建築空間の音楽による記述方法に関する研究

Page 1

U9613 早稲 田大学理 工 学部建 築 学 科事業論 文 指 導教 授

渡辺仁 史

建 築 空 間 の 音 楽 に よ る記述 方 法 に 関 す る研 究 望月太 郎

Dcprnment of Architccturc, School of Science and Enginccring, \\'aseda university



は じめに 1■

R3

序論

1

研究 目的 1-2 研究背景 1-3 研究概要 1‐

§2

空 間 認 知 に 関 す る研 究

2-1 空間、人間、時間に対する人の感覚

2

視覚主導 の現状 2-3 建築 における音、音楽 2‐ 4 聴覚情報 による空間想起へ 2‐

§3

音 楽 に よ る建 築 の 記 述 3-1 プ ログラミング言語MAXと は 32 システムの構築、音の作成 3-2-1 空間に於ける人の位置 と他要素 の 関係 3‐ 2‐ 2 平面上 に於ける複数人 の動 き

§4

音 楽 的 特 徴 との 比 較 、検 討

4-l MIDIに よる記述

4-2 §5

同 一 要 素 にお い て比 較 、発 見 され た こ と

結論

1

まとめ 5-2 この論文の意味、今後の展望、予定 5‐

おわ りに 参考文献

Hitoshi WATANABE

■abe

1996年 度

事業論 文


であ 混沌(chaOS)と した空間 に、対位 (disunction)を 造 り出す こ とが 建築 の基本的 な手段 つ の明確 な る。 これ らの 対位 を造 り出す ことで 混沌 として無形であ った ものが、 一つ 部分 が意図的 な方法で組 み上 げ られた もの に変質す る。例 えば 「創世期」

で は天地創造

以前 の「形 な く、空虚」 な世界か ら神が「闇か ら光 を分か ち」、 「天空の下の水 を天空 の上の水 か ら分かち出 した」。海 と陸 とがそ うして現 われ、色 々の生 き物 の住処 となっ た。我 々は、そ のように してで き上が った「対位 =建 築」 を、感覚 で刺激 として受け止 める。 音楽の世界 で も、無秩序 に氾濫 してい る自然界 の音(noise)に 約 3万 年前 の新人類 が笛 を作 ることに始 まり、数 々の変遷 を経て現在 の音楽(musiC)に 至る、 とい う点 で建築 と非 常 に良 く似 た共通点を持 ってい る。 ところで、時代 の変遷 とともに様 々な形態 を と りなが らも進歩 して きた「対位」であ るが、 ここに来てデジタル による情報革命 によりそれ は新 たな局面 を迎 えてい る。サ イ バ ースペース は、人間の知覚 の及 ばない空間である。そ こは混沌 も対位 も存在 しえな い。 しか し人はGraphical User lnterfaceと い う言葉 を使 い なが ら、 コンピュー タとい う フィルター を通 して対位 の存在す る知覚領域 に導 こ う とす るためにそれ は崩 れて きてい る。 また、知覚 に関 してで あ るが建築 は しば しば絵画や彫刻 と同 じく視覚領域 に分類 され て しまう。評価 の手段 として も図面、絵、写真 と 2次 元 の傾向が強 い。 しか し、寒 と 暖、そ よ風 となぎ、香 り、音、材質、動 き回 つた ときの感覚 といった対位 も建築 に関わ る体験 の中で同等に重要 である ことを考える と、 こ ういった分類 は疑間を抱 く。空間 に おける様 々 な対位の強弱や ニユア ンス、微妙 な差異へ の敏感 さがあ ってこそ建築 を理解 し、造 り出す ことがで きる。

この新しく情報インフラス トラクチヤーが一つの世界 を構築 しようとしている時に、 もう一度認知科学、音楽 を含めて音について考 えることを私のテーマ とする。

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度

事業論文


1-1

研 究 目的

1-2

研 究背景

1-3

研 究概要

Hitoshi WATANABE

■ab.

199諄 度

事業論文


1‐

1

研 究 目的

音楽 による記述 によ り、建築 の評価 としての音 の可 能性 を探 る。 特 に、従 来 の評価方法 で は得 づ らい側面 を選 びだ し現状 では疎 か にされが ちな人 間、 時 間軸 に評価 を与 える。

1‐

2

研 究背景

建築 の内部 には様 々な要素 がある。足 を踏み入れれ ば、そ こには人が存在す る。壁 に 触 れば冷たい、暖かい、凹凸がある、硬 い、柔 らか い…。時 々刻 々 と光や影が移動 し、 空気 もどん どん流れてい く。 い ままで、た くさんの建築の記述 に関する研究がなされて きてい るが、本来記述 とは、対象 か ら適材適所要素 を選びとり、最適な手段 でそれ を表 現す ることで ある、 と考 える。 記述 には、様 々な利用法がある。それまで発見されなか った有効 な要素 を記述す る こ とがで きれ ば、それ は新 たな建築計画の支援 となる。 さらなる地位 を獲得すれ ば図面 を さしおいて建築表記 の主役 になるか もしれない。 今 までは建築 の評価手段 は図面 な どの二 次元 の視覚情報が イニ シアチブをとって き た。 これは有史以来建築 に とつては視覚が一番重要 な要素である、 とい うことを証明 し てい ることに他ならないので あるが、 この結果が全 てであるとして建築計画 をお こなう ことは大 きな誤解 である。 小倉百人一 首では、情景 を歌 っている うちで五感 のなかで視覚 に関 してがほ とん どで 聴覚 を取 り上 げてい る ものはその次 で約 5、 6首 であるといわれ る。 これはある意味で 我 々は 日常生活において聴覚 は視覚 の次に重要視 してい ると考 え られ、 また この事実 は 建築 における要素を選 び 出す うえで視覚 に続 くもの と受け止め られ る。

コンピュー タの出現 によリシ ミュレーション手段 として多 くの建築CADソ フ トウエア が一般化 している。しか しそのほとんどが従来の手書 き図面の代用 としての ドラフテイ ングソフ トやCGに よるプレゼンテーションに偏 り、建築CADは す なわちCGで ある、 と

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996ギ 度 事業論文 1-2


いった誤 解 が生 じて きて い る。 これでは従 来 の手書 きの発想 をそ の まま踏襲 して い る と い うこ とは 明 白で あ り、 コンピュー タの能力 を生 か した新 たな計画支援 とはな りえな い

今回、私 の と りあ げ る聴覚 に よる記述 は、従来 の視 覚 的、それ も柱 の並 びの リズ ムや コルビジ ェの黄金率 とい った二 次元的 な もので な く、空 間の三次元 的な部分 、 また時 間、人間 とい つた要素 を記述す る有効 な手段 にな りう る ものであ る、 と考 え られ る。 そ して、 コンピュー タで定量 モ デル を直接 シ ミュ レー トして音 に置 き換 えるので はな く、そ れ を通 して さ らに感覚 的な情報 に置 き換 える点 、 マ ウスー つ でイ ン タラクテ イブ に捜査 す る、 とい う点 を留意 して新た に建築 の記述 の 方法 を考 えて い く。

1-3 研 究概要

1

音の研究のフロー

図 1の ように建築 にお ける音 は建築環境 工 学 にお け る音響 工 学 、音声、振動、 電気音 響、騒音 、超音波 な どの研 究 には じま り、そ れか ら環境音 に関す る研 究が行 われ 、最 近 にな って 空 間想起 な どの分野 にまで及 ぶ よ うにな って きて い る。 3の 空 間 の音 に よる記

Hitoshi WATANABE

■ab.

1-3

1996年 度

事業諭丈


ー ロ 述や、空間想起 とい うのは記号学的に建築のフアサー ドが音楽的なリズムやメ デイ を持 っているなどとい うものでない、 とい う点に留意する。 このように特に建築計画学 における音の研究は浅いため、 §2で は建築 と人間の感覚 について もう一度整理 し、建築に音が何故関わるのかを考えて軸 となる §3の 音楽 によ る記述に導 く。 §3で はオブコー ド社 のプログラミング言語MAXを 使用 して、単位空間における音の システム を構築しそ して音を作成 しパ ラメ トリックな部分 をMIDIに 当てはめる。そし て、 §4で 音楽的特徴 との比較、検討をお こなう。

Hitoshi WATANABE

■ab.

1-4

1996年 度

事業論文


2-1 空 間、人間、時間 に対す る 人 の感覚 2-2

視覚 主導 の現状

2-3

建築 にお け る音、音楽

2‐

4

Hitoshi WATANABE

聴覚情報 による空 間想起ヘ

■ab.

1996年 度

事業諭丈


2‐

1

空間、人間、時間 に対す る人の感覚

6温

1視 覚 ―形態 (陰 影 )、 色彩 2聴 覚 ―音 3嗅 覚 ― におい

(冷 )覚 ―皮膚 感

7圧 覚 ―圧迫感 8筋 覚 ―距離感 9運 動感覚 ―距離感

4味覚 ―建築 とはあ まり関連なし

10-般 感覚 ―感情、雰囲気

5蝕 覚 ―蝕感

11有 機感覚 ―感情、雰囲気 図 21

人 の諸 感 覚

感 覚 とい う と、古 来 日、 耳 、鼻 、 舌 、 皮 膚 の 感 覚 器 官 に よって生 ず る五 つ の 感 覚 が あ げ られ るが 、最 近 は五 感 以 外 に も温 覚 、圧 覚 、筋 覚 、 運 動 感 覚 、 一 般 感 覚 、有 機 感 覚 の あ る こ とが 分 か って い る 。 そ こで 、 まず こ れ ら の 感 覚 か ら説 明す る 。

○温

(冷

)覚

皮膚によって温冷を感ず る感覚のことで人間の皮膚 には温覚点 と冷覚点がある。 温覚点を刺激すれば温を感 じ、冷覚点を刺激すれば冷を感 じる。触角は蝕感であ り、温 度は感 じない。温かい部屋 と冷たい部屋、温かい水 と冷たい水の差は、蝕覚だけでは説 明つかない。 よって、温覚、冷覚 のあることは証明できる。

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-2

1'96年 度

事業論文


○圧覚 皮膚 には、圧覚点がある。その刺激 によ り圧 を感 じる。絹 と木綿 の服 では、触覚 の他 に 圧覚の差がある ことが分か る。

○筋覚 筋肉の運動 を感 じる内部の感覚である。漠然 とは してい るが手の筋肉を使 う鉛筆 には、 線 の大 さや長 さな ど、視覚以外 にも筋覚 を利用 してい る。

○運動感覚 筋覚 の よ うな筋肉だけでな く、身体全部 の運動 の感覚 で、身体 の位置 を変 えるには これ を感 じる。建築 には重要な感覚である。

○一般感覚 感覚器官が 日とか皮膚 に限 られず、身体 一般 である ところか らある。部屋 に入 つて何 と な く良 い感 じがする とい うのは、 この感覚 である。 これは、感覚器官 の全 部 が働 く総合 的な感覚 で 、感情 にも近 い ものである。

○有機感覚 人間が有機 的動物 として生 きてい る感 じの ことで、一般感覚が主 として外部か ら来 るの に対 して、有機感覚 は内部 か ら来るものである。心臓や胃の働 き、血液 の循環 などは全 て有機感覚 のの根本で、 これ も感情 に近 い。一般感覚 と有機感覚 とが総合 されて、 い わ ゆる雰囲気

(ム

ー ド)を 作 る。

五感 と以上の諸感覚 によって我 々 は建築 を認知する訳 であるが これ らの 感覚 と、空間、人間、時間が どの よ うに関 わ りあ っているか を明 らかにす る。

Hitoshi wATANABE

■ab.

2-3

1996年 度

事業論文


○ 視 覚 に よ る空 間 我 々 を取 り巻 く空間は、何 らかの物質に よつて構成 されてい るが、視覚 的に考 える と形 つ (線 )と 色 であるとい える。空間認知 のプロセス をた どる と、 この形 (線 )と 色 の二 の要素 にお い て、物体 を知覚 してい る ことが分かる。 だか ら、我 々は視覚 を空間感覚 の 主要 なもの として しまう。 しか し、 これは単 に形 (線 )と 色 を知るのみで、物質 を知 る ときやボ リューム を感 じ取 るにはほとん ど効力がない。物質 を知 るのは蝕覚である。つ まり、盲人 には色 と平面 的な形 は絶対 に知 りえない。壁 に書 い てある絵 は、如何 に感 の いい盲人で もまった く分か らない。

○ 聴 覚 と時 間 音 は物 の振動 によつて生 じるが、必ず時間 を必要 とす るものである。故 に、ち よつと し た音で も時間な しに聴 くことはで きない。逆 に音 を聴 いているために、時間の経過 を意 識する ことが可能である。 この ような点で聴覚 は時間 と深 く関 わつてい る。我 々は、何 によつて時間の経過 を知 るのか と考えれば、音 によるのが第一だ と思 う。他 には運動感 覚 によって知る こと もで きる。

○ 嗅 覚 と味 覚 嗅覚 の器官 は鼻 であ り、味覚 の器官 は舌 である。鼻 で嗅 ぐのは匂 いで、舌 で味 わ うのは 味である。匂 いは発香体 か ら発散するのを嗅 ぐので空気 を隔てて も感 じられるが、味 は 食物 を舌 にのせては じめて分かる。匂 い と味 は、種類、性質、分量 ともかな り曖味 で不 明瞭 で、色 や音のように細か い違 い を検討す る ことはで きない。主観的で、客観的 に説 明や記述が難 しい。 さらに、嗅覚 と味覚 は、視覚や聴覚 の ように空間や時間な どの建築 を知る感覚 ではな い。空間 に多少関係 ない訳 ではないが、空間を知 るにはほ とん ど役 にたたない。特 に、 味覚 は他 の感覚 と比べ て一番建築 には遠 い。匂 い は視覚 や音 よ りはるかに深い記憶 を引 き起 こす特性 を持 っている。

○ 蝕 覚 に よ る空 間 蝕覚 の器官 は全 身の皮膚 である。その性能 は皮膚 の 中で も指先が最 も鋭敏である。人間

IIitoshi WATANABE

■ab.

2-4

1996年 度

事業論 文


は真 っ暗 な中では他に頼 る ものがないので、指先 は「暗闇の 目」 とい う異名 もある。 し か し、蝕覚 によつて得 られる感 じは物 の表面 の感 じで、その分化 はあま り明瞭 で ない。 滑 らか、 ざらざら、硬 い 、軟 らかい程度 の差である。 蝕覚 は種類、性質 のはっ きりしない感覚 であるが、物質その ものを知 るには最 も重要 な 感覚 である。視覚では平面的な空間で、抽象的 な形

(線 )と

色 を知 るのみだが、そ の も

のが平面 であつて も、蝕覚 によつて知 る。立体的 な空間は視覚 では全 く分か らない。蝕 覚 によつてのみ知 りえる。 磨 いた大理石 の平 らな滑 らか さで も、ただ見るだ けでは本当の滑 らかさは分か らない。 触 ってみて初 めてそれを確認で きる。我 々が 日で見て滑 らかだ、 ざらざらしてい る と知 るのは、習慣や記憶や想像 上か らで、知るのではな くそ う思 うに過 ぎない。 また蝕覚 は上下、左右、前後 の三次元空間 を知覚で きるが、それ に筋覚 も加わ り、 さら に大 きな立体 が分かる。中空 の大 きな建築 はさらに、運動感覚 も必要 とされる。

○ 筋 覚 と運 動 感 覚 蝕覚 の器官 は主 として手の皮膚であるが、その指先 を物体 に触れるときには、必ず腕 の 運動 を必要 とす る。物体が近 くにあ るときは腕の運動だけですみ、そ こに筋覚 が働 く が、物体が離れているときには身体全部 を動か して これに近づ けなければならない 。 ま た、大 きな物体 の外観 を見 るときと、建築 の内部 の ような空虚 な大 きい物体 に対す ると きは、運動感覚 が必要である。 筋覚 と運動感覚 は、筋肉や身体 の運動 に費や され るエ ネルギーの減少 を感 じる程度で、 非常 に曖味 であるが、空間の距離感 を実際に知 るのは この二つ の感覚 による。 日で も距 離 をほぼ推測 で きるが、それ は習慣 や記憶や想像 によるもので不正確 な ものであ る。

○ 温 (冷 )覚 と圧 覚 温覚 は温か さを感 じ、冷覚 は冷 たさを感 じる感覚で、その器官 は皮膚 である。 また、圧 覚 は圧 力 を感 じる感覚でそ の器官 もやは り皮膚 である。蝕覚 の ように指先 を主 とせ ず、 身体全部 の皮膚 が器官 にな る。温覚 は暑 い温か い、冷覚 は寒 い冷 たい などを漠然 と感 じ るだけであ り、圧覚 も重 い、軽 い とかい うのみで 、漠然 とした違 いがあるだけであ る。 温覚 も圧覚 も空間に関係 してい るが空間を知 る主感覚 とはな りえない。圧覚 は立体 の空

Hitoshi WATANABE

■abe -5

1996年 度

事業論文


間を実質的に知 るには役立 つ が、温覚 は空間感覚 として、雰囲気作 りの条件 になる。

○ 一 般 感 覚 と有 機 感 覚 一般感覚 は、特殊 な器官か らではな く身体全部か ら得 られる感覚であ る。 これには、五 感 の感覚器官全部 が働 くが、その感覚 によって感知するのは漠然 とした感 じであ り、良 い気分悪 い気分 といった ものである。 有機感覚 に も特殊 な器官が な く、一般感覚 のように身体全般 か ら得 られ る感覚 である。 これは、主 として内部諸器官 か らの漠然 とした感 じであ り、同様 に良 い気分悪 い気分 と いった ものである。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚 は、特 に対象があ って働 くが、一般感覚 と有機感覚 は特別 の対 象がな く、絶 えず働 いてい る。故 にあ らゆる感覚、感情 の基礎 になる。我 々は一般感 覚、有機感覚 によつて気分が生 まれ さらに視覚や聴覚が働 く。 よって一般感覚、有機感 覚 は必 ず しも意識上には現 れず、潜在意識 として意識の下地 を作 るのである。

○ 視 覚 と聴 覚 視覚 と聴覚 は最 も大 きく建築 に役 立 ち 「高等感覚」 「美的感覚」 である と言 つたが、な お、視覚聴覚が他 の感覚 と比べ て卓越 してい るのは種類、性質、分量 な どが明確 に細か く分か る点である。 視覚 による色 の識別、聴覚 による音階な どは他 の感覚 では到底及 び もつ かない。 また人 間が知識 を得 るには主 として視 覚、聴覚 によるもので、知的生活 はこの二感覚 を主器官 としてい る。 しか し、 この二 感覚 だけが人間生活 に最 も必要だ とか、建築 に役 立つ もの と考 えるのは 危険 である。視 覚 は空間 を知 る感覚で はあるが、視覚 による空間は平面であ つてそれ は 間接 的である。 日は三次元 の対象物 に接 しては役 に立たず、そ こには多少 の距離 が必要 になる。そ して、距離があれば もはや直接的ではな くなって しまう。その代 わ り距離が あるためあ らゆるものを平面 として視覚 の領域 に入れることがで きる。

○ 蝕 覚 と運 動 感 覚 蝕覚 になると皮膚が対象物 に触れるので直接的 に、 しか も立体 を知る ことがで きる。建

Hitoshi wATANABE

■ab.

2-6

1996年 度

事業論 文


築 に手で触れば凹凸があ り、立体 であるのが直接分かる。 しか し、建築には大 きい もの もあるのでた だ手 を触れただけでは分 か らない。身体 を動 か して歩 い てみて初めて立体 の建築 である ことを知 るのである。つ ま り、距離 をはか る運動感覚 が必要 となって く る。建築 には間口 も奥行 きも長 い距離があ り、それを運動感覚 で知 るわけで、建築 の立 体 を知 るのはあ くまで蝕覚 である。た とえば、 これが彫刻 になると蝕覚だけで立体 を直 接知 る ことがで きる。 視覚、蝕覚、運動感覚 は空間の感覚 とい えるが視覚 は平面 を、蝕覚 は立体 を、運動感覚 は距離 を知 るのである。 そ して、視覚 は間接的、蝕覚は直接的であってた とえ平面 で も直接知 るには蝕覚 を必 要 とす る。ただ、視覚 の便利 な点は平面 のほかにも立体 も距離 も間接 的ではあるが総合的 に知 る ことがで きる。 我 々は、普通 は立体や距離 で も視覚 によってほぼ これ を知 り、決 して蝕覚や運動感覚 の 力 を借 りず に済 ましてい る。 しか し、 これは習慣や記憶 や想像力によるもので、原始的 に考 えると立体 は必ず蝕覚、距離 は運動感覚 によるものである。 無知 な動物か ら知恵の発達 した人間までの、空間観念 の発達経路 を考 えて も第一 に手足 の運動か らは じまってい る。手足 の運動 は蝕覚 と運動感覚 であ り、 これにより、空間観 念 の基礎が生 まれ、そ の後 に視覚 の空間観念が発達 した もの と考 えられる。

○ 視 覚 、 蝕 覚 、 運 動 感 覚 と建 築 、 絵 画 、 聴 覚 の 関 わ りの 比 較 視覚、蝕覚、運動感覚 の三 つ は空間を知る感覚で、 これ を空間感覚 とい う。そ して、建 築、絵画、彫刻 の三つ は空間によつて成 り立 つ もので あ つて、 これを空間芸術 とも呼 ぶ。今 日我 々は三者 とも視覚 で認識 してい るが、原始的に考える と、建築 は運動感覚、 絵画 は視覚、聴覚 は蝕覚 で主 として感知する ものである。 ところで、視覚 は間接 的 であるが感覚力琳田密 に働 くので、その点 では蝕覚 や運動感覚 は 到底及 ばない。 また、視覚が他 の点にまさる独特 の点 は、色 を知る ことである。 立体的 な形 は蝕覚 によつて知 る ことがで きるが色 だけでは視覚 以外の感覚では知る ことはで き ない。

○ 聴 覚 と運 動 感 覚

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-7

9鮮 度

事業 論文


聴覚 の対象 とす る音 は、 必ず時間の経過 を伴 うので聴覚 は時間を知 る時間の感覚 であ る。 また、運動感覚 に も必ず時間が伴 うので、運動感覚 も時間を知 るのに役立 つ 。 た だ、聴覚 は純粋 な時間感覚 であるが、運動感覚 は空間感覚 で もあるので空間、時間共通 の感覚 とい える。 そ して、聴覚 を基 に して音楽 とい う芸術 が成 り立 ち、運動感覚 を基 にして建築 が成 り立 つ

○有 機 感 覚 と一 般 感 覚 我々の感覚 は一つの感覚 だけが動いているとい うことはな く、常 にい くつかの器官が同 時に働 き、影響 しあっている。 有機感覚 は人間が一個の有機物 として生活 しつつある感覚で、生活力そのものの感 じで ある。 これは気分を作 る基になり美観の予備条件 になる。一般感覚 は特殊な器官ではな く、身体 の全般か ら得 る感覚である。一般感覚 も有機感覚 と同じであるが、有機感覚が 内臓諸器官 の活動 を総合するのに対 し、外部から来 る諸感覚を総合する。たとえば、あ る部屋で気分がよいとい うのは、部屋の壁の色、天丼の高さ、家具の形 と色、暖かさな どが総合 されて、漠然 と快感 を覚 えるのである。故 に、一般感覚 は総合的感覚であって あらゆる芸術の素地 を作る大切な感覚である。

○ 感覚 と芸 術 の 関係

視覚 ―建築、絵画、彫刻、舞踊 聴覚 ―音楽、建築、舞踊 触覚 ―彫刻、建築 運動感覚 ―建築、舞踊、音楽 図2‐ 2 感覚 と芸術の関係 視覚、聴覚、蝕覚 、運動感覚 の四つ は、芸術 との関係が深 い。普通、視覚 と聴覚 の二 つ が主 となるが、蝕覚や運動感覚 も重要 である。

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-8

1996年 度

事業諭丈


い 視覚聴覚 を高等感覚や美的感覚 とい うが これ らの結果 を見 ると上むを得 な が原始的に 本来 の性質 を考える と、蝕覚 や運動感覚 も各種 の芸術 と関係 の深 い ことが 分か る。 ま つ た、温覚 は芸術 とは直接 関係 はないが、美的の副条件 ない し予備条件 として役 に立 。 特に、温覚 は雰囲気 に大 い に関係 し、人間の実生活 と深 いつ なが りがあ る。

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度

事業論文


2‐

2

視覚 主導 の現状

この よ うに視 覚、聴覚 は、他 と比 べ て 日常生活か ら芸術 、美 的感覚 まで種類 、性 質、 分量 まであ らゆる点 で細 か く明瞭 に分か る故 に もっ とも役 に立 つ ことが 分 か った 。 それで は、建築 に 目を移 して考 えてみ る。視覚 は、 この 間接 的 ではあ るが他 と違 い感 覚が精密 に動 くことよ りも、建築 にお い て他 の まさる点 は「色 Jを 知 るこ とであ る。立 体的 な「形 」 は蝕覚 に よつて知 る ことがで きるが、色 だけは視 覚 以外 の感覚 で は知 る こ とがで きない。建築 の価値 は色 に負 う ところが 多分 にあ り、色 を知 る唯 一 の感覚 とい う 点 では視覚 は絶対 の価値 を持 ってい る。

運動感覚:│(饉 離)

図 23

建 築 三 要 素 にお け る 人 の 感 覚 と の 主 要 な 関 係

しか し、 これだけで建築 は決 まらない。視覚 は空 間を知 る空間ではあるが、その空間 は平面 で あ つてそれ も間接 的な ものなのである。た とえば立体 である建築 を眺めると き、まず平面 として視覚 にはい る。 これが立体 であることを知 るのは習慣 と想像 の働 き なので ある。 建築 にお いて視覚が全 てではないことは分か つてはいるが 、我 々は 日常建築 を学ぶ う

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-10

1996年 度

事業論 文


えでそれを実践 して い るだろうか ?視 覚 主体 とい う事実か ら建築 を始めて しまうた め に、 また古 くか らの平面、立面、断面 が建築 を表 わす全 てである といつた指導 の もとに 勉強 して しまうために大 きな誤解 をして しまってい る。 建築 の三要素 を、空間、人間、時間 ととらえるな らば、視覚 は空間の平面 の部分 をし か担 っていない。他 の部分 は別の感覚で補完 しな くてはならない。

菫itoshi

WATANABE

■ab.

2-11

199諄 度

事業論文


2‐

3

建築 にお け る音 、音楽

空間認知 にお け る今 まで の聴覚 の扱 われ 方 はそれに よって時間 を知 るための唯 一 の感 覚 であ るか ら、 とい う消極 的な説 明 で しか な い 。 運動感覚 も必ず時間 を伴 うため時間 を知 るの に役 に立 つ 。そ して、聴覚 に空 間感覚 で もあ る運動感覚 が加 わる こ とに よ り距離 を認知 で きる よ うになる。す なわ ち、聴覚 も、 運動感覚 の補 助 を受 けれ ば、時 間 と距離 の 関係 で空 間 のボ リューム な どの三 次元 的 な表 現 も可能 にな るわけであ る。 ところで 、音 楽 は時間や周波数 といっ た 数理 的な研 究が な されて い るほか、 リズム、 ハ ー モ ニー 、 メ ロデ イー といった構成要素 も確 たる もの とされて きた。故 に、 この よ う な特 質 は昔 か ら建築計画学 や記号学 に多 々比較 され、利用 されて きた。 都市計画 で も街路 のシ ー クエ ンス を音楽 にた とえた り、 さらに時 間的連続性 を高速道 路 の設計 の 基礎 理論 に応用 して い る。

しか し、図 24の ように、 これ らは全 て視 覚 的、二次元 的 な もの を体系化 された都合 の 良 い手段 と して なぞ らえて い るだけであ り、音 楽 の持 つ 時 間軸、 三 次元空 間軸 の特色 は 利用 されては い ないのが現状 で あ る。

現状 の比 較

図 2-4 現 時 点 で の 音 楽 と建 築 の 比 較 レベ ル

そこで、視覚表現偏重 のため隠れてしまった本来存すべ き他の建築要素

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-12

(三 次元 と

1996事 度

事業論文


しての空 間、材質、空気 の流れ、人間、時間)を 音 の持 つ特徴 を利用 して表現す る こと を考 えねばな らない。 ただ し、音楽において も楽譜 は記述 して い るだけであ り、本来 あ るべ き音楽 の本質を表 わ しきれてい るとは言 えないので、一度そ れか ら開放 し改め て音 から捉えなおす こととす る。

Hitoshi wATANABE

■ab.

2-13

199碑 度

事業論文


2‐

4

聴覚情報 による空 間想起 ヘ

感覚 のなかで、定量 的に一番明瞭に細 か く分か るのは視覚である。つ ま り、建築表記 において このような点では視覚 にまさる ものはない。 では聴覚 の視覚 に秀でてい る点 は 何か ?

また、 い ままで我 々が図面か ら三次元 の空 間を立 ち上げて想像 して きた ように、適 し 考 える。 よつて、建 た要素 はその要素 にお い ては逆 に想起 の作用 も働 いて しかるべ きと、 築 を音 にす るとい う ことはその音か ら逆 に建築 を想起で きなけれ ばならないのではない か。

ところが 、 この研究 に関 しては過去 のデ ー タが蓄積 されてい る訳で もな く、 コンピュ ー タでプ ログラミングす る上で、的確 にす ぐに空間想起 で きる音 を作成するのは不可能 である。 よって今回 は、簡単 な単位空間か ら人の動 き、空間のボリユーム、材質、空気 の温度、時間の流れ の特徴 を数量 として捉 える。そ して、各 々が どう関連す るか ?音 楽、建築両面 で、組 み合わせ る ことの価値 があるか を考 え、その結果 としてパ ラメ ト リックな部分 をMIDIに 当てはめてシステム を構築す る ことによ り、今後 の研究へ の一 つ の手がか りとな りうる ものを作成す る。

Hitoshi WATANABE

■ab.

2-14

1996年 度

事業諭丈


3-1

プ ログラ ミング言語 MAXと は

3-2

シス テ ムの構築、音 の作成

3… 2‐

1

空間に於 け る人の位置 と他要素 の 関係

3-2‐

2

平面上 に於 け る複数人 の動 き

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度

事業論文


3-1 プ ロ グラ ミング言語MAXと は MAXは 、音楽 を中心 としたプログラミング言語で、BASIC言 語やC言 語 の ようにテ 己述 しない。MAXで は「オブジ ェ ク ト」 とい うプログラミ キス トによるソース コー ドは言 ング部品を「パ ッチ コー ド」 とい う線 で繋 いで プロ グラミン グを行 う。

MAXは 専用 をのエデ イタを備 えているので、図のような「パ ッチ」 とい うプログラム を、 ドロー ソフ トで作図す るように作 る。

1圏

ヽ ヽ . てくだき 國■クリックし 塵 鬱。

四 椰

│ 劉

回 回 胚 回 国 国

DO・

図 3-1 パ ッチ (左 )と オ ブ ジ ェ ク ト (右 ) 今回の作業 で このMAXを 使 う理由。一つは、MIDIに 置 き換 えるのは、結果 としてそ の ような方法 をとるのであ り、従来のシーケ ンサ ー ソフ トを使用する ことは音楽 を楽譜 として捉 えてい る ことに他な らない、 とい う点。 もう一つは、建築 とい う形態 か らアル ゴリズム による音楽や、イ ン タラクテイブな音 楽 を目指す柔軟 な作業は、プ ログラミン グする ことが最適であ り、 プ ログラミング言語のなかではMAXが 音楽機能が一番充実 し てい る、 とい う点 である。

Hitoshi wATANABE

■ab.

3-2

1996年 度

事業諭丈


3‐

3‐

2

システ ムの構築 、音 の作成

2-1 空 間 に於 け る人の位置 と他要素 の 関係

☆ STEPl

■単位 空 間 の設 定

図 3-2 単 位 空 間 (800×

600× 300pixels)

マ ウスの動 きと出力す る音 をイ ンタラクテイブに認知で きなけれ ば意味がない。 よっ てまず図のような単位空間 を設定する。結果 として出力す るMIDI規 格 では音数は128と 限 られてい るため、 ここでは空間のボリューム は無視す る。つ まり、 スケール と、単位 は選 ばないので画面上 の操作 は 15イ ンチモニ ターサ イズの800× 600ピ クセル、そ して 高 さには300ピ クセル を割 り当てる。

Hitoshi WATANABE

■ab.

Iθ ,6年 度

事業 論文


■ XYZ座 標 指定時間毎 にマ ウスの位置 と移動量 を出力 する

マ ウスの クリックにあ わせ て 位置 と移 動量 を出力す る

X座 標

Y座 標

X方 向の壁までの距離 ― パ ッチ

まず、現在位置 を

(X、

-Y)(Z、 300-Z)と

Y、

Y方 向の壁 までの距離

XY座 標 ―

Z)と し、全方向壁 までの距離 を

(X、

800-X)(Y、 600

する。出力 のタイ ミングはX、 Y方 向はマ ウス クリックの タイ ミ

ングに合 わせ る とき と 1秒 毎 のマウスの位置 の二種類用意 した。また、単位空間 のため 視点 の高 さによる変化が見 られないため、人の微妙 な視点 の移動 を表現す るのには、床 上 160か ら180ピ クセルの 間に乱数 を与 える こととす る。

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-4

1996年 度

事業論文


指定時 間毎 にマ ウスの 位置 と移 動量 を出力

視点から天丼 までの距離 ― パ ッチ

視点から床までの距離

Z座 標

■ MIDI情 報 へ の 変 換 以上のようにして出した各軸の壁までの距離を、MIDIの 音 に割 り振 る。MIDIは 128 音 しか存在 しない。 よつてX軸 は 8、 Y軸 は 6、 Z軸 は2で 各々割 り、 これを128か ら引 く ことで、壁に近づ くにつれ高 く、離れるにつれ低い音を割 り振 ることができる。

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-5

1996年 度

事業諭丈


指定時間毎 のマ ウスの位置 と移動量 を出力す る

マ ウスの ク リ ックにあわせ て位 置 と移 動量 を出力す る

向 の壁 まで ら,未 ま の距離

‐ パ ッチ

Hitoshi WATANABE

XYZ方 向 の MIDIへ の 割

■ab.

り当 て ―

1996年 度

事業 論 文


☆ STEP2 個別要素毎 の比較 STEPlで は、空間 に於 ける位置 はMIDI情 報 にす る こ とがで きた。 しか し、 これで は そ こか ら得 られ る情報 に乏 しい ため、 よ り空 間想起 に近 づ け るためにい くつ かの要素 を 付 け加 える。

■視 線 方 向 どの方向 を向い てい るか を付 け加 える。視線以外 には ノー トオ ン時 のベロシテイ、 ノ ー トオ ンか らノー トオフまで の ミリ秒単位の時間間隔 を、それぞれ50と 200に す るが、 視線方向 に対 してだけ は 100と 400に す る。 また、マ ウス によつて視線方向 を示す のは難 しいため、方向はbangを 放 つ初期 スイ ッチを替 える ことで一 つの回答 を示す。

― パ ッチ 視線方向 を考慮 に入れたMIDI情 報 ―(次 ページ)

Hitoshi wATANABE

■ab.

3-7

1996年 度

事業論 文


点か ら床 ま の距離

Hitoshi WATANABE

■abe

3-8

1996年 度

事業論文


■材 質 に よる音 色

XYZ座 標 に沿つて出たMIDI情 報に、MIDIの 持つGM音 色の差を利用 して材質の差異を つける。実際材質によつて反射する音に違いが出るわけなので、 この論文の音のなかで は一番直観的に理解しやすい。

│ガ ラス

1

74 041 71

表3-1 材質 とプログラムナ ンバー対応 サ ンプ ル

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-9

1996年 度

事業論文


keyt l音

音色名

色名

モ1彗 輩 軍量菫轟三 II屠 =薫 │_ 11里 Onkey― tonk P

│ 1

│―

… →鵬警豊{== 9生 ―

51E■ ectrttc Pian

3Jttlap Ba聾

理 奪憲ユF・

│―

2

壁 上 丁 :=III柱 革 膵 主 雲 Iテ ー ー ¬

=茎 艶 霧彗三J聾菫三二J 二 ‐

44iContrabass 451TremO■ O Strings

l

_│

えi:q主 三」 菫雲菫 イ嗜

続 需 豫 ≡二三 癬臨 菫茎≧ 慕 「屋革 :二 │ 墓墓翼墨 二革革曇 =丁 =干 = =丁 ≡≡轟嚢嚢壼悪≡≡≡ │

Ch Organ

│― ― 摯

531Choir Aahs

211Reed 22

I

Accordion

241T

Orchestra Hit

Accordion

Acoustic Guitar (nylon

Trumpet Trombone

― ― ― ― ― ― ― │

59 Tuba 60 29

Electric Guitar (muted

30

Overdriven Guitar Distortion Guitar

31

Muted

Guitar Harmonics 表 3‐ 2-l

GM音 色 とプ ログラムナ ンバ ー対応一覧表

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-10

1996年 度

事業論 文


21lIIllrel■ _)_______

■51SopranO f呈 ≡___ 661A■ to SaX 671Tenor Sax

::│:難

9,l

堕塑

'不

「ザ悛慰型≒1丁 導

」選出

:妻 ::ili「

=II二

≒ ≡ │ 9"型,1____ │_。

:

寸 主 T二 ・ │ボ 馴 翠れII― ― ― ―

I

.‐

│‐

:飛澪三二:二

1「 TIIII11百

柴 壽li]:ll:P9)一 fl Q

革導

ITT:4環 =華 軍

量 :当 事 i翠 ・

L__1

――

■■■1____ ―

OCk 1171Taiko Druln

=景

1

__1 11単 壁nth Druln ____ 120

i

Reverse

l2liGuitar Fret

Padl (new

Noise

Breath Noise 123 124

」1撻翌 ause

_1:

1271App■

951Pad7(ha■ o 96 I PadS ( shteep )

表3-2-2 GM音 色 とプ ログラムナ ンバ ー対応一覧表

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-11

1996年 度

事業論 文


繊維材料

防水材料

プ ラ ス チ ツク

ゴ ム

ガラス

一ト

粘土焼成材料

石材

木材

軽金属

鉄鋼

コ ン ク リ

プログラム番 号 (1-128)

MIDlチ ャンネル

‐ パ ッチ

材 質、 GM音 色対 応 サ ン プル ー

■ 時 間帯

ノー トオ ンか らノー トオフまでの時間間隔を替 える ことで音 の長 さに変化 を持たせ る。hsliderを 使 い、 マ ウスで昼夜 を指定す ると設定が替わる。

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-12

1996事 度

事業論文


一 夜

指定時竃 Jフ マ ウスの位 置 と移 動 量 を出力 す る

量 を出力 す る

向の壁 まで 点か ら床 ま の距離

― パ ッチ

昼夜 に よる違 い ―

Hitoshi WATANABE lab. 3-13

1996年 度

事業論文


指 定時竃 ニフマ ウスの位 置 と移動量 を出力 す る

ヤ ウスの ク リックにあわせ て位置 と移動量 を出力す る

点か ら床 ま の距離

― パ ッチ 温度 による違 い

Hitoshi wATANABE

■ab.

3-14

199δ 年度

事業論 文


空間の温度 の高低 を、bangの 出力 の遅れにより表わ した。 これ もhsliderを 使 い、マ ウスで高低 を指定す ると設定が替わる。

☆ STEP3

■統合 STEP2で は、STEPlの 結果 に様 々な要素 を追加 して表記 をした。 よつて、STEP3で は これ らを統合する意味があ るか、 また どのように統合すべ きかを考 えるべ きである。 と ころが これ らの要素 を結 び付け る上で必要な適切 なデー タや知識が まだ不十分 であ り、 また コンピュー タの性能 により膨大 な量 のパ ッチになるとリアル タイムでの操作がで き な くな るので、単位空間に関 しては これで作業 はここまで とす る。

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度 3-15

事業論文


3‐

2-2 平面 上 に於 け る複数 人 の動 き

3-21で は単独 の人間 の 位 置 にその他 の要素 を付加す る記述 を した。 ここでは、平面 上 であ るが640× 480ピ クセ ルのなかに複数 の 人 間 を配置 して ラ ン ダム に動 か し、 さらにマ ウスの動 き とクリックに応 じて光 った リマ ウス に寄 って くるシステム を構 築す る。

人 の初期化 ボ タ ン 一 人分 の ユ ニ ッ ト :人 の 数 を増 やす には この部分 を コピー 、ペ ース ト 初期値 の 設 定 ボタ ン

下 の値 は 初期値

の 集 まる

滑 らか さ

‐ パ ッチ

Hitoshi WATANABE

ー 人分 の ユ ニ ッ トー

■ab.

3-16

1996年 度

事業 論 文


の動きの速 さ

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-17

1996率 度

事業論文


― サブパ ッチ

ー 人分 のユニ ッ トー(前 ページ)

この よ うに、一人分 の動 きの速 さ、動 きの滑 らか さ、 人 の大 きさ、人 の 集 まる速 さ、 人の動 く範囲 (640× 480ピ クセル)、 光 る時間、etc. を設定す る。 これが、画面上 で 一 人当 りが円を作 って光 りなが ら動 き回る。

hti五五1`おieen 0 40 640 5120 reen

OLI'j i

D

poll human-screen マ ウスの位置

― パ ッチ

人 間 の 動 きの 画 面 へ の 表 示 ―

これ を踏 まえて、実際 に人の数 を4と して、作成 してみた。音 も画面の人 の動 きに 沿 って発生 す る。

H■

toshi WATANABE

■ab.

3-18

1996年 度

事業諭丈


人の初期 化 ボタン 一 人分 のユ ニ ッ ト :人 の数 を増やす には この部分 をコピー ・ペース ト 初期値の設定 ボ タ ン

下の値は 初期値

の集 まる 滑 らか さ

下の値 は 初期値

の 集 まる

下の値は 初期値

の 集 まる

下の値 は 初期値

の 集 まる 滑 らか さ

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-19

1996率 度

事業論文


― パ ッチ

4人 分 の設定―(前 ページ

)

図3-3 4人 の画面表示

Hitoshi WATANABE

■ab.

3-20

1996率 度

事業論文


4-1

MIDIに よる記 述

4-2

同一 要素 にお い て比較 、発見 され た こと

Hitoshi WATANABE

■ab.

199諄 度 4-1

事業論文


4-l MIDIに よる言己:さ §3で は音 の出力 にMIDIを 利用 したが、 コンピュー タに よる音楽作 成 には

この規格 が

一 番汎用性 が ある。 プ ロ グラムの構造 の理解 を助 け るため にMIDIの 簡単 な構 造 を説 明す る。

MIDIメ ッセ ー ジは、 ノー トオ ンとノー トオ フの二つ の メッセ ー ジか らなる。 これ は

MIDI音 源 の音 を鳴 らす 、止 め る とい う機能 を持 つ 。 また このメ ッセ ー ジは ともにノ ー ト ナ ンバ ー、 ベ ロシテ イ、 MIDIチ ヤ ンネ ル とい う 3つ の 要素 に分解 して取 り扱 う。 ノー トナ ンバ ー は鍵 盤上 の左 か ら順 に0∼ 127の 数字 を割 り当 てた もので 、 これ に よ り 音高 を表 わ す ことがで きる。 一 番 中央 のド は60に あた る。

ベ ロ シテ イは鍵 盤 を押 す速 さ

の ことで音 楽用語 では強度 を表わす。 これ も、0∼ 127の 数字 を割 り当 てて い る。 の 音高 と強度 の他 に音 を決定す るの には音 の 長 さが重 要 である。 これ を、MIDIで は音 々の メ ッ い 長 さを数値 と して規定 す るのではな く、音 を発生 させ る、音 を上 め る と う別 セ ー ジを用 意 して各 々 時 間 をず らせ て送 る こ とで結果 的 に音 の長 さを表現 して い る。 こ ロ ベ れが ノー トオ ンとノー トオ フで あ る。 この ノー トオ ン とノー トオ フは ロ シテ イの ゼ かそれ以外 で決定す る。

MAXで はい くつかのMIDIに 対応す るオブジエク トがあるが、今 回はnOteoutと い うオ ブジェク トを主に利用 した。 これはイ ンレッ トで受け取 つたメッセ ージをノー トナ ンバ ー、ベロシテ イ、MIDIチ ヤンネルの三つ の要素 に分解 してMIDI音 源 に ノー トメッセ ー ジ として送 る ことがで きる ものである。 コンピュー タを利用 してい るので当然なのではあるが、 これは12音 階 しか扱 えず しか も三要素 に よつてのみで記述す る、 とい う極 めてデジ タル的な発想 である。 よつて、建 築 の空間想起 などに利用す るには決 して適切 な ものではないが、今 回は、建築 の要素 か らパ ラメー タをとりだ しそれを記述す るとい うのが 目的であつたので、その手段 として

MIDIを 利用 した、 とい える。

Hitoshi WATANABE

■ab.

4-2

1996年 度

事業 諭丈


§4‐ 2 同一要素 において比較、発見 された こと

1

空 間 に 於 け る 人 の 位 置 と他 要 素 の 関 係

(31-1)

■視線方向 単位空間での位置 を示すプ ログラムでは、X、

Y、

Z方 向合 わせて 6つ の音 を同時に同

じ音色 に設定 したため、音 と各軸 が結 び付 かなかった。そ こで、視線方向 に関 して ノー トオ ン時 のベ ロシテイ、 ノー トオ ンか らノー トオ フまでの時間間隔 を設定 したわけであ るが、 もとの音 が区別で きてい なか ったために 6つ の うちの一 つ の音が前 と変 わつた、 とい うだけで終 わって しまった。 最初 の単位 空間での位置 を示す プログラムの時点 で、各音 を何 らかの操作 によつて区 別 で きるように してお く必要があ った。

■材質 による音色 音色が変 わるので、音 を聴 くと他 に比べ て違 い をは っ きりつ け られた。 しか し材 質 とプ ログラムナ ンバーの対応 は 自分 の直感 で決 めた ものであ って根拠 のな い もので ある。何かの根拠 を与 えておかね ばな らなかったのであるが、GM音 色が 128音 しかない上 に初めか ら決め られた ものであるためにそこか ら解決 しな くてはな らない。

■時間帯 昼 と夜 の二種類 しか音 の長 さを用意 しなか ったので もっと細 か くパ ラメー タを設定す る ことが望 ましい。

■気温 プログラム としては成功 したのだが、音 の複雑 さのために音 の出力が伴 わなか ったた めに比較がで きなか つた。

Hitoshi WATANABE

■ab.

4-3

1996年 度

事業論 文


2

平 面 上 に於 け る 複 数 人 の 動 き

(3-22)

これは、空間に於け る人の位置 と他要素 の関係 とは切 り離 して作成 されたプ ログラム である。人間の動 きを表現す ることを目的に した ものである。 ここでは、空間 を平面 と して捉 えて い るが人間の記述 もこの論文 ではテーマ であった ことと、複雑 なプ ログラム になると分 か りに くい ため省 い た。 複数人の 関係を示す ことがで きたわけであるが、音 よ り画面 に表 わ したほうが はるか に分か りやす い点、また これは視覚 では分 か りづ らい側面 を可聴化する ことを主眼にお いてい る ことを考える と疑間が残 る。その点では表現 の改良 の余 地は多い にある。

Hitoshi WATANABE

■ab.

4-4

199諄 度

事業論文


5-1

ま とめ

5-2

この論文 の意味、今後 の 展望、予定

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度

事業論文


5‐

1

まとめ

作 曲のセ ンス もない 自分が、本質 的に終 わ りのない、 しか も連続性 をも ち、変化 に富んで い る建築 を、如何 に して比較的起承転結 のはつきりしてい る音楽 になぞ らえるか、 また過去 の研究 デ ー タも何 もないので、 どこに視点 を置 いて研究を始 めるか、 ここの決定が一番 の難 しさであ つた。 結果的 にMAXの もつ特徴 を利用 して作 って しまったわ けであるが、 ここ は本来、避けてはならないいろいろな課題 が潜む。 目的があ つてそ のために うま くコンピュー タを利用す るのが理想 なのであ るが、 コンピュー タの勉強不足 のせ いで どうして も与 えられ た条件 で何 がで きるか、 と結局相手 に利用 され て しまっている。今回 も、た くさんの案 は あ ったのだが最終的 にはMAXの オ能 と相談 して選ぶ羽 目になって しまっ た。 もう一つ。建築 の要素 は複雑 に絡み合 ってい る。それ を如何 に して単純化 し、そ して再構築す るか。大事 な問題 であるが、今回 は初めて とい う ことも あ り、単純 な提案で終わ って しまった。 もっと、視覚 を含 めて もう一 度記述 方法 や、記号化 につい て勉強 しなおす必要がある。それ を越 えて、空 間想起 に至 るものだ と考 える。 しか し、建築 のなかか ら今 まであま りなされなか つたパ ラメー タを取 り出 し、結果的 にMIDIで はあるが音 として割 り振 った とい う ことは一 つ の大 き な前進である、 と思 う。

Hitoshi WATANABE

■ab.

5-2

」,96年 度

事業諭 丈


5-2 この論文 の意味、今後 の展望 、予定 これが現状 では疎 かにされが ちな人間、時間軸 に評価 を与え、建築計画 の 支援 、 とまでは行 かないが、ほ とん どなされてい なか った建築 の可聴化 を曲 が りなが らも行 った とい うことは成果 として捉 える ことがで きる。

図5

-連 の研 究 フ ロー

図 の よ うに、今 回 の よ うな可聴化 の作業 であ る程度の確 たる展望 が 開け た ら、

もう一 度、聴覚 を視覚 な ど他 の感覚 と比 べ る。具体 的 には、視覚聴覚両

Hitoshi WATANABE

■abe

1996年 度 5-3

事業論 文


方向か らのCGア ニ メ ー シ ョンに リ ンクさせ て シ ミュ レー トして空 間想起 を め ざす こ とが望 ま しい 。 そ して、音楽的特徴 と比 較 して、 また音楽 な どの既存 の音 の 表現 を建築 と して表 わ し抽 出 した要素 の音 へ の 変換 と対比 す る ことで 、 一 連 の研 究 のあ る 区切 りにな る。 と りあ えず、今後 は文献等 か ら建築計画 に於 ける五 感等 を研 究 し、次の機 会 で は視覚情報 を利用 してアニ メー シ ヨンを作 成 して言葉 だ け で はな い説得 力 を付加 させ る。 また同時 に、 コン ピュー タと人間 の イ ン ター フェース とい う点 か らもさ ら に人の感 覚 との 関係 を探 り、 よ り理 想的 な コンピュー タに左右 されない イ ン ター フェ ース を研 究 した い。

Hitoshi WATANABE

■ab。

1996字 度 5-4

事 業論 文


小学校 の 頃、 わず か原稿用紙数枚 の量 の読書感想文 で悪戦苦闘 し てい ると、「その程度で何 を手 を焼 いている、大学 の卒業論文 はそ の 100倍 位 の量 を書かなけれ ばならないの に。」 と親 か ら言われ たの を思 い 出す。 この頃だろ うか。私は大学 の卒業論文 に対 して、 とて も大 きな畏 れ を持 っている。 そ して今、その卒業論文 を書 き終 えた。 ほんの少 しの達成感 を、 あの 頃抱 い ていた私のなかの夢 をいつ もの弱 い 自分 によつて打 ち砕 いて しまった性促 たる思いが覆 って しまっている。 結果 はともか く、 なかなか考 えさせ られる ここ数 力月であ った。 せ っか く書 くな らどでかい テーマで良い論文 に しよう と意気込 む が、その思 い とは反作用で小 さ く絞 ったほ うが仕上が りは良い もの である。 自分 の力 を見極め られなか った とい えばそれ までではある が、私 のは述べ てい る ことばか り大 きくてや つていることはその反 対 で こんなところにも見事 に性格が写 し出され た と苦笑い してい る。

そ の ような無鉄砲 なスター トか らいつ も冷静な 目で ここまで絞 り 込んで くれ た山久瀬 さん、ち っとも馴染 めなかったMAXの 面 白さを 教 えて くれ た番場君、その他何度 も中間発表 で突 っ込 んで くれ た研 究室 の先輩方、仁 史先生の協力のおかげで無事今終 わった。

崩 れて しまった夢 は卒業計画 と修士論文 に託 して明 日か ら新たな 自分 を始めます。

1996年 11月 望月

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996事 度

太郎

事業論文


■文献 ○編 :空 気調和・衛生工学会 「建築環境 と可視化情報」 出版 :理 工図書 ○著 :千 秋晴三 「建築デザイナーのための造形 と音響」 出版 :理 工図書 ○著 :岡 田光正 「空間デザインの原点」 出版 :理 工学社 1993

o「 認知科学3 視覚 と聴覚」 出版 :岩 波書店 1994 0著 :佐 々木正人 「アフオーダンスー新 しい認知の理論」 出版 :岩 波書店 ○著 :ウ イリアム・ミッチェル 「建築の形態言語―デザイン・計算・認知 に ついて」 出版 :鹿 島出版会 1991 0著

:ジ ェフリー・ベイカー

「都市 と建築の解剖学 ―形態分析 によつて[設 計

戦略]を 読む」 出版 :鹿 島出版会 1995 0編

:日

本建築学会 「西洋建築史図集」 出版 :彰 国社 1981

0著 :瀬 尾文彰 「詩 としての建築」 出版 :現代企画室 1986 0著 :小 林盛太 「建築美 を科学する」 出版 :彰 国社 1991

ゼーヴイ 「空間としての建築 (上 )」 0著 :ブ ルーノ。

出版 :鹿 島出版会

レーノ・ゼーヴイ 「空間としての建築 ○著 :ブ フ

出版 :鹿 島出版会

(下 )」

○編 :U・ ミヒェルス 「図解 音楽事典」 出版 :白 水社 1989 0著

:ア

ンソニー・ストー 「音楽する精神―人はなぜ音楽を聴 くのか ?」

出版 :白 揚社

0著

1994

:レ オ・L・

ベラネク 「音楽 と音響 と建築」 出版 :鹿 島出版会

Hitoshi WATANABE

■ab.

199諄 度

事業論文


○著 :笠 原潔 「音楽の歴史 と音楽観」 出版 :放 送大学教育振興会 1992 0著

:遠 山一行

「クラシック音楽史―ロマン派のはじま りとその終焉 ―」

出版 :東 京音 楽社

1984

■雑誌

o「 インターコミ ュ ニ ケ ー シ

ヨ ン9

=楽

テ ク ノ ロジ ー」

出版

:NTT出

兄 1994 用

0「 SD 9506 デジタル・アーキテクチャーの可能性」 出版 :鹿 島出版会 1995

■論文

山久瀬健

修士論文 「聴空間入力によるCGIの 研究」

小田康夫

修 士論文「音楽 としての街路 ―街路における時間的連続性の研究

―」

1986

上 神 正和

ガ t」

1995

卒業論文 「

3Dモ デルによる建築空間内部の動線に沿つた空間構

1995

梶山勝宏

卒業論文「聴覚 による情報認知 と空間構成に関する研究」

Hitoshi WATANABE

■ab.

1996年 度

1994

事業論文




Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.