N°
924
1er octobre 2021
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Spécial
01 - 03
リヴザルト収容所メモリアルを訪ねて。 04
Actualités
仏潜水艦「世紀の契約」破棄問題。 A table !
初秋はクエッチたっぷりのタルト。 暮らしに便利・掲示板。
06 - 07
毎月 1 日・15 日発行
Gratuit / 無料
記憶の扉が開かれた、
リヴザルトへ。
オービュッソン、 宮崎駿を織る。
Petites Annonces
05
フ
ランス本土の最南端、 ピレネー・オリアンタ
ル県。かつてマヨル
カ王国の首都だったペルピニャ ン、色彩豊かな景観にドランや
マティスが絵画の潮流「フォー ヴィズム」を生んだコリウールの
町、また、まさに「甘露」の形 容がふさわしい甘口ワインの生 産地リヴザルトやバニュルスなど も有名だ。ピレネー山脈のなか
を走るスペインと同県の間の国 境 線は120km。 地中海に面し た風光明媚なリゾート地としても 愛されている。
そんな甘美な地は、苦い歴史 を刻んだ地でもある。今から82 年前、スペイン内戦でフランコ
反乱軍が全国を掌握すると、50 万人の人々が雪のピレネー山脈 を越えフランスにやってきた。し かし、 「人権の国」に安住の地
を求めて逃れてきた人々を待っ ていたのは収容所だった。ペル ピニャン郊外に造られたリヴザ ルト収容所もそのひとつ。第二 次世界大戦でも収容所として使 われ、さらにアルジェリア戦争後 は同戦争で仏軍のために戦った 「アルキ」たちを収容した。先月 20日、マクロン大統領はその「償 いきれない罪」を謝罪したが、 閉じ込められた人々の傷は癒さ れることはない。20世紀の苦悩 を刻んだ場所は「収容所メモリ アル」として2015年にオープンし た。長い間封印されていた記憶
の扉が開かれた、リヴザルトへ。