ロシアNOW9月号

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対話をつないだ

が行われた。フォーラムに参加した森喜朗元首相が閉幕後にプーチン

文化・スポーツ関係者ら延べ1350 人が参加し、 率直な意見交換

スクワで開かれた。日本からの140人を含め両国の実業家、有識者、

アフォーラム︵毎日新聞社、ロシア新聞社主催︶が9月9、 日、モ

ウクライナ情勢が日露関係にも影を落とす中で、第2回日本・ロシ

関係﹂ を強調したうえで

森氏は﹁強固な日米   同 盟と安 定した日 露

す﹂と述べた。

シアの経 験を必 ず生か

季 五 輪を成 功させたロ

が﹁今 年 2 月のソチ冬

難しい状況下で

大統領と会談するなど日露関係進展への再出発のきっかけとなるもの

﹁ 露 日 関 係 は、 我々の責任ではな いが、 最 良の状 態 信頼の雰囲気を創

にはなっていない。 出することが困難 であることはロシ アでもよ くわ かっ ている。 両 国の経 済、 文 化 プロジェ クトなどが政治家 の失策を相殺でき るだろう﹂

容 易でないが、 プー チ ン大統領が示した﹃引 視 点を大 切にして両 国

き分 け﹄ という新たな

して解 決へ努 力 する必

の知恵と熱意を総動員 要がある﹂と語った。 森 氏はウクライナ問   題でプーチン大 統 領が 世 界から批 判をうけて いることに﹁残念だ﹂と 述べ、 大統領が指導力 を 発 揮 してのウクライ 希望を表明した。

ナ紛 争の平 和 的 解 決に 森 氏はさらに今 年が 武 道の分 野における日 露協力年と宣言されて いるこ と や、 ロシアで は﹁日本の秋﹂という各 種 行 事 が 恒 例 となって お り、 日 本でもロシア 文化フェスティバルを開

窮 を 極 めました。 米 国

催 していることな どを

いた 軍 艦 ディア ナ 号 沈

赤 十 字 社の支 援で学 童

セルゲイ・ ナルイシキン氏  ︵ロシア下院議 長︶

﹁北 方 領 土 問 題 解 決 は

として意義があった。︻ロシアNOW取材団、2面にフォーラム特集︼

ルイシキン露 下 院 議 長

モスクワで日露フォーラム ウクライナ情勢の影 昨年2月東京で開催 の厳 しい発 言で 始 まっ された 第 1 回フォー ラ た。 議長は﹁反露攻撃 4 月訪露を控えて日露 れた一つのセンターから

ムは、 安倍晋三首相の は 大 洋 によって 隔て ら

さらに、 ﹁制裁による

関係前進という雰囲気 のものだ﹂と続けた。 に満ちていた。 し か し、 今 回 は 開 日 露 関 係の緊 張さえも 催 準 備にあたった 半 年 多 くの分 野における協 間、 常にウクライナ情 力の妨 げとなるべきで 勢が影を落とした。 今 はなく、 発 展させる必 はフォー ラム 開 催にふ 要がある﹂と指摘し﹁ロ も 少 な くなかった。 そ 実り多い仕 事ができる

さわし くないとの意 見 シア人と日 本 人は共に れでも﹁こういう時期だ こ と を 証 明 して き た ﹂

平和的解決に期待

からこそ 開 催 を﹂ とい と述べた。 う 声 がフォー ラム 実 現 に導いた。 フォーラムは﹁日本に 次いで、 20 20 年 よる対露制裁に失望す   東京五輪の組織委員長

没 と、 そ れに 代 わ るヘ

1 年 たって も 帰 郷 の

た ちは ウ ラ ジオス ト ク

機 会 は 訪 れず、 米 国 赤

ダ号 建 設 を め ぐる日 露

十 字 社 関 係 者 も現 地 を

に送られました。 本 日 は も う一つの 船

りにも有名であります。

離 れました。 学 童 た ち

の心 温 まる 交 流 は あ ま

介したいと思います。

﹁陽 明 丸﹂についてご紹

国の安定した関係を創 で日 露 ビジネス協 力に らかにした。

ると注文をつけた。

総 会を共 催 する毎日

ていない大 きな 可 能 性 ジネスマンの %がロシ 新聞社の常田照雄専務

佐 々 木 氏は日 本のビ

もっと読む jp.rbth.com/40051

れたこと が 重 要である タタリノフ氏 が代 読 し

と 指 摘 し、﹁ 国 際 的 な た セ ル ゲイ・ ラ ブロフ

フォーラムを﹁善隣・信

緊 張にもかかわらず両 露 外 相のメッセ ー ジは

頼・相互理解の強化を

促 す 重 要 な 対 話 の場 ﹂

と位置づけた。

きっかけ作る

話の必 要 性 がフォー ラ

ム開 催を実 現させたと

語 り、ロシア新 聞 社の

パーベル・ネゴイツァ社

長は﹁容易でない状況に

あっては 交 流 そのもの

が 価 値 を 有 し て お り、

ネルギー、医療、農業、 世 論 調 査 を 紹 介 する一 メ ディアとい う 場こ そ

イ ンフ ラ 整 備 といった 方で、ロシア 側の行 政 政 治 化されない協 力を

会社U FSの主任アナ

リスト、 イリヤ・ バラ

キレフ氏は話す。

バラキ レフ氏 によ る

地域経済への刺激

車愛好家に地元生産の

と、ロシア極 東の自 動

ロシアの投 資 分 析 会 自 動 車を購 入させると

話す。

JP.RBTH.COM

極 東の経 済 特 区 は

﹁ロシアの経済成長が 苦 戦 している。 その一

低下する中、 経済特区 例は20 1 2 年にアジ

プロジェクトはマツダ などでの税の負 担 軽 減 ア太平洋経済協力会議

日、 カ ー、 ソレルスの合 弁 の発展に寄与する﹂

れたルースキー島。 当

またGRP︵域内総 初、 カジノ特 区 創 設が

たな経済特区が開設さ 上をロシア側が負担し、 生 産︶の伸 びや極 東の 計画されたが、 APE

ウラジオスト ク市に新 事業だ。 投資の % 以

ベージェフ首 相は

ド ミ ト リ ー・ メ ド とロシアの自 動 車 メー や輸出入の優遇は地域 ︵ A P E C ︶ が 開 催 さ

になればと期待する。

特区が地域経済の刺激 マツダと露社が合弁

てられる予 定。 地 元は

ツダの自 動 車が組み立 が生まれるという。

クトの第一段 階ではマ て3 400 人分の雇用 ニグラム リン氏 はこう ることになるという。

が創設される。プロジェ ると、 特 区 創 設によっ ナリスト、ティムール・ やイメー ジにも貢 献 す

自動車関連の経済特区 トルト ネフ副 首 相によ 社インベストカフェのア いう活動は、 地元予算

ウラジオスト ク市に 適 用 さ れる。 ユー リ・

ウラジオに創設

車の経済特区

則夫副会長は基調講演 を 望 んでいることを 明 面に障 壁 も存 在 してい である﹂と強調した。

日本経団連の佐々木 分 野での対 露 投 資 拡 大 や 法 律、 安 全 といった 開 始 するための可 能 性

協力に大きな可能性

次の一歩への

にもかかわらず開 催 さ ジア局長のアンドレイ・ りわけ 極 東にお けるエ 関 心 を 抱いているとの めている日 露 関 係の対

ロシア外 務 省 第 三 ア があり、 日 本 側にはと ア市 場にお ける活 動に は、 大きな可 能 性を秘

本 大 使 は、 フォー ラム いる﹂と述べた。

原 田 親 仁・ 駐 露 日 り出す必要性を感じて はいま だ 十 分に開 かれ

紹介した。

9月21日、 モスクワで野党勢力らが戦争反対の スローガンを掲げ、大規模な行進を行った。参加 者数は警察発表で5000人、主催者発表で10万。 デモを主催したのはリベラル派の複数の小政党 だ。 ウクライナの刺しゅう入りのルバシカを着た 男性や、黄と青の花輪をかぶった女性もいた。 ウ クライナ国旗の脇にはロシアの三色旗が翻って いるかと思うと、 グルジア、ポーランド、欧州連合 (EU) の旗も散見した。 【ロシアNOW】

が﹁困難な状況﹂である

ロシアの際立つアーティスト、バレリー ナのマイヤ・プリセツカヤは 11 月 20 日で 89 歳の誕生日を迎える。今でも彼 女は世界中のファンを魅了し続けている。 写真は映画「バレリーナ」 (1970 年) 。

連邦政府は翌年、 最

% 関 連してい に指 定 する計 画を立て

︻アレクセイ・ロッサ

イデア﹂とロシアの投資 ン︼

であるため、﹁正しいア

韓国からの輸入中古車 承認されなかった。

極東の自動車は日本や たが、 優先開発区案は

る 集 中 プロ ジェク ト。 極東発展省も創設され

事 業に

レルスとマツダの合 弁 導入される優先開発区

﹁ 経 済 特 区 自 体 はソ 大 限に緩やかな税 制が

るという。

明らかにした。 特区内 動車部品の生産や物流 効果を生む可能性があ 東連邦大学が入った。

れることを政 府 会 議で 日本の会社は5%を自 失 業 率の低 減 といった C 直前に変更され、 極

性書道家、北室南苑︵き

ナ 婦 人 が 私 の郷 里 の女

当 たる オル ガ・ モル キ

数 年 前 に 学 童 の孫 に

では税優遇措置などが などに投じる予定だ。

かくして茅 原 基 治 船

長 率いる 陽 明 丸 は 学 童

ら 約 1 0 0 0 人 を 乗せ

て、 1 9 2 0 年 夏にウ

月 に来 日 し た

いエピソードに思いをは

お 会いし、 当 時の温 か

学 童の子 孫 とは、 私 も

昨年

されたと聞いています。

船 長の子 孫の方 と 対 面

クで偶 然お会いをして、

と サ ン ク ト ペテ ル ブル

ラジオストクを出港し、 たむろ・なんえん︶さん

東 に向 かい、 太 平 洋 と

大西洋を越えてフィンラ

ンドに到 着。 学 童 た ち

グラードに帰りました。

は 2 年 半 ぶ りにペトロ

3 カ 月 の航 海 を 終 え

員 は 涙 を 流 して別 れを

た 時、 学 童と日 本 人 船

惜しんだといわれます。 せました。

森氏が紹介

90

る﹂というセルゲイ・ナ を務める森喜朗元首相

森 喜 朗 元 首 相は特 別 講 演の中で、 約 1 世 紀 前に日本とロシアの交流 を 深 め たエピソー ド を 紹 介 し た。ロシア 革 命 後 の混 乱 で 地 方 に 疎 開 帰 還 に尽 力 し た 日 本の

各 国の船 会 社 が 拒 否

が進 退 窮 まったこの時、

す る 中、一行 の 帰 郷 を

1 9 1 8 年5 月、 第

引 き 受 けた日 本の船 会

登場したのが日本の﹁陽

ペテルブルク︶から学童

ログラード︵現サンクト

社の船 主、 勝 田 銀 次 郎

明丸﹂ であります。

約 8 0 0 人 がウラル地

の混乱にあった首都ペト

方に疎開いたしました。

氏 は 私 財 を 投 入 し て、

一次 世 界 大 戦 と 革 命 後

内 戦 激 化で 首 都 に戻

貨物船﹁陽明丸﹂を客船

タス通信

80

読者の皆様、「ロシアNOW」 へようこそ。  「ロシア・ビヨンド・ザ・ヘッドラインズ」 (Russia Beyond the Headlines = RBTH) の日本語版「ロシアNOW」は多面的な情 報リソースであり、ロシアの文化、政治、 ビジネス、科学、社会などの各分野にお けるニュース、解説、オピニオン、分析を 提供いたします。  毎日新聞の折り込みとして、ロシア NOW は1月、4月、7月、10 月を除く毎月第2 木曜日に発行されます。チームの目標はロ シア発の興味ある記事をお届けし、ロシア 理解の一助になることにあります。  日本語版ウェブサイト jp.rbth.com には追加 の記事や多様なコンテンツが毎日更新されま す。ご意見・ご感想をお待ちしております。

し た 学 童 た ちと 彼 らの

×

れないま ま 冬 を 迎 えた

ロシア情報をお届けします

8面

作家の直筆サイン 文学翻訳は芸術なり

4面

ベスラン悲 劇 10 年 334 個の風船の意味 新型テロの脅威

に改造しました。

90

マルク・ボヤルスキー撮影

6面

子 どもた ちの生 活 は 困

プリセツカヤの無限の舞

10

陽 明 丸の船 主、 船 長の × ×

話の部分は次の通り。 日  露 両  国 は1 8 5 5 年に日 露 通 好 条 約 が締 結 されてか ら2 0 1 5 年で1 6 0 周 年 に な り ます。 条 約に署 名したプ チャーチン提督が乗って

「ロシアNOW」    電子版でお勧め

18

あまり知られてい な い が、 ロ シア に も 野 球 の 国 内リー グ が あ る。 今 は そ れ ほど強くな い が、 2001 年にはロシア 代表が欧州選手権 で準優勝した。

10

第 12 回環太平洋国際映画祭「太平洋子午線」 が 9 月、ウラジオストクで行われた。日本から は北川仁監督の短編 「りんご」 、早川千絵監督の 短編「ナイアガラ」 、河瀬直美監督の長編「2つ 目の窓」 がコンペティション部門に出品され、 「2 つ目の窓」が優勝した。同映画祭には日本、韓 国、中国、カナダ、メキシコ、コロンビア、米国、 インドネシア、シンガポール、スリランカの映 画が出品された。【ロシアNOW】

人以上

ロシアに 野球あり

一言

総会、 八つの分科 会に参加した延べ 人数。

1350

特別ゲスト、パネリ スト、司会者に名を 連ねた人の数。

97人 第2回フォーラムに 日本から参加した人 の数。

140

2014年 (平成26年) 9月30日 (火曜日)

日露交流秘話

ウラジオ映画祭で日本映画が優勝

レイ・ルダコフ撮影

Product of Russia Beyond the Headlines

ロシア学童を助けた陽明丸

文化

数字あれこれ

セルゲイ・ナルイシキン露下院議長。 総会で特別講演を行った後、森氏と ナルイシキン氏は会談を行い、日露 関係などについて話し合った=アンド

9月9日、 「ロシースカヤ・ガゼー タ (ロシア新聞) 」と 「毎日新聞」の共催 による第2回日本・ロシアフォーラム の開会式の会場(国際貿易センター、 モスクワ市)に入る森喜朗元首相と

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2014年(平成26年)9月30日(火)

1

ブイボルクの切なさ 北の都にスフィンクス 7面 ロシアのバーニャ

オピ ニ オン ( 5 面 )

カフカス情勢の変化をどうみ るか

ロシアではテロの明らかな

脅威よりも潜在的な脅威へと ンでは一 定の安 定をみ せて

変化を見せている。チェチェ いるものの、 人 の 流 れ は 周

辺の共和国に向かっている。 な価値観が必要とされる。

過激主義に代わる非宗教的

短信 ビジネス

トヨタ、新車販売で初の4位

自動車メーカー「トヨタ」はロシアにおける 8 月の新車販売台数で初めて 4 位に浮上した。シ ボレーとルノーの販売の落ち込みを背景として、 逆にトヨタの好調さが光った。販売台数におい ては、トヨタと日産が 10 位以内、三菱とマツダ は 20 位以内に、レクサス、ホンダ、スズキは それぞれ 30 位以内に入った。トヨタは 5 位か ら 4 位に上昇。ただし、トヨタの 8 月の販売は 前月比 8% 減だった。【ロシアNOW】

社会

野党勢力が首都で戦争反対デモ


ソチの経験を東京に 日 露フォー ラムの分 分かれて興 味 深い意 見 開発など最新技術は双

摘しつつも、 液 化 水 素

さ をてこにシベリ ア 鉄

平井伸治知事はその近

ガス協力拡大視野に

た。

大に強い期待を表明し

用しての対露貿易拡大 幹 ︶ だけにエネルギー

会の石川一洋N HK 主

国、 日 本は最 大の輸 入 を行った。

い﹂と語った。

﹁ 施 設 も 観 客 も す ば ら て、 普 通のリズムで生 努 めている浅 井 信 行 氏

輪 委 のジューコフ委 員 でも生かしたいと応 え 東京五輪に貢献をした の競 技 出 場を振り返り と して リ ラックスで き 育を通じた国 際 交 流に

歳のロ しい。 非 常に滑 りや す 活できた﹂と述べ、環境 は、 柔 道で ライバルの

日 本はサンボを研 究し

面 からの行 き届いた 配 ロシアを 研 究 する 中で

会 場にいた

モー グルの上 村 愛 子 慮を高く評価した。

ギュアスケ ー ターのプ シアのホ ー プ、 ラ ジオ かった﹂と語った。

この日 の 主 役、 フィ

三 菱 電 機 理 事でロシ 長が﹁ソチ五輪はボラン た。

エキナカを紹介した。

︻輸送・都市開発︼モ ア支店長の植村憲嗣氏 ティア運動を創りだし、

国。 相互協力は不可欠 エキナカを紹介 だ﹂ と述べた。 高 橋 泰 三 資 源エネルギー庁 次 スクワ州 建 設 大 臣のオ は地 下 建 設 技 術による 五 輪にユニー クな 雰 囲

長も﹁ロシアは日本にと グロ ブ リ ナ 氏 は 住 宅、 高度な都市開発の可能 気を生み出した﹂ と述 ルシェンコ 氏 は 母 親 の ノワ選 手 も飛 び入りで

NPO 活動で柔道教 たことを明かした。

東 京 おもちゃ美 術 館 る言 葉で伝 える責 任が

の魅力は人︵日本人︶だ ら、 日 露のお も ちゃ交

︻食と農業︼ロシア全

着物作家の大久保玄 1 2 0 0 店 もあるとい

土には日 本 料 理 店が約

指導している。

る﹂と語った。

良いだ けでな く、 美 し

批 評 家のサ ラスキ ナ さも 追 求 していると 語

農水省の長谷部正道

露 統一穀 物 会 社のメ

く﹂と述べた。

いことに触 れ、 基 地 建

に穀 物 ター ミナルがな

︻医療︼ヤコブレワ露

小児血液治療の専門

第2回日露フォーラムに

は2020 年の東京五輪の

日、 クレム リ ンで

開会式には﹁できれば出席

9月

いる。

も両者の友人関係が続いて

会談を行った。 首相退任後

など首脳同士としての政治

ルクーツク声 明に署 名 する

領︵第1次政権︶との間でイ

2001年にプーチン大統

森 氏 は 首 相 時 代の

渡し役となった。

手渡すなど日露首脳間の橋

会って安倍首相親書を直接

なったが、 森 氏は大 統 領に

いる厳しい状 況での訪 露と

日 露 間の外 交 対 話が滞って

ウクライナ情 勢の影 響で

したい﹂ と応じたという。

参 加 した 森 喜 朗 元 首 相 は

森氏が大統領と会談

は一般 市 民 が 理 解でき 語った。

の重 要 性として科 学 者 にぜひ 役 立 たせたいと

ス・コミュニケーション﹂ 福島原発の被害者救済

美恵子会長は﹁サイエン チェルノブイリの経験を

日 本 科 学 協 会の大 島 医 ル ミャンツェフ 氏 も

とを指摘した。

日 露 が 参 加 しているこ 姿勢を見せた。

際 共 同 プロジェク ト に 日露医療協力に前向き

紹 介し、 火 星 探 査の国 は長 寿 国日 本に触れて

が行 われたことな どを 厚生労働省の山本要氏

上 アンテナを使 う実 験 さ せ た い、 と 述 べた。

シアの衛 星 と日 本の地 の増 加を食い止 め低 下

山 川 宏 京 都 大 教 授はロ 保健省次官はがん死亡

での日 露 協 力 について

︻科学技術︼宇宙分野 設も課題だと語った。

科学者の責任

の文 化の相 互 作 用は続 ゼ ンツェフ部 長 は 極 東

けている。 今 後 も日 露

もロシア人 は 影 響 を 受 いても説明した。

として若いダンサーを 春樹、 村上龍などから げ、 さ らにお 弁 当につ

国の歌劇場で芸術監督 は﹁三島由紀夫、 村上 シー さと バランスを あ

シアのブリヤー ト 共 和 家のグルホフスキ ー 氏 本 食の特 徴 と してヘル

た﹂と語った。現在はロ る国はない﹂と語り、作 大 臣 官 房 審 議 官 は 日

が国 境をなくしてくれ フスキ ー が 読 ま れてい

の岩田守弘氏は﹁バレエ 氏は﹁日本ほどドストエ り、注目された。

ボリショイバレエ出身

しまう﹂と語った。

普通のロシア人に戻って レ ー ションを 受 け てい て、 おいしさや 健 康に

するが、 1 週 間 すると 風 景 画 からもインスピ 雰 囲 気の大 切さに触れ

た。 帰国後に私も実行 の 着 想 で は、ロシアの 部 幸 應 校 長は和 食での

時 間の正 確さに感 動し 才氏は﹁着物のデザイン う。 栄養専門学校の服

日 本 人の礼 儀 正しさや

として﹁訪 日のた びに 流を呼びかけた。

督は文化を含めた日本 ま 回しの実 演をしなが 和食の美しさ

場のフィー リン芸 術 監 の 多 田 千 尋 館 長 は こ あると意見表明した。

︻文化︼ボリショイ劇

医療協力にも可能性

文化の発信力

分 性に触れ、 日 建 建 設の べた。 五 輪 を 機 にソチ 病 気のため欠 席となっ 発 言し、 日 本での3 回 氏はソチ五 輪が﹁選 手

給 源であり、 その役 割 圏 内にしたい構 想を述 中分毅常務は今世界で はバリ アフリー 都 市に た。鈴木明子氏は日本

でも大人気の彼が日露

東京五輪組織委の布 の懸け橋の役 割を果た

べた。J R 東 日 本の深 ホットな﹁TOD﹂︵車に なった。

着物デザイナー

村 幸 彦 副 事 務 総 長 も していると述べ、自分も

︻スポーツ︼ロシア五 ソチの経 験を東 京 五 輪 ﹁ 両 国の懸 け 橋 にな り

でしょう。日本の会員企業 ありません。この状況は日

1 3 0 0 社、 総 従 業 員 数 本人に精神的な影響を及ぼ

800万人の経団連の副会 しています。 法的に普通の

う。 欧 米 諸 国に比べると、

長として、ここに自 分の役 2 国 関 係になるべきでしょ 割を見いだしています。

ウラジーミル・プーチン露

大 統 領と 会 談 し、 安 倍 晋

日本は確かに対露投資で後

ロシア︵市場︶の魅力と れをとっています。 日 本 企  何でしょうか。 業は今後投資を増やしてい は

た親書を手渡した。

なった﹂と語ると、大統領

ドリングなど非常に勉強に

のボ ランティア活 動のハン

森 氏 がソチ 冬 季 五 輪 で

交換した﹂ と語った。

世界の問題について意見を

コフ報道官は﹁日露関係や

ない﹂と述べたという。ペス

も続けていかなければいけ

﹁日 本との対 話はこれから

森氏によると、大統領は

三 首 相 か ら 大 統 領 に宛て

経団連会員企業の %が くと、 個人的には考えてい  シア市 場について、 とて ます。 ロ も魅力的で将来性があると

ロ シ ア と は、 日 本 で ど 考えています。より関心の  ようなイメージですか。 高い分野はエネルギー、 環 の

豊富な天然資源のイメー 境、医療、農業、ロシア極   ジがあります。日本人が心 東の開発などです。

の中でロシアを 尊 敬 してい

日 本 の ロ シ ア へ の 直 接 ること を 強 調 し たいで す。   資 は 他 国 と 比 べ る と 多 それはロシア文化を知ってい 投

く あ り ま せ ん。 何 を 変 え るためです。両国の文化交

流はもっと密でなければな

写真を見: jp.rbth.com/ 50133

り重 要 なエネルギー 供 職場、 休息の場を

それでも、ロシア関連融   資の利率に影響したことは

日露フォーラムに参加した佐々木則夫氏は注目された一人だった=アンドレイ・ルダコフ撮影

は重要だ﹂と語った。 シベリ ア・ パイ プ ラ 澤祐二副社長は伝統と 頼 らない都 市 開 発︶を

フォーラムが行われたこと

す。しかし、安倍晋三首相

なく、これまで通り市場に

元駐日ロシア連邦大使

イ ンについてロシ ア ガ 先 進 性による﹁駅を街 具体的に説明した。

第2 回日露フォーラムに

に意義を感じます。特にナ

とプーチン大統領との個人

よって 定 め ら れていま す。

アレクサンドル・パノフ氏

30

ス連盟のチジョフ会長は に﹂の発想から東京での ﹁ 中 国 だ け を 対 象 にし

シアの官僚主義と税制 たものではない﹂と、日

が交換された。 方の関係発展に寄与す

科 会 は 八つのテ ーマに の障 壁があることを指 本を強く意識した発言

︻極東︼ ﹁ロシアの資源 ると語った。

分野には大きな展望が

コフ次 官は極 東の農 業

露 農 業 省のシェスタ

基地の8 割が極東地域 にある﹂とレズニク下院 議員が切り出した。 ウラジオスト クと 定

道での貨 物 輸 送の利 便 ︻開発︼﹁ガスは日露

期 航 路を持つ鳥 取 県の あり、日本との協力拡

性を力説した。 篠田昭

や日 露エネルギー供 給 生産国と消費国の協力

新潟市長は新潟港を活 の重 要 な 懸 け 橋 ﹂︵ 司

網の構 築での協 力の可 ラプヒン元 露エネル

がテーマになった。

川崎重工の三浦良三 ギー相は﹁エネルギー

能性に触れた。 氏 はロシアでの工 場 建

設の可 能 性に触 れ、ロ でロシアは最 大の輸 出

参加した経団連副会長︵東

ルイシキン下院議長が出席

的友好などのおかげで、関

バレエダンサー

両国の間には平和条約が らないと思います。

ればいいのでしょうか。

安倍首相親書を手渡す

大久保玄才氏

極東への視線熱く

日露フォーラム分科会

15

「日本が制裁を発動し両国関 係が最良とはいい難い状況の 中で、日本の経済界は既存の 関係維持のため活発に動いて います。フォーラムは日本が交 流を支持していることを示しま した。森元首相と原田大使の 演説にも現れていましたね」

10

ロシア市場に魅力 芝副会長︶の佐々木則夫氏

されたことを日本の経済界 日系企業がウクライナ情   勢 の影 響 を 受 け た と 言 え

がインタビューに応じ両 国 ︻イーゴリ・ズブコフ︼

しかし、リスク拡大を感じ、

は非常に重視しています。

対露関係で日本の経営   は 今 年 夏、 ど の よ う な 者

ロシアへのイメージに反映さ

係が構築されました。その

大切なのは市民外交を続  ることです。 両 国 間で、 け

元モーグル選手

岩田守弘氏

「意義のある素晴らしいフォー ラムだったと思います。日露関 係の良い流れが現れていると思 いました。僕 は 1990 年からロ シアに住んでいて、この間に日 露は近くなってきてうれしいと思 うし、民間レベルで友好が進ん でいます。文化交流も経済協力 も進んでいますね。両国には何 か通じるものがあったですね」 84

関係について語った。

困難に直面しましたか。

れているのです。

時に、ウクライナ問題が発

すべてが政治に結び付けら

ば、 正 しくはありません。

日露関係では北方領土問   題が何十年も存在していま

生したのです。

佐々木則夫氏

「私はこういうフォーラムに 参加するのは初めてですけ ど、すごく勉強になりました。 通訳の方がいてくれたので、 柔道、スケートなどでの日本 とロシアの交流のことも勉強 になりましたし、自分のスキー の世界でも何かできたらいい なというふうに感じました」 上村愛子氏

一コマ=スタニスラーフ・ザレソフ、アンドレイ・ ルダコフ撮影) 。総会と八つの分科会 に出席した特別ゲスト、パネリス ト、司会者だけでも 97 人。一般 参加者も合わせると延べ 1350 人 にのぼり、関心の高さを示した。

これらの困難があっても、 れたら、亀裂が広がるだけ

経団連副会長(東芝副会長)

jp.rbth.com/jap_rus_forum

「経済特区ができて、極東の 変化について、ロシア側から説 明を聞きました。アジアの中の ロシアが日本との関係で発展し ていく道筋が開けてきたと思い ます。エネルギー供給や農業 製品輸出などの分野で発展でき ると思います。フォーラムを通 じて出会いの場ができることを 期待しております」 平井伸治氏  鳥取県知事

写真上右は超高層ビルが乱立す るモスクワ市内西部のビジネス街 「シティ」= GettyImages/Fotobank。フォー ラム会場となったモスクワ国際貿 易センターもシティの一角にある。 (他の写真はフォーラム会場での

「18 年 前にトレチャコフ美 術館で私の個展が行われた時 のことを今でも覚えている。日 露は隣国で共通の自然がある。 アムール川で氷が割れ、それ が日本側に流れてくる。自然 によってつなげられた関係があ り、政治、経済分野でも国民 が近づく努力を行う必要がある と考える」

イ ン タ ビ ュ ー

一言

特集 2

2014年(平成26年)9月30日(火) jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN


下旬、 海に望む集合住宅の

部にある新興住宅地。8月

ウラジオストク市内南端

確約などを売りにビジネス

を 使い、一括 施工 や納 期の

ディネーター、 現 場 管 理 者

の設 計 士、 インテリアコー

した中、ロゴス社は日 本 人

参 加 し、 ウ ラ ジオス ト ク、

がロシア極 東 視 察ツアーに

2010年、池田雄一社長

ター トとなった。 始 まりは

か ら 4 年 が か りの 事 業 ス

シア 市 場 を 検 討 し 始 めて

などほぼすべての資 材に日

た。 家 具、 キッチンや風 呂

約 1 0 0 平 方 ㍍の家 な ら、

額 所 得 者 向 け だ。 床 面 積

を運び込むため、価格は高

ストをかけて日本から資材

輸 送 費 や関 税といったコ

初 めて見 たロシアのビル

んでした﹂︵池田氏︶ 。

出 するとは夢にも思いませ

ロシアは初 めてで、 後に進

﹁誘われて参加したものの

帯広のロゴスホーム

1 階に日 本の新 築マンショ

展開する。

日 本の住 宅 会 社、ロゴス

本製品を使っている。

内装完成までの総費用は物

ウクライナ情 勢 をめ ぐ り、ロシアに 対 して

宅 修 繕 を 受 注 しか け た が、

帰 国 後、 サハリンでの住

や施工を引き受ける業者が

には住 まい全 体のデザイン

ロゴス 社 によ るとロシア

マーケットを 築 けると同 社

本 仕 様の高 級 住 宅は一定の

層 が確 実に育っており、 日

も言 えるウラジオスト クで

かった。﹁三度目の正直﹂と

計画した別の事業も進まな

件 受 注 すること。 その後 受

毎日数組の見学者が訪れて

から離 れているが、 早 くも

ている。﹁ロシア人が住む日

いる。 具 体 的 商 談 も始 まっ

した。 同 氏 は

7000 人。 その後

いた ネバの旅 行 客 は

た。 その時に海 外に

ネバが破 綻を発 表し

シアの大 手 旅 行 会 社

たのは7 月 中 旬。ロ

破 綻の波 が 始 まっ

家は話す。

露制裁もあると専門

因には欧 米からの対

旅行業界不況の原

態となった。

人が外国で足止め状

が影響を受け、 2 万

人のロシア人 旅 行 者

社が破綻し、 約8 万

3 週間で旅行会社6

しいシーズンだった。

にとって、 今 夏 は 厳

ロシアの旅 行 業 者

制裁影響との見方

旅行会社が破綻

︻吉村慎司︼

本の家﹂ が来 年には見 られ

そうだ。

理。マカロニ、 パスタ、 高いと言 えば、 皮 肉に

理由として、ロシア初のプロ

キン広場にあるロシア店の社

フランチャイズ制に

ロザ・ベトロフ・ミル、

ラビリントなども破

綻した。

原 因には制 裁のほ

かにルー ブル急 落 な

どもあるという。

料理

制裁対策のレシピ

国産食材で腕ふるう ン と 見 ま が う一室 が 現 れ

開 設 し たモ デルルー ム だ。

ホーム︵北海道帯広市︶が

件購入費を含めて日本円換

きな 差 があったが、 むしろ

や住宅の状態は日本とは大

そのことにビジネスチャンス

した集合住宅から新しい家

を感じた。

に 移 る 動 き が 続 いて お り、

だが、ロシアでは 老 朽 化

になる。

ン﹂ と呼ばれる状態で引き

で備品が一切ない﹁スケルト

材 を 買 わないよ うにし

少なく、 新築物件を買った

注ペースを伸ばし、 3 年 後

シキン氏は懸念する。

米、植物油が︵禁輸︶リ なる。これで︵国内︶農

ストに入っていないのは 業が繁 栄 すると騒 ぐの

は良くない﹂

ム ザ ト・ハズ ブラ トフ社 長

良かった﹂

フェ﹂のロマン・グリンチェン

氏は

年、 米 国 チェーン店 コ氏はこう語る。

ジェクトだったことが挙げら

長になった。 2 0 0 5 年に

を 学 ぶた めにカナダで研 修

れる。この国で 外 来 品の需

は 同 社 の東 欧 セ クション責

﹁マクドナルド人 気の主な

要が一気に高まった時に同社

任者に任命された。

年にプーシ

がロシア市 場 を 急 襲 し たと いうことも重要だった﹂ ロシア・マクドナルドのハ

年 までフ

ロシアのマクドナルドは他

国 とは 異 な り、

ランチャイズではなくもっぱ

ら法 人を通じて発 展を遂 げ

月 だった。 市 場

た。フランチャイズ募集の開

もっと読む

jp.rbth.com/ 49805

jp.rbth.com/50039

ロシアのレストラン業 者が輸 入 可 能な食 材を探している。 多 くのレストランは以前から国産食材に切り替えていたため、さ トランは、ロシアにない食材を輸入していたため、 代替品探し

ほど欧米の対ロシア制裁の影響を受けない。しかし、一部のレス

同 社はこれを手 始 めに、ロ

算で約3000万円と、現

ねたことだったという。

グループ﹁カフェ・デ・

シアの住宅業界に本格参入

地の一般 住 居に比べ約3 倍

ハバロフスク、サハリンを訪

制 裁 を 科 した 国の一部

マルコ﹂のアレクサンド

する。

を余儀なくされている。レストラン業界はいかに制裁を乗り越

にロシアが 報 復 措 置 を

ル・コジン社 長 も 制 裁

えるのだろうか。 ︻マリーナ・オブラスコワ︼

発動した。 対象はEU

が業 界に大 きな問 題に

社が管理を担当する。ロゴ

1 0 0 % 出 資 の現 地 子 会

向けに、日本仕様の内装を 設計・施工することだ。 ロシアで新 築の家 を 買 う ﹁レストラン業者の状

と、コンクリートむき出し

﹁日本の家﹂をロシアに

住宅会社が極東進出 ﹁主に国産品を使って

平 方 ㍍。

いる。 食 材 が そ ろって

レスト ラン経 営 者の

ス社が始めたのは新築住宅

農 水 産 品は1 年 間ロシ

チー ズを 含 む 乳 製 品、

氏はこう話す。

セルゲイ・オシンツェフ

えない﹂

いる 間 はメニュー を 変

家 畜の肉、 ブタ肉、 野

況 は む し ろ 良 く な る。

商談相手の異動などで話が

殻 類、 軟 体 類 な ど だ。

ス トップ。 ハバロフス クで

この 禁 輸 措 置 を 受 け、

住 宅ニーズは依 然 高い。 さ

輸入食材は殺虫剤、 抗

らに、 部 分 的とはいえ富 裕

生物質まみれ。 輸入食

渡されるのが一般的だ。

にとっては 厳 しい状 況

ている。 国 内の生 産 者

人は壁材、水回りなど各分

も禁輸で助かる﹂

成させているのだという。

し、 何カ月もかけて家を完

成をめざす。 将 来はモスク

モデルルームは市 中心 部

はトラブルはなさそうだ。 しかし、 国 産の代 替

この方 法では、 住 めるよ

目標は来年5 月までに

は見ている。

品が存 在しない場 合 も

うになるまでの総 費 用や工

野でそれぞれの業 者に発 注

ンテンピ料 理 長は既に

ある。 日 本 食 レスト ラ

ワにも進出したい考えだ。

和食は ﹁困った﹂

ロシア産モッツァレラを

ン﹁相撲さん﹂のタチヤ

期がなかなか確 定できない

められているのに﹂

ロを 輸 入 して、この品 理店﹁タパ・デ・コミダ﹂ 入禁止は致命的だ。 代 値 上 げするところが出 質のおかげで当 店は認 の料 理 長、 イワン・ シ 替 品 を 見つけるのは 無 てくる。 国 産 品の質 が

ない。 カ リフォル ニ ア 多国籍料理店 ﹁デリカ 重 要。 バリオ社の製 品 ると懸念する。 か ら カ キ、 カニ、マグ テッセン﹂、スペイン料 ︵ヨーグルトなど︶の輸 ﹁製 品 原 価が上がり、

スペイン料 理 店 も 同 ﹁ ナッツ、 果 物、 野 今のところ 問 題 ないけ シシキン氏 は 禁 輸 措 ど、 米 国 産は輸 入でき 様 の 問 題 を 抱 え る と、 菜、 乳 製 品 が と て も 置で製品価格が上昇す

実 は 今 回 は、 同 社 が ロ

億円の達

見つけたが、 肉、 小 麦

ナ・ ミシナ社 長は死 活

という問 題が生じる。こう

ま た、ロシア連 邦 消 費 者

資産運用会社 ﹁フィナム・ 主 任 アナリスト、 アレクセ

には年間売上高

粉、 卵も国産品でまか

問 題に直 面 し﹁とても

なうと話す。 ﹁イ タ リ ア 料 理 は 簡

﹁日 本 と 米 国 か ら 輸

動揺している﹂と話す。

ダからは大 腸 菌 が検 出 され ルド は、 モスクワ市 当 局 と 設に関する交渉を開始した。 が営 業 を 停 止 した。 その中

権 利 擁 護・ 福 祉 分 野 監 督

マネージメント﹂のアナリス イ・コズロフ氏は﹁ロシアに

入 していて、 日 本 産 は

単。 水 産 物とパルメザ

営 するバレンチノ・ ボ

イタリア料 理 店を経

イタリア料理店冷静

となった。

一部のレス ト ラン業 者

菜、果物、卵、魚、甲

具 体 的 に は 牛 乳、

アへ輸入できない。

ウェー。 こ れ らの 国 の

の間 取 りで 約

モ デルルー ムは3 D K

諸 国、 米 国、 カ ナ ダ、

ならないと話す。

7.5%

専門家が今年 末までに達すると 予測するロシアの インフレ率。

オ ースト ラリ ア、 ノル

回 る。ロシア全 土に4 2 0

数字あれこれ

ンを 除 きロシアにほ ぼ すべての食材がある﹂ イタリア料 理 店 企 業

マックに行きた∼い

ロシアにおいて、マクドナ

店舗を展開している﹂ ルドはファストフード部門の 絶対的リーダーの座にあり、 ペレストロイカ時代のシンボ

を 対 象として、 抗 生 物 質の

ている、という。

営業停止いつまで

ルの一つとなった。 8 月 末にロシア連 邦 動 植

含 有に関 する検 査を開 始し

1 9 8 8 年に、マクド ナ 物 衛 生 監 督 庁の指 示で、モ

たと発表した。

ソ連初のファストフード店開 スクワのマクドナルドの4店 には、 プーシキ ン広 場の1

庁のノ ブゴロド 州 管 理 局の

ト、マクシム・クリャーギン お けるマクド ナル ド 現 象の

始は

サブウェイとの競争を勝ち抜

くために戦 術 変 更を 余 儀な

くされたとみている。

アレクセイ・ミハイロビッチ帝

世界のシャーマンが集結

文化

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jp.rbth.com/travel

ロシアで刺青がはやりだしたのは 1990 年 代。以前は刑務所や兵舎で彫られていた。

jp.rbth.com

15

スウェーデン、グリーンランド、メ キシコ、キルギスタン、モンゴル、 韓国、カザフスタンのシャーマン が南シベリアのトゥバに集まった。

ロマノフ朝の開祖ミハイル・ロマノ フの息子でピョートル大帝の父。極 度に矛盾した性格の持ち主だった。

ロシアの自然

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70

ファストフードの商品包装に 近々、肥満の悪影響に関する警 告文が写真付きで登場するかも しれない。提案しているのは下 院議員。たばこの箱と同様にす べきだと主張している。

91

13

関 係 者 は、マクド ナルド が

11

投資会社﹁UFSIC﹂の 号 店 もあった。 市 民 は 早 期

声 明 によ れ ば、マクド ナル

分 析 会 社 ﹁インベス ト カ

肥満警告たばこ並みに

ロシア人がお好みの刺青

電子版のお勧め記事

12

88

13

ロシア全土に420店

の営業再開を待っている。

氏はこう語る。

﹁マクド ナルドはロシアの に手 ごろな 価 格で手つか ず

要 因 は、 同 社 がタイム リー ドの商 品のたん ぱく 質、 脂 肪、 炭 水 化 物の含 有 量 およ

ファストフード市場最大のプ のニッチ市場に参入してきた

当局のイニシアチブ

びバーガーやシェークの総カ

日、ロシア

める同社のシェアは %を上

レー ヤーで、 部 門 全 体に占

同 庁 は7 月

際の値 と 異 なり、 野 菜 サ ラ

ロリ ーに関 する デ ー タは 実

点にある﹂と指摘する。 入するドイツとチェコの業者

1990 年 1 月 31 日、モスクワのプーシキン広場にマクドナルド1号店がオープンし、入り口 前に長蛇の列ができた。= ユーリ・アブラモチキン撮影 / ロシア通信

科学・技術

レストラン jp.rbth.com/business

のマクドナルドにチーズを納

15

28

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2014年(平成26年)9月30日(火)

3 ビジネス


あの悲劇から 年

﹁ 学 校 は 戦 闘 によ る 大 混 乱でめちゃくちゃ になっていま し た。 何 が起 きているか分かり ませんでした。3日間、 寝るこ とも、泣くこと も、食べることもなく、 生きた心地がしません でした。 ぼんやりとし た目線で、 家族の世話 を す るのに 精いっぱい でした﹂ ボリスさん︵ベスラン 在住者︶

テロリス ト が ベス ラ ン

2004年9 月1日、 第1 小中学校の始業式が始まろうと

でき た が、 多 くが その 全 員が死ぬんだと言わ い ろ い ろ あった け ど、 最 後の混 乱にも多 くの

質の一部 は 何 とか 脱 出 かの導線を引いていた。 る の。 息 子 は 4 カ 月。 きる状況にしていた人。

大 混 乱 が始 まった。 人 わ りでテロリス ト が 何

﹁今はもう結婚してい に入 り、 学 校に侵 入で

回の爆発が起こった後、 に 座っていて、 そ の ま 片が摘出された。

した時、 テロリストのグループが侵 入した。 1 0 0 0 人 以

ロシア連邦南部、 北オセチア共和国の小さな町ベスランで

上の児 童と保 護 者が人 質にとられた。この事 件の犠 牲 者は

毎年9 月1日午前9

本紙に広告掲載をご希望の方は 下記のアドレスまで

疑問がある﹂

13 日 (火)

れた。 仮 眠をとり、 後 人生は続いている﹂

アー ラが 埋 葬 されて は 祈っていた。 教 会 に

そして崩 壊 が 起 き

時 分、 ベスランの空 いるのは﹁ 天 使の街 ﹂。 行ったことのない人も。 母親の会 子 ど もを 失った 母 親 に 風 船 が 舞 い 上 が る。 犠 牲 者が眠る墓 地の異

名 だ。﹁ 苦 し み を 分 か た。 気 づいた 時には 病 た ち は﹁ベス ランの母 学 校で最 初の銃 声が鳴 ち 合って く れて あ り が 院 にいた。 そ れ までの 親﹂ 委 員 会を発 足させ り 響 き、 始 業 式 で 驚

ラム 教の地 下 組 織 を 排 除で

ケースが数回ある。年齢

11月

場に残された。

娘たちと孫をこの悲劇 で失ったラーヤさん =

軍隊化集団も参加している。

中 東 と ウ クライナの脅 威

に簡単に入国できる。

住 宅ローンの支 払いのた

めに超過勤務手当の多い

し、 非 公 式 救 急 医 療 サ

シフトを選ぶからだ。

﹂を始 feldsher.ru

めた。その行動が問題視

イト﹁

所はこれを不当と判断し

され解雇されたが、裁判 ﹁ 勤 務 中 に 亡 く なった

過酷な労働にもかかわ

職場なのだ。 ︻スべトラー

jp.rbth.com/48631

334人。町の住民たちの人生を大きく変える惨劇になった。 年 経 過した

︻エレーナ・メリホワ︼

世 界を揺るがせたテロ事 件の被 害 者や遺 族は 今、どうしているのだろうか。

334 個の風船

日 間の記 憶が全くな た。 シダコワさ ん は 社 いた 生 徒 た ちが手にし とう。 皆 さんのおかげ で強くなれる﹂とシダコ い。 精 神 分 析 医は記 憶 会 活 動に自 分の将 来を ていた 風 船 を 放 してし

シダコワさんは 回 想 ワさんは感謝する。 の防 護 反 応 だと教 えて 見いだした。 あれか ら まった時刻だ。 9月1日9時 分 くりと歩く。 爆 発と火 9 月3 日には﹁天 使 くれた。 ずっと1人暮らしだ。 ベス ランの始 業 式 が 災 で 崩 壊 し た 体 育 館。 する。﹁あの日の朝、一 ﹁すべてを覚えていた ﹁ 私 た ちの 課 題 は 社 の街 ﹂ で、 メ トロノー 9 月 1 日に行われるこ ここに何日でも立ってい 人 娘 を 学 校 に 行 か せ 祈るしかなかった この事 件の生 存 者の ら、 きっと 精 神 が 壊 れ 会 支 援、 被 害 者のリハ ムの音と共に3 3 4 人 とはも うない。 新 学 年 られる。 水 も 食べ物 も て、 私 は 職 場 に向 かっ

を 許 した 人 が罰せられ 数の白い風 船が空 高 く る こ と も 望 ん で い る。 舞い上がっていく。

んは 喪 章 をつけ、 娘の

る。 リ タ・ シダコワさ 通 学 路 だった 道 を ゆっ

ビリ、 犠 牲 者の記 憶 を の名 前が読み上 げられ 残 すこと。 テロの発 生 る。 そしてま た、 同 じ

ていたでしょう﹂ 人 、 マ ジ ナ ・ ト カ エ は 9 月 5 日 か ら 始 ま な しに。 9 歳の娘 だっ た。 あれが娘を見る最 一 彼 女は爆 発で頭 部な 。テロが起 る。 て我 慢 していた。 最 後 後の瞬 間になるなんて ワさん︵ ︶ きた時は 歳だった。 どに多数のけがをした。 そ れ で も 1 日 の 早 の瞬間を、 機関銃を向 思いもしなかった﹂ 9 月3 日、 校 内で2 ﹁ 人 質 は 体 育 館 の床 脳の手 術を施され、 破

きていない中央アジア諸国に

朝、 学 校へ行 く 人 もい けられ過ごしていた。

イスラム国を警戒

とって致命的だ﹂

ウクライナ

帰 国 し た 者 が 北 カフ カス、 間軍﹂の多くに、国がその攻

このような組織のメンバーは

は ∼

歳の若い人﹂

た。 現 在、 労 働 組 合 長

のベリャコフさんは言う。

らず、チトワさんは強調

人 を 助 け る と、 例 え よ

言っても、 皆ここにいる。

﹁自 分の仕 事に文 句 を

した。

﹁ロシアでは 大 統 領 で

なく、中堅役人が治めて

いる﹂

あえて超過勤務

ナ・プロクジナ︼

チームワークが信条の

間ができる﹂

救 急 スタッフが 1・5 うのない満足感を得られ   倍 働くのは一般 的 だとい る。それに信頼できる仲

時 間 働 く。 続 いて 2

う。 医 師 と 助 手 は 主 に

だ。 そ の 理 由 は 借 金 や

日 間の休日というシフト

次号の発行日 (予定)

Tel. +7(495)7753114

/roshianow

ウ クライナの過 激 化 も 脅

タタールスタン共 和 国、 ク

中央アジアには脅威 くつか ある。 地 下 組 織の多

は今 年 減 少 した。 理 由はい

威 だ。 義 勇 志 願 部 隊の﹁民 現在、ロシアでテロ問題は

撃権を委譲しているようだ。 明 らかな脅 威から潜 在 的 脅

特 殊 部 隊はソチ五 輪 前に活

安 定 化 させるのでは ないか

くの者が殺害・拘束された。 リミア半 島な どで状 況 を不 ﹁ 右 派 セ ク タ ー﹂ のよ う な

と 懸 念 している。 ア ラ ブ学

威へと変化している。

発に活 動した。 また、 武 装

全ロシ ア 世 論 研 究 セ ン ターの調査によると、テロを

﹁外国人ジハーディスト︵聖

戦 主 義 者 ︶の中で、ロシア

間のビザ免除によってロシア

ロシア語を知っていて、 両国

ラクへ行った﹂

多 くの過 激 派 はシリ アやイ

特 別 委 員 会 も 功 を 奏 し た。 次のように警告する。

者のレオニド・イサエフ氏は %。 昨 年より2 % 少

勢 力と話 し合い、 説 得 した 者の

心 配 するロシア国 民 は 回 答 %

年は調 査 史 上

アには十 分 な 準 備の時 間 が

とは 潜 在 的 な ものだ。ロシ

理想的ではある。︻ゲウォル

ある。 米 欧 と 協 力できれば

連 邦 出 身 者は比 較 的 少ない

新たな脅威は中東にある。 やシリ アの雇い兵の脅 威 は

グ・ ミ ル ザ ヤ ン、ロシア 科

4 0 0 ∼6 0 0 人。イラク

強 力な特 殊 部 隊と資 金 力の

中東

あるロシアにとってさほど大

ロシアのカフカス研究家ニ

邦出身者が加わっている。ロ

﹁ 人 生の裏 側 を すべて 目にする﹂ と 話 すのは、 医師助手のドミトリー・ 暮らしている地域を

ベリャコフさん。 自 分 が

﹁ 隠 れ 家 がいくつある

担当している。

人が何人いるか、 親戚に

か、 アルコール依存症の

ベリャコフさんは 官 僚

もっと読む jp.rbth.com/50287

明する。

コライ・シラエフ氏はこう説 ﹁イスラム国﹂にはロシア連

学アカデミー研究員︼

﹁梗塞︵こうそく︶ 、卒

けられた。

見捨てられたお年寄りが ベリャコフさんは﹁我々

主 義 と 闘 う 者 と して 知

亡くなった友達に別れを告げる子 供たち。人質にされた子供たち は既に高校を卒業している。

き くは ないが、 政 府 がイス

けていない人がいる。 救

中、 意 識 不 明、 中 毒 は

分以内

はガレー船と農奴制の間

緊急。 血圧上昇、 発熱、 何人いるかを知っている﹂ 急 の 場 合 は、

救急医療に 年携わっ 痛 みの 症 状 は 救 急。 緊

にいる﹂と語る。

ているエレーナ・ チトワ

に到着しなければいけな

1級医師はこう話す。

院に搬送するかどうかを

い。 その場で診断し、 病

られているいる。 数 年 前 に独 立 労 働 組 合 を 創 設

決 定 す る。 救 急 で は 時 間制限がない﹂

あの日忘れず

﹁北 カフカスでのテロ活 動

て忙しいシーズンの始 ま

急 車 な ら す ぐに 医 師 が

特殊部隊が学校を制圧した。

jp@rbth.com

10

14:00

sales@rbth.com

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1525

テロリストが射殺した遺体の回 収で合意。車両と非常事態省職員 が到着し、遺体回収が始まった時 に爆発が起きて銃撃戦となった。

シア政 府 はイスラム 国 か ら

題はテロである﹂と答えた。

最多の %が﹁国の主要な問

も少ない。

なく、 20 0 4 年より

75

9 月3日 (金) 12:50

GettyImages/Fotobank

救急救命士

りだ。学校や職場の休み

駆けつける﹂

秋は救急救命士にとっ いるお年寄り。診察を受

が終わり、多くの人が別 荘から戻ってくる。 救 急 救 命 士は救 急 車 に乗って患者宅や事故現 場に駆 けつける。 プチコ

年 前、 緊 急 と 救 急 に 分

モスクワの救急車は2

フ救 急 医 療ステーション 緊急と救急 ﹁ 赤 貧の生 活 を 送って

ロシアをリサーチ

04

/roshianow

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13

88

ご意見、ご感想を お聞かせください! 編集長にお便りを

ベスラン

激務だが頑張る

9 月2日 (木)

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15

53

1000

人以上  新学年の始業式が行われてい た時、銃声が響いた。人々が体 育館に押し込められると、そこに は爆発物が椅子や窓、バスケット ボールのゴールの輪などにぶら下 げられていた。

の職員を取材した。

28

16:00

人を助けることの重み

2004 年 9 月1日 (水) 午前 9:15

10

交渉は物別れに終わり、テロリ ストは当局の呼びかけにもかか わらず、人質に食事と水を与えた り医薬品を支給することを拒んだ。 人質の中には、生き延びるために 尿を飲んだ者もいた。 30

学校周辺での戦闘が止み、医師と 救急隊員が建物に入った。

24

15

12

テロリストは人質を通じてメモ を送ってきた。ザソホフ北オセチ ア共和国大統領ら3人を寄こせと 書いてあり、テロリストの死者1 人に対し人質 50 人、負傷者1人 に対し人質 20 人を射殺すると警 告されていた。さらに、テロリス トが 5 人死んだ場合は学校を爆 破、電気と水道の供給停止には 10 人射殺とも書かれていた。

事件後、負傷者

数字あれこれ

15

11:00 ∼ 11:30

17 人 の中で養子縁組し た児童の数。

この事件の負傷 者 数。 児 童 72 人、 大人 69 人は重度の 障害者になった。

810 人  このテロで 命 が 失われた犠牲者の 数。 そ の うち 186 人は児童だった。

334 人   ベスランで 2004 年 9 月 1 日、 人質にとられた児 童と保護者の数。

始業式が暗転 一言

社会 4 2014年(平成26年)9月30日(火) jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN

10


半 年 前、 北 カフカス

ソチ五輪成功

しかし、 テロの脅 威 エフ ゲ ニ ー・ ア ファナ 5 回も会 談し、 安 倍 首 相

大 統 領と安 倍 晋 三 首 相は

過 去 2 年 間、 プー チン

えられるという考えを自分自

かと。自分の写真が世界を変

軍 事 ジャーナリストの中には

問にはっきりした答えはない。

の日 程 は すっか り 詰 め ら

ら変更を余儀なくされた。

れていたのに、 残 念 な が

訪日するか否かは、プー

チン大 統 領 自 身 が決 める

ことだ。このレベルの訪問

れね ばな らない。 安 倍 首

は し かるべき 準 備 が な さ

相 訪 露の時は、 我 々は半

年間準備した。

隣国同士として

誰 が 日 本 に圧 力 を か け

我々は隣国同士であり、

ているかは公然の秘密だ。

らだ。その逆の状況も信じた

い。 カメラがあったか らこそ

犯罪を防止できたのだと。 だ

ロシアのジャー ナリスト が

がまれなケースであろう。

団結して誰かを守ろうとした

という話は聞いたことがない。

らくはないだろう。

そのような社会は今後もしば

自分のモラル・倫理で

ジャー ナ リス ト も 同 様 だ。

えるために、 あらゆることを

いことがある。 自分に害を与

間から支えてもらう方が力強

らく仕事と自己啓発から形づ

のにするのかわからない。 恐

か、 自分の仕事で何を伝えた

エフゲニー・アファナシエフ氏

ディストのプログラムや は死亡した。

今 日の露 日 関 係の現 状に

シエフ駐 日ロシア大 使 は、

声明における非宗教的 仰 心﹂ を守るアイデア だ ま だ 少 な い と 言 え のロシア 公 式 訪 問 も あっ

な分離独立主義は﹁信 を最 小 化 するには、 ま ついてインタビューに応じ

非宗教の価値観を探れ   や 中 東、 北 アフ リ カ、 る。 あらゆる宗 教 的な た。これは 両 国の指 導 者 が 信 頼 し 合っている 証 左

た。主な内容は次の通り。

倍首相に強調したように、

だ。 プー チン大 統 領 が 安

両 国 関 係に置 かれた 基

日 本 はロシアの﹁ 自 然 な

二国間関係

領 にとって 重 要 な シン アフガニスタンの兄 弟 アイデアは、 他の宗 教

プー チン氏 は 最 初の ボルである。カディロフ との連 携にほ ぼ 完 全に 的なアイデアによってブ

情 勢の悪 化、 クリミア 感を示した。 の編 入、 ウクライナ東 ロックされる 可 能 性 が

パートナー﹂だ。

北 カフカスでの武 力 ある。 礎の部 分 が 最 近 生 じ た

もたらした。

部の軍 事 衝 突などによ 大 統 領 選の前にこう話 はまず、 政 治 的 安 定を 置き換わっている。

困 難 な 状 況 ︱︱ ウクライ

分離独立派は物理的 攻 撃の昨 年の被 害 者の この点で過 激 主 義に

﹁ 私 の 任 務、 私 の 歴

関 係に影 響 を 及 ぼ してい

も ちろん、 制 裁は両 国

史的任務は、 感情的な に排 除 され、 他の国に 数は20 1 2 年と比べ 代 わるものが必 要であ

り、 北 カフカスには あ している。 まり注 目が集まらなく ナ情 勢 を 克 服 する助 けに なっている。

アンドレイ・ステニン氏の

戦争の被害者を助けることは

戦 争などで何がジャーナリ 報道写真家セルゲイ・マク

ストをジャーナリストたるも シミシン氏はいつもこう話す。

のかはわからない。 だが彼こ

益にし た がい、 関 係 を 前

通の言葉﹂を見いだし、国

ら、我々両国としては﹁共

これか ら も そ う だ。 だ か

は約3 5 0 0 億 ㌦に達 す

約8 0 0 億 ㌦、 日 中 間で

露 中 間ではその2 倍 半の

史上最高だった。しかし、

なよ うに、 ま だ 活 用 され

る。この比 較 か ら 明 ら か

ロシースカヤ・ガゼータ

進させていけばいい。

今 年 上 半 期、 貿 易 高

ていない潜在分野がある。

は伸びている。

共 催の第 2 回 日 本・ロシ

ロシアから日本への輸出は

︵ロシア新聞︶と毎日新聞

流 が 関 係 発 展に大いに役

アフォーラムはそういう交

% も 増 えている。 日 本

% 増だ。

立つことを示してくれた。

貿易高伸びているが

側の輸出は若干減っている

が、 昨 年の実 績 を 超 えら

れると思 う。︻アレクサン

捜索、救助の合同演習は1998年から 回

救助の課題を遂行する。

はロシア沿海地方のピョートル大帝湾で、 捜索、

演習が行われる可能性があるという。 演習場所

9 月 末にも 太 平 洋 艦 隊 と 海 上 自 衛 隊の合 同

貿 易 高 は 約 3 5 0 億 ㌦、 ドル・レーニン︼

2 0 1 3 年 度の両 国の

25

なった。 人少なくなっている。

る ︱︱ 特に既に調 整 され

価値観、また柔和な宗

た だし、 それは北 カ 発 言に聞こえるだろ う 移民したか、 政府組織 て ・5% 減、239 る。 それは非 宗 教 的な 露 日 関 係の基 礎 という

カ ディロフ は、 ク レ シャミル・ バサエフ、 教 復 活 に 向 け ら れ た、

解決することだ﹂

フカス 問 題 が 収 まった が、 北 カフカス問 題 を に加わっている。 ことを意味しない。 のは極めて高いレベルでの

死亡は家族、本人、同僚にとっ

国営通信 ﹁ロシア・セボー

独 自 のモ ラ ル や 倫 理 に 従

今 存 在している。これは悪く

ドニヤ﹂の報道写真家アンド

モラルの原則がそれほど高く

ない傾向だ。よくわからない

て大きな悲劇だった。 生存し

られていたら、 被害者を助け

レイ・ステニン氏が8 月上旬

る人は何人くらいいるだろう

ジャーナリストのグルー プが

い、 自 分 側 の 誰 か を 支 え る 報 道 機 関 は 戦 地 に 行 くこ

地 下 鉄の車 内で 誰 か が 殴

ない人もいる。

とを 強 制 していない。これは

安全は自分で守る 報道写真家は戦地に赴く前

か。

とを心から最後まで願った。 に﹁なぜ行くのか﹂という疑問

ジャーナリスト 自 身の選 択で

ていて、 家 に帰ってこれるこ

の報 道 写 真 家 デニス・シニャ

あり、 自分の安全は自分で守

死亡が明らかになった。 フリー コフ氏 がジャーナリズムやス

を自分に投げかけるよう求め

ないし、また暴力に参加する

誰かよりも、 自分の近くの仲 たい。 戦 争で何を訴えたいの

こともない。 残念ながら、 カ

%以下だと思う。 テニン氏について語った。

にウ クライナで消 息 を 絶 ち、

身は信じていないはずだ。

に。 プー チン大 統 領 訪 日

年経過した今、 北 ムリンに忠実な指導者、 ドク・ウマロフ、サイド・ ソフト パワー 関 連の幅

の武 装 組 織 がダゲスタ だろ うか。 それとも相 交利益の保護者と位置 チェチェン共和国の沈

なぜ戦地に赴く

リスク背負う報道写真家

政治対話のことだ。

て 決 まっていた 政 治 日 程

8 月、 シャミ ル・ バサ カフカスの沈静化につい ﹁プーチンの歩兵﹂とす ブリャツキ ー な どの過 広いプログ ラ ム や プロ

年前の1999 年

19

(イーゴリ・アガポフ、レンタ・ルー)

エフとアミル・ハッタブ て 話 すこと がで きるの ら 自 称 し、ロシアの外 激派の象徴的な指導者 ジェクトである。

アにとって 戦 略 的 に重 キレスけんなのだろ う

武 装 集 団 排 除によっ

和 国、 カバルダ・ バル カル共 和 国には人が流 チェチェンの民族・分

れた。 離 独 立 主 義 的 プロジェ クトの失 敗は、 過 激 的 形 態を含む政 治 化イス

「ルーネット」遮断は無理

ン共 和 国に侵 攻。ロシ 変 わ ら ず、ロシアのア 付けている。

この疑 問に対 する 答 多 大 な る 権 限 を 与 え、

静 化は共 和 国の政 府に

共 和 国を自 分たちの支 えは一つではない。まず、 政 権のエリー トに特 別

要 な 北 カフカス最 大の か。 配下に置こうとした。 年8 月9日に首相 チェチェン共和国の情勢 なステータスを 与 えた

ラムザン・カディロフ

た。

だが、ソチ冬 季 オリ に 就 任 し、エリツィン は大 きな 変 化 をみせて ことによって可能となっ

爆破テロが発生した。

び旧ソ連 諸 国における で完璧であった。 米国、 たプーチン氏は武 装 組

の情 勢 は、ロシアお よ ンピック自 体 は 安 全 面 大 統 領の後 継 者とされ いる。

セルゲイ・ マルケドノフ氏

ロシア国立人文大学外国地域 学・外交政策講座助教授

場 をとり、 す ぐに存 在 国は今やプーチン大 統 共 和 国、 イングーシ共

英 国、 隣 国のグルジア 織に対して非 妥 協 的 立 が率いるチェチェン共和 て、 隣 国のダ ゲスタン テロ組織﹁カフカス首

ソチ冬 季 五 輪の開 催 なども協力した。

主要な問題だった。 を控え、 過 激なイスラ ム教 徒の地 下 組 織の指 長 国﹂ の指 導 者 ド ク・ 導者が五輪大会を妨害 ウマロフ氏の死 亡 が 今 行 うことを宣 言し、 緊 れ、 その後 ウ クライナ

し大 規 模なテロ攻 撃を 年4 月、 正式に発表さ

2014 年が訪れよ 北 カフ カスの ジハー

若いジャーナリストが戦 地

メラや手 帳は勇 気、 誠 実 さ、 守ることはできない。 ジャー

らなければいけない。 でどのよ うに人と接 するべき

モラルを高めない。

してくるグループもある。 知っている。 出 版 社も安 全を

かを知らずに死亡した事件を

ナリスト自身が情報源なのだ

フォト ジャー ナリズムは 写

う な 課 題 を 自 分 に 課 し たの

ないから、 戦地に赴きどのよ

ステニン氏の写 真を見てい

くられる権威であろう。 まって、マスコミが 去ると 戦 争が終わる﹂。 残 念ながらそ

﹁マスコミ が 来 ると 戦 争 が 始

の通りだ。

背 負っている。 報 道 機 関は防 弾チョッキ着 用を義 務 付ける

から。つまり自 分でリスクを

ことしかできない。 着 用しな

真 家 がい な け れ ば 成 立 し な

そがジャーナリストである。

保険もおりにくい。

かった。 写 真 家なしではその

ければ、 何かが起こった時に ジャーナリストは戦 争の参

︵デニス・シニャコフ氏はフ

リーの報道写真家。ロイター、

ような状 況は生じなかったか

駐日ロシア連邦大使

「ロシア新聞」 の Russia Beyond the Headlines 部局はロシアを紹介する特殊折 り込みやセクションを編集し、下記の新聞で配布しています:  毎日新聞(日本) 、環球時報(中国) 、中央日報(韓国) 、エコノミック・タイム ス(インド) 、ネーション、プーケット・ガゼット (タイ) 、ジ・エイジ、シドニー・モー ニング・ヘラルド(オーストラリア) 、ザ・ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイ ムズ・インターナショナル、ForeignPolicy(米国) 、ウォールストリート・ジャーナ ル(米国) 、デイリー・テレグラフ(英国) 、ラナシオン(アルゼンチン) 、フォリャ・ジ・ サンパウロ(ブラジル) 、ハンデルスブラット (ドイツ) 、フィガロ(フランス) 、エル・ パイス(スペイン) 、ラ・レプブリカ(イタリア) 、ルソワール(ベルギー) 、ドゥー マ(ブルガリア) 、ジオポリティカ(セルビア) 、ポリティカ(セルビア) 、ノワ・マ ケドニア(マケドニア) 、VecernjiList(クロアチア) 、GulfNews、Al Khaleej(UAE)、 El Observador(ウルグアイ)

ラムの人気を高めた。

大統領訪日 報道写真家

加者か否かという倫理的な疑

レンタ・ルー、 グリーンピー

太平洋艦隊と海上自衛隊  両国関係正常化に寄与

アレクサンドル・ゴルベンコ Aleksander Gorbenko パーベル・ネゴイツァ Pavel Negoitsa ウラジスラフ・フローニン Vladislav Fronin

スなどと活動。 彼の写真は国

す。必ずしも「ロシア NOW」 または「ロシア新聞」の見解と同一ではありません。

内 外のマスメディアで採 用 さ

本紙に掲載された「オピニオン」面の意見や読者からの投書、ゲスト・コラム、

月、 初めて開催された2 プラス2 会議

アンドレイ・グビン氏

ロシア戦略研究所環太平洋研究地 域センター科学プログラム責任者、 政治学博士

れる可能性もある。

常化に寄与する。 2 回目の2 プラス2が実施さ

ロシアとの演 習 再 開は両 国 関 係の段 階 的な正

ることとなった。

た。日本はちゅうちょしていたが、最後には屈す

クライナ情 勢での反ロシア的 行 動を日 本に求 め

4 月 末 訪日したバラク・オバマ米 大 統 領はウ

予定がある。

専門家会議やミサイル防衛に関する会議の実施

の主な成果にはサイバーセキュリティーに関する

昨年

が、日本は対露経済制裁に参加した。

ここ2 年で日 本とロシアの関 係は改 善 された

ロシアと協力することに関心を示した。

自然災害および科学技術災害からの復興問題で

日 本は2 0 1 1 年の福 島 原 発 事 故を受 けて、

困難となっている。

協 力 関 係の発 展は、 特にハイテク分 野において

体の関 係によって日 露の完 全なる軍 事・ 技 術 的

日米同盟関係および日米安保体制、軍産複合

かだ。

勢を日本に示すことにも向けられているのは明ら

軍事政治的、経済的関与を維持する確固たる姿

まる。このロシアの決定がアジア太平洋地域への

東では近々、大規模軍事演習﹁東2014﹂が始

ロシアは8月、クリル諸島で演習を行った。極

め、ロシア側との協力は続くと話している。

助は軍事的活動ではなく、 人道的活動であるた

行われている。日本防衛省筋は海上の捜索、 救

14

E-mail: jp@rbth.com ホームページ: jp.rbth.com 電話: +7 (495) 775 3114 ファクス:+7 (495) 988 9213 住所: 24 Pravdy st., bldg 4, floor 12 Moscow 125 993, Russia Copyright 2014, FGBU «Rossiyskaya Gazeta». All rights reserved.

れた︶

風刺漫画などはさまざまな意見、主張を幅広くご紹介するために選ばれたもので

張感を高めた。

(ミハイル・ズーボフ、モスコフスキー・コムソモレツ紙)

14

本紙は8面ともロシア政府発行紙「ロシア新聞」により制作、発行されたもの で、文責は「ロシア新聞」が負っています。  本紙の記事は個人的に使用する場合を除き、その転載、転売、譲渡はすべて 「ロシア新聞」の文書による許可なくしては禁じられています。記事や写真の利 用を希望される方は、下記の連絡先までお申し込みください。

カフカス情勢の変化

インターネットはオレンジ色か

準備に半年はかかる メールのあて先は jp@rbth.com です。 お気軽に日本語でメールしてください。

人の流れは周辺共和国へ

ネットワークを遮断できるか

デニス・   シニャコフ氏

お手紙をお寄せください

11

編集兼発行 ユージン・アボフ Eugene Abov 編集デスク アレクサンドラ・バズデンコワ Aleksandra Bazdenkova 電子版編集 ナタリア・ススリナ Natalia Suslina デザイナー   アンドレイ・シマルスキー Andrey Shimarskiy 編成担当 ミラ・ドモガツカヤ Milla Domogatskaya レイアウト イリーナ・パブロワ Irina Pavlova サブ編集者 三瓶良一 ゲスト編集者 町田幸彦  インフォグラフィック ガイア・ルッソGaia Russo、         ナタリア・ミハイレンコNatalia Mikhailenko 写真      アンドレイ・ザイツェフ Andrey Zaitsev、         スラワ・ペトラキナ Slava Petrakina 広告      ユーリア・ゴリコワ Julia Golikova

ステニン氏の死

情報提供:全ロシア世論研究センター、レバダ・センター

捜索・救助課題に合同演習再開

編集スタッフ

10

10 年前、ロシア連邦北オセチア共和国のベスランの学校が 占拠され、1000 人以上が人質になった。解放のための特殊 作戦の際、子供を含む 334 人が死亡した。ロシアでテロの危 険性は現在、明らかな脅威から潜在的脅威へと変質している。 ロシアの複数のマスコミ報道によると、ロシア政 府は非常事態におけるインターネットの扱いを検 討しており、グローバルなネットワークからの遮断 を含む特別な措置が含まれているという。

うとしていた 時、 ボル

だが、ロシアは世界でも 有数のネット網を持っており、 技術的にも経済的にも、ま た政治的観点からも、切断な どお話にならない。  一方、ロシア・ドメインセ ンターのアンドレイ・コレス ニコフ代表はルーネットの安 全保障の課題は解決が可能 だし、必須だと言う。そして ルーネットは、誕生以来この 20 年間で、かなり堅固な構 造をもつに至っていると指摘 する。  ロシアのインターネットを 外的な手段で世界から遮断 するのは不可能だ。  マスコミ報道によると、ロ シア安全保障会議は「ルー ネット」の外国からの脅威へ の耐性を検討する意向とのこ とだ。これは一国のネットを 囲い込むことが現実的か否か を論じるきっかけを与える。  あまり技術的に発展してい ない国なら、グローバルな ネットからの切断を試みるこ ともできよう。

もっと読む jp.rbth.com/50293

編集委員会長  社長   編集長

ナタリア・ミハイレンコ

カフカス地域のテロの脅威が低減した とみる人はこの 1 年で 40% から 53% に 増えた。昨年はロシア人の 49% がテロ 問題を「非常に深刻」と考えていたが、 現在は 29% になっている。

15

るツールの一つにすぎない」 と反論する。  「2011 ∼ 12 年の抗議行動 では、ネットはむしろ秩序を もたらした。人々がネットで 行動、ルートなどをあらかじ め調整した結果、大規模な 抗議行動が組織立って行わ れたからだ。現在はロシア全 体が クリミア・コンセンサス を共有しており、野党は分裂 状態にある。それにもかかわ らず、ネットを通じての革命 を恐がるなんて滑稽だ」  すべてのデータベースをロ シア国内に移す法律は既に 採択されている。国家機密は インターネットとは別のネッ トワークに保存されている。  大衆の扇動、騒乱につい て与党「統一ロシア」のエフゲ ニー・フョードロフ下院議員 は「ネットはオレンジ革命の 輸出の主な手段の一つだ」と 単刀直入に説明している。  一方、イーゴリ・ブーニ ン政治技術センター所長は 「ネットは抗議行動を組織す

ゴグラー ドで相 次いで

カフカスの状況

15

99

チェチェン安定  その先に不安 ロシアの 論調

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2014年(平成26年)9月30日(火)

5 オピニオン


世紀初め。1919 年には国内の

極東でも球音が

ロシアに野球あり ロシアに野球が登場したのは

1 9 9 2 年 に 正 式 あり、 国 内ではそれほ 種 目 と なった 五 輪 では ど知られていない。

資金難に悩む 2 0 1 2 年ロンドン 五輪の公式種目から野 球 が外 されたことで野

20 0 8 年まで5 大 会 球への関心は低下した。

野球が復活した

連続で予選敗退だった。 代 は 国 際 オリンピック ﹂を ロシア人 民 友 好 大 学の 過 去 3 回 のワ ー ル ド・ 委員会が野球を正式種 国際野球︵RIB︶ ク︵WBC︶には参加し ていた時代である。

プロテクスター 氏 が 初 ンスキー氏はこう話す。

柔道極めサンボ考案

オシチェプコフ氏

ジオスト クを 去る。 映 画 配 給

オシチェプコフはやがてウラ

隊本部の通訳を務めた。

バシリー・ オシチェプコフは

者になることを 決 意 し、 機 材

ウラジオに彫像

ロシア初の柔道家で、サンボの

と映画を購入し、サハリンの地

活すれば真剣度も高ま

野球が五輪種目に復

ベースボール・クラシッ 目として認 めよ うとし 創 設 する米 国 人 ボ ブ・ 元 監 督ワレリー・ バリ 五輪種目復活を期待 年、 ソ 連 の 野 球 めてソ連 選 手 を 見 た。 ﹁ 初 の野 球 大 会 は

創 始 者 だ。 ゆ かりの地、 ウラ

メンデレー 年 春、 キエフで行 わ れ るはずで、﹁ロシア代表 現在のロシアリーグに チームが初 めて米 国に 同氏は 年、

ていない。

ジオスト クでは2 0 1 2 年 9

は ラ ガ ー シャツ、 下 は 存 在 感を示せるまでに 野球について語った。

プが 加 盟 している。 四 州 ボ ル ティモ アで、 メ の監督に就いた。

グが国 内で広 範に展 開

元に戻った。その後日本に移住

年より赤軍スポーツクラブ

したが、 映 画 事 業に失 敗。

オシチェプコフは1893 年

の柔道の師となり、その後モス

月、 三 井 物 産の関 係 者 出 席の

1月6日、サハリン北西部のア

もと、 オシチェプコフ像の除 幕

ビデオを見る

jp.rbth.com/49961

クワの体育大学でも教えた。ソ

﹁ロ シ ア・ リ ー グ は されれば、 選 手の質 も

も あ る。 この三つが 連

同 氏 は 今 後のロシア 動していないだけ。リー

連でオシチェプコフは柔 道を極

氏は語り、 実 力 向 上の モスクワにしかないが、 実力も高まるだろう﹂

ロシアの野 球 チー ム フェンシングのズボンと なる﹂とルジェフスキー

モ ス クワ 航 空 大 学、 連 盟が選 手にわずかな

は 少 ない。ロシア 野 球 を期待している。

野 球への資 金 的 援 助 ためにも五輪種目復活 極東野球、 ウラル野球

大チームと米ジョンズ・ には水 球、 テニス、 陸 いう格好だった﹂

2001 年に準優勝し つの球場をもつモスクワ ンデレーエフ化 学 工 科

は8 チー ムと2 グルー 渡った。 メリー ランド エフ化 学工 科 大 チーム た。ユニホ ー ムは、 上 チ ー ム はヨ ーロッパで

欧州選手権準優勝も

この時、後に﹁ロシア

村で生 まれた。 両 親 が 死 亡 し

年春にロシアに帰国した。

してしまった。 野球が復活したのはゴルバチョフ政権によるペレスト 交流もあり、ロシア野球は少しずつ発展していった。2001年には

球 史 は 途 切 れたことも

手しかいなかった。

野 球は米 国の伝 統 的 ホ プ キ ン ス 大 ブ ル ー 上競技など転向組の選

ロ シ ア の 野 球 代 表 た 頃 が ピ ー ク だった。 首都圏が本拠地だ。 チ ー ム は 1 9 9 7 年 欧 州ではオ ランダとイ 年 も 4 位、 ある。

手たちに熱い声援を送った。 この試 合に敗れたロシア選 手 団につい に敗れても恥ずかしくはない﹂と語った。

て、大統領はさばさばした表情で﹁日本 観衆7000 人が集った開会式では、 総 勢 1 5 0 0 人のチアリー ダーやダン サー、スポーツ選 手、 曲 芸 師 た ちが世

レクサンドロフスキー・ポスト

式が行われた。

ロイカ時代の 年代後半。 以後、 海外遠征やアメリカのチームとの

複数都市で大会が実施された。だがスターリン時代には活動が停止

20

欧州選手権で準優勝に輝いた実績もあるのだ。 ︻アンナ・ボイコ︼

4 位、

の 欧 州 野 球 選 手 権 で タリアが野 球 強 豪 国で なスポーツ。ロシアの野 ジェイズが対戦した。

が らの支 払いを してい る。 有 望な選 手には報

大会となった。 金メダルが確実視され

界柔道の歴史をレーザーショーを通じて

し た。この競 技 は

めな が ら、 新 しい競 技 を 考 案

年 代、 ソ

堂付属東京正教神学院に入学。

た 後の1 9 0 7 年、 ニコライ

学 生 た ちは 和 服 を 着て、 和

リョフ氏は﹁豊富な技術と吟味

者であるアレクセイ・ゴルブイ

モスクワ大 学の格 闘 技 史 学

連でサンボと名付けられた。

食を食べ、布団で寝ていた。オ

された方法論により、 オシチェ

習課題に取り組んだ。

日 本 語の詳 細 な 研 究 という 学

シチェプコフは他のロシア人 学

プコフの柔道に類似したものは

オ シチェプコフは 才 能 を 発 揮

高まりつつある。 プーチン大統

サ ンボの認 知 度 は 日 本でも

日本でサンボ世界選手権

ていた﹂と話す。

された白兵戦のシステムに属し

当 時 なく、 全 世 界のより完 成

人よりも日本的だった。

生約

神学院では1908年から、

ロシア人初の講道館入り

柔 道の授 業 が始 まり、 神 田 署

し、 講 道 館にも 受 け 入 れられ

領 杯 全日 本サンボ選 手 権 大 会

の警察官︵二段︶が教えていた。

た。1913年にロシア人とし

日ま

て初 めて講 道 館 を 卒 業 し、 柔

日 から

らに今 年

が 幾 度 も 開 催 されてお り、 さ

完全記事 jp.rbth.com/blogs/kulanov

︻アレクサンドル・クラノフ︼

権大会も行われる。

で、 成 田 市で世 界 サンボ 選 手

道初段を獲得した。

神 学 院 を 優 秀 な 成 績で卒 業

し、ロシア軍の軍事通訳になる

ため、ハルビンに行く。その後

日 本に出 張 した 際、 昇 段 試 験

ロシア革 命 後、 日 本 遠 征 部

に合格し、二段になった。

シャラポワありのまま

介さないようだ。

﹁ 自 分 のや り たいよ

うにプレーしま す。 試

合 後にコーチから﹃何

わ れ る と 謝 る が、 次

を考えている? ﹄と言

す﹂

リスト なのは 分 かりま シベリアっ子

﹁あなた方がジャーナ

見でも遠慮しない。

シャラ ポワは 記 者 会 もまたやりたい放 題で

発言でも話題を提 供し マスコミにも辛口

何も怖くない

長者アスリート1位

米 経 済 誌 ﹁ フ ォ ー てき たシャラポワ言 行

ブ ス ﹂ が 世 界 女 子 ア 録の一部︱︱。

2 0 1 4 を発 表。ロシ 国連親善大使

スリート長者番付

2007 年2月に国 すが、ファンとしてゲー シャラポワは、ニャー  の親 善 大 使に任 命さ ムに見 入ってください。 ガニというシベリ アの 年連続 連

アのテニス選手マリア・

収は2440万㌦︵約 水不足、 途上国の麻薬

億4000万円︶ 。 依存、 地域の自然破壊 コーチ泣かせ

うち2200 万㌦はス といった問題だが、﹁戦

年から男子元世界 な くシベリ ア・ ニャー

催されたチェリャビンスクでの世 界 選 手

ル・スクリーポフ︼ ︻アレク  サ  ンド

た﹂と述べた。

ポンサー契 約 料で、 残 争と貧 困をなくすには チャンピオン、 ジミー・ ガニ出 身とアナウンス

トで、ロシア出 身では

とは大きな誇り。コー

﹁シベリアっ子であるこ

れた。 彼 女が気に懸け きっと すてきな 質 問 が 小さな町の出身だ。

年 6 月 か ら の 年 ているのは アフリ カの できますよ﹂

で首位に輝いた。

シャラポワは

40

酬が与 えられるが、 歳 以 下 限 定であるた め、 それ以 降はなかな か続けられない。 ロシアの チ ー ム﹁ グ リーン・ソックス﹂の投 手で、 野 球スポ ーツマ イ・ルジェフスキー氏は

ス タ ーで あ る ア レ クセ

﹁有望選手でもアルバ

こう説明する。

ない。 良い就 職 先 を 見

イト をしな ければいけ

隕石落下のチェリャビンスク

のキム・ポリングとオリンピック・チャ

圧巻は手品師が黒い布でトラのいるお

再現した。 りを覆うと、大会のシンボルである子供 から出てくるパフォーマンスだった。

のトラ・ジョーリクの格好をした人が中 国 際 柔 道 連 盟のマリ ウス・ ビゼ ール

24

2006 年

しまう﹂

柔 道の世 界 選 手 権 大 会 が8 月 日  ら 日までロシアのチェリャビンスク か

ンピオンのロシアのタギ ール・ハイ ブ ロンドン五 輪 金メダリストの米 国の

級ではフランスの強豪テディ・リネール

もっと読む jp.rbth.com/13594

権は平和と友愛のすばらしい実例になっ

会長は﹁国際社会の容易ならざる時に開

20

つけると 野 球 を や めて

で開かれ、110カ国から639人の

ラーエフはメダルなしに終わった。

ていた世 界 ランキング1 位のオランダ

選手が出場した。ロシアでの世界柔道 開催はソ連崩壊後初めてである。

が他を寄せつけずに8 度目の世界王者

この大会で日本チームは金4、銀2、 カイラ・ハリソンが銅メダルを手にし  3のメダルを獲得し、 種目別の総合 て涙を見せる姿もあった。100 ㌔超 銅 成 績で1 位となった。 2 位はフランス

となった。 統領が会場に現れ、男子団体戦決勝で

大 会 最 終日にはロシアのプーチン大

ルとキューバ︵金1、銀1、銅2︶ 。ロ 位

11

ヨーロッパ選手権でロシア代表 が銀メダルを獲得。

87

18

26

ヨーロッパ選手権で青年代表 が金メダルを獲得。

球技「ラプター」

1930 年代に野球を国の競技場 にとりこもうとする初の試みが行 われた。  世界恐慌の時、北米から難民 がソ連に移住してきた。かれら移 民はモスクワ、レニングラード (現 サンクトペテルブルク) 、ニジニ・ ノブゴロドで野球をし、地元の人 に教え、ロシア・チームと米国チー ムの参加するリーグが創設され た。その後、ソ連政権が野球へ の迫害を始める。

29

2001 年

90

野球監督、1987 年第 1 回ソ連 野球選手権参加者

︵ 金 2、 銀 1、 銅 4︶ 、 3 位 は ブラ ジ

だった。

シアは銀2と銅6のメダルを得て

1987 年

88

心理学者、ロシア国際野球(RI B)の創設者

ロシアで世界柔道選手権

「選手 12 人がモスクワから列 車で キエフに 向 かった。 何を 着ればいいかわからず、ラガー シャツにフェンシングのズボンと キャップという格好をした」

20

1990 年

重義スタジアムで 2014 年8月、マルク・ ボヤルスキー撮影

1930 年代

日本が総合1位に輝く

日本の東海大学の松前重義総 長が、モスクワ大学の敷地内に 野球専用スタジアムを初めて創設 した。1992 年、ロシア野球連盟 創設、国際野球連盟加盟。

の名 選 手の助 言 も意に ル・ガネエフ︼

なんてきかれて面 くら る。 シャラ ポワは 往 年 く な り ま す﹂︻ チム ー

以下は、 自由奔放な いました﹂

獲得額だった。

りの240 万㌦が賞金 何をすべきでしょうか、 コナー ズが 指 導 してい されると思わずうれし

13

ワレリー・ワリンスキー氏

日本チームと対戦した地元ロシアの選

2000 年代は強かった!

モスクワの野球   の一つ、 モ ス ク 場 ワ大学の敷地内に ある松前重義スタ ジアムが寄贈され た年。 東海大学の創立  である松前重義 者 氏が、同大学とモ スクワ大学の交流 周年を記念して 1990年に贈っ た。このため松前 氏の名が冠されて いる。

の投手、一塁手

(写真上)ロシアの野球チーム「グ リーン・ソックス」 のメンバーの帽子 とグラブ。写真下はグリーン・ソッ クスのメンバー(手前)=いずれも松前

大統領観戦 ロシア振るわず

ソ連野球・ソフトボール・ロシ アラプタ連盟創設。野球はオリン ピック種目になったことから復活 する。初のソ連野球選手権には 24 チームが参加した。1989 年 には 50 チーム以上あり、野球人 口は 1500 人を上回った。

10

アレクセイ・ルジェフスキー氏  ロシアのチーム「グリーン・ソックス」 ク・ボヤルスキー撮影

ロシアのラプターという伝 統スポーツは古代ロシア発祥 の球技で、クリケットや野球 に近い。古都ノブゴロドの発 掘現場でボールとバットが見 つかっている。歴史は 16 世 紀のクリケットに匹敵する。1 チーム6人で戦う。必要なの はバットと軟式ボールのみ。

13

ボブ・プロテクスター氏

今回の世界選手権は劇的かつ波乱の

11

24

80

「1988 年初夏、21 歳だった。 地元アイオワ州の工場で働きな がら、ソ連で野球が始まったとい うニュースを知った。それでロシ アで野球を教えようって思った」 25

1990 年  「ロシア・リーグはモスクワに しかないが、極東野球、ウラル 野球もある。この三つが連動し ていないだけ。リーグが広範に 展開されれば、数年後には選手 の質も著しく高まるだろう」 31

20

感想 モスクワの野球場の一つである松前重義スタ ジアムでグリーン・ソックスのバッテリー=マル

jp.rbth.com/arts/sport

80

首都圏に国内リーグ 99

スポーツ 6 2014年(平成26年)9月30日(火) jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN


サンクトペテルブルクの外れは北西部に位置するクロルトヌ

ブイボルクという町 たフィンランド人のウーノ・ウルベリ

連 時 代の住 宅 や工 場の帯に沈 んでい

設 計の町 が 始 まり、 やがてそれがソ

館のバーコードを 思 わせる端 正 な 建

年に建て

にして、 投 資 家や土 地 所 有 者 らはそ

事 故の危 険をはらんだ状 態を言い訳

状 態 となっている。 歴 史 的 建 造 物の

されることなく 老 朽 化 して住 めない

びつつあり、 古い建 物 は 修 理 や 修 復

この半 世 紀、 ブイボルクは 自 ら 滅

た図書館がたたずむ。

築 家 アルバ・ アールトが

はフィンランド が 生 ん だ 世 界 的 な 建

物 が憩い、 緑に囲 まれた 赤の広 場に

上では同じ設 計 者による国 立 公 文 書

要 塞の反 対 側の、 樹 木の茂る丘の

るかつての学校と美術館である。

ルミタージュ美 術 館の分 館になってい

変わりな半 円 形の建 物。 今は国 立エ

ノ・ ウルベリが設 計 した 現 代 的で風

港の隣で目 を 引 くのはやはりウー

フィンランドの香り残す

こを 新 築 用の更 地にすべくそれらの

くのがよく見える。

ことブイボルクの主 任 建 築 家 を 務 め が参加した。

世 紀と

世 紀のはざまの北 方モダンや機 能 主 義といった 様 式の建 造 物 が並 ん だ 通りが続いている。 道は緑の通 りに沿って延 びている。 その通 りは 花こう 岩の外 装 やステン カンディナ ビアの叙 事 詩の英 雄 た ち

ド グラス、 レリーフ彫 刻の動 物 やス

町のシンボルは 要 塞 と 聖 オー ラブ

が見下ろす出窓に囲まれている。 の塔 だ。 その塔の基 礎の一部 は 紀から保 存されている。 現 在は郷 土 博 物 館になっている。 長い階 段で丸 屋 根の展 望 台 まで上 れば、 ブイボル クの町全体が見渡すことができる。 そこか らは、 ぽつんと そ び える 旧 主 教 座 大 聖 堂の鐘 楼でそれと分かる 旧市街地区がある。 混然とした中世 の通りが終わり、 欧 風の幾 何 学 的な

建物を取り壊している。

美 しい幻 想 から悲 しい追 憶の面 影

へと 変 わ ら ないう ちに、この町 を 訪

れておいた方がいいかもしれない。

バーニャに入れば

あなたもロシア人

ツ ァ ー ル ス コ エ・

を好んだという。

1 7 1 7 年にさかのぼ

セローの起こりは

㌔の当

地にエカテリー ナ1 世

る。 首 都から

を建てたのが始まりだ。

のため﹁石造りの宮殿﹂

最 初の宮 殿はこぢん 世 紀になると、 市 内には治 療のための特 ま りし た 2 階 建てだっ

ジール宮 殿の東 棟に浴 約 を数えた。

世 紀 の皇 族、 場が隣接している。

三つの風呂

>> jp.rbth.com/arts/cuisine

殊な浴場が現れるよう た。 そのとき、 衛 生 上 サ ンクト ペテル ブル になり、そこでマッサー の配 慮から、 皇 族、 廷

と その伝 統 については 国の支出で建設

廷臣のバーニャ︵風呂︶

今すぐ電子版をチェックして、レシピをお試しください!

シキン市のツァールスコ ﹁ムイリニャ﹂と呼ばれ まざまな薬湯もあった。

ブルク近 郊を訪れれば ク建 都にともないバー ジ、 放 血、 ヒルによる 臣、女官用﹁ムイリニャ﹂ 知ることができる。プー ニャ︵ 中 世ロシアで は 治療などが行われ、さ も造られた。 17 7 9 年、 それま

今 日、 サンクトペテル

ロシアのキッチン

浴 場 で は、 ビ ー ル、 での木 造の浴 場に替 え エ・ セロー 公 園 内には た︶の建設問題も持ち クワス、 石 けん、 アカ て、 建 築 家イリヤ・ ネ

このテ ーマに関 連 する 上がった。

それは、﹁上の風 呂﹂

建築物が三つある。

と﹁下の風呂﹂ ︵ 世紀

いることは 不 思 議 なこ 来 てい たロシ ア 将 校、

テ プ3 世の顔 になって なったが、 聖 地 巡 礼に

﹁エカテリーナ宮殿﹂に

の浴 場 だ。この浴 場は

が 造った 古 代ローマ風

ボルである 真 珠 が 手の 下にある。 ︻ ニ ー ナ・ ボ ルコワ、

当 初、これ らの﹁ 施 すり、シーツ、生卵︵洗 エロフによ り 初 期 古 典

エカ テ リ ー ナ 2 世 の

に、パビリオン﹁上の風

呂﹂が造られた。ここで

女 帝は蒸し風 呂に入る

ロシア語の風呂﹁バン

ナ﹂はドイツ語の﹁Wa

そこで 飲 み 食いするの ホバノフ︼

ん︶たちと一緒に入り、 になった。 ︻アレクセイ・

な く、 寵 臣︵ ちょうし 世に広 く使 われるよ う

ると、 彼 女 は一人では で、 ちょう ど 女 帝の治

同 時 代 人の証 言によ n n e ﹂ から来たもの

好きだった。

ロシア式 蒸 し風 呂 が大

ド イ ツ 出 身 だった が、 かることもできた。

エカテリー ナ2 世 は ば か りでな く 浴 槽 につ

女帝も大好きだった

敷 地 内にあるモンプレ イカ運 河 沿いだけでも た。

名 なペテルゴフ宮 殿の た。 1 7 2 0 年にはモ には補 償 金が支 払われ ためには﹁鏡池﹂の岸辺

テルゴフの、 噴 水で有 国 庫の支 出で建てられ で衣 類が盗まれた場 合

ルブル ク近 郊にあるペ する多数の川の岸辺に、 された。 また公 共 浴 場 りのものが建てられた。

やは り サ ンクト ペテ 設﹂はネバ川をはじめと 髪に使った︶なども提供 主 義 様 式の新たな石 造

風呂﹂と呼ばれている。

隣 接しており﹁冷たい

とではない。

プトのダブル・ クラウ 財産としてスフィンクス

183 2 年に現在の場

シャ型 女 性で、 動 物 と

風景になじむ

所に収められた。 クルゼンシュテルン像、 か不 合 格となった 試 作 獅 子は伝 統 的な川の番 人はスフィンクスを見 港湾と船が見える。 品 が小 ネバ川のカメン 人 で ある。 つめるとお かし くなる このスフィンクス像は ノオストロフスキ ー 橋 獅 子のペアは 左 が 雌 という。 エジプトのものでは な 付 近の河 岸に設 置され で、 手の下に子 ど もが スフィンクスは 古 代 く、 クラシックな ギ リ ている。 いる。 右 は 雄で、 神の そこから短い道 を 歩 光 と 希 望の実 現のシン り、 ネバ川を鎮 めたと

からナイルと関 係 があ

ンのスフィンクスはファ を購入した。 先にはトルコ柵 付 きの 大きな猛獣の体と端 正 河 岸 通 りの中 国の﹁ス ラオの顔 を 描いた もの ス フ ィ ン ク ス は 1 心 地 よ いル ミャンツェ で無 感 情な顔がコント フィンクス﹂獅子像にた で、テーベの聖域を守っ 年 か け て サ ン ク ト ペ フス キ ー 庭 園 が あ り、 ラストになっている。 ど り着く。 たが、 徐 々に砂に埋 も テ ル ブル クに 運 ば れ、 さらに岬まで宮 殿や博 この像には﹁親戚﹂が 1 9 0 7 年、 川に下 物館が続く。 右手には いる。 建 設の際にな ぜ る 場 所 に 設 置 さ れ た。 れて沈んでいった。

世 紀 初 めにギ リ シャの考 古 学 者 アタナ シスが 発 掘。 イ ギ リス 領 事は像 をアレクサン ドリアに搬送した。

世紀に購入

ネ バ川 に 向 かって 立

ロシア NOW は、独自のロシア料理コーナーを新設します。

イ地区。フィンランド湾や別荘村、サナトリウムのほかセスト イボルク地区の中心部︵ブイボルク町︶まで行くにはもっと時間

ロレツクとゼレノゴルスクという二つの町がある。 そこからブ

世紀と

長 距 離 バスター ミ ナルは、これと

世紀のはざま

がかかる。それでも、ブイボルクの町の歴史や建築は実に興味 駅 から旧 市 街へは、 主に

は逆に非常に簡素な構造主義的形態 を 有 している。 その再 建には、 長い

物 室が保 存されており、 2 頭の石 造 守っている。

彫 刻の熊 が今 も町の二つの公 園 を 見

切なさが なぜか魅力 ロシアでもヨーロッパでもない ブイボルクは 民 族 や 時 間の枠に収 まらない比 類なきアイデンティティー をそなえた町だ。それはヨーロッパの 町でもロシアの町でもな く、 中 世の 町でもモダニズムの町でもない。いわ ば﹁ロマンチックな﹂町である。 要塞︵ようさい︶や狭い小道のある 旧 市 街、 北 方モダン様 式の建 物、 ネ オ ゴシック様 式のイ ギ リス式 庭 園で あるモン・ レポス公 園 な ど すべてど ことな くメランコリックでロマンチッ ブイボルクの﹁編年記﹂は何度も修

クな雰囲気をかもしだしている。 正 されてきた。 国 家の統 治システム ばかりでなく、 宗 教 も住 民の民 族 構 成 も、 幾 度 とな く 変 更 されてき た。 かつてはフィンランドの町だった。 鉄 道 で 訪 れ る な ら、 ソ 連 時 代 の 1950 年代に建てられた古典主義 様 式の壮 麗な鉄 道 駅から町に触れる この駅には、 戦 争の際に爆 破 され 年 建 造のフィンランドの駅の荷

14

ここ で フ ラ ンスのエ も言われている。 ジプト 学 者 シャンポ リ

ストラナ・ルー︼

27

33

19

オンに売 却 されそ うに つと、 左 手には芸 術 ア

白から派生 ロシアの下着

20

外 交 官であるアンドレ

チャールズ・キャメロン

コット ランドの建 築 家

ばれていた︶ 、そしてス

には﹁廷臣の浴場﹂と呼

18

深く、足を延ばすに十分に値する。︻リージヤ・グメニューク︼

jp.rbth.com/travel

ネバ川のほとり

19

19

上エジプト と 下エジ イ・ ム ラビヨフが 国の カデミー、 そのさらに 人間の実際の姿に近い。 く と、 ペトロフス キ ー

18

ことになる。 た

サ ンクト ペテル ブル ク の 幻 想 の 像 ︱︱ ス ク大聖堂や旧海軍省の

フィンクスは 聖 イ サ ア 尖塔︵せんとう︶と同じ ような街のシンボルだ。 ペアのスフィンクスは ネバ川にかかる ブラゴ ベシチェンスキー橋の脇 頭 部が人 間の姿をし

に立つ。

権威、 暗黒の自然、 秘

てい る ラ イ オ ン は 力、 密の知 識、 意 識の深 淵

︵ し ん えん ︶ な ど を 象 徴している。スフィンク

スは歴史・芸術的価値、 美 しさにおいて最 高の 像であり、 周 囲の景 色 に溶け込んでいる。 このシンボルの一つが 3500 年前に死亡し た ファラ オのアメ ンホ

1830

18 世紀末から 20 世紀初め にかけての下着の歴史につい て、博物館には関連の展示物 もある。ロシア語の下着「ベリ ヨー」は「ベールイ」 (白い) とい う形容詞から派生したもので、 白い布を指した。  17 世紀後半からの下着とい えば、男性も女性も主にシャ ツだった。リンネルと亜麻の シャツは庶民用、レースやリ ボンで飾ったバチストと絹の それは上流の貴族用だった。 当時、上流社会の女性は白い 下着のみを着用すべきものと された。  貴族の男性はずっと簡単で、 亜麻またはそれより柔かな素 材のズボン下と肌着のシャツ がせいぜい普段着用する下着 だった。

もっと読む jp.rbth.com/49877

ビデオを見る: jp.rbth.com/44345

じる道=イーゴリ・シムキン撮影。写真下左=ブイ ボルクのモンルポ公園にあるネプチューンの神 殿=タス通信

サンクトペテルブルク市近郊 のツァールスコエ・セローに 8 月、「大戦争のロシア博物館」が 開館した。第一次世界大戦(W WI)のみをテーマとした国内初 の博物館だ。 その建物「戦闘宮 殿」改築には 2 億 9200 万㍔(約 8 億 7600 万円)が費やされた。

サンクトペテルブルク中心部の 屋上からは街のパノラマを一望 できる。聖イサアク大聖堂、カ ザン聖堂などほとんどが見晴らせ る。このような「屋上のツアー」は まださほど知られていない。

北の都にスフィンクス

写真上左=サンクトペテルブルクの北方 40㌔に あるレーピノ村の住宅。写真上右=セストロレ ツク地区のビーチ。写真下右=ブイボルクへ通

WWI博物館

13

屋上が穴場

20

19

19

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2014年(平成26年)9月30日(火)

7 地方・サンクトペテルブルク


ツベターエワ 万㌦で落札された。

作家の個性がにじむ ロシアの作 家 た ちは類 例のない個 性 をもっていたが、

国際文学 翻訳会議

府 首 相であった。 彼と

2月革命の際の臨時政

ド ル・ ケ レ ンス キ ー。

その相 手はアレクサン

に値段はつり上がった。

宛てられた相 手のため

族の大 人に対 する敬 称

ト イはこの少 年に、 貴

で返 事 をした。 トルス

トを書 き込み、 はがき

﹁ロストフ﹂にアクセン

えとしてト ルスト イは

し た。 し か し、﹁ ズ ボ

フスキー﹂とだけサイン

の朗読会で単に﹁マヤコ

マヤコフス キ ー は 詩

マヤコフスキー

﹁∼殿﹂と書いている。

ターエワはこの本に記 ﹁ 親 愛 な る ア レ クサ

されていた。

の間にはロマンスがあっ

高 値で落 札 されたツ たと 言 わ れているツベ

ナ・ツベターエワのサイ ベターエワの詩集﹃処女

今 年 春、 詩 人マリー

も発揮された。中には、直筆のサインを行った状況や誰 オークションに出され、 ル リ ンで 出 版 さ れ た。

ン入 り 本 がモスクワで 王﹄ は1 9 2 2 年にベ した。

それは創作だけではなく、自らの本に署名するに際して のために書かれたかで、 作 家をとりまく私 的な状 況も ンド ル・ フョー ドロビ ドストエフスキー 私たちはドストエフ

ンを履いた雲﹂ の標題扉

チ・ ケレンスキー︱︱ そこでは 何一つと して スキーのサイン入りの ている。 オ ー クション

チェーホフ チェーホフのサインは 作 家 ニコライ・ レイ キ ンに宛てた ものだ。 レ

様へ﹂と書いてある。

嬢 こかの素 晴 らしいお

朗 読の後で、 本 を 差

し 出 さ れて 急いでサイ

前 を 聞 き 取 れなかった

ンして、そのファンの名 のかもしれない。

でチェー ホフは 2 0 0

は 多 くのサインを 残

ヨ シフ・ ブロツ キ ー

ブロツキー 以 上の短 編 を 発 表 し

イキンが出 版 する雑 誌

﹁マヤコフスキー

かれた 物 品の歴 史 が、

の状況だったようだ。

にサインし たと き、 別

アの物語へ﹂

アフマートワ 愛の歴史は写真の裏 代 々 の 所 有 者 名 と と  残された。 詩 人アン も に ま と め ら れ てい に ナ・ アフマー トワのサ る。サイン入り肖像写 インには、 流 刑 先で出 真 の カ ー ド は 作 家 ア の養 )

会った 作 曲 家コズロフ レクセイ・トルストイ スキ ーへの愛 が 秘 め 隠 1817 ( -

宛てたものだった。

ハウスでもサインが書

語 ら れな かった、ロシ 肖 像 写 真 を よ く 知っ

女ソフィヤ・ヒトロボに

もう一つの物語

片﹂なのだ。

トルストイ

哲 学 者、 東 浩 紀 さ ん

スキー﹁分身﹂をスペイン

学の翻訳賞はドストエフ

世 紀 古 典 ロシ ア 文 は、 現 代 の 若 者 の 心 理

主義︶があり、日本伝統 ロ・ アリエル・ ゴンザレ

語に翻訳したアレハンド チェーホフを日 本 語に訳

文 化﹂に溶け合っている

のスノビズムと﹁オタク ス氏に贈られた。

傾向にシニシズム︵冷笑

る土壌がある﹂という。

トイのサインが 発 見 さ 少 年はこの疑 問 を 作 あこがれ、 求 職 活 動し れ た。 あ るモス クワっ 家に直 接 尋ね、 その答 ていたのだ。

2 0 1 3 年、モスク 家のアクセント は どこ 州ノリンスカヤ村﹂とあ ワでユニ ー クな ト ルス に置くのが正しいのか。 る。 詩 人は知 的 労 働に

和﹂を読んで疑問に思っ 勤務先所在地には流刑 た。主人公 ﹁ロストフ﹂ 地の﹁アルハンゲリスク

た。 レイ キンの助 言に し て い る。 と こ ろ が、 よってチェーホフは寸劇 1 9 6 4 年の﹁プログ 的短編にとりかかった。 レス﹂ 出 版 社の非 常 勤 チェーホフとレイキンは り、 このサイ ンこ そ 長 子の曽 祖 父が革 命 前の 社 員としての登 録 カー 生 涯を通じて親 交があ 年にわたる友 情の﹁断 ギムナジウムで3 年 生 ドは少し違う。 職業欄 だったころ、﹁戦争と平 に﹁ソホー ズ労 働 者﹂、

ミル・ グリゴリエフ氏は

す際の難点﹂や﹁ロシア語

世紀ロシア文学では 詩 の音 楽 的 特 性 を 慣 用

文学翻訳は芸術なり モスクワで国際会議

学ではな く 芸 術であり、

第 3 回 国 際 文 学 翻 こ う 語った。﹁ 翻 訳 は 科 訳会議が9 月4 ∼7

日、モスクワの国立外国 その 過 程 には 文 化 的 魔 カ 国 か ら 言 語 学 語を別の単語に置き換え

文 学 図 書 館 で 開 催 さ れ 術が発 生 する。一つの単 た。

文 化 的 気 質 をつな ぐ 橋

者、 ジャーナリストら約 るのではなく、 2 カ国の 250人が出席した。

トピックには﹁何度も

今年のテーマは﹁文化 渡しを行うプロセスだ﹂ 的外交の形式としての翻

訳﹂。 現在の地政学的環 翻訳されている古典的作 境 と、 翻 訳 協 会 創 立 時 品 で、 不 意 の 盗 用 を 防

らはサブカルチャー好き

れないと 同 意 する。﹁彼

的なアメリカ口語に訳す と 指 摘 す る。 松 下 さ ん 試みで直 面 する問 題 点﹂ もソローキンの読 者には ﹁オタク﹂ が多いかもし

マリアナ・シュワルツ氏

ツベルク氏が受賞した。

ルガリータ﹂のドイツ語

きな人が多いのかも﹂

なので、 漫画アニメが好

の衣装﹂の英訳で現代ロシ

はユゼフォービチ﹁道化者

訳でアレクサンダー・ニッ

ブルガーコフ﹁巨 匠とマ

ウラジーミル・ソロー 隆志さんは﹁現代文学を

などが注目された。

キンの翻訳者である松下 いかに訳すか?﹂の分科

ア文学部門で受賞した。 キ ン詩 集 を 中 国 語 に 訳

詩の部門では、 プーシ

会で発言し、長編﹁青い 脂﹂の翻訳の難しさとソ 4分野の翻訳賞

し た リ ウ・ ウェンフェイ

モスクワは日が沈むと変貌する。川から は冷たい風が吹き始め、公園では数千もの 照明が点灯する。そんな違うムードのモス クワを観光できるツアーを五つ特集する。

氏が受 賞した。︻ ゲオル

案内TOP5

T R AV E L 2 M O S C O W. C O M

すべてのツアーは英語で行われている。その他の言語については要問い合わせ。

www.city-discovery.com/ moscow

www.toursbylocals.com/ night-moscow

www.en.mosguides.ru/ moscow/night

シティ・ディスカバリ ー  観光会社「シティ・ ディスカバリー」は秘 密のトンネル「メトロ 2」、KGBの刑務所な どの夜の観光を提案し ている。夜の路面電車 に乗りながら、20世紀 のモスクワ最大の犯罪 多発地域ヒトロフなど を見学する。チケット は大人33㌦。

夜のモスクワ

浮かび上がることがある。 ︻ゲオルギー・マナーエフ︼

刊行:2012 年 9 月 法橋和彦 著 未知谷  刊

ツアーズ・バイ・ロー カルズ  観光会社「ツアー ズ・バイ・ローカル ズ」モスクワ支店は団 体客(8人以下、1グル ープあたり最大240㌦ )、個人客向けに、モ スクワの夜のツアーを 幅広く用意している。 ツアーの平均時間は3時 間。コースは観光客が 選ぶ。コースを提案す ることもできる。

シティ・サイトシーイング・モスクワ  モスクワの渋滞は夜になると落ち着く。2階建てのバス「 シティ・サイトシーイング・モスクワ」に乗りながら、「 眠らないモスクワ」を見学するのは快適だ。バスは赤の広 場から毎日19:30∼22:00に出ている。1時間のツアーで、モ スクワの主要な名所を見学できる。観光ツアーのチケット は大人23㌦で、24時間有効。www.city-sightseeing.com

モスガイズ  観光会社「モスガイ ズ」は、さまざまな種 類の夜のモスクワ観光 を用意している。観光 客自身がコース、スケ ジュール、また徒歩ツ アー、自動車ツアー、 船ツアーなどを選ぶこ とができる。ガイドは 予約も手伝ってくれ る。価格とスケジュー ルはツアー内容によ る。

観光

ギー・マナエフ︼

もっと読む: jp.rbth.com/50017

ビジット・ロシア  観光会社「ビジット・ロ シア」はバス、マイクロバ スでの夜のガイド付きモス クワ・ツアーを提案してい る。3時間のツアーの料金 は大人84㌦。モスクワの シティや有名な記念建築 物など、モスクワ市内の名 所をめぐる。ツアーには雀 が丘およびモスクワ国立大 学の建物の訪問も含まれて いる。特別展望台からは、 圧倒的な夜景を満喫でき る。www.visitrussia.com

19

20

サンクトペテルブルクの国立彫刻 美術館で 10 月 31 日、山村貞子展 が行われる。展示されるのは映画「リ ング」の貞子の絵、日記、呪いのビ デオなど。希望者はインターネット 経由で展示品を出品することができ る。美術館の交流サイト「フコンタ クチェ」で 10 月 31 日まで絵、写真、 ハンドメード品の受け付けが行われ、 優れた作品が選ばれて展示される。

総会では﹁リード・ロ

サンクトで「リング」の貞子展

ローキンの人気の理由を

電子版でもっと見る

語った。日本には﹁昔か シア︵Rea d・Rus ﹂4賞の授賞式 ら 奇 想 天 外 な、 飛 躍 し s ia ︶ も行われた。

お問い合わせはこちらで: jp.rbth.com/ culture_calendar

の 理 念 を 反 映 し た もの ぐにはどう するか﹂﹁文

*ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11  月24日(月・休)は開館。10月14日(火)、11月4日 (火)は休館

た 作 品 世 界 を 理 解で き

[会場]東京・サントリーホール

化的背景の翻訳﹂という

[開催期間]  2014年9月30日∼11月24日 [会場]東京・世田谷美術館1階展示室

講義では﹁ナボコフと

[開催期間]

だ。

松本瑠樹コレクション  ユートピアを求めて

異なる文化の橋渡し アレクサンドル・ラザレフ指揮 日本フィルハーモニー交響楽団 「ラザレフが刻むロシアの魂」 シリーズ

ロシア連 邦 出 版・マス 実用的問題が含まれた。

第664回東京定期演奏会SEAZON3 「ショス タコービッチ1」

55

カルチャー カレンダー

コミ局副局長、ウラジー

2014年10月24日(金)19:00開演      10月31日(土)14:00開演

75

写真上=ドストエフス キーのサインが書かれた カード。右=『ズボンを履 いた雲』の標題扉に 「マヤ コフスキー どこかの素 晴らしいお嬢様へ」と書か れてある。中右=チェー ホフのサイン。友人のレ イキンに宛てたもの。中 左=アフマートワのサイン。 『アジアへ向かう愛しい友 たちに、愛をこめて』 。タ シケントに住む作曲家コ ズロフスキーとその妻ガ リーナへ宛て。下右=ブ ロツキーが署名した出版 社の非常勤社員としての 登録カード。下左=ツベ ターエワのサイン。  ポスターに見るロシア・アバンギャルドとソ ビエト・モダニズム

23

国際文学翻 訳会議 2010 年 に翻訳協会によっ て設立された。第 1回会議は 20 を 超える国から 150 人 以上の翻訳家が参加。 2012 年の第2回会議に は 30 カ国以上から約 200 人が出席した。 もっと読む jp.rbth.com/arts/books

画像を見る: jp.rbth.com/49403

レフ・トルスト イ研究の大家、法 橋和彦氏が「イワ ンの馬鹿」を翻訳 し、注解、解説を 一冊に収めた新 著。作品論である にとどまらず、見 事に総合的なトル ストイ論でもある。  悪魔たちが現代の巨大金融機関や ヘッジファンドを思わせる「金融爆弾」 と「一切を焼き尽くす火炎放射器」な どのハイテク兵器を引っさげ、意気 揚々とイワンの国に乗り込むと、一見、 単純労働以外なにも知らぬ文字通りの 「ばか」に見えるその住民たちは不可 解な無抵抗主義のもと、鉄壁の結束 を示し、超近代的な金融兵器と軍事 力に打ち勝つ。  あの精神そしてそれを支える生活 は一体何なのか、というのが法橋氏 の根本的な問題提起だ。「イワンの 馬鹿」は断じて大人の童話などではな く、今なお予言性を秘めている。    【佐藤雄亮・モスクワ大学講師】

ロシアの作家の風貌はだいたい知られ ている。浅黒くほおひげを生やした男とい えば詩聖プーシキン。あごひげを伸ばしル バーシカを来た老人なら偉大なトルストイ だし、頭を剃った大男といえば革命の旗 手マヤコフスキーという具合に。 「古典として読む『イワンの馬 鹿』」

直筆のサイン この風貌ならあの作家

話題の本

文化 8 2014年(平成26年)9月30日(火) jp.rbth.com CONTENT PROVIDED BY ROSSIYSKAYA GAZETA, RUSSIA. DISTRIBUTED WITH THE MAINICHI SHIMBUN


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