ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

はじめに

建築って人のために造られているのに デザイン、デザ イン ってなんか違う気がしていた。 違う観点からいろいろ建築を考えたいと思い、この研究 室へ足を向けた。

そこでこんなにも群集の研究ってやられているのか、と 感動を覚えると同時に 自らもこの研究の一つに加わっ てやる という決意を胸に研究の第一歩を踏み出し始め た。

この半年間毎日の様に人の行動を目で追い続けた。 ふと群集の動きにある規則性を見つけた。

ぎゅっ となって、 ぼんっ となって、また ぎゅっ となって、、、、、 おもしろいリズムが存在していた。

このリズムに動いている群集の特性を明らかにしたい。 いつの間にか私はずっとこのリズムの虜になっていった。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

目次 はじめに

1

目次

2

第一部 論文編

4

第 1 章 研究概要

5

1-1 研究目的

6

1-2 研究フロー

7

1-3 用語の定義

8

第 2 章 研究背景

12

2-1 ネック箇所における問題点

13

2-2 既存の群集歩行モデル

18

2-3 本研究の位置付け

22

第 3 章 圧縮解放現象調査

23

3-1 駅コンコースにおける圧縮解放現象調査

24

第 4 章 圧縮解放実験

29

4-1 駅シミュレータ実験場での圧縮解放実験

30

4-1-1 実験概要    4-1-2 ネック箇所並列配置型実験    4-1-3 ネック箇所垂直配置型実験   4-2 群集流動映像解析

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35

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 5 章 圧縮解放現象による群集歩行の行動特性

39

5-1 データ選別について

40

5-2 ネック箇所並列配置型

43

5-2-1 通過距離と広がりの関係 (outlane)    5-2-2 通過距離と速度の関係 (outlane)   5-3 ネック箇所垂直配置型

47

5-3-1 通過距離と広がりの関係 (outlane)    5-3-2 通過距離と広がりの関係 (outlane)    5-3-3 通過距離と速度の関係 (inlane)    5-3-4 通過距離と速度の関係 (inlane)  第 6 章 圧縮解放現象モデル

55

6-1 圧縮解放モデル化フロー

56

6-2 Stretch 値と Base 値に関する相関

57

6-3 圧縮解放モデル化

62

6-4 実空間における実証検証

64

第7章 まとめ

68

7-1 圧縮解放行動特性

69

7-2 圧縮解放モデル

70

7-3 展望

71

参考文献

72

おわりに

77

第二部 資料編

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■ 第一部 論文編 ■


□第 1 章 研究概要 1-1 研究目的 1-2 研究の流れ 1-3 用語の定義


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第一章 研究概要

1-1 研究目的

本研究の目的は、ネック箇所に生じる「圧縮解放現 象」における群集の行動特性を明らかにし、「圧縮解 放現象」を考慮した群集歩行モデルを作成する事で ある。 これにより、群集流動の広がりを予測した、ネック 箇所の配置計画や動線計画への評価指標とすること が可能になる。

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第一章 研究概要

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

1-2 研究の流れ

研究フロー

!"#$%&'()'*+,-.%&

567,89:;

/01234

<=>?1@

/012AB9CDEF9GH

/012IJ-9KL

MNOP,MQRSTUVW

図 .1-2.1  研究フローチャート

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第一章 研究概要

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

1-3 用語の定義  本論文で使用される用語を以下のように定義する . ○ ネック箇所  階段や改札、エスカレータなど一時的に歩行が制御される 建築要素の事を指す。 ○圧縮  ネック箇所において、極端にパーソナルスペースを確保で きない現象のことを指す。 ○ 解放  ネック箇所において、極端にパーソナルスペースを制限さ れた歩行者がネック箇所通過後それらを確保するために広が る現象の事を指す。 /0

12

図 1-3.1 圧縮・解放 ○圧縮解放現象  ネック箇所によって生じる上記の圧縮と解放が繰り返し起 きる現象の事を指す。 ○パーソナルスペース  パーソナルスペースとは、占有空間として意識するもので 他人が入ってくるか、あるいは他人のパーソナルスペースに 侵入せざるをえなくなると不快に感じ、この空間に他者が存 在しないと快適に過ごすことができる。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第一章 研究概要

○解放地点  ネック箇所によって生じた圧縮が解放へ向かい始める距離 のことを指す。 ○解放地点の幅  R-width と表記する。 ○圧縮地点  ネック箇所によって圧縮が行われる距離のことを指す。 ○圧縮地点の幅  C-width と表記する。 ○幅の比率  R-width と C-width の比率。  その値を C/R 値と表記する。

^!YZ[\]

X!YZ[\]

解放地点 圧縮地点 図 1-3.2 ネック箇所の用語の定義

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第一章 研究概要

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

○広がり  ネック箇所において生じた群集歩行の圧縮解放現象におけ る歩行者の広がりのことを指す。最短経路と実際の経路の差 を広がりの値とする。 ○ Stretch 値  広がりの最大値を指す。 ○ Base 値  群集が解放され、広がり始めてから Stretch 値までの通路距 離のことをさす。

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図 1-3.3 広がりに関する用語の概要図

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第一章 研究概要

○ outlane  圧縮解放現象における群集の中で一番外側を歩く歩行 者の位置のこと。 ○ inlane  圧縮解放現象における群集の中で一番内側を歩く歩行 者の位置のこと。 ○ネック箇所並列配置型  ネック箇所が向かい合っている配置ことを指す。 ○ネック箇所垂直配置型  ネック箇所が向かい合っていない配置のことを指す。

lm\ndoa bao\a`ndoa lm\ndoa

lm\ndoa bao\a`ndoa Zondoa

図 1-3.4 ネックの配置の仕方と lane について

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□ 第2章 研究背景 2-1 ネック箇所の問題点 2-2 既存群集歩行モデル 2-3 本研究の位置付け


第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

2-1 ネック箇所の問題点 2-1-1 駅空間における群集の問題点  駅空間は、コンコースやホームを含め様々な建築的要 素が多く点在している。階段、改札、構造上の柱や広告 など、これらは群集流を形成する役割がある反面、歩行 空間を一時的に制限する機能を持つ。  その中でも階段や改札の周囲においては、多くの歩行 者が流れ込むために歩行者のパーソナルスペースが無視 される上に押し合いや衝突などの問題が数多く挙げられ る。

図 2-1.1 階段での滞留の様子

図 2-1.2 改札付近の滞留の様子

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

2-1-2 近年の駅の複合化に伴う問題点   都市部の大型ターミナル駅では、近年商業施設との複 合化や他線との乗り換えの増加に伴い、構造が複雑化し てきている。結果、大型ターミナル駅には群集流動のネッ クとなる階段や改札、エスカレータなどが多く配置され ることになる。  実際に、階段と改札がすぐそばに配置される空間や流 動が多い通路空間とネック箇所が交差する空間は、パー ソナルスペースの確保ができない空間が生じている問題 がある。  単に移動の手段としてだけの「通過型」であった駅が、 買い物などを行える「滞在型」に変化することは、既存 の駅を改変させなければならない。その時、群集を溜め やすい要素を持つネック箇所の配置計画やネック箇所と 直結する通路計画を改善するための指標が求められる。

ネック箇所

図 2-1.3 ネック箇所が近い空間 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 2 章 研究背景

図 2-1.4 圧縮解放現象

圧縮解放現象が起きる原因は、本来群集の中の個人は パーソナルスペースを確保する時に広がるためである。 しかし、今までパーソナルスペース確保に十分な距離や 幅員をもった歩行空間が存在していたが、近年の構造の 複雑化や複合型への移行に伴い、常に圧縮が起きるネッ ク箇所が増加する一方である。  また、圧縮解放現象が多く起きる事によって、その分 パーソナルスペースの確保が困難になっている。  群集歩行の圧縮解放現象における行動特性を明らかに する事によって、今後の設計に役立てる事が可能である。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 2 章 研究背景

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図 2-1.5 設計上の動線計画

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%&'()* 図 2-1.6 実際の群集流動

図 2-1.5 では、設計上の動線計画を図示している。そ して、図 2-1.6 では、設計上の動線ではなく実際の群集 流動の様子である。比べてみてもわかるように、図 2-1.6 のように人間は行動することが本能的であり、図 2-1.5 での動線計画のように人間が行動することはない。  本研究の成果によって、ネック箇所の配置計画や直結 する通路計画の指標に用いる事ができる。

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

2-1-3 イベント会場での問題点  イベント会場では日々多くのイベントが行われている が、イベントによっては不特定多数のニーズが一つの目 的に向かうことが度々ある。その場合、その目的地に向 かうまでにネック箇所周囲では、駅と同様に急な割り込 みや押し合いなどによる事故が発生しやすい。  最近、話題にもなったビッグサイトでのエスカレータ 事故もネック箇所における群集流動に問題があったと考 えられる。

図 2-1.4 東京都内のイベント会場

図 2-1.5 ビッグサイトのエスカレータ事故

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 2 章 研究背景

2-2 既存の群集モデル

人間の歩行を再現するためにこれまで数多くの歩行モ デルが提案されてきた。以下に、既存の各歩行モデルの 概念とその問題点を挙げる。

モデルの大別 ①セルオートマトンモデル 空間をメッシュに分割し、歩行者の周りのセルにある情 報によって歩行者の次の行動が決定されるモデル。セル の大きさによっては他の歩行者が同じセルに重なったり、 セルの形が正方形なため、詳細な空間を設定出来ない問 題がある。 ②状態変移モデル ( 確立モデル ) 歩行空間にノードを設定し、歩行者の次の一手を各ノー ドへの確率を用いて表現するモデル。最短経路を設定し やすいが、同じノードに歩行者が重なってしまう現象が 見られる。 ③ポテンシャルモデル 人間または空間に属性を与えるモデル。各歩行者の単位 時間ごとの座標や速度が周りの人や環境との相互作用に よって構築されるモデル。現在広く用いられる手法であ り、他と組み合わせて用いられることが多い。 ④磁気モデル 歩行者及び壁や柱などの障害物に正の電荷を与え、目的 地に負の電荷を与える。障害物やまわりの歩行者には反

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

発しながら目的地へ向かうモデル。パーソナルスペース などが考慮される反面、歩行者一人ひとりの移動先に制 約が生まれ自由な歩行を表現しにくい。 ⑤流体モデル 群集の流れを連続した流体のように考え、連続方程式や 運動方程式に基づいて解析するモデルである。群集流動 の物理的振る舞いが必ずしも流体と一致するわけではな いが、大局的・定性的な把握を行うのに向いている。

歩行モデルの既往研究 文 1)高柳英明、長山淳一、 渡辺仁史:歩行者の最適速 度保持行動を考慮した歩行 行動モデル : 群衆の小集団 形成に見られる追跡 - 追従 相転移現象に基づく解析数 理、日本建築学会計画系論 文集 pp. 63-70 2006.8

高柳ら

文1

) は、歩行空間における歩行者の最適速度保持

行動に着目し、速度に影響を及ぼしあう相互作用ポテン シャルを導出し、離散系解析力学数理に基づいた歩行行 動モデルを構築した。ここでは、群集内の個体間の相対 速度ベクトル・相対距離の解析により、群集内の個人が 最適速度保持行動を取る前に追従相が存在することを明 確にした。  しかし、ここには空間的要素との関係が組み込まれて いない。そこで本研究では空間要素との関係を組み込む ことを考慮した。

文 2) 佐 藤 英 彰、 木 村 謙、 林 田 和 人、 渡 辺 仁 史: 駅 の改札口における行動特 性 に 関 す る 研 究、 日 本 建 築学会学術梗概講演集

佐藤ら

文 2)

は、駅の改札口における行動特性の研究を行

い、改札付近での流動速度を明らかにした。この研究で は流動速度から改札付近には滞留が生じる事がわかるが、

pp.1079-1080 2000.9

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

本研究のように群集流動のネック箇所との間に生まれる 群集の行動特性を明らかにはしていない。そのため、本 研究が有意義であると考えられる。 文 3)樋口智幸:駅計画評 価のための群衆波動シミュ レータの構築、早稲田大学 渡辺仁史研究室修士論文 1996

樋口

文 3)

は、群集波動という新たな概念を提案し、既存

鉄道駅の調査を通して群集密度信号として実測し、得ら れた群集密度信号の時間周波数解析より、信号の変化則 と実空間を対応づけることでモデル化を行った。  このモデルは、大局的に駅施設全体にわたる人間流動 を予測することができるため、本研究に類似しており引 用する点が多い。しかし、信号として捉えたこのモデルは、 実際の計画指標には活かしづらい。そこで本研究ではこ のモデルに具体的な群集の広がりを組み入れる事を考慮

文 4)金山健一:動線計画 支援のための群衆流動シ

した。

ミュレーションに関する研 究、早稲田大学渡辺仁史研 究室修士論文 2003

金山

文 4)

は、SimWalk を用いて、避難計画にとどまらず

これまでの設計実務及び動線計画と行動研究におけるシ ミュレーション手法を結びつけるモデルのあり方を提案 し、操作及びプラン評価が容易な群集流動シミュレーショ ンシステムとして再構築させた。  このシミュレーションモデルは、多くの空間に適用す る事が出来るが、本研究のような場所での再現性に欠け

文 5) 岡 田 公 孝、 高 橋 幸

ていると考える。

雄 : 個人行動をベースにし た歩行モデルと高密度シ ミュレーション、日本建築 学会大会学術講演梗概集、 pp.1033-1034、1994.9

文 5)

岡田ら

は、ミクロな観点からモデルを構築し、回避・

追従・追い越しといった歩行者行動を表現する事に成功 した。このモデルでは、「譲り合い」の概念を取り入れて

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

いることが特徴的である。これにより高密度でも歩行流 の基本式に沿った値を保ち続けることが解明された。  しかし、このモデルでは自身の目的地を大きく外れて もかまわないという前提があり、駅構内など目的地が決 まっていてなるべく最短で向かいたいとする歩行者の行 動には対応できていない。 文 6) 阿 久 澤 あ ず み: 駅 構 内における 群集歩行シミュ レーションモデルの研究 、 中央大学大学院理工学研究 科情報工学専攻 修士論文 2006.3

阿久澤

文 6)

は、ネットワークとポテンシャルモデルを

組み合わせ、追従・追い越しなどの個人単位のミクロな 動きと、障害物を回避しながらの目的地への移動や歩行 流といったマクロな動きを表現する群集歩行シミュレー ションモデルを構築した。その際、流体力学的ポテンシャ ルを導入することによって、障害物回りでの滑らかな歩 行行動を表現した。駅構内にある出口、階段などから改 札へ向かう複数の経路選択が存在する空間に群集歩行シ ミュレーションモデルを適用している。  しかし、これは改札周囲だけのモデルであり、駅構内 には改札の他階段やエスカレータなど施設・設備が存在 しておりそれに対応するモデルではない。そのため、改 札以外の施設・設備における群集歩行のモデル化が必要 である。

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第 2 章 研究背景

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

2-3 本研究の位置付け

歩行者は、快適な歩行のためにパーソナルスペースを 確保する性質と、ネック箇所の幅や位置関係を考慮した 上で歩行する性質を持つ。  これまで、群集歩行モデルは数多く考えられてきたが、 ネック箇所の要素や位置関係によって変化する歩行特性 を考慮した群集歩行モデルは存在しなかった。  この研究で提案する圧縮解放現象を考慮した群集歩行 モデルとは、これまで群集歩行モデルでは再現できなかっ た、ネック箇所の幅や位置関係を考慮しながら目的地へ 向かう群集を大局的に捉えるモデルである。  このモデルを用いれば、群集流動の妨げとなるネック 箇所が生む群集歩行の圧縮解放行動特性を説明すること ができる。そのため、群集流動の妨げにならないための ネック箇所の幅や位置関係への新しい評価指標を提案す ることが可能になる。 個人個人が歩きやすい歩行空間を自主的に確保し歩行する。

仮説 群集は、ネックの位置関係・要素によって流動形態が決まる

群集の圧縮解放現象における歩行特性

圧縮解放モデル ネックの位置関係・要素を察知し、経路・速度を選択し 行動に移す。ネックの初期位置ごとに行動が異なる。

図 2-3.1 研究の位置付け 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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□ 第 3 章 圧縮解放現象調査 3-1 駅コンコースにおける圧縮解放現象調査 3-2 分析


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第三章 圧縮解放現象調査

3-1 駅コンコースにおける圧縮解放現象調査 調査概要 ○調査目的 ネック箇所に生じる圧縮解放現象の群集行動特性を明らかに するために、実際に駅構内のネック箇所周辺での群集の流動 を調査する。 ○調査場所 JR 中央線立川駅と八王子駅における階段とコンコースとの接 合部分周辺 ○調査方法 HDV カメラによる群集撮影 ○調査日時 2008 年 7 月 28 日 立川駅 午前 10 時から午後 0 時 2008 年 7 月 31 日 八王子駅 午前 6 時から午前 11 時 ○必要機材 DV カメラ一式 (HANDYCAM HDR-SR8 SONY 製 )

○調査場所の設定について   鉄道総合技術研究所との共同研究  ネックの箇所の一つである階段とコンコースとの接合部周 辺を観察できる建築部位にカメラを設置し、群集流動の撮影 を行った。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第三章 圧縮解放現象調査

JR 立川駅

図 3-1.1 青梅線 ecute 側コンコース

図 3-1-2 立川駅調査 カメラ設置位置

図図 3-3 南武線 ecute 側コンコース 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第三章 圧縮解放現象調査

JR 八王子駅

図 3-1.4 八王子改札前コンコース

図 3-1.5 八王子駅 構内図

図 3-1.6 八王子改札側コンコース 図 3-1.7 乗換用コンコース

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

分析  八王子駅、立川駅での調査データから以下の事が明らかに なった。

店舗

改札 %'

駅施設

改札

駅施設

W.C.

店舗

!"!#$ %&' ' 店舗

店舗

/012034 5 6*' 駅施設

店舗 舗

店舗

7892 5 6:;' (()*' *'

図 3-2.1 調査場所の群集流動形態

+,-#.

・ホームから改札へ向かう群集の行動で圧縮解放現象が多く見 られた。 ・通路距離が長くても Stretch 値はある一定の大きさ以上には ならなかった。 ・Base 値は、通路空間が長くても解放されてから 15m 以上の 値を取る事はほとんどなかった。 ・この事より Stretch 値は通路距離に比例関係ではなく、収束 する値をもつ。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

今回の調査で得られたデータは、本研究で構築する圧縮 解放モデルが収束する値をもったモデルであるという根拠 になった。モデルの正当性が高まるために、モデル化の際 調査で得られたこのデータを用いる。

調査データを基に実験時のパラメータの選定を行った。 ・通路距離が長くても Base 値が 10m 前後であるため、実 験時の通路距離は 10m より短い 8m と 4m を選んだ。 ・幅の比率の選定は、基準として 1 を選び、比例関係を見 いだすために 0.67 と 1.5 を選定した。 ・位置関係は、ネック箇所の組み合わせは多いため大別し、 ネック箇所並列配置型と垂直配置型を選定した。

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□ 第 4 章 圧縮解放実験 4-1 駅シミュレータ実験場での圧縮解放実験 4-2 群集流動映像解析


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

4-1 駅シミュレータ実験場での圧縮解放実験 4-1-1 実験概要 ○実験目的  調査では定量的に計る事ができなかったネック箇所に生じ る群集の圧縮解放現象を明らかにするために、ネック箇所を 作りその周辺での群集の流動を測定する。 ○実験場所 鉄道総合技術研究所の駅シミュレータ実験場 ( 国分寺市光町 ) ○実験方法 HDV カメラによる群集撮影 ○実験日時 2008 年 10 月 4 日 午前 10 時∼午前 12 時 被験者数 100 名

○必要機材 DV カメラ一式 (HANDYCAM HDR-SR8 SONY 製 ) 2 台 帽子 100 コ 青色 LED ランプ 100 コ 模擬改札 4 コ

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

○カメラの設置場所について ( 図 4-1.1 参照 ) 1. 歩行者の流動を真上に近い場所から撮影できる場所 画像にかかるパースを抑える事で、歩行者位置を分析す る際に生じる座標の誤差を最小限に抑えることが出来る ためである。 2. 左右対称な画像になるように撮影できる場所 分析をする上で左右対称の画像の方が実座標に変換する 際に都合がよいためである。

カメラ 2

模擬改札

カメラ 1

図 4-1.1 実験場でのカメラ設置位置

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

○実験補足 以降の分析で追跡機能を持つ解析ソフトを利用するため、あ らかじめ帽子にそれぞれ青色 LED ランプを取り付け、全被験 者に帽子を被ってもらう。

図 4-1.2 LED の装着例

駅利用時を想定し、以下の様に教示した。 ・「始め」の合図と共に、駅での行動を想定し ( 電車の乗り換 えや改札の利用 ) 歩いてください。被験者の中に「急いでも らい、人を追い抜いてください」と指示した人を 20 人配置 した。これは、実験が短い通路距離であるため、実際の駅利 用時を再現できないと危惧したため、「急いで人を追い抜く」 という条件を付加した。 ・通常の歩行と同じように、自分が歩きやすい空間 ( 周りと の距離感や歩行速度 ) を作りながら歩行してください。 ・目的地の情報は事前に通知いたします。この駅施設の構造 をよく理解していることを前提として行動してください。 ・ 追い越す事は構いませんが、前の人を押す等事故の危険が ある行動は避けてください。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

4-1-2 ネック箇所並列配置型 ○実験内容  ネック箇所に見立てた模擬改札 4 コを並列配置型に設置し、 被験者 50 人に模擬改札の間を歩いてもらう。パラメータと して模擬改札の配置場所は通路距離と模擬改札の幅を変え、 それぞれによる群集の歩行特性を観測する。

通路距離

!"#$

()* +,-./

%&

012

'&

013 3145

幅比率

図 4-1.1 実験概要図とパラメータ

図 4-1.2 実験場の画角 ( カメラ 1)

図 4-1.3 実験風景 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

4-1-3 ネック箇所垂直配置型 ○実験内容  被験者の方にまず階段を上った後右に折れ曲り、配置し た模擬改札の間を歩いてもらう。試番ごとに模擬改札の配 置場所は距離と模擬改札の幅を変え、それぞれによる群集 の歩行特性を観察する。

幅比率

!"#$

()* +,-./

%&

012

'&

013 3145

通路距離 図 4-1.4 実験概要図とパラメータ

図 4-1.5 実験場の画角 ( カメラ 2)

図 4-1.6 実験風景 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

4-2 群集流動映像解析 歩行者の座標抽出と分析の準備 撮影した映像を基に以下の手順で分析を行った。 ○映像の取り込み 1. パソコンにあらかじめ DV カメラ専用の動画取り込みアプリ ケーション (Sony Picture Motion Browser) をインストールす ※ 1. こ の 時、 映 像 拡

る。

張 子 は .mpg も し く は .m2ts である .

2. DV カメラを専用ケーブルでパソコンに繋ぎ、撮り収めた映 像をデジタルでパソコンに取り込む(※ 1)。 3. デジタル動画編集ソフト (Video Studio 12) を用いて、分析

※ 2. 分析用解析ソフト が AVI ファイル形式で 作動するため .

したい動画だけをトリミングして、AVI 形式 ( ※ 2) でファイ ルに書き出す。ファイル名は時間帯毎もしくはパラメータ毎 の名称を記入して次の手順に移る。

図 4-2.1 トリミング

図 4-2.2 AVI 形式のファイルの書き出し 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

○歩行者の座標抽出 1.2 次元 /3 次元ビデオ動作解析システム (Flame Dias IV) で Flame Dias Ⅳを使用する際

AVI 形式で保存した群集ビデオ映像を開く。

の注意事項 1. 取りたい画像がどのよう なものでどのように分析し たいか明確にした上で画角

2. 座標算出方法を選択する。今回、1 台のカメラで左右対称の 動画を撮影したため、「2 次元 4 点実長換算」を選択した。

を決める . 2.DV カメラのカメラスピー ドを把握する . 3. なるべく画像にパースが かからない取り方を選択す る. 4. 光の明度差を把握して座 標を自動的に算出する機能 もある .

図 4-2.3 座標算出方法の選択 3. デジタイズするポイント数を歩行者の数に合わせる。

図 4-2.4 デジタイズポイントの選択

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

Flame Dias Ⅳ に は、、 本 実 験で使用した LED のように 目立つものがあると自動で

第四章 圧縮解放実験

4. 撮影した動画において、歩行者全員の頭部をクリックして いく事で座標を算出する。撮影した動画は 1/60 秒のコマ数

LED などを追跡し、その座

で座標算出する事が出来るが、頭のブレにより座標が前後し

標を得る事が出来る機能が

て得たいデータが取りにくいため、座標算出時のコマをスポッ

備え付けてある。 この機能を活用する事によ

ト間隔で調整し 1/6 秒のコマ数に変更した。その後、スポッ

り、大幅に作業効率を上げ

ト補間をすることで、頭のブレを除いた座標を算出すること

る事が出来る。

が出来る。

図 4-2.5 クリックの様子 ※ 1) キャリブレーション作 業とは、映像の中で常時静 止しているポイントを 4 点 選択し、画面上での縦横比

5. 画像にはパースがかかっているため、補正を行う。( ※ 1 キャ リブレーション作業という。)

を入れる事でそれを基準に して、実長に換算する作業 である .

図 4-2.6 キャリブレーション ※ 2) ここでは、歩行者の 直交座標とそれに対応する 時間が得られる .

6. キャリブレーションで実長換算後、歩行者の座標を 2 次元 の直交座標 ( ※ 2) として出力させ、次の手順に進む。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第四章 圧縮解放実験

○分析の準備 抽出した 2 次元の直行座標は Excel に移すと、行方向に時間 (1/60 秒間隔 )、列方向に歩行者番号とその XY 座標が交互に 配列される。 全歩行者の軌跡の全データから分析に必要なデータをピック アップする。非常に細かくデータを解析する事はできるが、 比例関係を見いだすために平均的なデータを求めているので、 ここでは、通路距離を 1m 刻みに座標とそれに対応する時間 を抽出した。  抽出したデータを基にして、群集歩行のネック箇所におけ る圧縮解放現象に関する歩行者の軌跡や速度などを算出する。

表 4-2.1 座標データ(抜粋) !"#"$%&'( $)*' +,*-'./0!"#"

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□ 第 5 章 圧縮解放現象の行動特性 5-1 データの選別について 5-2 ネック箇所の並列配置型 5-3 ネック箇所の直列配置型


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-1 データの選別について

○分析のためのパラメータについて !"#$"%&

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解放地点

圧縮地点

表示 ・解放地点の幅 - R-width ・圧縮地点の幅 - C-width ・幅の比率 - (C-width/R-width) 値 ・最大広がり - Stretch 値 ・最大広がりまでの距離 - Base 値

グラフの表示例 図 5-1.1 8 _ 1.5 軌跡 - 通過距離と広がりとの関係 8 ⇦ 通路距離 (m) 1.5 ⇦ 幅の比率 C/R 値

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

○データの選定方法

ネック箇所並列配置型

23"4(5$ %$5"$#4(5$ 23"4(5$

図 5-1.2 ネック箇所並列型における一般的な群集流動の形態   ネ ッ ク 箇 所 並 列 型 で は、 補 正 し た デ ー タ を 参 照 す る と outlane の歩行者は平均的に centerlane の歩行者の外側を歩 行していた。本研究で扱う群集歩行の圧縮解放現象をモデル 化するにあたり、必要となるデータは outlane を歩行する軌 跡であるため、必要データのみを記載し、パラメータ毎の結 果と比較する。 ネック箇所垂直配置型 23"4(5$ %$5"$#4(5$ /54(5$

図 5-1.3 ネック箇所垂直型における一般的な群集流動の形態   ネ ッ ク 箇 所 垂 直 型 で は、 図 の よ う な 行 動 を 取 る 事 が 多 かったため、モデル化にあたり必要な outlane と inlane の 歩行データのみを記載し、パラメータ毎の結果と比較する。 centerlane の歩行データは、資料編に記載する。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第五章 圧縮解放現象の行動特性

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

○補正の手順・内容 6789

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fbdg cbde

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ED* VED* ! BCD*WHXYZ " " " )*+,K[\]^_`T?a

図 5-1.4 補正ダイヤグラム  ネック箇所並列型実験において、本来ならネック箇所 を通過後真っすぐ歩行してもらうのが目的であったが、 実験場の制約によりネック箇所通過直後、進行方向右側 に歩行するように指示した。これは、ネック箇所におい て余計な滞留を生ませないための工夫である。  そのため、ネック箇所並列型実験で得られた歩行デー タを補正する必要がある。そこで、実験で得られた歩行 データから実経路と本来歩行するべき最短経路とのズレ を補正することにより、取得したい歩行データに変換す ることが可能になった。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-2 ネック箇所並列配置型 5-2-1 通過距離と広がりの関係 (outlane) 8m

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図 5-2.3 8_0.67 通過距離と広がりの関係  通路距離 8m の時、広がり・Stretch 値・Base 値は幅比 率が大きくなるにつれて大きくなることがわかる。通路 距離 8m でネック箇所並列型の時は、圧縮解放現象によ り約 0.5m-1m 前後広がることがわかる。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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図 5-2.6 4_0.67 通過距離と広がりの関係  通路距離 4m の時もまた、Stretch 値と Base 値は幅比率が 大きくなるにつれて、値は大きくなることがわかる。しかし、 全体的に広がらず、約 0.2-0.7m しか広がりを見せなかった。 このことから、全体的に密度が高く個体間距離が狭いことが わかる。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-2-2 通過距離と速度の関係 (outlane) 8m (

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図 5-2.9 8_0.67 通過距離と速度の関係  速度は、幅の比率に比例して速度変化が大きくなる。幅比 率が 1 や 1.5 の時はきれいに上昇するが、0.67 の幅比率の時 は通過距離 4-5m の時に少し速度変化が停滞することがわか る。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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図 5-2.11 4_1 通過距離と速度の関係

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図 5-2.12 4_0.67 通過距離と速度の関係

通路距離 4m では、幅比率 1.5 だけゆるやかな速度上昇が 見られる。しかし、幅比率 1 と 0.67 は速度変化があまり見 られないことから、あまり自由な歩行が出来ていないことが わかる。標準偏差の大きさから歩行の自由度の高い歩行者と そうでない歩行者の数の比率に差が出ることがわかる。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-3 ネック箇所垂直配置型 5-3-1 通過距離と広がりとの関係性 (outlane) 8m &

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図 5-3.3 8_0.67 通過距離と広がりの関係  歩行通路が折れ曲っているため、outlane にいる人は解放さ れるとすぐ最短経路から大きく広がりを見せる。その後、次 第に最短経路に近づく傾向が見られる。平均値の値から Base 値は、幅比率が変わっても 3m 前後の値をとり、Stretch 値も 幅比率とあまり関係せず 1-2m の値をとる。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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図 5-3.6 4_0.67 通過距離と広がりの関係   通 路 距 離 8m と 同 様 な 傾 向 が 見 ら れ た。 解 放 さ れ た outlane の歩行者は、まず Stretch 値まで急な広がりを見せた。 Stretch 値は幅比率に関係なく 2m 前後の値を取り、Base 値 も解放地点から 2m である。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-3-2 通過距離と広がりの関係 (inlane) 8m &

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図 5-3.9 8_0.67 通過距離と広がりの関係  広がりのほとんどが正の値を取る事から、inlane の歩 行者は最も最短経路を取る事が可能であるのにも関わら ず、弧を描きながら歩行する傾向がわかる。Stretch 値は 幅比率にあまり関係せず 1m 前後の値を取った。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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図 5-3.11 4_1 通過距離と広がりの関係

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図 5-3.12 4_0.67 通過距離と広がりの関係  幅比率が変わってもどの通路距離 8m よりも Stretch 値の 値が大きい事から、inlane の歩行者が大きな広がりを見せる ため群集としては密度が高く自由度が低いことがわかる。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-3-3 通過距離と速度の関係 (outlane) 8m (

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図 5-3.14 8_1 通過距離と速度の関係

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図 5-3.15 8_0.67 通過距離と速度の関係  速度は、幅比率に比例して上昇する。速度の最大値は、ど のパラメータも 7_8m の時である。また、ネック箇所並列配 置型に比べ一定の速度変化であった。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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図 5-3.18 4_0.67 通過距離と速度の関係  速度が上昇したのは幅比率 1.5 だけで幅比率 1 と 0.67 は 停滞もしくは下降の現象が見られた。ネック箇所垂直配置 型で通路距離が短いと outlane の歩行者は、幅比率 1 以下 で自由歩行が困難であることが明確になった。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

5-3-3 通過距離と速度の関係 (inlane) 8m '

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図 5-3.20 8_1 通過距離と速度の関係

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7_8

図 5-3.21 8_0.67 通過距離と速度の関係 どの幅比率でも速度上昇の兆候が見られた。そして、どの幅 比率でも速度上昇の割合がほぼ等しかった事から、幅比率と 速度変化はあまり関係がなかったと言える。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 53 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第五章 圧縮解放現象の行動特性

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3_4

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図 5-3.22 4_1.5 通過距離と速度の関係

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図 5-3.23 4_1 通過距離と速度の関係 '

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2_3

3_4

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図 5-3.24 4_0.67 通過距離と速度の関係  通路距離が 4m での inlane の歩行者の行動特性として、速 度変化のバラツキが多く見られる事からネック箇所での圧縮 を出来るだけ避けようとする事がわかった。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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□ 第 6 章 圧縮解放モデル  6-1 モデル化フロー 6-2 Stretch 値と Base 値に関する相関 6-3 モデル化 6-4 実空間における実証検証


第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

6-1 圧縮解放モデル化フロー

本章では、分析で得られた結果から群集歩行の圧縮解放現 象の行動特性を組み込んだ「圧縮解放モデル」を構築する。  図 6-1.1 は、モデル化に至るまでのフローチャートである。 実験で得られた結果から、(Stretch 値と幅比率・通路距離) の関係と(Base 値と幅比率・通路距離)の関係を重回帰分析 する事によって変数 2 つから 1 つのモデル式を成立させるこ とが可能になった。  そのため、本研究で構築した圧縮解放モデルは幅比率と通 路距離を挿入するだけで大局的な群集流動の形態が再現でき る。

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345,6789:;<=>?@A

BCDE0FG

BCDH0IJ

図 6-1.1 モデル化フローチャート 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 56 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 6 章 圧縮解放モデル

6-2 Stretch 値と Base 値に関する相関

ネック箇所並列配置型 (outlane) "+#

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"

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6789 KLM

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図 6-2.2 通路距離別 幅の比率と Stretch 値の相関 * )

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)

6789 KLM

図 6-2.2 通路距離別 幅の比率と base 値の相関

幅の比率は通路距離にも比例し、幅の比率にも比例して いる。通路距離 4m の幅比率 0.67 の時と通路距離 8m の幅 比率 1.5 の時の Stretch 値は約 1m の差が生じた。  Base 値もまた通路距離に比例し、幅比率にも比例した。 ネック箇所並列配置型であると通路距離が小さく、幅の比 率が小さいと Base 値も Stretch 値も小さいという結果から 群集全体の密度が高く、個人の歩行自由度に欠けていると 言える。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所垂直配置型 (outlane)

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#

"+& !+'( " "+&

"

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6789 KLM

図 6-2.3 通路距離別 幅の比率と Stretch 値の相関 $+& $

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"+& " !+& ! %

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6789 KLM

図 6-2.4 通路距離別 幅の比率と Base 値の相関

今までのパラメータと異なり、相関が見えない。Base 値が幅の比率に関係なく 2-3m の値で発生している事が わかる。  垂直配置型において、outlane の歩行者は幅の比率に合 わせて Stretch 値だけを調整して歩行する特性を持ってい る。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 58 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所垂直配置型 (inlane) "+' "+%

%&'(&)* + KLM

"+# " !+'( " "+&

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6789 KLM

図 6-2.5 通路距離別 幅の比率と Stretch 値の相関 '

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$ # " ! %

)

6789 KLM

図 6-2.16 通路距離別 幅の比率と Base 値の相関

ネック箇所垂直配置型では、inlane も outlane と同様 に Stretch 値は通路距離にも幅の比率にも反比例してい る。Base 値も通路距離と幅の比率を変えても 4-5m の値 をとった。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所垂直配置型の条件について  前頁のネック箇所垂直配置型の相関を考察すると、通路距離 と幅比率が Stretch 値や Base 値に対して比例関係になかったこ とから、ネック箇所垂直配置型モデル作成にあたり条件が生じ ていると考える。  ネック箇所垂直配置型の通路距離が長くなれば、群集の形態 はネック箇所並列配置型と類似してくることは調査データで明 確になっている。そこで、作成したモデルを実空間に対して柔 軟に適用するためにここでネック箇所垂直配置型の条件を見い だし、設定する。

図 6-2.17 並列配置側と垂直配置図  実験から得られたデータを基に、ネック箇所並列配置型と 垂直型それぞれの Stretch 値と通路距離の比率を比較し、値が 一番近似値をとったパラメータを境目にネック箇所並列配置 型と垂直配置型の条件を明確にする。

N OP

Q RS

Q OP

L 垂直 W 垂直

N RS

L 並列 W 並列

図 6-2.18 条件判別方法 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

表 6-2.1 L/W 比較 ,-./0

12345/0 ,-.67

1234567 8

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表 6-2.1 より、差が最も小さい値をとったパラメータをネック 箇所並列配置型と垂直型の境目とする。  これよりネック箇所垂直配置型において、通路距離 8m で幅 比率 0.67 以下の場合垂直型のモデル式を適用し、それ以上の場 合並列型と見なし、並列型のモデル式を適用する。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第六章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

6-3 モデル化

モデル式の作成 /&'(&)*

T./( Y!VWX&*

U!VWX&* 6789

図 6-3.1 モデル式のパラメータ

( Stretch )=( R-width , C-width , 通路距離 ) ( Base ) =( R-width , C-width , 通路距離 )

本研究の圧縮解放モデルでは、幅の比率と通路距離の 変数 2 つから Stretch 値と Base 値がわかるため、outlane もしくは inlane の軌跡を描く事が可能で、それにより流 動的に群集の広がりを見る事が出来る。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第六章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

表 6-3.1 モデル式係数対応表 outlane

Stretch

-0.6841898

0.075726839

0.752029714

0.95140815

-4.018181

0.666666667

4.118152319

0.946220163

Base 垂直型

outlane

inlane

R^2

;

:

9 並列型

-0.449316002

0.866125404

0.244659396 -0.481327521

0.8219688

-0.277960703

0.332064403

0.092797197 -0.617647554

0.14375312

Stretch

2.81358298 -0.091975642

Base

1.42597486

Stretch

1.57783978 -0.022041261

Base

4.04661809

※ R^2 は自由度調整済み寄与率

群集歩行の圧縮解放モデル式 (Stretch , Base) = α + β * ( 通路距離 ) + γ * (C/R)

対応表 ( 表 6-2.1) に記してあるそれぞれの係数を入れる事 により、Stretch 値と Base 値が予測出来る。 ただし、調査で明確になった事項、通路距離 15m 以上の場 合は通路距離を 15m に設定する。( 第3章 参照 )    次頁より、調査を行った立川駅で本モデルを適応して、モ デルの検証を行う。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

6-4 実空間における検証

ここで、構築した圧縮解放モデルを立川駅に適用してみ る。調査データとの整合性と評価を行う。

ZL

]L ^_L [\]L 図 6-4.1 立川駅 ecute コンコース

立川駅で行った調査データからでは、階段幅 (R-width) が 3.6m で、 改札幅 (C-width) が 4m であり、幅比率 (C/R 値 ) は 1.11 である。  通路距離は 47m であるが、第3章で明確になった通り、通 路距離が 15m 以上では、Stretch 値と Base 値には影響を及 ぼさない。また、第 6 章で明らかにしたネック箇所垂直配置 型の条件を考慮すると、立川駅で取った調査データは幅比率 1.11m、通路距離 15m で Stretch 値と Base 値を算出する。

調査データから得られた Stretch 値は 6m、Base 値は 10m で あった。  以降に圧縮解放モデルを組み入れた算出を行う。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

店舗

改札 ZL

駅施設

改札

駅施設

W.C.

店舗

`a`bc ZdLL 店舗

%&'(&)* + h]L

店舗

%&'(&)* + h"]\Z^L

駅施設

店舗 舗

-./( + h^_L

店舗

-./( + h"^_\iijL

[[\]L ]L

図 6-4.2 モデルと調査結果 ( 立川 )

efCbg BCD#$

ネック箇所垂直型の圧縮解放モデルを適用した時の群集歩行 の様子である。Stretch 値は 6.41m をとり、Base 値は 10.558m をとった。   立 川 の 調 査 デ ー タ と 比 較 す る と、Stretch 値 は 誤 差 0.41m、 Base 値も誤差 0.56m で、かなりの整合性が得られた。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

立川駅の通路空間の評価  調査した立川駅全体を圧縮解放モデルで評価する。 駅ホームからコンコースを歩き最短経路で改札を出る設定とし て、圧縮解放モデルを適用する。設定については、駅設計の動 線計画では、一番混雑している時を想定した上での計画である ため、それに沿った設定を選択した。

店舗

改札 駅施設

駅施設

改札

W.C.

店舗

`a`bc 店舗

店舗

店舗

店舗

駅施設

図 6-4.3 モデルによる通路評価  色が濃い部分は、交差流動を意味する。同ホームから改札へ 群集が向かった場合、現在の通路幅では、交わる中で本能的な 広がりが阻害されてしまい、空間的に優れているとは言えない。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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第 6 章 圧縮解放モデル

ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

前頁では既存の立川駅コンコースに圧縮解放モデルを組み入 れ、広がりが阻害されている空間が多かったことがわかった。

店舗

改札 駅施設

駅施設

改札

W.C.

店舗

`a`bc 店舗

店舗

店舗

店舗

駅施設

図 6-4.4 モデルによって改善したプランのイメージ図  既存の問題を考慮して、改札の幅と通路距離を変えると図 6-4.4 のようになる。既存と比べてみても広がりを阻害している 空間が少なくなり、かつ、店舗入り口付近の空間に動線が侵入 していない。  立川駅のように商業複合型駅施設は、多数の動線が存在する。 そのような空間も圧縮解放モデルを使用する事により、広がり を阻害しないためのネック箇所の配置計画や動線計画に多いに 役立てる事が可能であると考える。 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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□ 第 7 章 まとめ 7-1 圧縮解放現象の行動特性 7-2 歩行モデルの作成 7-3 展望


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第7章 まとめ

7-1 圧縮解放現象における群集の行動特性 ・ネック箇所並列型では、通路距離と幅比率に比例し、広 がりや歩行速度が上昇した。幅比率が小さく通路距離も 短い空間では、速度上昇も広がりもあまり見られなかっ たことから、群集の密度が高く自由歩行が難しい事がわ かった。 ・ネック箇所垂直型では、通路距離や幅比率にあまり関 係せず、Base 値は 2-3m の値であった。また、その時の Stretch 値 と し て、outlane の 歩 行 者 は 2m 前 後 の 値 を、 inlane の歩行者は 1m 前後の値であった。  また、垂直型では、ほとんどの歩行者が最短経路を歩 かず、ゆるやかな弧を描くように歩行する特徴が見られ た。  また、ネック箇所垂直配置型は通路距離と幅比率が長 くなる程、ネック箇所並列配置型に群集形態が似てくる。 そして、通路距離 8m_ 幅比率 0.67 の関係から、群集の 広がりはネック型水平配置型に転換された。 ・実験で得たデータから歩行者はネック箇所の位置関係や 幅によって、経路や歩行速度を決めるという性質が明ら かになった。このことより、圧縮解放現象が生じている 根拠にも繋がる。

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第7章 まとめ

7-2 圧縮解放モデル  本研究では、調査及び実験から得られたデータを基に 圧縮解放現象における群集歩行の行動特性をモデルに組 み入れることで、圧縮解放モデルを構築した。  このモデルは、群集がネック箇所の位置関係要素を認 知して、行動を決めることが特徴である。通路距離や幅 を入れる事で大局的に群集流動の形態を簡単に把握する ことが可能である。  よって、建築空間の設計の段階において、ネック箇所 の設定や動線計画に役立てることが出来る。また、既存 の空間において群集流動のネック箇所の改善に見直しに も多いに役立つ事が出来る。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

第7章 まとめ

7-3 展望  本研究で調査、実験したパラメータは圧縮解放現象の外形を 捉えるために選別したものであり、全ての建築に理想な結果を 与えるまでにはまだ至っていないと考える。通路距離、幅比率 は勿論であるが、ネック箇所の位置関係の角度なども加え、様々 な組み合わせを考える事によって、より精度の高い圧縮解放モ デルを構築する事が可能である。  本研究で実験的に得られたデータを基に、今後は様々な場所 での実地調査と分析を行うことによって精度が上がり、駅やイ ベント会場など群集流動の問題が多い建築空間の設計に役立て る事が出来ると考える。

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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■ 第二部 資料編 ■


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標データ 歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 8_1.5) ID 1 広がり

通過距離

時間

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

-1.6237

-0.0355

-2.6132

0.19839

-1.0411

-1.7863

-2.4893

-0.1961

-2.8868

-2.1487

-3.0416

0.61291

-1.4767

-1.2881

0.30339

-2.1266

0.40578

-0.8571

-1.6116

-2.2724

-0.0031

-2.5281

-1.9603

-2.8599

0.77865

-0.9857

0.54829

-1.6871

0.46279

-0.7614

-1.4041

-2.0695

0.2072

-2.3173

-1.6776

-2.8053

0.94749

-0.7413

0.62767

-1.5177

0.51673

-0.618

-1.2707

-1.8851

0.38506

-2.0722

-1.2569

-2.7093

-0.538

0.79052

-1.2944

0.66783

-0.4836

-1.1171

-1.7386

0.51822

-1.8234

-0.794

-0.3462

0.82697

-1.0411

0.5124

-0.3751

-1.0283

-1.6988

0.6863

-1.5969

-0.1701

0.80135

-0.7459

0.58347

-0.3143

-0.8678

-1.5097

0.80189

-0.0593

0.72911

-0.5596

0.52344

-0.214

-0.6138

-1.183

0.86279

0.02831

0.63198

-0.3038

0.40101

-0.0851

-0.4253

-0.6629

0.64405

-0.0218

-0.0027

0.00453

-0.0229

0.01412

0.02248

0.01684

-0.0055

-0.0333

0.98917

1.03218

0.98917

1.02882

0.9884

0.97215

0.96668

1.03359

0.98613

2.01999

1.99946

2.02835

1.99478

1.98034

2.00816

2.02344

1.97191

2.02454

1.9938

3.01246

3.0251

3.00652

2.98363

2.99308

3.00578

3.02843

3.01546

3.00202

3.00551

3.987 3.98439

3.98147

4.00825

3.99086

3.99913

3.97306

4.00298

4.00613

14

15

-0.1185

-0.6479

-1.2374

-0.065

-0.5489

-1.0985

-0.0434

-0.3485

1.02076

-0.9382

-0.0697

-0.2031

-2.5202

1.10524

-0.7701

-0.031

-0.0061

-0.3989

-2.3075

1.09902

-0.6548

0.08937

0.08532

-1.2753

-0.1145

-1.7896

1.06937

-0.4845

0.12159

0.23252

-0.6553

0.11906

-1.203

0.92514

-0.3478

0.0858

0.23914

0.017 0.19443

-0.5949

0.72919

-0.1763

0.10937

0.33957

0.00507

-0.0178

-0.0179

-0.0072

-0.0018

0.01585

0.977 1.01876

1.0144

1.00896

1.037 1.00526

1.97893

1.98157

2.00127

2.04862

2.00683

3.00197

3.01246

3.01464

2.9964

3.01226

3.99007

4.01537

3.99341

4.01245

3.99741

3.99387 5.00618

4.99937

5.01586

4.99499

5.0047

5.01017

5.00785

5.00035

4.98057

4.99635

4.99422

4.98835

4.99225

4.98769

4.98445

6.00243

5.99038

5.98877

5.99812

6.00343

5.98811

5.9855

5.99222

6.0021

6.00781

5.99625

6.00243

6.00709

6.00991

6.0001

6.99351

6.99159

7.00608

6.99756

6.99248

6.99036

6.99894

6.99159

6.99727

7.00484

6.99159

7.00368

7.00296

6.98594

7.00696

7.99686

8.00205

7.95828

8.00324

7.91332

8.02572

7.99717

7.71099

7.99538

8.00324

7.91037

7.8075

7.82045

7.80091

7.99874

7.01667

7.08333

8.6 8.66667

8.21667

8.01667

10.7 8.73333

11.8333

6.83333

6.91667

6.61667 6.33333

7.4 9.53333 7.16667

9.26667

6.75 6.91667

8.98333

8.35

8.46667

8.91667

8.93333

10.2833

10.3833

8.1 8.06667

7.75 7.56667

8.21667

8.63333

8.51667

9.91667

10.0667

6.51667

6.7

8.65 7.78333

7.71667

6.4

8.2 7.38333

7.36667

5.33333

5.9 6.01667 5.38333

4.6 4.83333 3.53333

3.93333

5.48333

7.68333

6.86667

6.91667

6.9 6.31667

6.26667

4.8 6.01667 3.83333

4.66667

9.35 10.6167

8 7.78333

6.1 6.23333 5.81667

8.7 9.18333

8.4

5.45 5.41667 4.16667

4.16667

7.46667

8.56667

11.4333

8.4 11.0167

7.31667

7.95

8.25 8.18333

9.5

9.7 8.21667

10.5333

7.2 7.03333

7.61667

7.8 7.81667

9.01667

9.25 8.01667

10.0167

6.86667

6.65

6.45 6.08333

7.25 7.38333

7.4 8.41667

6.76667

6.8 6.88333

5.88333

5.33333

6.01667

6.1 6.33333

5.03333

4.66667

4.76667

4.83333

7.66667

8.71667

7.7 9.36667

7.86667

7.26667

6.55 6.91667

6.6

7.7

5.83333

6.01667

5.55 5.38333

5.68333

8.65

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 4_1.5) ID 1 広がり

通過距離

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

-0.0362

1.08679 0.25359 -1.1955

-0.3985

-2.1193

2.17358 -0.0906

-0.5072

-0.8513

0.01811 1.05057 0.34415 -1.1411

-0.326

-1.9381

2.04679 -0.1268

-0.3985

0.4166 0.70642

-0.5796

0.09057 0.94189 0.36226 -0.9419

-0.163

-1.7208

1.68453 -0.1087

-0.5253

-0.5253

0.12679 0.88755 0.39849

-0.797

0.05434 -1.3585

1.28604 -0.1811

-0.6158

0.38038

-0.3623

0.10868 0.76076 0.34415

-0.634

0.10868 -0.9419

0.97811

-0.5253

0.03623 0.03623 0.03623 0.03623 -0.0362

0.03623 -0.0362

-0.0362

-0.163

0.45283

12

-0.9238

13

0.6883 -2.2642

14

15

-0.8875

0.16302

-2.083

-0.7789

0.16302

0.4166 0.65208 -1.7026

-0.5434

0.10868

0.5434 -1.3947

-0.4891

0.14491

0.23547 0.48906 -1.0325

-0.4166

0.14491

0.03623 0.03623 0.07245 -0.0362

0.03623 0.07245 -0.0362

1.01434 1.01434 1.01434 0.97811 1.01434 0.94189 0.94189 0.97811 0.94189 1.01434 0.97811 1.01434 1.01434 0.97811 1.01434 1.99245 2.02868 2.06491 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 1.99245 2.02868 2.02868 1.99245 3.04302 2.97057 3.00679 3.00679 3.00679 2.93434 3.04302 3.00679 3.00679 3.00679 3.00679 3.00679 3.00679 3.00679 3.00679 3.98491 3.98491 3.98491 4.02113 4.02113 3.80377 3.98491 4.02113 4.02113 4.02113 3.98491 4.02113 3.98491 3.80377 3.98491 時間

5.78333 5.78333

5.25 6.18333 7.61667 6.71667

6.95 8.66667

5.46667 5.41667 5.01667 5.81667 7.01667 6.33333 6.48333 4.91667 4.91667

4.65

5.3

6.2

3.55 3.93333 4.23333

8.35 7.48333 7.48333 9.11667 7.9 7.01667 7.11667 8.58333

5.85 5.88333 7.43333 7.03333 6.48333 6.73333

4.3 4.36667 4.13333 4.73333 5.33333 5.33333 3.43333 3.53333

8.15

5.25 6.43333 5.96667

4.65 4.51667

5.75

7.8

10.25 10.2333 9.91667 9.7

9.7

6.15 6.96667 7.88333 7.56667 7.36667

5.45 5.03333 4.86667 5.53333 5.91667 6.61667 6.48333

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

9.25

8.8 8.73333 8.51667 6.2

- 79 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 8_1) ID 1 広がり

2

3

4

-0.606882 -0.610618

-1.81821

0.279494

-0.486076

通過距離

-0.53824

-1.6162

0.3015

-0.244872 -0.515424

-1.41419

0.356677

-0.036634 -0.483108

-1.27077

0.447858

0.006426 -0.427668

-1.17902

0.127469 -0.358445

6

7

8

9

10

11

12

13

0.804447 -0.613739

5

-1.11797

-1.47382

1.32943

0.99298

-1.86888

0.211105

-1.04019

0.044621 -0.370442

14

15

0.932365 -0.443993 -0.827471

-1.22196

1.37062

1.077

-1.68554

0.349241 -0.772665

0.109367 -0.332992

-0.34618 -0.460225 -0.958828

1.36671

1.16102

-1.43001

0.41721 -0.631899

0.129715 -0.187706

0.967098 -0.211335 0.0898672 -0.827402

1.34886

1.25478

-1.20727

0.362209 -0.540579

0.195326 -0.257199

0.55721

0.968448 -0.108636

0.386996 -0.732423

1.27907

1.42751

-1.08152

0.31521 -0.434463

0.170227 -0.162391

-1.06937

0.531939

0.971503 -0.085542

0.423072 -0.680367

1.20652

1.44507 -0.847386

0.192611 -0.374128

0.236025

0.169567 -0.245555 -0.959195

0.542102

0.8912 -0.058814

0.434217 -0.620142

1.09784

1.45531 -0.690184

0.169217 -0.265066

0.338085 -0.151067

0.25519 -0.171637 -0.821758

0.277529 -0.061554

0.41895 -0.092939

0.364557

0.25519 -0.021638

1.09156

0.462112

0.783807 -0.065476

0.423407 -0.520412

1.0763

1.29993 -0.502486

0.241329 -0.145823

-0.53688

0.340253

0.581164 0.0121519

0.137604 -0.157975

0.731958

0.790809 -0.157975

0.0085697 0.0150489

0.104125

時間

0.109367

-0.20653

0.157367 -0.013463 -0.037546

0.179848 -0.009075 0.0312215 -0.024485 0.0203871

1.01165

0.982845

1.07909

0.965307

1.01405

0.981141

0.987465

0.963844

0.98628

0.991766

0.992959

1.01116

0.972559

1.03413

0.99644

1.97428

2.01962

2.02256

2.03293

2.00376

1.97471

1.96861

1.98783

2.0022

1.98422

2.01535

2.00448

1.97833

2.00158

1.99709

2.97488

3.02895

2.99982

2.97715

2.99058

2.99556

3.01582

3.01031

2.96749

3.01237

3.00455

3.02038

2.98471

2.97695

2.9874

3.98678

3.98319

3.97249

3.97233

3.98245

3.98379

4.00122

4.00575

3.98032

3.98705

4.00162

4.00017

3.99955

4.01093

4.00925

5.01461

4.98611

4.99078

5.00079

5.00651

4.99025

4.98427

5.00855

4.99253

5.00554

4.99942

5.0038

4.98433

4.99866

5.00563

5.98566

5.99706

5.98991

6.00839

5.98696

6.00451

5.99043

6.00211

6.00837

5.99924

6.00346

6.00247

5.99824

6.00273

6.00834

6.99159

6.99721

6.98825

6.99109

7.00147

6.99355

6.99165

7.00139

6.99804

6.99357

7.00424

7.00166

6.99609

7.00668

7.00289

7.99759

7.95828

8.00335

8.00324

8.00804

7.91332

8.00049

7.98076

7.99703

7.99768

7.98076

8.00324

7.9358

7.89084

7.80316 9.58333

4.65

-0.00198 0.0095706 -0.008205 -0.018183

5.73333 5.7277767

5.83333

8.06667

6.81667

8.33333

6.31667

6.1

6.8

7.31667

7.3

7.53333

7.71667

4.5

5.53333

5.5

5.68333

7.75

6.6

8.13333

6.11667

5.93333

6.55

7.08333

7.06667

7.28333

7.5

9.3

4.3

5.28333

5.28333

5.48333

7.41667

6.36667

7.9

5.9

5.73333

6.3

6.81667

6.8

7

7.26667

8.91667

4.06667

4.98333

5.05

5.25

7.05

6.05

7.6

5.61667

5.5

6.05

6.48333

6.48333

6.68333

6.93333

8.45

3.81667

4.68333

4.75

4.95

6.61667

5.68333

7.21667

5.26667

5.23333

5.71667

6.16667

6.11667

6.28333

6.6

7.93333

3.45

4.26667

4.33333

4.58333

6.05

5.21667

6.78333

4.86667

4.9

5.21667

5.78333

5.65

5.8

6.15

7.36667

2.98333

3.68333

3.81667

4.06667

5.4

4.51667

6.23333

4.26667

4.4

4.8

5.2

5.01667

5.2

5.53333

6.55

2.33333

2.86667

3.23333

3.43333

4.26667

3.61667

5.55

3.53333

3.8

4.2

4.38333

4.21667

4.35

4.78333

5.4

1.35

1.66667

2.13333

2.16667

2.58333

2.16667

4.71667

2.33333

2.8

3.26667

3.16667

3

3.33333

3.83333

4.05

12

13

14

15

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 8_1) ID 1 広がり

通過距離

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

-0.6158

0.36226 -1.3223

0.10868 1.26792 -0.3079

-0.4528

-0.9781

0.74264 1.39472 -0.4528

0.30793 -1.2498

1.01434 1.26792

-0.5072

0.30793 -1.2136

0.16302 1.01434 -0.1992

-0.2355

-0.797

0.76076 1.46717 -0.3804

0.30793 -1.1049

1.12302 1.17736

-0.4709

0.36226 -1.0687

0.23547 0.99623 -0.2174

0.05434 -0.7245

0.70642 1.14113 -0.3985

0.28981 -1.0325

1.14113 1.10491

-0.4528

0.2717 -0.8513

0.36226 0.92377 -0.0906

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-0.3623

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-0.0362

0.03623 -0.0362

0.03623 -0.0362

0.2717

0.01811 -0.0362

-0.634

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0.03623 -0.0362

0.03623 -0.0362

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-0.797

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0.03623 -0.0725

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8.16667 7.8

8.45

9.45 9.71667 9.61667 10.9833 9.98333 9.93333

8.05 8.91667 9.18333

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11.95 11.7667

11.6 11.1833

12.8

9.65 10.1833 11.4667 11.0333

11.1 10.7167

12.35

7.28333 7.56667 8.43333 8.58333 8.71667

9.65 9.03333 8.96667 9.13333 9.63333 10.5667 10.4667 10.3833 10.3333 11.2833

6.73333 6.83333

8.65

5.8

5.95

7.7 7.93333 6.6 7.06667

8.15

8.25

8.35

8.35 9.06667

7.2 7.33333 7.28333 7.46667 7.63333 8.28333

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

9.6 9.41667 8.35

8.3

9.45 9.73333 10.4833 8.35

8.85 8.88333

- 80 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 8_0.67) !" # -./

1234

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歩行者座標抜粋 ( ネック箇所並列型 4_0.67) ID 1 広がり

2

56

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

-0.7349

0.76076 0.12679 -0.9197

-0.2508

0.2717 0.79698 -0.5072

-0.7245

-0.1268

-0.797

-1.0773

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-0.5977

0.74264 0.14491 -0.7789

-0.0181

0.32604 0.74264 -0.5977

-0.6883

-0.1449

-0.5977

-0.9419

-0.326

-0.634

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-0.0906

0.34415 0.72453 -0.5615

-0.6883

-0.2355

-0.2174

-0.8875

0.10868 0.63396 -0.2717

-0.7064

0.99623 0.19925 -0.8694

-0.1449

0.34415 0.72453 -0.5796

-0.4709

-0.2174

0.09057 -0.5977

0.09057 0.65208 -0.2898

-0.8513

0.97811

-0.1087

0.28981 0.79698 -0.5977

-0.0362

-0.163

0.38038 -0.3623

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1234

3

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0.2717 -0.7245

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2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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- 81 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 8_1.5) ID 10

11

12

13

14

15

1.61259

0.89782

1.74334

1.32494

1.72591

1.53414

0.81937

1.77821

1.41211

2.35351

2.07458

1.06344

1.27264

2.19661

1.16804

2.09201

1.44697

2.47554

1.83051

2.12688

2.14431

1.06344

2.61501

2.12688

2.91138

3.06828

1.56901

2.05714

3.06828

1.67361

2.46683

1.5632

2.75448

2.12688

2.38838

2.51041

1.27264

3.15545

2.47554

3.45182

3.41695

2.07458

2.59758

3.87022

2.05714

2.58015

1.71429

2.91138

2.14431

2.54528

2.73705

1.34237

3.60872

2.66731

3.78305

3.69588

2.26634

2.99855

4.20145

2.31864

2.80678

1.67361

2.94625

1.98741

2.68475

2.89395

1.39467

3.85278

2.66731

4.09685

3.88765

2.40581

3.19031

4.61985

2.28378

2.87651

1.60387

2.94044

1.88281

2.85908

3.03341

1.39467

4.07942

2.84165

4.25375

4.04455

2.31864

3.34722

5.03826

2.40581

2.96368

1.62131

2.82421

1.74334

2.95787

3.19031

1.42954

4.42809

2.84165

4.45133

4.04455

2.30121

3.64358

5.26489

2.35351

2.96368

1.55157

2.82421

1.33366

2.95496

3.23099

1.44697

4.35835

3.03341

4.4891

4.06199

2.20823

3.81094

5.45666

2.39709

7.70796

7.37933

8.36523

8.09634

7.70796

7.64821

6.99094

7.73783

7.17019

7.94697

7.82746

7.46895

7.5287

7.94697

7.11044

6.69218

6.39342

7.2897

6.87144

6.69218

6.69218

5.97516

6.87144

6.33367

7.05069

7.11044

6.45318

6.69218

7.11044

6.21417

5.61665

5.24818

5.91541

5.5569

5.5569

5.61665

4.95938

5.91541

5.37765

6.03491

6.09467

5.4374

5.6764

6.21417

5.25814

4.48137

4.1129

4.48137

4.12286

4.36187

4.54112

3.94361

4.89963

4.30212

4.95938

4.95938

4.36187

4.66063

5.13864

4.24236

3.28634

2.80833

2.98758

2.39006

3.28634

3.28634

2.86808

3.8241

3.28634

3.88386

3.8241

3.16684

3.5851

4.12286

3.16684

2.15106

1.61329

1.50375

0.83652

2.15106

2.24069

1.79255

2.68882

2.21081

2.86808

2.74857

1.91205

2.39006

3.10708

2.09131

1.01578

0.41826

-0.1494

-0.8365

1.00582

1.04565

0.71702

1.70292

1.13528

1.683

1.46391

0.71702

1.28466

2.03156

1.01578

-0.2091

-0.8365

-1.5834

-2.659

-0.2091

-0.1295

-0.2988

0.35851

0.17926

0.44814

0.20913

-0.5477

0.17328

0.89627

-0.0299

1 x座標

y座標

時間

2

3

4

5

6

7

8

9

4.75

4.48333

7.1

7.65

8.98333

9.56667

9.28333

10.0167

10.6167

11.8833

10.6

11.5667

11.5

12.55

12.95

5.6

5.2

8.45

8.71667

9.75

10.95

9.95

11.6667

12.0667

12.95

11.6

12.5

12.65

13.45

13.9167

6.38333

5.6

9.18333

9.61667

10.5

11.9

10.6833

12.7333

12.9333

14.05

12.0833

13.7

13.4667

14.3667

14.9333

6.86667

5.98333

10.05

10.2167

11.1667

12.7667

11.3667

13.7

13.6667

14.8833

12.5667

14.3667

14.3

14.8167

16.0167

7.31667

6.31667

10.55

11.0333

11.5

13.3333

11.8333

14.2833

14.2167

15.5667

13.05

15.1333

14.7833

15.4167

16.55

7.63333

6.46667

11 11.4833

12.0167

13.9

12.3333

14.95

14.8

16.2

13.2667

15.6167

15.2333

16.05

17.1333

7.96667

6.75

11.3667

11.7667

12.4167

14.3667

12.7167

15.55

15.2

16.6833

13.55

16.0167

15.6333

16.5833

17.65

8.2

6.96667

11.5833

12.1333

12.7833

14.7667

13 15.7667

15.6

17.1333

13.8167

16.55

15.9333

16.9833

18.1

11

12

13

14

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 4_1.5) ID 1 x座標

1.81111

2

3

4

5

6

7

8

9

10

15

2.2734 1.61622 0.94128 2.31473 1.36287 1.85844 1.55791 2.02599 1.05194 0.68548 1.42921 2.13899 1.91688 2.43515

2.95325 3.56534 2.61827 1.69099 4.12997 2.21073 2.56008 2.17267 3.28557 1.76883 1.63984 2.48235 3.47143 2.73506 3.34286 4.07976 4.38982 3.24935 2.37747 4.82843 2.73258 3.33676 3.09357 4.11429 2.31429 2.70872 3.14918 4.29817 3.40133 4.11201 4.52848 y座標

4.6013 3.77829

2.6143 3.89479 3.45995 4.36917

2.8398 2.73215 3.30753 4.81558 3.51317 4.35986

3.97824 4.64942 3.65107 2.93201 4.70283 3.42552 3.57066 3.35701 4.35474 2.99971 2.83139 3.48509 4.48508 3.91902 4.63567 2.8941 3.34515 2.77503 2.11933 3.96157 2.40836 2.70793

2.4332

1.8207 1.52141 1.56761 1.22601 1.99719 1.10312 1.89844

1.7563 1.21925 1.21925 1.08862 1.45613 1.42246 1.69833 1.86699

0.04354 -1.0054 時間

2.7776 5.69594

0.25545

0.1887 0.21772 -0.7548

0.97774 0.65926 -1.2724

9.31667 10.5833

10.25 10.1333 10.7333 11.8667

10.4833 12.1833

11.45 11.0667 11.9667 13.1333 13.7833

11.7167 13.6833

12.3 11.9667 12.5333 14.5167

3.0284 2.18873 1.90145 2.64172 3.23682 2.87395 3.30936 0.21703 -0.6532

13 12.3167 13.9333 12.4833 12.6333

14.15

-0.7838 14.95

12.85 15.7333 13.4667 14.1167 15.4667 16.7833

14.75 13.9833

12.5833 14.8167 13.0667 12.6833 13.2167 15.3833 15.6167

-0.1747

16.8

14.6

15.45 16.5833 18.1833

14.75 18.0833 15.5833 16.2167 17.5667

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

0.04353 -0.1597 15 16.1167 15.8

17.75

16.75 19.1167

19.7 17.9167 20.1833

- 82 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 8_1) ID 1 x座標

y座標

10

11

12

13

14

15

1.55157

1.32494

1.46441

1.16804

0.8891

1.32494

1.16804

1.39467

0.99371

1.77821

1.76077

1.96998

1.20291

0.523

1.15061

2.44068

1.96998

2.17918

1.76077

1.32494

2.28378

1.74334

2.10944

1.42954

2.59758

2.33608

2.92881

1.86538

0.9414

1.81308

3.08571

2.44068

2.84165

2.28378

1.76077

2.94625

2.26634

2.73705

1.84794

3.10315

2.71961

3.39952

2.30121

1.046

2.17918

3.62615

2.89395

3.39952

2.80678

2.21404

3.26005

2.58015

3.15545

2.23148

3.52155

2.98111

3.88765

2.62082

1.35981

2.37094

4.06199

3.24261

3.88765

3.06828

2.59758

3.71332

2.91138

3.50412

2.52785

3.88765

3.41695

4.35835

2.91835

1.76077

2.73705

4.35835

3.60872

4.27119

3.66102

2.91138

3.90508

3.26005

3.81792

3.08571

4.18402

3.69588

4.63729

3.1816

2.37094

2.84165

4.51525

3.83535

4.44552

3.80048

2.87651

4.11429

3.48668

3.99225

3.38208

4.32349

3.93995

4.95109

3.33414

2.61501

3.03341

4.65472

3.97482

4.60242

4.07942

2.75448

4.02712

3.55642

4.21889

3.45182

4.41065

4.13172

5.12542

3.57385

2.91138

3.01598

8.24572

7.58846

8.18597

7.82746

7.34945

7.58846

7.46895

7.64821

7.2897

7.82746

7.4092

8.18597

7.17019

6.87144

7.46895

7.2897

6.63243

7.11044

6.69218

6.33367

6.81168

6.57268

6.69218

6.33367

6.93119

6.51293

7.34945

6.27392

5.91541

6.57268

6.15442

5.5569

5.97516

5.61665

5.19839

5.73616

5.49715

5.73616

5.25814

5.91541

5.49715

6.21417

5.31789

4.72038

5.49715

4.95938

4.48137

4.83988

4.48137

4.12286

4.72038

4.36187

4.66063

4.18261

4.83988

4.42162

5.07889

4.29216

3.7046

4.24236

3.7046

3.46559

3.5851

3.22659

3.04733

3.64485

3.22659

3.46559

3.04733

3.8241

3.52535

3.94361

3.28036

2.68882

3.16684

2.21081

2.39006

2.27056

2.21081

1.9718

2.44982

2.15106

2.21081

1.79255

2.56932

2.50957

2.74857

2.24069

1.91205

1.9718

0.89627

1.13528

0.89627

0.83652

0.71702

1.37429

0.95603

1.25478

0.95603

1.43404

1.43404

1.49379

1.13528

0.83652

0.71702

-0.6573

-0.0598

-0.6573

-0.478

-0.6573

-0.0598

-0.239

0.05975

-0.3585

0.1195

0.29876

0.17926

0.1195

-0.239

-0.5378

7.15

7.31667

7.96667

8.25

10.3167

10.9167

11.5333

11.75

12.7

12.2667

12.45

12.2333

12.9833

8.48333

8.45

9.21667

9.56667

9.3

10.3333

10.55

10.0833

11.15

10.5167

11.6 12.1 12.5333

時間

2

3

4

5

6

7

8

9

8.61667

9.1

9.41667

9.7

10.5333

11.3

12

12.45

13.3167

13.8

13.8333

13.65

13.0833

14.4

10.2167

10.5833

11.5833

12.2667

13.1167

13.1667

14.45

14.7833

14.7833

14.4333

13.4167

15.4333

11.0333

10.95

11.2167

12.1833

12.7167

13.8167

13.8667

15.3833

15.4333

15.6667

15.0667

13.75

16.1

11.85

11.3667

11.85

12.9

13.3333

14.3333

14.3333

15.8833

16.1667

16.4167

15.7

14.3167

16.9167

10.9167

12.45

11.9667

12.2833

13.3

14.2167

14.8

14.8333

16.5

16.6833

16.95

16.2

14.9333

17.3167

11.3667

12.8833

12.4

12.8667

13.8167

14.6

15.2833

15.3

17 17.1333

17.45

16.65

15.45

17.8167

11.65

13.25

12.7167

13.35

14.2833

15 15.7333

15.6833

17.8333

17.2

16.3167

18.25

17.5667

17.65

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 4_1) ID 1 x座標

2

3

4

5

6

7

2.61818 3.6228

3.1094 3.22738 3.59221 2.88186 2.64156

9

10

11

3.51051 3.91902 4.05128

12

3.9812

14

15

2.2909 3.35454

4.5039 3.05076 4.35184 3.01558 4.38401

4.007 5.31803 5.09767 3.74489 4.96129

4.3835 3.54885 3.54177 4.29979 3.52134 3.33663 4.22441 4.15154 3.08574

2.65623 2.95771 3.06093 3.38197 2.83471 2.69977

13

1.4845 1.97294 1.44893 1.41815

3.3662 2.48292 2.59235 3.33641 3.38487 2.36246 3.17922

3.9039 4.00016 4.78718 3.64675 3.71688 4.46541 3.38375 3.57434 4.48831

4.23598 3.95065 4.21357 5.66701 4.11455 4.13879 4.93269 y座標

8

1.74458 1.75325 1.88182 2.04935 1.56788 1.73766 2.11169 1.75035 1.51117 2.06335 1.97459

3.9028 5.48886

4.1245 3.06264 3.54164

3.2455 2.53154 2.64171 3.21963 3.26519 2.43311 3.04813 2.38044 3.23435

1.9244 1.43697 1.53704 1.99515 1.56761 2.00306 2.05575 1.67869 1.88496 2.09015 2.06539 1.65558 1.89678 1.61115 1.93045 0.80855 -0.9144 時間

1.85

2

-0.6543

4

3.15

4.9

0.70262 0.11883

0.5232 0.56587 0.56562 0.31933 0.87142

0.1624 0.98275 0.74781

5.75 7.16667 7.18333 8.23333 8.26667 8.91667 10.2333 9.33333 10.6333 10.8167 11.4833 11.4833 11.9167

2.3 3.11667 6.88333 2.78333

0.15929 -0.0136

8.7 8.48333

7.75 9.56667

9.2

9.2 8.86667 9.88333 11.1667 10.4 9.71667 10.8667 12.1167

8.65 10.2167 10.1167 11.1667

9.95

12.35

10.6 13.7333

11.55

13 12.2667

12.55 14.5167

13.65

13.15 14.5833

10.45 11.7333 13.0167 11.3167 14.7667 13.4667 16.0833 14.3333 15.7333

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 83 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 8_0.67) ID 1 x座標

y座標

時間

2

3

4

5

6

7

1.92594

1.47876

1.14471

1.4257

1.61514

1.73844

0.68829

10

11

12

13

14

15

1.0241

8

1.77351

9

1.07756

0.78748

0.95941

1.4309

1.65123

1.06526

2.9364

2.22609

1.77095

2.31234

2.36884

2.86475

1.13317

1.4817

2.65985

1.73209

1.16156

1.35981

2.29336

2.42207

1.86841

3.71805

2.87249

2.18598

3.22547

2.99023

3.89418

1.69418

1.98356

3.37611

2.37529

1.73788

1.89596

2.91583

3.0322

2.32197

4.33186

3.31513

2.65236

3.7689

3.54869

4.47608

2.0524

2.48521

4.09608

2.95636

2.26634

2.67099

3.52398

3.61453

2.80691

4.74457

3.78774

3.12277

4.19174

3.99449

4.96172

2.74153

3.21274

4.58206

3.35707

2.78063

3.15943

4.13913

3.99743

3.41686

5.08214

4.32349

3.40764

4.57619

4.39505

5.25642

3.12058

3.98909

4.86749

3.65718

3.35107

3.68927

4.54903

4.07409

3.73656

5.33811

4.68829

3.85531

4.88927

4.77184

5.48554

3.66159

4.47999

5.23874

4.03766

3.77529

4.07102

4.96601

4.26524

4.24986

5.57549

5.02651

4.21823

5.1485

5.15615

5.78078

4.08408

4.85857

5.7342

4.34758

3.95085

4.34662

5.26276

4.47163

3.98762

8.47341

7.6815

6.89392

7.91422

7.39609

8.35313

6.68312

7.41964

7.85343

7.11399

6.7258

7.38228

8.16555

7.78851

7.12006

7.57379

6.77014

6.04324

7.00464

6.55268

7.53594

5.73616

6.34031

6.98259

6.22822

5.74932

6.27392

7.17594

6.85584

6.29773

6.54998

5.77841

5.07432

6.11279

5.64778

6.64763

4.88629

5.29683

6.054

5.33443

4.88312

5.24449

6.04452

5.87293

5.29409

5.403

4.6693

4.17021

5.00887

4.69092

5.48278

3.88608

4.24157

5.13287

4.3942

4.00336

4.34202

4.89708

4.84984

4.32156

4.0887

3.6282

3.25595

3.82187

3.70984

4.24827

3.0821

3.2821

4.04529

3.36723

3.07721

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3.74632

3.76232

3.39349

2.77721

2.56932

2.25067

2.61805

2.68741

2.90782

2.09427

2.37228

2.88987

2.31381

2.21064

2.22169

2.47656

2.44918

2.34027

1.41611

1.42029

1.30022

1.37692

1.62646

1.53603

1.20066

1.35327

1.76267

1.2514

1.26421

1.12477

1.21751

1.23519

1.34252

0.02282

0.32613

0.35257

0.09897

0.59379

0.16021

0.28727

0.19687

0.68802

0.17415

0.22407

-0.0658

-0.1743

0.01621

-0.0062

9.61667

10.05

10.3833

10.5333

11.1

10.65

10.7333

10.95

11.5833

11.6667

12.0667

12.5333

12.8667

13.0667

14.2333

10.7833

11.2667

11.5

12.2

12.4333

12.1667

11.55

11.8833

12.6

12.8667

12.7833

13.5667

14.2833

13.95

15.8

11.7167

12.1167

12.2333

13.6

13.2667

13.5167

12.1667

12.75

13.6333

13.8667

13.5333

14.3167

15.55

14.7167

16.65

12.5

12.7

12.9333

14.7167

14.0333

14.4

12.6

13.4833

14.55

14.7333

14.1167

15.1333

16.55

15.4

17.5167

13.05

13.1833

13.55

15.6833

14.8

15.25

13.05

14.2

15.4667

15.4833

14.6667

15.6333

17.4667

16.0167

18.3167

13.5

13.75

13.9167

16.3667

15.3333

15.9333

13.35

14.6833

16.2333

16.1

15.1667

16.15

18.1333

16.65

19.0667

13.9333

14.2167

14.4

16.9667

15.8333

16.6667

13.6833

15.05

16.8667

16.6167

15.6167

16.6333

18.7333

17.3667

19.7667

14.2167

14.6167

14.8

17.5

16.2333

17.15

14 15.3667

17.4667

17.1

15.95

17.1167

19.3167

17.9333

20.3

歩行者座標抜粋 ( ネック箇所垂直型 4_0.67) ID 1 x座標

2

3

4

5

6

7

8

2.92694 3.47465 3.15603

14

15

1.2 2.09845

0.8519

3.5813 3.10059 3.78687 2.76627 3.89894 3.35655 2.96123 3.39871 3.48846 2.24513 3.48608

2.5013

3.73038 4.60674 4.38285 4.64012 4.34805 4.99946 3.46663 5.34156 4.75152 5.27581 5.05852 y座標

9

1.68312 2.18919 2.01472 1.98123 1.75578 2.18168 1.51697 2.25787 2.15385

11

12

1.6267 1.85692

10

2.1039

4.7922 3.94679 4.65237 4.81558 3.41299 4.71069 4.13766

5.3935 5.08481 5.74475 4.51169 6.18318 5.78265 4.83561 5.54026

5.8609 4.66312 5.67409 5.03132

3.3094 4.39109 3.96721 3.95515 3.71595 4.17354 3.12081 4.61574 4.19451 3.40092 3.98969 4.26738 2.90582 4.07548 2.69374 2.91534 3.29533 3.03641 3.48801 2.95114 3.71579

2.7348 3.72844 3.30555 2.85942 3.22203 3.32439 2.07566 3.40171 2.26432

2.04057 2.05433 2.12283 2.42398 2.09015 2.79986 1.74283 2.60934 2.57236 1.95951 2.14697 1.38843 0.30925 時間

13

2.3124 1.39343

2.4772 1.82888

0.6175 0.98701 0.64408 1.38293 1.13216 0.77811 1.42246 0.91465 0.60963 1.00671 0.74037 1.33124 0.58058

11.2 12.7833 12.8833 14.3667 14.7333 14.7667 15.7167 16.2333 12.1167 13.9167 13.7167 16.0833 12.75 15.2667 14.5833 17.2167

16.05 16.6833 17.0167

15.95 15.6667 17.0333 17.9167 16.9333 18.2167 17 16.4833 17.7667 19.5833

13.45 16.6333 15.3333 18.2333 18.0667 17.2167

17.85

19.25

18.8 21.1333 18.5833 20.9833

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

16.8 16.8833 17.3167

18.75 17.7833 20.35 18.6833 21.7

17.75

17.25

18.35

18.5

18.4 19.4333

20.2

19.65 19.4167

20.15 21.8167

- 84 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所並列型 通路距離 - 軌跡と広がりの関係 補正なしデータ 距離 8m 1 %

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2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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- 85 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

距離 4m 1 %

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2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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- 86 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所並列型 通路距離 - 軌跡と広がりの関係 補正なしデータ 距離 8m 幅比率 1.5

1

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2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

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- 93 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

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inlane

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lane

0.67

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outlane

幅比率 1.5

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位置

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2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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- 94 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所並列型 outlane 重回帰分析結果 (Stretch 値 ) 概要

並列型

outlane

Stretch

回帰統計 重相関 R

0.975401533

重決定 R2

0.95140815

補正 R2

0.927112226

標準誤差

0.1111683

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

0.967888562

0.483944281

39.15916591

0.002361168

残差

4

0.049433564

0.012358391

合計

6

1.017322126

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

-0.684189844

0.159343818

-4.293795967

0.012707878

-1.126599208

-0.24178048

kyori

0.075726839

0.015573109

4.862666628

0.008263348

0.032488956

0.118964722

habaritu 0.752029714

0.128992152

5.830042378

0.004312661

0.393890084

1.110169343

残差出力

確率

観測値 予測値 : Stretch 残差

標準残差

百分位数

Stretch

1

1.049669436

-0.035960608

-0.396179219

7.142857143

0.038180001

2

0.673654579

0.112864634

1.24343344

21.42857143

0.284236673

3

0.425484773

0.077843612

0.857605667

35.71428571

0.503328385

4

0.746762081

0.093534151

1.030468861

50

0.786519213

5

0.370747224

-0.086510551

-0.953089632

64.28571429

0.840296232

6

0.122577419

-0.084397418

-0.929809173

78.57142857

1.013708828

7

1.277373819

-0.077373819

-0.852429944

92.85714286

1.2

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 95 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所並列型 outlane 重回帰分析結果 (Base 値 ) 概要

並列型

outlane

base

回帰統計 重相関 R

0.972738486

重決定 R2

0.946220163

補正 R2

0.919330244

標準誤差

0.84300779

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

50.01449432

25.00724716

35.18865853

0.002892271

残差

4

2.842648536

0.710662134

合計

6

52.85714286

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

-4.183342029

1.208330791

-3.462083445

0.025768773

-7.53820614

-0.828477917

kyori

0.688953309

0.118093489

5.833965238

0.004302092

0.36107322

1.016833398

habaritu 4.161968394

0.978169038

4.254855993

0.013107217

1.446135756

6.877801032

残差出力

確率

観測値 予測値 : yamanoiti

残差

標準残差

百分位数

yamanoiti

1

7.571237034

0.428762966

0.622918613

7.142857143

2

2

5.490252837

0.509747163

0.740574679

21.42857143

3

3

4.116803267

-1.116803267

-1.622522461

35.71428571

3

4

4.815423798

-0.815423798

-1.184670091

50

4

5

2.734439601

0.265560399

0.385813441

64.28571429

6

6

1.360990031

0.639009969

0.928371234

78.57142857

8

7

9.910853431

0.089146569

0.129514584

92.85714286

10

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 96 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所垂直型 outlane 重回帰分析結果 (Stretch 値 ) 概要

垂直型

outlane

Stretch

回帰統計 重相関 R

0.930658586

重決定 R2

0.866125404

補正 R2

0.799188106

標準誤差

0.172653755

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

0.771426672

0.385713336

12.93935413

0.017922407

残差

4

0.119237276

0.029809319

合計

6

0.890663949

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

2.813582983

0.247474402

11.36918794

0.000341318

2.126483892

3.500682074

kyori

-0.091975642

0.024186353

-3.80279081

0.019057857

-0.159127725

-0.02482356

habaritu -0.449316002

0.200335702

-2.242815424

0.088345713

-1.005537082

0.106905077

残差出力

確率

観測値 予測値 : Stretch 残差

標準残差

百分位数

Stretch

1

1.403803841

-0.197921456

-1.403985038

7.142857143

1.2

2

1.628461843

0.151034712

1.071387005

21.42857143

1.205882385

3

1.776736123

-0.191447511

-1.358061152

35.71428571

1.585288612

4

1.77170641

0.024422988

0.173248064

50

1.779496555

5

1.996364412

0.021728094

0.154131438

64.28571429

1.796129398

6

2.144638692

0.073016046

0.517950091

78.57142857

2.018092505

7

1.080832872

0.119167128

0.845329592

92.85714286

2.217654739

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 97 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所垂直型 outlane 重回帰分析結果 (Base 値 ) 概要

垂直型

oulane

Base

回帰統計 重相関 R

0.90662495

重決定 R2

0.8219688

補正 R2

0.732953199

標準誤差

0.406589088

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

3.05302697

1.526513485

9.233985927

0.031695108

残差

4

0.661258744

0.165314686

合計

6

3.714285714

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

1.425974857

0.582787158

2.446819284

0.070687002

-0.192101695

3.044051408

kyori

0.244659396

0.056957391

4.295481133

0.01269093

0.086520328

0.402798464

0.471778389

-1.020240717

0.365298821

-1.791194319

0.828539276

habaritu -0.481327521

残差出力

確率

観測値 予測値 : yamanoiti 残差

標準残差

百分位数

yamanoiti

1

2.661258744

-0.661258744

-1.991871599

7.142857143

2

2

2.901922505

0.098077495

0.295433184

21.42857143

2

3

3.060760587

-0.060760587

-0.183025615

35.71428571

2

4

1.682621159

0.317378841

0.956021987

50

2

5

1.92328492

0.07671508

0.231084413

64.28571429

3

6

2.082123002

-0.082123002

-0.247374386

78.57142857

3

7

3.688029082

0.311970918

0.939732015

92.85714286

4

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 98 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所垂直型 inlane 重回帰分析結果 (Stretch 値 ) 概要

垂直型

inlane

Stretch

回帰統計 重相関 R

0.576250296

重決定 R2

0.332064403

補正 R2

-0.001903395

標準誤差

0.23525911

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

0.110062817

0.055031409

0.994300663

0.446137961

残差

4

0.221387396

0.055346849

合計

6

0.331450213

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

1.577839776

0.337210202

4.679098579

0.009454052

0.641594162

2.514085391

kyori

-0.022041261

0.03295648

-0.668799002

0.540241804

-0.113543118

0.069460596

0.272978708

-1.018250488

0.366136897

-1.035871102

0.479949696

habaritu -0.277960703

残差出力

確率

観測値 予測値 : Stretch 残差

標準残差

百分位数

Stretch

1

0.984568636

-0.276145274

-1.437595797

7.142857143

0.708423362

2

1.123548987

-0.156754453

-0.816054318

21.42857143

0.966794534

3

1.215276019

-0.118700946

-0.61795003

35.71428571

1.096575074

4

1.072733679

0.075122103

0.391081178

50

1.147855782

5

1.21171403

0.052254413

0.27203335

64.28571429

1.2

6

1.303441062

0.148423821

0.772685545

78.57142857

1.263968443

7

0.924199663

0.275800337

1.435800073

92.85714286

1.451864884

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 99 -


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

ネック箇所垂直型 inlane 重回帰分析結果 (Base 値 ) 概要

垂直型

inlane

Base

回帰統計 重相関 R

0.379147887

重決定 R2

0.14375312

補正 R2

-0.284370319

標準誤差

0.92533609

観測数 7 分散分析表 自由度 変動

分散

観測された分散比

有意 F

回帰

2

0.575012482

0.287506241

0.335774936

0.733158719

残差

4

3.424987518

0.85624688

合計

6

4

係数

標準誤差

t

P- 値

下限 95%

上限 95%

切片

4.046618085

1.326336605

3.05097369

0.037992046

0.364117311

7.72911886

kyori

0.092797197

0.129626521

0.715881259

0.513633116

-0.267103723

0.452698118

1.073697211

-0.575253011

0.595930743

-3.59870892

2.363413813

habaritu -0.617647554

残差出力

確率

観測値 予測値 : yamanoiti 残差

標準残差

百分位数

yamanoiti

1

3.862524333

1.137475667

1.505525943

7.142857143

3

2

4.17134811

-1.17134811

-1.550358411

21.42857143

3

3

4.375171803

0.624828197

0.82700236

35.71428571

4

4

3.491335544

-0.491335544

-0.650315808

50

4

5

3.800159321

0.199840679

0.264502649

64.28571429

4

6

4.003983013

-0.003983013

-0.005271787

78.57142857

5

7

4.295477877

-0.295477877

-0.391084946

92.85714286

5

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

- 100 -


参考文献 論文 書籍


ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

論文 1)高柳英明、長山淳一、渡辺仁史:歩行者の最適速度保持行動 を考慮した歩行行動モデル : 群衆の小集団形成に見られる追跡 - 追 従相転移現象に基づく解析数理、日本建築学会計画系論文集 pp. 63-70 2006.8 2) 佐 藤 英 彰、 木 村 謙、 林 田 和 人、 渡 辺 仁 史: 駅 の 改 札 口 に お け る 行 動 特 性 に 関 す る 研 究、 日 本 建 築 学 会 学 術 梗 概 講 演 集 pp.1079-1080 2000.9 3)樋口智幸:駅計画評価のための群衆波動シミュレータの構築、 早稲田大学渡辺仁史研究室修士論文 1996 4)金山健一:動線計画支援のための群衆流動シミュレーションに 関する研究、早稲田大学渡辺仁史研究室修士論文 2003 5) 岡田公孝、高橋幸雄 : 個人行動をベースにした歩行モデルと 高 密 度 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン、 日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集、 pp.1033-1034、1994.9 6) 阿久澤あずみ:駅構内における 群集歩行シミュレーションモデ ルの研究 、中央大学大学院理工学研究科情報工学専攻 修士論文 2006.3 7) 前川隆裕、矢島規雄、直井英雄:通路空間における人間の個体距 離に関する観察研究 ( その 2)、日本建築学会学術講演梗概集 . 計画 系 pp. 663-664 2002.6 8) 佐 野 友 紀、 高 柳 英 明、 渡 辺 仁 史 : 群 集 交 差 流 動 に お け る 歩 行 領域確保に関する研究、日本建築学会計画系論文集、第 549 号、 pp.185-191、2001.11

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

9) 佐野友紀、高柳英明、渡辺仁史 : 群集流動横断時の歩行特性に 関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.1075-1076、 2000.9 10) 田口想 : 流動の影響を考慮した立ち止まり行動のモデル化に関 する研究、早稲田大学渡辺仁史研究室修士論文、2003 11) 佐野友紀、林田和人、渡辺仁史 : 空間における群衆行動軌跡の 表現ー空間 - 時間系歩行軌跡モデルをもちいた歩行軌跡の可視化 そ の 1-、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.837-838、1996 12) 今井志帆、山口有次、中村良三、天川寛治、青木俊幸、渡辺仁史 : 駅構内における滞留行動に関する研究、日本建築学会大会学術講演 梗概集、pp.701-702、2002 13) 玉井勝士、佐野友紀、林田和人、中村良三、渡辺仁史 : 進入角 度による歩行難易度の変化ー群集の相互作用に関する研究 ( その 1)、 日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.853-854、1998 14) 関根宏、佐藤英彰、長澤夏子、木村謙、林田和人、渡辺仁史 : 鉄道駅プラットホームにおけるエスカレータ付近の行列形成モデ ル、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.783-784、2001.9 15) 佐藤隆、青木俊幸、薄田勝典、山本昌和、古賀和博 : 鉄道駅の 階段における旅客流動に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗 概集、pp.707-708、2002.8 16) 山本昌和、青木俊幸、佐藤敏彦 : 旅客流動の定量的方向指標ー 駅空間の歩きやすさの評価に関する研究 その 1 ー、日本建築学会 大会学術講演梗概集、pp.843-844、2004.8

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

17) 山本昌和、青木俊幸、佐藤敏彦 : 交錯流動内における歩きやす さの評価指標 ー駅空間の歩きやすさの評価に関する研究 その 2 ー、 日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.889-890、2005.9 18) 鈴木葉子、森藤章光、高柳英明 : 待ち行列形成と混雑回避行動 を考慮した実座標系歩行モデルに関する研究、日本建築学会大会学 術講演梗概集、pp.887-888、2005.9 19) 荻内伸彦、林田和人、青木俊幸、山本昌和、渡辺仁史 : 駅ホー ム上の階段・エスカレータ併設型昇降施設における歩行者流動 に関する研究、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.883-884、 2005.9 20) 九野修司、上野淳 : 歩行者空間における対向流動に関する分析ー 新宿西口地下通路についてのケーススタディー、日本建築学会大会 学術講演梗概集、pp.1039-1040、1994.9

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

書籍 1) 日本建築学会編 : 建築人間工学事典、p.55、彰国社 (1999) 2)John J.Fruin 著 , 長島正充訳 : 歩行者の空間、pp.54、34(1978) 3) 日本建築学会編 : 建築設計資料集成 [ 人間 ]、pp.129,126-139、 丸善 (2003) 4) P・M・インセル、M・C・リンドグレーン著、辻正三、渋谷昌三・ 園枝訳 : 混みあいの心理学 快適空間を求めて、創元社 (1987) 5) エクスメディア :EXCEL 関数活用 スーパーマスター、エクスメ ディア (1999)

2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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ネック箇所における群集歩行の圧縮解放モデルの構築

おわりに  この論文は、本当に多くの方々に支えられながら完成したため、こ こに感謝の言葉を綴りたい。  平居さんには、卒論提出一ヶ月前から担当してもらい、一番佳境な ときに相談やアドバイスにいただいた。どのようにまとめて、何を明 らかにするべきなのか悩んでいても、考えをまとめてもらうことで自 分の研究に自信を持ち続けられた。一ヶ月という短い時間ながらも平 居さんに、色々教わった事は非常にプラスになったと思う。  平居さんの前まで担当していただいた阿部さんは、研究室に所属し て何もわからず研究のテーマを探し続けた時、いつも的確なことを言っ ていただいた。時には商業施設に出かけ一緒にテーマを探したりした。 行動ゼミの先輩である平居さん、阿部さん、五代さん、増田さん、松 本さん、たくさんの指導ありがとうございました。  同期のみんなは、非常に仲が良いメンバーであったのでくだらない 話や愚痴なども含め、いつも笑って楽しい研究室生活を送る事が出来 たと実感している。  西と松井とは、常日頃一緒にいて本音でぶつかりあいながら、それ でも話が尽きることがないくらい楽しい時間を過ごした。特に松井と は、JR 研究でも一緒で実験前にずっと口ケンカし続けたことを昨日の ように覚えている。一時は同じ就職先になりそうで腐れ縁を感じそう であった。  林田先生は、研究テーマについてたくさんアドバイスをいただいた。 突拍子のないテーマが多かった中、結局研究のテーマになったのもそ んな突拍子のないアドバイスからヒントを得ていた事を考えると、今 ここに卒論を完成出来たのは林田先生のおかげであると思う。  建築人間工学は常に興味が尽きない分野である。解明しきれないほ ど奥が深いと感じた。そんな人間工学のエキスパートである渡辺仁史 教授の下で研究出来たことは大変誇りに思う。  卒論を書き上げるまで、支えていただいた先輩、友人、先生方、家 族には心から感謝したいと思う。                            2008 年 11 月 2008 年度 早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 卒業論文

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