夜道における不安を誘発する要因と恐怖感に関する時系列的解析

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夜道における不安を誘発する要因と恐怖感に関する時系列的解析 a Time-series Analysis on the Relation between Fear and Anxiety Factors at the night street

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


はじめに

はじめに 小さいころから暗いところが苦手だった。 大人になったけど、どうしても暗いところが苦手なのは 治らなかった。 お化け屋敷も、肝試しも、人一倍怖がる。

でも、真っ暗で何にも見えないときは 怖くない。 夜道の何が怖いんだろう? 夜一人で歩けないなんて、不便だな。 夜道がもっと怖くなければいいのに。 そんな思いから、この研究をはじめた。

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目次 Index

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第一部:本編 第 1 章  序論

007

1-1.研究目的

008

1-2.語句の定義

009

1-3.研究概要

011

1-4.研究フロー

012

第 2 章  研究背景

013

2-1.期待学  2-1-1.期待学とは

014

2-1-2.期待と不安

015

2-2.建築における期待学  2-2-1.ディズニーランド

016

2-2-2.お化け屋敷

018

2-3.既往研究

019

2-4.恐怖と予期不安  2-4-1.恐怖の重要性

021

2-4-2.恐怖のメカニズム

022

2-4-3.恐怖を煽るとは

023

2-4-4.精神性発汗

024

第 3 章  お化け屋敷で科学する実験 3-1.実験目的

029 030

3-2.実験方法  3-2-1.実験概要

031

3-2-2.実験器具

033

3-2-3.実験方法

034

3-3.実験結果

035

3-4.分析・考察  3-4-1.全体の波形の分析

036

3-4-2.各しかけごとの分析

038

3-4-3.予期不安の反応

046

3-5.お化け屋敷における恐怖計測実験    のまとめ

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051


第 4 章  夜道の予期不安誘発要素抽出実験 4-1.実験目的

052 053

4-2.実験方法  4-2-1.実験概要

054

4-2-2.実験器具

056

4-2-3.実験方法

058

4-3.実験結果・考察  4-3-1.発話要素の分類

061

4-3-2.不安と恐怖の時系列的メカニズム

080

の解析 4-4.夜道の予期不安誘発要素抽出実験のまとめ

第 5 章  まとめ 5-1.まとめ

109

110 111

おわりに

112

参考文献

114

第二部:資料編

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007

第1章

序論

Chapter 1

Introduction 1-1.研究目的 1-2.語句の定義 1-3.研究概要 1-4.研究フロー

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008

第1章 序論

1-1.研究目的

1-1.研究目的  夜道における時系列的な不安と恐怖のメカニズムを明らかにする ことで、夜道の安心感を考える上での知見とする。

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009

第1章 序論

1-2.用語の定義

1-2.用語の定義 新生理心理学―生理心理学の

認知 (cognition):心理学・言語学・脳科学・認知科学・情報科学な

基礎―( 北大路書房 ,1998)

どにおける認知とは、人間などが外界にある対象を知覚した上で、

監 修 : 宮 田 洋、 編 集 : 藤 澤 清 ,

それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいう。

柿木昇治 , 山崎勝男

意識と同義に用いられることもある。

RIKEN BSI  神 経 回 路 メ カ ニ

情動 (emotion):恐れや怒りなどの激しい心の働きを表現する 感

ズム研究グループ 情動機構

情には主観的な側面と、外部から観察可能な側面があり、客観的に

研究チーム 二木宏明

この心理変化とその身体的影響をとらえるために、情動という言葉

http://www.brain.riken.jp/bsi-

を用いる。本研究では恐れ、不安、恐怖のみを指す。

news/bsinews3/no3/special.

生理反応 (physiological response):行動、認知、情動に伴って起こ

html

る生体反応。中枢神経系 (central nervous system) の活動と抹消神 生理反応による感性科学研究

経系 (peripheral nervous system) の活動に分けられる。脳波や呼吸

Physiological Approach

数、脈拍数、唾液など。本研究では恐怖や警戒の生理反応である発

on Human Sensibility and

汗を皮膚電位計で計測する。

Emotion 感性情報応用創造教育研究部 門 , 九州大学大学院 芸術工学 研究院 , 人間生活システム部門 綿貫研究室 , 綿貫茂喜

Freeze-Framer

感 情 の 驚

く べ き メ カ ニ ズ ム http://

認知(大脳皮質)

www.mental-technology.jp/

自意識・認識・判断・選択・決断

relations2.htm

外的刺激を認識・判別している

情動(大脳辺縁系)

大脳皮質 大脳辺縁系 視覚

恐れ・怒り・嫉妬など

生存脳

感情の大部分を占める

生理(脳幹・間脳)

聴覚

ホルモン・体温・飢え・呼吸・心拍

触覚

生理反応として計測しているものは ここの働きによるもの

図 1-2-1.環境刺激に対する、認知・情動・生理反応の関係

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010

第1章 序論

1-2.用語の定義

新生理心理学―生理心理学の

予期不安 (Anticipatory Anxiety):予期不安とは、精神医学の分野で

基礎―( 北大路書房 ,1998)

は、パニック障害の人がパニック発作を一度経験して、また発作が

監 修 : 宮 田 洋、 編 集 : 藤 澤 清 ,

起きるのではないかという不安感が生じるという症状であるが、本

柿木昇治 , 山崎勝男

研究においては、恐怖刺激を受け、恐怖を感じるより前に、恐怖を 予期して不安を感じるその心理状態を指す。

RIKEN BSI  神 経 回 路 メ カ ニ ズム研究グループ 情動機構

予期不安誘発要素 (Anxiety Factors):恐怖刺激の前にある要素で、

研究チーム 二木宏明

恐怖刺激を受けた時の恐怖感を煽るものである ( 図 1-2-1)。

http://www.brain.riken.jp/bsinews/bsinews3/no3/special. html

刺激

怖くない

少し怖い

生理反応による感性科学研究 Physiological Approach on Human Sensibility and

要素

怖くない

Emotion

感性情報応用創造教育研究部 門 , 九州大学大学院 芸術工学 研究院 , 人間生活システム部門 綿貫研究室 , 綿貫茂喜

予期不安誘発要素 図 1-2-2.予期不安誘発要素と恐怖感の関係

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刺激

とても怖い


011

第1章 序論

1-3.用語の定義

1-3.研究概要  お化け屋敷では脅かす仕掛けの前に、恐怖を煽るための雰囲気づ くり、演出がある。夜道では、お化け屋敷の仕掛けのような、本当 に怖い、脅かす要素ではないのに、恐怖を感じることがある。本研 究では、夜道においての恐怖を煽っている要素『予期不安誘発要素』 について研究する。

ただの猫だということが 分かっていれば怖いものではないが…

なんだ 猫か。

ゴミがある。

何か出てき そうだな∼

わ!猫だ! びっくりした∼

予期不安誘発要素 不安を感じさせる要素を得た後だと 恐怖が煽られて、ただの猫でも恐怖を感じる。 図 1-3-1.予期不安誘発要素と恐怖刺激の関係を表す事例

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012

第1章 序論

1-4.研究フロー

1-4.研究フロー

基礎研究 期待学について

恐怖のメカニズム

期待と不安

生理的な反応

おばけ屋敷における恐怖感計測実験 お化け屋敷を体験する中での 生理的な恐怖反応の計測をする。

分析1 恐怖を煽る要素と恐怖を与える要素の関係性 と恐怖反応の関係を調べる

夜道の『予期不安誘発要素』抽出実験 夜道を歩行する中で恐怖を感じる『要素』を時系列的に 抽出する

分析2 恐怖を感じる要素を分析することで 『予期不安誘発要素』となる要素を抽出する。

結果 予期不安と恐怖の関係性を モデル化しメカニズムを解明する。

1-4-1. 研究フロー

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013

第2章

研究背景

Chapter 2

Research background 2-1.期待学  2-1-1.期待学とは  2-1-2.期待と不安 2-2.建築における期待学  2-2-1.ディズニーランド  2-2-2.お化け屋敷 2-3.既往研究 2-4.恐怖と予期不安  2-4-1.恐怖の重要性  2-4-2.恐怖のメカニズム  2-4-3.恐怖を煽るとは  2-4-4.精神性発汗

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2-1-1.期待学とは エクスペクトロジー(期待学)

近年、デザインや発想を巡る新しい考え方の概念としてエクスペ

が生む上質なモノづくり (2010

クトロジー ( 期待学 ) が提唱されている。エクスペクトロジーは 「期

年 )http://business.nikkeibp.

待する」という意味の Expect と「思想」という意味の Logos

co.jp/article/ 中川聡

という 2 つの語意を合成した言葉である。 「期待感」や「不安感」 というような、使い手が物を選ぶにあたってとらわれる感性価値 を、新たな価値観として見いだし、製品や環境、サービスに至るま で、さまざまな場面で使い手が抱く心理的なメカニズムに焦点を当 てて、ものづくりを考えるものである。

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2-1-1.期待学

2-1.期待学

014

第2章 研究背景


015

第2章 研究背景

2-1-2.期待と不安

2-1-2.期待と不安 「不安」は、先に起こるかもしれない事態を予測し、 「恐怖」を感 じとるその直前の心理であり、確実に先に起こることがわからずに なんとなく「恐れ」や「まずさ」を感じている曖昧な心理状態である。  本研究で取り扱う「不安」は、先の空間から受ける印象から増減 する「不安感」である。不安と期待はどちらも、先を予測して起き るものという意味で共通である。 「いかに人を楽しませるか」と「い かに人を不安にさせるか」はどちらも期待学に基づく考えであり、 表裏一体でどちらも重要な感性価値だと言える。

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2-2-1.ディズニーランド なぜ東京ディズニーランドは

近年多くの遊園地やテーマ・パークが毎年入場者数が減少し、地

人 気 が あ る の か。 サ ー ビ ス・

方の中小遊園地を中心に閉園が相次いでいる。大型テーマ・パーク

マーケティングからの分析

も2003年2月に長崎のハウステンボスが会社更生法を申請する

(2006 年 ) 岩田 隆一筑波大学

など、苦戦を強いられている。そんな中でも、ウォルトディズニー カンパニー系列、東京ディズニーリゾートの販売高と集客数は順調

ディズニーランドの空間科学

に推移している。( 図 2-2-1-1) リピーターが 98 パーセントに達す

―夢と魔法の王国のつくり方

るほどに東京ディズニーランドの人気は高い。

(2009 年 ) 著者:山口有次

ディズニーランドの 経済学 . 跡見学園女子大学.山澤成康

図 2-2-1-1. ディズニーランドの入場者数の変遷グラフ

東京ディズニーランドが圧倒的な人気を誇っている理由の一つと して遊園地としての完成度の高さである。 「夢と魔法の王国」とい うテーマパーク・コンセプトで入園者に非日常的な世界を楽しませ、 「楽しめそう」「また来たい」という期待感を与える工夫が数多く存 在する。

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2-2-1.ディズニーランド

2-2.建築における期待学

016

第2章 研究背景


017

第2章 研究背景

2-2-1.ディズニーランド

<期待感を与える建築> なぜ東京ディズニーランドは

ディズニーランドの完成度の高い演出には、建築物も大きく関

人 気 が あ る の か。 サ ー ビ ス・

わっている。

マーケティングからの分析

・入口のゲートを通るまで園内を見せない ( 図 2-2-1-2)

(2006 年 ) 岩田 隆一筑波大学

・一度園内に入ると外界の景色は一切見せない ・ひとつ景色にひとつのテーマ、ほかのテーマの景色は見せない

ディズニーランドの空間科学

・夢の国を忠実に再現するための、縮尺の操作 ( 図 2-2-1-3)、エイ

―夢と魔法の王国のつくり方

ジング ( 図 2-2-1-4)

(2009 年 ) 著者:山口有次

空間的に期待感を演出していると言える。

ディズニーランドの 経済学 . 跡見学園女子大学.山澤成康

図 2-2-1-2. 入口

図 2-2-1-3. 縮尺の操作

図 2-2-1-4. エイジング

感性価値として人が物に対して抱く期待感を演出し、新たな物の 価値とする。これを建築で行うことにより、 「人を楽しませる空間」 を作り上げる、建築期待学的視点からの工夫が東京ディズニーラン ドでは行われている。

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018

第2章 研究背景

2-2-2.お化け屋敷

2-2-2.お化け屋敷 wikipedia ーお化け屋敷ー

お化け屋敷とは、映像・音響・からくり・役者などで空間を演出し、

http://ja.wikipedia.org/wiki/ お

幽霊や怪物に対する恐怖を疑似体験させる娯楽施設である。遊園地

化け屋敷

やイベント、学園祭の催しなどで設けられる。お化け屋敷は 1980 年代、 「死者 (DEAD)」 「暗闇 (DARK)」 「装置 (DEVICE)」の要素をディ

人間行動科学 : お化け屋敷 ( 第

スプレーするだけのところから始まった。( 図 2-2-2-1, 図 2-2-2-2)

2 章 人間行動科学回転寿司と

1990 年代には、3D 音響や3D 映像による小スペース・ローコス

お化け屋敷 ,< 特集 > もうひと

トのお化け屋敷が流行した。近年ではお化け役の役者による驚かし

つの建築設計資料集成 )

や、全体のストーリーを作り、入場者に参加させる形をとるような タイプが増加した。

「 お 化 け 屋 敷 で 科 学 す る!

お化け屋敷を人間行動から科学的に分析して、入場者の動きや感

― 恐 怖 の 研 究 」http://www.

情の変化に合わせて緩急をつけて演出をするなど、人の行動特性や

miraikan.jst.go.jp/spevent/

心理変化とお化け屋敷の驚かしのギミックとの関係が研究されてい

hauntedhouse/index_2.html

る。( 図 2-2-2-3, 図 2-2-2-4)

図 2-2-2-1. 台場怪奇学校

図 2-2-2-3. 未来館イベント お化け屋敷で科学する

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図 2-2-2-2. 琵琶湖タワー


<建築における期待学と期待感> 期待感を与える空間構成とそ

小柳らは、街路において、その空間形状の要素によって「先の空

の要因ー街路の期待感に関す

間に行ってみたい」という期待感が異なることを明らかにしている。

る研究ー (1996 年 ) 小柳英治 ,

空間の形状や、構成要素によって期待感が変化することが、わかっ

松本直司

ているが、静止画上での道の先の景色に対する印象評価であり、移 動する中での期待感の変化について扱ったものではない。

シークエンス空間における期 待感に影響を及ぼす物理的要

熊沢は、移動空間の連続性による期待感は前方空間と後方空間の

因 (2007 年 ) 熊沢貴之

明るさの差、視界に入る前方空間の広がり方によって大きく異なる ことを明らかにしている。

ゲートにより分節分節された 街路空間における期待感最大

栢木らは、模型を用いて仮想ゲート空間を作り、VTR 映像を被

位置とその強さ (2008 年 ) 栢木

験者に評価してもらうことにより、ゲートを通過するまでのシーク

亜衣 , 松本直司

エンスの中で期待感が最大になる位置が存在することを明らかにし た。また、ゲートの開口高さと街頭設置位置の変化によって、歩行

ゲートにより分節された街路

する中で先の道に対する期待感が最大になる位置が異なることを明

空間における期待感最大位置

らかにしている。

とその強さその2(2008 年 ) 小 島恵子 , 松本直司 , 栢木亜衣

森らは、期待感を持たせる三叉路空間に着目し、CG アニメーショ ンを用いて三叉路を再現し、三叉路の交差角度や道幅ごとに歩行す

三叉路空間における期待感最

る中で期待感が最大に強まる位置を明らかにしている。

大 位 置 及 び そ の 強 さ ー CG ア ニメーションを用いた評価分

これらの研究は歩行する中で時系列的に増減する期待感について

析ー (2008 年 ) 森一晃 , 松本直

の研究である。

街路空間、移動空間における期待感に関して扱った研究は多く存 在し、空間の構成要素による期待感の変化、空間を移動する中での 期待感の時系列的変化については研究されてきてい。しかしながら、 期待感と表裏一体で対をなす、不安感を扱った研究はなされていな い。

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2-3.既往研究

2-3.既往研究

019

第2章 研究背景


020

第2章 研究背景

2-3.既往研究

<夜道に関する研究> 住居地域における街路灯照度

内山らは、夜道の歩行心理を考慮した照明計画であり、明るさ感

とその夜間歩行心理に及ぼす

と実際の照度との関連性、明るさ感と不安感に相関があることを明

影響に関する調査 (2005 年 ) 内

らかにしている。

山健太郎 , 近藤哲郎 , 村上公哉

高橋らは、防犯照明として「青色が犯罪者の精神を落ち着かせる」 青色照明および白色照明下の

といい、青色照明が導入されているが、本来の防犯照明の役割とし

街路の評価 (2008 年 ) 高橋さえ

ての効果を検証し、実際には住民に好まれにくく照明としての見え

り , 明石行生

やすさをも青色照明の方が良いとは言えない結果となった。

夜間街路の歩行環境における

高久らは、夜間街路の歩行環境において、街路灯の配置と色温度

街路灯の色温度と配置に関す

を変化させ印象評価を行い、安心感と安全性、色の暖かさとの相関

る実験的研究 (2009 年 ) 高久洋

を明らかにしている。これにより、配置よりも色温度の方が歩行者

介 , 柳瀬良太

に与える印象は異なり、色温度の低い街路灯で照らされた空間は街 路全体の安心感、安全性をもたらすとされた。

夜間街路照明の配置及び空間 要素が歩行者の不安感に及ぼ

飯塚らは、これまでの既往で行われてきた安全対策のための夜

す影響の研究 (2010 年 )

間街路計画を、心理的な部分を考慮して見直し、道幅・建物の高さ・

飯塚貴史 , 田村竜也 , 後藤剛史

解放感・死角・見通しなど、建築的要素や照明配置と照度が歩行者 に与える不安感について明らかにしている。  これらのように夜間の街路計画として、まず照明計画の研究が数 多く行われている。しかしその多くは犯罪心理からの、防犯のため の照明計画についての研究である。夜道の印象評価を行った研究も いくつかあるが、ほとんどが静止画を見せて評価したり3DCGや 実空間のウォークスルームービーを見せて評価するものである。実 空間で行う実験でも、照明や建築など街路環境についての固定的な 要素の研究であり、刻一刻と変化する要素の時系列を追った期待感 や不安感を扱ったものではない。

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2-4-1.恐怖の重要性 「 お 化 け 屋 敷 で 科 学 す る!

恐怖は、動物が生存するために必要な感情である。危険を危険だ

― 恐 怖 の 研 究 」http://www.

と感じとり回避することや、生命の危機を学習することも、恐怖と

miraikan.jst.go.jp/spevent/

いう感情が正常に働かなくてはできない。

hauntedhouse/index_2.html

人は恐怖への耐性があり、長時間恐怖にさらされることで慣れ、 緩和することが可能である。しかし、人は極度の恐怖を受け、身体 の機能を壊し、死に至る場合もある。夜道で感じる不安のように、 実際に生命に危険がある状態ではなくても、意味もなく、必要以上 の恐怖を感じてしまうことがある。生命に直接関係する感情である ため、正常な反応を示すことが重要とされる。

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2-4-1.恐怖の重要性

2-4.恐怖と予期不安

021

第2章 研究背景


「 お 化 け 屋 敷 で 科 学 す る!

恐怖という感情を生み出すのは脳の「扁桃体」で、 「扁桃体」か

― 恐 怖 の 研 究 」http://www.

ら情報が大脳皮質に送られ、 「怖い」と感じる。動物は「怖い」と

miraikan.jst.go.jp/spevent/

感じる前に「扁桃体」が活動すると避けるしくみとなっている。ま

hauntedhouse/index_2.html

た、「扁桃体」を失うと、 「恐怖」の感情を失い、動物の欲望がむき 出しになり、生命に危機を感じても避けることはない。

ナオルコム  ドクトルアウ

人間は恐怖にある程度耐性があるため、長時間恐怖にさらされて

ンの気になる健康情報

いると慣れることができる。しかし、度を越えた恐怖を受け、死に

http://www.naoru.com/

至ることもある。  「恐怖」を表す英語は fear で「思いがけない危険」を意味する古 い英語の faer に由来し、 「驚き(fright)」を含んでいる。恐怖の対 象となる危険は、具体的・現実的で、はっきり認識できるものであ るため、「恐怖」には「驚き」の要素が含まれているといえる。  不安 (anxiety) とは直接的脅威がないにもかかわらず持続する慢 性的恐怖であるが、大体はストレスと心理的なつながりがある。不 安反応は、自律神経発作を起こす中枢である『青斑核』という神経 核の神経細胞からノルアドレナリン(興奮性の神経伝達物質)で作 動する神経線維が出て視床下部∼大脳辺縁系、大脳皮質の隅々まで 達することで、呼吸困難・心臓がドキドキする・冷や汗が出る・め まいなどの自律神経発作が起きるしくみである。この神経経路でさ まざまな感覚情報を脳内で統合処理し、生存に必要なものを取捨選 択し、生存に有害だと判断されたとき不安反応を示すようになって いる。

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2-4-2.恐怖のメカニズム

2-4-2.恐怖のメカニズム

022

第2章 研究背景


2-4-3.恐怖を煽るとは

2-4-3.恐怖を煽るとは 不安反応の時系列的変化に関

人は恐怖を感じるより前に恐怖を予期し、不安を感じる。この不

する研究ー生理指標と主観指

安感があることにより、不安なく突然訪れたときの刺激に対する恐

標の比較検討ー (1986) 岩永誠 ,

怖感よりも、同じ刺激でも恐怖度が増したり、本来恐怖を感じるほ

生和秀敏

どの刺激ではないのに、 恐怖を感じてしまうことがある。これが、 「恐

広島大学総合科学部情報行動

怖を煽る」ということである。

科学教室

予期不安を感じるメカニズムには次の3つのパターンがある。 ①外的要素を認知し、経験や先入観などと結び付けて先の出来事を 予測して不安 ( 生理反応、情動として ) となる場合 ②外的要素に対し自分の体の生理反応を感じて、無意識に不安 ( 情 動 ) を感じる場合 ③外的要素に関係なく、すでに気分が陰鬱な状態にあり、不安を感 じている ( 情動 ) 場合  本研究では環境要因などの外的要因に対する主観的な恐怖感や不 安感を取り扱うため、①についての研究を行う。この恐怖を予期し て不安を感じさせるような外的要因を「予期不安誘発要素」とする。

情動

情動

emotion

生理

physiological response

外的要因

生理

t1

t2

t1

t2

t3

t4

t3

t4

t5

t6

t6

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t6

t4

t6

t6

t6

t5

t5

t3

t5

t6

t 図 2-4-3-1. ①外的要因が認知に作用

t1

t5

t5

t2

t2

t4

t4

cognition

t1

t3

t2

t3

t6

t5

t1

t5

t4

t2

t2

t4

t1

physiological response

認知

cognition

t1

t3

t2

t6

生理

認知

cognition

t3

emotion

t1

physiological response

認知 t1

情動

emotion

外的要因

図 2-4-3-1. ②外的要因が生理に作用

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023

第2章 研究背景

t 図 2-4-3-1. ③内的要因


024

第2章 研究背景

2-4-4.精神性発汗

2-4-4.精神性発汗 宮田洋:新生理学 1 生理心理

精神的に興奮すると掌や足底に汗がにじみ出る。試験答案を書い

学の基礎

ているさなかに、手指の汗でペンが滑り非常に焦ったという報告も

北大路書房、1998.5

聞く。他方、夏場に止めどなく出る不快な発汗もある。このよう に発汗には精神性発汗と温熱性発汗の2種類が知られている。精 神性の発汗部位は掌と足底であり、温熱性の発汗部位は掌・足底の 部位を除いた全身の皮膚がそれに相当する。精神性発汗は生体が緊 急時に際して対処する行動ー戦うか、逃げるかーと密接に関連した 発汗といわれている。闘争時の掌発汗は、武具を手から離れないよ うにしっかり握るという目的にかなうものであり、闘争時の足底発 汗には地面を蹴る際の摩擦を大きくするという目的にかなうもので ある。また掌が適度の汗で湿れば、手先の操作は容易になり、触覚 の弁別力も優れたものになる。これら精神性発汗はいずれも太鼓の 祖先の名残りー環境に対する進化の行動的適応ーだとされている (Edelberg、1972)。一方、全身の温熱性発汗は体温の過上昇を防ぎ、 体温の恒常性を維持する生理的な反応であり、この温熱性の発汗無 しに、生命活動を維持することは不可能である。

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025

第2章 研究背景

2-4-4.精神性発汗

1.EDA とはなにか 宮田洋:新生理学 1 生理心理

精神性の発汗を電気的に捉えたものが皮膚電気活動

学の基礎

(Electrodermal activity:EDA) である。皮膚電気活動の測定法には、

北大路書房、1998.5

掌や手指に装着した一対の電極間に微弱な電流を流し、皮膚の見か け上の抵抗変化を調べる通電法 (Exosomatic method) と、微弱な電 流を流すことなく、一対の電極間の電位差を直接測定する電位法 (Endosomatic method) とがある。いずれも交感神経支配下の汗腺 活動を電気的に測定して、被験者の情動状態、認知活動、情報処理 過程を評価する方法である。 < 名称 >  通電法及び電位法のいずれを使用しても、記録上は一過性の反応 (Response) と緩徐な変動 (Level) が観察される。通電法で測定され る一過性の反応には、皮膚抵抗反応 (Skin resistance response:SRR) と皮膚コンダクタンス反応 (Skin conductance response:SCR) があ る。また通電法で測定される緩徐な変動には、皮膚抵抗水準 (Skin resistance level:SRL) と皮膚コンダクタンス水準 (Skin conductance level:SCR) が あ る。 抵 抗 反 応 ( 水 準 ) と コ ン ダ ク タ ン ス 反 応 ( 水 準 ) の相違点は測定単位系のみにあり、いずれも通電法であるとい う点では同じである。通電法で測定される SRR、SRL を合わせて 皮 膚 抵 抗 変 化 (Skin resistance change:SRC) と よ び、SCR、SCL を 合わせて皮膚コンダクタンス変化 (Skin conductance change:SCC) とよぶ。電位法で測定される一過性の反応には、皮膚電位反応 (Skin potential response:SPR) で あ り、 同 じ く 電 位 法 で 測 定 さ れ る緩徐な変動は、皮膚電位水準 (Skin potential level:SPL) である。 SPR と SPL を 合 わ せ て 皮 膚 電 位 活 動 (Skin potential activity:SPA) と よ ぶ。 さ ら に SRC、SCC と SPA を 合 わ せ て 皮 膚 電 気 活 動 (Elctrodermalactivity:EDA) と呼ぶ。

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026

第2章 研究背景

2-4-4.精神性発汗

2.EDA の測定法 宮田洋:新生理学 1 生理心理

①準備

学の基礎

EDA を測定するには電極、電極糊、増幅装置、記録器が最低限

北大路書房、1998.5

必要である。加えて、音・光の刺激提示装置や磁気記録装置などあ れば申し分のない測定が出来る。被験者は外部の物音、実験者や検 査者動きに敏感であり、その影響は EDA に直接反映する。したがっ て測定時には被験者を防音室に隔離すると良い。脳波の測定室を利 用するのも一つの方法である。被験者を隔離する防音シールド室内 の温度は、気温による温熱性発汗を抑制するために、22±1℃の範 囲内に保つことが望ましい。上記のような測定室条件を確保できな い場合には、出来るだけ静かな部屋を利用すれば良い。 < 電極の装着 >  EDR は精神性発汗部位である掌、手指、足指から測定できる。 SPA の測定では、一側掌の小指球部または第2指か第3指の腹側部 ( 中節掌面 ) に探査電極を配し、同側の前腕屈側部に基準電極を配 して、それぞれテープで固定する。電極の装着部位は前もって酒精 綿で清拭し乾燥させておく。乾燥が不十分なことは、表皮が湿潤し ていることを意味する。表皮の湿潤は汗孔閉鎖を引き起こし、汗腺 機能を妨害するので,EDA 測定には具合が悪い。

小指球

単極配置

前 前 腕 部

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基準電極


027

第2章 研究背景

2-4-4.精神性発汗

宮田洋:新生理学 1 生理心理

②分析法

学の基礎

一般に EDR の測度には反応振幅、反応の時間変数、出現頻度がある。

北大路書房、1998.5

測度は研究目的によって選択する。 (1)SPR の振幅  SPR には極性を異にする単相性の反応や多相性の反応が出現する ので、反応の計測は若干煩わしい。一般的に刺激に対して出現した 陰性波と陽性波の振幅は、反応の立ち上がり、立ち下がり時点を基 線として、各反応の頂点時までを、また陰陽二相性波は刺激時点を 基線として、陰性波の頂点時までと陽性波の頂点時までをそれぞれ 求める。単位はミリボルト (millivolt:mV) である。反応の極性を無 視した変化幅を反応量として (magnitude) として計測する方法もあ る.この場合は陰性波成分と陽性波成分の振幅の絶対和が反応量と なる。EDR は刺激呈示後 3 秒以内に出現した反応を計測の対象と する。 (2)SPR の時間変数  陰性単相波と陽性単相波の場合には、刺激呈示から SPR が出現 するまでの時間を反応潜時 (latent time)、反応出現時点から反応の 頂点時までの時間を頂点時間 (peak time) という。陰陽二相性波の 場合は、反応出現時点から陰性波成分の頂点時までの時間を、また 反応出現時点から陽性波成分の頂点時までの時間を頂点時間 (peak time) という。 ③標準値  生化学的な測定や検査による正常値や異常値という概念は、情動 指標としての EDR に少なくとも現時点では適用できない。ただし、 被験者の状態像を把握する観点からいえば、無刺激時に EDR が散 発的に出現しているかぎりでは取り立てて問題視する必要はない。 これに対してなんら外的刺激が存在しないにもかかわらず、EDR が持続的に多発している場合には、その背景に不安などの情動因子 の存在を十分推測できる。刺激に対する反応に慣れが生じにくい場 合も事態は同様である。

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028

第2章 研究背景

2-4-4.精神性発汗

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029

第3章

お化け屋敷における恐怖計測実験

Chapter 3

Fear Research: in "Haunted House"

3-1.実験目的 3-2.実験方法  3-2-1.実験概要  3-2-2.実験器具  3-2-3.実験手順 3-3.実験結果 3-4.分析・考察  3-4-1.全体の波形の分析  3-4-2.各しかけごとの分析  3-4-3.予期不安の反応 3-5.お化け屋敷における恐怖計測実験    のまとめ

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3-1. 実験目的 □実験目的 お化け屋敷の驚かす仕掛けでの生理的な恐怖反応と、恐怖を煽る空 間演出での生理的な不安反応の影響があるかを明らかにする。

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3-1.実験目的

お化け屋敷における恐怖計測実験

030

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


031

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-2-1.実験概要

3-2. 実験方法 3-2-1. 実験概要 「お化け屋敷で科学する2」科学未来館でのイベントのお化け屋敷 を皮膚電位計をつけて体験し、生理的な恐怖反応を明らかにする。 皮膚電位計に歩行の振動を軽減するため、2人の被験者には車いす に乗ってお化け屋敷を体験してもらった。

日本科学未来館 _「恐怖の研究室」チラシ表面(297x210mm)

2009.3.18

企画展 Special Exhibition

恐怖の研究 Fear Research : Science in "Haunted House"

Term: April 22(Wednesday) -June 22(Monday), 2009 Venue: National Museum of Emerging Science and Innovation(Miraikan) 1F Exhibition Space a Hours: 10:00-17:00 *10:00-18:00 during May 2 and 6 (Entry allowed until 30 minites before closing time) Closed: Every Tuesday *Open on May 5 Admission Fee: Adults 1200 yen, 18 years old and under 500 yen (Can also view the permanent exhibits) / Group discount available Language: bilingual Organizers: National Museum of Emerging Science and Innovation(Miraikan), Fuji Television Network, Inc.

2009

4.22水 6.22月

日本科学未来館 [東京・お台場]  1階 企画展示ゾーン a 開催時間  10:00-17:00 (入館は閉館30分前まで) ※5月2日- 6日は18:00まで開催 休館日   火曜日 ※5月5日は開館 展示表記  日英バイリンガル 料金

一般 大人

1200円

18歳以下

500円

団体 8名以上

大人1000円 18歳以下 400円

*常設展示見学可  *障害者手帳所持者は当人および付き添い者1名まで無料

主催 日本科学未来館、 フジテレビジョン

3-2-1-1.未来館イベント 「お化け屋敷で科学する」

3-2-1-2.お化け屋敷内の実験の様子

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032

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-2-1.実験概要

□実験日時 4月 19 日 ( 月 )15:00 ∼ 17:00 □被験者 20 代学生3名 □実験場所 日本科学未来館 1 階 企画展示ゾーン b

お化け屋敷ゾーン

リタイア

仕掛け見学ゾーン 入口

3-2-1-3.お化け屋敷平面図

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出口


033

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-2-2.実験器具

3-2-2.実験器具 ・皮膚電位計 スキノス社の SK-SPA を使用した。

・ディスポーザル電極 西澤電機計器製作所製レクトロード NP を使用した。

・AD コンバーター タートル社の TUSB-1612ADSM-S を使用した。

・計測解析ソフト 松山アドバンス社製の LabDAQ-PRO TL を使用した。

・パソコン SONY 製 VAIO P を使用した。

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034

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-2-3.実験手順

3-2-3.実験手順 *1) インタビュー

1. 被験者を車いすに乗せる。

ー実験に関して、不具合

2. 皮膚電位計の装着をする。

などはなかったか。

5. 実験の様子をビデオカメラで撮影する。

ー車いすと歩行との感じ

8. ビデオカメラで皮膚電位計を同期する。

方の違いについて。

9. 被験者スタート。実験者①が車いすを押す。 10. 実験者②はビデオカメラを持って追跡する。 11. お化け屋敷を一周体験する。 12. お化け屋敷から出る。 14. 皮膚電位計を止める。 18. 皮膚電位計を外す。 19. ビデオカメラを止める。     20. インタビュー *1) を行う。

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035

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-3.実験結果

鏡 雷

被験者3名のお化け屋敷(図3-3-1)を一周して、皮膚電位計より得られた結果を各被験者ごとに並べて掲載する(図3-3-2)。被験者Aは歩 行にて、被験者B,Cは車いすで、 お化け屋敷内を回った。 そのため、被験者Aは一周するのに所要した時間が他の二名よりも短くなっている。 縦軸が電位(mV)、横軸が時間(s)であり、赤線はギミックの作動した時間を示している。外部刺激を受けてから1∼3秒後に反応が見られ るのが理想の波形である。波の振幅が大きい程、大きな恐怖や不安を感じていると言える。 また、刺激が無いときに、波形の反応が見られた 場合、不安を感じていると言える。

ラジオ

TV

電話 竜巻

リタイア

差し替え

土肥おばけ

悲鳴 エアー

3-3.実験結果

3-3. 実験結果

二段ベッド やかん

便所

洗濯機

人形

カーテン

箒のおばあさん

図3-3-1. 『お化け屋敷で科学する2』お化け屋敷内配置図

被験者A スタート! 入口を入って

出口 雷の音

雷の音②

ラジオ

TV

エアー

おばけ映像

やかん 洗濯機

電話 +$' +$( +$) +$* +$" +$# +$+ + ,$% ,$& ,$' ,$( ,$) ,$* ,$" ,$# ,$+ , !,$+ !,$# !,$" !,$* !,$) !,$( !,$' !,$& !,$% !+ !+$+ !+$# !+$" !+$* !+$) !+$( !+$'

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被験者B

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エアー悲鳴

箒の人

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出口

スタート!

カーテン たつまき

曲がり角 雷

電話の音

ラジオ

テレビ

トイレから手

エアー

おばけ映像 おばけ映像

洗濯機

二段ベッドカーテン

カーテン

箒の人

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被験者C

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スタート

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終了 曲がる、次の部屋へ 曲がる、次の部屋へ

竜巻

雷 雷

曲がる、次の部屋へ 曲がる、次の部屋へ 雷

電話が鳴る

テレビがつく

カーテン

トイレから手

空気砲

おばけ映像

カーテンやかんの音

カーテン

悲鳴?

カーテン

空気砲 カーテン

ほうきのおばあさん ほうきのおばあさん

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図3-3-2.各被験者の皮膚電位計の波形 早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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第三章 お化け屋敷で科学する実験

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3-4-1 全体の波形の分析 被験者 A 歩行中の計測だったので、波形に乱れが見られた。全体的に波形が 落ち着くことなく、電位も高い値を保っているので、大きな不安を 感じていて、終止動揺していたと考えられる。 被験者 B 車いすでの計測だったので、波形に乱れが無く、しかけに対する反 応が顕著な波形が見られた。また、しかけに対する反応も、しばら くすると落ち着き、全体的に理想的な波形だと言える。 被験者 C 車いすでの計測だったので、波形に乱れは無かった。全体的に波形 が落ち着くことなく、しかけとは関係のない反応も見られた。これ は、次に来るしかけを予期し、大きな不安を感じたことによる反応 だと考えられる。発汗量が計測範囲を超えてしまい、一部測定でき ない反応があった。

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3-4-1.全体の波形の分析

3-4. 分析・考察

036

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


037

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-1.全体の波形の分析

全体 全ての被験者において、しかけが起こってから2、3秒後に波が見 られるような、顕著な反応が見られた。しかし、全てのしかけに対 して反応が見られたわけではいことは考慮すべき点である。

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各被験者の反応を、各しかけ毎に分析を行う。 (1) 雷の音(視覚・聴覚) 被験者 A

被験者 B

被験者 C

図 3-4-2-1.各被験者の雷に対する波形

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3-4-2.各しかけごとの分析

3-4-2.各しかけごとの分析

038

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


被験者 A 歩行による波形の乱れが見られたものの、しかけの後には顕著な反 応が見られた。小刻みな反応は不安を示すものと考えられる。 被験者 B 一回目のしかけに対しては大きな反応が見られたが、二回目のしか けに対してはあまり反応が見られなかった。長いスパンで同じしか けが連続すると、しかけの効果が減少すると考えられる。 被験者 C しかけが短いスパンで行われたため、波形が落ち着かなかった。短 いスパンで同じしかけが連続すると、一定の恐怖を与えることがで きると考えられる。 全体 全体として顕著な反応が見られた。大きな音の刺激によるしかけは 効果的だと言える。

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3-4-2.各しかけごとの分析

(1) 雷の音(視覚・聴覚)分析と考察

039

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


被験者 A

被験者 B

被験者 C

図 3-4-2-2.各被験者の電話など対する波形

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3-4-2.各しかけごとの分析

(2) 電話の音→ラジオの音→テレビが点く(聴覚→視覚・聴覚)

040

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


分析と考察 被験者 A 三つのしかけに対して、顕著な反応が見られた。電話の音とラジオ の音がすぐ連続して起こったので、波が加算された波形になってい る。電話の音とラジオの音より、テレビが点くしかけのほうが大き な反応が見られた。 被験者 B 三つのしかけに対して、顕著な反応が見られた。電話の音とラジオ の音より、テレビが点くしかけのほうが大きな反応が見られた。 被験者 C 三つのしかけに対して、波の数が多く、被験者は激しく動揺してい たと考えられる。 全体 三人中二人の被験者で、電話の音とラジオの音より、テレビが点く しかけのほうが大きな反応が見られた。強い光と大きな音を発する しかけが効果的だと言える。

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3-4-2.各しかけごとの分析

(2) 電話の音→ラジオの音→テレビが点く(聴覚→視覚・聴覚)

041

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


被験者 A おばけの映像

被験者 B おばけの映像 おばけの映像

被験者 C おばけの映像

図 3-4-2-3.おばけの映像に対する波形

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3-4-2.各しかけごとの分析

(3) おばけの映像 ( 人の顔が映し出されて消える )( 視覚・聴覚 )

042

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


分析と考察 被験者 A しかけに対して、顕著な反応は見られなかった。被験者は次に来る しかけを予期し、激しく動揺していたと考えられる。 被験者 B 二回のしかけに対し、顕著な反応が見られた。あまり大きな反応で はなく、刺激の弱いしかけだったと言える。 被験者 C しかけが起こる前に大きな反応が見られた。しかけに対しては全く 反応が見られなかった。 全体 しかけが起こる前に反応が見られた。次ぎに来るしかけの内容が容 易に予期できるものも、効果的なしかけであると言える。

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3-4-2.各しかけごとの分析

(3) おばけの映像 ( 人の顔が映し出されて消える )( 視覚・聴覚 )

043

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


( 視覚・聴覚・触覚 ) 被験者 A

被験者 B

被験者 C

図 3-4-2-4.箒のおばあさんに対する波形

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3-4-2.各しかけごとの分析

(4) 箒のおばあさん(スタッフが箒で周りを掃きながら襲ってくる)

044

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


( 視覚・聴覚・触覚 ) 被験者 A しかけの直前に反応が見られた。 「スタッフが襲ってくる」という ことを予期したため、反応が見られたと考えられる。 被験者 B しかけに対し顕著な反応が見られた。とても大きな反応であり、被 験者にとって、とても強い恐怖だったと言える。 被験者 C 発汗量が計測範囲を超えてしまい、波形が測定ができなかった。大 きな動揺、恐怖があったと考えられる。 全体 被験者 B では全しかけの中で最大の反応を示し、被験者 C では計 測範囲を超える値を示していた。スタッフを用いたしかけは、大き な恐怖や動揺を与える効果的なしかけだと考えられる。

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3-4-2.各しかけごとの分析

(4) 箒のおばあさん(スタッフが箒で周りを掃きながら襲ってくる)

045

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


046

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-3.予期不安の反応

3-4-3.予期不安の反応 しかけ間に設けられたカーテンをくぐって通り抜ける時に見られる 反応は、次の部屋のしかけへの恐怖を予期して感じている不安を示 している。 (1) 入口∼雷のしかけまで 被験者 A

被験者 B

被験者 C

図 3-4-3-1.入口から雷のしかけまでの各被験者の予期不安を示す波形

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047

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-3.予期不安の反応

(1) 入口∼雷のしかけまでの予期不安の反応 分析と考察 被験者A 入口に入ってから、竜巻のしかけの後曲がり道とカーテンのところ でいくつか反応が見られた。短時間であるため反応は小さいが、曲 がる度に予期不安を感じていたと考えられる。 被験者B 雷の鳴る直前に顕著な反応が見られた。カーテンをくぐる前の次の 部屋の様子が全く分からない状態、そしてカーテンをくぐってから の部屋の雰囲気から何か起きるという予測から予期不安を感じたと 考えられる。 被験者C 曲がった直後に顕著な反応が見られた。道の先が見えないため、何 が起こるかわからない不安、何か起きるだろうと予測して予期不安 を感じていると考えられる。 全体 被験者3人ともに不安を感じている反応があった。このお化け屋敷 に入ってすぐのタイミングなので、どんなしかけがあるのかまった く予測がつかない状態での次の部屋に対する不安があったと考えら れる。先が見えず様子が分からない状態で、予期不安を感じている と言える。

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048

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-3.予期不安の反応

(2) 雷∼電話のしかけまで 被験者 A

被験者B

被験者 C

図 3-4-3-2.雷∼電話のしかけまでの各被験者の予期不安を示す波形

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049

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-3.予期不安の反応

(2) 雷∼電話のしかけまでの予期不安の反応 分析と考察 被験者A いくつか反応が見られた。歩行中であり短時間であったため、反応 は小さいが、電話が鳴るまでにしかけに対して、何か起こりそうと いう予期不安を感じていたと考えられる。 被験者B 雷のしかけがあってから、電話が鳴るまでに反応は全く見られな かった。波形からは、電話が鳴ることを予期した不安はなく、電話 が鳴ったことに驚いたと考えられる。 被験者C 雷のしかけがある部屋から次の部屋へ移動するとき、次の部屋に 入ってから電話が見えてからの、2回反応が見られる。また、電話 に対する恐怖反応が小さいことから、電話が鳴ることを予測してい たと考えられる。次におこることへの予期不安が大きかったと言え る。 全体 被験者Bは反応が見られなかったが、被験者A,Cともに、部屋を 移動する際に反応が見られた。先に何が起こるかわからない不安を 感じていたと言える。また、被験者Cは電話を見てから鳴るまでの 間に大きな反応が見られ、何が起きるかを予測して予期不安を感じ ていたと言える。

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050

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験

3-4-3.予期不安の反応

予期不安の反応 まとめ 被験者三名ともに、それぞれカーテンをくぐる際に反応が見られた。 先に起こることが何か分からないという不安、何か起きそうだとい う予期から、予期不安を感じているということが言える。

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本実験では、お化け屋敷という人工的に作り出された空間内での 恐怖計測であった。  都市の夜道と対比的に考えると、どちらも「暗所であること」が 環境としての共通点である。また、お化け屋敷は「人工的に恐怖を 生じさせ、不安を生じさせるように作られた非現実的で安全な空間」 である。それに対して都市の夜道は、 「恐怖を生じさせ、不安を生 じさせる要素で出来ていないが恐怖や不安を感じることがあり、危 険も潜んでいる現実の空間」であり、これは大きく異なる点である。  恐怖を生じるように設計された空間における生理反応は、しかけ に対応した恐怖と、恐怖を予期させる部分での不安反応がみられ、 経時的に計測できることがわかった。

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3-5.お化け屋敷における恐怖計測実験のまとめ

3-5.お化け屋敷における恐怖計測実験のまとめ

051

第三章 お 化 け 屋 敷 に お け る 恐 怖 計 測 実 験


052

第4章

Chapter 4

夜道の予期不安誘発要素抽出実験 Extraction experiment of anticipatory anxiety factor at the night street

4-1.実験目的 4-2.実験方法  4-2-1.実験概要  4-2-2.実験器具  4-2-3.実験手順 4-3.実験結果・考察  4-3-1.発話要素の分類  4-3-2.不安と恐怖の時系列的メカニズム      の解析 4-4.夜道の予期不安誘発要素抽出実験の     まとめ

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4-1. 実験目的 □実験目的 夜道において、歩行中に恐怖を与える要因、恐怖を煽る要因を抽出 する。

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4-1.実験目的

夜道の煽り抽出実験

053

第四章 夜道の煽り抽出実験


054

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-1.実験概要

4-2. 実験方法 4-2-1. 実験概要 □実験概要 皮膚電位計をつけて夜道を10分間歩行してもらい、生理的な感じ た恐怖を計測する。また、メガネ型カメラ・ボイスレコーダーを同 期することで、生理的に恐怖を感じたポイント、歩行中に主観的に 感じた恐怖や不安についてリアルタイムな発話から求める。

4-2-1-1.実験風景

4-2-1-2.メガネ型カメラの映像

4-2-1-3.実験器具の実装

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055

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-1.実験概要

□実験日時 10 月 5 日∼ 10 月 6 日、10 月 20 日∼ 10 月 22 日 日没後の 20:00 ∼ 24:00 の間で行った。 □被験者 20 代学生男性 23 名、女性 6 名、計 29 名 ( うち、研究室外部学生 11 名、建築系学生 27 名 ) □実験場所 大久保2丁目街路 ( 図 4-2-1-4) 住宅街として区画整備がなされ、南北に均等に走る抜け道とそれら を繋ぐ細い横道で構成されている。街灯はあるが、暗い道、狭い道 など多種多様な道があり、また、治安が悪いなど怖いイメージを持っ ている地区である大久保の街路空間を実験空間として選定した。

図 4-2-1-4.実験場所

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056

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-2.実験器具

4-2-2.実験器具 ・メガネ型カメラ アテックス株式会社の DV EYE HD ALY-29V Ⅱを使用した。

・ボイスレコーダー SONY 製の IC RECORDER ICD-UX71 を使用した。

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057

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-2.実験器具

・皮膚電位計 スキノス社の SK-SPA を使用した。

・ディスポーザル電極 西澤電機計器製作所製レクトロード NP を使用した。

・AD コンバーター タートル社の TUSB-1612ADSM-S を使用した。

・計測解析ソフト 松山アドバンス社製の LabDAQ-PRO TL を使用した。

・パソコン SONY 製 VAIO P を使用した。

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058

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-3.実験手順

4-2-3.実験手順 < ビデオカメラ >

1. 被験者を A へ連れて行く。

皮膚電位計を同期する。

2. 皮膚電位計の装着をする。

< メガネ型カメラ >

3. メガネ型カメラを装着する。

被験者の視界を記録する。

4. ボイスレコーダーの装着をする。

< ボイスレコーダー >

5. 実験の様子をビデオカメラで撮影する。

被験者のリアルタイムな

6. メガネ型カメラの録画スタート。

状況を発話して記録。

7. ボイスレコーダーの録音スタート。 8. ビデオカメラで皮膚電位計を同期する。 9. 被験者歩行スタート。被験者は A-B の選択した道 から C-D まで歩く。

*1)インタビュー

10. 実験者はビデオカメラで撮影しながら被験者を追跡する。

ー実際に夜道を歩いてもらっ

11.C-D までの道を被験者が自分でルートを選択しながら歩く。

た感想

12. 被験者に自主的に発話する。

ーなにか印象に残っている出

13.C-D にたどり着く。( もしくは、歩行開始から 10 分経過する。)

来事

14. 実験者と被験者が合流する。

*2)被験者の属性を調べる

15. 皮膚電位計を止める。

アンケート ( 図 4-2-3-2)

16. ボイスレコーダーを止める。

ー夜道に対する恐怖の感じや

17. メガネ型カメラを止める。

すさ

18. メガネ型カメラを外す。

ー実験空間に対する慣れ

19. 皮膚電位計を外す。

ー特殊な経験や先入観

20. ビデオカメラを止める。     21. インタビュー *1) を行う。 22. アンケート *2) に答えてもらう。

A

C 図 4-2-3-1.実験ルート

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B

D


059

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-3.実験手順

夜道の恐怖実験アンケート

氏名(                )年齢(      )

問1■これまでの体験や経験に基づいて、あてはまるものに○を付けてください。 (1) 今までに夜道を怖いと感じたことはありますか? ( よく感じる・少し感じる・どちらとも言えない・あまり感じない・まったく感じない ) (2) 今までに夜道で実際に怖い体験をしたことはありますか? ( はい・いいえ ) (3)((2) で「はい」と答えた人へ ) それは、どんな体験ですか? ( 答えられる範囲でかまいません。)

(                                  )

(4) 今日歩いた夜道は怖いと感じましたか? ( よく感じる・少し感じる・どちらとも言えない・あまり感じない・まったく感じない ) (5) 今日歩いた夜道と普段歩いている夜道はどちらが怖いですか? ( いつも歩いている道・今日歩いた道・どちらとも言えない ) (6) 普段、夜間によく外出しますか? ( よく行く・少し行く・どちらとも言えない・あまり行かない・まったく行かない ) (7) 普段、夜どんな道を歩くことが多いですか? ( 人通りの多い広い道・人通りの少ない広い道・人通りの多い細い道・人通りの少ない細い道 ) (8) 新大久保にはよく来ることがありますか? ( よく行く・少し行く・どちらとも言えない・あまり行かない・まったく行かない ) (9) それは、昼間 ( 明るい時 ) ですか、それとも夜間 ( 暗くなってから ) ですか? ( 昼間・夜間・どっちも ) (10) 新大久保には怖いイメージはありますか? (11)((10) ではいと答えた人へ ) それは犯罪が多そうというイメージですか? (12) あなたは普段 ( 昼間や屋内で )、犬が怖いですか? (13) あなたは普段 ( 昼間や屋内で )、猫が怖いですか?

( はい・いいえ ) ( はい・いいえ ) ( はい・いいえ ) ( はい・いいえ )

(14) 夜道で出会うと怖い動物は何ですか?

(                                  )

(15) あなたは、お化け屋敷は苦手ですか?

( はい・いいえ )

問2■今日実際に夜道を歩いてみて感じたことについて、答えてください。 (1) あなたにとって、怖かったものは何でしたか?○をつけてください。( 複数回答 )

㸦ࠉࠉࠉࠉࠉ㸧 㸦ࠉࠉࠉࠉࠉ㸧 犬 ・ 猫 ・ 鳥 ・ 虫 ・ 人 ・ 建物 ・ 車 ( 動いている )

車 ( 停まっている ) ・ 自転車 ( 動いている ) ・ 自転車 ( 停まっている ) 植栽 ・ 音 ( 家の中の生活音 ) ・ 音 ( 車・犬など ) ・ 音 ( 不明 )  その他(                     )

(2) 特に怖いと感じ、印象に残っていることはどんなことですか?

図 4-2-3-2.アンケート

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060

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-2-3.実験手順

□教示内容 A-B の通りから、C-D の通りまで 10 分間歩いてください。 途中にある横道や分かれ道は、自分で好きな道を選んでください。 後ろを振り向いて、元来た道を戻るようなことはしないでください。 ただし、行き止まりの道に入ってしまった場合のみ、行き止まりだ と分かった時点で引き返してください。行き止まりのように見えて も抜け道であることもあるので、なるべく積極的に入ってみてくだ さい。 10 分以内に、C-D または A-B の通りに出てしまった場合はその時 点で実験終了となります。10 分間歩いて C-D または A-B の通りに 出られなかった場合は、後ろから追跡している実験者が 10 分経過 したことを知らせて実験終了とします。 歩行中に感じた恐怖度を5段階で発話してもらいます。 人とすれ違ったり、猫が居た、何か音が聞こえたなど、気づいたこ とや出来事があった時に、随時出来事を発話してそれぞれ恐怖度を 評価してください。 恐怖度は「1」を「まったく怖くない」とし、 「5」は各自で最高 値と決めて「とても怖い」として評価してください。

恐怖の度合の評価 1:まったく怖くない 2:あまり怖くない 3:少し怖い 4:結構怖い 5:とても怖い

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৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ 4-3-1.発話要素の分類 ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

しゃべり声3(びっくり) 人が見えないのに声がする4(びっくり) 自動販売機が明るい1 奥行きがあって暗いとちょっと4(不安) 前からくる自転車(光りがついてるから)3 家の電気がついてない 明かりが全くないので4(不安) 虫の音4 道幅があって怖くない2 4 流水(?)の音4(びっくり) 道の先が見えない5(不安)道幅がとても狭い5(不安) 明るい道が見えてきた2 道の先が見えない4(不安) 犬の吐息4(不安)3 狭くて街灯明るい1 工事現場5(不安) 生活音4 虫の音は聞きなれてる2         自動販売機が明るい1 後ろからくる自転車3 電車の音聞きなれてる1 1

図 4-3-1-1.被験者Aの発話マップ

(1) 被験者 29 名全員の歩行軌跡を 10%の半透明色にして重ねた。 より濃い部分が、被験者がより多く歩いた道となっている。本実験 www.its-mo.com/map/print.htm?l 1/1 では、被験者自身がより怖そうだと思う道を選んで歩き回っても ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬

૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬ らった。よって、濃くなっている部分の道は、より怖いと感じやす

い道であると言える。

図 4-3-1-2.被験者全員の歩行軌跡

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4-3-1. 発話要素の分類

2010/10/06

4-3. 実験結果・考察 岡本達也(25歳・男性)

061

第四章 夜道の煽り抽出実験


062

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

(2) 発話を書き出し、また、ひとつひとつの要素を【恐怖度】 【視・聴・ 触覚情報】 【外的要因 / 内的要因】 【驚き / 不安】の4種類に分類した。

発話内容 まだ明るい 葉っぱを踏む 暗くなりそう 暗い 自販機明るい 公園明るい 猫 猫と目が合う 暗くて狭い道に入る 暗くて狭い道 ゴミが置いてある ボロい家 ボロい家 街灯が多い 家の明かりが明るい バイクが後ろから来る 暗くて細い道 自転車が来る 大通りが見える 怪しい道へ 食器の音 自販機が明るい 人が通る 道に入る ゴミ置き場 大通りが見える

図 4-3-1-3.被験者 A の発話の分類

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視・聴・触

恐怖度 1 2 2 3 1 1 2 2 3 4 4 4 4 1 1 1 2 1 1 3 3 1 1 2 3 1

視 触 視 視 視 視 視 視 視 視 視 視 視 視 視 聴 視 視 視 視 聴 視 視 視 視 視

外 / 内的要因 外 外 内 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 外 内 外 外 外 外 外 外

驚き / 不安 驚き 不安 不安

驚き 驚き 不安 不安 不安 不安 不安

不安

不安 驚き

不安 不安


○今までに夜道を怖いと感じたことはありますか?

よく感じる !"# あまり感じない '(#

どちらともいえ ない &#

少し感じる $%#

○実験で歩いた夜道を怖いと感じましたか? まったく感じな い &#

よく感じる )#

あまり感じない &!# 少し感じる $'# どちらともいえ ない )#

○いつも歩いている夜道と実験で歩いた夜道はどちらが怖いですか?

どちらともい いつも歩い ている道 えない !)# !)#

実験で歩いた 道 **#

○実験場所にはよく来ることがありますか?

よく行く !+# まったく行かな い &+# あまり行かない +$#

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少し行く )#

4-3-1. 発話要素の分類

(3) アンケートの集計結果

063

第四章 夜道の煽り抽出実験


いいえ &(#

はい *'#

○それは犯罪が多そうというイメージですか?

いいえ &(#

はい *'#

○あなたは普段 ( 昼間や屋内で )、犬が怖いですか?

はい !+#

いいえ (*#

○あなたは普段 ( 昼間や屋内で )、猫が怖いですか?

はい !+#

いいえ (*#

○あなたはお化け屋敷は苦手ですか?

いいえ +(#

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はい $'#

4-3-1. 発話要素の分類

○実験場所には怖いイメージがありますか?

064

第四章 夜道の煽り抽出実験


065

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

暗い 93

明るい 71

建物 68

その他 67

51

音(生活音) 音(声・虫など) 見通し 自転車 自販機 道が狭い 明かり 大通り 木 35 32 26 23 21 21 19 19

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⊧ *#

䝞䜲䜽 䝂䝭 !# !# ሟ !#

18

音(不明) 特になし 猫 18 18

車 16

15

道が広い 公園 11

10

後ろから ゴミ 9

塀 7

バイク 7

雰囲気 6

犬 6

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全発話の要素692

図 4-3-1-4.全発話の要素 ( 総要素数 692 個 )

人・暗い・明るい・建物の順に、他の要素と差をつけて多い発話となった。恐怖、不安、 安心について、「明るさ」「暗さ」が大きく関わっていることが明らかである。また、人に おいては、人が居ることに安心を覚える場合と、人を恐い対象とする場合がある。同じ人 でもどう感じるかは、被験者自身の経験や先入観、その時の気分など内的要因によること が多い。  また今回、人という要素が多く発話されたことから、この実験場所の大久保は、夜間で も人通りがある道であることがわかる。

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5

692


066

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

暗い

建物 71

人 58

58

音(声・虫など) その他 音(生活音) 道が狭い 見通し 木 36 32 28 27 20

明かり 19

自転車 18

音(不明) 猫 16

䝞䜲䜽

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17

ሟ 䝂䝭 !# ⮬㈍ᶵ !# !#

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明るい 15

車 13

12

後ろから 自販機 ゴミ 9 7

塀 6

雰囲気 6

犬 6

バイク 5

大通り 4

3

道が広い 公園 3

㐨䛜 ኱㏻ බᅬ ᗈ䛔 䜚 +# !# !#

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不安・恐怖を感じる要素491

図 4-3-1-5.不安・恐怖を感じる要素 ( 総要素数 491 個 )

【恐怖度1】を抜き、【恐怖度2∼5】の発話から要素を抽出した。 【恐怖度1】を含め た図 4-3-1-4 と比べて、まず、「明るい」という要素が大幅に減った。 「暗い」が「人」よ りも多くなり、また、「道が狭い」という要素の割合も増えている。  図 4-3-1-4 と図 4-3-1-5 のグラフの比較をし、図 4-3-1-5 の方が割合の多い要素は「恐 怖を与える要素」であると言える。逆に、図 4-3-1-5 の方が少ない割合の要素は「恐怖を 軽減する要素」「安心させる要素」であると言える。

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2


067

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

明るい

人 54

その他 34

大通り 17

自販機 16

14

特になし 建物 14

公園 9

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8

道が広い 見通し 8

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自転車 7

6

音(生活音) 車 6

4

音(声・虫など) 音(不明) 3 1

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図 4-3-1-6.恐怖度1の発話 ( 総要素数 201 個 )

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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201

恐怖度1の要素


068

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

暗い

人 32

その他 23

建物 23

17

音(生活音) 音(声・虫など) 見通し 明るい 自転車 音(不明) 道が狭い 明かり 16 14 14 11 11 11 9

኱㏻䜚 ≉䛻䛺䛧 !# !#

㌴ +#

᳜᱂ +#

猫 7

車 7

植栽 7

自販機 6

大通り 6

3

特になし 道が広い 3 3

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図 4-3-1-7.恐怖度2の発話 ( 総要素数 223 個 )

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

㡢&⏕ά㡢' (#

恐怖度2223


069

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

その他

建物 31

暗い 25

人 25

22

道が狭い 後ろから 音(生活音) 音(声・虫など) 音(不明) 明かり 14 8 7 7 6

㞺ᅖẼ )#

ぢ㏻䛧 )#

自転車 5

猫 5

雰囲気 5

見通し 3

明るい 3

᫂䜛䛔 !# 䝂䝭 !#

⊧ %#

䛭䛾௚ !"#

⮬㌿㌴ %# ᫂䛛䜚 %# 㡢&୙᫂' (#

㡢&ኌ䞉⹸䛺䛹' (#

㡢&⏕ά㡢' (#

ᘓ≀ !$#

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㐨䛜⊃䛔 "#

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170 恐怖度3の要素

図 4-3-1-8.恐怖度3の発話 ( 総要素数 170 個 )

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ゴミ 2

2


070

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

建物

その他 15

暗い 11

人 10

明かり 10

5

音(生活音) 植栽 5

䝂䝭 *#

㐨䛜⊃䛔 *#

5

㌴ $#

音(声・虫など) 音(不明) 猫 4 4

ゴミ 3

3

道が狭い 車 3

犬 2

2

≟ %# ᘓ≀ !"#

⊧ *#

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恐怖度4の要素

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図 4-3-1-9.恐怖度4の発話 ( 総要素数 82 個 )

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82


071

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

暗い 3

2

音(生活音) 植栽 2

見通し 2

明かり 2

1

後ろから その他 1 3

ே !"#

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図 4-3-1-10.恐怖度5の発話 ( 総要素数 16 個 )

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16 恐怖度5の要素


4-3-1. 発話要素の分類

暗い ᛧ䛟䛺䛔 㦫䛝 "#

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狭い ᛧ䛟䛺䛔 㦫䛝 &# '# % ! '# "#

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建物

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図 4-3-1-11.要素分類①

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072

第四章 夜道の煽り抽出実験

୙Ᏻ )(#


073

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

要素分類①について  「暗い」「狭い」 「木」 「建物」この4つの要素は、不安を感じると いう発話が多く見られた。突発的な刺激ではなく、固定的な環境要 素であるため、驚きから恐怖を与えるような要素ではないが、不安 を与え、予期不安を誘発する要素であると言える。

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4-3-1. 発話要素の分類

明るい & &# ୙Ᏻ !"#

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公園

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自販機 ୙Ᏻ )$ ' ($ 㦫䛝 ''$

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図 4-3-1-12.要素分類② 要素分類②について  これら三つの要素は「明るさ」という共通点があり、この要素事 態が恐怖や不安を与えないだけでなく、不安や恐怖を軽減し、安心 させる要素である。ただし、自販機は、道の一部だけを不自然に明 るく照らすものであり、周りの暗さとの対比から不安を感じるとい う発話もよく見られた。

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074

第四章 夜道の煽り抽出実験


4-3-1. 発話要素の分類

音(声・虫・静かさ)

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生活音 ୙Ᏻ &# ( !'#

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音(不明) ᛧ䛟䛺䛔 +#

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図 4-3-1-12.要素分類③

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

075

第四章 夜道の煽り抽出実験


076

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

要素分類③について  同じ「音」の要素でも、種類によって感じ方が異なる。普段の生 活にあって当たり前の音を「生活音」とし、音の正体が不明であっ たものを「音(不明) 」とした。また、その他の音、声や虫の音、 逆に音がなく静かであることを、 「音 ( 声・虫の音・静か )」とした。  「音 ( 声・虫の音・静か )」では、静けさや声などが不安を感じさ せることもあったが、 「生活音」や「音 ( 不明 )」は不安ではなく、 驚きを伴った恐怖となることが多かった。  「生活音」のように、恐怖刺激でない刺激も、夜道においては恐 怖を感じることがあり、これは予期不安が恐怖を煽っているからで あると言える。

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4-3-1. 発話要素の分類

明かり ᛧ䛟䛺䛔 "# " ! "# "# ' $(#

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猫 ᛧ䛟䛺䛔 "# % !'#

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図 4-3-1-12.要素分類④ 要素分類④  「明かり」とは、要素分類②の「明るい」とは異なり、 「明るさ」 ではなく、光そのものについての要素である。例えば、黄色い電灯 であったり、人感センサーで突然つく光などが、この「明かり」に あたる。  「明かり」では、光の種類によって、 「明るい」のとは異なり、安 心ではなく不安を感じさせることがある。また、明るくなる時も、 突然明るくなると人は、驚き、時には恐怖を感じるときもある。防 犯や危険回避のための、人感センサーの光に驚く被験者は多かった。  「猫」は、猫自身を恐いと思っている被験者はあまりいないが、 予期不安により恐怖を煽られた状態にあると、猫に驚き、恐怖を感 じることがある。

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077

第四章 夜道の煽り抽出実験


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4-3-1. 発話要素の分類

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図 4-3-1-12.要素分類⑤ 要素分類⑤について  「車」も「自転車」も人の関わる人工的な物であり、 動くものなので、 突発的な動きに、驚くことがある。また、実際に物理的な危険も伴っ ているものでもある。しかし逆に、 人がいる ことで安心できる というような発話もあった。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

078

第四章 夜道の煽り抽出実験


079

第四章 夜道の煽り抽出実験

4-3-1. 発話要素の分類

発話要素の分類のまとめ  グラフを見ると、要素分類①は不安を与える要素であることが顕 著にわかる。逆に要素分類②は、不安や恐怖を与える要素ではなく、 むしろ不安や恐怖を軽減するような要素であることがわかる。  また、要素分類③より、 「音」の要素は、恐怖を与える刺激にな りやすいことがわかる。夜道では、視覚情報が少なく、さらに静か であるため、音に対して敏感になっているのだと考えられる。  要素はそれぞれ、①は予期不安誘発要素、②は恐怖を軽減させる 要素、③∼⑤は刺激に分けることができる。刺激は、もともと危険 や恐怖を伴う恐怖刺激と、それ自体では恐怖を与えることがないが、 恐怖を煽られた状態でその刺激にあい恐怖を感じる刺激、の二種類 がある。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

4-3-2.不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

情動

emotion

生理

physiological response

t1

外的要因

認知

cognition

t1

t2

認知から情動へ

t1

t3

t2

ex) 大きな音の刺激を受けて

認知から生理へ

怖いと感じる。

ex) 大きな音の刺激を受けて

驚いて皮膚発汗を起こす。t2

t3

認知から認知へ

t4

ex) 大きな音の刺激を受けてから   それが何の音であるか認識する。

t3

t5

t4

情動から情動へ

ex) 大きな音の刺激に対し、一度怖いと感じてから   また鳴るのではないかなど恐怖感不安感が持続する。

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  要素は、発話の中から時系列的に恐怖感の増大に関わったと考え られる、いくつかの要素の並びを抽出した。明らかに前回の発話か ら時間が空いていたり、一度『1( まったく怖くない )』と発話し た場合は要素の並びの切れ目とした。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

080

第四章 夜道の煽り抽出実験


①本来恐怖刺激でない刺激に驚き恐怖を感じる 発話内容

恐怖度

① 何もない ② 後ろから来ている感じ ③ 暗い道 ④ 猫に驚く

刺激を受けた五感

1 3 2 3

視・聴・触 聴? 視 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 内 外 外

不安 不安 驚き

①何もなし ②足音、気配→人→怖い人かもしれない

情動

③暗い→不安

emotion

生理

④何かわからない→びっくり、怖い→猫だとわかる

t1

physiological response

認知

cognition

t1

t2

②気配・足音 t1

t3

t2

t2

t3

③暗い

t4

t3

t5

④猫

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t 猫は本来恐怖するような要素ではなく、④で恐怖を感じたのは、 ②、③の要素により煽られていたと考えられる。②と③は予期不安 誘発要素であったといえる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

(1) 予期不安が恐怖感を増大させたときのパターン

081

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

刺激を受けた五感

1 2 2 4

視・聴・触 視 視 視・聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外

①特になし ②黄色い電灯→不気味、不安 ③細い路地→圧迫感、不安

情動

④猫→なにかに驚く→猫だと分かる

emotion

生理

t1

physiological response

認知

cognition ②黄色い電灯

t1

t1 t2

t2

③細い路地

t3

t2

t3

t4

④猫

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

猫は本来恐怖するような要素ではなく、④で恐怖を感じたのは、 ②、③の要素により恐怖を煽られていたと考えられる。②と③は単 独の要素としても不安を感じさせる要素である。②と③は予期不安 誘発要素であったといえる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

① 特になし ② 黄色い電灯 ③ 細い路地 ④ 猫に驚く

発話内容

082

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 道幅が広い ② 道が細い ③ 暗くて細い ④ 人が居てびっくり

刺激を受けた五感

2 3 3 4

視 視 視 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外

不安 不安 不安 驚き

①道幅が広い→何かあっても大丈夫だろう ②道が細い→圧迫感、不安 ③道が暗くて細い→圧迫感、不安

情動

④人が居た→驚く→人だと分かる

emotion

生理

physiological response

t1

①道が広い

認知

②道が細い cognition

t1

t2

t1 t2

t3

③道が暗くて細い

t2

t3

t4

④人が居た

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  人はその属性によっては恐怖を感じることもあるが、今回は人自 体は恐怖を感じる要素とはなっていない。①ではあまり恐怖を感じ ていなかったが、②と③の要素によって恐怖を煽られていたため④ では恐怖を感じたのだと考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

083

第四章 夜道の煽り抽出実験


084

第四章 夜道の煽り抽出実験

恐怖度

① 足音が遠くから聞こえる ② 静かさとの対比 ③ 電灯がない ④ 静か ⑤ 人の生活音

刺激を受けた五感

3 4 5 4 5

聴 聴 視 視 聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外

①足音が遠くから聞こえる→人の足音だとわかる→不安 ②静か→大通りのうるささと今の静かさとの対比→不安 ③電灯がない→暗くて不安 ④静か→不安 ( 音に敏感になる )

情動

⑤人の生活音→音に敏感に反応し驚く→生活音だと分かる

emotion

生理

physiological response

t1

①遠くからの足音

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

②静か

t2

t3

t4

t3 t4

電灯がない

t4 t5

②静か

t5

t6

生活音

t6

t6

t7

t8

t7

t7

t8

t5

生活音は本来恐怖するような要素ではな t8

t 早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

く、⑤で恐怖を感じたのは、①∼④の要素に より恐怖を煽られていたと考えられる。①∼ ④は予期不安誘発要素であったといえる。

不安 不安 不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容


恐怖度

刺激を受けた五感

1視 4視 5聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外

不安 驚き

①自販機のあかり→明るいから安心 ②真っ暗な道→物理的危険の不安、何か出てきそうという不安 ③給湯の音→驚く→給湯の音であることが分かる

情動

emotion

生理

①自販機のあかり

t1

physiological response

認知

cognition ②真っ暗な道

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

t4

③給湯の音

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  給湯の音はそれ自体単体では、本来恐怖するような要素ではなく、 ③で恐怖を感じたのは、②の要素により恐怖を煽られていたからだ と考えられる。②は予期不安誘発要素であったといえる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

① 自販機のあかり ② 真っ暗な道 ③ 給湯の音

発話内容

085

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① バイクの光 ② 突然光がつく

刺激を受けた五感

2視 5視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外

不安 驚き

①バイクの光→明るい→バイク→少し危険→安心 ②突然光がつく→びっくりする→光だとわかる

情動

emotion

生理

physiological response

t1

①バイクの光

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

②突然光がつく

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t5

t6

t6

t  人感センサーで光が付く仕組みになっているライトは本来恐怖を 与える要素ではない。②で恐怖を感じたのは、①のバイクで危険を 感じていたことで予期不安を感じていたからだと考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

086

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 自転車とすれ違う ② T字路 ③ 道が細い ④ 電気がついて驚く

刺激を受けた五感

1 3 3 4

視・聴 視 視 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外

不安 不安 驚き

①自転車とすれ違う→人に安心 ②T字路→死角があるとわかる→何か出てきそうな不安 ③道が細い→圧迫感、不安 ④電気がつく→驚く→センサーで電気がついたってわかる

情動

emotion

生理

physiological response

t1

①自転車

認知

cognition

t1

t2

②T字路

t1

t3

t2

t2

t3

t4

③道が細い

t3 t4

④電気がつく

t4

t6

t5

t6

t5

t5

t6

t  人感センサーで光が付く仕組みになっているライトは本来恐怖を 与える要素ではない。④で恐怖を感じたのは、②∼③の空間要素か ら予期不安を感じていたからだと考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

087

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 生活感のある机やいす ② 自販機の音 ③ 木が多くて暗い ④ 家が古い ⑤ ガタって音 ⑥ 明かりがついた

刺激を受けた五感

2 2 3 3 3 4

視 聴 視 視 聴 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外 外

不安 不安 不安 不安 驚き 驚き

①机椅子→人気を感じる ②自販機の音→( 驚きはない ) 不気味 ③木が多くて暗い→不安、不気味 ④家が古い→不安、不気味 ⑤ガタって音→音に驚く→わからない→何かあるかもしれない

情動

⑥明かりがつく→光に驚く→センサーで明かりがついたことがわかる

emotion

生理

physiological response

t1

①机・椅子

認知

cognition ②自販機の音

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

③木が多くて暗い

t3 t4

④家が古い

t4 t5

t4

t5

t6

⑤ガタって音

t5

t6

⑥明かりがつく

t6

t8

t7

t7

t8

t7

④の音の前に予期不安があり、④の要素 t8

での恐怖を煽っていたと考えられる。一度 恐怖を感じた後で、さらにそれが予期不安

t 早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

誘発要素となり、⑤の恐怖を与えた。

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

088

第四章 夜道の煽り抽出実験


発話内容

恐怖度

① 大通りが見えてる ② 高い塀 ③ 人がいなくて暗い ④ 人気がない建物 ⑤ 人気がない建物

刺激を受けた五感

1 3 3 3 4

視 視 視 視 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外

不安 不安 不安 不安

①大通り→怖くない ②高い塀→圧迫感 ③人がいなくて暗い→不安、不気味

情動

④人気がない建物→不安、不気味→何か居たらどうしよう

emotion

生理

t1

①大通り

physiological response

認知

②高い塀

cognition

t1

⑤人気がない建物→何か居るかもしれない→怖い

t2

t1 ③人がいない、暗い t3

t2

t2

④人気がない建物

t3

t3

t4

⑤人気がない建物

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t5

t6

t  空間の雰囲気から不安感を増している。④、⑤はそれ自体が強い 恐怖刺激ではないが、②から不安を感じさせる空間要素が連続する ことにより、予期不安を感じ、空間に感じる不安感が増していった のだと考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

②予期不安誘発要素の連続により、不安が増大する

089

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 見通しがいい ② 人が来る ③ 向かってくる人 ④ 圧迫感がある道 ⑤ 後ろから近づいてくる足音

刺激を受けた五感

1 2 3 3 4

視・聴 視 視 視 聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外

不安 不安 不安 不安

①見通しがいい→安心 ②人が来る→何かあるかもしれない不安 ③人が向かってくる→何かあるかもしれない不安 ④道→圧迫感→不安 ⑤後ろから近づいてくる足音→不安→人が来ていることがわかる  →何かあるかもしれない

情動

emotion

生理

physiological response

t1

①見通しがいい

認知

cognition

t1

t2

②人が来る

t1

③向かってくる人

t2

t3

t2

t4

④圧迫感のある道

t3

t3

⑤後ろから近づいてくる人

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t5

①∼⑤のすべての要素が、それ自体で t6

強い恐怖刺激とは言えない。しかし、⑤ で恐怖度が増しているのは、②∼④まで

t の不安を感じさせる要素から、予期不安 を感じていたからだと考えられる。また、 ⑤の要素自体も予期不安誘発要素となっ ている。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

090

第四章 夜道の煽り抽出実験


091

第四章 夜道の煽り抽出実験

恐怖度

① 特になし ② 物陰 ③ 後ろから自転車 ④ ジーって音 ⑤ 大量の人形

刺激を受けた五感

1 2 2 2 3

視・聴 視 視・聴 聴 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外

①特になし ②物陰→何かいそう→不安 ③後ろから自転車→何か来ている→自転車だと分かる ④ジーって音→驚く→何の音かわからない不安

情動

⑤大量の人形→不気味

emotion

生理

t1

physiological response

認知

cognition ②物陰

t1

t1

③後ろから自転車

t2

t2

t3

t3

④ジーって音

t3 t4

t2

⑤大量の人形

t4

t5

t6

t5

t6

t4

t5

大量の人形が置いてあることは、見慣れた光 景ではないため、不気味さを感じる。しかし、

t6

その時に予期不安を感じていなかったら、⑤が

必ずしも恐怖を感じる要素であったとは言えな い。②∼④までの要素で不安感が増大して予期 不安を感じていたため、⑤の要素への不安感が 増したのだと考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 驚き 驚き 不安

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容


発話内容

恐怖度

① 椅子がつながれている ② 虫の音 ③塀 ④ 古いアパート ⑤ 後ろからバイク

刺激を受けた五感

3 3 3 3 4

視 聴 視 視 視・聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外

①椅子→不気味→怖い ②虫の音→不安

情動

③塀→不安、圧迫感

emotion

④古いアパート→不安、不気味→何か居たらどうしよう ⑤バイク→何か来た→怖い→バイクとわかる→危険

生理

physiological response

t1

①椅子

認知

cognition

t1

t1 t2

t3

②虫の音

t2

t3

t2

③塀

t4

t3

④古いアパート

t4

t4

⑤後ろからバイク

t5

t7

t6

t7

t5

t6

t5

t6

⑤のバイクは、それ自体に危険を感じ恐

t7

怖を感じることがある。しかし、今回は①

t 早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

∼④までの予期不安誘発要素により、予期 不安を感じていたためバイクであることを 認識する前に恐怖を感じている。

不安 不安 不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

③刺激に対して、刺激を認識・判別する前に恐怖を感じる

092

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 自転車 ② バイク驚き ③ 奥が暗い ④ 今明るいけど先が暗い ⑤ 風鈴の音 ⑥ 自転車が近くを通った

刺激を受けた五感

2 3 3 3 4 4

視 視・聴 視 視 聴 視・聴

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外 外 外

不安 驚き 不安 不安 驚き 驚き

①自転車→何かあるかも→不安 ②バイク→音と光に驚く→バイクだとわかる→危険→安全だと分かる ③奥が暗い→道の先に対するわからない不安

情動

④先が暗い→道の先に対する不安

emotion

⑤風鈴の音→音に驚く→風鈴だと分かる→不気味 ⑥自転車→突然で驚く→自転車だと分かる→危険を感じる

生理

t1

①自転車

physiological response

認知

cognition ②バイク

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

③奥が暗い

t4

t3

t5

④道の先が暗い

t4

t4 t5

t6

⑤風鈴の音

t5

t6

t7

t6 t7

⑥自転車

t8

⑤の自転車は、それ自体 に危険を感じ恐怖を感じる

t7

t9 ことがある。しかし、今回

t8

tは①∼④までの予期不安誘 t9

発要素により、予期不安を

t8

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

感じていたため自転車であ ることを認識する前に恐怖 t9

を感じている。

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

093

第四章 夜道の煽り抽出実験


発話の中から、恐怖度が上がっている並びを抽出し、分析した。 恐怖を上げる要素はそれ自体が恐怖を与える要素であることが多 い。また、予期不安を感じた後は、本来の刺激から得られる恐怖感 だけでない、別の恐怖感を感じていることが分かった。  要素の種類は、視覚・聴覚・触覚もしくは空間からの要素、動く 物からの要素など、さまざまであるが、次の三つのパターンに分け ることができた。 ①本来恐怖刺激でない刺激に驚き恐怖を感じる 情動

情動

emotion

生理

physiological response

外的要因

emotion

生理

t1

physiological response

認知

t2

t1

cognition

t1

t2

t2

t3

t4

t3

t2

t4

t3

t2

t1

t3

t2

t3

t1

認知

cognition

t1

外的要因

t4

t3 t4

t4

t4

②予期不安誘発要素の連続により、不安が増大する 情動

情動

emotion

生理

physiological response

外的要因

emotion

生理

t1

physiological response

認知

t2

t1

cognition

t1

t2

t2

t3

t3

t3

t2

t4

t4

t2

t1

t3

t2

t3

t1

認知

cognition

t1

外的要因

t4

t3 t4

t4

t4

③刺激に対して、刺激を認識・判別する前に恐怖を感じる 情動

情動

emotion

生理

physiological response

外的要因

emotion

生理

t1

physiological response

認知

cognition

t1

t2

t1

t2

t4

4-3-2.恐怖と不安のメカニズム結果

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

t3

t2

t3

t2

t1

t4

t4

t1

cognition

t1

t3

t2

t3

外的要因

認知

t2

t3

t4

t3 t4

t4

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

(1) 予期不安が恐怖感を増大させたときのパターン考察

094

第四章 夜道の煽り抽出実験


095

第四章 夜道の煽り抽出実験

■猫  『猫』という、本来恐怖を感じさせる要素でない要素でも、恐怖 刺激として発話されることが多かった。発話の時系列から、猫の要 素の前にある要素の並びを抽出して分析した。 ①猫だと認識せずに驚き、恐怖を感じる ( 一時的な勘違い ) 発話内容

恐怖度

① 何もない ② 後ろから来ている感じ ③ 暗い道 ④ 猫に驚く

刺激を受けた五感

1 3 2 3

視・聴・触 聴? 視 視

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 内 外 外

①何もなし

情動

②足音、気配→人→怖い人かもしれない

emotion

③暗い→不安 ④何かわからない→びっくり、怖い→猫だとわかる

生理

t1

physiological response

認知

cognition

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

予期不安があるため、 「何か出てくるかもしれない」 「何か起きる かもしれない」という心理状態の中で、突然猫が現れたとき、猫だ と認識する前にその「何か」に恐怖し、 認識してから恐怖はなくなる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

(2) 特定の要素の恐怖を感じるメカニズムの変化


恐怖度

2 2 2 3 2

刺激を受けた五感

視 聴 視 視 視・聴

外 外 外 外 外

外的 / 内的要因

①人影→不安

情動

②何か音→驚く→何の音かわからない不安

emotion

③公園の像→不気味 ④人→人だと分かる→何かあるかも

生理

physiological response

⑤猫→驚く→猫だと分かる

t1

認知

cognition

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

t4

④ t3

t5

t4

t4

t6

t5

⑤ t5

t6

t7

t6

t8

t7

t7

t8

t8

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 驚き 不安 不安 驚き

不安 / 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 人影 ② 何か音 ③ 公園の像 ④人 ⑤猫

096

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

情動

emotion

生理

physiological response

刺激を受けた五感

2視 2視 4 視・聴

①黄色い電灯→不気味、不安 ②細い路地→圧迫感、不安 ③猫→驚く→猫だと分かる

t1

認知

cognition

t1

t2

t1

t3

t2

③ t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

外的 / 内的要因

外 外 外

不安 / 驚き

不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 黄色い電灯 ② 細い路地 ③ 猫に驚く

097

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

① 特になし ② 黄色い電灯 ③ 細い路地 ④ 猫に驚く

刺激を受けた五感

1 2 2 4

視・聴・触 視 視 視・聴

①特になし ②黄色い電灯→不気味、不安

情動

③細い路地→圧迫感、不安

emotion

生理

④猫→なにかに驚く→猫だと分かる

t1

physiological response

認知

cognition ②

t1

t1

t2

t2

t3

t2

t3

t4

④ t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

外的 /  不安 /  内的要因  驚き

外 外 外 外

不安 不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

098

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

刺激を受けた五感

4聴 4視 3視

外的 / 内的要因

外 外 外

不安 / 驚き

驚き 不安 驚き

①人の声→驚き→人の声だとわかる→恐怖 ②汚い→不快、不安、不気味→何かいるかも→不安

情動

③猫が居る→驚き→猫だと分かる

emotion

生理

physiological response

t1

認知

cognition

t1

t1

t2

t3

t2

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 人の声 ② 汚くて ③ 猫がいて

099

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

刺激を受けた五感

2 3 3 2

③工事現場→何か起きそう、何か出てきそう→不安 ④猫→何かいる→猫だと分かる

t1

認知

cognition

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

不安 / 驚き

不安 驚き 不安 驚き

②虫の音→驚き→不安

emotion

physiological response

外的 / 内的要因

外 外 外 外

①暗い道→何か起こるかも→不安

情動 生理

視 聴 視 視・聴

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 暗い道 ② 虫の音 ③ 工事現場 ④猫

100

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

③少し暗い→不安 ④猫→何かいる→猫だと分かる

t1

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

外的 / 内的要因

外 外 外 外

不安 / 驚き

驚き 不安 驚き

②家の中から音→驚き→音を識別する→安全だと分かる

emotion

physiological response

視・聴・触 聴 視 視

①特に何も

情動 生理

刺激を受けた五感

1 2 2 2

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 特に何も ② 家の中から音 ③ 少し暗い ④猫

101

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

刺激を受けた五感

1 1 3 3

聴 視 視 視・聴

外的 / 内的要因

外 外 外 外

①声が聞こえる→人だとわかる→安心

情動

②自販機の明かり→安心

emotion

③道が狭い→圧迫感、不安になる ④猫→何かいる→猫だと分かる

生理

physiological response

t1

認知

cognition ②

t1

t2

t1 t2

t3

③ t2

t3

t4

④ t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 / 驚き

不安 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 声が聞こえる ② 自販機の明かり ③ 道が狭い ④猫

102

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

情動

2 2 3 2 3

刺激を受けた五感

視 聴 聴 視・聴・触 視

外 外 外 外 外

外的 / 内的要因

不安 驚き 驚き 不安 驚き

①少し暗い→不安

emotion

②後ろからの声→驚き→人だと分かる→何かあるかも→不安         ③ケータイの音→驚く→ケータイの音だと分かる

生理

physiological response

t1

④特になし→不安が継続 ⑤猫→何かいる→猫だと分かる

認知

cognition

t1

t2

t1

t3

t2

t2

t3

t4

③ t3 t4

t5

④ t4 t5

t6

⑤ t5

t6

t7

t6

t8

t7

t7

t8

不安 / 驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 少し暗い ② 後ろから声 ③ ケータイの音 ④ 何もない ⑤ 猫に驚く

103

第四章 夜道の煽り抽出実験

t8

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


恐怖度

刺激を受けた五感

1視 1視 2 視

①明るい→安心

情動

②前から人→人だと分かっている→安心

emotion

生理

physiological response

③猫→驚く→猫だと分かる

t1

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

③ t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

外的 / 内的要因

外 外 外

t5

t6

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安 / 驚き

驚き

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① 明るい ② 前から人 ③猫

104

第四章 夜道の煽り抽出実験


① ② ③ ④

発話内容

恐怖度

自販機明るい 公園明るい 猫 猫と目が合う

刺激を受けた五感

1 1 2 2

視 視 視 視

外的 / 内的要因

外 外 外 外

不安 / 驚き

驚き 驚き

①自販機が明るい→安心

情動

②公園が明るい→安心

emotion

③猫が居る→驚き ④猫と目が合う→驚き→不安

生理

physiological response

t1

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

③ t2

t3

t4

④ t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  猫だと認識した後、猫と目があって恐怖を感じた。猫に不気味さ や恐怖心を抱くことは、あまりない ( アンケート結果より ) が、夜 間に視覚情報が正確でない中、予期不安があることで、恐怖を感じ やすくなっていることが考えられる。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

②猫だと認識した後も不安がある

105

第四章 夜道の煽り抽出実験


① ② ③ ④

恐怖度

刺激を受けた五感

2 3 2 2

触 視 視 視

外的 / 内的要因

外 外 外 外

不安 / 驚き

驚き 不安 不安 不安

①足元に何か→驚き→大丈夫だと分かる ②人が来る→何かあるかも→不安

情動

③人が居る→不安

emotion

生理

physiological response

④猫が居る→何かあるかも→不安

t1

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

③ t2

t3

t4

t3

t5

t4

t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  予期不安として、 「何か出てくるかも」という状態でなく、猫に 驚かずに猫を認識できたのだと考えられず。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

足元に何か 人が来る 人がいる 猫がいる

106

第四章 夜道の煽り抽出実験


恐怖度

刺激を受けた五感

3 1 2 1

聴 視 聴 視・聴

外的 / 内的要因

外 外 外 外

不安 / 驚き

驚き 驚き

①キーンって音→驚き→何かわからない→不安

情動

②暗くない→安心

emotion

③キーンって音→驚き→何かわからない→疑問 ④猫→特になし

生理

physiological response

t1

認知

cognition

t1

t2

t1 t2

t3

② t2

t3

t4

③ t3 t4

t5

④ t4

t6

t5

t6

t5

t6

t  本来猫自身は、強い恐怖刺激ではないため、直前の刺激の方が印 象が強く、猫に対する恐怖はなかった。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

発話内容

① キーンって音 ② 暗くない ③ キーンって音 ④猫

107

第四章 夜道の煽り抽出実験


「猫」という要素は本来恐怖刺激ではないが、生き物であり動く ものなので、人を驚かせる変則的な要素である。  予期不安により「何か出てくるかも」などと、先に何かが起こる ことを予測しているときには、 「猫」であると認識する前に、その 影に恐怖を感ることが多い。また、その場合、恐怖を感じてから、 時系列を追って「猫」であると認識し恐怖感が静まることが多い。

情動

情動

emotion

生理

physiological response

外的要因

emotion

生理

t1

physiological response

認知

cognition

t1

t2

t1

t2

t2

t1

t3

t2

t4

t3 t4

t1

cognition

t1

t3

t2

t3

外的要因

認知

t4

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

t2

t3

t4

t3 t4

t4

4-3-2. 不安と恐怖の時系列的メカニズムの解析

(2) 特定の要素の恐怖を感じるメカニズムの変化 考察

108

第四章 夜道の煽り抽出実験


夜道では多くの人が恐怖を感じている。夜道の条件である『暗さ』 は多くの被験者の発話からも不安を感じる要素として明らかになっ た。逆に安心させる要素としては、 『明るさ』が大きく関わってい ることがわかった。また、 『道の広さ、狭さ』 『建物』など、道の雰 囲気の印象も関係している。  時系列を追って要素を見ると、実際に恐怖を与えている要素とし ては、猫や人など変則的に動くものが多い。しかし、実際には恐怖 刺激ではないのに、一時的に驚き、恐怖となっていることが多い。 その前にある、 『暗さ』や『道の雰囲気』などの恐怖を与える要素が、 予期不安を誘発し、恐怖を感じやすくなっているためだと言える。  実際の夜道では、お化け屋敷の時と異なり、それ自体が恐怖刺激 というわけではなく、予期不安がある中でその刺激を受けると、恐 怖に感じることが多かった。このことから、予期不安は恐怖の感じ 方に大きく関係があることが分かる。  夜道の中では、恐怖を感じる必要があるわけではないところで、 恐怖を感じさせられていることが多い。しかし、実際の夜道本当に 身体への危険も潜んでいる。完全に恐怖をぬぐうことはできないが、 予期不安誘発要素となる『道の雰囲気』 『建物』 『道の広さ』を考慮 して恐怖を軽減させることは可能だと言える。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

4-4. 夜道の予期不安誘発要素抽出実験のまとめ

4-4.夜道の予期不安誘発要素抽出実験のまとめ

109

第四章 夜道の煽り抽出実験


110

第5章

まとめ

Chapter 5

Conclusion   まとめ

おわりに   参考文献

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


111

第5章 まとめ

まとめ

5-1.まとめ  本研究により、夜道における予期不安誘発要素と、恐怖感の関係 性を明らかにするとともに、恐怖の時系列的解析モデルを作成する ことができた。

情動

外的要因emotion

生理

生理

t1

physiological response

t2

t1

t2

t1

t4

t3

t4

t4

t3 t4

t4

t4

図 5-1-2. 反射的な恐怖モデル

図 5-1-3. 感覚的な恐怖モデル

t 図 5-1-1. 意識的な恐怖モデル

t3

t2

t3

t4

t4

異なる。

t2

t2

要素によっては恐怖度合が

t2

t3

cognition

t1

t3

t2

t4

t3

t2

t1

t3

t2

認知

cognition

t1

t1

physiological response

認知

cognition

t3

情動

外的要因 emotion

生理

t1

physiological response

認知 t1

情動

外的要因emotion

本研究では、環境からの外的要因に焦点をあてたため、外的要因か ら始まる恐怖のメカニズムのみに絞ってモデル化した。 ①意識的な恐怖 恐怖刺激を受け、刺激の内容を認識してから経験や知識と結び付け て恐怖を感じる。 ②反射的な恐怖 刺激を受け、それに対して驚き・恐怖を感じて、生理と情動へ伝達 され恐怖反応を示す。その後刺激が何であったか認識する。(認識後、 もともとの刺激が恐怖を与えるようなものであった場合、もう一度 生 理・情動へ伝達され恐怖反応を示す。→①へ ) ③感覚的な恐怖 五感で刺激を受けた後認識せずに、感覚的に不快感、不安感、恐怖 感を抱き、その後自らが不安や恐怖を感じていることを認識する。 外的要因と内的要因が結びついて発生する。  本研究で、外的要因によって刺激に対して次に起こることを予測 する『予期』が起こることがわかった。これは時系列的な空間演出 を行うことで、人の期待感や不安感を演出できるということである。 今後、他のシチュエーションでの時系列的な感情の変化を追ってい くことで、空間演出による様々な感情の演出が可能になるだろう。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


まずはじめに、本論文を書く機会を与えて下さった渡辺仁史先生に深く感謝いたしま す。この論文を考えている途中でゴールを見失っていた時、先生にはメールやチャット で何度もご指導いただきました。また、twitter や facebook で気さくに話しかけてくだ さり、焦っていた私を何度も救ってくださいました。お忙しい中、ありがとうございま した。  林田先生。いろいろなお仕事を抱えて忙しそうな中、個人的に相談に乗っていただき ありがとうございました。いつも学校でお会いするたびに、すごく楽しくお話しさせて いただいています。そして佳境に入ってからの差し入れ。お気遣いさせてしまい申し訳 ありません。あれほど嬉しい差し入れはありません、本当にありがとうございました。  なつこさん、何度もゴールを見失い右往左往していたこの論文を書き上げられたのは なつこさんのおかげです。「大丈夫、もうちょっとだよ」といつも背中を押してくださり、 八王子では誰よりも私の体調を気遣ってくださり。なつこさんは飴と鞭の使い分けが上 手いと聞き及んでおりましたが、私は飴ばかりいただいたように思います。なかなかゴー ルできず落ち込んでいたときのなつこさんのメールは、本当に嬉しくて、何度も何度も 読み返しては元気をいただきました。本当に本当にありがとうございました。  健行ゼミの皆様。健行ゼミの中では最後までなかなか形が決まらず、ゼミの時間をた くさんいただいてしまったこと、申し訳ありませんでした。じまさん、いつも雑な生活 をしている私の健康を気遣っていただきありがとうございました。たなあみさん、仕事 は短時間で終わらして遊ぶ、その要領の良さ見習いたいです。坂田さん、実は坂田さん の美しさにいつも見惚れていました。馬淵さん、すごく、痩せて印象が変わりましたね。 担当ではないのに、皮膚電位や恐怖というテーマから何度もお時間をいただき、ありが とうございました。おっちーさん、基本が雑な私によく喝を入れてくださいましたね。 その脳の容量がうらやましいです。じゅんぺーさん、たくさんお手をお借りしてしまっ て申し訳ありませんでした。すぐパンクしてしまう私に、じゅんぺいさんがすっきり綺 麗にまとめて持ってきてくださり、おかげでこの論文を形にすることができました。本 当にありがとうございました。  他のゼミの方々にも、たくさんお世話になりました。誰よりも研究室滞在時間が長く、 様々な方にご迷惑をおかけしたと思います。八王子では奥津さんに話を聞いていただき、 まとまらない頭の中を整理していただきました。そして、プリン!!ありがとうござい ました。菊池さん、何度も何度もピルクル、ありがとうございました。おいしい紅茶も グリンティーも癒されます。ゆかりさん、ゆかりさんが居た夜は本当に楽しかったです。 二人で食べたカレーも、最高でした。きどさん、S棟居住期は、とても楽しく充実した 休憩時間をありがとうございました。かわDさん、有意義なたばこ休憩、すぐに病んで しまう私の心を的確に浮上させてくださり、本当にありがとうございました。ここに名 前を出せなかった方々にもたくさんお世話になりました。研究室引きこもり生活をして いたのに、心折れずにいられたのは、みなさんが楽しませてくださっていたおかげです。 これで研究室居住生活が終わるのかと思うと少し寂しく感じます。

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

5-2. 展望

おわりに

112

第5章 まとめ


そしてM0のみなさん。最初のころは、みんないつ来るのかな、と待ち遠しく思って いました。でも、最後の2週間はとても長くて、急速にみんな仲良くなったよね。何よ りM0のスモーカー率の高さ!S棟とN棟で別れていても、喫煙所で会えて、情報交換 したり、ともに戦っている仲間って感じがして頑張れたよ、ありがとう。S棟メンツの もこ、まーしー、ばーちー、たまに行くとすごいことになってて面白かった。まーしー、 ちゃんと youtube 更新確認してる?むくてぃー、泊まらない主義は貫いたのかな?し しょー、またいいボカロ見つけたらよろしく!のD、末期具合が面白かったよ!笑わせ てくれてありがとう。ゆりえ、いつも寝すぎちゃうあたしを根気強く起こしてくれてあ りがとう!どんくん、コンタクトちゃんと外してね!まっちょ、あのでかい塊なんとか 壊したよ!!Pちゃん、朝の占いになんて負けないからね!じょん、いつも休憩付き合っ てくれてありがとう、すっかりスモーカーになっちゃって。。。

いっしょに研究室で過ごした大切なともだちへ うーさん、ずいぶん黒くなったね。ピカチュウ、いつもいっしょに寝てくれてありがとう。 いろんなひとの腕の中で気持ち良さそうだったね。羨ましかったよ。  最後に、卒論期間中に亡くした、大切なあいつ。たくさんあたしのために頑張ってく れて、いっぱい苦労をかけたね。君は可愛いだけじゃなかった。亡くしてから大切さに 気付くなんて。君から大事なことを学んだよ、大切なものは絶対手放してはいけないこ と、バックアップは細目にとること、外付けハードディスクは別の鞄に入れること。君 のことは忘れないよ、また出会えるって淡い期待を持って待ってるからね。そして新し くパートナーになった白い君。睡魔に負けて堕ちていくあたしを静かに見守って、毎晩 徹夜に付き合ってくれてありがとう。あたしよりずっと頑張ってくれた君たちにほんと に感謝しているよ。  こうして、論文を書き上げることができたのは、私の周りで私を支えてくれたみなさ んのおかげです。本当にありがとうございました。

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第5章 まとめ


参考文献 小柳英治 松本直司:期待感を与える空間構成とその要因ー街路の 期待感に関する研究ー 学術講演梗概集 . E-1, 697-698(1996 年 ) 熊沢貴之:シークエンス空間における期待感に影響を及ぼす物理的 要因 学術講演梗概集 . D-1, 145-146,(2007 年 ) 栢木亜衣 松本直司:ゲートにより分節された街路空間における期 待感最大位置とその強さ 学術講演梗概集 . E-1,1075-1076,(2008 年) 小島恵子 松本直司 栢木亜衣:ゲートにより分節された街路空間 における期待感最大位置とその強さその2 学術講演梗概集 . E-1, 757-758,(2008 年 ) 栢木亜衣 松本直司 小島恵子:ゲートにより分節された街路空間 における期待感最大位置とその強さその3 学術講演梗概集 . E-1, 759-760,(2008 年 ) 森一晃 松本直司:三叉路空間における期待感最大位置及びその 強さー CG アニメーションを用いた評価分析ー 学術講演梗概集 . E-1, 945-946,(2008 年 ) 飯塚貴史 田村竜也 後藤剛史:夜間街路照明の配置及び空間要素 が歩行者の不安感に及ぼす影響の研究その1物理量実測 日本建築 学会大会学術講演梗概集 ( 北陸 )(2010 年 ) 田村竜也 飯塚貴史 後藤剛史:夜間街路照明の配置及び空間要素 が歩行者の不安感に及ぼす影響の研究その2被験者反応および評価 法の検討 日本建築学会大会学術講演梗概集 ( 北陸 )(2010 年 )

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114

第5章 まとめ


高橋さえり 明石行生:青色照明および白色照明下の街路の評価  学術講演梗概集 . D-1, 533-534,(2008 年 ) 高久洋介 柳瀬良太:夜間街路の歩行環境における街路灯の色温度 と配置に関する実験的研究 日本建築学会計画系論文集 74(635), 51-57,(2009 年 ) 内山健太郎 近藤哲郎 村上公哉:住居地域における街路灯照度と その夜間歩行心理に及ぼす影響に関する調査 学術講演梗概集 .D1,891-892(2005 年 ) 不安反応の時系列変化に関する研究 : 生理指標と主観指標の比較 検討: Time series analysis of anxiety responses : A comparison of physiological and subjective anxeity indexes 広島大学総合科学部紀要 . III, 情報行動科学研究 Vol.10 page.51-59 (19870228)

中川聡:エクスペクトロジー(期待学)が生む上質なモノづくり (2010 年 )http://business.nikkeibp.co.jp/article/ 岩田 隆一筑波大学:なぜ東京ディズニーランドは人気があるのか。 サービス・マーケティングからの分析 (2006 年 ) ディズニーランドの空間科学―夢と魔法の王国のつくり方ー (2009 年 ) 著者:山口有次 跡見学園女子大学.山澤成康:ディズニーランドの 経済学 .

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115

第5章 まとめ


wikipedia ーお化け屋敷ー http://ja.wikipedia.org/wiki/ お化け屋敷 「お化け屋敷で科学する!― 恐怖の研究」http://www.miraikan.jst. go.jp/spevent/hauntedhouse/index_2.html 人間行動科学 : お化け屋敷 ( 第 2 章 人間行動科学回転寿司と お 化 け 屋 敷 ,< 特 集 > も う ひ と つ の 建 築 設 計 資 料 集 成 ) Human Behavioral Science : The haunted house(Section2 Human Behavioral Science,<Feature>Alternative Handbook of Environmental Design) 建築雑誌 124(1597), 41, 2009-12-20 ナ オ ル コ ム  ド ク ト ル ア ウ ン の 気 に な る 健 康 情 報 http://www. naoru.com/ 新生理心理学―生理心理学の基礎―( 北大路書房 ,1998)  監修 : 宮田洋、編集 : 藤澤清 , 柿木昇治 , 山崎勝男 RIKEN BSI 神経回路メカニズム研究グループ 情動機構研究 チ ー ム  二 木 宏 明 http://www.brain.riken.jp/bsinews/bsinews3/ no3/special.html 生理反応による感性科学研究 P h y s i o l o g i c a l A p p r o a c h  on Human Sensibility and Emotion 感性情報応用創造教育研究部 門 , 九州大学大学院 芸術工学研究院 , 人間生活システム部門綿貫研 究室 , 綿貫茂喜 Freeze-Framer 感 情 の 驚 く べ き メ カ ニ ズ ム http://www.mentaltechnology.jp/relations2.htm

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116

第5章 まとめ


117

第二部

資料編

Pert Ⅱ

Data

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文


早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

118

第#章 タイトル


ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

岡本達也(25歳・男性)

119

2010/10/06

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬

各被験者の発話と軌跡 ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

しゃべり声3(びっくり) 人が見えないのに声がする4(びっくり) 自動販売機が明るい1 奥行きがあって暗いとちょっと4(不安) 前からくる自転車(光りがついてるから)3 家の電気がついてない 明かりが全くないので4(不安) 虫の音4 道幅があって怖くない2 4 流水(?)の音4(びっくり) 道の先が見えない5(不安)道幅がとても狭い5(不安) 明るい道が見えてきた2 道の先が見えない4(不安) 犬の吐息4(不安)3 狭くて街灯明るい1 工事現場5(不安) 生活音4 虫の音は聞きなれてる2         自動販売機が明るい1 後ろからくる自転車3 電車の音聞きなれてる1 1

www.its-mo.com/map/print.htm?l

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120

2010/10/06

第#章 タイトル

おくつさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

真っ暗4 植栽が多い3廃墟みたいな空地3 木があって薄暗い3 人が顔が見えなかった5 マンションが明るい1 細くて塀に囲まれている4 塀が少し壊れている4 木が塀から出ている4 家が木で埋もれてる5 暗い4 突然光がつく5 細くて圧迫感3 ゴミ4 対比で木が暗い3 バイクの光2 自販機が明るい2生活音3 物音3 後ろからバイク4 家の明かり2 古いアパート3暗くて塀が圧迫感3 狭い道4 犬の散歩2 道の先が真っ暗4 塀3 虫の音3 道が広い1 明るい1 椅子がつながれてる3 植栽で暗い4家の明かりがある1 虫の声2 駐車場の車3 後ろで話し声2 神社4 薄暗い2 人女性1 自販機1 看板3人女性1 家の明かり1 古い家3 明るくて見通しがいい2 見通しが悪い2 空き家3 後ろから車2

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早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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2010/10/06

第#章 タイトル

がっきーさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

明かりがあるので1

車たまに中に人がいる4 玄関明るい1 自転車1 特にない1 壁と木で暗い3 家の玄関が近い1 工事現場人がいそう3 防犯ライト1 暗くて人が居た3 家の中の音1人気がない3 奥まったところ3 暗い路地3 テレビの音1 古びた家4 自販機1 木が暗い4 家の明かり1 塀が低い1 家の中1

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2010/10/06

第#章 タイトル

かわでぃーさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

何か物音1 虫の音2 人が家に入った1

人に見られた1 虫の音2 工事現場3 猫2 食器の音2 ぎりぎりまで人がいるのに 気づかなかった4 咳が聞こえた2 神社4

道が細くなる3 なんか変な声4 大通りが見えた1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

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2010/10/06

第#章 タイトル

きどさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

家からゾンビみたいな声4 人が居ないマンション2 車が置いてある2 マンションが怖い3 人が出てくる3 家の入口が真っ暗4 明かりがついた4駐車場2 ガタって音3 家が古い3 木が多くて暗い3 自販機の音2 生活感のある机やいす2 狭いけど明るい1 暗くて先が見えない2 明かりが多い2 狭くて先が暗い3 自転車が近くを通った4 風鈴の音4 今明るいけど先が暗い3 奥が暗い3 真っ暗3 バイク驚き3 自転車2 何もない空間2 店が怪しい2 比較的明るい1 人が通った3黄色っぽい光の方が怪しい2 行き止まりだから1 静か3 自販機があるから1 奥の方があまり見えない2 明かりが怪しい2 自販機が明るいから1

www.its-mo.com/map/print.htm?l

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

124

2010/10/06

第#章 タイトル

きりまるくん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

先の明るさがない2 照明があまりない2狭いけど明るい2 人が隠れれる場所がある2 明るい1

後ろから人、道が広いから2

見通しがいい1 道幅が広い1 人が居る2 向かってくる人3 圧迫感3 後ろから人、明るいから1 後ろから近づいてくる足音4

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

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2010/10/06

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

人が来る3 物音がする2 2 足元に何か2

人が来る3 猫が居る2 人が居る2 下水の音3 人の声4 3 汚くて4 明かりがついて4 猫が居て3 明かりがついて4 自転車2 通りが見えてきて1 自転車1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

しがちゃん 126

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

なんか音2 特に何も1 特に何も1 家の中から音2 少し暗い2

猫2 物音3 暗い行き止まり1 薄明るい1 狭い道2 人とすれ違う1 電気がつく3 前に人1 人が居たことに 気づかなかった3

大通りが見える1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

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第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

人が来る3 物音がする2 2 足元に何か2

人が来る3 猫が居る2 人が居る2 下水の音3 人の声4 3 汚くて4 明かりがついて4 猫が居て3 明かりがついて4 自転車2 通りが見えてきて1 自転車1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN

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第#章 タイトル

ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

こーとさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

バイク2 暗い道3 大量の自転車3 上り坂3 ケータイ持ってる人2 人と出会う3 工事現場3 後ろから声驚き4 狭い暗い3 広いけど暗め2 静か2 人が出てくる2 排水溝の音驚き3 後ろから人、道が広いから1 明かりがついた3 扉の音2 細道明るいから1 細道から人3 水の流れる音1 黒い服驚く2 人が居ました2

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ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

飯島絵里(24歳・女性)

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

車2(びっくり) 1 人がいない2(不安) 2 民家ボロい2(不安) 車が泊まっている2(不安) 古いアパート2(不安) 高い塀2(不安) 公園が明るい1 古いアパート2(不安) 自販機の横が暗い2(不安) 人がたくさんいる1(不安) 人がたくさんいる1 大通りが見えている1 人がたくさんいる1 韓国人1 大通りが見えている1 1 3 高い塀(不安) 人がいない暗い2(不安) 人気がない建物2(不安) 人気がない建物3(不安) 1

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第#章 タイトル


2010/10/06

ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

駐車場が明るい1 ちょっと薄暗い2 明るいマンションを見る1 工事現場3 塀、木で薄暗い2

街灯で少し明るい1 わりと明るい1虫の音2 知り合い1 不気味3 木がすごい2 自販機が明るい1 細い道に入る2 自転車が来る2 左は少し明るい1 右手の建物が古い2 建物が古くて薄暗い3

塀が高い2 神社4 薄暗い2 道が広くなる1 人が居る3 圧迫感がある道3 自転車が来る2 先が見えない1 マンションの入口の照明が明るい1 人とすれ違う3 大通りが見える1 店がとても明るい1

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第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬


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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

131

じょん 第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

ちょっとした暗がり3 横から来る人3 視界が開けてない3 後ろにいる人2 空き家4 左右が見えない2 人1 黄色い電灯2 椅子2

水の音2 神社3 ゴミ2 明かりがつく1 電柱滴2 人1 繁華街の音が小さくなる2 人気がない2 車が来そう2

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大通り1

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2010/10/06

第#章 タイトル

しん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

暗い2 木の影2 犬2 古い家3 明るい1 何か物音2 植物がたくさん4 鳥のさえずり1 少し暗くなってくる1 人が居る1 マンションが暗くて 少し暗い2 自販機の光1 道は街灯で明るい2 公園人2 道の雰囲気1 門2 駐車場暗い2 行き止まりは暗い2 明るい1 先が暗い2 明るいけど狭くて3 声が聞こえる1 自販機の明かり1 猫3 木3 道が狭い3 明るくなった雰囲気2 暗い道雰囲気3 暗くて狭い4 少し薄暗い2

電灯の下1 自販機の明るさとの対比2 陰で暗い部分3

人とすれ違う2 自転車の音2 いきなり人驚き2 大通り明るい1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

133

すぎたつさん

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

広い通り2 団地3 後ろから人3 団地4 イエス・キリスト1 いろいろな生活音で安心1 暗くなってきた2 キーンって音2 人1 T字路2人に気づかない2 暗くない1 猫1細い道3 電気ついてる安心1 キーンって音3 駐車場にバンが3台 後ろで自転車の音2 人が居ない2 自転車女性1 車が来てない1 明るい1 古くて電気ついてない住宅2 住宅の照明1 照明1 自転車2 道の先がわからない2 木と電灯2 まだ明るい1

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第#章 タイトル

すぎむー ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

車2 古い家が多い3 ちょっと明るい1 排水の音2 家がきれい2 人とすれ違って3 結構明るい1 細い路地3 特になし1 特になし1 後ろで音2 虫の音2 明るい1 神社3 少し薄暗い2 少し薄暗い2 食器の音2 店が多い1 大通り1

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2010/10/06

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

1 2 人が来る 3 1 1 1 人が来る2 人がいる1 狭い道4 2 人が来る1 日本語じゃない声1 人が歩いて来る1 神社2

店が見えてくる1 1 1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN

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2010/10/06

第#章 タイトル

ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

横の家が怖い 3 2 2 狭い道 2 2 いきなり電気がつく 2 足元の音2 明るい道1 明るい道1 変に見えるかな1 何もない1

音にびっくりする2 1 人の声1

後ろから来ているような感じ3 自転車が来る3 暗い道2 猫に驚く3

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第#章 タイトル

にしさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

車が見えて1 特になし2 建設現場3 暖色系のライト3

道が狭い3 建物が新しい2 わっ・・・ 視界が狭くなる2 視界の解放感1 公園が見える1

特になし3 暗くて道が狭い4 細い道3 空き家4 猫に驚く3 何もない2 ケータイの音3 後ろから声3 少し暗い2 人が居てびっくり4 暗くて細い3 道が細い3 電気がついて驚く4 T字路3 自転車とすれ違う1 袋小路3 道幅が広い2 テレビの声2 何もない1 工事現場4 後ろから自転車2 暗くなってくる1 明るい1 店1

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138

のD 第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

暗くないけどちょっと細いから2 家の明かり1 街灯も明るい1 虫の声2 明るくて見通しがいい1 清潔感1 公園明るい1 公園死角がない1 バイクが走っていった1 自販機明るい1 後ろから足音3 細い2 ビニール袋の音2 先が見づらい2 奥が確認できない2 先に何があるかよく見えない2 大通りが逆光2 玄関の光1 自転車など遮蔽物2 明るい1 自転車の音2 人1 先が見えるから怖くない1 人1 人1 自販機が明るい1 大通り1

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ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

ばーちー ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

暗い3 人の家が近い3 後ろに人3 狭いし暗い2 下り道2 窓を開ける音2 急に明るい2 自転車っぽい音驚き3 少し明るい1 暗い中で物音3 暗い中で物音3 先が真っ暗3 警察3 見通しが悪い2 見通しがいい1 玄関が近い2 古いアパート2 細い道の方が怖い2 他人の家の玄関が近い 背後の足音2 人が出てきそう2 曲がった先2 猫2 前から人1 明るい1

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第#章 タイトル


ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

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2010/10/06

第#章 タイトル

まーしー ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

大通り1 木3 猫振り向く4 猫4 物音4 自転車に引っかかる5犬の散歩4 静かな道で音を立てて ゴミ袋の音3 広い道1 歩く人5排水の音4 物音4門3 人4 旗驚き4 遊具4 公園4 道が比較的明るい2 狭い道から広いところへ出る1 電灯の自分の影4 つまずく4 静か3 自転車2 背後の音5 見通しがいい1 排水溝2 虫の声2 知り合い1 せり出した木4 見通しの悪い道5 人の生活音5 生ごみ4 静か4 電灯がない5 静かさとの対比4 足音が遠くから聞こえる3 後ろがうるさい4 明暗の差が激しい4 自販機2

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2010/10/06

第#章 タイトル

まぶちさん ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

何もない1 木陰3 表札2 雰囲気が怖い3 建設中の住宅4 汚い塀3 後ろから人の気配3 雰囲気3 車の影2 人影2ライトがつく2 何か音2 何かが光る2 公園の像2 人3猫2 木陰2 子供の声2 廃墟3 よくわからない3 自販機2 家の隙間3 人2大通り1 特になし1 猫驚き4細い路地2黄色い電灯2 突然の人3 後ろから来てる人3 後ろから来てる人3 物陰2特になし1 後ろから自転車2 ジーって音2 青白い光3 遠くに明かり1 大量の人形3 暗い道3 特になし1 袋小路2 ドアの閉まる音2 犬の声驚き3 車の気配2

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2010/10/06

第#章 タイトル

みずき ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

明るい1 かなり暗い3

歩行者とすれ違う1 先が見えにくくなっている2 自転車とすれ違う2 明るいので怖くない1 暗くて先が見えない2 人とすれ違う1 明るい1 先が見える1 ちょっと暗い2 明るいので1 後ろから車4 先が曲がってて見えない2

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2010/10/06

第#章 タイトル

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

まだ明るい1 葉っぱを踏む2 暗くなりそう2 暗い3 3 2

自販機明るい1

公園明るい1 猫2 猫と目が合う2 ボロい家4 狭い暗い4 怖い道に入る3 ごみ4 ボロい家4 街灯が多い1 バイクが後ろから1 暗くて細い道2 自転車1 大通りが見えてくる1 怪しい道へ3 1 食器の音3 自販機がある1 人が通る1 道に入る2 2 ごみ置き場3 大通りが見えた1

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2010/10/06

第#章 タイトル

むっちー ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

怖くない1 家が明るい1 ドアが開いた音1 人が多い1 後ろから来る人3 家に明かりがついてるから1 人とすれ違う1 家が多いから1

家がきれい1

静か2 大通りが見えてる道は 前から車1 怖くない1 人おばちゃん1

さっきも通った1車が来る2 風鈴の音2

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ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

人が来る1 人の話し声1 人がいないので1 人が何人もいる1 自販機が明るくて怖い2 細い道2 人気がない家4

傘3 車の音3 人通りが見える3

通りの看板が見える2 3 人が近づいてくる3 3 道が曲がってるから怖い3 塀で見通しがよくない3 マンションで明るくなる2 男の人とすれ違う顔が見えない4 通りが見える2

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第#章 タイトル

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飯島絵里(24歳・女性)


ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

1 塀が揺れた2 自転車が来ている3 家が明るくて怖くない2 2 後ろの足音でびっくり3 木が切り立ってる5 穴が開いてて暗い5 2 木が揺れた2 視界が悪いので3 1 明るいけど3 1 人の声2 人が怖い2 水が流れている2 1 人の声2 2 2 1 1 1

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第#章 タイトル

146

飯島絵里(24歳・女性)


ഀླྀ‫ ؟‬- ৉௕-ঝ‫ॺش‬ਫ਼ด‫ػ‬ःणुN ওঔჷ‫؟‬োৡखञওঔु঳คपഀླྀदऌऽघ

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第#章 タイトル

ゆりえ ৉௕॑ഭा੢ाরदघ‫؛‬ ૘‫ر‬उୄठৣऔः‫؛‬

自転車2台1 特になし1 ちょっと不気味2 影が多い2 給湯5古い建物2 真っ暗な道4 古いアパート2 自販機のあかり1 ゴミ置き場1 木で影になってるところ2 特になし1新しい家1 前方に人驚き3 後ろから声2 2人目驚き2 すれ違った人が近かった3 暗い道2 人通りが少ない2 先がよく見えない2 虫の音2 虫の音3 風鈴の音3 道の先がわからない3 アパート階段空き家っぽい4 暗さに慣れてきた2 人が通過2 自転車鼻歌3 あかりがつく驚く3

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しゃべり声

3聴

驚き 不安

声がするけど人が見えない

4 視・聴

自販機が明るい

1視

奥行きがあって暗いと怖い

4視

不安

前からくる自転車(光がついているから)

3視

驚き

明かりが全くないので

4視

不安

道幅があって怖くない

2視

不安

流水の音

4聴

驚き

道幅がとても狭い

5視

不安

家の電気がついてない

4視

不安

虫の音

4聴

不安

道の先が見えない

5視

不安

明るい道が見えてきた

2視

不安

犬の吐息

4聴

驚き

工事現場

5視

不安

狭くて街頭明るい

1視

生活音

4聴

驚き

虫の音は聞きなれている

2聴

不安

自販機が明るい

1視

後ろからくる自転車

3視

車の音

1聴

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驚き

148

第#章 タイトル


後ろから車

2 視・聴

驚き

空き家

3視

不安

見通しが悪い

2視

不安

明るくて見通しがいい

2視

不安

古い家

3視

不安

家の明かり

1視

自販機の光

1視

神社

4視

不安

駐車場の車

3視

不安

植栽で暗い

4視

不安

椅子がつながれている

3視

不安

虫の音

3聴

不安

3視

不安

古いアパート

3視

不安

後ろからバイク

4 視・聴

驚き

自販機が明るい

2視

不安

対比で木が暗い

3視

不安

細くて圧迫感

3視

不安

家が木で埋もれてる

5視

不安

ゴミ

4視

不安

生活音

3聴

驚き

家の明かり

2視

不安

暗くて塀が圧迫感

3視

不安

犬の散歩

2 視・聴

不安

道が広い

1視

家の明かりがある

1視

薄暗い

2視

不安

看板

3視

不安

人女性

1 視・聴

後ろで話し声

2 視・聴

不安

虫の声

2聴

不安

明るい

1視

道の先が真っ暗

4視

不安

狭い道

4視

不安

物音

3視

驚き

バイクの光

2視

不安

突然光がつく

5視

驚き

暗い

4視

不安

木が塀から出ている

4視

不安

塀が少し壊れている

4視

不安

細くて塀に囲まれていて暗い道

4視

不安

マンションが明るい

1視

人の顔が見えなかった

5視

驚き

木で薄暗い

3視

不安

廃墟みたいな空地

3視

不安

植栽が多い

3視

不安

真っ暗

4視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

149

第#章 タイトル


明かりがある

1視

壁と木で暗い

3視

防犯ライト

1視

家の中の音

1聴

暗い路地

3視

人気がない

3視

工事現場人が居そう

3視

特になし

1 視・聴・触

玄関明るい

1視

車はたまに人がいる

4視

自転車

1 視・聴

家の玄関が近い

1視

暗くて人が居た

3視

奥まったところ

3視

テレビの音

1聴

古びた家

4視

自販機

1視

木が暗い

4視

家の明かり

1視

塀が低い

1視

家の中

1視

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150

第#章 タイトル


物音

1聴

虫の音

2聴

家に入った

1視

人に見られた

1視

暗い道

2視

不安

虫の音

3聴

驚き

工事現場

3視

不安

2 視・聴

驚き

驚き

食器の音

2聴

驚き

ぎりぎりまで人が居るのに気付かなかった

4視

驚き

咳が聞こえた

2聴

驚き

神社

4視

不安

道が細くなる

3視

不安

なんか変な声

4聴

驚き

大通りが見えた

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

151

第#章 タイトル


自販機が明るい

1視

明かりが怪しい

2視

不安 不安

奥の方があまり見えない

2視

自販機があるから

1視

静か

3聴

行き止まりだから

1視

人が通った

3視

不安

黄色っぽい光の方が怪しい

2視

不安 不安

不安

店が怪しい

2視

比較的明るい

1視

何もない空間

2視

不安

先が真っ暗

3視

不安

自転車

2視

不安

バイク驚き

3 視・聴

驚き

奥が暗い

3視

不安

今明るいけど先が暗い

3視

不安

風鈴の音

4聴

驚き

自転車が近くを通った

4 視・聴

驚き

狭くて先が暗い

3視

不安

明かりが多い

2視

不安

暗くて先が見えない

2視

不安

狭いけど明るい

1視

暗くて先が見えない

2視

狭いけど明るい

1視

生活感のある机やいす

2視

不安

自販機の音

2聴

不安

木が多くて暗い

3視

不安

不安

家が古い

3視

不安

ガタって音

3聴

驚き

明かりがついた

4視

驚き

駐車場

2視

不安

家の入口が真っ暗

4視

不安

人が出てくる

3視

不安

マンションが怖い

3視

不安

車が置いてある

2視

不安

人が居ないマンション

2視

不安

家からゾンビみたいな声

4聴

驚き

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

152

第#章 タイトル


先の明るさがない

2視

不安

照明があまりない

2視

不安

人が隠れれる場所がある

2視

不安

明るい

1視

公園

1視

見通しがいい

1 視・聴

人が来る

2視

不安

向かってくる人

3視

不安

圧迫感がある道

3視

不安

後ろから近づいてくる足音

4聴

不安

後ろから人、明るいから

1視

道幅が広い

1視

後ろから人、道幅が広いから

2 視・聴

不安

狭いけど明るい

2視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

153

第#章 タイトル


人が来る

3視

不安

物音がする

2聴

驚き

足元に何か

2触

驚き

人が来る

3視

不安

人がいる

2視

不安

猫がいる

2視

不安

下水の音

3聴

驚き

人の声

4聴

驚き

汚くて

4視

不安

猫がいて

3視

驚き

明かりがついて

4視

驚き

明かりがついて

4視

驚き

自転車

2視

驚き

通りが見えてきて

1視

自転車

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

154

第#章 タイトル


まだ明るい

1視

葉っぱを踏む

2触

驚き

暗くなりそう

2視

不安

暗い

3視

不安

自販機明るい

1視

公園明るい

1視

2視

驚き

猫と目が合う

2視

驚き

暗くて狭い道に入る

3視

不安

暗くて狭い道

4視

不安

ゴミが置いてある

4視

不安

ボロい家

4視

不安

ボロい家

4視

不安

街灯が多い

1視

家の明かりが明るい

1視

バイクが後ろから来る

1聴

暗くて細い道

2視

自転車が来る

1視

大通りが見える

1視

怪しい道へ

3視

不安 驚き

不安

食器の音

3聴

自販機が明るい

1視

人が通る

1視

道に入る

2視

不安

ゴミ置き場

3視

不安

大通りが見える

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

155

第#章 タイトル


人が居た

2視

不安

黒い服驚く

2聴

驚き

水の流れる音

1聴

細い道から人

3聴

細い道、明るい

1視

扉の音

2聴

驚き

明かりがついた

3視

驚き

後ろから人、道が広いから

1 視・聴

排水溝の音驚き

3聴

驚き

狭い

3視

不安

暗い

3視

不安

静か

2聴

驚き

人が出てくる

2 視・聴

驚き

広いけど暗め

2視

不安

後ろから声驚き

4聴

驚き

工事現場

3視

不安

人と出会う

3 視・聴

驚き

ケータイ持ってる人

2視

驚き

上り坂

3視

不安

暗い道

3視

不安

大量の自転車

3視

不安

バイク

2 視・聴

驚き

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

驚き

156

第#章 タイトル


なんか音

2聴

特に何も

1 視・聴・触

特に何も

1 視・聴・触

家の中から音

2聴

驚き

少し暗い

2視

不安

2視

驚き

物音

3聴

驚き

暗い行き止まり

1視

薄明るい

1視

人とすれ違う

1 視・聴

前に人

1視

狭い道

2視

不安

電気がつく

3聴

驚き

人が居たことに気づかなかった

3 視・聴

驚き

大通りが見える

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

驚き

157

第#章 タイトル


車が来そう

2 視・聴

不安

人気がない

2視

不安

繁華街の音が小さくなる

2聴

不安

電柱から滴

2触

驚き

神社

3視

不安

椅子

2視

不安

1 視・聴

後ろにいる人

2聴

驚き

横から来る人

3聴

驚き

ちょっとした暗がり

3視

不安

死角が開けていない

3視

不安

空き家

4視

不安

左右が見えない

2視

不安

黄色い電灯

2視

不安

水の音

2聴

驚き

ゴミ

2視

不安

明かりがつく

1視

1視

大通り

1 視・聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

158

第#章 タイトル


まだ明るい

1視

木と電灯

2視

道の先がわからない

2視

自転車

2 視・聴

照明

1視

住宅の照明

1視

古くて明かりのない住宅

2視

明るい

1視

車が来てない

1 視・聴

自転車女性

1 視・聴

人が居ない

2視

後ろで自転車の音

2聴

駐車場にバンが3台

3視

キーンって音

3聴

暗くない

1視

キーンって音

2聴

1 視・聴

人が居た

1 視・聴

電気ついてる

1視

細い道

3視

T字路

2視

人に気づかない

2 視・聴

暗くなってきた

2視

いろいろな生活音で安心

1聴

イエス・キリスト

1視

後ろから人

3 視・聴

団地

4視

団地

3視

広い通り

2視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

159

第#章 タイトル


横の家が怖い

3視

不安

狭い道

2視

不安

いきなり電気がつく

2視

驚き

足元の音

2聴

驚き

明るい道

1視

何もない

1 視・聴・触

後ろから来ている感じ

3 聴?

不安

暗い道

2視

不安

猫に驚く

3視

驚き

自転車が来る

3視

驚き

人の声

1聴

音にびっくり

2聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

驚き

160

第#章 タイトル


2聴

驚き 不安

古い家が多い

3視

ちょっと明るい

1視

排水の音

2聴

驚き

家がきれい

2視

不安

人とすれ違う

3 視・聴

結構明るい

1視

細い路地

3視

特になし

1 視・聴・触

特になし

1 視・聴・触

後ろで音

2聴

驚き

虫の音

2聴

驚き

明るい

1視

神社

3視

不安

少し薄暗い

2視

不安

少し薄暗い

2視

不安

食器の音

2聴

驚き

店が多い

1 視・聴

大通り

1 視・聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

161

第#章 タイトル


1 視・聴

明るい

1視

暗くなってくる

1視

後ろから自転車

2 視・聴

何もない

1 視・聴・触

自転車とすれ違う

1 視・聴

T字路

3視

道が細い

3視

電気がついて驚く

4視

袋小路

3視

テレビの声

2聴

工事現場

4視

道幅が広い

2視

道が細い

3視

暗くて細い

3視

人が居てびっくり

4視

少し暗い

2視

後ろから声

2聴

ケータイの音

3聴

何もない

2 視・聴・触

猫に驚く

3視

細い道

3視

暗くて道が狭い

4視

空き家

4視

特になし

3 視・聴・触

公園が見える

1視

視界の解放感

1視

視界が狭くなる

2視

道が狭い

3視

建物が新しい

2視

暖色系のライト

3視

建設現場

3視

特になし

2 視・聴・触

車が見えて

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

162

第#章 タイトル


暗くないけどちょっと細いから

2視

家の明かり

1視

街灯も明るい

1視

虫の声

2聴

明るくて見通しがいい

1視

清潔感

1視

公園明るい

1視

公園死角がない

1視

不安

驚き

バイクが走って行った

1 視・聴

自販機明るい

1視

細い

2視

不安

先が見づらい

2視

不安

後ろから足音

3聴

不安

ビニール袋の音

2聴

驚き

奥が確認できない

2視

不安

先に何があるかよく見えない

2視

不安

大通りが逆光

2視

不安

玄関の光

1視

自転車など遮蔽物

2視

明るい

1視

自転車の音

2聴

1 視・聴

先が見えるから怖くない

1視

1 視・聴

1 視・聴

自販機が明るい

1視

大通り

1 視・聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

驚き

163

第#章 タイトル


明るい

1視

前から人

1視

2 視

驚き

曲がった先

2視

不安

他人の家の玄関が近い人が出てきそう

2視

不安

背後の足音

2 視・聴

不安

細い道の方が怖い

2視

不安

古いアパート

2視

不安

玄関が近い

2視

不安

見通しがいい

1視

見通しが悪い

2視

不安

警察

3 視・聴

不安

先が真っ暗

3視

不安

暗い中で物音

3視

不安

暗い中で物音

3視

不安

少し明るい

1視

自転車っぽい音驚く

3聴

驚き

急に明るい

2視

驚き

窓を開ける音

2聴

驚き

下り道

2視

不安

狭いし暗い

2視

不安

後ろに人

3 視・聴

不安

人の家が近い

3視

不安

暗い

3視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

164

第#章 タイトル


自販機

2視

不安

明暗の差が激しい

4視

不安

後ろがうるさい

4聴

驚き

足音が遠くから聞こえる

3聴

不安

静かさとの対比

4聴

不安

電灯がない

5視

不安

静か

4視

不安

人の生活音

5聴

驚き

見通しの悪い道

5視

不安

生ごみ

4視

不安

せり出した木

4視

不安

知り合い

1 視・聴

虫の声

2聴

驚き

排水溝

2聴

驚き

見通しがいい

1視

背後の音

5視

不安

自転車

2 視・聴

不安

つまずく

4触

驚き

電灯の自分の影

4視

不安

比較的明るい道

2視

不安

静か

3聴

不安

狭い道から広いところへ出る

1視

公園

4視

不安

遊具

4視

不安

4 視・聴

驚き

旗に驚く

4視

驚き

物音

4聴

驚き

3視

不安

排水の音

4聴

驚き

歩く人

5視

不安

静かな道で音を立てて歩く人

5視

不安

広い道

1視

ゴミ袋の音

3視

不安

犬の散歩

4視

不安

物音

4聴

驚き

自転車に引っかかる驚く

5触

驚き

4視

不安

猫が振り向く

4視

驚き

3視

不安

大通り

1 視・聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

165

第#章 タイトル


何もない

1 視・聴・触

木陰

3視

不安

表札

2視

不安

雰囲気が怖い

3視

不安

建設中の住宅

4視

不安

後ろから人の気配

3 視・聴

驚き

ライトがつく

2視

驚き

何かが光る

2視

驚き

汚い塀

3視

不安

雰囲気

3視

不安

車の影

2視

不安

人影

2視

不安

何か音

2聴

驚き

公園の像

2視

不安

3視

不安

2 視・聴

驚き

木陰

2視

不安

子供の声

2聴

驚き

自販機

2視

不安

廃墟

3視

不安

よくわからない

3 視・聴・触

外・内

不安

家の隙間

3視

不安

2視

不安

大通り

1 視・聴

特になし

1 視・聴・触

黄色い電灯

2視

不安

細い路地

2視

不安

猫に驚く

4 視・聴

驚き

後ろから来てる人

3 視・聴

不安

突然の人

3 視・聴

驚き

後ろから来てる人

3 視・聴

不安

特になし

1 視・聴

物陰

2視

不安

後ろから自転車

2 視・聴

驚き

ジーって音

2聴

驚き

大量の人形

3視

不安

ドアの閉まる音

2聴

驚き

暗い道

3視

不安

青白い光

3視

不安

遠くに光

1視

特になし

1 視・聴・触

犬の声驚く

3聴

驚き

袋小路

2視

不安

車の気配

2視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

166

第#章 タイトル


自転車2台

1 視・聴

特になし

1 視・聴・触

ちょっと不気味

2視

不安

影が多い

2視

不安

古い建物

2視

不安

古いアパート

2視

不安

ゴミ置き場

1視

木で影になってるところ

2視

新しい家

1視

前方の人に驚く

3視

驚き

2人目前方の人驚き

2視

驚き

暗い道

2視

不安

先がよく見えない

2視

不安

人通りが少ない

2視

不安

すれ違った人が近かった

3視

驚き

後ろから声

2聴

驚き

不安

特になし

1 視・聴・触

自販機のあかり

1視

真っ暗な道

4視

不安

給湯の音

5聴

驚き

先がよく見えない

2視

不安

虫の音

2聴

驚き

虫の音

3聴

驚き

風鈴の音

3聴

驚き

道の先がわからない

3視

不安

アパートの階段が空き家っぽい

4視

不安

暗さに慣れてきた

2視

不安

人が通過

2 視・聴

驚き

自転車鼻歌

3 視・聴

驚き

明かりがついて驚く

3視

驚き

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

167

第#章 タイトル


明るい

1視

かなり暗い

3視

歩行者とすれ違う

1 視・聴

明るいので怖くない

1視

不安

先が見えにくくなっている

2視

不安

自転車とすれ違う

2 視・聴

驚き

暗くて先が見えない

2視

不安

人とすれ違う

1 視・聴

明るい

1視

先が見える

1視

ちょっと暗い

2視

明るいので

1視

後ろから車

4 視・聴

驚き

先が曲がってて見えない

2視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

168

第#章 タイトル


駐車場

1視

薄暗い

2視

明るいマンション

1視

工事現場

3視

不安

塀、木で薄暗い

2視

不安

街灯明るい

1視

不安

虫の音

2聴

驚き

わりと明るい

2視

不安

細い道

2視

不安

不気味

3視

不安

知り合い

1視

木が出てる

2視

自販機が明るい

1視

自転車が来る

2 視・聴

明るい建物

1視

古い建物

2視

不安

建物が古くて薄暗い

3視

不安

神社

4視

不安

人が居る

3視

不安

先が見えない

1視

自転車が来る

2 視・聴

不安

圧迫感がある道

3視

不安

薄暗い

2視

不安

塀が高い

2視

不安

道が広くなる

1視

マンションの入口の照明

1視

人とすれ違う

3 視・聴

大通りが見える

1視

店がとても明るい

1 視・聴

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

不安

不安

169

第#章 タイトル


人が来る

1視

人の話し声

1聴

人がいないので

1視

人が何人もいる

1視

自販機が明るくて怖い

2視

不安

細い道

2視

不安

人気がない家

4視

不安

細い道

2視

不安

人気がない家

4視

不安

車の音

3聴

驚き

傘がつるしてある

3視

驚き

人通りがある

3視

不安

通りの看板が見える

2視

不安

人が近づいてくる

3視

不安

道が曲がっているから怖い

3視

不安

塀で見通しがよくない

3視

不安

マンションで明るくなる

2視

不安

男の人とすれ違った、顔が見えない

4視

驚き

通りが見える

2視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

170

第#章 タイトル


3 視・聴

驚き

人がいない

3視

不安

民家ぼろい

3視

不安

車が止まっている、人が出てきそう

3視

不安

古いアパート

3視

不安

高い塀

3視

不安

公園が明るい

1視

古いアパート

3視

不安

自販機の横が暗い

3視

不安

人がたくさんいる

1視

大通りが見えている

1視

人がたくさんいる

1視

韓国人

1視

大通りが見えてる

1視

高い塀

3視

不安

人がいなくて暗い

3視

不安

人気がない建物

3視

不安

人気がない建物

4視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

171

第#章 タイトル


暗くなる

2視

不安

人が来る

3視

不安

人が来る

2視

不安

狭い道

4視

不安

人がいる

1視

人が来る

1視

日本語じゃない声

1聴

人が歩いてくる

1視

神社(なんかへんなの)

2視

店が見えてくる

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

172

第#章 タイトル


人がたくさんいる

1視

工事現場

3視

街灯がちょっと暗め

2視

街灯が明るい

1視

暗くても道が広くて怖くない

1視

テレビの音が突然する

2聴

公園明るい

1視

公園解放感がある

1視

虫の音

1聴

変な銅像

3視

人気のない家

4視

猫が寝てる

3視

後ろから人の声

1聴

空き家

4視

細い道から出るとき

3視

不意打ちでかたかたという音

4聴

だんだん聞こえるようになる下水の音

1聴

細い道だけど人の生活感がある

1視

突然ポンプが動き出す

4聴

人が歩いてくる

1視

店が閉まっている

2視

大通りが見える

1視

案外明るい

1視

明るい中に暗いところがある

2視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

173

第#章 タイトル


塀が揺れた

2 視・聴

驚き

自転車が来ている

3視

不安

家が明るくて怖くない

2視

不安

後ろの足音でびっくり

3聴

驚き

木が切り立っている

5視

不安

穴が開いてて暗い

5視

不安

木が揺れた

2 視・聴

驚き

明るいけど視界が悪いので

3視

不安

人の声

2聴

驚き

人が怖い

2視

不安

水が流れている

2聴

驚き

人の声

2聴

驚き

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

174

第#章 タイトル


暗い

2視

不安

木の影

2視

不安

2 視・聴

驚き

明るい

1視

何か物音

2聴

鳥のさえずり

1聴

少し暗くなってくる

1視

少し暗い

2視

自販機の光

1視

公園に人

2視

不安

2視

不安

行き止まりは暗い

2視

不安

明るい

1視

先が暗い

2視

不安

明るいけど狭くて

3視

不安

声が聞こえる

1聴

自販機の明かり

1視

道が狭い

3視

不安

3 視・聴

驚き

明るくなった雰囲気

2視

不安

暗くて狭い

4視

不安

電灯の下

1視

陰で暗い部分

3視

不安

人とすれ違う

2 視・聴

驚き

いきなり人が出てきて驚く

2 視・聴

驚き

大通りの明るさ

1視

自転車の音

2 視・聴

驚き

自販機の明るさとの対比

2視

不安

少し薄暗い

2視

不安

暗い雰囲気

3視

不安

3視

不安

駐車場暗い

2視

不安

道の雰囲気

1視

マンションが暗くて

2視

不安

道は街頭で明るい

2視

不安

人が居る

1 視・聴

植物がたくさんある

4視

不安

古い家

3視

不安

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

驚き

不安

175

第#章 タイトル


雰囲気

1 視・聴

家が明るい

1視

ドアが開いた音

1聴

後ろからくる人

3視

人が多い

1 視・聴

人とすれ違う

1視

家がきれい

1視

静か

2聴

前から車

1 視・聴

人おばあさん

1視

2視

不安 驚き

風鈴の音

2聴

さっきも通った

1視

怖くない

1視

大通りが見えてる道は怖くない

1視

家が多いから

1視

家に明かりがついてるから

1視

早稲田大学理工学部建築学科渡辺仁史研究室 2010 年度卒業論文

不安

不安

176

第#章 タイトル


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