情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究 Changes of Exploring Behavior by Different Information Presentation
U1003 情 報 提 示 の 違 い が 散 策 行 動 に 与 え る 変 化 に 関 す る 研 究
千 葉 真
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
はじめに
2
目次
4
第 1 章 序論
7
1.1 研究目的
8
1.2 用語定義
9
1.3 研究の流れ
第 2 章 研究背景 2.1 多様化する位置情報サービス
10
11 12
2.1.1 位置情報サービスのはじまり
12
2.1.2 多様化する位置情報サービス
13
2.1.2.1 GPS サービス
13
2.1.2.2 周辺情報検索サービス
13
2.1.2.3 AR ナビゲーションサービス
14
2.1.2.4 ソーシャル・ネットワーキング・サービス
14
2.1.2.5 方位表示サービス
15
2.1.2.6 オーバーラップするサービス
15
2.1.3 情報側からユーザーへのアプローチ
16
2.1.3.1 ユビキタス情報社会
16
2.1.3.2 アンビエント情報化社会
17
2.1.3.3 ソーシャルネットワーキングサービス
17
2.2 情報のプラットフォームとなる都市
18
2.2.1 都市の高密化と位置情報サービス
18
2.2.2 位置性を帯びた情報
18
2.2.3 都市における位置情報を利用したサービス
19
2.3 既往研究
20
2.3.1 情報と散策行動についての既往研究
20
2.3.2 散策行動についての既往研究
21
2.4 本研究の位置づけ
第 3 章 実験
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
目次
22
23
3.1 実験概要
24
3.2 実験方法
25
4
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
0. はじめに
第 4 章 結果 4.1 行動軌跡
30
4.2 数値データ
71
4.2.1 地図情報グループ数値データ
72
4.2.2 メール情報グループ数値データ
75
4.2.3 情報なしグループ数値データ
78
第 5 章 分析 / 考察 5.1 行動軌跡図分析 5.1.1 グループ別行動軌跡
80 81 81
5.1.1.1 地図情報グループ行動軌跡
81
5.1.1.2 メール周辺情報グループ行動軌跡
82
5.1.1.3 情報利用なしグループ行動軌跡
83
5.1.2 ツール同士での経路比較
84
5.1.2.1 地図情報、メール周辺情報グループの行動軌跡比較
84
5.1.2.2 全グループの行動軌跡比較
86
5.1.3 散策経路タイプによる比較
87
5.1.3.1 散策経路タイプの分類
87
5.1.3.1.1 短距離十字型経路
87
5.1.3.1.2 長距離十字型経路
88
5.1.3.1.3 短距離回遊型経路
89
5.1.3.1.4 長距離回遊型経路
90
5.1.3.1.5 クロール型経路
91
5.1.3.2 散策経路タイプの比較
92
5.1.3.2.1 散策経路タイプごとの人数比較
92
5.1.3.2.2 グループごとの散策経路タイプ比率
93
5.2 数値データ分析
94
5.2.1 歩行距離の比較
94
5.2.2 歩行時間の比較
95
5.2.3 屈曲回数の比較
96
5.2.4 引き返し回数の比較
97
5.2.5 同一経路歩行距離の比較
98
5.2.6 経路歩行総距離の比較
99
5.3 経路侵入率の比較
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
29
100
5.3.1 経路に対する各グループの侵入率の比率
100
5.3.2 各グループ経路侵入者の侵入率の比率
102
5
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
第 6 章 まとめ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
0. はじめに
104
6.1 まとめ
105
6.2 展望と課題
106
謝辞
107
参考文献
108
資料編
109
6
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
0. はじめに
0. はじめに Prologue
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
2
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
0. はじめに
すこしの事にも、先達はあらまほしきことなり。 吉田兼好「徒然草」より
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
3
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
1. 序論 Introduction 1.1 研究目的 1.2 用語定義 1.3 研究の流れ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
7
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
1.1 研究目的 情報提示方法の違いによる人間の商業地域散策行動時における行動経路 の違いを明らかにし、地域改良のための最適な情報提示方法の指針とする ことを目的とする。
information
図 1.1 情報提示方法の違いによる行動経路の違いのイメージ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
8
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
1.2 用語定義 |位置情報サービス ユーザーの位置情報を Web サーバーへ POST して、何らかのアクショ ンがあるサービス |携帯情報端末 手のひらに収まる大きさの機器で、パソコンのもつ機能のうちいくつか を実装したもの。本研究では携帯しながらインターネットにアクセスし情 報を引き出すことのできる機器と定義する。そのため携帯電話も広義に解 釈し、携帯情報端末であるとする。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
9
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
1.3 研究の流れ 以下に研究の流れを示す(図 1.3)。 位置情報サービスの分類
位置情報サービスの有効な場面の検討
位置情報サービスの有効な都市の検討
研究対象行動の決定
実験対象都市の選定
実験
分析 経路図の比較分析 経路タイプ分類による分析 数値データの分析
考察
図 1.3 研究の流れ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
10
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2. 研究背景 Research Background 2.1 多様化する位置情報サービス 2.2 情報のプラットフォームとなる都市 2.3 既往研究 2.4 本研究の位置づけ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
11
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1 多様化する位置情報サービス 2.1.1 位置情報サービスのはじまり 携帯電話における位置情報サービスは大きく分けて携帯電話基地局を利 用したものと GPS を利用した物の二つに分類できる。 元来携帯電話は携帯電話基地局を通して情報通信を行うため、基地局に よって常に位置情報を測定、観測されていた。移動しながら使用される携 帯電話は、電話網とつながった周辺の基地局と常に無線通信を行っている。 各基地局はエリア内にいる携帯電話の位置を位置データベースとして管理 しているため、市町村単位でのおおまかな位置情報を拾うことが可能であ る。この情報は電話の他に 110 番通報時の位置の把握にも使われている。 また通信中の端末なら基地局のエリア内の精度で位置情報を取得すること が可能であり、天気予報や店舗情報サイトがユーザーの現在位置周辺の情 報を提示する際などに使用されている(図 2.1.1)。
図 2.1.1 ユーザーの現在位置周辺の情報を検索するサービス
しかしこれらの情報は場所の特定がかなり大雑把であり、基地局との通 信が前提となっているため、電波の繋がらない場所では使用できない。そ こでさらに細かい精度で位置情報を取得するため、2001 年世界で初めて KDDI が GPS を搭載した携帯電話を発表した。2003 年に同社から発表さ れた EZ ナビウォークは GPS による現在位置の地図表示や移動に応じたリ アルタイムな地図スクロール、目的地までのルート検索が可能であった。 2007 年には 3G 携帯は原則として GPS 機能を搭載することが義務付け られ、GPS 機能を搭載した携帯電話がますます一般に普及するようになっ た。また 2010 年 12 月に第 3.9 世代移動通信システムの導入が NTT ド コモから発表されている。この通信システムは通信速度が下り最大速度 75Mbps とそれまでの約 35 倍の通信速度である。このことでリアルタイ ムな情報が重要視される位置情報サービスは、その利用価値を益々高める ことが予想される。 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
12
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1.2 多様化する位置情報サービス 携帯情報端末で利用できる位置情報サービスを調査し、その違いが「情 報の提示方法」「提示される情報内容」「インターフェイス」の三つである と分析した。その内、「提示される情報内容」と「インターフェイス」は それぞれのサービスに依存するので研究対象から除外し、ここでは「情報 の提示方法」に着目した上で位置情報サービスを以下の5つに分類した。
2.1.2.1 GPS サービス まず代表的なものが、GPS によりユーザーの現在地を取得し、その情報 を地図にプロットするツールである。多くの携帯電話に GPS 機能が備わっ ており、また近年ではユーザーの現在地の他に向いている方角や目的地ま での経路が同時に示されユーザーの移動に伴いリアルタイムに現在地を更 新する機能も備わっている。現在地や目的地までの経路を示す技術は他の 多くツールの基盤となっている。
図 2.1.2.1 iPhone の GPS ツール
2.1.2.2
周辺情報検索サービス
ホットペッパーやぐるなびといった大手飲食店情報サイトが携帯向けに 提供するサービスでは、GPS によってユーサーの現在位置を取得し、周辺 にある飲食店のみに絞り込んで情報が表示される。また飲食店情報サイト 以外にも、近くのアートイベント情報や服飾店情報を提供するサービスも 存在し、その多くが店舗までの道順を地図や GPS 情報でユーザーに提示 する。
図 2.1.2.2 周辺店舗情報を提示するサービス hitoshi watanabe lab. waseda univ.
13
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1.2.3 AR ナビゲーションサービス 最近では世界カメラや Layar といった AR(拡張現実)技術を利用して 周辺情報を表示するツールが登場した。スマートフォンなどの端末を通し て現実空間を覗くと、そこに店舗情報などがオーバーレイされ、直観的に 周囲の情報を収集することができる。ツール側は GPS によりユーザーの 現在位置を把握し、デジタルコンパスでユーザーの向いている方向を認識 することでその場所に配置された情報を提示している。
図 2.1.2.3 AR ナビゲーションツール
2.1.2.4 ソーシャル・ネットワーキング・サービス
「foursquare」は特定の店舗や施設に訪れ、その位置情報をサービス側 に発信することでポイントを集める、という位置情報性とゲーム性を取り 入れたソーシャルネットワーキングサービスである。こういったサービス は他にもいくつか存在し、その共通項として「サービスに登録されていな い施設の位置情報をユーザー自身が手軽に登録できる」という点が挙げら れる。このことによりウェブ上にデータのない店舗や施設の位置情報が広 く登録されている。
注 1) foursquare http://foursquare.com/
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
図 2.1.2.4 位置情報 SNS「foursquare」注 1 )
14
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1.2.5 方位表示サービス
文1)
一方でユーザーに方位情報のみを提示するツールも存在する。このツー
「ナビゲーションによる情報提
ルでは地図情報などは一切表示されず、ユーザーは方位情報のみをたより
示が散策行動に与える影響」
に行動することとなる。林の研究文 1)では方位ツールを利用して街を散策
林 裕希(2009)
した場合、地図に比べて歩行中の景観に対する記憶度が高まることが証明 された。
図 2.1.2.5 方位を表示するツール
2.1.2.6 オーバーラップするサービス これらのツールはその機能がそれぞれオーバーラップしているが、ほと んどのツールで共通しているのは「ユーザーによる目的地の検索」と「地 図情報による目的地の提示」という過程である。( 図 2.1.2.6)
GPS 系
twitt er
e zナビウォーク
コミュニティ系
iPhone マップ
foursqu are 食べログ AroundMe 矢印案内
ポータル系 TokyoArtBeat
犬コンパス
ホットペッパー
セカイカメラ layar
ご近所ナビ
方位系
ぐるなび
周辺検索系
A R系 図 2.1.2.6 オーバーラップする位置情報サービス
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
15
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1.3 情報側からユーザーへのアプローチ 前項で挙げた位置情報ツールが「ユーザーが目的意識をもって情報を検 索し、ツール側がそれに見合った情報を提示する」というプロセスをとる のに対して、サービス側がユーザーの情報を読み取るなどしてユーザーに アプローチするサービスも存在する。この「情報の側から人間に対するア プローチ」は、近年現れた情報サービスの新たな形である。
2.1.3.1 ユビキタス情報社会 ユビキタス社会とは、インターネットなどの情報ネットワークに、いつ でもどこからでもアクセスできる社会のことである。またネットワークに つながる手段はパソコンだけではなく、携帯情報端末や電車、自動車、家 電品等、あらゆる場所にネットワークにつながる手段が点在する。 総務省は 2010 年 11 月から約一ヵ月間、千葉県柏市の商業施設「らら ぽーと柏の葉」などで、最新のユビキタス技術を利用したユーザー参加型 注 2)
の実証実験を始めると発表した注 2)。ここでは携帯情報端末や電子看板に
総務省:最新のユビキタス技術
より店舗の情報を配信する等して、来場者の利便性や集客力向上のための
を使った実証実験を実施
実験を行う。この様にユビキタス社会は既に実現されている。
http://www.soumu. go.jp/menu_news/ s-news/01tsushin03_01000007. html
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
16
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.1.3.2 アンビエント情報化社会 アンビエント情報社会とはユビキタス情報社会の次に訪れると言われてい る情報社会像である。「ユーザーの周囲を取り巻く環境に IT が点在してい る」という背景はユビキタス社会の考え方と共通している。しかしユビキ タス社会が「ユーザーが周囲の IT からいつでも情報を受発信できる」の に対し、アンビエント情報社会は「機械の側がユーザーの情報を読み取り、 最適な情報を発信する」という点が異なる(図 2.1.3.2)。このことでユー ザーは意識することなく情報を取得し利用することができる。 代表例として NTT ドコモが同社の携帯電話向けに提供する i コンシェ ルサービスが挙げられる。このサービスでは携帯電話の GPS と連動し、 ユーザーの現在地を読み取った上で周辺情報や最寄り駅の終電情報などを
>>>>
>>>
NODE
NODE
NODE
>>
NODE
>>>
> >>>>>
>>>>>>
>>>>>
NODE
>>>>>>>>>> >
>
提供する。
図 2.1.3.2 ユビキタス社会とアンビエント情報社会
2.1.3.3 ソーシャルネットワーキングサービス ソーシャルネットワーキングサービスでもある種、情報側からユーザー の無意識下へのアプローチがなされている。例えば最近急速にユーザー数 を増やしているミニブログサービス「Twitter」では、自分が「フォロー」 した他のユーザーの思想や行動、現在位置などの情報が一斉に流れ込ん でくる。個々のユーザーはその情報をソートすることなく他のユーザーの 発する情報を並列的にながめることになり、自分の意思とは無関係にソー シャルネットワークの総体としての指向性に影響を受けるようになる。
注 3) twitter http://twitter.com/ hitoshi watanabe lab. waseda univ.
図 2.1.3.3 ミニブログサービス「twitter」注 3 ) 17
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.2 情報のプラットフォームとなる都市 2.2.1 都市の高密化と位置情報サービス 近年都市計画の分野で「コンパクトシティ論」が注目されている。コン パクトシティとは都市の郊外への拡大を抑制し、中心市街地の高密化を図 ることで生活に必要な諸機能を内包した持続可能な都市を目指す都市政策 である。元々はイギリスにおける制作の手法とて取り上げられ、西欧では 1980 年代から持続可能な都市発展モデルとして注目されていた。オラン 注 4)
ダの建築家集団 MVRDV 注 4 ) は都市のコンパクトな開発を提唱、アムステ
MVRDV
ルダムやロッテルダムで三次元的な高密度都市を提案した ( 図 2.2.1) 。
http://www.mvrdv.nl/
日本でも 90 年代以降の中心市街地の空洞化現象を受けてコンパクトシ ティ政策が推奨され、札幌や神戸など一部都市ではコンパクトシティが政 策として公式に取り入れられている。 こうした背景の中で都市は今後ますます高密かつ複雑にその構造を変化 させていき、位置情報サービスの需要は益々高まると考えられる。
図 2.2.1 MVRDV「KM3 / 3D city」
2.2.2 位置性を帯びた情報
インターネット普及当初、そこに転がっていた情報の中で位置性をおび たものは少なかったが、近年では店舗情報や地図情報、更には Twitter で のジオタグ付きツイート等、位置性を帯びた情報が非常に多く見受けられ る。個々の情報はその位置性をもって都市の中に蓄積され、レイヤーの様 に都市に覆いかぶさっている。かつてはインターネット上の情報は都市を hitoshi watanabe lab. waseda univ.
18
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
補完するものでしかなかったが、今では都市が情報のプラットフォームと 化している。
2.2.3 都市における位置情報を利用したサービス 携帯電話向けサービス「foursquare」は都市に点在する店舗を実際に訪 れ、その際にサービスを通してその場所に「チェックイン」することでポ イントを集めるソーシャル・ネットワーキング・サービス及びゲームであ る。また最近では携帯ゲーム機器の通信機能を使い、都市でプレイヤー同 士がすれ違った際にお互いの情報を交換するサービスも現れ、一部のプレ イヤーは情報をより効率的に取得するため特定の場所に集結するという現 象が起こった(図 2.2.3)。これらは一部の事例ではあるが、位置情報サー ビスを通して都市が情報取得のフィールドと化していると言える。今後、 都市空間とそこでの人々の情報取得行動がますます密接な関係を持つと予 想される。
図 2.2.3 すれちがい通信のためのスペース
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
19
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.3 既往研究 2.3.1 情報と散策行動についての既往研究 ■「ナビゲーションによる情報提示が散策行動に与える影響」 林 裕希 歩行者ナビを用いた場合と地図を用いた場合での街歩きに対する満足度 の違いを分析した。 ■「GPS ナビゲーションを用いた経路探索の研究 : 経路の記憶に与える影響」 杉原 祥平、角尾 嘉顕、宗本 順三、松下 大輔、川勝 正毅 歩行者ナビを用いた場合と地図を用いた場合で経路の記憶や情報照合回 数の比較分析を行った。 ■「ユビキタス社会における市街地の回遊行動に関する研究─神保町『ま ちの図書館プロジェクト』における実証実験を事例として ─」 山田 浩史、小池 博、小林 正美 東京都千代田区神保町の古書街で電子ポスターによる情報供給を行いな がら自由散策を行わせ、情報と行動の因果関係をを分析することにより、 街の回遊性の向上性に対する考察を行った。 ■「ユビキタス社会における都市再生と社会的影響に関する研究 : 下北沢における社会実験「シモキタス」を事例として」 辻 康宏、小林 正美 携帯電話を用い、特定エリア近づいた被験者に情報を供給しながら自由 散策を行わせ、その行動を分析した。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
20
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.3.2 散策行動についての既往研究 ■「自由散策における経路選択要因と空間認知」 宮岸 幸正、西應 浩司、杉山 貴伸 実空間の交差点において被験者にインタビューを行い、経路選択時に空 間把握に結びつく行動と、それを誘因させる要素について分析を行った。 ■「自由散策行動にみられるアクションの特性 ─都市空間に おけるアクトファインディングに関する基礎的研究─」 森 傑、奥 俊信 札幌市の中心市街地を対象として、街に不慣れな人々が目的地にたどり 着くまでの様子を観察し、地図を持つグループと GPS ナビゲーション を持つグループ、なにも持たないグループでアクション生起傾向にどの ような違いが現れるかを分析した。 ■「街路における散策行動の構造について」 砂金 眞司、長澤 泰、岡 ゆかり、伊藤 俊介 被験者に街路を自由散策させ発話と被験者の視野映像によって、特定の 目的を持たない時の散策行動の構造を分析した。 ■「街路における散策行動の構造について」 砂金 眞司、長澤 泰、岡 ゆかり、伊藤 俊介 被験者に街路を自由散策させ発話と被験者の視野映像によって、特定の 目的を持たない時の散策行動の構造を分析した。 ■「歩行経路選択と探索行動 : 街路空間における探索歩行時の注視に関する研究」 三浦 金作、佐野 浩史、田邉 和義 被験者にヴェネツィアを往復探索歩行させ、アイマーク・レコーダと可 搬型脳波計測装置により探索行動と注視行動の関係について分析した。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
21
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
2. 研究背景
2.4 本研究の位置づけ 情報を利用しながらの散策行動に関する既往研究は GPS ナビゲーショ ンツールを利用しながらの散策行動におけるアクション生起分析や、電子 ポスターによる経路変化の分析、また地図を用いた場合と方位ナビゲー ションツールを用いた場合での散策に対する満足度変化に関するなどは見 られる。しかしこれらは特定のツールが散策行動に与える影響の研究であ り、ツール内の情報提示方法の変化による経路選択の変化に関する研究は 見当たらない。そこで本研究では歩行者の散策行動を、被験者毎に情報提 示方法を変えることで比較分析し、散策経路の違いから情報提示方法の違 いと経路選択の関係性を明らかにする。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
22
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
3. 実験 Experoment method 3.1 実験概要 3.2 実験方法
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
23
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
3.1 実験概要
被験者を以下の三つのグループに分け、携帯情報端末による地図情報、 周辺情報を参照しながら、あるいは情報端末を使用せずに原宿を散策して もらい、その行動軌跡を記録する。三グループそれぞれの情報提示方法は 以下の通りである。 ■地図情報 iPhone アプリケーション My Maps Editor を使用し、GPS 機能付きの iPhone マップ上に実験対象範囲内の全服飾店舗場所及びチェックポイン トとゴールをピンで同時に表示。一つ一つのピンはタップすることで店舗 名と店舗写真が参照可能(図 3.1.1)。 被験者には行動開始時、交差点等での経路選択時、新たな目的地の再設定 時に地図情報を参照することを義務付けた。また個々の店舗情報の参照、 移動中の地図参照、目的地到達の断念や視覚情報による経路変更などは自 由とした。
図 3.1.1 地図による周辺店舗情報の提示
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
24
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
■メールによる周辺情報提示 実験対象範囲を 10 に区画分けし、歩行経路に合わせ被験者が通過中の 区画内全店舗情報リストをメールで送信した。リストには店舗名と店舗写 真が掲載されており、それぞれの店舗名をタップすることで GPS による 現在地と店舗位置の地図情報が表示される ( 図 3.1.2)。 被験者にはメールが送られてきた際のリスト参照を義務付けた。それぞれ の店舗位置の確認、移動中の地図参照、目的地到達の断念や視覚情報によ る経路変更などは自由とした。
図 3.1.2 メールによる周辺店舗情の提示 ■情報提示なし 情報端末や地図等を一切利用せず散策を行う。 以下に各グループの実験フローを記す(図 3.1.3)。 地図情報グループ
メール情報グループ
情報なしグループ
被験者に教示
情報を基に散策
自由散策
自由散策 エリア毎に実験者がメールで周辺店舗情報を送信
メール情報参照 気になる店舗がある
目的地点に到達
情報を基に散策
店舗を 5 つチェック
実験者は追跡調査 軌跡、発話、速度、チェック店舗を記録
道選びに迷った
新たな目的地を設定したい
地図情報の参照
気になる店舗がない
散策を開始
チェックポイント経由
ゴールへ向かう
アンケート調査
図 3.1.3 実験フロー hitoshi watanabe lab. waseda univ.
25
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
3.2 実験方法 |目的 情報提示方法の違いによる散策行動時の行動範囲の変化を明らかにする。 |使用機材 iPhone(図 3.2.1) 注 5)
iPhone アプリケーション マップ
RunKeeper
iPhone アプリケーション My Maps Editor
iPhone 向けランニングロガー
iPhone アプリケーション ボイスメモ
サービス。スタート時刻、フィ
iPhone アプリケーション RunKeeper 注 5) (図 3.2.2)
ニッシュ時刻、走行距離、走行 時間、ラップタイム、高低差、
google マイマップ 裏原宿服飾店舗リスト (図 3.2.3)
軌跡等が記録可能。
裏原宿服飾店舗情報リスト(図 3.2.4)
http://runkeeper.com/
図 3.2.1
図 3.2.2
図 3.2.3
図 3.2.4
|分析対象行動 位置情報サービスを利用する場面は大きく分けて「目的を探している場 合」 「目的に沿った施設を探している場合」「特定の目的地を探している場 合」 「道に迷った場合」の 4 つに分類される。今回はその中でも比較的ど の種類の位置情報サービスでも一定の効果が期待できる「目的に沿った施 設を探している場合」の散策行動を分析対象行動に選択した。特に歩行者 の探索欲求が連続すると考えられる服飾雑貨の購買行動に絞って実験を行 うこととする。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
26
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
|実験対象都市 周辺情報を取得しながらの実験のため、実験対象地として被験者の興味 が連続的に続く服飾店が集中していること、車通りが少なく路地裏まで店 舗が散見することから原宿を実験対象都市とした。同様の条件で代官山も 実験対象都市候補に挙がったが、代官山と比較して原宿の方が表通りと路 地裏の区分けが明確で表通りも車通りが少ないため、表通りから路地裏へ の誘因変化率が明らかになりやすいと考え原宿を選択した。 実験に際し原宿の対象範囲内の全ての服飾店舗の名前と位置をプロット した。また実験対象範囲内における結節点間の距離の平均値 60m を 2 倍 した 120m 四方で対象範囲をを 10 分割した(図 3.2.5)。これは分割され た区画内の道が無作為かつ平均的に結節点を有するための操作である。
N
100m
図 3.2.5 実験対象地域内の服飾店舗及び経路番号と区画分け
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
27
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
3. 実験
|被験者 大学生及び大学院生男女 40 名 (地図情報提示 16 名、メールによる周辺情報提示 16 名、情報利用なし 8 名)
|実験日時 日程:2010 年 10 月 18 日、19 日、20 日、22 日、23 日、24 日、25 日、 26 日、27 日 時間:11 時∼ 20 時
|実験内容 まず被験者を 3 つのグループに分けそれぞれで情報提示方法を変えた。 被験者は原宿で一人づつ自由歩行を行い、実験者は被験者の一歩後ろをつ いて歩き、歩行軌跡を記録用紙に記入し、ビデオデータおよびトラッキン グツールで軌跡データを補完した。また散策中は発話により経路決定の要 因も調査した。被験者にはスタート地点から指定のチェックポイント 2 ヶ 所と気になる服飾店最低 5 か所を経由してもらった後、散策に十分満足 したらゴールを目指すという課題を実施した。 |教示方法 散策しながらの目的地への移動を意識させるため、「待ち合わせ場所に 行くがてら、時間が余っているので洋服を見に行く」という設定のもと、 五か所以上服飾店を経由したのち十分満足した時点で目的地を目指すよう 教示を行った。時間は無制限とした。また対象範囲を外れること、店舗に 入ること、店舗場所を知っている特定店舗を目指すこと、通行人あるいは 実験者に道を聞くことは禁止とした。なおチェックポイント 2 ヶ所と実 験対象地域についてはあらかじめ地図で教示した。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
28
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4. 結果 Experiment result 4.1 行動軌跡 4.2 数値データ
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
29
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4.1 行動軌跡 |行動軌跡 実験により得られた軌跡図を記す。スタート地点、ゴール地点、チェッ クポイント2ヶ所及び、被験者がチェックがチェックした店舗位置をプ ロットしている。 |各種パラメーター それぞれの被験者について以下のパラメーターを併記した ・被験者番号 地図情報を利用たグループは「maXX」、メール情報を利用したグルー プは「dmXX」、情報なしのグループは「noXX」としている ・性別 ・情報提示方法 ・歩行総距離 ・歩行時間 ・平均歩行速度 ・チェックした店舗数 ・屈曲回数 ・引き返し回数 ・同一経路歩行総距離 二度以上歩いた経路の合計距離 ・単一経路侵入平均率 一つの路地をどれだけ踏破したかの割合の平均値
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
30
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma01
歩行総距離 :1340m
屈曲回数 :15 回
性別 :男
歩行総時間 :22m04s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :60.7m/min
同一経路歩行総距離:174m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:63.4%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
31
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma02
歩行総距離 :1050m
屈曲回数 :10 回
性別 :女
歩行総時間 :21m37s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :48.6m/min
同一経路歩行総距離:226m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:49.2%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
32
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma03
歩行総距離 :1000m
屈曲回数 :15 回
性別 :男
歩行総時間 :17m41s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :56.6m/min
同一経路歩行総距離:174m
チェック店舗数:9
単一経路侵入平均率:53.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
33
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma04
歩行総距離 :1405m
屈曲回数 :12 回
性別 :男
歩行総時間 :29m52s
引き返し回数 :1 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :47m/min
同一経路歩行総距離:91m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:68.8%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
34
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma05
歩行総距離 :2553m
屈曲回数 :38 回
性別 :女
歩行総時間 :43m58s
引き返し回数 :4 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :58.1m/min
同一経路歩行総距離:294m
チェック店舗数:8
単一経路侵入平均率:74.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
35
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma06
歩行総距離 :1676m
屈曲回数 :19 回
性別 :男
歩行総時間 :30m04s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :55.7m/min
同一経路歩行総距離:194m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:71.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
36
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma07
歩行総距離 :795m
屈曲回数 :8 回
性別 :男
歩行総時間 :16m48s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :47.3m/min
同一経路歩行総距離:11m
チェック店舗数:7
単一経路侵入平均率:61.3%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
37
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma08
歩行総距離 :1179m
屈曲回数 :8 回
性別 :男
歩行総時間 :22m24s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :52.6m/min
同一経路歩行総距離:133m
チェック店舗数:7
単一経路侵入平均率:71.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
38
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma09
歩行総距離 :1440m
屈曲回数 :11 回
性別 :男
歩行総時間 :22m11s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :64.9m/min
同一経路歩行総距離:61m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:72.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
39
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma10
歩行総距離 :1012m
屈曲回数 :11 回
性別 :女
歩行総時間 :18m05s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :56.0m/min
同一経路歩行総距離:193m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:67.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
40
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma11
歩行総距離 :1301m
屈曲回数 :14 回
性別 :女
歩行総時間 :22m45s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :57.2m/min
同一経路歩行総距離:263m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:70.1%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
41
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma12
歩行総距離 :1262m
屈曲回数 :12 回
性別 :女
歩行総時間 :16m55s
引き返し回数 :4 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :74.6m/min
同一経路歩行総距離:111m
チェック店舗数:13
単一経路侵入平均率:73.8%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
42
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma13
歩行総距離 :1080m
屈曲回数 :8
性別 :女
歩行総時間 :16m52s
引き返し回数 :1 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :64m/min
同一経路歩行総距離:81m
チェック店舗数:11
単一経路侵入平均率:61.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
43
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma14
歩行総距離 :1492m
屈曲回数 :12 回
性別 :女
歩行総時間 :33m35s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :44.4m/min
同一経路歩行総距離:34m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:60.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
44
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma15
歩行総距離 :1322m
屈曲回数 :15 回
性別 :女
歩行総時間 :18m34s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :71.2m/min
同一経路歩行総距離:186m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:63.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
45
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :ma16
歩行総距離 :1252m
屈曲回数 :12 回
性別 :男
歩行総時間 :23m48s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :地図情報
平均歩行速度 :52.6m/min
同一経路歩行総距離:70m
チェック店舗数:11
単一経路侵入平均率:55.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
46
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm01
歩行総距離 :1022m
屈曲回数 :14 回
性別 :女
歩行総時間 :24m41s
引き返し回数 :8 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :41.4m/min
同一経路歩行総距離:309m
チェック店舗数:9
単一経路侵入平均率:59.2%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
47
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm02
歩行総距離 :1183m
屈曲回数 :6 回
性別 :男
歩行総時間 :25m23s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :46.6m/min
同一経路歩行総距離:353m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:76.8%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
48
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm03
歩行総距離 :1136m
屈曲回数 :17 回
性別 :男
歩行総時間 :27m44s
引き返し回数 :7 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :41.0m/min
同一経路歩行総距離:307m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:58.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
49
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm04
歩行総距離 :898m
屈曲回数 :11 回
性別 :女
歩行総時間 :20m02s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :44.8m/min
同一経路歩行総距離:66m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:56.9%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
50
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm05
歩行総距離 :2250m
屈曲回数 :21 回
性別 :男
歩行総時間 :46m45s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :48.1m/min
同一経路歩行総距離:252m
チェック店舗数:7
単一経路侵入平均率:70.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
51
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm06
歩行総距離 :1999m
屈曲回数 :20 回
性別 :男
歩行総時間 :43m45s
引き返し回数 :7 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :45.7m/min
同一経路歩行総距離:522m
チェック店舗数:11
単一経路侵入平均率:77.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
52
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm07
歩行総距離 :1264m
屈曲回数 :9 回
性別 :男
歩行総時間 :16m55s
引き返し回数 :3
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :74.7m/min
同一経路歩行総距離:370m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:68.3%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
53
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm08
歩行総距離 :1592m
屈曲回数 :16 回
性別 :男
歩行総時間 :44m59s
引き返し回数 :5 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :35.4m/min
同一経路歩行総距離:326m
チェック店舗数:13
単一経路侵入平均率:66.3%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
54
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm09
歩行総距離 :924m
屈曲回数 :9 回
性別 :女
歩行総時間 :18m41s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :49.5m/min
同一経路歩行総距離:47m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:80.8%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
55
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm10
歩行総距離 :2170m
屈曲回数 :23 回
性別 :男
歩行総時間 :42m28s
引き返し回数 :6 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :51.1m/min
同一経路歩行総距離:494m
チェック店舗数:7
単一経路侵入平均率:77.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
56
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm11
歩行総距離 :972m
屈曲回数 :12 回
性別 :男
歩行総時間 :17m08s
引き返し回数 :5 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :56.7m/min
同一経路歩行総距離:183m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:61.2%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
57
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm12
歩行総距離 :1138m
屈曲回数 :10 回
性別 :男
歩行総時間 :26m15s
引き返し回数 :4 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :43.4m/min
同一経路歩行総距離:162m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:74.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
58
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm13
歩行総距離 :1906m
屈曲回数 :24 回
性別 :男
歩行総時間 :36m41s
引き返し回数 :8 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :52.0m/min
同一経路歩行総距離:375m
チェック店舗数:19
単一経路侵入平均率:79.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
59
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm14
歩行総距離 :1316m
屈曲回数 :8 回
性別 :女
歩行総時間 :19m02s
引き返し回数 :0 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :69.1m/min
同一経路歩行総距離:271m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:81.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
60
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm15
歩行総距離 :599m
屈曲回数 :3 回
性別 :女
歩行総時間 :14m06s
引き返し回数 :1 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :42.5m/min
同一経路歩行総距離:48m
チェック店舗数:7
単一経路侵入平均率:76.6%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
61
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :dm16
歩行総距離 :1011m
屈曲回数 :3 回
性別 :女
歩行総時間 :22m01s
引き返し回数 :1 回
情報提示方法 :メール案内
平均歩行速度 :45.9m/min
同一経路歩行総距離:285m
チェック店舗数:10
単一経路侵入平均率:92.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
62
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no01
歩行総距離 :844m
屈曲回数 :5 回
性別 :男
歩行総時間 :12m46s
引き返し回数 :0 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :66.1m/min
同一経路歩行総距離:0m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:79.3%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
63
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no02
歩行総距離 :1391m
屈曲回数 :11 回
性別 :女
歩行総時間 :22m31s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :61.8m/min
同一経路歩行総距離:142m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:71.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
64
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no03
歩行総距離 :615m
屈曲回数 :4 回
性別 :女
歩行総時間 :10m39s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :57.7m/min
同一経路歩行総距離:111m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:57.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
65
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no04
歩行総距離 :926m
屈曲回数 :6 回
性別 :女
歩行総時間 :14m56s
引き返し回数 :3 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :62.0m/min
同一経路歩行総距離:459m
チェック店舗数:6
単一経路侵入平均率:61.2%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
66
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no05
歩行総距離 :766m
屈曲回数 :8 回
性別 :男
歩行総時間 :14m05s
引き返し回数 :2 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :54.4m/min
同一経路歩行総距離:102m
チェック店舗数:9
単一経路侵入平均率:63.7%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
67
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no06
歩行総距離 :591m
屈曲回数 :3 回
性別 :女
歩行総時間 :10m25s
引き返し回数 :1 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :56.7m/min
同一経路歩行総距離:81m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:58.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
68
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no07
歩行総距離 :1022m
屈曲回数 :7 回
性別 :男
歩行総時間 :16m17s
引き返し回数 :0 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :62.8m/min
同一経路歩行総距離:0m
チェック店舗数:5
単一経路侵入平均率:63.5%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
69
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
POINT
START
POINT
GOAL
N
100m
,Inc.
被験者番号 :no08
歩行総距離 :1633m
屈曲回数 :5 回
性別 :男
歩行総時間 :24m56s
引き返し回数 :11 回
情報提示方法 :なし
平均歩行速度 :65.5m/min
同一経路歩行総距離:428m
チェック店舗数:11
単一経路侵入平均率:72.0%
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
70
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4.2 数値データ 実験から得られた以下のデータをグループごとに数値記す ・被験者番号 ・性別 ・情報提示方法 ・歩行総距離 ・歩行時間 ・平均歩行速度 ・屈曲回数 ・引き返し回数 ・同一経路歩行総距離 二度以上歩いた経路の合計距離 ・同一経路歩行率 歩行距離に対する同一経路歩行総距離の比率 ・チェック店舗数 ・単一経路距離 一つ一つの経路をどれだけ踏破したか、その距離 ・単一経路侵入率 一つ一つの経路をどれだけ踏破したか、その割合
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
71
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4.2.1 地図情報グループ数値データ 地図情報グループの数値データを以下に記す。
被験者番号
性別
ツール
ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 標準偏差
男 女 男 男 男 男 男 男 男 女 女 女 女 女 男 男
地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図 地図
経路1 経路1 侵入距離 侵入率 被験 経路 者番号 長さ
204.0
ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 0.0 0.0 105.0 32.0 0.0 32.0 32.0 0.0 0.0 32.0 48.0 45.0 48.0 0.0 23.4 46.8
1340 1050 1000 1405 2553 1676 795 1179 1440 1012 1301 1262 1080 1492 1322 1252 1322 381.6 経路2 経路2 侵入距離 侵入率
98.0
0.0 0.0 0.0 0.0 51.5 15.7 0.0 15.7 15.7 0.0 0.0 15.7 23.5 22.1 23.5 25.0 13.0 22.9
経路7 経路7 侵入距離 侵入率
平均速度 引返し回 屈曲回数 (m/min) 数
総距離(m) 時間
48.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.0 48.0
60.7 48.6 56.6 47.0 58.1 55.7 47.3 52.6 64.9 56.0 57.2 74.6 64.0 44.4 71.2 52.6 57.0 8.3
経路3 経路3 侵入距離 侵入率
75.0
49.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.1 49.0
経路8 経路8 侵入距離 侵入率
被験 経路 194.0 65.0 者番号 長さ ma01 0.0 0.0 0.0 ma02 0.0 0.0 0.0 ma03 0.0 0.0 0.0 ma04 0.0 0.0 0.0 ma05 0.0 0.0 0.0 ma06 0.0 0.0 0.0 ma07 0.0 0.0 0.0 ma08 0.0 0.0 0.0 ma09 0.0 0.0 0.0 hitoshi watanabe lab. waseda univ. ma10 0.0 0.0 0.0 ma11 0.0 0.0 0.0 ma12 0.0 0.0 0.0 ma13 194.0 100.0 0.0 ma14 0.0 0.0 0.0 ma15 194.0 100.0 0.0 ma16 0.0 0.0 65.0
0:22:04 0:21:37 0:17:41 0:29:52 0:43:58 0:30:04 0:16:48 0:22:24 0:22:11 0:18:05 0:22:45 0:16:55 0:16:52 0:33:35 0:18:34 0:23:48 0:23:35 0:07:13
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路9 経路9 侵入距離 侵入率
52.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.0 0.0 0.0
2.0 3.0 5.0 1.0 4.0 3.0 2.0 2.0 1.0 2.0 3.0 4.0 1.0 3.0 3.0 2.0 2.6 1.1
経路4 経路4 侵入距離 侵入率
325.0
123.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
15.0 10.0 9.0 12.0 38.0 19.0 8.0 8.0 11.0 11.0 14.0 12.0 8.0 12.0 15.0 12.0 13.4 7.0
325.0 124.0 78.0 78.0 325.0 269.0 129.0 269.0 286.0 124.0 247.0 286.0 78.0 269.0 78.0 0.0 185.3 197.7
100.0 38.2 24.0 24.0 100.0 82.8 39.7 82.8 88.0 38.2 76.0 88.0 24.0 82.8 24.0 0.0 57.0 60.8
経路10 経路10 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路5 経路5 侵入距離 侵入率
54.0
66.0 42.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.1 0.0 0.0
同一経路 同一経路 チェック数 歩行距離 歩行率(%) (m) 174.0 13.0 5.0 226.0 21.5 5.0 321.0 32.1 9.0 91.0 6.5 5.0 294.0 11.5 8.0 194.0 11.6 5.0 11.0 1.4 7.0 133.0 11.3 7.0 61.0 4.2 6.0 193.0 19.1 6.0 263.0 20.2 6.0 111.0 8.8 13.0 81.0 7.5 11.0 34.0 2.3 6.0 186.0 14.1 5.0 70.0 5.6 11.0 152.7 11.9 7.2 90.6 7.9 2.5
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 54.0 0.0 54.0 54.0 0.0 0.0 54.0 0.0 54.0 0.0 54.0 20.3 54.0
268.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 100.0 100.0 0.0 0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 0.0 31.3 100.0
経路11 経路11 侵入距離 侵入率 277.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 56.0 130.0 66.0 66.0 56.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路6 経路6 侵入距離 侵入率
78.0 204.0 0.0 141.0 268.0 268.0 26.0 268.0 268.0 195.0 151.0 268.0 149.0 166.0 146.0 128.0 170.3 185.4
29.1 76.1 0.0 52.6 100.0 100.0 9.7 100.0 100.0 72.8 56.3 100.0 55.6 61.9 54.5 47.8 63.5 69.2
経路12 経路12 侵入距離 侵入率 40.0
0.0 20.2 46.9 23.8 23.8 20.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 72 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ma11 0.0 0.0 0.0 0.0 ma12 32.0 15.7 0.0 0.0 ma13 48.0 23.5 0.0 0.0 ma14 45.0 22.1 0.0 0.0 ma15 48.0 23.5 0.0 0.0 ma16 0.0 25.0 0.0 0.0 平均 23.4 13.0 3.0 3.1 情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究 平均(0を除く) 46.8 22.9 48.0 49.0
経路7 経路7 侵入距離 侵入率 被験 経路 者番号 長さ ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
194.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 194.0 0.0 194.0 0.0 24.3 194.0
74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.6 10.0
186.0
ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
96.0 44.0 186.0 145.0 186.0 101.0 96.0 132.0 101.0 0.0 76.0 0.0 44.0 57.0 101.0 145.0 94.4 105.0
経路14 経路14 侵入距離 侵入率
88.0 88.0 0.0 0.0 69.0 0.0 88.0 0.0 0.0 88.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 26.3 84.2
経路20 経路20 侵入距離 侵入率
経路25 経路25 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路26 経路26 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 10.0 0.0 41.6
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
34.9 0.0 0.0 81.5 100.0 81.5 0.0 0.0 67.7 35.4 0.0 59.0 0.0 100.0 100.0 0.0 41.3 73.3
経路27 経路27 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 58.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.6 58.0
経路28 経路28 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路29 経路29 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路18 経路18 侵入距離 侵入率
100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
239.0
62.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路24 経路24 侵入距離 侵入率
63.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路12 経路12 侵入距離 侵入率
100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路23 経路23 侵入距離 侵入率
25.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 53.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.3 53.0
151.0 56.3 268.0 100.0 149.0 55.6 166.0 61.9 146.0 54.5 128.0 47.8 170.3 63.5 4. 結果 185.4 69.2
40.0 0.0 20.2 46.9 23.8 23.8 20.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 8.4 27.0
53.0 0.0 0.0 0.0 100.0 81.2 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 42.6 97.3
58.0
57.0
者番号 長さ
0.0 0.0 25.0 0.0 104.0
68.0 0.0 0.0 159.0 195.0 159.0 0.0 0.0 132.0 69.0 0.0 115.0 0.0 195.0 195.0 0.0 80.4 143.0
0.0 56.0 130.0 66.0 66.0 56.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 23.4 74.8
経路17 経路17 侵入距離 侵入率
経路22 経路22 侵入距離 侵入率
195.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 138.0 112.0 138.0 138.0 0.0 0.0 0.0 138.0 0.0 138.0 0.0 138.0 138.0 67.4 134.3
0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 0.0 31.3 100.0
277.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
138.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路21 経路21 侵入距離 侵入率
被験 watanabe 経路 hitoshi lab. waseda univ. 62.0 250.0 ma01 ma02 ma03 ma04 ma05
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.0 0.0 0.0 0.0 1.1 18.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 54.0 0.0 54.0 0.0 54.0 20.3 54.0
経路11 経路11 侵入距離 侵入率
経路16 経路16 侵入距離 侵入率
18.0 100.0 100.0 0.0 0.0 78.4 0.0 100.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 29.9 95.7
76.0 88.0 24.0 82.8 24.0 0.0 57.0 60.8
66.0 42.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.1 0.0 0.0 2.9 23.2
経路15 経路15 侵入距離 侵入率
187.0 51.6 23.7 100.0 78.0 100.0 54.3 51.6 71.0 54.3 0.0 40.9 0.0 23.7 30.6 54.3 78.0 50.7 56.5
52.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.0 0.0 0.0 3.6 28.5
247.0 286.0 78.0 269.0 78.0 0.0 185.3 197.7
経路10 経路10 侵入距離 侵入率
123.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
88.0 0.0 0.0 0.0 0.0 13.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.8 13.5
経路19 経路19 侵入距離 侵入率 被験 経路 者番号 長さ
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 65.0 4.1 4.3
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路9 経路9 侵入距離 侵入率
65.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 12.5 100.0
経路13 経路13 侵入距離 侵入率 被験 経路 者番号 長さ ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
経路8 経路8 侵入距離 侵入率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
180.0 191.0 191.0 239.0 162.0 219.0 239.0 239.0 239.0 239.0 0.0 239.0 239.0 239.0 0.0 239.0 193.4 219.6
経路30 経路30 侵入距離 侵入率 39.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
75.3 79.9 79.9 100.0 67.8 91.6 100.0 100.0 100.0 100.0 0.0 100.0 100.0 100.0 0.0 100.0 80.9 91.9
39.0 0.0 0.0 39.0 39.0
73 100.0 0.0 0.0 100.0 100.0
ma11 76.0 40.9 0.0 0.0 ma12 0.0 0.0 0.0 0.0 ma13 44.0 23.7 0.0 0.0 ma14 57.0 30.6 0.0 0.0 ma15 101.0 54.3 0.0 0.0 ma16 145.0 78.0 0.0 0.0 平均 94.4 50.7 0.0 0.0 情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究 0.0 平均(0を除く) 105.0 56.5 0.0
経路25 経路25 侵入距離 侵入率 被験 経路 者番号 長さ
250.0
ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 25.0 0.0 104.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 250.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 23.7 126.3
経路31 被験 経路 者番号 長さ ma01 ma02 ma03 ma04 ma05 ma06 ma07 ma08 ma09 ma10 ma11 ma12 ma13 ma14 ma15 ma16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 10.0 0.0 41.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 9.5 50.5
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路31踏 経路32 破率
57.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
28.0 12.0 24.0 50.0 114.0 12.0 50.0 50.0 50.0 50.0 85.0 50.0 50.0 79.0 28.0 50.0 48.9 48.8
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路32踏 経路33 破率
180.0 0.0 0.0 100.0 100.0 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 100.0 0.0 0.0 100.0 0.0 43.8 100.0
0.0 59.0 0.0 100.0 100.0 0.0 41.3 73.3
経路27 経路27 侵入距離 侵入率
62.0
38.0 0.0 0.0 38.0 38.0 38.0 38.0 0.0 0.0 0.0 38.0 0.0 38.0 0.0 0.0 38.0 0.0 16.6 38.0
経路26 経路26 侵入距離 侵入率
0.0 115.0 0.0 195.0 195.0 0.0 80.4 143.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.6 58.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路28 経路28 侵入距離 侵入率 25.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路29 経路29 侵入距離 侵入率 62.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 239.0 100.0 239.0 100.0 239.0 100.0 0.0 0.0 239.0 100.0 193.4 80.9 219.6 4. 結果91.9
経路30 経路30 侵入距離 侵入率 39.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
39.0 0.0 0.0 39.0 39.0 0.0 0.0 0.0 39.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 9.8 39.0
100.0 0.0 0.0 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 25.0 100.0
経路33踏 破率
215 15.6 6.7 13.3 27.8 63.3 6.7 27.8 27.8 27.8 27.8 47.2 27.8 27.8 43.9 15.6 27.8 27.2 27.1
39.0 63.0 83.0 215.0 189.0 187.0 0.0 0.0 149.0 40.0 0.0 40.0 0.0 215.0 0.0 0.0 76.3 78.7
18.1 29.3 38.6 100.0 87.9 87.0 0.0 0.0 69.3 18.6 0.0 18.6 0.0 100.0 0.0 0.0 35.5 36.6
74
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4.2.2 メール情報グループ数値データ メール情報グループの数値データを以下に記す。
被験者番号
性別
ツール
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 標準偏差
女 男 男 女 男 男 男 男 女 男 男 男 男 男 女 女
メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール メール
経路1 被験 経路 者番号 長さ
204.0
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 0.0 0.0 48.0 107.0 0.0 32.0 0.0 0.0 0.0 32.0 107.0 0.0 0.0 0.0 20.4 65.2
経路7 被験 経路 者番号 長さ
194.0
経路1踏 破率
総距離(m) 時間 1022 1183 1136 898 2250 1999 1264 1592 924 2170 972 1138 1906 1316 599 1011 1336.3 481.6
経路2
経路2踏 破率
98.0 0.0 0.0 0.0 0.0 23.5 52.5 0.0 15.7 0.0 0.0 0.0 15.7 52.5 0.0 0.0 0.0 10.0 32.0
経路7踏 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 98.0 0.0 0.0 6.1 98.0
経路8
経路3
経路3踏 破率
75.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路8踏 破率
65.0
dm01 0.0 0.0 0.0 dm02 0.0 0.0 0.0 dm03 0.0 0.0 17.0 dm04 0.0 0.0 0.0 dm05 194.0 100.0 0.0 dm06 151.0 77.8 0.0 dm07 0.0 0.0 0.0 dm08 0.0 0.0 0.0 hitoshi dm09 watanabe lab. 0.0 waseda 0.0 univ. 65.0 dm10 0.0 0.0 0.0 dm11 0.0 0.0 0.0 dm12 0.0 0.0 0.0 dm13 0.0 0.0 0.0 dm14 0.0 0.0 0.0 dm15 0.0 0.0 0.0
0:24:41 0:25:23 0:27:44 0:20:02 0:46:45 0:43:45 0:16:55 0:44:59 0:18:41 0:42:28 0:17:08 0:26:15 0:36:41 0:19:02 0:14:06 0:22:01 0:27:55 0:10:53
同一経路 平均速度 引返し回 同一経路 屈曲回数 チェック数 歩行距離 (m/min) 数 歩行率(%) (m) 41.4 14 8 309 30.2 46.6 6 2 353 29.8 41.0 17 7 307 27.0 5 44.8 11 3 66 7.3 5 48.1 21 3 252 11.2 7 45.7 20 7 522 26.1 11 74.7 9 3 370 29.3 5 35.4 16 5 326 20.5 13 49.5 9 3 47 5.1 5 51.1 23 6 494 22.8 7 56.7 12 5 183 18.8 5 43.4 10 4 162 14.2 6 52.0 24 8 375 19.7 19 69.1 8 0 271 20.6 5 42.5 3 1 48 8.0 7 45.9 3 1 285 28.2 10 49.2 12.9 4.1 273.1 19.9 7.8 9.9 6.5 2.5 138.7 8.2 3.8
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 #DIV/0!
経路9
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 52.0 0.0
経路4踏 破率
325.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 #DIV/0!
経路9踏 破率
123.0 0.0 0.0 26.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路4
84.0 173.0 78.0 124.0 124.0 325.0 141.0 286.0 264.0 320.0 124.0 264.0 325.0 325.0 84.0 290.0 208.2 208.2
経路10
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 33.0 61.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路5踏 破率
54.0 25.8 53.2 24.0 38.2 38.2 100.0 43.4 88.0 81.2 98.5 38.2 81.2 100.0 100.0 25.8 89.2 64.1 64.1
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 54.0 0.0 0.0 0.0 54.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.8 54.0
経路10踏 経路11 破率
66.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 42.3 0.0
経路5
268.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 12.5 100.0
118.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 268.0 185.0 123.0 235.0 0.0 268.0 254.0 235.0 216.0 268.0 268.0 0.0 0.0 0.0 145.0 232.0
経路11踏 経路12 破率
277.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 92.4 0.0 0.0 0.0 0.0
経路6踏 破率
経路6
0.0 0.0 100.0 69.0 45.9 87.7 0.0 100.0 94.8 87.7 80.6 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 54.1 86.6
経路12踏 破率
40.0 42.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 75 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
dm11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 dm12 32.0 15.7 0.0 0.0 0.0 dm13 107.0 52.5 0.0 0.0 0.0 dm14 0.0 0.0 98.0 100.0 0.0 dm15 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 dm16 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 平均 20.4 10.0 6.1 6.3 0.0 情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究 平均(0を除く) 65.2 32.0 98.0 100.0 #DIV/0! 経路7踏 破率
経路7 被験 経路 者番号 長さ
194.0
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 0.0 0.0 194.0 151.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 21.6 172.5
経路13 被験 経路 者番号 長さ
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
65.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 77.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 11.1 88.9
経路19 被験 経路 者番号 長さ
186.0
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
186.0 186.0 76.0 0.0 150.0 168.0 186.0 186.0 0.0 122.0 0.0 0.0 142.0 186.0 150.0 150.0 118.0 158.0
0.0 0.0 17.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 65.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.1 41.0
経路13踏 経路14 破率
74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路8踏 破率
経路8
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路19踏 経路20 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 187.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 11.7 187.0
hitoshi watanabe lab. waseda 経路25踏 univ. 経路25 経路26 破率 被験 経路 者番号 長さ
250.0
dm01 dm02
0.0 250.0
0.0 0.0 26.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 7.9 63.1
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路20踏 経路21 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 42.3 0.0 0.0 2.6 2.8
0.0 0.0 130.0 0.0 98.0 164.0 0.0 0.0 0.0 195.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 36.7 146.8
経路26踏 経路27 破率
0.0 0.0
38.2 81.2 100.0 100.0 25.8 89.2 64.1 64.1
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 33.0 61.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.9 47.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 138.0 39.0 0.0 138.0 0.0 0.0 0.0 19.7 105.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 50.0 92.4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 8.9 71.2
経路27踏 経路28 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 28.3 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 14.3 76.1
0.0 0.0
0.0 0.0 53.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.3 53.0
42.6 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.7 42.6
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路28踏 経路29 破率
0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路18踏 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路23踏 経路24 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路24踏 破率
239.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
239.0 200.0 0.0 191.0 191.0 239.0 239.0 128.0 239.0 191.0 239.0 239.0 239.0 0.0 239.0 239.0 190.8 216.4
経路29踏 経路30 破率
62.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
100.0
63.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 51.7 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 9.5 75.9
経路12踏 破率
40.0
経路17踏 経路18 破率
経路22踏 経路23 破率
25.0 0.0 0.0
118.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 7.4 118.0
216.0 80.6 268.0 100.0 268.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 145.0 54.1 232.0 4. 結果86.6
経路11踏 経路12 破率
53.0
58.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 30.0 0.0 0.0 58.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.5 44.0
0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 12.5 100.0
277.0
経路16踏 経路17 破率
経路21踏 経路22 破率
0.0 0.0 66.7 0.0 50.3 84.1 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.8 75.3
0.0 54.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.8 54.0
経路10踏 経路11 破率
138.0
57.0 0.0 0.0
経路10
経路15踏 経路16 破率
195.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
124.0 264.0 325.0 325.0 84.0 290.0 208.2 208.2
66.0
18.0
62.0 0.0 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 52.0 0.0 0.0 3.3 3.5
経路14踏 経路15 破率
187.0 100.0 100.0 40.9 0.0 80.6 90.3 100.0 100.0 0.0 65.6 0.0 0.0 76.3 100.0 80.6 80.6 63.4 84.9
経路9踏 破率
経路9 123.0
88.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 #DIV/0!
100.0 83.7 0.0 79.9 79.9 100.0 100.0 53.6 100.0 79.9 100.0 100.0 100.0 0.0 100.0 100.0 79.8 90.5 経路30踏 76 破率
39.0 0.0 0.0
0.0 0.0
0.0 0.0
dm11 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 dm12 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 dm13 142.0 76.3 0.0 0.0 0.0 dm14 186.0 100.0 0.0 0.0 0.0 dm15 150.0 80.6 0.0 0.0 0.0 dm16 150.0 80.6 0.0 0.0 0.0 平均 118.0 63.4 11.7 6.3 36.7 平均(0を除く) 158.0 84.9 187.0 100.0 146.8 情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
経路25 被験 経路 者番号 長さ
250.0
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
0.0 250.0 0.0 0.0 197.0 0.0 218.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 250.0 0.0 0.0 57.2 228.8
経路31 被験 経路 者番号 長さ
38.0
dm01 dm02 dm03 dm04 dm05 dm06 dm07 dm08 dm09 dm10 dm11 dm12 dm13 dm14 dm15 dm16 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 0.0 19.0 38.0 38.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.9 31.7
経路25踏 経路26 破率
経路26踏 経路27 破率
62.0 0.0 100.0 0.0 0.0 78.8 0.0 87.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 22.9 91.5
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路31踏 経路32 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
50.0 85.0 12.0 85.0 142.0 12.0 50.0 12.0 50.0 29.0 50.0 85.0 50.0 85.0 50.0 50.0 56.1 56.5
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路32踏 経路33 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.5 44.0
経路27踏 経路28 破率
57.0
180.0 0.0 0.0 0.0 50.0 100.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 15.6 83.3
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 18.8 75.3
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 9.5 75.9
経路28踏 経路29 破率
25.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路29踏 経路30 破率
62.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
239.0 100.0 239.0 100.0 239.0 100.0 0.0 0.0 239.0 100.0 239.0 100.0 190.8 79.8 216.4 4. 結果90.5 経路30踏 破率
39.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 39.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.4 39.0
0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.3 100.0
経路33踏 破率
215.0 27.8 47.2 6.7 47.2 78.9 6.7 27.8 6.7 27.8 16.1 27.8 47.2 27.8 47.2 100.0 100.0 40.2 36.2
0 0 70 43 215 34 0 215 0 119 0 0 82 0.0 0.0 0.0 48.6 111.1
0.0 0.0 32.6 20.0 100.0 15.8 0.0 100.0 0.0 55.3 0.0 0.0 38.1 0.0 0.0 0.0 22.6 51.7
77
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
4. 結果
4.2.3 情報なしグループ数値データ 情報なしグループの数値データを以下に記す。
被験者番号
性別
ツール
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 標準偏差
男 女 女 女 男 男 男 男
なし なし なし なし なし なし なし なし
経路1 被験 経路 者番号 長さ
204.0
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
0.0 82.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 154.0 29.5 118.0
経路7 被験 経路 者番号 長さ
194.0
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
0.0 194.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 24.3 194.0
経路13 被験 経路 者番号 長さ
74.0
経路1踏 破率
844 1391 615 926 766 591 1022 1633 973.5 344.3 経路2踏 破率
経路2
0.0 40.2 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 75.5 14.5 57.8
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路8
0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 12.5 100.0
65.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 8.1 65.0
経路13踏 経路14 破率
被験 経路
186.0
187.0
経路3踏 破率
経路3
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路8踏 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路9踏 破率
経路9
100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 12.5 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路14踏 経路15 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路20踏 経路21 破率 195.0
0 2 2 3 2 1 0 2 1.5 1
経路4踏 破率
経路4
240.0 78.0 78.0 78.0 137.0 97.0 123.0 56.0 110.9 110.9
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路5踏 破率
73.8 24.0 24.0 24.0 42.2 29.8 37.8 17.2 34.1 34.1
0.0 54.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 54.0 13.5 54.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路21踏 経路22 破率 58.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路16踏 経路17 破率
138.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
268.0 0.0 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 25.0 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 53.0 0.0 0.0 53.0 13.3 53.0
経路22踏 経路23 破率 63.0
94.8 100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 69.0 100.0 45.5 91.0
経路12踏 破率
40.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路17踏 経路18 破率
53.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
254.0 268.0 0.0 0.0 0.0 0.0 185.0 268.0 121.9 243.8
経路11踏 経路12 破率
277.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路6踏 破率
経路6
54.0
経路10踏 経路11 破率
経路10
経路15踏 経路16 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
同一経路 同一経路 歩行距離 チェック数 歩行率(%) (m) 0 0.0 5 142 10.2 6 111 18.0 5 459 49.6 6 102 13.3 9 81 13.7 5 0 0.0 5 428 26.2 11 165.4 16.4 6.5 167.5 15.0 2.1
経路5
66.0
18.0 0.0 0.0 0.0 0.0 19.3 0.0 0.0 51.1 8.8 35.2
5 11 4 6 8 3 7 13 7.1 3.2
325.0
123.0
88.0
経路19踏 経路20 破率
66.1 61.8 57.7 62.0 54.4 56.7 62.8 65.5 60.9 3.9
75.0
65.0
no01 0.0 0.0 0.0 no02 0.0 0.0 0.0 no03 0.0 0.0 0.0 no04 0.0 0.0 0.0 no05 0.0 0.0 17.0 no06 0.0 0.0 0.0 no07 0.0 0.0 0.0 no08 0.0 0.0 45.0 平均 0.0 0.0 7.8 hitoshi watanabe lab. waseda univ. 平均(0を除く) 0.0 0.0 31.0
経路19
0:12:46 0:22:31 0:10:39 0:14:56 0:14:05 0:10:25 0:16:17 0:24:56 0.010988 0.003448
98.0
経路7踏 破率
平均速度 引返し回 屈曲回数 (m/min) 数
総距離(m) 時間
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路18踏 破率
100.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 100.0 25.0 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路23踏 経路24 破率 239.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 78 0.0
経路24踏 破率
no02 194.0 100.0 0.0 0.0 no03 0.0 0.0 0.0 0.0 no04 0.0 0.0 0.0 0.0 no05 0.0 0.0 0.0 0.0 no06 0.0 0.0 0.0 0.0 no07 0.0 0.0 0.0 0.0 no08 0.0 0.0 0.0 0.0 情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究 平均 24.3 12.5 8.1 12.5 平均(0を除く) 194.0 100.0 65.0 100.0
経路13 被験 経路 者番号 長さ
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
74.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路19 被験 経路 者番号 長さ
186.0
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
0.0 142.0 142.0 173.0 173.0 142.0 0.0 142.0 114.3 152.3
経路25 被験 経路 者番号 長さ
250.0
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 250.0 0.0 31.3 250.0
経路31 被験 経路 者番号 長さ
no01 no02 no03 no04 no05 no06 no07 no08 平均 平均(0を除く)
経路13踏 経路14 破率
経路19踏 経路20 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 19.3 0.0 0.0 51.1 8.8 35.2
0.0 76.3 76.3 93.0 93.0 76.3 0.0 76.3 61.4 81.9
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路25踏 経路26 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 12.5 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路31踏 経路32 破率
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 85.0 50.0 54.4 54.4
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路32踏 経路33 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 100.0 0.0 0.0 100.0 25.0 100.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路24踏 破率
239.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
239.0 239.0 239.0 239.0 239.0 239.0 0.0 239.0 209.1 239.0
経路29踏 経路30 破率
62.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路23踏 経路24 破率
経路28踏 経路29 破率
25.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 53.0 0.0 0.0 53.0 13.3 53.0
経路18踏 破率
100.0
63.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4. 結果0.0 0.0 0.0
経路17踏 経路18 破率
経路22踏 経路23 破率
経路27踏 経路28 破率
57.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
53.0
58.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路16踏 経路17 破率
経路21踏 経路22 破率
経路26踏 経路27 破率
180.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
195.0
62.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
138.0
経路20踏 経路21 破率
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路15踏 経路16 破率
18.0
187.0
38.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 17.0 0.0 0.0 45.0 7.8 31.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路14踏 経路15 破率
88.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 0.0 100.0 87.5 100.0
経路30踏 破率
39.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
経路33踏 破率
215 27.8 27.8 27.8 27.8 27.8 27.8 47.2 27.8 30.2 30.2
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
79
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5. 分析 / 考察 Analysis and Consideration 5.1 行動軌跡図分析 5.2 数値データ分析 5.3 経路侵入率の比較
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
80
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1 行動軌跡図分析
5.1.1 グループ別行動軌跡
地図情報による情報提示を受けたグループ、メールによる周辺情報提示 を受けたグループ、ツールをなにも利用しなかったグループそれぞれのグ ループの被験者の行動軌跡を重ね合わせてみた。
5.1.1.1 地図情報グループ行動軌跡 地図による情報提示を受けた被験者の行動軌跡を重ね合わせた(図 5.1.1.1)。経路 4、経路 6 等、表通りでは東西南北に軌跡が延びているが、 経路 1、経路 8 等、北側の路地裏散策行動がやや少ない。
N
100m
図 5.1.1.1 地図情報グループの全行動軌跡 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
81
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.1.2 メール周辺情報グループ行動軌跡 メールによる情報提示を受けた被験者の行動軌跡を重ね合わせた(図 5.1.1.2)。経路 4、経路 6、経路 19 等表通りでは東西南北に軌跡が延びて いるのは地図情報を利用したグループと同様だが、地図情報のグループと 比べ北側の路地裏散策行動が見受けられる。また経路の途中で引き返す軌 跡も多く見られる。
N
100m
図 5.1.1.2 地図情報グループの全行動軌跡
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
82
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.1.3 情報利用なしグループ行動軌跡 情報端末を利用せず行動した被験者の行動軌跡を重ね合わせた(図 5.1.1.3)。他ふ2グループと比べ、路地裏の散策率が低く、また経路 4 の 散策率も他 2 グループと比較して低い。
N
100m
図 5.1.1.3 情報利用なしグループの全行動軌跡
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
83
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.2 ツール同士での経路比較
地図情報、メール情報、情報なし、それぞれのグループの行動軌跡を重 ね合わせて比較することでそれぞれの特徴を明らかにしていく。また一つ 一つの行動軌跡は、その重なりを明確にするためぼかしをかけている。
5.1.2.1 地図情報、メール周辺情報グループの行動軌跡比較 地図情報を利用したグループとメール周辺情報を利用したグループの行 動軌跡を重ね合わせた(図 5.1.2.1)。
N
100m
図 5.1.2.1 地図情報グループとメール情報グループの行動軌跡比較図 青が地図情報グループ、赤がメール情報グループである。チェックポイ ントを経由する (4)(24) の通りはどちらも同じように通過している。 スタート地点からの進行方向は地図情報グループでは (6) を選択する被 験者が多いのに対し、メール情報グループでは (19) を選択する被験者が 多い。どちらの道も同程度店が散見されるが、地図情報を利用した場合 (6) hitoshi watanabe lab. waseda univ.
84
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
の経路の北側部分まで店が密集しさらにその先の (5) にも店が点在してい るのに対し、スタート時点で情報をもたないするメール情報グループは 人通りが多くチェックポイントが近い (19) を選択するためと考えられる。 この事は被験者の発話記録からも伺える。 (19) から伸びる (16)(23) では地図情報グループが通りを端から端まで 散策しているのに対し、メール情報グループの散策範囲は道の入り口から 中央までである。(16) の様な屈折した道や (21) の様な細長く延びる道は 先の見通しの立つ地図情報を利用した場合の方が道のより深くまで散策す ると考えられる。同様の事はゴール横から伸びる (33) の道でも言える。 一方で (2)(10)(13) や (25) の通りはメール情報グループである程度の散 策が見受けらるのに対し地図情報グループの被験者はこの道を全通ってい ない。これは地図地図情報でこれらの通りにほとんど店舗がないことを把 握しているためであると考えられる。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
85
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.2.2 全グループの行動軌跡比較 地図情報を利用したグループとメール周辺情報を利用したグループ、 及び情報端末を利用しなかったグループの行動軌跡を重ね合わせた(図 5.1.2.2)。
N
100m
図 5.1.2.2 全 3 グループの行動軌跡比較図 情報なしグループは他2グループに比べ散策範囲が狭く、(4)(6)(19)(24) の表通りを好む傾向がある。特に (1) や (32) では他2グループよりも長 距離の行動軌跡をとった。見通しが立つ大通りでは情報のない裏路地に屈 曲することなく直線的な行動軌跡をとると考えられる。 (21)(33) など細長く見通しの悪い裏路地は散策しないが、(8)(17) など 短く突き当たりが見える裏路地は散策するといった傾向も見られる。 (30)(31) や地図上にない道など、3グループの中でも地図情報グループ だけが多く通る道がある。これらの道はどれも南北方向に延びる通りを東 西方向に跨ぐ路地である。地図情報を見ることで向こうの通りの状況が把 握でき通りを跨ぐ指向性が高められることで、本来発見しにくい路地や抜 け道を発見するものと考えられる。 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
86
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3 散策経路タイプによる比較
5.1.3.1 散策経路タイプの分類 被験者の行動軌跡を「経由経路」「経由結節点」「引き返し距離」「引き 返し回数」 「通過した道の数」 「南北方向への広がり」 「歩行距離」等の特 徴をもとに「短距離十字型経路」 「長距離十字型経路」 「短距離回遊型」 「長 距離回遊型」「クロール型」の 5 つに分類した。 5.1.3.1.1 短距離十字型経路 短距離十字型経路の経路図を記す ( 図 5.1.3.1.1)。このタイプの特徴を 示す。 ・チェックポイントを経由する表通を多く通る。 ・チェックポイントを通過したら他の道を通らず来た道を引き返す。 ・裏路地は散策せずチェックポンととゴールのみを目指す。 ・チェックポイントから先、北側への散策率は低い。
図 5.1.3.1.1 短距離十字型経路の経路図一覧 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
87
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.1.2 長距離十字型経路 長距離十字型経路の経路図を記す ( 図 5.1.3.1.2)。このタイプの特徴を 示す。 ・チェックポイントを経由する表通りを多く通る。 ・裏路地は散策せず、長距離の通りを深く散策する ・長距離の通りを散策した後は他の通りを経由せず来た道を引き返す。 ・短距離十字型と比較して北側の散策率が高い。
図 5.1.3.1.2 長距離十字型経路の経路図一覧
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
88
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.1.3 短距離回遊型経路 短距離回遊型経路の経路図を記す ( 図 5.1.3.3)。このタイプの特徴を示 す。 ・スタート地点北側の通りを散策する ・そこから北へは深く散策せずチェックポイントに向けて東に屈曲する ・チェックポイント経由後表通りから表参道へ南下する ・裏路地はあまり散策せず、表通りを回遊しスタートからゴールへ向かう
図 5.1.3.1.3 短距離回遊型経路の経路図一覧
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
89
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.1.4 長距離回遊型経路 長距離回遊型経路の経路図を記す ( 図 5.1.3.4)。このタイプの特徴を示 す。 ・スタート地点北側の通りを散策する ・北方面に深く通りを散策、突き当たりでチェックポイントに向け屈曲 ・チェックポイント経由後表通りから表参道へ南下する ・裏路地はあまり散策せず、表通りを回遊しスタートからゴールへ向かう
図 5.1.3.1.4 長距離回遊型経路の経路図一覧 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
90
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.1.5 クロール型経路 クロール 型経路の経路図を記す ( 図 5.1.3.5)。このタイプの特徴を示 す。 ・表通りと裏路地を万遍なく散策する ・移動総距離が他の経路と比べて長い ・路地の散策と短距離でのの引き返し行動がみられる。
図 5.1.3.1.5 クロール型経路の経路図一覧
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
91
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.2 散策経路タイプの比較 5.1.3.2.1 散策経路タイプごとの人数比較 各散策経路タイプの人数を記す ( 図 5.1.3.2.1.1)。図 5.1.3.2.1.1 から、 長距離回遊型の人数が 11 人で最も多い。次いで短距離十字型が 9 人と2 番目に多く、散策範囲を大きく回遊しながら散策する人と目的地のみを経 由する人の二分化が見てとれる。特に今回は情報なしのグループは他2グ ループの半数の8人であったが、もしこのグループが他2グループと同様 に 16 人であった場合、短距離十字型の被験者数がより増えたと予想され る。 12 10
11 9 8
被験者数(人)
8 6
6
6 情報なし
4
メール情報
2
地図情報
ク ロ ー ル 型
長 距 離 回 遊 型
短 距 離 回 遊 型
長 距 離 十 字 型
短 距 離 十 字 型
0
図 5.1.3.2.1.1 各散策経路タイプの人数
各散策経路タイプのグループごとの比率を記す ( 図 5.1.3.2.1.2)。図 5.1.3.2.1.2 から、長距離回遊型では地図情報グループが半数以上を占めて いることが分かる。一方でクロール型ではメール情報グループが半数以上 を占め、情報なしグループは一人もいない。短距離十字型では情報なしグ ループが最も多く、同グループが最短経路で目的地を目指そうとする傾向 が見て取れる。
90% 80%
被験者数(%)
70% 60% 50% 情報なし
40% 30%
メール情報
20%
地図情報
10%
ク ロ ー ル 型
長 距 離 回 遊 型
短 距 離 回 遊 型
長 距 離 十 字 型
短 距 離 十 字 型
0%
図 5.1.3.2.1.2 各散策経路タイプの人数比
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
92
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.1.3.2.2 グループごとの散策経路タイプ比率 各グループごとの散策経路タイプ比率を記す ( 図 5.1.3.2.2)。地図情報 グループでは長距離回遊型が最も多く、次いで短距離回遊型とクロール型 が並び、回遊型経路の割合が高い。地図情報を見ながら歩くことでなるべ く一度の経路で多くの店を見ながら散策しようとするためであると考えら れる。 一方でメール情報グループではクロール型が最も多い。周辺の情報のみ を提示され続けることで、移動経路周辺の散策をくり返しながら移動して いくためと考えられる。また短距離十字型の比率も高く、周辺の店舗に興 味がない被験者はチェックポイントから離れた場所まで誘因されず早々に ゴールを目指す傾向が見て取れる。 情報を提示しないグループでは短距離十字型経路が半数を占め、回遊型 の経路は四分の一、クロール型の経路は一人もいなかった。情報が一切与 えられらないことでチェックポイントと目的地への到達が最優先され、路 地裏へ誘因されなかったと考えられる。 地図情報
メール情報 短距離十字型 長距離十字型 短距離回遊型 長距離回遊型 クロール型
短距離十字型 長距離十字型 短距離回遊型 長距離回遊型 クロール型
情報なし
短距離十字型 長距離十字型 短距離回遊型 長距離回遊型
図 5.1.3.2.2 グループごとの散策経路タイプの比率一覧
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
93
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2 数値データ分析 5.2.1 歩行距離の比較
注 6)
各グループの歩行距離の平均値と標準偏差注 6) を記す(図 5.2.1)。図 5.2.1
標準偏差
より地図情報及びメール情報を利用したグループの方が情報を利用せず
統計値や確率変数の散らばり具
散策を行ったグループより歩行距離が 300 m以上長いことが見てとれる。
合(ばらつき)を表す数値のひ
またチェックポイント二ヶ所を経由しゴールに向かう最短ルートが 570
とつ
mなので、情報を利用しないグループで 400 m、情報を利用したグルー プでは 800 m長く散策をしたことになる。 地図情報グループととメール情報グループでの歩行距離にはほぼ差がな いが、地図情報グループの標準偏差が 381.6 なのに対しメール情報グルー プは 460.7 と高い。これは前項の経路タイプ別分析でも明らかになった ように、地図情報グループの多くの被験者がが回遊型の散策行動を取るの に対し、メール情報グループでは多くの道を万遍なく散策する被験者と目 的地への最短距離をとる被験者とで二分されているためである。 情報なしのグループの標準偏差は 340.3 と他のグループに比べばらつ きが少なく、より一貫して最短経路を取ろうとする傾向があると言える。
歩行距離(m)
1600.0
1400.0
381.6
1200.0
1322.4 (32.1%)
481.6 1336.3 (32. 5%) 340.3
1000.0
973.5 (23.7%)
800.0
600.0
400.0
200.0
0 .0
地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.1 各グループの歩行距離平均値
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
94
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2.2 歩行時間の比較 各グループの歩行時間の平均値と標準偏差(図 5.2.2.1)及び歩行速度 の平均値と標準偏差(図 5.2.2.2)を記す。図 5.2.2.1 よりメール情報を利 用したグループの平均歩行時間が最も長いことがわかる。しかし図 5.2.1 よりメール情報グループと地図情報グループの平均歩行距離はほとんど差 がないことが明らかになっており、図 5.2.2.2 からも明らかなように、メー ル情報グループの歩行時間の長さは歩行距離ではなく歩行速度によるもの である。 図 5.2.2.2 から地図情報グループと情報なしグループにくらべメール情 報グループの平均歩行速度は 10m/ 分以上遅いことが分かる。これは情 報なしグループや地図情報が大まかな目的地を決めたらそこに直進するよ うに歩く傾向が強いのに対し、メール情報グループは定期的に情報を受け 取り絶えず目的地を更新しながら散策行動を行う事が要因として挙げられ る。また情報を利用する2グループは利用しないグループに比べ標準偏差 値が高い。これは情報確認にかける時間に個人差があるためであると考え られる。
0 :40:0 0 0 :35:0 0 0 :30:0 0
歩行時間
0 :25:0 0 0 :20:0 0
0 :07:13 0 :23:3 5
0 :10:5 3 0 :27:5 5 0 :04:58
0 :15:0 0
0 :15:4 9
0 :10:0 0 0 :05:0 0 0 :00:0 0
地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.2.1 各グループの歩行距離平均値 70.0
歩行速度(m/分)
60.0 50.0
3.6
8.6 57.0
9.5
60.9
48.7
40.0 30.0 20.0 10.0 0 .0 地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.2.2 各グループの歩行距離平均値 hitoshi watanabe lab. waseda univ.
95
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2.3 屈曲回数の比較 各グループの屈曲回数の平均値と標準偏差(図 5.2.3)を記す。情報を 利用した2グループと情報を利用しないグループの間で5回以上の差があ るが、地図情報グループとメール情報グループではほとんど差がない。こ れは歩行距離と同じ傾向であることから、歩行距離に比例しての結果だと 考えられる。
16.0 14.0
屈曲回数 (回)
12.0
7.2 13.4
6.4 12.6
10.0 8 .0
3.2
6 .0
7.1
4 .0 2 .0 0 .0 地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.3 各グループの屈曲回数
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
96
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2.4 引き返し回数の比較 各グループの被験者が、一度来た道を U ターンして引き返した回数の 平均値と標準偏差(図 5.2.4)を記す。前項では地図情報とメールサービ スの屈曲回数はほぼ一緒であったが、引き返し回数はメール情報の方が 1.5 回多いという結果が出た。つまりメール情報グループの方が地図情報 グループに比べ同じ場所を散策する傾向が強く、一方地図情報グループは 来た道を引き返すことはあまりせずひと筆書きに散策する傾向が強いこと を示している。これは地図情報グループが行動開始の時点で地図を参照 し、なるべく同じルートを通らず一度の散策で多くの店舗を見ようとする のに対し、メール情報グループは周辺情報をもとにしながら同じ場所を何 度も散策するためと考えられる。また最初から店舗単位で情報を提示され るメール情報グループは、地図情報グループと比べて特定の店舗に対する 指向性が強く、目的の店舗に到着するまで周辺散策を繰り返すため引き返 し回数も多くなるとも考えられる。
4 .5
2.6 4.1
4 .0
引き返し回数(回)
3 .5
3 .0
1.2 2 .5
2.6
2 .0
1.0 1 .5
1.5
1 .0
0 .5
0 .0 地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.4 各グループの引き返し回数
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
97
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2.5 同一経路歩行距離の比較 一度歩いた道を再度歩いた距離を同一経路歩行距離とし、各グループ被 験者の同一経路歩行距離の平均と標準偏差(図 5.2.5.1)及び総歩行距離 に対する同一経路歩行率と標準偏差(図 5.2.5.2)を記す。前項の引き返 し回数の結果と同様にメール情報グループの同一経路歩行距離が 273.1m と一番長く、ここからもメール情報グループが他 2 グループと比べて同 じ場所を何度も散策する傾向が強いということが明らかとなった。 一方で情報なしグループは、前項の引き返し回数では地図情報グループ より少なかったものの、同一経路歩行距離は 165.4m、同一経路歩行率も 16.4%と地図情報グループより高い。これは情報なしグループがチェック ポイント経由後、道に迷うことを避け復路の道を変えることなくゴールに 向かうためであると考えられる。 300.0
132.2
273.1
同一経路歩行総距離(m )
250.0
200.0
150.0
167.5
93.5
165.4
152.7
100.0
50.0
0 .0
地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.5.1 同一経路歩行距離 25.0
8.4 21.1
同一経路歩行率(%)
20.0
15.0
10.0
15.0 16.4
8.1 11.9
5 .0
0 .0
地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.5.2 同一経路歩行率
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
98
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.2.6 経路歩行総距離の比較 各グループの被験者が対象敷地内の経路の総延長の内何 m 歩いたか、 その平均値と経路総延長に対する比率、及び標準偏差を記す(図 5.2.6) 。 歩行距離の比較ではメール情報グループと地図情報グループはほぼ同距離 であったが、経路を歩いた長さの比較では地図情報グループがメール情報 グループを 100 m以上上回っている。これは前項で明らかになったよう に、地図情報グループよりメール情報グループの方が同一経路歩行距離が 長いためである。
1200 .0
経路歩行距離(m)
1000 .0
325.9 1105 .6 (26.9%)
331.7 989 .2 (24.0%)
224.2
800 .0
738 .1 (17.9%) 600 .0
400 .0
200 .0
00 .
地図情報
メール情報
情報なし
図 5.2.5.2 同一経路歩行率
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
99
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.3 経路侵入率の比較
5.3.1 経路に対する各グループの侵入率の比率 注5)
対象範囲内の経路 33 本に対する各グループ被験者全員の侵入率注 5 ) の
侵入率
平均値を記す(図 5.3.1.1)。またメール情報グループの侵入率を赤、地図
経路の長さに対して被験者がそ
情報グループを青、情報なしグループを緑として各グループの経路に対す
の経路をどれだけ歩いたか、そ
る侵入率を RGB 値に変換した ( 図 5.3.1.2)。図 5.3.1.1 及び図 5.3.1.2 よ
の比率。
り経路 19、経路 24 等チェックポイントを経由する経路はどのグループ とも侵入率が高い。 経路 14、経路 16、経路 21 等、屈折したり細長く伸びる等見通しの悪 い経路に対しては、離れた位置の情報まで確認できる地図情報グループの 侵入率が比較的高い。一方で経路4や経路 25 等、見通しが良く長い経路 に対する侵入率ではメール情報グループの方が高い場合がある。これは地 図情報グループでは経路先の店舗密集度があらかじめ把握できるため、単 一経路にたいする散策を早々にやめる場合がしばしば見られるからである と考えられる。 100.0 90.0 80.0
経路侵入率( %)
70.0 60.0 50.0 地図情報 40.0
メール情報 情報なし
30.0 20.0 10.0
経路 3 4 踏破率
経路 3 3 踏破率
経路 3 2 踏破率
経路 3 1 踏破率
経路 2 8 踏破率
経路 2 7 踏破率
経路 2 6 踏破率
経路 2 5 踏破率
経路 2 4 踏破率
経路 2 3 踏破率
経路 2 2 踏破率
経路 2 1 踏破率
経路 2 0 踏破率
経路 1 9 踏破率
経路 1 8 踏破率
経路 1 7 踏破率
経路 1 6 踏破率
経路 1 5 踏破率
経路 1 4 踏破率
経路 1 3 踏破率
経路 1 2 踏破率
経路 1 1 踏破率
経路 1 0 踏破率
経路 9 踏破率
経路 8 踏破率
経路 7 踏破率
経路 6 踏破率
経路 5 踏破率
経路 4 踏破率
経路 3 踏破率
経路 2 踏破率
経路 1 踏破率
0 .0
図 5.3.1.1 経路に対する各グループの侵入率平均値
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
100
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
図 5.3.1.2 経路に対する各グループの侵入率平均値を示した経路図
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
101
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
5.3.2 各グループ経路侵入者の侵入率の比率 対象範囲内の経路 33 本に対する各グループ被験者の内、経路に侵入し た被験者のみの侵入率の平均値を記す(図 5.3.2.1)。また前項同様メー ル情報グループの侵入率を赤、地図情報グループを青、情報なしグルー プを緑として各グループの経路に対する侵入率を RGB 値に変換した ( 図 5.3.2.2)。 図 5.3.2.1 及び図 5.3.2.2 では経路 16、経路 21 等、屈折したり細長く 伸びる等見通しの悪い経路に対して地図情報グループの平均値が他のグ ループより高くなる傾向にあったが、図 5.3.2.1 及び図 5.3.2.2 ではこれ らの経路でも地図情報グループとメール情報グループの間に大きな差はな い。 これはつまり、見通しの悪い経路に対する誘因率は地図情報の方がメー ル情報より高いが、一度経路に進入したあとの散策率はどちらも同程度と いうことである。 また図 5.3.1.2 で色合いの暗い経路 1、経路 8、経路 20 等も図 5.3.2.2 では色合いが明るい。これは図 5.3.1.1 と図 5.3.1.2 の比較からも読み取 れる通り、経路に侵入した被験者数の比率とその被験者の散策率に相関性 がないことを表している。 100.0 90.0 80.0
経路侵入率( %)
70.0 60.0 50.0 地図情報 40.0
メール情報 情報なし
30.0 20.0 10.0
経路 3 4 踏破率
経路 3 3 踏破率
経路 3 2 踏破率
経路 3 1 踏破率
経路 2 8 踏破率
経路 2 7 踏破率
経路 2 6 踏破率
経路 2 5 踏破率
経路 2 4 踏破率
経路 2 3 踏破率
経路 2 2 踏破率
経路 2 1 踏破率
経路 2 0 踏破率
経路 1 9 踏破率
経路 1 8 踏破率
経路 1 7 踏破率
経路 1 6 踏破率
経路 1 5 踏破率
経路 1 4 踏破率
経路 1 3 踏破率
経路 1 2 踏破率
経路 1 1 踏破率
経路 1 0 踏破率
経路 9 踏破率
経路 8 踏破率
経路 7 踏破率
経路 6 踏破率
経路 5 踏破率
経路 4 踏破率
経路 3 踏破率
経路 2 踏破率
経路 1 踏破率
0 .0
図 5.3.2.1 経路に侵入した被験者の各グループ侵入率平均値
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
102
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
5. 分析 / 考察
図 5.3.1.2 経路に侵入した被験者の各グループ侵入率を示した経路図
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
103
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
6. まとめ
6. まとめ Conclusion 6.1 まとめ 6.2 展望と課題
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
104
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
6. まとめ
6.1 まとめ 本研究で明らかになったことを以下にまとめる。 ・地図情報、メール情報を与えたグループの方が情報を何も与えないグルー プに比べ歩行距離、歩行時間共に長い。 ・地図情報を与えた場合とメール情報を与えた場合での歩行総距離はほぼ 変わらない。 ・地図情報を与えた場合、回遊的行動経路をとり一筆書き式に目的を達成 する傾向があるのに対し、メール情報を与えた場合目的地のみを経由して 短距離で散策をすませるタイプと路地裏までくまなく散策するタイプの二 局に分かれる。 ・情報を与えない場合では人の多い方、あるいは目的地の近い方へ進む傾 向がみられる。 ・細長く見通しの悪い経路に対しては地図情報グループの方がメール情報 グループに比べ侵入する確率が高い。 ・メール情報を与えた場合見通しの悪い細長い道はあまり入らず、入って も短距離で引き返す傾向がある。逆に見通しの良い道は店舗の存在があま り感じられなくてもそのまま直進する傾向がある。 ・メール情報を与えた場合、地図情報を与えた場合や情報を与えない場合 に比べて、引き返す回数と距離が大きくなる。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
105
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
6. まとめ
6.2 展望と課題 本研究では情報提示方法を変えることによる散策経路の比較分析を行 い、結果として散策経路に一定の変化を見ることが出来た。この結果はど ちらが良いということではなく、それぞれに適した場面があると考えられ る。また実験を行う上でいくつかの課題が浮かびあがった。これらのこと を踏まえ、以下に今後の展望と課題を記す。 |地図を用いて施設箇所を一斉に提示する情報提示が有効な場面 ・施設が地域内で分散し、歩行者に広範囲な散策を促したい場合。あるい は歩行者の行動範囲を広げ商業地域等を拡大したい場合。 ・施設が細長く見通しの悪い箇所に密集し、ユーザーを道の奥まで誘因し たい場合 ・施設が屈曲して見通しの悪い箇所に密集し、ユーザーを道の奥まで誘因 したい場合 ・施設が地域を囲む様に幹線状に密集し、ユーザーに回遊的散策を促した い場合。 |メール等で周辺情報を直接提示する情報提示が有効な場面 ・施設がある場所に密集し歩行者に特定箇所を長時間散策させたい場合。 あるいは歩行者の行動範囲を限定し商業地域等をコンパクトに高密化した い場合。 ・特定の施設、店舗等、歩行者に特に薦めたい施設がある場合。 ・施設が密集してない地域に孤立して存在する特定施設に歩行者を誘因し たい場合。 |課題 ・本研究は情報提示による行動変化の比較を商業地域における散策行動に 限定したが、全く土地勘のない観光地等ではまた結果が変わってくると考 えられる。 ・今回の実験では実験の日時が被験者毎にばらばらであった。そのため道 の混雑度や視認性にばらつきが生じてしまった。特に原宿は道の混雑度が 平日と休日で全く異なるため、実験日時を統一すべきである。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
104
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
6. まとめ
謝辞
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
105
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
6. まとめ
参考文献 1) 森 傑 , 奥 俊信:経路探索における GPS ナビゲーションツールの利用と アクション生起との関係 : 都市空間におけるアクトファインディングに関 する研究 都市計画 . 別冊 , 都市計画論文集 、42(3)、p541-546、(2007) 2) 宮岸 幸正 , 西應 浩司 , 杉山 貴伸:自由散策における経路選択要因と空 間認知 デザイン学研究 50(2)、p1-8、(2003) 3) 山田 浩史 , 小池 博 , 小林 正美:ユビキタス社会における市街地の回遊 行動に関する研究 : 神保町「まちの図書館プロジェクト」における実証実 験を事例として ( まちづくり支援ルール , 都市計画 ) 学術講演梗概集 . F-1, 都市計画 , 建築経済・住宅問題 2007、p835-836、 (2007) 4) 辻 康宏 , 小林 正美:ユビキタス社会における都市再生と社会的影響に 関する研究 : 下北沢における社会実験「シモキタス」を事例として ( シミュ レーション , 都市計画 ) 学術講演梗概集 . F-1, 都市計画 , 建築経済・住宅問題 2006、p787-788、 (2006) 5) 杉原 祥平 , 角尾 嘉顕 , 宗本 順三 , 松下 大輔 , 川勝 正毅:GPS ナビゲー ションを用いた経路探索の研究 : 経路の記憶に与える影響 その 2 学術講演梗概集 . E-1, 建築計画 I, 各種建物・地域施設 , 設計方法 , 構法計画 , 人間工学 , 計画基礎 2006、p1053-1054、(2006) 6) 長谷川 嵩 , 上田 英寿 , 両角 光男 , 末繁 雄一 , 江頭 雄一 , 三好 涼子: 「回 遊行動の状態」と経路選択理由の特徴分析 : 都市空間における来訪者の回 遊行動と空間認知に関する研究 その 10( 都市計画 ) 日本建築学会研究報告 . 九州支部 . 3, 計画系 (47)、p569-572、(2008) 7) 砂金 眞司 , 長澤 泰 , 岡 ゆかり , 伊藤 俊介:街路における散策行動の構 造について 学術講演梗概集 . E-1, 建築計画 I, 各種建物・地域施設 , 設計方法 , 構法計画 , 人間工学 , 計画基礎 1997、p751-752、(1997) 8) 林裕希:ナビゲーションによる情報提示が散策行動に与える影響 , 渡辺仁史研究室、(2009) hitoshi watanabe lab. waseda univ.
106
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
資料編
資料編 Data 実験内容教示用紙
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
109
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
資料編
実験内容教示用紙 以下に実験で被験者に実験内容を教示した際に用いた用紙を、グループ 別に添付する。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
110
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
資料編
実験内容(地図ツール) 情報提示方法の違いと都市で散策行動の違いの関係性に関する研究です。
0
被験者の方にはこれから原宿を散歩していただきます。その際の想定は以下の通りです。 「あなたは本日原宿駅を降り竹下通りを抜けて明治通りを渡り、現在 KDDIビルの横にいます。 この後友人と待ち合わせがあり、場所は表参道通り、キディランド向かいのローソンです。 しかしまだ待ち合わせまで十分に時間があるため裏原宿で買い物をして時間を潰した後、 待ち合わせ場所に向かう事にしました。 」 また散歩に際して以下の目的を達成してもらいます。 1、地図情報を参照し目的地、あるいは進行方向を決定する。 2、こちらで指定したチェックポイントを通過し、ゴールを目指す。 (別紙参照) 3、散策の最中に少なくとも5つ、気になる服飾店舗をチェックする。 (後述)
1
まず地図情報を確認する まずはじめに実験者側で用意した地図情報を確認してください。ここでは店の名前、位置 写真、現在地との位置関係を確認することができますが、全て確認する必要はありません。 目的地、または進行方向を決定したらその旨を実験者に伝え、行動を開始してください。
2
移動する。 目的地、あるいは決めた地点に向けて散歩を開始してください。移動の最中に、 寄り道をしたり目的地を変更してもかまいません。実験者は被験者の後方で散歩の 様子を記録します。
3
気になる店舗をチェックする。 目的の店舗、または途中で気になる店舗に到着したら、実験者に口頭で その旨を伝えてください。また時間の都合上、申し訳ございませんが店舗への進入や 実際の購買行動はご遠慮ください。
4
再度地図情報を確認する。 目的の店舗、または気になる店舗をチェックし終えたら再度地図情報を確認し 行動を再開してください。 以上1∼4のフローを繰り返し、規定の目的を達成してもらいながら散歩してください。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
111
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
資料編
実験内容(メール情報) 情報提示方法の違いと都市で散策行動の違いの関係性に関する研究です。
0
被験者の方にはこれから原宿を散歩していただきます。その際の想定は以下の通りです。 「あなたは本日原宿駅を降り竹下通りを抜けて明治通りを渡り、現在 KDDIビルの横にいます。 この後友人と待ち合わせがあり、場所は表参道通り、キディランド向かいのローソンです。 しかしまだ待ち合わせまで十分に時間があるため裏原宿で買い物をして時間を潰した後、 待ち合わせ場所に向かう事にしました。 」 また散歩に際して以下の目的を達成してもらいます。 1、こちらで配信するメール情報を必ず一度参照する。 2、こちらで指定したチェックポイントを通過し、ゴールを目指す。 (別紙参照) 3、散策の最中に少なくとも5つ、気になる服飾店舗をチェックする。 (後述)
1
配信されたメール情報を確認する 散歩の最中にある一定のペースで実験者側から周辺の店舗情報をメールで配信します。 被験者の方はメールを受信したら記載されているアドレスにアクセスし必ず内容を確認 してください。その上で気になる店舗がありましたら、その旨を実験者に口頭で伝え、 店舗の位置情報を確認してください。気になる店舗がなければ引き続き散歩を続けて ください。
2
移動する。 目的地、あるいは決めた地点に向けて散歩を開始してください。移動の最中に、 寄り道をしたり目的地を変更してもかまいません。実験者は被験者の後方で散歩の 様子を記録します。
3
気になる店舗をチェックする。 目的の店舗、または途中で気になる店舗に到着したら、実験者に口頭で その旨を伝えてください。また時間の都合上、申し訳ございませんが店舗への進入や 実際の購買行動はご遠慮ください。
4
再度地図情報を確認する。 目的の店舗、または気になる店舗をチェックし終えたら再度地図情報を確認し 行動を再開してください。 以上1∼4のフローを繰り返し、規定の目的を達成してもらいながら散歩してください。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
112
情報提示の違いが散策行動に与える変化に関する研究
資料編
実験内容(ツール無し) 情報提示方法の違いと都市で散策行動の違いの関係性に関する研究です。
0
被験者の方にはこれから原宿を散歩していただきます。その際の想定は以下の通りです。 「あなたは本日原宿駅を降り竹下通りを抜けて明治通りを渡り、現在 KDDIビルの横にいます。 この後友人と待ち合わせがあり、場所は表参道通り、キディランド向かいのローソンです。 しかしまだ待ち合わせまで十分に時間があるため裏原宿で買い物をして時間を潰した後、 待ち合わせ場所に向かう事にしました。 」 また散歩に際して以下の目的を達成してもらいます。 1、こちらで指定したチェックポイントを通過し、ゴールを目指す。(別紙参照) 2、散策の最中に少なくとも5つ、気になる服飾店舗をチェックする。(後述)
1
移動する。 目的地、あるいは決めた地点に向けて散歩を開始してください。移動の最中に、 寄り道をしたり目的地を変更してもかまいません。実験者は被験者の後方で散歩の 様子を記録します。
2
気になる店舗をチェックする。 目的の店舗、または途中で気になる店舗に到着したら、実験者に合図を送り その旨を伝えてください。また時間の都合上、申し訳ございませんが店舗への進入や 実際の購買行動はご遠慮ください。
以上 1,2 のフローを繰り返し、規定の目的を達成してもらいながら散歩してください。
hitoshi watanabe lab. waseda univ.
113