N°
904
1er octobre 2020
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Opinion
04
Expo
05
特別寄稿:コロナ後の社会と町づくり
ヴィクトール・ブロネールの世界。 アActualité
学校での Covid-19 指針、緩和。 Petites Annonces
暮らしに便利・掲示板。
08
毎月 1 日・15 日発行
09-11
Gratuit / 無料
元祖 「ダゲールのジオラマ」がある町。
博
物館の展示などで、ある光景を表現
を開設。彼は後に銀板写真「ダゲレオタイプ」
1839年にダゲレオタイプの発明を公表したダ
した大型の立体模型を「ジオラマ」と
の発明で ” 写真の父”と呼ばれることになる。
ゲールは、これを機にパリを引き払い、翌40年
いう。このジオラマ、 もともとは19世紀
ジオラマ劇場の観客席は円筒形で、その壁に
に近郊の町ブリ・シュル・マルヌの古い田舎家
前半のパリにあった ” DIORAMA” という、大仕掛け
開いた額縁状の窓の向こうに、巨大な半透明の
に引越し、晩年をここで過ごした。ブリに来てす
な見世物劇場の名だった。それまで人気だった
キャンバスに描かれた光景が、まるでそこに現実
ぐ、町の教会にジオラマを作るよう依頼された
「パノラマ」は、暗い円形の観客席の周りに貼ら
にあるように見える。前面からの照明が画面後
ダゲールは、1842年、小さな教会にゴシック大
れた帯状の精緻な絵を回転させ、まるで風景が
ろからの透過光に変わると、まったく違う光景
聖堂の内陣が続くように見えるジオラマを完成さ
広がっているように感じさせるというものだった。
が魔法のように出現したという。追随する類似
せる。この「ダゲールのジオラマ」は、国の歴史
1822年、このパノラマの絵を描いていた画家
館がロンドンにできるほどの人気だったジオラマ
文化遺産として2007年から5年余りかけて修復さ
ルイ・ダゲールがジオラマを考案し、その劇場
は、しかし1838年に火事で焼失してしまう。
れ、常時公開されています。 (稲)