N°
896
15 mai 2020
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Actualité
02
Balades
04
ロックダウン解除、第 1 段階! パリから 100km の小さな旅へ。 Cuisine
06
ラマダンのごちそう「ブリック」に挑戦! Chef japonais
毎月 1 日・15 日発行
07
佐藤亮太郎さんパティシエからコンサルタントに。
Gratuit / 無料
ロックダウン解除初日に。
ガ
ラーンとした大通りを、信号も車も 5月11日、パリでもロックダウンが解除され 気にせずのんびりと渡れるのが気 ると、ちょっとした外出に書類が要らない、 持ちよかった。サン・マルタン運河 外にいる時間に制限がない、パトカーが通っ の鴨が本 当に同じ歩 道を歩いていたし、 てもビクッとしなくなった。近所ではレストラ ニュースではキツネや子ジカ、イノシシが町 ンの人たちがテイクアウトを始めた。久しぶ に出てきたことが報じられた。外出規制中は りの顔に「元気ですか?」 「みなさんご無事?」 パリの中心でも朝夕の鳥のさえずりが響いて、 「無事です!」と、挨拶にも力が入る。人が戻っ どこか「楽園的」だった。不自由ではあるが、 てきたことが嬉しかった。運河では水辺に横 この平穏が続いてほしい、などと思っていた。 たわったり、ピクニックをする人たちがいる。
自分も座ってサンドイッチを食べてみる。それ だけで「自由」を感じ、じんわりと喜びが体 に広がる。 現実はまだまだ深刻だ。ウイルス感染は続 き、 それでも満員電車で出勤しないといけない 人、コロナ禍で経済的に窮した人。渋滞で空 気は再び汚染されるだろう。自由と「楽園的」 環境は両立させなければならないのだ、と気 づいたロックダウン解除初日であった。 (六)