U8903 早稲 田大 学理 工 学部建 築 学科 卒業論文 指導教授 渡辺仁 史
ハ イ パ ー メ デ ィ ア を用 い た オ フ ィ ス 設 計 支 援 シ ス テ ム に 関 す る 家泉正樹
Department of Architecture,school of Science and Engineering, Waseda University
平成 元 年 度
卒 業 論 文
ハ イパー メデ ィアを用 い た オフイス設計支援 シス テ ム に関す る研究
指導教授 :渡 辺 仁史 教授
早稲田大学理工学部建築学科
G6D012-9 家泉 正樹
は じめ に
は じめ に
近年の経済 の発達 に伴 い、 オフィスの需要が高 まっている。同時 にオフ イスに要求 されるものは多種多様化 している。その中でも、人 にとってォ フイスがいかに使 いやすいォフィスであるかとい うことが重要な基準 とな っている。 これはオフィス を使用する人の価値観で決定 されるものであ り、 必ず しも建築家 のそれ と一致するとは限らない。そのための参画 が必要 と されるようになって きた。 一方、オ フィスを建 てるときに必要 とされる情報 も多種多様化 し、必要 とされる情報 を得 ることにかな りの時間 と労力 が費 やされている。 このた め、建築知識 を整理 し、その知識 をユーザ ーか容易 に使用 できるためのシ ステ ムを作 ることが必要であると感 じた。
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1989年 度卒業論文
目次
1
目次 は じめに 目次 研究目的 研究背景 研究概要 研究内容 1 新 しいオフィス設計 とは 1 現在 の事務所建築について .2 これからのオフィス設計 3 新 しいオフィス設計手法の提案 2 設計支援システムの在 り方 3 設計支援 システムの作成 1 表示方法 の検討 2 操作方法 の検討 3 ハイパーカー ドとは 4 本 システムの内容
3
4. 5
10 13 23 24 25 26 28
1989年
度卒業論文
0 1
早稲田大学 渡辺仁史研究室
2
3 3
結論 1 考察 2 今後の課題 あ とが き 参考文献
1
2研
究 目的
研 究 目的
2
研究目的
本研究の 目的は、 オフィスにおける人間行動 に着 日し、 オフィスの将来 予測 を取 り入 れた知識 の整理 を行 ない、設計段階での施主やユーザ ーの参 画 を可能 に した支援 システムの プロ トタイプを作 る ものである。
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:989年 度卒業論文
3研 究 背景
研究背景
3
研 究背景
建築 を建 てるときに必要な知識 とい うものは、専門的であ り極 めて膨大 である。建築家 と言えども、その知識 を自分 の ものにす ることは難 しい。 そのため、建築家以外 の者が直接設計 に関わることは難 しく、設計者 は自 分 の世界 の中で要求される建物 を具体化することにな り、必ず しも要求 を 満足 させ ているとは限らなかった。 しかし、時代 の流 れと共 に急速 に変化 してきたオフィスに対するユーザ ーのニーズ、そ してォフィスの価値観 の 変化 はオフィス設計をす る際 に重要な部分 を占めるようになって きた。
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1989年 度事業論文 2
4研
究概 要
研 究概要
4
研 究概 要
本研究 は、現在 の事務所建築及びオ フィスの設計手法 について考察 をし、 現在 のオフィスの設計段階の問題点 を探 り、その問題点 を解決す るための 新 たな設計手法 を提案 した。そ して、その設計手法 をふ まえて設計支援 シ ステムのあるべ き姿 を提案 した。その提案に基づ き、ォフィスでの人間行 動 を用 い、建築知識の整理 を行 ない、 ォフィスに対する新 たな価値観 を導 入 し、ユーザ ーを限定 しない支援 システムを設計 した。
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度卒業論文
3
.
5研 究 内容 1 新 しい
オ フ イス設 計 とは
現在 の オフィス設計 につい て
5-1-1 い ま まで の オ フ ィス 設計
1
現 在 の オフ ィス 設計 につ い て
事務所建築 とは事務 をするための空間を主な用 途 とす る建築 のことであ る。一般的 には事務所建築は漠然 とデス クヮークを主体 とした書類処理 を す るために用意 される建築 と考 えられて きているようである。 しか し、近 代的 な事務所建築が果 たしている機能 はそれほど単純 ではな く、 はるかに 高度 で広範 にわたっている。事務 とは企業における生産・販売 。経理・総 務 。人事 とい った分化 した諸機能を遂行するために必要不可欠なプロセス であ り、各機能に広 く介在 し、 また、各機能相互の間 を関連づ けている も のである。近代的な企業経営 にとってこの情報処理 の意味 す るところは極 めて大 きく、企業組織全体 を情報処理 を中心 とした経営管理 シス テム、あ るいは経営情報 システム として考えるようになって きている。 したがってt 近代的な事務所建築は情報処理 を中心 とした企業 の中枢管理機能を果 たす ための施設 であると考 えなければならない。 事務所建築が社会 を構成する さまざまな組織体 の中枢管理機 能 を果 たす ためには、相互 に近接 して集積 することによるメ リッ トを無視 す ることは で きない。特 に高度経済成長以降急激 に経済活動 の規模が増大す るのに伴 い、政治 0経 済 の中心 で交通 の便 のよい大都市の中心部 に大量 の事務所建 築 の需要が発生することにな り、 いわ ゆるビジネスセンターが形 づ くられ ることになった。 こうした事務所建築 の最近の動向の うち、何 よ りも特徴 早稲田大学
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4
現在 の オフィス設計 につい て
的なことは、規模 の巨大化 を前提 とした高層化 と都市化であろ う。高層化 によって広場などのオープ ンスペースのある高密度化 された都´ い地区にふ さわしい街区が可能 になったのであるが、同時 に、縦 に同一平面 を何十層 も重ねるとい うことから、内部空間の計画上からも合理性に豊んだ性能の 高 い事務室空間が追求 され、実現することになった。 近代的な事務所建築は貸 ビル として典型的 に成立 してきた。 貸 ビルは投資効率 を求 めて建設す るのであるか ら経済的効率 を無視 して は計画が成 り立たない。貸 ビルは、貸室以外の部分 は収益 を生 まない とい う意味で、極力 これを縮小 す ることが望 ましい。 したがって、事務所建築 の建築計画が面積効率
(レ
ンタプル比)の 向上 とか コス トダゥンとか管理
の省力化 とかいったビル経営上の利潤追求の側面が優先 して論 じられて き す ぎたきらいが無い とは言えない。 貸 ビルは企画時 にすべ てのテナ ン トが決 まっていることは まれで、 また 決 まっていたとして も、将来テナン トが退去 したの後、同種 。同様 のテナ ン トが入 るとい う保障 は全 く無 いのであるか ら、企画 に際 しては、一般的 に予想 されるテナ ン トの条件 を想定 しフロアの分割貸 しを前提 として検討 を進 めるべ きである。
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5
今 までのオフ ィス設計 の特徴
2
今 までのオフィス設計 の特徴
経済性 の追及がなされている 背景 :現 在 のオフィスの大半が貸 ビルである。 会社その ものが営利団体 である。 合理性 の追及がなされている 背景 :性 能の良い事務空間が必要 である。 一般解的オフィス設計 が行 なわれている 背景 :あ らゆるテナントヘ の対応性が必要である。
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設計段 階 での問題 点
3
設計段階での問題点
会社や業務形態 によってさまざまな仕事があるのだか ら、それに対応 し た さまざまなオフイス形態が あ って良いはずである。 しか し、ォフィスは どこ も画一的であ り、必ず しも業務形態 に適 したオフィス とはいえない。 それは、実際 に入 るテナ ン トのワーカーの意見 を取 り入 れることが少 ない ため、あらゆるテナン トに 応できるように一般的なオフィスを設計する '寸 か らである。 しかも、 オフィス 空間は執務 の効率 の高 さを求めるために、
無機質にな りがちであ り人間性が阻害 されている。 将来への対応 も、実際 には設備室を含 め各室 を拡大で きるといったこと や、配線や配管 を拡大できるといった対応が主である。
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KIビ ル
都心 に自社 ビルを持 つことは容易なことではない、 しかし自社 ビルは貸 ビル と違 い自社特有 の業務 に対応 した計画が出来、 CI考慮 にいれなけれ ばならないこ とか ら、質の高いオフィスを建 てることが可能である。そこ で、最近建 てられたオフィスの中で質の高 い ものをここにあげた。
KIビ ル
(鹿 島建設第二本社 ビル)
今年 の春竣工 を迎えた、東京・赤坂 の KIビ ルは、鹿島建設の総力 を結 集 し、新 しいォフィス空間のあ り方 を追及 したオフィスビルであ る。 KI ビルの建設 に当た り終始貫かれたコンセプ トは、"ォ フィスの主役 はそこ で働 く人である"と い う思想である。
オフイスの特徴 として
・入居 す る部署 の業務実態を正確 に把握 し、その業務 の将来的変化 をも予 測 した高度 かつ的確 なインテリジェン ト化 を進めた。 0天 丼 にスカイライ トを持 つ吹 き 抜け の ア トリウムには、池 が配 され植栽 が施 され打 ち合 わせ用 テープルが配置 されている。 また、香 り環境 システ ムが導入 されている。
・ リフレッシュコーナーは、各 フロアに2ケ 所づつ設けられ、パイォミュ ージツクや香 り、ソファ、環境 ビデオなどが用意されている。 早稲田大学 渡辺仁史研究室
]989年 度卒業論文 8
、 ′ 、 ´ ′ 一
彼
¶フ
KIビ ル
・個人ワークスペースは、天丼 2.7mと 高 く、 1。 2∼ 1。 4mの ロー パーテイションで仕切 られ、ヮークエ リアは各種 OA機 器の発生音 をマス キングする音環境づ くりがなされている。 ・ 空調は徹底 した細分化 とモジュール化を図った。 ということがあげられる。
早福田大学 渡辺仁史研究童
:989年 度率熱綸文 9
これからのオフィス設計 5-1-2 これか らのオフィス設計
考慮すべ き事項
人間行動 のオフィス設計への反映 (オ
フイス内でのワーカーの行動 を抽出 し、その行動 に対応 したォフィ
ス設計 をすること。)
オフイス設計へ の新 たな価値観 の導入 (オ
フイスを使用す る人の、 オフィスに対する価値観を基準 に設け て設
計 を行なうこと。)
ユーザ ー参画 (設 計段階で、オフィスを使用するワーカーの意見を取 り入れること。)
将来予測 (現 在考えられる限 りの将来のオフィス像 を想定 し、それに対応 がで き
るオフィス設計 をすること。) 早稲田大学 渡辺仁史研究室
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度 卒業臓文
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これか らのオフ ィス設計手法
これからのオフィス設計手法
人間行動 のオフィス設計へ の反映
今 までのような部屋 (会 議室など)ご とに基準 を設けた設計方法 では考 慮 されない部分が、人間の行動 の多様性 に伴 いあらわれて きた。そ こで、 人間行動 からオフィス設計 を考 え、 オフィス内でのワーカーの行動 を抽出 し、その結果 に基づ きォフィス内での ワーカーの行動 を把握 し、その行動 に対応 したォフィス設計 をすることである。
オフイス設計への新 たな価値観 の導入
現在 オフィスビルの大半を占める貸 ビルの設計 で重視 されて きた面積効 率
(レ
ンタプル比)の 向上 ゃ、入 って くるあらゆる種類 のテナン トヘ の対
応性 といった ものだけではな く、ォフィスを使用す る人 にとって、
A B C
建物 によって作 られる空間がアメニティに富 んだ ものであるか。 使用す る人が満足 のい くものであるか。 作 られた空間によ りいかに創造性が刺激 されるか
とい つたこ とを基準 として設計を行 な うことである。
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度卒業論文 ■■
1■
これか らのオフ ィス設計手法
ユ ーザ ー参画
実際 オフィスを使用 していると、設計段階では気付 かなかったことゃ予 想 しきれなかったことが起 きて くることがある。 これは、実際 にオフィス を使用 しているヮーカーにオフィスに対する意見や、現在 の問題点などを あげてもらい、それをオフィス設計 に取 り込むことを しなかったか らであ る。設計 プロセスの中にユーザ ーの意見 を取 り入 れることが大切 であ り、 ユーザ ーの意見 を取 り入れ るプロセス を作 ることであ る。
将来予測
本来、建物 の耐用年数は 長期
(実 際 の使用年数 は70∼ 80年
といわれる)
にわたる。 しか し、実際 は世の中の変化が早す ぎるため夕 寸応が しきれてい ない。そのため、 オフィスは社会 の変化 に対応 で きるように企画設計 する こ とが大切 である。そこで、社会背景や時代 のニーズをふ まえ、 これから のオフィス像 を想定 し、可能な限 り社会の変化 に対応 できるような余裕 を 持 った、柔軟なオフィス設計 を行 な うことであ る。
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新 しい オフィス設計手法 の提案
5-1-3 新 しいォフィス設計手法 の提案
今 まであげた問題点 と解決法 を念頭 に置 き、新 しいオフィスの設計手法 を提案 す る。
1
行動 か らの展開 について
ワーカーは、 オフィス内でかな り多 くの時間 を過 ごしている。その時間 は一 日の大半 を占め、オフィス空間を単 なる執務空間 として見 ることがで きな くなっそ きてぃる。そのためオフィスを利用す る人 によってォフィス 空間に快適 さが求められている。 人 は さまざまな行動 をオフィス内です る。そ してその場面場面で要求 さ れるものは違 って きて当然 である。そ こで、オフィスヮーカー と空間や、 ・ 物、人 とのイ ンターフェィスを時間の軸 で切 り、それをシーンと定義 した。 シーンにおいてヮーカーの行動 を分析 し、建物等 に要求 される性能 を抽出 されたシーンを用 い導 き出す ことが必要 である」 そのシーンの抽出にあた り多数 のオフィス ヮーカーにメ すじアンケ ー トを 行 ない、一 日の行動 を出社から退社 まですべてを記入 してもらった。その 内容 は様 々で、 ほとんど一 日中会議 の人や、机 に向かっている人、 また、 三 日酔 いで トイ レに行 った り来 た りする人など、様 々な行動 のパ ターンが とれた。それらを整理 した結果 オフイス内でのシーンは16に 分類 で きた。 早稲田大学 渡辺仁史研 究室
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度卒業論文
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新 しい オフィス設計手 法 の提案
そ の シーンの中で人 は何 を主たる目的 として行動 してい るのか、 オフィス におけ る人 の心 の中 にあ る本質的欲求を分析 す る と、 さらに、大 きく5つ の シーンに分類できた。
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新 しい オフィス設計手法 の提案
情報 にかかわるシー ン
情報 を処理 するシー ン
_
新 たな情報 を創造・創出す るシーン 交流 にかかわるシー ン
討議決定 のため会議 をするシーン 同志が情報交換 のため懇談するシーン 社外の人 と情報交 換 のため懇談す るシーン 意見確認のため指示や伝達 をするシーン
移動 にかかわ るシー ン
出社退社 のため出入 りをす るシー ン 建物 に近づ くシー ン 館内を移動するシーン 人 を待 つ シーン
気分転換をはかるシーン
就業中に気分転換 をはかるシーン 就業時間外 に気分転換をはかるシーン
生活 にかかわるシーン
食事 をす るシーン 洗面 0ト イ レ・ シャヮー・更衣等 す るシーン 休養 0仮 眠 をするシー ン
早稲田大学 渡辺仁史研究
= 1989年
度卒露綸文
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新 しい オフ ィス設計手法 の提案
2
新 たな価値観 の導入
オフイス設計 に新 たな価値観 を導入するため、オフィス を構成す る要素 である空間 (建 物)、 人間、環境 の 3つ を取 り上 げた。それは、
Amenity of wOrkspace 空 間 の ア メ ニ テ ィの 向 上
Bcha宙 or of wOrker
人間 の行動 の多様性 へ の夕 す応 Cread宙 り Of en宙 Юmental syscm
創造性 を刺激 す る環境 づ くり
である。 オフイスを使用す る人 にとって使 いやすい建物 であ るか、 このオフィス はどこに重点がおかれて建 てられているのかをきめ細 か く評価する基準 と す るために、そのサブコンセ プ トを 3つ に分類 じサプサプコンセプ トとし 設定 した。
A Amentt of wOrmace(空 間のアメニティの向上) 1文 化意識 (cI)を 感 じさせる建物 である。
2国 籍、性別、年齢など問わないあらゆる人 に快適な空間である。 3企 業 や、 ワーカーにとって安心 のできるオフィスである。 早稲 田大学
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度卒業論文
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新 しい オフィス設計手 法 の提案
B Bchavior of wOrker(人 間の行動 の多様性へ の対応 )
1オ フィスがヮーヵ―の要求や業務 の変化 にメ寸応できる。
2ワ ーカーのために作 られたオフィスである。 3ワ ーカー個人用 の機器が充実 している。 C Creativity Of enviromnental sysじ
m(創 造性 を刺激 する環境 づ くり
)
1付 加価値 の高 い オフィスである。
2プ ライバ シーが確保 されている。 3イ ンテ リジ ェンスが確保 されてい る。
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新 しいオフィス設計手法 の提案
へ :Amenity of w。「kspace(空 間のアメニティ) ・ □文化意識 オフィスは企業の顔であり、社員の生活の場である。社会の人に対 しては、建物の外観や空 間構成等を通しその企業の持つ企業文化を具体的にイメージさせるとともに、ォフィスヮー
に い 業 、 し の 相 応 事 仕 あ り ラ 方 イ 香 多 π 昇 賢 フ 彗 含 慧 写 洋 す 扇 ン 事 ぢ 齢 集 奮 :再 暮ζ P企 t、
・ ロ利用者層の拡大 雇用機会の拡大等に伴 う年配者、女性 、ハンデキャップ者等のオ フ ィスヘの参加 、異な った 個値観・ 文化 を持つ者 との共同作業の増加、オフ ィスの地域社会 への浸透が進んでいる。一 般の健常的なオフィスヮーカ向けに作 られ勝ちなオフィスに対 し違和感 。疎外感を持 つこれ らの多様な利用者が快適 で、効率的 にオ フィスを利用 し、ひいては健零的なオ フィスヮーヵ に対 して心配 りの行き届 いた環境の 創 り方 に様 々な配はが期待され る。 ・
□安心感の醸成
・
ヒ E彙 ,1貢 号 糸 曇 劣 こ 碁
否 :=4薇 管 F 5111[:::膚 ]t:表):7言 重 言 暑 始め、日常業務の中で接 し、流通する各種情 t警
│ヨ
のセキュリテ ィの確保を考慮 し、オ フ ィスヮーヵの持 つ不安 を排 除 し、安心感の得 られるオ フ ィス創 りが求められてい る.
B:3eh響 io「
ofャ o「 ker(人 間の行動の多様性 への対応 )
.
□行 動のフ レキシビリテ ィ オフ ィスヮーヵやその価値観・ ニー ズの多様化 、業務・ 勤務形態の多様 化などオフ ィス環境 へ のニーズは これまで以上 にta・ 広いものとなっている。オ フ ィスとしては多様なニーズに対 応 できるフ レキシビリテ ィと木 目細やかさを備えることで、行動 の 自由度・ 自立度 が確保で きる。 ロ エ ン ドユー ザ志向 オフ イス環境 の提供 。構成はエン ドユ ‐ザであるヮーカを原点 として展開 してい く事が望 ま しい。オフ ィスヮーカが何を求め、どう感 じているか等をオフィス 創 りの原点 とし、設計プ ロセスヘのユーザ参画を図ることが大 切である。 ロ パーソナル 化 オフィス ヮーカのユーズ、業務、勤 務形態等の多様化は環境 の ワー クステーシ ョンの創 りか た、環 境 コン トロールに個人の自由度 を要求する。身の廻 りのオフ ィス環境を自らが コン ト ロール出来 ることはこの 要求 に対応で きると共に、オフ ィスヮーヵのオ フィスに対する 充足 感 ◆満足感 をも向上させ る。
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新 しい オフィス設計手法 の提案
C:Creat市
ity of envi「 Onmenta:system
(創 造性 を刺激する環境づ くり)
ロ インタラクテ ィプ オフィス業務は情報の高付加価値 化である。 これには機器やシステムの充実 と共 に、情報を 処理するオフ ィスワー カの自由潤遣な発想の展開が求め られ、ォフィスワーカ相互の交流 、 触発はより高付力0価 値化をもたらすチャンスとなる。今後のオフ ィスで は この ような視点 か らの仕掛 づ くりが求め られる。 ロ プライバ シーの確保 情報と処理するオフィスワーカの 自由潤達 な発想の展開 には、 インタラクテ ィプな外部刺激 とともに、オフ ィスワー カのテーマヘの集中が重要とな り、この集中を保証するオフ ィス創 りが大切である。また、緊張度 の 高いワー クからの開放には、プライパ シーの保設を考慮し てい く事 も必要である ・ ロ インテ リジエンスの確保 ク リエ イテ イビテ イの 向上 には、環境 つ くりとともに、効率的かつ知的な環境システム る 便性の確保、これに伴 う様 々な環境問題の解決を図ってい くことが の提供が要因となる。著り 期待される。
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新 しい オフィス設計手法 の提案
3
ユーザ ー参画 について
実際 オフィス を使用 していると、設計段階では気付 かなかった ことゃ予 測 しきれなかったことが起 きて くること力 る。 よ り良い環境 のオフィス 'あ を設計 するとしても、まず、現在 のオフィスがどのような状況であるのか、 どのように使 われ今何 が求められているのかを知 らなければ、 よい建築 は 建 てられるはずがない。通産省 が昭和 61年 9月 から 10月 にかけて実施 した オフイス環境アンケー ト によると自分 の会社 のオフィス環境 につ いて
1
快適性
:65.6% 足 : 1.6%
不満足 満
2
機能性
`
:49.2% 足 : 8。 2%
不満足 満
3 0A化 に対応 した執務環境 7% 十分配慮 されている : : 3。 3% あまり配慮 されていない :60。
と答 えている。 また、ヮーカーのオフィス環境 の改善希望点 として
:32.8% 書類 の合理的、機能的な保管 システム :32.8% 一人当た りのスペースの拡大
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度卒業論文
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新 しい オフィス設計手法 の提案
適切な空調 システ ム 適切なオフィスレイアウト
:29。 5% :27.9%
と答えている。
63年 8月 の調査 によると、 ヮーカーのオフィス環境の改善希望点 とし て 書類の合理的、機能的な保管 システム :35% リフレッシュェ リアの充実 一人当た りのスペ ースの拡大 適切な空調 システ ム
:30% :27% :26%
と答 えている。 このように、快適性・機能性 00A化 に対応 した執務環境 ともに大部分 の人が不満足 と考 えてお り、オフィスに対す る改善希望点 も、年月が経 つ に連 れて多少の変化 はあ る ものの、 ほとんど変 わっていない。そこで、実 際 にオフィスを使用 しているワーカーにオフィスに対する意見や、現在 の 問題点などをあげてもらい、それをオフィス設計 に取 り込んでい くことが 必要である。
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新 しい オフ ィス設計手法 の提案
4
キ ーヮー ドによる将来予測 について
オフイスが出来上が り利用 されるよ うになってか らも、 オフィスに要求 される もの Iま 増 々高度 にな り変化 してい く。耐用期間中 に内外空間 の大幅 な変更 が必要 になる こ とはまれではない。 しか も必 要 となる部分 は、仕 上 げ材 や問仕 切 りの範囲 にとどまらず、設備 のシス テ ム、電源等 の容量変更 を余儀 な くされる。 オフィス設計 はそ の変化 に も対応 した もの と しなけれ ばな らな い。 しか し、将来予測 を誤 れば、その変化 には対応 しきれな くな り時代 にあわない ものになって しま う。そ こで、現在 の時代 の流 れ をつか み 、その方向性 を見 つ け、それをもとに未来 のオフィス を予測 し設計 して い くこ とが必要 とされる。 そ の手段 として普段使 われている社会背景 や トレン ドを表現す る言葉 を キ ー ワー ドとして使 うこ とに した。それらキー ヮー ドの 中 には時代 が求 め て いる ものを表現 して いる言葉 が あ り、それが これか らオフィスの 目指 す 方 向性を示 す もの と考 えられるか らで ある。
早稲田大学 渡辺仁史研究室
:989年 度卒業論文 22
の
ム方
ン ヽ
ス在
テ リ
設 計 支援
2
設計支援 シス テ ムの在 り方
5-2 設計支援 シス テ ムの在 り方
今 まで、提案 してきたォフィス設計 の方法 を支援 で きるシステ ムが必要 であ る。まず、企画設計段階での積極的 なユーザ ー参画 を必要 としている のであるか ら、ユーザ ー をで きる限 り特定せず、建築家からオーナ ー、 ワ ーカーに至 る まで、あらゆる人がシステムを利用 で きる可能性 を持 った も のが よい。次 に、専門的なものだけが結果 として出 て くる ものでない もの が望 ましく、 システムを使 う人 のレベル にあった情報が得 られることが望 ましいb最 後 に、使 っている人が、自分がどんな建物 を望 んでいるのか自 然 にわかって くるようなシステムが望 ましい。そのためには、結果が唯一 またはい くつ かを表示 して終 わ りとい うのではな く、出て きた結果 の中に 興味 を引 くような言葉などが見 つかった場合、それに関係 のある情報 を捜 し出 して表示す る ものが望 ましい。 このような支援 システムが もっとも望 ましいシステムである。
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1989年
度卒業論文
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3
設 計 支援 シス テ ムの
作成
示方 法 の検討
5-3-1 表示方法 の検討
今回の設計支援 シス テムの作成 にあたリユーザ ー を限定 しないこ とを前 提 としているのであるか ら、パ ソコンを使用 したことの ないユーザ ー も考 慮 にいれなければな らない。そのためには基本的な知識 (マ ウスの使用方 法 等)さ え知 っていれば、システムの画面 を見 ただけでどう操作すればよ いのか、その使用方法がある程度 わかることが必要 とされる。そ こで次 の こ とに注意 をはらい表示 をした。
・不必要な表示の削除 全ての画面で不必要な言葉 を可能なか ぎり削除することによ り、ユーザ ー にとって理解 しやす い画面構成 とす る。 ・ V ils u a lな 表示 言葉だけの画面ではな く、絵やボタンを使用することによってユーザ ー にとって見 やすい画面構成 にする。
・ ボタン表示 クリックするためのボタンは、シャドウボタンおよびアイコンボタンと し、ボタン以外 の場所 でクリックが必要な場合は、その左上に印 をつける ことにする。 早稲田大学 渡辺仁史研究室
:989年
度卒業論文
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操作方法 の検討
5-3-2 操作方法 の検討
システムの表示方法と同様に、ユーザーを限定しないことから簡単な操 作方法であることが必要とされる。そのなめ、今までコンピューターの操 作に必要とされてきたキーボードあ操作を一切なくし、全ての操作をマウ スでできるようにする。ボタンを押す場合にはクリック、ボタン以外の場 所
(文 字の上)で クリックが必要とされる場合 には、不要意なクリック
操
作 に反応しないようにダブルクリックとする。
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ハ イパ ー カ ー ドとは
5-3-3 ハ イ パ ー カ ー ドとは
本 システムは、Appleコ ンピュー タ社 のハイパーカー ドを用 いて作 成 した。 オブジェク ト指向 とHyperMedia(MultiMedia)の 影響 を受けて生 まれて きたのがハ イパーカー ドである。 ハ イパーカー ドは、情報をカー ドで表示する。 カー ドには、テキス ト、 グラフィックス、ポタンなどが表示 できる。 カー ド1枚 1枚 は独立 してお り自由にデザイ ンがで きる。何枚 かの表示方法 を統一 したい場合 には、カ ー ドの書式 を複数デザインで きる。 これをバ ックグラウン ドとい う。通常 何枚 かのカー ドは一つ にまとめて整理 されている。それがスタックである。 ス タック内のカー ドのカー ドの枚数 は決定 されておらず、いつで も何枚 で も追加、削除ができる。 カー ドはスタックごとに制限を受けず、同 じスタ ツクで も、違 うス タックで も、クリックをするだけでカー ドを捜 し出すこ とがで きる。スタックの集 ま りがホームス タックであ り、ハイパーカー ド の中で階層化がなされている。 ハイパーカー ドは、マ ウスをクリックすることによ り操作することがで きる。例 えば、ポタンをマ ウスでクリックすると、「 マ ウスをク リツク し た」 とい う指示が押 されたボタンに送 られる。 たいていの場合、そ のボタ ンが 自分 の役割 を知 っていて、ボタン自身がそれを判断 し行動す る。 もし、 ボタンが半J断 で きない場合 で も、「マ ウス をク リックした」 とい う指示を 早稲田大学
渡辺仁史研究室
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度卒業論文
26
ハ イパ ー カ ー ドと ヒ │:」
判 断 で きる階層 まで送 られる。 その階層 の順番 は、
1 2 3 4 5 6
押 されたボタン 表示 されているカー ド そのスタ ッタのバ ックグ ラウン ド そのス タック自身 ホームス タック ハ イパ ー カー ド
必ず 1∼ 6の 順番 になる。最悪 1∼ 6の どの階層 で も判断で きない場合 は、何 も変化 はお こ らない。
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早稲 田大学 渡辺仁史研究室
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:989年
度卒業論文
27
本 シス テ ム の 内容
5-3-4 本 シス テ ムの 内容
本 システムの情報検索 のアプローチの方法 は主に 2通 りある。 1つ はォ フイスでの人間の行動 からの展開である。オフィスで行 な う行動 を選択 し、 その行動 をするための環境 として最適な情報 を得 るとい う方法である。 も う一方 は、 トレン ドからの展開である。オ フィス を構成する要素である空 間 (建 物)。 人・環境 の 3つ を取 り上げ、その うち どれに重点をおい て建 物 を建 てたいのか、そのために必要な情報 を得 るとい う方法である。 こう して得 られた情報 から、ユーザ ーは同 じ行動系、同 じトレンド系、同 じ要 求性能などのように一部 に同 じ情報 を持 った他 の情報 を検索することがで きる。そのほかに、 ・検索 した情報がユーザ ーの要求 している ものと異なれば、前のカー ドに も戻 ることもできる。 ・ ほしい情報が見 つかれば、その画面 の情報 をそのまま印刷することがで きる。 ・ 自分 の見 ている情報が行動系 ではどこにいるのか、 トレン ド系 ではどこ にいるのか を一 日でわかるように、マ トリクス上で示すボタン。 。現在ある建物 の中で要求性能 に近 い ものを 、写真 またはイラス トで vi
sualに 見せるボタン。 ・建物 に必要な建築専門知識を知 るためのポ タン `
などの機能 を設けた。
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度卒業論文
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本 シス テ ムの内容
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度卒業論文
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本 シス テ ムの内容
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度卒業論文
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本 シス テ ムの 内容
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オ フ イス の 全 体 像 から
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Aア プ ローチ方法 の選択
早1岡 田大学 渡辺仁史研究室
:989年 度卒業論文
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本 シス テ ムの内容
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フイス・ シー ンか らの アプ ローチ
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!989年 度卒業論文
本 シス テ ムの内容
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フイス ・ シ ー ンか らの アプ ロー チ
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本 シス テ ムの内容
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フ イス ・ シ ー ンか らの ア プ ロー チ
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本 シス テ ムの内容
新 しい Officeを 3つ の 軸 で 考 え る。
空 周 の ア メ ニ ガ ィ″ ″
ズ 馬 の 庁重 の 多 麟 麟 へ の言 応
(若 記か ら選択〕
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訂遺 ″ F菫澄 ォ J環境 ブ イ ク
Clオ フイスの全体像 か らの アプ ローチ
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度卒業論文
本 シス テ ム の内容
2ォ フ ィス の 全 体 像 か らの ア プ ロ ー チ
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度卒業論文
本 シス テ ムの内容
● 1青 報 を 処 理 す る シ ー ン に
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オ フ ィス空間にア トリウムや 中庭が取 り込まれ視 覚的変化が楽 しめる。 ″ 〃 イ イJ ご 会的 昔景
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要求 ざ/zJ設計 手鋳
オ フ ィス ビル (A-1) ア トリウ ム ・ 中庭 (C-1) ハ イ クオ リテ ィビル ・ イ ン テ リジ ェ ン トビル
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新 しいォフィスの光景 の提案
早稲田大学 渡辺仁史研究室
1989年 度卒業論文
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本 シス テ ム の内容
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外部 環 境 の 良質化 ア ト リウ ム や 外 部 環 境 を 構 成 し 、 オ フ ィス と の 連 続 性 。一 体 化 を 図 り 、
空 間 に 視 覚 的 ・ 空 間 的 変 化 を与 え る .
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しいォ フィスの光景 の提案
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:989年
度卒業論文
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本 シス テ ムの 内容
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新たなil慣 を創造・創1,す るシーン rf議 決定のため会議するシーン. 同志が情 換のため思腋するシーン. "交 社外の人と11ほ 交換のため懇腋するシーン 意見確 ため指示や伝達をするシーン. "の のため 出社ll社 出入 りするするシーン AL物 Al内
に近づ くシーン を移動するシーン
人を1,つ シーン 就ス1:に 気分転換をはかるシーン 8t熱
晴側外に気分転換をはかるシーン
食事をとるシーン ・ トイ レ・ シャヮー等をするシーン 体 養・ 仮 眠 をす る シ ー ン
身の健ll管 理・健lk増 建をするシーン
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圏
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トリ クス
:989年 度卒業論文
6結 論 1考 察
考察
6-1 考察
今回の研究 では、今 までの建築知識の整理方法 とは異なった新 たな価値 観 に対応 した知識の整理方法を提案 し、ユーザ ーを限定 しない設計支援 シ ステムの在 り方 を考 え、その作成 を行 な うことがで きた。 今回のシス テムは、情報がカー ドごとに記載されてお り、時代 の流れ と ともに変化 す る技術、要求性能な ど様 々な情報 を削除、追加など容易 に 変 更 で きることが有利 な点 であると考 える。 また、関連情報 を容易 に捜 し出 す ことがで きることもユーザ ーにとって情報検索の点 で有効 である。そ し て、 システム としてューザ ーを限定 しないことから、知識やその整理方法 の変更などは必要であるが、不特定多数 の人力弩U用 する公共建築や、実際 の生活の場 となる住宅を建 てる場合 の設計支援 システム としてに大 い に転 用でき有効 であ ると考 える。
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渡辺仁史研究室
1989年
度事業論文
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2今 後 の課題
今後 の課題
6-2 今後 のシス テムの課題
今回の研究 は、オフィス設計 の新 たな手法 を提案 し、設計支援 シス テ ム を作 ることが 目的であったが、今後 のシステムの課題 として、 ユーザ ーに提供 される情報 をもらとビジュァルな方法 で え 伝 、静止画 だ け でなく動画 を含 め、ユーザ ーが仮想体験 で きるようにする。 ユーザ ーが どんなオフィス を望 んでいるかを、ユーザ ーが 検索する言葉 などを手掛か りに してシステム自分力畔J断 し記憶 で き、多 くの人が利用す ることによ り、利用者から得 られる情報でシステム自身の情報 を更新 で き るようにす る。 と言 うことが あげられる。
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1989年
度卒業論文
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あ とが き
あ と力=き
今回の事業論文を作成するに当たり、お世話になった方々に心から感謝 の意を表 します。 建設省の下野 浩史さんにはたびたびお世話にな りました。渡辺 仁史 研究室、渡辺 俊 さん、Mlの 榎本 弘行さんをは じめ先輩方 には幾度 と ・ な く助言をいただきました。更に、最初から最後まで惜 しみないご指導 く ださった渡辺 仁史先生に感謝いたします。
早薔田大学 渡辺仁史研究菫
1989年 度率露論文
参考 文 献
参考文献
0新 建築学体系 ・新建築学体系 ・新建築学体系
22 23 34
建築企画 建築計画 事務所 。複合建築の設計
・ ニ ューオフィス/ニ ューフ ァィ リング 日刊工業新聞社
OMacintOsh HyperTalk 誠文堂新光社 ・ 鹿島建 設月報
0公 共建築
中沢 俊 一
本多 重夫
4月 号 (1989)
121(VOl、 31) 特集 :オ フィス を考 える
・ 月刊建設
7月 号 (1989) 特集 :転 換期 を迎えた庁舎建築
早稲田大学 渡辺仁史研究室
1989年 度卒業論文