日露首脳が共同声明
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農場経営が トレンド ヘ ル シ ーブ ー ム を背景に有機栽培 の 農 場 経 営 が ロシ アで 脚 光 を 浴 び て い る。 か つ て の 家 庭菜園が今や新規 のビジネスとして急 成長している。
キリール・ラグツコ撮影
３面
日 本の首 相として 倍晋三首相は４ 月
年ぶりにロシアを公 式 訪 問した安
日クレムリンでプーチン大統領と首
脳会談を行い、 共同声明に調印した。 両首脳は日露間で
７面
曲がり角ロシア演劇界 独立採算制に移行
８面
が示された。ロシアはこれにどう
ても意見を交換した。 両首脳は会談後、 共 同 会 見 を 行った。 安 倍 首相は平和条約問題に 触れ、 すぐに解 決 する り、 交 渉の先 行 きに対
﹁魔法の杖はない﹂と語
安倍首相も植樹 本ほ
ロシアの５ 月はメー 桜 の 木 の う ち、 花 が デー連休︵１∼３日︶ 咲 くのは 毎 年
土 日 が 加 わ り、 日 本 晋太郎外相︵当時︶が
と対独戦勝記念日連休 どに限られている。 開
プーチン大 統 領と安 議での会 談を含め首 脳 た。 大統領訪日日程は 本 企 業 が積 極 的にロシ
と同じく﹁ゴールデン 最初の木の植樹を行っ
日︶ 、 そ れに 園 の １ 年 前 に、 安 倍
を 実 例 を 挙 げて 紹 介
倍首相は、 首脳の定期 レベルのコンタ ク ト を 外 交 チャネルで調 整 さ アに進 出 していること
そしてこの場にモス
ていた。
三 首 相 が 訪 れ た。
ロシアの気 候 条 件に ば れ た。 ２ ５ ０ 本 の よって、 多くの品種が
向 けて、 日 本 か ら 運
１ ９ ８ ７ 年 の開 園 に が設計を手がけた。
桜 の 木 は 日 本 庭 園 の は 造 園 家 の中 島 健 氏
の 桜 の 名 所 で あ る。 行った。この日本庭園
開 花 す る。 モ ス ク ワ た な 桜 の 木 の 植 樹 を
あ る 日 本 庭 園 で 桜 が 後 に、 首 相 自 ら も 新
ミ ー 中 央 植 物 園 内に の木 を 感 慨 深 く 見 た
ロシ ア 科 学 ア カ デ 年 前 に 父 が 植 え た 桜
見の時期が重なる。
こ の 連 休 の 頃 と お 花 クワ 訪 問 中 の 安 倍 晋
そしてモスクワでは
ウィーク﹂ で始まる。
︵ ９、
し、交渉を加速化させることで合意した。安倍首相はプー 的な相互訪問や国際会 強化する意向を表明し れる。
社を買収していた。 月に製造許可を
昨年９ 月に工場が完 工、
得て、 生産開始に向け ての最 後の手 続 きが進
億 ユ ー ロ︵ 約 １２８０億円︶を超え、
・６ ％ 資 は の伸びを示した。
円︶に達し、
︵ 約 １ 兆 ３ ０ ０ ０ 億 ノ ロ ジ ー 分 野 への 投
製 剤の製 造を始め、 来 さらに州 政 府の協 力 も の市場は４０ ５ １ 億㍔ ロ シ ア の バ イ オ テ ク
生 産 品 目 は、ロシア 製薬工場群が形成
改善剤、心血管疾患予 工 場 群が急 速に形 成さ プのアナ リス ト、 アナ
国産の薬は不人気 薬品市場は ％成長し 療剤となる。
ド イツのバイエル 社 場 を 建 設 済みで、スイ
はカルーガ州に生 産工 スのノバルティス社はサ
﹁ヤロスラブリは候補 製 薬 大 手 Ｍｅ ｉｊ ｉ あ ふ れ 返っていま す か ２ ０ ２ ０ 年 までに、 バ
昨 年５ 月には日 本の の効 き 目 もないものが ク ト を 展 開 し ている。
た。 現 在のところ、 日 は 、 効 果 がはっきり 証 エルのテバ製薬産業は、 ら に 四 つ の 建 設 が 計 画 ヤ ロ ス ラ ブ リ 工 場 建 本の製 薬 会 社のシェア 設の経緯について、ソウ されている。 明 されていない薬 や 何 ヤロスラブリでプロジェ
工 場が建 設 済みで、 さ は﹁ロシアの医薬品市場 工 場を建 設 中。 イスラ
昨 年 度 にロシアの医 防 剤、 骨 粗しょう症 治 れている。 二つの製 薬 ト ー リ・ ボローニン氏 ンク ト ペテル ブル クに
んでいる。
大手が次々進出
イコメッド 社 だったが、 でニー ズが高い主 力 製 ２００９年以来、ヤ 国 際 金 融 ホ ール ディ 世界の製薬大手が進出 ２０１１ 年に武田が同 品の脳・末梢循環障害 ロスラブリ 州では 製 薬 ン グ Ｆ Ｉ Ｂ Ｏ グ ル ー している。
はスイスの製 薬 大 手 ナ
年 で、 当 時 の 事 業 主 入る。
工場着工は２０１０ 年 初めから本 格 生 産に 大きかったです﹂。
稼動する。
ブリ工 場が今 年 夏から は今 年 夏 からアンプル 要求に適うものでした。 望だ。 昨年度の医薬品
スチン渉 外 部 長による 秀 な 労 働 力です。 イン ヤロスラブリに工場 外 国の製 薬 会 社のロ 武 田 薬 品のヤロスラ と、 ヤロスラブリ工 場 フラと工 場 も、 武 田の シアビジネスは前 途 有
有望なロシア製薬市場
武田薬品が進出
このほか北 朝 鮮 問 題
することになった。
ナーシップ協議﹂を開催
両 国 間の﹁官 民パート
域の開 発 協 力に関 して
ア極 東・ 東シベリア地
経 済 分 野では、ロシ
ことでも合意した。
プラス２︶ を立ち上げる
級の外務・防衛協議︵２
重要性を確認し、 閣僚 を表明した。
衛 分 野での協 力 拡 大の 経 済 関 係の拡 大に期 待
さらに安 全 保 障・ 防 し、 日 露 間のさらなる
チン大 統 領の日 本 公 式 訪 問の招 待を行い、 大 統 領はこれ
プーチン大 統 領は日
する楽観論を戒めた。
ビジネス
父・晋太郎氏が植えた桜と対面
短信
を 含 む 国 際 情 勢につい
後も国際指導力を維持する意向
を受け入れた。︻ロシアＮＯＷ記者団、５面に関連記事︼
領土交渉を加速化
ロックを主導することで米国が今
は２ ∼３％ だが、 武田 スチン氏はこう語る。 薬 品などの参 入で今 後
-はとても有 利な状 況で
は、 現 在の
倍にまで
モスクワで桜の花 見 ﹁ 薬 草 園 ﹂︵ 平 和 大 通
本の木は２０１０
薬 草 園ではさまざま
木道がある。同大学の な春の花が順 番に咲い
月末から６ 月末までの
ていくのに合 わせて４
期 間、 花 フェスティバ
ルが催される。
モスクワでも う１ カ
所、 桜 を 見ることので
きる場所として、ビリュ
リョフスキ ー 樹 木 園 も
あるが、 まだ桜の木 々
桜の木が成長し、 花が
は小さく、花も少ない。
満 開 に 咲 く ま でには、
植樹されてから５ 年ほ
在ロシア日 本 大 使 館
どかかる。
のサイトには桜の開 花
桜 好 きはたまらないサ
日 記 も ある。ロシアの
イトであり、 彼 らは常
にチェックしている。 ︻イ
リヤ・ダニルキン︼
写真を見る
www.roshianow.jp/ 42537
日 本の観 光 庁 が発 表 した
２６８８億円で、全外国人旅行
ングでは中 国 がダントツ１ 位の
た訪日外国人旅行消費額ランキ
同庁によると、 外国人旅行者
の 万８０００円。
少しているという。
が日本で使う金額は全体的に減
２０１１ 年の同旅行支出額で
万３ ０ ０ ０
円、 オ ース ト ラ リ アが ２ 位 で
はロシアが１ 位で
となった。
ロシアは平均２ 万８０００ 円減
台湾の１６４８億円、３ 位は韓
国の１４６６億円だった。
昨 年の中 国 人 旅 行 者の数
は 台 湾 や 韓 国 よ り も 少 ない
日 本の与 党・ 自 由 民 主 党 は、
１４２万９８５５人だった。
日 本を今よりもロシア人が気 軽
に何 回 も旅 行できるよ うに、ロ
シア市 民のための観 光 用マルチ
自 由 民 主 党 筋の情 報としてタ
ビザの発行を提案した。
ス通 信が伝 えたところでは、 政
ニシアチブが 含 ま れているとい
｣
成長戦略 の中の一つに、このイ
｢
位で 万８０００円だったため、 府が６ 月に採択する予定の 新
万 ８ ０ ０ ０ 万 円、 中 国 が ３
者の４ 分の１を占めた。 ２ 位は
２０１２年の訪日外国人１人当
万 ５ ０ ０ ０ 円 だっ
万７０００円、２位は中国人
た。 １ 位はオースト ラリア人の
支 出 額は
ロシ ア 人 旅 行 者 の 平 均 旅 行
位に入った。
たり旅 行 支 出 額でロシア人が３
る人を喜ばせている。
し花を咲かせて、訪れ の大講堂前には桜の並
のみ が 植 物 園 で 越 冬 位置するモスクワ大学 年春に植えられた。
エゾヤマ桜とチシマ桜 けではない。 雀が丘に 計
がで き ないでいる 中、 ができるのは、ここだ り︶にも桜の木がある。
美しい姿を見せること
vladimirkush.com
う。 ︻タス通信︼
WWW.ROSHIANOW.JP
２面
トランスアエロ参入 週１で成田直行便 ドモジェドボ発着
露大統領が訪日受諾
２０１３年 （平成２５年） ５月９日 （木曜日）
平和条約が締結されていない状態は﹁異常﹂との認識を示
と環大西洋の二つの巨大経済ブ
ストに残 りました。 決 がヤロスラブリ州のＲ
この支 出 額に旅 行 者 数をかけ
もっと読む www.roshianow.jp/42745
読者の皆様、「ロシアＮＯＷ」 へようこそ。 同紙はロシアを紹介する日本語版の毎日新聞への折り込みです 。７月、１月を除 く毎月第２木曜日に発行されます。「ロシアＮＯＷ」チームの目標はロシア発の興味 ある記事をお届けし、ロシア理解の一助になることにあります。 2007 年以来、ロシア最大の日刊紙ロシースカヤ・ガゼッタ（ロシア新聞）は世界の 主要新聞に折り込まれる月刊付録を制作してきました。ロシアは現在、政治から文化 に至るまで変化の過程にあります。日本語版ウェブサイト roshianow.jp は追加の記事 や多様なコンテンツが毎日更新されます。ご意見・ご感想をお待ちしております。
ウラジーミル・クッシュ氏は 1965 年 モスクワ生まれの画家。米国や日本で も人気があり、新作展示会がひんぱん に行われている。 クッシュ氏は自分のギャ ラリーをニューヨーク、ハワイなど４カ 所保有しており、世界中からファンが絵 画、グラフィック、エッチング、彫刻を 見に訪れている。
ロシア情報をお届けします
た一般教書演説では、環太平洋
拡 大していく可 能 性が 地を絞り込んだ最終リ Ｓｅ ｉ ｋａ ファルマ社 ら、 外 国の製 薬 会 社に イオ テ クノロジー 製 品 ある。
50
1986 年 安倍晋太郎外相が 最初の桜の木の植樹を行う 1987 年 日本大使館よりロシ ア側に寄贈 1997 年 10 周年を記念して 桜愛好会より寄贈 1995 年 モスクワ便就航 25 年でＪＡＬ支援による植樹 2013 年 安倍晋三首相が新 たな桜の木の植樹を行った
エーザイ薬品、ロシアでがん治療薬 を販売へ 27 増える予定である。
モスクワっ子 花見満喫
ロシア中央植物園日本庭 園の「桜の植樹史」
日揮が日本企業として初めてロシア からＬＮＧ工場建設を受注 10
ファン引きつけるウラジーミル・ クッシュ氏の前衛芸術画
Corbis/Fotosa 撮影
対処するのか。 www.roshianow.jp/ abehoumon
「ロシアＮＯＷ」 電子版でお勧め
21
13
こ の ３ ∼ ４ 年 で、 ︻ビクトル・クジミン︼
18
オバマ米大統領が２月に行っ
武 田のロシア現 地 法 め 手 に なったのは、 長 ファルム 社 と 協 定 を 結 す﹂と指摘する。
19 18
18
14
文化
塩田千春展 モスクワで開催
訪日外国人の支出額
オピ ニ オン （ ５ 面 ） 人のグリ ゴリー・ソウ 期 にわ たって 働 ける 優 んだ。
33
19
オバマ政権の経済圏戦略 環太平洋と環大西洋 12
ベルリン在住の有名な日本人美術家、塩田千 春氏の企画展 「交点」 がモスクワ市の中央展示場 「マネージ」で開催された。展示室全体に広が る大きな作品が特徴で、どこまでも続く糸、巨 大な白いドレスとシーツ、渦を巻きながら天井 から伸びる物体、ゴシック調の黒、白、赤の色彩、 ほの暗い水など、日本の怪談をほうふつとさせ る。60 人が参加した展示作業は撮影され、そ の動画もプロジェクトの一部になっている。
ロシア３位 18.5 万円
日本の建設・エンジニアリング会社 ｢日揮｣ は 西シベリアの大型液化天然ガス（ＬＮＧ）工場建 設をロシアの「ノバテク」社から受注した。工場 建設に関する合意は、作業を連合体として行う 仏社との協力がまとまった後、調印される見込 み。建設費は 1 兆円に達すると見られている。 作業条件はシベリアの過酷な気候から困難を 極めるが、日本側は強い決意を持っている。こ うした工場建設を日本の会社が受注したのは、 今回が初めてのケースとして注目されている。
40
タタールスタン 穏健イスラム共和国 ７月にユニバ開催 4 月 28 日、モスクワ・ブヌコボ空港に到着した安 倍普三首相＝ロイター通信 / セルゲイ・カルプヒン撮影
日本のエーザイ薬品は 6 月までにロシアでが ん治療薬の販売を始める。モスクワに設立され た支店は 400 万ユーロの資本金で、欧州支店が 100％出資した。 ６月から販売されるのは乳がん治療薬「ハラ ウェン」 、てんかん治療薬「ジョネグラン」および 「エグザリフ」 。 エーザイ薬品によれば、ロシアの製薬市場は 世界 11 位の規模で、将来的に毎年 15％成長 すると見られている。
10
29 10
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ロシア NOW ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
1
１番機
-日 行便を就航する。これにより、毎週水曜日
ボ 空 港と東 京の成 田 空 港 間で週 １ 回の直 期 的に行 き 来 している
務 め、 日 本との間 を 定
﹁ モ ス ク ワ・ 東 京 路
佐藤雄亮氏だ。
時半︶ 、木曜日午後１時に成
午後９時にドモジェドボを出発︵成田到着 は翌日午前
ロシア第２の航空会社 内の経 済 状 況 が 良 好 フスク州の工 業 団 地 ﹁ザボ
川沿岸に位置するウリヤノ
ブリヂストンが、 ボルガ
ブリヂストンと三 菱 商 事
位を占める見通しである。
に次いで、ロシア市 場で３
増 加を遂 げました。 国 で、 観 光 が急 成 長 して
機を保 有し１０ ６
定。２０１８年末には日産
は ２ ０ １ ６ 年 上 半 期の予 １ 万 ２ ０ ０ ０ 本、 年 産 約
モス クワに 三つあ る の国 内 線と国 際 線の路
４００万本を生産する見込
客 数 は２ ０ ０ ９ 年の 市の中心 部から最も遠 アエロ社はヨーロッパで
モ ス ク ワ か ら 南 東 １８７０ 万人を上回る 主 な 国 際 空 港 のう ち、 線 を 網 羅 するト ランス
みで、 将来は第２工場建設
下 がってきていま すし、 しょう﹂と期待する。
いです。 空 港 使 用 料 は 質の向 上につな がるで の 空 港 で、 昨 年 の 旅 要ハブ空港である。 サービスの質も向上し、
分に１ 本 運 行 数 え ら れ てい る ほ か、
または
％、 三 菱 商 事 が
％
︵フィンランド ︶ 、 横 浜 ゴム
タイヤはノキア・ タイヤズ
する。 ブリヂストンの冬 用
に、 主に冬 用タイヤを生 産
ロシアとＣ Ｉ Ｓの市 場 向 け
ブリヂストンの新工 場は
３７５億円に上る。
を 設 立 す る。 投 資 総 額 は
法人﹁ブリヂストンＣＩＳ﹂
出 資してタイヤ製 造の現 地
が
社によると、 ブリヂストン
ウリヤノフスク州 開 発 公
の可能性もあるという。
い空港だが、高速道路、 最も安 全な上 位６ 位に
の航 空
社のう ちでも最
会社にも数えられた。
も安 全 な 上 位
さ れるパベレツキ ー 駅 世 界 発の高 速 鉄 道により 分でアクセスできる。 ド モ ジェド ボ 空 港 で は グローバルな 航 空 市 場のハブと しての地 位 確立を目指して、現在、 拡張中だ。
ターミナルや滑 走 路を ス ト リ ヤロフ・ ト ラ ンスアエロ社 第 １ 副 社 長は﹁国 内の年 間 旅 客 数は昨 年に ・５ ％の
初めて東京開催
ラム 向 けにデ ザインされた 演
と、 正 面 中 央に今 回のフォー
投資フォーラム盛況 年 以 上にわたる日
開発公社と税制面での優遇
％
措置について合意している。
ロシアの法 人 税 率は
で、 そのうち２％、
％が
方政府予算に割り当てられ
それぞれ連邦政府予算、地
ヂストン新工 場への法 人 税
る仕 組みだ。 しかし、 ブリ
は、向こう 年間にわたり、
実 質 的に連 邦 予 算への２ ％
年間、 新
のみに抑えられる。
さらに、 今後
工場は固定資産税を免除さ
㍔︵約９億円︶を支出して、
れるほか、 地元政府は３ 億
必 要 な イ ンフ ラ を 提 供 す
る。工場は２０１８年初め
出する見込みとなっている。
までに８００ 人の雇用を創
ル ゲイ・コロブコフ、 Ｒ Ｂ
︻オレーシャ・エリコワ、 セ
Ｃデイリー紙抄訳︼
者が耳を傾けた。
１ ０ ０ 人を超える日 本 人 参 加
エネルギ ー 分 科 会に参 加 し
ていた 関 東の輸 送 会 社 役 員は
﹁間 宮 海 峡 を 結 ぶ 鉄 道 敷 設 構
想について具 体 的 な 話 が 聞 け
て大変参考になった﹂と感想を
また、 水 産 分 科 会に参 加し
話した。
台 がつく られ、 その背 面の壁 た商 社 勤 務の桜 井 直 哉さんは には大スクリーンが左右に一つ ﹁ サ ケ・ マスの ふ 化 施 設 を 拡 充 する計 画が具 体 的なデータ
ン 経 済・ 投 資 ポ テ ンシャル ビジネスフォーラム﹂ はロシア
この日の投資説明会﹁サハリ
ション映像が映し出された。
ンの産 業 を 紹 介 する プロモー
軽 快 な 音 楽 とと もに、 サハリ
時の会 合 開 始 直 前 には
感じた﹂と述べた。
サハリン州の本 気 度の高 さ を
的 だった。 地 域 発 展にか ける
を もとに説 明 されたのが 印 象
ずつ見える。
安 倍・ プーチン会 談 を 目 前
にも東 京での投 資 説 明 会 開 催
実 はサハリン州 は３ 年 半 前
ンとして異例の盛況を見せた。 駐 日ロシア 大 使 のあいさつで
の地方都市のプレゼンテーショ
プログラムはアファナシエフ
日。 訪 日 中
日 本の首 都でイベント を 開 く
本 との交 流 史の中で、 初 めて
リン州 が
﹁今日は特 別な日です。 サハ
を前にマイクに向かった。
ブリヂストンが新工場 に控 えた ４ 月
からです﹂
はすでに、 州政府および州
いる現 在、 旅 客 数を伸
産工場を建設すると発表し
ルジエ﹂に乗用車用タイヤ生
線でよ り 安 価 なコスト 新たな参入企業も出て た。
ば すことを 見 込 んで東
田からの便が出発する︵モスクワ到着は同 と 高いサ ー ビスの質 が きていま す。 さ らなる モジェド ボ 国 際 空 港 は
㌔のところにあるド ２８００万人だった。
旅客数でロシア２ 番手の航空会社トラン 実 現 するのが待 ち遠 し 競 争が、 価 格の低 下と 旅 客 数ではロシア最 大 ト ランス アエロ社 の主 した﹂と話す。
ためです﹂と語る。 ス ト リ ヤロフ第 １ 副 社 長 によ る と、 インペ リ アル・ ク ラスは ぜい 重 視 する 乗 客のた めに
たくさと洗 練の価 値 を デザインされた 同 社 独 特のサービス。 Ｖ Ｉ Ｐマネ ジャー が 搭 乗 客 の 対 応 を 行 い、 空 港 で そのク ラスのみ のラ ウンジを 利 用で き る。 さ らに、 機 内の座 席 は 完 全 にベッド に 変 換できる。 東 京 行 きの便では 伝 統 的 なロシア料 理で知 ら れるモス クワの高 級 レストラン ﹁カフェ・プー シキン﹂の食事が堪能で きる。 ﹁新 たな 航 空 会 社 が 参 入 して く るというの はうれしいですね﹂と話 すのは、 モス クワ 国 立
ドモ ジェド ボ 空 港 は 京 路 線の就 航を決 めま
日午後６時︶ 。 ︻ミハイル・ボルコフ︼
：
席︶ 、エコ
-
トランスアエロ参入 今回の定期便就航は 両国間の通商関係が発 展し、 昨 年のウラジオ スト クでのアジア太 平 洋経済協力会議︵ＡＰ ＥＣ︶の成功によって実 現した。 ロシア・ 日 本 間の貿 易総額は昨年、史上初 めて３ ００ 億㌦を超え たが、これは２ ０ ０ ９ 年の１４５ 億㌦の倍以 上の額である︵ロシア経 済発展省調べ︶ 。 新 た な 定 期 便には ボーイング７ ７ ７ ２００型が就航する。 これに伴い、 搭 乗 客 ビジネス︵
にインペリアル︵ 席︶ 、 ノミー︵１６７ 席︶と ツーリズム︵１１３席︶ という ４ クラスのサ ー ビスが提供される。 ド ミートリー・スト 大 学で日 本 語の講 師 を
10
のサハリ ン州 知 事、 アレクサ
高校生にして CEO
しての開催だったが、この間に
その意 味でも 今 回 は 満 を 持
に中止になった経緯がある。
知 事は水 産、 医 療など多 く
起きた東日 本 大 震 災と原 発 事
話 題 に割 き、 中でも、ロシア
間の半 分 をエネル ギ ー 関 連の
給 地 と してのサハリンの存 在
故は結 果 的に、エネルギー 供
日 本 側でフォー ラム を 後 援
感を高めることになった。
ギーと輸送インフラ﹂﹁水産加
午 後 の 分 科 会 は、﹁エ ネ ル
日 団 を 中 心 と するロシア人 が
本 人は２ ８ ０ 人 強。これに訪
る と、 今 回 参 加 登 録 し た 日
したロシアＮ Ｉ Ｓ 貿 易 会によ
工・林業﹂﹁観光﹂﹁地域間交
クトの当 事 者であるＲ Ａ Ｏ 東
ギー分科会では、送電プロジェ
を 集 めるのは 珍 しい。 いま サ
ゼンがこれだ け 多 くの参 加 者
長は﹁ロシアの地方によるプレ
同 貿 易 会 業務部の原 真 澄 次
１００ 人以上加わった。
電 力 システム 社のト ルスト グ
や 風 力 発 電 の 現 状、 ま た サ
リン州 は、 ビ ジネスでもよ り
ロシアで最も日本に近いサハ
の表れでは﹂と指摘する。
ハリ ンが 注 目 さ れていること
ハリンと 大 陸 を 鉄 道で結 ぶ 計
近 しい存 在になるか、 目 が離
な い 分 野 の プ レ ゼ ン が 続 き、 せない。 ︻吉 村 慎 司︼
画 な ど、 日 本 で は 情 報 が 少
ま た、 サハリンの石 炭 産 業
ゾフ会長が計画を説明した。
特 に 人 気 の 高 かったエネ ル
流﹂に分かれて同時進行した。
構想を強調した。
ネルギー・ブリッジ﹂を架ける
から日本への送電システム ﹁エ
送電・鉄道に関心
の分 野に言 及 したが、 持 ち時
ン知事が登壇した。
午 前のメーンとしてホロシャビ
午 前が全 体 会 合、 午 後は四 スタート。 岸 田 文 雄 外 相から を 計 画 していた ものの、 北 方 つの 分 科 会 とい う ２ 部 構 成。 のメッセージが代 読された後、 領 土 問 題が原 因となり、 直 前
約束を守ってもらうには
ンド ル・ ホロシャビ ン氏 は 東
11
40
今月のスタートアップ :
リヤロフ第 １ 副 社 長は
16
京 都 心のホテルで午 前 中 か ら
roshianow.jp/startups
﹁ ビ ジ ネ ス 客 と 日 本へ
97
全 体 会 合の会 場ホールに入る
支 払 機とタクシー 用 車 れており、さまざまなカー
で
初めて渡航する観光客
90
60
２ ０ ０ 人 近 く集 まった日 本 人
メディアキャブ ﹁メディアキャブ﹂は乗客 で、これを 外 し た り する タ クシーには 最 新 式の
がペイメント・ カ ー ド を ことは不可能だ。 使ってタ クシー 代 を 支 払 なっているのは、エンジニ 邪魔にもならないという。
両 を 統 合 しているところ ド を 機 械 に 通 すこ と で、 支 払 機は車の前 部 座 席 ことができる。 いて、 乗 客は自 分で支 払 か らの支 払いも 可 能にな
ら
の需 要 を 見 込 んでいま
トランスネット ﹁トランスネット﹂ は安 軌 道 が 高い場 所にあるこ 抑 え、 環 境 を 守ることが
くて環 境に優 しい、 人 と とによって、建設コストを 貨物の軌道輸送車だ。
﹁ウェイレイ﹂は車のフロ 星システムか ら 受 信 され 道 を 提 案できるよ うに統
ント ガ ラスにナビを 投 影 る。 運 転 手に最 も快 適な する小型機器だ。
アである アナ ト リ ー・ユ さらに、 高い安 全 性 を 保
がポイント。
カードリーダーが設 置さ
ニツキ ー 氏のス ト リング 証できるとしている。
えるサービスだ。
線に見える。 拡 張 現 実 感
交 通 機 関 の 事 故 は 人、
いを 済 ませること ができ る。コンスタンチン・シー
将 来 的には、 携 帯 電 話 道の上 を、 さま ざまな 種 う か ら だ。 アスファル ト
れた 高 張 力スト リング軌 にあることで起こってしま
る。 メーターと 連 結 して ドロフ最 高 経 営 責 任 者は
と後 部 座 席に設 置 されて 自 動 車の速 度が落 ちる
ナ ビはフロント ガ ラス が統合されていることだ。
類の車 両 が 走 行 するシス 上で果たすクラッチのタイ
いる た め、 タ クシー が 目 ２ ∼ ３ 年 以 内にモスクワ
ち
％ 以上を使う
が、 運 転 手がよそ見をし と、 最 寄 りの建 物に関 す
テムで、 交 通、 情 報、エ ヤへの作用とは正反対のシ
的 地に到 着 すると、 タク だけで約１ 万５０００ 台
こ
表 面の
な くてもいいよ うに、 焦 るデータが表示されたり、
ネル ギ ーの統 合 インフラ ステムがユニバス︵ユニツ
ウェイレイがすごいのは
によって、 映 像 が そのま ナ ビだ けではな く、 ソー
輸送技術。
簡 単に支 払いを 済 ませる
ま 道 路 に 映っている よ う シャル・ネットワーク・サー
㍍に設 置さ 動 物、 木などと同じ高さ
プロ ジェク ト の 基 本 に 可 能となり、 設 置 地 域の
45
高さ６ ∼
運 転 手には自 動 車の進 計 を 作 成 している分 析 セ
15
点は無限遠になっている。 ソーシャル・ネットワーク
は
www.roshianow.jp/ 38943
30
サハリン州 初 か ら 固 定 されているの 目標を立てている。
画
である。
ユニツキー氏によると、 れている。
企
ウェイ レイの 位 置 情 報 を 通 じて他の運 転 手 とつ
年内に着工し、 製造開始
スアエロが５月 日、モスクワのドモジェド
42
ビスや位 置 情 報 サー ビス
集
シー 代 が表 示 される。 最 のタ クシーに導 入 させる
な印象を受ける。
行コースをくり返 し映 す ンターもある。
24
週１往復でモスクワー 東京便に参入するトラ ンスアエロ航空の旅客 機。 ＝ロシア通信撮影
98440 円
す。 ４ クラスのサ ー ビ
快適さ演出
18 20
11
モスクワ→東京便の ツーリズムクラス航 空券価格 。
ウェイレイ
106 路線
は グロナスと Ｇ Ｐ Ｓの衛 ながったりできる。
特
モスクワ・ドモジェド ボ空港の年間旅客数。
10
25 10 時間
キーのバスの意︶に採用さ
15
25
スを 提 供 するのはその
第４回
トランスアエロ社の 国内線と国際線の路 線数。
12
2800 万人
10
26 70
数字あれこれ
スマートに移動
週１で成田直行便 東京→モスクワの飛 行時間。逆は９時間 半。
14
総合 2 ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
ロシア NOW www.roshianow.jp DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN SECTION SPONSORED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA
都市住民が転身
ば、このビ ジネスの人
探 している とこ ろ だっ
たばかりで、 販 売 先を
た。
１号店は６商品で
イ ズビョンカ １ 号 店
ま ず 乳 製 品 生 産 技 の販 売 商 品 はサ プク・
クリベンコ氏 自 身 が
どだったが、﹁ビジネス 出かけた。 ９ 時に店に
８００㌦︵約８万円︶ほ ガ州の工 場に仕 入 れに
たり、 商品流通状況を
い販 売スペースを 探 し
は必ず成長する﹂ と説 商 品を並べ、 昼は新し
９ 月 までに、 モスクワ
クリベンコ氏 は 昨 年 得した。
１４０店舗経営
の販 売 者 と なった。
年でロシア最 大の生 乳 コ 氏 が 払 え る 給 与 は 朝３ 時に起 きてカルー
ンコ氏︵ ︶はわずか３ を 見つけ た。 クリベン
る アンド レイ・ ク リべ ト リー・コズイレフ氏 けだった。
カ﹂ の創業者で社主であ 術 者 を 募 集 し、 ド ミ モロコの商 品 ６ 種 類 だ
りチェーン﹁イズビョン
ロシアの乳 製 品 小 売 めることにした。
の生 産 者を選 び、 宅 配 優 遇 税 制の対 象になれ
﹁モスクワ食 品フェス してもらえる。
場経営者の ％は元々 に達している。 都 市の住 民で、 農 村に
起 業３ 年 で 最 大 手 に
自然食品は大手食品 気 は一気に高 まると 専
ゴリ・ グベルンスキ ー チェー ンの棚 に も 並 ん 門家はみている。
土 地 を 買って ビ ジネス ティバル﹂の主催者イー を始めたのだという。 さんによ れば、こ うい でおり、﹁農場直送﹂の う 成 功 例 は か な り 多 食品はメトロチェーンに
ペンザ 州 のウ ラ ジー く、 ２０ ０ 人ほどはい 納入されている。
借金しても起業 アンケー ト 調 査によ
一方 で﹁ 共 通 のル ー る と、 モス クワと サ ン
ミ ル・ ルニャシンさ ん るという。 はロシア農 業 銀 行 か ら 万㌦︵約３０００万 ル﹂と国の支援がないの クト ペテル ブル クの住
などの自 然 食 品を生 産 苦 労 して 探 し 回ってい 円 ︶ を 借 りてホテルを が悩みの種 だ。 問 題 点 民の ％ 以上が自然食
背景に健康ブーム
農場経営がトレンド ロシアでは今、ヘルシーブームに乗って有機栽 培の農場経営がビジネスとして急成長している。 化学肥料や遺伝子組み換えなどの技術を用いな
た。５ 年ほど前までは、 主に家庭菜園で作られ
いこの種の農法はロシアでは以前から行われてき たが、 今 や 状 況 が一変 建てると同 時に、 自 分 の一つは 補 助 金の利 率 品のためにお 金 を 払 う ﹁ロシアではヘルシー
自然食品店﹁ラフカ﹂ した。業者が自分で ﹁ラ のりんご園と菜 園を作 の 高 さ だ。 ヨ ーロッパ 用意があるという。
再び農業経営をやろ している。 うという人た ちが現れ
環境に優しい食品が販売されてい る。牛乳と肉はモスクワ州、トヴェリ 州などから、魚はカルーガ州、ムル マンスク州など。また米国、ベトナ ムなどからも運ばれる。
世 紀 前 半に工
「エコ市場」
る野 菜や果 物であり、この種の自 然 食 品が大 量
営業時間：毎日 10:00 ∼ 22:00 百貨店「ツベトノイ」 、モスクワ市ツベトノイ 通り 15、5F
に販 売されることはなかった。
レストラン・ホールディングスのギ ンザ・プロジェクトが百貨店「ツベト ノイ」の最上階に開設した。高級スー パーのように見える。ここで買った物 を百貨店内のレストランに持ち込む と、15 分以内で調理してくれる。
高は５７００ 万㌦︵約
り 上 げ で、 年 間 売 上
ていま す。 特に、 生 活
パソコンに入 力 し た り
うだけで約３ 万㌦︵約 はない。 今では２ 大 都 １０００ 平方㍍の土地 チェー ンに自 然 食 品 が
億円︶ に上った。
ビ ジネスがはやると
業﹁アガマ・トレード﹂
コ氏は大手海産物卸売
貯 金 は ３ 万 ㌦ あ った
の 経 理 部 長 を 辞 め た。
法 律が必 要になる。 農
る専門家は語る。
を耕 すのにもほぼ同 額 置いてあります﹂と、あ かかるという。
需要高い自然食品
そ れ に も か か わ ら 業省は２月末、 有機栽 ず、 自 然 食 品の需 要は 培に関 する法 案をまと
住 宅ローンで懲 りた
ため、 会社拡大は自己
資 金 で 行っている。 店
舗はすべて賃 貸、 運 送
め資産もない。
は外 部 委 託 しているた
販売が落ちれば資金
不 足に陥るが、 資 産が
ないため借 り 入 れはで
そのた め クリベンコ
きない。
氏は、 乳製品以外にも
他の保存料や人工調味
３０００㌦︵約
万円︶
が、 毎 月の住 宅ローン 始まった。﹁ラフカ﹂ や
営業時間：毎日 9:00 ∼ 21:00 モスクワ州ムイティシチ市
け た。 加 工 業 者
社 ル﹂ という 新 しい店 舗
２ 人で生産・供給業 料 の入っていない食 品
を 抱 えて生 活 していか
た。 店では、 ネットで好 み 見 込 んでいる。 農 場 が
50
︻ニコライ・グリシン、
幸 運 なことに、 同 社 セ クレト・ フィルム 誌
㍍︶を借りて販 売を始 は新しい工 場を建 設し 抄訳︼
スーパーの一画︵５平方
食 品 を 供 給 し よ う と、 コ﹂を見つけた。
調 味 料 の 入っていない ビナート﹁サプク・モロ する予定だ。
会 社 を 設 立 し、 人 工 ルー ガ 州の小 さなコン ２００ 店舗規模に拡大
あ き ら め、 思い切って １８０ ㌔に位置するカ 以 内 にこのチェー ンを
仕 事 は 見 つ か ら な あまりを訪 問し、 よう を 開 店 し、 新 事 業 を かったので、 職 探 し を やくモスクワ市の南 西 展 開 し た。 ２ ∼ ３ 年
になっている。これらの ︵ ２ ０ １ ５ 年 以 降 ︶ を
店が業界全体の先導役 産 者に対 する国の支 援
法 案 は 農 場の承 認
高 まり、 ネット 販 売 も めた。
していた。
市 とモスクワ市 郊 外に
乳製品で成功 ﹁ 農 場 直 送 ﹂ のよ う な 手 続 き を 規 定 し、 生
30
グスと競争できますか。
いません。 需 要 を 支 えてい
ただ、これらが市 場に参 入 する 場 合、マー ケティン
無 駄 な 費 用 がかかってしま
ロとの仕 事のために農 園 監
た だ、 う ち の 自 然 食 品 の価 格が手 ごろなこともあ
り、 他の多くの生 産 者より
農家は大手ホールディン も市場参入が容易でした。
うに努めています。
などと一緒に仕 事をするよ
国の支 援などについてよ 査を受けたり、 包装を変え く知っている経 営 者や農 家 たりしました。
ムがいくつかあります。
国の農畜産業支援プログラ わけではありません。メト
大 手のチェー ンに簡 単に 受 け る 時 に、 借 り 換 え 額 の一部 を 補 償 するといった 取 り 扱っても らえたという
し ま す。 銀 行 か ら 融 資 を ンで販売されています。
うなど難点が多いのです。 誰が融資するのですか。 国から融 資を受 けたり、 ﹁農園直送﹂の製品はメト 民 間 投 資 を 呼 び 込 ん だ り ロなどの大手小売りチェー
きません。
を自然食品と呼ぶことはで でなく、 加工 設 備の購 入に
の確信がないと、自社製品 グがなかなかできないだけ
してしまい ます。１００％
テリアやブドウ球菌が混入
自社の獣医がいないと牛 るのは小さな農 園や会 社で が病気になり、 牛乳にバク す。
らなる投資が必要です。
サービス、 飼料作りなどの 大 手 農 業ホールディング システムをつく るためにさ スは需 要の半 分 も満たして
ばいけません。搾乳、獣医
初期投資に２億円
イ ン タ ビ ュ ー
グループ会社﹁農園直送﹂
レイ・マシュク氏にロシアで
の最高経営責任者、アンド
農 園をつくる際の費 用や大
手 との競 争 な どについて聞
いた。︻アリーナ・ウコロワ︼
ここ数年、ロシアで農畜 産業が人気となっている理
由は何でしょうか。
消 費 者が質の良い食べ物 を口にしたいと思 うよ うに
年 代は冷 凍ハンバー グやイ
なったからです。 １ ９ ９ ０
ンスタント ジュースが 流 行
して いましたが、 健 康への
関心が高まりました。
ただ、この事 業はあまり 利 益を生まないので投 資 回
収期間を短く見積もること
には無理があります。 当社
年半後です。
で初めて利 益が出たのは１
１００頭以上の牛がいる 農園をつくるには、どれほ
どの投資が必要ですか。
まず１５０∼２００万㌦ ︵約１億５０００ 万円∼
２億円︶ほど用意しなけれ
「農園直送」最高経営責任者
アンドレイ・マシュク氏
99
た のは ５、６ 年 前 のこ の創 業 者 ボロシ・ アキ フカ﹂ に電 話 して、 自 り、食品販売を始めた。 では２ ∼３ ％にすぎな
「農民市場」
業 化が推し進 められてから人 気を失っていた農
営業時間：毎日 7:00 ∼ 20:00 モスクワ市モジャイスキー・バル通り 10
し、野菜、果物、食肉 年 前までは納 入 業 者を に なった。 こ うい う 農 ２万㌦︵約２００万円︶ ∼６％に達する。
一番新鮮で質が良い市場という評 判だ。ここでは、肉（特に子ブタ、ハ モン・イベリコ） 、鶏、海産品、野菜 （本物のカフカスの青菜あり） 、乳製 品などが購入できる。価格は少し安 く、野生の小動物の肉など珍しいも のも売られていることがある。
37
１４０ 店舗を所有。 ど
ロシアの環境に優しい製品の 市場規模。BIO 認証やエコ製品 認証がロシアにはないため、推 定金額。このような状況のため、 企業や店員が自ら管理システムを つくっている。
万㌦︵約５０００万 は そ うで、このブー ム
80 ∼ 100 億㍔
さらに、 先 行 投 資に 水 準が高い２ 大 都 市で
量産品と比較した農園製品の 価格は少なくとも 20% 以上高い。
３００ 万円︶ 以上の売
20％高
の 店 も 月 ３ 万 ㌦︵ 約
5700 万㍔
円 ︶はかかる。 オーク が農場経営を後押しし
モスクワ州で 2012 年、農業支 援に支給された額。
ショ ン で 種 牛 １ 頭 買 ているといっても過言で
数字あれこれ
な け ればな らな くなっ 者探しで東奔西走を続 を販売する﹁フクスビッ
30 代で脱サラ
60
３ ０ ０ 万 円 ︶ が 飛 び、 市のほ ぼ すべての食 品
50
金 融 危 機 が 起こった ２ ０ ０ ８ 年、 クリベン
57
30
と。 彼らは農地を購入 モフさんによると、 ４ 然食品を売り込むよう 現 在、 毎 月の売 上 高は いのに、 ロシアで は ５ な 生 活 が ブー ムになっ
ドロゴミロフスキー市場
20
場経営が時代の変化とともに再び脚光を浴びて
農園の生産物は小さな農家が促進 剤や化学肥料を使わずに育てあげた。
ビジネス急成長 いる。︻アリーナ・ウコロワ︼
元々都市の住民で、農村に土地を買ってビ ジネスを始めた農場経営者の自然食品店 「ラフカ」 の農場＝キリール・ラグツコ撮影
モスクワ周辺の農園市場
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ロシア NOW ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
3 特集面 農業
ロシアや独立国家共同体︵ＣＩＳ︶諸国以外の国の人にとっ て、﹁ロシアワイン﹂にはどこか奇妙な響きがあるかもしれな い。まるで﹁シャンパーニュ・ウオッカ﹂のように。ただし、世 界有数の人気を誇るグレイグース・ウオッカは、シャンパンや コニャックで有名なフランスのプロバンスでつくられているのだ から、ロシアワ インにもいつか世界で認めてもらえるチャンス はあると言える。ではロシアワインとはどのようなものなのだ
認知度はこれから
リー用のバレル ＝オレグ・ セルデチニコフ撮影
ロシア南部クラスノ ダール地方のタマン半 島で生産されたワイナ
﹁ロシアワイン﹂
産文化は、古代ギリシャ
ルメニ アのワイ ンの 生
ろうか。 ︻デニス・プズィリョフ︼
ウオッカだけでない よ りも 古いこと が 明 ら かとなっている。
ロシア 人 がワインで 量で世 界 ７ 位 を 誇って ソ連 は 土 地 が 広いと も て な し て く れ た ら、 いた。 いう、 ワイン生 産 に必 ソ連 のワイ ン生 産 の 要 な 条 件 を 満 たしてい たワインは酸 味 が強 す
味 を 気 に 入 ら ないか、 歴 史 が ま だ 浅 かった たにもかかわ ら ず、 質 ぎる、風 味 がない、 な
供給量 高い伸び
日 本 で 今、 ロシ ア 産 ウ 都 台 東 区 ︶ がまとめた オッカに復活の兆しが見え 年の輸 入 業 者 アンケ ー ト で具体的な銘柄を見ると、
てきた。
日 本 に 出 回ってい る ウ ロシア産では﹁フラグマン﹂ オッカ は 韓 国 や 米 国、 イ の輸入量が前年比２倍強、
タリア、 ポーランドなどロ ﹁スタルカ﹂ が同９ 割増と シア 以 外 での製 造 品 が ほ なった。 ま た 同 年 か ら、 そ れ ま と ん ど を 占 め る。 とこ ろ
が、ここ数年、﹁スタルカ﹂ で約 年 間 輸 入 が 途 絶 え ﹁リモンナヤ﹂ などソ連 時 ていた銘柄﹁ペルツォフカ﹂
実 は、 ロシ ア 発 祥 の ウ
代に知られていたロシア産 ﹁リモンナヤ﹂﹁クバンスカ ウオッカが日本に再上陸し ヤ﹂が再び加わった。 始めている。
日 本の財 務 省 貿 易 統 計 オッカでも、メーカーが買 によれば、２０１２年のロ 収されるなどの理由によっ
シアからのウオッカ輸入量 て 外 国 で 造 ら れる よ うに ％ 増 という なった商品も多い。 は 前 年 比で
例えば世界シェア首位と
言われる﹁スミノフ﹂は今は
大半が非ロシア製の日本市場で
アではここ数年、日本
の強いアルコールの販
恥 ずかし くないよ うな
愛 好 家 にふる まって も
りとして、ウイスキー ランドやアイルランド
ため、 ウオッカの代わ 売伸び率は、スコット
税 が 引 き 上 げ ら れ た に日本ウイスキーの販
ロシアでアルコール 売が伸びている。さら
酒税アップで 価格差が縮まる
製品を製造する醸造所
の 大 幅 な 販 売 拡 大 が などの競合国のウイス
﹁ロシアの消費者は、
キーよりも高い。
が現 れ始 めた。 中でも
日本のウイスキーは
底 打 ちの立 役 者 と もい
込んでいた。
造。やはりロシア生まれの
どロシア 銘 柄 の再 輸 入 を
えるのが﹁ペルツォフカ﹂な
米 国 メ ー カ ー が 韓 国で 製
３ 国 のラ ト ビ ア 共 和 国 か
仕掛け続けている商社﹁プ
﹁ストリチナヤ﹂ はバルト
ら 出 荷 されるな ど、 必 ず
︵東京都 しもロシア産ではなくなっ ロムテック・ビズ﹂
杉並区︶だ。遠藤洋子社長
多 く、 久 し ぶ りの入 荷 を
は日本にも根強いファンが
ま た 日 本 側 で も、 ウ は﹁ソ連時代のブランドに
てきている。
オッ カ 輸 入 販 売 の 老 舗
知ってすぐに買い求める愛
﹁ ベリョー ス カ 白 樺 ﹂ が
２ ０ ０ ０ 年 代 前 半に閉 店
好 家 もいる よ う だ。 売 れ
ウオッカは 紛 れもな く、
行きは予想以上﹂と話す。
日 本 人 がロシアか ら 連 想
売終了となった。
そ ん な 事 情 も あって、
し、多くのロシア銘柄が販
２ ０ ０ ０ 年 前 後に年 間
万 ㍑ を 超 えていたロシ する ものの一つ。ロシアの
年
者 も失 地 回 復に期 待 を 寄
ア産 ウオッカの輸 入 量は、 メー カ ー も日 本の輸 入 業
２ ０ １ １ 年には過 去
販売伸び率 ％
で最 低の２ 万 ㍑ まで落 ち せている。 ︻吉村慎司︼
根強い郷愁
幅に引 き上 げられた。
ル 税 と た ばこ 税 が 大
日本産ウイスキーの
度 数 ９ ％ 以 上 のアル るからだ。
日 本 の ビ ー ル を 主 コ ー ルに 対 す る 税 額
キーを喜んで試 飲し、 力 商 品 と し てい るロ は、 昨 年 ７ 月 に 定 め 販 売 拡 大の可 能 性は、
ド ﹂によると、ロシ
イスキー輸入元 ﹁ベリ ベリド は説明する。 ウイスキーは絶 品 だ。 １００㍔高くなった。 ティング政 策 にか かっ
﹁ボンテンピ﹂ 有名な中央ジャーナリスト会館の すぐ向かいにある﹁ボンテンピ﹂は常 食がもてはやされている今の流行に
に活 気にあふれている。ワインと外 もよるが、大きな理由は、型にとら われないデザインが施されたバーの ワインバーの大 半がワインリスト
メインエリアであろう。
犠 牲にしているのに対して、 ボンテ
を充実させるために食事の選択肢を ンピは例外である。 午後６時を過ぎるとワインに２種 類の価 格 がつく。一つはテー ブルで ボトルを楽しみたいお客のための価 格︵より高価︶ で、もう一つは気に入っ たボトルを持ち帰るための価格だ。
有限責任会社﹁ピブ 手 間 ひ ま か け て 技 術
ア ルコ ー ル 市 場 情
れ た ア ルコ ー ル は 約
は 今 年 １ 月、 １ ２ ５ ビール ％、シードル
ウオッカの最低価格 ３ ０ ０ 万 ㍑。 内 訳 は
ようになったのだ。
イスキーに興味を持つ 年 日 本 か ら 輸 入 さ
を飲むことをやめ、ウ ンフォ﹂ によると、 昨
親しんだ強いウオッカ ル コ マ ー ケ ッ ト・ イ
流 以 上 の 市 民 は 慣 れ 報ポータルサイト ﹁ア
り続けているため、中
アルコール税が上が ている。
ル・グラン・ボストーク﹂ ルニコフ﹂などをあげる
﹁ レフフカ ジヤ﹂﹁ベデ
ロシア最大の日本ウ ファンになっていく﹂と シア経営者は﹁日本の ら れ た ３ ０ ０ ㍔ よ り 日 本メーカーのマーケ
がある。
企 業にもそのチャンス のため、日本のウイス
今のところスキ間商品 日本製品はすべて質が 日 本 産 高 い 評 価 となっているが、 日 系 高いと思っている。 そ 販路拡大チャンス
を﹂と語る。
ロシアでウオッカ代わり
２０１２年のア ルコール飲料の販売 伸び率はウイスキー ％、 ラ ム 酒 ％、 テキーラ ％だった。 ロシア連邦税関庁 に よ る と、 年 上 半 期の輸 入 量 は ・ ％の伸びを示した。 ナヤ・コンパニヤ﹂の 工 程 を 発 展 さ せ てい 中でもウイスキー アンドレイ・ アルツニ る﹂と評価する。 の人気は高く、市場 ン社長は﹁日本人は師 ロシアにおける日本 占有率は ％で、 を 超 え た と 言 わ れ て ウイスキー市場は、サ 年に初 め て ウォッカ いる。 ウイスキーでは ント リ ー が 圧 倒 的 な を抜いた。税率が上 スコット ランド 人 を、 シェアを誇り、 昨 年は がり、中価格帯ウォッ カの価格が他の飲料 ビ ー ルで は ド イツ 人 ・ ％だった。 の価格に近づいたた 年初から、アルコー めとみられる。
ウイスキー人気上昇
食 品 産 業 新 聞 社︵ 東 京
高い伸びを示した。
回った。 統 計 局のデ ー タによ ると、 国 内のワ 年、９・２％にもなった
イン生 産の下 落 率は昨 ︵ ウ オッカ の 生 産 量 は
・２％ 増 加︶ 。ただ、 ５％ 増加、 特に高品質
ワイ ンの 輸 入 量 は ４・ ワインは昨年、２・４倍 まで増えた。 ２ ０ ０ ６ 年 ごろか
ロシア産ウオッカ復活 見込める。
ら、 舌の肥 えたワイン
40
10
目立っているのが、黒海 沿 岸の港 町 ノボロシー スクにある、アブラウ・ ジュルソだ。 質 の 高 いワイ ンの 生 産 を 目 指 している会 社
15
ほとん どの客 人はその
ウ糖 やエチルアルコー
リン︵当時、党書記長︶ れるよ うな土 壌があま それを補 うため、 ブド
おかしな印 象を受ける １ ９ ３ ０ 年 代、スター の高いブド ウを 育てら どの欠 点があったので、 だろう。 ロシアで 販 売 さ れて はこの分 野 を 強 烈に後 りなかった。
１９３ ０ 年代はソ連
いるワインの ％は甘 押 しした。 スター リン 政府が目指した、 国 ルが加 えられるよ うに 口だ。 辛 口ワインは 酸 は グルジア人、 ミコヤ 民の誰 もが購 入できる なった。 味 が あると されている ン商工 人 民 委 員はアル よ う な 価 格のワインに 党 高 官も、 古 代からワ るという課 題 も解 決し たため、プロレタリアー
た め、 甘 党 が 多いロシ メニア人 と、 ど ち らの するには、 原 価 を 抑 え にワイン文 化 が な かっ ア人には好まれない。
スターリンが愛好 ロシアのワインがいく らおかしな 味でも、ソ
38
の中では、﹁シャト ー・
66
57
12
ほとんどが甘口
最も価格帯の幅広いワインをお求
と品物に対する思い入れを表してい
バーは当初、 グラス単位での購入オ
66
78
年以上経
﹁ビンテージ﹂ ﹁グランド・クル﹂ チェーンのワイ
めなら﹁ビンテージ﹂がぴったりだ。
﹁グランド・クル﹂ 金曜日の晩になると、 ﹁ガブロシュ﹂
ンバーを選べば、 まず損をすること
訳は、オーナーがデザインではなく、
︵ ＝ 写 真 ︶はリラックスした雰 囲 気
ワインに専 念していることを示 唆し
中心部にあるのに、バー自体は豪華 プに過 ぎない。 座ってワインを楽し
ではない。 その質 素なインテリアの むことができる﹁本当の﹂バーは２店
はない。 実は同 チェーンのほとん ど 店のデザインは月並みだが、モス
は、 時 々 試 飲 会を催 すワインショッ クワ中心部にある地下鉄パルク・ク
るようだ。
オーナー自身もバーの常連で、店
ているかのようだ。
匠とマルガリータ﹂の舞台にもなった
ナヤ通りにあり、ブルガーコフの ﹁巨
そのうちの一つはマーラヤ・ブロン
のみである。 普 通のワイン愛 飲 家なら、ここの
地条件は申し分ない。
リトゥールイ駅のすぐそばという立
ワインのセレクションは十 分に満 足
低価格帯のワインの販売を促すた
プションをメニューか ら 外 していた
ことで知 られるパト リアルシェ・ プ このワインバーは﹁シンプル・ワイ
が、 現在は復活している。バーはほ
できるだろう。 白と赤の 種類のワ
ン﹂輸入商の小売部門として営業し
めに︵最も安いボトルは ㌦︶ 、この トルでな ら１ ０ ０ 種 類 以 上 が注 文
ている。同社は上等ワインとスピリッ
ルーディのすぐ隣にある。
ス 産 だ が、 イ タ リ ア 産 のボ ト ル も
できる。 ほとん どのワインはフラン
58
25
13
連崩壊後
モイセエンコ】
25
過した今なお、 普 通に
あるという考え方が定着
93
愛 され 続 けている。こ いた カフカス地 方の出
んなワインをつくったの インをこよ な く 愛 して なければならなかった。 トはこの新 しい飲 み 物 年が経 過した
学 者 も 巻 き 込 ん で、 を 喜 ん で 飲 ん でい た。
何 と かつくること がで ンに対 する 愛 は 変 わっ
に強い品 種のブド ウを が、ロシア人の甘いワイ
収 穫 量 が 多 く、 低 温 以 来
酒機構の１９５０ 年代
国 際 ブドウ・ ブドウ 身者だった。
はスターリンだ。
末 の デ ー タに よ る と、 歴史は古いワイン文化 現代の考古学発掘活 きた。 た だ、このよ う ていないようだ。
％ を占 めて
2012 年に輸入した ワインのうち高品質ワ インの前年比伸び率。
明日を目指して
世 界５ 位、ワイン生 産 動 か ら、 グルジアとア な ブド ウか らつく られ
今も甘口が８割 ロシアブドウ栽培家・ ワイ ン 生 産 者 組 合 の デ ー タによ ると、 ワイ ン市 場では現 在、 半 甘 が全 体の
口ワインと 甘 口ワイン いる。 ま た、 格 安 ワイ ％を超
ン部 門 が 最 も 大 き く、 そのシェアは える。
ロシア連 邦 統 計 局の
薦めである。 【アントン・
11
2.4 倍
2012 年の国内ワイ ン生産下落率（ウオッ カは 13.2% 増加） 。
デ ー タ に よ る と、 格 国 産 品は ・２％を占 ル市 場 規 制 局は１ カ月 う ち、 ３ 工 場のライセ と判断したためだ。 高いアルコールの製 造 こと ができる。 偉 大 な 安ワイン市 場の規 模 は ワイン製 造 者の昨 年 者 や、 ビールの多 国 籍 ワインの登 場 も、 そ う 前、 クラスノダール 地 ンスを停 止した。 製 品 め る。 ロシア 連 邦 アルコ ー 方にある大 手 ５ 工 場の を 検 査 し偽 物のワイン の 販 売 量 は、 度 数 の 製 造 者 の 販 売 量 を 下 遠くはないだろう。 ４ 億 ８ ５ １ ０ 万 本で
むなら、こちらの店がお
つろぎと語り合いの場で
12
21
9.2％
一番安い 1㍑入り紙 パックあたりのワイン の価格。
www.roshianow.jp/ 39145
3㌦ ルクラスの客でにぎわう。
﹁ガブロシュ﹂
それでもワインバーがく
25
ワイン約 ０・８ ％、 残
㍔ か ら １ ７ ０ ㍔ に 上 約５ ％、 ベルモットと
がった。
ウ イ ス キ ー が 比 較 りがウイスキーと他の
的高価なブランドとし アルコール飲料だった。
ギリスや米国の安いウ ミチョフ︼
て扱われていたが、イ ︻ ウ ラ ジス ラフ・ ク ジ
うになると、 ウオッカ
イス キ ー が 出 回 る よ
どなくなった。
との 価 格 差 が ほ と ん
﹁ベリド ﹂は、アル
コー ル 税 引 き 上 げの
影響は日本ウイスキー
を及ぼさないと考えて
に そ れほ ど 悪い影 響
消 費 者 は 固 定 客 とな
いる。 その味に慣れた
www.roshianow.jp/ 40837
90
ロシアの格安ワイン 市場のうち、国産品が 占める割合。
ニキツキー大通り８ａ ／１
21
80
ロシアの格安ワイン 市場の規模。（ロシア 国家統計局のデータ） ロシアで販売されて いるワインの半甘口と 甘口の割合。
80
ソ連はブド ウ園 面 積で
仏に迫る伊ワイン
63.2% クラーシナ通り７／３ａ
ぼ毎晩満員になっている。 マーラヤ・ブロンナヤ通り
ツを保有している。 チムール・フルンゼ通り 、 ／８
93
数字あれこれ 13
しつつある。モスクワへ モスクワのワインバ ー
の中で週 末 を 迎 えよ うと 集 う ミ ド
22
しっかり存在感を見せている。 19
21
63
インがグラスでオーダーできる。 ボ
25
11
20
ロシアの国別ワイン輸入量 でフランスは常に最上位に位 置している。昨年フランスか ら輸入された量は 3740 万本 （無泡ワイン）で、20.25% を 占めた。ただし、近年はフラ ンスのワインが低迷している。 イタリアはここ数年、フラ ンスに猛攻を仕掛けており、 ロシアのワイン市場の無泡ワ イン部門で 16.24% を占める までになった。 ロシア市場の発泡ワインと ベルモット部門ではイタリア は以前から敵なし状態だ。半 甘口のワインに慣れたロシア 人の口には、アスティの甘い 発泡マスカット・ワインやマ ルティーニなどのイタリアの 伝統的なベルモットが合う。
モスクワのワインバー・ガイド▼
4.85 億本
８０％
80
文化は歴史がまだ浅い。 の来訪者がワインを楽し
特集面 4 ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
ロシア NOW www.roshianow.jp DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN SECTION SPONSORED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA
ここ１ 年の北 東 アジア情 勢が会談の雰囲気に好影響 開発の進展と核兵器使用の
を与えている。 北 朝 鮮の核
モスクワ国際関係大学教 授
幸薄いヒロイン像
わらず、 現代女流作家
の作 品の女 性の主 人 公
た ちが生 きている世 界
から受ける印 象は重 苦
東の耕 地 を 提 供 する 用 意 が
代 表 らが信 奉 している
ドミトリー・ストレリ ツォフ氏
ある。これは 食 糧 安 全 保 障
しい。
イン建 設、 そしてウラジオ
ね 好 まし くなかったか ローチであり、 主 人 公 た
時 代の思い出はおおむ 的 だったのは 卑 俗 な アプ
ものを 挙 げるのは 難 し 体制がなくても、 女性は
保 守 的ですらある。 生
この世 代で 有 名 なの 存と生活、家庭と慈愛、
はマイヤ・クチェルスカ 静かな宗教性⋮⋮。
ヤ、マリーナ・スチェプ
私 を 当 惑 させた一連
ノワ、アリサ・ガニエワ、 男性は描かれず
アンナ・スタロビネツ、
ナ タ リ ヤ・ ク リュチャ の作 品の特 徴 は、 ヒー
リョワである。 彼 女 ら ローとしてですらなく、
に翻訳されている。
さえも男 性が欠 落して
の小 説はすでに外 国 語 一般の登 場 人 物 として
これがフェミニズムだ
アンソロジー に 収 め いることである。
る 作 品 の 選 択 に 際 し、
私は一切基準を設けず、 としたら、 男 性は女 性
気に入った 作 品 を 選 ん にとって わ ず ら わ しい
だ。 出 版 社へ原 稿 を 渡 ものであろ う。 女 性 は
す 前 に 読 み 返 し た が、 男 性を望まず、 男 性は
要ではないのだから。
ある 傾 向 がはっきり 見 女 性 にとってあ ま り 必
てとれた。
小 説において孤 独に人
現 代 女 流 小 説 に 特 生 を 築いている。 力の
女 性 は 現 代ロシアの
保守的で非政治性
徴 的なのは、 非 政 治 性 限り生 きており、 最 期
である。 人 間の幸 不 幸 まで屈しない。
どうやら、 女 性はも
ムとはまった く 無 関 係 はや幸 福であるか不 幸
は その国の経 済 システ
す ること を 学 びつつあ
であること が 明 らかと であるかを 自 分で選 択
こうした 小 説のも う るように思われる。
なったのである。
女 性には 子 供 が あ
主 人 公の幸 福への志 向 る。つま り、 未 来 とと
一つの 特 徴 は、 女 性 の
が実 現 されることは決 もに希 望 がなくてはな
してないこと だ。 もは らない。 希 望は感 じら
民委員部もなく、 粛清 か、 見 当 がつか な かっ
やスターリンも内 務 人 れる が、 どこにあ るの
も ない。 そ れにも か か のものが希望なのだ。
について 語 ら れるこ と た。 おそらく、 女 性そ
新たな経 済 政 策は需
景気刺激政策は、 狙 要 重 視から供 給 重 視の
程 度 の 経 済 的 生 産 高 ロシア経 済 が 必 要 とし
％ も上昇して た らす だろ うが、 どの している可能性がある。
金融の安定化と経済 の増 加 が生 じたとして ているのは 金 融 緩 和 拡
展である。
済の反 応は鈍い。 生 産 を実 現 するために、 中 乱 によって 打 ち 消 さ れ のとれた 金 融 業 界の発
価格刺激に対する経 成 長の間で良 好な均 衡 も、 将 来の金 融 的な混 大では な く、 バランス
影響も受けている。
体的な経済活動による いる。
政 策 だけではなく、 弱 年から
金 利 やマネーサプライ 生産者物価は２００８ い通 りの成 長 加 速 をも 経 済への移 行 を 前 提 と
現 在のインフレは 基 準 ベル ま で 回 復 し た が、
その際、 女 流 文 学の
ストク近郊の液化天然ガス
現代ロシアの女流小説
安 定 だ。 両 国 と も 選 挙 が
に作 用しているのは政 治 的
価 値は極 めて伝 統 的で
な ものであることは ま 世 紀が過 ぎよ うとしてい
努 力で 生 ま れた 新 た な 潜 在
ロシア側は金融、自動車、 のと な ろ う。 両 国 指 導 者の
らそうなった、と。
１ ９ ９ ０ 年 代 の 世 悪 なことをソビエト 体 制
２０００ 年代には驚く
代にはウリツカヤ、 ト によって説明していた。
ル ス タ ヤ、 ペト ル シェ
い。 最 もすぐれた作 家 幸 福にな らなかった。 そ
フスカ ヤと 肩 を 並べる べき 発 見 が あった。 ソ連 ・
る。 人 口 は 世 界 全 体 ％、 Ｇ Ｄ Ｐ は
の
％で、 今後
最 近、 私 は 女 流 小 説
歳までの 人
のアンソロジーを編集し、
歳から
を収めた。
の解決に向けての露日共同プ
多 少 ともロシア文 学 のは無 恥や自 由の限 界に
ロジェクト だ。 日 本 市 場への
に通 じている西 側の読 おける凄絶︵せいぜつ︶さ
１５００万㌧︶ の建設だ。
して２国間の将来の戦略を 輸出も話し合われている。
ロシア 産 小 麦、 大 豆 な どの
小 説﹂ といえば、 ま ず うせつ︶したナタリヤ・メ
ガス市場では長期契約を 他 方、 参 院 選 を 控 えた日
結ぶので、供給者と消費者 本 側 は、 領 土 問 題に関 する
リュド ミ ラ・ ウリツカ ド ベー ジェワの小 説 に そ
今 度 の 首 脳 会 談 は、 指 の信頼関係がとくに大切に
ヤ、 タチヤーナ・ トル れが 表 れている。できる
決められる状況になった。 導 者 間 の個 人 的 関 係 を 固 交 渉 を 動 かして支 持 率 上 昇
抑えようとする試みと決
望み薄だが、ラブロフ外相は
れであった。 総 じて 読 る。 古い時 代を知 らない
ソ連 が 崩 壊 して 四 半
交渉再開について同意し、対
らの小説が人生肯定的
に文 壇に現れた。 彼 女 ぱっとしない新時代
れも１９８０ 年代後半
これ らの作 家 はいず 別しようとしていた。
が浮かぶ。
ペトルシェフスカヤの名 的な偽善や人間の自由を
ス タ ヤ、 リュド ミ ラ・ だけ激しく奔 放に、ソ連
双方の立場は大きく隔たっ
立場には隔たり
の協力を首脳会談での主要
ロシア側は、 ガス分 野で
の点でも重要だった。
める点でも重 要 だ。 また、 なる。 今回の首脳会談はこ 訪問により両国のイメージ 性があり、これは会談後に
がそれぞれ改善される可能 採択された文書の中身より も大事なことがある。 今回の会談にはこうした 一般的な事柄に加えて、 具 議題の一つとみなしている。 ているので、本質的な進展は
話 な くしては 良 好 な ２ 国 間
暗いことすらあった。
ん だ 印 象 は 重 苦 し く、 代わりに、 それに劣 らず
その証拠に最近、 天然ガス
関 係 を 保つのは 困 難 だ、 と
表 面 的にはこんな説 を読み解かざるをえない
女らは人生の大切な部 育っていった。
明 がなされていた。 彼 新たな女流作家の世代が
分 をソ連で生 き、 その
独占企業﹁ガスプロム﹂の日
額４００ 億㌦︵約４ 兆円︶ 本 関 連の活 動はかつてない
ガスの分野での協力だ。 総 ほど活発だ。４月にはミレ 表明している。
ぱっとしない新 しい時 代
近くに上る一連のプロジェク ジオのＬＮＧ工場完工後の
ル社長が日本を訪れ、ウラ 談は成功を約束されていたも
このように、今度の首脳会
トについて、 その技 術と資
のであり、露日関係に残るも
化学などの分野での日本か
的 可 能 性 が 近い将 来に実 現
ソ連 時 代の作 家に特 徴
どで日本側と話し合った。
日 本 向 け ガス 輸 出 拡 大 な
ガス田開発、 東シベリアか らの投資にも関心を抱いて
されることを期待したい。
国とイルクーツク近 郊での らウラジオストクに至る総 おり、日本の農業法人に極
ちが耐 えることになる醜
延長３２００ ㌔のパイプラ
具 体 的 に は、 サハ 共 和
は頭の痛い問題だ。
金をどうやって確 保 するか
ロシアにとっては、 天 然
体的な狙いがある。
につなげたい。
者にとって﹁ロシア女流 の感 覚であり、 夭 折︵よ
終わり、重要な文書を採択 ︵ＬＮＧ︶ 生産工場︵年産
将来戦略に不可欠な政治的安定
けではないが、 領 土 問 題が
シアの国 益に直 接 関わるわ 紛争に発展する事態は避け たいところだ。 中国、 韓国
も う一つ、 会 談 にプラス
ることが肝要だ。
況が安定し、予測可能であ
アとの領土問題をめぐる状
ている日本にとっては、ロシ
危 険 と が あいまって、ロシ と領土問題で激しく対立し アと日本は関係強化の必要 南シナ海および東シナ海
性を感じ始めた。 における領土問題も影響し ている。これ らの問 題 はロ
アメリカ・カナダ研究所長
は、 独 立 独 歩でナボコ れどころか、 さらに苦 し 輸出額は
％を占め、 太 ていない。 中 国 もロシ
基準金利を持 続させて
ス ク に 直 面 し てい る。 でに危 機 発 生 以 前のレ 図る必要がある。
スタグフレーションの危機に直面
による小 説に特 徴 的な の女流作家の短編と中編
この年 代の女 性 作 家
あろう。
リ ガ・ ス ラ ブニコワで
フの路 線を受 け継 ぐオ くなったように思われる。
８％、 資産は７・５％、 の成 長を見 込んでも米 国 率いる 二つの地 域 同 盟には及ばない。 米 国の最 新の年 次 報
14
二つの輪を主導
セルゲイ・ロゴフ氏
米が描く経済秩序
ＴＰＰとＴＡＰ
米 国としては、 中 国 大 西 洋の経 済 同 盟とい
ば、 ２０ １０ 年 代のう 新経済同盟で主導力を 主 導のアジア経 済 統 合 う 巨 大 な 二つの輪 を 構 告によれば、 中 国は太
かに整 然と撤 退 するか デ ル が 頓 挫 し な け れ 米 国 絡 みとな り、この
的 だ が 増 大 しつつある 体の約
を 米 国 が果 たしていく 洋に展 開できる、 限 定 国の軍 事 費は、 世 界 全 シアの参 加 を 呼 びかけ こ う して 今、 アジア 意向だ。
構想は並び立たない。
こ れ ら の 戦 略 を 支 ちに両 国のＧ Ｄ Ｐは拮 発揮することができる。 は 容 認でき ず、 米 中の 築し、 その主 導 的 地 位 平 洋のみな ら ずインド
アメ リ カのオ バマ大 が課題となっている。
一般教書で表明 統 領は２ 月の一般 教 書 演説 で、自らの優先課 え るのが﹁スマー ト パ 抗︵きっこう︶し、今世 ワー﹂ 構 想で、 主に非 紀 半ばには中 国が米 国 中国も経済圏構想
ロシア中 央 銀 行は過
題を示した。
国際関係では、 環太 軍 事 的な手 段により世 を２ 倍 上 回ることにな ＴＰＰは中国が提唱 太平洋地域では、 米中 二つのリングは 世 界 軍事力を有している。 平洋地域の同盟国を加 アをＡＳＥ ＡＮ ＋６に 米 国 防 総 省 は 既 に、 えると ％を超える。 招いていない。 している 東 南 アジア諸 が政 治 的、 経 済 的にし 人口の約 ％、 Ｇ Ｄ Ｐ
去３ 年間、引き締め型
平 洋 お よ び 環 大 西 洋 界に影 響を及 ぼそうと る。
の金 融 政 策 を 維 持 し、
の重 心 をアジア太 平 洋 招かれないロシア
％、 輸 出 額 の 米 国の軍 事 面での戦 略 ％近くを占める。
の約
ロシ ア も 米 国 同 様、
ホワイトハウスでは、 国連合︵ＡＳＥＡＮ︶＋ のぎを削っている。
いる。
％ という 高い も 参 加 していない。こ
に８・ の状況から抜け出す方
米 国 は Ｔ Ｐ Ｐ と Ｔ 口をもっているのに、ど これに 比 べる と 中 国 地 域にシフト すると 発 ％ トナーシップ協定︵ＴＰ 人、 Ｇ Ｄ Ｐ の 合 計 は の大 西 洋 版である環 大 も か な り 見 劣 り が す 表している。ＴＡＰ 諸 Ａ Ｐのど ち らにも、ロ ち らの統 合 プロセスに
物価上昇を抑えるため
大 西 洋と太 平 洋への出
の二つの巨 大 な 経 済 ブ している。
界に占める割 合は
ロックを 率いることで、 この 年で米 国の国 こうした状 況を改 善し ６ に 対 抗 し た もの だ。 米国の新戦略はＴＰ 国際政治における指導 内総生産︵ＧＤＰ︶の世 うるのは環 太 平 洋パー カ 国 の 総 人 口 億 Ｐ だ けでは ない。これ 力を維持する意向だ。
兆 ㌦に及 び、 そこで 西 洋 パー ト ナ ーシップ
25
高は２０１２年半ばま 央銀行は戦略の調整を てしまうであろう。
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ロシアはス タ グフ
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レーションの深 刻 な リ
編集兼発行 ユージン・アボフ Eugene Abov 編集デスク アレクサンドラ・バズデンコワ Aleksandra Bazdenkova 編集アシスタント ナタリア・ススリナ Natalia Suslina 電子版編集 セルゲイ・パシェンコ Sergey Pashenko デザイナー アンドレイ・シマルスキー Andrey Shimarskiy 編成担当 ミラ・ドモガツカヤ Milla Domogatskaya レイアウト イリーナ・パブロワ Irina Pavlova サブ編集者 三瓶良一 ゲスト編集者 飯島一孝 インフォグラフィック ガイア・ルッソGaia Russo、 ナタリア・ミハイレンコNatalia Mikhailenko 写真 ダリア・コジレワ Daria Kosyreva 広告 ユーリア・ゴーリコワ Julia Golikova
％ した。 Ｔ Ｐ Ｐをうまく 主 導 的 役 割を果たすの 協定︵Ｔ ＡＰ︶も優先
非殺傷武器
32
65
ソ連は過去、だが重苦しい筆致
アレクサンドル・ゴルベンコ Aleksander Gorbenko パーベル・ネゴイツァ Pavel Negoitsa ウラジスラフ・フローニン Vladislav Fronin
編集委員会長 社長 編集長
25
65
ザハール・プリレーピン氏 （作家）
編集スタッフ
70
40
「ロシア新聞」 の Russia Beyond the Headlines 部局はロシアを紹介する特殊折 り込みやセクションを編集し、下記の新聞で配布しています： 毎日新聞（日本） 、Global Times （中国） 、 サウス・チャイナ・モーニング・ポス ト（中国・香港） 、中央日報（韓国） 、シドニー・モーニング・ヘラルド（オーストラリ ア） 、The Age（オーストラリア） 、エコノミック・タイムス（インド） 、NAVBHARAT TIMES（インド） 、ザ・ワシントン・ポスト（アメリカ） 、ザ・ニューヨーク・タイムス（ア メリカ） 、ウォール・ストリート・ジャーナル（米国） 、デイリー・テレグラフ（イギリス） 、 ラナシオン（アルゼンチン） 、フォリャ・ジ・サンパウロ（ブラジル） 、エル・オブザ バドール（ウルグアイ） 、フィガロ（フランス） 、南ドイツ新聞（ドイツ） 、エル・パ イス（スペイン） 、ラ・レプッブリカ（イタリア） 、ルソワール（ベルギー） 、ドゥーマ（ブ ルガリア） 、ジオポリティカ（セルビア） 、ポリティカ（セルビア） 、ELEUTHEROS TYPOS（ギリシャ）、ノワ・マケドニア（マケドニア） 、GulfNews、Al Khaleej(UAE)
ウラジーミル・マウ氏
のです。必ずしも「ロシアNOW」 または「ロシア新聞」の見解と同一ではありません。
法を考 えなくてはなら
本紙に掲載された「オピニオン」面の意見や読者からの投書、ゲスト・コラム、
ない。
情報提供：全ロシア世論調査センター
30
米国の諜報・情報機関は このような連絡がありなが 複数回に渡り、タメルラン容 ら、同容疑者は 2012 年 1 月 疑者がイスラム教の過激思 に何の問題もなしに北カフカ 想に傾倒しているとの情報を スに行けただけでなく、半年 ロシア当局から受けていた。 後には簡単にアメリカに再入 ロシア連邦保安庁（FSB）が 国できた。 初めて、タメルラン容疑者が ショーン・ジョイス FBI 副 過激化しイスラム過激派とつ 長官は米議会公聴会で、ロ ながっているとの情報を在モ シアから入った情報が不十分 スクワ米大使館経由でアメリ だったこと、テロリストの個 カ連邦捜査局（FBI）に伝えた 人情報に誤った記載があった のは、2011 年 10 月のことだ。ことを説明した。しかし、こ その半年後、ロシア当局は れに納得した議員はおらず、 再び照会を行った。 今後も追及は続けられる。
ロシアも考えなくては
ロシアではそれほど普及していない。自 宅または知り合いのところに、このような 武器があるとしている人は全体の 6% で、 わずか 1% のみがそれを自ら使ったことが ある、またはそれを使われたことがあると している。
％に落ち込んだ Ｐ ︶ だという結 論に達
FBI はロシア情報を信じなかった
統領は、 環太平洋と環
4 月 15 日に起きたボスト は米国にとって、非常に重要 ンマラソンのテロ攻撃をめぐ な情報だった」 る「ツァルナエフ兄弟事件」は 両国の機関の間で情報交 テロ防止におけるロシアと米 換は常に行われていると、ロ 国の連携を強化する。 シア通信は伝えている。 プーチン大統領は、ツァル マスコミの報道によると、 ナエフ兄弟がキルギス出身で、兄のタメルラン容疑者がテ たまたまロシアに来たことを ロの首謀者で、国際テロ組 説明し、次のように述べた。 織が背後にあるわけではなく、 「ロシアの情報機関は遺憾 テロの目的はイスラム教を守 ながら、米国当局に情報を ることだったと、ジョハル容 提供しきれなかった。これら 疑者が述べたという。
ま た、 ブッシュ前 大 から
アレクサンドル・ガシュク （ロシア新聞）
ロシア連邦大統領付属公共政策 アカデミー所長
漫画による風刺などは、様々な意見、主張を幅広くご紹介するために選ばれたも
個人的関係を築く 16
17
構 築できれば、 加 盟 国 は域 内のＧ Ｄ Ｐの半 分 課題の一つだ。オバマ大
ブズグリャド紙
統領によって始められた のに対し、 中 国は 15
中 国 の 経 済 発 展 モ のＧ Ｄ Ｐの４ 分の３ が を占める中国となる。
露米情報機関の連携を強める
10
アメリカ東部のボストンで 4 月 15 日、国際マラ ソン大会のゴール付近で 2 回の爆発があり 3 人 が死亡、200 人以上が負傷した。2 人のテロ容 疑者のうち、兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者 （26）は警察との銃撃戦で死亡し、弟のジョハル・ ツァルナエフ容疑者 （19） は拘束された。
ロシア経済
60
安倍晋三首相が４月 28 ∼ 30 日、モスクワを 訪問し、プーチン大統領と会談した。日本の首相 の公式訪問は 10 年ぶりだ。この訪問は、露日関 係において多くの点で画期的なものとなるだろう。 23
10
18
年 戦 争﹂ に終 止 符 から ％まで伸びた。
ロシアの 論調
を打 ち、 国 際 舞 台でい
お手紙をお寄せ下さい
10
19
相手が予測可能であることが肝要
ボストン爆弾テロ事件
﹁
ナタリア・ミハイレンコ
15
メールのあて先は jp@rbth.ru です。 お気軽に日本語でメールしてください。
20
日露首脳会談 有意義だった 10
DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN www.roshianow.jp SECTION SPONSORED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA
ロシア NOW
5 オピニオン ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
ソ連 時 代に盛 ん だった 子 供のキャンプは保 養 や軍隊めいた規律、 数十年におよぶ実践的ユー
学童が休暇を過ごしていた。 現 在は年 金 生 活 者のナタリヤ さんは次のように語った。 ﹁夏はほとんど毎年キスロボツ クのそばのピオネールキャンプへ 出かけていて、 キャンプへ行かな い夏 なんて考 えられませんでし た。 登 山サークルの仲 間ととも に毎日のよ うに山 登りを楽しみ
薄化粧は物足りない
は 信 頼 性でも 好 感 度でも
ＣＭの中で女性が鏡に映
ロシア人女性の独特な美
その後で、まわりの人がそ
人 女 性にとって肝心なのは
うっとりと見つめさせたと
取り上げてほしい話題やご意見をお寄せください。 お気軽に日本語でメールしてください。メールの先は jp@rbth.ru で。
欧州の女性にとっても、 中
央アジアの女性にとっても、
私 た ちは 派 手 す ぎる。 誰
が正しいということではな
くて、異なる文化の人間だ
ということなの﹂
消 費 者 動 向 を 調 査 する
市場にとっては魅力的
大手情報調査会社﹁ニール
％はバケー
％ は自 由なお 金
セン﹂によると、ロシア人
女 性の
を服に使い、
粧品に使うと答えたという
ションに 使 い、
％は化
重要なのは、まわりを気に
一方、ロシア人女性にとっ
薄化粧程度で抑えている。
は ま だ 市 場 がで き て 間 も
と なっている が、ロシアで
サ ー ビス 市 場 が 飽 和 状 態
欧 州 で は ビュー ティー
て 最 も 重 要 なのは、 外 見
∼
ない状 態 で、 年 間 平 均 ５
％ の成 長 を 続 けてい
人に自分が一番美しいとア
が完璧なことで、まわりの
毎日 動 きやすい服を来て、
。 とだ。このような考えから、 ︵複数回答︶
せず、 自然体でいられるこ
欧州人女性にとって最も
セクシーさ強調
にここなのだという。
える﹁美﹂の違いとは、まさ
ロシア女性のおしゃれ感 ここ 年のハイファッショ
る 自 分 を 見 て、 ク リ ー ム
評価が低かった。
える。デザイナーは幾度と
の効 果に満 足 する瞬 間に、
ンにはスラブ現象が垣間見
衣装をモチーフにし、世界
両国の反応の差が現れた。
なくロシアの伝統的な民族 の首都の通りには、一風変
フランス人 女 性にとって
的 感 覚 は、 何 よ り も その
りなかったのだ。
の効果を認めるシーンが足
はこれで十 分 だが、ロシア
精 神 構 造や歴 史 的 背 景と
現れるようになった。
わったロシアの美 女 た ちが
関係している。
Ｃ Ｍ の最 後 に 男 性 を 登
ころ、ロシアの女性視聴者
場 させ、 主 人 公 の女 性 を 世 界 的 な 広 告 代 理 店の
フランス女性との違い ロシア法人﹁ＤＤＢロシア﹂
たちはすぐに触発され、Ｃ
の結果、派手なメイク、セ
ピールすることなのだ。そ
ビューティーサロン網にとっ
る。この市場は海外の大手
るようだ。
て、 より魅 力 的になってい
イリーナ・フォルド︼
︻ナタリヤ・ネムチノワ、
クシーさを強調する服にい
なぜこのような美的感覚
きついてしまうわけだ。
アクセサリースタイリスト
に行 きついたのだ ろ う か。
う話す。
のナタリア・タンさんはこ
﹁ロシア人 女 性の外 見に
対するこだわりには歴史的
要因がある。ロシアの芸術、
民族衣装、建築にはスキタ
イ人、モンゴル人、 ビザン
チン人の影響が残っている。
その名も ﹁日の出﹂
数字 あれこれ
その頃からアニメ・漫 者 は いつ も 生 き 生 き
参加者の一人、大学 画文化への興味が出て し た 興 味 を 示 し ま す
日、 第 ２ さんは﹁今 年のフェス アのエンタメは似てる にすごく奥行きが深い
年 は 優 勝 者 が 日 本 に いかと思います﹂。
今 年 の Ｗ Ｃ Ｓ ロシ
す﹂と話す。
ア 代 表 選 考 会 の優 勝
席 が 足 り ず ホ ー ル 者は、アニメ﹁トリニ
に入れなかった人たち ティ・ブラッド﹂のキャ
モスクワのビジネス も、ロビーで日本のオ ラ ク タ ー を 演 じ た グ
センター﹁ジャパンハウ ムライスやカクテルで ル ー プで、 ８ 月 に 名
︻セルゲイ・パシェン
イ ド カフェ﹂ に入った 出場する。
﹁ロシ アで は、 コス り、 プロのカメラマン
大いに高まった。 囲 碁 クラブ﹁領 域﹂ ともと 年前ぐらいに す そ 野 も 広 が り、﹃セーラームーン﹄ が を 主 宰 す る ド ミ ト
レイヤーの意気込みは とみられています。 も でいた。
ベルアップし、コスプ フトパワーとして強い たりして大いに楽しん
え、コスチュームもレ プ レ 文 化 が 日 本 のソ に写 真 を 撮ってもらっ コ︼
り一段と数が増えたう
ス ポ ンサ ー は 昨 年 よ 景をこう説明する。
加 者 と 観 客、 そ れに は、コスプレ流行の背 た。さらに特設の﹁メ ＣＳ国際コンクールに
今年の ﹁日の出﹂ の参 ス﹂の遠藤伊緒里社長 エ ネ ル ギ ー を 補 給 し 古 屋 で 開 催 さ れる Ｗ
会も行われた。
するロシア代表の選考
国際コンクールに出場 らね﹂と話した。 。
レ・サミット︵ＷＣＳ︶ に行けちゃいましたか
催 さ れ る 世 界 コス プ ませんでしたが、本当 メイドカフェも人気
今 年、 名 古 屋 で 開 行 け る と は 誰 も 信 じ
の出﹂が開催された。
レ・フェスティバル﹁日 模 に な り ま し た。 去 方も似ているのではな 人が大勢やって来きま
回 全 ロ シ ア・ コ ス プ ティバルは ずっと 大 規 部 分 が あ り、 楽 し み ので、囲碁を知りたい
ルで ４ 月
ロボのコンサートホー 上 級 生 のド ミ ト リ ー きました。日本とロシ ね。ルールは単純なの
モスクワ・イズマイ
ファンが参加した。
一段とレベルアップ
全露コスプレ大会
外見にこだわり 派手やかに
モアの伝統を併せもちつつ、 今なお健在である。 ソ連 時 代には、 温 暖な海 辺かピオネールキャン プの利用券は学童たちにとってご褒美だった。と はいえ、 遠 くへ行 くには費 用 もかかるので多 く の子供は近場のキャンプや川辺の森へ出かけてい た。このキャンプを一言でいえば、 娯楽や保養の ました。 キャンプの規 則 は 厳 し かったのです が、 女の子 同 士で こっそり町へ繰り出したりしてい ました。 後でおきゅうをすえら
ピオネール︵共産主義少年団︶
は、フランス生まれの化粧
頼性も一気に上昇した。
業 界の専 門 家によると、
Ｍ の好 感 度、 説 得 力、 信
ロシア人女性の考える﹁美﹂
品ブランド﹁ロック﹂のテレ けに制 作 したことがある。
ビコマーシャルをロシア向 フランスで流れ、 評判が良
と、 西 側 諸 国 の女 性 の考
73 69
20
かったこのＣ Ｍ はロシアで
81
73％
81％
プログラムを備えた子 供 向けのサナトリウムで ある。 ︻ウラジーミル・エルコビチ︼
クセニア・プロトニコワ撮影
自由なお金がある時 にロシア女性の 73％ は休暇のために使う。
ロシア人女性の 81％ は自由なお金があれ ば服を購入する。
５∼ 10％
れて、みんながディスコへ行くと きに行 かせても ら えな かった り
組織はなくなったが、キャンプは
したことも⋮⋮﹂
れと似ており、起床、朝食、昼食、
男子が女子の部屋に忍び込ん
歳な
10
キャンプでの生 活 は 軍 隊のそ レクリエーション、夕食、消灯と、 そのままの形で残り、 非 公 式な このキャンプを 体 験 し た 誰 も
伝統も受け継がれてきた。
すべてが規則通りだった。 間に区 切 られ、 子 供たちはたい き粉。 それを夜にみんなに塗る
が 真っ先に思い出 すのは、 歯 磨
ひと 夏 は３ 週 間 ずつ三つの期
中 キャンプで寝 泊 まりする子 供
てい一つの期 間 を 過 ご す が、 夏
で 顔 に歯 磨 き 粉 を 塗 るのだ が、
みだった。
のが、 子 供 た ちの何 よりの楽 し
ピオネールキャンプが４ 万 以 上
１ ９ ８ ０ 年 代にはソ連 国 内に
もいた。
あり、 そこで約１ ０ ０ ０ 万 人の それにはコツがあった。 チューブ
∼
ある。いずれにせよ、キャンプで
で、次第にキャンプを手離しつつ
券 を 買ったほ うが安 上 がりなの
ちのためによそのキャンプの利用
持管理するより、 社員の子供た
て年間を通して大きな敷地を維
多 くの企 業 はスタッフを 抱 え
のは大企業や国の省庁である。
あり、 現 在これを 運 営 している
キャンプは 福 利 厚 生の事 業で
ので楽でしたね﹂と語る。
た。 私の班の子供は
ることはで きると 思っていま し
できないけれど 折 り 合いをつけ
た。 彼 らに何かを禁じることは
るかぎり何 かをやらせていまし
イワンさんは﹁子供たちにはでき
学 生 時 代にリーダーを務めた
た人にいたずらをしたり⋮⋮。
パーを投げ合ったり、寝てしまっ
朝 まで眠 ら ず、 ト イレット ペー
眠ってしま う。 年 長の子 た ちは
けで、 彼 らはおとなしく早 々に
集団生活で遊んで学ぶ に入った粉は冷たく、そのまま顔 に塗 ると 標 的 に さ れた 子 は す ぐ に目 を 覚 ま してし ま うので、 前 もってチューブを自 分の体で温 め り﹁塗り﹂と呼ばれていた。
ておく。この遊びはそのものずば ﹁今日は女の子た ちを塗っちま おうぜ﹂と悪童たちは相談し﹁今 日は私 た ちが塗 られちゃったわ﹂ とやられた方は話したりする。 女子大生のビクトリアさんはこ う語る。﹁私は５ 年続けて子供の キャンプへ行きました。 毎日何か か、 テ ーマ別の祭 事。 男 子 が 女
の行事がありました。 ディスコと 子に、女子が男子になる﹃あべこ べの日﹄ というのもありました﹂ どこの キャンプに も か な ら ず ﹁女王様の夜﹂というのがあった。 それはキャンプの最後の夜。みん なが願いごとをしてキャンプに別 れを告げる。 年少の子たちは晩に﹁願いごと
休 暇を過 ごした少 年 少 女にとっ
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ビューティー市場はで きて間もない状態で、 年間平均 5 ∼ 10% の 成長を続けている。
「ニールセン」によると、 ロシア人女性の 69% は自由なお金を化粧 品に使う。 （複数回答）
約 8200 円 ６9％
ロシア人女性の化粧 品の年間購入額。ロ シアの 平 均 月給 は 2012 年に約 7 万円。
今年はロシア中央部の 初めてテレビで放映さ リ ー さ ん は﹁ 囲 碁 の
名 になった チェリャビ
優勝者は名古屋へ
ウファ、 隕 石で一躍 有 れ たのが きっか けで、 ワー クショップの参 加
ンス クのほ か カ ザ ン、
どからアニメと漫画の
ニジニ・ノブゴロドな
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10
て、 子 供 時 代の最 高の思い出の
28
13
ソ連最初のピオネールキャンプは 1925 年にクリミア半島のグルズフ村 に設けられ、「アルテク」と名付けら れた。 当初はロシア赤十字社の提唱に 基づき、結核に苦しむ児童のため のサナトリウムとして機能していた。 アルテク創設後、最初にやって来 た 80 人の子供たちは海沿いの、防 水テント４つの中で生活した。床は 湿気と冷気を避けるために木製だっ た。一連の治療と衛生のプログラム が実施され、食事も特別メニュー だった。 1927 年からキャンプに年長者の リーダーが置かれるようになった。 このシステムは後にすべてのピオ ネールに広まる。 教師はというと、郷土史や自然科 学などのレクチャーをしたり、子供 たちとエクスカーションをして植物 標本を作ったりした。また、海岸や 公園の清掃も教育プログラムに含ま れていた。 しかし、アルテクからは次第に特 殊な医療が除かれ、一般的な健康 増進プログラムに変わっていき、後 には、アルテクへの参加希望者に 健康状態による制限が設けられるに いたった。 こうしてアルテクはいつしか普通 のピオネールキャンプのメッカとな り、ソ連のすべての学童にとって、 アルテクのキャンプで夏休みを過ご すことが憧れの的になった。
5
4
3
2
1
の小径﹂を順番に通らされる。そ
キャンプでの いたずらベスト５
一つなのだ。
学童があこがれた「アルテク」
運び出し 目星をつ けられた 子が深い眠りに落 ちたら、廊下かトイ レへ寝台ごと運び 出す。暖かな夜なら ば戸外へ。 かゆい シーツに 茶がらを まいておく。いたず らされた子は夜ど おし寝返りを打ちな がら体を搔（か） くこ とになる。 つなぎ服 夜のうちに 誰かの服 を全部つないでお く。いたずらされた 子はそれをみんな 解かないと服が着 られない。
5
と願いごとがかなわないというわ
ロシアの子供用サマーキャンプは ソ連時代のピオネール・キャンプが 基になっている。ピオネール（パイ オニア）とは共産圏の少年団で、愛 国的なコンセプトだったが、次第に 一般的なスポーツ・健康プログラム に代わっていった。最近では海外の キャンプに子供をやりたがる親が多 く、ブルガリアとトルコが人気だ。
天井落ちる 眠っている 人のすぐ上 にシーツを張ってお いてから、 「早く起き て、天井が落っこち てくるぞ！」 と叫んで 起こす。 歯磨き粉 眠っている子 の手のひらに 気づかれないよう にそっと歯磨き粉を つけ鼻を羽毛でくす ぐる。 「塗り」 と呼ば れるいたずら。
こを 通った ら朝 まで黙っていない
ピオネール・キャンプ受け継ぐ
12
親もと離れ３週間
夏はキャンプだ いたずらも楽し ソ連時代に学童にとって夏休み中の最大の楽 しみの一つだったピオネールキャンプ。ソ連 崩壊でピオネールはなくなったが、キャンプ 自体は定着している。子供たちには楽しさの 一方で３週間も親もとから離れる「試練」の期 ＝ 間でもある。写真はキャンプ 「カムチャツカ」
社会 6 ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
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ソ連時代の伝統 今も健在
タタールスタン共和国の首都カザンで今年７ 月に行われるユニ バーシアード夏季大会の開幕まであと２カ月となった。ロシア正 教の信者が多いロシア連邦の中にあってイスラム教の拠点である
ン﹂に遮られたタタールス
１ ９ ８ ０ 年 代 末の頃 か
７月にユニバ開催
指 す 戦いに欠 かせない属
てイスラム 教 徒の結 束 と一緒 にしては な り ま アラブ語で授 業が行わ 文 化 研 究 所 が 創 設 さ
タール人 が 生 まれてか
ド の 王 様 は チェブ レ ク られているのだ。
質の高い食材はシンプ
であ 地位を奪おうとしても、 料理の秘訣︵ひけつ︶
な場 所にあり、 生 産 施
理 的にも たいへん 有 利
く、 タル・タルになる。 たっ
タール料理はこれではな
外 に 出 る と、 有 名 な タ
んあります﹂ と胸を張
に生の卵黄をのせ、マリ
ぷ りの荒 挽 き 生 肉の上
人 気の高い、 詰 め 物
タ タ ー ル 料 理 のほ と をしたガチョウ料理はタ
お 菓 子 では、 小 麦 粉
の包み焼きになる。
ん ど が 肉 料 理 だ という タ ー ル 風 に な る と 生 地
トルコ人、また、ペル
のは驚きだ。
響を受けているアゼルバ 蜜をかけるチャク・チャ
シャとトルコの料 理の影 の生 地 を 油 で 揚 げて 蜂
イジャン人など、他のチュ クが有名で、ロシア各地
オ ー ブン 料 理 の 中 で
ル ク 系 民 族 の料 理 の優 で売られている。
雅 さ や 多 様 性 には 及 ば
ア国内では、有数のオー 食卓にのぼるグバジヤと
ないが、 少なくともロシ は、 お 祝 いの 時 な ど に
地 位を占 めている。︻ド
ブン料 理の一つとなり続 いう 牛 肉 パイ が 重 要 な
アイラン
乳酸発酵とア ル コー ル 発 酵 を 組 み合わせた乳製品。 バル カ リ ア で 生 ま れ、 タ タ ー ル ス タ ンに伝わった。
作り方
❶ ミ ネ ラルウオー ター︵１００㍉︶と ヨーグルト︵３００ ㍉︶ を１時間冷やす。 ❷ヨーグル ト を ボ ウ ルに入 れ て 泡 だ て器で混ぜる。 ❸ 混 ぜ な が ら、 ミ ネ ラ ル ウ オ ー ター を加えていく。 ❹ アイ ラ ンを グ ラ ス に そ そ ぎ、 氷 を 加える。
年 まで活 動してい 通じる道とダムが建 設
の修 道 院には現 在、
ス クの一部 は 水 没 し、 ア ク セ ス ＝ カ ザ ン と ス ビ ヤシュスク島の間は、毎日旅 戦略的な高さに建設さ 客 船 が 運 航 さ れ て い る。 片 道 ２ 時 間。 島 の 近 く の ニ ジ れた要 塞の部 分 だけが ニ エ・ ビ ャ ゾ ビ エ 村 に は ス ビ ヤ シ ュ ス ク 駅 が あ る。 こ の鉄道駅は島の西６㌔に位 置している。
設されると、スビヤシュ レズ︼
ブィシェフ貯 水 池 が 建 いる。︻ダリヤ・ゴンサ
１ ９ ５ ７ 年 に ク イ 人の修道士と修練士が
所になった。
後、神経精神病院隔離 ける よ うになった。 島
た。この修 道 院 はその されたため、 車でも行
ら
生 地 を 使 う 料 理 は タ ミトリー・ブリノフ︼
けている。
カ ザ ン・ハン国 を 侵
色、赤瓦色、白色、緑 川 は 島のどこか らでも ン 国 の 首 都 カ ザ ン は リスト教の砦︵とりで︶
ス ビ ヤ シュ ス ク は
ので長 時 間 包 囲 するの ニンはロシア革 命 を 起
こし、 ボルガ 川に達 し
のよ うに退 却しよ うと を派遣したのである。
１ ５ ５ ０ 年 秋、いつも い出そうと、トロツキー
イ ワ ン 雷 帝 の 軍 は た白 軍をカザンから追
も難しかった。
多くが儀式料理だ。
ら ずっと 食べるもので、
伝する運動を活発化し を カフカスの住 人 た ち タール 語 とロシア語 と も と で 世 界 初 の 世 界
これぞタル・タル料理
年 には サッカ ーのワー
だ。 外国のハンバーガー
変わることなく君臨して る。スパイスを最小限に
や ド ネ ル ケ バ ブ が こ の ル な が ら お いしい 民 族
回 夏 季 ユニ バー シ
独立非営利法人 ﹁第
使い、 簡 単 な 料 理 方 法
人の間で 最 も 有 名 な タ きてしまう。
チェブ レ ク は ロ シ ア でつくるのに、 絶品がで
いる。
祝った。 現在、ここは、
いる。
タター ル 人 が ボ ル ガ
な 羊 肉 や 子 牛 肉 と、 肉 川 流 域で飼 育 する 家 畜
ター ル 料 理 だ。 軟 ら か
カ ザ ンのクレム リ ン げで、 大 衆スポ ーツの
揚げピロシキで、おなじ よ う な おいし さ が あ る
汁が具として入っている の肉には、まねできない
産 に 登 録 さ れ て お り、 し た。 タタールスタン
みの食べ物だ。タタール から自慢できる。
設や物流拠点もたくさ
さて、ロシアから一歩
ンボルである。
スタン共和国の料理のシ クノパークや特 別 経 済
町そのものは﹁ロシア第 は 経 済 的 に 大 き な 魅
カザンの街 写 ( 真上 ビ )タ
。 ruクール・シャリフモス クの内部 ︵同右
)Lori/Legion
る。
ArsenyNeskhodimov/saltimages.
広場のモザイク 同 ( 中︶
リー・ラスカロフ。
ユ ネ ス コ の 保 護 の ゾーンがありま す。 地
をそなえている。
三の都﹂というブランド 力 をそなえており、 テ
は、ユネスコの世 界 遺 インフラが強 化 されま
ポ ーツイベントのお か
ツの中 心の一つとなって ル・レオーノフ氏は﹁ス
文 化、 そして、スポー 総 責 任 者 ウ ラ ジ ー ミ
治、学術、教育、観光、 アード執行管理部﹂の
ロシア有 数の経 済、 政
は 建 都 １ ０ ０ ０ 年 を る。
２０ ０ ５ 年、 カザン ルド カップが 開 催 され
コミュニケーションは考 設する予定です﹂。
﹁ 私 た ち タ タ ー ル 人 えられません。 今 後 タ
サミグリン氏は前 任 ム教 徒の宗 務 局は﹁寛 用している。
ロシ ア 政 治 学 ア カ デ
タタールスタン独 立を目 を揺るがした。 ミ ー 会 員のウラジー
しかし、 イスラム 教の ミ ル・ ベ リ ャエ フ 氏 は
性とみなしてきた。 聖 職 者の長 イ リ ドゥス・ ﹁ １ ９ ９ ０ 年 代 に ワッ ファイ ゾフに対 する 暗 殺 ハーブ主 義が国 家 的イデ 未 遂 や そ の 代 理 バ リ ウ オロギーとなっているサウ ラ・ ヤクポフの殺 害、 そ ジアラビアなどで学んだ 若 者 た ちが戻った 後でテ
ロシアのファストフー という 決 ま り ごと は 守
せん。 私た ちはどんな れる オ ンライン・マド れ、 今 年 の 夏 季 ユ ニ
イ ンタファクス 通 信 に深 刻な問 題もお茶を ラサ︵学院︶や著名な神 バーシアー ドに続いて
に努める、と述べた。 ン・イスラム教 徒 臨 時 の宗教指導者︶に選出 いる。 カ ザ ンでの記 者 は、この若きムフティー 飲みながら解 決 するこ 学 者の本が閲 覧できる ２０ １５ 年には水 泳の
タタールスタン共和国はその﹁へそ﹂に位置する。国際スポーツイ 大会は４月
第 ６ 回 タタールスタ ムフティー︵イスラム教 主 義の反 対 者と称して
ベント開催で活気を見せる穏健なイスラム共和国にも外の世界の のカ ミル・ サ ミ グリン
タンは例外だった。
イスラム﹂はこの地に常に ら。ソ連崩壊後、 地元の の結 果としての同 共 和 国
会 見で同 氏は、 イスラ の言 葉 を 次のよ うに引 と ができ、 それ以 外の オンライン図 書 館 を 創 世界選手権、２０１８
影響をうけた変化は表れている。ユニバーシアード大会参加者た
歳 した。
ちを待ち受けるタタールスタン共和国と首都カザンを紹介する。 氏を共 和 国の新しい大 者と同様に自身を過激 容なイスラム教﹂ を宣
日、
︻ダリア・ゴンサレス︼
ラム過激主義者が増加し
自分たちの宗教的な寛容 イ ス ラ ム 教 への 関 心
存在してきた。 革命まで 社会・政治組織はイスラ
れようとしている﹁ユーロ が 高 ま り 始 め た の は
欧州連合︵ＥＵ︶ に生ま
を誇りにしてきた。
ロシアのタタール人は、 たが、ソ連の﹁鉄のカーテ
聖職者テロで揺れる
イスラムの都カザン
28
史 上 初の反テロ作 戦とい ロが増える環 境が作り出
Media
欧 州 料 理 の中 に 深 く
ネードをかけた料理だ。
溶 け 込 ん だ タル・ タル
は、なぜか﹁タルタルス
テーキ﹂としてレシピ本
に 紹 介 さ れ ている も の
の、 その民 族 的 な 特 徴
つま り 熱 処 理 し な い
は失っていない。
代 わ りに、 高 品 質、 高
鮮 度 の材 料 を 使い、 危
険 な 生 食 料 理 にし ない
歴史の節目を目撃
世紀半ば、 ボルガ川
スビヤシュスク島
がらんとした通りを １５５１ 年５ 月、 木の
ヤ ギ やヒツジがのん び 要 塞を組み立てるため 中 流 域の支 配 をめぐっ 略した後、 要 塞はイス
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たっぷりの荒挽き生肉の上に生の卵 黄をのせ、マリネードをかけたタル・ タル＝ Fotodom 撮影
２ ０ ０ ８ 年には 島へ
りと歩 く。ここは茶 褐 の部 品を運んだボルガ て 戦った。 カ ザ ン・ハ ラム 教の地にお けるキ 島となって残った。
色 が 広 がるス ビヤシュ 見 ること ができる。こ 当 時、 難 攻 不 落 の 要 となった。 １ 万 人 ほ ど
スク島。修道院、教会、 の要 塞 はロシアが カ ザ 塞 だった た め、 イワン の住 人 がいた 町には 今
攻 撃 はいつも 失 敗に終
鐘 楼、 傾いた農 家の重 ン・ハン国に勝 利 する 雷 帝 率いるロシア軍の ２００人強しかいない。
カ ザ ン・ハン国 とモ わっていた。 ま た、 モ １９１８年、 再び歴史
みで島はボルガ川に沈 のに貢献した。 んでしまいそうだ。
タ タ ー ル 語 で 行 わ れ るべ
イ ワ ン 雷 帝 の 軍 が ス クワ・ ツァー リ 国 は スクワか ら 離 れていた の中 心 に なった。 レー
暮らしていました。
カザンから徒 歩１日ほ
歴 史の最 も 暗い１
どの距 離にあるスビヤ ペー ジはスター リンが
とこ ろ が、 今 は タ ジキ きである、 と さ れて き ま る平 和の鍵は民 族 的な精
刻 ま れ た。 １ ９ ２ ４
イワン雷 帝 はこの場 年、ここに矯 正 労 働 収
川流域で野営した。 おける反テロ作戦の後に、 出 稼 ぎ 労 働 者 た ちがやっ はロシア語に移行すべきだ
私 は タタ ー ルスタンに 過 激 主 義の信 奉 者 だった は姿を消しました。 説 教
が感じられます。
神構造にあります。タター でした。 だが、 現 在、 若 派のサイトは を上回って 立があり、 社 会には不 安 スタン、 ウズベキスタン、 し た。 しかし、 今 多 くの タター ルスタンは 北 カ
者の間では寛 容 さは次 第 いるのです。
ガ川が流 入 するボルガ 指 導 者になった 時 代に ル 人 はほ かのイスラム 民
族とは異 なり、 極 めて寛 に薄れつつあります。伝統
所に、 要塞都市を建設 容 所が建 設され、 続い
することを考えついた。 て 聖 ウスペンスキ ー 修
とする過 激な神 学 者がた
木の要 塞の組み立ては 道 院の壁の中に矯 正 労
国 内 外 の 移 住 の 結 果、 くさん現れました。
１ カ月で完 成し、スビ 働収容所・奉仕労働収
これは 共 同 体 内 部の対
年か
すると思っていましたが、 ロシアのイス ラ ム 教 徒 の
囲の軍事基地になった。 された。 支 部は
それはありませんでした。 民 族・ 宗 派 的な構 成は変 立 を、 民 族 的ではなくメ 昔 か ら、 説 教 は 第一に 問題をはらんでいます。
化しています。
ヤシュス クは カ ザ ン包 容所総局の支部も設置 み な 同 じ一つの共 和 国 で
ソ連 崩 壊 まで私 た ちは
ンタルで神 学 的 な 性 格の
家機構が宣伝活動を展開
一つに 対 し、 非 伝 統 的 な 的 要 因の紛 争がほとん ど イスラム教を支 持 する国 てくるのです。
容で、 かなり欧 州 化 され 的 なイスラム 教のサイ ト フカスとは 異 なり、 宗 教 ているからです。
ファリド・ハズラト・サルマン氏 イスラム融和協会・神学者会議議長
53
17
う昨年の出来事は共和国 された﹂と話している。
起こらない地 域です。 そ
穏健な共和国で寛容さが薄れつつある 私 た ちは 正 教 徒にもユ 宗 教 形 態の信 奉 者である
粗挽き生肉 キルギス、カザフスタンで 地 域でタタール語の説 教
タタ ー ルスタンにお け
16
25
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タタール人の識 字 率はロ 的 自 覚の一部 分、 そして
タタールスタン共和国
27
ダヤ教 徒にも常に友 好 的 ワッハーブ派やサラフィー れでも、 共 和 国 内 部に対
非ロシアの風味
35
20
シア平均を上回っていた。 ム 的 なファクターを 民 族 世紀は世界中でイス 20
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ロシア NOW ２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
7 地域
文化情報てんこ盛り ２ 月 末、 インターネットで新しいプ 芸 術をもっと身 近に感じられるよう紹
伊藤愉氏 本 人 がイメー ジするの みたいに、 個 人が情 報
インは変わっています て上 下に動 く感じです という感覚があります。 できた ら 良いと 思いま
ね。その特徴について よね。 読 みや すいんで 上 下 だけだとそれは表 す。
たいと思いました。
ジ目 を 読んで、 めくら 功を収めました。 現 地 分 か ら な い ん で す が、
ウェブの読 み 方 は 基 ないと、次のページに進 の人 た ちがす ごく楽 し 新 しいものを 見つけ る ﹁チェマダン﹂のデザ 本 的にはスクロールし めません。﹁手を動かす﹂ んでく れたので、 ま た と期待してます。
答えていきたい。
人もいるので、それにも しかできないことを し 紙の場 合には、 １ ペー の公 演を企 画し、 大 成 ういう方向にいくのか、
すけど、 読んだはしか 現できないでしょう。 教えてください。 ロシアの現代アート デザインが読みにく ら 忘 れていく。 読 みや 整していきたいですね。 ほかにロシアに関わ をどう思いますか。 日 本 にいる 友 達 はロ い と い う 反 響 が 正 直 すいが故に、 消 費 され 今、ロシアのアー ト ていくことがあります。 るプロジェクトを考え シアのことを﹁不思議な 言って多いです。 はヨーロッパからの影響 ていますか。 僕たちは紙が大好き それはいやです。 国﹂と思っています。情 昨 年、ロシア人の友 が す ごく 強いと 思いま それと、 紙の感 覚 も 報 に ど う アクセスし た です。 しかし、 どうせ ら 良いのか 分 か ら ない ウェブやるならウェブで 残したいと思いました。 人と日 本の舞 踏 家の方 す。ロシアアー ト が ど
電子雑誌﹁チェマダン﹂編集部 ニュースも 政 治 的 なこ
の発 信 者になることも
は 文 学 だ と 思 い ま す。 とが主ですから。 欧 米 世紀文学ですね。
日本も興味を持ち始め
出てくるようになって、
劇に関しても、 情 報が
にあると 思いま す。 演
対 して開いてきたこと
ロシア自 体 が 外 国に
関心が高まっている 理由は何ですか。
少ないんですね。
ロシア・アバンギャル ド もよ く 知 られている と 思いま す。でも、 芸 術 は す ご く 広 いので、 もっとた くさん 紹 介 し ていきたい。 日本でロシアに対す る関心が高まっている ロシアに入っていく企
感じますか。
もっと知らせたい
ロシアに来て思ったん
たと思います。
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ロジェクトが始まった。ロシアの文 化・ 介する電子雑誌 ﹁チェマダン﹂︵ http:// ︶ の刊行だ。チェマダンは chemodan.jp/
ロシア語で﹁トランク﹂を意味する。ロ 伊藤愉の３ 氏が、旅行に行く前、また
シア文 化 研 究 者の八 木 君 人、 河 村 彩、
物を床に広げたイメージを想像して雑
は帰ってきた時にト ランクを開 けて荷 誌を創刊した。モスクワの国立演劇大 ︻サーシャ・バズデンコワ︼
学の留 学 生、 伊 藤 愉 氏に話を聞いた。
業が最近、 増えてます
ロシアから発信 し、 日 本 人とロシア人
﹁チ ェ マ ダ ン ﹂ まりロシアに関係のない
ちは日 本に対して好 意
で す が、ロシアの人 た
日本の復興︱︱これが
がありま す。一方、 日
おそらく写真展の主要
の交 流も増えてる印 象
なライトモチーフだ。
創 刊の中 心になった 人、 あるいは 日 本で デ のは ３ 人で、 全 員ロシ ザイン、 演 劇、 写 真 等
﹁戦 争で家と親を
的に見てくれてる印 象
その割に、 日 本 人は
くうれしかったです。
失った子 供たちの写 真
が強 くて、 それはすご
例えば、日本で海外 への留 学 者の減 少 がよ
ロシアのこと を あ ま り
を見てほしいと思いま
本での情 報の少 なさと
く言われますが、 全体
にも 知 らないので、 そ
す。 そ し て、 日 本 が
のバランスは う ま く 調
廃虚のなかから立ち上
客を押し込んでいる駅
﹁一番印象に残ったの は、 地下鉄の車両に乗
不思議さが魅力？
れた。
官︶はこう説明してく
理事長︵元内閣官房長
弓・ 日 本 カ メ ラ 財 団
ター を 務 める 森 山 真
写 真 展 の キ ュレ ー
がったさまを﹂
ということなんです。 ロシア 情 報 は ちょっ と 少 ない感 じ が し ま す。 新聞が取り上げる
写真展に４５０作品 モスクワ
大 抵 の ロ シ ア 人 に 見やお盆の花火の写真 くの謎が現れてくる。
だ け で 十 分 だ。 木 村 の山だ。だが、写真展 パ風の街並みに度肝を る子だくさんの家庭を カテリーナさん︵ ︶は
弟写真センターに行く ニメを見るくらいが関 と、 東 京の超ヨーロッ た鉄道車両に住んでい よ う な 気 が する﹂。エ
よ うと思った ら、モス とって日 本との接 点と で、期待通りの日本情 この写 真 展には別の 員かな。有名な日本の クワのリュミエー ル 兄 いえばすしを食べ、 ア 緒を堪能する。そのあ テーマもある。 赤さび 集団主義が感じられる
東京を自分の目で見
るのは 米 国への留 学 者
な んで す よ。 減ってい
東 京１ ０ ０ 年 を 知 る
では 減っていないは ず
偏りも感じます。
当然、﹁劇場＝家﹂と考え
ア 文 化 の 研 究 者 で す。 をやっている人や学生に
生まれましたか。
﹁チェマダン﹂創刊の いんですが、もうちょっ アイデアはどうやって と 広 く、一般 の人、 あ
演 劇 予 算 を め ぐる 議 論 が 直す狙いがあった。
条 ている﹂と反発するが、それ
１ 月に発 効 し た 国 家 予 算に 優たちは若手の育成にあたっ
を 与 えたのは、 ２ ０ １ １ 年 ている俳優たちは﹁高齢の俳
ロシア 演 劇 界 に 明 確 な 影 響
僕 以 外は大 学で教えた 広 く 読 んでも らいたい り している 人で す。 そ と思います。 の２ 人に何 か 面 白いこ 内容はどうやって構 とやりたい、 と 声 をか けて、チェマダンを始め 成しますか。 本 当に書 きたいこと ました。 を 書 きたいふ うに書 く 対象とする読者はど ということ を 基 本 にし ています。 ういう人ですか。
多 分、ロシアの芸 術 僕 らは研 究 者に向け た文 章を書 くことが多 とい う 時 に、一般 の日
ロシアが﹁演劇大国﹂と呼 ば れた 時 代 が あった。 演 出 家スタニスラフスキーが創設 し、 作 家 チェー ホフも 深 く 関 するロシア 連 邦 法 第
だった。 そこには﹁劇場の独 ほ ど 説 得 力 が ある よ うには ロシア演劇界が短期契約シ
立採算を促す﹂と記されてい 思えない。 る。これは商 業ベースへの切
り 替 えを 意 味 し た。 単 純 な ステムに移行するのは避けら 助成金カットではなく、劇場 れないだろう。このまま行け 活動の評価によって助成金を ば 閉 鎖 する 劇 場 は 少 なか ら
歳くらい 魅力的なこの街を見に
撮った写 真がある。 隣 ほ ほ 笑 みな が ら 言 う。
の写 真では
人 の 写 真 もっと 日 本 について 知
伊 兵 衛、 名 取 洋 之 助、 の長 蛇の列 を 見 ると、 抜かれることになる。 園部潔ら
﹁ 新 宿の若 者 た ちに
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関わっていたモスクワ芸術座 は、 世 界 中の演 劇 人 から長 らく聖地のように思われてい た。 そ うした 大 きな 名 前 と は別に、一般の人々の日常の なかに演劇が深く根付いてい
ず 出て来 る。 仕 事 がな くな
さらに、ここには俳優の雇 る 俳 優の生 活に対 する 社 会
加減するというものだ。
【出演】 エレーナ・ローシ《ピアノ》 スクリャービン ピアノ・ソナタ第５番； ラフマニノフ 楽興の時 作品16；ラフ マニノフ エチュード作品39 ドミトリー・スミルノフ《バイオリン》 アルヴォ・ペルト バイオリンとピアノの ためのフラトレス；チャイコフスキー「ワ ルツ・スケルツォ」 「瞑想曲」 アレクサンドル・ラム《チェロ》 ガスパール・カサド 無伴奏チェロ組曲 ；ラフマニノフ チェロとピアノのための ソナタより「アンダンテ」；ロストロポー ヴィチ ユモレスク ナタリヤ・ドミトリエフスカヤ(ソプラノ)《声 楽》 ヴェルディ オペラ「椿姫」より ああ そはかの人か 花から花へ； ベッリーニ オペラ「夢遊病の女」より ああ 信じ られない；プッチーニ オペラ「つば め」より ドレッタの美しい夢
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る、この事実もまた﹁演劇大 ロシアにはレパートリーシ
国﹂ ロシアの一面だ。
の薄汚れた浮浪児が大 やって来た一人だ。
しかし、 それは見か 人のような顔つきで煙
は少なくないようだ。
家がこの街を見事に再 りたいと 思っている 人 随所に日本らしさ 現してくれる。
年 ロシアとは 似ても 似つ が 美 容 院 で、 ふ ん わ なったかというと、うー
が、 ちょっと ベー ル を て、鏡を見てご満悦だ。 り不思議な街のままね﹂
戦後の貧困は、高度 ︻ サ ー シャ・ バズ デ ン
サンクトペテルブルクのオペラと バレエの殿堂、マリインスキー劇場 の新館（第２劇場）が 5 月にオープ ンした。ワレリー・ゲルギエフ芸術 監督は４月に音響テストを済ませた。 ホールには 死角 がなく、どこに いても明瞭に聴き取れるように設計 されている。 新館には合唱、オーケストラ、バ レエのリハーサル用にそれぞれ別 のホールが設けられているほか、室 内楽用の小ホールも３つある。 大ホールの舞台は深さ 80m もあ り、最新技術を装備している。こう した新館の内部は、批難ごうごう だった外観とは違って批判を呼び起 こさないかもしれない。
用問題が関係している。それ 保障の制度は今のところ整っ
も驚いた。こういうの
だが振り向くと、全 はロシアにはないわね。
１ ９ １ ２ 年 製 のコ けだけのこと。 写真説 草を吸い込んでいる。
世紀初頭 に目を向けると、日本 然別の写真がある。お でも、 写 真 展でこの街 周 年 を 記 念 す る 海 突 き 進 ん でい た
Ｉフォト サロンの開 館 の光 景、 戦 争への道を ら し さ が 見 えて く る。 しゃれなお嬢さんたち が 実 感 で き る よ う に
カメラ財団﹂のＪ ＣＩ ラで撮った
年﹂は財団法人﹁日本 ダックの小 型 軽 量 カメ 明を読みながら、細部
写真展﹁東京１００
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外展示として始められ 代、 戦後の苦しい復興 か ぬ ワ ン ダ ー ラ ン ド りした髪 形にセットし ん⋮⋮。 東 京はやっぱ た。モスクワ展ではサ 期、 面目を一新した
マリインスキー新館オープン
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脱ぎ始める。だが、謎
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ステム という 独 自の上 演 シ
5月17日（金）日経ホール（東京都千代田区） 18日（土）東大和市民会館ハミングホール
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ステム が ある。 日 替 わ りで 演 が 可 能 にな り、 人 々 は 気 ぞれの劇場は多くの俳優を抱 ていない。また、 契約システ えているが、 中には高齢で舞 ムに移 行 した 際、 評 価 基 準 演目を上演するシステムだ。 軽に劇場に通える。
全ロシア音楽コンクール 優勝者ガラ・コンサート
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入 館 者 は ま ず、 花 が解 けると、 もっと多 経 済 成 長 に 代 わった。 コワ︼
9月28日(土)∼12月8日（日） 神戸市立博物館
点が展示されている。
7月6日(土) ９月16日（月・祝） 横浜美術館 [開館時間]10：00∼18：00
キリール・ラグツコ撮影
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4月26日(金)∼6月23日（日） 愛知県美術館 [開館時間]10：00∼18：00 [休館日]月曜日
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20 世紀、バレエ界 には多くのスーパー スターが現れた。本 書はその中でも際立 つニジンスキー、ヌ レエフ、マラーホフ、 バリシニコフ、プリセ ツカヤなど 10 人を取 り上げ、彼らの舞台だけでなく、そ の時代の芸術的環境などをあわせて 語ることによって、その芸術に迫る試 みである。 20 世紀初頭に形成されたロシア派 バレエの優れた教育システム「ワガノ ワ・メソッド」は進化しながら世界に 導入され、多くの名舞踊家を生み出 した。厳選された 10 人のダンサー は期せずして、大部分が「ワガノワ・ メソッド」で育った。時代の潮流を切 りひらいたダンサーたちの活動を通 じて 20 世紀のロシア・バレエ史とし ても読めるものとなっている。 本書ではさらに森下洋子、熊川哲 也、吉田都の日本人ダンサーについ ても取り上げられている。 （舞踊史家 / 評論家 村山久美子）
ロン所蔵の写真４５０ 年代︱︱。
モスクワのプーシキン美術館から珠玉のフ ランス絵画が来日。
モスクワ で 創 刊 さ れ た 電 子 雑 誌 「チェマダン」 。日本人向けにロシア の文化情報が満載されている。
カルチャー カレンダー
ロシア演劇界
こうしたシステムを支えて 台 に 立 て ず、 給 料 だ け を も が 明 確 に さ れないと 新 た な 日 本では一つの演 目が一定の 期 間 上 演 されれば基 本 的に いるのは国からの莫大な助成 らっている俳優が一定数いる。 権 威 主 義 を 生 むことにな り
刊行：2013 年 3 月 村山久美子著 東京堂出版
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プーシキン美術館展 フランス絵画 300 年
イ ン タ ビ ュ ー
変容迫られる
﹁チェ はそれで終わりだ。ロシアで 金である。それ故、これまで 劇 場の経 済 的 自 立 を 促 すこ かねない。 ︻伊藤愉、 より抄訳︼ は、月曜は﹁かもめ﹂、火曜は 劇 場 側には 入 場 収 入で採 算 とは 彼 らとの雇 用 関 係 を 見 マダン﹂ ﹁リア王﹂、木曜は﹁罪と罰﹂ を取ろうという意識は欠けて という よ うに日 々 異 なる 演 いた。 だ が 現 在、 こ う し た
『二十世紀の 10 大バレエダンサー』
目が上演される。チケット代 演劇への予算配分が問題視さ の安 さ 故 に、 日 替 わ りの上 れている。
話題の本
写真展 「東京１００年」 （写真上 =PressPhoto 撮 影 ）はモスクワ のリュミエール兄弟写真セン ターで３月 27 日に開幕し、市 民の関心を集めた。５月１２ 日まで開催。
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文化 8
２０１３年（平成２５年）５月９日（木）
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