N°
925
15 octobre 2021
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS BI-MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Spécial
01 - 03
パンテオンに祀られる J・ベイカー。
04
Actualités
カトリック教会、衝撃の性虐待報告書。 A table !
白身の魚ソテーをきのこソースで。
毎月 1 日・15 日発行
06 - 07
Gratuit / 無料
ジョセフィン・ベイカー。
暮らしに便利・掲示板。
オービュッソン、 宮崎駿を織る。
Petites Annonces
05
19
25年、シャンゼリゼ劇
場がアメリカから黒人 アーティストを呼び寄
せて上演した「Revue Nègre」 。
粋なジャズとダンスのショーにパ リジャンは熱狂した。 とりわけ人々
を夢中にさせ、瞬く間に大スター になったのは19歳のダンサー、 ジョセフィン・ベイカーだった。
今年11月30日、パンテオンに ジョセフィン・ベイカーが祀られ ることになった。1937年に彼女
がフランス国籍を取得した日に
あたる。女性では6人目、黒人
女性では初めての偉人廟入りだ。 人種差別が激しいアメリカか ら居を移したフランスで、褐色 の肌に求められていたのが植民 地主義に基づくエキゾティシズ
ムだったことは自覚していたが、 才能と魅力を引き出し「自分を つくってくれた」フランスを心か
ら愛していた。戦時中はレジス タンス闘士としてフランスのため に戦い、戦 後は公 演で訪れた 国々で12人の 孤 児を養 子に迎 え、家庭を築いた。その舞台と なったのは自然豊かなドルドー ニュ地方にある15世紀の城、ミ ランド城。人種・文化が違って も人間は共存できるという信念 を示し、世界市民としての理想 を実現させる場だった。 このパンテオン入りを機に、 彼女の生き方があらためて思い 起こされ、 今 の 世界 に生きる 人々の心の道標になってくれな いだろうか。 (仙)
ポール・ナダールが撮影したジョセフィン・ベイカー(1930 年頃)