128th KOGIRE-KAI AUCTION CATALOG Ⅱ -SEIKAFU-

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入札オークション 下見会<京都市勧業館 みやこめっせ・1F> 2023年1月18日● 水 10:00~17:00 1月19日● 木 10:00~16:00 東京下見会<東京プリンスホテル>11F高砂・末広 2023年1月22日● 日  12:00~19:00 23日● 月  10:00~16:00 完全予約制(受付は1/19まで) 詳細はお問い合わせください。 京都予約下見会<古裂會本社> 2022年12月20日~2023年1月13日まで (日・祝日は除く) 京都市中京区堺町通夷川下る亀屋町176 <入札締切> 2023年1月26日(木)必着 カタログ掲載の全作品に経年損傷、実作品の色目等に多少の差異があり、下見会での実見 確認を原則としております。下見会へのご来場が困難な場合には、コンディションレポートを 受け付けます。お申し込み順での対応となりますので、お早めにお問い合わせください。真贋
については未詳。 TEL:075-254-8851 FAX:075-254-8854 e-mail:office@kogire-kai.co.jp 〈冬季休業について〉 12月29日(木)~1月4日(水)の間、休業いたします。1月5日(木)より通常営業いたします。 新型コロナウィルス等の感染症の状況により、 下見会や営業時間を変更・中止する場合がござい ます。 お手数ですが、最新情報を弊社ホームページ・ SNS・メール・電話等にてご確認下さい。

凡例

□掲載については、出品物の多寡に応じて傾向別の分別を心掛けたが、結果的に は同系統のものでありながら項目を隔てるような不統一も発生している。 □記事については、いずれも概略を示す程度である。錯誤も誤謬も予測されるが、 現段での理解に基づいている。判断のつきかねるものには言及していない。 □時代判別については、日本及び舶載のものは通例の表記法を採用。外国は世紀 で表記するよう努めた。判断のつきかねるものには表記を控えた。

□時代判別等において、特に出品者の意向に従ったものは、(出)をマークした。 □生産地について日本のものは、特に地域の特定されるもの以外はそれらの表記 を除いた。また、日本(国名)の表記は省いた。諸外国については、採取地を もとにした出品者の申告を重視した。

□損傷についての記載は、微妙且つ煩雑なので、一部を除いて割愛した。 □本文中の敬称は、物故・現存にかかわらず全て略した。

□寸法の記載は、ヨコ×タテ×タカサ(ただし、硯はタテ×ヨコ×タカサ)とし た。単位はセンチ。着物類のヨコは、袖口から袖口まで。タテは、肩口から裾 端まで。袖は、その天地の長さ、筒袖は、袖口の寸法をヨコ、タテのあとに追 記した。ものによってはその高、巾、長、だけを記したものもある。また不要

□家紋の呼称は、『紋之泉』伊藤嘉市.洛東書院.大正十五年によった。 □記事に関する参考文献は、特例を除き、巻末に一括して表示した。
と考えられるものは省いた。
□子供着物の表記について  子供の着物の表記については一ツ身のうち、背守り縫いのあるものを「祝い 着」、ないものを「一ツ身」と表記した。一ツ身以上の大きさで、背縫いのあ るものは、全てその大きさの差にかかわらず、これを「子供着物」とのみ表記 した。 □打掛の表記について  小袖、あるいは、振袖と、打掛の形態的変化は殆どない。ここでは、織物と、 婚礼衣裳として着用されたものを打掛と表記した。 □屏風の表記について  一対のものを一双とし、片双を一隻とした。風炉先などの場合、一隻のものに ついては特記していない。 □付属箱の表記について  時代箱:古製のオリジナル箱。桐、杉樅、不明(無表記)/古箱:古製の代用 箱/箱:上記に該当しない古箱/共箱:作者によって識字された箱  識箱:何人かによって識字された箱/新箱:新造箱 □生没年の西暦表記について  歴史大辞典等に記載されるものについてはこれを転載し、没年没年齢のみ判明 している場合には西暦年から没年を単純に引いて表記した。
2 #001 物語絵巻 ¥1,000,000~ 付合箱(桐) 紙本 硝子軸端 1240×34 表具1270×34 ヤケ 大シミ オレ
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4 #002 本阿弥光悦 古今和歌集切幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内識桐 外黒塗) 紙本 牙軸端 42×25 表具53×101 昭和四十八年「古今和歌の解説」原稿  牡丹下絵 小松茂美箱識 「みちのくに 有りといふ那る 名とり可は なき名取ては  くるし果利けり」壬生忠岑(『古今和歌集』0628巻十三.恋歌三) 薄青と香色の料紙に、鮮明さを欠くが、雷文繋ぎに蔓草と思しき地 文を摺り、忠岑の詠歌を墨書する。掲出には東博の書跡室長時代の小 松茂美の箱書が付され、同時に、小松以外の人物の控書が付帯する。 控書(昭和401965)によれば、掲出は三井家旧蔵の巻物の断簡と記す。 本阿弥光悦(永禄元・1558~寛永十四・1637)は芸術家。京都生ま れ。号徳友斎、大虚庵ほか。本阿弥家の分家に生まれる。寛永の三筆 のひとり。角倉素庵と嵯峨本を制作。家康から鷹峰を賜り、芸術家村 を作り上げた。陶芸では「不ニ山」などが著名。蒔絵では意匠を与え るなど、指導的役割を果たしたと推測される。 箱識:小松茂美(大正十四・1925~平成二十二・2010)は古筆学 研究家。山口県岩国生まれ。古筆学、絵巻物研究と編纂において膨大 な著書がある。
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#003 賢愚経(大聖武)三行断簡額 ¥2,300,000~  付古筆了任極札 8×27 額355×475 国宝大手鑑(近衛家伝蔵)がそうであるように、古筆手鑑の筆頭を飾る のは「大聖武」と呼ぶ賢愚経断簡を第一とする。料紙には胡粉と香末を 漉き入れ、伝称は骨粉を混ぜたと伝え荼毘紙と称される。聖武天皇勅願 の東大寺に伝来しており、その勇壮な書風から、聖武天皇勅筆の宸翰に 擬せられ伝えられてきた。「大和切」とも呼ばれる。日本第一、則ち筆頭。

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#004 華厳経(泉福寺焼経)断簡幅 ¥2,500,000~ 付二重箱(内識桐 外溜塗) 紙本 金軸端 51×27 表具65×111 シミ 浪華法眼砂六斎箱識

巻頭の首題下に「泉福寺常住」の印がおされていたことから「泉福寺経」と呼ばれる。料紙 を薄藍に染め、金銀切箔を散し、界線を金で引き、経文を墨書する。平安時代後期の装飾経の 白眉とされるが、それには焼け跡をも魅力に挙げられる。紫式部が『源氏物語』を著述した時 代の美意識に連なるものである。その発見は、『古冩経綜攬』(田中塊堂.昭和17鵤故郷舎)、 『写経』(大山仁怪.昭和54至文堂)に登載がないことから昭和末年あたりと目される。泉福寺の 寺名は畿内のみならず全国に知られ現在のところ確定に至っていない。

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10 #005 伝道真 紺紙金泥経 一冊 ¥2,000,000~ 付時代箱(桐)  太宰府天満宮折紙(享和二 三月五日) 帖9×30×3 妙法蓮華経常不輕菩薩品第二十ほか
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#006 興福寺永恩具経 一冊 ¥6,500,000~ 付合箱(杉) 紙本 9×255×2

永恩具経とは、南都興福寺の蔵司であった永恩が貞永年間(1232-1233)頃に天平 年間から平安初期の大般若経六百巻を蒐集し、それを一具として河内の玉屋神に 施入したもので、のち流出して、京博(第514522)、奈良博(第205)、東博(第522)を はじめ諸家に収蔵されている。掲出は巻末部を含め大半を失うものだが、天平二 年(730)の奥書を有していたとされる。近年になり薬師寺で20巻が発見され、都合 一割の残存が確認された。なお、京博の二巻は、天平二年の奥書をもち重文に指定。

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が残る。なお、掲出の作期では、様式的に酷似し、鎌倉時 代に比定される奈良霊泉寺三重塔の須弥壇が参考になろ う。 総体を布下地に黒漆で厚塗し、面取部には朱漆を挿し て変化をみせる。黒漆表面は経年変化を証す断紋が覆う。 要所に充てる鍍金金物には蓮華唐草が毛彫され四隅には 猪目を透かして古風を伝える。

15 #007 黒漆塗須弥壇 ¥2,000,000~  164×136×230 スレ カケ 剥離 須弥壇は佛教世界の中心に聳え立つ須弥山を意識した 壇で、佛像を安置し、供物をそなえ、礼拝する。掲出は、 木造の須弥壇で、上下に框を組み、束を立て連子の羽目 板を入れ、壇上には宝珠と蕨手付の髙欄を廻らし、背部 には衝立状の背板を立て、外周には古風な蓮華唐草を透 かし、欄間部の唐草地には孔雀三羽を三方に散らす。背 板の空隙には羽目板もしくは障子が用意されていた痕跡
16 #008 銅造如来立像 ¥1,500,000~ 付識箱(桐) 飾台 像高39 総高44 右手先欠損
18 #009 銅造観音菩薩立像 ¥1,200,000~ 像高87 総高122 二部式 製作年代は江戸時代後期を上限としようが、鋳銅菩薩像としては大型にして秀作と言えよう。奈良の 大佛をあげるまでもなく巨像を作善する信仰が、その佛果の大なるを示唆する。
20 #010 天平柄香炉 ¥1,000,000~ 付二重箱(内桐) 飾長盆 95×37×8 薄鉄胎塑造彩色
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22 #011 金銅多宝塔 ¥1,500,000~ 30×30×84 相輪部補修
24 #012 聖徳太子摂政像画幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内識桐 外溜塗) 絹本 金軸端 太巻  40×88 表具56×178 大ヤケ スレ 「平成四(1992)」瀧藤尊教箱識 上辺に色紙形を配し、巾子冠を戴き、両手で笏をもち、大 刀を佩き、赤衣を被着して座す。太子の49歳像とされる。上 辺の色紙形から水鏡御影に包摂される画像と見られるも のゝ、通例の褥でなく六脚座に座す。鎌倉時代の聖徳太子信 仰の盛行は、多くの鎌倉時代の太子像の名品を今日に残す が、その信仰の核には、興正菩薩叡尊(1201-90)による西大 寺を拠点とした佛教の原点回帰の提起と戒律の復興があっ た。
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#013 如意輪観音画幅 ¥2,800,000~  付二重箱(内時代桐 外黒塗) 絹本 蓮華彫軸端  42×93 表具58×183 大ヤケ オレ

如意輪観音はその功徳を以て六道の衆生の苦を救い、財宝を 施すことによって物心両面にわたって利益を与えることを本願 とする菩薩であり、日本では少なくとも平安期から信仰の対象 とされた。掲出は本像を一面六臂とし、海波の打寄せる岩上の大 円相内の蓮華座に坐す。背面に竹を配し、岩山の表現に金泥を用 い、観音の衣裾や大円相内側などに銀泥を使用するなど、宋画の 影響を色濃く感じられる。ながら、観音の穏やかな面貌などは日 本の伝統的な佛画の様式を看取する。作期としては、近江宝積寺 本や百済寺本と同じく鎌倉後期から南北朝期を設定したい。

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28 #014 当麻曼荼羅大幅 ¥2,000,000~ 付識箱(桐) 絹本 金軸端 117×121 表具134×182 シミ オレ 表具オレ、スレ 「光明寺旧蔵」箱識
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30 #015 涅槃画幅 ¥1,000,000~ 付識箱(桐 貼札) 絹本 木胎金彩色軸端 65×88 表具87×146  シミ オレ キレ 表具オレ
32 #016 白隠慧鶴 鼠画賛幅 ¥1,000,000~ 付識箱(桐) 紙本 黒塗軸端 102×17 表具105×102 表具シミ 「昭和40(1965)」田山方南箱識 白隠慧鶴(貞享二・1685~明和五・1768)は臨済宗の禅僧。駿河の人。多数の著作の他、若くして独特の作風を見せる書画を能くした。宝暦 八(1758)年には三島に滝沢寺を開き開祖となった。 箱識:田山方南(明治三十六・1903~昭和五十五・1980)は書道史家。松永美術館館長。三重県生まれ、名は信郎。日本、中国の禅画(墨蹟)の 研究で知られる。著書に『禅林墨蹟』ほか。美濃、備前、越前で作陶をした。
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#017 白隠慧鶴 鼠大黒画賛幅

¥7,000,000~ 付木箱(桐) 紙本  唐木軸端 103×61 表具106×154

ヤケ シミ スレ 鏡餅を前にして大黒天が胡坐し、周囲に 多様な鼠を描く。黒袈裟を被着した鼠は四 匹おり、うち二匹は静謐に坐し、一匹は気が 散っているようである。また右端の鼠は 「……猫頭打」と書いた卒塔婆を抱える。そ の一方で、晴れやかな被服を纏う鼠たちは 酒宴の準備に忙しい。画面左半には寿老や 弁財天など福神が奏楽する中、鍾馗は厳し い面持ちを崩さず、画面外を睥睨する。

掲出は正月を寿ぐ一幅でありながら、そ の画面は禅学的な寓意を内包し、賛文で忠 孝を説いており、訓戒的性格をも看取させ る。やはり需要があったとみえて類品が複 数伝世しており、『白隠』(鈴木大拙、田中 一松監修)、『白隠禅画墨蹟』(花園大学国際 禅学研究所)に所載を確認できる。本品に同 じく、一様に款記を持たない。

白隠慧鶴(貞享二・1685~明和五・ 1768)は臨済宗の禅僧。駿河の人。多数の 著作の他、若くして独特の作風を見せる書 画を能くした。宝暦八(1758)年には三島 に滝沢寺を開き開祖となった。

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或 ひ は 玉 殿 廊 下 の し た み は し の 本 ま で も つ る ぎ を ひ そ め て 忍 び に
35 鼠 師 一 日 拈 槌 子 起 示 衆 曰 猫 頭 来 也 猫 頭 打 孝 行 す る ほ ど 子 孫 も 繁 昌 お や は 浮 世 の 福 田 じ ゃ 君 に 忠 親 に 孝 有 る 人 し あ ら ば み の 笠 も や ろ 槌 も 袋 も 大 黒 天 神 仕 父 母 孝 不 怠 不 貪 不 奢 不 貪 秋 葉 山 大 権 現 金 毘 羅 山 大 権 現 南 無 観 世 音 菩 薩 天 満 大 自 在 天 神 石 尊 大 権 現
36 #018 一休宗純 書幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代黒塗識杉 外識) 宗賢、挙一極札 古筆了仲折紙  紙本 牙軸端 54×32 表具56×121  ヤケ シミ スレ オレ 権田雷斧箱識 一休宗純(明徳五・1394~文明十三・1481)は室町中期の禅僧。京都生まれ。別号 狂雲子ほか。文明六年大徳寺四十七世となるもすぐに退寺。没後大徳寺に真珠庵が建 てられた。 百 丈 大 智 禅 師 一 日 不 作 一 日 不 食 □ 高 九 十 五 歳 頭 刀 簔 衣 笠 不 曽 離 身 黄 檗 五 峯 平 田 古 霊 山 懶 安 龍 象 満 門 不 忍 其 作 務 密 而 去 之 百 丈 云 老 僧 無 福 坐 消 信 施 遂 食 宗 純 謹 書 之
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38 #019 鉄錆色漆塗筋兜付紺絲威二枚胴具足 ¥5,000,000~ 「延享二乙丑年(1745) 尾張国徳川兵八郎景正(花押)」櫃裏識 兜 鉄板六十二枚矧合せで錆色漆をかけ、各筋を黒漆で盛上げる。姿形は後頭を円形に、前頭を伸びやかに取り、阿古陀的に膨らむ。天 辺の八幡座は金銅魚子地唐草毛彫の丸座を底として菊透、裏菊、小刻、抱花、玉縁を重ねて構成する。四天鋲と響孔、笠印付鐶はない。 前正中板に一本角本を立て、鍬形に三ツ葉葵の金工前立を挿す。受張に銘見孔はなく、引廻しを結ぶための紐を三箇所設ける。 眉庇は当世形同塗素文で裏朱とし、銀覆輪を廻らせ、三光鋲で留める。同覆輪は黒漆素文一段の吹返にもみる。 は鉄切付札五段を 毛引に威し、当世形に開く。耳絲と畦目を啄木、菱縫を紅絲一段で飾る。
は特徴的な姿形とする。裏は朱漆塗で部分的な修補をみる。垂は三段、菱縫一段を飾る。 喉輪 練韋本小札製。絵韋で蝙蝠附する。 胴 鉄切付札を前立挙三段、後四、長側五段とした二枚胴。花緘と耳絲は啄木とする。金具廻りは獅子牡丹絵韋に菖蒲韋小縁を蛇腹伏し 鍍金覆輪を廻らす。肩上は正平韋に同小縁、襟廻りは亀甲金を茶羅紗(大破)で包み縹絲で綴じ、這糸を萌葱として覆輪する。前は裏 菊に小刻座金を重ねた両乳鐶を打ち、背は丸の板合当理と受筒、枕を付す。草摺は練韋八間五段、裾板を啄木畦目と菱綴二段で飾る。 袖 練韋七段。化粧板は表を獅子牡丹絵韋、裏を菖蒲韋貼とし、鍍金覆輪を廻らす。裏張は六段目までで鋲留される。 三具 黒地秋草文錦の家地、浅葱家裏などは共通して仕立て直される。 籠手は冠板、額板、臂金に小篠を鉄錆地として雲龍を銀象嵌する。大指付の手甲も同仕立、裏に勝虫文韋を充てる。各板を繋ぐ鎖は 密にして堅牢。練韋伊予佩楯は小札に縦の撓を付け、最下段に畦目と菱綴を飾る。一文字は獅子牡丹、力韋と鞭差孔は正平韋を用い る。鉄七本篠臑当は立挙を襟廻りに共通し、鉸具摺は矢車に三巴の絵韋を充てる。 附属 襯着と錦决拾、白木櫃が添う。櫃裏の墨書について詳細を得ない。
面具 鉄錆色漆塗烈勢頬。髭を上向きに銀描し、下髭は毛植する。折釘に代わり菊座金の金銅鐶を打つ。汗抜孔は洲浜形とし、六曜透の耳
40 #020 鉄錆地南蛮風桃形兜付二枚胴具足 ¥4,500,000~  兜 錆地の鉢金は鉄板四枚を矧重ねて鎬を立て、共鉄座星鋲で張留め、抱茗荷を含む 五種の切鉄装飾を打ち散らす。姿形は南蛮兜を志向するものであり、後立台を具え て白毛後立を挿すことからも窺える。共鉄眉庇(裏朱剥離)は眉と見上皺を打出し、 長めの一本角本を立てる。前立はU字形の金具を角本に挿して祓立台の如くし、両 端に練韋黒漆金泥描の抱茗荷紋を鍬形の如く挿す。中央に挿すべき前立は付随し ない。 は鉄切付札五段を縹絲で毛引に威し、当世形に開く。一段目を吹返し、同 紋を蒔絵する 面具 鉄錆地目下頬。皺を打出し、耳と顎先に六曜を透かす。裏朱。共鉄異形の三段垂を 三点で素懸威する。裏の黒漆は損傷する。 胴 鉄板の矢筈頭切付札を紺絲素懸威とし、前立挙三段、後四、長側五段の二枚胴に構 成する。三板と肩上は青漆塗素文として変化をみせ、襟廻しは亀甲金を黄羅紗で包 む。鞐は水牛。鐶類はなく、角合当理と受筒、待受、枕を具える。草摺は練韋六間五 段威下げ。 袖 七段当世袖。本来の一具でない可能性もある。 三具 鉄六本篠籠手、踏込式小篠佩楯は家地ほか仕立を共通する。家地のない七本篠臑 当は立挙を韋包とするなど若干の差異をみる。 附属 溜塗一荷櫃は同家紋入の韋覆が添う。鍋島直紹からの書簡が伴っており、櫃裏貼 紙に墨書された「鍋島甲斐守直紀」について触れている。直紀は蓮池藩最後の藩主 で、直紹は鹿島藩鍋島家子孫。
42 #021 鉄黒漆塗二十六間筋兜付仙台胴具足 ¥3,500,000~ 兜 鉄板札二十四枚を矧重ね、筋を立て黒漆塗とする。姿形は緩やかな阿古陀形。後正中に「明珍俊之」と鐫る。天辺には唐草毛彫丸座を 底として六段を重ねた八幡座を置き、小刻座金を添えた篠垂(丸座と同工)を左右各一条、後二条垂らす。前正中の篠垂は入八双を 並列に置いたような形状を採る。鋲飾として四天鋲と響孔を稍低く穿ち、笠印付鐶は座金を高く取って篠垂を躱し、鋲頭を切子とす る。当世眉庇は黒漆塗素文に素文覆輪、W字刻の祓立台を置いて三光鋲で留める。なお表の黒漆は剥離が進行しており、裏は朱漆を 塗改めている。前立は「金地紙に月輪」を金工で象る。 は黒漆板札六段を素懸に威し、畦目と菱縫まで紺絲で統一する。吹返は一段、 眉庇と同工とし、鍍金の「下がり散藤紋」の据金物を打つ。 面具 鉄錆色漆塗目下頬。頬皺を打出し、耳の六曜を透かし汗抜孔を穿つ。耳部は漆剥離。垂は鉄板札四段。 胴 黒漆塗鉄板で構成された仙台胴で、洗練された姿形をみせる。各板裏に茶皺韋を貼り、八間五段威下げの鉄板草摺にまで通底される。 肩上は押付から蝶番で繋ぎ、先端の杏葉も蝶番繋とする。襟廻しは亀甲金を紺羅紗包とし、頸部のみ押付から蝶番での着脱式とする。 鞐は素銅。両乳鐶は笠印付鐶に通底。木胎漆塗板合当理と受筒と枕を具える。連尺胴としての孔も穿つ。 袖 鉄板札六段の当世袖は内に大きく撓む。 三具 紺地錦の家地ほか仕立を共通する。小篠佩楯は踏込式、錆地三本筒臑当は大立挙を鋲で張留める。鉄黒漆瓢籠手は手甲に金銅魚子地
附属 兜用の杉箱と大形の溜塗具足櫃が添う。なお根本で折損した吹返一双が伴っており、籠手と同じ据金物を打つ。
の据金物を打つが、現在の吹返とは様子を異にする。
44 #022 越中具足 ¥2,500,000~  兜 鉄板五枚張の頭形兜は眉庇まで黒漆塗素文とし、天辺に角本を立て、熊毛植の頭立を挿す。 は黒皺韋包の鉄板札五段を毛引に威し、 下二段を韋覆輪する。吹返はない。 面具 鉄半頬。表を黒漆、裏を朱漆塗。汗抜孔を穿つ。垂は切付札四段。 胴 練韋板札を黒皺韋包とした桶側二枚胴。前立挙三段、後四、長側五段構成。三板のみ鉄板を採用する。肩上も練韋製、襟廻しは亀甲金 を包む。鐶類を付さず、合当理もない。草摺は碁石頭の七間四段威下げ。紺絲威を軸とし、左側のみ紅白絲で威す。裾板に熊毛を植  える。 三具 家地ほか仕立を共通しており、何れも越中様式を踏襲する。臑当は九本篠。覆輪は肩摺板と仕立を異にする。 附属 黒羅紗陣羽織、木胎黒漆塗陣笠、網代胎一荷櫃に添う韋覆には「丸に鞠挟紋」が据えられる。
46 #023 朱具足 ¥1,200,000~  兜 鉄板八枚矧重ねの突盃兜で、総体を黒漆塗とし、加飾を施さない。眉庇には切鉄の眉を置いて黒漆塗とし、一本角本を立て、金工笹 葉前立を挿す。 は切付盛上札五段を朱漆塗とし、紺絲で毛引に威す。吹返は小さく一段、素文とする。肩摺板には漆剥離をみる。 面具 両面朱漆塗の目下頬。糟毛髭、金銅歯を植える。耳は古様な六曜を透かし、汗抜孔を穿つ。垂 と同仕立として四段。耳部剥離。 胴 鉄板を韋包して碁石頭に切付け、菱綴まで黒漆塗した二枚桶側胴とする。前立挙三段、後四、長側五段。裏は一面黒韋張。三板、肩上 は黒漆雁木篠とし、襟廻しは亀甲金を茶羅紗で包む。前は鼻紙袋を付し、背は角合当理に受筒、待受、枕を具える。七間五段威下げの 草摺は細い本小札を朱漆塗し、毛引に威す。耳絲、畦目を啄木とし、二段の菱縫は韋を用いる。 袖 鉄板六段の当世袖も朱漆塗、裾板を変塗して変化をみせる。四段目に鍍金水呑鐶を打つ。 三具 家地を大破するものの仕立を通底する。練韋伊予佩楯は踏込式、黒漆で月輪を描く。鉄七本篠臑当は立挙を亀甲金の韋包とし、襟廻
附属
しと差異を見る。籠手は皺瓢。
溜塗具足櫃が添う。
48 #024 鉄地六十間筋兜付桶側胴具足 ¥1,200,000~ 鉄錆地六十間の筋兜(無銘)の八幡座は葵座を含め金工五段、四天鋲と響孔を高い位置に打ち、笠印付鐶は更に高く付す。眉庇は共鉄当世形素 文とし、鍍金覆輪を廻し、祓立台を置いて三光鋲で留める。 は鉄板札三段を紺絲で素掛に威し、笠形に開く。一段目を覆輪吹返とし、肩摺板と 同じく紅菱縫二段と啄木耳絲で飾る。 を留める入八双金物は後補を想定される。吹返の小桜鋲は数か所欠落、板札に剥離をみる。面具は鉄錆 地、裏朱として猪目の汗抜孔を設ける。垂は三段素掛。胴は最上胴、黒漆塗板札を前立挙二段、後三、長側四段として紺絲で素掛に威す。金具廻 りは絵韋に菖蒲韋を伏縫して貼り、鍍金覆輪を廻らす。背には総角付鐶と房、角合当理を設ける。草摺は八間五段威下げ。袖は各板を撓ませ、金 銅魚子地笄金物を打つ。三具は家地を大破する。三本筒籠手、大立挙綴付の筒臑当は錆地、伊予佩楯は練韋黒漆塗で力韋を充て、一文字を菖蒲韋 とする。具足櫃が添う。
50 #025 無銘「畠田真守」 刀 付拵 白鞘 ¥3,500,000~ 付縹地金襴刀袋 灰青地木綿刀袋 重要刀剣指定書(日刀保) 長さ704 反り14 目くぎ穴2 切先先端刃曲がり 差表裏帽子鍛キズ 柄糸ヨゴレ 白鞘ワレ 重要第8035号 東京都第234127号
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52 #026 来国俊 太刀 付白鞘 ¥3,000,000~ 付生成木綿刀袋 長さ721 反り28 目くぎ穴1 表銘:来国俊  三重県第52889号 佩表鎬地小肌アレ、角小キズ 鎺元刃中薄サビ 棟小鍛ワレ 本間薫山鞘識
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54 #027 無銘「備前義景」 刀 付白鞘 ¥1,200,000~ 付紫刀袋 甲種特別貴重刀剣認定書(日刀保) 長さ732 反り18  目くぎ穴5(内三ケ埋) 差表物打刃中小鍛キズ 差裏物打小キズ 山形県第36323号
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56 #028 赤銅地歳寒三友文三所物 ¥1,100,000~ 付木箱(桐) 特別保存刀装具鑑定書(日刀保) 笄総長21ほか  小柄・笄:紋廉乗光晃(花押)銘 ※日刀保鑑定書は「光景」
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58 #029 四分一地唐獅子牡丹文鐔 縁頭 ¥1,200,000~ 付木箱(桐) 鐔76×79×05ほか 鐔・縁銘:横谷宗與(花押) 横谷宗與は二代に亘る刀装金工師として知られる。掲出は二代目の作。 二代宗與(元禄十三・1700~安永八・1779)は江戸生。初代宗與門下であった横谷宗寿の次男。宗珉の養子となり、享保十八年(1733)に家督 を継いでいる。四分一磨地に片切彫の作品を遺す。また「横谷宗與(花押)」と鐫銘する。 なお初代(次兵衛。慶長十八・1613~元禄三・1690)は友周と名乗り、赤銅地に高彫、色絵、金紋を駆使した作品を遺す。幕府に出仕しており、 彫物役を拝命している。
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60 #030 上杉景虎 景勝 鷹山 合装幅 ¥1,900,000~  付木箱(桐 身桟一欠) 紙本 唐木軸端 景虎31×34 景勝39×18  鷹山40×23 表具54×180 ヤケ シミ 表具大アレ
61 急 度 申 候 、 今 度 不 慮 之 鉾 楯 、 雖 然 於 手 前 備 者 堅 固 候 、 殊 ニ 従 相 州 之 始 加 勢 、 北 條 安 藝 守 父 子 、 関 東 衆 悉 参 陣 、 其 上 本 庄 清 七 郎 馳 来 候 条 、 本 意 無 疑 候 、 然 而 地 之 儀 者 、 本 庄 與 相 取 合 不 可 然 候 、 此 上 者 、 雨 順 與 相 遂 無 事 可 然 候 、 必 此 儀 景 虎 任 作 意 、 早 々 本 庄 雨 順 一 果 、 千 言 万 句 候 、 於 身 可 為 祝 着 候 、 猶 様 体 重 而 可 申 届 候 、 恐 々 謹 言 九 月 廿 三 日 景 虎 ( 花 押 ) 鮎 川 孫 次 郎 殿 先 日 者 御 懇 礼 本 望 此 事 ニ 候 、 然 而 遠 州 之 表 被 任 御 存 分 ニ 御 納 馬 之 由 、 目 出 簡 要 ニ 令 存 計 ニ 候 、 雖 無 申 迄 候 、 猶 以 堅 固 之 御 仕 置 簡 要 候 、 猶 先 度 以 使 申 達 候 キ 、 定 而 毛 利 名 左 衛 門 尉 可 有 口 上 ニ 候 条 、 不 能 具 、 恐 々 謹 言 六 月 吉 日 景 勝 ( 花 押 )
62 #031 上杉謙信 書状幅 ¥2,800,000~ 付二重箱(内時代桐) 紙本  黒塗軸端 30×32 表具43×140 ヤケ シミ スレ オレ  表具オレ、ヤケ、シミ、風帯脆弱  横瀬雅楽助宛 『神奈川県史 資料編3 古代・中世(3下)』(昭和54)所載
63 甲 相 両 軍 拂 散 阿 古 陣 佐 貫 與 足 利 之 間 陣 取 歟 因 玄 以 使 者 註 進 条 目 口 上 可 被 得 其 意 候 如 来 書 館 林 足 利 両 地 備 大 切 候 幸 其 地 手 明 之 上 者 急 度 加 勢 堅 固 之 稼 専 一 候 度 々 如 申 届 今 度 之 事 者 可 遂 一 戦 由 定 覚 悟 候 然 間 軽 々 與 不 進 馬 候 八 幡 大 菩 薩 非 偽 候 猶 巨 細 可 有 彼 口 上 候 恐 々 謹 言 追 而 来 十 五 可 進 馬 候 其 心 得 専 一 候 以 上 壬 十 二 月 十 一 日 輝 虎 ( 花 押 ) 横 瀬 雅 楽 助 殿
64 #032 前田玄以 黒印状幅 ¥1,200,000~ 付木箱(桐) 紙本 朱塗軸端 39×15 表具52×101 ヤケ スレ
65 先 年 於 安 土 法 問 以 来 、 逼 塞 之 由 候 、 早 々 上 洛 尤 候 、 諸 事 如 前 々 と 被 仰 出 候 間 、 可 被 得 其 意 候 、 此 旨 法 花 宗 中 へ 申 渡 候 猶 自 諸 寺 可 被 申 入 候 、 恐 々 謹 言 ( 黒 印 ) 民 部 卿 法 印 七 月 卅 日 玄 以 ( 花 押 ) 日 珖 上 人 玉 床 下 所謂「安土宗論」(天正七・1579)において敗者とされた法華宗は厳罰に処され、その回復は、六年後の天正十三年(1585)まで待たねばならなかっ た。秀吉政権下、前田玄以の名で通達された三通の文書は、法華宗復権を象徴するものとして今日まで特に重要視され、洛東の頂妙寺に保管され ている。ただ、当の三通は写本と見る評価もある。 掲出に立ち返ると、日珖に出仕を促す二通目の文書に該当し、黒印を付す。

#033 董文熙 増山雪斎肖像画賛幅 ¥2,000,000~ 付木箱(桐)  絹本 骨軸端 31×75 表具41×149 ヤケ シミ オレ 表具スレ 亡くなる二年前の老境に至った雪斎の肖像画は、現在三点が知られている。 一つは、「長島藩主 増山雪斎~風流抜群の人なり~」(没後200年記念展)にも出陳 された春木南湖画・雪斎賛の一幅で、文化十四年の款記を付す。個人蔵。もう一つ は、同じく南湖筆であり、『先賢遺芳』(三重県,1925)に所載されるが現在行方不明 である。 そしてもう一点は『国史大辞典 第十三巻』(1992,吉川弘文館)の「増山雪斎」の 項に画像と共に掲載されており、先述の200年記念展時点で所在不明とされていた が、今回本誌にて紹介の機会に預かった。

愛石の傍らで敷物に座し、左に如意を持す。右手は膝に添える。他二点とは、座 り方、如意や敷物、景石に微妙な差をみるものの、基本的な構図は通底する。掲出 は七絶の賛文を先述二点と同じくするが、款記については、先賢遺芳本は「自題」 とするのに対し、掲出含む二点は「病題」とする。なお掲出の賛文は他二点と比較 して最も斜行しており、容態の悪さを窺い知る。

画人については、「董文熙焚香謹寫(落款)」とみるものの、仔細を得ない。『国史 大辞典』でも不明とする。

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67 従 他 號 我 石 風 顛 平 素 且 杢 書 画 禅 近 日 嬾 眠 渾 不 管 逍 遥 自 占 一 壺 天 丁 丑 夏 月 石 顛 道 人 時 年 六 十 四 ヵ 病 題 ( 落 款 )

#034 吉田松陰 遺稿巻物 ¥1,000,000~ 付識箱(桐) 紙本 牙軸端 133×24 表具187×27 ヤケ シミ 入江杉蔵宛

吉田松陰(天保元・1830~安政六・1859)は思想家、教育者。長州藩士、萩の生まれ。名矩方、字義卿、本姓 藤原寅次郎、別号二十一回猛士。江戸に出て佐久間象山に砲術と蘭学を学ぶ。常に海外事情に意を用い、安政 元年、下田で密航を企てるも失敗、自首して投獄される。のち萩の松下村塾で子弟の教育に従事。安政の大獄 に座し、江戸で刑死。

吉田松陰の遺書とされる書簡については数点が知られており、本品は萩岩倉獄中の入江杉蔵に宛てた文に 相当し、伝馬町牢屋敷の獄中より、処刑七日前の松陰により認められる。

書面を斜読すると、収監中においても勉学を欠かさない松陰の気概を看取できる。なかでも文武兼備を志向 した「尊攘堂」なる大学校創設に向け、講策する様子が注目される。京都に尊攘堂を造建する構想自体は本書 を遺す一年前から論じており(『続愚論』)、結局実現には至らなかったものの、門下であった品川弥次郎が遺 志を継ぎ、維新後に志士を顕彰する形で開館させた。本品頭には、その弥次郎の極書を貼り添える。 末尾には、 生死由来任所宜 樂夫天命復□疑 皇道陵夷夷狄幟 欲成日本真男児 なる漢詩で始まる別の文書が貼り交ぜられる。辞世詩の一とする情報も見受けるが、後続の文も含め詳細を 得ない。高所からの意見を待ちたい。

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70 #035 円山応挙 西王母龍虎画三幅対 ¥1,500,000~  付二重箱(内時代貼札識桐) 絹本 牙軸端 48×111 表具63×202  ヤケ シミ オレ 表具オレ、ヤケ、シミ 「天明丙午(1786)初秋」画中 円山応震貼札識 円山応挙(享保十八・1733~寛政七・1795)は諱は氐、のち応挙。号 は一嘯・夏雲・仙嶺・僊斎。通称主水、字仲選。京都に出、石田幽汀に つき狩野派を学ぶ。 貼札識:円山応震(寛政元・1789~天保九・1838)は応挙の次男応 受の息。字中恭。号百里、星聚館、方壺子など。
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72 #036 円山応挙 鯉画幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代貼札識桐) 国井応陽、横山清暉折紙 絹本 牙軸端 49×125  表具64×217 ヤケ シミ オレ 「天明丙午(1786)初冬」画中 駒井源琦、円山応震、松村景文箱識 円山応挙(享保十八・1733~寛政七・1795)は諱は氐、のち応挙。号は一嘯・夏雲・仙嶺・僊斎。通称主水、字仲選。京都に出、石田幽汀につ き狩野派を学ぶ。 箱識:駒井源琦(寛延二・1749~寛政九・1797)は画家。姓源、駒井、名琦、字子韞、通称幸之助。根付彫職人の子として京都に生まれる。円 山應挙に師事、應門十哲、應門四天王の一人。唐美人や花鳥をよくした。 円山応震(寛政元・1789~天保九・1838)は応挙の次男応受の息。字中恭。号百里、星聚館、方壺子など。 松村景文(安永八・1779~天保十四・1843)は四条派の画家、京都の人。字士藻、号華渓、通称要人。呉春の異母弟で、呉春に師事。写生画の 花鳥をよくした。軽妙さが特色。兄とともに四条派の隆盛に尽力。
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#037 伊藤若冲 猿廻画幅 ¥3,000,000~ 付木箱(桐) 紙本  牙軸端 53×1145 表具66×203 シミ 表具ヤケ、スレ、シミ 伊藤若冲(享保元・1716~寛政十二・1800)は画家、京都錦小路の青物 問屋枡屋に生れる。名汝鈞、字景和、別号斗米庵、米斗翁ほか。はじめ狩野 派、のちに宋元明の中国画を学び、琳派の画風も取り入れ、写実性に装飾性 を加えた独自の作風を完成。生涯独身、晩年は山城深草の石峰寺の傍らに 閑居した。

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#038 河鍋暁斎 見立張良画幅 ¥1,000,000~ 付木箱(桐) 絹本  唐木軸端 55×123 表具69×175 薄ヤケ 薄シミ オレ 虫穴 表具オレ、シミ 掲出では川に入って黄公石が脱ぎ捨てた沓を拾う張良を「小鬼」に、橋上で馬上する黄 公石を「鐘馗」として描く。その寓意するところは不知ながら、暁斎の鐘馗好きはよく知 られており、暁斎の速筆は、武芸における秘伝伝授の深秘を描出したのであろうか。 張良は秦末期から前漢初期の軍師にして政治家。劉邦に仕えて多くの作戦を立案し、 劉邦の覇業をおおきく助けた。唐土の故事である張良の武芸伝授譚は、いかなるわけか 和人の心を捉えた。観世信光(1435-1516、1450-1516の二説がある)が舞台化した能楽の 「張良」は、今も人気が根強い。

河鍋暁斎(天保二・1831~明治二十二・1889)は下総国古河生まれ。七歳の時浮世絵 を歌川国芳に、狩野派を前村洞和・狩野洞白に学ぶ。安政五年(1858)独立して本郷で開 業。狂斎と号したが、明治三年(1870)席画がもとで投獄され、以後暁斎と改めた。明治 十四年(1881)第二回内国勧業博覧会において「枯木寒鴉」で受賞。画名を高める。また 狂画や諷刺画も能くした。

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78 #039 村上華岳 菩薩画幅 ¥2,500,000~ 付二重箱(内共桐 外溜塗)  鑑定登録証明書コピー 紙本 牙軸端 30×123 表具45×207 薄ヤケ  村上伸鑑定登録番号2932番 村上華岳(明治二十一・1888~・昭和十四・1939)は大阪市生まれ、京都市立絵画専門学校卒 業、大正七(1918)に土田麦僊、小野竹喬らと国画創作協会を結成。のち京都を去り芦屋に転居し 西洋絵画を取り入れた幽玄で宗教的な作品を描いた。
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80 #040 川合玉堂 秋景山水画幅 ¥1,300,000~ 付二重箱(内共桐 外溜塗) 東京美術倶楽部鑑定証書  絹本 牙軸端 42×138 表具56×230 シミ 川合玉堂(明治五・1873~昭和三十二・1957)は通称芳三郎。初め京都に出て望月玉泉、幸野楳嶺に学び、後東京 に移り橋本雅邦に学ぶ。帝国美術院会員、帝国技藝員、東京美術学校教授。昭和十五年文化勲章受章。
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82 #041 小野竹喬 春景画幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内共桐 外溜塗)  太巻 絹本 牙軸端 51×41  表具67×136 「梅咲く頃」原題 小野竹喬(明治二十二・1889~昭和五十四・ 1979)は岡山県生まれ。本名英吉。はじめ竹橋 のちに竹喬と号した。竹内栖鳳に師事。京都市 立絵画専門学校卒。大正七(1918)に同期生の 村上華岳、土田麦僊らと国画創作協会を結成。 西洋美術に傾倒し、特にセザンヌに影響を受 け、同十年麦僊らと渡欧し翌年帰国。帰国後は 東洋に回帰し、日本の風景を独自の画境で描 いた。日本芸術院会員。昭和四十三年文化功労 賞、同五十一文化勲章受章。
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84 #042 懐月堂度辰 立姿美人画幅 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代貼札識桐 外溜塗) 絹本 牙軸端  45×117 表具61×206 ヤケ シミ スレ オレ 肥痩の激しい描線に鮮明な色調で彩られた立姿の女性は比較的堂々とした体躯であり、当時の新吉原などで人気を博 した遊女を特徴する。作者は懐月堂度辰、懐月堂安度の門人で正徳から享保頃に活躍。現在、同派において名前の判明し ている数少ない一人である。安度の組織する工房の構成員であり、肉筆美人画を専業にする者が多い懐月堂派にあって、 木版画も発表している。掲出には「日本戯畫 懐月末葉度辰」の款記を認める。
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87 #043 蹄斎北馬 桜下摘草美人画大幅 ¥1,000,000~ 付時代箱(桐 貼札) 絹本 牙軸端 120×525 表具1265×159  ヤケ シミ キレ 虫穴 表具オレ 蹄斎北馬(明和八・1771~弘化元・1844)は浮世絵師。有坂氏、本姓星野、号駿々斎、駿々亭、秋園など。北斎の門下。
88 #044 天目茶碗 倶利天目台 ¥2,500,000~ 付時代識箱(桐)2 仕覆  茶碗135×13×7 天目台17×15×95 天目台ヒビ 銀覆輪
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箱書:一啜斎(宝暦十三・1763~天保九・ 1838)は武者小路千家八世休翁宗守。号円明、 溪澗。川越兵庫頭の子、七代堅叟宗守の養子。 讃岐高松藩主松平侯の茶頭。一方庵の復興に あたり、四畳半に改め半方庵と名付けた。茶 通箱点の新手順を考案。 筒:文叔宗守(万治元・1658~宝永五・ 1708)は武者小路千家五代。一翁の子で茶法 を父に学び、父と同じく讃州高松の松平侯に 仕えた。

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#045 利休 竹茶杓 ¥1,000,000~  付時代識箱(桐) 文叔追筒 総長19  一啜斎箱書 千利休(大永二・1522~天正十九・1591) は茶人、侘び茶の完成者。和泉堺の魚問屋に 生れる。幼名与四郎、法名宗易、別号抛筌斎。 大徳寺の大林宗套に法嗣を受け、武野紹鴎に 茶の湯を学ぶ。織田信長・豊臣秀吉に仕えた。 秀吉の北野大茶会の茶頭(茶の湯の師匠)と して尽力。
92 #046 瀬戸渋紙手茶入 ¥1,500,000~ 付二重箱(内時代貼札識桐二 替仕覆用桐) 挽家(付仕覆、金泥銘) 仕覆三 牙蓋二  7×7×9 小堀遠州箱識(銘「面不取」、古筆了音極色紙貼) 源信明朝臣和歌色紙貼 「秋元家旧蔵」外箱識 「あたら夜の 月と花とを おなじくば あはれ知るらむ 人に見せばや」 箱識:小堀遠州(天正七・1579~正保四・1647)は茶人、武将。本名政一。号狐篷庵・宗甫。遠州は通称。古田織部のもとで茶の湯を学んだ。 茶の湯、造庭に優れ、その茶風は洗練され「綺麗さび」と言われる。
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94 #047 古染付葡萄棚文水指 ¥10,000,000~ 付時代識箱(桐) 共蓋(ヒビ) 17×19×19 胴窯ヒビ 虫喰
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96 #048 備前矢筈口福耳水指 ¥4,000,000~ 付時代箱(桐 貼札) 黒塗蓋 所載本 桂又三郎折紙 25×195×21 「滴翠美術館」蓋裏貼札識 『古備前名品圖譜』(河出書房新社・昭和36)所載
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98 #049 信楽鬼桶水指 ¥1,500,000~ 付時代黒塗識箱(杉) 黒塗蓋 やたら織仕覆  22×22×17 縁金補修 「尊朝親王御筆」箱甲貼札識
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101 #050 御本耳付山水画彫水指 ¥1,200,000~ 付時代段箱(杉 貼札) 黒塗蓋  宗哲浪蒔絵黒塗蓋(付桐識箱・宗哲覚書) 29×18×135 惺斎箱書 箱書:惺斎宗左(慶応元・1865~昭和十二・1937)は表千家十二代。十一 代碌々斎の長男。幼名は与太郎、名は宗員のち宗左。号は惺斎、敬翁。明治 三十九年に失火焼失した不審菴を大正二年再興、十年松風楼を増築。好み の茶道具は歴代中最多。十職以外の工芸家や各地方の国焼の育成にも尽力 する。
102 #051 井戸茶碗 ¥2,500,000~ 付二重箱(内時代貼札桐 外識) 浮織仕覆 小堀権十郎金書挽家 17×17×5 ヒビ 小堀宗慶外箱識 金書挽家:小堀権十郎(寛永二・1625~元禄七・1694)は小堀遠州の第三子。名は政尹、号は篷雪。母磯野氏ゆかりの浅井姓を称し、父の遺領 から千石を賜った。父に茶湯と書法を学び、道具目利きでは多くの箱識が残り、遠州筆と酷似する。 外箱識:小堀宗慶(大正十二・1923~平成二十三·2011)は遠州茶道宗家十二世。十一世宗明の長男。東京美術学校在学中、満州に従軍。終戦後 シベリアで四年間の抑留生活を送る。昭和二十五年遠州公嫡子大膳宗慶公の号を襲名、三十七年十二世を継承。「国民皆茶」をモットーに茶道界 発展に貢献。都知事表彰、勲四等旭日小綬賞。
103 挽家に金書された「唐衣(からころも)」なる銘については、在原業平による杜若の折句がまず連想されよう。本銘は「着る」などに掛かる枕詞 として知られるが、業平は 「から衣 着つつなれにし 妻しあらば はるばる来ぬる 旅をしぞおもふ」 と詠み、着る毎に肌に馴染む唐衣と都に残した妻を掛ける。掲出に立ち返ると、使う毎に手に馴染む感覚を唐衣に仮託したということであろう かと愚考させる。
104 #052 井戸茶碗 ¥1,000,000~ 付識箱(桐 貼札) 155×155×75 補修  銘「鷹」「知恩院尊超法親王」貼紙識
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106 #053 黄伊羅保茶碗 ¥1,200,000~ 付二重箱(内時代識桐 外溜塗) 仕覆(ヤブレ) 15×15×7「女郎花」貼札識
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108 #054 伊羅保茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代黒塗識桐貼札・シミ) 古筆了仲折紙 16×16×75 口辺釉剥離  蓋裏:小堀政房和歌色紙 歌銘「和歌ノ浦」 折紙:古筆了仲(明暦二・1656~元文元・1736)は、徳川中期の鑑定家、古筆別家第四世。名は守直。はじめ清水了因という。了任の養子。了伴 の門人。釣玄斎と号した。 和 歌 の 浦 に 志 ほ み ち く れ ば か た を な み 蘆 辺 を さ し て つ る 鳴 わ た る 山 部 赤 人 ( 『 万 葉 集 』 )
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110 #055 覚々斎 手捏赤茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代識桐 外識) 145×145×85  銘「青苔」 在判 不及斎内箱書 二代住山楊甫外箱識 覚々斎宗左(延宝六・1678~享保十五・1730)は表千家六代。号は原叟、流芳軒。久田宗全の子で、五代随流斎の養子となって六代を継承。紀州 徳川家、頼方に仕えた。 内箱書:久田不及斎(延宝八・1680~延享元・1744)は表千家久田家四代。三代宗全の弟市三郎の子。別号半庵、不及斎。門下に岡谷宗純等が いる。 外箱識:二代住山楊甫(天明二・1782~安政二・1855)は茶匠、表千家の縁戚に連なる茶家を形成。紀州徳川家に仕えた。一世楊甫の養嗣子。 名宗仙のち楊甫、号吽々斎、汲清庵ほか。了々斎宗左に師事、宗左没後、吸江斎宗左の後見の任にあたる。鴻池家にも出入りした。
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112 #056  啄斎 手捏黒茶碗 ¥1,500,000~ 付時代識箱(桐) 125×125×8  銘「松笠」 蓋甲:久田晧々斎箱書 蓋裏:了々斎箱書 啄斎宗左(延享元・1744~文化五・1808)は表千家八代。幼名は与太郎。別に件翁の号があ る。川上不白らの援助を受け、叔父一燈宗室の指導を仰ぎ茶湯に励んだ。十四歳で宗左を名乗 り八世家元を継承。利休二百回忌の茶会、宗旦百五十回忌などを催す。 蓋甲書:久田皓々斎(明和四・1767~文政二・1819)は久田家七代。六代宗渓の次男。了々斎 は実兄にあたる。次男は表千家吸江斎。 蓋裏書:了々斎宗左(安永四・1775~文政八・1825)は表千家九代。久田家からの婿養子。紀 州徳川家に仕えた。
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114 #057 如心斎 手捏赤茶碗 ¥1,800,000~ 付二重箱(内時代共識桐 外識) 不審庵覚書 125×11×8 銘「崑崙」  啄斎内箱書 惺斎外箱書 如心斎宗左(宝永二・1705~寛延四・1751)は不審菴の七代。六代覚々斎(久田宗全)の長男、 別号を丁々軒、天然、椿斎、松風楼。大徳寺大龍宗丈に参禅。紀州徳川家の茶頭。幼くして茶道 に通じる傍ら、画や俳句にも秀で多くの作品をのこした。 内箱書: 啄斎宗左(延享元・1744~文化五・1808)は表千家八代。幼名は与太郎。別に件翁 の号がある。川上不白らの援助を受け、叔父一燈宗室の指導を仰ぎ茶湯に励んだ。十四歳で宗
左を名乗り八世家元を継承。利休二百回忌の茶会、宗旦百五十回忌などを催す。 外箱書:惺斎宗左(慶応元・1865~昭和十二・1937)は表千家十二代。十一代碌々斎の長男。 幼名は与太郎、名は宗員のち宗左。号は惺斎、敬翁。明治三十九年に失火焼失した不審菴を大正 二年再興、十年松風楼を増築。好みの茶道具は歴代中最多。十職以外の工芸家や各地方の国焼 の育成にも尽力する。
115 銘の「崑崙」とは古代中国における伝説上の山、楽土。西方に位置する仙界であり、西王母をはじめ八仙が棲むとされる。黄河が発端し、玉を 産出するとされる。
116 #058 不見斎 手捏赤茶碗 ¥1,000,000~ 付三重箱(内時代共桐) 紺地錦仕覆 12×12×9 ヒビ  銘「玉」 円能斎中箱書 坐忘斎外箱書 石翁玄室(延享三・1746~享和元・1801)は裏千家九世。不見斎、寒翁などと号す。天明八年の京都大火に罹災、茶室を修復再建。利休二百回忌 追善茶会を営む。 中箱書:円能斎宗室(明治五・1872~大正十三・1924)は裏千家十三世。又玅斎の長男。別号に対流軒、寒雲、鉄中など。幼名は駒吉。十五歳で 家督を継ぐ。元伯宗旦二百五十回忌大法要茶会を営み、記念事業として『今日庵月報』を創刊、夏期講習会を創始した。三友式、濃茶各服点を考 案、流し点、大円真草を復興した。 外箱書:坐忘斎(昭和三十一・1956~)は裏千家十六代。十五代鵬雲斎の長子。文筆家としても知られ、多数の著書がある。
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澗。川越兵庫頭の子、七代堅叟宗守の養子。讃岐高松藩主松平侯の茶頭。一方庵の復興にあた り、四畳半に改め半方庵と名付けた。茶通箱点の新手順を考案。

外箱書:不徹斎宗守(昭和二十・1945~)武者小路家十四世。有隣斎徳翁宗守の長男。慶應義 塾大学法学部政治学科、同大学院文学研究科で美学美術史を専攻。昭和四十九年、嗣号「宗屋」 を襲名。昭和六十四年「不徹斎」の斎号を授与され、同年十二月「宗守」を襲名。

118 #059 真伯 手捏赤茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代貼札識桐 外識) 125×125×95 磁貫 銘「佐野の渡」 一啜斎内箱書 不徹斎外箱書 「村岸家」貼札識 直斎(享保十・1725~天明二・1782)は武者小路(官休庵)七代で堅叟宗守。官休庵における新 しい茶の湯制度(家元制度)を確立。また、如心斎らと「千家七事式」を制定した。 内箱書:一啜斎(宝暦十三・1763~天保九・1838)は武者小路千家八世休翁宗守。号円明、溪
119 銘にみえる「佐野渡」とは現在の和歌山県新宮市三輪ヶ崎周辺の旧地名で、藤原定家による和歌 「駒とめて 袖うちはらふ かげもなし 佐野の渡りの 雪の夕暮れ」(『新古今集』) が夙に知られる。

の長男、別号を丁々軒、天然、椿斎、松風楼。大徳寺大龍宗丈に参禅。紀州徳川家の茶頭。幼く して茶道に通じる傍ら、画や俳句にも秀で多くの作品をのこした。

外箱書:即中斎宗左(明治三十四・1901~昭和五十四・1979)は表千家十三代。十二代惺斎の 次男。昭和十二年襲名。幼名は覚二郎、号に無尽·清友軒。

120 #060 一入 黒茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代貼札識桐 外識) 11×11×8 ヒビ 銘「宝槌」 如心斎内箱書 即中斎外箱書 一入(寛永十七・1640~元禄九・1696)は樂家四代。朱釉黒樂茶碗を創始した。幼名左兵衛、 明暦二年(1656)、四代吉左衛門を襲名。元禄四年(1691)養子宗入に家督を譲る。 内箱書:如心斎宗左(宝永二・1705~寛延四・1751)は不審菴の七代。六代覚々斎(久田宗全)
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#061 一入 黒筒茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内識桐 外識) 10×10×115 ヒビ補修 九代大樋内箱識 直入外箱識 一入(寛永十七・1640~元禄九・1696)は樂家四代。朱釉黒樂茶碗を創始した。幼名左兵衛、明暦二年(1656)、四代吉左衛門を襲名。元禄四年 (1691)養子宗入に家督を譲る。

内箱識:九代大樋長左衛門(明治三十四・1901~昭和六十一・1986)は金沢生まれ。号は陶土斎。父である八代長左衛門に師事し、昭和二年 (1927)の八代歿後に九代を襲名した。

外箱識:樂直入(昭和二十四・1949~)は樂家十五代当主吉左衛門。東京藝術大学彫刻家卒。2019年に当主を譲り「直入」と改名。樂美術館理 事長、金剛能楽堂理事、佐川美術館名誉顧問などに就く。

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124 #062 了入 赤黒茶碗 一双 ¥1,000,000~ 付時代共識箱(桐) 黒115×115×8 赤115×11×75 口縁ヒビ補修(赤、黒)  覚入箱識 了入(宝暦六・1756~天保五・1834)は樂家九代。七代長入の二男。明和七年に家督を継いだ。文化八年に近江に隠居。紀州御庭焼に従事する など樂家中興と称えられる。 箱識:覚入(大正七・1918~昭和五十五・1980)は樂家十四代。十三代惺入の長男。昭和十五年東京美術学校彫刻科卒。二十年、十四代吉左衛 門を襲名。樂美術館を設立。
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126 #063 了入 富士絵茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内共桐 外識) 125×12×8 磁貫 直入外箱識 了入(宝暦六・1756~天保五・1834)は樂家九代。七代長入の二男。明和七年に家督を継いだ。文化八年に近江に隠居。紀州御庭焼に従事する など樂家中興と称えられる。 外箱識:樂直入(昭和二十四・1949~)は樂家十五代当主吉左衛門。東京藝術大学彫刻家卒。2019年に当主を譲り「直入」と改名。樂美術館理 事長、金剛能楽堂理事、佐川美術館名誉顧問などに就く。
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128 #064 仁阿弥道八 黒茶碗 ¥1,000,000~ 付二重箱(内時代共桐) 12×12×75 ヒビ 九代道八外箱識 二代道八(天明三・1783~安政二・1855)は、名は光時、松風亭、華中亭、道翁などと号す。仁和寺宮より法橋に叙せられ、「仁」の一字を賜り、 さらに醍醐三宝院より「阿弥」の号を賜り、「土師」の号を許され、以後法橋仁阿弥と称す。人物、動物などを得意とし、色絵物に個性を発揮、道 八様式を確立した。 外箱識:九代高橋道八(昭和四十八・1973~)は八代道八の次女。平成元年より八代に師事し、同二十四より九代を襲名。
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130 #065 仁阿弥道八 誰が袖絵茶碗 ¥1,000,000~ 付二重長方箱(内共桐 識桐) 135×13×85 磁貫  九代道八箱識 鵬雲斎箱書 二代道八(天明三・1783~安政二・1855)は、名は光時、松風亭、華中亭、道翁などと号す。仁和寺宮より法橋に叙せられ、 「仁」の一字を賜り、さらに醍醐三宝院より「阿弥」の号を賜り、「土師」の号を許され、以後法橋仁阿弥と称す。人物、動物 などを得意とし、色絵物に個性を発揮、道八様式を確立した。 箱識:九代高橋道八(昭和四十八・1973~)は八代道八の次女。平成元年より八代に師事し、同二十四より九代を襲名。 箱書:鵬雲斎玄室(大正十二・1923~)は裏千家十五世。先代淡々斎の長男。鵬雲斎玄秀宗興居士、また妙心寺管長梶原逸 外老師より虚心の斎号を受けた。紫綬褒章、文化勲章ほか受章多数。平成十四年、十六代·坐忘斎宗之に家元を譲る。
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132 #066 仁阿弥道八 安南写蓋物 ¥1,000,000~ 付二重箱(内共桐) 所載本  34×31×29 蓋窯ヒビ 八世道八外箱識 『天才陶工 仁阿弥道八』(サントリー美術館・2014)図録所載 二代道八(天明三・1783~安政二・1855)は、名は光時、松風亭、華中亭、道翁などと号す。仁 和寺宮より法橋に叙せられ、「仁」の一字を賜り、さらに醍醐三宝院より「阿弥」の号を賜り、 「土師」の号を許され、以後法橋仁阿弥と称す。人物、動物などを得意とし、色絵物に個性を発 揮、道八様式を確立した。 外箱識:八世道八(昭和十三・1938~平成二十三・2011)は京都生まれ、京都府訓練校、京都 市工業試験場で学んだ。父七世道八に師事。昭和五十八(1983)に八世道八を襲名。
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134 #067 志野茶碗 ¥1,300,000~ 付時代黒塗識箱(杉) 白縮緬仕覆 135×13×9 ソゲ  ヒビ 銘「はつ霜」
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136 #068 荒川豊蔵 唐津茶碗 ¥1,500,000~ 付二重箱(内共桐 外黒塗) 所載本 135×135×95  銘「寿玉」『五窯歴遊 荒川豊蔵』(昭和52)図録所載 荒川豊蔵(明治二十七・1894~昭和六十・1985)は岐阜県多治見生まれ、雅号は斗出庵。京都に移り宮永東山(1868~1941)に作陶を学んだ。昭 和五(1930)に美濃大萱の古窯跡で桃山時代の志野の陶片を発見、これまで志野·瀬戸黒·黄瀬戸が愛知県瀬戸市で焼かれていたという通説を覆し た。またその陶片を手がかりに桃山陶器の再現に尽力し、昭和三十(1955)に志野·黄瀬戸で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。昭和 四十六(1971)文化勲章受章。
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138 #069 信楽桧垣文中壺 ¥1,000,000~ 付木箱(桐) 24×24×35 口辺カケ
140 #070 五彩手輪花縁皿 五 ¥1,000,000~ 付段箱(桐) 145×145×2 ソゲ2  金補修 ヒビ 古九谷手
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142 #071 北大路魯山人 備前飾耳花入 ¥1,000,000~ 付共箱(桐)  東京美術倶楽部鑑定証書 12×12×215 底補修 北大路魯山人(明治十六・1883~昭和三十四・1959)は陶芸家。本名房次郎。京都上賀茂の社 家に生まれる。書画、篆刻、漆芸にもすぐれた。大正十四年(1925)超高級料亭星岡茶寮顧問とし て料理·食器など指導。北鎌倉に星岡窯を築き、独特の雅陶を製作。陶技は志野、織部、備前、信 楽から染付、赤絵と多岐にわたった。北鎌倉で没。
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145 #072 北大路魯山人 瓦形向付 三種十六 ¥1,000,000~ 付溜塗箱(桐) 16×85×45 金補修5  黄瀬戸釉(黒田陶々庵書付桐箱) 織部釉 灰釉 北大路魯山人(明治十六・1883~昭和三十四・1959)は陶芸家。本名房次郎。京都上賀茂の社家に生まれる。書画、篆刻、漆芸にもすぐれた。大 正十四年(1925)超高級料亭星岡茶寮顧問として料理·食器など指導。北鎌倉に星岡窯を築き、独特の雅陶を製作。陶技は志野、織部、備前、信楽か ら染付、赤絵と多岐にわたった。北鎌倉で没。

#073 河井寛次郎 青瓷香炉 ¥1,000,000~ 付共箱(桐 貼札) 先春斎南鐐菊花透火舎 12×12×9 磁貫 鏡渓窯 河井寛次郎(明治二十三・1890~昭和四十一・1966)は陶芸家。島根県安来生まれ。東京高等工業学校窯業科卒業後、京都市立陶磁器試験所に て研究と制作に従事。大正九年京都五条坂に鐘渓窯を開窯。大正末期より民芸運動に参画。重厚な形態と釉法に、素朴な美しさの宿る作品をつ くった。昭和四十八年自宅に河井寛次郎記念館が開設された。

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148 #074 鋳鉄灯籠 ¥1,000,000~ 68×68×180 七部式
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150 #075 梅松蒔絵小引出 ¥1,500,000~ 付溜塗識箱(桐) 18×13×17 内梨子地 銀金具
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152 #076 牛車蒔絵錫縁硯箱 ¥1,000,000~ 付時代溜塗箱(桐 虫喰) 銀紅葉形水滴 硯石 235×26×6  蓋裏:月下鵜飼蒔絵 内:葛屋蒔絵
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154 #077 二十世堆朱楊成 彫漆飾盆 ¥1,000,000~ 付共箱(桐) 325×325×5 蓬莱山 堆朱楊成の二十代楊成(明治十三・1880~昭和二十七・1952)は、明治工芸の漆芸部門にあって、彫刻を石川光明、蒔 絵を白山松哉、絵を佐竹永湖に学び、彫漆に新工夫を加え、今日の彫漆技術発展の端緒を開いたと評価される。
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156 #078 漢白玉如来坐像 ¥1,000,000~ 付識箱(桐) 飾台 像高19 総高33 「天保六年二月八日□恒爲亡息僧縁洪仁敬造白玉像一區」台座刻銘 「本間正義旧蔵」貼札識
158 #079 銅鍍金半跏菩薩坐像 ¥2,500,000~ 付時代ガラスケース(26×26×60) 総高26
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161 #080 青田石心経印 ¥1,000,000~ 付時代箱(桐 貼札) 飾台 8×8×5 印面に心経一巻を篆刻し、天は十七行十六段の方眼として同心経を楷書で刻し頂款とする。印側には八行四段の格子を設え、その全てに佛を彫 出しており、総じて百二八軀を数える。側款はないが、頂款左下を使い「戊寅仲冬承天寺念佛一音敬」と刻む。また、掲出を収める桐箱の貼札は 「弘一法師自刻心経印」と墨書するが、一音との関連については詳細を得ず、先学の識見を待ちたい。錦貼の飾台が添う。
162 #081 趙子昂 人物馬画幅 ¥2,000,000~ 付二重箱(内時代溜塗桐)  狩野常信折紙 絹本 牙軸端 32×59 表具45×148 ヤケ スレ オレ  キレ 表具ヤケ、スレ 太白賛 趙子昂(1254~1322)は南宋・元の文人、政治家。宋の宗室を出自とし、宋朝滅 亡後は元朝に仕えた。王羲之の書風に学び、典型を残した。
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164 #082 文渕 山水画幅 ¥1,000,000~ 付木箱(桐) 紙本 牙軸端 46×92 表具59×161 ヤケ シミ スレ 表具スレ 「乙丑六月」画中
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166 #083 砧青磁盤 ¥1,000,000~ 付木箱(桐) 21×21×4 スレ 磁貫
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168 #084 萬暦赤絵大花瓶 ¥1,500,000~ 付識箱(桐) 25×25×53 口辺ヒビ 窯キレ補修 小山冨士夫箱識 箱識:小山冨士夫(明治三十三・1900~昭和五十・1975)は岡山県生まれ、瀬戸や京都で作陶を学んだのち大正十四年(1925)京都で独立。昭和 五年(1930)東洋陶磁研究所所員となり、中国古窯趾調査など古陶磁の研究に専念。また昭和二十二年(1947)東京国立博物館、文化財保護委員会 で技官の任に就いた。著書に「東洋古陶磁」など。
170 #085 翡翠染象牙白石文字金彩縁壁掛 一双  ¥1,200,000~ 31×94 背板ワレ
172 #086 伝江千里 螺鈿捻花文六角香合 ¥1,200,000~  付木箱 65×65×3 江千里は明末清初に活躍した漆工家。揚州に生まれ、螺鈿や象嵌を 得意とした。生歿年未詳。
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174 #087 高麗青磁梅瓶 ¥1,000,000~ 付時代識箱(桐) 18×18×30 口辺共色補修
176 #088 高麗青磁水注 ¥4,000,000~ 付時代箱(桐 貼札)  22×14×20 注口小補修 磁貫
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178 #089 李朝染付龍文長壺 ¥2,500,000~ 付木箱(桐) 33×33×54
180 #090 唐物黒漆天拝卓 ¥2,000,000~ 付時代識箱(杉 貼札) 76×40×27 隅一、脚部時代補修
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182 #091 藍紙金泥金界高麗経巻物 ¥2,000,000~ 付木箱(桐) 紙本 水晶軸端 938×30 表具972×30  妙法蓮華経巻第四 妙法蓮華経授学無学人記品第九、十、十一 巻頭:妙法蓮華経五百弟子受記第四
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185 #092 朝鮮通信使登城行列図 一巻 ¥1,000,000~ 付時代箱(桐) 紙本 錦包軸端 604×26  表具640×26 ヤケ シミ スレ オレ 延享五年(1748)の第十度の通信使の江戸城への行列図。将軍に進上される大虎皮と豹皮を先頭に担ぎ、正使 洪啓禧・副使南泰耆・従事官曹命采ら一行の、江戸城への来朝謁見の登城風景を賑々しく描く。同一人の筆 とみられる行列図が、下関市調布博物館に収蔵されている。調布博物館本が平戸藩の藩儒の家に伝わったこ と、専門の絵師の描画と見られないことから、藩儒の江戸詰のとき、実際に見聞したことを自ら書き留めたも のではないかと推測されている。素人臭い速筆が、場の緊張感と躍動とを鮮明にし、それが朝鮮民画を彷彿さ せ、これの形成についての興味を膨らませる。参考『こころの交流・朝鮮通信使』.京都文化博物館.2001P98
186 #093 名家和歌懐紙貼帖 上下 ¥4,500,000~ 付時代溜塗箱(桐)2 47×365 帖575×40 オゼキレ 表具スレ、キレ、ヤブレ 表裏各52頁の帖二冊構成で、総計189枚の懐紙を貼り、其々に古筆家の極札(一部欠失)を添える。落丁19頁、7名分の重複があり、総勢182名の 公卿による懐紙を結集している。家系は飛鳥井、烏丸、冷泉など多岐に亘り、その時代は持明院基親(1419年歿)から正親町実彦(1725年歿)と 幅広い。うち、約半数は江戸幕府成立以前に歿している。 各帖は相応の重量があり、故に帖折目の断裂も見受ける。表裏各四隅に子孫繁栄を願う片喰紋を透かした金具を打つ。
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188 #094 本阿弥光悦 書状三通合装巻物 ¥1,500,000~ 付時代識箱(桐) 紙本 牙軸端  ①58×29 ②45×29 ③46×29 表具380×29 本阿弥光悦(永禄元・1558~寛永十四・1637)は芸術家。京都生まれ。号徳友斎、大虚庵ほか。本阿弥 家の分家に生まれる。寛永の三筆のひとり。角倉素庵と嵯峨本を制作。家康から鷹峰を賜り、芸術家村を 作り上げた。陶芸では「不ニ山」などが著名。蒔絵では意匠を与えるなど、指導的役割を果たしたと推測
盆 之 御 礼 承 届 候 キ 、 尊 書 拝 見 本 懐 ニ 候 就 者 四 日 五 日 八 日 三 日 之 内 昼 可 参 之 由 忝 存 候 、 何 ニ テ モ 可 参 候 相 客 次 第 六 七 日 定 而 可 承 候 、 恐 惶 謹 言 、 七 晦 日 光 悦 ( 花 押 ) 次 第 不 同 宗 茂 老 与 介 殿 登 林 老 紹 仙 老 宗 味 老 宗 治 老 宗 知 老 宗 固 老 宗 吟 老 宗 通 老 六 日 七 日 八 日 九 日 十 日 五 日 之 中 書 申 入 度 候 者 談 合 来 儀 可 為 本 望 候 、 湯 治 相 当 可 仕 存 候 、 頓 而 御 上 洛 待 申 候 、 各 御 噂 斗 候 者 日 々 華 見 謡 ニ 候 、 恐 惶 謹 言 三 月 十 六 日 徳 友 斎 光 悦 ( 花 押 ) 宗 茂 老 人 々 御 中
される。
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190 #095 本阿弥光遜 目利手控巻物 六 ¥1,200,000~ 付木箱(桐) 紙本 牙軸端 1200×27 表具1233×32 本阿弥光遜(明治十二・1879~昭和三十・1955)は研師、刀剣研究家。本名川口定吉、群馬県出身。明治三十年に本阿弥成善に弟子入りし、のち 名跡を継ぐ。日本刀研究会の設立、『刀の研究』の発行で知られる。
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192 #096 月岡芳年 版下絵ほか 六 ¥1,900,000~ 紙本 275×39ほか シミ ①「魁題百撰相」岩間小熊 ②鳥居彦右エ門元忠 ③菅屋九右エ門 ④金吾中納言秀秋 ⑤「東錦浮世稿談」神田伯勇 ⑥素描 月岡芳年(天保十・1839~明治二十五・1892)は浮世絵師。本名は吉岡米次郎。のちに月岡雪斎の名跡を継ぎ月岡を名乗った。一魁斎芳年、 のちに大蘇芳年と号した。歌川国芳に学び歴史絵や美人画、役者絵を主に手がけたが、のちに血塗絵の作品で異彩を放ち、従来の浮世絵に新風
を巻き込んだ。のちに強度の神経衰弱に陥るが彼の作品の異常さの現れだとされた。その後病気は治り、それ以来、号を大蘇芳年とした。門下に 右田年英、山崎年信、水野年方、稲野年恒などがおり、彼らを芳年門下の四天王という。明治の浮世絵の第一人者。 ①② ③④
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194 #097 岡田茂吉 大光明如来画幅 ¥1,000,000~ 付共箱(桐) 紙本 骨軸端 63×114 表具78×191  ヤケ シミ スレ オレ 「昭和十九(1944)」箱識 岡田茂吉(明治十五・1882~昭和三十・1955)は東京生まれの宗教家。世界救世教教祖。号は大樹・自観。はじめ画家 を志し東京美術学校に入学、後デザイナーや実業家として装身具制作事業で成功を収めた。大本教に入信するが、大本 を離れ大日本観音会を創立し岡田式神霊指圧療法を始める。社会福祉事業に寄付を続けるなど人々の救済を行い、昭和 五十五(1980)にMOA(MOKICHIOKADAASSOCIATION)が発足。茂吉の思想と実践を国内外に知られることとなった。 箱根・熱海にMOA美術館を創設する。
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落札作品1点につき、100万円以内の金額には15%(別途消費税)、 100万円を超えた金額には10%(別途消費税)の手数料をいただきます。

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2016年1月1日 AM10:00 コギレ タロウ 古裂 太郎 604-0811 京都市中京区亀屋町176 office@kogire-kai.co.jp 075
古裂 太郎 A-001 B-005 C-010 CN-015 KR-020 YD-025 #030 #100 春日卓 木彫愛染明王坐像 伊予札二枚胴具足 寒山拾得画賛福 李朝白磁壺 油彩風景画額 茶杓 信楽双耳水指 ¥80000 ¥1250000 ¥400000 ¥100000 ¥350000 ¥50000 ¥180000 ¥60000 《 記入例 》
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仏家 『望月仏教大辞典』世界聖典刊行協会 昭和47 『日本仏家人名辞典』東京美術 平成4(復刻) 『仏具大事典』岡崎嬢 鎌倉新書 昭和57

『仏像図典』佐和隆研 吉川弘文館 昭和37

『仏教絵画』富山美術館 昭和61

『古写経綜鑒』田中塊堂 昭和17

『虚空蔵菩薩』(日美380) 泉武夫 1998

『浄土教画』(日美43) 岡崎譲治 昭和44

『日本佛塔』石田茂作 講談社 昭和44

『ブッダ釈尊』奈良国立博物館 1984

『日本仏教人名辞典』法蔵館 1992 『密教法具』奈良国立博物館 平成5 『経物遺宝』奈良国立博物館 昭和52

武家

諸器

『平凡社・陶器全集』全32 昭和41

『中世・近世の鏡』(日美394) 久保智康 1999

『和鏡』(日美42) 中野政樹 昭和44

『和鏡』 保坂三郎 昭和48

『柄鏡大鑑』小林達雄監修 平成6

『現代名工・職人人名辞典』日外アソシエーツ 1990 『日本美術家事典』O&M 1998 『遊戯具』(日美32) 関忠夫 昭和43 『古鏡』樋口隆康 新潮社 昭和54 『原色陶器大辞典』加藤唐九郎編 淡交社 昭和17

『関東水墨画の200年』栃木県立博物館、神奈川県立歴史博物館                               1998 『円山応挙』京都国立博物館 平成7 『近世の大坂画壇』大阪市立美術館 昭和56 『京都と近代美術』橋本喜三 京都書院 昭和57 『洋画のあけぼの』京都文化博物館 平成11 『京都画壇100年の名作展』京都市美術館 1979 中国 朝鮮『中国美術家人名辞典』兪剣華編 1987 『中国絵画史事典』王伯敏 雄山閣出版 平成八年 『中国書道史』赤井清美 東京堂出版 昭和54 『中国書道辞典』中西慶爾 木耳社 昭和56 『支那絵画史』内藤湖南 弘文堂 昭和15 『中国歴代書画篆刻家字号索引』中国書画研究資料社 民国69 『韓国絵画史』安輝濬 吉川弘文館 昭和62 『朝鮮古書画総覧』李英介 昭和46 『朝鮮書画人物辞典』呉世昌 国書刊行会 平成4 『韓国絵画大観』劉復烈 文教院 1979 『韓国人名字号辞典』李斗煕ほか 啓明文化社 1988 『韓国書画家人名辞典』韓文影 汎友社 2000 書家 『くずし字解読字典』 東陽出版 昭和63 『日本書流全史』上下 小松茂美 講談社 昭和45
『近代日本美術事典』講談社 1989
『古筆大辞典』 淡交社 昭和54 『俳諧大辞典』伊地知鐵男ほか 明治書院 昭和32 茶道 『原色茶道大辞典』井口海仙ほか 淡交社 昭和51 『現代煎茶道辞典』主婦の友社 昭和56 『茶碗窯別銘款』黒田和哉 グラフィック社 平成10 『茶湯便利帳』宮帯出版〔改訂版〕 平成24
『陶器大辞典』小野賢一郎 合資会社冨山房 昭和11 染織 『原色染織大辞典』淡交社 昭和52 『染』(日美7) 山辺知行 昭和41 『原色日本服飾史』井筒雅風 平成10 『祇園祭の染織美術』京都書院アーツコレクション167                         吉田孝次郎 1998 芸道 『能狂言事典』西野春雄・羽田昶 平凡社 1987 「『能楽蘊奥集』の資料性」伊藤正義 平成8 「世襲面打家の概要-出目家の周辺-」 見市泰男 平成13 「能面考」 見市泰男 (『観世』連載/平成12年1、2、3、4、5、6、7、                         9、10、11、12月号) 『能狂言面』(日美108) 金子良運 昭和50 漆芸 『棗』池田巌 淡交社 昭和62 『香合』池田巌 淡交社 平成6 『大和古物散策』 岡本彰夫 ぺりかん社 2000 『大和古物漫遊』 ぺりかん社 2003 『日本の漆芸』全六巻 中央公論社 1991 『朱漆』堺市博物館 1986 諸家 『事物起源辞典』 朝倉治彦ほか 東京堂出版 昭和48 『唐船輸出入品数量一覧』 永積洋子 創文社 昭和62 『日本の意匠事典』 岩崎治子 岩崎美術社 1991 『西洋人名辞典』 岩波書店 昭和31 『守貞言謾稿図版集成』 高橋雅夫 雄山閣 2002 『工芸にみる古典文学意匠』 京都国立博物館 昭和55 新刊紹介(一割引きでお取り次ぎいたします) 閨秀書画家辞典  本体 2,300円 参考文献一覧 至文堂版「日本の美術」の表記は(日美)とした。 辞典 基本文献 『国史大辞典』吉川弘文館 平成2 『廣文庫』昭和4(6版)
『京都大事典』佐和隆研ほか 淡交社 昭和59 『読史備要』東京帝大史料編纂所 昭和10
『有職故実大辞典』鈴木敬三 吉川弘文館 平成8 『公卿辞典』坂本武雄 七丈書院 昭和19 『皇室辞典』井原頼明 富山房 昭和57 『皇位継承儀式宝典』 新人物往来社 1990 『天皇家系譜総覧』 新人物往来社 1990 『日本風俗史事典』日本風俗史学会 弘文館 昭和54 『源氏絵』(日美119)秋山光和 昭和51 『伊勢物語絵』(日美301)千野香織 1991 『垂迩画』(日美274)関口正之 1989
『国書総目録』岩波書店 昭和42 『国書人名辞典』岩波書店 1996 『大百科事典』平凡社 昭和8 『世界大百科事典』平凡社 1992 『国宝』毎日新聞社 昭和43 『重要文化財』毎日新聞社 昭和48 『原色日本の美術』小学館 昭和48 『現代日本の美術』小学館 昭和55 『集古十種』(復刻 名著普及会・1980)
公家
『参詣曼荼羅』(日美331)下坂守 1993
『日本の甲冑武具事典』笹間良彦 柏書房 1994 『日本の合戦武具事典』笹間良彦 柏書房 1999 『日本甲冑図鑑』上中下 笹間良義彦 雄山閣 昭和39 『日本の名兜』上中下 笹間良義彦 雄山閣 昭和47 『刀装金工事典』若山猛 雄山閣 平成8 『金工事典』若山泡沫 刀剣春秋出版社 平成11(改) 『刀工総覧』川口陟 刀剣春秋出版社 平成11 『新甲冑師銘鑑』笹間良彦 里文出版 平成12 書画 『古画総覧』佐々木丞平 正子 国書刊行会 2000 『古画備考』(復刻 吉川弘文館・明治45) 『前賢故実』菊地容斎 天保七 『東洋画題総覧』金井紫雲 平成9(復刻版) 『大日本書画名家大鑑』荒木矩編 第一書房 平成3(復刻) 『日本書画骨董大事典』池田常太郎 聚芳閣 大正15 『書画落款印譜大全』狩野亨吉 岩上方外 1996 『中国書画家印鑑款識』上下 上海博物館 1982 『落款花押大辞典』淡交社 昭和57 『日本南画史』梅沢精一 洛東書院 昭和8 『日本南画史』山内長三 瑠璃書房 昭和56 『近代日本絵画史』河北倫明 南階秀爾 中公 昭和53 『浮世絵事典』吉田暎二 画文堂 昭和46 『版画事典』室伏哲郎 東京書籍 1985 『江戸の狩野派』(日美262) 細野正信 昭和63 『狩野派と福岡展』福岡市美術館 1998 『師宣と初期浮世絵』(日美363) 小林忠 1996 『宋紫石と南蘋派』(日美326) 鶴田武良 1993 『谷文晁』(日美257) 河野元昭 1987 『京の絵師は百花繚乱』 京都文化博物館 1998 『桃山絵画』(日美208) 武田恒夫 昭和58 『初期洋風画』(日美80) 坂本満 至文堂 昭和48 『南蛮美術』(日美19) 岡本良知 平凡社 昭和42 『絵馬』(日美92)河田貞 昭和49 『支那人名辞典』上・中・下 大正15 『書画鑑定法』平渡緒川 大正7 『中国歴代書画篆刻家字号索引』中国書画研究資料社                             中華民国69

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1)出品査定

出品の受付は随時おこなっておりますので、まずは電話・FAX・E-mail等でお気軽にご相談ください。

出品査定は無料でおこないます。査定方法は以下のいずれかとなります。会員登録がお済みでない場合は身分証

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現品査定…作品をご持参いただくか宅送でお送りいただき、弊社スタッフが現品を確認いたします。

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作品の移動開始と共に出品契約が始動いたします。出張集荷時には、お預かりの証として手書きの預書を作成しお渡 しいたします。集荷は弊社スタッフか運送業者を派遣いたします。集荷費用(運送費・人件費)は依頼主負担。 査定時に現品をお送り頂いている場合は、正式に作品受付した後に預書を発行いたします。

3)最低価格の決定

最低価格は5万円以上とします。特集については5万円未満の出品も可能ですが、経費の負担率が大きいためお勧めで きません。出品者に希望価格がある場合には、それをもとに合議します。弊社一任の場合は、最低価格を提示いたしま す。

4)カタログ作製 カメラマンによる撮影、作品を分類して編集、その後印刷へと工程を進めます。 最低価格や作品により掲載のカット数や大きさが異なりますが、編集に関しましては弊社一任となります。作品を手 放されたあとでも掲載されたカタログがお手元に残ります。 5)オークション、再販  カタログ発行・下見会・入札受付・入札締切 入札締切日から14日間を再販期間とし、オークションで落札されなかった作品は先着順にカタログ記載の最低価格で 販売されます。 出品する    オークションご利用ガイド 出品査定 作品預り 最低価格の決定 出品受付書発行 カタログ作製 オークション お支払い

オークション終了後、所定の出品支払日(入札締切日より約一ヶ月後)に、売上から出品手数料・諸費用を差し引き、 事前に希望された受取方法(現金・銀行振込)でお支払いをいたします。振込を選択された場合は所定日に、現金を 選択された場合は、所定日以降ご来社前にご連絡ください。落札者からの入金が遅延した場合には入金を確認して後 の決済となります。

・不落札作品について

オークションで落札されなかった作品及び辞退品は再出品(一定の期間をおいて再度出品)の場合を除き、出品支払日 より30日以内に引き取りを完了してください。ご来社による引き取りを原則といたしますが、宅配便等の手配も承り ます。梱包料・運送保険料は出品者負担。引き取りが所定の期間を過ぎる場合は必ず事前にご相談ください。

6)お支払い
不落札の場合 落札の場合 猿撮影料 猿保険料 猿撮影料      猿保険料      猿出品手数料    猿出品手数料消費税 猿カタログ掲載料  必要経費 猿作品宅送料  猿保管資材料(大型・重量品)別途 猿梱包資材料  猿修理代   その他 必要に応じて 携敬 恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵携 敬 恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵携恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵恵敬 出品諸経費 ■出品に伴う基本的な経費について ■保険料 地震などの自然災害による破損・消滅を除く損害(火災・盗難・破損)を補填します。落札・不落札に関わらず、 出品者の負担となり、料率は最低価格の05%。※作品の移動及び最低価格が未定の作品は対象外。 例)最低価格100万円の場合…5,000円 ■掲載写真カット料  1カットにつき1,000円。落札・不落札に関わらず出品者の負担となります。(再出品の場合も同様)  例)①作品 + ②箱書 = 2,000円(2カット使用) ■保管資材料  保管期間中の事故を回避するために、養生箱(紙箱)を個別に作ります。木箱付の場合は不要。  落札・不落札に関わらず出品者の負担となります。
出品作品が、標準的な男性が一人で搬入不可能な作品については、1万円~をご負担いただきます。
例)30cm×30cm×30cmの場合…約1,200円/箱

掲載料 サイズ 30,000円 1ページ 15,000円 1/2ページ 10,000円 1/3ページ

7,500円 1/4ページ 5,000円 1/6ページ 3,500円 1/9ページ 3,000円 1/10ページ 2,500円 1/12ページ 1,500円 1/20ページ 一律 500円 写真なし

※不落札の場合は免除(無料)。

出品手数料

■鑑定費用

専門機関または専門家による鑑定を行います。

30,000~50,000円/点 著名物故作家

3,000~5,000円/点 宝石・貴金属類 3,000円/点 刀剣類

例)最低価格10万円/落札価格20万円   手数料 20,000円   消費税 2,000円   掲載料(1/6サイズ) 5000円   カット料(1カット) 1,000円   保険料 500円   保管資材料 1100円   出品者受取金額 170,400円

※不落札(仮定)の場合の経費負担   カット料(1カット) 1,000円

保険料 500円   保管資材料 1100円

一作品につき、落札価格10万円未満は15%、10万円以上は10%(別途消費税) ■経費の負担例 ■不落札品の管理 出品精算日より無償保管期間30日を過ぎますと倉庫業者に管理を委託し、一作品300円/日の有償となります。保管中 のコンディションの変化や破損に伴う損害は補償外。保管料が発生した時点から二ヶ月が経過した場合は、保管作品
の処分が弊社に一任されます。 ※再出品のための滞留は無償。
■カタログ掲載費用

TheBiddingProcess

Ifyouwishtoputinabid: Makingabidinvolvesthefollowingprocedure

Pleasefillinallnecessaryitemsonthebidform(enclosedattheendofthiscataloguewithanentry example)andsubmittoKogirekaibypost,e-mail,fax,orinpersonAllentryformsmustreachusno laterthantheclosingdatefortenders.Pleasespecifyamethodofdeliveryontheform.Ifno specificationsaremade,auctionedarticleswillbeshippedroughly10daysafterpaymenthasbeen confirmed

*Alterationsadditionsandcancelationsofbidsandbiddingpricescanbemadeuntiltheclosingdate

*Thedatainthiscatalogueisforreferentialpurposesonly,andcancelationsofbidsduetomisinformationorinsufficient informationwillnotbeaccepted

*Thespecifiedreturnenvelopestake3to4dayslongerthanordinarypostKeepingthisinmindpleasemailyourbidformin assoonaspossible

*IfyouareforeigntoJapanandthisisyourfirsttimetoparticipateinaKogirekaiauction,youarerequiredtomakeadeposit of30%ofyourbiddingpriceinadvanceWithoutthisdeposityourbidwillremaininvalidIfyouareunsuccessfulinyourbid youwillbefullyrefunded

*Pleasebesuretoreadthetermsofagreementattheendofthiscatalogue

closingdate Uponreceivingyourform,wewillsendyouanoteofconfirmation
○Preliminaryinspection PreliminaryinspectioninKyoto *Wewillbeacceptingbidsoutsidethepreliminaryinspectionperiodaswell Businesshours:10:00~17:00Closed:Sundaysandholidays(However,wewillbeopenonthesedaysduringthepreliminary inspection)Weacceptfaxmessagesatallhours Allarticlesinthiscataloguewillbeexhibitedatthepreliminaryinspection,anopportunitytoexaminetheconditionand colorofarticlesinperson (Allarticlesshowvaryingdegreesofdamageandwearduetoaging) ○ConditionReport Forthosewhoareunabletoparticipateinthepreliminaryinspectionweprovidereportsontheconditionofeacharticlewith imagesofaspecifiedareaofthearticleWewillrespondtorequestsforconditionreportsintheorderoftheirarrival Dependingonthenumberofrequestswereceive,wemaynotbeabletoprovideallthereportsbeforetheclosingdate (1)Makeabid (2)Confirmation (1)Makeabid (2)Confirmation (3)BidOpening (4)Results (5)Payment (6)Delivery ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Pleasenotethatwewillbeunabletoissuenotesofconfirmationregardingbidformsthatarrivelessthanthreedayspriortothe
Pleasereadyournoteofconfirmationcarefully Alterations,additions,andcancelationsofbidsandbiddingpricescanbemadeuntiltheclosingdate *Ifyoudonotreceiveanoteofconfirmation,pleasecontactKogirekai,asitispossiblethatyourbidformhasnotreachedus

Determinationofsuccessfulbidsandbidders

BidswillbeopenedaftertheclosingdateThehighestbidforeacharticlewillbethesuccessfulbidIfmultiplebidderstieforthe highestbid,thearticlewillbesoldtothebidderwhosebidformarrivedatKogirekaiearliestProcessingthebidswilltakeseveral days

ThemostrecentbidformsentinbytheclosingdatewillbethebiddersfinalsubmissionOncethehighestbidshavebeen determinedbidderswillnotbepermittedtochangetheirbiddingprices

*Bidsreceivedaftertheclosingdatewillbeconsideredinvalid,regardlessofbiddingprice,ifabidforthearticlehasalready beenacceptedIfnobidshavebeensubmittedtothearticle,however,thearticlewillbeputupforaresale(Pleaserefertothe descriptionbelow.)

Theresultsoftheauctionwillbesentbye-mailorfaxtoallbiddersregardlessoftheirsuccess

<Commission>

Inadditiontothehammerprice,thebuyerwillberequiredtopayacommissionatarateof16.5%of eachlotwhenthehammerpriceislessthan1,000,000yen,and165%upto1,000,000yenand11% thereafterofeachlotwhenthenhammerpriceis1,000,000yenormore

Forexample,whenthehammerpriceis1,200,000yen,thecalculationisasbelow. 1,000,000×165%+200,000×11%=187,000

Theabovecalculationsdonotincludeshippingfees

■Resale

Articlesforwhichnobidshavebeenacceptedwillberesoldatreservepricestothefirstpaymentofferwereceive

MethodsofpaymentincludethefollowingPleasebesuretomakeyourpaymentbythedeadline

a.Cash

*Pleasenotifyusinadvancebeforevisitingusinperson

b.PostalTransfer

*ApostaltransferformwillbeenclosedintheresultsAlltransferfeeswillbebornebyus(Confirmingpaymentstakesabout4 daysIfyouwishtoreceiveyourarticlesooner,pleasefaxusareceiptconfirmingyourpayment)

cBankTransfer

*AnyensuingtransferfeeswillbebornebythecustomerPleasedepositnecessaryamountintotheaccountspecifiedinthe results

(3)BidOpening (4)Results (5)Payment (6)Delivery

Articlesmaybeacquiredafterpaymenthasbeenconfirmed

Ifnomethodofdeliveryhasbeenspecifiedonthebidform,wewillarrangeforauctionedarticlestobepackagedandsent(using methodabelow)about10daysafterwehaveconfirmedyourpayment

aPackagingandshippingbycourierservice

*Shippingfeesmustbebornebysuccessfulbidders(Pleaserefertotheshippingfeechartattheendofthiscatalogue)Your shippingbillwillbeenclosedwiththeauctionedarticle

Regardingarticleswhicharedifficulttoship,pleasecontactustoreceiveaquotationoftheshippingcosts

*ShipmentsoutsideJapanwillbemadeafterbiddershaveconfirmedandagreedtothewrittenquotationofshippingfeeswe sendthem.

bRetrieval *Pleasenotifyusinadvancebeforevisitingusinperson

Onthespotexchangesofcashandauctionedarticlesarealsopermitted

Ifyouhavemadeyourpaymentinadvancehoweverpleasebringthereceipt

Thetermofarticledeliveryislimitedto30daysafterthebiddeadline. Afterthisterm,storageofarticleswillcost¥300perdayperarticle

Forfurtherdetailsontheauction,pleasecontactouroffice: Tel:075-254-8851 E-mail:office@kogire-kaicojp

KogirekaiAuctionTermsofAgreement

Pleasenotethatallsuccessfulbiddersareresponsibleforpaying thehammerpriceandwillbecharged30% oftheirhammer priceinthecaseofcancelation

GeneralClause

1AllKogirekaiauctionsandresaleshallbecarriedoutaccording totheJapanesetermsofagreementpublishedinthemostrecent Kogirekaicatalogue

2Uponregisteringarticlesorenteringabid,sellersandbidderswill beviewedashavingacknowledgedthetermsofagreement

3AnydisputeswhichmayarisefromaKogirekaiauctionshallbe subjecttothejurisdictionoftheKyotoDistrictCourt

4AllrightsarereservedbyKogirekaiCo,Ltd

DetailedClause

A.Cataloguesandpreliminaryinspections

1Kogirekaiauctioncataloguescontainingphotos,descriptions andthereservepriceofarticlesputupforauctioncanbeacquired forafeeincludingconsumptiontaxandshipping

2Descriptionsinthecatalogueincludesuchinformationasthe registrationnumbertitlequantityandmeasurementsofarticlesput upforauction

3Alldescriptionsofarticles,aswellasassessmentsregardingthe timeoftheircreationareinterpretationsmadebyKogirekaiatthe timeofregistrationandareforreferentialpurposesonlyTheyare notguaranteedandareinsufficientasadefinitebasisfor judgmentKogirekaiwillnotcompensateorbearresponsibilityfor anyissueswhichmayariseduetoerroneousdescriptionsinthe auctioncatalogueWewillhowevercorrectanynoticeableerrors upondiscoveryIfthereisacleardiscrepancyinopinionbetween usandasellerregardinganarticleandthelatteropinionisapplied inthecataloguedescription,wewillindicatethatitreflectsthe seller’sstanceattheendofthedescription

4Thedatainthiscatalogueisforreferentialpurposesonly,and cancelationsofbidsduetomisinformationorinsufficient informationandcomplaintsaboutdamagedarticleswillnotbe acceptedoncethesuccessfulbiddershavebeendeterminedAlso pleasenotethatKogirekaidoesnotconfirmorguaranteethe mechanicalperformanceofmachinerysuchaswatches

5Itisuponbidderstoconfirmscratches,stainsandotherdamage ofarticlesinpersonatthepreliminaryinspectionAsanauxiliary means,however,werespondtorequestsforconditionreportsby phone

6Weprovideconditionreportsonlyduringthespecifiedperiod

7Publicpreliminaryinspectionswillbeheldduringthespecified period

B.Enteringbids

1Beforeenteringabid,biddersarerequiredtoregistertheirname andaddressandsubmittheirbankcertificatealongwithcopiesof officialidentificationdocuments(suchastheirdriver’slicense, healthinsurancecardorpassport)Pleasebesuretoreadthe biddingrequirementscarefullyKogirekaireservestherightto refuseorcanceltheregistrationofabidderwhoseapplication Kogirekaibelievesmayobstructtheoperationoftheauction

2Inordertoenterabid,entertheregistrationnumberofthearticle youwishtopurchaseandyourdesiredbiddingpriceonthe specifiedbidform.Bidsmaybesubmittedbypost(Pleaseusethe specifiedenvelope),faxorinpersonIfthetitleandnumberofan itementeredonabidformdonotcorrespondKogirekaiwilldecide whichtoputthroughwithoutconsultingthebidder

3Bidslowerthanthereservepricewillbeineffective

4IfyouareforeigntoJapanandthisisyourfirsttimeto participateinaKogirekaiauction,youarerequiredtomakea depositof30%ofyourbiddingpricebytheclosingdateWithout thisdeposit,yourbidwillremaininvalidAftertheopeningofthe bids,youwillreceiveafull,promptrefundUponrequest,however, thedepositmayberetainedleavingsuccessfulbidderstobe chargedtheremaining70%oftheirbiddingprice

5Kogirekaidoesnotacceptnegotiationstosellunsoldarticles belowthereservepriceNeitherwillwerespondtorequeststo mediatebetweensellersandsuccessfulbidders

6Biddershavetheoptionoflimitingtheirtotalbiddingpriceby

TheKogirekaiauctiontermsofmanagementconsistofageneral clauseanddetailedclausesA,BandC. ClausesA,BandCeachconcerncataloguesandpreliminary inspectionsenteringbidsandlistingarticlesrespectively

enteringtheirbudgetintherelevantcolumnonthebidform.Ifno prioritysequenceisclarified(Pleasenumberthearticlesoutsideof theframetoclarifytheprioritysequence)andthetotalpriceof successfulbidsexceedstheenteredlimitKogirekaiwillarbitrarily decidewhichsuccessfulbidstoputthrough

7Lotbiddingamethodofbiddingforsimilaritemscollectively requiresconsultationinadvanceInordertomakealotbid,enter thetotalbiddingpriceontheform.Ifthetotalbiddingpriceofalot bidderisthesameasthetotalofallhighestindividualbidsforthe collectionofitems,thelotbiddershalloverruletheindividual bidders

8Bidswillbeacceptedfromthedatethecatalogueisissueduntil thespecifiedtimeoftheclosingdateBidformssubmittedbypost orfaxwillbeeffectiveonlyiftheyreachKogirekaibythespecified timeoftheclosingdate

9Alterations,additions,andcancelationsofbidsandbidding pricescanbemadeuntiltheclosingdateThemostrecentbidform sentinbeforetheclosingdatewillbethebidder’sfinalsubmission

10Thebidswillbeopenedimmediatelyaftertheclosingdate,and eacharticlewillbesoldtothehighestbidderAfterthesuccessful biddershavebeendeterminedtheresultsoftheauctionwillbe senttoallbiddersInthecaseofdelayedcontactwiththe successfulbidder,wewillrespondappropriatelyThebidopening processwillnotbeopentothepublic

11Foreachauctionedarticle,successfulbidderswillberequired topayacommissionfeewhichpercentagedependsonthetotalbid price,andconsumptiontaxonthecommissioninadditiontotheir hammerprice

12Hammerpriceswillbesenttoallbiddersandpublishedinthe nextKogirekaiauctioncatalogue

13Ifmultiplebidderstieforthehighestbidthearticlewillbesold tothebidderwhoseformarrivedatKogirekaiearliest

14Nosuccessfulbidmaybecanceledaftertheclosingdate Delayedpaymentsandothersuchproblems,however,willbe resolvedwithinaspecifiedperiodbychargingthebiddera cancelationfeeof30%oftheirhammerprice(50%ofthe cancellationfeewillinturnbepaidtotheseller)Ifagreement cannotbereachedthroughnegotiationthematterwillbesubject tothelegalproceedingsoftheKyotoDistrictCourtAlllegal expensesmustbebornebythebidderKogirekaiwillnotdo businesswithsuchbiddersthereafter

1550%ofthecancellationfeewillbepaidtotheseller,unless Kogirekaiisunabletocollectthefeefromthebidder

16Paymentsmustbemadewithinthedeadlinethroughcashor depositsintoaspecifiedbankaccountUnlessthenecessary cancelationprocedurehasbeencompletedbidderswillberequired topayaninterestrateof01%oftheirtotalpaymentforeveryday theyarelateinmakingtheirpayment

17Weareopentorequestsfrompublicinstitutionssuchasart museumsthatwishtoextendtheirpaymentdeadlinebeforehand

18Ifasuccessfulbiddercancelstheirbid,thearticlewillbesoldto thesecondhighestbidderatthebiddingpricetheysubmitted

19Assoonaspaymentforauctionedarticleshasbeenconfirmed successfulbiddersmaycollecttheirarticlesUponrequestwewill alsotakeontheprocedureofpackagingandshippingauctioned articlesatKogirekaiInthiscase,bidderswillbechargeda packagingfeeandmustbearallshippingfeesandpremiumsthat ensueSimilarly,bidderswhocommissionthepackagingofan article(includingbreakablesandnonstandard-sizeobjects)toa shippingcompanywillberequiredtobearallcostsOnemonth afterthepaymentdeadlinestorageofarticleswillcost¥300per dayperarticle

20AsarulebiddersoutsideofJapanwillberequiredtomake theirpaymentsincashtotheKogirekaioffice,andsection19 abovewillbeappliedtotheshippingofarticlesoutsideJapanas well

21Kogirekaiwillnotrespondtoanycomplaintsoncepayments havebeenmadetotheseller

22Bidsreceivedaftertheclosingdatewillbeconsideredinvalid

regardlessofthebiddingprice,ifabidforthearticlehasalready beenacceptedIfnobidhasbeenacceptedforthearticle,however, thearticlewillberesoldatthereservepricetothefirstpayment offerwereceiveUnsoldarticleswillbeputupforresaleuntila specifieddateaftertheauction

23Paymentsforresoldarticlesmustbemadewithin10daysafter purchasehasbeendeterminedBidderswhocanceltheirpurchase afteraresaletothemhasbeendeterminedwillbechargeda cancelationfeeof30%ofthereserveprice

24Wewillnotrespondtoinquiriesregardingtheauctionresults forthreedaysaftertheclosingdate

25Articleswithpartsmadeofanimalsprotectedbythe WashingtonConvention(suchasivorycoralcrocodileand alligatorskin)cannotbeshippedoutsideofJapan

26Asarule,werequestthatbiddersarrangefortheshippingof articlesdifficulttoshipthemselves(Forexample,over-sizedor heavyarticles)UponrequestofbidderswhowishKogirekaito packageandshiptheirarticles,Kogirekaiwillprovideawritten quotationofallensuingcosts

C.ListingArticles

1AllitemsthatfollowKogirekaistandardsshallbelistedandput upforauctionWeprovidefreeconsultationThecriteriaassessing thesuitabilityofitemsfortheKogirekaiauctionreflectthecurrent stanceofKogirekaiandareliabletochangebasedonour judgmentfrompastexperiencesandothercircumstancesEven articlesthatweresoldinpreviousKogirekaiauctionsmaynolonger qualify

2Inordertoputanitemupforauctionsellersarerequiredto presentofficialidentificationdocuments(suchasadriverslicense healthinsurancecardorpassport)Kogirekaireservestherightto refuseorcanceltheregistrationofasellerwhoseapplication Kogirekaibelievesmayobstructtheoperationoftheauction

3Thereservepriceofeacharticlemustbenolowerthan¥50,000, andthelistingofcertainarticlesmaybedeniedWeareopento consultationregardingthereserveprice

4Kogirekaimaycancelthelistingofanarticleafterthepublication ofthecatalogueInthiscasethesellermustbearallexpenses exceptforlistingfeeswhichwillbebornebyKogirekai

5Reserveprices(minimumdesiredsellingprices)mustbedecided byKogirekaiandsellersthroughdiscussionandprintedinthe auctioncatalogue

6EvenarticlesthatweresoldinpreviousKogirekaiauctionsmay nolongerqualifyforauctiondependingonthecurrentregulations

7Forfurtherinformationonlistingpricespleaserefertoour separatedocumentonthesubject

8Kogirekaireservesthecopyrightandusagerightsregardingall photostakenbyKogirekaievenaftertheauction

9Ifasellersmakesanyrequestsregardingthephotosoftheir articles(size,thenumberofshotstaken,etc)andKogirekai obliges,theywillbechargedthefulllistingfee,regardlessof whethertheyaresuccessfulinsellingtheirarticleornot

10Thesellerwillberequiredtopayacommissionatarateof 165%ofeachlotwhenthesellingpriceislessthan100000yen and11%ofeachlotwhenthesellingpriceis100000yenormore

11Sellerswillbeinformedoftheauctionresultsbyaninterim report,tobefollowedbyanofficialreportoncebidders’payments havebeenconfirmed

12Sellerswillbepaidwithin30daysafterthesuccessfulbidder hasbeendeterminedIfthebidderislateinmakingtheirpayment, sellerswillreceivepaymentonlyafterthebidder’spaymenthas beenconfirmed

13Ifarticlesaredamagedorlostinaccidentssuchasfireortheft whileunderourcare,thesellerwillcoverthedamagebypayingan insurancepremiumof05%thereservepriceWhileotherdamage willbecoveredbystandardinsurance,Kogirekaiwillbeexempt frompaymentsof¥50,000orless,andnomorethan80%ofthe reservepricewillbeinsuredDamagecausedbyearthquakes, thunderstormsandothernaturaldisasterswillnotbeinsuredAny

issueswillbesettledaccordingtothetermsoftheinsurancepolicy employedKogirekaiwillnotcompensatearticlesdamagedby conditionsforwhichwebearnoresponsibility(changesinweather indoorenvironmenttemperaturehumidityandsoon)unlessthe articleiscompletelydestroyedinwhichcasethesellerwillreceive upto5%ofthereservepriceIfanarticleisdestroyedbeforea reservepricehasbeenagreedupon,thesellerwillreceiveupto ¥50,000incompensation

14Theinsuranceandcompensationinaboveclause13doesnot coverdamageinflictedonunlistedarticlesduringshipping

15Allpackagingmaterials(paper,woodenboxes)andevaluations ofarticlesbyanappraisermustbepaidforbythesellerForfurther informationpleaserefertoourseparatedocumentonpackaging materialsandexpenses

16Unsoldarticleswillbereturnedtosellersafteracertainamount oftimeThesellermustbearallshippingfeestohaveunsold articlesreturned

17Thecontractcomesintoforceafter5daysoflisting confirmationformispublishedAnycancelationsbysellersafter listingconfirmationformispublishedwillbechargedapenalty Sellerswhocancelthelistingofanarticlepriortothepublicationof thecataloguewillbechargedapenaltyof30%thereservepriceIf thelistingofanarticleiscanceledafterpublication,thesellerwill bechargedvariousexpensesincludingthelistingfee,photography fee,insurance,packingmaterialsandpenaltyof30%thereserve price

18ArticlesbeingtransportedinKogirekaivehiclesareuninsured Sellerswhofeeltheneedtoinsuretheirarticlesshouldmake arrangementspersonally

19ArticlesstoredbyKogirekaiareuninsuredwhilebeing transportedbetweenourfacilitiesusingpublicroads

下見会会場風景
古裂會では、随時出品を受け付けております。 手放された作品は、お送りするカタログという形で 遺していただけ、整理や終活としてもご好評いただ いております。まずはお気軽にお問合せください。 TEL:075-254-8851(10:00~17:00 日祝休み) 今後の開催予定と出品締切日 130回(5月下見会)2月中旬 131回(7月下見会)4月中旬

〒604-0811 京都市中京区堺町通二条上る亀屋町176 TEL.075-254-8851 FAX.075-254-8854 176, Kameya-cho, Nakagyo-ku, Kyoto, 604-0811 JAPAN.

発行日 2022年12月20日 issued; 20th Dec. 2022 http://www.kogire-kai.co.jp e-mail office@kogire-kai.co.jp

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