Russia Now #1

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レオニヌド・ボリショフ氏

This pull-out is produced and published by Rossiyskaya GazetaRussia

―宇宙のニュヌトリノ芳枬―

少子化の問題を通し、 ロシア女性の悩みに迫る。

Getty Images/Fotobank

忘れ埗ぬ助け合い颚景 囜 営むタル・タス通信東京支局長 ワシヌリヌ・ゎロノニン

に初 報を送った埌は、 䞍 眠

危 険 を 冒 しおオフィスに 戻り、揺れ始めから分埌 支局を移す話を぀けたほど

え蟌んだ。 本州の南西郚に

身も逃 げるべきかどうか考

東京から避難し始め、私自 敬の念 を 抱いおいる。 他の しば混 ä¹± や 無 秩 序、 暎 力、

日 本の庶 民に察しお深い尊

囜 々 で は、 被 灜 地 は し ば

䞍䌑で働き続けた。 あずで パニックの原 因 が 情 報の欠

分 かったのだ が、 自 宅マン だ。しかし、 たもなく私は ションの床 は䞀面、 割 れた 気䞭の攟射線量を聞かされ 難しい。

き、 様 々な事 件に出 遭っお ンの瓶も粉々になり、 本圓 おも、 普 通の人には刀 断が

劂であるこずを 悟った。 倧

私は、 幎代初め 食 噚の砎 片 だ らけになっお から日本で特掟員ずしお働 いた。 䜕 本かの矎 味いワむ

犏 島 第䞀原 子 力 発 電 所 事

期日 本に居 合わせお良かっ あの月 日以 来、私は

たず思っおいる。

的なプログラムだ。

カフカス地方は、ロシア、 暡なリゟヌト開発を進めよ トルコ、 ペルシャむラン うずいうロシア連 邊の野 心 など倧 囜のせめぎあいの堎

南西に玄時間、 雄倧な山

略奪に陥る。だが日本人は

囜営むタル・タス通信

いる。

アの 収 集 家 が 所 蔵 す る

「 倱 わ れた 日 本 」 ず 題 された 展 芧 䌚では、ロシ

明 治 時 代 の 日 本 のス タ

ゞオ 写 真 が 玹 介 さ れる。

 日 例 郚 金 兵 衛 1841  、小川䞀眞 1860 1934 、玉 村 康 侉 郎 1929



 没 幎 䞍 明 な  1856 ど巚匠たちの䜜品ず䞊ん

で、日 本の写 真の発 展に

今 回 は、 東 日 本 倧 震 灜を受けお、開催費甚を

 月日、第回ロシ するものでもある。 倚倧な圱響を䞎えた西掋 ア文 化フェスティバルが、 幎を通じお日本各地 の写真家の䜜品も展 瀺 す å‘š 幎」 ず で行われるフェスティバル る。 「新 生ロシア

銘打っお開 幕する。日本 の内 容 はバラ゚ ティに富

にお けるロシア正 教 䌚の む。ミハむロフスキヌ劇堎

ものだった。 私は、 日 本 が

で尊 敬されるにふさわしい

だが、 肝 心なのは別のこず

北オセチア倧統領は、 「きっ

人が信頌できるからだ。

リティヌ・フェスティバル

創 始 者、宣 教 垫ニコラむ バレ゚ 団サンクトペテル ロシア偎 が è²  担 し、 チャ

耐え、 支え合っおいる。

原発事故を乗り越えるず確

そのたた料 理しお出しおい

を乗り越 え、 テロのない平

ずわが囜の若者たちが困難

モスクワでも昚 幎  月には アルチョム・ザゎロドノフ

が初めお来日 する。

いるほ か、 パントマむ ム

ア人 アヌ ティストた ちも

額 寄 付 されるほか、ロシ

䞊げは日本赀十字瀟に党

ために蟞 退しおいる。 圚

民族合唱団の挔奏䌚。合

フェスティバルが毎幎癟䞇

村朗・前広報文化郚長は、

き蟌む取り組みを行っお

奏 法は守り぀぀、民 族 的

おおり、 玠朎で雄倧な挔

語った。

なるに違いありたせん」ず

の難局を乗り切る助けず

スティバルは 私 た ち がこ

ボリショむサヌカスずピャトニツキむ蚘念囜立アカ デミヌ・ロシア民族合唱団の公挔日皋は面に詳報

な䜜品に珟代の息吹を吹

保存ず発展を目暙に掲げ 䞀぀にしおくれたす。フェ

る。 あらゆる民族芞術の 化 行 事はロシアず日 本を

「文 ゚の 郚 門 か ら 成っおい 博しおいる点に觊れ、

され、合 唱ず楜 団、 バレ 人以䞊を集め、倧奜評を

唱団は幎に創蚭

囜 立 アカデミ ヌ・ロシア ロシア日 本 囜 倧 䜿 通の今

フェスティバルの幕開け は、ピャトニツキむ 蚘 念

次々に出挔料を被灜者の

スタゞオ・ろうあ者 劇 団

カスの公 挔が予 定されお になる。 チケットの売 り

の来日呚幎を蚘念 ブルクやボリショむサヌ

だ。日本人はその底力を芋

もちろん察応策の誀りは あった。 原 発 事 故の凊 理 䜜

信しおいる。 資金ず技術力

䞊々ならぬ自制心で困難に せおくれた。 それは、 侖 界

業はあたりに遅いし、 事故

事を始めおいる。

が説明した。チヌズや肉や

るんですよ」ずり゚ヌトレス

に 関 する 情 報 も 足 り ない。 のためだけではない。 日 本

マミ゜ンからさらに 分 西ぞ行くず、 侖 玀の村 萜

た た 残 しおいお、「 芳 光 客

次号  月日 予定 

ロシアに぀いおのニュヌスず解説はここで

き た。 そ の 私 に ずっお も、 に惜しかった。 私ず同 僚は、 今のずころ 恐 れるこずはないず 思っお

方 向からスヌツ姿の人 々が いる。 東 京の珟 圚の攟 射 線

倕 方、 支 局 の あ る 倧 通 りに出おみお驚いた。 郜 心 量はモスクワより䜎いのだ。

故は最 倧の衝 撃 だった。 日 し、倖囜人はパニックに陥っ 黙 々ず歩いお来る。 怒 鳎る あの最 も 危 険 な 日 々 でさ

本の原発の安党神話は厩壊 者は䞀人 もいない。 䜙 震 が

た。 た。 å…š 侖 界 の 耳 目 は 日 本

れた人を䌑たせ、 トむレを にくぎ付けになり、 その報

え、 私は逃 げたくはなかっ

地震の瞬間、 私は支局で 続いおいたのにパニックはな パ゜コンの前に座っおいた。 かった。 小さな商 店では疲 揺れはゆっくり遠くから来 貞しおいた。 私は決しおこ 道が必芁䞍可欠だったから

る感じ だったが、 芋る間に だろう。

匷たっお、 棚から本が萜 ち の光 景を忘れるこずはない だ。 率盎に蚀うず、この時 始めた。 私ず同僚は䞭庭に

「平和な原子力」 ずいう おずぎ話の終わり

゜連のバレ゚スクヌルに入孊しお以来、圚 露 21幎。今や名門の顔ずなった個性掟に近 況を聞いた。

2011幎平成 23幎6月 21日 火曜日

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その目 玉のひず぀がマミ 跡ツェメチがある。 è°· 底 を 野菜もすべお地元産だ。 和な北オセチアを実珟しお ずなった歎 史を持 ち、 最 近 しかし、 北 カフカスでは くれるだろ う 」ず 私に語っ も 二 床 にわ たる チェチェン ゜ン・スキヌ堎だ。 共和囜 芋䞋ろす䞘の䞊に、 石造り の銖 郜 りラゞカフカスから の塔が数 侖 简 前の姿をその 䟝然テロが頻発しおいるし、 た。 戊争が起きたばかり。

日にはドモ ゞェド ノォ空

地䞋鉄爆砎テロ、 去る月

ナヌゞン・アボフ

䞊に沿っおあ ら ゆ る 難床の 甚の゚スニックな 村 を 䜜る

ロシアは魅惑する

共 和 囜 で も 幎 に、 ゲレンデ がキロに わ には最高です」ず、オレグ・

創刊ごあいさ぀

ロシア連 邩 構 成 äž» 䜓のひ ず぀であるここ北 オセ チア

枯で爆砎事件ず、 カフカス

ロシア新聞瀟副瀟長 囜倖発行版線集長

チェチェン独 立 掟 に よ る ベ たっお続く壮倧なスケヌル。 カルサノフ芳光倧臣 は

沿いにオヌプンしたす」ず、 朚の支柱を立おお、 氎䞊ダ ルサノフ氏た ちの固い信 念

政治・経枈・䌁業・オピニオン・文化

テロ地垯を倧リゟヌトに

倏の間、ここで芳 光 客のお ロが埌を絶たない。

蚀 う。「 近 隣の人 た ちには ずの関 連が疑われる爆匟テ

「 北 オセチア 」 の 開発蚈 画 が始 動 スラン孊校占拠事件が起き す で にい く぀ か の 新 し お、 倚くの子䟛たちが爆匟 い ホ テ ル の 建 èš­ が 進 ん で

お り、 道 路などのむンフラ もおなしや昔ながらの牧 畜 だ か ら、 芳 光 開 発 で テ も 着 々 ず æ•Ž 備 さ れおいる。 を やっお も ら う぀も り だ 」 ロが撲 滅できるずいう å¹» 想

テロの犠 牲になった。ど う しおもテロ暪 行の地ずいう

地 元 䜏 民の平 均 月 収 は 箄

は誰 も 抱いおいない。 それ

むメヌゞが匷い。

カルサノフ氏ず、 新しく でも粘り匷く開発を続けお ド ル ど た り だ か ら、 経枈効果ぞの期埅も倧きい。 オヌ プンした 道 端のカフェ いけばやがお垌 望が芋えお

蟲 業 を 営 む゚ルブルス・゚ むニングル ヌ ム を 䜜っおい だ。

リ ã‚Ÿ ヌ ト 化 蚈 画 が 始 たっ 「 私 は 民 宿 ず 売 店 を 道 è·¯ で昌 食 をずった。 川の䞭に くるはず だ、 ずいうのがカ

ずも。 その北 カフカスで今、 矎 し い 景 芳 を 生 か し た䞀倧

兆億円を投入

た。総 額 億 ド ル 箄

ã‚¿ã‚€ ム ラズ・マムスロフ

それでは、日本語版第号をお楜しみください。

ロシアで初めおのハむブリッド車「Yo モヌビ ル補造工堎の建蚭が月、 サンクトペテルブルク 近郊で始たった。同車の前評刀は䞊々で、予玄 数はすでに11侇8台に䞊る。補造元 Yo ア フトのビリュヌコフ瀟長によるず、郚品の玄 90 がロシア補だず蚀う。タス通信

飛び出したが、 地面は船の 攟射性物質の倧量拡散が 明らかになるず、 倖囜人は

りラゞヌミル・スリビャヌク氏

被灜者支揎チャリティヌで

12 回目ずなる「くるみ割り人圢」コンクヌルは、 䞖界から 14 歳以䞋の才胜ある児童の参加を募集 しおいる。今幎は 11 月初めにモスクワで行われ、 テレビ攟映される。スポンサヌは、囜営テレビ局 「ロシア文化」 。䞖界的に有名な指揮者りラゞヌ ミル・スピバコフ、ノィオラ奏者ナヌリヌ・バシュ メットなどが審査員を務める。成瞟優秀者には、 名指揮者りラゞヌミル・フェドセヌ゚フずモスクワ 攟送亀響楜団をバックに挔奏する機䌚が䞎えられ る。コンクヌル埌は、審査員を務めた音楜家たち に指導を受けるこずもできる。詳しくはテレビ局 「ロ シア文化」のホヌムペヌゞwww.tvkultura.ru の Nutcracker の項目で。

甲板のように揺れおいる。

物理孊者レオニヌド・ボリショフ氏は、か ぀おチェルノブむリ原子力発電所事故の 凊理䜜業に参加し、珟圚はロシア原子力 ゚ネルギヌ研究所所長。氏は、犏島第䞀原 子力発電所事故に察する評䟡をチェルノ ブむリず同じ、最悪のレベルずする根拠 はないず蚀い、䞖界は今、栞事故の被害を 過倧芖する傟向があるず䞻匵する。

ロシア文化フェスティバル 囜際児童音楜コンクヌル 「くるみ割り人圢」出堎者募集

「Yoモヌビル」の工堎が着工 ロシア初のハむブリッド車

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東日本倧震灜で被灜した子䟛たちがロシアに 招埅され、倏の児童キャンプで䌑暇を過ごすこ ずになった。ロシア消費者保護・健康管理庁の ゲンナゞヌ・オニシチェンコ長官は、りラゞオ ストク近郊の海岞にある児童センタヌ「オケアヌ ン 倧掋 」が 6月ず 7月 の 2 回に分け500人の日 本の子䟛を受け入れるず発衚した。日本の子䟛 たちの口に合う食べ物を甚意するため、特別に 料理人も手配する予定だずいう。 むンタヌファ クス

る。「この川で釣ったマスを

ロシア最倧のレストラン・チェヌンを経営する アルカゞヌ・ノビコフ氏は、犏島原発事故の颚評 被害で䞍振の、魚介類などの日本産食料品をせっ せず買い蟌んでいる。 「颚評に負けお良い食料品 を買わないずいう法はないでしょう」ず同氏は蚀 う。 ロシア人の客は怖がらないず確信しおいるの だ。 コメルサント玙

ボランティアから救揎物資を受け取る被灜者ロむタヌ撮圱

30 43

ルカノフさん は既に工

倧震灜で被灜の子䟛たちを ロシアの児童キャンプに

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䌊藀忠商事、石油資源開発、䞞玅、囜際石油 開発垝石および䌊藀忠石油開発の瀟が出資す る極東ロシアガス事業調査ず、ロシア囜営倩然ガ ス䌁業ガスプロムは、りラゞオストク垂呚蟺にお ける倩然ガス利甚プロゞェクトの共同事業化調査 実斜に関する合意曞に 4 月䞋旬調印した。調査 は、液化倩然ガスやガス化孊補品補造 のプラントを建蚭する可胜性を探るのが目的。ア ナネンコフ・ガスプロム副瀟長は、「調査は、日 本をはじめアゞア倪平掋地域諞囜ぞの倩然ガス 茞出を増加させおいく䞊で重芁な意矩がある」ず 述べた。 ビゞネス専門テレビ

読者の皆様 このたびロシア政府がスポンサヌずなり、 ペヌゞにわ たりロシアを玹介する日本語版を発行する運びずなり たした。 『ロシア NOW』のこれが 第号です。 ファッションや自動車䌁業で折り蟌み広告は珍しくありたせんが、囜ずしおの 広告ずなるず意倖な詊みでしょう。しかも床限りではなく、読売新聞の折り蟌 みずしお、月以降、ほが月に床お読みいただくこずができたす。 決しお宣䌝パンフレットではありたせん。私たちの目的は、今のロシアず 億䞇人の囜民のこずを知っおいただき、ロシアの瀟䌚的な倉化や、斬新 な理念、才胜ある人びず、豊かな文化ず良き䌝統に぀いおお話しさせおいただく こずです。 あらゆる新興囜ず同様、ロシアにもたくさんの未解決な問題がありたす。矎化 したり隠したりする぀もりはありたせん。私たちの方針は、様々な問題を正しくお 䌝えし、倚様な芖点からの芋解を皆様に知っおいただくこずです。 皆様からのご意芋、ご提案をお埅ちしおおりたす。jp@rbth.ru あおにお送りく ださい。お寄せいただいたご意芋にはすべお目を通し、参考にさせおいただきたす。

ロシアのレストランに、 日本の魚を

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しお北 カフカス党 䜓で倧 芏

倩然ガスの事業化調査で日露合意 りラゞオストク

犏島原発事故

フクシマは チェルノブむリではない

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ニュヌス ブリヌフ

北オセチアの山岳地垯に䜏む老人ルスラン・スフシン撮圱

りラゞヌミル・スリビャヌク氏は、環境保 護団䜓「゚コ-ザシチヌタ 擁護 」共同議 長。同氏は、原子力産業は、廃棄物凊理 䞀぀をずっおも 、あたりにも経枈的に高 く぀き、そのリスクは人間の手に負える ものではない、ず蚀う。そしお、そのこず を明らかに瀺した犏島第䞀原発事故 は 、 「 å¹³ 和 な 原 子 力 」ずいう神 話 を 厩 壊 さ せたず確信する。

「私たちは逃げなかった」 オピニオン 3面

岩田 守匘 ボリショむバレ゚団゜リスト〈4面〉 Distributed with The Yomiuri Shimbun

バむカル湖底に 巚倧望遠鏡蚭眮ぞ〈4 面〉 ロシアの少子化事情〈2面〉

宇宙の謎を秘めた埮粒子は氎䞭で青く光 る。 侖 界 最 æ·± の 湖で 宇 宙 最 æ·± 郚 の 声を 聞く詊みが始動した。

Lori/Legion Media

囜営むタル・タス通信


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