N°
862
1er novembre 2018
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Labo
04
パリの参加型生協、価格も安め。 A table!
06
りんごのデザート3種で秋を満喫! Actualités
♯MeToo 運動から 1 年。 暮らしに便利・掲示板。
毎月 1 日・15 日発行
09-11
Gratuit / 無料
エムバペの町、 可能性の町、 ボンディ。
Petites Annonces
08
“98年はフランスのサッカーにとって大切な年だった。キリアンが生まれた年だから。”(98年はフランスがワールドカップで初優勝した年)
今
のボンディー市民ほど、自分の町に 誇りを感じている人たちはいないだ ろう。サッカーのワールドカップでフ ランスを世界の頂点へと導いたキリアン・エン バペが生まれ育った町、 ボンディ。ワールドカッ プの後、初めて10月にエムバペが帰郷するの を「町の歴史上最大の出来事!」とボンディ市 長は讃え、5千人の子どもたちはスタジアムに 歓声を響かせてヒーローを歓迎した。
町で目にする「ボンディ、可能性の町」のス ローガン。人口 5万4千人の4割が30歳以下と いう若い町は、2030年 にはグラン・パリ大首 都圏計画により、パリ都心と他の近郊の町が メトロ15番線で結ばれる。 それによって「環 状道路」という、今まで豊かなパリと郊外を隔 ててきた象徴的な境界線が消え、文化的環境、 雇用の機会が平等になることが期待される。 パリから北東に10キロ、ウルク運河に沿っ
て歩けばボンディの港。早くから水運、鉄道、 トラムが発達し自然にも恵まれたこの町には、 1900年頃からパリの人びとが移住してきた。 その後、地方やイタリア、ベルギー、 スイス から、20年代に工業化が進むとマグレブから、 今もアフリカ、スリランカなどから人々が移住 してくる。様々な出身地の人々を迎え入れ、 共生してきた歴史が、今ひときわ輝やかしく 見えるボンディの町をたずねた。 (美)