空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
はじめに 情報化社会などと言われるようになって久しい。 私の所属しているゼミは、情報化建築という言葉を冠して いる。 私が建築を学びたいと思ったのは、 「育った家が人をつく る」という考えのもとである。 建築における情報としては、 「環境」に対する「意味」、 「空間」に対する「機能」、「モノ」に対比される「コト」で あると考え、その相互関係とそれが人に与える影響につい て興味を持っていた。それは今現在よく耳にするデジタル な意味での「情報」とは違った意味でのアナログな「情報」 である。 このゼミにで学び始める前は、デジタルな「情報」に関 することはどこか向こう側のことという認識があり、情報 化社会だと繰り返すテレビや新聞を見ても自分を取り巻く 環境のことだという認識は薄かった。 それでもここ数年、インターネット、ケータイ電話や suica、音楽プレーヤーなどの開発、発展と普及は確実に私 たちの生活を変え、次々と新しい技術、概念が生まれている。 社会が新しい時代を迎えようとしていることは確かな事実 であろう。 農業革命、産業革命に続く情報革命という言葉で現代の 波が語られることがある。かつての革命の際に重要だった のは当時の大きさでの社会全体を包括するシステムだった。 現代社会で情報化とともに豊かな生活の実現を目指すな らば、何か大きな枠組みが必要であり、デジタルとアナロ グの情報は統合されていくべきであると、漠然とそんなこ とを考えていた。
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空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
目次 はじめに
3 1 研究目的 4 1-1 研究目的 5 1-2 用語の定義 6 2 研究背景 7 2-1 研究背景 8 2-2 ICF の現状と課題 12 2-3 情報化建築 20 3 研究方法 21 3 研究フロー 22 4 実験 23 4-1 実験概要 28 4-2 実験結果 60 4-3 分析概要 63 4-4 分析結果 82 4-5 考察 86 5 生活機能の把握と ICF 87 5-1 ICF コーディングと住宅 89 5-2 ICF 活用に向けて 90 5-3 アンビエント社会と ICF 91 謝辞 92 付録 1参考文献 ・ 参考資料 2資料:データ
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研究目的
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>>> 研究目的
1 研究目的 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究目的
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>>> 研究目的
1-1 研究目的 本研究では、住宅内の日常生活における動作を、荷重を 媒介として簡易的に測定、分析することで、動作や身体状 況を推定する手法を導くとともに、ICF を用いて情報化建築 の社会における新しい在り方を提案することを目的とする。
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研究目的
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>>> 研究目的
1−2 用語の定義
・ICF ICF とは、WHO( 世界保健機関 ) が、人間の生活機能と障 がいを記述する「共通言語」とするため 2001 年に発表し た、国際生活機能分類(ICF、International Classfication of Functioning,Disability and Health) のことであり、アルファ ベットと数字からなるコードで表記される。
・ ひずみゲージ ひずみゲージ (Strain gauge) またはストレインゲージはひず みを測定するための力学的センサである。荷重計にも用い られる。 薄い絶縁体上にジグザグ形状にレイアウトされた金属の抵 抗体 ( 金属箔 ) が取り付けられた構造をしており、変形によ る電気抵抗の変化を測定することによりひずみ量に換算す る。 被測定物が変形すると、ひずみゲージも同率で変形する。 ひずみゲージの細い金属抵抗体は、伸びにより断面積が減 るとともに長さが長くなり、その結果抵抗値が増える。こ れを測定に利用する。 この抵抗変化は微小であるため、その検出にはブリッジ回 路が使用される。通常、ストレンアンプ(ストレインアンプ) と呼ばれるブリッジ回路と電流増幅器を備えた機器と組み 合わせて測定する。
・ 荷重 荷重とは、力学において、物体の 2 点間に触れるところで 発生する力のことである。本論文の場合、この2点とは建 築とそこに触れている人体である。
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研究背景
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>>> 研究背景
2 研究背景 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究背景
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>>> 研究背景
2-1 研究背景 2001 年の情報通信白書では、情報技術を21世紀の課題 (少子高齢化、グローバル化、生活の多様化、環境問題への 対応)の鍵を握る技術と位置づけ、新しい情報通信サービ スの登場に期待を寄せた。 建築学においてもユビキタス建築という形で情報技術を 取り込んだ実験住宅や技術開発が様々な場所で行われ、実 用化に至っている例も多数存在する。 しかしその多くは建築の中だけで完結しているものがほ とんどであり、情報ネットワーク社会という部分では建築 学が他分野と連携して成すべきことはまだあるように思う。 そんな中、ユニバーサルデザインが叫ばれている高齢化 社会の中にあって、誰もが平等にサービスを受けられる社 会を目指し、様々なシステムが検討されている。 同じく 2001 年、世界保健機構(WHO)に国際障害分類 (ICIDH)の改訂版として発表した国際生活機能分類(ICF)も、 今後の活用が注目されている一つである。 あらゆる生活情報を少ない情報で ( アルファベット+4〜 6桁の数字)記述することが可能であり、近年発達著しい 携帯情報端末と組み合わせれば、様々な場面で迅速な1to 1のサービスマッチングが可能となる。都市レベルで浸透 させシステム化することができれば、すべての人が ICF と いう体系の中でストレスを感じることなく生活の質を高め ることができるであろう。 しかしながら、ICF の分類数は 1500 もあり、その項目す べてを一つ一つチェックしていくことは膨大な時間と作業 量を要し、また刻一刻と変化していく健康や生活形態に合 わせ、何度もその作業を行う必要がある。 今後 ICF が広く浸透し、その活用に至るには、様々な業 界の人間が現在利用可能な技術を駆使し、アンケートや問 診なしに個々人のコードを決定、集積させられるシステム の構築が望まれている。
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研究背景
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>>> 研究背景
2-2 ICF の現状と課題 現在国内での ICF の活用に至ろうとしているものについ て大きく二つあげられる。一つは教育、もう一つは介護 ・ 福祉である。 健康状態
かかりつけ医等との連携・看護
教育 教育においては障がいをもった児童の教育やそれを取り 巻く学校全体の教育について ICF の概念を評価し、教育の 身体構造
参加
能力
実行状況 (できる活動) (している活動)
生活機能
活動
心身機能
カリキュラムにそうした概念を取り入れようとする意味合 いが強い。 ○○だからできないとするのではなく、活動 ・ 参加(学 校生活)はあらゆる相互作用の上に成り立つのであり、そ
働きかけ 家族 友人 環境因子
授業の工夫
意識の変化を促す 個人因子
パーテーション、等
れぞれの個性にあった環境が存在するとし、障がいという 概念の縮小を目指すものや、不登校児などの教育になにが 有効かを思考するツールとして、我が国でも研究や実践が 進められている。
他生徒の理解 職員研修
なお、世界的にも教育に概念が比較的受け入れられ易 く、その結果自我発達や児童特有の分類が存在することが 指 摘 さ れ、ICF を 補 完 す る 目 的 で ICF-CY(ICF-version for
図2. 1 教育における ICF
Children & Youth) が開発され、2006 年 WHO-FIC チュニス 会議において正式に承認された。 ICF 本体に対して、237 項目の変更がなされ、内訳として は、3桁レベル(第2レベル)での 99 項目の追加と 28 項 目の削除、4 桁、5桁、6桁レベルでの 110 項目の追加、となっ ている。 なお、次のような視点から、策定作業は行われた。 ・児童青年期固有の内容を新しいコード番号を付けて追加 した。例)口を使った遊び ・児童青年期にとって適切でない内容は除かれた。例)閉経 ・ 児童青年期にかかわる人たちにとって、わかりやすく、使 いやすいような定 義にした。 ・児童や青年期にふさわしいもの例示を採用した。 ・ 含まれるもの、除かれるものの定義や基準を工夫し、保護 者や保健専門職、 教師、その他の子どもにかかわる専門職 に使いやすいようにした。
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研究背景
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>>> 研究背景 福祉 福祉においては 2003 年4月、介護保険制度発足後初の介 護報酬見直しが行われたが、 「在宅重視と自立支援」を「個々 の利用者のニーズに対応したサービスの質の向上」で実現 するという基本的な考え方に立ち、リハビリテーションに 関してもその方向で大幅な改正が行われた。 健康状態
その最も大きな特徴が、ICF の基本概念が全面的にとり入れ
かかりつけ医等との連携・看護
られたことであった。
介護
「活動」向上訓練
1 共通言語 活動
身体構造
能力 実行状況 (できる活動) (している活動)
参加
生活機能
心身機能
ICF モデルは「リハビリテーション実施計画書」に全面的 にとり入れられ、異なる領域の専門家同士の、また専門家 と利用者 ・ 患者 ・ 家族との、そしてそれらの人々との行政 等との間の「共通言語」として役立ち、利用者 ・ 患者 ・ 家
機能回復訓練
社会参加促進・支援
基本動作訓練
福祉用具
物となっている。
(歩行補助具等) 環境因子
住宅改修
族も含めたチームワークと相互理解のための活用を助ける
個人因子
装具、等
ケアプランの質 ケア・リハビリテーションの質
2 利用者 ・ 患者の全面的把握 ・ 理解のためのツール ICF のもう一つの重要な目的は、利用者 ・ 患者の生活機能 の全面的 ・ 構造的な把握のツールとして役立つことである。 それは、利用者 ・ 患者の隠れたプラスの面を開発することで、 問題解決の前提ともなる。このような生活機能についての
図 2. 2 福祉における ICF
全面的把握 ・ 理解は、一人ひとりの利用者 ・ 患者の個別性 を尊重する個別的リハビリテーションの前提条件である。 3 明確な定義 上記の改正の際、 「リハビリテーションは患者の生活機能 の改善等を目的」として「実用的な日常生活における諸活 動の自立性の向上」のために行われるものと規定された。 これは、ICF の基本概念によるリハビリテーションの明確な 定義と言える。 すなわち、リハビリテーションは、しばしば誤解されて いるように「心身機能 ・ 身体構造」の改善のみを目指すも のではなく、 「活動」と「参加」を含めた包括的な「生活機能」 全般の向上を目的とする物であり、そのなかで特に実用的 な「活動」の向上が中核を占めるという考え方である。 これは従来のリハビリテーションに関する種々の見方を ICF モデルに立って集大成し総合化したものであり、総合的 なリハビリテーション概念の確立とみることができる。
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研究背景
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>>> 研究背景 コーディング ICF の利点には、共通言語としての機能があり、その機 能を発揮させるための活用には様々な方法が考えられる。 前項までに述べた ICF の活用は概念的なものの理解と思 考ツールに終始しているが、本来 ICF 体系はすべての人に 適応されうるべきであると考える。 コーディングに関する研究は ICF に関して国際的に最も 重要なテーマの一つであり、最大の課題である。 また、電子化という目標も ICF を浸透させる上で重要な ことだと考えられているが、自分でチェックリストをデー タ化するか、現在 web サイト上で提供されているアンケー トに答えることでしか、自分の ICF 情報を電子化すること はできない。 最近では共通言語としての機能を意識した研究報告は複 数見られ、既存の抽象的な概念(例えば、社会改良や健康 など)を ICF の枠組みによって整理・構成して表現するこ とでより具体化していく研究が進められてきている。 しかし、やはり従来の研究に見られるような測定・評価 の枠組みとして ICF コードを用いる研究が依然として多く、 その際、すべての ICF コードを用いるわけではなく、調査 や研究の趣旨に照らして任意に抽出した ICF コードで測定・ 評価を行っている。しかしながら抽出される ICF コードに 関しては必ずしもコンセンサスが得られているとは断定で きない場合もあり、上記の概念整理の枠組みとしての活用 も含め、ICF の 1,424 項目にのぼる項目から抽出すべき項目 を選択する際の妥当性には課題が残されている。もちろん 心理学 ― カルテ ― 形態素解析 ― IC Fコード 建築学― 空間利用 ― モニタリング ― IC Fコード
ICF の項目すべてを用いることは非効率的であり現実的では ないため、実際的な活用においては収斂された項目群に括 る必要があるが、その際の妥当性に関しては十分な配慮が 要求されると考えられている。
図 2. 3 心理学と建築学
共通言語としての機能を意識したものが具体的なコー ディングについての研究であるが、国内で報告されている ものはまだ臨床心理における事例を含めわずかしかない。
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研究背景
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>>> 研究背景 ここで ICF の目的について整理してみよう。 ・健康状況と健康関連状況、結果、決定因子を理解し、研究 するための科学的基盤の提供。 ・健康状況と健康関連状況とを表現するための共通言語を確 立し、それによって、障害のある人々を含む、保健医療従 事者、研究者、政策 立案者、一般市民などのさまざまな 利用者間のコミュニケーションを改善すること。 ・各国、各種の専門保健分野、各種サービス、時期の違いを 超えたデータの比較。 ・健康情報システムに用いられる体系的コード化用分類リス トの提供。 ここからわかる通り、現在大きく二つある ICF について の活用の流れ(概念の利用と共通言語としての活用)は、 結局のところ一つであり、どちらに活用するのかという議 論は、順番の問題であると断言できる。 現代社会では競争が質を高める時代が続いたため、他職 種、他業界との関わりは薄い。しかし本当により良い社会 を実現するためには、相互のネットワークは不可欠であり、 その媒介として ICF 体系の利用が考えられる。 情報化が進んだ近年、建築学を含め様々な分野、業界に 情報化の波が押し寄せた。 建築の分野ではユビキタス住宅といった例に代表される センサを用いた電子情報技術との融合が挙げられる。 その技術を、本質はアナログでありながら洗練された概 念を備えた ICF という情報に活かし、その大系をもって環 境問題や高齢社会に対応していく。これは建築業界を含め たこれからの社会全体が、描いても良い未来予想図なので はないだろうか。
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研究背景
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>>> 研究背景
2-3 情報化建築 アンビエント社会とセンシング 現在までのIT革命を2段階に分けたとき、IT第1次 革命はインターネットイノベーションで特徴づけられ、対 象情報はメールや書類であり、ITは情報の共有とコスト の低下の役割を演じた。IT第2次革命における対象情報 は画像、音声、IDであり、ITは「いつでもどこでも情 報の受発信」を可能にし、ユビキタス社会の構築をめざし ている。 続く第3次IT革命がアンビエント社会の実現をめざす ものとされている。この社会では、ITが更に人間に近づき、 人間の感覚・知覚情 報や人間の集合体である社会に関す る情報を取り扱う。ITは人間や社会に安心・安全・快適 を提供することとなる。ここでは情報システムは適切に知 能を発揮し、自然のうちに人間に必要な情報を提供する。 ここで非常に難しいのが、情報システムが「知能を発揮する」 という部分である。ロボットの開発においても、人間の知 性の復元が最大の課題とされている。記憶に基づき、常識 に従って動作するだけならまだしも、人間は思考し、創造し、 そして自らのルールを破壊する。これらがどんなきっかけ によって、どういう経路で行われるか、一瞬のひらめきな のか、実は人間自身にもわかっていない。 技術、という点で進展が期待できるのは、センシングの 部分であり、アンビエント社会では、人間がいる環境と人 間に関する情報を扱うセンサが重要な役割をはたすことに なる。環境の情報とは、人間の快適感に関係する温度、湿度、 音響、光などの環境物理情報や安心・安全性を担保するセ キュリティ情報,その空間を支える構造体の安全性に関す る情報などである。人間に関する情報とは、人の心理や生 体に関する情報である。 ユビキタス社会とは、ユビキタス(どこにでも在る)と いうとおり、ITがあらゆるところに埋め込まれ、人間が 意識しないところで生活を安全にしたり便利にしてくれる 社会のことである。「どこにでもある」という意味で、どこ にいても携帯端末や家電をはじめ、インテリジェント化さ
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研究背景
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>>> 研究背景 れた身の回りのモノがネットワークでつながるコンピュー ティング環境でもある。
このユビキタス社会は「いつでも,どこでも,だれでも」 欲しい情報にアクセスできるようになるための仕組みの上 で成り立つ。例えば道路においては、ICタグを組み込ん だ道路基準点が情報アクセスのためのユビキタス空間情報 社会基盤ということになる。 そして、その次にくるアンビエント社会は、環境に溶け 込んでいる情報・コミュニケーションシステムに、そこに いる人間の行動や生体情報を無意識のうちに知らせるセン サが組み込まれることで、自律的な安心・安全をも提供す る社会となる。 センシングによるさまざまな情報が互いにやりとりする ことで生活空間の状況を認識し、その状況に合ったサービ スを提供する。そのためにはモノや場所を識別・認識する 技術、情報を送る技術、人が情報を理解するのを支援する 技術、不正から利用者や機器を守る技術や制度などがバラ ンスよく組み合わされなければ成立しない。 子供や高齢者の安全の確保や街角における事故・急病時 の救急支援、地図ナビゲーションなどの情報提供など、そ の利用範囲は広く、まさに安全・安心・快適な社会を想像 させる。しかし、その基盤には、センシングがあることも 忘れてはならない。無作為にすべてを対象としてではある が、都市空間に入り込んだセンサにより情報が取得される のである。 ある意味で、街角の防犯カメラと同じ環境にさらされる ことになるが、安心・安全のためには、誰かに見守っても らうことが必要である。肉親など特定の「誰」ではなく、 社会として、センシング技術によって、「常に誰か」が見守 るためには、常に誰もを、センシングする必要があるので ある。 「監視」という言葉になると過剰反応してしまう面も あるが、「社会に包まれている」という認識が、アンビエン ト社会の実現には必要となるのかもしれない。 生活の高度化のための活用と、人間の尊厳を守る倫理的 な管理を両立させてこそ、真に安心できる社会となるので ある。要素技術の開発と並行して、こうした倫理面での整 備もあわせて必要になってくる。そこと ICF 体系を擦り合 わせる提案が本論文後半部の主旨である。
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研究背景
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>>> 研究背景 ユビキタス建築 建築学とは切り離すことができないものに居住空間や生
境界
活空間といった、個人のテリトリーがある。人は今までの 歴史の中で、生活形態を大きく変えながら生活してきた。
農業革命 産業革命
定住
農業革命、産業革命などがその契機に当たる。 ここで、第三の波を情報革命とし、縦軸を境界⇔ネット 遊動
ワーク、横軸を遊動⇔定住とするような座標平面を想定す れば、“農業革命” は第一象限から第二象限へ、“産業革命”
情報革命
は第二象限から第三象限へ、そして “情報革命” とは第三象 限から第四象限へのパラダイムシフトと位置づけることが できよう。符号が反転するということは、価値観も大きく
ネットワーク
図 2. 4 革命と生活形態
転換するということである。これは、J・ミッチェルが著し た『サイボーグ化する私とネットワーク化する世界』のあ とがきに示された図式であり、内容をわかりやすくするた めに簡略化されたものではあるが、この図式の明瞭性は今 後の情報社会を考える上で重要なヒントとなっていると私 は考える。 「ネットワークに接続しながら遊動すること」が 今後の生活形態となるのであれば、建築を含めた動くこと のないものがネットワーク化し、その中での役割を追求す る必要がある。 そうして到来するであろうユビキタス・コンピューティ ング社会の建築像を、 「ユビキタス建築」と呼ぶことがある。 前述の通り、「ユビキタス」とは「どこでも」という意味で あり、「アンビエント」とは完全に異なる考え方である。し かし建築に限って言えば、「ユビキタス建築」は「アンビエ ント」の考え方を内包していたと考えて良いだろう。
ユビキタス建築と従来の建築との大きな相違点は、「コン テクスト・アウェアネス」と、「ネット接続」であろう。 「コンテクスト・アウェアネス」は、状況(context)を 察知(a w a r e )するという意味で、空間の内外の環境と、 そこに居る人間や存在する物体の現状や時間的変化を、セ ンサーやネットワークを介してコンピュータが認識するこ 図 2. 5 個室化したネットワークから遊動化へ
とである。それを踏まえて、各所の機器に的確な制御を行 うための技術で、「第三の波」の著者、M. ワイザーが提唱 した「人間がコンピュータを意識せずに、自然にその機能
参考 『サイボーグ化する私とネットワーク化する世
を使用することができる」を実現するには、不可欠の技術 である。ただし、「自然にその機能を使用する」ということ
界』 ウィリアム・J. ミッチェル /NTT 出版 (2006) Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究背景
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>>> 研究背景 プロジェクト 研究機関 概要 (時期) TRON電脳住宅 電脳住宅研究会 空調、警報、照明、AV機器が協調動作する実験住宅 (1988-1990) Smart Room MITメディアラボ 家具や建材にコンピュータを組み込んで制御を行う (1988-) Easy Living マイクロソフト社 人の行動を追跡し、部屋の機器の制御と管理を行う (1999-) Aware Home ジョージア工科大学 生活行動を記録し、活発度を表示(高齢者行動支援) (1999-) Smart Space 慶應義塾大学 位置・状況検出、個人メッセージボード、自動図書入出管理ほか (1999-) STONE ROOM 東京大学 150㎡の実験システムを構築、位置情報センサー、通信デバイスほか (1999-) Sentient Computing AT&Tケンブリッジ オフィス内で個人へ位置依存サービスを提供する大規模な実証実験 研究所 (2001-) PAPI トヨタ&坂村健 コンテクストアウェアネス、ユビキタスコミュニケータ、環境負荷を減らす技術 (2004-)
図 2. 6 主要なユビキタス建築の研究例
は、 「人間の意思と無関係に機器の制御を行う」とは異なる。 空間を考えるプロが、おそらくその概念は知らずとも建築 というハードの特性上、ここにアンビエントの考えを内包 したのであろう。 ユビキタス建築の基礎技術には、コンピュータ、ソフト ウェア、ネットワーク、デバイスなどの技術領域があり、 極小コンピュータ、無線通信、IC タグや各種センサ、ヒュー マンインターフェースなどが、鍵を握る技術と考えられて いる。応用分野には以下のようなものがある。 ① BA(ビルディング・オートメーション 制御信号(プロトコル)の規格化が、部品ごとに最適な ものをアセンブリーすることを可能にし、性能向上と原価 低減が実現した。その方向は、IPv6 の登場でさらに進展し てゆく。また、IC タグが、建物や部材などの環境側にも、 その環境の中に居る人間や物体に貼り付けられ、複数機器 の協調制御や、必要な時に必要な箇所だけ、ユーザーの特 性や好みに合わせて運転する方式などが確立され、効率的 な施設や機器の管理と制御に貢献する。 ②高度情報通信環境 この領域では、無線ネットワークが焦点となる。無線ネッ トワークは、どこでもアクセスしやすくなるので、ユビキ タス・コンピューティングの情報環境の構築に適している。 しかし、混信や遺漏防止のため、電磁シールド技術やネッ トセキュリティに対する要求も高度化する。 ③ FM(ファシリティ・マネジメント) 建物が使われ始めてからの様々な情報が記録され、活用 度の低い空間、故障やロスの多発する箇所などが把握され、 改修や改善に役立っている。部材や機器の更新には、施工 段階の規格や仕様、購入先や単価などの情報も参考になる ため、施工段階と運用段階の情報システムをつなげること が望まれている。 ④セキュリティ この領域の主要な要素技術は、デバイス(センサー)と 生体認証、ネットワーク技術である。ここでも、制御信号 の規格化が進行しつつあり、部品(コンポーネント)や制
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研究背景
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>>> 研究背景 御方法の選択肢が広がり、自由な発想によって、新しいシ ステムを構築することに拍車がかかる。 ⑤テレコミュニケーション テレビ会議の普及は、企業の出張旅費を減らした。現在 では、自宅で英会話や塾を行うサービスも実用化している。 様々なコミュニケーションが、距離の壁を克服して実現し ており、今後は、テレ・ダイニングルーム、遠隔宴会場など、 新しい空間形態が登場するかもしれない。 ⑥環境演出 住宅の寝室用に開発した、段階的に部屋を明るくして、 気持ち良く目覚めさせる技術は、ホテルにも採用され始め た。人間の状況や特性に合わせて、照明や空調、映像や音 響を制御する技術は、様々な場面で本格化していくだろう。 ⑦医療介護 65 歳以上の高齢者の割合は、1990 年 12%、2005 年 20%、2020 年 29%と劇的に変化する。日本の半数の世帯 が要介護世帯となる日も遠くない。1人の患者や要介護者 を支える人数は、ますます減少する。予測制御やネット接 続で、的確な環境調節をしたり、遠隔から介護や医療を行 う技術開発が求められている。 ⑧その他 光ファイバーで、構造物の安全性を点検したり、地震 の揺れを察知して対応する技術、廃材を管理する技術など、 色々な分野の技術開発が進行している。 米 国 の 心 理 学 者 ア ブ ラ ハ ム・H・ マ ス ロ ー(1908 - 1970)は、人間の持つ欲求は、生理的欲求→安全への欲求 →社会的欲求→自我欲求→自己実現欲求といった形で低次 元の欲求から高次元の欲求へと5つの階層をなしており、 低次元の欲求が満たされてはじめて高次元の欲求へと移行 すると考えた(マスローの欲求五段階説) 。ユビキタス建築 は、これまでの生理的欲求や安全への欲求、経済性や利便 性を目指した建築から、社会的欲求、自我欲求、自己実現 参考 『ユビキタスは建築をどう変えるか』
欲求を実現するための建築への架け橋となるものである。
日本建築学会 / 彰国者(2007) Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究背景
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>>> 研究背景 情報としての荷重 「最も成熟した技術は、その姿を悟らせない。日常生活と いう織物の中に、自身を織り込ませており、その存在が認 識されないのだ。書くという技術を考えてみよう。多分、 それは最初の情報技術である。話し言葉を、象徴(シンボ ル)を用いて、長期間に渡って記録することによって、情 報が、個人の記憶力に制約されることから解放した。今日、 この技術は工業国ではどこにでも在る。」これは、1991 年に、 初めてユビキタス・コンピューティングという語が登場し た論文の冒頭である。書いたのは、当時ゼロックス社のパ ロアルト研究所コンピューターサイエンス研究部長だった マーク・ワイザー(1952 ~ 1999)であった。彼はここか らユビキタスコンピューティングを提唱し、コンピュータ の小型化、一般化を進め生活に浸透させていく。その波は 建築の分野にも及び、ユビキタス建築と呼ばれるものへと 繋がっていったことは先に述べた通りである。 しかし、コンピュータを内蔵させることだけが情報では ない。電子化されたものに囲まれた空間で生活した際に起 こる弊害についての研究もある。ワイザーの言葉通り、悟 らせないことが重要であるが、その究極として、すでに空 間に存在している情報を再認識することも必要であろう。 ノーバート ・ ウィーナーが著書『人間機械論』で語った サイバネティックスとは確率論的なコミュニケーション理 論である。20世紀以降、科学の命題は” 圧倒的な確率でお こる出来事は何なのか” を求めるものに変化した。それ以 前の厳密な法則性に基づいた科学における偶然性への対処 が確率論的な要素を取り入れる利点の一つであった。そし て、ここでのコミュニケーション理論とはあるコミュニケー ションを成立させる対象とその他外部環境を想定した場合、 ある対象は外部環境からの入力と出力を制御装置でコント ロールし外部へ適応していく。コミュニケーションの適応 段階においては動物も機械も人間も基盤の部分では変わり ないものとして取り扱った。 情報理論に大きな影響を与えたクロード ・ シャノンによ れば、情報は「不確実性を減らすもの」であり、彼はこの 立場から情報を通信における側面から工学的に分析した。
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研究背景
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>>> 研究背景 しかし、ウィーナーはその著において、情報を意味的、質 的というような哲学的、社会学的側面から分析し、人間の 社会における「サイバネティックス」的側面の設計を批評 的に展開した。 ノーバート ・ ウィーナーは、「コミュニケーションが情報 の交換にあるとすれば、情報は対象が外界に対して自己調 節及び調節行動によって外界に影響を及ぼしていく為に外 部と交換されるものである」と記している。 空間を利用することを建築と人とのコミュニケーション と捉えてみよう。ウィーナーの定義における「対象」を人、 外界を建築とすると、外部と交換されるものが情報となる。 その情報の一つとして、作用 ・ 反作用の法則により、力、 すなわち荷重を考えることができる。何気なく家で生活す る中でも、人が歩いてきしむ音、壁のへこみ、雨音など、 建築に荷重がかかることでは我々は様々な情報を得ている。 ひずみゲージを建築内に取り込むなど、昔から建築利用と 共に存在してきた荷重をセンシングの対象にすることで、 情報化建築としての一般性と可能性の拡大を試みた。
参考 『人間機械論』 ノーバート ・ ウィーナー / みすず書房 (1950) Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究背景
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>>> 研究背景 パッシブ型センサ付 RFID とひずみゲージの開発
建築施工の分野や応力測定に用いられてきたひずみゲー ジだが、戸田建設、太平洋セメント、沖電気工業(OKI)の 3 社は 16 日、コンクリート構造物施工管理・維持管理を使 用目的とする、パッシブ型センサ付 RFID を活用した「電源 と外部配線がいらないひずみ計測システム」の実用化試験 に成功したことを発表した。 電池を搭載しないパッシブ型ひずみセンサ付 RFID タグをコ ンクリート内部に埋め込むことにより、構造物に作用する さまざまな荷重や劣化によって生じる変位・変形を、外部 より電波を当てて非接触で測定することが可能となる。 パッシブ型ひずみセンサ付 RFID タグは、リーダライタか らの電波エネルギーを利用することから、電池寿命を気に せず計測が可能で、書換え可能な中容量のメモリに調査点 検結果の記録や、建設時の使用材料の記録なども残すこと が可能となっている。周波数は水分による干渉の影響が小 さい 13.56MHz 帯を使用し、コンクリート構造物に埋設し て使用することができる。 施工中の荷重や土圧などによる変形を、非接触で直接モ ニタリングすることで、施工における品質確保や完成後の 維持管理への活用が期待されている。 また、パッシブ型センサ付 RFID のコア技術を活用し、さ まざまなセンサに対応したセンサ付 RFID タグやセンサ対応 型リーダライタの開発を行うことで、建築に埋め込まれた タグが様々な空間情報、行動情報を記録することが可能と なる。
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研究方法
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 研究方法
3 研究方法 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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研究方法
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 研究方法
3 研究フロー
研究計画
現状調査
既往研究調査
センサ手すり作成・設置 実験 1
事例収集
実験 2 波形解析 分析 考察
システム提案
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実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
4 実験 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
4-1 実験概要 実験では、住宅内の様々な場所に設置されうる手すりに 日常生活でかかる荷重をひずみゲージを用いて測定、デー タ分析し、動作や筋肉の衰えなどの身体状況を推定するこ とが可能かどうかを明らかにすることを試みた。
図4. 1 手すり取り付け外観
2000
→
状態推定
→
動作推定
3000
ひずみゲージ
荷重
動作
→
システム
→
ICF
建築部位 手すり、壁、柱、 棚、階段 etc... 図4. 3 システム図
日時:10月(1人につき2日間) 被験者:3人 実験場所:55号館 N 9階 屋上へのドア手前のスペース 実験器具:手すり(直径 35mm、長さ 500mm)、
900
ひずみゲージ× 12( 結線 350 Ω )、計測器 (PCD-
図4. 2
300 共和電 業)、PC、インスタントシニア
実験場所簡易図面
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実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 センサ手すり 今回ひずみゲージで「荷重」という情報を得る建築部材
+Y
として「手すり」を用いたのは、ユニバーサルデザインとし ての「支え」の重要性を考慮してのことであるが、壁や棚等 の建築部材そのものがその機能を果たしてくれるような、ユ
+Z
ビキタスなバリアフリーが実現したとすれば、2章で述べた
+X
パッシブセンサを搭載することで、具体的な柱や壁などがこ の機能を果たすことも可能であろう。
B
A
B
A B
B
C
C’
C
C’ A’ B’ B’
C
C’ B’
A’ B’ A’
A
A,A’:X 軸方向検出 B,B’:Y 軸方向検出 C,C’:Z 軸方向検出 センサ手すり詳細図
図4. 4 センサ手すり詳細図
(出力+)
緑
ひずみゲージ
ひずみゲージ
ひずみゲージ
ひずみゲージ
赤
黒
(入力+)
(入力−)
白
(出力−)
識別
初期不平衡値 入力抵抗値 -6 (×10 ) (Ω)
出力抵抗値 (Ω)
絶縁抵抗値 (MΩ)
X
465
350.9
350.6
1000 以上
Y
-790
351.1
350.7
1000 以上
Z
-741
351.5
351.1
1000 以上
上記データはホイ-ストンブリッジにした常態の値 図4. 5 センサ手すり接続図
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実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 ICF コード
ICFコード
名称
発生しうる箇所・行動・場面
d4100
横たわること
ベッド、ソファー、リビング
d4101
しゃがむこと
和式便所、床、リビング、玄関(靴を履く)、ものを拾う
d4103
座ること
椅子、ソファー、ベッド、リビング、風呂
d4104
立つこと
横たわる、しゃがむ、座ることが行われた場合
d4105
体を曲げること
玄関(お辞儀、靴を履く)、ものを拾う、風呂
d4106
身体の重心を変えること
歩行しているとき、立っている時
d4150
臥位の保持
ベッド、ソファー、リビング
d4151
しゃがみ位の保持
和式便所、床、リビング、ベッド
d4152
ひざまずいた姿勢の保持
d4153
座位の保持
椅子、ソファー、ベッド、リビング、風呂
d4154
立位の保持
キッチン、玄関、男性用便所
d4200
座位での乗り移り
椅子→ベッド、車椅子→洋式便座など
d4201
臥位での乗り移り
d4300
持ち上げる
キッチン、玄関、リビング、風呂etc…
d4301
手にもって運ぶ
動線上(玄関→部屋など)、キッチン→テーブルetc…
d4302
腕に抱えて運ぶ
d4303
肩・腰・背に担いで運ぶ
d4305
物を置く
d4350
下肢で押すこと
椅子、テーブル、ドアなど
d4400
つまみあげること
キッチン、玄関、書斎、風呂
d4401
握ること
キッチン、ドア、書斎、持ち上げる、運ぶ動作の一部
操作すること
リビング(リモコン操作)、書斎(PC)、キッチン
d4403
放すこと
つまみあげる、握る動作が行われた場合
d4450
引くこと
ドア、椅子など
d4451
押すこと
ドア、椅子など
d4452
手を伸ばすこと
棚、椅子、テーブル、キッチンなど
d4453
手や腕を回しひねること
ドア、キッチン、リビングなど
d4500
短距離歩行
廊下など
d4501
長距離歩行
ウォーキングマシーンなどで例外的に発生
d4502
さまざまな地面や床面上の歩行
フローリング→絨毯→畳→庭など
d4503
障害物を避けての歩行
廊下など
d4550
這うこと
d4551
昇り降りすること
d4553
跳ぶこと 自宅内での移動
d465
用具を用いての移動
車椅子など
d5100
身体の一部を洗うこと
風呂、洗面台、キッチン、庭
d5101
全身を洗うこと
風呂
d5102
身体を拭き乾かすこと
d5200
皮膚の手入れ
化粧台、洗面台、風呂
d5201
歯の手入れ
洗面台、風呂
d5202
頭髪と髭の手入れ
洗面台
d5203
手の爪の手入れ
個室
d5204
足の爪の手入れ
個室
d5300
排尿の管理
便所
d5301
排便の管理
便所
d5302
生理のケア
便所
d5400
衣服を着ること
個室
d5401
衣服を脱ぐこと
個室
d5402
履物を履くこと
個室、玄関
d5404
適切な衣服の選択
d550
食べること
d560
飲むこと
d5700
身体的快適性の確保
d5701
食事や体調の管理
ダイニングルーム
エアコン使用、照明操作、窓開閉など
d6300
簡単な食事の調理
キッチン
d6301
手の込んだ食事の調理
キッチン
d6400
衣服や衣類の洗濯と乾燥
d6401
台所の掃除と台所用具の洗浄
キッチン
d6402
居住部分の掃除
居住部分
d6403
家庭用器具の使用
d6404
日常必需品の貯蔵 ゴミ捨て 衣服の作成と補修
d6501
住居と家具の手入れ
d6502
家庭内器具の手入れ
d6503
乗り物の手入れ
d6504
福祉用具の手入れ
d6505
屋内外の植物の手入れ
d6506
動物の世話
d7600
子どもとの関係
d7601
親との関係
d7602
兄弟しまいとの関係
d7603
親族との関係
d810
非公式な教育
住宅のように空間によって機能がある程度規定された建 築内においては、センシングしたデータと位置情報を組み 合わせることで詳細なコーディングが可能になると考える。 今回はここから、荷重を媒介とし、住宅内に手すりを取り 付けることで捉えることができる ICF コードとして6つに 絞り込んだ。
d4101 しゃがむこと d4103 座ること d4104 立つこと d4200 座位での乗り移り d4500 短距離歩行 d4551 昇り降りすること
階段、段差
d4600
d6500
参加の項目に絞って羅列したものである。
物を持ち上げる、運ぶ動作が行われた場合
d4402
d6405
左図は住宅内で日常的に発生しうる ICF コードを活動と
さらに手すりの形状とを取り付ける高さから、計測する データを以下のように決定した。
d4101 しゃがむこと d4103 座ること d4104 立つこと (床から・椅子から) d4551 昇り降りすること (昇ること・降りること)
家庭教育(ホームスクーリング)
図4. 6 住宅内 ICF コード一覧 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 実験1
通常状態について、握り位置を変え、動作ごとに5回ず つ測定を行う。 握り位置と波形の関係性を明らかにするとともに、動作 の再現性があるかどうかを確認し、動作推定の可能性を検 証する。
段差を降りる
段差を昇る
椅子から立つ
椅子に座る
床から立つ
図4. 7 測定動作
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
26
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 実験2
通常状態と共に、高齢者体験キットを装着した状態の計 測を行い、測定値を分析、荷重による身体状況推定の可能 性を検証する。 各被験者、各動作について状態別に三回ずつ計測を行っ た。なお、論文の構成上、掲載の順は前後するが、実験1 の結果から、握り位置は中央に固定して計測を行った。 図4. 8 実験写真
段差を降りる
段差を昇る
椅子から立つ
椅子に座る
床から立つ
段差を降りる
段差を昇る
椅子に座る
床から立つ
椅子から立つ
一つの状態について3回ずつ、全状態で計測を行う
図4. 9 測定の流れ
高齢者疑似体験セット エルダー・トライ 1. 視界ゴーグル 2. 耳栓 3. ひじサポーター(直形) 4. 手首おもり 5. 特殊ジェル手袋 6. ひじサポーター(曲形) 7. 背曲げ用エプロン 8. ひざサポーター(2 個 1 組) 9. 足首おもり 10. おもりスリッパ(片方のみ約 400g) 11. 折りたたみ杖(1 本) (実験の特性上、今回は 2. と 11. は使用しなかった)
図4.10 エルダー・トライ装着図
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
>>> 実験
4-2 実験結果 実験1 結果 握り位置別の波形を次項から載せた。 波形と動作の関係は図の通りである。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
28
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:しゃがむ
>>> 実験
左
中
右
図4.11 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
29
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:床から立ち上がる
>>> 実験
左
中
右
図4.12 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
30
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:椅子に座る
>>> 実験
左
中
右
図4.13 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
31
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:椅子から立ち上がる
>>> 実験
左
中
右
図4.14 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
32
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:段差をのぼる
>>> 実験
左
中
右
図4.15 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
33
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 A:段差をおりる
>>> 実験
左
中
右
図4.16 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
34
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:しゃがむ
>>> 実験
左
中
右
図4.17 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
35
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:床から立ち上がる
>>> 実験
左
中
右
図4.18 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
36
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:椅子に座る
>>> 実験
左
中
右
図4.19 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
37
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:椅子から立ち上がる
>>> 実験
左
中
右
図4.20 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
38
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:段差をのぼる
>>> 実験
左
中
右
図4.21 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
39
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
被験者 B:段差をおりる
>>> 実験
左
中
右
図4.22 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
40
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
>>> 実験 実験2結果 通常時の波形と高齢者体験セットを装着した時の波形を比較できるものを次項から載せた。 波形と動作の関係は図の通りである。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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-1115 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1115
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-625
-1115
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1115 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-630 -630 -630
-635 -635 -635
-640
-645 -640 系列1 -645 -640 系列1 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-665 -665 -665
-1110 -1110 -1110
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
-1135 -1135 系列1 -1135 系列1
-1140 -1140 -1140
-1145 -1145 -1145
-1150 -1150 -1150
-1155 -1155 -1155
-1160 -1160 -1160
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665
-665
-665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1110
-1110
-1110
-1120
-1120
-1115
-1125
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
系列1 -1135
系列1 -1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-635
-625
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1115 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -625
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:しゃがむ
>>> 実験
系列1
-620
系列1
系列1
系列1
-635
-645
系列1
-1120
-1125
系列1
図4.23
42
-1115 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -1115
-1120
-1125 -1125
-635
-1120
-1115
-1120
-1125
-1125
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-625
-1130 -1130 -1130
-1135 系列1 -1135 -1135 系列1
-1140 -1140 -1140
-1145 -1145 -1145
-1150 -1150 -1150
-1155 -1155 -1155
-1160 -1160 -1160
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-630 -630
-635 -635 -635
-640
-645 -640 系列1 -645 -640 系列1 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-665 -665 -665
-1110 -1110 -1110
-1115
-640
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1120 1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665
-665
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-670
-670
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-675
-675
-680
-680
-680
-1110
-1110
-1110
-1115
-1130
-1130
-1130
-1135
系列1 -1135
系列1 -1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-635 -625
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-1115 1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-620
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -625
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:床から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-620
-630
系列1
-1120
-1125
系列1
系列1
-635
系列1
-1120
-1125
系列1
図4.24
43
-1125
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-640
-1130
-1125
-1130
-1135
-1135
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-625
-1125 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1125 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
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500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-630 -630 -630
-635 -635 -635
-640
-645 -640 系列1 -645 -640 系列1 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-665 -665 -665
-1120 -1120
-1130 -1130 -1120
-1130
-1135 -1135 -1135
-1140 -1140 -1140
-1145 -1145 系列1 -1145 系列1
-1150 -1150 -1150
-1155 -1155 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
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1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660
-655 系列1 -660
-655 系列1 -660
-665
-665
-665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1120
-1120
-1120
-1125
-1140
-1140
-1140
-1145
系列1 -1145
系列1 -1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
-1165
-1165
-1165
-1170
-1170
-1170
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-635
-625
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-1125 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -625
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:椅子に座る
>>> 実験
系列1
-620
系列1
系列1
系列1
-635
-645
系列1
-1130
-1135
系列1
図4.25
44
-1125 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1125
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-625
-1125
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1125 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-630 -630 -630
-635 -635 -635
-640
-645 -640 系列1 -645 -640 系列1 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-665 -665 -665
-1120 -1120
-1130 -1130 -1120
-1130
-1135 -1135 -1135
-1140 -1140 -1140
-1145 -1145 系列1 -1145 系列1
-1150 -1150 -1150
-1155 -1155 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665
-665
-665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1120
-1120
-1130
-1130
-1120
-1130
-1135
-1135
-1125
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
系列1 -1145
系列1 -1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
-1165
-1165
-1165
-1170
-1170
-1170
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
-625
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1125 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -625
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:椅子から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-620
系列1
系列1
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.26
45
-1125 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1125
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1140
-1145 -1145 -1135
-1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665
-665
-665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1120
-1120
-1130
-1130
-1120
-1125
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
系列1 -1145
系列1 -1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
-1165
-1165
-1165
-1170
-1170
-1170
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:段差をのぼる
>>> 実験
系列1
-635
-645
系列1
系列1
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.27
46
-1135 -645
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -1135
-640
-1135
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 系列1 520 系列1
500 500 500
480 480 480
460 460 460
440 440 440
-645
-645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
620
600
-650 -650
-655 -655 -655
-660
-665 -660 系列1 -665 -660 系列1 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-685 -685 -685
-1130 -1130 -1130
-1140 -1140 -1135
-1140
-1145 -1145 -1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
620 620 620
600 600 600
580 580 580
560 560
540 540 540
520 520 系列1 520 系列1
500 500 500
480 480 480
460 460 460
440 440 440
-650 -650
-655 -655 -655
-660
-665 -660 系列1 -665 -660 系列1 -665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-1130
-1130
-1140
-1140
-1130
-1140
-1145
-1145
-1135
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
系列1 -1155
-1155 系列1
-1160
-1160
-1160
-1165
-1165
-1165
-1170
-1170
-1170
-1175
-1175
-1175
-1180
-1180
-1180
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-645
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
620
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -645 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 A:段差をおりる
>>> 実験
系列1
-640
-650
系列1
系列1
560
系列1
-640
-650
系列1
系列1
図4.28
47
-1105 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1105
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1140
-1145 -1145 -1135
-1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1100
-1100
-1100
-1105
-1110
-1110
-1110
-1115
-1115
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125 系列1
-1125 系列1
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:しゃがむ
>>> 実験
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.29
48
-1105 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1105
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1140
-1145 -1145 -1135
-1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665
-665
-665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1100
-1100
-1100
-1110
-1110
-1110
-1115
-1115
-1105
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125 系列1
-1125 系列1
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:床から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-635
-645
系列1
系列1
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.30
49
-1105 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -1135
-635
-1105
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1140
-1145 -1145 -1135
-1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1100
-1100
-1100
-1110
-1110
-1110
-1115
-1115
-1105
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125 系列1
-1125 系列1
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:椅子に座る
>>> 実験
系列1
-635
-645
系列1
系列1
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.31
50
-1105 -640
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -635
-1105
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-640
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1140 -1140
-1150 -1150 -1140
-1150
-1155 -1155 -1145
-1155
-1160 -1160 -1160
-1165 系列1 -1165 系列1 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
-1185 -1185 -1185
-1190 -1190 -1190
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-1100
-1100
-1100
-1110
-1110
-1110
-1115
-1115
-1105
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125 系列1
-1125 系列1
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1145 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1145 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -640 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:椅子から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-635
-645
系列1
系列1
540
系列1
-635
-645
系列1
系列1
図4.32
51
-1115 -655
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -650
-1115
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-645
-655
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-650 -650
-655 -655 -655
-660
-665 -660 系列1 -665 -660 系列1 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-685 -685 -685
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1140
-1145 -1145 -1135
-1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
640 640 640
620 620 620
600 600 600
580 580
560 560 560
540 540 系列1 540 系列1
520 520 520
500 500 500
480 480 480
460 460 460
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-660 -660
-665 -665 -665
-670
-675 -670 系列1 -675 -670 系列1 -675
-680 -680 -680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-695
-695
-695
-1110
-1110
-1110
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135 系列1
-1135 系列1
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-650 -645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -655 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:段差をのぼる
>>> 実験
系列1
-640
-650
系列1
系列1
580
系列1
-650
-660
系列1
系列1
図4.33
52
-1105 -645
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -640
-1105
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560 560
540 540 540
520
500 520 系列1 500 520 系列1 500
480 480 480
460 460 460
440 440 440
-640
-645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
-645 -645
-650 -650 -650
-655
-660 -655 系列1 -660 -655 系列1 -660
-665 -665 -665
-670 -670 -670
-675 -675 -675
-680 -680 -680
-1130 -1130
-1140 -1140 -1130
-1135
-1140
-1145 -1145 -1145
-1150 -1150 -1150
-1155 系列1 -1155 系列1 -1155
-1160 -1160 -1160
-1165 -1165 -1165
-1170 -1170 -1170
-1175 -1175 -1175
-1180 -1180 -1180
640 640 640
620 620 620
600 600 600
580 580
560 560 560
540 540 系列1 540 系列1
520 520 520
500 500 500
480 480 480
460 460 460
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660
-665 -660 系列1 -665 -660 系列1 -665
-670
-670
-670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-1100
-1100
-1100
-1110
-1110
-1105
-1115
-1115
-1120
-1120
-1120
-1125
-1125 系列1
-1125 系列1
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-640 -640
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1135 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-635
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
高齢者体験セット装着時 -645 1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
通常時 -640
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 B:段差をおりる
>>> 実験
系列1
-635
-645
系列1
系列1
580
系列1
-640
系列1
-1110
-1115
系列1
図4.34
53
-1115 -645
-650
-1115
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1075 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-610
-655 -655 -650
-660 -660
-665
-670 -665 系列1 -670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-1110
-1110
-1120
-1120
-1110
-1120
-1125
-1125
-1115
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135 系列1
-1135 系列1
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
-615 -615
-620 -620 -620
-625
-630 -625 系列1 -630 -625 系列1 -630
-635 -635 -635
-640 -640 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-1070 -1070 -1070
-1080 -1080 -1075
-1085 -1085
-1090 -1090 -1090
-1095 -1095 系列1 -1095 系列1
-1100 -1100 -1100
-1105 -1105 -1105
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520
500 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-605
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-645 -610
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
-1075 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-605
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -650 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -610
1 15 29 43 57 71 85 99 113 127 141 155 169 183 197 211 225 239 253
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:しゃがむ
>>> 実験
系列1
-605
-615
系列1
-1080
-1085
500 系列1
-665 系列1 -670
系列1
540
520
系列1
-645
-655
-660
系列1
系列1
図4.35
54
-1120 -650
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -1085
-645
-1120
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-620
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1
480 500 系列1 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-650
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
-625 -625
-630 -630 -630
-635
-640 -635 系列1 -640 -635 系列1 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-1080 -1080 -1080
-1090 -1090 -1085
-1095 -1095
-1100 -1100 -1100
-1105 -1105 系列1 -1105 系列1
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
-655 -655
-660 -660 -660
-665
-670 -665 系列1 -670 -665 系列1 -670
-675 -675 -675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-1115
-1115
-1115
-1125
-1125
-1120
-1130
-1130
-1135
-1135
-1135
-1140
-1140 系列1
-1140 系列1
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
-1165
-1165
-1165
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -650 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:床から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-615
-625
系列1
-1090
-1095
系列1
480 系列1
-645
-655
系列1
-1125
-1130
系列1
図4.36
55
-1115 -650
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -645
-1115
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-615
-650
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-620 -620
-625 -625 -625
-630
-635 -630 系列1 -635 -630 系列1 -635
-640 -640 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-1080 -1080
-1090 -1090 -1080
-1090
-1095 -1095 -1085
-1095
-1100 -1100 -1100
-1105 -1105 系列1 -1105 系列1
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-655 -655
-660 -660 -660
-665
-670 -665 系列1 -670 -665 系列1 -670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-1110
-1110
-1120
-1120
-1110
-1115
-1120
-1125
-1125
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
系列1 -1135
系列1 -1135
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-610
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-645 -615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-610
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -650 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:椅子に座る
>>> 実験
540
系列1
-610
-620
系列1
系列1
540
系列1
-645
-655
系列1
系列1
図4.37
56
-1115 -650
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -1085
-645
-1115
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-620
-650
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-625 -625
-630 -630 -630
-635
-640 -635 系列1 -640 -635 系列1 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-1080 -1080
-1090 -1090 -1080
-1090
-1095 -1095 -1085
-1095
-1100 -1100 -1100
-1105 系列1 -1105 系列1 -1105
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-665
-670 -665 系列1 -670 -665 系列1 -670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-1110
-1110
-1120
-1120
-1110
-1115
-1120
-1125
-1125
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135 系列1
-1135 系列1
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-645
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -650 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:椅子から立ち上がる
>>> 実験
系列1
-615
-625
系列1
系列1
540
系列1
-645
系列1
系列1
図4.38
57
-1115 -650
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -645
-1115
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500
480 500 系列1 480 500 系列1 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-620
-650
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-625 -625
-630 -630 -630
-635
-640 -635 系列1 -640 -635 系列1 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-1080 -1080 -1080
-1090 -1090 -1085
-1095 -1095
-1100 -1100 -1100
-1105 -1105 系列1 -1105 系列1
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540
520 520 520
500 500 系列1 500 系列1
480 480 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-655 -655
-660 -660 -660
-665
-670 -665 系列1 -670 -665 系列1 -670
-675
-675
-675
-680
-680
-680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-1110
-1110
-1120
-1120
-1110
-1115
-1120
-1125
-1125
-1125
-1130
-1130
-1130
-1135
-1135 系列1
-1135 系列1
-1140
-1140
-1140
-1145
-1145
-1145
-1150
-1150
-1150
-1155
-1155
-1155
-1160
-1160
-1160
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-645 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -650 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:段差をのぼる
>>> 実験
系列1
-615
-625
系列1
-1090
-1095
系列1
540
系列1
-645
-655
系列1
系列1
図4.39
58
-1120 -655
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008 -650
-1130
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
580
560 560
540 540 540
520 520 520
500
480 500 系列1 480 500 系列1 480
460 460 460
440 440 440
420 420 420
-620
-655
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
560
-625 -625
-630 -630 -630
-635
-640 -635 系列1 -640 -635 系列1 -640
-645 -645 -645
-650 -650 -650
-655 -655 -655
-660 -660 -660
-1080 -1080 -1080
-1090 -1090 -1085
-1095 -1095
-1100 -1100 -1100
-1105 -1105 系列1 -1105 系列1
-1110 -1110 -1110
-1115 -1115 -1115
-1120 -1120 -1120
-1125 -1125 -1125
-1130 -1130 -1130
620 620 620
600 600 600
580 580 580
560 560 560
540 540 540
520
500 520 系列1 500 520 系列1 500
480 480 480
460 460 460
440 440 440
-660 -660
-665 -665 -665
-670
-675 -670 系列1 -675 -670 系列1 -675
-680 -680 -680
-685
-685
-685
-690
-690
-690
-695
-695
-695
-1115
-1125
-1125
-1125
-1135
-1135
-1130
-1140
-1130
-1140
-1135
-1145
-1145
-1140
-1150 系列1
-1150 系列1
-1145
-1155
-1155
-1150
-1160
-1160
-1155
-1165
-1165
-1160
-1170
-1170
-1165
-1175
-1175
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
580
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
600
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-650 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-1085 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
-615
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
高齢者体験セット装着時 -655 1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
通常時 -620
1 14 27 40 53 66 79 92 105 118 131 144 157 170 183 196 209 222 235 248
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
被験者 C:段差をおりる
>>> 実験
系列1
-615
-625
系列1
-1090
-1095
系列1
系列1
-650
-660
系列1
系列1
図4.40
59
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
4-3 分析概要 波形を解析する手法として、フーリエ解析と各軸のデー タごとに歪み率の算出を行った。 以下に概要を述べる。
フーリエ解析 厳密なことは省略するが、フーリエ級数とは与えられた 周期関数は正弦(SIN)と余弦(COS)の合成で表すことが できるというものであり、波形となって現れる荷重を周期 関数とみなせば、荷重のかかり方はフーリエ級数式で近似 することが可能である。 周期=” 2L”(波が1回上下する期間)を持つ関数のフー リエ級数式は式で表される。 (1)式の A0、A n、B nの項はフーリエ係数と呼ばれ、 (2) 式でそれぞれ表される。 ・・・・・ (1)
・・・・・ (2) やや繁雑な式に見えるが、An、Bn は振幅(波の上下す る大きさ) 、nπ /L は角速度(単位時間あたりに進む角度) を持つ COS 波と SIN 波を1からnまで足し算したに過ぎず、 さらにフーリエ級数式の周期” L” を-∞~∞まで全区間に 広げて、(3)式のオイラーの公式(指数関数と三角関数が 虚数を介して結びつく数式)用いて複素形式にて表すと、 (4)式の複素フーリエ積分が導かれる。 ・・・・・ (3) ・・・・・ (4) ここでの” w” は周波数を意味し、複素フーリエ積分(4) 式の^f(w)の部分は(5)式で表される。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
60
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 ・・・・・ (5)
^f(w)は周波数の関数を意味し、wとw +Δ wの間 の周波数にある振幅の強さを指し、スペクトル密度という。 また(5)式は関数f(x)を関数^f(w)に変換するフー リエ変換といい、工学の分野で境界値問題を含む微分方程 式の解法などに応用される。逆に関数^f(w)から関数 f(x)に変換する操作をフーリエ逆変換といい、(4)式 でフーリエ逆変換される。 以上の処理をエクセル上で数式と分析ツールを用いて 行った。以下にスペクトルデータの一例を示す。 8 7 6 5 4 3 2 1
1 7 13 19 25 31 37 43 49 55 61 67 73 79 85 91 97 103 109 115 121 127
0
図4.41
振幅スペクトル(被験者 B 段差降り Z)
ここで、横軸は周波数であるが、1を与えられた波形に おける基本派の実行値としたとき、2以降を高調波の次数 と捉えることもできる。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
61
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 歪率 歪率とは、波形の歪み程度を示すものであるが、一般には、 ひずみ波に含まれる前高調波の実行値の、基本波の実行値 に対する比と定義されている。実用上第 15 次までの高調波 の監視が十分とされているが、今回はノイズとスペクトル データの特徴を考慮し、第8次高調波までの監視にとどめ た。 歪波形は次式のように正弦関数の級数の和で表すことが できる。
y=A +A sin(ωt+θ)+A sin(2ωt+θ)+… +A sin(nωt+θ) 0
1
1
2
n
2
n
ここで、A は直流分、A1 は基本波の振幅、A は第2調 0
2
波 の 振 幅、 ……、A は 第 n 調 波 の 振 幅 で あ り、θ ,θ , n
1
2
……, θ n は各調波の位相である。また、ωは基本波の角周 波数であり、基本波の周波数を f とするとω= 2πf である。 歪率dは次のように定義される。
A +A +……+A A 2
d=
2
2
2
3
n
1
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
62
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
実験
>>> 実験
4-4 分析結果 通常時の波形と高齢者体験セットを装着した時の波形データをフーリエ変換したの振幅スペクトルを比較を次項か ら載せた。横軸は次数であり、 高調波は第8次までの掲載にとどめている。グラフの上に書かれた数値は歪率を表す。 グラフと動作の関係は図の通りである。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
63
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:しゃがむ 50
50
50
45
45
45
0.497
40 35 30 25 20
0.392
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.504
8
6
0.443
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
0.606
6 5 4
0.658
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.482 0.284 40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
10
10
10
0.420
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
0.612 0.538 7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
6 5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1.086
1
0 1
4
0
8
9
7
3
0.782
8
4
1
2
1 12
0.461
2
0.724
8
12
6
8
0
8
12
8
7
5
0 1
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
0.594
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.602
8
4
1
0.732
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.42 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
64
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:床から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.612
40 35 30 25 20
0.788
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.691
8
6
0.660
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.013
6 5 4
0.680
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.589 0.362 40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
10
10
10
0.395
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
1.579 0.846
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2.184
1
0 1
4
0
8
9
6
3
0.589
8
4
1
2
1 12
0.664
2
0.553
8
12
6
8
0
8
12
8
7
5
0 1
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
0.541
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.929
8
4
1
0.902
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.43 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
65
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:椅子に座る 50
50
50
45
45
45
0.205
40 35 30 25 20
0.661
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.339
8
6
0.719
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
0.489
6 5 4
3.395
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.571 0.360 40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
10
10
10
0.454
8
6
6
4
4
2
2
2
0 1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.815 1.195
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.983
1
0 1
4
0
8
9
6
3
0.772
8
4
0
2
1 12
0.532
2
0.625
8
12
6
8
0
8
12
8
7
5
0 1
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
1.723
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.299
8
4
1
0.279
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.44 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
66
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:椅子から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.256
40 35 30 25 20
0.431
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.420
8
6
0.479
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
0.402
6 5 4
0.732
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.528 0.357 40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
1 12
10
10
10
0.672
6
4
2
2
2
0 3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.018 1.096 7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
6 5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1.172
1
0 1
6
0
8
9
7
5
6
4
2
4
8
4
1
3
0.420 0.643
8
0
2
0.592
8
12
6
8
0
8
12
8
7
5
0 1
6
0 1
50
40
5
1
0 1
4
0.651
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.410
8
4
1
0.369
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.45 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
67
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:段差をのぼる 50
50
50
45
45
45
0.847
40 35 30 25 20
0.516
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
5
0
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.662
8
6
0.452
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
1.221
5 4 3
5 4 3 2
1
1
0
0.864
6
2
2
3
4
5
6
7
8
5 4 3
3
4
5
6
7
8
1
50
45
45
3.367 0.499 40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
高齢者体験セット装着時
25 20
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
1 12
10
10
10
0.742
0.582
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.669 1.150
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.398
1
0 1
5
0
8
9
6
4
0.307
8
4
1
3
0.407
8
12
6
2
0
8
12
8
8
5
0 1
7
0 2
50
30
6
1
1
45
35
5
0.657
6
50
40
4
2
0 1
3
0
8
9
6
2
0.442
8
4
1
0.696
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.46 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
68
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A:段差をおりる 80
80
80
70
70
70
0.412
60
50
40
0.520
60
50
40
50
40
30
30
30
20
20
20
10
10
10
0
0 1
2
3
4
5
6
7
8
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.553
8
6
0.579
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
14
14
12
12
12
0.522
8
6
0.867
10
8
6
8
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
80
80
70
70
70
0.221
50
高齢者体験セット装着時
40
0.598
60
50
40
50
40
30
30
20
20
20
10
10
10
0
0 2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.302
6
0.555
8
6
6
4
4
2
2
2
0 1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
14
14
12
12
12
0.385 0.722 10
10
8
8
6
6
4
4
4
2
2
2
0
0
8
6
1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0 1
14
10
8
0.346
8
4
0
7
0 1
12
8
6
0.375
60
30
1
5
0 1
80
60
4
0.609
10
4
1
3
0 1
14
10
2
0.668
8
4
1
0.522
60
2
3
4
5
6
7
8
0.302
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.47 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
69
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:しゃがむ 50
50
50
45
45
45
0.799
40 35 30 25 20
0.807
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.881
8
6
0.778
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.447
6 5 4
1.387
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.360
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.706
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.418
6
0.505
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
4.292 0.762 7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
6 5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.922
1
0 1
5
0
8
9
7
4
0.504
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
0.371
35
10
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
0.901
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.667
8
4
1
0.613
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.48 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
70
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:床から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.583
40 35 30 25 20
0.718 0.707
40
40
35
35
30
30
25
25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
0 1
2
3
4
5
6
7
5 0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.616
8
6
0.660
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
1.203
5 4 3
3.716
6 5 4
5 4 3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.298
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.308
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.279
6
4
2
2
0
0 4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.675 0.410
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.589
1
0 1
8
0
8
9
6
7
6
4
3
6
8
6
2
2
5
0.320 0.278
8
4
1
4
0
8
12
8
3
5
0 2
8
0.323
35
10
1
2
2
40
15
0
7
0
8
50
40
6
1
0 1
5
1.203
6
3
0
4
0
8
9
6
3
0.799
8
4
2
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.49 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
71
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:椅子に座る 50
50
50
45
45
45
0.343
40 35 30 25 20
0.379
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.470
8
6
0.452
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
3.195
6 5 4
1.049
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.257
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.338
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
10
10
10
5
5
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.282
6
6
4
2
2
0
0 4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
1.445 0.673
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.772
1
0 1
6
0
8
9
6
5
6
2
3
4
8
4
2
3
0.380 0.387
8
4
1
2
0
8
12
8
8
5
0 1
7
0.299
40
15
0
6
0 1
50
40
5
1
0 1
4
0.711
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.684
8
4
1
0.519
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.50 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
72
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:椅子から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.746
40 35 30 25 20
0.403
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.686
8
6
0.531
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
0.872
5 4
0.740
6 5 4
5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.261
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.471
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
10
10
10
5
5
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.322
6
0.647
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.866 1.307
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.744
1
0 1
4
0
8
9
6
3
0.518
8
4
1
2
0
8
12
8
8
5
0 1
7
0.438
40
15
0
6
0 1
50
40
5
1
0 1
4
0.775
6
3
0
3
0
8
9
6
2
0.579
8
4
1
0.555
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.51 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
73
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:段差をのぼる 50
50
50
45
45
45
0.640
40 35 30 25 20
0.617
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.683
8
6
0.664
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
1.069
5 4 3
0.800
6 5 4 3
5 4 3
2
2
1
1
1
0
0 2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.231
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.224
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
10
10
10
5
5
5
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.286
6
4
2
2
0
0 4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.539 0.675
7
6
6
5
5
4
4
3
3
2
2
2
1
1
5 4 3
0 2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.418
1
0 1
4
0
8
9
6
3
6
4
3
2
8
6
2
2
8
0.169 0.140
8
4
1
7
0
8
12
8
6
0.163
40
15
1
5
0 1
50
40
4
1.172
6
2
1
3
0
8
9
6
2
1.152
8
4
1
1.022
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.52 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
74
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 B:段差をおりる 50
50
50
45
45
45
0.651
40 35 30 25 20
0.794
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.651
8
6
0.890
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.096
6 5 4
1.126
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.392
35 30
高齢者体験セット装着時
25
0.592
40 35 30 25
35 30 25
20
20
15
15
15
10
10
10
5
5
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
8
8
0.543 1.126
6
6
6
4
4
4
2
2
2
0
0 1
2
3
4
5
6
7
1 9
8
8
2
3
4
5
6
7
8
1
4
8
4
6
3
2
2
1
1
0
0
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.878
10
5
3
6
12
6
5
5
2.068
7
6
4
14
1.455 1.576
7
3
0
8
9
2
0
8
12
8
8
5
0 1
7
0.575
40
20
0
6
0 1
50
40
5
1
0 1
4
0.817
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.624
8
4
1
0.598
40
4
1
2
3
4
5
6
7
8
2
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.53 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
75
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:しゃがむ 50
50
50
45
45
45
0.370
40 35 30 25 20
0.570
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.341
8
6
0.505
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.236 11.704 7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
6 5 4
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
1.080
30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.782
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.381
6
0.467
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
4
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0.347
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
0.430
35
10
1
2
2
40
15
0
6
0
8
45
35
5
5.155
50
40
4
1
0 1
3
0
8
9
7
2
0.516
8
4
1
0.389
40
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
9
8
8
8
2
3
4
5
6
7
8
0.583 1.312 14.924
7
7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
6 5 4
0
1
0 1
2
3
4
5
6
7
8
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.54 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
76
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:床から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.656
40 35 30 25 20
0.625
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.625
8
6
0.717
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
0.563
5 4
0.638
6 5 4
5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.172
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.316
40 35 30 25 20
30 25 20 15
10
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.293
6
2
2
2
0
0 4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
2
2
2
1
1
1
0
0
0.513 0.427
5 4 3
1
2
3
4
5
6
7
8
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0
8
9
6
6
6
4
3
5
8
6
4
2
4
0.348 0.337
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
0.406
35
15
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
0.514
6
3
0
3
0
8
9
6
2
0.684
8
4
1
0.624
40
2
3
4
5
6
7
8
0.713
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.55 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
77
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:椅子に座る
50
50
50
45
45
45
0.638
40 35 30 25 20
0.723
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.690
8
6
0.840
8
6
6
4
4
2
2
2
0 1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.023
6 5 4
2.286
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.329
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.342
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.279
6
0.293
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
1.051 1.286
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1.909
1
0 1
5
0
8
9
6
4
0.172
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
0.217
35
10
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
2.349
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.677
8
4
0
0.642
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.56 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
78
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:椅子から立ち上がる 50
50
50
45
45
45
0.730
40 35 30 25 20
0.818
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.900
8
6
0.913
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
1.567
6 5 4
2.071
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.367
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.301
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
0.382
6
0.441
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
0.663 0.960
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
5 4
0 2
3
4
5
6
7
8
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
1.094
1
0 1
5
0
8
9
6
4
0.330
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
0.257
35
10
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
1.513
7
3
0
3
0
8
9
7
2
0.809
8
4
1
0.797
40
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.57 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
79
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:段差をのぼる 50
50
50
45
45
45
0.860
40 35 30 25 20
0.975
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.770
8
6
1.112
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
7
0.700
5 4
1.341
6 5 4
5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
1.110
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
1.152
40 35 30 25 20
30 25 20 15
10
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
1.259
6
1.097
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
7
7
3.441 3.785
7
6
6
5
5
4
4
3
3
2
2
2
1
1
1
0
0
5 4 3
1
2
3
4
5
6
7
8
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
2
3
4
5
6
7
8
0
8
9
6
4
1.620
8
4
1
3
0
8
12
8
8
5
0 2
7
1.376
35
15
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
1.272
6
3
0
3
0
8
9
6
2
1.071
8
4
1
1.050
40
2
3
4
5
6
7
8
4.063
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.58 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
80
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 C:段差をおりる 50
50
50
45
45
45
0.811
40 35 30 25 20
0.814
40 35 30 25 20
35 30 25 20
15
15
15
10
10
10
5
5
0
5
0 1
2
3
4
5
6
7
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
12
10
10
10
通常時
0.729
8
6
0.765
8
6
6
4
4
2
2
2
0
0 2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
8
8
8
2.102
6 5 4
0.902
7 6 5 4
6 5 4
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
50
50
45
45
45
0.898
35 30
高齢者体験セット装着時
25 20
0.848
40 35 30 25 20
30 25 20
15
15
10
10
5
5
3
4
5
6
7
1
2
3
4
5
6
7
8
1
12
12
10
10
10
8
8
6
6
4
4
4
2
2
2
0
0
1.037 0.977
6
1
2
3
4
5
6
7
3
4
5
6
7
8
3
4
5
6
7
8
0
8
12
8
8
5
0 2
7
1.638
35
10
1
2
2
40
15
0
6
0
8
50
40
5
1
0 1
4
1.781
7
3
0
3
0
8
9
7
2
1.261
8
4
1
1.269
40
2
3
4
5
6
7
8
1.602
0
8
1
2
3
4
5
6
7
8
1
9
9
9
8
8
8
7
7
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
2
3
4
5
6
7
8
5.152 4.080 24.450
6 5 4
0
1
0 1
2
3
4
5
6
7
8
0 1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
図4.59 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
81
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
4-5 考察
考察 ( 実験1):波形による動作推定 しゃがむ
床から立ち上がる
中央を握った場合と被験者から遠い側を握った場合には ほぼ安定して動作波形の再現が見られた。 被験者に近い側を握った場合 Z 軸と Y 軸のデータがうま く出ないことがわかった。 左図は被験者1名の動作別の波形を重ねたものであるが、 動作によって波形に特徴が見られる。また、三軸の波形の つながりという視点で見ると、X 軸と Y 軸の波形はほぼリ ンクしており、Z 軸の波形の現れ方にも動作ごとに差異が見 られる。具体的には、X、Y の波形で頂点となっている部分 が Z 軸波形の場合にも頂点となっているか、それとも値と
椅子に座る
椅子から立ち上がる
して原点を通り前後もしくはどちらか一方に Z 軸波形の頂 点があるのかといったことである。 以上のようなことから、波形からの動作推定は可能であ ると考えられる。
段差にのぼる
段差をおりる
図4.60 動作による波形の再現性
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
82
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
被験者 A X-Y 平面
考察 ( 実験2):波形と歪率による身体状況推定 Y-Z 平面
波形については、動作によって多少のばらつきはあった
通常時
が、差異が出たものについては通常と高齢者については比 較的はっきりとした違いが現れた。
高齢者体験時
歪率については、被験者 A はやや趣がことなるが、全体 の傾向として通常時よりも高齢者体験セットを装着した場 合のほうが小さくなった。次ページに一覧表を載せたので 参照して頂きたい。 これは高齢者体験セットを装着した場合のほうが単純な 正弦波の形状に近いことを意味している。理由として、多
被験者 B X-Y 平面
Y-Z 平面
くのデータについて高齢者体験セットを装着したほうが荷 重のかかり方が大きくなり、結果として全体の振幅に対す
通常時
るノイズの影響が小さくなったためと考えられる。 左図は、vectorworks 上の 3D 空間上に歪率である (X,Y,Z)
高齢者体験時
の値をプロットしていく作業を行い、視点を固定して各平 面におけるデータの分布を表したものである。このデータ から、各軸の相関関係がわかりやすくなった。 まず、X と Y の相関についてだが、通常時はほぼ X = Y
被験者 C X-Y 平面
の直線状に全てのデータがのっているが、高齢者体験セッ Y-Z 平面
トを装着するとややばらつきが生じる傾向がある。
通常時
Y と Z の相関と X と Z の相関についてはあまりこれといっ た傾向は見られなかった。しかし、動作ごとにプロットし た点をみると、それぞれの動作が直線状にのっていると予 測させる動作も存在した。この辺りについての分析は被験
高齢者体験時
者一人についてもっと多くのデータが必要であろう。 しかし以上のことからも、歪率のばらつき度合の変化を センシングすることで、即効性のある評価は不可能だとし
図4.61 歪率 3D プロット
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
ても空間を利用していく中で変化を捉え、結果として異常 か正常かを判断することは可能であると考える。
83
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験
左図は実験2の結果である図 4.23 ~図4.40 のデータについて 差異のある部分を抽出するととも に特徴を簡略化して示したもので ある。通常と高齢者の波形に違い が出やすい動作とそうでない動作 があることがわかる。 被験者 A の場合は「床から立ち 上がる」動作と「椅子に座る」動 作の Z 軸波形、「段差にのぼる」動 作の絶対的な振幅の大きさに差異 が見られた。 被験者 B の場合、 「しゃがむ」動 作の X 軸波形、 「床から立ち上がる」 動作と「椅子に座る」動作の Z 軸 波形、「段差にのぼる」動作の全体
図4.62 身体状況による波形の差異
的な波長と振幅、「段差を降りる」 動作の二つの波が重なった部分の 振幅(脈派でいうところの重拍切 被験者A X 被験者A Y 被験者A Z
被験者B X 被験者B Y 被験者B Z
被験者C X 被験者C Y 被験者C Z
1 2 3 1 2 3 1 2 3
しゃがむ 0.4971 0.4817 0.3916 0.2841 0.7319 0.7235 0.504 0.4607 0.4433 0.42 0.6024 0.7815 0.606 0.6124 0.6578 0.5381 0.5943 1.0855
床立ち 0.6119 0.5889 0.788 0.3626 0.9022 0.5526 0.6907 0.6636 0.6602 0.3954 0.9289 0.5887 1.013 1.5789 0.6797 0.8464 0.5408 2.1842
椅子座り 0.2047 0.5712 0.6607 0.3598 0.2789 0.6248 0.3394 0.532 0.7186 0.4541 0.2993 0.7721 0.489 0.8146 3.3952 1.1947 1.7226 0.9828
椅子立ち 0.2569 0.5283 0.4306 0.3577 0.3688 0.5916 0.4195 0.6724 0.4792 0.4199 0.41 0.6427 0.4917 1.0176 0.7323 1.0957 0.6506 1.1717
段差昇り 0.8472 3.3666 0.5155 0.4989 0.6961 0.4071 0.6617 0.7416 0.4518 0.5818 0.4415 0.3068 1.2211 0.6692 0.8647 1.1503 0.6571 0.3977
段差降り 0.4166 0.2208 0.5202 0.5981 0.5217 0.3754 0.5528 0.3024 0.5787 0.5549 0.6684 0.346 0.5215 0.385 0.8666 0.7217 0.6092 0.3023
1 2 3 1 2 3 1 2 3
しゃがむ 0.7993 0.3597 0.8073 0.7059 0.613 0.3714 0.8812 0.418 0.7781 0.5045 0.6673 0.504 1.4474 4.2915 1.3869 0.7623 0.9006 0.9223
床立ち 0.5833 0.2984 0.718 0.3084 0.7073 0.3234 0.6158 0.2792 0.6599 0.3204 0.7991 0.2782 1.203 0.675 3.7159 0.4102 1.2029 0.5894
椅子座り 0.3427 0.2566 0.3785 0.338 0.519 0.2986 0.4695 0.2822 0.4524 0.3804 0.6835 0.3873 3.195 1.4446 1.049 0.6731 0.7108 0.7716
椅子立ち 0.7459 0.2605 0.4031 0.4712 0.5549 0.438 0.6864 0.3228 0.5308 0.6466 0.5785 0.5177 0.8721 0.8659 0.7399 1.3069 0.7752 0.7437
段差昇り 0.6399 0.2312 0.6171 0.2242 1.0221 0.1638 0.6833 0.2859 0.6644 0.1691 1.1528 0.1396 1.0686 0.539 0.7999 0.6759 1.1722 0.4184
段差降り 0.6505 0.3916 0.7939 0.5924 0.5979 0.575 0.6506 0.5426 0.8902 1.1259 0.6244 2.0676 1.0958 1.4553 1.1255 1.5755 0.8169 0.878
1 2 3 1 2 3 1 2 3
しゃがむ 0.3701 1.0801 0.5701 0.7817 0.3899 0.4295 0.3405 0.3813 0.505 0.4667 0.5156 0.3465 1.2362 0.583 11.704 1.3115 5.155 14.924
床立ち 0.656 0.1716 0.6252 0.3155 0.6235 0.4062 0.6253 0.2927 0.7173 0.3479 0.6841 0.3373 0.5634 0.5129 0.6377 0.4274 0.5143 0.7132
椅子座り 0.6377 0.3293 0.7234 0.342 0.6423 0.2169 0.6898 0.279 0.8396 0.2931 0.6768 0.1721 1.0233 1.0506 2.2864 1.2857 2.3493 1.9089
椅子立ち 0.7296 0.3669 0.8183 0.301 0.7968 0.2568 0.9004 0.3824 0.9132 0.4413 0.809 0.3298 1.5665 0.6625 2.0714 0.9598 1.5131 1.0943
段差昇り 0.8602 1.11 0.9749 1.1524 1.0502 1.3755 0.77 1.2594 1.1121 1.0967 1.0714 1.6199 0.6995 3.4414 1.3405 3.7853 1.2719 4.0632
段差降り 0.8105 0.898 0.8135 0.8478 1.2688 1.6382 0.7293 1.0369 0.765 0.977 1.2614 1.6017 2.1022 5.1515 0.9016 4.0797 1.781 24.45
図4.63 歪率一覧表
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
痕(dicrotic notch))の大きさに差 異が見られた。 被験者 C の場合「しゃがむ」動 作 の Z 軸 波 形、 「床から立ち上が る」動作の Y 軸 Z 軸の波長と振幅、 「椅子から立ち上がる」動作の全軸 波形、「段差をのぼる」動作の二 つの波が重なった部分の重拍切痕 (dicrotic notch) の大きさ、「段差を 降りる」動作の波形 ( 逆 V 字型か M 字型か ) に差異が見られた。 これらの動作については、分析 結果のフーリエ解析を行ったスペ クトルのグラフを見ても、それぞ れのスペクトル分布には同様に差 異が見られる。
84
実験
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 実験 結論
動作推定においても状況推定においても、本実験でもっ とも有効なのは波形そのものの形であった。 その点を踏まえ別のアプローチで分析を試みるならば、波 形を関数として近似し、微分して傾きの変化を見るという 方法が考えられる。 本実験の結論としては、荷重を用いた動作推定と状況推 定は、正確性を高めるにはまだ分析手法の考察が必要であ るが、可能であると言える。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
85
生活機能の把握と ICF
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 生活機能の把握と ICF
5 生活機能の把握と ICF Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
86
生活機能の把握と ICF
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 生活機能の把握と ICF
5- 1 ICF コーディングと住宅 ICF 活用に向けて、住宅で行動をモニタリングすることの 利点は二点あると考えている。一つ目はデータの蓄積、二 つ目は位置情報と動作の関係性である。
データの蓄積 定期健診など
今回は一つの手すりで多くの動作計測を行ったが、実際
→コマ切れだが専門的で正確な身体状況
に住宅に取り付けられた場合、その用途は高さや周りの家 具、そして取り付けられた空間機能によってある程度規定
相互に補完 センシングによる行動モニタリングデータ →変化のわかる連続した動作履歴、生活環境との関係
される。実際には同じ動作の波形を生活を続けていくこと で膨大な量蓄積することになるだろう。その際ノイズ的に 他の動作が混じってもそれを取り除くことができるという
図 5.1 医療と住宅
裏付けが実験1の動作によって波形が違うという事実であ る。そうしてデータを積み重ねていくことで、肉体の衰え と共に荷重のかかり方が徐々に変化していった時でも過去 のデータと比較し、変化を知らせることで本人に意識啓発 を促すこともできる。また、そうしたデータを医療分野で 専門的に分析するシステムができれば、それが医者にとっ ても有用なデータとなるだろう。本人は突然と思っていて も行動のデータを見れば徐々に衰えていたとわかるなど、
図 5.2 連続したデータイメージ
医者も患者との問診以外の判断材料を持つことで正確な診 断が可能になるだろう。 また、別のセンサなどによるその他の情報とリンクさせ ることで、精度を上げたり、周囲の環境情報も内包したデー タにすることも可能である。 例えば、 「雨の日に傷が痛む」と昔から言われているが、 これは低気圧による酸素濃度の低下に対応する自律神経の
環境 光、音、熱、気候 etc...
働きによるものである。気候のデータと併せて行動モニタ リングを行えば自律神経の安定や偏りの度合いがわかるか
接触
履歴
動作 荷重、加速度、 モーションキャプチャ etc...
コミュニケーション
もしれない。また、雨の日の低気圧だけでなく、春から夏 の低気圧、秋から冬の高気圧という季節変化で自然と同調 してる我々の体調は変化する。大気中の僅かな酸素濃度の 違いでも敏感に反応している事実を、医学の分野で もっ と活かすことができるようになるだろう。
図 5.3 他センサと合わせた蓄積
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
87
生活機能の把握と ICF
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 生活機能の把握と ICF 位置情報と動作の関係性
ICF
wc
!
living
kitchen
位置情報、手すりの荷重情報から bath
private
変化の見られるコードを決定
! a530
room
住宅が行動を感知
entrance
→変化を読み取ることができる
排泄
名称
発生しうる箇所・行動・場面
横たわること
ベッド、ソファー、リビング
d4101
しゃがむこと
和式便所、床、リビング、玄関(靴を履く)、ものを拾う
d4103
座ること
椅子、ソファー、ベッド、リビング、風呂
立つこと
横たわる、しゃがむ、座ることが行われた場合
d4105
体を曲げること
玄関(お辞儀、靴を履く)、ものを拾う、風呂
d4106
身体の重心を変えること
歩行しているとき、立っている時
臥位の保持
ベッド、ソファー、リビング
d4151
しゃがみ位の保持
和式便所、床、リビング、ベッド
d4152
ひざまずいた姿勢の保持 椅子、ソファー、ベッド、リビング、風呂
d4154
立位の保持
キッチン、玄関、男性用便所
d4200
座位での乗り移り
椅子→ベッド、車椅子→洋式便座など
d4201
臥位での乗り移り
d4300
持ち上げる
キッチン、玄関、リビング、風呂etc…
d4301
手にもって運ぶ
動線上(玄関→部屋など)、キッチン→テーブルetc…
d4302
腕に抱えて運ぶ
d4303
肩・腰・背に担いで運ぶ
d4305
物を置く
物を持ち上げる、運ぶ動作が行われた場合
d4350
下肢で押すこと
d4400
つまみあげること
キッチン、玄関、書斎、風呂
d4401
握ること
キッチン、ドア、書斎、持ち上げる、運ぶ動作の一部
d4402
操作すること
リビング(リモコン操作)、書斎(PC)、キッチン
d4403
放すこと
つまみあげる、握る動作が行われた場合
d4450
引くこと
椅子、テーブル、ドアなど
ドア、椅子など
d4451
押すこと
ドア、椅子など
d4452
手を伸ばすこと
棚、椅子、テーブル、キッチンなど
d4453
手や腕を回しひねること
d4500
短距離歩行
廊下など
d4501
長距離歩行
ウォーキングマシーンなどで例外的に発生
d4502
さまざまな地面や床面上の歩行
フローリング→絨毯→畳→庭など
d4503
障害物を避けての歩行
d4550
這うこと
d4551
昇り降りすること
d4553
ドア、キッチン、リビングなど
車椅子など
d5100
身体の一部を洗うこと
風呂、洗面台、キッチン、庭
d5101
全身を洗うこと
d5102
身体を拭き乾かすこと
d5200
皮膚の手入れ
化粧台、洗面台、風呂
d5201
歯の手入れ
洗面台、風呂
d5202
頭髪と髭の手入れ
洗面台
手の爪の手入れ
d5204
足の爪の手入れ
個室
d5300
排尿の管理
便所
排便の管理
たないが、そこに位置情報「トイレ」が加わると、そのしゃ がみ動作は数ある行為の中から排便へと限定される。例外 的に他の動作を行うことがあるとしても、長いスパンで見 ればノイズの一つとして取り払うことが可能であろう。 また、RFID タグなどによるモノや家具との接触情報から 行動を予測する研究も行われている。それらと組み合わせ ることで、コーディングの範囲と精度をさらに向上させる ことが可能であろう。
便所
d5302
生理のケア
便所
衣服を着ること
個室
衣服を脱ぐこと
個室
d5402
履物を履くこと
個室、玄関
d5404
適切な衣服の選択 食べること
d560
飲むこと
d5700
身体的快適性の確保
ダイニングルーム
エアコン使用、照明操作、窓開閉など
食事や体調の管理
d6300
簡単な食事の調理
キッチン
d6301
手の込んだ食事の調理
キッチン
d6400
衣服や衣類の洗濯と乾燥
d6401
台所の掃除と台所用具の洗浄
キッチン
d6402
居住部分の掃除
居住部分
d6403
家庭用器具の使用
d6404
日常必需品の貯蔵 ゴミ捨て
d6500
衣服の作成と補修
d6501
住居と家具の手入れ
d6502
家庭内器具の手入れ
d6503
それだけでは「しゃがみ動作の荷重」以外に何の意味も持
個室
d5400
d6405
例えば実験で得たような「しゃがむ」というデータは、
風呂
d5203
d5701
トイレであり、料理をする場所はキッチンである。
跳ぶこと 自宅内での移動 用具を用いての移動
d550
屋名という名称も付けられ、当然ながら排便をする場所は
廊下など
d465
d5401
をどうするかを考えた時、位置情報の利用が有効である。
階段、段差
d4600
d5301
詳細な行為も含まれている。そうした項目のコーディング
こと住宅に限って言えば特に一般的となった。空間には部
d4100
座位の保持
し ICF コードには単純な動作だけでなく、生活する上での
建築の長い歴史の中で、空間に機能を割り当てることが、
ICFコード
d4153
ことが目的である。そのために動作の分析を行った。しか
! a4151 しゃがみ位の保持
図 5.4 位置情報からのコーディング
d4150
の推定、そしてそれを ICF コードのコーディングに活かす
! a4101 しゃがむこと 例:和式便所でのデータに変化が見られた場合
d4104
本研究は先に述べている通り荷重による動作と健康状態
乗り物の手入れ
d6504
福祉用具の手入れ
d6505
屋内外の植物の手入れ
d6506
動物の世話
d7600
子どもとの関係
d7601
親との関係
d7602
兄弟しまいとの関係
d7603
親族との関係
d810
非公式な教育
家庭教育(ホームスクーリング)
図 5.5 住宅内 ICF コード一覧 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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生活機能の把握と ICF
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 生活機能の把握と ICF
5-2 ICF 活用に向けて これまで述べてきた本研究の内容は、情報化していく社 会がますます業界や職種、分野の枠を超えてネットワーク
環境・空間
化していく際にインフラとして ICF を浸透させるための要 特性情報をデータ化
素の一つであり、それだけでも価値はあるが、ICF 体系の システムを完全に取り込んだ社会の到来を想定して研究を
マッチングシステム
行っている。そのための展望と提案を記す。
環境因子 前身である ICIDH には存在しなかった概念であり、生活
個人の ICF 情報
機能の相互作用に周囲の環境を取り入れたことが概念的な
コーディングシステム
環境因子
面では大きく評価されている反面、実用的な活用は暫定案 を含めてほとんど示されていない。なお、[ + ] と [ - ] で 評価するという点で、他の項目とは少し性格が異なる。 例を示すと、例えば高低差のある場所の移動に、車いす
図 5.6 環境因子コーディングシステム図
でも楽にのぼれるスロープを設けたとしよう。この場合、 車いすの利用者にとってこの環境因子は移動について [ + ] である。しかしこの通路を同様に利用する人が車いすでは ないが足が不自由な老人だとしたら、歩行距離が長くなる スロープは移動について [ - ] の環境因子となるだろう。こ
社会的インフラとしての ICF
れが対象の共有である。このように同じ場所であっても個 人によってその評価が異なるといったことがでてくる上に、
環境因子 個人の ICF
さらに活動によって符号が異なる場合が出てくるため、コー ディングは難しいとされる。しかし環境因子の意味事態は 何ら難しいことではなく、現代の情報技術を用いればしっ
図 5.7 社会と ICF
かりとしたシステムを考案することは可能であろう。 活動別の評価を行うのは少し難しいが、空間や建築、乗 り物について移動や一般的な利用に関して環境因子を決定 するシステムの実現は考えやすい。それにはまず、あらゆ る場所、空間、乗り物などの情報(ノンステップか、段差 はあるか、距離、大きさなど)をデータとして蓄積する必 要がある。その情報と個人のコーディングされた ICF 情報 と照らし合わせることで符号を決定するものである。 データベースに蓄積された場所や乗り物は ICF に対応し たものとなり、ICF が社会の中で体系化されれば、個人につ いて [ - ] のものはサービスとしてなどの登場回数が自然と 減り、反対に [ + ] のものに出会いやすくなることで、生活 の質を高めることになるだろう。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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生活機能の把握と ICF
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
>>> 生活機能の把握と ICF
5-3 アンビエント社会と ICF
ICF の活用というテーマにセン シングを取り入れることで、アン ビエント社会との関係が見えてく る。 個人認証や1to 1といったテーマ はそのまま ICF の活用にも当ては
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まり、さらには「アンビエント」
アンビエント都市空間 䉝䊮䊎䉣䊮䊃ⴝⓨ㑆
という語句自体も体系化された
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ICF に包まれて豊かな生活を送る という面で合致している。
アンビエント室内空間 䉝䊮䊎䉣䊮䊃ቶౝⓨ㑆
鉄道や道路といったインフラの ネットワークは、利益だけに頼ら
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ない発展を遂げた。結果として赤
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字の路線が存在することになった が、おかげで我々はどこにでも少
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䋲䋰
䉝䊮䊎䉣䊮䊃䊝䊋䉟䊦ⓨ㑆 アンビエントモバイル空間
ない時間で移動できるという豊か さを得た。
情報ネットワーク技術は進歩を続けているが、
図 5.8
環境因子としての評価軸 アンビエント都市空間
市場だけに頼ったに発展ではやがて情報ネット ワークは小さな規模に縮小し、拡大と発展を止め てしまうだろう。
アンビエント室内空間
行動モニタリング→ICF
開発された技術について、ネットワーク化する
活動と参加→心身機能・身体構造
ICF
サービス ネットワークの検索条件の変化
方法や手段、早さや容量だけに価値を置いて飛び つくのではなく、利用する我々は生活の中でのそ の意味や価値をもっと深く考えなければならない。 そこに洗練された体系を内在させることが、我々 の社会を良い方向に導くためには必要なのではな いだろうか。
Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
特性にあった移動空間
アンビエントモバイル空間 ICF→ICD-10
ICD−10
図 5.9
90
空間行動の ICF コーディング方法に関する研究
謝辞 この論文は、たくさんの人の力を借りて書き上げることができました。 手すりの取り付け場所や中間発表の時など、適切な指導をしてくださった渡辺先生。何よりも OB 会で皆さん の前で話されたお話に感動しました。 情報化建築というなんだかよくわからなかったものに自分を導いてくれ、自分なりの解釈を持つまでに至らせ てくれた遠田さん。 ルーズな僕を見捨てずここまで導いていただきありがとうございます。焼き肉したいですね。 遠田さんの作り上げた情報ゼミ、そこで学ぶことができて本当に良かったと感じています。 ゼミは違うけれど、中間発表の度に的確な指摘と会心のアドバイスをくれた長澤さん、林田さん、本当にあり がとうございました。 情報ゼミの先輩方にも大変お世話になりました。 担当の池内さん、大宮の作業で大車輪の活躍、疲労困憊の中、アットランダムな僕にアドバイスや指摘、追い 立てをしていただき本当にありがとうございました。 最後の方ちょろっと担当っぽいことをしてくれたヒデさんもありがとうございます。八王子合宿とか本当に兄 的存在でした。夏合宿での投げは見事でした。 他にも研究室ナンバーワン美人絵も上手いなんて神様そりゃないよの入江さん、研究室での名付け親だけど放 置しちゃうぜの多和田さん、実験の期間がずれ込むわ延びるわで本当すいません大塚さん、ふんわりとした問 答で安らぎの風を吹かせる森村さん、天使という言葉は貴方のためにある優しすぎる小原さん、あの時、あの 場面、あの瞬間にありがとうございます。 卒論生のみんなもありがとう。そしてお疲れ。 まずゼミ内。実験に協力してくれた okatatsu そして ano。実験を陰で応援してくれていた奥津。 okatatsu はサークルの時からいつも本当にいいやつだ。そして頭が切れる。話相手になってくれてありがとう。 アルフな ano、死にそうな顔をして頑張っている君を見て、俺も頑張らなきゃと思えたよ、よくいじってごめん、 ありがとう。 奥津は最近じゃ本当仲良くなった。酒に強くなれ。どうしようもない AB 型っぷりの君と飲みに行きたい。 他にも1年の頃から仲のいい森谷やアフロ、なごみをありがとう。仁、西氏、竹、喫煙者の肩身をありがとう。 坂田にナッツ、咲き誇る華をありがとう。安藤先生、休符の価値をありがとう。 この大学生活で壊れそうな生活を支えてくれた友人や、地元の部活の仲間、彼女経験者、サークルの仲間、バ イトの仲間、みんなの力もあって、僕はこれを書いています。本当にありがとう。 そして最後に、卒論で苦しんでいることをみじんも知らず遠く離れた砂丘の地で暮らす両親へ。 産んでくれてありがとう。親孝行するからもうちょっと生きててください。
さらに本当に最後の最後、投げ出さずここまでこれた自分自身に、ありがとう。そして、おめでとうを。 Hitoshi WATANABE Lab WASEDA Univ 2008
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