「ミール」
ソ連 時 代 の 作 品だ。 そこに は否応なく社会主義体制とい
うソ連の時代の空気が漂って いる。 共産主義の未来が描
ラブロフ外相訪日は首脳会談準備
ビジネス
日露合弁JGCがキュウリを出荷
ハバロフスクに温室施設を建設した日露合 弁企業「JGCエバーグリーン」が 1.5㌧の野菜 をハバロフスクの小売りチェーンに初出荷した。 JGCエバーグリーンは農産品をレストランお よびカフェに納品する契約を結んだという。農 産物の販売は企業の敷地内やハバロフスク市の 中央市場でも行われる予定。野菜の価格は地 元の他の生産者と同水準になっている。
酒田からエルミタージュに桜の枝
交流
サンクトペテルブルク市のエルミタージュ美 術館で 3 月 9 日、山形県酒田市からの桜の枝 の寄贈式が行われた。寄贈品を受け取ったエ ルミタージュ美術館のスベトラーナ・アダスキ ナ保存管理主任は「桜の枝という、このような種 類の寄贈は初めて。とても感動的な贈り物です」 と語った。桜の枝は来館者が花見を楽しめるよ うにと、エルミタージュ美術館のホールに飾ら れる。
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「ロシアNOW」 電子版でお勧め
リアルすぎる人形づくり
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ミハイル・ザイコフ撮影
ミハイル・ザイコフさんが作った人形 たちは髪の毛、まなざし、笑顔がとても リアルで、人形と人間の区別が難しくな る。服、靴、アクセサリーは 19 世紀末 に人気の高かったファン・ド・シエクル に触発されたデザイン。インスタグラム に掲載された写真のおかげで、人形づく りの様子を簡単に追うことができる。
日の
その記念日は﹁宇宙飛行士の日﹂として祝われ ている。ロシアでは月 や惑 星の開 発 予 算 削 減
となった!﹂。 古いポス ていた。 ガ ガ ー リ ンの を推進した。
ロスコスモ スの デ ニ
は 国 家 は 低い軌 道 を
ス・ ルイスコフ副 長 官
宇 宙 競 争はとうに終 段 階 的に民 間 企 業へ移
民間参入の動き
基地を借り受けている。
か らバイコヌール 宇 宙 に参入した。
ターでは歓 喜した若 者 宇 宙 船 を 軌 道へ運 ん だ 米 国とソ連は自 国の 宙 プログラムを 承 認 し とである。ソ連崩壊後、 は宇 宙ツアー用の反 復 がほほ 笑 んでいる。 背 ロケット は 米 国へ核 弾 プラン実 現のために莫 た。 地球周辺軌道にお ロシアは カ ザフス タン 使 用 型システムの開 発
た初の人工 衛 星と
年
ソ連はスペースシャト
に軌 道へ打 ち 上 げ られ 開発に乗り出した。
年 代 初めの経 済 混
その後打ち切られた。 日のユー リ ー・ ルが核 兵 器 もしくはソ 乱 期にも、 宇 宙 はロシ ガ ガ ー リンの飛 行 はソ 連の衛 星の略 奪のため ア 国 民 にとって 慰 めと 連にとって大 きな 成 果 に利 用 されることを 懸 なってい た。 し か し、 軌道ステーション﹁ミー
-
ル 2﹂の創設は取り止 めとなった。
年 6 月、ロシアと
宇宙競争から協力へ
ロシア版ディズニー
内型テーマパーク﹁ドリーム・ はモスクワ南 部のナガチノ河
2018 年に世界最大の屋
︵ 約 1 7 2 5 億 円 ︶ 以 上を投
建 築のコンセ プトは 英 国の
ドリーム・アイランド
モスクワに 年開業めざす
アイランド﹂ を開 業 する計 画
作 成し、 ランドスケー プ・ デ
じ、土地を提供する。予定地 ﹁チャップマン・ テイラー﹂ が た。ロシア連 邦 宇 宙 局
が進められている。
﹁ディズニーランドがあった
パークを営 業できるのは年 間
ミラノ﹂が担当した。
らいいな﹂と、モスクワっ子が
たった4 カ月 だ。 そこで、 屋
3月中にも着工する。
夢 を 見てきた。 セルゲイ・ソ
内型パークの建設にとどめた。 ツォエフ取締役は﹁ロシアのお
食 欲 が 増 進 するとなれば、 体
もある。ロシア科学アカデミー
長は話 す。 特 殊 な 機 器 を 介 し
アレクサンドル・スボーロフ所
吸筋も弱くなる﹂と同研究所の
JP.RBTH.COM
いる。 ︻オリガ・ママエワ︼
は過ぎた﹂という声も聞かれて
つ野心的なプロジェクトの時代
経 済 的 意 義である。﹁ 高 額 か
大きな懸念はプロジェクトの
したため、一部改善された。
下鉄駅﹁テクノパーク﹂が開業
交 通 アクセスでは新 しい地
テル、レストランができる。
教 室、コンサー トホール、 ホ
約 済みだ。 敷 地 内にはヨット
ション﹂を含む大手3社とも契
﹁ドリームワークス・アニメー
米 国の映 画アニメ製 作 会 社
ている﹂と話す。
たアニメーションに重きを置い
とぎ話やチェブラーシカといっ
レギ オヌイのアミ ラン・ ム
主役はチェブラーシカ?
空宇宙局︵NASA︶に
S︶ の創設をアメリカ航
ビャニン・モスクワ市 長 は 不
年間400万∼600万人の
た。 無 重 力 状 態では 逆 さまに
呼吸器系を調べる実験も行っ
呼吸
いのはこのためだ。
飛行士が立つこともままならな
に逆 流 する。 帰 還 直 後の宇 宙
応じて、血液が体の下部へ急速
に見 ら れる。 重 力 が 戻 るのに
逆の現 象 が 着 陸 後の飛 行 士
来場を見込んでいる。
モ ス クワで 屋 外 型 テ ーマ
ここ 数 年、 どの国 の
動産大手﹁レギオヌイ﹂を計画
提案した。 宇 宙 飛 行 士 もロシアの
に引き入れた。 同社は
億㌦ 宇宙船﹁ソユーズ﹂でI
米露の2飛行士
低下するためだ﹂とアフォニン
1 年ぶり地球に かが す く。 実 験 リー ダーのボ 身 体 活 動が低 下 するところへ、
リス・ アフォニン氏によ れば、 氏は説明する。
日に地 球を出 発 間の国際宇宙ステーション︵I
重 が 増 える か も し れない。 味
医 学 生 物 学 問 題 研 究 所のガ
感覚を味わう。﹁無重力では呼
SS︶長期滞在ミッションを終
覚 も 変 わる。﹁ 地 上で試 食 し
リ ー ナ・ ワシー リエワ 主 席 研
ぶ ら 下 がった 人 と 同 じ よ う な え、 2 0 1 6 年3 月 2 日に帰
た 際 おいし く 感 じ られた 食 品
水 分 補 給 不 足 症という 問 題 還した。ロシアのミハイル・コ
が 宇 宙ではそ う 感 じ られな く
からの血流を促すことができる
て、 胸 部の圧 力 を 下 げ、 頭 部
に帰 還 した 今 も 体 を 入 念に検
究員は﹁無重力では大量の血液
状況に適応するために余分な水
る。 体は非常事態を感じ取り、 という。コルニエンコ氏は地球
が体の下部から頭の方へ移動す 感 じ られる。 無 重 力 空 間で消
の食 品 は 味 が 濃 す ぎる よ うに
査されている。 ︻アンナ・クチマ︼ 化 管の緊 張 が ゆるみ、 機 能 が
分を排出しようとする﹂ と話す。
﹁地球帰還後も始めは、地上
なる﹂とアフォニン氏は語る。
ケリー 氏 だ。 軌 道 上で二 人は
代謝
15 ルニエンコ氏と米国のスコット・ 数々の医学実験を行った。
無 重 力 空 間では 食べ物に重
消化
写真をもっと見る jp.rbth.com/565363
岸草原で、総面積は100㌶。 ザインはイタリアの﹁ランド・ 宇宙ステーション︵IS
︵ロスコスモス︶は国 際
る協力協定を締結し
米 国は宇 宙 研 究におけ
92
にもかかわらず、 今も宇宙開発が国家の重要
景には惑 星、 クレムリ
極東に新基地建設 ン、ロケット。その手に
宙へ、 復 路 は 祖 国ソ連
は往復切符。 往路は宇
へ。 宇 宙 は プロレタ リ
極 東では ボスト ー チ 者 らは募 金で作 られた 必要がある﹂と述べてい
今 年、ロシアの研 究 のミッションに取り組む
星の調 査 およ び火 星へ
﹁スペースシャトル﹂ は や I S Sのロシア・ セ は 星への愛 着 を 抱 きつ ﹁連 邦 機 関 は 月 や 小 惑
アートのモチベーション 頭を運ぶために設 計さ 大 な 資 金 を 費 や し た。 ける宇 宙 装 置 群の設 置 わった が、ロシア 国 民 譲する予定であるとし、 のツールとして利 用 さ れていたのだ。
日に飛行
年 に 人 類 史 上 なった。ソ連の ﹁ブラン﹂ 挙げられている。
これに対 抗 して、 米 記 録 的 な 赤 字 計 画 と グメントの充 実 な ど が づけている。 国は
月
15
れていた。
年
11
月4日 せ、スペースシャトルの を 成 功 さ せ た も のの、 ヌイ宇 宙 基 地の建 設が ミニ衛星﹁マヤーク﹂を る。
初の月面着陸を成功さ も
69
した二 人の宇 宙 飛 行 士 が1 年
昨 年3 月
18
4月
88
90
1957 年
ガガーリン飛行 年
55
課題であり、人々の星への憧れは根強いものが
オレグ・コノネンコ(52)
61
ある。 ︻ビクトリア・ザビヤロワ︼
一言
10
27
12
空想小説は、実際のところは 宇宙飛行から今年で 年となる。4 月
﹁ 同 志 た ち! ソビエ と なった。 その陰 で 米 念し、 それを阻むため SSへ飛行している。 続いている。 この基 地 打ち上げる予定だ。 民 ユーリー・ ガガーリンによる世 界 初の有 人 ブ ト の 大 地 は 宇 宙 の 岸 辺 に ﹁ エ ネ ル ギ ア 当 局 は 不 快 感 を 味 わ っ - ラン﹂ 3 月 末、ロシア政 府 から最 初のクルーが飛 間 企 業 も 増 えている。 は20 16 ∼ 年の宇 び 立つのは 年 とのこ 3 月、コスモクルス社
日露関係 ガガーリンの飛行から 55 年の間で 550 人が宇宙に滞在した。現在 ISS には3人 のロシア人飛行士が滞在している。
宇宙飛行士 を訓練 モ スクワ 近 郊 の 「 星 の 街 」 にある 宇宙飛行士訓練セ ンタ ー。 宇 宙 飛 行 に 必 要 な あら ゆ る 訓 練 が 行 わ れて い る。 日 本 人 飛 行 士 も訓練中だ。
Maria Gruzdeva 撮影
3面
6面
建築にも宇宙観反映 極秘宇宙デザイナー
2面
火星探査機打ち上げ ロシアとEU共同で MOX燃料生産開始
タルコフスキー監督の 映画衣装へのこだわり 4面 懐かしの宇宙映画
経 済 難 でも宇宙 熱
短信
2016
人類初の宇宙飛行。ユーリー・ガガー リンの偉業はソ連科学技術の力を示し、 新たな時代の幕開けを告げた。
12
「科学技術の進歩の予言は報われな い仕事です。でも近年、人類は新 素材やエネルギーの分野で飛躍を 遂げました。私の感触では、現代技 術をもってすれば、月の開拓は十分 可能です。いずれにせよ、これは不 可欠です。地球の資源は早晩枯渇 するのですから。そうなればいきお い、月も火星も開拓せねばならなく なります」 さがない。そのため頻繁におな
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かれるが、同時にぎこちなさ
1961
読者の皆様、「ロシアNOW」 へようこそ。 「ロシアNOW」 はロシアを紹介する日本語版で、毎日新聞の折り込みです 。 「ロシアNOW」チームの目標はロシア発の興味ある記事をお届けし、ロシア理解 の一助になることにあります。 2007 年以来、ロシアで影響力を持つ有力な日刊紙「ロシースカヤ・ガゼータ(ロ シア新聞) 」は世界の主要新聞に折り込まれる月刊付録を制作してきました。ロシ アは現在、政治から文化に至るまで変化の過程にあります。日本語版ウェブサイト roshianow.jp は追加の記事や多様なコンテンツが毎日更新されます。ご意見・ご感 想をお待ちしております。
セルゲイ・ラブロフ外相は 4 月半ばの東京 訪問で、安倍晋三首相の訪露、露日首脳会談 の準備に関する問題を討議する、と露外務省の イーゴリ・モルグロフ外務次官がロシア通信に 対して述べた。ラブロフ外相と岸田文雄外相の 会談では2国間関係のあらゆる問題について話 し合い、重要な国際問題および地域問題に関し て意見交換する予定だ。この訪問は首脳会談に 向けた準備の重要な段階とみることができる。
宇宙飛行士
55
2016年 (平成28年) 3月31日 (木曜日)
オピ ニ オン ( 5 面 ) ロシアの空想小説はどんな 特徴があるのか
1986 年 2 月 20 日、 ソ 連の宇宙ステーション「ミー ル」が打ち上げられた。その 実 績は国 際 宇 宙ステーショ ン(ISS)開発に活用された。 ミールについて特集する。 ミールの建造にはソ連企 業 280 社が協力した。だが 84年まで国のすべての資源が 「ブラン」プログラムに向けら れ、ミール建造は凍結された。 1986 年 に軌 道 投 入さ れたのは、ミールのコア・モ ジュールのみだった。その後 居住室、実験室、アメリカの 「スペースシャトル」 とのドッ キング・モジュールといった 他の部分が連結された。 ミールは初の国際ステー ション。87 年、シリアのムハ ンマド・ファリス宇宙飛行士 が外国人として初めてミール に乗った。その後も米国、日 本、英国、フランス、ブルガ リアなどの多くの国の飛行士 がミールの乗員になった。 ミー ル で は 2 万 3000 件以上の科学実験が行われ た。これにより、荷電粒子の バーストをとらえて地震予測 を向上させた。 ミールの宇宙飛行士は 78 回以上、359 時間 12 分 の宇宙遊泳を行った。 ミールの最長連続滞在 時間は乗員交代を含め、89 年 9 月 5 日 か ら 99 年 8 月 26 日までの 3642 日である。 ミー ル は 2001 年 3 月 23 日に大 気 圏で燃 やされ、 太平洋に沈んだ。ミール内で 謎のバクテリア発生が廃棄処 分の原因になったのではない かとうわさされ、現在でもそ れは完全に消えていない。 ミールの稼働期間は当 初 5 年と想定されていた。し かし、計画より 3 倍長い期間 稼働し続けた。 【ビクトリヤ・ザビヤロワ】
ロシア情報をお届けします
もかかえている。 星の街、女性宇宙飛行士のモザイク。グル ズジェワの連作 「行先は宇宙!」は森美術館 で 2016 年 7 月 30 日 ∼ 17 年 1 月 9 日に 開催される 「宇宙と芸術」展に出品される= Maria Gruzdeva/mariagruzdeva.com
Product of Russia Beyond the Headlines
星への憧れ 衰えず
初の宇宙基地
今でも話題になるロシアの
宇宙飛行 55 年
DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN
THIS PULL-OUT IS PRODUCED AND PUBLISHED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA
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2016年(平成28年)3月31日(木)
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