N°
938
1er juillet 2022
オヴニー・パ リの 新聞
LE JOURNAL FRANCO-JAPONAIS MENSUEL GRATUIT w w w. o v n i n a v i . c o m m o n o v n i @ o v n i n a v i . c o m tél:+33(0)1 4700 1133 OVNINAVI OVNI_NAVI
Dossier
01- 03, 09
A table!
06
Chef japonais
07
この夏、マルセイユとカシへ!
宝石のようなフランボワーズでタルト。
日本人シェフ「narro」竹田和真さん。 10-11
毎月 1 日発行
Gratuit / 無料
ゆぅゆぅと︑
マルセイユ︒
オービュッソン︑ 宮崎駿を織る︒
Petites Annonces
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マ
ルセイユに着いた! と、さっそくこの夏 初のパスティスで乾
杯していると、バーの青年が
「最近は、ノートル・ダム・ド・ ラ・ガルド教会の丘で夕陽を 見るのがマルセイユっ子たち
に人気だよ」と教えてくれた。 日暮れ前に、この町の人々が 親しみを込 めて「La Bonne
Mère よき母」と呼ぶその教 会まで急な坂道を登っていく
と、丘の斜面にはもうたくさ
んの人が海のほうを向いて座
り、陽が沈むのを待っていた。 広い空、地中海、そこに浮か
ぶ島々、旧市街、大型団地、 港….。壮大なパノラマを黙っ
て眺める人や、おしゃべりに 興じる人々、走り回る子ども
たちの、ゆったりとした夜の はじまり。今から2600年前、
ギリシャからポカイア人がやっ てきて築いたマルセイユはフ ランス最古の都市だが、いつ
の時 代も人や宗教、 料理や 音楽がやって来るのを大きく 腕を広げ、迎え入れてきた。 悠久の都を一望しながら、自 分もこの町の深い懐に入れて もらった気がした。 今回はもう少し...というか、 3万年ほど時をさかのぼってみ たい。先史時代からこの地域 に人がいたことを示す「コス ケール洞窟」が、30年かけて ようやく再現され、オープン したと話題なのだ。 (六)