1988(ア ー ト・メデ ィア ・テクノロジーセ ンター)

1992(収 蔵品な し。企画展示のみ を行 うア ー トホ ール ・ ヴイ トラ・ デザイン・ ミュージアム 1989(家 具常設展示

・ クンスタル

)

)

全 く変わ らないもの :教 会 ・寺院な ど

4)時 代 <過 去

(約 1900∼ )一 現在 。未来 (∼ 20∞

)>軸 と<電 子的 一身体的 >の チ ャー トよ り、

<人 の集ま り>の 場 を以下のよ うに提え られ る。

<求 心性>

例<メ ディア>

例 <建 築 > 教会 エ ッフェル塔

立て札

ジー ドルンク ユニテ・ ダ ビタシオン

新聞

<離 散・

集落研″ 原広司 集合住宅/山 本理顕

lV

<融 合 ?>

仙台メディアテーク

<並 列>

カオス>

横浜客船ターミナル

HITOSHI

WATANABE

インターネット

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究結果 │二 11● 11■

Chart 2-5c長 り (未 来 )

現在

インターネットカフェ

融合 (?)

仙台 メディアテーク

\ ヽ ヽ、

山本理顕

住 居′ /

ヽ ヽ

\ ー ヽ 一 ヽ

.

〆 ︱

、 \

晴海高層 アパ ー ト

、、

′`、さ ・ 、 `自Li敗 カオス ヽ ミヽ 、ヽ\ 集落研

アー キグ ラム

ノ \/ / \      ノ

ポンピドー・センター

_、 _′

ヽ 、 ノ

ユーシJ― ル計画

ヽ く

\ ヽ

横浜客船ターミナル

ユニ テ ・ ダ ビタ シオ ン

\ ソ ヽ ・ 、 1・ :Lダ ′ ジー ドル ンク

ッ フ ェリレ塔

ギ │

ヽ ヽ モスタ

求心性

<求 心性> 一つの情報があ り、そ れ を中心 に して 人 が集 まってくる。それが結果 的に一つの く人の集 ま り >の 場を形成する。

<並 列>│ い くつ も同種軸

が同列た存在.し 、人がそ t■ ぞ■を中心に集ま ちて │■ :そ に 果的 れ猟 ,る つのく人の集まり≧の場 を形成する、 ││ │

/

<離散・カオス>

<融 合 (?)>

多種の情報がばらまかれるこ とにより、いくつもの堪が無秩 序│=存 在す るよその蘭を人が自 由に移難しt大きな■つのく人 .の 集まり>の 場を形成する。:

多 種の 情報 が存 在 し、 い くつ もの場が層状に重

HITOSHI

WATANABE

ねられ、人はそれらの場 を自颯こ ●き春す●こと 力綱辟褻る11 ■.1 1‐

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究結果

轟 黎 難 攀 攀 羅 鰻 鞠 勲 戦 溜 闇 撒 螂 翻 難 鸞 覇 甕 鰹 羅 黎 攀 藝 饉 譲 響

:斃

鷲撫 諄難単 蜘 :11騨 薔 騨聾 郷 1灘 醍 睡

2章 に関 す る 結 果 人が集 まる為に必要 な手段の抽出、モデルの作成よ り以下の ことが言 える。

1)<人 の集 ま り>に 関 して、集ま り方の視点か ら、次の 3タ イプに分け られる。 01 <人 の集ま り>の 場の外側に人がいて、集ま り方が 方向づつの もの つ 「 D「 02 <人 の集ま り>の 場の外側に人がいて、集 ま り方が双方向の もの D「 03 <人 の集ま り>の 場の内側に人がいて、集 ま り方が双方向の もの 2)情 報を受け取 ってか ら、その内容 を知るまでの時差 を許容するものが増 えている。また受け 取る場所についても自由度が高 くな ってい る。

ex)電 子メール :情 報 を送ると、物理的距離に関係な くす ぐに届け られる。海外にで も身 近な所にでも時差はない。また受け取る場所は、自分の フォル ダー、ア ドレス さえ持っていれば、 どのパー ソナル・ コ ンピユー ターな どで も受 け取 ることができる。

<人 の集まり>に 関して、や り取 り出来る情報の種類

(五 感)を 表す、情報の身体度の視点

から、Gη h 01が 作成される.ま た Graph 01と 1章 のチャー ト1よ り、GTh 02が 作成され る。

3)人 が集まるために必要な手段にまでさかのぼり、モデル化・分析を行ったのち、再び、実空 間の例を取 り上げて、モデルを作成 した。その結果、同モデルが別の実空間にも当てはま ることが明 らかになった。サンプル としては美術館を取 り上げたが、例えば、図書館に関 しても、同モデルを適応できる。

分 析 、評 価 した結 果 を 以 下 に 記 載 す る 。 また 、 評 価 方 法 は 5段 階 評 価 とす る .

47

HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

研究結果 1纏 等 聯

理華 褒 霧 葉 舞 葬 菱 義 蔀 峰 報 要 轟 ほ 慕 凛 緩 燿 椰 蹴 l獅 黎

e-mail Pocketbe‖ Voice― mail

Fax Mai!

01

情報が、届 くまで に かかる時間につ いて

Voice-mail

Fax Voice― mai:

2

Fax

e‐ ma‖

Mail

3

Pocketbell

便利度 (時 差を許容するか)

4

e-mail

情報を受け取る時間についての

5

02

Pocketbe‖

1

評価方法は 5段 階評価 とする

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.

率≒


mayu

1996 konishi

e-mail Pocketbe‖ Voice― mal!

Fax Mail

03

情報を受け取る場所

04

送れる情報の種類、内容 についての便利度

についての便利度

5

Mai!

4

Fax

3

e‐ ma‖

2

Voice‐ mai!

1

Pocketbe‖

評価方法は 5段 階評価 とする

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 konishi 絶 螺 1脚 馨態轟 轍

観襲爛 鷺 壼 欝 縣 諄 懸 顧 羅 斃 警 華 靭 黎 審 鰭 嚇

蔀筆 i

Telephone ・携帯電話 ・ 公衆電話 0特 定の場所 (家 ・ 会 社など)に ある電話

-

lnter net

lV te:ephone

02

01 *tlntatHffiogrfiE 5

携 帯電話

4

公衆 電話

3

lnter net

送れる情報の種類、内容 についての便澤1度

5

TV tel

4

Inter net

3 2

1

特 定 の 場所 (家・ 会社 な ど)の 電話

2

TV tel

公衆電話 携帯電話 特定の場所 (家・ 会社な ど)の 電話

評価方法 は 5段 階評価 とする

50

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV。


mayu

1996 kon■ shi

研究結 果

納勲郭凝藝驀撃難鐸零響灘輩婆撃曇尋黎雲導JI善藷籐藩難難轟彗需灘難囀中

毒雲護覇騨

菫戦菫鼻Fぶ 撃辞場警

Walking Car 丁ra:n

-

F‖

01

r{H

H

HF

ght

02 *lmxc

5

Walking

5

4

Car

4

3

Train

3

Train

2

Car

1

Walking

2 1

F‖

ght

F‖

ght

自由度」:駅 、空港、電話な ど (場 所)へ 人が動 く際に、経由する地点 が少ないものほ ど自由度が高いとする。 評価方法 は 5段 階評価 とする

HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

IJNIV.


mayu

1996 kOn■ shi

研究結果

A釈 督 v∽ A釈 ■ v∽

A釈 壼voト

A釈 低マcト

∧颯 菫voト A● ゛ E >

A=腑va>

A釈 低マ0ト

Aこ や E > A= 叶 vQ>

A︼融もこ>

UNIV.

WASEDA

LABo

A●゛ E>

A= 貯va>

A丼XI>

∧停 メy >    ∧仲 ⅨJ >

[

Λ=マ エ

0 0

WATANABE

HITOSHI

52

∧理 =∨ 一 葛〓

‐ 十一― ――ト ーーーー「―

:

∧躍雲 e   一 一 慢幕十二0トー十 胆”   一 ト 申 十 駆  ¨ ・ xom鵬 ” 一 躍 口 簑 ぐ ︱・ 一 旧口 絆郷 + 一 一

―― ― 一│一 ―一―十一―

A丼 メ ニ >

_ヽ 1___阜冒 ___

A=マエ

∧単 ︱値∨量庶O騨埋  ∽Xく

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ‐ ー ― ― ― ― ∼ ト

A佃マ エ

罵〓 一

ヽ ニ ハ ヽ

∧駆蹴 ∨

■国

晋ず_彙 _i_

A伴 Ⅸ >   ∧恒∨ . A担 vェ 撻量虫

0


mayu

1996 kon■ shi

研究結果

AX:S情 報 の 身体度 <高 ―低 > 電子的度 /

伝達・ 移動機能の発達度<高 ―低 >

伝達・ 移動機能 の発達度 <高 >

<概 念的>

<物 理的>

移動手段

移動手段

踏薗 電 耗?砲 ′

″ ▼

電子的度 <高 >

e― ma‖

´ 帯電計 Owtet

%こ ketbdi '携 ●´ t、

● FAX Ovoice.mail

I

O car

● Tel

Itrain

-f Vp

H

HITOSHI

WATANABE

wamns

pm。a HⅥVVT TS

Vt

pm a HⅥVVbT S pm tV HV V

Vt

Flisht

LABo

身体度

<高 >

WASEDA

UNIV.


1996 kon■ shi

mayu 1情 二l響 酒畢

華新彙毒垂華華憂薫肇専〔 申

1,=・ 衛r戦 景1彙纂 重子1薔肇棄ゴ器 ■彗轟ゴ

奪〔 奪彗■三 ■1■

=壁

■考察 理想の <人 の集 まり>の 場に近づけるには、どうすれば良いのか、研 究結果よ り考察す る。 情報伝達 。空間移動の機能 発達が進むにつれ、実空間に存在す る<人 の集 ま り>の 場は、同時 代に多様化 してい く。違い場所にいる人に会 いに行 くのにかかる時間は短縮 される一方、違 い場 所に い る人 と連絡 を取 り合 うのにも情報を送 った らその場で届 き、受け取 る人は急 ぎな らその場 で、今忙 しい と思 ったら暇な ときにその情報の 内容 を知ることがで きる。情報伝達機能は発達す るに従って、だん だん身体度が増 してきている。 理想の <人 の集ま り>の 場

=

コ ミユニ ケ ーシ ョンが充実 している場」と定義 して考 えを進

め る。 ここで取 り上げるべ き事柄は、本論文の結果 よ り「時間 Jと 「場所 Jに ついてであると思われ る。 時間 Jに ついて

:「

コ ミュニ ケ ーシ ョンに時差を必要 とせず、コ ミユニ ケーシ ョンに時差 を許容 するもの J

が最 も理想だ といえる。 日に見えない <人 の集 まり>の 場においては、ほぼ実現 している。実空 間における <人 の集まり>の 場においては、理想 を完全に実現す るのは不可能ではあるが、近づ けることは、可能なはずである。実空間における<人 の集ま り>の 場にお いても、「時間軸 」を考 慮 してい くべ きではないだろ うか。 例えば、日に見えない<人 の集 まり>の 場 と、実空間における<人 の集 ま り>の 場は、同 じ場 所に重ね られるものなので、 これ らを うま く組み合わせることで、便 利度 と身体度の両方 を満た す ことが出来 るのではないか。

場所」について :理 想の <人の集 まり>の 場 とは、「場所 Jに どの よ うな ものを求めるのか。コ ミュニ ケ ーシ ョン度 とい う視点から、密度 とは違った <人 の集ま り>の 提 え方について考察す る。 例えば、田舎 と都心の 比較。「知ってる人に 1日 に何回 も会 うほ うが、 コ ミユニケーシ ョンが充 実 しているJと 定義する。田舎では、家の外に出ていても、す ぐ知 ってる人に会 って しま う。都 心では、混雑 してる分、知ってる人に会 う確立は低い。この定義でい くと都心に住む人ほ どコ ミ ユニ ケ ーシ ヨンが充実 していない、とい うことになる。コ ミユニ ケ ーシ ョンの不足を補 うために、 都心に住む人ほ どサイバースペ ースにコ ミユニケ ーシ ョンを求め るのではないか。 また、 どの よ うな、コ ミユニ ケ ーシ ョンの方法をどの よ うに採用 して も、田舎 と都心の 「全体の コ ミュニ ケ ー シ ヨン度」は同 じか もしれない。 となる と、場所の意味は、変化す る。今 までの ように、場所に ついて考えることは、土地的な広さ、高低差な ど数値的な もの、また昔か らの土地の歴史 とい う ことだけでな く、「人の位置」に場所の意味がでて くる。また、 自分の位置だけでな く、自分 と相 手の "ど んな コ ミュニケーシ ョンをとる方法をその 人が持 っているか "と い う「環境」を知 ること、

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HITOSHI

WATANABE

LABo

WASEDA

UNIV.


mayu

1996 kon■ shi

考察

自分と相手 (大 勢の人)の 相対的な位置を知ることが大事になってくる。環境をつつむものが空 間

(建 築 )で あ り、それは実空間でしかできない。コミユニケー ションの立場からみた「場所 J

は、そういったネットワークの中での"相 対的な位置"で 決まり、建築空間の立場からみた「場 所 Jは 、"絶 対的な位置"を 与えるものだ。両者が うまく絡み合 って、考えながらつ くっていかね ばならない。 この論文では、現状把握・整理・分類 。モデル化を行った。今後は今回作成した機能の モデル から、さらになにを増や した ら、減 らしたら、重ねた ら、もっ と機能的な空間ができるといった ようなことを、組み合わせの集合理論で提示 してい くと、実際の建築空間をつ くる上で、ひ とつ の指標になるのではないかと思 う。今回はそこまで発展させる時間がなかったので、修士論文で この先に進めたいと考えてい る。

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HITOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UNIV.


1996 mayu kon■ shi

おわ りに

■おわ りに 卒論を、4月 か ら始めて約 8ヶ 月。最初か ら最後 まで <人 の集 ま り>と い うテーマは しぶ とく消 え ずに残 りました。論文にす るに しては、曖味性 をな くす こ とはできないテーマなので、どうや って 進めた ら良いのか随分悩み ま したが、終わってみて、なん とか形にはなったのではないか と思 い ま す。このテーマには、す ご く手 こず らされたけ ど、今 となっては、「途中で投げ出 さないでよか った !」

とい う気分です。この論文 を進めるにあた り、運良 く

(?)私 の担当になって しまい、最後 ま

で適切な指導 と助言 と応援 を して くれた浜田さん、いろいろ相談にのって くれた育 ちゃんさん、最 後まで夜 中もてつ だって くれた高柳 さん、渡辺研究室の諸先輩 方、そ して、いつ もポイン トとなる 助言を して くださった渡辺先生には、いつ も助け られ、励 まされ、心か ら感謝の気持ちでいっば い です !本 当にあ りがとうございました。

H工 TOSHI

WATANABE

LAB.

WASEDA

UN工

V.


mayu

1996 konishi

参考文献 醐

参考文献

1)岡 田光正・高橋鷹志、新建築学体系 13、 建築規模論、彰国社 2)高 橋鷹志、空間における人間集合の研究 (そ の 3)、 個人および集団の P6onal

Spaceの 概念

とその適用 、日本建築学会大会学術講演梗概集、 1980-9

3)Intcomunicatonll,身 体/パ フォーマンス、 NTT出 版 4)Imrcomuni口 直on5,情 報都市、 NTT出 版

5)Intercomunicrion5,ハ イバー ネッ トワー タコ ミュニ ケー シ ョン、 NTT出 版 6)原 広司、空間の基礎的概念、 G A jTan

7)建 築 20世 紀 P饉 1.2.新 建築 8)日 本建築史図集、日本建築学会編、彰国社 9)沖種郎ほか、非単位空間の存在性にFntる 考察

(そ の 1)― 単位空間の限界性 ― 、日本建築学

会論文報告集、昭和 55年 8月 10)運輸 と通信 市川健夫 小峰書店 その他 新建築各誌、建築文化各誌等

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Errosgi

wATANABE

LAB.

wAsEDA uNrv.



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