オヴニー・パ リの 新聞
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N°
809
1er juin 2016
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遠藤周作、リヨンの青春。
写真提供:長崎市立遠藤周作文学館
小
説『白い人』で芥川賞を受賞し、 吉行淳之介や安岡章太郎などとと もに「第三の新人」として日本の 現代文学をリードしてきた遠藤周作(1923 - 96 年)。 『沈黙 』、 『深い河』などのキリスト教 や「東洋と西洋」をモチーフにした代表作が 世界各国で支持されているが、 「狐狸庵先生」
という筆名でつづったユーモア溢れるエッセ イもまた、今日の読者を楽しませてやまない。 ソーヌとローヌ、ふたつの河に挟まれたリヨ ンはフルヴィエールの丘の大聖堂などがあるカ トリック色の濃い宗教都市でもあり、またナ チス占領中はレジスタンス運動が盛んだった 町でもある。1951年から2年近く、遠藤は戦
後初のフランス留学生としてこの地に暮らし、 Paulという洗礼名で多くの仲間たちに慕われ た。彼にとってリヨンは作家として生きること を決断した転機の地でもあった。何が彼を作 家への道へと進ませたのだろうか?彼が亡く なってから今年で20年。文豪の若き日を追い 求め、リヨンに出かけてみよう。 (浩)