N°
866
15 janvier 2019
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Balade
03
パリの新型キオスクを見せてもらった。 Expo
05
ミロ展:意外な発見ある展覧会。 Chef japonais
ÔYA Paris 野田達矢さん。 暮らしに便利・掲示板。
毎月 1 日・15 日発行
09-11
Gratuit / 無料
ぼくの、夢。
Petites Annonces
07
© François GREUEZ
北
フランスはノール県、カンブレ市に 住むアルチュールくん、9歳。絵を 描くのが大好きです。展覧会をやっ て、絵を売ったお金でホームレスの人々の支 援もしています。5歳の頃から家の庭や町の 文化センター、教会などで絵を売ってきました。 12月はドゥエという、家から30キロ弱の町の ギャラリーで、抽象画をメインに、船や建物 のある風景画などを展示しました。どれも鮮
やかな色づかい。こんな絵が部屋にあったら 雰囲気が明るくなりそうです。一点が3 50 ユーロで300ユーロたまりました。絵を売った お金で、週に一回、お母さんのペギーさんと パン屋さんでサンドイッチを買い、冬は手袋 や帽子、暖かい靴下、鼻紙、カイロなども買っ て、路上で生活する人たちに渡しに行きます。 家族でバカンスに出かけた時、路上で生活 をする人を見てショックを受けたのが、ことの
始まりでした。 「どうしてフランスの大統領は何 もしないの?」と、お母さんに何度も質問した そうです。多くの人が疑問に思いながら、いつ の間にかうやむやにする疑問を、自分なりに考 え、そして、ある朝「絵を描いて売ったお金で 家を買いたい。路上で寝る人たちがそこで眠れ るようにしたい」と、言い出したのだそうです。 それから4年間、家を買う夢にむかって、絵を 描き続けています。 (六)