ロシアNOW 6月号

コンスタンチン・ソロマーチン / saltimages.ru 撮影

られて、遭難しかねない﹂

事 故 が 起こってか らでは

間に合う可能性はわずかな

いる人間を事故が起きる前

遊泳中の落とし穴

冬の寒さが厳しいモスクワも夏はやはり暑い。それほど川や沼が多いわけ

ではないが、夏になると、遊泳を楽しむ若者たちが一気に増える。そこへあ

︻イリヤ・デシャテリック︼

の人口だから、ロシアのレスキュー隊の活動も熱くなる一方だ。ロシア非常

助けられる時 間はいよいよ

事態省のモスクワ支部では、モスクワ西部の人気ビーチ ﹁銀の森﹂を守るレス

も、この間、 叫んだり手を

少なくなる。この場合、 救

キュー隊﹁タタロボ﹂が全隊員の模範とされている。その活動を追う中で、彼

振ったりして助 けを求 める

助 は７ ∼

らの訴えたい警鐘が伝わってきた。

救助ステーション﹁タタロ

余裕はない。 空気を吸い込

る。この間に救 助できなけ

10

首都の模範隊 ﹁タタロボ﹂

ボ﹂は見た目は何の変哲も

み、 手は水をかいて浮かん

分 後 には 終 わ

ない。ランチ、 モーターボー

することになる。 生きて助

れば、今度は遺体の捜索を

水 中に沈 んでし ま う と、

分が勝負

消えているからだ。

けられるチャンスは事 実 上

﹁ 対 岸にあ ま り 人 がいな

いと、 あっちの方 が水 がき

れいだと思い込み、 多 くの

人が対岸に泳いで渡ろうと

する。 特 に酔っ払っている

若 い レ ス キュー 隊 員 の

と、そんな気になりやすい﹂

﹁事 実の示 すところでは、

ユーリーさんが続けた。

溺れるのは泳 げない人では

なく、泳げる人の方だ。思

い切って冒 険 すると、 思い

が け ず 足 が けいれ ん し た

り、 ボートやヨットの波を

目になる。ここは一応 航 路

いきなりかぶったりする羽

15

でいるのに精いっぱいだ。

﹁ 溺 れている 人の

救 助に浮 き 輪 と 投

索 だ けで は 物 足 り

な い。 ひ も 状 の 輪

が 後 部 につい た 救

命 ボードなら簡 単

で 便 利 だ。 だ がロ

一言

ト、そして交代制の４∼５

人の隊員だけ。筆者を迎え

てくれたのは﹁パールイチ﹂

とだけ自己紹介したこの班

﹁ 我 々の受 け 持 ち 区 域

の隊長だ。

の 端 か ら 端 ま で は ４・２

㌔。 で も、 湾 曲 し た 両 岸

を監 視しないといけないか

ら、計９㌔ほどになる。暑

い 時 は、 休 日 に は一度 に

押 し 寄 せ る。 ピ ー ク 時 は

２ 万５ ０ ０ ０ ∼３ 万 人が

そうした時期には、隊員

シ アで は この 救 命

ボ ー ド が 全 ロシ ア

水 難 救 助 協 会 のポ

スター、これをテー

組、 ガ ム の Ｃ Ｍ の

マと し た テ レ ビ 番

中にしか存在してい

ない﹂

アレクサンドル・ア レクセエフ救助隊員

だから。 対 岸の水はこっち

と同 じで別にきれいじゃな

船や車や、建築廃材などに

い。 川底の鉄筋や、 沈んだ

簡 単にぶつかり、 けがをし

ユーリーさんはこう言い

て溺れることになる﹂

張り上げた。魚を捕らえる

うことになる。

に追い出 した 方 がいいとい

ロシアでは﹁ 遊泳禁止区

域﹂で泳ぐのはありふれた

ながら水中から何かを引っ ので、 危 ない場 所で泳いで

﹁ここで 網 を 仕 掛 け るの

ための網だった。

は禁 止されている。 泳いで

る方は気がつかずに足をと

泳げる人こそ溺れる

THIS PULL-OUT IS PRODUCED AND PUBLISHED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA

５万人に達する﹂

はランチとモーターボート

から降りる間もない。

ＳＯＳしても間に合わず

誰かが溺れて、 周りの人

がそれに気づいてＳＯＳし

ても、 助かる見込みはあま

りない。

15

救 助 隊の経 験によると、

一般には川や湖の水温を確認し てから泳ぎ始めるが、ロシアでは 聖人が水への道を示すとされてい る。具体的には聖ニコライのことだ。 5 月 22 日は春の聖ニコライの日で、 この祝日の後から泳ぐことができる。 ロシアで遊泳シーズンが終わる のはかなり早く、8 月 2 日の聖イリ ヤの日である。夏がまだ残っている ことは重要ではない。「男は聖イリ ヤの日まで泳ぎ、聖イリヤと川と別 れる」という慣用句もある。この日 は必ず雷雨になると信じられており、 その後の湖と川の水は冷たいと言 われる。

溺れ出した人間が頑張れる

時間はせいぜい 分。しか

遊泳は 「聖イリヤの日」 まで

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夏到来、救助隊の経験

２０１４年（平成２６年）６月１２日（木）

1

川底に注意 川にまつわる トピック５題

1

挫折した河川逆流計画 ソ連の水不足に悩む中央ア ジア地域にシベリアの河川を 逆流させる計画。 綿花栽培を維持し、 干上がりつつあったアラル海を復活 させることを目指し、作業は約20年間 行われた。 財政難のため、1986年8月 に、作業は停止された。

２０１４年 （平成２６年） ６月１２日 （木曜日）

母なる大河 ボルガ 欧 州で 最も長く、 ロ シア の 平 原 を 北 から 南 へ 流 れ る ボ ル ガ 川。 そ の 広 大 な 流 域 に は さまざ まな 民 族 の 歴 史 が 刻まれている。 Alamy/LegionMedia

６面

ヨットは体力勝負 黒海で帆船レース 指導者のだいご味

２面

北極圏と共に歩む 北極海航路に注目 北極圏原油初出荷

３面

白夜の季節に酔う 土着の精霊たち

８面

プーチン大統領訪中と 新段階に入った中露関係 ウクライナ問題で米欧と対 立する中、ロシアのプーチン 大統領が中国を訪問。ロシア も中国も共に相手を必要とす る新しい 相 互 依 存 関 係 が 築 かれた。中露間で締結された ガス供 給 協 定につ いては４ 面で解説する。

短信

2

白海・バルト海運河 全長227㌔で白海とオネ ガ湖を結ぶ。 1931∼1933 年に強制収容所の囚人により、手作 業で建設された。 15のダム、19の閘 門、49の堤防、12の水門を備えた。 動 員された囚人は28万人以上。 この航 路建設により、 コラ半島とカレリアの 天然資源を運ぶ際にスカンジナビア 半島をう回する必要がなくなった。 32 年には、 これを記念して煙草「白海・バ ルト海運河」が売り出された。

泳いでいる人 ﹁え、 何が

組織力のロシア

ることである。

ベルギ ーは 近 年 勢いを 取

低い知名度逆手に

ずっと言えることだった。

ケルジャコフにパスする経験

カ ペッロ監 督 は 気 ま ぐ れ

を豊富に持っている。

先 してき た。 調 子のいい日

な才能よりも実用主義を優

な ら、 Ｃ Ｓ Ｋ Ａモスクワの

数の選 手になりうるが、 調

アラン・ジャゴエフは世界有

子 が 悪いと、 神 風 タックル

ベテランストライカーのケ

のため彼は控え扱いだ。

で 退 場 になってし ま う。 そ

ル ジャコフも、 頭 角 を 現 し

60

自国がヨーロッパの国であ

り 戻 して お り、 カ ペッロ監

て き た アレクサ ンド ル・コ

年 代の

短い時 期 を 除 けば、ソ連は

督が言うには﹁欧州で最高の

１９５０ 年代と

な が ら も、 ヨ ーロッパの国

サッカー界のエリートの一部

コリンも今 季はゴールを 量

るという 考 えをもてあそ び

にな り き れ ず、ロシアは 独

代表は２００ ２ 年のＷ 杯準

産していない。 ミッドフィル

ダーをスト ライカーとして

❶最初のイエローカード 1969 年までは退場があるだけ で中間的な罰則はなかった。W 杯最初のイエローカードはソ連 のエフゲニー・ロフチェフだった （1970 年メキシコ大会） 。 ❷名将ネポムニャシー 1990 年のイタリア大会でカメ ルーンが史上初めてアフリカの チームとしてベスト 8 まで進出 した。率いたのはロシアのワレ リー・ネポムニャシー監督だった。 ❸１試合５得点 1994 年アメリカ大会ではロシ アのオレグ・サレンコがカメルー ン相手に W 杯史上初めて 1 試 合で 5 得点の快挙を達成した。

チームの一つ﹂である。韓国

ロシアは 母 国で プレー す

こんなことあった

海外プレー選手ゼロ

が 構 成 さ れている 唯一のＷ

る選手だけで登録選手名簿

杯 出 場チームとなる可 能 性

がある。選手たちは敵のコー

明な存在だ。

チた ちにとって比 較 的に不

それとは逆に、Ｗ杯グルー

プステ ー ジでロシアが 対 戦

12

代用することになる。

Ｗ 杯 出 場の他の監 督とは

年ぶり出場

決 勝 進 出 以 来、 下 降の一途

18

Ｗ杯

するベル ギ ー、 アル ジェリ

違い、 カペッロ監督にはロシ

年見据え若手中心

ア、 韓 国 はメ ディア漬 けの

ア代 表はフランス代 表 選 出

をたどっている。 アルジェリ

年を見据える必要が

英 国、 フランスやドイツな

する

アがワールド カップを 主 催

分を構成している。

24

にこぼれた選 手た ちが大 部

18

どのリー グでプレー するス

ターを擁している。

歳以

ある。 そのため、 現 行の

30

ロシア代 表 は 見 栄 えはし

日の韓 国

ないがオールラウンダーだ。 人の代表選手のうち

ロシアは６ 月

日にベル

上の選手はわずか７人だ。

戦 を 皮 切 りに、

ギー、６月 日にはアルジェ

リアと対戦する。︻ジェーム

ス・エリングワース︼

2217

主 流から切り離されてい

人

17

る ということ は、ロシアに

選手のうち

が３つのクラブにだ け 所 属

有利もあれば、不利もある。 予備登録

力にあるといえよう。

年 間 共にプ

26

24

㍔（約 186 億㌦）となっている。しかし、 最終的な建設費用はたいてい当初の見 積もりと大きく食い違うため、今のとこ ろは予想しがたい。18 年 W 杯で使用 される 12 の競技場のうち、「カザン・ アレーナ」はすでに使える状態にある。

自の道を進むことを選んだ。 を形成したことはない。

ロシアのスポーツについても

ブラジルで開催される 2014 年 W 杯 の費用は約 200 億㌦（約２兆円） 。5 つ の競技場が新設された。 ロシアでは 18 年 W 杯のために 10 の競技場が建設される。準備プログラ ムの予定表によれば、費用は 6200 億

しているた め、 強 みは 組 織

Ｇ Ｋのイー ゴリ・ アキン

次回 2018 年Ｗ杯はロシアで開催

ここに天 才 的 戦 術 家とし

イタリア人監督、ファビオ・

て知 られるロシアチー ムの

フェエフの前にはＣＳＫＡモ

3

イタリア人カペッロ監督

﹁いやあ、ごめん、ごめん﹂ う。 さあ、 振り返ってごら

スクワでほ ぼ

レーしてきたセンターバック

カペッロが登場する。

たった 今 追い払った 場 所

がいる。 ゼニト 所 属 Ｍ Ｆの

年 ぶ りのワー

ビクトル・ファイズリンとロ

ロシアは

ルド カップ出 場を果たすた

マン・シロコフはクラブと代

表 チームのチームメイトで

選 グループを首 位で突 破し

あるＦＷのアレクサンドル・

めに、 ポルトガルを含む予

目標は準々決勝に到達とす

た。 ブラジルでの最 低 限の

彼 は 岸 の 方 に 抜 き 手 を んなさい。何が見えます？﹂

﹁ 遊 泳 禁 止 で す。 罰 金 切った。隊員が私に言った。

禁止だって﹂

﹁もう ちょっと遠 くへ行っ に、 同じ頭が浮かんでいる

円︶です。沖合は航路だか た ら、 振 り 返ってみましょ のだった。

２ ５ ０ ０ ㍔︵ 約 ７ ５ ０ ０

らもっと岸の近 くで泳がな

いとね。 水 上バイクに脳 天

対岸目指すな

jp.rbth.com/47955

5

あり、 ビールがあるところ

かない﹄ ︵恐ろしさを知らな

では﹃海は膝までの深さし

とわざ︶ ﹂

いという 意 味のロシアのこ

我々の会話は、 次のよう

なやり取りで遮られた。

気付きませんよ﹂

救 助 隊 員 ﹁失 礼ですが、 をガンとやられても、 誰も

ここは遊泳禁止ですよ﹂

10

Product of Russia Beyond the Headlines

オピ ニ オン （ ５ 面 ）

ことで、 罰 金を取 られるこ

岸 辺から音 楽が大 音 量

ともめったにない。

みの時 期 では ないが、﹁ 銀

で聞こえてくる。 まだ夏休

２０００人は下らない。

の森﹂のビーチにいる者は

﹁ロシアじゃ、バーベキュー

のあるところにはビールが

12

DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

地下を流れるネグリンカ かつてはモスクワ都心を 流れる水量の豊富な川だっ たが、今では、地底の人工の水路を 流れている。 16世紀初めにはこの川 はクレムリンの城壁を囲む堀の水を 満たしており、川の全長は約7・5㌔あ った。 しかし1817∼1819年、川の一 部が地底の人工水路に閉じ込められ た。 1970年代になると、地底水路はト ルブナヤ広場からオホートヌイ・リャー ドまで延長された。

4

ロシア最古の発電所 チェリャビンスク州のボリ シャヤ・サトカ川にはロシア最古の水 力発電所「ポロギ」があり、1909年以 来、 ほとんど改修されることもなく稼動 し続けてきた。 このダムは手作業で建 設されたという点で世界唯一のもの。 今では、 ポロギ村に住むのは20人ほ どにすぎない。

5

バイカル湖上の鉄道 バイカル湖面が完全に氷 結するまでには約１ヵ月か かる。 降雪が少ない冬は氷は透明で、 厚さは１㍍に達する。 厚さが50㌢あ れば15㌧までの荷物を運ぶことがで きる。 それより重い荷物は、厚さ75cm 以上ないと無理だ。 1904年にバイカ ルとタンホイの間の湖面に、鉄道が敷 かれた。 丸太で作った枕木に鉄のレ ールを乗せ、車両と機関車を分解し て運んだ。

ロシア情報をお届けします 読者の皆様、「ロシアＮＯＷ」 へようこそ。

「ロシア・ビヨンド・ザ・ヘッドラインズ」（Russia Beyond theHeadlines ＝ RBTH) の日本語版ロシアＮＯ Ｗは多言語の情報リソースであり、ロシアの文化、政治、 ビジネス、科学、社会などの各分野におけるニュース、 解説、オピニオン、分析を提供致します。 毎日新聞の折り込みとして、ロシア NOW は１月，４月， ７月，10 月を除く毎月第２木曜日に発行されます。チー ムの目標はロシア発の興味ある記事をお届けし、ロシア 理解の一助になることにあります。 日本語版ウェブサイト jp.rbth.com は追加の記事や多 様なコンテンツが毎日更新されます。ご意見・ご感想を お待ちしております。

ビジネス 三菱アウトランダー、ロシアで販売 三菱自動車の「アウトランダーＰＨＥＶ」が８ 月にロシアで販売開始される。 これは航続可能 距離を拡大したＳＵＶのプラグインハイブリッ ドＥＶ。三菱はロシア初の電気ＳＵＶ投入に大 きな期待を寄せている。それでも今年度のロシ アでのアウトランダーＰＨＥＶ販売予測は500 台と控えめだ。時速60㌔以下で走る際は電気 モーターしか使わない。急激に加速する時にガ ソリンエンジンが起動するという。 【タス通信】

農業 極東に穀物ターミナル建設へ ロシアの「統一穀物会社」と船会社「フェスコ」 が極東の穀物ターミナル建設契約を結んだ。建 設場所はウラジオストクから 80㌔のザルビノ港。 ロシアの農業生産者はアジア太平洋地域に安 定的に製品を販売できるようになる。民間投資 が 2 億 9000 万㌦（約 290 億円） 、国家投資額 は 70 億㍔（約 210 億円） 。建設は２段階で行わ れ、2018 年までに 500 万㌧規模、20 年までに 1000 万㌧規模に到達する。【ベドモスチ紙】

文化 ボリショイ劇場、秋に日本公演 第 239 シーズン（2014/2015）に臨むボリショ イ劇場。新たにオペラ演目に加わったのはベル ディの 「リゴレット」 、チャイコフスキーの 「スペー ドの女王」 、モーツァルトの「フィガロの結婚」 、 ビゼーの 「カルメン」 、バネビッチの 「カイとゲル ダの物語」 。 バレエはショスタコービッチの交 響曲を使う予定の「ハムレット」のほか「現代の 英雄」 、「愛の伝説」の演目が発表された。日本 公演で 11 月に来日する。【ロシア NOW】

「ロシアＮＯＷ」 電子版でお勧め 北極圏ヒビヌイ山脈の自然

アレクサンドル・エルモリツキー撮影

ヒビヌイ山脈は北極圏内にあるコラ半 島の中央部に位置する小さな山岳の集 合体。 歴史は比較的浅く、「わずか３億 5000 年」 。山々の谷間はヒメカンバの 茂み、低木、コケや地衣で覆われている。 山脈の 最も貴重な宝物は植物で、 「レッ ドリスト」と呼ばれる絶滅危惧種に登録 される品種の多くが発見されている。 もっと読む jp.rbth.com/48033

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翌 日 はヨットの係 留 と 投

免許を受け取った。

帰 国 し た 私 は 無 事 合 格 し、

㌋ 航 行 しな け れば

くとも 今 回の体 験 を 通 して、 海

ならない。 上で波と風 以 外に大 切 なも

国 際 大 型 帆 船 レー

はロシアの黒 海 沿 岸 港、 同 型のナジェジダ号の２ めて帆船団を迎えた。

た。第３位はルーマニア

接 戦 を 制 し 首 位 を 飾っ

た が、 ナ ジェジ ダ 号 が

ノボロシスクとソチが初 隻は五分五分の競走だっ

隻が参加

黒海レースに参加した の ﹁ミルチャ﹂号だった。

レースに参加した帆船

㍍以上︶に には 船 員 や 軍 学 校 の学

隻。 う ち ９ 隻 は Ａ級︵全長

のは

属している。ロシアのＡ 生 以 外 に見 習 船 員 もい

時 半、 夕 時 半の１ 級帆船﹁セドフ﹂、﹁クル る。 国 籍、 性 別 に か か 歳 以 上 で 誰 日３ 回。 ジャガイモ、フ

ジダ﹂、﹁ミール﹂の４隻 でも見 習 船 員になれる。 ライ、 カニカマボコ、 ゆ 肉 体 的 な 準 備 は そ れほ で卵、蒸しトマト、ヨー が今回参加した。

施設には適用されない。

年に辞 任 する で借 りている 所 有 者の

とこ ろ が、 ル シコフ つま り、いま だに１ 円

からだ。

市 長が

浮 体 式 施 設 が 現 れた。 不思議さだ。

と、 モスクワ川に再 び 施 設はそのままとなる

しかし、 再 び 怪 しい

年 までに 雲 行 きに。 モスクワ市

昨 年は の新 施 設が登

録 された。

水 上 ホテル・ レスト ラ は ま た 撤 去に動いてい

ンなど２ ０ ０ 軒の建 設 るという。 浮 き 沈 みの

料理

海 図には 多 数の灯 台 が 記

ス﹁ Ｓ Ｃ Ｆ 黒 海 ト ー

めて 黒 海 で 繰 り 広 げ ら ルーマニアのコンスタン １ ９ ９ ６ 年と２ ０ ０ ９

ノボロシスクとソチに

日 はマリ ー ナ が 新 設 さ れ

万６０００ 円︶ 。 にもマリーナがある。

しかし、ロシアの黒海

今回の黒海レガッタで

帆 船 が あ るこ と が 示 さ

︻ ピョ ー ト ル・ カ メ ン

食 事 は 朝 ７ 時 半、 昼 チェンコ、レンタ・ルー︼

面台があった。

ド、 棚、 水 の 出 な い 洗 船の開発製造も必要だ。

３ 平方㍍の船室にはベッ き た。 今 後、 新 しい帆

船室を譲ってくれた。約 代 の荒 波 を 乗 り 越 えて

１ 等 航 海 士 が 自 分 の れ た。 ソ連 崩 壊 後 の 時

キャリアを持つ。

１ ４ ３ 隻 中 ３ 位 という は、ロシアに優れたＡ級

大 西 洋 横 断 レ ー スで は

実 績 豊 富で１ ９ ９ ２ 年 大変だ。

移 動 し た。 この 帆 船 は 州 ま で 行 くのは 遠 くて

アの﹁カリアクラ﹂ 号で よ う な 施 設 が ない。 欧

ら ソ チ ま で、 ブ ル ガ リ が、ロシアにはまだその

記者はノボロシスクか 納 し な け れ ばい け ない

を磨く作業に従事する。 い。 冬 に な れ ば 船 を 格

能。帆を張ったり、甲板 モンテネグロよりも厳し

４時間担当︶にも参加可 沿 岸 の 気 候 は ト ルコや

る。当直︵８時間おきに

の帆 船 で 価 格 は 上 下 す 将来への課題

乗船の条件によって、 他

︵約

間の費用は９００ユーロ た。 ゲレンジクとアナパ

セ ドフ号 乗 船の

体験できる。

レース 全 体 か １ 段 階 を なかった。

ロシア帆船頑張る

年、いずれもサンクトペ ﹁レース１・ Ａ 級﹂ で ど 重 要 では な く、 可 能 グル ト な どの 料 理 が 出 フリゲートのミール号と 性 と 希 望 さ え あ れ ば、 た。 特 別 な ご ち そ う は 国 際 大 型 帆 船 レース テルブルクだった。今年

た だ し、 モス クワ 以

なんと激しことか。︻ア

新 規 定は既 存の浮 体 レクセイ・ロッサン︼

が予定されている。

アクロバット飛行隊

さ れている ものの、 実 際 に と 強 く 感 じ た。 陸 に上 がっ

それを見つけるのは難しかっ のは 友 達 を 見つけること だ た。 慣 れてきて夜 明 け 前に てもつきあいが続く。

手 には 岸 と 集 落 が 見 え た。

国際大型帆船レース

は私と相 方が２ 人で操 船 す は教えてもらっていた。

ることになった。灯台と航路 し か し、 夜 が 明 け る と、

それは目標地点とは違ってい

灯 台 が 消 えてし まい、 行 く された時には波は静まってい

こで寝込んでしまった。 起こ

黒海で初の開催

島 が 見 え、 よ く 見 るとロー

れた。 参 加 し た 帆 船 は ツァに向かった。

﹁ナジェ わ ら ず、 年 続いている。 ゼンシュテルン﹂、

ドスだった。右往左往してい ２０１４﹂ ︵セイル・ト

ル シ ッ プ・ レ ガ ッ タ

ブルガリアのバルナを出

末 か ら 約 １ カ 月 間、 初 スクとソチを 経 由 して、 過 去 に ロ シ ア 寄 港 は

たら、 教 官が針 路を修 正し

ナショナル主催︶が４月 発 し、ロシアのノボロシ はほぼ

てくれた。

置 を 調べた。 突 然、 後 方に

岸 に 沿って 回 り、 現 在 位

持つべきは海の友

たのでパニックに陥った。

航 海 だ。 キャプテンの称 号

最 難 関は実 習 最 後の夜の

ちだぜ！﹂

﹁クレイジーなロシア人 た

ヨットを見て叫んだ。

人 は 嵐の海に現 れた 我 々の

近だった。トルコ人とドイツ

フェトヒエ市の波止場が間

たが、雨が降っている。

教習を受けてみた

ヨットは 体 力 勝 負

ヨット 教 習 の値 段 は 理 論 びょうの訓 練 だ。 私 は 波 止 日 間 の 海 の 冒 険 の 後、 レーニング・ インター

jp.rbth.com/14374

ヨット操縦ライセンスを取得するロシア人の数は増え

日間 を 得るた めには 夜 間に少 な

徒 数とその成 果、 そし げられるように、 自 腹 はあまりにも多 くの条 いからだ。 彼は新たな仕 事の傍

１ ４ ０ あった 施 設は

水面の年間賃借料は にモスクワ市 中 心 部に ビ ジネスは ま ず レスト

は﹁浮 体 式 施 設の中心

不 動 産 会 社の担 当 者

にまで減少した。

６

る一方だ。ヨットを賃貸するチャーター会社も、免許の 確認に際して、 実地に操船、 離岸・接岸することを求 められる場合もある。ロシアの国家小型船舶監督局︵Ｇ ＩＭＳ︶で免許を取る人もいるが、国際ライセンスがあ れば何かと安心 だ。ロシアでも教 習 所があり、 正 式に

万 円。 そ れに現 地に

万 円、 実 習が

なかったが、事なきを得た。

料 だとしても、いろい りないことだ。

実は、 イラクリさん

ともある﹂

イ ラクリさんは、 ほ て所 属 年 数に左 右され を 切って備 品 を 買 うこ 件を満たさねばならな 要がある。備品、 スポー と ん ど の コ ー チ が 安 る。

ろな出費を覚悟する必

隻の参 加

モスクワ川の攻防

40

免許を取れる。 記者は船酔いを恐れず、 自分で教習を 全部受けてみることにした。 ︻マリーナ・オブラスコワ︼

が約

自然を読む力養う

で約 場 に飛 び 降 り、 綱 を 引っか うまくいかなかったので直

けねばならなかった。

理 論は休 日に３ 週 間 続 け そうとしたら、 綱が外れて、

飛ぶ飛行機代が加わる。 て 教 えて く れる が、 ７ 時 間 指 ごと 船 に引っ張 ら れてし ㌧もある

ぶっ続けで机に座るのは楽で はない。 離岸の規則、 記号、 まった。ヨットは 海 図の読 み 方 な ど どれも 大 天 候 が 悪 化 するという 予

シ グ ナ ル の 意 味、 気 象 学、 ので、 骨 折 しても お かし く 変 だ。 あ ら ゆ るロー プ、 装

∼

い。 私は船 室に運 ばれ、 、そ

はそれをつかむことができな

ろに座らせようとしたが、私

た。 仲 間 が 私 を 蛇 輪のとこ

私 は ひ ど い 船 酔 いに なっ

た。

は救命胴衣を着け、帆を張っ

表でレベル７の強風だ。我々

㌩。 ビューフォート風力階級

５ ∼ ６ ㍍の波、 風は

いた。 ところが岬 を 回ると、

か り 着 込 み、 も やい綱 を 解

すべてのハッチを閉め、しっ

船酔いは序の口

航した。

昼 時には波 が落 ち着 き、 出

か ら 出 航 す るのは 避 け た。

具の名 前 も 覚 えこま ね ばな

月

報 が あったので、 早 朝、 湾

らない。

教科書と現実の違い 最 終 筆 記 試 験を昨 年 に合 格。 ４ 月に実 習に出 る ことになり、トルコ南西部の ㌳︵ 約

マルマリスに飛んだ。 私の班 ４ 人は ㍍︶のアイスクリーム号に乗 ることになった。 ま ず は チャー ター 会 社 か

らヨット を 受 け 取 り、 食 料 点はエケンチク村。

を 買い込 む。 最 初の目 標 地 教 科 書と現 実 が違 うのを

痛 感。 主 帆 を 張る綱とそれ 以外の綱とを間違えてタラッ プにしがみついていた。 やっ 操舵︵そうだ︶手に無線で何

とのことで風 向 きの名 称と、 と伝えるべきかを思い出す。

相手は現代っ子

ツウエアの購 入 に加 え 月 給 だ と 打 ち 明 け た。

はコーチの仕 事 を 辞 め ら、 暇な折に趣 味で子 ﹁コーチたちは自分の るつも り だ。 真 のチャ 供た ちをコーチしよ う くヨット クラ ブに依 存 仕 事 にほ れこんでいる ンピオンを育てて、コー と思っている。︻マリー

めの旅費や参加費を払 発の可 能 性は、 彼が働

て、 試 合に出かけるた コーチの給 料と自 己 啓 指導に夢中で自腹も

∼

ま た、ロシアの競 技

浮沈かかる水上施設

ロシアのヨット 競 技 している。つま り、 生 ので、 生 徒が成 果を上 チとして認 め られるに ナ・オブラスコワ︼

わねばならない。

ツを やりたいが、 明 日 のでも

ね。 今 日 はこのスポ ー 会では一番 大 規 模 なも

コーチも楽じゃない 児 童のスポ ーツを 指 前 の 仕 事 を 辞 め て か になった﹂ 導 するだいご味と難し ら、 友 人 がヨット クラ

は別のがやりたくなり、 にとどまり、 年 間 数 回 イ ラクリさんは、 今 １ 週 間 後には音 楽の方 開催されるだけだ。 国

さについて 青 少 年 ヨッ ブで子 供のコー チを 探 わがままで移り気

見捨てられなくなって﹂ 一番 難 しいのは、 自 主 いこと。真面目にスポー

ら、 子 供たちを途 中で は 楽 じゃな い と 言 う。 題はどれも長 続 きしな 積むことができない。

﹁ ひ と 夏 やって み た の子 供 た ちを 教 えるの がいいや、 と な る。 問 内で十分な試合経験を

ト クラ ブのコー チ、 イ していると伝えてきた。 ラクリ・ ミカラゼさん が語ってくれた。

平 均 給 与の高い都 市 部

カ所の浮体式施 ラン。特に人口が多く、 コペイカ︵ 約 １ 円 ︶ 。 設が誕生した。 スはヨ ーロッパ諸 国 ほ

年、 浮体式施設の

ルシコフ市長︵当時︶ で﹂と語っていた。 上 レスト ランやホテル 間賃借料は１平方㍍あ は

する。 ２００ １ 年まで らの撤 去 を 宣 言 し た。 は 認 め ら れな く なった

がモスクワ川に登 場 し たり３ 万∼５ 万円ほど 所 有 者にモスクワ市 か 外 での 話。 モス クワで たのは１９９１年だ。

17

ヨットクラブ 300 年

ロシアの水 上 ビ ジネ １ 平方㍍当たりわずか は約 雑 務 が 大 量 に あって、

青 年コー チはこう 振 性が欠けていて、スポー ツをやってる子を見つけ 会では書 類 提 出などの

ど 発 展 していない。 水 ち な みに オ フィスの 年

イ ラ ク リ さ ん 自 身、 り 返 る。﹁ 最 初、 僕 の ツへの取 り 組 み も 真 剣 るのはすごく難しい﹂

多くの時間と労力を奪

ひと夏やったら

われる。 問題は、新たな備品、

ト ス ポ ーツを やってい いな かったのに、 ３ 年 ラクリさんは 現 代っ子 金銭面の壁 金 銭 上の問 題 もあ

人生かけたブルーベリの絵

いつでも食べられるワレーニキ

文化

10

jp.rbth.com/48289

悪魔に魂を売ったという画家ブルー ベリは「悪魔」シリーズや悲劇的ヒロ イン「白鳥の王女」の作者である。

jp.rbth.com/travel

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jp.rbth.com

1912 年

11

1846 年 17

ロシア帆船競走連盟 が創設された。ストッ クホルム五輪への参加 権を手に入れる。参加 したロシアの船 5 隻の うち、1 隻が銅メダル を獲得した。

（写真上＝バークのクルゼンシュテ ルン号 ＝ Russian Look/East News。 左 下 ＝クルゼンシュテルン号の部分＝ Getty Images/Fotobank。右下＝ロシアの船員、 2010 TallShipsRace ＝ Alamy/Legion Media）

「ストリジー」と「ルースキエ・ヴィーチャジ」 は主力戦闘機で、高度な機動性を持つ。

jp.rbth.com/arts/sport

60

30

﹁ か な り わ が ま ま だ る。 ト レーニングは 無 特に船を買う資金が足

ロシアの大型帆船

伝統的なダンプリング（ギョーザ） には甘みや塩味のさまざまな詰め ものを使用することができて、ど の時間帯でも食べることができる。

ロシアの夏の観光スポット

操船免許皆伝

８ ∼ ９ 歳 ごろからヨッ グルー プには２ 人 しか でない点 だ そ う だ。 イ

は夢にも思わなかった。 親た ちと付 き合 うこと

18

スポーツ

電子版のお勧め記事

15

10

30

12

10

ニコライ 1 世がロシ ア最初の正式なヨット クラブ「帝国サンクトペ テルブルク・ヨットクラ ブ」を創設した。加入 資格は貴族のみで、1 年以内に排水量 10㌧ 以上の船を購入しなけ ればならなかった。ク ラブ に は イギリス の ヨット操縦者も賓客と して参加した。

15

12

ピョートル 1 世がサ ンクトペテルブルクに 「後代ネバ川船団」を 創設した。ボートや帆 船が製造され、無料で 支給された。条件は一 つ。丁寧に保管し、水 上活動に加わるという こと。形態（特別に建 造され た 船、 独自の 規則と制服）や海上活 動の人材教育において、 ロシアのヨットクラブの 原形であった。 26

10

11

る が、コー チになると 間で何 百 人 もの子 供や 気質を説明する。

36

４本マストのセドフ号は世界 最大の既存の帆船。全長 122 ㍍、 総 重 量 3432 ㌧。1921 年 に進水した。70 年代に解体寸 前となったが、クロンシュタッ トで修理されて、81 年に再び 航海に出発した。2010 年に機 械が交換され、索具が刷新さ れた。昨年３月には世界一周 航海で長崎港に寄港した。 クルゼンシュテルン号はセド フ号より 5 年新しく、8㍍短い。 実習船としてカリーニングラー ド海洋アカデミーで使用されて いる。トール・シップス・レー スには定期的に参加している。 同型フリゲート艦のミール 号とナジェジダ号はそれぞれ 1987 年と 91 年、ポーランドの グダニスクでソ連向けに製造さ れた。全長 109㍍、竜骨から しょう楼までの高さは 49.5㍍で、 喫水は 6.8㍍となっている。

10

40

25

39

1713 年 40

06

30

1610

特集・ヨット 2

２０１４年（平成２６年）６月１２日（木） jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

部のキ ジャコフ主 任 研

ガスプロムはペチョラ海の耐氷プ

ロシアの 天 然 ガ ス 独 占 企 業、

ガスプロムがまず７万㌧

究員は永久凍土が溶け 用は温 暖 化をはるかに

﹁凍土層への人為的作

モスクワ大 学 地 理 学 ている。

てきた。５月末、 ロシアは初めて ﹁極地探検家の日﹂を祝い、 出 す要 因として地 球 温 上 回る影 響を及 ぼして

ロシアはいつの時代も北極圏を見つめ、密接な関係をもっ

北極圏と共に歩む

北極圏に挑んだ冒険家たちの偉業を記念した。 地球温暖 化でシベリアの永久凍土︵ツンドラ︶が溶け、極北での暮ら

した。同プラットフォームは世界

ラットフォーム﹁プリラズロムナ

﹁ 仮に凍 土に温 水 を

暖 化 の ほ か に、 降 雨、 いる﹂とキジャコフ氏は 地質学的成分などを挙

しや資源開発の変化が起きつつある。現地は実際、どうなっ ︻グレブ・フョードロフ︼

ヤ﹂で採掘した最初の原油を出荷

ているのだろうか。

この原 油はＡ Ｒ Ｃ Ｏ Ａｒ ｃ ( ｔ ｉｃ Ｏ ｉ ｌ という 新 たな )

ロジェクトは実現した。

にもかかわ ら ず、 北 極 圏 初のプ

境保護団体の反対運動 油種。 環

る。

で唯一、 北 極 圏 大 陸 棚に位 置 す

一方 で、 ロシア 科 学 ろん溶ける。 産 業 開 発

げている。

年 中 放 出 すれば、もち

降雪の量と頻度、植生、 指摘する。

７００万人が居住

支 部 凍 土 研 究 所のシェ が犯され、 凍 土 融 解を

アカ デ ミ ー・ シベリ ア においては 多 くの過 ち ペレフ副 所 長は強 調 す 招いている﹂ とシェペレ ロシアの北 極 圏 には フ記念地球物理学中央 園はできない。 北 極 圏 る。﹁長 年の観 察では、 フ氏も語る。 約７ ０ ０ 万 人、ロシア 観 測 所のカ トツォフ所 のやせた 土 壌 が黒 土に 凍 土が溶ける気 配はな ロシア北 部の先 住 民

㌧ 採 掘 するので、 採 油 期 間は少

推 定されている。 年 間 ６ ０ ０ 万

油田の埋蔵量は７ １９ ６ 万㌧と

初 出 荷 さ れた 原 油 は ７ 万 ㌧。

なぜなら、 永 久 凍 土 族の暮 らしも温 暖 化の

論外だ﹂

なるのには数 千、 数 万 い。 ましてや 消 滅 な ど トナカイ受難

北 極 圏の温 暖 化はさ 年かかる。

が 溶 けるには、 よほ ど 影響にさらされている。

ロッテルダムに運ばれ、 その買い

初のＡ Ｒ Ｃ Ｏ 原 油はオランダの

などのメジャーが開発を行ってい

ビル、コノコフィリップス、 Ｂ Ｐ

ル、 ス タ ト イ ル、エクソンモ ー

今 日、 北 極 圏 大 陸 棚ではシェ

してから早められた。

手は欧 州の大 手エネルギー 関 連

る。 北極圏原油を納入する予定

ガスプロムの説明によると、最

企業だという。このプロジェクト

シアは北 極を優 先 的な国 益が存

かなり政治的なプロジェクト。ロ

﹁プリラズロムナヤでの採 油は

なのはガスプロムのみだ。

では原 油 価 格の下 限 を１ バレル

㌦と見積もっている。

硫 黄 分が多 く、 良 質のウラル原

専門家の見方では﹁この原油は

＝

油よりも安く、 欧 州の石 油 精 製

する地 域と位 置 づけ、 西 側 諸 国

の影響増大を抑えている﹂

工場には需要がある﹂という。

約

億㌦︵約２５００ 億円︶の

プリ ラズロム ナ ヤには すでに

大で

でこうしたプラットフォームを最

べた。ロシアは 年までに北極圏

トーリー・バクレンコ氏はこう述

フィナム社のアナリスト 、 アナ

資金が投入された。 当初、 採掘

政治的プロジェクト

は２０ ０ ４ 年に開 始される予 定

世紀前半にはないだろう﹂

況 が 根 本 的 に変 わることは

波 が 高 ま り、 氷 塊 が 割 れて

だ。半面、 しけが頻繁になり、

北 極 海 航 路 にとって 追 い 風

氷 の 面 積 と 厚 さの 減 少 は

基 設 置 する予 定 だ。

ン

︻アレクセイ・ロッサ ︼

滋養強壮に良し

だったが、﹁北極圏競争﹂が激化

世 界 自 然 保 護 基 金︵ Ｗ Ｗ

氷山の数が増えることも念頭

20

の人口の約 ５ ％ が住ん 長はそう断言する。 でいる。 数 十の都 市の 万 人 以 上 の 都 らに急 速 だ。ロシア水

なくとも 年になる。

ドラ島の汚染除去作業

諸島の一つ、アレクサン

が終わった﹂。ロシア大

溶けてしまう。 冬 季も 死んだ。

渡 河 地 点の氷が薄いの

染する計画である。

を投じて、 ８ 年 間で除

クセイ・ココリン氏はこう述

Ｆ︶のロシアの担当者、 アレ

という。

氷の面積のほか、厚さも減

に置かねばならない。

25

うち 市 が 六つある。 ム ルマ 理気象環境調査庁によ 永久凍土は永久か

なり、 ト ナカイの移 動

北 極 圏のすべての都 の熱 を 加 えねばな らな 永久凍土が所々沼地に

年 間 市は永 久 凍 土の上に築 いからだ。

ンス ク、 ボ ル クタ、 ウ れば、１９７６年以来、

極海沿岸部は

年間で

度 上 昇し、 北

レンゴイ、ノリリスク、 ロシア平 均では だ。

ヤ クーツク、 マガ ダン で０・ ０・８度上がっている。

で、 放 牧 地への移 動 が ソ連時代の負の遺産

問 題は、ソ連 時 代に 統領特別代表北極・南

ト ナ カ イにとって は 北極圏の遠隔地が軍事 極圏国際協力問題担当

間に合わなくなった。

氷 層 面をほじくりコケ 基地や放射性・化学物 のアル トゥー ル・ チリ

アレクサンド ラ島 だ

万本

億㍔︵約２５５億円︶

ヨー ゼフ諸 島では 約

棄 さ れ る。 フ ラ ンツ・

以 上のドラム缶︶は廃

た石油貯蔵庫︵

グレエムベル島にあっ

する﹂という。

圏 沿 岸 部をすべて除 染

された。 政府は﹁北極

の固形廃棄物が運び出

ラム缶と約５０００ ㌧

に、 ５ 万 ㌧の鋼 鉄 製ド

﹁フランツ・ヨーゼフ けからでも２０ １ ２ 年

基金のデータによると、 夏の

年後、

終 わ りには 北 極 付 近 まで流

氷が後退しており、

夏 季には 北 極 圏の流 氷 がな

くなってしまうという。

だが、これは予測に過ぎず、

すべての専門家が信じている

﹁北極圏の航行可能な期間

わけではない。

ンポ は 遅い。 船 舶 航 行 の状

は長 くなっているが、 そのテ

％ 減ったことになる。こ 世 紀 末 に人 為 的 影

り、 幾 年 にも わ た り 形 成 さ

べた。北極圏の氷の解ける速

氷の解ける速度に両論

れ た 氷 塊 が １ 年 物 の薄い氷

︻グレブ・フョードロフ︼

度は見かけよりもずっと遅い

が ら、

れは自然のプロセスでありな

が

１ ９ ７ ９ 年 以 来、 氷の面 積

観 測 デ ー タ に よ れ ば、

度になっている。

輸 送 時 間を 大 幅に短 縮

者 た ちの見 解 は一致 し ド ラが今では４ 月 末に は６ 万 頭のトナカイが

北極海航路で運ぶ予定だ。

ルＬＮＧ﹂が生産するガスは

80

かつては ５ 月 にま だ 類を食べるのが難しい。 質の廃 棄 物 埋 設 地とし ンガロフ氏は言う。

永 久 凍 土とは地 殻の ど人為的な影響の方が るためだ。

むしろ、 環 境 破 壊な のルー ト が 変 化 してい

温暖化と環境破壊

地球温暖化は北極圏

現 在、ロシア産 天 然 に経 済 的 プラスになる

国産天然ガスの９割

展 し、 もっと 住 み や す

気 温 上 昇で農 業が発 かれている。

ガスの ％ 以 上、 石 油 との意見がある。 の３ 分の２は北 極 圏か

％ がロ 兆

進んでいる﹂。 ボエイコ

べて約 ２ 倍のテンポで

領内で、 世界平均に比

る。﹁ 温 暖 化 はロシ ア

環 境の変 化に左 右され

今 後の発 展は気 候と

円︶ に上る。

１４００億㌦︵約

シ ア 領 に 集 中 し、 約

極 圏 経 済の

年 報 告 に よ る と、 北 し くない。 北 極 圏に菜 土の約 ％が これだ。

ン ピ ー ス の ２ ０ ０ ９ われるが、 必 ずしも正 ている 部 分。ロシア 領 大 きい。この点で研 究 雪 に覆 わ れていたツン 今 年 春、 ヤマル半 島で て使われたことだ。

環境保護団体グリー い環 境になるな どと言 表 層で２ 年 間 以 上 凍っ 気 候 変 動よりはるかに

らのものだ。

北極圏原油を初出荷 になった。ハインリヒ・ ベル

響が重なった。

30

もっと読む jp.rbth.com/14137

62

25

「バルネオ」は北極海唯一の 休息施設。探検家、学者、観 光客のための避難所だ。

14

実用化まだ先か 北 極 海 航 路 は 大 陸 棚の油

北極圏の財産だが

スエズ並みは程遠い

面積は 年間につき５％ずつ

30

療で使うことができる治癒特 研究者によると、北極圏 性のある植物だ。 の住人だけでなく、ホワイト 北極研究センターの革新 カラーも一日中イスに座り、 的な食品の中には北国のベ ストレスを受けることによる リーとコケ類からつくられた 悪影響を最小限に抑えるた 菓子やハナゴケのチョコレー めに、これらを摂取すること ト、またガンコウランの実と ができるという。 ニレ入りの飲み物、ミズゴ 【ダリヤ・ケジナ、エカテリ ケのスピリットなどもある。 ンブルク・ヤマル】

養強壮に役立つという。 この即席食品にはミズゴ ケをベースにした乾パンと、 ハナゴケのソースがついて おり、お湯を注いで 3 分待 つとできあがる。ハナゴケ は天然の抗生物質で、結核 の治療に役立ち、ミズゴケ は気管支ぜんそくなどの治

西シベリアの北端にある ヤマロ・ネネツ自治管区の 北極研究センターがミズゴ ケとハナゴケで即席食品を つくることに成功した。 添加剤、防腐剤、遺伝子 組み換え大豆などは含まれ ず、肉体に長期的な負荷が かかった後で食べると、滋

コケ類で即席食品、菓子やチョコも

写真はこちらで： jp.rbth.com/47793

田・ ガス田に劣 らぬ 北 極 圏 の財 産 だ。 この航 路 を 使 う

今 のとこ ろ、 北 極 海 航 路 間の輸送を著しく簡素化し、 を 自 由 に 航 行 で き るのは 年

ことで、ヨーロッパとアジア

間数カ月にすぎない。 その結 果、 ２ ０ １ １ 年 に この航 路 を 利 用 し た 船 舶 は 隻だったが、スエズ運河を 通った 船 は 約 １ 万 ８ ０ ０ ０ 隻に上る。

しか減っていない。 氷の厚さ

21

スピードアップできる。 ただし、これは流氷が少な くな り、 航 行 可 能 な 期 間 が ロ ッ テ ル ダ ム・ 東 京

延びればの話だ。 間 は スエ ズ 運 河 経 由 で

結 果 として、

地 球 温 暖 化 と 氷 の融 解 の は、 年 間 を 通 して、 運 河 を

２ 万 １ １ ０ ０ ㌔、 北 西 航 路 １ 万 ５ ９ ０ ０ ㌔ だが、 北 極

︵ 北 米 大 陸の北 を 通 る ︶ で

通れない大型タンカーも含め て 商 業 船 が 航 行で きる よ う になるというが、 果たして本

液 化 天 然 ガスの生 産・ 消

も薄くなるスピードが鈍って

実 際、 北 極 圏 を 覆 う 氷の

当なのだろうか。

費の増 大 も 北 極 海 航 路の意

お り、 半 世 紀 前の半 分の速

20

ロシア北極南極研究所の観測デー タによると、5 月 10 日ごろ、北極海 の氷の面積は 1302 万 8600 平方㌔ で、過去の記録の平均値よりも 5.2% 少ない。最も氷が後退していたのは 北極海西部のグリーンランド海、バ レンツ海、カラ海だった。

年 代 初 めに 海 航 路では１ 万 ４ １ ０ ０ ㌔ に短縮される。 ％ 縮 め られる。 ま

この航 路 は 輸 送 時 間 を 従 来より

義を増している。ロシア北部

10

20

北極海西部で目立つ氷の後退

20 の液化ガスプロジェクト﹁ヤマ

欧亜を近づける北極海航路

60

34

85

10

10

た、海賊の脅威がない。

40

北極海の休息所

43

10

10

90

写真上＝北極圏の鹿 (2014 年の 5 月 ) ＝ AP 。写 真 左 ＝ 北 極 中 心 の 地 球 （LANDSAT 5 ＆ 7、GMT 午前 6 時頃 ） ＝ Getty Images/Fotobank。 写 真 下＝北 極海の探検家＝ Getty Images/Fotobank、 オ ー ロラ ＝ Alamy/Legion Media、 ハ ス キー＝ Getty Images/Fotobank

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２０１４年（平成２６年）６月１２日（木）

3 特集・北極圏

ツンドラ地帯

﹁ 私 た ちは Ｅ Ｕ をはじめとした従 来のバイヤ ーに対 する契約義務をを 放 棄 するつもりは ありません。 しか し、 消 費のテンポ はアジア太 平 洋 地 域で増大する見通 しであり、 そ うし た需 要を満たすべ くインフラを 整 備 しています﹂

なものだ。

離航空機の開発︵予算

よ れ ば、 契 約 で の

中露提携は戦略的に

ジャーニン氏は﹁この取 ﹃友好的中立﹄だ﹂と強 た中露善隣友好協力条

て中 立 的 な 立 場 をとっ な い が、 新 た な 現 実 にロシアの助 力 を 必 要

る。 ウ クライナに関 し されるとは 予 想 してい ている。 中 国 が戦 略 的

約が格 上 げされる可 能 ボ ー イ ン グ やエ ア 年 ま で の 総 融 資 額 は 引は世 界における権 力 調する。 • 軍 事 的 同 盟 が 締 結 性があると同 氏は信じ バス に 対 抗 す る 長 距 ２０００億㌦に上る。 の新たな枢 軸を強 化 す １００億㌦︶ 。

ウクライナ巡って情報戦

米露のつぶやき過熱

モ ス ク ワ 国 際 関 係 た 中 国 は 実 質 的にロシ を 反 映 さ せ る た め に、 とする側 面 もあるから 四 輪 駆 動 車を年 間 • 万台製造する長城汽 研 究 所のセル ゲイ・ ル アを 支 持 した。これは ２０ ０ １ 年に締 結され である。 車の工 場 をロシア中 央 部に建設。

•

ロシ アの 技 術 を 利 用し、 上海を拠点とす ど を 提 示 し た。 ま だ る露中合弁企業設立。 合意に達していないが、 プロジェク ト の 資 金 これらの取 引は中 国 を として、 両 国はドルで 輸 出 先 以 上の存 在にす なくそれぞれの国の通 ると 米 国のアナリスト 貨 を よ り 多 く 活 用 す ることに合 意 した。 中 は指摘している。

日、 上 海 入 り し た

フォロワーのほとんど

いる。

流サイトを活 発に使 用 例 えば、 ウクライナ するようになった。 写 真 に関 するロシアメ ロシアも受けて立つ

ｒ Ｐｒ ｏｇ ｒ ｅ ｓ ｓ がロシア 人 と ウ クライ にいる 米 国 人 雇い兵の

での ア カ ウ ン ト Ｕ ｋ

稿サイト﹁ツイッター﹂ ローしている。

プ ー チ ン 大 統 領 に 用 しているのが 短 文 投 １ 万 ４ ０ ０ ０ 人がフォ シアの行 動 を 批 判 して ライナ情 勢を受 け、 交 ５月 プーチン露大統領＝ コンス タンチン・ザブラジン撮影

今 年 に 入って か

織が類 似の業 務を請け

ロ シ ア 外 務 省 に は、 負っている 可 能 性 が あ

動するといいわね﹂

︻ イ ー ゴリ・ロジン、

コメルサ ント 紙・ ベド

ロシア大 統 領 府の情 モスチ紙を参照︼

いロシア人 社 員 が在 籍。 対

ロシア体制は充実していると

いえるだろう。 。

ウラジオ事務所 周年

ウラジオスト クの現 地 事

務所は今秋、開設から丸

決してロシアとのパイプが

年を迎える。

太 かった わ けでない同 社に

とって、ここまでの道のりは

russia-direct.org/subscribe

20

プーチン大 統 領 訪 中 国は既にルー ブル建て だ。ロシア 語 のつぶ や ナ人 だ。 米 国 務 省の公 ア語で伝えている。 で両国は﹁すばらしい一 の融 資 をロス ネフチに 米国が押し気味か ロシア外 務 省 も ウ ク 米国務省が盛んに活 き が ７ ０ ０ ０ 件 あ り、 式 見 解 よりも自 由にロ 連の契約﹂に調印した。 行っている。 多くは高 度な完 成 品の 合 弁 製 造で、 露 中の提 携で初めてのものだ。 その内 容 は 次のよ う

ディアの 報 道 を﹁ クレ

ムリンの安っぽいアヒル ら、 ロ シ ア 外 務 省 の 世界中の米大使館や外 ６万３０００人、 ツイッ

︵ デマ︶ ﹂ と 非 難 し た。 フェイ ス ブック 登 録 は 交 官のつぶやきも 頻 繁 ター︵ロシア語と英語︶

ジェニファー・サキ米

なった。

万２０００ 人まで増 ぶやきを 付 けるよ うに タ グの約 束 に 従って 行 府 の 依 頼 で、 民 間 組

にリツイートしている。 をフォローしている人は シア外 務 省 は 独 自のつ ンと露外務省がハッシュ 報 筋によれば、 大 統 領 ﹁ユーチューブ﹂ には

４ 月 末には米 国 務 省

米国務省の発注によって えた。 ︵ そ のよ う に 記 さ れて

も投稿され、 経済制裁 ナ 関 連 のハッシュタ グ タ ー で 反 論。﹁ 世 界 は ジタル外 交﹂の専 門 部

いる︶ 作 成された動 画 が 付 けていた ウ クライ 報 道 官 は 自 身のツイッ 米 国 務 省のよ うな﹁デ るという。

影 響 を 与 えるかをロシ Ｕ ｋｒ ａ ｉｎ ｅ に、ロ 結 している。 クレム リ

が ど れ だ けロシアに悪 ＃Ｕｎ ｉｔｅ ｄＦｏｒ ウ クライナのた めに団 署はない。

業や顧客対応のため、

現在、１００ カ国を超え

﹁当初はロシア人の労働観

平たんではなかったはずだ。

を通したため現地社員が定

着しませんでした。でも休

暇や賃金など労働条件を現

販 売の発 表 会を開いたとこ

る﹁タウのファン﹂が数十人

集まったという。

いずれは車 以 外の分 野で

もロシアに日 本 製 品 を 届 け

登録すると無料で購読できます。>>

15

画期的なガス協定 兆円︶ の額で 年間中国に

中露接近で質的変化 ロシアは４０００億㌦︵約 天 然 ガスを供 給 するほか、 新たな航 空 機の開 発 計 画を 含む契 約を中 国と締 結した。 米 国が東 欧と中 東の間で 年を要したが、その報酬はこの歩み寄

板挟みになっている間、ロシアは着実に中国に傾倒しつつ ある。それには ︻ニコライ・ゴルシコフ︼

りの期 間 すべてに、 否、 その労 力に見 合 う報 酬となって いくのかもしれない。

ロシア産ガスが東へ 下げを求めた背景を説 い。 ４ ０ ０ ０ 億 ㌦の額

日の北 京での 明 した。ロシアは 代 替 に及ぶ１ 兆立方㍍以上

年越し交渉妥結 ５月

シベリ アで は パイ プ

逆方向に流れていく。

年 間、 ヨ ーロッパの

調 印 式に臨んだプーチ 市 場があることを西 側 のロシア産 ガスが 今 後 ン 大 統 領 は、 中 国 人 諸 国の輸 出 先に実 証し が手 ごわい交 渉 相 手で てみせたかった。 一方、 中 国 は 中 央 ア

ロシアが 中 国 にガス ジアから十 分に供 給を ラインのインフラが 未

あったことを明かした。

まったのは２ ０ ０ ４ 年 の契 約に高い関 心 を 示 ライン構 築の付 加コス

を 供 給 す る 交 渉 が 始 確 保できないた め、こ 開 発であるため、 供 給

アレクサンドル・ ノバク氏︵ロシア 連邦エネルギー相︶

７兆５０００億円︶を という見方もある。

は 約 ７ ５ ０ 億 ㌦︵ 約 にとって 絶 好の機 会 だ

備 す る た め に、 両 国 が、ロシアの地 域 開 発

このイ ンフ ラ を 整

だった。 覚 書の段 階 ま した。 中 国は間もなく トがかかる。 になろうとしている。

で達したが、障害となっ 世 界 最 大のガス消 費 国 たのは価格だった。 ﹁ガス供給契約がロシ アに政 治 的に重 要 だと ガス輸出先が多様化 ロシアは中国に対し、

こ れ はロシアの ガ ス ガス プロムのウ ラ ジオ

この契 約は欧 州 を 中 投資する必要がある。

国 家 エ ネ ル ギ ー セ 心に展 開 されたロシア

中国は理解していた﹂ キュリティー基金のコン ︵ソ連︶ガス産業の歴史 輸 出 先 多 様 化のコスト スト ク天 然 ガスター ミ

廃車前の車を輸出 損害保険会社、リース会社

９ 月にはウラジオスト クに

年 などダメージカーを抱 える

事務所を設けた。

上げ１位はロシアだ。ロシア・

る地 域に輸 出 する中で売り

年に

や習 慣がわからず、 日 本 式

を前 提とするタウに売 却し

月期は同社の海外売上高の

ＣＩＳ圏で言えば、

年９ た 方 が経 済 的にもメリット

うち４ 割を占めた。

ロシアで中古車への輸入関税

地向けに調整し、 今は勤続

す﹂︵宮本社長︶ 。

３ 年の社 員 も出てきていま

５ 月 中 旬、 ウラジオスト

ろ、メディア記者に交ざって、

クで日 本 製エンジンオイル

時期もあったが、その後は順

が上 がった 影 響で失 速 した

シア市場について﹁住民の所

地 元の車 好きをはじめとす

創業は１９９６年。初期

得 は 上 がってお り、 ま だ ま

タウの宮 本 明 岳 社 長はロ

調に回復している。 新潟などを拠点に中古車を

だ拡大を続ける﹂ と見る。

次の一手をどう繰り出すか、

ることを視野に入れている。

買い付 けているロシア人 向

今 ウラジオスト ク以 外で

経 験で培った日 露 ビジネス

は、 販売などの協力業者が

のノウハウを 元に社 内 議 論

も 同 様の業 者 を 確 保 し た。 を重ねている。

い最 近、 ノボシビルスクに てか らのロシアの経 済 成 長

ハバロフスクにいるほか、つ あまり注 目 されることは

︻吉村慎司︼

さいたまの本 社には

人近

とともに取扱量が急増。 営

だが２ ０ ０ ０ 年 代に入っ

売り上げ１位はロシア向け

だったという。

けの小さな取 引がほとんど

た。 対ロシアでは、 北 陸 や

やニュージーランドが主だっ

の輸 出 先はオースト ラリア

ダメージカー商法

が成立しているわけだ。

り 合った ところにビ ジネス

がある。 各方面の利 害が釣

に処理を頼むより、 再利用

企業から見れば、 解体業者

企業は存在する。 そうした

ロシアで修理し販売 Ｊ Ｒさいたま新 都心 駅に

さいたまのタウ社 直 結 し た オフィスビルの 階。 受 付ロビーでは大 型モ ジオスト クの映 像が来 客を

ニターに映 し出 されるウラ 出 迎える。 日 本で使われな くなった車を輸 出 する株 式 会社﹁タウ﹂の本社だ。同社 にとって、ロシアは最大の輸 出先だ。 タウのビジネスは自 動 車 関 連 業 界の中でも 変 わって くないが、 中 古 車よりむし

いる。 中古車輸出なら珍し

廃 車になる可 能 性のある日

ろ、 事 故 や 災 害 で 傷つき、 本車を安く入手して輸出し ている。 こ の よ う な﹁ ダ メ ー ジ カー﹂ を修 理して乗れるよ うにするのは原 則 的に輸 出 先のパートナー。 人 件 費が 高い日 本 よりも低コストで 直 すことができ、 現 地で売

jp.rbth.com/ronichi_business

ス タンチ ン・ シモノフ を 書 き 換 えるほ どの一 として高 すぎると主 張 ナルや大 手 石 油 会 社ロ

経 済 制 裁で 日 米が 離 脱

定期船就航か ないが、 自動車ディーラー、

る時に原価を抑えられる。

10

10

氏は中国が粘り強く値 大 事になる可 能 性が高 する評 論 家がいる。 だ スネフチの株 式 譲 渡 な

中国資金で穴埋め ＰＣ︵中国石油天然気集団︶が ％ずつ株式を保有している。 ヤマルＬ Ｎ Ｇの生 産 開 始 は トタルのクリストフ・ド・マリ

２ ０ １ ７ 年 の 予 定。 し か し、 ゲリ最高経営責任者︵ＣＥＯ︶ は対露経済制裁によりプロジェ クトがずれ込 む 可 能 性 がある と警告していた。 さ らに、 米 国の輸 出 入 銀 行 が 参 加 を 辞 退 したのに加 えて 日 本の三 井と三 菱 も交 渉から 欧 米の対 露 経 済 制 裁を受 け

離脱した。

関係を拡大する意向だ。

てロシアは 中 国 企 業 との協 力 ５ 月のプー チン大 統 領 訪 中 年供給

の際にはＣ Ｎ Ｐ Ｃ と 天 然 ガス 供給契約を結んだ。

契 約の総 額は４ ０ ０ ０ 億 ㌦に 上る。 この訪中の枠内でヤマルＬＮ Ｇへの融 資に関 する 協 定 も 結 する協 定 もＣ Ｎ Ｐ Ｃと締 結さ

ばれたほか、 Ｌ Ｎ Ｇ 供 給に関

新潟市とロシア沿海地方の間で定期旅 客・貨物船が就航するかもしれない。新 潟市が検討しているとウラジオストク市国 際関係・観光課のウラジーミル・サプル イキン課長がコメルサント紙に伝えた。 沿海地方の輸送会社はこの船に観光 客の利用は見込めないものの、自動車輸 送に展望を見いだしている。 旅客貨物船は週 1 便運航で、往復運 賃は 400㌦（約 4 万円）から。新潟とザ ルビノ港の間の航路案も検討されてい る。この航路では 2011 年からコンテナ

04

頭脳の流出から流入へ 露米が新たな宇宙開発競争に突入

どんな人でも お好みのロシアが見つけられます。

ヤマルＬＮＧ ロシアの液化天然ガス︵ＬＮ

プロジェクト Ｇ ︶ プロジェクト﹁ヤマルＬ Ｎ Ｇ﹂は中国の国家開発銀行から 億 ㌦の融 資 を 受 けて、 実 現 される見通しとなった。撤退を 決 めた 日 米の銀 行 か らの融 資 の穴を埋める。 プロジェクトの筆 頭 株 主であ あるゲンナジー・ ティムチェン

るノバテック社の共同所有者で

プロジェクトの融 資にはガス

コ氏が発表した。 プロムバンクとロシア開 発 対 外 経済銀行も参加している。 ヤマルＬＮＧはロシア北部に 最 大で年 産 １ ６ ５ ０ 万 ㌧の液 化 天 然 ガス生 産工 場 を 建 設 す る。 ベー ス と な る ガ ス 田 はユ ジ は中国、インドをはじめとする

ノ・タムベイ産地。主な買い手

ヤマルＬＮＧの筆頭株主︵株

環太平洋地域だ。

れている。

ロシアと中国を 結ぶガスパイプ の長さ。

ヤマル半島の天然ガス田 であるボワネンスコエに おける天然ガス埋蔵量。 ロシア・ガスプロムと 中国 CNPC による期間 30 年のガス契約の総 額。

13

30

一言

2600㌔

2040 年 に 予 定 さ れてる中国の天然 ガス消費量。

09

10

船が運航しているものの、輸送量に限界 があった。ザルビノ港にはコンテナ積み 下ろし用クレーンがないため日本側は現 在、5000㌧のローロー船を検討中だ。 成田空港とハバロフスクおよびウラジ オストクの航空輸送はＳ７航空が行って いる。成田−ウラジオストクの往復航空 運賃は 600㌦（約 6 万円）ほど。ウラジオ ストク港−韓国のトンヘ港−日本の境港 ではクルーズフェリー「イースタンドリー ム」が週 1 便運航している。 日本からの自動車の輸入業務を行って いる会社のロマン・スルタノフ副社長は こう語る。「貨物輸送市場で日本はシェア を獲得できる可能性がある。ロシアの中 古車購入会社の支店が集中している富山 に寄港すればもっと効果があるはずだ」 【オレグ・ジュヌソフ、コメルサント紙】

10

式の ％︶はノバテックで、フ

数字あれこれ

新潟−沿海地方

40

ク セイ・ロッサン︼ ︻アレ

20

30

30

4.9 兆 立方㍍ 4000 億㌦

7460 億 立方㍍

20

31

10

20

ランスのト タルと 中 国 のＣ Ｎ

60

10

今後 30 年 21

総合 4

２０１４年（平成２６年）６月１２日（木） jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

ロシアを必要とした中国

外交防衛政策会議議長

フョードル・ ルキヤノフ氏

だが、 政 治 的 接 近 は 経 済 関 係の進展も促す。プーチン訪 中はそれを示した。

グローバルな戦略的均衡の問 には な ら ない。 帝 国 的 性 格

係を通してみている。ここに

問題対処のノウハウを き去りになっている。これら

露 中 関 係 は、 気 楽 な 散 歩

の問題は克服されていない。 を持つ二つの巨大な国が摩擦

第二は地域の安全保障だ。 を 起こし た り、 利 害 を 対 立

題がある。

ラブの春﹂ だ。 強 力な海 外

ウクライナ危機

なシグナルになったのが﹁ア

ること ができる ︱︱ 非 常に

の勢 力 が 内 政 不 安につけ 入

揺するにつれて、 米国の対中 れは自然なことだ。

中 国の興 隆に周 辺 諸 国 が 動 させるのは避けられない。そ 圧力は増していく。ところが、

習 近 平 氏 は ２ ０ １ ２ 年の 国 家 主 席 就 任 以 来、 中 露 関 ロシアは︵中央アジア諸国を 将来問題が生じたとしても、

もっと読む

jp.rbth.com/48201

極東におけるロシアの軍事的な動

きの活発化は偶然ではない。安定を

損 ねる 北 朝 鮮の行 動 やアジア太 平

洋 地 域の２ 国 間 対 立の深 まりに見

られる通り不穏なのだから。

もちろん、ロシアはミサイル防衛

における日 米 協 力を懸 念している。

節度ある日本・韓国の対応

にもかかわらず、ロシアに対してか

威でない日本の賢明さを信じたい。

日本に臆測と嫌悪の口実を与えた。

週間にわたり、連日、ロシア軍機を

ロシアには東の隣国を威嚇する必 は全くない。中国、韓国に対して 要

実際のところは、ロシアの軍事的脅

監 視 するた めに緊 急 発 進 した。 そ

も同じことが言える。地域の緊張の

ドネームは﹁ベア︵熊︶ ﹂︶が日本の沿

安全保障はロシアの国益にかなう。

ブをまひさせるので、 北 東アジアの

高まりはロシアの経 済 的イニシアチ

誤らないことを切に信じたい。

関 係に左 右 されずに優 先 事 項 を 見

料の確 定 埋 蔵 量 は 多 く、

ロシアにお ける化 石 燃

資源全体に占める北極圏

ば、 世 界の石 油とガスの

︵ Ｉ Ｅ Ａ ︶ の評 価 によ れ

国 際エ ネ ル ギ ー 機 関

ら 北 極 プロジェクト は 十

の石 油 ガス価 格の水 準な

うかは不 明である。 現 在

入れする必 要があるかど

ギ ー 安 全 保 障にとっての

北 極 圏 を 世 界のエネル

バレル当たり

送 費を除いて、 石 油が１

圏における採取費用は輸

Ｉ Ｅ Ａによると、 北 極

分採算がとれるのだ。

決 定 的 要 因と呼ぶことは

㌦、 ガスが１ 立方㍍当た

∼１ ０ ０

今のところ難しい。

６％にすぎない。

の割 合はそれぞれ２ ％と

資 源はさらに多い。 世 界

％と約

年

な宝庫は国の安全保障の

はな らないが、この巨 大

はこれから発 見しなくて

北極圏の石油ガス産地

資源開発は魅力的だが

ても過言ではない。

量 全 体に匹 敵 すると言っ

化石燃料産地の確定埋蔵

源 は、ロシアの すべての

北極地方の石油ガス資

も同じ傾向がみられる。

能性がある。 石油部門で

に ％にまで増 大 する可

５ ％ だった。 それが

割 合 は ２ ０ １ ０ 年 には

取のロシア全 体に占 める

地域における天然ガス採

半 島、 東シベリア、 極 東

北 極 圏 内にあるヤマル

のとなりつつある。

ロシアにとって 切 実 な も

れない。 北 極 圏の開 発は

しかし、 枯渇は避けら

％だ。

はそれぞれ約

産に占 めるロシアの割 合

の石 油とガスの採 取・ 生

油 ガス部 門にどんどん肩

ほど明るくない中で、 石

経 済 全 体の見 通しがさ

過度の肩入れに懸念も

ろうか。

めるものとはな らないだ

採 取と加工への依 存 を 深

アジアの隣 国が欧 米とロシアとの

岸 付 近に現 れた。 日 本 領 空 を 侵 犯

日 韓 両 政 府は米 国 側 からの圧 力

爆撃機Ｔｕ ︲ ＭＳ︵ＮＡＴＯコー

のうちの１日は、一度に６ 機の戦略

日 本の航 空 自 衛 隊の戦 闘 機 は１

かった異常なもの﹂と述べた。

威嚇の意図はない

極東におけるロシアの軍事的動き について、 最も大きな懸念を抱いて いるのは日本だ。

戦略爆撃機 ﹁ベア﹂ の飛行

なり節度をもってふるまっている。

は 自 国 領 空 付 近で頻 発 し たロシア

しなかったが、ロシア軍 機の飛 来は

５ 月 上 旬、 日 本の小 野 寺 防 衛 相 軍 機の飛 行に懸 念 を 表 明 し、 そ う

資源が眠る北極圏

ロシアの宝物

した行動は﹁冷戦時代にも見られな

95

危険なモデルとして、中国は 係 を 新 た な 段 階 に引 き 上 げ

チャイナカード

肝 心 なこと は、 露 中 間 に

る意向を強調してきた。 除けば︶ 、 中国との領土問題 それに対処するノウハウを持

極東で活発な ロシアに関連するホットなテーマについてロシア NOW の フェースブック・ページに寄せられた読者からのコメントの 一部を紹介します。

﹁アラブの春﹂を解釈した。 米 国 は 時 を 同 じ く し て、 中 国 が ウ クライ ナ 情 勢 を

ロシア軍の動き アンドレイ・グービン氏

極東連邦大学・地域国際研究学院・准教授

「ロシアからのメッセージとして､ オバマに対して､ ここは 大目に見てくれないとチャイナカードを使うぞと､ サインが 出ているわけですね｡ ロシアにとっても､ 中華思想の暴走 は経済環境をややこしくする。少なくとも､ 計算できるよう な駒の動きではないはずです」

アジアでの新 政 策 を 宣 言 し た。この政 策は当 然、 中 国 つことなのである。

本紙に掲載された「オピニオン」面の意見や読者からの投書、ゲスト・コラム、

中 国 の 領 土 問 題 でロシア

メールのあて先は jp@rbth.com です。 お気軽に日本語でメールしてください。

がない唯一の国だ。

お手紙をお寄せください

警戒しているのは事実だ。中

だが、少なくともこれは反中

は中立的立場をとるだろう。

www.facebook.com/roshianow

国 自 身、 国 内に分 離 主 義の 問題︵新疆ウイグル自治区、

第 三 に、 安 定 し たエネ ル

国の姿勢ではない。

チベット、台湾など︶を抱え、 ウクライナ問題で中国がま

国境線変更に神経質だ。 ギー供給だ。ロシアは、仮に も、米国海軍が中国への輸送

深刻な対立がどこかで生じて ルートを遮断できない唯一の

ともにロシアを支持すること 同時に、旧ソ連圏での米国

は期待できない。 のやり方に対してロシアが行

「プーチン大統領と上海閥の首領・江沢民氏が抱擁してい る写真を見て驚きました。北京政府 vs 上海閥の権力闘争が 進む中で、天然ガス価格で折り合いをつけるために江沢民 氏の力を借りたなら、後に尾を引くのではないでしょうか」

中 国は隣 国 た ちと多 くの

る。 中 国 経 済は減 速 してい 供給元だ。

国の独占状態を弱めることに

じ く、 世 界 経 済にお ける 米

の問題だ。中国はロシアと同

第四はグローバルな影響力

動 を 起こし たこと を 中 国 は 理解している。

では、 中国をロシアに接近

中露接近の要因

均 衡 を 危 惧 し、 中 国 か らの

ロシアは 最 近 まで 経 済 的 不

第五は発展の新たな刺激。

関心がある。

る 自 国 と 他 の国 の位 置 を 三

第一に、中国は世界におけ

させた具体的動機は何か。

つの超 大 国 ︱︱ 中 国、 米 国、

者の文 化 的 影 響のもとで成

大 規 模 投 資 に 慎 重 だった。

長 しました。 私の心の中に

ベラルーシ人へ﹂

設するか？ウクライナ人と

﹁我々はいかにロシアを建

地はありません。

は両 国 民の対 立を入れる余

か、見てみようではないか。

ハーバード大の会議に書簡 ︵ 年４月︶ ロ

・ ウ

イ ナ 問 題 シ ア ク ラ

を 巡って感 情 的になること は破滅的な結果をもたらす と懸念します。 相 手が誰であれ、 力で引

今 日 ウ ク ライ ナ を 分 離

︵ 年発表。邦訳は﹃甦れ、わが シアよ∼私なりの改革への提言﹄ ロ 木村浩訳 年︶

独 立 させるということは 数

き留 めてお くことな どでき ません。 暴 力を行 使 するよ

多 くの人 が両 者の混 血で

百 万の家 族と数 千 万の人 間 れ、マイノリティーであれ同

あ り、ロシア 人 と ウ クライ

う なこと が あっては な り ま

じことです。 な ぜな ら、 ど

ナ 人 の結 婚 も 多 数 に 上 る。

を分断することだ。

んな少 数 派の中にも、 さら

しかも、これまでは、誰一人、

せん。 相 手が民 族 全 体であ

に少 数 派 が含 まれているか

江沢民氏

抑止を目的としている。 領 土 問 題 を 抱 えている。 中 国 とベト ナムの関 係 が 緊 迫

るのに、 絶 え ざる 急 成 長こ

が過熱し、 社会・経済的格

ウ ク ライ ナ 西 部 の ガ リ

に対 して ど う 振 舞っている

ロシア ︱︱ か ら な る 三 角 関

人、 何 人 と も 思っていない

ツィア地 方 は ど う か？自 分

混血だとか国際結婚だとか

す。必ずしも「ロシア NOW」 または「ロシア新聞」の見解と同一ではありません。

し、中国人の避難にまで至っ た。日本、フィリピンとの関 ﹁外患﹂に加え、中国の発

係も緊張している。

露 米 関 係の危 機 を 背 景

展モデルに関 する議 論 もあ に、 ５ 月のプー チン大 統 領 党の権力基盤の要なのだ。 昨 年 末に開かれた全 国 人

そは中 国の政 治 体 制と共 産

民代表大会︵全人代、 国会

訪中はロシアの新たなパート だが、 中 国は自 らの基 盤 を

ナーの模索だと解釈された。 固 めるた めに、 相 手に劣 ら に相 当︶ 常 務 委 員 会では多 くの国内問題が指摘された。

ずロシアを必要としている。

差の拡 大で国 民の大 半 が置

年 以 上の成 長により経 済

中 国は現 在の世 界 情 勢に

﹁アラブの春﹂ のシグナル 不 安 感 を 抱いている。 不 吉

自 己 決 定、 自 治、 独 立につ 人が各 州 ごとに独 特の関 係

彼ら自身︵連邦主義者あ

らです。

35

ウクライナ問題を暗示

ウクライナ人だと思っている

ウクライナでは、 自 分 を

い当たるだろう。

ソルジェニーィン語録 我 々の世 代 が古い世 代の

ロシアのノーベル賞 作 家、 いるかを示してくれた。 ア レ クサ ンド ル・ ソル ジェ ニーツィンが ウ クライナ 問 過 ちを 償 うことになるのは

いて﹁支払い﹂を済ませるべ にあるので難 しい問 題 が 生

るいは分離主義者︶ に試させ

た ちへのまっと う な 態 度 を

要になるかもしれない。

じる。 各 州で住 民 投 票が必

てみる がいい。 あ ら ゆる 問

痛みをともなうだろう。

ウクライナ問 題は非 常な

き時が近づいている。

題で心 を 痛 めていたことが 必至だ。我々自らが進んで、 人、ロシア人だと思っている 著書など述べられていた。

︵１９６８年執筆、 年発表︶

﹁収容所群島﹂ クライ ナとロシアは 私 ウ

の血 肉、 心 臓、 思 想の中で 一つになっている。 収 容 所でのウクライナ人

思わなかったのだ。︻ロシー

43

う点で意味がある。 北極

部 門の将 来の競 争 力とい

北極圏開発は石油ガス

業にはさらなる追 加 的な

利 益は期 待できるが、 企

り１ ５ ０ ∼ ４ ６ ０ ㌦ だ。

北極圏開発の有効性と

刺激策が必要だ。

いう 問 題には、 プラスか

の調査を活発化し、 技術

重 要なのは、 北 極 圏で

な答えはありえない。

社 会と国 家からみてそう

て 魅 力 的 で あ る。 だ が、

社 会 的 費 用、 並 びにロシ

開発に挑み、経済・環境・

実 際、 極 北における石

全保障の優先性を考慮し

アと世 界のエネルギー 安

開発に関する決定を行う

て、 個 々の具 体 的 産 地の

油 ガス プロジェクト は 税

し経済成長を促すかもし

ことである。

アレクサンドル・クルジン氏

ロシア政府付属分析セン ター・エネルギー経済戦略 調査局長

その半 面、 化 石 燃 料の

れない。

収、 雇用、 注文をもたら

簡単ではない。

外 国のパー ト ナ ーにとっ

こ れ はロ シ ア の 企 業、 マイ ナスか という一義 的

市場で優位に立つ。

きる者は世界の化石燃料

圏で最も生 産 的に活 動で

40

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私 自 身 はロシア人、 ウク

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要 求 するウクライナ人た ち

編集スタッフ

20

重要な要素となり得る。

編集兼発行 ユージン・アボフ Eugene Abov 編集デスク アレクサンドラ・バズデンコワ Aleksandra Bazdenkova 電子版編集 ナタリア・ススリナ Natalia Suslina デザイナー アンドレイ・シマルスキー Andrey Shimarskiy 編成担当 ミラ・ドモガツカヤ Milla Domogatskaya レイアウト イリーナ・パブロワ Irina Pavlova サブ編集者 三瓶良一 ゲスト編集者 町田幸彦 インフォグラフィック ガイア・ルッソGaia Russo、 ナタリア・ミハイレンコNatalia Mikhailenko 写真 アンドレイ・ザイツェフ Andrey Zaitsev、 スラワ・ペトラキナ Slava Petrakina 広告 ユーリア・ゴリコワ Julia Golikova

スカヤ・カゼータ紙抄訳︼

開発急げとも言えない難しさ

アレクサンドル・ゴルベンコ Aleksander Gorbenko パーベル・ネゴイツァ Pavel Negoitsa ウラジスラフ・フローニン Vladislav Fronin

編集委員会長 社長

編集長

12

「ロシア新聞」 の Russia Beyond the Headlines 部局はロシアを紹介する特殊折 り込みやセクションを編集し、下記の新聞で配布しています： 毎日新聞（日本） 、Global Times（中国） 、中央日報（韓国） 、エコノミック・タイ ムス（インド） 、ネーション（タイ） 、ジ・エイジ、シドニー・モーニング・ヘラルド（オー ストラリア） 、ザ・ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ・インターナショナル （米 国） 、ウォールストリート・ジャーナル（米国） 、デイリー・テレグラフ（英国） 、ラ ナシオン（アルゼンチン） 、フォリャ・ジ・サンパウロ（ブラジル） 、フィガロ（フラ ンス） 、エル・パイス（スペイン） 、ラ・レプブリカ（イタリア） 、ルソワール（ベルギー） 、 ドゥーマ（ブルガリア） 、ジオポリティカ（セルビア） 、ポリティカ（セルビア） 、ノワ・ マケドニア（マケドニア） 、GulfNews、Al Khaleej(UAE)、El Observador（ウルグアイ） 、Elftheros Typos（ギリシア）

ライナ人の混 血ですし、 両

6 月 1 日に施行された反た のの一つだった。 ばこ法により、レストランとカ モスクワのカフェやレスト フェから水たばこが消えた。 ランでは水たばこの価格が平 この法律は喫煙場所を厳し 均 800 ∼ 900㍔（約 2400 ∼ く定め、違反に対しては複数 2700 円）から始まるが、原 の機関が罰金を徴収できる。 価（炭、たばこなど）は 200㍔ 損失を心配している飲食店も （約 600 円） 以下である。 あれば、法律の施行を喜ん また水キセルの減価償却 でいる飲食店もある。 基準は低いため、同じもの 水たばこを主なサービスと を何年も使用できるという問 している専門カフェにとって 題があった。 は死活問題だ。 新たな反たばこ法の発効 水たばこ事業はレストラン は水たばこ事業にとって大き 市場でも最も利益が高いも な痛手だ。

ナタリア・ミハイレンコ

風刺漫画などはさまざまな意見、主張を幅広くご紹介するために選ばれたもので

新たな相互依存 たばこ料金の値上げはほ ぼ 3 倍で今後は 5 倍になる。 たばこの宣伝や公共の場で の喫煙は禁止となる。 たばこの消費減少につい て一つの事実がある。それ は喫煙が流行遅れになりつ つあるということだ。 国家的な喫煙規制の有効 性についてロシア連邦保健 省のマリヤ・シェビリョワ氏 はこう話す。「たばこの消費 が 16 ∼ 17% 減少した」 駅、空港、競技場、学校、

病院、国家機関、岸辺、職 場にたばこを持って近づくこ とを禁じる法律は昨年 6 月に 施行された。 世界保健機関（WHO）の昨 年の報告によると、ロシアで は 4400 万 人 が 喫 煙し、 年 間 3900 億 本 の た ばこが 消 費されているという。罰則は 昨年 11 月から適用されてお り、禁煙の場所で喫煙した場 合、500 ∼ 1500㍔（約 1500 ∼ 4500 円）の罰金が科せら れる。

題が分 離 独 立で解 決できる

（コメルサント紙）

た ちとの付 き 合いはいかに

喫煙は流行遅れ

がこの地 域に住 むロシア人

ロシア国内のバー、レストラン、長距離列車、寮、 ホテルは 6 月 1 日より、全面禁煙となった。昨年 ６月に施行された反たばこ法の適用範囲の拡大が 発効したためである。

ものではないことに早 晩 思

反たばこ法

90

成功したプーチン大統領訪問

彼 らの中に悩みが鬱 積して

（ガゼータ・ルー紙）

は論文で述べた。プーチン大 統領の中国訪問は期待を裏切 らない成果をもたらした。 ロシアは 中国の風 をうま く帆に受けて自国の発展の追 い風にしたいとプーチン大統領 74

90

水たばこ事業が窮地に

中国の風を揚力に ロシアの 論調

81

30

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２０１４年（平成２６年）６月１２日（木）

5 オピニオン

VOX POP 中露接近の動き

母なる大河ボルガ 初年代記﹂︶に最初の言

世 紀にボルガとネ

通り過 ぎ、 歴 史に痕 跡 ぎし年 月の物 語﹂︵﹁原 台にもなった。 を残していった。 古 代ローマ人 は ボ ル 及がある。 ガ川を﹁ラー﹂︵気前の

ボルガの舟ひき約

万

バの 両 水 系 が 結 ば れ、 人 が 航 行 に 従 事 し た。

１９ ２９ 年、ソ連 鉄

のロシア正 教の修 ルイビンスクだ。

現 在、 ボルガ沿 岸に 彼らの﹁主都﹂が上流の

良い︶ と名 付 けた。 沿 反乱の舞台にも 岸に住 む ウラル語 族の マリ人は﹁ユル﹂ ︵長い︶ 、は 上 流 域のバルト 海 沿 岸 道 院 が残 り、 イスラム

ガに建 設された水 力 発

第 二 次 大 戦 前にボル

時期まで存続した。

が、 支 流では 独ソ戦の

り舟ひきは禁 止された

の諸族は﹁イリガ﹂︵長 教 徒の多いタタールス 道人民委員部︵省︶によ

多民族とも調和

バルダイ丘 陵の風 鈴 に花開くハスが自生し、

屋の漁村、 巨大な水力 爆 弾がさく裂した実 験

︵川の中 ボルガは広 大にして では﹁アティリ﹂

かつて ボ ル ガ 下 流の

ハー ン国の首 都 サ ライ

の 平 原 に は キ プ チャク・

このス テップは 太 古

ソ連 時 代、 ここには

れ、 人工衛星が打ち上

げられ、 軍事演習が行 われた。

１ ０ ０ ０ ㌔ 北 方のボ

だった。 今もカザフ人、 年代に古儀式派︵分離

か ら 遊 牧 民 の 居 住 地 ルガ源 流には１７ ８ ０

ざ まには 漁 村 が 点 在

古 儀 式 派の村 々のは

トルクメン人 な ど古 代 都市ボリスクがある。

タタール人、ノガイ人、 派︶の拠点の一つだった 遊 牧 民の末 裔︵ まつえ い︶ が暮らしている。

無 限 の 平 原、 １ 万 し、 白 壁の正 教 修 道 院

頭 もの羊の群 れの放 牧 がイスラム 風の街 並 み

地、 バルハン︵ 砂 丘 ︶、 と隣 り合い、 うまく調

目まぐるしく変わる天 和 がとれた 風 景になっ 候、ベルブリュージヤ・ ている。

世紀半ばだ。

群 も 有 名 だ。 こ れ ら の 湖 は

﹁キイチゴ色︵暗赤色︶の﹂湖

色 だけでなく、 実 際にキイチ

ゴを思わせる風 合いが特 徴と

なっている。

岸 辺から流れ込み、 １ 昼 夜で

泉で、 多 数の泉の水 が北 西の

エカテリー ナ２ 世の食 卓にの

れて お り、 最 高 級 品 と して、

１６０ ０ ㌔ほどの塩が採取さ

かつて はここで 年 間 に

２ ５ ０ ０ ㌧の塩を運んでくる

オレンジ色に染 まった 塩 は キ

み 供 えられていた。 バラ色 か

ぎない。

低 地にあるといった 条 件 が 重

の深さまで積もっている。

ことになる。 塩は湖 底に６ ㌔

また、 海 面 下

なり、 塩 分の濃 度は１ ㍑ 当た

ビ﹁アルテミア﹂が湖に生息し

これは、 塩 を 好 む 赤い小エ

イチゴかスミ レのよ う なにお

％ を占 めている。 生 産 量は

ているためと説 明されている。

いをしっかり保っているのだ。

需要により、 年間１５０ 万㌧

ここの塩 は 純 度 が 極 めて高

から５ ０ ０ 万 ㌧までと幅があ

う なユニー クなにおいを 塩に

エビが 死 んで分 解 し、このよ

倍上回る。

る。これは死海のそれを１・５

一方、バスクンチャク湖は塩

も敷設された。

る。 塩を運 搬 するために鉄 道

バスクンチャク湖

山の頂 上にできた くぼみにあ

加 えるわ け だ。 ちなみに、こ

のエビはフラミンゴの好物であ

る。

︻ダリヤ・ゴンサレズ︼

アス ト ラハンの近 くにあ る

キイチゴのような塩湖

る。 底 部は地 下 数 千 ㍍の深さ

が積もっている。

に達 し、 その上に厚い沈 殿 物

湖に水 を 供 給 するのは主に

上 輸 送で平 均

数 十 万 人の雇 用 を 生 み 出 すこ

ちなみにモスクワでは短距離の

だが、 最 も 大 胆 な 国 家 計 画

とができるという。

る﹂。このプログラムは 地 域で

乗船でも４５０∼９００㍔︵約

ばれている。

％の貨 物 が運

１３５０∼２７００円︶の運賃

欧州連合︵ＥＵ︶では国内水

１ ９ ８ ０ 年 代には年 間 数 百 隻

は

を 運 航 会 社 が 徴 収 する。これ

運 航 会 社 は ボ ル ガ 川 活 用の

の河川船舶が建造されていたも

５ 倍、 す なわ ち 輸 送 全 体の１

可能 性を信じている。ロシアの でさ え、 河 川 貨 物 輸 送 を １・

運送会社ドライマンタのドミト

∼２％に増やす程度の提案だ。

くらいの運賃でようやくビジネ

者は河 川 船 団の集 中 的 な 発 展

リー・ プリュシチェフ最 高 責 任

スは回収可能だ。

ロシア船舶建造センターの専

め以降ほぼ建造されていないた

門家であるエドゥアルド・メド

め、こちらの輸送も減少してい

水 路の維 持 費 用 は 同 じ 距 離の

分の

自 動 車 道 や 鉄 道 と 比べ

ニク教授は﹁先進国では河川航

１ 程度なのだから、これはもっ

ト ラック 輸 送 の

輸 送の経 費は鉄 道の８ 分の１、

国 家 プログラムを基 調として、 たいない話だ。さらに河川貨物

﹁輸 送 国としてのロシア発 展

が必要だと考える。

る。 昨 年の国 内 水 上 旅 客 輸 送

行が家業となっており、採算も

ボルガ 沿 岸 地 域の交 易・ 経 済

取れている。必要なのは簡素か

関 係 拡 大のた め、 旅 客・ 貨 物

円︶

分 の１ で あ

夫 婦 ２ 人 だ けという 場 合 も 多

予算によって定められる。 ボル つ安い船 舶 だ けで、 乗 組 員 が

ガ川 沿 岸で最も古い町の一つで

る。 ︻イリヤ・ダシコフスキー︼

旅 客 河 川 航 路の営 業 は 地 域

人数は１３６０万人だった。

旅 客 船 舶 は１ ９ ９ ０ 年 代 初

少している。

のが、現在では 隻弱にまで減

年 に達 し た。 ソ連 時 代の

く、ロシアで 採 取 される 塩の

り ２ ０ ０ ∼ ５ ０ ０ ㌘にもな

㍍の水 準の

高純度の塩を産出

ボルガ流 域の南 部には有 名 チャクがある。

な 塩 湖、エリ ト ンとバスクン

エリトン湖

エリトン湖は欧 州 最 大の塩

湖で濃度も世界有数だ。 夏季

には水 深が５ ∼７ ㌢まで干 上

がり、春でも１・５㍍ほどにす

る。ニジニ・ノブゴロド、 コリューチカ︵ラクダが

嵐 ︱︱これ ら すべてが

ボル ガ 沿 岸には 四つ カ ザ ン、 サマラ、 ボ ル 食べるマメ科植物︶、 砂

フの 乱 ﹂︵ １ ７ ７ ０ 年 百万都市が四つ 世 代︶と﹁ラージンの乱﹂

遊 牧 民にいたる約

ウゴル語 族 から南 方の

の都市があり、フィン・ だ。

全流域で３００ 以上 遊 牧 民 の 自 由 の 象 徴

紀初めに成立した﹁過 ︵ １ ６ ７ ０ 年 代 ︶の舞 の １ ０ ０ 万 都 市 が あ ゴグラードだ。

古 代スラブでは

シア全 域の兵 器工 場に

ボ ル ガ はコサックと 電力を供給した。

９ 世 紀のアラブの文 献 ンがある。

れする修道院、 木造家 イカ。ソ連 最 初の原 子 しぶき。 発電所。

の﹁黒い波間﹂に見え隠 草、 アス ト ラハンのス 漁の網を満たす魚の水 い ︶ と 呼 ん だ。 一方、 タン共 和 国の首 都 カザ 電 所は戦 時 中、 欧 州ロ

ダイ丘 陵で、 デンマークの緯 度に相 当 する。一方、 カス

風物詩と民衆の生活が 野が広がる。 塩 湖と水 のだ。 その波 間を、 各

ボルガ流 域は豊かな て し ないス テップ、 荒 荒 々 しいロシアそのも の名で記された。

跡地。 羊を放牧する果 無 辺、 悠 然として時に の川、つまり川の王様︶ 農 民の蜂 起 ﹁ プガ チョ

ピ海に注ぐ河口はフランス中央部の緯度にあたる。７ 月

りにも長いため、水源と河口が別の時間帯にあるほどだ。

うっそ う たる タイ ガ

もっと読む jp.rbth.com/14506

水源はモスクワとサンクトペテルブルクの中間にあるバル

ボルガは世界有数の大河で、欧州では最も長い。あま

ボルガ川クルーズ観光発展に取り組む流 域の街。その代表格がムイシュキン市である。

没した数 十の村 落。 夏 時 代に何 万もの人 々が

世紀、ロシアの

かつては水上輸送の大動脈 ボルガ川は

大 動 脈 と 考 え ら れた。 イワン 雷帝がカザンとアストラハンを 征 服 すると活 発 な 水 上 輸 送 が 経 済 的 役 割 が 最 高 潮 に達 し

始まった。

水系が登場した

たのは現 在のロシア連 邦 統一深 白 海、 バル ト 海、 ア ゾ フ 海、 黒 海、 カスピ海 を 結 ぶ 交 通 網 が確立された。 だ が 最 近、 ボル ガ 川 は 経 済 的にほとん ど 影 響 を 及 ぼ さな

船 舶の建 造 と 運 航 が 求 め られ 距離の乗船料は ㍔︵約

あるヤロスラブリ市では８ ㌔の い﹂という。

jp.rbth.com/42849

社 インベス ト カフェによ る と、

だけ。常に満員だとしても、こ

の運 賃 だ けでは 運 航 会 社 は 経

船 舶 の 新 し いエ ン ジ ン １

営することができない。

基 だ け で も ４ ５ ０ 万 ㍔︵ 約

ボルガ川の観光は今、「ルネ サンス」を迎えている。クルー ズ船はすべて更新され、ニジ ニ・ノブゴロド、サマラ、カザ ンの各地からカスピ海まで快 適な旅を楽しめる。上流から乗 船すれば、ルイビンスク貯水池 の水力発電所と古都群「黄金の 環」 を見ることができる。 エコツアーを好む人はバイダ ルカでバルダイ丘陵からアスト ラハンまでボルガ下りをするこ とができる。魚釣りで大物を狙 いたい人は年間を通して、セリ ゲル湖とボルガのデルタ地帯 へのツアーを申し込むことが可 能だ。100㌔級のナマズ、コイ 科の魚、スズキ、バッファロー フィッシュなどが釣れる。 中流・下流域では、児童キャ ンプやエコキャンプがオープン し、乗馬、ジグリョフ山へのハ イキング、ヨット遊びなどの企 画が提供されている。

くなった。ロシアの投資分析会 ボル ガ 川の輸 送 量 は 平 均 して 国の貨 物 輸 送の２ ∼ ４ ％ にす ぎない。 近 年 輸 送 さ れているのは 石 炭、 鉱 石、 建 築 資 材、 木 材、

助 金 は 年 間 １ ８ ０ ０ 万 ㍔︵ 約

１３５０万円︶もする。州の補

め、多くの地域が対応できない。

ボルガ下り最高

48

５ ４ ０ ０ 万 円 ︶にも 達 するた

20

遊牧民の居住地

部と考えられている。

広がった大ステップの一 ン・ ヤール﹂ が建 設 さ

プはユー ラシア大 陸に ロケット基地﹁カプスチ

ル ガ 沿 岸 に残 るステッ

アス ト ラハン州 のボ があった。

民族が住んでいる。

20

22

コンスタンチン・フェージン （ソ連の作家）

末、 ボルガのデルタ地 帯でハスの花が開くころ、 源 流に ある村ではようやく夏を迎える。︻ダリヤ・ゴンサレズ︼ 織りなす世界だ。

一言

80

30

農 業 生 産 品、 肥 料、 自 動 車、 農業技術品などである。

11

下流域に２大塩湖 沿岸部の活性化が必要

流域の街ムイシュキン

悠然とカスピ海へ

15

19

ロシア 船 舶 会 社 協 会 によ る

50

20

16

20

28

12

めき、河岸で揺れるサルヤナギの芳香を吸 いこむことを空想していたものだ。そして授 業が終わるとボルガ川まで走って、自分の 手で触れることができると知っていた」

「ロシアの日常でボルガ川は空であり空気 である。私たちはボルガを吸い込み、堪能 している。いとおしさの込められた歌を歌う。 ボルガは剛胆、勇気、民族の栄光のふるさ と。ボルガはロシアの特質、才能のふるさと。 学校のイスに座りながら、ボルガ川の蒸気 船・小舟が進み、銀色の魚のうろこがきら

16

と、 河 川 船 舶の使 用 平 均 年 数

近年の経済貢献度はごくわずか

歴史刻む広大な流域 欧州最長

地方・ボルガ川 6

２０１４年（平成２６年）６月１２日（木） jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

２０１２年（平成２４年）６月１２日（火）

CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

1930 年代 １９３０年代、ソ連政府決定により人造湖をつくるために

ルイビンスク

約２００の村が水没した。ロシア西部ヤロスラブリ州のルイ

ビンスク地区モロガの前史だ。水力発電発展のため巨大な貯

水池が姿を現わし、人々は翻弄︵ほんろう︶ された。モロガの

かつて存 在 した 世 界の に大勢の囚人を徴用し

てダムが建造され、

日に完 成 す

13

残像をのぞかせる。

ス タ ー リ ン時 代 の 年４月

ボ ル ガ 川 とシェクス

１９３ ５ 年、ソ連はル る。

イビンスク水 力 発 電 所

ナ川が氾濫すると、 両

河 川の水 流 は 岸 か ら

の建設を決定した。

わ たる 春の大 洪 水で

あ ふ れ 出 る。 ７ 度 に

成長する工業は大量

国策プロジェクト

が冠水した。

の電 力 供 給 を 求 め た。 ４５００平方㌔の土地

当 時ソ連 最 大のルイ

4

の底に眠 り、 ごくた ま 国 は 船 舶 航 行 が 可 能

マリヤ・クフシンニコワ （旧モルガ住民）

ボーブラ ボルガ川下流の重要な釣りの対 象魚。 19世紀末にかけて漁業が発 展すると、 ボーブラは大きな水産業者にとっ ても漁獲の対象魚となった。

現 在、 モロガの残 像 に７ 年 お き く らいに湖 なボルガ川を必 要とし

思いは複雑

「水位がさがって水面に浮上 したモロガを 4 回見に戻った。 これが起こるのは 6 ∼ 7 年に 1 回で、通常は秋。最近では 2002 年にあって、どこも草、花、 やぶに覆われていた。モルガ ではいつもあらゆる種類のしょ う果が育ち、私たちはコケモモ、 エゾイチゴ、スグリなどを育て ていた。モルガの真の財産と は、愛する街の手入れをしてい た人々だった」

70

旧モロガ地区

発電所建設

ビンスク人 造 湖はその

3

カワカマス カワカマスはえさの約20%が自分 より小さな同種の魚だ。 水に入った ネズミやモグラなどもエサとし、 自分の3分の 1ほどの大きさの動物に襲いかかる。 体長1.8 ㍍、体重32㌔㌘に達することもある。

思い出

はルイビンスク人 造 湖 が浅くなるときにだけ、 た。 ルイビンスク郊 外

2

ブリーム 水底に生息する群魚。 たまり水 や、急流であっても深く、平滑な流 れの場所を好む。 ボルガ川ではリング、 フィー ダー、浮き具などで釣っている。

年前に消えた。 残っているのは、 博物館で息を潜めて

1

オオチョウザメ 体長4.2㍍、体重1㌧に達する淡水 魚。 稚魚の主なエサは貝で、小さくて 殻の薄い貝が生息する河口付近にとどまる。 年齢は100歳になることもある。

街は

︻ステファニア・ジニ︼

ロシアで最も人気のある釣りスポットはボ ルガ川の下流だ。3 ∼ 5㌔の魚はここでは「小 魚」 と呼ばれるほどで、ロシアでも有数の釣果 が期待できる。 ここではすくい網や手でも釣りができる。狙 える魚種は 100㌔のナマズ、コイ、スズキ、 カワカマス、ブリーム、ボーブラ、タラーニ、 パーチ、バッファローなど多数にのぼる。

にする決定が行われた過去。さらに、それにまつわる声を集

める人々や同郷人会だけだ。

釣りするなら ボルガ下流で 人気の魚５種

いるささやかな回想。そして﹁国民の幸福﹂のために町を犠牲

5

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故郷は人造湖に水没

7 総合

41

愛国ゆえか

5

ヨーロピアンパーチ 肉食の群魚。 小さめで騒音を恐 れるが、貪欲で勇敢だ。 よく釣れる のは早朝。 日中に活動するため、夜間はほと んどかからない。

博覧会の観覧車 経済達成博覧会にある、 高さ 73㍍の観覧車からは モスクワのパノラマが広 がる。 閉鎖型ゴンドラだ けでなく、開放型ゴンドラ もある。閉鎖型のチケット は 300㍔（約 900 円） 、開 放型は 350㍔（約 1050 円） 。 （地下鉄ＶＤＮＨ駅） 73 m

PHOTO: IKAR.US (TALK)

イワン大帝の鐘楼 高さ 80㍍のイワン大帝の鐘楼は 16 世紀に 建設されたモスクワ初の高層建築物だ。 ここからモスクワの昔の風景を見ることができ る。クレムリンの聖堂広場に位置しており、展 望台からは広場やモスクワ川河畔区の古い小路 の景色を見ることができる。 展示品の見学も可能。クレムリン博物館の観 覧券で入場する。観覧券は 500㍔（約 1500 円） 。 （地下鉄オホトヌイリャド駅） 80 m

雀が丘とモスクワ大学大講堂

1 80 m

モスクワで最も人気の高いパノラマの一つは雀 が丘の展望台からのぞむ風景。雀が丘の展望台に は望遠鏡が設置されており、観光客は無料で使用 することができる。晴れた日や街に明かりが灯る 夜は特に景色が美しい。モスクワ国立大学の大講 堂の最上階から街を見ると、圧倒されてしまう。 モスクワ国立大学大講堂のテラスの利用希望者 は予約が必要だ。電話番号 : 8 (495) 939- 29-76 （地下鉄雀が丘駅、ウニベルスィチェト駅）

ようにしてつくられた。 クロポフさんは語る。 乗せるた めの苦 しみや ﹁ 多 く の 人 は 今 も 自 進 歩のために犠 牲を払

8. 8 m

オスタンキノ・テレビ塔の展望台はすでに 40 年も営業している。この間訪問者数は 1000 万人 以上。340㍍の高さから首都の北部や郊外のパノ ラマを満喫できる。 展望台に上がるには見学ツアーに参加する必要 がある。見学ツアー所要時間は 1 時間、営業時 間は 10:00 ∼ 21:00。 予約先電話番号は 8 (495) 926-61-11、展望台チケットは 980㍔（約 2940 円） 。 3 40 m （地下鉄アレクセエフスカヤ駅）

人 知と技 術の勝 利とい

えたが、 人 造 湖は町と 分 た ちの故 郷 が失 われ わ ね ばな らないという 共に周 辺の２ ０ ０の村 たこと を 悲 しみ、 ルイ 思いと 背 中 合 わせ だっ

年 までは、 モロガで

41

をのみ込み、多数の人々 ビンスク人 造 湖には 自 た。当時を振り返る。 の運命を急変させた。 分た ちの人 生を支 配 す ﹁ 父 が ス タ ー リ ンを あ れ か ら 年 以 上 る 他 者の力 が 働いてい や ゆ し た か ど で 極 東 たった 今 も、 ル イ ビ ン た と み な している。 別 マガ ダンの強 制 収 容 所 スク発 電 所 建 設をめぐ の人は愛 国 主 義 的な目 ︵ラーゲリ︶へ送られる

23 8 m

る 議 論 は 続 いて お り、 的のた めにも た らされ

( 地下鉄クロポトキンスカヤ駅）

モスクワ中心部の新たなビ ジネス地区にインペリア・タ ワーとフェデレーション・タ ワーがそびえたつ。 モスクワ・シティのテラスか らはモスクワ川や西部の見事 な景色を堪能できる。インペ リア・タワー の 58 階、 高さ 238㍍に開設されたテラスへ は高速エレベーターで上がる。 展望台へは見学ツアーに参 加する必要がある。展望台チ ケットは 600㍔（約 1800 円） 。 見学ツアーの予約はウェブ サイト http://smotricity.ru/（ロ シア語）で申し込むか、電話 8 (499) 272- 48- 46 にて 。 （地下鉄ブイスタボチナヤ駅）

36

70

オスタンキノ・テレビ塔

ボリショイ・カーメンヌイ橋は 1938 年に建設された。ボロビツカ ヤ広場とボリシャヤ・ポリャンカ通 りを結んでいる。 ここから赤の広場や復元された救 世主ハリストス大聖堂などの、モス クワの美しいパノラマが広がる。 （地下鉄ボロビツカヤ駅）

モスクワ・シティのタワー

ゲ リで 帰 ら ぬ 人 になっ

総主教橋は 2004 年に建設された。橋の先 には救世主ハリストス大聖堂がある。 ここからクレムリンやモスクワ川河畔、反 対側から中央芸術家会館や製菓工場「クラス ヌイ・オクチャブリ（赤い 10 月） 」の風景を楽 しむことができる。見学ツアー予約および問 合せ先電話番号は +7(495) 637-28-47

45

見解は分かれている。 た莫大︵ばくだい︶な犠 幸せな少 年 時 代を過 ご モロガ 地 方 博 物 館の 牲に思いを寄せている﹂ した。 父は 年にラー

若き館員、アナトリー・

総主教橋と救世主ハリストス大聖堂

41

独ソ戦時の記憶 た。 兄 は 戦 線へ送 られ この水 力 発 電 所 は 大 て行方不明となった﹂

TRAVEL2MOSCOW.COM

祖国戦争︵ ∼ 年︶の ﹁ 今 は 何 も 嘆 くこ と 際 にモス クワの 多 くの などない。レニングラー

工 場に電 力 を 供 給 して ド 封 鎖に耐 えて私 と一 国を支 え、 今 も国 民の 緒 に なった 妻 が い て、

役に立っている。 ２ 人の娘と４ 人の孫と 館 員 が 言 う よ う に、 ３ 人 の 曽 孫 に 恵 ま れ、

21

自 己 犠 牲、 団 結 精 神、 つつが ない人 生 が 送 れ 愛 国 主 義の象 徴 なのか ているから﹂

もしれない。 年にモロガか ら５ し か し、 モロ ガの 消 ㌔ 離れた郊 外で生 まれ

滅 は 人 々の心に暗い影 たマリヤ・クフシンニコ を 落 としている。 建 設 ワさ ん はルイ ビンス ク

作 業に従 事 した 囚 人に 近くのダーチャ︵別荘︶ とって は 命 にか か わ る で暮 らしている。 永 久

災厄であった。 に失 わ れたモロガの広 年 生 ま れのニコラ い野原を思い出す。

イ・ ノ ボ テ リノフさ ん ﹁ 疲 れ 知 ら ずの 働 き はモロガ か ら ルイ ビン 者 だった 同 郷 人 を 忘 れ

ス ク近 郊へ移 築 さ れた ることはない﹂とマリヤ 父の家で妻 と 暮 らして さんは言 う。 湖 面のさ

25

ボリショイ・カーメンヌイ橋

モスクワを見おろす

103 m

ざ 波 はノスタル ジーの

首都の人気観光 スポットTOP７

いる。

もっと読む jp.rbth.com/48121

少 年・ 青 年 期は新た 鏡のひ び 割 れのよ うに な生 活を何とか軌 道に 見えた。

世 紀 半ば

17

気持ちは今も﹁モロガ住民﹂

15

ニコライ・ノボテリノフさん ︵写真左下︶

年間暮らした。 祖

先がモロガに移り住んだのは

はモロガで生まれ、

国がルイビンスク貯水池の建設を決定

のことである。

した時、ノボテリノフさんはモロガを去

ちの１人。 自分の家を解体できた住人は

ることを余儀なくされた５０００ 人のう

ノボテリノフさんは妻とともにルイビ

それを船で運び、河岸で再建した。

家に今でも暮 らしている。 ルイビンスク

ンスクに引っ越した。 築１０ ０ 年 以 上の

貯 水 池 建 設 プロジェクトを担 当したボル

ガ建設が引っ越しを手伝った。

それでもヤロスラブリ、ロストフ、サハ

リンな どロシア各 地に引っ越 した 住 人の

多くをノボテリノフさんは知っている。

欧州最大の淡水湖、ラドガ湖に生息する キュウリウオとコクチマス。前者は平民の 食べ物。後者は皇帝の食卓に上った。体長 15㌢弱の緑がかったキュウリウオは春の漁 獲期になるとサンクトペテルブルクの店頭 に出回る。コクチマスは水の成分に非常に 敏感で、つかまえるのは難しい。春にバル ダイ湖（ここにはプーチン大統領の邸宅があ る）に行けば、釣れる可能性はある。ここの コクチマスはおいしい。

︵写真上＝ルイビンスク市の街、右下＝モロガ博物 館の展示品。写真は全てコンスタンチン・ソロマー チン撮影︶

庶民魚と宮廷魚 ?

人生変えた国の力

白夜の季節に酔う

話題の本

『日露異色の群像 30―文化・ 相互理解に尽くした人々』

刊行：2014 年 4 月 責任編集：長塚秀雄 東洋書店

ルクは﹁白夜の都﹂と呼ばれる。闇でなく淡い光の残照に ﹁イワン・クパーラ︵聖

パーラ崇 拝を源とする のそぞろ歩き⋮⋮。

ドモボイ︵﹁家の精﹂の意︶はあ

次号の発行日 （予定）

現代にも根強く残る

土着の精霊たち

レーシーを追い出 すには、口

旅人にいたずらをする。

汚 くののしるのが最 も効 く。ロ

森の中で夜を過 ごしてはいけな

らゆるロシアの精 霊の中でも最

誰かに指輪を渡す。その子

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と肥沃︵ひよく︶の神ク 式、 ネフスキー 大 通 り

古都の夜は包まれていく。フランスのエージェンシーＶＵ ヨハネ︶祭﹂を夏至の日 小説﹁白夜﹂はそう賛美 エフ

シラーガ︼ 儀礼も。 女子会、 卒業 ゲニヤ・

古 代のロシア人はさまざまな

神 々 や 家 霊 を 崇 拝 し た。 キ リ

シアの精 霊はすべて、 なぜか祈

世 紀にロシアに到 来

してからも、 土着の精霊たちは

スト教が

また、 服 を 裏 返 しに着 たり、

民族の心から消えはしなかった。 とうよりもばりの方を怖がる。

これらの精 霊は自 然の脅 威につ

レーシーと関わりを持たない

靴を左右逆に履くと効果的だ。

い。 そ うなっても、 森の小 道の

も重要な地位を占めている。 家

はすぐに逃げる。残りの子 遊びだったか。

8月

白夜の季節がロシア北部に訪れた。サンクトペテルブ

に所 属 する写 真 家、 クロディーヌ・ドゥーリーのフォト に祝 う。 古 都では他の し た。 ︻ 翻 訳

﹁ ま さ に 至 福 の 時 ﹂。

ストーリーからはサンクトペテルブルクの夏の夜の息遣 ︻ルースキー・レポータ誌︼

それは 単 なる 夜でな

いが漂ってくる。 ﹁ わ た し の 夜 は、 昼 よ りも すてき だった﹂。 く、１年で最も短い夜、 サ ンクト ペテル ブル ク ６ 月 終 わ り、 夏 至 だ。 に暮 らし た ドストエフ 北の民は冬の闇 夜を経 ロシアの村 々 では 愛

諭した。民話の怪談や伝承の多

ない。口論しても、 森の中で音

ために、一人で森に入ってはいけ

いて警告を発し、 礼儀や勤勉を

くは今日でも知られている。

ボジャノイ︵﹁水に住む者﹂の

を立ててもいけない。とりわけ、

意︶は民話によく登場する水中

路 上に寝てはいけない。これら

ボジャノイ

界の王。 黒か青の肌、ひれと尾

がついた男の人魚で、夜に現れ、 すべてがレーシーを怒らせる。

る行為は一切禁止された。 主な

て単純だ。夜間、川や湖に関わ

の中に住みつき、 わ ずかな食べ

ドモボイ

祝日には多くの人が酒に酔うた

ボ ジャノイとのお きては極 め

岸で海藻色の髪をすく。

め、水泳は禁止された。

物の報酬と引き換えに家事を手

イフを投げ、できるだけ多

分かれる。追いはぎは秘密 ナ イ フ 地 面 に円 を 書 相手の領域にナ 。順番に の言 葉を考え、 建 物の壁、 く

は逃げている子を捕まえな

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また、自分の水泳能力や持久

ドモ ボ イは 特 定の家 庭 に属

くの領域を自分のものにし

指輪・指輪 一列に並ん 両 手でちょう だいの形に で

今年のロシア文化フェスティバル は全国 80 市町村で開催される。日 本組織委員会事務局長の長塚英雄 氏が伝えた。 今年特筆されるのは東京のほか に新潟でも開会セレモニーが行わ れること。この日本海側の大港湾 都市は、ロシアとの多面的な交流 で知られる。６月２日の東京での 開会式に出席するためロシア側の 組織委員長を務めるセルゲイ・ナ ルイシキン・ロシア連邦下院（国家 会議）議長が来日した。 今年のイベントの特徴として、モ スクワ青年室内管弦楽団、アンサ ンブル「ヴォカデミア」など日本であ まり知られていない若手アーティス トにもスポットを当てた。 日本のアニメファンのために、ロ シアのアニメーション映画の上映会 や、チェブラーシカに関する展示 会なども開かれる。

ご意見、ご感想を お聞かせください！ 編集長にお便りを

をあなたのinboxでご覧ください！

伝ってくれる。

されるストーブの下に住むドモ

都 市 化 が 進 ん だロシアだ が、

木 な どに矢 印 を 書 き、 自

ていく。﹁戦車﹂ ﹁サッカー﹂ ければならない。 注 意 力、

ロシア文化フェスティバル

「ロシアの今週のトップニュース」

力を自慢することがご法度だっ

たのは、 ボジャノイが自 慢 屋を

し、先祖の精霊を表す存在であ

齢は数百年に達すると言われて

と呼ばれることが多い。 その年

彼 は 溺 れた 人 を 殺 さないが、 る。この精霊は﹁おじいちゃん﹂

好んで標的とするからだ。

自分の世界に連れていき、 永遠

ボイは自分の姿を見せることが

家 の中 で 最 も 不 浄 な 場 所 と

いる。

に自分の奴隷にしてしまう。 溺

死者︵自殺者も含む︶がロシア正

理 由はここにある。 ボ ジャノイ

めったにない。

教 会の墓 地に埋 葬されなかった

く可能性があるからだ。

える目をして、 突き出た馬のよ

彼のイメージは眉 毛のない燃

を怒 らせ、 干ばつやひょうを招

レーシー

ドモボイに関する信仰は伝統的

生やした老人というものだ。

レーシー︵﹁森の中の生き物﹂ うな耳としっぽを持 ち、ひげを

並外れた長身で、毛皮に覆われ

て 陽 気 な 民 間 伝 承 の 精 霊 だ。

な家庭に根強く残っている。

の意︶は恐ろしいながらも極め

たこの精霊は森の生物の支配者

する。 ボタンか指輪を持っ

︻ゲオルギー・マナエフ︼

た鬼は一人一人の手に自 分

だ。 いつも 森 の中 を さ ま よい、

サックの勝ち。偵察や仲間

屋 内で ゲ ー ム も 結 構 だ は両 足で跳 び、 また戻る。 さ の 判 断 力 が 発 達 す る。 はぎ全員を見つけたら、コ

の手を置きながら﹁指輪・

分 の 進 む 方 向 を 示 す。 コ

指輪、出ておいで﹂と言い、

意識を学べる。

が、 子 供 た ちの遊 ぶ 姿 は １ か ら ま で すべて ク リ コサック＆追いはぎ コ に ックと追いはぎの２ 組 屋 外 が 似 合 う。 特 にソ連 アした子が勝ち。 機敏さ、 サ

サックは矢 印に沿って追い

な どのバー ジョンも あ る。 機 敏 さ が 発 達 す る。

時 代 には、 多 くの子 供 た 巧 み さ、 小 さ な 子 ど も な

魔 法 使 い いわ ゆ る 鬼

ごっこ。 鬼は 誰かを追いか

は ぎ を 探 し 出 す。 秘 密 の

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ロシアをリサーチ

ち が 外 で 遊 ん だ。 ど ん な ら数を覚えられる。

石 け り 連 番 数 字の書 けて 触 る。 触 ら れ た 子 が れた区画 内に石を置いて 他の子に触ることができれ か

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紙

︻ガゼータ・ルー ︼

兵 器の使い方、 注 意 力 を

Bコース ７月19日(土)∼21日(月） 長野 27日(日）∼8月6日(水) 横浜 ８月９日(土)∼12日(火) 所沢 15日(金)∼19日(火) 幕張 22日(金)∼26日(火) 名古屋 29日(金)∼31日(日) 浜北

身につける。

言 葉 を 聞 き 出 す か、 追い

Aコース ７月19日(土)∼27日(日) 東京 31日(木)∼8月3日(日) 札幌 ８月７日(木)∼11日(月) 大阪 14日(木)∼18日(月) 福岡 21日(木)∼24日(日) 周南 28日(木)∼31日(日)

スキーの小説﹁白夜﹂は て、光の回帰を喜んだ。

カルチャー カレンダー

10

お く。 そこ ま で 片 足 ま た ば助かる。 走る能力やとっ

［開催期間］

闇でなく淡い光の残照に包まれる イワン・クパーラ祭

こんなふうに始まる。

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10

外で遊んだ子供の頃 2014 国立ボリショイサーカス 公演

ああ至福の時よ で、夏至の日に祝う。伝承による と、この祭日にすべての悪霊が起き ているので、夜は寝てはならないと 農民は信じていた。 ［開催期間］ 2014年6月20日(金)∼29日（日） ［会場］新潟・新津美術館

サンクトペテルブルクの 白夜の始まりは、ほの明 るい夕闇が朝の闇と一つ になる 5 月 25 日か 26 日 とみなされている。 この時期、地平線に沈 んだ日の傾きは 9 度を上 回らない。 日照時間は、6 月 21 日、 22 日にほぼ 19 時間に達 し、夏至を過ぎると短くな りはじめ、7 月半 ば に白 夜の季節は幕を閉じる。

ロシア・コレクション 古写真展 「明治の風景とそこ にいた人々」

古代よりスラブ圏に伝わるイワ ン・クパーラ祭はロシア、ベラルー シ、ポーランド、リトアニア、ラトビア、 ウクライナで人気がある異教の祭日 動乱の幕末期と明治維新を乗り越えた 明治中期の日本人は西洋化の波の中で...

北の都 白夜

明治 18 年の森 有礼による「文部 クーデター」以来、 日本 の 社 会 の な かでロシア語、ロ シア文化を研究す ることはそれ自体 が「異色」であるこ とを余儀なくされ た。二つの国の間で文化の相互理解 に努めた人々は近代の日本の歴史の 中で、その活動自体が異色のものな らざるを得なかった。 しかし、「異なる色」があればこそ、 そこに相対化が起り 「動き」が生じる。 この本に描かれた「異色の 30 人の 群像」によって、改めて日本の近代を 動的に捉え直すことができる。しかも その輪郭がくっきりとしてくることに 驚く。 芸術家や学者はもちろん、宗教家、 軍人や実業の分野に至るまで 30 編 の評伝を集めたこの書は近年の研究 の進展を反映して、新鮮にしてかつ 重厚である。 （源貴志・早稲田大学教授）

文化 8 ２０１４年（平成２６年）６月１２日（木） jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN