N°
905
15 octobre 2020
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Culture
04
Cinéma
05
連載「よむたび。 」待望の復活!
映画の収益で死刑囚を救うイラン人監督 Made in France
09
ナダル選手も愛用のラケット「バボラ」 暮らしに便利・掲示板。
毎月 1 日・15 日発行
10-11
Gratuit / 無料
自転車でゆっくり
ブルゴーニュ。
Petites Annonces
パ
リから電車で1時間。モンバール駅
ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョンを通
ローマ帝国のカエサルが『ガリア戦記』に記し
で降り、駅前で自転車を借りる。す
り、ヨンヌ川とソーヌ川を結ぶ全長242kmのブ
た 「アレジアの戦い」跡や、博物学者ビュフォ
ぐ近くを流れるブルゴーニュ運河沿
ルゴーニュ運河。今はレジャー船専用だが、か
ンの製鉄所、ユネスコ世界遺産フォントネー修
いを走りだすと、みるみる別世界が広がった。
つては物資を運搬するペニッシュ(平底船)の
道院などに立ち寄った。道中は、釣人がカマス
刈った草の香り、耕した土の香り。鏡のように
水路だった。馬や人が舟を曳(ひ)くために造ら
やナマズを釣っていたり、くるみを拾うおばあさ
並木や空を映す水面、草原で草を食む白いシャ
れた曳舟道が、今は自転車レーンとして整備さ
んがおすそ分けをくれたり。水門番の家の庭では、
ロレ牛の群れ。絵画のような風景にうっとりし
れ、運河のほぼ全長に延びている。
くるみでティータイムを楽しむ夫婦と話をしつつ、
(集) て足は止まってばかり。なかなか先に進めない。 今回は運河の一部70kmほどを南下しながら、 ゆったりとした時間のなかに入り込んだ。