方向感覚に影響を与える要因に関する研究 〜複数要因が存在する空間内における歩行移動時の方向感覚測定モデルの作成〜
The Factor that Influences Sense of Direction
平成18年度 修士論文
指導:渡辺 仁史 教授 早稲田大学大学院理工学研究科 建築学専攻建築計画専門分野 3605S034 荻内 伸彦
M0603 方 向 感 覚 に 影 響 を 与 え る 要 因 に 関 す る 研 究
荻 内 伸 彦
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
~複数要因が存在する空間内における歩行移動時の方向感覚測定モデルの作成~ The Factor that Influences Sense of Direction
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文
1
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Introduction
序文 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 序文
2
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
はじめに
数年前のある日。私は友達が運転する車の助手席にいた。 「この時間帯、この道は混んでるから抜け道行くね。」 細い道に入り、右左折を繰り返しながら進んで行く彼。私はすぐに方 向感覚を失ってしまった。 大丈夫かな。ほんとに道分かってんのか ? 私の心配をよそに、車はいつのまにか見覚えのある目的地付近を走っ ていた。 「な、早かったろ ?」
その時思った。方向感覚があるってかっこいい。自分が方向オンチ だなんて絶対思われたくない。
この経験が本研究を始めたきっかけである。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 序文
3
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Index
目次 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次
4
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
目次
2
序文
4
目次
第一部 論文編
8
1 研究概要
9
1−1 研究背景
10
1−2 研究目的
11
1−3 用語の定義
12
2 研究方法
13
2−1 研究の流れ
14
2−2 基礎調査
15
2−3 方向感覚測定実験
16
2−3−1 アンケートによる方向感覚測定
17
2−3−2 方向感覚測定歩行実験
20
2−3−3 実験に関するアンケート
21
3 基礎調査結果
22
3−1 基礎調査結果 3−1−1 ヒアリング調査結果
24
3−1−2 既往研究・参考文献調査結果
27
3−2 方向感覚に影響を与える要因の抽出
28
4 実験結果
29
4−1 アンケートによる方向感覚測定結果
30
4−2 方向感覚測定歩行実験結果 4−2−1 絶対角度
39
4−2−2 イメージマップ
47
4−3 実験に関するアンケート結果
48
5 分析・考察
49
5−1 アンケートによる方向感覚測定結果の分析 5−1−1 主観評価結果の分析
50
5−1−2 客観評価結果の分析
52
5−2 空間構成要素の種類と方向感覚の関係 5−2−1 相対角度
53
5−2−2 外れ値の検出・除去
54
5−2−3 空間構成要素の種類と方向感覚の関係
58
5−3 2つの要素の組み合わせと方向感覚の関係
60
5−4 出発地点からの距離と方向感覚の関係
61
5−5 連絡通路が絶対角度に与える影響
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次
5
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
62
5−6 イメージマップの分析
64
5−7 考察
66
6 モデル
67
6−1 モデル化
69
6−2 モデルの検証
70
7 結論
71
7− 1 結論
72
7− 2 展望
73
謝辞
76
参考文献
第二部 資料編
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 目次
6
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Main Chapter
Capter one
論文編
第一部
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要
7
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
研究概要
Background
One
1 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要
8
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
1ー1 研究背景
近年、携帯端末などによる新しいナビゲーションシステムが普及し てきているにも関わらず、地下空間や商業施設などでは方向感覚を失 い迷う人が後を絶たない。 方向感覚に影響を与える要因は、経路の曲折、上下移動、視覚情報 など、複数あり、各要因に特化した研究
文 1 11)
はこれまでになされて
いるが、これらの要因を組み合わせて総合的に扱った研究は未だなさ れていない。 実在の空間は上記の要因が複雑に組み合わさって構成されている場 合がほとんどであり、これらの要因が方向感覚に与える影響を総合的 に評価する必要がある。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要
9
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
1ー2 研究目的
本研究は、歩行移動時に、経路の曲折、上下移動、視覚情報などが 方向感覚に与える影響ついて、それらの要素の数や組み合わせによっ てどのような違いがあるのかを実験的に明らかにし、人が迷いにくい 建築空間づくりに役立てることを目的とする。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要
10
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
1ー3 用語の定義
本研究で用いる用語を以下のように定義する。
・方向感覚 : ある出発地から経路を歩行移動している時、その経路の途中において 出発地の方向を正確に示すことができる能力。
・空間の経験 : その空間に過去に来たことがあるか、ということ。
・経路の曲折 : 歩行する経路上に存在する曲がり角のこと。本研究では 45°と 90° の 2 種類を扱う。
・上下移動 : 階段による身体運動を伴った垂直方向の移動のこと。身体運動を伴わ ないエスカレータや、平面上のある一点で垂直移動するエレベータは 本研究では扱わない。
・視覚情報 : 本研究においては、太陽の光や外の風景などといった、建物外部から の視覚的情報という意味で用いる。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究概要
11
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
研究方法
Method
Two
2 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
12
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2ー1 研究の流れ
本研究は以下のような流れで行なう ( 図 2-1-1)。
基礎調査 既往研究
参考文献
ヒアリング
方向感覚に影響を与える要因の抽出
方向感覚測定実験 アンケート
歩行実験
各要因と方向感覚との関係を分析
方向感覚測定モデルの作成
図 2-1-1 研究の流れ
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
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方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2ー2 基礎調査
方向感覚に影響を与える要因としてどのようなものがあるのかを明 らかにするため、既往研究・参考文献の調査とヒアリング調査からな る基礎調査を行なった。 ヒアリング調査は以下の要領で行なった。
・日時 : 2006 年 7 ∼ 12 月
・調査対象 : 19 ∼ 25 歳の男女 24 名
・ヒアリング形式 : アンケート用紙の配布・回収、アンケートメールの送信・回答の受信
・質問内容 : あなたが日常生活の中で方向感覚を失って ( 迷って ) しまった体験談 を具体的にお聞かせ下さい。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
14
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2ー3 方向感覚測定実験
以下の要領で方向感覚測定実験を行なった ( 図 2-3-1)。 アンケートよる方向感覚の測定
・日時 :
客観的判定
主観的判定
2006 年 11 月 27 日 ( 月 )13:00 ∼ 14:30、14:40 ∼ 16:10、16:20 ∼ 17:50 方向感覚測定歩行実験
28 日 ( 火 )14:40 ∼ 16:10
経路1歩行
イメージマップ描写
29 日 ( 水 )10:40 ∼ 11:50、16:20 ∼ 17:50 12 月 02 日 ( 土 )16:20 ∼ 17:50
経路2歩行
イメージマップ描写
07 日 ( 木 )14:40 ∼ 16:10 12 日 ( 火 )13:00 ∼ 14:30、14:40 ∼ 16:10、16:20 ∼ 17:50
経路7歩行
イメージマップ描写
19 日 ( 火 )10:40 ∼ 11:50
経路8歩行
イメージマップ描写
・場所 : 早稲田大学大久保キャンパス 52・53・54 号館 ( 図 2-3-2)
実験に関するアンケート
各要素の直後、方向感覚を失ったと感じたか
曲折 45°
曲折 90°
上り移動
下り移動
・被験者 : 19 ∼ 25 歳の男女 学内
注 2-3-1)
12 名 ( 男性 6 名、女性 6 名 )
学外 12 名 ( 男性 6 名、女性 6 名 )
なお、これ以降の便宜のため、24 名の被験者を以下 ( 表 2-3-1) のよ うに命名、グループ分けすることとする。 図 2-3-1 方向感覚測定実験のながれ
注 2-3-2)
表 2-3-1 被験者の命名とグループ分け 被験者イニシャル
所属
性別
被験者No.
J.O.
学内
男性
i_m_1
M.O.
学内
男性
i_m_2
K.M.
学内
男性
i_m_3
M.K M.Y.
学内
女性
i_f_1
学内
女性
i_f_2
R.O.
学内
女性
i_f_3
R.N. T.S.
学内
男性
i_m_4
学内
男性
i_m_5
T.Y.
学内 学内
男性 女性
i_m_6 i_f_4
学内
女性
i_f_5
K.M.
学内
女性
i_f_6
H.k. M.U.
学外
男性
o_m_1
学外
男性
o_m_2
T.K.
学外 学外
男性 女性
o_m_3 o_f_1
学外
女性
o_f_2
A.M.
学外
女性
o_f_3
N.K. K.W.
学外
男性
o_m_4
学外
男性
o_m_5
J.S.
学外
男性
o_m_6
A.T.
学外 学外
女性 女性
o_f_4 o_f_5
学外
女性
o_f_6
M.K. N.K.
図 2-3-2 52・53・54 号館外観
注 2-3-1) 学内被験者は普段から実験場所を利用している。 学外被験者は今回初めて実験場所を訪れた。
注 2-3-2) 被験者 No. について i_m_1 とは学内 (inside) の男性 (male) の一番目の被験者を表し、 o_f_1 とは学外 (outside) の女性 (female) の一番目の被験者を表す。
M.S. N.K.
C.K. T.D.
グループ
甲
乙
丙
丁
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
15
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2−3−1 アンケートによる方向感覚の測定
24 名の被験者に対して方向感覚に関するアンケートを行ない、被 験者に方向感覚があるかないかを主観的・客観的に評価した。 主観的な評価は「あなたはご自身にどれだけ方向感覚があると思い ますか。」という質問に対し、 「とてもある」「ややある」「わからない」 「あまりない」「全くない」の中から一つを選んで回答させる五段階評 価で行なった。 客観的な評価には愛知教育大学の竹内謙彰氏によって作られた方向 感覚質問紙簡易版 ( 表 2-3-2) を用いた。この質問紙は自分で評定を して、その得点によって方向感覚のよさを判定するものだが、多様な 質問を組み合わせることによって自己評価の誤りや歪みを減らすよう に工夫されている。質問は全部で二十問あり、それぞれの質問に対し て自分がどこに当てはまるかを五段階で答え、その合計得点で評価す る。なお、二十の質問のうち、1 から 9 までの質問は「方位に関する 知識」に関して「方位の認知や方向の回転」について問うものであり、 10 から 17 までの質問は「空間行動に関する記憶」に関して「目印 となるものの記憶や場所の違いの弁別、および経路の知識」について 問うものである。
文 14)
表 2-3-2 方向感覚質問紙簡易版
1. 知らない土地へ行くと、とたんに東西南北がわからなくなる。 2. 知らないところでも東西南北をあまり間違えない。 3. 道順を教えてもらうとき「左、右」で指示してもらうとわかるが 「東西南北」で指示されるとわからない。 4. 電車(列車)の進行方向を東西南北で理解することが困難。 5. 知らないところでは自分の歩く方向に自信が持てず不安になる。 6. ホテルや旅館の部屋にいるとその部屋がどちら向きかわからない。 7. 事前に地図を調べていても初めての場所に行くことはかなり難しい。 8. 地図上で自分のいる位置をすぐに見つけることができる。 9. 頭のなかに地図のイメージをいきいきと思い浮かべることができる。 10. 所々の目印を記憶する力がない。 11. 目印となるものを見つけられない。 12. 何度も行ったことのあるところでも目印になるものをよく覚えていない。 13. 景色の違いを区別して覚えることができない。 14. 特に車で右折左折を繰り返して目的地に着いたとき、 帰り道はどこでどう曲がったらよいかわからなくなる。 15. 自分がどちらに曲がってきたかを忘れる。 16. 道を曲がるところでも目印を確認したりしない。 17. 人に言葉で詳しく教えてもらっても道を正しくたどれないことが多い。 18. 住宅地で同じような家が並んでいると目的の家がわからなくなる。 19. 見かけのよく似た道路でもその違いをすぐに区別することができる。 20. 2人以上であると人についていって疑わない。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
16
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2−3−2 方向感覚測定歩行実験
以下の要領で方向感覚測定歩行実験を行なった。
・52、53、54 号館を回遊する 16 パターンの経路 ( 次頁図 2-3-6) を 用意し、そのうち 8 パターンの経路を歩行させる。各被験者が歩行 する経路とその順番は以下 ( 表 2-3-3) のとおりである。
・実験中、調査員は被験者の前を歩き、経路を誘導する。
・各経路内に複数ある方向指示地点 ( 次頁図 2-3-6 参照 ) において方 向指示板 ( 図 2-3-3) を用い、被験者に出発地点の方向を指示させる ( 図 図 2-3-3 方向指示板
図 2-3-4 実験のようす
2-3-4)。
・各経路を歩行後、イメージマップ ( 図 2-3-5) を作成させる。回答用 紙には簡単な平面図と各経路の出発地点が与えられており、歩行した と思う経路を線で描かせる。
経路と方向指示地点については次頁で説明する。
図 2-3-5 イメージマップの一例
表 2-3-3 各被験者の歩行経路とその順番 被験者No.
歩行経路1
歩行経路2
歩行経路3
歩行経路4
歩行経路5
歩行経路6
歩行経路7
歩行経路8
i_m_1
A-1上り
C-2下り
B-1上り
D-2下り
C-1上り
A-2下り
D-1上り
B-2下り
i_m_2 i_m_3 i_f_1 i_f_2
B-1上り C-1上り A-1上り B-1上り
D-2下り A-2下り C-2下り D-2下り
C-1上り D-1上り B-1上り C-1上り
A-2下り B-2下り D-2下り A-2下り
D-1上り A-1上り C-1上り D-1上り
B-2下り C-2下り A-2下り B-2下り
A-1上り B-1上り D-1上り A-1上り
C-2下り D-2下り B-2下り C-2下り D-2下り
i_f_3
C-1上り
A-2下り
D-1上り
B-2下り
A-1上り
C-2下り
B-1上り
i_m_4
B-1下り
A-2上り
C-1下り
B-2上り
D-1下り
C-2上り
A-1下り
D-2上り
i_m_5 i_m_6 i_f_4 i_f_5
C-1下り D-1下り B-1下り C-1下り
B-2上り C-2上り A-2上り B-2上り
D-1下り A-1下り C-1下り D-1下り
C-2上り D-2上り B-2上り C-2上り
A-1下り B-1下り D-1下り A-1下り
D-2上り A-2上り C-2上り D-2上り
B-1下り C-1下り A-1下り B-1下り
A-2上り B-2上り D-2上り A-2上り
i_f_6
D-1下り
C-2上り
A-1下り
D-2上り
B-1下り
A-2上り
C-1下り
B-2上り
o_m_1 o_m_2
A-1上り C-1上り
C-2下り A-2下り
B-1上り D-1上り
D-2下り B-2下り
C-1上り A-1上り
A-2下り C-2下り
D-1上り B-1上り
B-2下り D-2下り
o_m_3 o_f_1 o_f_2 o_f_3
B-1上り B-1上り C-1上り A-1上り
D-2下り D-2下り A-2下り C-2下り
C-1上り C-1上り D-1上り B-1上り
A-2下り A-2下り B-2下り D-2下り
D-1上り D-1上り A-1上り C-1上り
B-2下り B-2下り C-2下り A-2下り
A-1上り A-1上り B-1上り D-1上り
C-2下り C-2下り D-2下り B-2下り
o_m_4
B-1下り
A-2上り
C-1下り
B-2上り
D-1下り
C-2上り
A-1下り
D-2上り
o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5 o_f_6
D-1下り C-1下り C-1下り D-1下り B-1下り
C-2上り B-2上り B-2上り C-2上り A-2上り
A-1下り D-1下り D-1下り A-1下り C-1下り
D-2上り C-2上り C-2上り D-2上り B-2上り
B-1下り A-1下り A-1下り B-1下り D-1下り
A-2上り D-2上り D-2上り A-2上り C-2上り
C-1下り B-1下り B-1下り C-1下り A-1下り
B-2上り A-2上り A-2上り B-2上り D-2上り
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
17
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
実験場所である 52、53、54 号館はいずれも良く似 た空間構成をしている建物である。一列に並んで建って
G
G
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
おり、各階は連絡通路によってつながっている。歩行す
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
G
る建物内の通路には外部情報を取り入れられるような大 きな開口は無く、外部情報を取り入れられるとすれば唯
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
一、建物をつなぐ連絡通路を通過する時のみである。 実験に使う経路は大きく A、B、C、D の 4 タイプに 分けることができる。A タイプは 52 号館だけで、B タ
S
S UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
52
タイプは 52 号館と 54 号館の二回に分けて、上下移動
53
54
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
S
イプは 53 号館だけで、C タイプは 54 号館だけで、D
UP
52
53
54
52
A-1 上り
53
54
52
53
54
C-1 上り
B-1 上り
D-1 上り
を行なうように設定した。各タイプ 2 種類の計 8 つの 経路を用意し、それぞれに対して上り移動の場合と下り 移動の場合があるので、全部で 16 パターンとなる。
G
G
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
方向指示地点は各経路途中で空間構成要素を通過した
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
G
直後に現れるように配置されている ( 図 2-3-6 の緑点 )。 例えば A-1 上り経路の場合、出発点を出るとまず 45°
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
の曲折があり、その直後に 1 つ目の方向指示地点があ るといった具合である。各経路における空間構成要素と 方向指示地点が出現する順番は次頁の図 2-3-7 のとおり
S
S UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
52
53
54
UP
UP
UP
UP
UP
52
53
52
54
A-2 上り
53
52
54
53
54
C-2 上り
B-2 上り
D-2 上り
S
S
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
52
53
54
UP
UP
UP
UP
UP
UP
52
53
52
54
A-1 下り
53
54
52
53
54
C-1 下り
B-1 下り
D-1 下り
S
S UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
出発地点
G
到着地点
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
UP
2F
UP
1F
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
G UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
方向指示地点
53
52
54 A-2 下り
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
G
52
UP
S
S
2F
UP
G
G
UP
UP
G
G
3F
UP
S
S
2F
UP
S
S
である。
UP
53
52
54
53
54
52
53
54
C-2 下り
B-2 下り
D-2 下り
図 2-3-6 方向感覚測定歩行実験に用いる 16 パターンの経路
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
18
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
A-1 上り
start
左 45
1
右 90
A-2 上り
start
右 45
1
左 90
B-1 上り
start
右 45
1
右 45
2
B-2 上り
start
右 45
1
右 45
C-1 上り
start
左 45
1
C-2 上り
start
左 45
D-1 上り
start
D-2 上り
2
右 90
上り 移動
3
左 90
4
左 90
上り 移動
左 90
6
右 45
7
外部通路
8
右 45
9
左 90
10
右 90
11
左 45
12
外部通路
13
左 45
14
右 90
15
右 90
16
左 45
17
goal
左 90
5
左 90
6
右 45
7
外部通路
8
右 45
9
左 90
10
右 90
11
左 45
12
外部通路
13
左 45
14
右 90
15
右 90
16
左 45
6
右 90
7
右 90
8
右 90
9
左 45
10
外部通路
11
左 45
12
左 45
13
goal
右 90
8
右 90
9
左 45
10
外部通路
11
左 45
12
左 45
13
goal
11
左 90
12
左 90
13
右 45
14
goal
11
左 90
12
右 90
13
左 45
14
goal
13
左 90
14
右 90
15
左 45
16
goal
13
左 90
15
右 45
16
goal
5
2
左 90
3
左 90
外部通路
3
左 45
4
右 90
2
外部通路
3
右 45
4
左 90
左 45
2
外部通路
3
左 45
4
右 90
5
1
左 45
2
外部通路
3
左 45
4
右 90
左 45
1
右 90
2
右 90
3
start
右 45
1
左 90
A-1 下り
start
右 45
1
左 90
2
左 90
3
右 45
4
外部通路
5
右 45
6
左 90
7
右 90
8
左 45
9
A-2 下り
start
右 45
1
左 90
2
左 90
3
右 45
4
外部通路
5
右 45
6
左 90
7
右 90
8
左 45
9
B-1 下り
start
右 45
1
右 45
2
外部通路
3
右 45
4
左 90
下り 移動
5
左 90
6
左 90
下り 移動
7
B-2 下り
start
右 45
1
右 45
2
外部通路
3
右 45
4
左 90
左 90
6
左 90
下り 移動
7
左 90
C-1 下り
start
右 45
1
左 90
2
右 90
3
右 90
下り 移動
4
右 90
右 90
5
左 90
C-2 下り
start
右 45
1
左 90
2
右 90
3
右 90
下り 移動
6
左 90
D-1 下り
start
右 45
1
左 90
2
右 90
3
D-2 下り
start
右 45
1
左 90
下り 移動
2
上り 移動
上り 移動
下り 移動
上り 移動
2
左 90
上り 移動
5
4
右 90
左 90
上り 移動
上り 移動
5
右 90
6
右 90
左 45
6
外部通路
7
左 45
8
右 90
5
左 45
6
外部通路
7
左 45
8
右 90
左 90
4
右 45
5
外部通路
6
右 45
7
左 90
8
左 90
3
左 90
4
右 45
5
外部通路
6
右 45
7
上り 移動
5
上り 移動
7
右 90
9
左 90
10
左 90
9
左 90
10
左 90
右 90
9
左 45
10
外部通路
11
左 45
12
右 90
左 90
8
右 90
9
左 45
10
外部通路
11
左 45
外部通路
10
左 45
11
右 90
外部通路
10
左 45
11
右 90
12
左 90
左 90
8
右 45
9
8
左 90
下り 移動
9
右 90
6
右 45
7
外部通路
8
右 45
7
外部通路
上り 移動
上り 移動
上り 移動
上り 移動
左 90
上り 移動
12
左 90
15
右 45
14
右 90
15
右 90
下り 移動
16
右 90
左 45
12
goal
12
左 45
13
左 45
14
goal
右 45
11
外部通路
12
右 45
13
右 45
14
goal
10
右 45
11
外部通路
12
右 45
13
右 45
14
goal
12
右 90
下り 移動
13
左 90
左 90
14
右 45
15
goal
11
左 45
13
右 90
下り 移動
15
右 90
右 90
13
右 90
外部通路
10
左 45
11
10
左 45
11
外部通路
右 45
9
左 90
10
8
右 45
9
左 90
左 45
5
右 90
右 90
下り 移動
4
左 45
5
外部通路
6
右 45
7
左 90
8
右 90
9
左 45
10
外部通路
11
右 90
右 90
3
左 90
4
右 45
5
外部通路
6
右 45
7
左 90
8
右 90
9
左 45
10
外部通路
上り 移動
左 90
右 90
右 90
左 90
14
12
4
14
下り 移動
下り 移動
下り 移動
右 90
左 90
13
右 90
下り 移動
12
右 90
14
右 90
16
17
goal
goal
左 45
17
goal
左 45
16
goal
方向指示地点
図 2-3-7 16 パターンの経路における空間構成要素のダイアグラム
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
19
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
2−3−3 実験に関するアンケート
歩行実験終了後、実験に関するアンケートを行なった。経路の曲折 45°、経路の曲折 90°、上り移動、下り移動の 4 つの空間構成要素 それぞれについて、通過した直後に方向感覚を失ったと感じたかを五 段階で回答させた。またその他、方向感覚の喪失に関して気がついた ことを記述させた。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 研究方法
20
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
基礎調査結果
Investigation Result
Three
3 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
21
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3ー1 基礎調査結果
3−1−1 ヒアリング調査結果
ヒアリング調査によって得られた回答を分析し、それらの内容から 6 つのカテゴリーに分類したのが以下である。
1) 空間の経験 ・前に見たのと似た目印が出てきた時。 ・知らない土地で、自分の考えている方向と実際の方向が 90 度ずれ ていることがしばしばある。 ・帰り道に交差点でどっちに曲がるのか分からなくなる。 ・ランニングしていると、家の方向を分かっているつもりなのに迷う ことがある。 ・何度も行ったことがあるデパートでも、目的の店がどっちの方向に あるのかが分からない。 ・行きと少しでも違う道で帰ると迷ってしまう。 ・NY の一本道で迷子になった。 ・いつもと逆の階段を上ったら逆方向の電車に乗ってしまった。
2) 経路の曲折 ・曲折を繰り返すと方向が分からなくなる。 ・90 度区画でできた街区に 90 度より大きな曲折があると迷う。 ・交差点が 90 度だと思い込んでいたら実際は違った。 ・運転をしていて、左折や右折を繰り返すとどこにいるのか分からな くなる。 ・曲がる回数が多かったり、曲がる角度が中途半端な所は迷いやすい。
3) 上下移動 ・方角を意識しないで上下移動したら方向感覚が無くなった。
4) 視覚情報 ・開口がないと方向感覚を失う。 ・話すのに夢中で周りの景色を見ていなかった時に迷う。 ・太陽が出ていない時。 ・地下鉄駅から地上に出た時。 ・友達の家に行く時、目印を覚えるのに必死になって、駅からの方向 が分からなくなった。 ・駅の構内で迷う。
5) 均質な空間 ・エレベータを降りたところが左右対称の空間だと方向が分からなく なる。 ・平面系が長方形よりも正方形の方が方向感覚を失う。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
22
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
・日本武道館の八角形構造の中では自分がどこにいるのか全く分から ない。 ・高層ビル群の中にいると方向が分からなくなる。 ・住宅地が続く裏通りに入るとよく迷う。 ・商店街で店から出た時にどっちから来たか分からなくなった。
6) その他 ・疲れると方向感覚を失う。 ・人に先導されて自分の意思で経路を進めなかった時に方向感覚を失 う。 ・遊園地では地図があってもどの方向に目的地があるのか理解するの に時間がかかる。 ・人がたくさんいるところでは自分の好きなように歩けず、また目印 を失いやすいので迷う。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
23
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3−1−2 既往研究・参考文献調査結果
既往研究と参考文献の調査によって得られた内容を 6 つのカテゴ リーに分類したのが以下である。
1) 性別 世間ではよく、男性は女性よりも方向感覚が優れている、と言われ る。しかし『方向オンチの科学』
文 12)
は、方向感覚に関係がある認
知的な能力の性差についての研究は必ずしも十分に進められていると は言えないため、方向感覚の性別による優劣に学問的な根拠はないと した上で、性差に関する項目を次のようにまとめている。
性差の問題は意味するところも微妙です。性染色体や性ホルモ ンの影響が私たちの認知に大きな影響を与えているのは確かです が、生まれた後の社会化のプロセスがやはり私たちに大きな影響 を与えていることも間違いありません。また、男性・女性の間に 集団としての違いがあるからといって ( 違いがあることは明らか です )、個々の男性、個々の女性、たとえば、目の前にいる田中君、 鈴木さんという男性と女性の空間能力の大小を、性差だけから予 測することはできないのです。 すでに述べたように、脳の研究が進んでいくにつれて、男性と 女性の生理的・認知的な違いはさらに明らかになっていくと思わ れます。しかし、仮に男性と女性の間に性差があるとしたとして もその違いの持つ意味は逆に、だんだんと小さくなっていくで しょう。それは、自動車や電動の大工道具を使うことによって体 力のない人が体力の相対的な弱さを補っているように、カーナビ や地図などの道具が進歩することによって、空間能力に関する相 対的な違いはますます曖昧になっていくと考えられるからです。 ( 新垣紀子ほか : 方向オンチの科学 ; 講談社 2001 92 頁 )
2) 空間の経験 『迷いと発見を含んだ問題解決としての都市空間の経路探索』
文 3)
では、対象の場所への習熟度の異なる被験者を使っての探索実験のプ ロトコル分析を行い、認知と行動のプロセスを解明する研究をしてい る。それによると、経路探索中には自分の行くべき道が分かっている 状態と分かっていない状態の二つの状態があり、その状態の交替を繰 り返すこと、習熟度の高い被験者は目的地への経路が分かっていない 状態はなく、習熟度が下がるにつれて迷う状態が多くなるという結果 を得ている。また、分かっていない状態でも、とりあえず思いつく方 向に移動するという行動で新たな外部からの情報を得て、迷いの状態 が打開されることも明らかになっている。
3) 経路の曲折 『校舎の曲がり方とスケッチマップからみた児童の空間認知』
文 4)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
24
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
では、非直角な曲がり角をもつ校舎を対象として、スケッチマップ法 を用い児童の空間認知について調査している。この調査からは、45 度の曲がりを直線に描く傾向が強く、また廊下の交差部では 90 度に 描く児童も目立つ、という結果を得ている。このことから、45 度の 曲がりは正確に認知されることが少ないということがわかる。 『複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握に関する研究』 11)
文
は、複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握について、そ
れが曲折回数や曲折角度の組み合わせによってどのような影響を受け るのかを実験的に明らかにすることを目的としている。1 4 回の曲折 を含む経路を移動する際の方向把握について実験を行い、誤差の分布 が曲折方向の組み合わせ方や曲折角度の前後関係によって異なること を明らかにしている。
4) 上下移動 『上下方向の移動を伴う経路探索に関する研究』
文 9)
は、階段やエ
レベータ等による上下方向への移動が方向の把握や経路探索行動にど のような影響を及ぼしているのかを検証することを目的とし、大学の 校舎と百貨店において経路探索行動実験および方向指示実験を行って いる。その結果、上下方向へ移動することにより方向を見失う場合が あること、人によっては周辺環境から何らかの情報を得て正しい方向 を再認識できること、上下方向の移動手段による違いは他の環境条件 の影響に比べて小さいこと、正しく経路選択を進めるためには周辺環 境の変化に応じて幅広い種類の情報を利用する必要があることを明ら かしている。
5) 経路の長さ・時間 『平面図の記憶特性と探索行動に関する研究』
文 2)
では、歩行者実
験を行い、はじめて訪れる建物において平面図での目的地までの経路 を短時間で記憶する際の特性から、経路の複雑さを表す指標を提案す るという研究を行っている。この調査からは、経路選択が必要な曲が り角が含まれる部分と階段・エレベータによって進行方向が変えられ る部分を 1 文節とすると、10 分間を超える経路では再現歩行の達成 度が悪くなるという結果が出ている。このことから「経路選択が必要 な曲がり角」や「一連の階段によって進行方向が変えられる部分」の 数が 10 を超えると記憶されづらい複雑な経路であると評価される。 『「方向感」の保持ならびに代替経路探索に関する実験的研究』
文 1)
では、はじめて来訪する不慣れな地区での「方向感」の保持の様相 と代替経路探索の実態を、方向距離学習と道順学習に分けて、学習の しかたの差異による影響を調べている。その調査の際、経路途上で 3 回出発点の方向を指示させているが、出発点に近いところから離れる に従って順に、指示方向の誤り、また方向指示判断の確からしさに関 する自己評価の値が下がるという傾向が見られている。
6) 視覚情報・空間の特徴
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
25
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
『街路空間の視覚的特徴が経路認知に及ぼす影響』
文 5)
では、模型
をプロジェクターに投影し、模型内での探索実験を行い、街路空間の 視覚的特徴が街路認知に及ぼす影響を明らかにしている。特徴のない 街、角に特徴のある街、通りに特徴のある街をそれぞれ模型で作り、 比較実験すると、探索回数が 1、2 回目では特徴のない街より、角に 特徴のある街、さらにそれよりも通りに影響のある街の方が、より容 易に探索をすすめるという結果を得ている。そして探索行動には、交 差点の特徴の有無だけでなく、交差点の前後関係や交差点からの見通 し、被験者が短期に記憶できる量などの要因を考慮する必要があると しながらも、街路空間の視覚的特徴が経路探索行動にある程度影響を 及ぼしているとしている。 文 6)
『避難経路の記憶に影響を与える建築的要因に関する研究』
では、
火災時の避難安全性のために、通路形状や広場などの建築的特徴をい かして建築空間自体に避難誘導効果を持たせる必要から、実際の地下 街を利用して被験者実験を行っている。その調査の結果から、避難時 には幅の広い経路を進もうとする傾向があり、道に迷うほどその傾向 が顕著になること、噴水の音のような存在を体感できる空間が避難経 路記憶のキーポイントとして有効であること、特徴を持った空間は適 当な目標物になるが、同質のものが複数存在する場合には逆に記憶を 混乱させる要因になることを明らかにしている。 『視覚情報による経路移動時の方位感覚の調整』
文 10)
は、方位感覚
が経路移動中に得られる視覚情報によってどのように調整されるかを 4 ∼ 5 回の曲折を含む実寸大スケールの実験経路における方向指示実 験を通して検証している。実験の結果、第一に、複数回の曲折移動に よって生じる方向把握の誤差は、単一曲折経路の移動によって生じる 誤差の加算によっては説明されない性質のものであること、第二に、 空間に方向性を与える視覚情報と、環境側の提供する物理的な枠組み と、個人の持っている認知的フレームの照合によって、方位感覚は維 持されること、第三に、上記のように方位感覚を維持できるかどうか は個人によって異なることを明らかにしている。 『地上と地下の空間認知構造に関する研究』
文 7)
では、地上と地下
では空間認知の仕方がどのように異なっているのかということを歩行 実験によって調べている。それによると、地上では遠くのビルなどと の距離感や位置関係を測ることで自分の位置を探る手がかりを得るの に対し、地下では全体的な空間構成を知ることが手がかりになる。前 者は視覚的なものであるので比較的把握しやすいのに対し、後者は経 験によってはじめて得られるものなので、初心者は利用できず、認知 できる範囲が自分のまわりに限られる。よって空間が細切れに把握さ れ、地下空間は慣れるまでは迷いを起こすことが多いということが明 らかにされている。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
26
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3ー2 方向感覚に影響を与える要因の抽出
基礎調査の結果を元に、本研究で扱う方向感覚に影響を与える要因 を以下のように抽出した ( 図 3-2-1)。
人間の属性 性別 方向感覚の有無 空間の経験の有無
空間構成要素
その他
経路の曲折
経路の長さ
上下移動
視覚情報
図 3-2-1 方向感覚に影響を与える要因
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 基礎調査結果
27
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
実験結果
Experiment Result
Four
4 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
28
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
4ー1 アンケートによる方向感覚測定結果
24 名の被験者のアンケートによる方向感覚測定結果は以下(表 4-1-1、4-1-2)のとおりである。
表 4-1-1 学内被験者のアンケートによる方向感覚測定結果 被験者No.
i_m_1
i_m_2
i_m_3
i_m_4
i_m_5
i_m_6
i_f_1
i_f_2
i_f_3
i_f_4
i_f_5
性別
男
男
男
男
男
男
女
女
女
女
女
i_f_6 女
年齢
24
24
22
23
24
24
24
25
24
24
23
24
主観評価 Q1 Q2 Q3
あまりない
とてもある
ややある
ややある
あまりない
あまりない
ややある
ややある
ややある
全くない
全くない
ややある
3 2 2
5 5 5
4 2 2
2 2 2
1 2 5
2 2 3
4 2 3
3 2 2
4 4 4
1 1 3
1 1 1
5 5 5
Q4 Q5
4 2
3 4
4 2
3 4
4 4
4 4
2 2
4 4
4 4
2 1
1 1
5 4
Q6 Q7 Q8
4 3 2
3 4 5
1 5 4
1 4 3
2 5 5
3 5 2
4 5 4
2 5 5
3 5 4
1 2 2
1 3 2
3 5 5
Q9
2
5
4
3
2
3
3
4
4
1
3
5
Q10
2
2
1
2
2
4
5
4
4
1
2
4
Q11 Q12
3 3
2 4
2 4
4 4
4 2
5 5
5 5
4 5
4 5
2 2
4 1
4 5
Q13 Q14 Q15 Q16 Q17
2 2 4 2 4
4 3 4 3 4
4 2 4 1 4
2 2 4 2 2
4 1 4 4 3
3 4 2 4 4
5 2 4 4 5
5 2 4 4 3
5 3 4 3 4
2 1 1 3 2
1 4 2 2 2
4 3 3 4 4
Q18 Q19
2 2
4 3
2 2
2 3
2 2
2 2
4 4
3 2
4 4
2 1
1 1
3 4
Q20
2
4
1
2
5
3
4
2
3
1
2
3
合計
52
76
55
53
63
66
76
69
79
32
36
83
Q1〜9合計 Q10〜17合計 Q18〜20合計
24 22
39 26
28 22
24 22
30 24
28 31
29 35
31 31
36 32
14 14
14 18
42 31
6
11
5
7
9
7
12
7
11
4
4
10
o_f_6
表 4-1-2 学外被験者のアンケートによる方向感覚測定結果 被験者No.
o_m_1
o_m_2
o_m_3
o_m_4
o_m_5
o_m_6
o_f_1
o_f_2
o_f_3
o_f_4
o_f_5
性別
男
男
男
男
男
男
女
女
女
女
女
女
年齢
25
23
24
25
20
19
24
21
19
24
21
21
主観評価 Q1 Q2 Q3 Q4
とてもある
あまりない
わからない
あまりない
ややある
あまりない
全くない
あまりない
ややある
ややある
わからない
全くない
4 5 5 5
2 2 3 2
4 4 2 2
1 2 4 5
3 3 2 4
1 1 1 1
1 1 1 1
1 2 1 2
2 2 1 1
3 4 2 3
1 1 1 1
1 1 1 1
Q5 Q6 Q7 Q8
4 4 5 5
1 2 2 5
3 2 4 4
2 3 4 5
2 3 4 4
2 1 2 4
2 1 3 2
2 2 2 3
3 2 2 3
4 4 4 4
3 1 3 3
1 1 2 2
Q9
5
3
3
4
3
4
1
1
2
4
3
1
Q10 Q11 Q12
4 4 5
4 4 2
3 5 5
2 4 4
2 4 5
5 4 5
1 2 3
3 3 4
4 3 4
2 4 4
2 2 3
4 2 2
Q13 Q14 Q15 Q16 Q17
4 4 5 5 5
4 2 2 1 3
5 1 2 2 5
4 3 2 3 4
4 2 3 4 4
5 4 5 4 4
2 1 1 2 4
3 2 2 3 2
4 2 2 3 4
4 2 4 4 3
2 1 2 2 3
2 2 2 4 2
Q18 Q19
2 4
3 2
5 3
2 2
2 3
3 3
2 1
2 2
4 3
2 3
2 2
2 1
Q20
4
2
2
2
4
1
1
2
4
4
2
1
合計
88
51
66
62
65
60
33
44
55
68
40
35
Q1〜9合計 Q10〜17合計
42 36
22 22
28 28
30 26
28 28
17 36
13 16
16 22
18 26
32 27
17 17
11 20
Q18〜20合計
10
7
10
6
9
7
4
6
11
9
6
4
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
29
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
4ー2 方向感覚測定歩行実験結果
4−2−1 絶対角度
第二章で述べたとおり、方向感覚測定歩行実験では各方向指示地点 において、被験者に出発地点の方向を指示させた。本章では実験結果 として、被験者が指示した方向と実際の出発地点の方向との角度差 (以 注 4-2-1)
注 4-2-1)
降、絶対角度
第五章で求める相対角度と区別するためにこの名称とした。
と呼ぶ)を求めた。
図 4-2-1 を用いて説明すると、青矢印が各方向指示地点において被 験者が指示した出発地点の方向、赤矢印が実際の出発地点の方向であ る。方向指示地点 n,、n+1 における絶対角度はそれぞれ青矢印と赤矢 印で囲まれた部分であり、すなわちαn、αn+1 となる。なお、絶対角 度の符号は、実際の出発地点の方向 ( 赤矢印 ) を起点に時計回り方向 を正、反時計回り方向を負とする。 絶対角度が小さいと被験者はその地点において方向感覚を維持でき ているのに対し、絶対角度が大きいと方向感覚を喪失していると言え る。本研究では『上下方向の移動に伴う経路探索に関する研究』
文 9)
にならい、絶対角度が± 25°以内のものを「正確」、± 50°以内の ものを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」の 3 段階に評価 した。次頁から示す絶対角度のグラフでは、「正確」のエリアを青色、 「おおむね正確」のエリアを黄色、 「誤り」のエリアを赤色の帯で表した。
方向指示地点 n+1 方向指示地点 n
αn+1
αn
出発地点
図 4-2-1 絶対角度の求め方
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
30
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
甲グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-2 ∼ 4-2-9)のとおりである。
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
80
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
-20
i_m_1 i_m_2
-40
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-60
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-2 甲グループ被験者の A-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
80
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
i_m_1 i_m_2
-20
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-40
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-3 甲グループ被験者の A-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
-50
-100
i_m_1 i_m_2
-150
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-200
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-4 甲グループ被験者の B-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20
-40
-60
i_m_1 i_m_2 i_m_3
-80
i_f_1 i_f_2
-100
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-5 甲グループ被験者の B-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
31
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
80
60
40
20
i_m_1 i_m_2
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-20
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-6 甲グループ被験者の C-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
120
100
80
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20
i_m_1
-40
i_m_3
i_m_2 i_f_1 i_f_2
-60
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-7 甲グループ被験者の C-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-20
-40
-60
i_m_1 i_m_2
-80
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-100
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-8 甲グループ被験者の D-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-20
-40
-60
i_m_1 i_m_2
-80
i_m_3 i_f_1 i_f_2
-100
方向指示地点 No.
i_f_3
図 4-2-9 甲グループ被験者の D-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
32
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
乙グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-10 ∼ 4-2-17)のとおりである。
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-50
-100
i_m_4 i_m_5
-150
i_m_6 i_f_4 i_f_5
-200
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-10 乙グループ被験者の A-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
200
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-50
-100
i_m_4 i_m_5
-150
i_m_6 i_f_4 i_f_5
-200
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-11 乙グループ被験者の A-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
-50
i_m_4 i_m_5
-100
i_m_6 i_f_4 i_f_5
-150
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-12 乙グループ被験者の B-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
-50
i_m_4 i_m_5
-100
i_m_6 i_f_4 i_f_5
-150
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-13 乙グループ被験者の B-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
33
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
角 度 差 ︵ 度 ︶
100 80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20 -40
i_m_4
-60
i_m_5 i_m_6
-80
i_f_4 i_f_5
-100
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-14 乙グループ被験者の C-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
100 80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20 -40
i_m_4
-60
i_m_5 i_m_6
-80
i_f_4 i_f_5
-100
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-15 乙グループ被験者の C-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
-50
-100
i_m_4 i_m_5
-150
i_m_6 i_f_4 i_f_5
-200
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-16 乙グループ被験者の D-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-20 -40 -60 -80 -100
i_m_4
-120
i_m_5 i_m_6
-140
i_f_4 i_f_5
-160
方向指示地点 No.
i_f_6
図 4-2-17 乙グループ被験者の D-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
34
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
丙グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-18 ∼ 4-2-25)のとおりである。
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
-50
-100
o_m_1 o_m_2
-150
o_m_3 o_f_1 o_f_2
-200
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-18 丙グループ被験者の A-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
250
200
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
-50
o_m_1 o_m_2 o_m_3
-100
o_f_1 o_f_2
-150
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-19 丙グループ被験者の A-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
200
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
-50
-100
o_m_1 o_m_2 o_m_3
-150
o_f_1 o_f_2
-200
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-20 丙グループ被験者の B-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-50
o_m_1 o_m_2
-100
o_m_3 o_f_1 o_f_2
-150
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-21 丙グループ被験者の B-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
35
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
o_m_1
-50
o_m_2 o_m_3 o_f_1 o_f_2
-100
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-22 丙グループ被験者の C-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
140 120 100 80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20
o_m_1 -40
o_m_2 o_m_3
-60
o_f_1 o_f_2
-80
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-23 丙グループ被験者の C-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-50
o_m_1 o_m_2
-100
o_m_3 o_f_1 o_f_2
-150
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-24 丙グループ被験者の D-1 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-50
-100
o_m_1 o_m_2
-150
o_m_3 o_f_1 o_f_2
-200
方向指示地点 No.
o_f_3
図 4-2-25 丙グループ被験者の D-2 下り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
36
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
丁グループ被験者の各経路内の方向指示地点における絶対角度は以 下の図(図 4-2-26 ∼ 4-2-33)のとおりである。
角 度 差 ︵ 度 ︶
140 120 100 80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
o_m_4
-20
o_m_5 o_m_6
-40
o_f_4 o_f_5
-60
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-26 丁グループ被験者の A-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
120 100 80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
-20
o_m_4
-40
o_m_5 o_m_6
-60
o_f_4 o_f_5
-80
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-27 丁グループ被験者の A-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
o_m_4
-50
o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5
-100
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-28 丁グループ被験者の B-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
-20 -40 -60 -80
o_m_4 -100
o_m_5 o_m_6
-120
o_f_4 o_f_5
-140
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-29 丁グループ被験者の B-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
37
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
80
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20
o_m_4 o_m_5
-40
o_m_6 o_f_4 o_f_5
-60
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-30 丁グループ被験者の C-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
100
80
60
40
20
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
-20
-40
o_m_4
-60
o_m_6
o_m_5 o_f_4 o_f_5
-80
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-31 丁グループ被験者の C-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
200
150
100
50
0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
-50
o_m_4 o_m_5
-100
o_m_6 o_f_4 o_f_5
-150
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-32 丁グループ被験者の D-1 下り経路内方向指示地点における絶対角度
角 度 差 ︵ 度 ︶
80 60 40 20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
-20 -40 -60
o_m_4
-80
o_m_5 o_m_6
-100
o_f_4 o_f_5
-120
方向指示地点 No.
o_f_6
図 4-2-33 丁グループ被験者の D-2 上り経路内方向指示地点における絶対角度
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
38
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
4−2−2 イメージマップ
甲 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-34 ∼ 4-2-41)のとおりである。
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-1 上りの正解経路
図 4-2-34 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 上り)
3F
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
S
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
1F
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-2 下りの正解経路
図 4-2-35 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
UP
S B-1 上りの正解経路
図 4-2-36 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
UP
G B-2 下りの正解経路
図 4-2-37 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 下り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
39
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-1 上りの正解経路
図 4-2-38 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 上り)
3F
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
S
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
1F
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-2 下りの正解経路
図 4-2-39 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
UP
S D-1 上りの正解経路
図 4-2-40 甲グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-1
被験者 i-m-2
被験者 i-m-3
被験者 i-f-1
被験者 i-f-2
被験者 i-f-3
UP
G D-2 下りの正解経路
図 4-2-41 甲グループ被験者が描いたイメージマップ D-2 下り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
40
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
乙 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-42 ∼ 4-2-49)のとおりである。
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-1 下りの正解経路
図 4-2-42 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 下り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-2 上りの正解経路
図 4-2-43 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
UP
G B-1 下りの正解経路
図 4-2-44 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
UP
S B-2 上りの正解経路
図 4-2-45 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 上り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
41
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-1 下りの正解経路
図 4-2-46 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 下り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-2 上りの正解経路
図 4-2-47 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
UP
G D-1 下りの正解経路
図 4-2-48 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 i-m-4
被験者 i-m-5
被験者 i-m-6
被験者 i-f-4
被験者 i-f-5
被験者 i-f-6
UP
S D-2 上りの正解経路
図 4-2-49 乙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-2 上り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
42
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
丙 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-50 ∼ 4-2-57)のとおりである。
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-1 上りの正解経路
図 4-2-50 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 上り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-2 下りの正解経路
図 4-2-51 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
UP
S B-1 上りの正解経路
図 4-2-52 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
UP
G B-2 下りの正解経路
図 4-2-53 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 下り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
43
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-1 上りの正解経路
図 4-2-54 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 上り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-2 下りの正解経路
図 4-2-55 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
UP
S D-1 上りの正解経路
図 4-2-56 丙グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-1
被験者 o-m-2
被験者 o-m-3
被験者 o-f-1
被験者 o-f-2
被験者 o-f-3
UP
G D-2 下りの正解経路
図 4-2-57 丙グループ被験者が描いたイメージマップ D-2 下り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
44
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
丁 グ ル ー プ の 被 験 者 が 描 い た イ メ ー ジ マ ッ プ は 以 下 の 図( 図 4-2-58 ∼ 4-2-65)のとおりである。
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-1 下りの正解経路
図 4-2-58 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(A-1 下り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
A-2 上りの正解経路
図 4-2-59 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(A-2 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
UP
G B-1 下りの正解経路
図 4-2-60 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(B-1 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
UP
S B-2 上りの正解経路
図 4-2-61 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(B-2 上り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
45
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
S
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
G
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-1 下りの正解経路
図 4-2-62 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(C-1 下り)
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
G
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
C-2 上りの正解経路
図 4-2-63 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(C-2 上り) S
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
UP
G D-1 下りの正解経路
図 4-2-64 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(D-1 下り) G
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
被験者 o-m-4
被験者 o-m-5
被験者 o-m-6
被験者 o-f-4
被験者 o-f-5
被験者 o-f-6
UP
S D-2 上りの正解経路
図 4-2-65 丁グループ被験者が描いたイメージマップ(D-2 上り)
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
46
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
4 ー 3 実験に関するアンケート結果
24 名の被験者の実験に関するアンケートの結果は以下(表 4-3-1) のとおりである。
表 4-3-1 実験に関するアンケート結果 被験者No.
曲折45°
曲折90°
上り移動
下り移動
I_m_1
少し失った
少し失った
あまり失わなかった
あまり失わなかった
建物に慣れているため、初めての時と比べれば大分分かりやすかったと思う。 (建物の構造を認識しているため)
I_m_2 I_m_3
少し失った あまり失わなかった
とても失った あまり失わなかった
あまり失わなかった 少し失った
あまり失わなかった 少し失った
階段を巻き込んで上下移動したり、53号館で曲折を加えられたりすると方向感覚を失った。
I_m_4 I_m_5 I_m_6
とても失った とても失った 全く失わなかった
どちらとも言えない 少し失った とても失った
少し失った どちらとも言えない どちらとも言えない
少し失った どちらとも言えない 少し失った
I_f_1
とても失った
あまり失わなかった
とても失った
とても失った
絶対座標で記憶している。相対座標は難しい。
I_f_2 I_f_3 I_f_4
少し失った とても失った とても失った
どちらとも言えない 少し失った 少し失った
とても失った どちらとも言えない 少し失った
とても失った 少し失った 少し失った
違う建物に行くと分からなくなった。経路の最後の方が分からない。
I_f_5 I_f_6
とても失った あまり失わなかった
少し失った あまり失わなかった
とても失った あまり失わなかった
とても失った あまり失わなかった
外の景色が見えないとすぐに分からなくなる。 (中庭方向の軸が分からなくなるとダメ)
o_m_1
少し失った
あまり失わなかった
あまり失わなかった
あまり失わなかった
しゃべると分からなくなる。
o_m_2 o_m_3
とても失った 少し失った
少し失った 少し失った
あまり失わなかった あまり失わなかった
どちらとも言えない あまり失わなかった
ぼーっとしているとすぐに分からなくなった。方向に意識をむけていると、経路が記憶に残らなかった。
o_m_4 o_m_5
とても失った とても失った
少し失った 少し失った
少し失った とても失った
少し失った とても失った
o_m_6
あまり失わなかった
少し失った
どちらとも言えない
どちらとも言えない
o_f_1 o_f_2
とても失った とても失った
とても失った どちらとも言えない
少し失った 少し失った
少し失った とても失った
似たような建物なので自分がどこを歩いているのかわからなくなった。スタート地点を覚えようとすると進んでいる方向が分からなくなる。
o_f_3
とても失った
とても失った
とても失った
とても失った
階段も教室もどれも一緒なので、全く分からなかった。ホールが広い、狭い、ぐらいの違いしか分からなかった。
o_f_4 o_f_5
とても失った とても失った
とても失った とても失った
とても失った とても失った
少し失った とても失った
スタート地点を覚えておこうとするのと、経路を覚えようとするのとで、訳が分からなくなった。
o_f_6
とても失った
とても失った
とても失った
とても失った
実際に歩いた道を覚えてるつもりでも、いざマップに記入しようとすると難しかった。まず、3つのうちどの棟なのか分からなかった。
その他
135°とか、集中してない時とかがひどい結果になっている。 歩き疲れてダメだった。 外に出るとちょっと方向感覚が復活すると思う。
誰かといると、任せきりにするので方向というより左右で覚えていると思う。激しい思い込みによってゆるやかなカーブはもうどこだか定かでない。なんとなく3点を押さえられないと、自分がどこかよく分からなくなる気がする。 階段と階段の間で分からなくなる。外の景色とか、外部情報が遮断される+方向転換が加わるから?外が見えるとリセットされる。 経路記憶が途中で曖昧になった。
垂直方向より水平方向の移動の際に方向感覚の修正が必要だった。 スタート地点を意識しすぎると経路を覚えられない感覚だった。 45°の曲折には左右の二種類があるが、一種類だけだったら違う結果が出てくると思った。 徐々にではなく、急に方向感覚がなくなった。 階段を上ったり斜めに曲がると分からなくなる。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 実験結果
47
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
分析と考察
Analysis
Five
5 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
48
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー1 アンケートによる方向感覚測定結果の分析
5−1―1 主観評価結果の分析
アンケートによる方向感覚測定結果のうち、主観評価によるものを まとめたものが図 5-1-1 である。これによると、男性で「とてもある」 と回答したのが 2 人、 「全くない」が 0 人だったのに対し、女性では「と てもある」が 0 人、「全くない」が 4 人であり、男性の方が女性に比 べて方向感覚に自信を持っているという予想ができる。 そこで、男性と女性の評価結果に差があるのかを調べるための準備 として、評価結果の得点化を行なった。「とてもある」を 5 点、 「や やある」を 4 点、「わからない」を 3 点、「あまりない」を 2 点、 「全 くない」を 1 点として得点化し、整理したものが表 5-1-1 である。 男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検 定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説 が採択された ( 表 5-1-2)。つまり、今回のアンケートによる方向感覚 の主観評価結果に男女間の差はないといえる。
0
2
0
2
4
4
とてもある
とてもある
6
わからない 9
とてもある
ややある
ややある
ややある
わからない
あまりない
全くない
3
6
わからない
あまりない
あまりない
全くない
全くない
7
1
1
2
1
男性
全体
女性
図 5-1-1 主観評価結果 表 5-1-1 回答結果の得点化 男性 被験者No. i_m_1 i_m_2 i_m_3 i_m_4 i_m_5 i_m_6 o_m_1 o_m_2 o_m_3 o_m_4 o_m_5 o_m_6
表 5-1-2 男性と女性の回答結果の差の検定
女性
主観評価 あまりない
得点 2
とてもある ややある ややある あまりない あまりない
5 4 4 2 2
とてもある あまりない わからない あまりない
5 2 3 2
ややある あまりない
4 2
被験者No. i_f_1 i_f_2 i_f_3 i_f_4 i_f_5 i_f_6 o_f_1 o_f_2 o_f_3 o_f_4 o_f_5 o_f_6
主観評価 ややある ややある ややある
得点 4 4 4
全くない 全くない ややある 全くない
1 1 4 1
あまりない ややある ややある わからない 全くない
2 4 4 3 1
F-検定: 2標本を使った分散の検定 帰無仮説H0:男性と女性の標本の母分散は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母分散には差がある 変数 1 平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
変数 2
3.083333333 1.537878788 12 11 0.760299625 0.328675121 0.354869911
2.75 2.022727273 12 11
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説 分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
7
120.00%
6
100.00%
5
60.00%
3
40.00%
2 1 0 2
3
4
5
次の級
7
120.00%
6
100.00%
5
80.00%
4
1
帰無仮説H0:男性と女性の標本の母平均は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母平均には差がある
ヒストグラム
ヒストグラム
頻度
4
累積 %
3
60.00%
頻度 累積 %
40.00%
20.00%
1
20.00%
.00%
0
.00% 1
2
3
4
次の級
男性
女性
図 5-1-2 男性標本と女性標本のヒストグラム
変数 2
平均
3.083333333
2.75
分散 観測数 プールされた分散
1.537878788 12 1.78030303
2.022727273 12
仮説平均との差異 自由度
データ区間
データ区間
変数 1
80.00%
2
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0 22 0.611937975 0.273425809 1.717144187 0.546851619 2.073875294
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
49
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5−1―2 客観評価結果の分析
アンケートによる方向感覚測定結果のうち、方向感覚質問紙を用い た客観評価によるものをまとめた。被験者全体の得点分布を表したの が図 5-1-3、男女別に得点分布を表したものが図 5-1-4 である。 男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検 定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説 が採択された ( 表 5-1-4)。つまり、今回の方向感覚質問紙簡易版によ る測定結果に男女間の差はないと言える。
9
7
8
6
7 5
6 5
4
4
3
3
男性 女性
2
2 1
1
0
0 31〜40
41〜50
51〜60
61〜70
71〜80
31〜40
81〜90
41〜50
51〜60
得点
61〜70
71〜80
81〜90
得点
図 5-1-3 被験者全体の得点分布
図 5-1-4 男女別の得点分布
表 5-1-3 方向感覚質問紙による客観評価結果 男性
女性
被験者No.
得点
被験者No.
得点
i_m_1
52
i_f_1
76
i_m_2
76
i_f_2
69
i_m_3 i_m_4
55 53
i_f_3 i_f_4
79 32
i_m_5
63
i_f_5
36
F-検定: 2標本を使った分散の検定
i_m_6 o_m_1
66 88
i_f_6 o_f_1
83 33
帰無仮説H0:男性と女性の標本の母分散は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母分散には差がある
o_m_2
51
o_f_2
44
o_m_3
66
o_f_3
55
o_m_4 o_m_5
62 65
o_f_4 o_f_5
68 40
o_m_6
60
o_f_6
35
120.00%
4
100.00%
3.5 3
60.00%
2 1.5
40.00%
1
20.00%
0.5 0
3.5
120.00%
3
100.00%
2.5
80.00%
2.5
80.00%
2 頻度
累積 %
60.00%
1.5
55
60
65
70
75
80
85
0
データ区間
男性
54.16666667 388.8787879 12 11
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説 分散は等しい
頻度 累積 %
変数 1
20.00%
0.5
変数 2
63.08333333 114.0833333 12 11 0.293364763 0.026688836 0.354869911
帰無仮説H0:男性と女性の標本の母平均は等しい 対立仮説H1:男性と女性の標本の母平均には差がある
40.00%
1
.00%
.00% 50
変数 1 平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
ヒストグラム
ヒストグラム 4.5
表 5-1-4 男性と女性の回答結果の差の検定
90 次の級
データ区間
女性
図 5-1-5 男性標本と女性標本のヒストグラム
変数 2
平均
63.08333333
54.16666667
分散
114.0833333
388.8787879
12
12
観測数 プールされた分散
251.4810606
仮説平均との差異
0
自由度
22
有意水準α=0.05
t P(T<=t) 片側
1.377290384 0.091137553
P-値>α(0.05)
t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
1.717144187 0.182275106 2.073875294
差がない
→帰無仮説を採択
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
50
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
表 5-1-5 被験者全体の得点の平均と標準偏差σ 被験者No.
次に被験者全体の得点の平均と標準偏差σを求めたところ、平均が 58.6、標準偏差σは 15.8 であった ( 表 5-1-5)。平均 + σより高い得
得点
i_m_1
52
i_m_2
76
i_m_3
55
それ以外の 14 名を中得点のグループとした。この分類は被験者の属
i_m_4
53
i_m_5
63
性として以降の分析に用いる。
i_m_6
66
i_f_1 i_f_2
76 69
i_f_3
79
i_f_4
32
i_f_5
36
i_f_6
83
o_m_1
88
o_m_2
51
o_m_3
66
o_m_4
62
o_m_5
65
o_m_6
60
o_f_1
33
o_f_2
44
o_f_3
55
o_f_4
68
o_f_5
40
o_f_6
点だった 5 名を高得点、平均−σより低い得点だった 5 名を低得点、
35
平均
58.6
標準偏差σ
15.8 高得点 中得点 低得点
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
51
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー2 空間構成要素の種類と方向感覚の関係
5−2−1 相対角度
空間構成要素の種類と方向感覚の関係を分析するため、歩行実験に おいて被験者が 1 つの空間構成要素を通過することで生じた角度の ズレ ( 以降、相対角度と呼ぶ ) を求めた。例えば A-1 上り経路の場合、 2 つ目の方向指示地点は 90°の曲折の後である。つまり、この 2 つ 目の方向指示地点における相対角度を求めれば 90°の曲折によって どれだけ方向感覚にズレが生じたのかが求められるということにな る。各経路途中の方向指示地点は空間構成要素を通過した直後に現れ るように配置されているので、ある方向指示地点における相対角度は、 1 つ前の方向指示地点において被験者が指示した方向と実際の出発地 点の方向を基準にして求めることができる。 図 5-2-1 を用いて説明すると、青矢印が各方向指示地点において被 験者が指示した出発地点の方向、赤矢印が実際の出発地点の方向であ る。方向指示地点 n における相対角度β n は、地点 n と地点 n-1 にお ける赤矢印の角度差γ n と青矢印の角度差σ n の差の絶対値で表し、
�n � � n � � n である。
方向指示地点 n
σn
γn
方向指示地点 n-1
βn
出発地点
図 5-2-1 相対角度の求め方
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
52
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5−2−2 外れ値の検出・除去 ( スミルノフ・グラブス検定
注 5-2-1)
)
全ての方向指示地点における相対角度を求め、各被験者グループの
180 160
経路ごとに棒グラフで表してみたところ、他の値とは大きさが明らか
140 i_m_4
120
i_m_5
100
i_m_6
に違う外れ値とみられるものがいくつか存在することが分かった。例
i_f_4
80
i_f_5
60
i_f_6
40
えば乙グループの D-2 上り経路の場合、方向指示地点 3、4 において 被験者 i_f_5 の、地点 16 において被験者 i_f_6 の値が他に比べて異
20 0 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
方向指示地点 No.
常に大きくなっていることが分かる ( 図 5-2-2)。以降の分析では相対 角度の平均を用いるものがあり、もし外れ値を含めたまま分析を行
図 5-2-2 乙グループ D-2 上り経路における相対角度
なってしまえばその結果に大きな影響が出てしまうということが考え られる。 そこで各被験者グループの経路ごとに、求めた相対角度の値をスミ
注 5-2-1)
ルノフ・グラブス検定にかけ、外れ値の検出・除去を行なった。外れ
スミルノフ・グラブス検定は以下の手順で行なう。
値を出した被験者のその他のデータについては、外れ値を出した経路
1) 仮説を立てる。 外れ値の疑いがあるものを Xi とすると
内のものに限り全て除去することにした。その結果、各経路について 以下の被験者のデータが除去されることになった ( 表 5-2-1)。 また、方向指示地点 n における相対角度β n は絶対角度α n、α n-1 を
帰無仮説:Xi は外れ値ではない。
使って
対立仮説:Xi は外れ値である。
2) 有意水準αを決め、スミルノフ棄却検定表よりデータ数 n のと きの値 k を得る。
―
3) 標本平均 X と不偏分散 U を求める。
� n � � n � � n�1
と表せるので、相対角度は絶対角度に大きな影響を与えることが分か る。よって以降の絶対角度についての分析の際にも表 5-2-1 の被験者 データの除去を適用することにする。
4)) 検定統計量 Ti を求める。
Ti � X i � X / U T>k の場合、帰無仮説を棄却し、対立仮説を採択。 つまり、有意水準αで、Xi は外れ値とみなすことができる。
表 5-2-1 各経路におけるデータが除去される被験者 甲グループ A1上り A2下り B1上り B2下り C1上り C2下り
乙グループ
なし I_f_3 I_m_2、I_f_2 I_m_3、I_f_3 なし
A1下り A2上り B1下り B2上り C1下り
I_m_4、I_f_6 I_m_4、I_f_5 I_m_4、I_f_4、I_f_5 I_m_4、I_m_5、I_f_5 I_m_5、I_f_6
D1上り D2下り
なし I_f_2 I_f_2
C2上り D1下り D2上り
なし I_f_5 I_m_4、I_f_5、I_f_6
A1上り
o_m_2、o_f_1、o_f_3
A1下り
A2下り B1上り B2下り
o_m_3、o_f_1、o_f_2、o_f_3 A2上り o_f_1、o_f_3 B1下り o_m_3、o_f_1、o_f_2、o_f_3 B2上り
o_f_5、o_f_6 なし o_f_4
C1上り
o_f_1、o_f_2 なし o_m_2、o_m_3、o_f_2 o_m_2、o_f_1、o_f_2、o_f_3
丙グループ
C2下り D1上り D2下り
丁グループ
C1下り C2上り D1下り D2上り
なし o_m_4、o_f_4 o_f_4、o_f_6 o_m_6、o_f_4、o_f_6 o_f_4
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53
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5−2−3 空間構成要素の種類と方向感覚の関係
求めた相対角度が、それぞれどの空間構成要素の後のものなのかで 分類することで、空間構成要素の種類と方向感覚の関係を分析した。 各空間構成要素による相対角度の平均を被験者全体について求めた ものが図 5-2-3 である。相対角度に及ぼす影響は、上り移動が 25.8° と最も大きく、続いて下り移動の 23.0°、90°の曲折の 19.6°、連 絡通路の 17.1°、45°の曲折の 15.7°の順に大きかった。
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
90°曲折
45°曲折
上り移動
下り移動
連絡通路
空間構成要素の種類
図 5-2-3 各空間構成要素による相対角度の平均
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
54
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
・学内被験者と学外被験者の比較
各空間構成要素による相対角度の平均を学内被験者と学外被験者で
30.0
分けて求めたものが図 5-2-4 である。
25.0
20.0
学内
15.0
学外
10.0
相対角度に及ぼす影響は、どちらの場合も被験者全体で見た時と同 様、上り移動、下り移動、90°の曲折、連絡通路、45°の曲折の順 に大きかった。要素ごとに見てみると、90°の曲折と連絡通路によ
5.0
90°曲折
45°曲折
上り移動
下り移動
連絡通路
る値は学内被験者の方が小さかったのに対し、45°の曲折と上り移
空間構成要素
動、下り移動による値は学外被験者の方が小さかった。 図 5-2-4 学内被験者と学外被験者の比較
次に、要素ごとに学内被験者と学外被験者の標本の母平均は等し いという帰無仮説を立てて差の検定を行なった。すると全ての要素 で 5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説が採択された ( 表 5-2-2)。つまり、どの要素による相対角度についても、学内被験者と 学外被験者の間に差はないということが言える。
表 5-2-2 学内被験者と学外被験者の差の検定
90°曲折
45°曲折
F-検定: 2標本を使った分散の検定
平均
変数 1 19.19127726
変数 2 20.18976378
分散 観測数 自由度
205.8952987 321 320
221.8487486 254 253
観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.928088619 0.263632693 0.823058066
変数 1
P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
19.19127726 205.8952987 321
プールされた分散 仮説平均との差異
212.9393176 0
0.20776335
t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
1.64751782 0.415526701 1.964112926
14.89646739
196.7291639
183.1221946
観測数
422
368
自由度
421
367
20.18976378 221.8487486 254
308.7328385
観測数
74
70
自由度
73
69
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025)
→帰無仮説を採択
観測された分散比 P(F<=f) 両側
0.963450687 0.437026323
→帰無仮説を採択
分散は等しい
F 境界値 両側
0.675743017
分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 2
変数 2
平均
16.13649289
14.89646739
平均
25.98243243
25.63857143
分散
196.7291639
183.1221946
分散
297.4488652
308.7328385
422
368
74
70
観測数
プールされた分散
190.3919079
プールされた分散
302.9319227
仮説平均との差異
0
仮説平均との差異
0
有意水準α=0.05
自由度 t P(T<=t) 片側
1.260007013 0.104019927
t 境界値 片側
1.646790224
P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0.208039853 1.962980605
788
有意水準α=0.05
自由度
P-値>α(0.05)
t P(T<=t) 片側
→帰無仮説を採択 差がない
142
有意水準α=0.05
0.118493367 0.452922104
t 境界値 片側
1.655655524
P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0.905844207 1.976809472
P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 2
24.83888889
20.59107143
分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側
271.6959311 72 71 0.847146327 0.253637985
320.7190097 56 55
平均
変数 1 16.43835616
変数 2 17.94603175
有意水準α=0.05
分散
132.6570014
209.1583441
P-値>α/2(0.025)
観測数 自由度
146 145
126 125
→帰無仮説を採択
0.66060668
分散は等しい
観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.634241976 0.004135788 0.753381357
有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない
t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
観測数 プールされた分散 仮説平均との差異
25.63857143
297.4488652
1.181606812
P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択
25.98243243
分散
1.074305408 0.240012952
観測数
差がない
平均
平均 分散
P-値>α/2(0.025)
変数 2
平均
F 境界値 両側
下り移動
F 境界値 両側
有意水準α=0.05
観測された分散比 P(F<=f) 両側
変数 1
F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1
変数 1
16.13649289
分散
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
573 -0.814797579
P(T<=t) 片側
変数 2
平均
変数 2
平均 分散 観測数
F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 1
有意水準α=0.05
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
自由度 t
上り移動
F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 1 24.83888889 271.6959311
変数 2 20.59107143 320.7190097
72 293.094894 0
56
変数 1 平均 分散
自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側
126 1.392569876 0.083101228 1.657035682
有意水準α=0.05
P(T<=t) 両側
0.166202456
→帰無仮説を採択
t 境界値 両側
1.978969522
差がない
P-値>α(0.05)
変数 2
16.43835616 132.6570014
17.94603175 209.1583441
観測数
146
126
仮説平均との差異 自由度
0 238
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側
-0.940719099 0.173901319 1.651280854 0.347802637
t 境界値 両側
1.969983714
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
55
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
・男性と女性の比較
各空間構成要素による相対角度の平均を男性と女性で分けて求めた
30.0
ものが図 5-2-5 である。
25.0
20.0
男性
15.0
女性
10.0
相対角度に及ぼす影響は、男性の場合は、上り移動、下り移動、 90°の曲折、連絡通路、45°の曲折の順に大きかったのに対し、女 性の場合は、上り移動、90°の曲折、下り移動、連絡通路、45°の
5.0
90°曲折
上り移動
45°曲折
下り移動
連絡通路
曲折の順と、順番に違いが見られた。要素ごとに見てみると、下り移
空間構成要素の種類
動以外の全ての要素において男性の方が値が小さかった。 図 5-2-5 男性と女性の比較
次に、要素ごとに男性と女性の標本の母平均は等しいという帰無仮 説を立てて差の検定を行なった。すると 90°の曲折と 45°の曲折に おいては 5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された のに対し、それ以外の要素では帰無仮説が採択された ( 表 5-2-3)。つ まり、90°の曲折と 45°の曲折による相対角度については男性と女 性の間に差があるが、それ以外の要素については差がないということ が言える。
表 5-2-3 男性と女性の差の検定
90°曲折
45°曲折
F-検定: 2標本を使った分散の検定
平均
変数 1 17.42284866
変数 2 22.76092437
分散
170.7673038
256.5529392
337 336
238 237
観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.665622091 0.000307025 0.822248936
平均 分散
変数 1 14.51310044 175.6743138
変数 2 17.00150602 208.0244388
P-値<α/2(0.025)
観測数 自由度 観測された分散比
458 457 0.844488824
332 331
→帰無仮説を棄却 分散は等しくない
P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.047775 0.846371861
有意水準α=0.05
変数 1 17.42284866 170.7673038
変数 2 22.76092437 256.5529392
337 0 443
238
観測数 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側
-4.240467551 1.35837E-05 1.648299985 2.71674E-05
t 境界値 両側
1.965331649
変数 1 平均 分散
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を却下 差がある
変数 1 23.25769231 277.8177972 78 77 0.846004045 0.252290723 0.659140298
平均 分散 観測数 プールされた分散 仮説平均との差異
23.25769231 277.8177972 78 297.4840888 0
自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
126 0.227125317 0.4103472 1.657035682 0.820694399 1.978969522
変数 2 27.4796875 328.3010094
P-値>α/2(0.025)
観測数 自由度 観測された分散比
80 79 0.848961901
64 63
→帰無仮説を採択 分散は等しい
P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.243918816 0.676704026
観測数 プールされた分散 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
17.00150602 208.0244388
458 189.2630084 0 788 -2.509438366 0.006145934 1.646790224 0.012291868 1.962980605
332
平均 分散
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を却下 差がある
観測数 プールされた分散 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
変数 2
24.48375 278.7150491
27.4796875 328.3010094
80 300.714454 0 142 -1.030171028 0.1523406 1.655655524 0.3046812 1.976809472
64
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 2 22.548 328.3882612 50 49
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
変数 1 16.22025316 144.8804789 158 157 0.728564419 0.033389177 0.752678808
変数 2 18.40701754 198.8574724 114 113
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 1 24.48375 278.7150491
変数 2
14.51310044 175.6743138
下り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定
平均 分散 観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
平均 分散
有意水準α=0.05
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定
平均 分散
上り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定
F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 1
変数 2 平均 分散 観測数 プールされた分散 仮説平均との差異
22.548 328.3882612 50
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
16.22025316 144.8804789 158 167.4708503 0
変数 2 18.40701754 198.8574724 114
270 -1.375082944 0.085122831 1.650516879 0.170245661 1.968787728
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
56
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
・方向感覚質問紙の得点グループごとの比較
各空間構成要素による相対角度の平均を、方向感覚質問紙の得点結
30.0
果で分類したグループごとに分けて求めたものが図 5-2-6 である。
25.0
20.0
高得点 15.0
高得点グループと低得点グループを比較すると、相対角度に及ぼす
中得点 低得点
10.0
影響は、前者の場合は、下り移動、上り移動、90°の曲折、45°の 曲折、連絡通路の順に大きかったのに対し、後者の場合は、上り移動、
5.0
90°曲折
上り移動
45°曲折
下り移動
連絡通路
90°の曲折、下り移動、連絡通路、45°の曲折の順と、順番に違い
空間構成要素の種類
が見られた。要素ごとに見てみると、下り移動以外の全ての要素にお 図 5-2-6 方向感覚質問紙の得点グループごとの比較
いて高得点グループの方が値が小さかった。 次に、要素ごとに高得点グループと低得点グループの標本の母平 均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なった。すると 90° の曲折においては 5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄 却されたのに対し、それ以外の要素では帰無仮説が採択された ( 表 5-2-4)。つまり、90°の曲折による相対角度については高得点グルー プと低得点グループの間に差があるが、それ以外の要素については差 がないということが言える。
表 5-2-4 高得点グループと低得点グループの差の検定
90°曲折
45°曲折
F-検定: 2標本を使った分散の検定
平均 分散
変数 1 16.0778481 158.8519266
変数 2 23.10449438 235.1847523
158 157
89 88
観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.675434632 0.016611264 0.73840134
有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない
変数 1 16.0778481 158.8519266
変数 2 23.10449438 235.1847523
158
89
観測数 仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0 155 -3.678964549 0.000161279 1.654743755
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05)
0.000322557 1.975386112
平均 分散
変数 1 14.84352332 218.8378875
変数 2 17.16783217 186.0176903
観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
193 192 1.176435892 0.152925727 1.298387176
143 142
→帰無仮説を却下 差がある
平均 分散 観測数
変数 1 14.84352332 218.8378875 193
プールされた分散 仮説平均との差異 自由度
204.8843905 0 334
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
変数 1
22.59166667
26.26923077
分散
306.3482143
239.8550154
観測数
36
26
自由度
35
25
→帰無仮説を採択 分散は等しい
観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
1.277222466 0.264564504 1.892409784
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 2
平均
22.59166667
26.26923077
分散
306.3482143
239.8550154
36
26
観測数 プールされた分散
278.6427147
仮説平均との差異
0
有意水準α=0.05
自由度
P-値>α(0.05)
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側
-0.856009303 0.197699176 1.670648544
P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0.395398352 2.000297172
→帰無仮説を採択 差がない
60
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
連絡通路 F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 2
変数 1
22.765625
19.76363636
分散 観測数
239.2623286 32
292.5786147 22
自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
31 0.817771076 0.299096625 0.524368104
21
有意水準α=0.05
平均 分散
変数 2
14.70147059 111.6932814
17.58125 210.6581516
観測数
68
48
P-値>α/2(0.025)
自由度
67
47
→帰無仮説を採択 分散は等しい
観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 2
平均
P-値>α/2(0.025)
変数 2 17.16783217 186.0176903 143
-1.471690324 0.071023046 1.649427759 0.142046092 1.967091521
下り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定
平均
変数 1
有意水準α=0.05
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定
t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定
平均 分散
上り移動 F-検定: 2標本を使った分散の検定
F-検定: 2標本を使った分散の検定
0.530211058 0.008478698 0.646352305
有意水準α=0.05 P-値<α/2(0.025) →帰無仮説を棄却 分散は等しくない
t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定
変数 2
平均 分散
22.765625 239.2623286
19.76363636 292.5786147
観測数 プールされた分散 仮説平均との差異
32 260.7939057 0
22
自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
52 0.671196641 0.252533007 1.674688974 0.505066014 2.006645445
有意水準α=0.05
平均
変数 1 14.70147059
変数 2 17.58125
分散
111.6932814
210.6581516
観測数 仮説平均との差異
68 0
48
自由度
81
P-値>α(0.05)
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側
-1.172614354 0.122193792 1.663884177
→帰無仮説を採択
P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0.244387584 1.989687917
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
差がない
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
57
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー3 2つの要素の組み合わせと方向感覚の関係
2 つの空間構成要素の組み合わせと相対角度の関係について分析す る。この分析は、経路内の連続した 2 つの空間構成要素を組み合わ せたものを新しい 1 つの要素と考え、それらを通過して生じた相対 角度を種類別にまとめることで行なった。 実験に用いた全ての経路においてできうる 2 つの要素の組み合わ せは図 5-3-1 のとおりである。
曲折同士
曲折と上下移動
曲折 90°− 曲折 90°( 同 )
曲折 90°− 上り移動
曲折 45°− 連絡通路
曲折 90°− 曲折 90°( 違 )
曲折 90°− 下り移動
連絡通路 − 曲折 45°
曲折 90°− 曲折 45°( 違 )
曲折 45°− 上り移動
曲折 45°− 曲折 90°( 違 )
曲折 45°− 下り移動
曲折 45°− 曲折 45°( 同 )
上り移動 − 曲折 90°
曲折と連絡通路
上り移動 − 曲折 45° 下り移動 − 曲折 90° 下り移動 − 曲折 45°
注 5-3-1)
図 5-3-1 2つの要素の組み合わせ
注 5-3-1) 曲折同士の組み合わせについて 曲折同士の組み合わせには、1 つ目の曲折と 2 つ目の曲折が同じ向 きの場合とそうでない場合の 2 種類がある。前者を ( 同 )、 後者を ( 違 )
これらの組み合わせと相対角度の関係は図 5-3-2 のとおりである。
と表すことにする。
40.0 90-90( 同 ) 35.0
90-90( 違 )
30.0
45-90( 違 )
25.0
90- 上
20.0
45- 上
15.0
上 -90
10.0
下 -90
90-45( 違 ) 45-45( 同 ) 90- 下 45- 下 上 -45 下 -45 45- 連絡通路
5.0
連絡通路 -45
90-
90-
90-
45-
45-
90- 上
90- 下
45- 上
45- 下
上 -90
90( 同 ) 90( 違 ) 45( 違 ) 90( 違 ) 45( 同 )
上 -45
下 -90
下 -45
45-
連絡通路
連絡通路 -45 2つの空間構成要素の組み合わせ
図 5-3-2 2つの要素の組み合わせと相対角度の関係
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
58
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
図 5-3-2 を見ると、上下移動が組み合わされると相対角度が大きく なることが分かる。また、曲折同士の組み合わせに注目すると、同じ 向きの組み合わせの方が違う向きの組み合わせよりも相対角度が大 きくなることが分かる ( 図 5-3-3)。そこで、同じ向きの曲折 90°の 組み合わせと違う向きの曲折 90°の組み合わせの標本の母平均は等 しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された ( 表 5-3-1)。つまり、 同じ向きの曲折 90°の組み合わせと違う向きの曲折 90°の組み合わ せの間に差があるということが言える。
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
90-90( 同 )
90-90( 違 )
90-45( 違 )
45-90( 違 )
45-45( 同 )
曲折同士の組み合わせ
図 5-3-3 曲折同士の組み合わせと相対角度の関係
表 5-3-1 同じ向きの曲折 90°と違う向きの曲折 90°の差の検定 F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1 23.125
変数 2 18.16116505
分散 観測数
266.0429921 128
203.828281 103
自由度 観測された分散比
127 1.305231005
102
P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
0.081072666 1.368411162
平均
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1 23.125
変数 2 18.16116505
分散 観測数
266.0429921 128
203.828281 103
プールされた分散 仮説平均との差異
238.3316361 0
自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側
229 2.429092722 0.007953721 1.651535513
平均
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05)
P(T<=t) 両側
0.015907442
→帰無仮説を却下
t 境界値 両側
1.970374797
差がある
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
59
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー4 出発地点からの距離と方向感覚の関係
表 5-4-1 回帰分析に用いたデータの一部 距離
まず各経路における出発地点から方向指示地点までの距離を求め た。次に同じ距離ごとに被験者全体の絶対角度の平均を求めた ( 表
絶対角度 4.1 8.8 8.9 11.2 11.5 13.0 14.1 16.4 17.0 18.1 18.9 21.2 21.5 23.0 26.0 26.4 28.6 28.9 29.8 31.2 33.0 33.7 33.9 36.0 36.3 37.0 37.8 38.9 39.8 41.2 41.3 41.8 41.9 43.4 43.7 43.9 45.4 46.0 46.5 47.8 48.7 49.8 50.8 51.3 51.8 51.9 53.4 53.9 56.6 56.7 57.8 58.7 58.9 61.3 61.9 62.6 62.8 63.0 63.4 63.5 64.6 66.7 67.8 68.7 69.3 72.6 72.8 73.5 74.1 75.9 76.7 77.4 77.6 79.8 80.8 81.1 81.5 81.6 82.6 83.4 83.6 83.9 84.1 85.6 87.4 88.7 88.9 89.4 91.3 91.5 93.6 93.9 94.2 95.6 96.3 96.8 97.6 98.4 98.6 98.7
99.4 100.4
9.3 20.4
5-4-1)。それらの値を用いて、出発地点からの距離と絶対角度の関係
19.4 18.4
を明らかにするために回帰分析を行なった ( 図 5-4-1、表 5-4-2)。
15.3 33.5 26.4
回帰分析の結果、重相関 R は 0.45 となり、出発地点からの距離と
17.1 29.1
絶対角度の間には中程度の相関があることが分かった。
28.3 14.4 16.5 3.9 24.5 15.3 15.2 10.1 20.2 37.9 25.2 35.8 10.7 30.1 20.5 17.5
60.0
40.1 35.6
y = 0.1165x + 21.812 R2 = 0.2056
38.6
50.0
35.0 23.1 23.2 33.8
40.0
26.2 16.5 29.3 41.7 31.7
30.0
14.8 29.8 22.3
20.0
20.0 39.8 20.2
10.0
28.4 24.1 35.0 13.4 37.0
-
26.0 22.8
-
20.0
40.0
60.0
80.0
100.0
120.0
140.0
160.0
歩行距離
39.9 34.7 32.5
図 5-4-1 出発地点からの距離と絶対角度の関係
28.9 40.3 39.3 36.6 33.9
表 5-4-2 回帰分析結果
22.7 30.3 36.2
32.8 42.4
0.4533828 0.205555963 0.199881363
標準誤差
8.242766948
33.0
観測数
30.8 37.1 38.9 16.2 35.6 38.5 33.5 31.6 36.7 24.7 35.1 27.1
1.0≧|R|≧0.7:高い相関がある 0.7≧|R|≧0.5:かなり高い相関がある
回帰統計 重相関 R 重決定 R2 補正 R2
32.7 24.6
0.5≧|R|≧0.4:中程度の相関がある 0.4≧|R|≧0.3:ある程度の相関がある 0.3≧|R|≧0.2:弱い相関がある
142
0.2≧|R|≧0.0:ほとんど相関がない
分散分析表 自由度 回帰 残差 合計
切片 X値1
変動 1 140
2461.165666 9512.048973
141
11973.21464
係数 21.81195623 0.116476766
標準誤差 1.601308282 0.019352715
分散
観測された分散比
有意 F
2461.165666 67.94320695
36.22386662
1.46201E-08
t 13.6213348 6.018626639
P-値 1.97011E-27 1.46201E-08
下限 95% 18.64608162 0.078215383
上限 95% 24.97783083 0.154738149
下限 95.0% 18.64608162 0.078215383
上限 95.0% 24.97783083 0.154738149
47.0 8.3 31.5 35.3 33.9 30.0 30.2 31.4 33.8 46.8 35.5 46.7 30.2 28.4 27.0 42.8 39.0 30.2 51.4 41.5 25.9 39.5 43.8
37.1 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 101.7 102.4
51.0
104.2
31.2 30.9
106.5 106.8 108.3 108.6 108.7 109.0
28.9
28.9 35.2 28.1 31.8 28.0
分析と考察
60
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー5 連絡通路が絶対角度に与える影響
表 5-5-1 連絡通路に関する方向指示地点における絶対角度 連絡通路
1つ前
連絡通路以外
全体
37.3
30.8
28.2
1.21
学内
39.3
32.6
29.3
1.20
学外
35.0
28.8
26.9
1.22
男性
37.8
33.3
29.1
1.14
女性
34.6
27.4
26.8
1.26
高得点
38.8
33.5
30.0
1.16
低得点
39.3
32.4
27.8
1.21
連絡通路を通過直後の方向指示地点、その 1 つ前の方向指示地点、 連絡通路を通過直後以外の全ての方向指示地点における絶対角度を分
連絡通路/1つ前
析し、被験者の属性ごとにまとめたものが表 5-5-1 である。以下、被 験者の属性ごとに分析結果を見ていく。 学内被験者と学外被験者を比較してみると ( 図 5-5-1)、通路直後 の絶対角度はいずれの場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点に おける絶対角度より大きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.20%、1.22% となり、学内被験者の方が学外被験者より低かった。 男性と女性を比較してみると ( 図 5-5-2)、通路直後の絶対角度はい
45.0 40.0
ずれの場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点における絶対角度
35.0 30.0 25.0
学内 学外
20.0 15.0
より大きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.14%、1.26% と なり、男性の方が女性より低かった。 方向感覚質問紙の得点結果で分類した高得点グループと低得点グ
10.0 5.0
ループを比較してみると ( 図 5-5-3)、通路直後の絶対角度はいずれの
連絡通路
1つ前
連絡通路以外
方向指示地点
場合も 1 つ前、その他全ての方向指示地点における絶対角度より大 図 5-5-1 学内被験者と学外被験者の比較
きくなった。1 つ前からの増加率はそれぞれ 1.16%、1.21% となり、 高得点グループの方が低得点グループより低かった。
40.0
35.0
30.0
25.0 男性
20.0
女性
15.0
10.0
5.0
連絡通路
1つ前
連絡通路以外
方向指示地点
図 5-5-2 男性と女性の比較
45.0 40.0 35.0 30.0 25.0
高得点 低得点
20.0 15.0 10.0 5.0 連絡通路
1つ前
連絡通路以外
方向指示地点
図 5-5-3 方向感覚質問紙の得点グループごとの比較
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
61
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー6 イメージマップの分析
方向感覚測定歩行実験において被験者に描かせたイメージマップの 得点化を行なった。得点化は以下の要領で行なった。
・正しい経路上にある方向指示地点の数を各経路の満点とする。
・誤った経路を描いた場合、誤った経路上にある方向指示地点の数を 減点する。
・正しい到着地点と異なる場所に到着地点を描いた場合、その地点と 正しい到着地点の最短経路上にある方向指示地点の数を減点する。
・減点の数が満点の数を超えた場合、被験者は歩行経路を把握できな かったものとみなし、E( エラー ) と表記する。
・経路によって満点の点数が異なるため、得点 / 満点 *100 を求め、 100 点満点表記で統一する。
得点化の結果は表 5-6-1 のとおりである。
表 5-6-1 イメージマップ得点化の結果 被験者No.
A-1上り
i_m_1
82.4
i_m_2 i_m_3 i_f_1 i_f_2 i_f_3
58.8 100.0 100.0 58.8 100.0
B-1上り 76.9 30.8 100.0 100.0 53.8 100.0
C-1上り 100.0 100.0 71.4 92.9 71.4 85.7
D-1上り 100.0 68.8 100.0 100.0 62.5 100.0
A-2下り 100.0 100.0 70.6 100.0 100.0 100.0
B-2下り 64.3 42.9 100.0 100.0 64.3 100.0
C-2下り 78.6 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
D-2下り
A-2上り
B-2上り
C-2上り
D-2上り
A-1下り
B-1下り
C-1下り
D-1下り
100.0 62.5 100.0 43.8 100.0 100.0
i_m_4
100.0
i_m_5 i_m_6 i_f_4 i_f_5 i_f_6
76.5 100.0 58.8 47.1 58.8
46.2 100.0 61.5 E 76.9 76.9
50.0 28.6 78.6 14.3 71.4 85.7
62.5 93.8 100.0 50.0 87.5 62.5
100.0 100.0 100.0 56.3 31.3 93.8
76.9 100.0 100.0 100.0 38.5 76.9
100.0 50.0 100.0 92.9 71.4 64.3
66.7 100.0 100.0 60.0 73.3 40.0
70.6 70.6 58.8 64.7 58.8 82.4
30.8 E E E 100.0 46.2
35.7 E E E 100.0 92.9
75.0 100.0 62.5 100.0 50.0 68.8
100.0 50.0 100.0 43.8 68.8 68.8
61.5 E 23.1 100.0 100.0 E
85.7 92.9 E E 57.1 57.1
40.0 E 46.7 40.0 53.3 60.0
o_m_1 o_m_2 o_m_3 o_f_1 o_f_2 o_f_3 o_m_4 o_m_5 o_m_6 o_f_4 o_f_5 o_f_6
52.9 76.5 E E E E
61.5 100.0 30.8 E 46.2 E
92.9 E E 21.4 64.3 E
93.8 68.8 37.5 81.3 E 18.8
100.0 E E 41.2 82.4 35.3
50.0 E E 42.9 28.6 14.3
100.0 85.7 E E 21.4 21.4
81.3 100.0 37.5 62.5 62.5 E
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
62
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
学内被験者と学外被験者の結果を比較したものが表 5-6-2 である。 学内被験者と学外被験者の標本の母平均は等しいという帰無仮説を立 てて差の検定を行なったところ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、 帰無仮説が棄却された ( 表 5-6-3)。つまり、学内被験者と学外被験者 のイメージマップの得点結果には差があるということが言える。 男性と女性の結果を比較したものが表 5-6-4 である。男性と女性の 標本の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったと 表 5-6-2 学内被験者と学外被験者の比較 学内 平均
ころ、5% 有意で P(T<=t) 両側 > αとなり、帰無仮説が採択された ( 表 5-6-5)。つまり、男性と女性のイメージマップの得点結果には差がな
学外 79.4
満点の数
43
45.1 12
1
28
エラーの数
いということが言える。 方向感覚質問紙の得点結果で分類したグループごとの結果を比較
表 5-6-3 学内被験者と学外被験者の差の検定
したものが表 5-6-6 である。高得点グループと低得点グループの標本 の母平均は等しいという帰無仮説を立てて差の検定を行なったとこ
F-検定: 2標本を使った分散の検定 変数 1
ろ、5% 有意で P(T<=t) 両側 < αとなり、帰無仮説が棄却された ( 表
変数 2
平均
79.38250781
45.10055585
分散
564.8013137
1311.53878
観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
96 95 0.430640193 2.70849E-05 0.712331527
96 95
有意水準α=0.05
5-6-7)。つまり、高得点グループと低得点グループのイメージマップ
P-値<α/2(0.025)
の得点結果には差があるということが言える。
→帰無仮説を棄却 分散は等しくない
t-検定: 分散が等しくないと仮定した2標本による検定 変数 1 平均 分散 観測数
変数 2
79.38250781 564.8013137 96
仮説平均との差異 自由度
45.10055585 1311.53878 96
0 164
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側
7.754349639 4.44498E-13 1.654198059
P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
8.88995E-13 1.974535735
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を棄却 差がある
表 5-6-4 男性と女性の比較 男性 平均
表 5-6-6 高得点グループと低得点グループの比較 女性
65.3
高得点
満点の数
33
59.2 22
エラーの数
15
14
平均
56.1
33 24
4 5
F-検定: 2標本を使った分散の検定
F-検定: 2標本を使った分散の検定
変数 1
変数 2
平均 分散
65.33201301 1279.507088
59.15105064 1171.341436
観測数 自由度 観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
96 95 1.092343401 0.333873038 1.403840599
96 95
有意水準α=0.05
平均 分散
P-値>α/2(0.025)
観測数 自由度
→帰無仮説を採択 分散は等しい
観測された分散比 P(F<=f) 両側 F 境界値 両側
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 2
81.93194489 472.2682752
56.07172484 891.3779474
40 39
40 39
0.529818218 0.025308727 0.586694249
t-検定: 等分散を仮定した2標本による検定 変数 1
変数 2
変数 2
65.33201301
59.15105064
平均
81.93194489
56.07172484
分散
1279.507088
1171.341436
観測数 プールされた分散 仮説平均との差異
96 1225.424262 0
96
分散 観測数 プールされた分散
472.2682752 40 681.8231113
891.3779474 40
t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
190 1.223301423 0.111365443 1.652913397 0.222730885 1.972530299
有意水準α=0.05 P-値>α/2(0.025) →帰無仮説を採択 分散は等しい
平均
自由度
低得点
57.4
18 0
表 5-6-7 高得点グループと低得点グループの差の検定
表 5-6-5 男性と女性の差の検定
変数 1
中得点
81.9
満点の数 エラーの数
有意水準α=0.05 P-値>α(0.05) →帰無仮説を採択 差がない
仮説平均との差異 自由度 t P(T<=t) 片側 t 境界値 片側 P(T<=t) 両側 t 境界値 両側
0 78 4.42905787 1.52318E-05 1.664625415 3.04636E-05 1.990847522
有意水準α=0.05 P-値<α(0.05) →帰無仮説を棄却 差がある
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
63
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
5ー7 考察
・アンケートによる方向感覚測定結果の分析
今回のアンケートによる方向感覚測定結果には、主観評価と客観評 価いずれの場合においても、性別の違いによる有意な差は認められな かった。つまり、人間の方向感覚は性別による違いよりも、個人の社 会環境の違いの方が大きく影響していると言える。しかし平均点はい ずれの場合も男性の方が高く、科学的な根拠が無いのにも関わらず世 間一般でよく言われる「男性の方が女性よりも方向感覚がある」とい う傾向が見られた。
・空間構成要素の種類と方向感覚の関係
分析により、上下移動が相対角度に与える影響がその他の要素に比 べて大きいことが分かった。『上下方向の移動を伴う経路探索に関す る研究
文 9)
』は、「複数階にわたって移動する場合、経路は 3 次元的
に連続して捉えられるのではなく、各階平面上の経路が別々に記憶さ れ、それらが階段などによる上下方向の移動の地点で連結されている と考える。」、「したがって、1 つの階での経路の終点と次の階の経路 の始点とを結ぶ上下移動の際に上下階の平面が正しく関係づけられな いと迷うことになる。」、「上下 2 つの階の平面が上下移動の連結点を 中心に回転したり、また、水平方向にずれて捉えられたりすることが、 複数の階にわたる経路探索を困難にしていると考える。」としている。 今回の実験により、複数階にわたる移動は、同一平面上における移動 よりも方向感覚が失われやすいということが裏付けられたと言える。 空間構成要素の種類と相対角度の関係を人間の属性別に見てみる と、空間の経験による属性の違いよりも、性別や方向感覚質問紙の得 点結果による属性の違いに大きな差が見られた。特に、差の検定によっ て有意な差が認められたのは曲折に関する要素の場合であった。つま り、方向感覚の良い人と悪い人の違いは主に、経路の曲折時に正しく 方向感覚を保てているか否かによるということが言える。
・2 つの要素の組み合わせと方向感覚の関係
1 つの要素で分析した際には上下移動の後の相対角度が大きくなる ことが分かったが、2 つの要素を組み合わせた場合でも、上下移動が 組み合わされていれば相対角度が大きくなることが分かった。 曲折同士の組み合わせの場合、同じ向きの組み合わせの方が違う向 きの組み合わせの場合よりも相対角度が大きくなることが分かった。 これは前者は 1 つ目と 2 つ目の曲折で生じた角度のズレが同じ方向 に加算されるのに対し、後者は 2 つ目の角度のズレが 1 つ目と反対 方向になるため相殺されるからだと考えられる。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
64
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
・出発地点からの距離と絶対角度の関係
分析により、出発地点からの距離と絶対角度の間には中程度の相関 があることが分かった。つまり出発地点からの距離が長くなればなる ほど、方向感覚の喪失も大きくなることが分かった。
・連絡通路が絶対角度に与える影響
今回、連絡通路が絶対角度に与える影響を調べようとした背景には、
1) 連絡通路は今回実験に用いた経路において外部の視覚情報を得る ことができる唯一の場所であるため、その視覚情報を手がかりに方 向感覚の維持 ( あるいは回復 ) の助けとなっているのではないか
2) 連絡通路は別々の建物間の移動に使われる場所であるため、方向 感覚の喪失が起こりやすくなるのではないか
という、方向感覚について全く正反対の意味を持つ 2 つの仮説を確 かめたかったということがある。 分析の結果、連絡通路を通過直後の絶対角度はその他の方向指示地 点におけるものより大きくなることが分かり、つまり 2 つ目の仮説 の方が有力であったということが言える。しかし、1 つ前の方向指示 地点との増加率を被験者の属性ごとに比較してみると、空間の経験が ある学内被験者の方が学外被験者より小さくなっており、つまり、空 間の経験がある人の方が視覚情報を上手く取り入れて方向感覚の維持 に役立てているということも分かった。
・イメージマップの分析
今回の実験において、イメージマップは経路記憶を測定するために 描かせたものであり、直接方向感覚の測定とは関係がないと言えるか もしれない。しかし、方向感覚のある ( 正しく出発地点の方向を指示 できる ) 人でも、経路記憶が定かでないということがあり得るのでは ないかという仮説があったため、方向感覚と経路記憶の関係を確かめ るために行なったのである。 相対角度の結果は、空間の経験による属性の違いよりも、性別や方 向感覚質問紙の得点結果による属性の違いに大きな差が見られた。そ の一方で、イメージマップの結果は、性別よりも、空間の経験や方向 感覚質問紙の得点結果による属性の違いに大きな差が見られた。つま り、空間の経験による属性の違いは経路記憶に、性別による属性の違 いは方向感覚に、方向感覚質問紙の得点結果による属性の違いは経路 記憶と方向感覚の両方に、それぞれ大きな影響を与えていることが分 かった。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 分析と考察
65
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
モデル
Model
Six
6 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル
66
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
6ー1 モデル化
第 5 章での分析により、経路歩行時のある地点における方向感覚は、
性別・空間の経験・直前に通った空間構成要素の種類・出発地点 からの距離→方向感覚
と表すことができそうである。方向感覚は絶対角度の大きさを元に、 第 4 章でも述べた、± 25°以内のものを「正確」、± 50°以内のも のを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」とする 3 つのカテ ゴリーで表すことにする。そこで、
目的変数:絶対角度の大きさによる 3 つのカテゴリー 説明変数:性別・空間の経験・直前に通った空間構成要素の種類・ 出発地点からの距離
として判別分析を行なった。目的変数は質的変数であるため、次のよ うにダミー変数化を行なった。
± 25°以内(正確) :z=1 ± 50°以内(おおむね正確):z=2 それ以上(誤り) :z=3
説明変数のうち、性別、空間の経験、直前に通った空間構成要素の 種類は質的変数であるため、それぞれ以下のようにダミー変数化を行 なった。
・性別 男性:x1=0 女性:x1=1 ・空間の経験 あり:x2=0 なし:x2=1 ・空間構成要素 90°の曲折:x4=1 45°の曲折:x4=2 上り移動 :x4=3 下り移動 :x4=4 連絡通路 :x4=5
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル
67
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
判別分析の結果、判別的中率が 43.6% となり ( 表 6-1-1)、今回の 分析で得られる線形判別関数で方向感覚を測定するのは不適切である と判断した。 そこで、絶対角度の大きさによる目的変数のカテゴリーを、± 50° 以内のものを「おおむね正確」、それ以上のものを「誤り」とする 2 つに絞り、再度判別分析を行なった。目的変数のダミー変数は次のと おりである。
± 50°以内 ( おおむね正確 ):z=1 それ以上 ( 誤り ) :z=2
判別分析の結果、判別的中率は 62.6% となり ( 表 6-1-2)、次のよ うな線形判別関数が得られた。
z � �0.670 x1 � 0.663x 2 � 0.224 x 3 � 0.023x 4 �1.488 x1 に性別、x2 に経験、x3 に要素の種類をそれぞれダミー変数化し たもの、x4 に距離を代入して得られる判別得点 z により、その地点 における方向感覚が次のように測定できる。
z < 0:おおむね正確 z > 0:誤り 表 6-1-1 目的変数が3つの時の判別分析結果 固有値 関数
分散の %
固有値
累積 %
表 6-1-2 目的変数が2つの時の判別分析結果
正準相関
1
0.081
98.3
98.3
0.274
2
0.001
1.7
100.0
0.038
固有値 関数
標準化された正準判別関数係数
固有値
1
分散の %
0.068
100.0
累積 % 100.0
正準相関 0.252
関数 1
2
性別
-0.316
0.262
経験
-0.356
-0.392
要素
0.352
0.783
距離
0.834
-0.400
標準化された正準判別関数係数 関数 1 性別 経験 要素 距離
正準判別関数係数
-0.330 -0.330 0.301 0.855
関数 1
2
性別
-0.642
0.532
経験
-0.717
-0.789
要素
0.262
0.584
距離
0.022
-0.011
-1.531
-0.499
(定数)
正準判別関数係数 関数 1 性別 -0.670 経験 -0.663 要素 0.224 距離 0.023 (定数) -1.488 標準化されていない係数
標準化されていない係数 分類結果 予測グループ 方向感覚 元のデータ
度数
%
正確
おおむね
誤り
合計
正確
508
0
319
926
おおむね
283
104
252
639
誤り
83
41
220
344
正確
54.9
10.7
34.4
100.0
おおむね
44.3
16.3
39.4
100.0
誤り
24.1
11.9
64.0
100.0
分類結果 方向感覚 元のデータ
判別的中率:43.6%
度数 %
ほぼ正確 誤り 正確 ほぼ誤り
予測グループ ほぼ正確 誤り 969 118 61.9 34.3
596 226 38.1 65.7
合計 1,565 344 100.0 100.0
判別的中率:62.6%
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 68
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
6ー2 モデルの検証
ここでは、6-1 のモデル式から求められるあるサンプルの予測結果 と、実験被験者の実測結果を比較することで、モデルの検証を行なう。
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
まず、「空間の経験がない女性 (x1=1、x2=1)」という属性を持つ
G
サンプルの A-2 上り経路 ( 図 6-2-1) の各方向指示地点における判別 得点をモデル式より求め、各地点における方向感覚を予測した ( 表
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
6-2-1)。
UP
UP
次に、同じ経路を歩行した同じ属性の被験者の各地点における実測 値 ( 絶対角度 ) を、± 50°以内のものを「おおむね正確」、それ以上 のものを「誤り」として分類した ( 表 6-2-2)。
S
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
これらの予測結果と実測結果を比較してみると ( 表 6-2-3)、全部で
UP
48 個の実測結果のうち、31 個が予測結果と一致し、その的中率は 52
53
64.6% であった。つまりこのモデルによって、経路上のある地点にお
54
ける方向感覚をある程度高い確率で求められるということが確認でき 図 6-2-1 A-2 上り経路
た。
表 6-2-1 サンプルの判別得点と予測結果 方向指示地点No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
直前の要素
距離
曲折45° 上り移動 曲折90° 上り移動 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45°
判別得点
11.2 21.2 25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34 100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23
-2.12 -1.66 -2 -1.32 -1.43 -1.07 0.08 -0.5 -0.55 -0.38 -0.06 1 0.42 0.36 0.53 0.85
予測結果 正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 誤り 誤り 誤り
表 6-2-2 実測値とその分類 方向指示地点No.
直前の要素
距離
o_f_4 5.2 21.5
1 2
曲折45° 上り移動
11.2 21.2
3 4 5 6 7 8 9 10
曲折90° 上り移動 曲折90° 曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90°
25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34
12.6 6.8 17.4 6.7 23.9 45.3 30 33.9
11 12 13 14 15 16
曲折45° 連絡通路 曲折45° 曲折90° 曲折90° 曲折45°
100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23
24.1 26.8 17.7 46.8 73.2 80.4
正確 正確
o_f_5 45.2 0.5
正確 正確
o_f_6 3.2 10.5
正確 正確
正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確
3.1 2.2 1.9 31.7 67.9 52.3 39
正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確
22.6 63.2 22.6 10.7 46.9 45.3 51.5
正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り
正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り
47.9 55.6 69.3 86.7 38.3 29.2 19.4
正確 誤り 誤り 誤り 正確 正確 正確
63.9 44.1 50.8 43.7 29.8 26.2 10.4
誤り 正確 誤り 正確 正確 正確 正確
表 6-2-3 予測結果と実測結果の比較 距離 11.2 21.2 25.99 35.99 50.81 56.63 77.43 81.52 88.93 96.34 100.43 117.23 121.3 128.71 136.12 140.23
o_f_4
o_f_5
o_f_6
予測結果
正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り
正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確 正確 誤り 誤り 誤り 正確 正確 正確
正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 正確 誤り 正確 正確 正確 正確
正確 正確 正確 正確 正確 正確 誤り 正確 正確 正確 正確 誤り 誤り 誤り 誤り 誤り
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 モデル
69
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
結論
Conclusion
Seven
7 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論
70
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
結論
本研究により以下のことが明らかになった。
・空間構成要素のうち、上下移動が方向感覚に与える影響が大きい。 また、方向感覚の良い人と悪い人の差は主に経路の曲折時に生じて いる。
・経路上に 2 つ連続した曲折がある場合、2 つの曲折が同じ向きであ る場合の方が違う向きの場合よりも方向感覚を失いやすい。
・出発地点からの距離が長くなるほど、方向感覚を失いやすい。
・連絡通路を渡り、異なる建物に移動すると方向感覚を失いやすい。
・空間の経験がある人は、視覚情報を方向感覚の維持に役立てる。
・方向感覚が良い人でも経路記憶も良いとは限らない。方向感覚には 性別が ( 男性の方が良い傾向がある )、経路記憶には空間の経験が ( 経 験ありの方が良い ) 影響する傾向がある。また、方向感覚質問紙は方 向感覚だけでなく経路記憶を調べるのにも有効である。
・ある地点における方向感覚は次のモデル式で測定できる。
z � �0.670 x1 � 0.663x 2 � 0.224 x 3 � 0.023x 4 �1.488 x1:性別 x2:空間の経験 x3:直前の空間構成要素の種類 x4:出発地点からの距離 z < 0:おおむね正確 z > 0:誤り
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論
71
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
7ー2 展望
本研究では方向感覚に影響を与える要因について実験的に明らかに し、方向感覚を測定するモデル式を得ることができた。しかし、モデ ル式の精度は決して高いと言えるものではなかった。その理由として は、実験被験者の数に対して方向感覚の個人差が大きすぎたというこ とが考えられる。今回、可能な限り被験者を集めたつもりではあった が、今後より精度の高いモデルを作るためにはもっと多くのサンプル データが必要であると言える。 本研究の成果が、建築の設計段階においては迷いにくい空間作りの、 また、建物ができた後でもサイン計画などの役に立ち、世の中に方向 感覚を失いにくい空間が増えていくことを願ってやまない。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 結論
72
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Address of Thanks
謝辞 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞
73
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
謝辞
修士論文を書くにあたり、たくさんの方々にお世話になりました。 この場を借りて、皆様に感謝の言葉を述べさせていただきます。
渡辺仁史先生 : 先生には研究室会議においていつも的確なアドバイスをいただきまし た。研究以外でも、夏の旅行の際には「石垣島の歩き方」を伝授して くださり、おかげ様で一生の楽しい思い出を作ることができました。
D 以上のみなさま : 林田先生は我等が行動モデルゼミのボスとして、いつでも親身に相談 に乗ってくださいました。 長澤さんはいつでも相談に乗ってくださり、その都度的確なアドバイ スをくださいました。 遠田さんは同じゼミではないのにも関わらず、困った時にはいつでも 相談に乗ってくださいました。また、研究室のメンテナンスに尽力さ れている姿にはいつも頭が下がる思いでした。
同期のみんな : 浅野くん、小川くん、大竹さん、角方さん、小坂さん、中村くん、松 井さん、横石さん、横尾くん。 みんなのおかげで楽しい学生生活を過ごすことができました。みんな と同期で本当に良かった。 万博調査や歌舞伎町で数々の伝説を残した、オガ純、レーシ。いつも 楽しい時間をありがとう。 レーコ。忙しい中、被験者たくさん集めてくれて本当にありがとう。
M1 のみなさん : 小沼くん、大河内くん、菊池くん、城戸さん、日下部さん、簾藤さん。 みんな被験者やってくれてありがとう。 特に徹は学外被験者の紹介までしてくれて本当に助かりました。 実験中、麻木ちゃんが温かいお茶を差し入れしてくれた時、菩薩かと 思いました。あと、彼女が入れてくれたコーヒーの美味かったこと。
M0 のみなさん : 青羽くん、菊地くん、京尾くん、高村くん、増田くん、松本さん。 ゼミでお世話になりました。 まっすん。卒論生で唯一被験者やってくれたのがあなたです。 コウスケ。雑用頼んじゃって悪かったね。
実験被験者のみなさん : 尾島研の篠田くん。中高時代からの友人である串田くん、小林くん。
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞
74
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
シャルル・ド・ゴールで知り合った篠さんとそのお友達、高倉さん。 大竹さんのバイト仲間の内田くん、菅原くん、村本さん、渡邊くん。 菊池くんのサークルの後輩の加瀬さん、川村さん、出口さん。 遠いところ、わざわざ来ていただいてありがとうございました。本当 に助かりました。
その他 : 私生活を支えてくれた、研究室の先輩、中高時代の友達、大学時代の 友達、バイト仲間、地元仲間、家族 ............
ここまでこれたのはみなさんのおかげです。 本当にありがとうございました。
最後に。実験被験者になっていただいたみなさんへ。 優れた方向感覚の持ち主、ベスト 10 を発表します !
10 位 : 小林くん ( 学外 ) 09 位 : 日下部さん 08 位 : 城戸さん 07 位 : 内田くん ( 学外 ) 06 位 : 菊池くん 05 位 : 松井さん 04 位 : 小川くん ( 学内男性トップ ) 03 位 : 串田くん ( 学外 ) 02 位 : 渡邉くん ( 学外 )( 男性トップ ) 01 位 : 小坂さん
でした。 コサック、おめでとう !
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 謝辞
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方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Reference Document
参考文献 早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 参考文献
76
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
参考文献
1) 船橋國男 :「方向感」の保持ならびに代替経路探索に関する実験的研究 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 424 号 1991
2) 岸野網人ほか : 平面図の記憶特性と探索行動に関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.977-978 1993
3) 日色真帆ほか : 迷いと発見を含んだ問題解決としての都市空間の経 路探索 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 466 号 pp.65-74 1994
4) 宮本文人ほか : 校舎の曲がり方とスケッチマップから見た児童の空 間認知 小学校校舎の平面と児童の空間認知に関する研究 その 1; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.423-424 1994
5) 添田昌志ほか : 街路空間の視覚的特徴が経路認知に及ぼす影響 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 pp.1089-1090 1994
6) 林広明ほか : 避難経路の記憶に影響を与える建築的要因に関する研 究; 日本建築学会大会学術講演梗概集 1994
7) 横倉美奈子ほか : 地上と地下の空間認知構造に関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (E-1) pp.625-626 1996
8) 加納征子ほか : オートマトンモデルによる経路認知行動実態 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (E-1) pp.821-822 1999
9) 大野隆造ほか : 上下方向の移動を伴う経路探索に関する研究 ; 日本建築学会計画系論文報告集 第 516 号 pp.87-91 1999
10) 山本絹子ほか : 視覚情報による経路移動時の方位感覚の調整 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (D-1) pp.857-858 2001
11) 添田昌志ほか : 複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握に 関する研究 ; 日本建築学会大会学術講演梗概集 (D-1) pp.903-904 2004
12) 新垣紀子ほか : 方向オンチの科学 ; 講談社 2001
13) 村越真 : 方向オンチの謎がわかる本 ; 集英社 2003
14) 竹内謙彰:「方向感覚質問紙」作成の試み; 愛知教育大学研究報告 第 39 号 pp127-140 1990
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 参考文献
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方向感覚に影響を与える要因に関する研究
Material
Capter Two
資料編
第二部
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
方向感覚測定歩行実験に用いた方向指示板
0 12
110
100
90
80
70
60 50
350
190
0
180
10
170
20
160
15
30
0
40
14 0
0 13
0
33
0 21
200
340
2
0
20
32 0 31
0 30
23 0
0
290
280
270
260
250
24
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
方向感覚測定実験アンケート用紙
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
早稲田大学大学院 渡辺仁史研究室 修士二年 荻内伸彦
アンケート調査シート
◇お名前 :
◇性別 : 男 / 女
◇年齢 :
◇所属 : 学内 / 学外
◇あなたはご自身にどれだけ方向感覚があると思いますか。 とてもある
ややある
わからない
あまりない
全くない
HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
あなたの方向感覚についてお尋ねします。 それぞれの質問に対し、 自分に最も適したものに○をつけてください。
1. 知らない土地へ行くと、 とたんに東西南北がわからなくなる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
2. 知らないところでも東西南北をあまり間違えない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
3. 道順を教えてもらうとき 「左、 右」 で指示してもらうとわかるが 「東西南北」 で指示されるとわからない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
4. 電車 (列車) の進行方向を東西南北で理解することが困難。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
5. 知らないところでは自分の歩く方向に自信が持てず不安になる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
6. ホテルや旅館の部屋にいるとその部屋がどちら向きかわからない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
7. 事前に地図を調べていても初めての場所に行くことはかなり難しい。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
8. 地図上で自分のいる位置をすぐに見つけることができる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
9. 頭のなかに地図のイメージをいきいきと思い浮かべることができる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
5
10. 所々の目印を記憶する力がない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
5
HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
11. 目印となるものを見つけられない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
12. 何度も行ったことのあるところでも目印になるものをよく覚えていない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
13. 景色の違いを区別して覚えることができない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
14. 特に車で右折左折を繰り返して目的地に着いたとき、 帰り道はどこでどう曲がったらよいかわからなくなる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
15. 自分がどちらに曲がってきたかを忘れる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
16. 道を曲がるところでも目印を確認したりしない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
17. 人に言葉で詳しく教えてもらっても道を正しくたどれないことが多い。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
18. 住宅地で同じような家が並んでいると目的の家がわからなくなる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
19. 見かけのよく似た道路でもその違いをすぐに区別することができる。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
どちらとも言えない
あまり当てはまらない
全く当てはまらない
5
20. 2人以上であると人についていって疑わない。 非常によく当てはまる
やや当てはまる
5 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
<例>
あなたが歩いた経路を例に習って線で描いてください。 g また、 ゴール地点を で記してください。
g
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
分かる範囲で結構です。 さらに、 方向感覚を失ったと感じた場所があれば その範囲を囲ってください。
<1回目>
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
<2回目>
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
1F
UP
UP
UP
<3回目>
UP
UP
UP
UP
UP
<4回目> s
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
<例> g
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
<5回目>
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
<6回目>
UP
UP
3F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
2F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
1F
UP
UP
UP
<7回目>
UP
UP
UP
UP
UP
<8回目> s
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
3F
UP
2F
UP
1F
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
UP
s
HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
1. 歩行していただいた 8 つの経路を、 方向感覚を失いやすいと感じた順に並べて下さい。
失いやすい
失いにくい
2. 1. の回答のように感じた理由をお聞かせ下さい。
2. 経路の曲折 (45°) の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った
少し失った
どちらとも言えない
あまり失わなかった
全く失わなかった
あまり失わなかった
全く失わなかった
あまり失わなかった
全く失わなかった
あまり失わなかった
全く失わなかった
3. 経路の曲折 (90°) の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った
少し失った
どちらとも言えない
4. 上り移動の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った
少し失った
どちらとも言えない
5. 下り移動の直後、 方向感覚を失ったと感じましたか。 とても失った
少し失った
どちらとも言えない
6. その他、 方向感覚の喪失に関して気がついたことがあればお聞かせ下さい。
7. あなたが日常生活の中で方向感覚を失って (迷って) しまった体験談を具体的にお聞かせ下さい。 お時間の許す限り挙げていただければ助かります。
本日はお忙しい中、 ご協力ありがとうございました。 HITOSHI WATANABE LAB. WASEDA UNIV.
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
方向感覚測定歩行実験データ 被験者No. 方向指示地点名 正解角度
i_m_1 指示角度
i_m_2 絶対角度
指示角度
i_m_3 絶対角度
指示角度
52_6 52_7
250.7 247.4
248 253
2.7 -5.6
198 199.5
52.7 47.9
52_3 52_1
206.8 194.8
198 220
8.8 -25.2
194.5 206
12.3 -11.2
52_5 52_7 52_8
231.5 247.4 266.7
233 251 270
-1.5 -3.6 -3.3
203 218.5 242.5
53_1
293.9
262.5
31.4
53_2 53_5 53_8
295.3 300 303.9
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-30.7 -27.1 -19.1 7.9 -22.1 -5.1
D-2下り 213 225 236.5 230 220
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
被験者No. 方向指示地点名 正解角度
i_m_4 指示角度
i_m_5 絶対角度
指示角度
i_m_6 絶対角度
指示角度
i_f_4 絶対角度
54_6 54_5
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-12.6 -7.1
36 36
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A-1下り 45 32
54_2 54_1
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32.7 44.3
31 30
44.7 59.8
53 60
指示角度
i_f_5 絶対角度
指示角度
i_f_6 絶対角度
指示角度
絶対角度
-8.6 20.9
30 40
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49 44
-12.6 8.9
30 37
6.4 15.9
22.7 29.8
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15.7 19.8
55.5 60.5
20.2 29.3
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-18.8 -12.2
53_9
114
80
34
48
66
49
65
78
36
71
43
102
12
53_8 53_5
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110 96
5.6 25
56 103
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52_8
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100
28.3
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55.3
83
45.3
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16.3
107
21.3
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53_2 53_1
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52_7 52_6
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52_4
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223
52_7
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52_8
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54_1
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40.8
266
40.8
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-8.2
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54_1
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53_9 53_8
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C-2上り 261 235
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-31
1
31
-61
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6.4
311
-10.6
263
37.4
-1.7 22.8 36.1 -31.8 -34.3
210 205 240 198 221
6.3 27.8 -2.9 -1.8 -41.3
225 217 231 214 191
-8.7 15.8 6.1 -17.8 -11.3
230 230 230 230 184
-13.7 2.8 7.1 -33.8 -4.3
-52.5 -45.8
190 201
-37.5 -51.8
120.5 107.5
32 41.7
147 152.5
5.5 -3.3
182 167
7 -31.4 -18.4
160 220 230
-10 -69.4 -81.4
113.5 94 88.5
36.5 56.6 60.1
161 161 182
-11 -10.4 -33.4
155 150 160 133 164
-10.7 -3.9 -19.8 11.1 -14.1
208 139 70 100 110
-63.7 7.1 70.2 44.1 39.9
83.5 117 127 131 312
60.8 29.1 13.2 13.1 -162.1
182 200 184 210 147
-37.7 -53.9 -43.8 -65.9 2.9
D-2上り 40 25
-25.1 26.6
70 50
-55.1 1.6
35.5 55.5
-20.6 -3.9
29.5 21
-14.6 30.6
35 38 28
10 -23.1 -31.7
53 41 34
-8 -26.1 -37.7
178 -7 4
-133 21.9 -7.7
48 34 8
-3 -19.1 -11.7
-45.2 -51.7 -73.5
25 13 -10
-53.2 -43.7 -20
-16 -3 14
-12.2 -27.7 -44
-3 -14 -7
-25.2 -16.7 -23
-40.5 -37.2
-20 0
-9.5 -31.2
-32 -13
2.5 -18.2
-21 -15
-8.5 -16.2
-57.6
-16
-18.6
30 13.5 27 15
-64.8 -50.3 -65.6 -47.6
-40 -33 -48 -2
5.2 -3.8 9.4 -30.6
1 -10 -2 -22 -28
-35.6 -24.8 -34.8 -16.6 -4.6
-10 -7 -32 -18 -48
-24.6 -27.8 -4.8 -20.6 15.4
19
-49
6
-36
-40
10
86.5
-116.5
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
被験者No. 方向指示地点名 正解角度
o_m_1 指示角度
o_m_2 絶対角度
指示角度
o_m_3 絶対角度
指示角度
52_6 52_7
250.7 247.4
220.5 249.5
30.2 -2.1
230 251
20.7 -3.6
52_3 52_1
206.8 194.8
210 230
-3.2 -35.2
210 259.5
-3.2 -64.7
52_5 52_7 52_8
231.5 247.4 266.7
210 236.5 215.5
21.5 10.9 51.2
200 250 280
31.5 -2.6 -13.3
o_f_1 絶対角度
A-1上り 230 241
指示角度
o_f_2 絶対角度
指示角度
o_f_3 絶対角度
指示角度
絶対角度
20.7 6.4
270 260
-19.3 -12.6
210 240
40.7 7.4
270 234
221 215
-14.2 -20.2
240 224
-33.2 -29.2
229 220
-22.2 -25.2
180 190
-19.3 13.4 26.8 4.8
208 197 192
23.5 50.4 74.7
202 278 282
29.5 -30.6 -15.3
201 250 260
30.5 -2.6 6.7
215 260 276
16.5 -12.6 -9.3
53_1
293.9
250
43.9
290
3.9
259
34.9
251
42.9
270
23.9
220
73.9
53_2 53_5 53_8
295.3 300 303.9
240 259 262
55.3 41 41.9
270 260 289
25.3 40 14.9
255 247 265
40.3 53 38.9
265 231 210
30.3 69 93.9
246 280 265
49.3 20 38.9
240 290 310
55.3 10 -6.1
304.1
242
54_1
306.8
254.5
52.3
280
26.8
270
36.8
272
34.8
235
71.8
226
80.8
54_2
53_9
307.7
270
37.7
62.1
271
270
36.7
34.1
278
262
29.7
42.1
470
220
-162.3
84.1
286
275
21.7
29.1
255
250
52.7
54.1
54_5 54_6 goal
306.8 303.2 300.4
289.5 280 266.5
17.3 23.2 33.9
320 300 260
-13.2 3.2 40.4
283 296 304
23.8 7.2 -3.6
490 477 453
-183.2 -173.8 -152.6
300 330 340
6.8 -26.8 -39.6
320 299 284
-13.2 4.2 16.4
54_6
36.4
45
-8.6
50
-13.6
A-2下り 52
-15.6
60
-23.6
30
6.4
20
16.4
54_5 54_2
52.9 75.7
30 60
22.9 15.7
67 90
-14.1 -14.3
61 47
-8.1 28.7
40 80
12.9 -4.3
10 60
42.9 15.7
35 60
17.9 15.7
54_1
89.8
75
14.8
100
-10.2
39
50.8
70
19.8
80
9.8
50
39.8
53_9
114
90
24
120
-6
68
46
80
34
50
64
44
70
53_8
115.6
67
48.6
80
35.6
77
38.6
110
5.6
70
45.6
28
87.6
53_5 53_2 53_1
121 125.1 125.3
90 83 79
31 42.1 46.3
110 140 150
11 -14.9 -24.7
84 101 114
37 24.1 11.3
94 143.5 180
27 -18.4 -54.7
110 90 100
11 35.1 25.3
83 125 67
38 0.1 58.3
52_8
44.3
130
-1.7
121
128.3
84
52_7
129.3
80.5
48.8
90
39.3
131
-1.7
200
-70.7
94
35.3
55
74.3
52_4 52_3 52_7 52_5
128.3 124.7 129.3 132.1
99 107 115 104
29.3 17.7 14.3 28.1
140 90 80 100
-11.7 34.7 49.3 32.1
140 153 30 21
-11.7 -28.3 99.3 111.1
190 163 174 130
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150 140 40 74
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145 131 63 40
-16.7 -6.3 66.3 92.1
52_1
127.5
120
7.5
90
37.5
161
goal
149.5
135
14.5
50
99.5
171
52_7 52_8
14.9
20
-5.1 -27.7
50
-35.1
7.3
190
-61.7
74
54.3
75
53.3
-33.5
220
-92.5
20
107.5
236
-108.5
-21.5
177
-27.5
-40
189.5
169
-19.5
B-1上り 29
-14.1
0 -26
14.9 22.3
11 0
3.9 -3.7
15 30
-0.1 -33.7
-3.7
24
30
-33.7
10
-13.7
53_1
-28.2
15.5
-43.7
20
-48.2
20
-48.2
-80
51.8
-11
-17.2
53_3
-23.8
28
-51.8
-60
36.2
-32
8.2
-60
36.2
-20
-3.8
0 -60
-28.2 36.2
53_8 53_4 53_2 53_6 53_8 53_9
-29.5 -36.7 -30.7 -24.3 -29.5 -31.2
10 12 2 5 7 19
-39.5 -48.7 -32.7 -29.3 -36.5 -50.2
-10 -40 -50 -70 -10 -20
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-24 -40 -47 -60 -82 -92
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-17.5 43.3 79.3 175.7 -134.5 -121.2
54_1 54_2 goal
-34.6 -34.8 -30
14 12 -70
-48.6 -46.8 40
-30 -20.5 -30
-4.6 -14.3
-120 -114
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20 40
-54.6 -74.8
-50 -89
15.4 54.2
70 60
-104.6 -94.8
0
-98
68
60
-90
-71
41
44
-74
-10.7 -24.8
240 212
-23.7 -15.8
210 230
6.3 -33.8
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54_4 54_2
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221 230
-4.7 -33.8
B-2下り 227 221
3.3 -27.8
54_1
179.7
233
-53.3
230
-50.3
216
-36.3
230
-50.3
200
-20.3
203
-23.3
53_9 53_8 53_5 53_4 53_8 53_6
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53_2 53_1
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180 140
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110 220
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52_8
144.3
188
-43.7
110
34.3
96
48.3
200
-55.7
170
-25.7
50
94.3
52_7 goal
143.9 149.9
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-8.1 18.9
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52_6 52_8
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210 220
40.7 46.7
220 210
30.7 56.7
C-1上り 240 235
53_1
293.9
240
53.9
280
13.9
255
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250
43.9
257
36.9
53_3 53_8 53_9
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230 250
20.7 16.7
54_1
306.8
320
-13.2
300
6.8
350
-43.2
360
-53.2
260
46.8
329
-22.2
54_2 54_5 54_8 54_4 54_2
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285 315 275 290 220
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276 330 282 260 270
31.7 -23.2 24 50.6 37.7
280 337 260 294 287
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54_6 goal
303.2 300.4
309 307
-5.8 -6.6
390 390
-86.8 -89.6
280 280
23.2 20.4
296 276
7.2 24.4
210 320
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323 301
-19.8 -0.6
-8.6 17.9 5.2 -10.7 -25.6
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50 30 60 19 40
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20 40 70 26 43
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5.7
54_6 54_5 54_4 54_8 54_6 54_2
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50 45 59.5 30 53
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50 39 59 20 65 40
-13.6 13.9 -1.8 -3.7 -28.6 35.7
C-2下り 45 35 52 27 62
44
31.7
38
37.7
58
17.7
54_1
89.8
50
39.8
80
9.8
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15.8
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19.8
80
9.8
9 60
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53_9 53_8 53_3
114 115.6 117.4
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90 150 101
24 -34.4 16.4
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90 100 111
70
24 15.6 6.4
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53_1
125.3
84
41.3
180
-54.7
92
33.3
119
6.3
120
5.3
99
26.3
52_8 52_6 goal
128.3 125.3 149.5
107 108 119
21.3 17.3 30.5
190 179 160
-61.7 -53.7 -10.5
104 114 121
24.3 11.3 28.5
106 113 150
22.3 12.3 -0.5
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52_2 52_1 52_5 52_7 52_8
70.8 67.5 26.9 14.9 -3.7
44 60 46 55 35
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50 70 40 60 60
20.8 -2.5 -13.1 -45.1 -63.7
D-1上り 71 77 66 58 48
-0.2 -9.5 -39.1 -43.1 -51.7
90 101 50 28 41
-19.2 -33.5 -23.1 -13.1 -44.7
50 40 30 10 -10
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60 80 10 50 30
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-48.2 -20.7
53_8 53_9
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0 8 11
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17
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-50
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25
-59.6
54_6
-40.8
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-40 -40
5.2 -0.8
2 35
-36.8 -75.8
70 20
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-60 -4
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4 -23
-38.8 -17.8
54_5 54_4 goal
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-70 -64
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0
-120
90
-44
14
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D-2下り 230 217.5 240 222 245
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-60.7 -33.1 -22.1 -2.1 -6.1 -6.1
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編
方向感覚に影響を与える要因に関する研究
被験者No. 方向指示地点名 正解角度
o_m_4 指示角度
o_m_5 絶対角度
指示角度
o_m_6 絶対角度
指示角度
o_f_4 絶対角度
指示角度
54_6 54_5
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44 51
-7.6 1.9
A-1下り 50 40
54_2 54_1
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11.7 14.8
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53_9
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24
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29
53_8 53_5
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30.6 -9
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16.6 15
53_2 53_1
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52_8
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28.3
52_5 52_1
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100
32.1
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116
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57.5
52_3
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52_7 52_6
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o_f_5 絶対角度
指示角度
o_f_6 絶対角度
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絶対角度
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24
90
24
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60 50
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50 60
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90
38.3
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100
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-27.3
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52_1 52_5 52_7
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A-2上り 220 210 260
52_3 52_4
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-25.2 15
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40
109.5
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200
6.8
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52_7
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-5 37.4
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52_8
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53_1 53_2
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53_5
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53_8
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53_9
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-5.9
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5.1
54_1
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20.8
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54_2 54_5
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220
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4.3
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-11.7
54_6 goal
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54_4
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230
-13.7
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B-1下り 230
54_1
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198
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220
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210
-30.3
228
-48.3
198
-18.3
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52_8 52_7
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52_7 52_8
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B-2上り 40
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54_1 54_2
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-20
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-30
76
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-50
20
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54_2 54_1
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53_9
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53_1
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130
-4.7
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39.8
95
52_8 52_6 goal
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52_6 52_8
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C-2上り 220 210
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220 210
53_1 53_3 53_8 53_9
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C-1下り 50 70 80 40 30
54_1 54_2 54_6
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282 274 301
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-12.2 -18.3 -35.8
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53_9 53_8 53_5
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180 190
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207 202
-54.5 -52.8
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goal
120
149.9
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52_7 52_3 52_4
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-20
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135
14.9
166
-16.1
D-2上り 30 20
-15.1 31.6
20 20
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52_7 52_8
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31 8
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53_1
-28.2
-22
-6.2
-30
1.8
30
-58.2
53_2 53_5 53_8 53_9
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54_1
-34.6
-37.5
2.9
-25
-9.6
-30
-4.6
54_2 54_5 54_8 54_4 goal
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-0.8 -8.8 18.4 9.4 21
-40 -30 10 -10 -20
5.2 -6.8 -48.6 -22.6 -10
早稲田大学大学院理工学研究科 渡辺仁史研究室 2006年度 修士論文 資料編