U 1009 早稲田大学理工学部建築学科卒業論文 指導教授 渡辺仁史
外遊び空間における遊具配置が幼児の活動量に及ぼす影響 Effects on Amount of Activity by Arranging of Playground Equipment
植木 貴英
Department of Architecture,School of Science and Engineering, Waseda University
U1009 外 遊 び 空 間 に お け る 遊 具 配 置 が 幼 児 の 活 動 量 に 及 ぼ す 影 響
植 木 貴 英
外遊び空間における遊具配置が幼児の活動量に及ぼす影響 Effects on Amount of Activity by Arranging of Playground Equipment
早稲田大学 創造理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 植木貴英 Hitoshi WATANABE Lab. WASEDA Univ. 2010 Takahide UEKI
未来ってなんだろう。
こどもは未来のかたまりみたいなもんだ。 未来を創るこどもの研究をしよう。 どうやったらできるんだろうか・・・
こどもが楽しく遊んでればいいんじゃないかな!?
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
002
はじめに
003
目次 Index
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
004
第一部:本編 第 1 章 研究概要 1-1.研究目的
008
1-2.用語の定義
009
1-3.研究の流れ
010
1-4.社会的動向 1-4-1.こどもの体力・運動能力低下
011
1-4-2.遊び時間の減少
013
1-4-3.遊び空間の変化
015
1-5.研究背景 1-5-1.遊具空間の配置特性に関する既往研究
021
1-5-2.遊具空間における行動特性に関する既往研究
022
1-5-3.幼児の活動量に関する既往論文
023
1-6.本研究の位置づけ
024
第 2 章 基礎調査 2-1.遊びについて
026
2-1-1.遊びとは
027
2-1-2.遊具における遊び行為
029
2-2.遊び空間について 2-2-1.遊具空間の遊具の分類
031
2-2-2.遊具配置の類型
033
第 3 章 研究方法 3-1.使用機材・調査方法 3-1-1.使用機材
035
3-1-2.取得データについて
035
3-2.都市公園における遊び実験 3-2-1.実験概要
036
3-2-2.実験場の説明
038
3-2-3.幼児の位置座標化
043
3-3.幼稚園園庭における行動観察調査 3-3-1.調査概要
044
3-3-2.調査場所の説明
046
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
005
第 4 章 結果・考察 4-1.実験場運動強度計データ 4-1-1.運動強度の時系列変化
049
4-1-2.運動強度の割合
051
4-1-3.消費カロリーの時系列変化
053
4-1-4.実験場別総消費カロリー
055
4-1-5.歩数の時系列変化
056
4-1-6.実験場別総歩数
058
4-1-7.運動強度と消費カロリーの関係
059
4-2 .行動データ 4-2-1.場所別滞在時間
060
4-2-2.遊具使用回数
064
4-2-3.遊具遷移確率
066
4-2-4.遷移回数と消費カロリーの関係
070
4-3.幼稚園調査結果 4-3-1.幼稚園遊び時間における運動強度の時系列変化
071
4-3-2.幼稚園遊び時間の消費カロリーの時系列変化
075
4-3-3.幼稚園遊び時間の消費カロリーの男女差
077
4-3-4.幼稚園遊び時間の消費カロリーの年齢差
078
第 5 章 まとめ 5-1.まとめ
081
5-2.今後の展望
082
5-3.おわりに
083
5-4.参考文献
084
第二部:資料編 1-1.分析用マクロプログラム
087
1-2.運動強度計データ
095
1-3.行動データ
096
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
006
第1部 論文編 Part 1. Body
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
007
第1章
研究概要
Chapter 1
Outline 1-1.研究目的 1-2.用語の定義 1-3.研究の流れ 1-4.社会的動向 1.こどもの体力・運動能力低下 2.遊び時間の減少 3.遊び空間の変化 1-5.研究背景 1.遊具空間の配置特性に関する既往研究 2.遊具空間における行動特性に関する既往研究 3.幼児の活動量に関する既往論文 1-6.本研究の位置づけ
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遊具空間における遊具配置と幼児の活動量の関係を明らかにし、外遊び空間
遊具の配置と空地の関係
の遊具配置の指針とすることを目的とする。
④
③
①
②
遊具
コンテンツ比較
図 1-1-1-1 研究目的の概念図
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1-1.研究目的
1-1.研究目的
008
第1章 研究概要
・幼児 一般的に満1歳から小学校就学時までの者を指す。本研究では、遊びが活発 化してくる4∼5歳を対象とする。 ・幼稚園 幼稚園は満3歳から小学校就学までの幼児を保育し、年齢に相応しい適切な 環境を整え、心身の発達を助長するための教育施設。日本の場合、幼稚園は文 部科学省所管の教育施設であり、大学・大学院までの教育体系の中の一環とし て組み込まれている。 ・保育所(保育園) 保護者が働いているなど、何らかの理由によって保育が欠けるこどもを一日 毎に預かり、養育することを目的とする通所の施設。厚生労働省が管轄。 ・認定こども園 保育所及び幼稚園等における小学校就学前のこどもに対する保育及び教育並 びに保護者に対する子育て支援の総合的な提供を行う施設であり、都道府県知 事が条例に基づき認定する。親が働いている・いないにかかわらず利用できる 施設。 ・外遊び空間 こどもが楽しく、安全に遊べるためのさまざまな遊具を備えた場所とその周 辺の領域のことを指し、本研究では幼稚園や公園に限定しない。 ・広場 遊具から5m 以上離れ、遊具遊び以外の遊びをできる場所。 ・運動強度 垂直方向への一軸加速度計で検出される 0.06 1.94G の範囲の値を 1-9 段階 に当てはめた活動の指標。
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1-2.用語の定義
1-2.用語の定義
009
第1章 研究概要
1-3.研究の流れ
1-3.研究の流れ
010
第1章 研究概要
現状把握
基礎調査 ・遊びの行動特性・遊びの計測方法 ・こどもと遊び ・遊び環境
行動調査 ・遊具空間でのビデオ撮影 ・運動強度の計測
結果分析
考察
図 1-3-1-1 研究の流れ
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1-4-1.こどもの体力・運動能力低下 文1) 文部科学省平成 21
文部科学省は昭和 39 年から「体力・運動能力調査報告書」文1)を発表して
年度体力・運動能力調査
いる。
報告書:年齢と体力・運
図1-4-1-1 に 1986 年度 (昭和 61 年) から 2009 年度 (平成21年) の 50m 走、
動能力 テスト項目別に
立ち幅とび、ボール投げの記録が示されている。近年、能力向上傾向にあるが、
見た一般的傾向 http://www.mext.
昭和 61 年度から比べるとまだまだ低い値になっている。
go.jp/b_menu/toukei/
図 1-4-1-2 は体格(身長、体重)の平均値を示しており、身長、体重ともに
chousa04/tairyoku/
年々向上していることが見てとれる。
kekka/k_detail/1298118.
つまり、現代のこどもは体格は向上しているにも関わらず、体力・運動能力
htm
は低下するという矛盾した状態である。
50m 走
(秒)
(cm)
立ち幅とび
180
8.6 8.7
34
8.8
男子
32
170
8.9
30
9.0
28
160
9.1 S.61 H.10 H.21
S.61 H.10 H.21
S.61 H.10 H.21
(秒)
(cm)
(m)
8.9
180
21 20
9.0
女子
ボール投げ (m) 36
9.1
19
170
9.2
18 17
9.3 9.4
160 S.61 H.10 H.21
16 S.61 H.10 H.21
S.61 H.10 H.21
※図中点線は昭和 60 年度の水準を示している。 図 1-4-1-1 長期的にみた小学生 (11 歳 ) の走跳投変化 体重
身長
!
※5 歳について昭和 27、28 年度は調査していない。
図 1-4-1-2 身長、体重の平均値の推移
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1-4.社会的動向
1-4.社会的動向
011
第1章 研究概要
学者)が 1930 年ミネソタ大学出版会から「The measurement of man」 文2) を出版し、「スキャモンの発達(発育)曲線」( 図 1-4-1-3) を発表した。これ 文 2)JA Harris, CM
によれば、5 歳時で神経系が 80% 発達し、一般型も 40% 発達すると言われて
Jackson, DG Patterson,
いる。つまり、生後 5 年で人間の運動を司る要素が半分近く発達すると言え、
& RE Scammon:The measurement of man,
この時期の運動が大切だと考えられる。
University of Minnesota Press, 1930
・一般型・・・骨格筋や心筋など一般的な臓器 ・神経系型・・・脳や末梢神経系 ・リンパ系型・・・扁桃、リンパ組織 ・生殖器系型・・・生殖器官 (%)
200
文 3)http://www.bea. hi-ho.ne.jp/y-kondou/ page_1.htm
誕 生 か ら 成 熟 期 ま で の 発 育 率 を 1 0 0 % と し た 割 合
180
160
リンパ系
140
120
100
神経系 80
60
40
20
0
一般系
生殖系
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
年齢 図 1-4-1-3 スキャモンの発達曲線文3)
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1-4.社会的動向
スキャモン(Richard Everingham Scammon,1883-1952, 米国医学者、人類
012
第1章 研究概要
013
第1章 研究概要
1-4.社会的動向
1-4-2.遊び時間の減少 山梨大学教育人間科学部の中村和彦准教授が 1999 年 11 月に山梨県内の小 学校児童とその父母・祖父母の方々約 6000 人を対象に行った調査(図 1-4-21)によると、現代の子どもは親世代のおよそ半分以下の時間しか外で遊ばない ことが明らかになった。文 4) その要因としてメディアとの接触時間の増加が原因の一つと考えられる。文 5) (図 1-4-2-2)
文 4)Benesse 教育研究開 発 セ ン タ ー: 第 1 回 子 ども生活実態基本調査
1:37
(2004)第 1 章 毎日の生 活の様子/第 1 節 日頃 の生活
2:09
1:58
1:54
1:45
1:38
1:43
1:38 1:22
時 間
1:17
0:58
男子 女子
0:47
小学生 30代 40代
50代 60代 70歳以上
図 1-4-2-1 外遊び時間の変化 文 5)Benesse 教 育 研 究 開 発 セ ン タ ー: 放 課 後 の生活時間調査報告書 (2009)第2部子どもの
・遊び 屋外での遊び・スポーツ テレビゲーム 室内での遊び
小学生
14.0
(分)
13.1 16.8
遊びの 合計(分)
遊びとメディアの 合計(分)
43.9
126.3
23.6
118.8
17.3
123.3
行動パターン別にみる生 活時間と意識/第4章誰 がどのように遊んでいる
中学生 4.8 5.3
13.6
のか
高校生
3.7
11.5
2.1
・メディア 漫画・雑誌 本・新聞
携帯電話 パソコン
音楽
小学生 5.2 7.2 1.7
3.5
テレビ・DVD
(分)
64.2
メディアの 合計(分) 82.4
0.6
中学生 4.5 7.7 5.7 7.9
高校生 4.4 7.7 7.2
10.1
19.8
59.4
10.8
95.1
56.8
106.0
図 1-4-2-2 遊びとメディアの平均時間
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014
第1章 研究概要
1-4.社会的動向
保育所の屋外遊技場について 厚生労働省児童福祉施設最低基準に以下の条文がある。 第五章 保育所(設備の基準)第三十二条 五 満二歳以上の幼児を入所させる保育所には、保育室又は遊戯室、屋外遊戯 場(保育所の付近にある屋外遊戯場に代わるべき場所を含む。以下同じ。 ) 、調 理室及び便所を設けること。 文 6)Benesse 教育研究開
保育園は専用の園庭を必ずしも持たず、周辺に代替となる屋外遊技場があれ
発センター:第3回幼児
ばよい。しかし、幼児就園別遊び時間をみると保育所に通う幼児は幼稚園に通
の生活アンケート報告 書・国内調査第1章幼児
う幼児に比べて遊び時間が足りていない。 (図 1-4-2-3)文 6)
生活第 6 節幼児の遊び
1時間未満 0時間 幼稚園児
10.0 7.2
保育園児
未就園児
1時間 23.5
39.9
13.0
36.9
7.4
25.1
4時間以上 不明 3時間
2時間
10.5
31.9
16.0
7.5 4.4
4.3 5.8
20.5
13.6
9.8
10.6
4.7
1.2
図 1-4-2-3 幼児就園別遊び時間(3∼5歳クラス時 2005 年)
以上の結果が示している通り、幼児の保育環境を考える上で幼稚園園庭のみ 限定するのではなく、保育園園児が利用する都市公園の遊具空間も同時に考慮 しなければならない。
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(%)
文 7)Benesse 教育研究開
中村和彦氏が行った調査文 7) では、遊び場所も山や空き地などの「自然的場
発 セ ン タ ー: 第 1 回 子
所」がほとんどだった親世代と一変し、半数以上の子どもが室内で遊んでいる
ども生活実態基本調査
ということも明らかになった。
(2004)第 1 章 毎日の生 活の様子第 1 節 日頃の 生活
男子 70歳以上
65.7
60歳代
68.2
50歳代
61.0
(%) 2.0 1.3
31.0 1.8 28.9
1.1 1.4
34.7
2.9 1.3
60.4
40歳代
37.6
0.7 1.8
51.9
30歳代
9.7
小学生
45.3
37.0
1.0
49.4
3.9
女子 70歳以上
46.6
38.3
47.9
50歳代
33.7
40歳代
10.4
37.0
40.7
40.7
30歳代
小学生
1.2 39.3 18.3
41.2
60歳代
(%)
0.6
13.0
2.1
24.1
50.3
40.1
14.5
42.5
1.5
7.7 1.3
7.0
自然的場所 人工的場所 室内 その他
図 1-4-3-1 各年齢毎の遊び場所の変化文 7)
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1-4.社会的動向
1-4-3.遊び空間の変化
015
第1章 研究概要
空間が増加したことが明らかになった。文 9)
文 8) 岡田 英紀 , 仙田 満
距離 スペース
(m)
2003 年頃
1975 年頃
1955 年頃 250 250 500 500 1000 1000
(m) 250 250 500 500 1000 1000
計
(m)
計
250 250 500 500 1000 1000
計
:都市化によるこどもの あそび環境の変化に関す る 研 究 -- 横 浜 市 に お け
自然
る経年比較調査 , 日本都 市計画学会都市計画論文 集 26-A, pp.61-66, 1991
162.880m2
2,000m2
162m2
37,460m2
8,230m2
1,642m2
1,390m2
390m2
138m2
10880m2
20m2
0m2
0.9 個
0.1 個
0.3 個
オープン 道 アナーキー アジト
図 1-4-3-2 横浜における遊び空間量の比較文 8)
【小学生男子】
< 自然 >(m2) 56379
文 9) 仙 田 満: こ ど も の あそび環境 , 鹿島出版界 , p.157 2009
< オープン >(m2)
< 遊具 >(m2)
47674
76
9 1915 9121
0.22
40
57
0.33
< アジト >( ヶ所 )
6884 3227
< 道 >(m2)
< アナーキー >(m ) 2
【小学生女子】
< 自然 >(m2)
< 遊具 >(m2) 58
< オープン >(m2)
1952 9
33152 873
0.11 0.04
< アジト >( ヶ所 )
48
6648 268 1772
1028
< 道 >(m2)
< アナーキー >(m2)
1990 年代 1960 年代
図 1-4-3-3 こどもの遊び場の変化(1990 年代と 1960 年代)
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1-4.社会的動向
仙田満氏らの調査文 8) によって全体的に遊び空間量の減少し、相対的に遊具
016
第1章 研究概要
仙田満氏はこどもの外遊び空間を自然スペース、オープンスペース、道スペー ス、アナーキースペース、アジトスペース、遊具スペースに分類した。以下、 各スペースの説明を『こどものあそび環境』文9) より引用する。
自然
オープン
スペース
スペース
道
こどもの
アナーキー
スペース
外遊び空間
スペース
アジト
遊具
スペース
スペース
図 1-4-3-4 こどもの外遊び空間の分類 ●自然スペース
㐗䛹✭㛣
㐗䛹ሔ䛴≟ឺ රమⓏ䛰㐗䛹ሔ ᮄ䚮Ề䚮ᅰ䜘⣪ᮞ䛮䛝 ᒜ䚮ᕖ䚮⏛⏷䚮䚮 ⮤↓䜽䝞䞀䜽 䛬⏍∸䛒䛊䜑≟ឺ 㞟ᮄᯐ䛰䛯 自然の命と変化があることを体験できるこどもの遊び空間の中でも最も基本 的で、かつ重要なもの。 文 10) 子供:遊びの風景 はじける笑顔を映し出 す http://mainichi.jp/ select/wadai/graph/ kodomonohi/index.html
図 1-4-3-5 舟遊びの子供 1937(昭和 12)年 7 月文 10)
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1-4.社会的動向
外遊び空間の説明
017
第1章 研究概要
㐗䛹✭㛣
㐗䛹ሔ䛴≟ឺ
රమⓏ䛰㐗䛹ሔ 䜴䝭䜪䝷䝍䚮ᗀሔ䚮 䜮䞀䝛䝷䜽䝞䞀䜽 ᗀ䛒䜐䛴䛈䜑≟ឺ ཋ䛩䛷䛰䛯 こどもたちが力一杯まわれる、広がりのあるスペースである。運動場といっ てもよい。そこでは多くの場合、 こどもたちの集団ゲームが行われる。野球、 サッ カー、ドッジボール、バレーボール、缶蹴り、かくれんぼ等々、これらのゲー ムは動的で時には暴力的である。大きなオープンスペースはこどもたちのエネ ルギーを誘発する。
図 1-4-3-6 神宮外苑でローラースケート 1953(昭和 28)年 1 月文 10) ●道スペース
㐗䛹✭㛣 㐗䛹ሔ䛴≟ឺ රమⓏ䛰㐗䛹ሔ 㐠䜽䝞䞀䜽 ெ䛒㏳䜑㐠䛒䛈䜑≟ឺ 㐠㊨䚮㊨ᆀ䛰䛯 かつて自動車が都市に少なかっ た時代、道は都市のこどもたちに とって最大の遊び場であった。道 遊び空間の重要な性格はこどもた ちの出会いの空間であり、いろい ろな遊びの拠点を連携するネット ワークの空間であることだ。
図 1-4-3-7 戦時下の生活・防毒マスクをつけて遊ぶ子供 1936(昭和 14)年文 10)
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1-4.社会的動向
●オープンスペース
018
第1章 研究概要
㐗䛹✭㛣 㐗䛹ሔ䛴≟ឺ රమⓏ䛰㐗䛹ሔ 䜦䝎䞀䜱䞀䜽䝞䞀䜽 Ί䛝䚮ᮅᩒ⌦䛰≟ឺ ↕䛗㊟䚮ᕝ⌟ሔ䛰䛯 廃材置き場や工事現場のような混乱に満ちたスペースである。整理計画され た遊び場よりも、工事現場の乱雑さのなかでこどもたちは彼らの想像力を刺激 される。
図 1-4-3-8 空地でチャンバラごっこをする子供たち 1959(昭和 34)年 12 月文 10) ●アジトスペース
㐗䛹✭㛣 㐗䛹ሔ䛴≟ឺ රమⓏ䛰㐗䛹ሔ 䜦䜼䝌䜽䝞䞀䜽 ⛆ᐠ䛴㝻䜒ᐓ䛴≟ឺ ᒜᑚᒁ䚮ὕ❅䚮㤷ᑚᒁ䛰䛯 親や先生、大人に隠れてつくる秘密基 地をアジトスペースと呼ぶ。こどもたち は親や大人達から知られない独立した空 間を持つことによって独立心や計画性な どを養い、精神的にも成長していく。
図 1-4-3-9 長門級の主砲砲口で遊ぶこども 1948(昭和 23)年 11 月文 10)
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1-4.社会的動向
●アナーキースペース
019
第1章 研究概要
㐗䛹✭㛣 㐗ර䜽䝞䞀䜽
㐗䛹ሔ䛴≟ឺ රమⓏ䛰㐗䛹ሔ 㐗ර䛒䛈䜑≟ឺ ඡ❲පᅧ䛰䛯
遊具を媒介とした遊びのスペースで人工的に計画された空間である。かつて クスやケヤキの大木がこどもたちの遊び場のシンボルであったが、今日遊具が それに取って代わっている。遊具スペースは遊びが集約的であること、利用者 の数に柔軟に対応できること、遊び場の象徴性を持っていることから今後ます ます重要なスペースになる。
図 1-4-3-10 町の中の遊園広場でチャンバラ遊びの子供 1955( 昭和 30) 年 2 月文 10)
以上より、幼児の遊び空間において重要性が高くなっている遊具空間を本研 究の研究対象とする。
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1-4.社会的動向
●遊具スペース
020
第1章 研究概要
1-5-1.遊具空間の配置特性に関する既往研究 文 11) 蛭 川 一 , 中 村 恵
蛭川ら文 11) は都市公園における遊具の配置タイプを L 字型、囲み型、点在型、
三 :都市公園における遊
道に沿う型に分類し、配置タイプによって都市公園が造られた年代を推測でき
具の配置構成分析 −栃 木県足利市の近隣公園を
ることを明らかにしている。近年は広場を取り入れる配置になっている。
対象として , 日本建築学
また、河瀬ら文 12) は遊具の重心を原点としてみたときの遊具の配置をプロッ
会大会学術講演梗概集 .
トし、地域の立地特性に関係なく、遊具の配置が決められていることを明らか
F-1, pp.1089-1090, 2005
にした。これからの公園計画はこどもの諸条件を考慮すべきだと主張している
文 12) 河瀬 友香 , 乙顔 謙
が、地域特性のみに着目されている現状を憂いている。
司 , 総見 陽介 , 赤木 徹 也:子供の遊び環境から
以上の研究では遊具の配置調査に留まっており、幼児の行動特性をふまえた
みた公園の構成 : 遊具を
配置モデルまで構築できていない。幼児の諸条件をふまえた配置計画の提案が
中心とした公園の配置特
求められている。
性に関する研究 その 1, 日本建築学会学術講演梗 概 集 . F-1,pp.1077-1078, 2005
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1-5.研究背景
1-5.研究背景
021
第1章 研究概要
文 13) 張 嬉卿 , 仙田 満 ,
張ら文 13) は広場の有無および遊具の配置とスケールに着目し、園庭がある
大野 隆造 , 仲 綾子:園庭
幼稚園の園児の移動距離は、園庭がない園児の2∼4倍に達することを明らか
における広場・遊具と園 児のあそびの関係に関す
にした。また、遊具間の距離が離れすぎていたり、巨大すぎる遊具があったり
る考察 : ソウル・東京の
する場合にはその周辺で遊びが展開されないことを確認文 14) した。 そして
幼稚園におけるあそび環
広場がある幼稚園での遊び時間は広場:遊具=2:1程度であり、遊具遊びは
境実態調査に基づいて ,
主に一人で行われ、2人以上での遊び方法は広場で行われることが明らかにさ
日本建築学会学術講演 梗 概 集 . E-1,pp.177-178, 2003
れた。 注目すべき点は、広場の規模が必ずしも遊び行動の移動範囲や距離に比例し ない点である。
文 14) 張 嬉卿 , 仙田 満 , 大野 隆造 , 仲 綾子:園 庭におけるあそび行動よ り み た 遊 具・ 広 場 計 画 に関する研究 , 日本造園
以上の研究で遊び行動と広場の関係性が明らかにされているが、具体的な遊 具の配置パターンや遊具間の距離までは明らかにされていない。より活発な遊 びを誘発する遊具の配置計画を明らかにする必要がある。
学会誌 67(5), pp.429-432, 2004
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
1-5.研究背景
1-5-2.遊具空間における行動特性に関する既往研究
022
第1章 研究概要
近年のセンサリング技術の進歩により、より詳細な身体活動のデータを取れ るようになった。幼児の遊びを評価する指標として用いる研究がなされている。 文 15) 今 西 俊 次 , 高 成
今西ら文 15) は保育園において園児に活動量計を装着させ、取得したデータ
廈 , 松本 直也 , 松浦 義昌
から保育園内行動の身体活動量を明らかにし、アンケート調査と照らし合わせ
, 坪内 伸司 , 田中 良晴 , 川野 裕姫子 , 清水 教永:
て園児の生活習慣が園児の健康にどのように影響するかを明らかにした。
保育園児の身体活動量と
また、井上文 26) は園内生活における身体活動量が多い園児と少ない園児の
生活習慣に関する研究 ,
心拍変動を測定することで、園児の運動時の身体反応を明らかにした。
桃山学院大学人間科学 (38),pp.7-25,2010
以上の研究では園児の運動に関する調査に留まっており、社会的動向を受け
文 16) 井上 聖子 : 幼児の
て体力・運動能力が低下している園児の健康に関して具体的な解決方法を示せ
身体活動量が健康に及
ていない。具体的解決策として建築計画から園児の活動量を増やす努力をする
ぼ す 影 響 (2) : 身 体 活 動
必要がある。
量と運動中の心拍数変 動との関連について , 帝 京学園短期大学研究紀要 12,pp.24-36,2002
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
1-5.研究背景
1-5-3.遊びと活動量に関する既往研究
023
第1章 研究概要
文 17) 松 島 潤 平 , 仙 田
以上より、幼児を取り巻く社会環境の変化によって遊び環境も変化している。
満 , 井上 寿 , 中山 豊:子
そこで、遊具空間において遊具間の距離、こどもの行為との関係を明らかにし、
どものあそび環境の活 性に関する研究 , 日本建
遊具配置計画の指針とすることが本研究の目的である。これまで幼児の遊び環
築学会学術講演梗概集
境に関する調査に留まっていた既往研究から、活発な遊びを誘発する具体的な
E-1,pp.19-20, 2003
遊び空間要素の研究を行う。
文 18) 山崎 健 , 杉本英夫 , 加藤博之 , 清水さなえ , 南雲綾乃:子どもの生活
本研究の成果を用い、活動量からみた遊びを誘発する遊具空間を作ることで、 幼児の成長過程において重要な運動能力の向上と人間形成の場となる外遊びを 促進する園庭が可能となる。
時間帯の調査 , 新潟体育 学研究 Vol.17,1999
人間 幼児 健康と成長 子どものあそび環境の 活性に関する研究 ( 文 17)
遊び時間 遊び不足
本研究
子どもの生活時間帯 の調査 ( 文 18)
時間
遊び場 遊具の配置と距離 園庭における広場・遊具と 園児のあそびの関係に 関する考察 ( 文 13)
空間
図 1-6-1-1 本研究の位置付け
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
1-6.本研究の位置付け
1-6.本研究の位置付け
024
第1章 研究概要
025
第 2 章
基礎調査
Chapter 2
Reseach 2-1.遊びについて 1.遊びとは 2.遊具における遊び行動 2-2.遊び空間について 1.遊具空間の遊具の分類 2.遊具空間の類型 3.幼稚園園庭の類型
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
外遊びと一口に言っても様々なものがある。本章では過去の既往研究を参考 に遊びの構造を分類し、目的を明らかにするための要素を抽出する。図 2-11-1 ∼図 2-1-1-3 は幼児が遊んでいる様子を撮影したものである。
図 2-1-1-1 遊具遊び ( 筆者撮影 )
図 2-1-1-2 広場遊び ( 筆者撮影 )
図 2-1-1-3 競争遊び ( 筆者撮影 )
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-1.遊びについて
2-1.遊びについて
026
第2章 基礎調査
文 19) ロ ジ ェ = カ イ ヨ
1958 年に出版された『遊びと人間』の中でフランスの思想家:ロジェ=カ
ワ : 遊びと人間 , 多田道
イヨワ (Roger Caillois 1913-1978) 文 19) は遊びという領域を
太郎・塚崎幹夫訳、講談 社、1971 年
1. 自由な活動:遊戯者が強制されないこと 2. 隔離された活動:あらかじめ決められた明確な空間と時間の範囲内に制限 されていること 3. 未確定の活動:ゲーム展開が決定されていたり、先に結果がわかったりし ないこと 4. 非生産的活動:財産も富も、いかなる種類の新要素も作り出さないこと 5. 規則のある活動:ルールがあり、それに従うこと 6. 虚構の活動:日常生活に対して二次的な現実、または明白に非現実である という特殊な意識を伴っていることと画定した。 また、遊びを4つの基本的範疇、 競争 ( アゴン ):運動競技、ボクシング、チェス 偶然 ( アレア ):じゃんけん、くじ 模擬 ( ミミクリ ):子供の物真似、人形、仮面、演劇 眩暈 ( イリンクス ):メリーゴーランド、ブランコ、スキー、登山 相互に対立する二つの態度として、 パイデ ィア:子供がはしゃぎまわるような、遊びにおける自発的な態度 ルドウス:遊びを面白くするために障害を設け、これを克服するような態 度 に分類した。 以上を図式化したのがカイヨワの遊び分類概念図(図 2-1-1-1)である。
意志
競争 競争
模擬 模擬 脱 ル ー ル
ル ー ル
めまい めまい
運 運
脱意志 図 2-1-1-1 カイヨワの遊び分類概念図
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-1.遊びについて
2-1-1.遊びとは
027
第2章 基礎調査
墜落するなど身体を翻弄することなどを含むイリンクスが遊具によって経験で きる基本的な遊びである。普通の生活では体験できないことを体験し、そこに 面白さを見いだすことができる。 イリンクスが発展し、そのものの遊びから設計者の意図しない遊びをこども 達が開発していくのがアゴンである。 そしてともだちが集まることによってミミクリが起こり、広場を内包した遊 びへと移っていく。 文 20) 仙 田 満: 遊 具 に
仙田氏の観察調査文 20) ではアレアがみられなかった。カイヨワは「こども
おけるこども集団の形
にとって遊ぶことは行動することだ。 」と説明している通り、身体的活動を伴
成 (I): 道具における行動 観察調査の方法 , 日本
わないアレアの遊びは起こりにくい。
造園学会造園雑誌 43(4), pp.12-22, 1980
分類 イリンクス 規則性 パイディア
すべり台
アゴン
ミミクリ
綱渡り
いも虫スベリ
ブランコ シーソー ゆらしっこ
ルドウス
落としっこ
アレア
ウルトラマン 棒登り
ごっこ
追いかけっこ おばけごっこ レスリング
高鬼
鬼ごっこ
めまい的遊び行動 挑戦的遊び行動 ごっこ的遊び行動 図 2-1-1-2 遊具における遊び行動の分類文 22)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-1.遊びについて
すべり台を勢いよく滑走する、ブランコで空中に身を投げ出す、シーソーで
028
第2章 基礎調査
文 21) 仙 田 満: 遊 具 に
遊具における遊びは以下の4つの遊び行動に分類でき、それらの行動は3つ
おけるこども集団の形成
の発展段階を経る。文 21) 文 22)
の研究 (II) : 行動観察調査 から遊具の構造の考察 , 日本造園学会造園雑誌
遊具での遊び行動
44(2),pp.93-98, 1980
・休息的遊び行動 ・めまい的遊び行動 ・挑戦的遊び行動 ・ごっこ的遊び行動 遊びの発展段階 ① 機能的遊び段階 遊具に備わった遊びの機能をこども達が初歩的に体験する遊び行動段階 ② 技術的遊び段階 遊具を通じて遊び行為の技術を発展し、創造し、確かめていく遊び行動段 階 ③ 社会的遊び段階 遊具を通じてこども集団が遊びをつくっていく段階 第1段階である機能的遊び段階を経なければ技術的遊び段階に行けず、技術 的遊び段階をマスターできなければ社会的遊び段階に入りにくい。 遊具には技術的遊び段階まで発展しやすいが、社会的遊び段階まで到達しづ らい遊具がある。 (例:ブランコ) 社会的遊び段階においてゲームが発生する。 遊具において発生するゲームは以下の4つである。 ・ものまねゲーム ・格闘ゲーム ・競争ゲーム ・ 追跡ゲーム
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-1.遊びについて
2-1-2.遊具における遊び行動
029
第2章 基礎調査
2-1.遊びについて
休息的遊び行動 休止
歩く
・もたれかかる
・ゆっくり歩く
・よりかかる
・よそみしながら歩く
・すわる
・話しながら歩く
・ねころぶ
・食べながら歩く
・立ち止まる ・話しこむ
かけおりる ・すべり台をかけおりる ・斜路をかけおりる
めまい的遊び行動 機能的遊び段階
飛びはねる
ゆれる
飛ぶ
すべる
・落ちる
・斜めにゆらす
・頭からすべる
・飛びおりる
・ゆらしぶつかりあう
・靴ですべる
・後転
・飛び移る
・ゆらし落としっこする
・ころがる
・はねる
・飛び込む
・ゆらしていけないよう
・ラバーを敷き
・ジャンプする
・ジャンプする
にうする
すべる
・手放ししてゆらす
・砂ですべる
・とんぼがえり ・前転
挑戦的遊び行動
技術的遊び段階
ぶら下がる
登る
もぐる
立ち上がる
走る
・つかまる
・上がる
・くぐる
・はいのぼる
・手を離して立つ
・かけのぼる
・鉄棒にぶら
・かがむ
・走り回る
下がる
・よじのぼる
・スリルを伴い歩く
・かがんで
・走り抜ける
・ネットにぶ
・のりこえる
・不安定な所に立つ
入り込む
ら下がる
・またぐ
・うんてい
・とびあがる
・スキップ
はう ・中腰で歩く
・すべり台を 駆け上がる
・いもむし
社会的遊び段階
ごっこ的遊び行動 追跡ゲーム
格闘ゲーム
ものまねゲーム
競争ゲーム
・鬼ごっこ
・プロレスごっこ
・歌まね
・すべりっこ
・高鬼
・怪獣ごっこ
・おままごと
・ブランコ飛び比べ
・ジャングル鬼
・ウルトラマンごっこ
・お人形さんごっこ
・ジャングルジム征服
・クンクンごっこ
・仮面ライダー
・お母さんごっこ
・トンネル通り抜け
・バイキン
・小さな子をからかう
・鬼助け
・相撲
文 22) 仙田満:こどもの
030
第2章 基礎調査
・陣地取り
図 2-1-2-1 遊具における遊び行為の分類
あそび環境 , 鹿島出版界 , p.110, 2009
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-2-1.遊具空間の遊具の分類 こどもの外遊び空間を仙田満氏は自然スペース、アナーキースペース、オー プンスペース、道スペース、アジトスペース、遊具スペースに分類した。 この分類を元に遊具スペースをゲーム性の有無から運動型遊具、めまい型遊 具、複合機能型遊具に分類した。文 21)
自然
オープン
スペース
スペース
道
こどもの
アナーキー
スペース
外遊び空間
スペース
アジト
遊具
スペース
スペース
運動型遊具 めまい型遊具 複合機能型遊具 図 2-2-1-1 遊具における遊び行為の分類文 21)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2-2.遊び空間について
2-2.遊び空間について
031
第2章 基礎調査
運動型遊具は挑戦的行為が大部分であるため、その遊具にある挑戦的行為を すべてやって征服してしまうと急激に魅力がなくなり、他の遊びへと自然には 発展しない。ただし、プレーリーダーまたは強力なゲームの提唱者がいる場合、 高鬼などのゲームができるが、自然状態ではなかなかゲーム遊びへの移行がし にくいようだ。 ・めまい型遊具:機能的遊び段階から技術的遊び段階までみられる遊具(ブラ ンコ、シーソー、ロープウェイなど) 機能的遊び段階から技術的遊び段階までみられる遊具にみられるタイプであ る。めまい的遊び段階が圧倒的に多く、遊具で行われている行為の約7割はこ の行為で占められている。めまい的な体験は日常生活ではほとんど体験できな い感覚であるため、幼児にとって魅力的な遊具となっている。 しかしながらこの型の遊具は繰返しの行為が多く、技術的遊び段階までは連 続的に発展していくが、社会的遊び段階までは発展しにくいようである。 一般的にこの型の遊具は動作が単純であるため幼児及び小学校低学年の利用 が多くみられる。 ・ 複合機能型遊具:社会的遊び段階まで観察され、ゲーム性の発生しやすい遊 具(すべり台、プレイスカルプチャー、つり橋など) 社会的遊び段階まで観察される道具であり、ゲーム性がある遊具である。こ のタイプの遊具の特徴を考えてみると、まず遊びの発生が機能的遊び行動、技 術的遊び行動、社会的遊び行動ともそれぞれに展開がみられる。また、遊び行 為において時間毎の行為をみると、 「休息」 、 「挑戦」が4割ずつみられ、 「めま い」が2割観察される。 「めまい」の内容は飛ぶ、すべる、ゆれるなど瞬時の 行為が多いので時間毎の比率は低くなる傾向があるが、行為の頻度、割合はほ ぼ「休息」、「挑戦」と同じと考えられる。
以上より、遊具空間で発生する遊び行動を内包する運動型遊具、めまい型遊 具、複合機能型遊具の中から1つずつ遊具を選択して実験を行う。
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2-2.遊び空間について
・運動型遊具:ゲーム性がない遊具(鉄棒、うんていなど)
032
第2章 基礎調査
蛭川一氏ら文 11) は都市公園を 116 カ所調査し、下図の様に都市公園におけ る遊具配置を類型化した。 A-1. 遊具が連続的に配置されるタイプ A-2. 遊具が広場を囲んでいるタイプ B. 遊具が敷地全体に配置されるタイプ C. 散策路が設けられ、かつ散策路に沿って配置されるタイプ
A-1
A-2
B
C
図 2-2-2-1 遊具配置の類型
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2-2.遊び空間について
2-2-2.遊具配置の類型
033
第2章 基礎調査
034
第3章
研究方法
Chapter 3
Method 3-1.使用機材・調査方法 1.使用機材 2.取得データについて 3-2.都市公園における遊び実験 1.実験概要 2.実験場の説明 3.幼児の位置座標化 3-3.幼稚園園庭における行動観察調査 1.調査概要 2.調査場所の説明
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3-1.使用機材・調査方法
3-1.使用機材・調査方法 3-1-1.使用機材
図 3-1-1-1 運動強度計:スズケン社 LifeRecorder Ex 4 秒版
図 3-1-1-3 三脚
図 3-1-1-2 デジタルビデオカメラ : 図 3-1-1-4 運動強度計装着の様子
SONY 製 SDR-SR8
3-1-2.取得データについて 被験者に装着した運動強度計に記録されるデータをライフコーダ EX4 秒版 通信ソフトを用いてパソコンに吸い出す。得られるデータは 4 秒毎の運動強度、 2 分毎の運動強度、1 分毎の歩数、1秒毎の消費カロリー (Kcal) である。 それらを Microsoft 社製 Excel を用いて解析した。 以下に得られた幼児の4秒毎の運動強度データの例を示す。 (図 3-1-1-1) 10 9 8 7 6
運動強度
035
第 3 章 研究方法
5 4 3 2 1 0
(秒) 15:59:24 16:01:36 16:03:48 16:06:00 16:08:12 16:10:24 16:12:36 16:14:48 16:17:00 16:19:12 16:21:24 16:23:36 16:25:48 16:28:00 16:30:12 16:32:24 16:34:36 16:36:48 16:39:00 16:41:12 16:43:24 16:45:36 16:47:48 16:50:00 16:52:12 16:54:24 16:56:36 16:58:48 17:01:00 17:03:12 17:05:24 17:07:36 17:09:48 17:12:00 17:14:12
図 3-1-1-5 4秒毎の運動強度の推移
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-2-1.実験概要 運動強度計を装着させた幼児 4 名に基礎調査で抽出した運動型遊具、めま い型遊具、複合機能型遊具を有する都市公園で自由遊びをしてもらい、運動強 度計測とビデオ撮影による行動観察をした。 ●実験日 1. 日時:10 月 22 日 ( 金 )16:20 17:20 天気:晴れ 場所:実験所1- 埼玉県さいたま市見沼区春野3丁目 9-5 実験所 2- 埼玉県さいたま市見沼区東大宮2丁目16−31 ●実験日 2. 日時:11 月 1 日 ( 月 ) 15:40 17:00 天気:雨のちくもり 場所:実験所 3- 埼玉県さいたま市見沼区東大宮5丁目35−19 実験所 4- 埼玉県さいたま市見沼区東大宮4丁目65−10 ●対象:幼児5歳 4人(男の子1人、女の子 3 人) 同じ幼稚園に通う仲良しの幼児を選択した ●使用機材 ・運動強度計:スズケン社 LifeRecorder Ex 4 秒版 ・デジタルビデオカメラ :SONY 製 SDR-SR8 ・広角レンズ ・三脚
表 3-2-1-1 被験者の属性
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-2.都市公園における遊び実験
3-2.都市公園における遊び実験
036
第 3 章 研究方法
本研究では基礎調査で抽出した運動型遊具、めまい型遊具、複合機能型遊具 がある4公園で実験を行う。幼児が幼稚園から帰ってきたあと母親につれてき てもらい、実験場1へ移動する。実験の流れの通り実験を行った。 (図 3-2-11) 専門家に相談した結果、被験者の疲れや飽きを考慮して実験時間を 15 分と した。使用遊具と遊ぶ範囲を口頭にて教示した。運動強度計の装着に際し、付 属ベルトが大き過ぎたため、クリップで調節して装着した。
10min. 被験者と集合、実験場へ移動 5min. 自由遊び , カメラ設置 5min. 教示、運動強度計装着 15min. 実験場①遊び 5min. カメラ撤収 10min. 実験場②へ移動 5min. 自由遊び , カメラ設置 5min. 教示 15min. 実験場②遊び 5min. 運動強度計外す total 80min.
図 3-2-1-1 実験の流れ
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-2.都市公園における遊び実験
●実験フロー
037
第 3 章 研究方法
実験を行うにあたって基礎調査を元に運動型遊具、めまい型遊具、複合機能 型遊具を有する都市公園を実験場として選定した。 実験場1、2は L- 字型に上記の3遊具が配置されたタイプである。実験場 3は遊具が混在して配置してある都市公園である。本実験では中央を使用した。 実験場4は遊具と遊具の間に広場があるタイプである。
表 3-2-2-1 実験場の属性と使用遊具 実験場
配置タイプ L-字 L-字 混在 広場内包
運動型遊具 鉄棒 鉄棒 鉄棒 鉄棒
めまい型遊具 ブランコ ブランコ 鎖ジャングルジム スプリング遊具
複合機能型遊具 木製複合すべり台 すべり台 すべり台 すべり台
図 3-2-2-1 運動型遊具の鉄棒
図 3-2-2-2 めまい型遊具のブランコ
図 3-2-2-3 複合機能型遊具のすべり台
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-2.都市公園における遊び実験
3-2-2.実験場の説明
038
第 3 章 研究方法
L- 字型に配置されたタイプの都市公園。 運動型遊具の鉄棒は高さの異なるものが3つ並列、めまい型遊具のブランコ は2人分、複合機能型遊具のすべり台は縄はしごと先端に直径 40cm の球が付 いた縄がぶら下がっている木製遊具である。(図 3-2-2-5)
16m
16m
m
16
10m
21m
ⶄ
7m
ㆇ
母
ㆇ : 運動型遊具
: めまい型遊具
ⶄ : 複合機能型遊具
17.5m
図 3-2-2-4 実験場1平面図
図 3-2-2-5 複合すべり台
図 3-2-2-6 実験場1風景
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3-2.都市公園における遊び実験
実験場1
039
第 3 章 研究方法
L- 字型に配置されたタイプの都市公園の一部。 運動型遊具の鉄棒は高さが3段階異なるもの、めまい型遊具のブランコは 4 人分、複合機能型遊具のすべり台がある。実験場 1 より遊具間距離のある都 市公園である。口頭による教示で遊ぶ範囲を指定して実験を行った。
20m
母
19
m
m
13.5
21m
ⶄ
15m
ㆇ
ㆇ : 運動型遊具
: めまい型遊具
ⶄ : 複合機能型遊具
図 3-2-2-7 実験場2平面図
図 3-2-2-8 実験場2風景
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-2.都市公園における遊び実験
実験場2
040
第 3 章 研究方法
運動型遊具の鉄棒は高さの異なる3種類、すべり台がある。本実験場では実 験前の天候の都合でめまい型遊具に鎖ジャングルジムを使った。口頭による教 示で遊ぶ範囲を指定して実験を行った。
母
20m
10m
16m
ㆇ
12m
14m
ⶄ
ㆇ : 運動型遊具
: めまい型遊具
ⶄ : 複合機能型遊具
図 3-2-2-9 実験場3平面図
図 3-2-2-10 鎖ジャングルジム
図 3-2-2-11 実験場3風景
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3-2.都市公園における遊び実験
実験場3
041
第 3 章 研究方法
遊具の間に広場がある都市公園である。運動型遊具の鉄棒、複合機能型遊具 のすべり台がある。本実験場では実験前の天候の都合でめまい型遊具にスプリ ング遊具を使った。口頭による教示で遊ぶ範囲を指定して実験を行った。 20m
ㆇ
ㆇ : 運動型遊具 6.5m
ⶄ
: めまい型遊具
ⶄ : 複合機能型遊具
m
34m
25.5
m
33
35m
母
20m
図 3-2-2-12 実験場4平面図
図 3-2-2-13 実験場4風景
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3-2.都市公園における遊び実験
実験場 4
042
第 3 章 研究方法
被験者の位置を座標を実験時に撮影したビデオを元に目視で行った。公園の 遊具および広場を 4×4 の 16 グリッド、もしくは 4×5 の 20 グリッドに分割 し、1秒毎の各自の軌跡を記録した。 ・遊具の使用と滞在 遊具に触れたら使用、手を離し周辺 1m にいるときを滞在とした。その他の
4m
時をグリッド上とした。
5m
4m
3m 5m
6.5m 6.5m
ⶄ
5m
4m
ㆇ
3m 3m
5m
5m
5m
5m
4m
図 3-2-3-1 実験場1
図 3-2-3-2 実験場 2
7m
ㆇ
7m
ㆇ
ⶄ
7m
ⶄ
5m
5m
5m
7m
5m
7m
4m 4m 4m 4m
ㆇ ⶄ
5m
図 3-2-3-3 実験場 3
5m
5m
5m
図 3-2-3-4 実験場 4
ㆇ : 運動型遊具
: めまい型遊具
ⶄ : 複合機能型遊具
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3-2.都市公園における遊び実験
3-2-3.幼児の位置座標化
043
第 3 章 研究方法
3-3-1.調査概要 幼稚園の園庭における園児の遊び行動と活動量の推移を調査する。 幼稚園 1 日時:10 月 26( 火 ) 9:30 12:00 場所:学校法人島学園 しま幼稚園 埼玉県さいたま市見沼区島町 448 対象: 年中組調査 4 ∼ 5 歳の園児 7 名 ( 男4名、女3名 )、 年長組調査2 5 ∼ 6 歳の園児 7 名 ( 男4名、女3名 ) 幼稚園 2 日時:10 月 27 日 ( 水 ) 11:00 12:00 場所:学校法人 野口学園 浦和めぐみ幼稚園 埼玉県さいたま市南区白幡 4-10-15 対象:4 ∼ 5 歳の園児 6 名 ( 男 3 名、女3名 ) 使用機材 ・運動強度計:スズケン社 LifeRecorder Ex 4 秒版 ・デジタルビデオカメラ :SONY 製 SDR-SR8 ・広角レンズ ・三脚
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3-3.幼稚園園庭における行動観察調査
3-3.幼稚園園庭における行動観察調査
044
第 3 章 研究方法
幼稚園の運営の都合上、 しま幼稚園では外遊び時間の 15 分が調査時間となっ た。年中、年長の2クラスの園児 7 名を被験者とした。しま幼稚園の被験者属 性が正確に分からなかったため、先生に聞いて数値を入力した。 めぐみ幼稚園は昼食後から帰宅までの自由遊び時間1時間が調査時間となっ た。被験者は 4 5 歳 ( 年中 ) の園児 6 名である。以下に被験者の属性を示す。 (表 3-3-1-1) 表 3-3-1-1 被験者の属性
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
045
第 3 章 研究方法
しま幼稚園 しま幼稚園の園庭は遊具空間と広場が分離しているタイプである。本研究で は遊具空間のみを対象とした。このタイプは遊具が密集しており、広場で行わ れるごっこ遊びが行われない。遊具間の距離が近く、周回行動がみられる。
17.5m
園舎
8.9m
34.5m
20.5m
調査対象地
24m
広場
図 3-3-2-1 しま幼稚園平面図
図 3-3-2-2 しま幼稚園遊具空間
図 3-3-2-3 しま幼稚園広場
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-3.幼稚園園庭における行動観察調査
3-3-2.調査場所の説明
046
第 3 章 研究方法
めぐみ幼稚園の園庭は広場の周囲に遊具が配置されているタイプである。こ のタイプは遊具遊びと広場遊びに境目がない。遊具間の距離が長く、遊具間の 移動が少ない。めぐみ幼稚園にはタイヤの山、すべり台、鉄棒、うんてい、砂 場、トレインアスレチック、木の上の家がある。
園舎
調査対象地
11m
7m
2.9m
園舎
35m
25m
14.5m
倉庫
図 3-3-2-4 めぐみ幼稚園平面図
図 3-3-2-5 めぐみ幼稚園園庭
図 3-3-2-6 めぐみ幼稚園園庭
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
3-3.幼稚園園庭における行動観察調査
めぐみ幼稚園
047
第 3 章 研究方法
048
第 4 章
結果・考察
Chapter 4
Outcome 4-1.実験場運動強度計データ 1.運動強度の時系列変化 2.運動強度の割合 3.消費カロリーの時系列変化 4.実験場別総消費カロリー 5.歩数の時系列変化 6.実験場別総歩数 7.運動強度と消費カロリーの関係 4-2 .行動データ 1.場所別滞在時間 2.遊具使用回数 3.遊具遷移確率 4.遷移回数と消費カロリーの関係 4-3.幼稚園調査結果 1.幼稚園遊び時間の運動強度の時系列変化 2.幼稚園遊び時間の消費カロリーの時系列変化 3.幼稚園遊び時間の消費カロリーの男女差 4.幼稚園遊び時間の消費カロリーの年齢差
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
被験者 4
9:00
10:00
7:00
6:00
5:00
4:00
10:00
時間(分) 9:00
10 8 6 4 2 0
9:00
時間(分) 8:00
被験者 3
8:00
7:00
6:00
5:00
被験者 3
4:00
被験者 2
3:00
2:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
10:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
被験者 1
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
10 8 6 4 2 0
1:00
10 8 6 4 2 0 運動強度
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
運動強度
運動強度
10 8 6 4 2 0
0:00
10 8 6 4 2 0
運動強度
時間(分) 10:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
時間(分)
10:00
時間(分)
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
4-1-1 運動強度時系列変化
以下が実験場1、2の運動強度時系列変化である。
10 8 6 4 2 0
4-1.実験場運動強度計データ
4-1.運動強度の時系列変化
被験者 1
10 8 6 4 2 0
被験者 2
10 8 6 4 2 0
被験者 4
図 4-1-1-1 実験場 1 運動強度時系列変化 図 4-1-1-2 実験場 2 運動強度時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
049
第 4 章 結果・考察
被験者 4
9:00
10:00
7:00
6:00
5:00
4:00
10:00
時間(分) 9:00
10 8 6 4 2 0
9:00
時間(分) 8:00
被験者 3
8:00
7:00
6:00
5:00
被験者 3
4:00
被験者 2
3:00
2:00
1:00
0:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
10:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
被験者 1
3:00
2:00
1:00
10 8 6 4 2 0 運動強度
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
10 8 6 4 2 0
0:00
10 8 6 4 2 0
運動強度
時間(分) 10:00
時間(分)
10:00
9:00
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
時間(分)
10:00
時間(分)
8:00
7:00
6:00
5:00
4:00
3:00
2:00
1:00
0:00
運動強度
運動強度
運動強度
10 8 6 4 2 0 10 8 6 4 2 0
4-1.実験場運動強度計データ
以下が実験場3、4の運動強度時系列変化である。
被験者 1
10 8 6 4 2 0
被験者 2
10 8 6 4 2 0
被験者 4
図 4-1-1-3 実験場 3 運動強度時系列変化 図 4-1-1-4 実験場 4 運動強度時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
050
第 4 章 結果・考察
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-2.運動強度の割合
割合(%)
割合(%)
以下が実験場1、2における運動強度の割合である。
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
割合(%)
70 60 50 40 30 20 10 0
被験者 1 70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
被験者 2
被験者 2
70 60 50 40 30 20 10 0
割合(%)
割合(%)
割合(%)
被験者 1
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
70 60 50 40 30 20 10 0
被験者 3 割合(%)
割合(%)
被験者 3 70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
被験者 4
被験者 4
図 4-1-2-1 実験場 1 運動強度の割合
051
第 4 章 結果・考察
図 4-1-2-2 実験場 2 運動強度の割合
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
割合(%)
割合(%)
以下が実験場3、4における運動強度の割合である。
70 60 50 40 30 20 10 0
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
70 60 50 40 30 20 10 0
被験者 1 割合(%)
割合(%)
被験者 1
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
70 60 50 40 30 20 10 0
運動強度
被験者 2 割合(%)
割合(%)
70 60 50 40 30 20 10 0
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
被験者 3 70 60 50 40 30 20 10 0
被験者 3 割合(%)
割合(%)
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 運動強度
被験者 2
70 60 50 40 30 20 10 0
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9
運動強度
運動強度
被験者 4
被験者 4
図 4-1-2-3 実験場 3 運動強度の割合
052
第 4 章 結果・考察
図 4-1-2-4 実験場 4 運動強度の割合
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
2 1.5 1 0.5 0
2 1.5 1 0.5 0
時間(分)
被験者 4 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
時間(分) 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal) 2 1.5 1 0.5 0
時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
時間(分) 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal) 2 1.5 1 0.5 0
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
以下が実験場1、2の消費カロリーの時系列変化である。
2 1.5 1 0.5 0
被験者 1 被験者 1
2 1.5 1 0.5 0
被験者 2 被験者 2
2 1.5 1 0.5 0
被験者 3 被験者 3
2 1.5 1 0.5 0
被験者 4
図 4-1-3-1 実験場 1
図 4-1-3-2 実験場 2
消費カロリー時系列変化
消費カロリー時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-3 消費カロリー時系列変化 053
第 4 章 結果・考察
2 1.5 1 0.5 0
時間(分)
被験者 4 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
2 1.5 1 0.5 0
時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
(Kcal) 消費カロリー
時間(分) 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal) 2 1.5 1 0.5 0
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
時間(分) 時間(分)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal)
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
消費カロリー (Kcal) 2 1.5 1 0.5 0 2 1.5 1 0.5 0
被験者 1 被験者 1
2 1.5 1 0.5 0
被験者 2 被験者 2
2 1.5 1 0.5 0
被験者 3 被験者 3
2 1.5 1 0.5 0
被験者 4
図 4-1-3-1 実験場 3
図 4-1-3-2 実験場 4
消費カロリー時系列変化
消費カロリー時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
以下が実験場 3、4 の消費カロリーの時系列変化である。 054
第 4 章 結果・考察
以下が実験場毎の消費カロリーである。 実験場2は一番比較的高い値を示している。実験場4では遊具の間の広場で おにごっこが行われたが、消費カロリーは平均的である。実験場3では鎖ジャ ングルジムに人気が集中し、遷移が殆ど起こらなかったため、消費カロリーは
消費カロリー(Kcal)
低い。
15 10 5 0
実験場 1 実験場2 実験場3 実験場4 被験者1 被験者2 被験者3 被験者4
10 5
15 10 5 0
図 4-1-4-2 実験場 1 消費カロリー
図 4-1-4-3 実験場 2 消費カロリー
消費カロリー(Kcal)
0
消費カロリー(Kcal)
15
消費カロリー(Kcal)
消費カロリー(Kcal)
図 4-1-4-1 実験場別の平均消費カロリー
15 10 5 0
図 4-1-4-4 実験場 3 消費カロリー
15 10 5 0
図 4-1-4-5 実験場 4 消費カロリー
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-4 実験場別総消費カロリー
055
第 4 章 結果・考察
120 90 60 30 0
歩数
120 90 60 30 0 歩数
時間(分)
時間(分)
被験者 4
図 4-1-5-1 実験場 1 歩数時系列変化 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
歩数
120 90 60 30 0
時間(分) 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
時間(分) 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
歩数
120 90 60 30 0
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
以下が実験場1、2の歩数の時系列変化である。
120 90 60 30 0
被験者 1
被験者 2
被験者 3
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-5 歩数時系列変化
時間(分)
被験者 1
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 2
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 3
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 4
図 4-1-5-2 実験場 2 歩数時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
056
第 4 章 結果・考察
120 90 60 30 0
歩数
歩数
120 90 60 30 0
時間(分)
時間(分)
被験者 4
図 4-1-5-3 実験場 3 歩数時系列変化 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
時間(分) 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
歩数
120 90 60 30 0
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00
歩数
歩数
120 90 60 30 0 120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 1
被験者 2
被験者 3
4-1.実験場運動強度計データ
以下が実験場 3、4 の歩数の時系列変化である。
時間(分)
被験者 1
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 2
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 3
120 90 60 30 0
時間(分)
被験者 4
図 4-1-5-4 実験場 4 歩数時系列変化
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
057
第 4 章 結果・考察
実験場4の歩数が多い。これはおにごっこが行われたからだと考えられる。 また、鎖ジャングルジムで遊ぶことが多かった実験場3では歩数が少なくなっ ている。図 4-1-4-1 では実験場2において消費カロリーが 1 番目に高い値を示 しているが、歩数は一番少ない。実験場2では被験者1の値が異常値を表して いるが、他の幼児がおにごっこと同程度の激しい運動をしたことが原因と考え られる。 1000
歩数
800 600 400 200 0 実験場1
実験場2
実験場3
実験場4
1000 750 500 250 0
歩数
歩数
図 4-1-6-1 実験場毎平均歩数
1000 750 500 250 0
図 4-1-6-3 実験場 2 歩数
1000 750 500 250 0
図 4-1-6-4 実験場 3 歩数
歩数
歩数
図 4-1-6-2 実験場 1 歩数
1000 750 500 250 0
図 4-1-6-5 実験場 4 歩数
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-6 実験場別総歩数
058
第 4 章 結果・考察
以上運動強度計データから運動強度、消費カロリー、歩数の関係が明らかに なった。本研究の目的である幼児の遊びを誘発する遊具空間において活動の指 標として消費カロリーが重要である。 消費カロリー (Kcal) = 1.05× 体重 (kg)× 運動強度 × 時間 ( 時 ) で求められる消費カロリーは運動強度の強さと共に、遊ぶ時間が重要である。 実験場4では遊具の間の広場で鬼ごっこが行われ、強い運動強度が出ているが、 消費カロリーは多くない。おにごっこを行ったが疲れてしまい、長時間持続す ることができなかったと考えられる。 また、実験場3では鎖ジャングルジムに夢中になってしまい、遊具間の移動 があまり行われなかった。遊びにおいて様々な動作を習得することは重要であ るが、本研究の目的である活発な運動という視点から見た場合、楽しすぎる遊 具は活動量を減少させる要因になっていた。 実験場1は遊具間の距離が近過ぎたため、移動の間の活動に活発さが見られ なかったことが消費カロリーに見てとれる。 よって実験場2のような適度な距離感を持った遊具配置かつ遊具の魅力を均
50
10
45
9
40
8
35
7
30
6
25
5
20
4
15
3
10
2
5
1
8
0
0
9
ᐁ㥺1
ᐁ㥺2
ᐁ㥺3
ᐁ㥺4
0.5 1 ᖲᆍᾐ㈕䜯 䝱䝮䞀(Kcal )
㐘ິᙁᗐ䛴 ྙ(%)
等にした配置計画が活動量を増加させると考えられる。
2 3 4 5 6 7
ᖲᆍᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
図 4-1-7-1 運動強度と消費カロリーの関係
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-1.実験場運動強度計データ
4-1-7 運動強度と消費カロリーの関係
059
第 4 章 結果・考察
4-2-1.場所別滞在時間 実験場を遊具の影響圏グリッドで分割し、各グリッドの滞在時間をカラー チャートを用いて視覚化した。赤に近くなるにつれて滞在時間が増える。遊具 は滞在時間が長いため、滞在時間(秒)を数字表記した。 ●実験場 1 実験場1では複合機能型遊具の滞在が際立っており、その周辺で遊ぶことが 多かったと考えられる。
複 444
複 533
め 70
め
運26
78
被験者 2
被験者 1
複 533
複 437
め 15
運40
め
運14
70
被験者 3
運26 被験者 4
図 4-2-1-1 実験場 1 場所別滞在時間
191 200 181 190 171 180 161 170 151 160 141 150 131 140 121 130 111 120 101 110 91 100 81 90 71 80 61 70 51 60 41 50 31 40 21 30 11 20 1 10
(秒)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
4-2.実験行動データ
060
第 4 章 結果・考察
実験場2の滞在時間は各グリッドに分散している。めまい型遊具のブランコ が4つ付いており、被験者4人とも遊ぶことができたため、めまい型遊具の使 用時間が多いことが見てとれる。 遊具から離れた所に滞在時間が長く出ているのは途中で被験者 3 がこけて 母親の所に行ったからである。
め
め
139
複 137
151
運63
運65
複 117
被験者 1
被験者 2
め
め
137
94
複 160
運58
運70
複 137
被験者 4
被験者 3 図 4-2-1-2 実験場 2 場所別滞在時間
191 200 181 190 171 180 161 170 151 160 141 150 131 140 121 130 111 120 101 110 91 100 81 90 71 80 61 70 51 60 41 50 31 40 21 30 11 20 1 10
(秒)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場2
061
第 4 章 結果・考察
実験場3はめまい型遊具の鎖ジャングルジムでの滞在時間が多くを占めてい るため、他の遊具の滞在時間が短い。移動もあまり見られなかったため周辺の 滞在時間も短い。
運 2
め
複
193
604
運8
め
586
被験者 1
運
12
め
複 189
被験者 2
複
190
532
運0
複
め
179
654
被験者 3
被験者 4
図 4-2-1-3 実験場 3 場所別滞在時間 191 200 181 190 171 180 161 170 151 160 141 150 131 140 121 130 111 120 101 110 91 100 81 90 71 80 61 70 51 60 41 50 31 40 21 30 11 20 1 10
(秒)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場3
062
第 4 章 結果・考察
実験場4では遊具の間の広場でおにごっこが行われたため、広場での滞在時 間が分散している。
運9
運4
複 97
複 57
62 め
め 62
被験者 1
運2
被験者 2
運9
複 44
複97
め 62
め 62
被験者 3
被験者 4
図 4-2-1-3 実験場 3 場所別滞在時間 191 200 181 190 171 180 161 170 151 160 141 150 131 140 121 130 111 120 101 110 91 100 81 90 71 80 61 70 51 60 41 50 31 40 21 30 11 20 1 10
(秒)
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場4
063
第 4 章 結果・考察
全体的に複合機能型遊具の使用回数が多いことが見てとれる。基礎調査のな かの遊具の分類で複合機能型遊具ではゲームが発生することを仙田満氏が明ら かにしたが、本研究では複合機能型遊具においてゲームが誘発されることは見 てとれなかった。しかし、使用に定員がないため、被験者のグループが固まっ て利用することは多かった。
25 20 15 10 5 0
ᅂᩐ
ᅂᩐ
以下が実験場1、2の各被験者の遊具使用回数である。
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
被験者 1
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 1
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 4 図 4-2-2-1 実験場 1 遊具使用回数
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 3
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 3
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 2
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 2
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0 㐘ິᆵ㐗ර
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 4 図 4-2-2-2 実験場 2 遊具使用回数
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
4-2-2.遊具使用回数
064
第 4 章 結果・考察
ᅂᩐ
ᅂᩐ
25 20 15 10 5 0 㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
被験者 1
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 1
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
㐘ິᆵ㐗ර
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 4 図 4-2-2-3 実験場 3 遊具使用回数
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 3
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 3
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 2
ᅂᩐ
ᅂᩐ
被験者 2
25 20 15 10 5 0
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
25 20 15 10 5 0 㐘ິᆵ㐗ර
䜇䜄䛊ᆵ㐗ර 々ྙᶭ⬗ᆵ㐗ර
被験者 4 図 4-2-2-4 実験場 4 遊具使用回数
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
以下が実験場3、4の各被験者の遊具使用回数である。
065
第 4 章 結果・考察
運動型遊具、めまい型遊具、複合機能型遊具の遷移確率を図式したものが以 下である。遊具に手を触れている状態を遊具で遊んでいると定義し、手を離し てまたその遊具を触ったら遷移1回とカウントした。 ●実験場 1 実験場では各被験者がバラバラな動きをしていた。遊具間の距離が近く、グ ループからはぐれたという感覚がなかったからだと考えられる。
0.5
0.6
運
運 0.0625
0.5
め
0.2
め
複
0.0625 0.5
0.875
複 1
from 運動 めまい 複合
to
0.1818
0.2
to
0.8182
from 運動 めまい 複合
運動
0.5
0
0.0625
運動
めまい
0
0
0.0625
めまい
0.2
0
0
複合機能
0.5
1
0.875
複合機能
0.2
1
0.8182
被験者 1
め
1 0.0667
0
0.3333
0.3333
め
複
from 運動 めまい 複合 運動
0.1818
運
0.9333 to
0
被験者 2 0.6667
運 1
0.6
1
0.6667 to
from
0
運動
めまい
0
0
0.0667
めまい
複合機能
1
0
0.9333
複合機能
被験者 3
複
0.15
0.85
運動 めまい 複合
0.6667
0.3333
0
0
0
0.15
0.3333
0.6667
0.85
被験者 4
運 : 運動型遊具
図 4-2-3-1 実験場 1 遊具遷移確率
め
: めまい型遊具
複 : 複合機能型遊具
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
4-2-3.遊具遷移確率
066
第 4 章 結果・考察
実験2では複合機能型遊具であるすべり台を起点に被験者が遊んでいること が分かる。遊具間の距離が実験1より遠いため、グループで固まって移動して いた。
0.75
0.75
運
運
0.25
め
0.25
複
0.2857
0.5
0.1429
0.5 from
to
0.5 0.5714
運動 めまい 複合
運動
0.75
0
め
複
0.4 0.5
from
to
0.1429
0.2
0.4
運動 めまい 複合
運動
0.75
0
0.2
めまい
0
0.5
0.2857
めまい
0
0.5
0.4
複合機能
0.25
0.5
0.5714
複合機能
0.25
0.5
0.4
被験者 1
被験者 2
0.8
運
運 0.2
め
複
0.2857
0.5
0.5 to
from
運動 めまい 複合
運動
0.8
0
0.1429
めまい
0
0.5
複合機能
0.2
0.5
0.2
0.1429
0.5 0.5714
め
0.4
複
0.5 to
from
0.4
運動 めまい 複合
運動
0
0
0.2
0.2857
めまい
0
0.5
0.4
0.5714
複合機能
1
0.5
0.4
被験者 3
図 4-2-3-2 実験場 2 遊具遷移確率
被験者 4
運 : 運動型遊具
め
: めまい型遊具
複 : 複合機能型遊具
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場 2
067
第 4 章 結果・考察
実験3では実験1同様遊具間の距離が近いため、各被験者が各々ばらばらに 遊んでいた。めまい型遊具が鎖ジャングルジムであったため、被験者がよく遊 び、遊びの起点になっていたことが分かった。
運
運
1 0.2
め
複
0.25
0.4 from
め
0.3333 0.75
0.4
to
1
0.3333
運動 めまい 複合
複
0.3333 0.3333
to
from
0.6667
運動 めまい 複合
運動
0
0. 2
0
運動
0
0. 3333
めまい
1
0. 4
0. 25
めまい
0
0. 3333 0. 3333
複合機能
0
0. 4
0. 75
複合機能
1
0. 3333 0. 6667
被験者 1
0
被験者 2
0.5
運
運 0.5 0.1
め 0.7
0.3333
め
複
0.2 to
運動
0. 5
めまい
0. 5
複合機能
0
複
1
0.6667
from 運動 めまい 複合
0.3333
to
from
0.6667
運動 めまい 複合
0
運動
0
0
0
0. 7
0. 3333
めまい
0
0
0. 3333
0. 2
0. 6667
複合機能
0
1
0. 6667
0. 1
被験者 3
被験者 4
運 : 運動型遊具
図 4-2-3-3 実験場 3 遊具遷移確率
め
: めまい型遊具
複 : 複合機能型遊具
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場 3
068
第 4 章 結果・考察
実験場4では複合機能型遊具であるすべり台が遊びの起点であることが分か る。めまい型遊具であるスプリング遊具と他の2つの遊具の間に広場があった ため、移動が殆ど見られなかった。
運 0.1667
1
め
0.1667
運 0.25
1
複
め
複
0.25
0.6667 to
from
運動 めまい 複合
0.5 to
from 運動 めまい 複合
運動
0
0
0. 1667
運動
0
0
0. 25
めまい
0
0
0. 1667
めまい
0
0
0. 25
複合機能
1
0
0. 6667
複合機能
1
0
0. 5
被験者 1
被験者 2
運
運 0.3333
1
め
0.3333
1
め
複
from
運動 めまい 複合
運動
0
0
0. 3333
めまい
0
0
複合機能
1
0
0.1667
複
1
0.3333 to
0.1667
to
from
0.6667
運動 めまい 複合
運動
0
0
0. 1667
0. 3333
めまい
0
0
0. 1667
0. 3333
複合機能
1
1
0. 6667
被験者 3
被験者 4
運 : 運動型遊具
め 図 4-2-3-4 実験場 4 遊具遷移確率
: めまい型遊具
複 : 複合機能型遊具
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
●実験場 4
069
第 4 章 結果・考察
実験1、2、3、4の順で遊具から遊具への遷移回数は減っている。実験2 は遊具間の距離が遠いから、実験場3はめまい型遊具である鎖ジャングルジム で被験者が長時間遊んでいたから、実験場4は遊具と遊具の間の広場でおに ごっこをしたからと考えられる。 しかし、被験者の平均消費カロリーは実験場2が多く、実験場3は少ない。 実験場3では一つの遊具に長時間留まっていたため、遊具間の移動が少ないか らだと考えられる。実験場4ではおにごっこが行われたが、途中で休んでしま うため、総合的には大きな消費カロリーにならない。 (図 4-2-4-1)
25
8
20
6
15
4
10
2
5
平均消費カロリー(Kcal)
10
0
0
遷移回数
平均遷移回数 平均消費カロリー
実験1 実験 2 実験 3 実験 4
図 4-2-4-1 遷移回数と消費カロリー
以上から遊具間の距離によって遷移回数が増えることが分かった。また、遊 具間の距離によって消費カロリーが増大することも分かった。
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-2.実験行動データ
4-2-4.遷移回数と消費カロリーの関係
070
第 4 章 結果・考察
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ
4-3-1.幼稚園遊び時間における運動強度の推移
めぐみ幼稚園の自由遊び時間 50 分の運動強度の時系列変化である。被験者
1 3 が男児、被験者 4 6 が女児である。
以下が被験者1∼3の運度強度の時系列変化である。 10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
図 4-3-1-1 めぐみ幼稚園被験者 1 運動強度の推移 㛣䟺ฦ䟻
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
図 4-3-1-2 めぐみ幼稚園被験者 2 運動強度の推移 㛣䟺ฦ䟻
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
図 4-3-1-3 めぐみ幼稚園被験者 3 運動強度の推移
㛣䟺ฦ䟻
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
4-3.幼稚園調査結果 071
第 4 章 結果・考察
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 20:00 22:00 24:00 26:00 28:00 30:00 32:00 34:00 36:00 38:00 40:00 42:00 44:00 46:00 48:00 50:00
㐘ິᙁᗐ 10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
㛣䟺ฦ䟻
図 4-3-1-4 めぐみ幼稚園被験者 4 運動強度の推移
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
㛣䟺ฦ䟻
10
図 4-3-1-5 めぐみ幼稚園被験者 5 運動強度の推移
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
図 4-3-1-6 めぐみ幼稚園被験者 6 運動強度の推移
㛣䟺ฦ䟻
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
以下が被験者4∼6の運度強度の時系列変化である。 072
第 4 章 結果・考察
8
8
6
6
㐘ິᙁᗐ
10
㐘ິᙁᗐ
10
4 2
4 2
0
0
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 1
被験者 2 8
6
6
㐘ິᙁᗐ
8 㐘ິᙁᗐ
10
10
4
4
2
2
0
0
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 3
被験者 4
8
8
6
6
㐘ິᙁᗐ
10
㐘ິᙁᗐ
10
4
4
2
2
0
0
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 5
被験者 6
10
㐘ິᙁᗐ
8 6 4 2 0
㛣䟺ฦ䟻
被験者 7 図 4-3-1-7 しま幼稚園年中調査における運動強度の推移
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
以下がしま幼稚園4∼5歳(年中)の遊び時間の運動強度の推移である。
073
第 4 章 結果・考察
8
8 㐘ິᙁᗐ
10
㐘ິᙁᗐ
10
6 4
6 4
2
2
0
0 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 2 10
8
8 㐘ິᙁᗐ
㐘ິᙁᗐ
被験者 1 10
6 4
4
2
2
0
0
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 3
被験者 4
10
10
8
8 㐘ິᙁᗐ
㐘ິᙁᗐ
6
6 4
6 4
2
2
0
0
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00
㛣䟺ฦ䟻
㛣䟺ฦ䟻
被験者 5
被験者 6
10
㐘ິᙁᗐ
8 6 4 2 0 00:00 02:00 04:00 06:00 08:00 10:00 12:00 14:00 16:00 㛣䟺ฦ䟻
被験者 7 図 4-3-1-8 しま幼稚園年長調査における運動強度の推移
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
以下がしま幼稚園5∼6歳(年長)の遊び時間の運動強度の推移である。
074
第 4 章 結果・考察
䞀
3 3
2.5 2.5
1.5 2
0.5 1
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
3 3
2.5 2.5
1.5 2
0.5 1
0.5
0 0
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
0.5 1
0
0
䞀
ᾐ㈕䜯䝱䝮
2
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀 1.5
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀 3 3
2.5 2.5
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
0:00 0:03 0:06 0:09 0:12 0:15 0:18 0:21 0:24 0:27 0:30 0:33 0:36 0:39 0:42 0:45 0:48
ᾐ㈕䜯䝱䝮
以下がめぐみ幼稚園園児(4∼5歳)の自由遊び時間 50 分の消費カロリー
の推移である。被験者 1 3 が男児、被験者 4 6 が女児である。
1.5
2
0.5
1
0
㛣䟺ฦ䟻 㛣䟺ฦ䟻
被験者 1 被験者 2
1.5 2
1
㛣䟺ฦ䟻 㛣䟺ฦ䟻
被験者 3 被験者 4
1.5 2
0.5 1
0
㛣䟺ฦ䟻
被験者 5
㛣䟺ฦ䟻
被験者 6
図 4-3-2-1 めぐみ幼稚園における消費カロリーの推移
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
4-3-2.幼稚園遊び時間の消費カロリーの推移 075
第 4 章 結果・考察
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀 3 3
2.5
2 2.5
1.5
0.5 1
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀 3 3
2.5 2.5
1.5 2
0.5 1
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀 3 3
2.5 2.5
1.5 2
0.5 1
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀
時系列変化である。
0
0
0 1.5
2
0.5
1
0
㛣䟺ฦ䟻 㛣䟺ฦ䟻
被験者 1 被験者 2
1.5 2
0.5 1
0
㛣䟺ฦ䟻 㛣䟺ฦ䟻
被験者 3 被験者 4
1.5 2
0.5 1
0
㛣䟺ฦ䟻 㛣䟺ฦ䟻
3
被験者 5 被験者 6
2.5
1.5
2
0.5
1
0
㛣䟺ฦ䟻
被験者 7
図 4-3-2-2 しま幼稚園年中調査における消費カロリーの推移
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
以下がしま幼稚園園児(4∼5歳)の自由遊び時間 20 分の消費カロリーの
076
第 4 章 結果・考察
以下がめぐみ幼稚園の自由遊び時間 50 分の消費カロリーの比較である。 (図
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀䟺Kcal 䟻
1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0
60 50 40 30 20 10 0
図 4-3-3-1 めぐみ幼稚園被験者
図 4-3-3-2 めぐみ幼稚園被験者
消費カロリーの平均
消費カロリーの合計
被験者 1 3( 男児 ) の平均消費カロリーが 0.74Kcal、被験者 4 6( 女児 ) が 0.36Kcal であり、男児の消費カロリーが女子の 2.06 倍であることが分かった。
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀䟺Kcal 㸞
( 図 4-3-3-3)
1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 男 女
図 4-3-3-3 めぐみ幼稚園被験者 消費カロリー平均の男女比較 ま た、 合 計 消 費 カ ロ リ ー も 被 験 者 1 3( 男 児 ) の 平 均 消 費 カ ロ リ ー が 37.61Kcal、被験者 4 6( 女児 ) が 18.59Kcal であり、男児の消費カロリーが女 子の 2.02 倍であることが分かった。( 図 4-3-3-4) ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀䟺Kcal 㸞
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀䟺Kcal 䟻
4-3-3-1、図 4-3-3-2)
40 30 20 10 0 男 女
図 4-3-3-4 めぐみ幼稚園被験者 消費カロリー合計の男女比較
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
4-3-3.幼稚園遊び時間の消費カロリーの男女差
077
第 4 章 結果・考察
以下がしま幼稚園の遊び時間 10 分の消費カロリーの比較である。4 5 歳児 ( 図 4-3-4-1) の消費カロリーの平均が 0.95Kcal、5 6 歳児 ( 図 4-3-4-2) の消費 カロリーの平均が 1.10Kcal であり、5 6 歳児の方が若干活動が活発であるこ とが分かった。 。
1.6
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀(Kcal )
1.4 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 ⿍㥺⩽䠃 ⿍㥺⩽䠄 ⿍㥺⩽䠅 ⿍㥺⩽䠆 ⿍㥺⩽䠇 ⿍㥺⩽䠈 ⿍㥺⩽䠉
図 4-3-4-1 しま幼稚園 4 5 歳児消費カロリーの平均
1.6
ᾐ㈕䜯䝱䝮䞀(Kcal )
1.4 1.2 1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 ⿍㥺⩽䠃 ⿍㥺⩽䠄 ⿍㥺⩽䠅 ⿍㥺⩽䠆 ⿍㥺⩽䠇 ⿍㥺⩽䠈 ⿍㥺⩽䠉
図 4-3-4-2 しま幼稚園 5 6 歳児消費カロリーの合計
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
4-3-4.幼稚園遊び時間の消費カロリーの年齢差
078
第 4 章 結果・考察
あり、5∼6歳児の平均消費カロリーは4∼5歳児の 1.16 倍であることが分 かった。(図 4-3-4-3) また、4∼5歳児の被験者合計消費カロリーが 18.93Kcal、5∼ 6 歳児が 19.41Kcal であり、5∼6歳児の合計消費カロリーは4∼5歳児の 1.03 倍であ
消費カロリー(Kcal)
1.2
20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0
1 0.8 0.6 0.4 0.2 0 4∼5歳児
消費カロリー(Kcal)
ることが分かった。 (図 4-3-4-3)
5∼6歳児
被験者平均 合計平均
図 4-3-4-3 しま幼稚園園児消費カロリーの比較
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
4-3.幼稚園調査結果
4∼5歳児の被験者平均消費カロリーが 0.95Kcal、5∼ 6 歳児が 1.10Kcal で
079
第 4 章 結果・考察
080
第 5 章
まとめ
Chapter 5
Conclusion 5-1.まとめ 5-2.今後の展望 5-3.おわりに 5-4.参考文献
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
本研究によって以下のことが明らかになった。 ・遊具間の距離が近いと遷移回数が増える ・遷移回数が増えれば消費カロリーが増えるとは限らない ・幼児にとって魅力的な遊具があった場合、遷移回数が減る ・遊具間の距離が離れすぎると広場が生まれ、遷移回数が減り、おにごっこな ど遊具遊び以外の遊びが発生する ・広場で行われるおにごっこは運動強度が強いが、持続性がないため総消費カ ロリーは多くならない ・遊具間の遷移にすべり台が起点となっている傾向がある ・4∼5歳の場合、遊具を頂点とする三角形の面積より外には出にくい ・母親の影響が大きい
以上より遊具空間における遊具配置と幼児の活動量に関係があることが明ら かになった。
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
5-1.まとめ
5-1.まとめ
081
第 5 章 まとめ
本研究において遊具の配置と活動量の関係は明らかにできたが、具体的な数 値的提案には至らなかった。以下に不足点を記す。 ・被験者に計器を装着してもらう必要があったため実験をしたが、少なからず 被験者に影響が出ていた。運動強度計に付属のベルトは、幼児には大き過ぎて 緩んでしまい、実験中にきつくするよう要請された。 ・実験日2日目午前中に雨が降ったため、水たまりが被験者の行動を制限して いた。 ・抽出した要素で選定した4公園で実験を行ったが、時間が経つにつれて他の 遊具に興味を示した。 ・実験1日目は移動に手間取り、日が暮れてしまったため、実験場2では時間 を短縮した。 ・厳密な距離(m)と配置まで言及することができなかった。
明確な指針がなかった遊具の配置計画に研究の可能性を示すことはできた。 今後、幼児の成長のために遊具空間の情報を操作することで、幼児が自然と運 動しくような、能動的遊具空間設計を望む。
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
5-2.今後の展望
5-2.今後の展望
082
第 5 章 まとめ
研究室に入って 8 ヶ月、本当にあっという間でした。卒論生活は楽しくて、刺激的で、学ぶことが 多く、辛かったことも全部自分の身になったと実感してます。 まず最初に渡辺仁史教授に感謝の言葉を述べたいと思います。大学に入って色々な研究室のホーム ページと研究内容を見て周り、直感的にひとし研かな、と思いました。ひとし研で行われている研究 はどれも興味深く、この論文を書くことができたのもひとし研だからこそです。未だお目にかかった ことはありませんが、考えることとはどういうことか、を教えて頂きました。先生との関係は空間を 考える上で今までにない概念になるのではないかと考えています。未来をみるということの意味をこ れからも考えていきたいと思います。 また、林田先生には行動ゼミでころころテーマを変える私を見捨てず、最後まで指導して頂きあり がとうございます。八王子明けで絶望してる時に相談に乗って頂き、研究の方針を与えて下さいまし た。納得のいくテーマで卒論を書けたことは私の大学生活を有意義にする最大の要因です。長澤先生 には時に厳しく、普段は優しく指導して頂きました。エゴではなくなにかをする意味を考えることを 学びました。 行動ゼミの先輩には本当にお世話になりました。担当のじゃんぼさん、中間発表毎にテーマが変わ る私を見捨てず夜遅くまで相談に乗って頂き、一番話を聞いて頂きました。最後まで面倒見て頂きあ りがとうございました!!西さん、八王子では目を血走らせながらテーマを考えて頂いたことを忘れ ません。西さんという大黒柱が行動ゼミを支えていました。がっきーさん、くだらない話もめんどく さがらず聞いて下さり、勇気をもらいました。お願いですからご飯をしっかり食べて下さい。河田さ ん、真夜中にごちゃごちゃの頭を整理して頂いたおかげで論文を書き上げることができました。本当 に頼もしいゼミ長でした。(河 D さんになりたい)木戸さん、Kid's があったおかげで論文を書くこと ができました。木戸さんのこどもと遊んでる楽しそうな姿が忘れられません。提出2日前は神が舞い 降りました!富田さん、パソコンのことでお世話になりました。ソルジャーを是非見せて下さい。し しょー、の D、がーすー、なんだかんだ行動ゼミで楽しかった。 ここで浅田育男氏、里美氏に感謝の意を示したい。Kid's 研究会からおつきあいさせて頂き、一介 の学生である私に被験者の幼稚園児や幼稚園をご紹介した頂きました。浅田氏ご夫妻のご助力がなけ ればこどもの研究をすることはできませんでした。お忙しい中、実験調査におつきあい頂いた里美さ んには感謝の意が絶えません。 また、実験調査にご協力頂いためぐみ幼稚園、しま幼稚園関係者の皆様、被験者として元気に遊ん でくれた4人にも大変感謝をしています。 最後に、こんな私を陰ながら支えてくれた家族と同居人 R に心から感謝したいと思います。 自分一人の力では何もできない、だけど誰かの助けを借りて、誰かのためにしようと思えば社会のた めに何かできる、そのことを学べたのが最高の収穫です。 スペシャルサンクス:う∼さん
2010 年 11 月
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
5-3.おわりに
5-3.おわりに
083
第 5 章 まとめ
文1) 文部科学省平成 21 年度体力・運動能力調査報告書:年齢と体力・運動 能力 テスト項目別に見た一般的傾向 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/kekka/k_ detail/1298118.htm 文2)JA Harris, CM Jackson, DG Patterson, & RE Scammon:The measurement of man, University of Minnesota Press, 1930 文 3)http://www.bea.hi-ho.ne.jp/y-kondou/page_1.htm 文 4)Benesse 教育研究開発センター:第 1 回子ども生活実態基本調査(2004) 第 1 章 毎日の生活の様子/第 1 節 日頃の生活 文 5)Benesse 教育研究開発センター:放課後の生活時間調査報告書(2009) 第2部子どもの行動パターン別にみる生活時間と意識/第4章誰がどのように 遊んでいるのか 文 6)Benesse 教育研究開発センター:第3回幼児の生活アンケート報告書・国 内調査第1章幼児生活第 6 節幼児の遊び 文 7)Benesse 教育研究開発センター:第 1 回子ども生活実態基本調査(2004) 第 1 章 毎日の生活の様子第 1 節 日頃の生活 文 8) 岡田 英紀 , 仙田 満 :都市化によるこどものあそび環境の変化に関する 研究 -- 横浜市における経年比較調査 , 日本都市計画学会都市計画論文集 26-A, pp.61-66, 1991 文 9) 仙田満:こどものあそび環境 , 鹿島出版界 , p.157, 2009 文 10) 子供:遊びの風景 はじける笑顔を映し出す http://mainichi.jp/select/wadai/graph/kodomonohi/index.html 文 11) 蛭川 一 , 中村 恵三 :都市公園における遊具の配置構成分析 −栃木 県足利市の近隣公園を対象として , 日本建築学会大会学術講演梗概集 . F-1, pp.1089-1090, 2005 文 12) 河瀬 友香 , 乙顔 謙司 , 総見 陽介 , 赤木 徹也:子供の遊び環境からみた 公園の構成 : 遊具を中心とした公園の配置特性に関する研究 その 1,, 日本建築 学会学術講演梗概集 . F-1,pp.1077-1078, 2005
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
5-4.参考文献
5-4.参考文献
084
第 5 章 まとめ
のあそびの関係に関する考察 : ソウル・東京の幼稚園におけるあそび環境実態 調査に基づいて , 日本建築学会学術講演梗概集 . E-1,,pp.177-178, 2003 文 14) 張 嬉卿 , 仙田 満 , 大野 隆造 , 仲 綾子:園庭におけるあそび行動よりみ た遊具・広場計画に関する研究 , 日本造園学会誌 67(5), pp.429-432, 2004 文 15) 今西 俊次 , 高 成廈 , 松本 直也 , 松浦 義昌 , 坪内 伸司 , 田中 良晴 , 川野 裕姫子 , 清水 教永:保育園児の身体活動量と生活習慣に関する研究 , 桃山学院 大学人間科学 (38),pp.7-25,2010 文 16) 井上 聖子 : 幼児の身体活動量が健康に及ぼす影響 (2) : 身体活動量と 運動中の心拍数変動との関連について , 帝京学園短期大学研究紀要 12,pp.2436,2002 文 17) 松島 潤平 , 仙田 満 , 井上 寿 , 中山 豊:子どものあそび環境の活性に関 する研究 , 日本建築学会学術講演梗概集 E-1,pp.19-20, 2003 文 18) 山崎 健 , 杉本英夫 , 加藤博之 , 清水さなえ , 南雲綾乃:子どもの生活時 間帯の調査 , 新潟体育学研究 Vol.17,1999 文 19) ロジェ = カイヨワ : 遊びと人間 , 多田道太郎・塚崎幹夫訳、講談社、 1971 年 文 20) 仙田満:遊具におけるこども集団の形成 (I): 道具における行動観察調査 の方法 , 日本造園学会造園雑誌 43(4), pp.12-22, 1980 文 21) 仙田 満:遊具におけるこども集団の形成の研究 (II) : 行動観察調査から 遊具の構造の考察 , 日本造園学会造園雑誌 44(2),pp.93-98, 1980 文 22) 仙田満:こどものあそび環境 , 鹿島出版界 , p.110, 2009
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5-4.参考文献
文 13) 張 嬉卿 , 仙田 満 , 大野 隆造 , 仲 綾子:園庭における広場・遊具と園児
085
第 5 章 まとめ
086
第 2 部 資料編 Part 2. Data
1-1.分析用マクロプログラム 1-2.活動量計データ 1-3.行動データ
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Sub 遷移回数カウント () Dim a As Integer For a = 3 To 898 If Sheets(" 入力 ").Cells(a, 4) = 20 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 4) < 20 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 1) = 1 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 4) = 21 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 4) < 21 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 1) = 2 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 4) = 22 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 4) < 22 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 1) = 3 Else: Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 1) = 0 End If If Sheets(" 入力 ").Cells(a, 6) = 20 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 6) < 20 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 2) = 1 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 6) = 21 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 6) < 21 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 2) = 2 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 6) = 22 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 6) < 22 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 2) = 3 Else: Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 2) = 0 End If If Sheets(" 入力 ").Cells(a, 8) = 20 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 8) < 20 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 3) = 1 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 8) = 21 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 8) < 21 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 3) = 2 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 8) = 22 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 8) < 22 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 3) = 3 Else: Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 3) = 0 End If If Sheets(" 入力 ").Cells(a, 10) = 20 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 10) < 20 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 4) = 1 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 10) = 21 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 10) < 21 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 4) = 2 ElseIf Sheets(" 入力 ").Cells(a, 10) = 22 And Sheets(" 入力 ").Cells(a + 1, 10) < 22 Then Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 4) = 3
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x1-1.分析用マクロプログラム
1-1.分析用マクロプログラム
087
第 2 部 資料編
x1-1.分析用マクロプログラム
Else: Sheets(" 遷移回数変換 ").Cells(a, 4) = 0
088
第 2 部 資料編
End If Next a End Sub
Sub ゼロを削除する () ' なんども繰り返して0を消す Dim a, b, c, d As Integer For a = 1 To 896 If Cells(a, 1).Value = "0" Then Cells(a, 1).Delete Shift:=xlShiftUp End If Next a For b = 1 To 896 If Cells(b, 2).Value = "0" Then Cells(b, 2).Delete Shift:=xlShiftUp End If Next b For c = 1 To 896 If Cells(c, 3).Value = "0" Then Cells(c, 3).Delete Shift:=xlShiftUp End If Next c For d = 1 To 896 If Cells(d, 4).Value = "0" Then Cells(d, 4).Delete Shift:=xlShiftUp End If Next d End Sub
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Dim a, b As Integer For a = 1 To 3 For b = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈰ ").Cells(a + 10, b) = Sheets(" 被験者㈰ ").Cells(a, b) / Sheets(" 被験者㈰ ").Cells(4, b) Next b Next a End Sub Sub 確率計算被験者㈪ () Dim a, b As Integer For a = 1 To 3 For b = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈪ ").Cells(a + 10, b) = Sheets(" 被験者㈪ ").Cells(a, b) / Sheets(" 被験者㈪ ").Cells(4, b) Next b Next a End Sub Sub 確率計算被験者㈫ () Dim a, b As Integer For a = 1 To 3 For b = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈫ ").Cells(a + 10, b) = Sheets(" 被験者㈫ ").Cells(a, b) / Sheets(" 被験者㈫ ").Cells(4, b) Next b Next a End Sub Sub 確率計算被験者㈬ () Dim a, b As Integer For a = 1 To 3 For b = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈬ ").Cells(a + 10, b) = Sheets(" 被験者㈬ ").Cells(a, b) / Sheets(" 被験者㈬ ").Cells(4, b) Next b
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x1-1.分析用マクロプログラム
Sub 確率計算被験者㈰ ()
089
第 2 部 資料編
x1-1.分析用マクロプログラム
Next a
090
第 2 部 資料編
End Sub
Sub マルコフモデル被験者 1() Dim a, b, c As Integer Dim onpu(3, 3) As Integer For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 onpu(b, a) = 0 Next a Next b For a = 2 To 21 If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 1) = 1 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 1 Then onpu(1, 1) = onpu(1, 1) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 2 Then onpu(2, 1) = onpu(2, 1) + 1 Else: onpu(3, 1) = onpu(3, 1) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 1) = 2 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 1 Then onpu(1, 2) = onpu(1, 2) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 2 Then onpu(2, 2) = onpu(2, 2) + 1 Else: onpu(3, 2) = onpu(3, 2) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 1) = 3 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 1 Then onpu(1, 3) = onpu(1, 3) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 1) = 2 Then onpu(2, 3) = onpu(2, 3) + 1 Else: onpu(3, 3) = onpu(3, 3) + 1
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x1-1.分析用マクロプログラム
End If
091
第 2 部 資料編
End If Next a For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈰ ").Cells(a, b) = onpu(b, a) Next a Next b End Sub Sub マルコフモデル被験者 2() Dim a, b, c As Integer Dim onpu(3, 3) As Integer For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 onpu(b, a) = 0 Next a Next b For a = 2 To 21 If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 2) = 1 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 1 Then onpu(1, 1) = onpu(1, 1) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 2 Then onpu(2, 1) = onpu(2, 1) + 1 Else: onpu(3, 1) = onpu(3, 1) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 2) = 2 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 1 Then onpu(1, 2) = onpu(1, 2) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 2 Then onpu(2, 2) = onpu(2, 2) + 1
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x1-1.分析用マクロプログラム
Else: onpu(3, 2) = onpu(3, 2) + 1
092
第 2 部 資料編
End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 2) = 3 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 1 Then onpu(1, 3) = onpu(1, 3) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 2) = 2 Then onpu(2, 3) = onpu(2, 3) + 1 Else: onpu(3, 3) = onpu(3, 3) + 1 End If End If Next a For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈪ ").Cells(a, b) = onpu(b, a) Next a Next b End Sub Sub マルコフモデル被験者 3() Dim a, b, c As Integer Dim onpu(3, 3) As Integer For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 onpu(b, a) = 0 Next a Next b For a = 2 To 21 If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 3) = 1 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 1 Then onpu(1, 1) = onpu(1, 1) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 2 Then onpu(2, 1) = onpu(2, 1) + 1
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x1-1.分析用マクロプログラム
Else: onpu(3, 1) = onpu(3, 1) + 1
093
第 2 部 資料編
End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 3) = 2 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 1 Then onpu(1, 2) = onpu(1, 2) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 2 Then onpu(2, 2) = onpu(2, 2) + 1 Else: onpu(3, 2) = onpu(3, 2) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 3) = 3 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 1 Then onpu(1, 3) = onpu(1, 3) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 3) = 2 Then onpu(2, 3) = onpu(2, 3) + 1 Else: onpu(3, 3) = onpu(3, 3) + 1 End If End If Next a For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈫ ").Cells(a, b) = onpu(b, a) Next a Next b End Sub Sub マルコフモデル被験者 4() Dim a, b, c As Integer Dim onpu(3, 3) As Integer For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 onpu(b, a) = 0 Next a
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x1-1.分析用マクロプログラム
Next b
094
第 2 部 資料編
For a = 2 To 21 If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 4) = 1 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 1 Then onpu(1, 1) = onpu(1, 1) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 2 Then onpu(2, 1) = onpu(2, 1) + 1 Else: onpu(3, 1) = onpu(3, 1) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 4) = 2 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 1 Then onpu(1, 2) = onpu(1, 2) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 2 Then onpu(2, 2) = onpu(2, 2) + 1 Else: onpu(3, 2) = onpu(3, 2) + 1 End If End If If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a, 4) = 3 Then If Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 1 Then onpu(1, 3) = onpu(1, 3) + 1 ElseIf Sheets(" 遷移のみ ").Cells(a - 1, 4) = 2 Then onpu(2, 3) = onpu(2, 3) + 1 Else: onpu(3, 3) = onpu(3, 3) + 1 End If End If Next a For b = 1 To 3 For a = 1 To 3 Sheets(" 被験者㈬ ").Cells(a, b) = onpu(b, a) Next a Next b End Sub
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めぐみ幼稚園における園庭調査被験者 6 人の1分毎の消費カロリーと歩数 を記す。 M幼稚園 Δt(分) 0:00 0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20 0:21 0:22 0:23 0:24 0:25 0:26 0:27 0:28 0:29 0:30 0:31 0:32 0:33 0:34 0:35 0:36 0:37 0:38 0:39 0:40 0:41 0:42 0:43 0:44 0:45 0:46 0:47 0:48 0:49 0:50
被験者1 歩数 0.56 73 1.38 90 1.2 78 0.9 70 0.64 58 0.98 74 1.04 75 0.2 23 0.3 40 1.42 88 1.42 95 1.48 94 0.88 58 0.56 49 1.2 80 1.2 79 0.82 76 0.62 45 1.5 110 1.5 106 1.4 102 0.42 39 1.14 88 0.24 28 0.98 62 0.92 72 0.58 45 0.14 24 0.66 54 1.66 104 2.04 107 1.8 119 1.62 112 2.22 139 1.78 112 1.64 104 1.3 96 1.42 97 1.2 84 0.54 52 1.42 110 0.86 68 2.06 125 1.14 97 1.14 91 1 82 0.62 68 1.38 108 1.04 87 0.8 67 0.96 77
消費カロリー
被験者2 歩数 1.104 108 0.656 52 1.056 89 1.2 97 0.272 22 0.496 47 0.704 76 0.048 6 0 4 0.352 30 0.448 46 0.944 88 0.624 71 0.144 19 0.128 23 0.864 73 0.944 91 0.512 44 0.4 50 0.336 46 0.752 69 1.408 121 0 0 0.512 62 0.592 67 0.368 48 0.352 49 0.896 91 1.168 103 0.672 74 0.272 42 0 1 0.384 38 0.912 91 0.256 39 0.08 11 0.096 18 0.112 22 0.064 15 0.144 25 0.032 11 0.08 19 0.048 10 0 1 0.496 51 0.32 35 1.2 116 0.112 16 0.16 22 0.176 24 0.416 56
消費カロリー
被験者3 歩数 0.731 95 1.241 99 1.666 119 1.02 86 1.207 103 0.255 38 0.068 18 0.578 63 0.034 7 0.289 35 0.017 4 0.051 11 0 0 0.017 7 1.241 105 0.238 36 0.323 32 0.527 52 0.323 47 0.663 71 0.51 35 0.017 4 0.765 66 0.238 23 0.918 78 0.102 11 0.476 50 0.102 11 0.102 13 0 0 0.204 15 0.187 20 0.051 11 0 3 0 2 0.034 6 0.017 6 0.017 5 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 3 0 5 0 0 0.017 9
消費カロリー
被験者4 歩数 1.071 106 1.632 145 1.377 124 0.884 87 0.527 72 0.68 71 0.663 82 0.714 78 0.238 31 0.391 51 0.51 58 0.017 9 0.017 3 0.476 59 0.646 72 0.918 110 0.221 26 0.102 14 0.697 67 0.714 79 0.289 41 0.442 55 0.051 6 0 2 0 0 0.51 44 1.207 111 1.53 122 0.85 71 0.918 86 0.969 79 1.054 93 0.663 56 1.037 90 0.357 39 0.017 7 0.051 14 0.561 55 0.017 3 0.136 22 0.289 47 0.272 35 0.238 35 0.493 56 0.136 25 0.119 18 0.102 19 0 2 0.068 7 0.068 11 0.051 12
消費カロリー
被験者5 歩数 0.782 86 0.374 46 0.527 50 0.187 23 0.136 18 0.867 78 0.663 70 1.071 85 0.391 43 0.595 55 0.85 75 0.102 19 0.017 10 2.006 149 0.374 51 0.068 17 0.391 40 2.431 186 1.496 126 0.102 18 2.312 180 0.629 67 1.003 88 0.068 18 1.258 105 0.102 13 1.632 126 1.122 93 0.561 57 1.326 117 0.663 75 0.102 14 0.136 24 1.207 107 0.085 19 1.377 124 0.935 79 0.833 74 1.139 96 0.017 4 0.765 65 0.136 27 0.187 33 0.051 16 0.646 63 1.037 94 0.221 24 0.153 32 0.221 32 0.068 13 0.17 22
消費カロリー
被験者6 歩数 0.405 66 0.135 23 0.06 7 0.54 52 0.615 67 0.735 94 0.12 21 0.735 82 0.93 109 0.975 101 0.555 59 0.51 68 0.45 50 0.09 17 0.495 53 0.285 40 0.195 29 0.345 52 0.315 50 0 0 0 0 0.03 5 0 0 0.495 54 0.165 32 0 8 0.03 7 0 2 0 3 0.075 17 0.33 41 0.27 41 0.495 67 0.39 47 0.42 59 0.12 19 0.6 70 0.105 20 0.39 47 0.33 48 0.48 59 0.99 98 0.195 24 0.24 35 0.015 2 0 4 0.45 56 0.33 34 0.72 89 0 1 0.39 58
消費カロリー
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x1-2.活動量データ
1-2.活動量データ
095
第 2 部 資料編
都市公園実験における遊び実験被 験者4人の位置、行動データを記す。 本研究では4秒毎の運動強度を1秒 毎に変換し、位置・行動データと示 し合わせた。
ビデオt2
Δt
5:05 5:06 5:07 5:08 5:09 5:10 5:11 5:12 5:13 5:14 5:15 5:16 5:17 5:18 5:19 5:20 5:21 5:22 5:23 5:24 5:25 5:26 5:27 5:28 5:29 5:30 5:31 5:32 5:33 5:34 5:35 5:36 5:37 5:38 5:39 5:40 5:41 5:42 5:43 5:44 5:45 5:46 5:47 5:48 5:49 5:50 5:51 5:52 5:53 5:54 5:55 5:56 5:57 5:58 5:59 6:00 6:01 6:02 6:03 6:04 6:05 6:06 6:07 6:08 6:09 6:10 6:11 6:12 6:13 6:14 6:15 6:16 6:17
0:01 0:02 0:03 0:04 0:05 0:06 0:07 0:08 0:09 0:10 0:11 0:12 0:13 0:14 0:15 0:16 0:17 0:18 0:19 0:20 0:21 0:22 0:23 0:24 0:25 0:26 0:27 0:28 0:29 0:30 0:31 0:32 0:33 0:34 0:35 0:36 0:37 0:38 0:39 0:40 0:41 0:42 0:43 0:44 0:45 0:46 0:47 0:48 0:49 0:50 0:51 0:52 0:53 0:54 0:55 0:56 0:57 0:58 0:59 1:00 1:01 1:02 1:03 1:04 1:05 1:06 1:07 1:08 1:09 1:10 1:11 1:12 1:13
被験者1 被験者2 被験者3 被験者4 位置 行動 強度 位置 行動 強度 位置 行動 強度 位置 行動 強度 2 8 10 2 8 10 2 9 10 2 7 10 10 2 8 10 2 9 10 2 7 10 2 8 10 2 8 10 2 9 10 2 7 10 2 8 7 2 8 8 2 9 10 2 8 10 2 3 7 2 8 8 2 9 10 2 8 10 2 3 7 2 8 8 2 9 7 2 8 7 2 3 21 11 8 21 11 9 7 10 8 8 10 3 21 11 5 21 11 0.5 7 10 2 8 10 9 21 11 5 21 11 0.5 7 0 2 8 0 9 21 11 5 21 11 0.5 7 0 2 8 0 9 21 11 5 21 11 0.5 7 2 2 8 2 9 21 11 2 21 11 2 11 2 0.5 11 2 5 21 11 2 21 11 2 11 2 0.5 11 2 5 21 11 2 21 11 2 15 2 0.5 11 2 5 21 11 2 21 11 2 22 11 0.5 15 2 5 21 11 7 21 11 2 22 11 0.5 15 2 2 21 11 7 21 11 2 22 11 0.5 15 2 2 2 21 11 7 21 11 2 22 11 0.5 22 11 21 11 7 21 11 2 22 11 0.5 22 11 2 21 11 6 21 11 1 22 11 0.5 22 11 5 21 11 6 21 11 1 22 11 0.5 22 11 5 21 11 6 21 11 1 22 11 0.5 22 11 5 21 11 6 21 11 1 22 11 0.5 22 11 5 21 11 0.5 21 11 2 22 11 1 22 11 8 21 11 0.5 21 11 2 22 11 1 22 11 8 21 11 0.5 21 11 2 22 11 1 22 11 8 21 11 0.5 21 11 2 22 11 1 22 11 8 21 11 2 21 11 9 22 11 1 11 2 8 2 8 21 11 2 21 11 9 15 2 1 11 21 11 2 21 11 9 15 2 1 11 2 8 21 11 2 21 11 9 15 2 1 11 2 8 21 11 4 21 11 8 22 11 4 11 2 2 21 11 4 21 11 8 22 11 4 15 2 2 21 11 4 21 11 8 22 11 4 22 11 2 21 11 4 21 11 8 22 11 4 22 11 2 21 11 3 21 11 8 22 11 2 22 11 1 7 2 3 21 11 8 22 11 2 22 11 1 7 2 3 21 11 8 22 11 2 22 11 1 7 2 3 8 2 8 22 11 2 22 11 1 10 2 0.5 7 2 8 22 11 2 22 11 8 8 10 2 0.5 10 2 8 22 11 2 22 11 15 2 0.5 10 2 8 22 11 2 22 11 8 15 2 0.5 15 2 8 22 11 2 22 11 8 22 11 2 15 10 2 22 11 2 15 2 8 22 11 2 22 11 2 22 11 2 11 2 8 22 11 2 22 11 2 22 11 2 11 2 8 7 2 8 22 11 2 22 11 2 22 11 2 22 11 1 22 11 2 22 11 0.5 7 2 1 22 11 1 22 11 2 22 11 0.5 3 2 1 22 11 1 22 11 2 22 11 0.5 3 2 1 22 11 1 22 11 2 22 11 0.5 21 11 1 15 2 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 2 15 2 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 2 15 2 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 2 16 2 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 2 22 11 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 3 22 11 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 3 22 11 3 22 11 0.5 22 11 0.5 21 11 3 22 11 3 22 11 0.5 11 10 0.5 21 11 3 22 11 2 22 11 0.5 12 1 2 21 11 0.5 22 11 2 22 11 0.5 12 1 2 21 11 0.5 22 11 2 22 11 0.5 12 1 2 21 11 0.5 22 11 2 22 11 0.5 12 1 2 21 11 0.5 22 11 2 22 11 0.5 12 1 1 21 11 9 22 11 2 15 2 0.5 12 1 1 21 11 9 22 11 2 16 2 0.5 16 10 1 21 11 9 9 16 1 2 16 2 0.5 16 10 1 21 11 16 1 2 16 2 1 16 10 2 7 1 9 16 10 2 12 2 1 16 10 2 7 1 9 16 10 2 12 2 1 22 11 2 7 2 9 16 2 2 12 1 1 22 11 2 7 2 9 11 2 0.5 11 1 1 22 11 1 11 2 2 11 2 0.5 11 2 1 22 11 1 11 2 2
早稲田大学 渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文
x1-3.行動データ
1-3.行動データ
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第 2 部 資料編