方向感覚に影響を与える要因に関する研究~複数要因が存在する空間内における歩行移動時の方向感覚測定モデルの作成~

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究 〜複数要因が存在する空間内における歩行移動時の方向感覚測定モデルの作成〜

The Factor that Influences Sense of Direction

平成18年度 修士論文

指導:渡辺 仁史 教授 早稲田大学大学院理工学研究科 建築学専攻建築計画専門分野 3605S034 荻内 伸彦


M0603 方 向 感 覚 に 影 響 を 与 え る 要 因 に 関 す る 研 究

荻 内 伸 彦


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

~複数要因が存在する空間内における歩行移動時の方向感覚測定モデルの作成~ The Factor that Influences Sense of Direction

方向感覚に影響を与える要因に関する研究

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Introduction

序文 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 序文

2


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

はじめに

数年前のある日。私は友達が運転する車の助手席にいた。 「この時間帯、この道は混んでるから抜け道行くね。」 細い道に入り、右左折を繰り返しながら進んで行く彼。私はすぐに方 向感覚を失ってしまった。 大丈夫かな。ほんとに道分かってんのか ? 私の心配をよそに、車はいつのまにか見覚えのある目的地付近を走っ ていた。 「な、早かったろ ?」

その時思った。方向感覚があるってかっこいい。自分が方向オンチ だなんて絶対思われたくない。

この経験が本研究を始めたきっかけである。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 序文

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Index

目次 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

目次

序文

目次

第一部 論文編

1 研究概要

1−1 研究背景

10

1−2 研究目的

11

1−3 用語の定義

12

2 研究方法

13

2−1 研究の流れ

14

2−2 基礎調査

15

2−3 方向感覚測定実験

16

2−3−1 アンケートによる方向感覚測定

17

2−3−2 方向感覚測定歩行実験

20

2−3−3 実験に関するアンケート

21

3 基礎調査結果

22

3−1 基礎調査結果       3−1−1 ヒアリング調査結果

24

3−1−2 既往研究・参考文献調査結果

27

3−2 方向感覚に影響を与える要因の抽出

28

4 実験結果

29

4−1 アンケートによる方向感覚測定結果

30

4−2 方向感覚測定歩行実験結果       4−2−1 絶対角度

39

4−2−2 イメージマップ

47

4−3 実験に関するアンケート結果

48

5 分析・考察

49

5−1 アンケートによる方向感覚測定結果の分析       5−1−1 主観評価結果の分析

50

5−1−2 客観評価結果の分析

52

5−2 空間構成要素の種類と方向感覚の関係       5−2−1 相対角度

53

5−2−2 外れ値の検出・除去

54

5−2−3 空間構成要素の種類と方向感覚の関係

58

5−3 2つの要素の組み合わせと方向感覚の関係

60

5−4 出発地点からの距離と方向感覚の関係

61

5−5 連絡通路が絶対角度に与える影響

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次

5


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

62

5−6 イメージマップの分析

64

5−7 考察

66

6 モデル

67

6−1 モデル化

69

6−2 モデルの検証

70

7 結論

71

7− 1 結論

72

7− 2 展望

73

謝辞

76

参考文献

第二部 資料編

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Main Chapter

Capter one

論文編

第一部

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

研究概要

Background

One

1 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

1ー1 研究背景

近年、携帯端末などによる新しいナビゲーションシステムが普及し てきているにも関わらず、地下空間や商業施設などでは方向感覚を失 い迷う人が後を絶たない。  方向感覚に影響を与える要因は、経路の曲折、上下移動、視覚情報 など、複数あり、各要因に特化した研究

文 1 11)

はこれまでになされて

いるが、これらの要因を組み合わせて総合的に扱った研究は未だなさ れていない。  実在の空間は上記の要因が複雑に組み合わさって構成されている場 合がほとんどであり、これらの要因が方向感覚に与える影響を総合的 に評価する必要がある。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

1ー2 研究目的

本研究は、歩行移動時に、経路の曲折、上下移動、視覚情報などが 方向感覚に与える影響ついて、それらの要素の数や組み合わせによっ てどのような違いがあるのかを実験的に明らかにし、人が迷いにくい 建築空間づくりに役立てることを目的とする。

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

1ー3 用語の定義

本研究で用いる用語を以下のように定義する。

・方向感覚 : ある出発地から経路を歩行移動している時、その経路の途中において 出発地の方向を正確に示すことができる能力。

・空間の経験 : その空間に過去に来たことがあるか、ということ。

・経路の曲折 : 歩行する経路上に存在する曲がり角のこと。本研究では 45°と 90° の 2 種類を扱う。

・上下移動 : 階段による身体運動を伴った垂直方向の移動のこと。身体運動を伴わ ないエスカレータや、平面上のある一点で垂直移動するエレベータは 本研究では扱わない。

・視覚情報 : 本研究においては、太陽の光や外の風景などといった、建物外部から の視覚的情報という意味で用いる。

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11


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

研究方法

Method

Two

2 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2ー1 研究の流れ

本研究は以下のような流れで行なう ( 図 2-1-1)。

基礎調査 既往研究

参考文献

ヒアリング

方向感覚に影響を与える要因の抽出

方向感覚測定実験 アンケート

歩行実験

各要因と方向感覚との関係を分析

方向感覚測定モデルの作成

図 2-1-1 研究の流れ

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2ー2 基礎調査

方向感覚に影響を与える要因としてどのようなものがあるのかを明 らかにするため、既往研究・参考文献の調査とヒアリング調査からな る基礎調査を行なった。  ヒアリング調査は以下の要領で行なった。

・日時 : 2006 年 7 ∼ 12 月

・調査対象 : 19 ∼ 25 歳の男女 24 名

・ヒアリング形式 : アンケート用紙の配布・回収、アンケートメールの送信・回答の受信

・質問内容 : あなたが日常生活の中で方向感覚を失って ( 迷って ) しまった体験談 を具体的にお聞かせ下さい。

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2ー3 方向感覚測定実験

以下の要領で方向感覚測定実験を行なった ( 図 2-3-1)。 アンケートよる方向感覚の測定

・日時 :

客観的判定

主観的判定

2006 年 11 月 27 日 ( 月 )13:00 ∼ 14:30、14:40 ∼ 16:10、16:20 ∼ 17:50 方向感覚測定歩行実験

28 日 ( 火 )14:40 ∼ 16:10

経路1歩行

イメージマップ描写

29 日 ( 水 )10:40 ∼ 11:50、16:20 ∼ 17:50 12 月 02 日 ( 土 )16:20 ∼ 17:50

経路2歩行

イメージマップ描写

07 日 ( 木 )14:40 ∼ 16:10  12 日 ( 火 )13:00 ∼ 14:30、14:40 ∼ 16:10、16:20 ∼ 17:50

経路7歩行

イメージマップ描写

19 日 ( 火 )10:40 ∼ 11:50

経路8歩行

イメージマップ描写

・場所 : 早稲田大学大久保キャンパス 52・53・54 号館 ( 図 2-3-2)

実験に関するアンケート

各要素の直後、方向感覚を失ったと感じたか

曲折 45°

曲折 90°

上り移動

下り移動

・被験者 : 19 ∼ 25 歳の男女 学内

注 2-3-1)

12 名 ( 男性 6 名、女性 6 名 )

学外 12 名 ( 男性 6 名、女性 6 名 )

なお、これ以降の便宜のため、24 名の被験者を以下 ( 表 2-3-1) のよ うに命名、グループ分けすることとする。 図 2-3-1 方向感覚測定実験のながれ

注 2-3-2)

表 2-3-1 被験者の命名とグループ分け 被験者イニシャル

所属

性別

被験者No.

J.O.

学内

男性

i_m_1

M.O.

学内

男性

i_m_2

K.M.

学内

男性

i_m_3

M.K M.Y.

学内

女性

i_f_1

学内

女性

i_f_2

R.O.

学内

女性

i_f_3

R.N. T.S.

学内

男性

i_m_4

学内

男性

i_m_5

T.Y.

学内 学内

男性 女性

i_m_6 i_f_4

学内

女性

i_f_5

K.M.

学内

女性

i_f_6

H.k. M.U.

学外

男性

o_m_1

学外

男性

o_m_2

T.K.

学外 学外

男性 女性

o_m_3 o_f_1

学外

女性

o_f_2

A.M.

学外

女性

o_f_3

N.K. K.W.

学外

男性

o_m_4

学外

男性

o_m_5

J.S.

学外

男性

o_m_6

A.T.

学外 学外

女性 女性

o_f_4 o_f_5

学外

女性

o_f_6

M.K. N.K.

図 2-3-2 52・53・54 号館外観

注 2-3-1) 学内被験者は普段から実験場所を利用している。 学外被験者は今回初めて実験場所を訪れた。

注 2-3-2) 被験者 No. について i_m_1 とは学内 (inside) の男性 (male) の一番目の被験者を表し、 o_f_1 とは学外 (outside) の女性 (female) の一番目の被験者を表す。

M.S. N.K.

C.K. T.D.

グループ

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2−3−1 アンケートによる方向感覚の測定

24 名の被験者に対して方向感覚に関するアンケートを行ない、被 験者に方向感覚があるかないかを主観的・客観的に評価した。  主観的な評価は「あなたはご自身にどれだけ方向感覚があると思い ますか。」という質問に対し、 「とてもある」「ややある」「わからない」 「あまりない」「全くない」の中から一つを選んで回答させる五段階評 価で行なった。  客観的な評価には愛知教育大学の竹内謙彰氏によって作られた方向 感覚質問紙簡易版 ( 表 2-3-2) を用いた。この質問紙は自分で評定を して、その得点によって方向感覚のよさを判定するものだが、多様な 質問を組み合わせることによって自己評価の誤りや歪みを減らすよう に工夫されている。質問は全部で二十問あり、それぞれの質問に対し て自分がどこに当てはまるかを五段階で答え、その合計得点で評価す る。なお、二十の質問のうち、1 から 9 までの質問は「方位に関する 知識」に関して「方位の認知や方向の回転」について問うものであり、 10 から 17 までの質問は「空間行動に関する記憶」に関して「目印 となるものの記憶や場所の違いの弁別、および経路の知識」について 問うものである。

文 14)

表 2-3-2 方向感覚質問紙簡易版

1. 知らない土地へ行くと、とたんに東西南北がわからなくなる。 2. 知らないところでも東西南北をあまり間違えない。 3. 道順を教えてもらうとき「左、右」で指示してもらうとわかるが 「東西南北」で指示されるとわからない。 4. 電車(列車)の進行方向を東西南北で理解することが困難。 5. 知らないところでは自分の歩く方向に自信が持てず不安になる。 6. ホテルや旅館の部屋にいるとその部屋がどちら向きかわからない。 7. 事前に地図を調べていても初めての場所に行くことはかなり難しい。 8. 地図上で自分のいる位置をすぐに見つけることができる。 9. 頭のなかに地図のイメージをいきいきと思い浮かべることができる。 10. 所々の目印を記憶する力がない。 11. 目印となるものを見つけられない。 12. 何度も行ったことのあるところでも目印になるものをよく覚えていない。 13. 景色の違いを区別して覚えることができない。 14. 特に車で右折左折を繰り返して目的地に着いたとき、 帰り道はどこでどう曲がったらよいかわからなくなる。 15. 自分がどちらに曲がってきたかを忘れる。 16. 道を曲がるところでも目印を確認したりしない。 17. 人に言葉で詳しく教えてもらっても道を正しくたどれないことが多い。 18. 住宅地で同じような家が並んでいると目的の家がわからなくなる。 19. 見かけのよく似た道路でもその違いをすぐに区別することができる。 20. 2人以上であると人についていって疑わない。

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2−3−2 方向感覚測定歩行実験

以下の要領で方向感覚測定歩行実験を行なった。

・52、53、54 号館を回遊する 16 パターンの経路 ( 次頁図 2-3-6) を 用意し、そのうち 8 パターンの経路を歩行させる。各被験者が歩行 する経路とその順番は以下 ( 表 2-3-3) のとおりである。

・実験中、調査員は被験者の前を歩き、経路を誘導する。

・各経路内に複数ある方向指示地点 ( 次頁図 2-3-6 参照 ) において方 向指示板 ( 図 2-3-3) を用い、被験者に出発地点の方向を指示させる ( 図 図 2-3-3 方向指示板

図 2-3-4 実験のようす

2-3-4)。

・各経路を歩行後、イメージマップ ( 図 2-3-5) を作成させる。回答用 紙には簡単な平面図と各経路の出発地点が与えられており、歩行した と思う経路を線で描かせる。

経路と方向指示地点については次頁で説明する。

図 2-3-5 イメージマップの一例

表 2-3-3 各被験者の歩行経路とその順番 被験者No.

歩行経路1

歩行経路2

歩行経路3

歩行経路4

歩行経路5

歩行経路6

歩行経路7

歩行経路8

i_m_1

A-1上り

C-2下り

B-1上り

D-2下り

C-1上り

A-2下り

D-1上り

B-2下り

i_m_2 i_m_3 i_f_1 i_f_2

B-1上り C-1上り A-1上り B-1上り

D-2下り A-2下り C-2下り D-2下り

C-1上り D-1上り B-1上り C-1上り

A-2下り B-2下り D-2下り A-2下り

D-1上り A-1上り C-1上り D-1上り

B-2下り C-2下り A-2下り B-2下り

A-1上り B-1上り D-1上り A-1上り

C-2下り D-2下り B-2下り C-2下り D-2下り

i_f_3

C-1上り

A-2下り

D-1上り

B-2下り

A-1上り

C-2下り

B-1上り

i_m_4

B-1下り

A-2上り

C-1下り

B-2上り

D-1下り

C-2上り

A-1下り

D-2上り

i_m_5 i_m_6 i_f_4 i_f_5

C-1下り D-1下り B-1下り C-1下り

B-2上り C-2上り A-2上り B-2上り

D-1下り A-1下り C-1下り D-1下り

C-2上り D-2上り B-2上り C-2上り

A-1下り B-1下り D-1下り A-1下り

D-2上り A-2上り C-2上り D-2上り

B-1下り C-1下り A-1下り B-1下り

A-2上り B-2上り D-2上り A-2上り

i_f_6

D-1下り

C-2上り

A-1下り

D-2上り

B-1下り

A-2上り

C-1下り

B-2上り

o_m_1 o_m_2

A-1上り C-1上り

C-2下り A-2下り

B-1上り D-1上り

D-2下り B-2下り

C-1上り A-1上り

A-2下り C-2下り

D-1上り B-1上り

B-2下り D-2下り

o_m_3 o_f_1 o_f_2 o_f_3

B-1上り B-1上り C-1上り A-1上り

D-2下り D-2下り A-2下り C-2下り

C-1上り C-1上り D-1上り B-1上り

A-2下り A-2下り B-2下り D-2下り

D-1上り D-1上り A-1上り C-1上り

B-2下り B-2下り C-2下り A-2下り

A-1上り A-1上り B-1上り D-1上り

C-2下り C-2下り D-2下り B-2下り

o_m_4

B-1下り

A-2上り

C-1下り

B-2上り

D-1下り

C-2上り

A-1下り

D-2上り

o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5 o_f_6

D-1下り C-1下り C-1下り D-1下り B-1下り

C-2上り B-2上り B-2上り C-2上り A-2上り

A-1下り D-1下り D-1下り A-1下り C-1下り

D-2上り C-2上り C-2上り D-2上り B-2上り

B-1下り A-1下り A-1下り B-1下り D-1下り

A-2上り D-2上り D-2上り A-2上り C-2上り

C-1下り B-1下り B-1下り C-1下り A-1下り

B-2上り A-2上り A-2上り B-2上り D-2上り

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

17


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

実験場所である 52、53、54 号館はいずれも良く似 た空間構成をしている建物である。一列に並んで建って

G

G

3F

UP

UP

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UP

おり、各階は連絡通路によってつながっている。歩行す

3F

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UP

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UP

UP

3F

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2F

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1F

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UP

UP

UP

UP

UP

G

G

る建物内の通路には外部情報を取り入れられるような大 きな開口は無く、外部情報を取り入れられるとすれば唯

2F

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1F

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1F

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2F

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1F

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UP

一、建物をつなぐ連絡通路を通過する時のみである。  実験に使う経路は大きく A、B、C、D の 4 タイプに 分けることができる。A タイプは 52 号館だけで、B タ

S

S UP

UP

UP

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UP

UP

UP

UP

UP

UP

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UP

UP

UP

UP

UP

52

タイプは 52 号館と 54 号館の二回に分けて、上下移動

53

54

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

S

イプは 53 号館だけで、C タイプは 54 号館だけで、D

UP

52

53

54

52

A-1 上り

53

54

52

53

54

C-1 上り

B-1 上り

D-1 上り

を行なうように設定した。各タイプ 2 種類の計 8 つの 経路を用意し、それぞれに対して上り移動の場合と下り 移動の場合があるので、全部で 16 パターンとなる。

G

G

3F

UP

UP

UP

UP

UP

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UP

方向指示地点は各経路途中で空間構成要素を通過した

3F

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UP

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3F

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UP

UP

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UP

UP

3F

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2F

UP

UP

1F

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UP

UP

UP

UP

G

G

直後に現れるように配置されている ( 図 2-3-6 の緑点 )。 例えば A-1 上り経路の場合、出発点を出るとまず 45°

2F

UP

1F

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UP

UP

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UP

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2F

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1F

UP

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UP

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2F

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UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

の曲折があり、その直後に 1 つ目の方向指示地点があ るといった具合である。各経路における空間構成要素と 方向指示地点が出現する順番は次頁の図 2-3-7 のとおり

S

S UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

52

53

54

UP

UP

UP

UP

UP

52

53

52

54

A-2 上り

53

52

54

53

54

C-2 上り

B-2 上り

D-2 上り

S

S

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

3F

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UP

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UP

UP

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3F

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1F

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UP

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3F

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2F

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1F

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2F

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1F

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2F

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1F

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52

53

54

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52

53

52

54

A-1 下り

53

54

52

53

54

C-1 下り

B-1 下り

D-1 下り

S

S UP

UP

UP

UP

UP

UP

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

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3F

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UP

UP

UP

UP

S

出発地点

G

到着地点

UP

1F

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UP

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UP

UP

UP

UP

3F

UP

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2F

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1F

UP

UP

2F

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1F

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2F

UP

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1F

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G

G UP

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UP

UP

UP

UP

方向指示地点

53

52

54 A-2 下り

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

G

52

UP

S

S

2F

UP

G

G

UP

UP

G

G

3F

UP

S

S

2F

UP

S

S

である。

UP

53

52

54

53

54

52

53

54

C-2 下り

B-2 下り

D-2 下り

図 2-3-6 方向感覚測定歩行実験に用いる 16 パターンの経路

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

18


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

A-1 上り

start

左 45

1

右 90

A-2 上り

start

右 45

1

左 90

B-1 上り

start

右 45

1

右 45

2

B-2 上り

start

右 45

1

右 45

C-1 上り

start

左 45

1

C-2 上り

start

左 45

D-1 上り

start

D-2 上り

2

右 90

上り 移動

3

左 90

4

左 90

上り 移動

左 90

6

右 45

7

外部通路

8

右 45

9

左 90

10

右 90

11

左 45

12

外部通路

13

左 45

14

右 90

15

右 90

16

左 45

17

goal

左 90

5

左 90

6

右 45

7

外部通路

8

右 45

9

左 90

10

右 90

11

左 45

12

外部通路

13

左 45

14

右 90

15

右 90

16

左 45

6

右 90

7

右 90

8

右 90

9

左 45

10

外部通路

11

左 45

12

左 45

13

goal

右 90

8

右 90

9

左 45

10

外部通路

11

左 45

12

左 45

13

goal

11

左 90

12

左 90

13

右 45

14

goal

11

左 90

12

右 90

13

左 45

14

goal

13

左 90

14

右 90

15

左 45

16

goal

13

左 90

15

右 45

16

goal

5

2

左 90

3

左 90

外部通路

3

左 45

4

右 90

2

外部通路

3

右 45

4

左 90

左 45

2

外部通路

3

左 45

4

右 90

5

1

左 45

2

外部通路

3

左 45

4

右 90

左 45

1

右 90

2

右 90

3

start

右 45

1

左 90

A-1 下り

start

右 45

1

左 90

2

左 90

3

右 45

4

外部通路

5

右 45

6

左 90

7

右 90

8

左 45

9

A-2 下り

start

右 45

1

左 90

2

左 90

3

右 45

4

外部通路

5

右 45

6

左 90

7

右 90

8

左 45

9

B-1 下り

start

右 45

1

右 45

2

外部通路

3

右 45

4

左 90

下り 移動

5

左 90

6

左 90

下り 移動

7

B-2 下り

start

右 45

1

右 45

2

外部通路

3

右 45

4

左 90

左 90

6

左 90

下り 移動

7

左 90

C-1 下り

start

右 45

1

左 90

2

右 90

3

右 90

下り 移動

4

右 90

右 90

5

左 90

C-2 下り

start

右 45

1

左 90

2

右 90

3

右 90

下り 移動

6

左 90

D-1 下り

start

右 45

1

左 90

2

右 90

3

D-2 下り

start

右 45

1

左 90

下り 移動

2

上り 移動

上り 移動

下り 移動

上り 移動

2

左 90

上り 移動

5

4

右 90

左 90

上り 移動

上り 移動

5

右 90

6

右 90

左 45

6

外部通路

7

左 45

8

右 90

5

左 45

6

外部通路

7

左 45

8

右 90

左 90

4

右 45

5

外部通路

6

右 45

7

左 90

8

左 90

3

左 90

4

右 45

5

外部通路

6

右 45

7

上り 移動

5

上り 移動

7

右 90

9

左 90

10

左 90

9

左 90

10

左 90

右 90

9

左 45

10

外部通路

11

左 45

12

右 90

左 90

8

右 90

9

左 45

10

外部通路

11

左 45

外部通路

10

左 45

11

右 90

外部通路

10

左 45

11

右 90

12

左 90

左 90

8

右 45

9

8

左 90

下り 移動

9

右 90

6

右 45

7

外部通路

8

右 45

7

外部通路

上り 移動

上り 移動

上り 移動

上り 移動

左 90

上り 移動

12

左 90

15

右 45

14

右 90

15

右 90

下り 移動

16

右 90

左 45

12

goal

12

左 45

13

左 45

14

goal

右 45

11

外部通路

12

右 45

13

右 45

14

goal

10

右 45

11

外部通路

12

右 45

13

右 45

14

goal

12

右 90

下り 移動

13

左 90

左 90

14

右 45

15

goal

11

左 45

13

右 90

下り 移動

15

右 90

右 90

13

右 90

外部通路

10

左 45

11

10

左 45

11

外部通路

右 45

9

左 90

10

8

右 45

9

左 90

左 45

5

右 90

右 90

下り 移動

4

左 45

5

外部通路

6

右 45

7

左 90

8

右 90

9

左 45

10

外部通路

11

右 90

右 90

3

左 90

4

右 45

5

外部通路

6

右 45

7

左 90

8

右 90

9

左 45

10

外部通路

上り 移動

左 90

右 90

右 90

左 90

14

12

4

14

下り 移動

下り 移動

下り 移動

右 90

左 90

13

右 90

下り 移動

12

右 90

14

右 90

16

17

goal

goal

左 45

17

goal

左 45

16

goal

方向指示地点

図 2-3-7 16 パターンの経路における空間構成要素のダイアグラム

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

19


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

2−3−3 実験に関するアンケート

歩行実験終了後、実験に関するアンケートを行なった。経路の曲折 45°、経路の曲折 90°、上り移動、下り移動の 4 つの空間構成要素 それぞれについて、通過した直後に方向感覚を失ったと感じたかを五 段階で回答させた。またその他、方向感覚の喪失に関して気がついた ことを記述させた。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法

20


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

基礎調査結果

Investigation Result

Three

3 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

21


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3ー1 基礎調査結果

3−1−1 ヒアリング調査結果

ヒアリング調査によって得られた回答を分析し、それらの内容から 6 つのカテゴリーに分類したのが以下である。

1) 空間の経験 ・前に見たのと似た目印が出てきた時。 ・知らない土地で、自分の考えている方向と実際の方向が 90 度ずれ ていることがしばしばある。 ・帰り道に交差点でどっちに曲がるのか分からなくなる。 ・ランニングしていると、家の方向を分かっているつもりなのに迷う ことがある。 ・何度も行ったことがあるデパートでも、目的の店がどっちの方向に あるのかが分からない。 ・行きと少しでも違う道で帰ると迷ってしまう。 ・NY の一本道で迷子になった。 ・いつもと逆の階段を上ったら逆方向の電車に乗ってしまった。

2) 経路の曲折 ・曲折を繰り返すと方向が分からなくなる。 ・90 度区画でできた街区に 90 度より大きな曲折があると迷う。 ・交差点が 90 度だと思い込んでいたら実際は違った。 ・運転をしていて、左折や右折を繰り返すとどこにいるのか分からな くなる。 ・曲がる回数が多かったり、曲がる角度が中途半端な所は迷いやすい。

3) 上下移動 ・方角を意識しないで上下移動したら方向感覚が無くなった。

4) 視覚情報 ・開口がないと方向感覚を失う。 ・話すのに夢中で周りの景色を見ていなかった時に迷う。 ・太陽が出ていない時。 ・地下鉄駅から地上に出た時。 ・友達の家に行く時、目印を覚えるのに必死になって、駅からの方向 が分からなくなった。 ・駅の構内で迷う。

5) 均質な空間 ・エレベータを降りたところが左右対称の空間だと方向が分からなく なる。 ・平面系が長方形よりも正方形の方が方向感覚を失う。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

22


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

・日本武道館の八角形構造の中では自分がどこにいるのか全く分から ない。 ・高層ビル群の中にいると方向が分からなくなる。 ・住宅地が続く裏通りに入るとよく迷う。 ・商店街で店から出た時にどっちから来たか分からなくなった。

6) その他 ・疲れると方向感覚を失う。 ・人に先導されて自分の意思で経路を進めなかった時に方向感覚を失 う。 ・遊園地では地図があってもどの方向に目的地があるのか理解するの に時間がかかる。 ・人がたくさんいるところでは自分の好きなように歩けず、また目印 を失いやすいので迷う。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

23


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3−1−2 既往研究・参考文献調査結果

既往研究と参考文献の調査によって得られた内容を 6 つのカテゴ リーに分類したのが以下である。

1) 性別  世間ではよく、男性は女性よりも方向感覚が優れている、と言われ る。しかし『方向オンチの科学』

文 12)

は、方向感覚に関係がある認

知的な能力の性差についての研究は必ずしも十分に進められていると は言えないため、方向感覚の性別による優劣に学問的な根拠はないと した上で、性差に関する項目を次のようにまとめている。

性差の問題は意味するところも微妙です。性染色体や性ホルモ ンの影響が私たちの認知に大きな影響を与えているのは確かです が、生まれた後の社会化のプロセスがやはり私たちに大きな影響 を与えていることも間違いありません。また、男性・女性の間に 集団としての違いがあるからといって ( 違いがあることは明らか です )、個々の男性、個々の女性、たとえば、目の前にいる田中君、 鈴木さんという男性と女性の空間能力の大小を、性差だけから予 測することはできないのです。  すでに述べたように、脳の研究が進んでいくにつれて、男性と 女性の生理的・認知的な違いはさらに明らかになっていくと思わ れます。しかし、仮に男性と女性の間に性差があるとしたとして もその違いの持つ意味は逆に、だんだんと小さくなっていくで しょう。それは、自動車や電動の大工道具を使うことによって体 力のない人が体力の相対的な弱さを補っているように、カーナビ や地図などの道具が進歩することによって、空間能力に関する相 対的な違いはますます曖昧になっていくと考えられるからです。 ( 新垣紀子ほか : 方向オンチの科学 ; 講談社 2001 92 頁 )

2) 空間の経験  『迷いと発見を含んだ問題解決としての都市空間の経路探索』

文 3)

では、対象の場所への習熟度の異なる被験者を使っての探索実験のプ ロトコル分析を行い、認知と行動のプロセスを解明する研究をしてい る。それによると、経路探索中には自分の行くべき道が分かっている 状態と分かっていない状態の二つの状態があり、その状態の交替を繰 り返すこと、習熟度の高い被験者は目的地への経路が分かっていない 状態はなく、習熟度が下がるにつれて迷う状態が多くなるという結果 を得ている。また、分かっていない状態でも、とりあえず思いつく方 向に移動するという行動で新たな外部からの情報を得て、迷いの状態 が打開されることも明らかになっている。

3) 経路の曲折  『校舎の曲がり方とスケッチマップからみた児童の空間認知』

文 4)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

24


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

では、非直角な曲がり角をもつ校舎を対象として、スケッチマップ法 を用い児童の空間認知について調査している。この調査からは、45 度の曲がりを直線に描く傾向が強く、また廊下の交差部では 90 度に 描く児童も目立つ、という結果を得ている。このことから、45 度の 曲がりは正確に認知されることが少ないということがわかる。  『複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握に関する研究』 11)

は、複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握について、そ

れが曲折回数や曲折角度の組み合わせによってどのような影響を受け るのかを実験的に明らかにすることを目的としている。1 4 回の曲折 を含む経路を移動する際の方向把握について実験を行い、誤差の分布 が曲折方向の組み合わせ方や曲折角度の前後関係によって異なること を明らかにしている。

4) 上下移動  『上下方向の移動を伴う経路探索に関する研究』

文 9)

は、階段やエ

レベータ等による上下方向への移動が方向の把握や経路探索行動にど のような影響を及ぼしているのかを検証することを目的とし、大学の 校舎と百貨店において経路探索行動実験および方向指示実験を行って いる。その結果、上下方向へ移動することにより方向を見失う場合が あること、人によっては周辺環境から何らかの情報を得て正しい方向 を再認識できること、上下方向の移動手段による違いは他の環境条件 の影響に比べて小さいこと、正しく経路選択を進めるためには周辺環 境の変化に応じて幅広い種類の情報を利用する必要があることを明ら かしている。

5) 経路の長さ・時間  『平面図の記憶特性と探索行動に関する研究』

文 2)

では、歩行者実

験を行い、はじめて訪れる建物において平面図での目的地までの経路 を短時間で記憶する際の特性から、経路の複雑さを表す指標を提案す るという研究を行っている。この調査からは、経路選択が必要な曲が り角が含まれる部分と階段・エレベータによって進行方向が変えられ る部分を 1 文節とすると、10 分間を超える経路では再現歩行の達成 度が悪くなるという結果が出ている。このことから「経路選択が必要 な曲がり角」や「一連の階段によって進行方向が変えられる部分」の 数が 10 を超えると記憶されづらい複雑な経路であると評価される。  『「方向感」の保持ならびに代替経路探索に関する実験的研究』

文 1)

では、はじめて来訪する不慣れな地区での「方向感」の保持の様相 と代替経路探索の実態を、方向距離学習と道順学習に分けて、学習の しかたの差異による影響を調べている。その調査の際、経路途上で 3 回出発点の方向を指示させているが、出発点に近いところから離れる に従って順に、指示方向の誤り、また方向指示判断の確からしさに関 する自己評価の値が下がるという傾向が見られている。

6) 視覚情報・空間の特徴

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

25


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

『街路空間の視覚的特徴が経路認知に及ぼす影響』

文 5)

では、模型

をプロジェクターに投影し、模型内での探索実験を行い、街路空間の 視覚的特徴が街路認知に及ぼす影響を明らかにしている。特徴のない 街、角に特徴のある街、通りに特徴のある街をそれぞれ模型で作り、 比較実験すると、探索回数が 1、2 回目では特徴のない街より、角に 特徴のある街、さらにそれよりも通りに影響のある街の方が、より容 易に探索をすすめるという結果を得ている。そして探索行動には、交 差点の特徴の有無だけでなく、交差点の前後関係や交差点からの見通 し、被験者が短期に記憶できる量などの要因を考慮する必要があると しながらも、街路空間の視覚的特徴が経路探索行動にある程度影響を 及ぼしているとしている。 文 6)

『避難経路の記憶に影響を与える建築的要因に関する研究』

では、

火災時の避難安全性のために、通路形状や広場などの建築的特徴をい かして建築空間自体に避難誘導効果を持たせる必要から、実際の地下 街を利用して被験者実験を行っている。その調査の結果から、避難時 には幅の広い経路を進もうとする傾向があり、道に迷うほどその傾向 が顕著になること、噴水の音のような存在を体感できる空間が避難経 路記憶のキーポイントとして有効であること、特徴を持った空間は適 当な目標物になるが、同質のものが複数存在する場合には逆に記憶を 混乱させる要因になることを明らかにしている。  『視覚情報による経路移動時の方位感覚の調整』

文 10)

は、方位感覚

が経路移動中に得られる視覚情報によってどのように調整されるかを 4 ∼ 5 回の曲折を含む実寸大スケールの実験経路における方向指示実 験を通して検証している。実験の結果、第一に、複数回の曲折移動に よって生じる方向把握の誤差は、単一曲折経路の移動によって生じる 誤差の加算によっては説明されない性質のものであること、第二に、 空間に方向性を与える視覚情報と、環境側の提供する物理的な枠組み と、個人の持っている認知的フレームの照合によって、方位感覚は維 持されること、第三に、上記のように方位感覚を維持できるかどうか は個人によって異なることを明らかにしている。  『地上と地下の空間認知構造に関する研究』

文 7)

では、地上と地下

では空間認知の仕方がどのように異なっているのかということを歩行 実験によって調べている。それによると、地上では遠くのビルなどと の距離感や位置関係を測ることで自分の位置を探る手がかりを得るの に対し、地下では全体的な空間構成を知ることが手がかりになる。前 者は視覚的なものであるので比較的把握しやすいのに対し、後者は経 験によってはじめて得られるものなので、初心者は利用できず、認知 できる範囲が自分のまわりに限られる。よって空間が細切れに把握さ れ、地下空間は慣れるまでは迷いを起こすことが多いということが明 らかにされている。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

26


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3ー2 方向感覚に影響を与える要因の抽出

基礎調査の結果を元に、本研究で扱う方向感覚に影響を与える要因 を以下のように抽出した ( 図 3-2-1)。

人間の属性 性別 方向感覚の有無 空間の経験の有無

空間構成要素

その他

経路の曲折

経路の長さ

上下移動

視覚情報

図 3-2-1 方向感覚に影響を与える要因

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果

27


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

実験結果

Experiment Result

Four

4 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

28


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

4ー1 アンケートによる方向感覚測定結果

24 名の被験者のアンケートによる方向感覚測定結果は以下(表 4-1-1、4-1-2)のとおりである。

表 4-1-1 学内被験者のアンケートによる方向感覚測定結果 被験者No.

i_m_1

i_m_2

i_m_3

i_m_4

i_m_5

i_m_6

i_f_1

i_f_2

i_f_3

i_f_4

i_f_5

性別

i_f_6 女

年齢

24

24

22

23

24

24

24

25

24

24

23

24

主観評価 Q1 Q2 Q3

あまりない

とてもある

ややある

ややある

あまりない

あまりない

ややある

ややある

ややある

全くない

全くない

ややある

3 2 2

5 5 5

4 2 2

2 2 2

1 2 5

2 2 3

4 2 3

3 2 2

4 4 4

1 1 3

1 1 1

5 5 5

Q4 Q5

4 2

3 4

4 2

3 4

4 4

4 4

2 2

4 4

4 4

2 1

1 1

5 4

Q6 Q7 Q8

4 3 2

3 4 5

1 5 4

1 4 3

2 5 5

3 5 2

4 5 4

2 5 5

3 5 4

1 2 2

1 3 2

3 5 5

Q9

2

5

4

3

2

3

3

4

4

1

3

5

Q10

2

2

1

2

2

4

5

4

4

1

2

4

Q11 Q12

3 3

2 4

2 4

4 4

4 2

5 5

5 5

4 5

4 5

2 2

4 1

4 5

Q13 Q14 Q15 Q16 Q17

2 2 4 2 4

4 3 4 3 4

4 2 4 1 4

2 2 4 2 2

4 1 4 4 3

3 4 2 4 4

5 2 4 4 5

5 2 4 4 3

5 3 4 3 4

2 1 1 3 2

1 4 2 2 2

4 3 3 4 4

Q18 Q19

2 2

4 3

2 2

2 3

2 2

2 2

4 4

3 2

4 4

2 1

1 1

3 4

Q20

2

4

1

2

5

3

4

2

3

1

2

3

合計

52

76

55

53

63

66

76

69

79

32

36

83

Q1〜9合計 Q10〜17合計 Q18〜20合計

24 22

39 26

28 22

24 22

30 24

28 31

29 35

31 31

36 32

14 14

14 18

42 31

6

11

5

7

9

7

12

7

11

4

4

10

o_f_6

表 4-1-2 学外被験者のアンケートによる方向感覚測定結果 被験者No.

o_m_1

o_m_2

o_m_3

o_m_4

o_m_5

o_m_6

o_f_1

o_f_2

o_f_3

o_f_4

o_f_5

性別

年齢

25

23

24

25

20

19

24

21

19

24

21

21

主観評価 Q1 Q2 Q3 Q4

とてもある

あまりない

わからない

あまりない

ややある

あまりない

全くない

あまりない

ややある

ややある

わからない

全くない

4 5 5 5

2 2 3 2

4 4 2 2

1 2 4 5

3 3 2 4

1 1 1 1

1 1 1 1

1 2 1 2

2 2 1 1

3 4 2 3

1 1 1 1

1 1 1 1

Q5 Q6 Q7 Q8

4 4 5 5

1 2 2 5

3 2 4 4

2 3 4 5

2 3 4 4

2 1 2 4

2 1 3 2

2 2 2 3

3 2 2 3

4 4 4 4

3 1 3 3

1 1 2 2

Q9

5

3

3

4

3

4

1

1

2

4

3

1

Q10 Q11 Q12

4 4 5

4 4 2

3 5 5

2 4 4

2 4 5

5 4 5

1 2 3

3 3 4

4 3 4

2 4 4

2 2 3

4 2 2

Q13 Q14 Q15 Q16 Q17

4 4 5 5 5

4 2 2 1 3

5 1 2 2 5

4 3 2 3 4

4 2 3 4 4

5 4 5 4 4

2 1 1 2 4

3 2 2 3 2

4 2 2 3 4

4 2 4 4 3

2 1 2 2 3

2 2 2 4 2

Q18 Q19

2 4

3 2

5 3

2 2

2 3

3 3

2 1

2 2

4 3

2 3

2 2

2 1

Q20

4

2

2

2

4

1

1

2

4

4

2

1

合計

88

51

66

62

65

60

33

44

55

68

40

35

Q1〜9合計 Q10〜17合計

42 36

22 22

28 28

30 26

28 28

17 36

13 16

16 22

18 26

32 27

17 17

11 20

Q18〜20合計

10

7

10

6

9

7

4

6

11

9

6

4

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

29


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

4ー2 方向感覚測定歩行実験結果

4−2−1 絶対角度

第二章で述べたとおり、方向感覚測定歩行実験では各方向指示地点 において、被験者に出発地点の方向を指示させた。本章では実験結果 として、被験者が指示した方向と実際の出発地点の方向との角度差 (以 注 4-2-1)

注 4-2-1)

降、絶対角度

第五章で求める相対角度と区別するためにこの名称とした。

と呼ぶ)を求めた。

図 4-2-1 を用いて説明すると、青矢印が各方向指示地点において被 験者が指示した出発地点の方向、赤矢印が実際の出発地点の方向であ る。方向指示地点 n,、n+1 における絶対角度はそれぞれ青矢印と赤矢 印で囲まれた部分であり、すなわちαn、αn+1 となる。なお、絶対角 度の符号は、実際の出発地点の方向 ( 赤矢印 ) を起点に時計回り方向 を正、反時計回り方向を負とする。  絶対角度が小さいと被験者はその地点において方向感覚を維持でき ているのに対し、絶対角度が大きいと方向感覚を喪失していると言え る。本研究では『上下方向の移動に伴う経路探索に関する研究』

文 9)

にならい、絶対角度が± 25°以内のものを「正確」、± 50°以内の ものを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」の 3 段階に評価 した。次頁から示す絶対角度のグラフでは、「正確」のエリアを青色、 「おおむね正確」のエリアを黄色、 「誤り」のエリアを赤色の帯で表した。

方向指示地点 n+1 方向指示地点 n

αn+1

αn

出発地点

図 4-2-1 絶対角度の求め方

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

30


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

甲グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-2 ∼ 4-2-9)のとおりである。

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

80

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

-20

i_m_1 i_m_2

-40

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-60

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-2 甲グループ被験者の A-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

80

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

i_m_1 i_m_2

-20

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-40

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-3 甲グループ被験者の A-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

-50

-100

i_m_1 i_m_2

-150

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-200

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-4 甲グループ被験者の B-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20

-40

-60

i_m_1 i_m_2 i_m_3

-80

i_f_1 i_f_2

-100

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-5 甲グループ被験者の B-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

31


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

80

60

40

20

i_m_1 i_m_2

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-20

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-6 甲グループ被験者の C-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

120

100

80

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20

i_m_1

-40

i_m_3

i_m_2 i_f_1 i_f_2

-60

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-7 甲グループ被験者の C-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-20

-40

-60

i_m_1 i_m_2

-80

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-100

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-8 甲グループ被験者の D-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-20

-40

-60

i_m_1 i_m_2

-80

i_m_3 i_f_1 i_f_2

-100

方向指示地点 No.

i_f_3

図 4-2-9 甲グループ被験者の D-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

32


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

乙グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-10 ∼ 4-2-17)のとおりである。

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-50

-100

i_m_4 i_m_5

-150

i_m_6 i_f_4 i_f_5

-200

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-10 乙グループ被験者の A-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

200

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-50

-100

i_m_4 i_m_5

-150

i_m_6 i_f_4 i_f_5

-200

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-11 乙グループ被験者の A-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

-50

i_m_4 i_m_5

-100

i_m_6 i_f_4 i_f_5

-150

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-12 乙グループ被験者の B-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

-50

i_m_4 i_m_5

-100

i_m_6 i_f_4 i_f_5

-150

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-13 乙グループ被験者の B-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

33


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

角 度 差 ︵ 度 ︶

100 80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20 -40

i_m_4

-60

i_m_5 i_m_6

-80

i_f_4 i_f_5

-100

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-14 乙グループ被験者の C-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

100 80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20 -40

i_m_4

-60

i_m_5 i_m_6

-80

i_f_4 i_f_5

-100

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-15 乙グループ被験者の C-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

-50

-100

i_m_4 i_m_5

-150

i_m_6 i_f_4 i_f_5

-200

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-16 乙グループ被験者の D-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-20 -40 -60 -80 -100

i_m_4

-120

i_m_5 i_m_6

-140

i_f_4 i_f_5

-160

方向指示地点 No.

i_f_6

図 4-2-17 乙グループ被験者の D-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

34


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

丙グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-18 ∼ 4-2-25)のとおりである。

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

-50

-100

o_m_1 o_m_2

-150

o_m_3 o_f_1 o_f_2

-200

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-18 丙グループ被験者の A-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

250

200

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

-50

o_m_1 o_m_2 o_m_3

-100

o_f_1 o_f_2

-150

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-19 丙グループ被験者の A-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

200

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

-50

-100

o_m_1 o_m_2 o_m_3

-150

o_f_1 o_f_2

-200

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-20 丙グループ被験者の B-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-50

o_m_1 o_m_2

-100

o_m_3 o_f_1 o_f_2

-150

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-21 丙グループ被験者の B-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

35


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

o_m_1

-50

o_m_2 o_m_3 o_f_1 o_f_2

-100

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-22 丙グループ被験者の C-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

140 120 100 80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20

o_m_1 -40

o_m_2 o_m_3

-60

o_f_1 o_f_2

-80

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-23 丙グループ被験者の C-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-50

o_m_1 o_m_2

-100

o_m_3 o_f_1 o_f_2

-150

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-24 丙グループ被験者の D-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-50

-100

o_m_1 o_m_2

-150

o_m_3 o_f_1 o_f_2

-200

方向指示地点 No.

o_f_3

図 4-2-25 丙グループ被験者の D-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

36


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

丁グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-26 ∼ 4-2-33)のとおりである。

角 度 差 ︵ 度 ︶

140 120 100 80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

o_m_4

-20

o_m_5 o_m_6

-40

o_f_4 o_f_5

-60

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-26 丁グループ被験者の A-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

120 100 80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

-20

o_m_4

-40

o_m_5 o_m_6

-60

o_f_4 o_f_5

-80

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-27 丁グループ被験者の A-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

o_m_4

-50

o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5

-100

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-28 丁グループ被験者の B-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

-20 -40 -60 -80

o_m_4 -100

o_m_5 o_m_6

-120

o_f_4 o_f_5

-140

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-29 丁グループ被験者の B-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

37


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

80

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20

o_m_4 o_m_5

-40

o_m_6 o_f_4 o_f_5

-60

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-30 丁グループ被験者の C-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

100

80

60

40

20

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

-20

-40

o_m_4

-60

o_m_6

o_m_5 o_f_4 o_f_5

-80

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-31 丁グループ被験者の C-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

200

150

100

50

0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

-50

o_m_4 o_m_5

-100

o_m_6 o_f_4 o_f_5

-150

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-32 丁グループ被験者の D-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度

角 度 差 ︵ 度 ︶

80 60 40 20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

-20 -40 -60

o_m_4

-80

o_m_5 o_m_6

-100

o_f_4 o_f_5

-120

方向指示地点 No.

o_f_6

図 4-2-33 丁グループ被験者の D-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

38


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

4−2−2 イメージマップ

甲 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-34 ∼ 4-2-41)のとおりである。

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-1 上りの正解経路

図 4-2-34 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 上り)

3F

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

2F

S

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

1F

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-2 下りの正解経路

図 4-2-35 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

UP

S B-1 上りの正解経路

図 4-2-36 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

UP

G B-2 下りの正解経路

図 4-2-37 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 下り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

39


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-1 上りの正解経路

図 4-2-38 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 上り)

3F

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

2F

S

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

1F

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-2 下りの正解経路

図 4-2-39 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

UP

S D-1 上りの正解経路

図 4-2-40 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-1

被験者 i-m-2

被験者 i-m-3

被験者 i-f-1

被験者 i-f-2

被験者 i-f-3

UP

G D-2 下りの正解経路

図 4-2-41 甲グループ被験者が描いたイメージマップ D-2 下り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

40


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

乙 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-42 ∼ 4-2-49)のとおりである。

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-1 下りの正解経路

図 4-2-42 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 下り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-2 上りの正解経路

図 4-2-43 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

UP

G B-1 下りの正解経路

図 4-2-44 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

UP

S B-2 上りの正解経路

図 4-2-45 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 上り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

41


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-1 下りの正解経路

図 4-2-46 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 下り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-2 上りの正解経路

図 4-2-47 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

UP

G D-1 下りの正解経路

図 4-2-48 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 i-m-4

被験者 i-m-5

被験者 i-m-6

被験者 i-f-4

被験者 i-f-5

被験者 i-f-6

UP

S D-2 上りの正解経路

図 4-2-49 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-2 上り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

42


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

丙 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-50 ∼ 4-2-57)のとおりである。

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-1 上りの正解経路

図 4-2-50 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 上り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-2 下りの正解経路

図 4-2-51 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

UP

S B-1 上りの正解経路

図 4-2-52 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

UP

G B-2 下りの正解経路

図 4-2-53 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 下り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

43


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-1 上りの正解経路

図 4-2-54 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 上り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-2 下りの正解経路

図 4-2-55 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

UP

S D-1 上りの正解経路

図 4-2-56 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-1

被験者 o-m-2

被験者 o-m-3

被験者 o-f-1

被験者 o-f-2

被験者 o-f-3

UP

G D-2 下りの正解経路

図 4-2-57 丙グループ被験者が描いたイメージマップ D-2 下り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

44


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

丁 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-58 ∼ 4-2-65)のとおりである。

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-1 下りの正解経路

図 4-2-58 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 下り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

A-2 上りの正解経路

図 4-2-59 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

UP

G B-1 下りの正解経路

図 4-2-60 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

UP

S B-2 上りの正解経路

図 4-2-61 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 上り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

45


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

S

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

G

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-1 下りの正解経路

図 4-2-62 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 下り)

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

G

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

C-2 上りの正解経路

図 4-2-63 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 上り) S

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

UP

G D-1 下りの正解経路

図 4-2-64 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 下り) G

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

被験者 o-m-4

被験者 o-m-5

被験者 o-m-6

被験者 o-f-4

被験者 o-f-5

被験者 o-f-6

UP

S D-2 上りの正解経路

図 4-2-65 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(D-2 上り)

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

46


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

4 ー 3 実験に関するアンケート結果

24 名の被験者の実験に関するアンケートの結果は以下(表 4-3-1) のとおりである。

表 4-3-1 実験に関するアンケート結果 被験者No.

曲折45°

曲折90°

上り移動

下り移動

I_m_1

少し失った

少し失った

あまり失わなかった

あまり失わなかった

建物に慣れているため、初めての時と比べれば大分分かりやすかったと思う。 (建物の構造を認識しているため)

I_m_2 I_m_3

少し失った あまり失わなかった

とても失った あまり失わなかった

あまり失わなかった 少し失った

あまり失わなかった 少し失った

階段を巻き込んで上下移動したり、53号館で曲折を加えられたりすると方向感覚を失った。

I_m_4 I_m_5 I_m_6

とても失った とても失った 全く失わなかった

どちらとも言えない 少し失った とても失った

少し失った どちらとも言えない どちらとも言えない

少し失った どちらとも言えない 少し失った

I_f_1

とても失った

あまり失わなかった

とても失った

とても失った

絶対座標で記憶している。相対座標は難しい。

I_f_2 I_f_3 I_f_4

少し失った とても失った とても失った

どちらとも言えない 少し失った 少し失った

とても失った どちらとも言えない 少し失った

とても失った 少し失った 少し失った

違う建物に行くと分からなくなった。経路の最後の方が分からない。

I_f_5 I_f_6

とても失った あまり失わなかった

少し失った あまり失わなかった

とても失った あまり失わなかった

とても失った あまり失わなかった

外の景色が見えないとすぐに分からなくなる。 (中庭方向の軸が分からなくなるとダメ)

o_m_1

少し失った

あまり失わなかった

あまり失わなかった

あまり失わなかった

しゃべると分からなくなる。

o_m_2 o_m_3

とても失った 少し失った

少し失った 少し失った

あまり失わなかった あまり失わなかった

どちらとも言えない あまり失わなかった

ぼーっとしているとすぐに分からなくなった。方向に意識をむけていると、経路が記憶に残らなかった。

o_m_4 o_m_5

とても失った とても失った

少し失った 少し失った

少し失った とても失った

少し失った とても失った

o_m_6

あまり失わなかった

少し失った

どちらとも言えない

どちらとも言えない

o_f_1 o_f_2

とても失った とても失った

とても失った どちらとも言えない

少し失った 少し失った

少し失った とても失った

似たような建物なので自分がどこを歩いているのかわからなくなった。スタート地点を覚えようとすると進んでいる方向が分からなくなる。

o_f_3

とても失った

とても失った

とても失った

とても失った

階段も教室もどれも一緒なので、全く分からなかった。ホールが広い、狭い、ぐらいの違いしか分からなかった。

o_f_4 o_f_5

とても失った とても失った

とても失った とても失った

とても失った とても失った

少し失った とても失った

スタート地点を覚えておこうとするのと、経路を覚えようとするのとで、訳が分からなくなった。

o_f_6

とても失った

とても失った

とても失った

とても失った

実際に歩いた道を覚えてるつもりでも、いざマップに記入しようとすると難しかった。まず、3つのうちどの棟なのか分からなかった。

その他

135°とか、集中してない時とかがひどい結果になっている。 歩き疲れてダメだった。 外に出るとちょっと方向感覚が復活すると思う。

誰かといると、任せきりにするので方向というより左右で覚えていると思う。激しい思い込みによってゆるやかなカーブはもうどこだか定かでない。なんとなく3点を押さえられないと、自分がどこかよく分からなくなる気がする。 階段と階段の間で分からなくなる。外の景色とか、外部情報が遮断される+方向転換が加わるから?外が見えるとリセットされる。 経路記憶が途中で曖昧になった。

垂直方向より水平方向の移動の際に方向感覚の修正が必要だった。 スタート地点を意識しすぎると経路を覚えられない感覚だった。 45°の曲折には左右の二種類があるが、一種類だけだったら違う結果が出てくると思った。 徐々にではなく、急に方向感覚がなくなった。 階段を上ったり斜めに曲がると分からなくなる。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果

47


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

分析と考察

Analysis

Five

5 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

48


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー1 アンケートによる方向感覚測定結果の分析

5−1―1 主観評価結果の分析

アンケートによる方向感覚測定結果のうち、主観評価によるものを まとめたものが図 5-1-1 である。これによると、男性で「とてもある」 と回答したのが 2 人、 「全くない」が 0 人だったのに対し、女性では「と てもある」が 0 人、「全くない」が 4 人であり、男性の方が女性に比 べて方向感覚に自信を持っているという予想ができる。  そこで、男性と女性の評価結果に差があるのかを調べるための準備 として、評価結果の得点化を行なった。「とてもある」を 5 点、 「や やある」を 4 点、「わからない」を 3 点、「あまりない」を 2 点、 「全 くない」を 1 点として得点化し、整理したものが表 5-1-1 である。  男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検 定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説 が採択された ( 表 5-1-2)。つまり、今回のアンケートによる方向感覚 の主観評価結果に男女間の差はないといえる。

0

2

0

2

4

4

とてもある

とてもある

6

わからない 9

とてもある

ややある

ややある

ややある

わからない

あまりない

全くない

3

6

わからない

あまりない

あまりない

全くない

全くない

7

1

1

2

1

男性

全体

女性

図 5-1-1 主観評価結果 表 5-1-1 回答結果の得点化 男性 被験者No. i_m_1 i_m_2 i_m_3 i_m_4 i_m_5 i_m_6 o_m_1 o_m_2 o_m_3 o_m_4 o_m_5 o_m_6

表 5-1-2 男性と女性の回答結果の差の検定

女性

主観評価 あまりない

得点 2

とてもある ややある ややある あまりない あまりない

5 4 4 2 2

とてもある あまりない わからない あまりない

5 2 3 2

ややある あまりない

4 2

被験者No. i_f_1 i_f_2 i_f_3 i_f_4 i_f_5 i_f_6 o_f_1 o_f_2 o_f_3 o_f_4 o_f_5 o_f_6

主観評価 ややある ややある ややある

得点 4 4 4

全くない 全くない ややある 全くない

1 1 4 1

あまりない ややある ややある わからない 全くない

2 4 4 3 1

F-検定: 2標本を使った分散の検定 帰無仮説H0:男性と女性の標本の母分散は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母分散には差がある 変数 1 平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

変数 2

3.083333333 1.537878788 12 11 0.760299625 0.328675121 0.354869911

2.75 2.022727273 12 11

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説 分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

7

120.00%

6

100.00%

5

60.00%

3

40.00%

2 1 0 2

3

4

5

次の級

7

120.00%

6

100.00%

5

80.00%

4

1

帰無仮説H0:男性と女性の標本の母平均は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母平均には差がある

ヒストグラム

ヒストグラム

頻度

4

累積 %

3

60.00%

頻度 累積 %

40.00%

20.00%

1

20.00%

.00%

0

.00% 1

2

3

4

次の級

男性

女性

図 5-1-2 男性標本と女性標本のヒストグラム

変数 2

平均

3.083333333

2.75

分散 観測数 プールされた分散

1.537878788 12 1.78030303

2.022727273 12

仮説平均との差異 自由度

データ区間

データ区間

変数 1

80.00%

2

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0 22 0.611937975 0.273425809 1.717144187 0.546851619 2.073875294

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

49


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5−1―2 客観評価結果の分析

アンケートによる方向感覚測定結果のうち、方向感覚質問紙を用い た客観評価によるものをまとめた。被験者全体の得点分布を表したの が図 5-1-3、男女別に得点分布を表したものが図 5-1-4 である。  男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検 定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説 が採択された ( 表 5-1-4)。つまり、今回の方向感覚質問紙簡易版によ る測定結果に男女間の差はないと言える。

9

7

8

6

7 5

6 5

4

4

3

3

男性 女性

2

2 1

1

0

0 31〜40

41〜50

51〜60

61〜70

71〜80

31〜40

81〜90

41〜50

51〜60

得点

61〜70

71〜80

81〜90

得点

図 5-1-3 被験者全体の得点分布

図 5-1-4 男女別の得点分布

表 5-1-3 方向感覚質問紙による客観評価結果 男性

女性

被験者No.

得点

被験者No.

得点

i_m_1

52

i_f_1

76

i_m_2

76

i_f_2

69

i_m_3 i_m_4

55 53

i_f_3 i_f_4

79 32

i_m_5

63

i_f_5

36

F-検定: 2標本を使った分散の検定

i_m_6 o_m_1

66 88

i_f_6 o_f_1

83 33

帰無仮説H0:男性と女性の標本の母分散は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母分散には差がある

o_m_2

51

o_f_2

44

o_m_3

66

o_f_3

55

o_m_4 o_m_5

62 65

o_f_4 o_f_5

68 40

o_m_6

60

o_f_6

35

120.00%

4

100.00%

3.5 3

60.00%

2 1.5

40.00%

1

20.00%

0.5 0

3.5

120.00%

3

100.00%

2.5

80.00%

2.5

80.00%

2 頻度

累積 %

60.00%

1.5

55

60

65

70

75

80

85

0

データ区間

男性

54.16666667 388.8787879 12 11

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説 分散は等しい

頻度 累積 %

変数 1

20.00%

0.5

変数 2

63.08333333 114.0833333 12 11 0.293364763 0.026688836 0.354869911

帰無仮説H0:男性と女性の標本の母平均は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母平均には差がある

40.00%

1

.00%

.00% 50

変数 1 平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

ヒストグラム

ヒストグラム 4.5

表 5-1-4 男性と女性の回答結果の差の検定

90 次の級

データ区間

女性

図 5-1-5 男性標本と女性標本のヒストグラム

変数 2

平均

63.08333333

54.16666667

分散

114.0833333

388.8787879

12

12

観測数 プールされた分散

251.4810606

仮説平均との差異

0

自由度

22

有意水準α=0.05

t P(T<=t) 片側

1.377290384 0.091137553

P-値>α(0.05)

t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

1.717144187 0.182275106 2.073875294

差がない

→帰無仮説を採択

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

50


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

表 5-1-5 被験者全体の得点の平均と標準偏差σ 被験者No.

次に被験者全体の得点の平均と標準偏差σを求めたところ、平均が 58.6、標準偏差σは 15.8 であった ( 表 5-1-5)。平均 + σより高い得

得点

i_m_1

52

i_m_2

76

i_m_3

55

それ以外の 14 名を中得点のグループとした。この分類は被験者の属

i_m_4

53

i_m_5

63

性として以降の分析に用いる。

i_m_6

66

i_f_1 i_f_2

76 69

i_f_3

79

i_f_4

32

i_f_5

36

i_f_6

83

o_m_1

88

o_m_2

51

o_m_3

66

o_m_4

62

o_m_5

65

o_m_6

60

o_f_1

33

o_f_2

44

o_f_3

55

o_f_4

68

o_f_5

40

o_f_6

点だった 5 名を高得点、平均−σより低い得点だった 5 名を低得点、

35

平均

58.6

標準偏差σ

15.8 高得点 中得点 低得点

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

51


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー2 空間構成要素の種類と方向感覚の関係

5−2−1 相対角度

空間構成要素の種類と方向感覚の関係を分析するため、歩行実験に おいて被験者が 1 つの空間構成要素を通過することで生じた角度の ズレ ( 以降、相対角度と呼ぶ ) を求めた。例えば A-1 上り経路の場合、 2 つ目の方向指示地点は 90°の曲折の後である。つまり、この 2 つ 目の方向指示地点における相対角度を求めれば 90°の曲折によって どれだけ方向感覚にズレが生じたのかが求められるということにな る。各経路途中の方向指示地点は空間構成要素を通過した直後に現れ るように配置されているので、ある方向指示地点における相対角度は、 1 つ前の方向指示地点において被験者が指示した方向と実際の出発地 点の方向を基準にして求めることができる。  図 5-2-1 を用いて説明すると、青矢印が各方向指示地点において被 験者が指示した出発地点の方向、赤矢印が実際の出発地点の方向であ る。方向指示地点 n における相対角度β n は、地点 n と地点 n-1 にお ける赤矢印の角度差γ n と青矢印の角度差σ n の差の絶対値で表し、

�n � � n � � n である。

方向指示地点 n

σn

γn

方向指示地点 n-1

βn

出発地点

図 5-2-1 相対角度の求め方

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

52


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5−2−2 外れ値の検出・除去 ( スミルノフ・グラブス検定

注 5-2-1)

)

全ての方向指示地点における相対角度を求め、各被験者グループの

180 160

経路ごとに棒グラフで表してみたところ、他の値とは大きさが明らか

140 i_m_4

120

i_m_5

100

i_m_6

に違う外れ値とみられるものがいくつか存在することが分かった。例

i_f_4

80

i_f_5

60

i_f_6

40

えば乙グループの D-2 上り経路の場合、方向指示地点 3、4 において 被験者 i_f_5 の、地点 16 において被験者 i_f_6 の値が他に比べて異

20 0 1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

方向指示地点 No.

常に大きくなっていることが分かる ( 図 5-2-2)。以降の分析では相対 角度の平均を用いるものがあり、もし外れ値を含めたまま分析を行

図 5-2-2 乙グループ D-2 上り経路における相対角度

なってしまえばその結果に大きな影響が出てしまうということが考え られる。  そこで各被験者グループの経路ごとに、求めた相対角度の値をスミ

注 5-2-1)

ルノフ・グラブス検定にかけ、外れ値の検出・除去を行なった。外れ

スミルノフ・グラブス検定は以下の手順で行なう。

値を出した被験者のその他のデータについては、外れ値を出した経路

1) 仮説を立てる。 外れ値の疑いがあるものを Xi とすると

内のものに限り全て除去することにした。その結果、各経路について 以下の被験者のデータが除去されることになった ( 表 5-2-1)。 また、方向指示地点 n における相対角度β n は絶対角度α n、α n-1 を

帰無仮説:Xi は外れ値ではない。

使って

対立仮説:Xi は外れ値である。

2) 有意水準αを決め、スミルノフ棄却検定表よりデータ数 n のと きの値 k を得る。

3) 標本平均 X と不偏分散 U を求める。

� n � � n � � n�1

と表せるので、相対角度は絶対角度に大きな影響を与えることが分か る。よって以降の絶対角度についての分析の際にも表 5-2-1 の被験者 データの除去を適用することにする。

4)) 検定統計量 Ti を求める。

Ti � X i � X / U T>k の場合、帰無仮説を棄却し、対立仮説を採択。 つまり、有意水準αで、Xi は外れ値とみなすことができる。

表 5-2-1 各経路におけるデータが除去される被験者 甲グループ A1上り A2下り B1上り B2下り C1上り C2下り

乙グループ

なし I_f_3 I_m_2、I_f_2 I_m_3、I_f_3 なし

A1下り A2上り B1下り B2上り C1下り

I_m_4、I_f_6 I_m_4、I_f_5 I_m_4、I_f_4、I_f_5 I_m_4、I_m_5、I_f_5 I_m_5、I_f_6

D1上り D2下り

なし I_f_2 I_f_2

C2上り D1下り D2上り

なし I_f_5 I_m_4、I_f_5、I_f_6

A1上り

o_m_2、o_f_1、o_f_3

A1下り

A2下り B1上り B2下り

o_m_3、o_f_1、o_f_2、o_f_3 A2上り o_f_1、o_f_3 B1下り o_m_3、o_f_1、o_f_2、o_f_3 B2上り

o_f_5、o_f_6 なし o_f_4

C1上り

o_f_1、o_f_2 なし o_m_2、o_m_3、o_f_2 o_m_2、o_f_1、o_f_2、o_f_3

丙グループ

C2下り D1上り D2下り

丁グループ

C1下り C2上り D1下り D2上り

なし o_m_4、o_f_4 o_f_4、o_f_6 o_m_6、o_f_4、o_f_6 o_f_4

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

53


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5−2−3 空間構成要素の種類と方向感覚の関係

求めた相対角度が、それぞれどの空間構成要素の後のものなのかで 分類することで、空間構成要素の種類と方向感覚の関係を分析した。  各空間構成要素による相対角度の平均を被験者全体について求めた ものが図 5-2-3 である。相対角度に及ぼす影響は、上り移動が 25.8° と最も大きく、続いて下り移動の 23.0°、90°の曲折の 19.6°、連 絡通路の 17.1°、45°の曲折の 15.7°の順に大きかった。

30.0

25.0

20.0

15.0

10.0

5.0

90°曲折

45°曲折

上り移動

下り移動

連絡通路

空間構成要素の種類

図 5-2-3 各空間構成要素による相対角度の平均

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

54


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

・学内被験者と学外被験者の比較

各空間構成要素による相対角度の平均を学内被験者と学外被験者で

30.0

分けて求めたものが図 5-2-4 である。

25.0

20.0

学内

15.0

学外

10.0

相対角度に及ぼす影響は、どちらの場合も被験者全体で見た時と同 様、上り移動、下り移動、90°の曲折、連絡通路、45°の曲折の順 に大きかった。要素ごとに見てみると、90°の曲折と連絡通路によ

5.0

90°曲折

45°曲折

上り移動

下り移動

連絡通路

る値は学内被験者の方が小さかったのに対し、45°の曲折と上り移

空間構成要素

動、下り移動による値は学外被験者の方が小さかった。 図 5-2-4 学内被験者と学外被験者の比較

次に、要素ごとに学内被験者と学外被験者の標本の母平均は等し いという帰無仮説を立てて差の検定を行なった。すると全ての要素 で 5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説が採択された ( 表 5-2-2)。つまり、どの要素による相対角度についても、学内被験者と 学外被験者の間に差はないということが言える。

表 5-2-2 学内被験者と学外被験者の差の検定

90°曲折

45°曲折

F-検定: 2標本を使った分散の検定

平均

変数 1 19.19127726

変数 2 20.18976378

分散 観測数 自由度

205.8952987 321 320

221.8487486 254 253

観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.928088619 0.263632693 0.823058066

変数 1

P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

19.19127726 205.8952987 321

プールされた分散 仮説平均との差異

212.9393176 0

0.20776335

t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

1.64751782 0.415526701 1.964112926

14.89646739

196.7291639

183.1221946

観測数

422

368

自由度

421

367

20.18976378 221.8487486 254

308.7328385

観測数

74

70

自由度

73

69

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025)

→帰無仮説を採択

観測された分散比 P(F<=f) 両側

0.963450687 0.437026323

→帰無仮説を採択

分散は等しい

F 境界値 両側

0.675743017

分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 2

変数 2

平均

16.13649289

14.89646739

平均

25.98243243

25.63857143

分散

196.7291639

183.1221946

分散

297.4488652

308.7328385

422

368

74

70

観測数

プールされた分散

190.3919079

プールされた分散

302.9319227

仮説平均との差異

0

仮説平均との差異

0

有意水準α=0.05

自由度 t P(T<=t) 片側

1.260007013 0.104019927

t 境界値 片側

1.646790224

P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0.208039853 1.962980605

788

有意水準α=0.05

自由度

P-値>α(0.05)

t P(T<=t) 片側

→帰無仮説を採択 差がない

142

有意水準α=0.05

0.118493367 0.452922104

t 境界値 片側

1.655655524

P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0.905844207 1.976809472

P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 2

24.83888889

20.59107143

分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側

271.6959311 72 71 0.847146327 0.253637985

320.7190097 56 55

平均

変数 1 16.43835616

変数 2 17.94603175

有意水準α=0.05

分散

132.6570014

209.1583441

P-値>α/2(0.025)

観測数 自由度

146 145

126 125

→帰無仮説を採択

0.66060668

分散は等しい

観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.634241976 0.004135788 0.753381357

有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない

t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

観測数 プールされた分散 仮説平均との差異

25.63857143

297.4488652

1.181606812

P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択

25.98243243

分散

1.074305408 0.240012952

観測数

差がない

平均

平均 分散

P-値>α/2(0.025)

変数 2

平均

F 境界値 両側

下り移動

F 境界値 両側

有意水準α=0.05

観測された分散比 P(F<=f) 両側

変数 1

F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1

変数 1

16.13649289

分散

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

573 -0.814797579

P(T<=t) 片側

変数 2

平均

変数 2

平均 分散 観測数

F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 1

有意水準α=0.05

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

自由度 t

上り移動

F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 1 24.83888889 271.6959311

変数 2 20.59107143 320.7190097

72 293.094894 0

56

変数 1 平均 分散

自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側

126 1.392569876 0.083101228 1.657035682

有意水準α=0.05

P(T<=t) 両側

0.166202456

→帰無仮説を採択

t 境界値 両側

1.978969522

差がない

P-値>α(0.05)

変数 2

16.43835616 132.6570014

17.94603175 209.1583441

観測数

146

126

仮説平均との差異 自由度

0 238

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側

-0.940719099 0.173901319 1.651280854 0.347802637

t 境界値 両側

1.969983714

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

55


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

・男性と女性の比較

各空間構成要素による相対角度の平均を男性と女性で分けて求めた

30.0

ものが図 5-2-5 である。

25.0

20.0

男性

15.0

女性

10.0

相対角度に及ぼす影響は、男性の場合は、上り移動、下り移動、 90°の曲折、連絡通路、45°の曲折の順に大きかったのに対し、女 性の場合は、上り移動、90°の曲折、下り移動、連絡通路、45°の

5.0

90°曲折

上り移動

45°曲折

下り移動

連絡通路

曲折の順と、順番に違いが見られた。要素ごとに見てみると、下り移

空間構成要素の種類

動以外の全ての要素において男性の方が値が小さかった。 図 5-2-5 男性と女性の比較

次に、要素ごとに男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮 説を立てて差の検定を行なった。すると 90°の曲折と 45°の曲折に おいては 5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された のに対し、それ以外の要素では帰無仮説が採択された ( 表 5-2-3)。つ まり、90°の曲折と 45°の曲折による相対角度については男性と女 性の間に差があるが、それ以外の要素については差がないということ が言える。

表 5-2-3 男性と女性の差の検定

90°曲折

45°曲折

F-検定: 2標本を使った分散の検定

平均

変数 1 17.42284866

変数 2 22.76092437

分散

170.7673038

256.5529392

337 336

238 237

観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.665622091 0.000307025 0.822248936

平均 分散

変数 1 14.51310044 175.6743138

変数 2 17.00150602 208.0244388

P-値<α/2(0.025)

観測数 自由度 観測された分散比

458 457 0.844488824

332 331

→帰無仮説を棄却 分散は等しくない

P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.047775 0.846371861

有意水準α=0.05

変数 1 17.42284866 170.7673038

変数 2 22.76092437 256.5529392

337 0 443

238

観測数 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側

-4.240467551 1.35837E-05 1.648299985 2.71674E-05

t 境界値 両側

1.965331649

変数 1 平均 分散

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を却下 差がある

変数 1 23.25769231 277.8177972 78 77 0.846004045 0.252290723 0.659140298

平均 分散 観測数 プールされた分散 仮説平均との差異

23.25769231 277.8177972 78 297.4840888 0

自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

126 0.227125317 0.4103472 1.657035682 0.820694399 1.978969522

変数 2 27.4796875 328.3010094

P-値>α/2(0.025)

観測数 自由度 観測された分散比

80 79 0.848961901

64 63

→帰無仮説を採択 分散は等しい

P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.243918816 0.676704026

観測数 プールされた分散 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

17.00150602 208.0244388

458 189.2630084 0 788 -2.509438366 0.006145934 1.646790224 0.012291868 1.962980605

332

平均 分散

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を却下 差がある

観測数 プールされた分散 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

変数 2

24.48375 278.7150491

27.4796875 328.3010094

80 300.714454 0 142 -1.030171028 0.1523406 1.655655524 0.3046812 1.976809472

64

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 2 22.548 328.3882612 50 49

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

変数 1 16.22025316 144.8804789 158 157 0.728564419 0.033389177 0.752678808

変数 2 18.40701754 198.8574724 114 113

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 1 24.48375 278.7150491

変数 2

14.51310044 175.6743138

下り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定

平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

平均 分散

有意水準α=0.05

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定

平均 分散

上り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定

F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 1

変数 2 平均 分散 観測数 プールされた分散 仮説平均との差異

22.548 328.3882612 50

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

16.22025316 144.8804789 158 167.4708503 0

変数 2 18.40701754 198.8574724 114

270 -1.375082944 0.085122831 1.650516879 0.170245661 1.968787728

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

56


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

・方向感覚質問紙の得点グループごとの比較

各空間構成要素による相対角度の平均を、方向感覚質問紙の得点結

30.0

果で分類したグループごとに分けて求めたものが図 5-2-6 である。

25.0

20.0

高得点 15.0

高得点グループと低得点グループを比較すると、相対角度に及ぼす

中得点 低得点

10.0

影響は、前者の場合は、下り移動、上り移動、90°の曲折、45°の 曲折、連絡通路の順に大きかったのに対し、後者の場合は、上り移動、

5.0

90°曲折

上り移動

45°曲折

下り移動

連絡通路

90°の曲折、下り移動、連絡通路、45°の曲折の順と、順番に違い

空間構成要素の種類

が見られた。要素ごとに見てみると、下り移動以外の全ての要素にお 図 5-2-6 方向感覚質問紙の得点グループごとの比較

いて高得点グループの方が値が小さかった。  次に、要素ごとに高得点グループと低得点グループの標本の母平 均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なった。すると 90° の曲折においては 5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄 却されたのに対し、それ以外の要素では帰無仮説が採択された ( 表 5-2-4)。つまり、90°の曲折による相対角度については高得点グルー プと低得点グループの間に差があるが、それ以外の要素については差 がないということが言える。

表 5-2-4 高得点グループと低得点グループの差の検定

90°曲折

45°曲折

F-検定: 2標本を使った分散の検定

平均 分散

変数 1 16.0778481 158.8519266

変数 2 23.10449438 235.1847523

158 157

89 88

観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.675434632 0.016611264 0.73840134

有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない

変数 1 16.0778481 158.8519266

変数 2 23.10449438 235.1847523

158

89

観測数 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0 155 -3.678964549 0.000161279 1.654743755

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05)

0.000322557 1.975386112

平均 分散

変数 1 14.84352332 218.8378875

変数 2 17.16783217 186.0176903

観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

193 192 1.176435892 0.152925727 1.298387176

143 142

→帰無仮説を却下 差がある

平均 分散 観測数

変数 1 14.84352332 218.8378875 193

プールされた分散 仮説平均との差異 自由度

204.8843905 0 334

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

変数 1

22.59166667

26.26923077

分散

306.3482143

239.8550154

観測数

36

26

自由度

35

25

→帰無仮説を採択 分散は等しい

観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

1.277222466 0.264564504 1.892409784

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 2

平均

22.59166667

26.26923077

分散

306.3482143

239.8550154

36

26

観測数 プールされた分散

278.6427147

仮説平均との差異

0

有意水準α=0.05

自由度

P-値>α(0.05)

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側

-0.856009303 0.197699176 1.670648544

P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0.395398352 2.000297172

→帰無仮説を採択 差がない

60

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 2

変数 1

22.765625

19.76363636

分散 観測数

239.2623286 32

292.5786147 22

自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

31 0.817771076 0.299096625 0.524368104

21

有意水準α=0.05

平均 分散

変数 2

14.70147059 111.6932814

17.58125 210.6581516

観測数

68

48

P-値>α/2(0.025)

自由度

67

47

→帰無仮説を採択 分散は等しい

観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 2

平均

P-値>α/2(0.025)

変数 2 17.16783217 186.0176903 143

-1.471690324 0.071023046 1.649427759 0.142046092 1.967091521

下り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定

平均

変数 1

有意水準α=0.05

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定

t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定

平均 分散

上り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定

F-検定: 2標本を使った分散の検定

0.530211058 0.008478698 0.646352305

有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない

t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定

変数 2

平均 分散

22.765625 239.2623286

19.76363636 292.5786147

観測数 プールされた分散 仮説平均との差異

32 260.7939057 0

22

自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

52 0.671196641 0.252533007 1.674688974 0.505066014 2.006645445

有意水準α=0.05

平均

変数 1 14.70147059

変数 2 17.58125

分散

111.6932814

210.6581516

観測数 仮説平均との差異

68 0

48

自由度

81

P-値>α(0.05)

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側

-1.172614354 0.122193792 1.663884177

→帰無仮説を採択

P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0.244387584 1.989687917

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

差がない

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

57


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー3 2つの要素の組み合わせと方向感覚の関係

2 つの空間構成要素の組み合わせと相対角度の関係について分析す る。この分析は、経路内の連続した 2 つの空間構成要素を組み合わ せたものを新しい 1 つの要素と考え、それらを通過して生じた相対 角度を種類別にまとめることで行なった。  実験に用いた全ての経路においてできうる 2 つの要素の組み合わ せは図 5-3-1 のとおりである。

曲折同士

曲折と上下移動

曲折 90°− 曲折 90°( 同 )

曲折 90°− 上り移動

曲折 45°− 連絡通路

曲折 90°− 曲折 90°( 違 )

曲折 90°− 下り移動

連絡通路 − 曲折 45°

曲折 90°− 曲折 45°( 違 )

曲折 45°− 上り移動

曲折 45°− 曲折 90°( 違 )

曲折 45°− 下り移動

曲折 45°− 曲折 45°( 同 )

上り移動 − 曲折 90°

曲折と連絡通路

上り移動 − 曲折 45° 下り移動 − 曲折 90° 下り移動 − 曲折 45°

注 5-3-1)

図 5-3-1 2つの要素の組み合わせ

注 5-3-1) 曲折同士の組み合わせについて 曲折同士の組み合わせには、1 つ目の曲折と 2 つ目の曲折が同じ向 きの場合とそうでない場合の 2 種類がある。前者を ( 同 )、 後者を ( 違 )

これらの組み合わせと相対角度の関係は図 5-3-2 のとおりである。

と表すことにする。

40.0 90-90( 同 ) 35.0

90-90( 違 )

30.0

45-90( 違 )

25.0

90- 上

20.0

45- 上

15.0

上 -90

10.0

下 -90

90-45( 違 ) 45-45( 同 ) 90- 下 45- 下 上 -45 下 -45 45- 連絡通路

5.0

連絡通路 -45

90-

90-

90-

45-

45-

90- 上

90- 下

45- 上

45- 下

上 -90

90( 同 ) 90( 違 ) 45( 違 ) 90( 違 ) 45( 同 )

上 -45

下 -90

下 -45

45-

連絡通路

連絡通路 -45 2つの空間構成要素の組み合わせ

図 5-3-2 2つの要素の組み合わせと相対角度の関係

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

58


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

図 5-3-2 を見ると、上下移動が組み合わされると相対角度が大きく なることが分かる。また、曲折同士の組み合わせに注目すると、同じ 向きの組み合わせの方が違う向きの組み合わせよりも相対角度が大 きくなることが分かる ( 図 5-3-3)。そこで、同じ向きの曲折 90°の 組み合わせと違う向きの曲折 90°の組み合わせの標本の母平均は等 しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された ( 表 5-3-1)。つまり、 同じ向きの曲折 90°の組み合わせと違う向きの曲折 90°の組み合わ せの間に差があるということが言える。

30.0

25.0

20.0

15.0

10.0

5.0

90-90( 同 )

90-90( 違 )

90-45( 違 )

45-90( 違 )

45-45( 同 )

曲折同士の組み合わせ

図 5-3-3 曲折同士の組み合わせと相対角度の関係

表 5-3-1 同じ向きの曲折 90°と違う向きの曲折 90°の差の検定 F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1 23.125

変数 2 18.16116505

分散 観測数

266.0429921 128

203.828281 103

自由度 観測された分散比

127 1.305231005

102

P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

0.081072666 1.368411162

平均

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1 23.125

変数 2 18.16116505

分散 観測数

266.0429921 128

203.828281 103

プールされた分散 仮説平均との差異

238.3316361 0

自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側

229 2.429092722 0.007953721 1.651535513

平均

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05)

P(T<=t) 両側

0.015907442

→帰無仮説を却下

t 境界値 両側

1.970374797

差がある

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

59


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー4 出発地点からの距離と方向感覚の関係

表 5-4-1 回帰分析に用いたデータの一部 距離

まず各経路における出発地点から方向指示地点までの距離を求め た。次に同じ距離ごとに被験者全体の絶対角度の平均を求めた ( 表

絶対角度 4.1 8.8 8.9 11.2 11.5 13.0 14.1 16.4 17.0 18.1 18.9 21.2 21.5 23.0 26.0 26.4 28.6 28.9 29.8 31.2 33.0 33.7 33.9 36.0 36.3 37.0 37.8 38.9 39.8 41.2 41.3 41.8 41.9 43.4 43.7 43.9 45.4 46.0 46.5 47.8 48.7 49.8 50.8 51.3 51.8 51.9 53.4 53.9 56.6 56.7 57.8 58.7 58.9 61.3 61.9 62.6 62.8 63.0 63.4 63.5 64.6 66.7 67.8 68.7 69.3 72.6 72.8 73.5 74.1 75.9 76.7 77.4 77.6 79.8 80.8 81.1 81.5 81.6 82.6 83.4 83.6 83.9 84.1 85.6 87.4 88.7 88.9 89.4 91.3 91.5 93.6 93.9 94.2 95.6 96.3 96.8 97.6 98.4 98.6 98.7

99.4 100.4

9.3 20.4

5-4-1)。それらの値を用いて、出発地点からの距離と絶対角度の関係

19.4 18.4

を明らかにするために回帰分析を行なった ( 図 5-4-1、表 5-4-2)。

15.3 33.5 26.4

回帰分析の結果、重相関 R は 0.45 となり、出発地点からの距離と

17.1 29.1

絶対角度の間には中程度の相関があることが分かった。

28.3 14.4 16.5 3.9 24.5 15.3 15.2 10.1 20.2 37.9 25.2 35.8 10.7 30.1 20.5 17.5

60.0

40.1 35.6

y = 0.1165x + 21.812 R2 = 0.2056

38.6

50.0

35.0 23.1 23.2 33.8

40.0

26.2 16.5 29.3 41.7 31.7

30.0

14.8 29.8 22.3

20.0

20.0 39.8 20.2

10.0

28.4 24.1 35.0 13.4 37.0

-

26.0 22.8

-

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

140.0

160.0

歩行距離

39.9 34.7 32.5

図 5-4-1 出発地点からの距離と絶対角度の関係

28.9 40.3 39.3 36.6 33.9

表 5-4-2 回帰分析結果

22.7 30.3 36.2

32.8 42.4

0.4533828 0.205555963 0.199881363

標準誤差

8.242766948

33.0

観測数

30.8 37.1 38.9 16.2 35.6 38.5 33.5 31.6 36.7 24.7 35.1 27.1

1.0≧|R|≧0.7:高い相関がある 0.7≧|R|≧0.5:かなり高い相関がある

回帰統計 重相関 R 重決定 R2 補正 R2

32.7 24.6

0.5≧|R|≧0.4:中程度の相関がある 0.4≧|R|≧0.3:ある程度の相関がある 0.3≧|R|≧0.2:弱い相関がある

142

0.2≧|R|≧0.0:ほとんど相関がない

分散分析表 自由度 回帰 残差 合計

切片 X値1

変動 1 140

2461.165666 9512.048973

141

11973.21464

係数 21.81195623 0.116476766

標準誤差 1.601308282 0.019352715

分散

観測された分散比

有意 F

2461.165666 67.94320695

36.22386662

1.46201E-08

t 13.6213348 6.018626639

P-値 1.97011E-27 1.46201E-08

下限 95% 18.64608162 0.078215383

上限 95% 24.97783083 0.154738149

下限 95.0% 18.64608162 0.078215383

上限 95.0% 24.97783083 0.154738149

47.0 8.3 31.5 35.3 33.9 30.0 30.2 31.4 33.8 46.8 35.5 46.7 30.2 28.4 27.0 42.8 39.0 30.2 51.4 41.5 25.9 39.5 43.8

37.1 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 101.7 102.4

51.0

104.2

31.2 30.9

106.5 106.8 108.3 108.6 108.7 109.0

28.9

28.9 35.2 28.1 31.8 28.0

分析と考察

60


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー5 連絡通路が絶対角度に与える影響

表 5-5-1 連絡通路に関する方向指示地点における絶対角度 連絡通路

1つ前

連絡通路以外

全体

37.3

30.8

28.2

1.21

学内

39.3

32.6

29.3

1.20

学外

35.0

28.8

26.9

1.22

男性

37.8

33.3

29.1

1.14

女性

34.6

27.4

26.8

1.26

高得点

38.8

33.5

30.0

1.16

低得点

39.3

32.4

27.8

1.21

連絡通路を通過直後の方向指示地点、その 1 つ前の方向指示地点、 連絡通路を通過直後以外の全ての方向指示地点における絶対角度を分

連絡通路/1つ前

析し、被験者の属性ごとにまとめたものが表 5-5-1 である。以下、被 験者の属性ごとに分析結果を見ていく。  学内被験者と学外被験者を比較してみると ( 図 5-5-1)、通路直後 の絶対角度はいずれの場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点に おける絶対角度より大きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.20%、1.22% となり、学内被験者の方が学外被験者より低かった。  男性と女性を比較してみると ( 図 5-5-2)、通路直後の絶対角度はい

45.0 40.0

ずれの場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点における絶対角度

35.0 30.0 25.0

学内 学外

20.0 15.0

より大きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.14%、1.26% と なり、男性の方が女性より低かった。  方向感覚質問紙の得点結果で分類した高得点グループと低得点グ

10.0 5.0

ループを比較してみると ( 図 5-5-3)、通路直後の絶対角度はいずれの

連絡通路

1つ前

連絡通路以外

方向指示地点

場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点における絶対角度より大 図 5-5-1 学内被験者と学外被験者の比較

きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.16%、1.21% となり、 高得点グループの方が低得点グループより低かった。

40.0

35.0

30.0

25.0 男性

20.0

女性

15.0

10.0

5.0

連絡通路

1つ前

連絡通路以外

方向指示地点

図 5-5-2 男性と女性の比較

45.0 40.0 35.0 30.0 25.0

高得点 低得点

20.0 15.0 10.0 5.0 連絡通路

1つ前

連絡通路以外

方向指示地点

図 5-5-3 方向感覚質問紙の得点グループごとの比較

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

61


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー6 イメージマップの分析

方向感覚測定歩行実験において被験者に描かせたイメージマップの 得点化を行なった。得点化は以下の要領で行なった。

・正しい経路上にある方向指示地点の数を各経路の満点とする。

・誤った経路を描いた場合、誤った経路上にある方向指示地点の数を 減点する。

・正しい到着地点と異なる場所に到着地点を描いた場合、その地点と 正しい到着地点の最短経路上にある方向指示地点の数を減点する。

・減点の数が満点の数を超えた場合、被験者は歩行経路を把握できな かったものとみなし、E( エラー ) と表記する。

・経路によって満点の点数が異なるため、得点 / 満点 *100 を求め、 100 点満点表記で統一する。

得点化の結果は表 5-6-1 のとおりである。

表 5-6-1 イメージマップ得点化の結果 被験者No.

A-1上り

i_m_1

82.4

i_m_2 i_m_3 i_f_1 i_f_2 i_f_3

58.8 100.0 100.0 58.8 100.0

B-1上り 76.9 30.8 100.0 100.0 53.8 100.0

C-1上り 100.0 100.0 71.4 92.9 71.4 85.7

D-1上り 100.0 68.8 100.0 100.0 62.5 100.0

A-2下り 100.0 100.0 70.6 100.0 100.0 100.0

B-2下り 64.3 42.9 100.0 100.0 64.3 100.0

C-2下り 78.6 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

D-2下り

A-2上り

B-2上り

C-2上り

D-2上り

A-1下り

B-1下り

C-1下り

D-1下り

100.0 62.5 100.0 43.8 100.0 100.0

i_m_4

100.0

i_m_5 i_m_6 i_f_4 i_f_5 i_f_6

76.5 100.0 58.8 47.1 58.8

46.2 100.0 61.5 E 76.9 76.9

50.0 28.6 78.6 14.3 71.4 85.7

62.5 93.8 100.0 50.0 87.5 62.5

100.0 100.0 100.0 56.3 31.3 93.8

76.9 100.0 100.0 100.0 38.5 76.9

100.0 50.0 100.0 92.9 71.4 64.3

66.7 100.0 100.0 60.0 73.3 40.0

70.6 70.6 58.8 64.7 58.8 82.4

30.8 E E E 100.0 46.2

35.7 E E E 100.0 92.9

75.0 100.0 62.5 100.0 50.0 68.8

100.0 50.0 100.0 43.8 68.8 68.8

61.5 E 23.1 100.0 100.0 E

85.7 92.9 E E 57.1 57.1

40.0 E 46.7 40.0 53.3 60.0

o_m_1 o_m_2 o_m_3 o_f_1 o_f_2 o_f_3 o_m_4 o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5 o_f_6

52.9 76.5 E E E E

61.5 100.0 30.8 E 46.2 E

92.9 E E 21.4 64.3 E

93.8 68.8 37.5 81.3 E 18.8

100.0 E E 41.2 82.4 35.3

50.0 E E 42.9 28.6 14.3

100.0 85.7 E E 21.4 21.4

81.3 100.0 37.5 62.5 62.5 E

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

62


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

学内被験者と学外被験者の結果を比較したものが表 5-6-2 である。 学内被験者と学外被験者の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立 てて差の検定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、 帰無仮説が棄却された ( 表 5-6-3)。つまり、学内被験者と学外被験者 のイメージマップの得点結果には差があるということが言える。  男性と女性の結果を比較したものが表 5-6-4 である。男性と女性の 標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったと 表 5-6-2 学内被験者と学外被験者の比較 学内 平均

ころ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説が採択された ( 表 5-6-5)。つまり、男性と女性のイメージマップの得点結果には差がな

学外 79.4

満点の数

43

45.1 12

1

28

エラーの数

いということが言える。  方向感覚質問紙の得点結果で分類したグループごとの結果を比較

表 5-6-3 学内被験者と学外被験者の差の検定

したものが表 5-6-6 である。高得点グループと低得点グループの標本 の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったとこ

F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1

ろ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された ( 表

変数 2

平均

79.38250781

45.10055585

分散

564.8013137

1311.53878

観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

96 95 0.430640193 2.70849E-05 0.712331527

96 95

有意水準α=0.05

5-6-7)。つまり、高得点グループと低得点グループのイメージマップ

P-値<α/2(0.025)

の得点結果には差があるということが言える。

→帰無仮説を棄却 分散は等しくない

t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定 変数 1 平均 分散 観測数

変数 2

79.38250781 564.8013137 96

仮説平均との差異 自由度

45.10055585 1311.53878 96

0 164

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側

7.754349639 4.44498E-13 1.654198059

P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

8.88995E-13 1.974535735

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を棄却 差がある

表 5-6-4 男性と女性の比較 男性 平均

表 5-6-6 高得点グループと低得点グループの比較 女性

65.3

高得点

満点の数

33

59.2 22

エラーの数

15

14

平均

56.1

33 24

4 5

F-検定: 2標本を使った分散の検定

F-検定: 2標本を使った分散の検定

変数 1

変数 2

平均 分散

65.33201301 1279.507088

59.15105064 1171.341436

観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

96 95 1.092343401 0.333873038 1.403840599

96 95

有意水準α=0.05

平均 分散

P-値>α/2(0.025)

観測数 自由度

→帰無仮説を採択 分散は等しい

観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 2

81.93194489 472.2682752

56.07172484 891.3779474

40 39

40 39

0.529818218 0.025308727 0.586694249

t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1

変数 2

変数 2

65.33201301

59.15105064

平均

81.93194489

56.07172484

分散

1279.507088

1171.341436

観測数 プールされた分散 仮説平均との差異

96 1225.424262 0

96

分散 観測数 プールされた分散

472.2682752 40 681.8231113

891.3779474 40

t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

190 1.223301423 0.111365443 1.652913397 0.222730885 1.972530299

有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい

平均

自由度

低得点

57.4

18 0

表 5-6-7 高得点グループと低得点グループの差の検定

表 5-6-5 男性と女性の差の検定

変数 1

中得点

81.9

満点の数 エラーの数

有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない

仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側

0 78 4.42905787 1.52318E-05 1.664625415 3.04636E-05 1.990847522

有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を棄却 差がある

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

63


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

5ー7 考察

・アンケートによる方向感覚測定結果の分析

今回のアンケートによる方向感覚測定結果には、主観評価と客観評 価いずれの場合においても、性別の違いによる有意な差は認められな かった。つまり、人間の方向感覚は性別による違いよりも、個人の社 会環境の違いの方が大きく影響していると言える。しかし平均点はい ずれの場合も男性の方が高く、科学的な根拠が無いのにも関わらず世 間一般でよく言われる「男性の方が女性よりも方向感覚がある」とい う傾向が見られた。

・空間構成要素の種類と方向感覚の関係

分析により、上下移動が相対角度に与える影響がその他の要素に比 べて大きいことが分かった。『上下方向の移動を伴う経路探索に関す る研究

文 9)

』は、「複数階にわたって移動する場合、経路は 3 次元的

に連続して捉えられるのではなく、各階平面上の経路が別々に記憶さ れ、それらが階段などによる上下方向の移動の地点で連結されている と考える。」、「したがって、1 つの階での経路の終点と次の階の経路 の始点とを結ぶ上下移動の際に上下階の平面が正しく関係づけられな いと迷うことになる。」、「上下 2 つの階の平面が上下移動の連結点を 中心に回転したり、また、水平方向にずれて捉えられたりすることが、 複数の階にわたる経路探索を困難にしていると考える。」としている。 今回の実験により、複数階にわたる移動は、同一平面上における移動 よりも方向感覚が失われやすいということが裏付けられたと言える。  空間構成要素の種類と相対角度の関係を人間の属性別に見てみる と、空間の経験による属性の違いよりも、性別や方向感覚質問紙の得 点結果による属性の違いに大きな差が見られた。特に、差の検定によっ て有意な差が認められたのは曲折に関する要素の場合であった。つま り、方向感覚の良い人と悪い人の違いは主に、経路の曲折時に正しく 方向感覚を保てているか否かによるということが言える。

・2 つの要素の組み合わせと方向感覚の関係

1 つの要素で分析した際には上下移動の後の相対角度が大きくなる ことが分かったが、2 つの要素を組み合わせた場合でも、上下移動が 組み合わされていれば相対角度が大きくなることが分かった。  曲折同士の組み合わせの場合、同じ向きの組み合わせの方が違う向 きの組み合わせの場合よりも相対角度が大きくなることが分かった。 これは前者は 1 つ目と 2 つ目の曲折で生じた角度のズレが同じ方向 に加算されるのに対し、後者は 2 つ目の角度のズレが 1 つ目と反対 方向になるため相殺されるからだと考えられる。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

64


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

・出発地点からの距離と絶対角度の関係

分析により、出発地点からの距離と絶対角度の間には中程度の相関 があることが分かった。つまり出発地点からの距離が長くなればなる ほど、方向感覚の喪失も大きくなることが分かった。

・連絡通路が絶対角度に与える影響

今回、連絡通路が絶対角度に与える影響を調べようとした背景には、

1) 連絡通路は今回実験に用いた経路において外部の視覚情報を得る  ことができる唯一の場所であるため、その視覚情報を手がかりに方  向感覚の維持 ( あるいは回復 ) の助けとなっているのではないか

2) 連絡通路は別々の建物間の移動に使われる場所であるため、方向  感覚の喪失が起こりやすくなるのではないか

という、方向感覚について全く正反対の意味を持つ 2 つの仮説を確 かめたかったということがある。  分析の結果、連絡通路を通過直後の絶対角度はその他の方向指示地 点におけるものより大きくなることが分かり、つまり 2 つ目の仮説 の方が有力であったということが言える。しかし、1 つ前の方向指示 地点との増加率を被験者の属性ごとに比較してみると、空間の経験が ある学内被験者の方が学外被験者より小さくなっており、つまり、空 間の経験がある人の方が視覚情報を上手く取り入れて方向感覚の維持 に役立てているということも分かった。

・イメージマップの分析

今回の実験において、イメージマップは経路記憶を測定するために 描かせたものであり、直接方向感覚の測定とは関係がないと言えるか もしれない。しかし、方向感覚のある ( 正しく出発地点の方向を指示 できる ) 人でも、経路記憶が定かでないということがあり得るのでは ないかという仮説があったため、方向感覚と経路記憶の関係を確かめ るために行なったのである。  相対角度の結果は、空間の経験による属性の違いよりも、性別や方 向感覚質問紙の得点結果による属性の違いに大きな差が見られた。そ の一方で、イメージマップの結果は、性別よりも、空間の経験や方向 感覚質問紙の得点結果による属性の違いに大きな差が見られた。つま り、空間の経験による属性の違いは経路記憶に、性別による属性の違 いは方向感覚に、方向感覚質問紙の得点結果による属性の違いは経路 記憶と方向感覚の両方に、それぞれ大きな影響を与えていることが分 かった。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察

65


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

モデル

Model

Six

6 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル

66


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

6ー1 モデル化

第 5 章での分析により、経路歩行時のある地点における方向感覚は、

性別・空間の経験・直前に通った空間構成要素の種類・出発地点   からの距離→方向感覚

と表すことができそうである。方向感覚は絶対角度の大きさを元に、 第 4 章でも述べた、± 25°以内のものを「正確」、± 50°以内のも のを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」とする 3 つのカテ ゴリーで表すことにする。そこで、

目的変数:絶対角度の大きさによる 3 つのカテゴリー  説明変数:性別・空間の経験・直前に通った空間構成要素の種類・       出発地点からの距離

として判別分析を行なった。目的変数は質的変数であるため、次のよ うにダミー変数化を行なった。

± 25°以内(正確)    :z=1  ± 50°以内(おおむね正確):z=2  それ以上(誤り)      :z=3

説明変数のうち、性別、空間の経験、直前に通った空間構成要素の 種類は質的変数であるため、それぞれ以下のようにダミー変数化を行 なった。

・性別   男性:x1=0   女性:x1=1 ・空間の経験   あり:x2=0   なし:x2=1 ・空間構成要素   90°の曲折:x4=1   45°の曲折:x4=2   上り移動 :x4=3   下り移動 :x4=4   連絡通路 :x4=5

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル

67


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

判別分析の結果、判別的中率が 43.6% となり ( 表 6-1-1)、今回の 分析で得られる線形判別関数で方向感覚を測定するのは不適切である と判断した。  そこで、絶対角度の大きさによる目的変数のカテゴリーを、± 50° 以内のものを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」とする 2 つに絞り、再度判別分析を行なった。目的変数のダミー変数は次のと おりである。

± 50°以内 ( おおむね正確 ):z=1  それ以上 ( 誤り )      :z=2

判別分析の結果、判別的中率は 62.6% となり ( 表 6-1-2)、次のよ うな線形判別関数が得られた。

z � �0.670 x1 � 0.663x 2 � 0.224 x 3 � 0.023x 4 �1.488  x1 に性別、x2 に経験、x3 に要素の種類をそれぞれダミー変数化し たもの、x4 に距離を代入して得られる判別得点 z により、その地点 における方向感覚が次のように測定できる。

z < 0:おおむね正確  z > 0:誤り 表 6-1-1 目的変数が3つの時の判別分析結果 固有値 関数

分散の %

固有値

累積 %

表 6-1-2 目的変数が2つの時の判別分析結果

正準相関

1

0.081

98.3

98.3

0.274

2

0.001

1.7

100.0

0.038

固有値 関数

標準化された正準判別関数係数

固有値

1

分散の %

0.068

100.0

累積 % 100.0

正準相関 0.252

関数 1

2

性別

-0.316

0.262

経験

-0.356

-0.392

要素

0.352

0.783

距離

0.834

-0.400

標準化された正準判別関数係数 関数 1 性別 経験 要素 距離

正準判別関数係数

-0.330 -0.330 0.301 0.855

関数 1

2

性別

-0.642

0.532

経験

-0.717

-0.789

要素

0.262

0.584

距離

0.022

-0.011

-1.531

-0.499

(定数)

正準判別関数係数 関数 1 性別 -0.670 経験 -0.663 要素 0.224 距離 0.023 (定数) -1.488 標準化されていない係数

標準化されていない係数 分類結果 予測グループ 方向感覚 元のデータ

度数

%

正確

おおむね

誤り

合計

正確

508

0

319

926

おおむね

283

104

252

639

誤り

83

41

220

344

正確

54.9

10.7

34.4

100.0

おおむね

44.3

16.3

39.4

100.0

誤り

24.1

11.9

64.0

100.0

分類結果 方向感覚 元のデータ

判別的中率:43.6%

度数 %

ほぼ正確 誤り 正確 ほぼ誤り

予測グループ ほぼ正確 誤り 969 118 61.9 34.3

596 226 38.1 65.7

合計 1,565 344 100.0 100.0

判別的中率:62.6%

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 68


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

6ー2 モデルの検証

ここでは、6-1 のモデル式から求められるあるサンプルの予測結果 と、実験被験者の実測結果を比較することで、モデルの検証を行なう。

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

まず、「空間の経験がない女性 (x1=1、x2=1)」という属性を持つ

G

サンプルの A-2 上り経路 ( 図 6-2-1) の各方向指示地点における判別 得点をモデル式より求め、各地点における方向感覚を予測した ( 表

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

6-2-1)。

UP

UP

次に、同じ経路を歩行した同じ属性の被験者の各地点における実測 値 ( 絶対角度 ) を、± 50°以内のものを「おおむね正確」、それ以上 のものを「誤り」として分類した ( 表 6-2-2)。

S

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

これらの予測結果と実測結果を比較してみると ( 表 6-2-3)、全部で

UP

48 個の実測結果のうち、31 個が予測結果と一致し、その的中率は 52

53

64.6% であった。つまりこのモデルによって、経路上のある地点にお

54

ける方向感覚をある程度高い確率で求められるということが確認でき 図 6-2-1 A-2 上り経路

た。

表 6-2-1 サンプルの判別得点と予測結果 方向指示地点No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

直前の要素

距離

曲折45° 上り移動 曲折90° 上り移動 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45°

判別得点

11.2 21.2 25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34 100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23

-2.12 -1.66 -2 -1.32 -1.43 -1.07 0.08 -0.5 -0.55 -0.38 -0.06 1 0.42 0.36 0.53 0.85

予測結果 正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 誤り 誤り 誤り

表 6-2-2 実測値とその分類 方向指示地点No.

直前の要素

距離

o_f_4 5.2 21.5

1 2

曲折45° 上り移動

11.2 21.2

3 4 5 6 7 8 9 10

曲折90° 上り移動 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90°

25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34

12.6 6.8 17.4 6.7 23.9 45.3 30 33.9

11 12 13 14 15 16

曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45°

100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23

24.1 26.8 17.7 46.8 73.2 80.4

正確 正確

o_f_5 45.2 0.5

正確 正確

o_f_6 3.2 10.5

正確 正確

正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確

3.1 2.2 1.9 31.7 67.9 52.3 39

正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確

22.6 63.2 22.6 10.7 46.9 45.3 51.5

正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り

正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り

47.9 55.6 69.3 86.7 38.3 29.2 19.4

正確 誤り 誤り 誤り 正確 正確 正確

63.9 44.1 50.8 43.7 29.8 26.2 10.4

誤り 正確 誤り 正確 正確 正確 正確

表 6-2-3 予測結果と実測結果の比較 距離 11.2 21.2 25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34 100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23

o_f_4

o_f_5

o_f_6

予測結果

正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り

正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確 正確 誤り 誤り 誤り 正確 正確 正確

正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確 誤り 正確 正確 正確 正確

正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 誤り 誤り 誤り

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル

69


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

結論

Conclusion

Seven

7 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論

70


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

結論

本研究により以下のことが明らかになった。

・空間構成要素のうち、上下移動が方向感覚に与える影響が大きい。 また、方向感覚の良い人と悪い人の差は主に経路の曲折時に生じて  いる。

・経路上に 2 つ連続した曲折がある場合、2 つの曲折が同じ向きであ る場合の方が違う向きの場合よりも方向感覚を失いやすい。

・出発地点からの距離が長くなるほど、方向感覚を失いやすい。

・連絡通路を渡り、異なる建物に移動すると方向感覚を失いやすい。

・空間の経験がある人は、視覚情報を方向感覚の維持に役立てる。

・方向感覚が良い人でも経路記憶も良いとは限らない。方向感覚には 性別が ( 男性の方が良い傾向がある )、経路記憶には空間の経験が ( 経 験ありの方が良い ) 影響する傾向がある。また、方向感覚質問紙は方 向感覚だけでなく経路記憶を調べるのにも有効である。

・ある地点における方向感覚は次のモデル式で測定できる。

z � �0.670 x1 � 0.663x 2 � 0.224 x 3 � 0.023x 4 �1.488 x1:性別 x2:空間の経験 x3:直前の空間構成要素の種類 x4:出発地点からの距離 z < 0:おおむね正確 z > 0:誤り

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論

71


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

7ー2 展望

本研究では方向感覚に影響を与える要因について実験的に明らかに し、方向感覚を測定するモデル式を得ることができた。しかし、モデ ル式の精度は決して高いと言えるものではなかった。その理由として は、実験被験者の数に対して方向感覚の個人差が大きすぎたというこ とが考えられる。今回、可能な限り被験者を集めたつもりではあった が、今後より精度の高いモデルを作るためにはもっと多くのサンプル データが必要であると言える。  本研究の成果が、建築の設計段階においては迷いにくい空間作りの、 また、建物ができた後でもサイン計画などの役に立ち、世の中に方向 感覚を失いにくい空間が増えていくことを願ってやまない。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論

72


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Address of Thanks

謝辞 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞

73


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

謝辞

修士論文を書くにあたり、たくさんの方々にお世話になりました。 この場を借りて、皆様に感謝の言葉を述べさせていただきます。

渡辺仁史先生 : 先生には研究室会議においていつも的確なアドバイスをいただきまし た。研究以外でも、夏の旅行の際には「石垣島の歩き方」を伝授して くださり、おかげ様で一生の楽しい思い出を作ることができました。

D 以上のみなさま : 林田先生は我等が行動モデルゼミのボスとして、いつでも親身に相談 に乗ってくださいました。 長澤さんはいつでも相談に乗ってくださり、その都度的確なアドバイ スをくださいました。 遠田さんは同じゼミではないのにも関わらず、困った時にはいつでも 相談に乗ってくださいました。また、研究室のメンテナンスに尽力さ れている姿にはいつも頭が下がる思いでした。

同期のみんな : 浅野くん、小川くん、大竹さん、角方さん、小坂さん、中村くん、松 井さん、横石さん、横尾くん。 みんなのおかげで楽しい学生生活を過ごすことができました。みんな と同期で本当に良かった。 万博調査や歌舞伎町で数々の伝説を残した、オガ純、レーシ。いつも 楽しい時間をありがとう。 レーコ。忙しい中、被験者たくさん集めてくれて本当にありがとう。

M1 のみなさん : 小沼くん、大河内くん、菊池くん、城戸さん、日下部さん、簾藤さん。 みんな被験者やってくれてありがとう。 特に徹は学外被験者の紹介までしてくれて本当に助かりました。 実験中、麻木ちゃんが温かいお茶を差し入れしてくれた時、菩薩かと 思いました。あと、彼女が入れてくれたコーヒーの美味かったこと。

M0 のみなさん : 青羽くん、菊地くん、京尾くん、高村くん、増田くん、松本さん。 ゼミでお世話になりました。 まっすん。卒論生で唯一被験者やってくれたのがあなたです。 コウスケ。雑用頼んじゃって悪かったね。

実験被験者のみなさん : 尾島研の篠田くん。中高時代からの友人である串田くん、小林くん。

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞

74


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

シャルル・ド・ゴールで知り合った篠さんとそのお友達、高倉さん。 大竹さんのバイト仲間の内田くん、菅原くん、村本さん、渡邊くん。 菊池くんのサークルの後輩の加瀬さん、川村さん、出口さん。 遠いところ、わざわざ来ていただいてありがとうございました。本当 に助かりました。

その他 : 私生活を支えてくれた、研究室の先輩、中高時代の友達、大学時代の 友達、バイト仲間、地元仲間、家族 ............

ここまでこれたのはみなさんのおかげです。 本当にありがとうございました。

最後に。実験被験者になっていただいたみなさんへ。 優れた方向感覚の持ち主、ベスト 10 を発表します !

10 位 : 小林くん ( 学外 ) 09 位 : 日下部さん 08 位 : 城戸さん 07 位 : 内田くん ( 学外 ) 06 位 : 菊池くん 05 位 : 松井さん 04 位 : 小川くん ( 学内男性トップ ) 03 位 : 串田くん ( 学外 ) 02 位 : 渡邉くん ( 学外 )( 男性トップ ) 01 位 : 小坂さん

でした。 コサック、おめでとう !

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Reference Document

参考文献 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 参考文献

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

参考文献

1) 船橋國男 :「方向感」の保持ならびに代替経路探索に関する実験的研究 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 424 号 1991

2) 岸野網人ほか : 平面図の記憶特性と探索行動に関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.977-978 1993

3) 日色真帆ほか : 迷いと発見を含んだ問題解決としての都市空間の経 路探索 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 466 号 pp.65-74 1994

4) 宮本文人ほか : 校舎の曲がり方とスケッチマップから見た児童の空 間認知 小学校校舎の平面と児童の空間認知に関する研究 その 1; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.423-424 1994

5) 添田昌志ほか : 街路空間の視覚的特徴が経路認知に及ぼす影響 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.1089-1090 1994

6) 林広明ほか : 避難経路の記憶に影響を与える建築的要因に関する研 究; 日本建築学会大会学術講演梗概集 1994

7) 横倉美奈子ほか : 地上と地下の空間認知構造に関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (E-1) pp.625-626 1996

8) 加納征子ほか : オートマトンモデルによる経路認知行動実態 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (E-1) pp.821-822 1999

9) 大野隆造ほか : 上下方向の移動を伴う経路探索に関する研究 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 516 号 pp.87-91 1999

10) 山本絹子ほか : 視覚情報による経路移動時の方位感覚の調整 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (D-1) pp.857-858 2001

11) 添田昌志ほか : 複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握に 関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (D-1) pp.903-904 2004

12) 新垣紀子ほか : 方向オンチの科学 ; 講談社 2001

13) 村越真 : 方向オンチの謎がわかる本 ; 集英社 2003

14) 竹内謙彰:「方向感覚質問紙」作成の試み; 愛知教育大学研究報告 第 39 号 pp127-140 1990

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

Material

Capter Two

資料編

第二部

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

方向感覚測定歩行実験に用いた方向指示板

0 12

110

100

90

80

70

60 50

350

190

0

180

10

170

20

160

15

30

0

40

14 0

0 13

0

33

0 21

200

340

2

0

20

32 0 31

0 30

23 0

0

290

280

270

260

250

24

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

方向感覚測定実験アンケート用紙

方向感覚に影響を与える要因に関する研究

早稲田大学大学院 渡辺仁史研究室 修士二年 荻内伸彦

アンケート調査シート

◇お名前 :

◇性別 : 男 / 女

◇年齢 :

◇所属 : 学内 / 学外

◇あなたはご自身にどれだけ方向感覚があると思いますか。 とてもある

ややある

わからない

あまりない

全くない

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

あなたの方向感覚についてお尋ねします。 それぞれの質問に対し、 自分に最も適したものに○をつけてください。

1. 知らない土地へ行くと、 とたんに東西南北がわからなくなる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

2. 知らないところでも東西南北をあまり間違えない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

3. 道順を教えてもらうとき 「左、 右」 で指示してもらうとわかるが 「東西南北」 で指示されるとわからない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

4. 電車 (列車) の進行方向を東西南北で理解することが困難。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

5. 知らないところでは自分の歩く方向に自信が持てず不安になる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

6. ホテルや旅館の部屋にいるとその部屋がどちら向きかわからない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

7. 事前に地図を調べていても初めての場所に行くことはかなり難しい。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

8. 地図上で自分のいる位置をすぐに見つけることができる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

9. 頭のなかに地図のイメージをいきいきと思い浮かべることができる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

5

10. 所々の目印を記憶する力がない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

5

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

11. 目印となるものを見つけられない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

12. 何度も行ったことのあるところでも目印になるものをよく覚えていない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

13. 景色の違いを区別して覚えることができない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

14. 特に車で右折左折を繰り返して目的地に着いたとき、 帰り道はどこでどう曲がったらよいかわからなくなる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

15. 自分がどちらに曲がってきたかを忘れる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

16. 道を曲がるところでも目印を確認したりしない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

17. 人に言葉で詳しく教えてもらっても道を正しくたどれないことが多い。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

18. 住宅地で同じような家が並んでいると目的の家がわからなくなる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

19. 見かけのよく似た道路でもその違いをすぐに区別することができる。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

どちらとも言えない

あまり当てはまらない

全く当てはまらない

5

20. 2人以上であると人についていって疑わない。 非常によく当てはまる

やや当てはまる

5 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

<例>

あなたが歩いた経路を例に習って線で描いてください。 g また、 ゴール地点を で記してください。

g

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

分かる範囲で結構です。 さらに、 方向感覚を失ったと感じた場所があれば その範囲を囲ってください。

<1回目>

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

<2回目>

UP

UP

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

1F

UP

UP

UP

<3回目>

UP

UP

UP

UP

UP

<4回目> s

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

<例> g

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

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<5回目>

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

<6回目>

UP

UP

3F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

2F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

1F

UP

UP

UP

<7回目>

UP

UP

UP

UP

UP

<8回目> s

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

3F

UP

2F

UP

1F

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

UP

s

HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

1. 歩行していただいた 8 つの経路を、 方向感覚を失いやすいと感じた順に並べて下さい。

失いやすい

失いにくい

2. 1. の回答のように感じた理由をお聞かせ下さい。

2. 経路の曲折 (45°) の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った

少し失った

どちらとも言えない

あまり失わなかった

全く失わなかった

あまり失わなかった

全く失わなかった

あまり失わなかった

全く失わなかった

あまり失わなかった

全く失わなかった

3. 経路の曲折 (90°) の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った

少し失った

どちらとも言えない

4. 上り移動の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った

少し失った

どちらとも言えない

5. 下り移動の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った

少し失った

どちらとも言えない

6. その他、 方向感覚の喪失に関して気がついたことがあればお聞かせ下さい。

7. あなたが日常生活の中で方向感覚を失って (迷って) しまった体験談を具体的にお聞かせ下さい。 お時間の許す限り挙げていただければ助かります。

本日はお忙しい中、 ご協力ありがとうございました。 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.

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方向感覚に影響を与える要因に関する研究

方向感覚測定歩行実験データ 被験者No. 方向指示地点名 正解角度

i_m_1 指示角度

i_m_2 絶対角度

指示角度

i_m_3 絶対角度

指示角度

52_6 52_7

250.7 247.4

248 253

2.7 -5.6

198 199.5

52.7 47.9

52_3 52_1

206.8 194.8

198 220

8.8 -25.2

194.5 206

12.3 -11.2

52_5 52_7 52_8

231.5 247.4 266.7

233 251 270

-1.5 -3.6 -3.3

203 218.5 242.5

53_1

293.9

262.5

31.4

53_2 53_5 53_8

295.3 300 303.9

267 307 249

28.3 -7 54.9

53_9

304.1

258

46.1

i_f_1 絶対角度

A-1上り 226 257

指示角度

i_f_2 絶対角度

指示角度

i_f_3 絶対角度

指示角度

絶対角度

24.7 -9.6

250 294

0.7 -46.6

231 269

19.7 -21.6

220 270

208 216

-1.2 -21.2

236.5 235

-29.7 -40.2

228 224

-21.2 -29.2

210 190

-3.2 4.8

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201 244 251

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243.5 243 277

-12 4.4 -10.3

203 222 249

28.5 25.4 17.7

200 244 254

31.5 3.4 12.7

229

64.9

232.5

61.4

286

7.9

225

68.9

250

43.9

238 245.5 231.5

57.3 54.5 72.4

237 265 244

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7.1

256.5

230

74.1

266

47.6

265

54_1

306.8

268

38.8

234.5

72.3

275

31.8

305

1.8

249

57.8

252.5

54.3

54_2

307.7

285

22.7

240.5

67.2

252

55.7

306

1.7

266

41.7

257

50.7

54_5 54_6 goal

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A-2下り 34

38.1

297

30.7 -22.6

39.1

54_6

36.4

34

2.4

36.5

-0.1

2.4

45.5

-9.1

34.5

1.9

30

6.4

54_5 54_2

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15.9 14.7

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54_1

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63

26.8

49

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67.5

22.3

92

-2.2

69.5

20.3

75

14.8

107

53_9

114

87

27

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71.5

59

55

53_8

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81

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62

53.6

62

53.6

96

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53_5 53_2

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53_1

125.3

101

24.3

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96

29.3

130

-4.7

82

43.3

72

53.3

52_8 52_7 52_4

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52_3 52_7

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128 120

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52_5 52_1 goal

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50

-35.1

52_7

B-1上り 23

14.9

46.5

-31.6

30

-15.1

10

4.9

-12

26.9

52_8

-3.7

51

-54.7

12.5

-16.2

10

-13.7

40

-43.7

35

-38.7

30

53_1 53_3

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20 -50

-48.2 26.2

53_8

-29.5

6

-35.5

-61

31.5

-22

-7.5

-40

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10

-39.5

-10

-19.5

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53_4 53_2

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53_6 53_8

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134 6

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-33.7

53_9

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-3

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-29

-2.2

16

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-20

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26

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54_1

-34.6

-6.5

-28.1

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-9

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-24.6

5

-39.6

15

-49.6

54_2 goal

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54_4 54_2 54_1

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53_9

152.5

191

-38.5

213.5

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193

-40.5

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-7.5

210

-57.5

191

-38.5

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145

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205

-56.4

52_8 52_7

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-53.7 3.4

goal

53_1

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-16.1

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-87.9

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96

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151.5

-1.6

169

-19.1

150

-0.1

52_6 52_8

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52.6

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53_8 53_9

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280 270

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54_4 54_2

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54_6 goal

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54_6 54_5 54_4 54_8 54_6 54_2 54_1

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53_9

114

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29.5

49

65

78.5

35.5

113

53_8 53_3

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53_1

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54

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5.3

95.5

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96

29.3

52_8 52_6 goal

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52_2 52_1

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24.8

45.5

25.3

52_5 52_7 52_8

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18.8

69

1.8

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53_1 53_2

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-71.2

16

-44.2

53_5 53_8 53_9

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54_1

-34.6

-7

-27.6

37

-71.6

25

-59.6

54_2 54_6 54_5 54_4 goal

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25 18 -10 -41 -30 -21

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54_4 54_8 54_5 54_2 54_1

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53_9 53_8 53_5

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53_2 53_1

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160 180

-9.4 -31.4

191.5 230

8 -40.9 -81.4

210 195 185

-60 -44.4 -36.4

52_8 52_7 52_4 52_3 52_7 goal

144.3 143.9 141.9 137.9 143.9 149.9

133 117 107 119 156 153

11.3 26.9 34.9 18.9 -12.1 -3.1

203 205 195 198 213.5 218

-58.7 -61.1 -53.1 -60.1 -69.6 -68.1

205 220 170 156.5 164 182

-60.7 -76.1 -28.1 -18.6 -20.1 -32.1

150 170 157 139.5 147 147

-5.7 -26.1 -15.1 -1.6 -3.1 2.9

188.5 223 191 139.5 136.5 146

-44.2 -79.1 -49.1 -1.6 7.4 3.9

175 171 161 130 166 155

-30.7 -27.1 -19.1 7.9 -22.1 -5.1

D-2下り 213 225 236.5 230 220

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

被験者No. 方向指示地点名 正解角度

i_m_4 指示角度

i_m_5 絶対角度

指示角度

i_m_6 絶対角度

指示角度

i_f_4 絶対角度

54_6 54_5

36.4 52.9

49 60

-12.6 -7.1

36 36

0.4 16.9

A-1下り 45 32

54_2 54_1

75.7 89.8

43 45.5

32.7 44.3

31 30

44.7 59.8

53 60

指示角度

i_f_5 絶対角度

指示角度

i_f_6 絶対角度

指示角度

絶対角度

-8.6 20.9

30 40

6.4 12.9

49 44

-12.6 8.9

30 37

6.4 15.9

22.7 29.8

60 70

15.7 19.8

55.5 60.5

20.2 29.3

94.5 102

-18.8 -12.2

53_9

114

80

34

48

66

49

65

78

36

71

43

102

12

53_8 53_5

115.6 121

110 96

5.6 25

56 103

59.6 18

57 68

58.6 53

53 99

62.6 22

75.5 91.5

40.1 29.5

114.5 130.5

1.1 -9.5

125.1 125.3

129.5 104.5

-4.4 20.8

84 94.5

84 98

41.1 27.3

52_8

128.3

100

28.3

103.5

24.8

73

55.3

83

45.3

112

16.3

107

21.3

52_5 52_1 52_3

53_2 53_1

132.1 127.5 124.7

142 170 152

-9.9 -42.5 -27.3

108 137 124

24.1 -9.5 0.7

90 96.5 103

42.1 31 21.7

63 67 110

69.1 60.5 14.7

124 156 163.5

8.1 -28.5 -38.8

150 205.5 152

-17.9 -78 -27.3

52_7 52_6

129.3 125.3

70 162.5

59.3 -37.2

105 134

24.3 -8.7

100 113

-169.7 18.3

goal

149.5

159

-9.5

105

44.5

120

52_1 52_5

194.8 231.5

52_7 52_3

247.4 206.8

52_4

225

228 224

41.1 30.8

76 45

49.1 80.3

90 94

35.1 31.3

107 102

18.1 23.3

29.3 12.3

116 107

13.3 18.3

139 105

-9.7 20.3

299 107

29.5

103

46.5

95

54.5

114.5

35

A-2上り 214 203

-19.2 28.5

230 210

-35.2 21.5

206 218

-11.2 13.5

211 214.5

-16.2 17 9.4 -21.2

-33.2 7.5

216 215

-21.2 16.5

241 270.5

6.4 -63.7

220.5 210

26.9 -3.2

226 220

21.4 -13.2

254 230

-6.6 -23.2

271 282

-23.6 -75.2

238 228

274.5

-49.5

210

15

196.5

28.5

241

-16

101

124

223

52_7

247.4

320.5

-73.1

217

30.4

235

12.4

263

-15.6

417

-169.6

272

2 -24.6

52_8

266.7

316

-49.3

225

41.7

213

53.7

273

-6.3

375

-108.3

279

-12.3

53_1 53_2

293.9 295.3

260 257

33.9 38.3

241 236

52.9 59.3

245 230

48.9 65.3

257 280

36.9 15.3

262 258

31.9 37.3

279 283

14.9 12.3

53_5 53_8 53_9

300 303.9 304.1

266.5 263 260

33.5 40.9 44.1

257 250 244

43 53.9 60.1

257.5 264 261

42.5 39.9 43.1

310 269 269

-10 34.9 35.1

276.5 298.5 308

23.5 5.4 -3.9

296.5 288 290

3.5 15.9 14.1

54_1

306.8

266

40.8

266

40.8

242

64.8

282

24.8

315

-8.2

288

18.8

54_2 54_5 54_6

307.7 306.8 303.2

253 245 239

54.7 61.8 64.2

278 298 286.5

29.7 8.8 16.7

268 278 287

39.7 28.8 16.2

267 246 276

40.7 60.8 27.2

319.5 339.5 290

-11.8 -32.7 13.2

302 306 276

5.7 0.8 27.2

goal

300.4

131

169.4

325

-24.6

294

6.4

300

0.4

284

16.4

278

22.4

54_4

216.3

213

3.3

205

11.3

B-1下り 210

6.3

214

2.3

214.5

1.8

218

-1.7

54_1

179.7

210

-30.3

210

-30.3

197

-17.3

231

-51.3

191

-11.3

162

17.7

53_9 53_8

152.5 149.2

190.5 197.5

-38 -48.3

206 196

-53.5 -46.8

200 192

-47.5 -42.8

197 180

-44.5 -30.8

171 180

-18.5 -30.8

154 134.5

-1.5 14.7

53_2 53_4

150.6 156.9

160 229.5

-9.4 -72.6

154 147

-3.4 9.9

177 174

-26.4 -17.1

160 203

-9.4 -46.1

91 136

59.6 20.9

160 172

-9.4 -15.1

53_8 53_3

149.2 143.4

269 71

-119.8 72.4

183 140

-33.8 3.4

187 166

-37.8 -22.6

222 130

-72.8 13.4

124 101

25.2 42.4

160 141

-10.8 2.4

53_1

148.6

52

96.6

149

-0.4

158

-9.4

137

11.6

110

38.6

147

1.6

52_8 52_7

144.3 143.9

119 143

25.3 0.9

195 198

-50.7 -54.1

169 179

-24.7 -35.1

190 117

-45.7 26.9

115 140

29.3 3.9

154 200

-9.7 -56.1

goal

154

149.9

90.5

59.4

212

-62.1

-4.1

125

24.9

130

19.9

247

-97.1

52_7 52_8

14.9 -3.7

39 30

-24.1 -33.7

45 36

-30.1 -39.7

B-2上り 42 35

-27.1 -38.7

50 34

-35.1 -37.7

34.5 37.5

-19.6 -41.2

32 12

-17.1 -15.7

53_1

-28.2

46

-74.2

30

-58.2

35

-63.2

20

-48.2

-16.5

-11.7

-10

-18.2

53_2

-30.7

34

-64.7

13

-43.7

20

-50.7

0

-30.7

10

-40.7

-33

2.3

53_6

-24.3

10

-34.3

53_8 53_4 53_5 53_8 53_9

-29.5 -36.7 -30 -29.5 -31.2

-32 -84 -130 -118 -99

2.5 47.3 100 88.5 67.8

8 19 7 -57 -21 22

-32.3 -48.5 -43.7 27 -8.5 -53.2

15 5 -5 -45 -40

-39.3 -34.5 -31.7 15 10.5

50 11 15 7

-74.3 -40.5 -51.7 -37

-32 -9.5 -60 -77

7.7 -20 23.3 47

2.5 -19 -13 6

-26.8 -10.5 -23.7 -36

40

-69.5

-45.5

16

-29

5

-36.2

27

-58.2

-22

-9.2

-25.5

54_1 54_2 goal

-34.6 -34.8 -30

-63 -50 70

28.4 15.2 -100

0

-34.6

-20

-14.6

-10

-24.6

3

-37.6

-25

-9.6

25 100

-59.8 -130

-41 -40

6.2 10

-21 -38

-13.8

19.5

-54.3

-18

-16.8

8

-50

20

-37

7

54_6 54_2 54_4 54_8 54_5

36.4 75.7 57.2 16.3 52.9

40 35 60 38.5 20

-3.6 40.7 -2.8 -22.2 32.9

22.5 47 49 39 30

13.9 28.7 8.2 -22.7 22.9

-17.1 28.7 -4.8 -48.7 1.9

49 55 70 6 36

-12.6 20.7 -12.8 10.3 16.9

35 67 75 46.5 31.5

1.4 8.7 -17.8 -30.2 21.4

36 48 32 98 125

0.4 27.7 25.2 -81.7 -72.1

C-1下り 53.5 47 62 65 51

-0.5 -5.7

54_2 54_1

75.7 89.8

15 25

60.7 64.8

29 27

46.7 62.8

57 65

18.7 24.8

41 80

34.7 9.8

40 44

35.7 45.8

159 108

-83.3 -18.2

53_9 53_8 53_3 53_1

114 115.6 117.4 125.3

71 80 113 120

43 35.6 4.4 5.3

56 136 71 75

58 -20.4 46.4 50.3

73 80 70 76

41 35.6 47.4 49.3

102 90 117 85

12 25.6 0.4 40.3

86.5 117 104 80

27.5 -1.4 13.4 45.3

167 161.5 174 155

-53 -45.9 -56.6 -29.7

52_8 52_6 goal

128.3 125.3 149.5

104 130 148

24.3 -4.7 1.5

81 66 77

47.3 59.3 72.5

62.5 85 82.5

65.8 40.3 67

94 64 130

34.3 61.3 19.5

98 123.5 132.5

30.3 1.8 17

157.5 150 144.5

-29.2 -24.7

52_6 52_8

250.7 266.7

260 230

-9.3 36.7

219 224

31.7 42.7

-10.3 31.7

215 230

35.7 36.7

238 250

12.7 16.7

252 252

-1.3 14.7

53_1 53_3 53_8 53_9

293.9 303.8 303.9 304.1

270 300 320 310

23.9 3.8 -16.1 -5.9

242 250 255 261

51.9 53.8 48.9 43.1

245 253 239.5 229.5

48.9 50.8 64.4 74.6

249 269 280 258

44.9 34.8 23.9 46.1

263.5 281.5 269.5 275.5

30.4 22.3 34.4 28.6

252 271 271 271

41.9 32.8 32.9 33.1

54_1 54_2 54_6 54_8 54_4 54_5 54_6

306.8 307.7 303.2 306 310.6 306.8 303.2

288 326 333 344 295.5 338 328.5

18.8 -18.3 -29.8 -38 15.1 -31.2 -25.3

280 270 292 317 284 325 303

26.8 37.7 11.2 -11 26.6 -18.2 0.2

249 266 274 279 295 306 312

57.8 41.7 29.2 27 15.6 0.8 -8.8

289 301 273 340 360 323 306

17.8 6.7 30.2 -34 -49.4 -16.2 -2.8

285 260 295 340 319 383 326.5

21.8 47.7 8.2 -34 -8.4 -76.2 -23.3

286.5 260 241 277 281 289.5 271

20.3 47.7 62.2 29 29.6 17.3 32.2

C-2上り 261 235

goal

300.4

389

-88.6

339

-38.6

308

54_4 54_5 54_6 54_2 54_1

216.3 232.8 237.1 196.2 179.7

234 228 219 212 203

-17.7 4.8 18.1 -15.8 -23.3

210 212 245 205 222

6.3 20.8 -7.9 -8.8 -42.3

D-1下り 218 210 201 228 214

53_9 53_8 53_5

152.5 149.2 150

199 194 131

-46.5 -44.8 19

200 193 194

-47.5 -43.8 -44

205 195 143

53_2 53_1

150.6 148.6

138 142

12.6 6.6

190 192

-39.4 -43.4

52_8 52_5 52_1 52_2 goal

144.3 146.1 140.2 144.1 149.9

128 157 162 153 171

16.3 -10.9 -21.8 -8.9 -21.1

198 203 182 178 203

-53.7 -56.9 -41.8 -33.9 -53.1

52_7 52_3 52_4

14.9 51.6 45

40 44 37

-25.1 7.6

31 22

-16.1 29.6

52_7 52_8

14.9 -3.7

47 48

8 -32.1 -51.7

44 38 40

1 -23.1 -43.7

53_1 53_2 53_5 53_8

-28.2 -30.7 -30 -29.5

30 25 52 33

-58.2 -55.7 -82 -62.5

35 16 24

-63.2 -46.7 -54

17 21 43.5

53_9

-31.2

38

-69.2

3 23

-32.5 -54.2

11 6

54_1

-34.6

10

-44.6

10

-44.6

23

54_2 54_5 54_8 54_4

-34.8 -36.8 -38.6 -32.6

42 20 27 -40

-76.8 -56.8 -65.6 7.4

18 -4 10 -21

-52.8 -32.8 -48.6 -11.6

-30

-31

1

31

-61

goal

5

-7.6

294

6.4

311

-10.6

263

37.4

-1.7 22.8 36.1 -31.8 -34.3

210 205 240 198 221

6.3 27.8 -2.9 -1.8 -41.3

225 217 231 214 191

-8.7 15.8 6.1 -17.8 -11.3

230 230 230 230 184

-13.7 2.8 7.1 -33.8 -4.3

-52.5 -45.8

190 201

-37.5 -51.8

120.5 107.5

32 41.7

147 152.5

5.5 -3.3

182 167

7 -31.4 -18.4

160 220 230

-10 -69.4 -81.4

113.5 94 88.5

36.5 56.6 60.1

161 161 182

-11 -10.4 -33.4

155 150 160 133 164

-10.7 -3.9 -19.8 11.1 -14.1

208 139 70 100 110

-63.7 7.1 70.2 44.1 39.9

83.5 117 127 131 312

60.8 29.1 13.2 13.1 -162.1

182 200 184 210 147

-37.7 -53.9 -43.8 -65.9 2.9

D-2上り 40 25

-25.1 26.6

70 50

-55.1 1.6

35.5 55.5

-20.6 -3.9

29.5 21

-14.6 30.6

35 38 28

10 -23.1 -31.7

53 41 34

-8 -26.1 -37.7

178 -7 4

-133 21.9 -7.7

48 34 8

-3 -19.1 -11.7

-45.2 -51.7 -73.5

25 13 -10

-53.2 -43.7 -20

-16 -3 14

-12.2 -27.7 -44

-3 -14 -7

-25.2 -16.7 -23

-40.5 -37.2

-20 0

-9.5 -31.2

-32 -13

2.5 -18.2

-21 -15

-8.5 -16.2

-57.6

-16

-18.6

30 13.5 27 15

-64.8 -50.3 -65.6 -47.6

-40 -33 -48 -2

5.2 -3.8 9.4 -30.6

1 -10 -2 -22 -28

-35.6 -24.8 -34.8 -16.6 -4.6

-10 -7 -32 -18 -48

-24.6 -27.8 -4.8 -20.6 15.4

19

-49

6

-36

-40

10

86.5

-116.5

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

被験者No. 方向指示地点名 正解角度

o_m_1 指示角度

o_m_2 絶対角度

指示角度

o_m_3 絶対角度

指示角度

52_6 52_7

250.7 247.4

220.5 249.5

30.2 -2.1

230 251

20.7 -3.6

52_3 52_1

206.8 194.8

210 230

-3.2 -35.2

210 259.5

-3.2 -64.7

52_5 52_7 52_8

231.5 247.4 266.7

210 236.5 215.5

21.5 10.9 51.2

200 250 280

31.5 -2.6 -13.3

o_f_1 絶対角度

A-1上り 230 241

指示角度

o_f_2 絶対角度

指示角度

o_f_3 絶対角度

指示角度

絶対角度

20.7 6.4

270 260

-19.3 -12.6

210 240

40.7 7.4

270 234

221 215

-14.2 -20.2

240 224

-33.2 -29.2

229 220

-22.2 -25.2

180 190

-19.3 13.4 26.8 4.8

208 197 192

23.5 50.4 74.7

202 278 282

29.5 -30.6 -15.3

201 250 260

30.5 -2.6 6.7

215 260 276

16.5 -12.6 -9.3

53_1

293.9

250

43.9

290

3.9

259

34.9

251

42.9

270

23.9

220

73.9

53_2 53_5 53_8

295.3 300 303.9

240 259 262

55.3 41 41.9

270 260 289

25.3 40 14.9

255 247 265

40.3 53 38.9

265 231 210

30.3 69 93.9

246 280 265

49.3 20 38.9

240 290 310

55.3 10 -6.1

304.1

242

54_1

306.8

254.5

52.3

280

26.8

270

36.8

272

34.8

235

71.8

226

80.8

54_2

53_9

307.7

270

37.7

62.1

271

270

36.7

34.1

278

262

29.7

42.1

470

220

-162.3

84.1

286

275

21.7

29.1

255

250

52.7

54.1

54_5 54_6 goal

306.8 303.2 300.4

289.5 280 266.5

17.3 23.2 33.9

320 300 260

-13.2 3.2 40.4

283 296 304

23.8 7.2 -3.6

490 477 453

-183.2 -173.8 -152.6

300 330 340

6.8 -26.8 -39.6

320 299 284

-13.2 4.2 16.4

54_6

36.4

45

-8.6

50

-13.6

A-2下り 52

-15.6

60

-23.6

30

6.4

20

16.4

54_5 54_2

52.9 75.7

30 60

22.9 15.7

67 90

-14.1 -14.3

61 47

-8.1 28.7

40 80

12.9 -4.3

10 60

42.9 15.7

35 60

17.9 15.7

54_1

89.8

75

14.8

100

-10.2

39

50.8

70

19.8

80

9.8

50

39.8

53_9

114

90

24

120

-6

68

46

80

34

50

64

44

70

53_8

115.6

67

48.6

80

35.6

77

38.6

110

5.6

70

45.6

28

87.6

53_5 53_2 53_1

121 125.1 125.3

90 83 79

31 42.1 46.3

110 140 150

11 -14.9 -24.7

84 101 114

37 24.1 11.3

94 143.5 180

27 -18.4 -54.7

110 90 100

11 35.1 25.3

83 125 67

38 0.1 58.3

52_8

44.3

130

-1.7

121

128.3

84

52_7

129.3

80.5

48.8

90

39.3

131

-1.7

200

-70.7

94

35.3

55

74.3

52_4 52_3 52_7 52_5

128.3 124.7 129.3 132.1

99 107 115 104

29.3 17.7 14.3 28.1

140 90 80 100

-11.7 34.7 49.3 32.1

140 153 30 21

-11.7 -28.3 99.3 111.1

190 163 174 130

-61.7 -38.3 -44.7 2.1

150 140 40 74

-21.7 -15.3 89.3 58.1

145 131 63 40

-16.7 -6.3 66.3 92.1

52_1

127.5

120

7.5

90

37.5

161

goal

149.5

135

14.5

50

99.5

171

52_7 52_8

14.9

20

-5.1 -27.7

50

-35.1

7.3

190

-61.7

74

54.3

75

53.3

-33.5

220

-92.5

20

107.5

236

-108.5

-21.5

177

-27.5

-40

189.5

169

-19.5

B-1上り 29

-14.1

0 -26

14.9 22.3

11 0

3.9 -3.7

15 30

-0.1 -33.7

-3.7

24

30

-33.7

10

-13.7

53_1

-28.2

15.5

-43.7

20

-48.2

20

-48.2

-80

51.8

-11

-17.2

53_3

-23.8

28

-51.8

-60

36.2

-32

8.2

-60

36.2

-20

-3.8

0 -60

-28.2 36.2

53_8 53_4 53_2 53_6 53_8 53_9

-29.5 -36.7 -30.7 -24.3 -29.5 -31.2

10 12 2 5 7 19

-39.5 -48.7 -32.7 -29.3 -36.5 -50.2

-10 -40 -50 -70 -10 -20

-19.5 3.3 19.3 45.7 -19.5 -11.2

-24 -40 -47 -60 -82 -92

-5.5 3.3 16.3 35.7 52.5 60.8

-19.5 -90 0 -50 60 30

-10 53.3 -30.7 25.7 -89.5 -61.2

30 20 -30 -80 -100 -110

-59.5 -56.7 -0.7 55.7 70.5 78.8

-12 -80 -110 -200 105 90

-17.5 43.3 79.3 175.7 -134.5 -121.2

54_1 54_2 goal

-34.6 -34.8 -30

14 12 -70

-48.6 -46.8 40

-30 -20.5 -30

-4.6 -14.3

-120 -114

85.4 79.2

20 40

-54.6 -74.8

-50 -89

15.4 54.2

70 60

-104.6 -94.8

0

-98

68

60

-90

-71

41

44

-74

-10.7 -24.8

240 212

-23.7 -15.8

210 230

6.3 -33.8

213 224

54_4 54_2

216.3 196.2

225 240

-8.7 -43.8

221 230

-4.7 -33.8

B-2下り 227 221

3.3 -27.8

54_1

179.7

233

-53.3

230

-50.3

216

-36.3

230

-50.3

200

-20.3

203

-23.3

53_9 53_8 53_5 53_4 53_8 53_6

152.5 149.2 150 156.9 149.2 141.9

210 199 184 174 166 170

-57.5 -49.8 -34 -17.1 -16.8 -28.1

190 180 150 171 140 150

-37.5 -30.8 0

209 203 147

-56.5 -53.8 3

180 165 125

-27.5 -15.8 25

179 191 100

-26.5 -41.8 50

187 170 108

-34.5 -20.8 42

-14.1 9.2 -8.1

134 154 234

22.9 -4.8 -92.1

99 75 113

57.9 74.2 28.9

130 150 160

26.9 -0.8 -18.1

137 127 154

19.9 22.2 -12.1

53_2 53_1

150.6 148.6

190 181

-39.4 -32.4

180 140

-29.4 8.6

87 75

63.6 73.6

29 151

121.6 -2.4

110 220

40.6 -71.4

80 24

70.6 124.6

52_8

144.3

188

-43.7

110

34.3

96

48.3

200

-55.7

170

-25.7

50

94.3

52_7 goal

143.9 149.9

152 131

-8.1 18.9

120.5 130

23.4 19.9

107 114

36.9 35.9

176 138

-32.1 11.9

140 120

3.9 29.9

100 144

43.9 5.9

52_6 52_8

250.7 266.7

210 220

40.7 46.7

220 210

30.7 56.7

C-1上り 240 235

53_1

293.9

240

53.9

280

13.9

255

38.9

260

33.9

250

43.9

257

36.9

53_3 53_8 53_9

303.8 303.9 304.1

260 290 300

43.8 13.9 4.1

290 310 290

13.8 -6.1 14.1

275 310 320

28.8 -6.1 -15.9

280 319 330

23.8 -15.1 -25.9

290 300 310

13.8 3.9 -5.9

270 308 316

33.8 -4.1 -11.9

10.7 31.7

250 228

0.7 38.7

224 200

26.7 66.7

230 250

20.7 16.7

54_1

306.8

320

-13.2

300

6.8

350

-43.2

360

-53.2

260

46.8

329

-22.2

54_2 54_5 54_8 54_4 54_2

307.7 306.8 306 310.6 307.7

280 275.5 270 285 297

27.7 31.3 36 25.6 10.7

330 340 280 320 320

-22.3 -33.2 26 -9.4 -12.3

285 315 275 290 220

22.7 -8.2 31 20.6 87.7

290 310 270 300 190

17.7 -3.2 36 10.6 117.7

276 330 282 260 270

31.7 -23.2 24 50.6 37.7

280 337 260 294 287

27.7 -30.2 46 16.6 20.7

54_6 goal

303.2 300.4

309 307

-5.8 -6.6

390 390

-86.8 -89.6

280 280

23.2 20.4

296 276

7.2 24.4

210 320

93.2 -19.6

323 301

-19.8 -0.6

-8.6 17.9 5.2 -10.7 -25.6

63 40 84 50 32.5

-26.6 12.9 -26.8 -33.7 3.9

50 30 60 19 40

-13.6 22.9 -2.8 -2.7 -3.6

20 40 70 26 43

16.4 12.9 -12.8 -9.7 -6.6

5.7

54_6 54_5 54_4 54_8 54_6 54_2

36.4 52.9 57.2 16.3 36.4 75.7

50 45 59.5 30 53

-13.6 7.9 -2.3 -13.7 -16.6

50 39 59 20 65 40

-13.6 13.9 -1.8 -3.7 -28.6 35.7

C-2下り 45 35 52 27 62

44

31.7

38

37.7

58

17.7

54_1

89.8

50

39.8

80

9.8

74

15.8

70

19.8

80

9.8

9 60

66.7 29.8

53_9 53_8 53_3

114 115.6 117.4

67 100 90

47 15.6 27.4

90 150 101

24 -34.4 16.4

81.5 88 96

32.5 27.6 21.4

18 80 94

96 35.6 23.4

90 100 111

70

24 15.6 6.4

49 37 84

65 78.6 33.4

53_1

125.3

84

41.3

180

-54.7

92

33.3

119

6.3

120

5.3

99

26.3

52_8 52_6 goal

128.3 125.3 149.5

107 108 119

21.3 17.3 30.5

190 179 160

-61.7 -53.7 -10.5

104 114 121

24.3 11.3 28.5

106 113 150

22.3 12.3 -0.5

74 96 130

54.3 29.3 19.5

75 48 30

53.3 77.3 119.5

52_2 52_1 52_5 52_7 52_8

70.8 67.5 26.9 14.9 -3.7

44 60 46 55 35

26.8 7.5 -19.1 -40.1 -38.7

50 70 40 60 60

20.8 -2.5 -13.1 -45.1 -63.7

D-1上り 71 77 66 58 48

-0.2 -9.5 -39.1 -43.1 -51.7

90 101 50 28 41

-19.2 -33.5 -23.1 -13.1 -44.7

50 40 30 10 -10

20.8 27.5 -3.1 4.9 6.3

60 80 10 50 30

10.8 -12.5 16.9 -35.1 -33.7

53_1 53_2 53_5

-28.2 -30.7 -30

20 15

-48.2 -45.7

60 20

-88.2 -50.7

23 14

-51.2 -44.7

20 35

-48.2 -65.7

-20 -31

-8.2 0.3

20 -10

-48.2 -20.7

53_8 53_9

-29.5 -31.2

0 8 11

-30 -37.5 -42.2

0 10 -10

-30 -39.5 -21.2

-18 -32 -40

-12 2.5 8.8

46 -11 0

-76 -18.5 -31.2

0 19 -40

-30 -48.5 8.8

-50 -15 0

20 -14.5 -31.2

54_1 54_2

-34.6 -34.8

17

-51.6

-30

-4.6

-2.5

-32.1

11

-45.6

-50

15.4

25

-59.6

54_6

-40.8

5 -35

-39.8 -5.8

-40 -40

5.2 -0.8

2 35

-36.8 -75.8

70 20

-104.8 -60.8

-60 -4

25.2 -36.8

4 -23

-38.8 -17.8

54_5 54_4 goal

-36.8 -32.6 -30

-48 -59 -64

11.2 26.4 34

-20 70 60

-16.8 -102.6 -90

-49 -57 -65.5

12.2 24.4 35.5

-45 -60 -30

8.2 27.4

-90 -130

53.2 97.4

-70 -64

33.2 31.4

0

-120

90

-44

14

-13.7 38.1 -7.2 -25.8 -65.3

240 230 230 210 220

-23.7 25.6 2.8 -13.8 -40.3

210 200 240 230 190

6.3 55.6 -7.2 -33.8 -10.3

210 237.5 224 281 218

6.3 18.1 8.8 -84.8 -38.3

D-2下り 230 217.5 240 222 245

54_4 54_8 54_5 54_2 54_1

216.3 255.6 232.8 196.2 179.7

220 230 233 228 225

-3.7 25.6 -0.2 -31.8 -45.3

230 240 230 220 220

-13.7 15.6 2.8 -23.8 -40.3

53_9 53_8 53_5 53_2 53_1

152.5 149.2 150 150.6 148.6

222 210 200 194 187

-69.5 -60.8 -50 -43.4 -38.4

200 190 111 169 209

-47.5 -40.8 39 -18.4 -60.4

208 196 176 164 157

-55.5 -46.8 -26 -13.4 -8.4

190 150 107 140 80

-37.5 -0.8 43 10.6 68.6

180 121 110 130 100

-27.5 28.2 40 20.6 48.6

200 183 120.5 170 193

-47.5 -33.8 29.5 -19.4 -44.4

52_8 52_7 52_4 52_3 52_7 goal

144.3 143.9 141.9 137.9 143.9 149.9

180 175 167 150 140 120

-35.7 -31.1 -25.1 -12.1 3.9 29.9

190 199.5 190 220 210 260

-45.7 -55.6 -48.1 -82.1 -66.1 -110.1

186 202 169 149 142 132

-41.7 -58.1 -27.1 -11.1 1.9 17.9

210 183 160 195 200 120

-65.7 -39.1 -18.1 -57.1 -56.1 29.9

301 280 250 220 260 50

-156.7 -136.1 -108.1 -82.1 -116.1 99.9

205 177 164 140 150 156

-60.7 -33.1 -22.1 -2.1 -6.1 -6.1

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


方向感覚に影響を与える要因に関する研究

被験者No. 方向指示地点名 正解角度

o_m_4 指示角度

o_m_5 絶対角度

指示角度

o_m_6 絶対角度

指示角度

o_f_4 絶対角度

指示角度

54_6 54_5

36.4 52.9

43 37

-6.6 15.9

44 51

-7.6 1.9

A-1下り 50 40

54_2 54_1

75.7 89.8

32 63

43.7 26.8

64 75

11.7 14.8

60 70

53_9

114

90

24

85

29

53_8 53_5

115.6 121

85 130

30.6 -9

99 106

16.6 15

53_2 53_1

125.1 125.3

103 116

22.1 9.3

114 96

11.1 29.3

70 90

55.1 35.3

52_8

128.3

112

16.3

122

6.3

100

28.3

52_5 52_1

132.1 127.5

127 119.5

5.1

129

3.1

100

32.1

8

116

11.5

70

57.5

52_3

124.7

126.5

-1.8

108

16.7

80

52_7 52_6

129.3 125.3

122 114.5

7.3 10.8

102 101

27.3 24.3

goal

149.5

141

8.5

111

38.5

o_f_5 絶対角度

指示角度

o_f_6 絶対角度

指示角度

絶対角度

-13.6 12.9

40 20

-3.6 32.9

60 50

-23.6 2.9

40 35

-3.6 17.9

15.7 19.8

50 60

25.7 29.8

42 53

33.7 36.8

60 80

15.7 9.8

90

24

90

24

69

45

84

30

100 110

15.6 11

60 50

55.6 71

66 89

49.6 32

74 80

41.6 41

50 60

75.1 65.3

82 75

43.1 50.3

69 95

56.1 30.3

90

38.3

68.5

59.8

99

100

32.1

86

46.1

123

9.1

70

57.5

97

30.5

138

-10.5

44.7

40

84.7

102

22.7

152

-27.3

50 30 40

52_1 52_5 52_7

194.8 231.5 247.4

200 224 217

-5.2 7.5 30.4

223 216 240

-28.2 15.5 7.4

A-2上り 220 210 260

52_3 52_4

206.8 225

232 210

-25.2 15

219 225

-12.2

250

29.3

79.3 95.3

30 20

99.3 105.3

34 20

95.3 105.3

169 161

-39.7 -35.7

109.5

40

109.5

26

123.5

132

17.5

-25.2 21.5 -12.6

200 210 260

-5.2 21.5 -12.6

240 231 250.5

-45.2 0.5 -3.1

198 242 270

-3.2 -10.5 -22.6

-43.2

200

6.8

209

-2.2

270

-63.2 -45 -22.6

52_7

247.4

208

39.4

247

0 0.4

230 210

-5 37.4

210 230

15 17.4

202 245.5

23 1.9

270 270

52_8

266.7

221

45.7

252

14.7

230

36.7

260

6.7

235

31.7

256

10.7

53_1 53_2

293.9 295.3

270 286

23.9 9.3

269 261

24.9 34.3

250 240

43.9 55.3

270 250

23.9 45.3

226 243

67.9 52.3

247 250

46.9 45.3

53_5

300

265.5

34.5

296

220 210

80 93.9

270 270

30 33.9

261 256

39 47.9

248.5 240

51.5 63.9

220

84.1

280

24.1

248.5

55.6

260

44.1

53_8

303.9

300

3.9

302

4 1.9

53_9

304.1

310

-5.9

299

5.1

54_1

306.8

305

1.8

286

20.8

240

66.8

280

26.8

237.5

69.3

256

50.8

54_2 54_5

307.7 306.8

316 294

-8.3 12.8

287 275

20.7 31.8

250 250

57.7 56.8

290 260

17.7 46.8

221 268.5

86.7 38.3

264 277

43.7 29.8

43.2 30.4

230 220

73.2 80.4

274 281

29.2 19.4

277 290

26.2 10.4

-13.7

220

-3.7

212

4.3

228

-11.7

54_6 goal

303.2 300.4

270 245

33.2 55.4

238 243

65.2 57.4

260 270

54_4

216.3

230

-13.7

221

-4.7

B-1下り 230

54_1

179.7

195

-15.3

198

-18.3

220

-40.3

210

-30.3

228

-48.3

198

-18.3

53_9 53_8 53_2

152.5 149.2 150.6

156 141 132

-3.5 8.2 18.6

181.5 170 145

-29 -20.8 5.6

210 200 160

-57.5 -50.8 -9.4

170 150 110

-17.5 -0.8 40.6

203 192 181

-50.5 -42.8 -30.4

180 170 120

-27.5 -20.8 30.6

53_4 53_8 53_3 53_1

156.9 149.2 143.4 148.6

160 150 120 126

-3.1 -0.8 23.4 22.6

151 189 176 139

5.9 -39.8 -32.6 9.6

150 140 130 140

6.9 9.2 13.4 8.6

80 70 50 200

76.9 79.2 93.4 -51.4

198 185 168 159

-41.1 -35.8 -24.6 -10.4

149 136 136 145

7.9 13.2 7.4 3.6

52_8 52_7

144.3 143.9

134 123.5

10.3 20.4

192 179

-47.7 -35.1

200 230

-55.7 -86.1

170 130

-25.7 13.9

145 137

-0.7 6.9

188 176

-43.7 -32.1

goal

149.9

138

11.9

164

-14.1

240

-90.1

120

29.9

107

42.9

160

-10.1

52_7 52_8

14.9 -3.7

50.5 58

-35.6 -61.7

22

-7.1

B-2上り 40

-25.1

10

4.9

20

-5.1

11

3.9

6

-9.7

20

-23.7

20

-23.7

31

-34.7

20

-23.7

53_1 53_2 53_6

-28.2 -30.7 -24.3

-14 10 28

-14.2 -40.7 -52.3

-12 -26 -43

-16.2 -4.7 18.7

30 0 10

-58.2 -30.7 -34.3

-10 0 -50

-18.2 -30.7 25.7

36.5 9.5

-64.7 -40.2

-20.5 -26

-7.7 -4.7

53_8 53_4

-29.5 -36.7

19 33.5

-48.5 -70.2

-34 -58

4.5 21.3

-10 -40

53_5 53_8 53_9

-30 -29.5 -31.2

38 44 17

-68 -73.5 -48.2

-68 -62 -60

38 32.5 28.8

-30 -50 -50

-19.5 3.3 0

-10 -70 -80

-19.5 33.3 50

4 -6 -49 -59

-28.3 -23.5 12.3 29

-40 -34 -15 -47

15.7 4.5 -21.7 17

20.5 18.8

-30 -10

0.5 -21.2

-71 -78.5

41.5 47.3

-30 -23

0.5 -8.2

54_1 54_2

-34.6 -34.8

68 79

-102.6 -113.8

-38 -49

3.4 14.2

-60 -50

25.4 15.2

-40 -60

5.4 25.2

-87 -90

52.4 55.2

-16 -50

-18.6 15.2

-20

goal

-30

76

-106

-42

12

54_6 54_2 54_4 54_8 54_5

36.4 75.7 57.2 16.3 52.9

33 41 0 40 45

3.4 34.7 57.2 -23.7 7.9

44 49 59 53 39

-7.6 26.7 -1.8 -36.7 13.9

-10

-50

20

-36

6

-63

33

-13.6 5.7 -22.8 -23.7 22.9

40.5 0 50 20 30

-4.1 75.7 7.2 -3.7 22.9

40 30.5 50 20 26

-3.6 45.2 7.2 -3.7 26.9

44 64 61 33 50

-7.6 11.7 -3.8 -16.7 2.9

54_2 54_1

75.7 89.8

48 38

27.7 51.8

69 82

6.7 7.8

53_9

114

95

19

95

19

70 90

5.7 -0.2

40.5 60

35.2 29.8

43.5 55

32.2 34.8

50 64

25.7 25.8

100

14

110 90 100

4 25.6 17.4

66 70.5 88

48 45.1 29.4

76.5 68 100

53_8 53_3

115.6 117.4

103 108

12.6 9.4

102 88

13.6 29.4

110 120

5.6 -2.6

53_1

125.3

125

0.3

91.5

33.8

110

15.3

37.5 47.6 17.4

130

-4.7

85.5

39.8

95

52_8 52_6 goal

128.3 125.3 149.5

117 121 134

11.3 4.3 15.5

107 84.5 75.5

21.3 40.8 74

100 80 120

28.3 45.3 29.5

30.3

100 80 70

28.3 45.3 79.5

103.5 117 125

24.8 8.3 24.5

80 72 68

48.3 53.3 81.5

52_6 52_8

250.7 266.7

235 254

15.7 12.7

240 249

10.7 17.7

C-2上り 220 210

30.7 56.7

220 210

53_1 53_3 53_8 53_9

293.9 303.8 303.9 304.1

262 302 291 288

31.9 1.8 12.9 16.1

245.5 262 280 286

48.4 41.8 23.9 18.1

240 260 230 220

53.9 43.8 73.9 84.1

270 300 310 330

30.7 56.7

265 300

-14.3 -33.3

237 219

13.7 47.7

23.9 3.8 -6.1 -25.9

290 284 255 240

3.9 19.8 48.9 64.1

231 249 310 303

62.9 54.8 -6.1 1.1

C-1下り 50 70 80 40 30

54_1 54_2 54_6

306.8 307.7 303.2

296 315 306.5

10.8 -7.3 -3.3

282 274 301

24.8 33.7 2.2

240 250 250

66.8 57.7 53.2

320 290 340

-13.2 17.7 -36.8

233 275.5 249

73.8 32.2 54.2

319 326 339

-12.2 -18.3 -35.8

54_8 54_4 54_5 54_6 goal

306 310.6 306.8 303.2 300.4

311 310 318 310 308

-5 0.6 -11.2 -6.8 -7.6

288.5 294 296 306 299

17.5 16.6 10.8 -2.8 1.4

280 240 230 220 210

26 70.6 76.8 83.2 90.4

280 330 320 300 320

26 -19.4 -13.2 3.2 -19.6

269 262 278 293 303

37 48.6 28.8 10.2 -2.6

360 323 371 348 334

-54 -12.4 -64.2 -44.8 -33.6

54_4 54_5 54_6 54_2 54_1

216.3 232.8 237.1 196.2 179.7

223 236 229 231 206

-6.7 -3.2 8.1 -34.8 -26.3

230 212 238 217 200

-13.7 20.8 -0.9 -20.8 -20.3

D-1下り 230 220 230 240 240

-13.7 12.8 7.1 -43.8 -60.3

210 220 250 200 210

6.3 12.8 -12.9 -3.8 -30.3

203 227 216 189 194

13.3 5.8 21.1 7.2 -14.3

218 228 237 213 223

-1.7 4.8 0.1 -16.8 -43.3

53_9 53_8 53_5

152.5 149.2 150

163 157 147

-10.5 -7.8

160 140

-7.5 9.2

210 190

-57.5 -40.8

180 190

-27.5 -40.8

207 198

-54.5 -48.8

207 202

-54.5 -52.8

53_2 53_1

150.6 148.6

137.5 143

3 13.1 5.6

120 135 137.5

30 15.6 11.1

170 150 140

-20 0.6 8.6

120 100 110

30 50.6 38.6

182 166 156

-32 -15.4 -7.4

194 187 198

-44 -36.4 -49.4

52_8 52_5 52_1 52_2

144.3 146.1 140.2 144.1

133 140 132 138

11.3 6.1 8.2 6.1

157 115 125 123

-12.7 31.1 15.2 21.1

140 100 150 160

4.3 46.1 -9.8 -15.9

140 120 150 50

4.3 26.1 -9.8 94.1

147 159 171 140

-2.7 -12.9 -30.8 4.1

205 222 234 180

-60.7 -75.9 -93.8 -35.9

goal

120

149.9

143

6.9

112

37.9

52_7 52_3 52_4

14.9 51.6 45

35 40.5 45

-20.1 11.1

12.5 28

2.4 23.6

29.9

-20

169.9

135

14.9

166

-16.1

D-2上り 30 20

-15.1 31.6

20 20

-5.1 31.6

30 47

-15.1 4.6

40 50

-25.1 1.6

52_7 52_8

14.9 -3.7

31 8

0 -16.1 -11.7

35 6 9

10 8.9 -12.7

50 60 40

-5 -45.1 -43.7

50 30 10

-5 -15.1 -13.7

13 36.5 51

32 -21.6 -54.7

60 20 31

-15 -5.1 -34.7

0 -10 -70 -80 -50

-28.2 -20.7 40 50.5 18.8

20 6 58 26 42

-48.2 -36.7 -88 -55.5 -73.2

10 10 -40 -23 -31

-38.2 -40.7 10 -6.5 -0.2

0 -10 -40 -70 -100 -20

-34.6 -24.8 3.2 31.4 67.4 -10

55 56 -1 44 70 77

-89.6 -90.8 -35.8 -82.6 -102.6 -107

0 -7 14 -14 -19 -26

-34.6 -27.8 -50.8 -24.6 -13.6 -4

53_1

-28.2

-22

-6.2

-30

1.8

30

-58.2

53_2 53_5 53_8 53_9

-30.7 -30 -29.5 -31.2

-26 -31 -37.5 -42

-4.7 1 8 10.8

-37 -62 -54 -49

6.3 32 24.5 17.8

20 40 10 -10

-50.7 -70 -39.5 -21.2

54_1

-34.6

-37.5

2.9

-25

-9.6

-30

-4.6

54_2 54_5 54_8 54_4 goal

-34.8 -36.8 -38.6 -32.6 -30

-34 -49 -40 -32 -28

-0.8 12.2 1.4 -0.6 -2

-34 -28 -57 -42 -51

-0.8 -8.8 18.4 9.4 21

-40 -30 10 -10 -20

5.2 -6.8 -48.6 -22.6 -10

早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編


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